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JPH08159070A - ロータリー圧縮機 - Google Patents

ロータリー圧縮機

Info

Publication number
JPH08159070A
JPH08159070A JP30340994A JP30340994A JPH08159070A JP H08159070 A JPH08159070 A JP H08159070A JP 30340994 A JP30340994 A JP 30340994A JP 30340994 A JP30340994 A JP 30340994A JP H08159070 A JPH08159070 A JP H08159070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
oil supply
supply passage
high pressure
passage
Prior art date
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Granted
Application number
JP30340994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3798823B2 (ja
Inventor
Takekazu Obitani
武和 帯谷
Masanori Masuda
正典 増田
Takahiro Uematsu
孝洋 植松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP30340994A priority Critical patent/JP3798823B2/ja
Publication of JPH08159070A publication Critical patent/JPH08159070A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3798823B2 publication Critical patent/JP3798823B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高圧室Xへの給油を良好に行って、ローラ5外
周面とシリンダ室31内周面との間のシール効果を良好
にし、容積効率の向上を図る。 【構成】シリンダ室31に内装するローラ5の端面と、
該ローラ5の端面と対向する固定部材41,42,43
との間に、駆動軸2に設ける主給油通路22から駆動軸
2の偏心部21とローラ5との間に給油した油を高圧室
Xに給油するための高圧側給油通路7と低圧室Yに給油
するための低圧側給油通路8とを形成して、固定部材4
1,42,43における高圧側給油通路7形成部に、ロ
ーラ5の内周部への開放のみを許す凹部44を形成する
ことにより高圧側給油通路7の通路抵抗を、低圧側給油
通路8の通路抵抗よりも小さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として冷凍装置に使
用するロータリー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シリンダにシリンダ室を形成し、
該シリンダ室に、駆動軸の偏心部の偏心回転に伴って公
転するローラを内装すると共に、前記シリンダをフロン
トヘッド及びリヤヘッドで挟持したロータリー圧縮機と
して、例えば特開平6−58277号公報に記載された
ものが知られている。
【0003】即ち、従来のロータリー圧縮機は、図11
及び図12で示したように、密閉ケーシングAに、シリ
ンダ室B1をもつシリンダBと、該シリンダ室B1を閉
鎖するようにシリンダBを挟持するフロントヘッドC及
びリヤヘッドDからなる圧縮要素CFを内装して、前記
シリンダ室B1にローラEを回転可能に内装すると共
に、該ローラEに駆動軸Fの偏心部F1を挿嵌させて、
この偏心部F1の偏心回転によって前記ローラEを前記
シリンダ室B1内で偏心回転させて、吸入管Gが接続さ
れる吸入通路Hから前記シリンダ室B1内に吸入した低
圧ガスを圧縮して、前記ケーシングA内に吐出するよう
にしている。
【0004】また、従来のロータリー圧縮機では、図1
2に示すシリンダ室B1の概略図のように、前記シリン
ダ室B1内をブレードJにより吐出ポートKが開口する
高圧室Xと前記吸入通路Hが開口する低圧室Yとに区画
し、さらに、前記ローラE内周面と偏心部F1の外周面
との間の摺接部に給油するために、前記ケーシングA底
部に溜る高温高圧の油を駆動軸Fの主給油通路F2を介
して前記摺接部に給油するようにしている。
【0005】さらに、このローラE内周側に給油される
油がケーシングA内の高圧圧力を受けていることから、
ローラE内周側に給油される油を差圧により前記ローラ
E端面と前記フロントヘッドC及びリヤヘッドDとの間
の隙間によって形成される給油通路を介して前記高圧室
Xと低圧室Yとに給油することにより、前記ローラEの
端面の潤滑を行いながら、前記高圧室Xと低圧室Yとを
区画するローラEのシリンダ室B1内周面との摺接ポイ
ントPにおいて、ガス漏れを防ぐためにオイルシールを
するようにしている。尚、前記摺接ポイントPをオイル
シールするための給油は、差圧の関係で主に前記高圧室
Xに給油される油によって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のロー
タリー圧縮機では、前記高圧室Xと低圧室Yとを区画す
るローラEのシリンダ室B1内周面との摺接ポイントP
をオイルシールするために、ローラE内周側に給油され
る油を差圧により前記ローラE端面と前記フロントヘッ
ドC及びリヤヘッドDとの間の隙間を介して前記高圧室
Xに給油するようにしているが、前記ローラEの径方向
幅が一定の長さであるため、前記ローラE内周側の油が
前記高圧室X側に供給される給油通路と前記低圧室Y側
に供給される給油通路とは、その長さが等しいため、高
圧室X及び低圧室Yへの給油は、この高圧室X及び低圧
室Yの圧力と油の圧力即ちケーシングA内の圧力との圧
力差により給油量が決まることになる。
【0007】つまり、前記高圧室Xの圧力とケーシング
A内の圧力との圧力差が、前記低圧室Yの圧力とケーシ
ングA内の圧力との圧力差よりも小さいので、前記高圧
室X側への給油量が少なくなり、前記高圧室Xから前記
摺接ポイントPへの給油量が不足してしまい、シール効
果が得られないし、また、油の流入及び漏れを防止した
い低圧室Yへの給油量が、差圧が大きいために多くなっ
てしまい、全体として容積効率が低下する問題が生じて
いた。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みてなしたもの
で、その目的は、高圧室への給油を良好に行って、ロー
ラ外周面とシリンダ室内周面との間のシール効果が良好
に得られて容積効率の向上が図れるロータリー圧縮機を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
シリンダ室31に、駆動軸2の偏心部21が挿嵌され、
該偏心部21の偏心回転に伴って公転する筒状ローラ5
と、前記シリンダ室31を高圧室Xと低圧室Yとに画成
するブレード6とを内装し、前記駆動軸2に設ける主給
油通路22から前記偏心部21と前記ローラ5との間に
給油するようにしたロータリー圧縮機において、前記ロ
ーラ5の端面と、該ローラ5の端面と対向する固定部材
41,42,43との間に、前記主給油通路22と前記
高圧室Xとを結ぶ高圧側給油通路7と、前記主給油通路
22と前記低圧室Yとを結ぶ低圧側給油通路8とを形成
し、前記高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給
油通路8の通路抵抗よりも小さくしたのである。
【0010】請求項2記載の発明は、前記固定部材4
1,42,43における高圧側給油通路7形成部に、ロ
ーラ5の内周部への開放のみを許す凹部44を形成する
ことにより前記高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低
圧側給油通路8の通路抵抗よりも小さくしたのである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2の発明において、前記ローラ5の径方向外方に、シ
リンダ室31を高圧室Xと低圧室Yとに画成するブレー
ド6を一体的に設けて、このブレード6の突出側先端部
を、シリンダ室31を形成するシリンダ3に回転可能に
支持する支持体34の受入溝35に受け入れさせたので
ある。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記高圧側給油通路7を形成するローラ5
端面に、該ローラ5の内周部に開放する切欠部52を形
成することにより前記高圧側給油通路7の通路抵抗を、
前記低圧側給油通路8の通路抵抗よりも小さくしたので
ある。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記高圧側給油通路7を形成するローラ5
端面の内外周間に、周縁の閉じた凹部53を形成するこ
とにより前記高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧
側給油通路8の通路抵抗よりも小さくしたのである。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記高圧側給油通路7を形成するローラ5
端面に、該ローラ5の内周部と高圧室Xとを連通する径
方向に延びるスリット54を形成することにより前記高
圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8の
通路抵抗よりも小さくしたのである。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、前記高圧側給油通路
7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8の通路抵抗より
も小さくしたから、駆動軸2の主給油通路22から汲み
上げられる油を高圧室X側へ良好に供給できるので、ロ
ーラ5の外周面とシリンダ室31の内周面との間のシー
ル効果が良好に得られるし、低圧室Yへの油の流入も軽
減できるので容積効率の向上が図れるのである。
【0016】請求項2記載の発明では、前記固定部材4
1,42,43における高圧側給油通路7形成部に、ロ
ーラ5の内周部への開放のみを許す凹部44を形成した
から、この凹部44により、前記高圧側給油通路7の通
路長さを前記低圧側給油通路8の通路長さよりも短くす
ることができ、通路長さが短くなった分前記高圧側給油
通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8の通路抵抗
よりも小さくできるので、前記高圧室X側へ良好に供給
して、ローラ5の外周面とシリンダ室31の内周面との
間のシール効果が良好に得られながら、前記低圧室Yへ
の油の流入も軽減できるので容積効率の向上が図れる。
【0017】しかも、前記固定部材41,42,43に
前記凹部44を形成するので、前記ローラ5が偏心回転
する際に自転しても、このローラ5の自転に関係なく前
記高圧室X側へ良好に供給できるし、また、前記凹部4
4に油を溜めておくことができるので、起動時におい
て、液冷媒が多量に混入した油が前記主給油通路22を
介して給油されてきても、前記凹部44に溜る油により
冷媒潤滑を軽減でき、それだけ信頼性を向上できる。
【0018】請求項3記載の発明では、請求項1又は請
求項2の発明において、前記ローラ5の径方向外方に、
ブレード6を一体的に設けて、このブレード6の突出側
先端部を、シリンダ室31を形成するシリンダ3に回転
可能に支持する支持体34の受入溝35に受け入れさせ
たから、駆動軸2の主給油通路22から汲み上げられる
油を高圧室X側へ良好に供給して、オイルシールが良好
にえられながら、前記ローラ5にブレード6を一体的に
設けているので、前記高圧室Xから前記ブレード6を介
して前記低圧室Yに高圧ガスが漏れるのを阻止でき、容
積効率をさらに向上できるのである。
【0019】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記高圧側給油通路7を形成するローラ
5端面に、該ローラ5の内周部に開放する切欠部52を
形成したから、この切欠部52により、前記高圧側給油
通路7の通路長さを前記低圧側給油通路8の通路長さよ
りも短くすることができ、通路長さが短くなる分前記高
圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8の
通路抵抗よりも小さくできるので、前記高圧室X側へ良
好に供給して、ローラ5の外周面とシリンダ室31の内
周面との間のシール効果が良好に得られながら、前記低
圧室Yへの油の流入も軽減できるので容積効率の向上が
図れる。
【0020】しかも、前記ローラ5は、前記ブレード6
が一体的に設けられ、このブレード6がシリンダ3で回
転可能に支持されているので、前記ローラ5は自転する
ことなく公転することから、前記ローラ5のシリンダ室
31での位置が決定されるので、前記切欠部52の形成
位置を容易に設定できるし、また、該切欠部52の加工
も容易に行え、さらに、前記切欠部52に油を溜めてお
くことができるので、起動時において、液冷媒が多量に
混入した油が前記主給油通路22を介して給油されてき
ても、前記切欠部52に溜る油により冷媒潤滑を軽減で
き、それだけ信頼性を向上できる。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記高圧側給油通路7を形成するローラ5
端面の内外周間に、周縁の閉じた凹部53を形成したか
ら、この凹部53により、前記高圧側給油通路7の通路
長さを前記低圧側給油通路8の通路長さよりも短くして
前記高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通
路8の通路抵抗よりも小さくして、ローラ5の外周面と
シリンダ室31の内周面との間のシール効果が良好に得
られながら、前記低圧室Yへの油の流入も軽減して容積
効率の向上が図れる。
【0022】しかも、前記凹部53は、自転しない前記
ローラ5の端面に形成するので、凹部53形成位置を容
易に設定できるし、その加工も容易にでき、さらに、前
記凹部53は、前記ローラ5の内周と外周との間に形成
しているので、前記凹部53を油溜とすることにより、
ローラ5端面への潤滑も良好に行えるのである。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項3記載の
発明において、前記高圧側給油通路7を形成するローラ
5端面に、該ローラ5の内周部と高圧室Xとを連通する
径方向に延びるスリット54を形成したから、このスリ
ット54により前記高圧側給油通路7の通路の通路面積
が拡大され、前記高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記
低圧側給油通路8の通路抵抗よりも小さくできるのであ
り、前記スリット54により前記高圧室Xに積極的に給
油することができ、前記ローラ5の外周面とシリンダ室
31の内周面との間のシールを良好に行えるのである。
【0024】
【実施例】第1実施例について、図1及び図2に基づい
て説明する。図1に示す第1実施例は、二気筒のロータ
リー圧縮機であって、内方底部に油溜1aをもった密閉
ケーシング1の内方上部側に、モータMを配設すると共
に、このモータMの下部側に前記モータMから延びる駆
動軸2で回転駆動される圧縮要素CFを配設している。
【0025】前記駆動軸2は、軸方向に、複数の偏心部
21,21を備えており、また、前記圧縮要素CFは、
固定部材となるシリンダ3,3、フロントヘッド41、
リヤヘッド42、ミドルプレート43から構成し、前記
シリンダ3,3に、前記偏心部21,21が内部に位置
する複数のシリンダ室31,31を形成し、前記ミドル
プレート43は前記各シリンダ3,3間に介装してい
る。そして、前記各シリンダ3,3の上下部位に前記フ
ロントヘッド41とリヤヘッド42とを配設している。
【0026】さらに、前記各シリンダ室31,31の内
部には、前記駆動軸2の偏心部21,21が挿嵌される
ローラ5,5を配設し、該ローラ5,5の回転により摺
動するブレード6によって前記各シリンダ室31,31
を高圧室Xと低圧室Yとに区画して、前記ローラ5,5
の偏心回転により、該各シリンダ室31,31でシリン
ダ3,3の吸入通路32,32に接続する吸入管11か
ら流入する吸入冷媒を圧縮すると共に、前記各シリンダ
室31,31の高圧室Xで圧縮された圧縮ガスを前記吐
出ポート33を介してケーシング1内部空間へ吐出させ
るようにしている。
【0027】また、前記駆動軸2には、軸方向に延びる
主給油通路22を形成しており、該主給油通路22の下
端部に、前記ケーシング1底部の油溜1aに開口する油
ポンプ23を設けて、前記主給油通路22に前記油溜1
aの油を汲み上げて、該主給油通路22から分岐する分
岐通路24,24を介して前記偏心部21と前記ローラ
5との間に給油するようしている。
【0028】しかして、第1実施例では、以上の二気筒
ロータリー圧縮機において、前記ローラ5の端面と、該
ローラ5の端面と対向する前記フロントヘッド41、リ
ヤヘッド42、ミドルプレート43との間に、前記主給
油通路22に連通する前記ローラ5の内周部と前記高圧
室Xとを結ぶ高圧側給油通路7と、前記主給油通路22
に連通する前記ローラ5の内周部と前記低圧室Yとを結
ぶ低圧側給油通路8とを形成し、前記フロントヘッド4
1、リヤヘッド42、ミドルプレート43における高圧
側給油通路7形成部に、ローラ5の内周部への開放のみ
を許す凹部44を形成して、この凹部44形成により前
記高圧側給油通路7の通路長さaを前記低圧側給油通路
8の通路長さbよりも短くすることにより前記高圧側給
油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8の通路抵
抗よりも小さくしたのである。
【0029】即ち、図2に示すように、前記フロントヘ
ッド41、リヤヘッド42、ミドルプレート43におけ
るシリンダ室31への対向面で、前記吐出ポート33近
くで、かつ、前記ブレード6の最進出位置近くに、前記
ローラ5が偏心回転する際、該ローラ5の端面が対向す
るか、または、ローラ5の内周側に位置する凹部44を
形成するのである。
【0030】該凹部44は、前記ローラ5が偏心回転す
る際、ローラ5の外周側には開口しないようしており、
吐出ポート33側に向かう山なりに形成している。
【0031】斯くすることにより、前記フロントヘッド
41、リヤヘッド42、ミドルプレート43における高
圧側給油通路7形成部に、ローラ5の内周部への開放の
みを許す凹部44を形成したから、この凹部44によ
り、前記高圧側給油通路7の通路長さaを前記低圧側給
油通路8の通路長さbよりも短くすることができ、通路
長さが短くなった分前記高圧側給油通路7の通路抵抗
を、前記低圧側給油通路8の通路抵抗よりも小さくでき
るので、前記高圧室X側へ良好に供給して、ローラ5の
外周面とシリンダ室31の内周面との間のシール効果が
良好に得られながら、前記低圧室Yへの油の流入も軽減
できるので容積効率の向上が図れる。
【0032】しかも、前記フロントヘッド41、リヤヘ
ッド42、ミドルプレート43に前記凹部44を形成す
るので、前記ローラ5が偏心回転する際に自転しても、
このローラ5の自転に関係なく前記高圧室X側へ良好に
供給できるし、また、前記凹部44に油を溜めておくこ
とができるので、起動時において、液冷媒が多量に混入
した油が前記主給油通路22を介して給油されてきて
も、前記凹部44に溜る油により冷媒潤滑を軽減でき、
それだけ信頼性を向上できる。
【0033】尚、前記第1実施例では、複数のシリンダ
を有する多気筒のロータリー圧縮機について述べたが、
前記凹部44の形成は、1シリンダからなる一気筒ロー
タリー圧縮機にも適用できることを云うまでもない。ま
た、前記凹部44は、第1実施例のように、前記ローラ
5の両端面に対向させて形成してもよいし、一方の端面
だけに対向させるように形成してもよい。
【0034】次に第2実施例について図3及び図4に基
づいて説明する。第2実施例は、図4に示すように、ロ
ーラ5が自転することなく揺動する揺動形の一気筒ロー
タリー圧縮機で、モータMを備え、圧縮要素CFを前記
シリンダ3、該シリンダ3を挟持するフロントヘッド4
1、リヤヘッド42から構成している。
【0035】そして、前記シリンダ3に吸入管11を接
続する吸入通路32と、圧縮したガスをケーシング1内
に吐出させる吐出ポート33とを形成している。
【0036】さらに、前記シリンダ3のシリンダ室31
にローラ5を内装し、該ローラ5は、該ローラ5の径方
向外方に、シリンダ室31を高圧室Xと低圧室Yとに画
成するブレード6を一体的に設けて、このブレード6の
突出側先端部を、前記シリンダ3に回転可能に支持する
支持体34の受入溝35に受け入れさせたのである。
【0037】つまり、前記ブレード6を前記ローラ5の
外周一部に、該ローラ5の径方向外方に向けて突出する
ように一体成形すると共に、前記シリンダ3における前
記吸入通路32と吐出ポート33との中間内方部に円筒
形の筒状保持孔36を設けて、この保持孔36に、横断
面が半円形状の2つの半円柱状部材37,37から成る
支持体34を、これら各半円柱状部材37,37の平坦
面が相対向するように回動可能に保持して、これら各半
円柱状部材37,37の平坦面の間に、一端が前記シリ
ンダ室31側に開口される受入溝35を形成し、この受
入溝35内に前記ブレード6の突出側先端部を摺動可能
に挿入させる。
【0038】尚、前記ローラ5の外周一部に前記ブレー
ド6を設けるに際しては、前記ローラ5側に前記ブレー
ド6の基端一部を挿入可能とした取付溝を形成し、この
取付溝内に前記ブレード6の基端一部を挿入させて接着
剤で接着一体化させるか或はロウ付けにより一体化させ
るようにしてもよいし、前記ブレード6の基端部をピン
等により前記ローラ5に固定するようにしてもよい。
【0039】また、前記支持体34は、一つの円柱状部
材から形成し、この部材に前記ブレード6が摺動可能な
切欠溝を形成して受入溝を形成するようにしてもよい。
【0040】そして、前記駆動軸2の駆動に伴い前記ロ
ーラ5に設けたブレード6を、その突出先端部を前記支
持体34の受入溝35内で出入させ、かつ、該支持体3
4の回動を伴い、揺動しながら径方向へと進退動させる
ことにより、前記シリンダ室31の内部を高圧室Xと低
圧室Yとに画成するのである。
【0041】さらに、前記ローラ5は、内周側両端に環
状の段部51,51を形成しており、この段部51,5
1の形成により内周面の面積を小さくして、前記偏心部
21との接触面積を小さくして摺動抵抗を少なくするよ
うにしている。そして、前記高圧側給油通路7を形成す
るローラ5端面に、該ローラ5の内周部に開放する切欠
部52を形成するのであって、該切欠部52は、図4に
示すように、前記吐出ポート33近くで、かつ、ブレー
ド6の根元近くに、円弧状で、前記段部51,51に連
続するように形成するのである。
【0042】従って、第2実施例では、前記ローラ5の
径方向外方に、ブレード6を一体的に設けたから、前記
高圧室Xから前記ブレード6を介して前記低圧室Yに高
圧ガスが漏れるのを阻止でき、容積効率を向上できるの
である。
【0043】しかも、前記ローラ5に切欠部52を形成
したので、この切欠部52により、前記高圧側給油通路
7の通路長さaを前記低圧側給油通路8の通路長さbよ
りも短くすることができ、通路長さが短くなった分前記
高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8
の通路抵抗よりも小さくできるので、前記高圧室X側へ
良好に供給して、ローラ5の外周面とシリンダ室31の
内周面との間のシール効果が良好に得られながら、前記
低圧室Yへの油の流入も軽減できるのでさらに容積効率
の向上が図れる。
【0044】しかも、前記ローラ5は、前記ブレード6
が一体的に設けられ、このブレード6がシリンダ3で回
転可能に支持されているので、前記ローラ5は自転する
ことなく公転することから、前記ローラ5のシリンダ室
31での位置が決定され、前記切欠部52の形成位置を
容易に設定できるし、また、該切欠部52の加工も容易
に行えるのである。
【0045】さらに、前記段部51,51と前記切欠部
52に油を溜めておくことができるので、起動時におい
て、液冷媒が多量に混入した油が前記主給油通路22を
介して給油されてきても、前記段部51,51及び切欠
部52に溜る油により冷媒潤滑を軽減でき、それだけ信
頼性を向上できるのである。
【0046】次に、第3実施例について図5及び図6に
基づいて説明する。第3実施例は、前記第2実施例と同
様の揺動形ロータリー圧縮機で、基本的構成及びローラ
5にブレード6が一体に形成されている点では、共通し
ているので、その説明は省略する。
【0047】前記第2実施例では、ローラ5の内周側に
段部51,51を形成し、この段部51,51に連続す
るように切欠部52を形成したが、第3実施例では、前
記ローラ5の内周側に形成する段部51,51を利用し
て、前記第2実施例のような切欠部を形成するようにし
たもので、前記ローラ5の内周側に環状の段部51,5
1を形成する際、ローラ5の中心に対し、吐出ポート3
3側に向かって偏心させた位置を中心とした環状の段部
51,51を形成することにより、該段部51,51を
吐出ポート33側に偏って形成して、吐出ポート33側
の段部51,51の容積を周方向反対側よりも大きくす
ることにより、結果的に切欠量を多くすることができる
のである。
【0048】従って、前記段部51,51の形成によ
り、前記高圧側給油通路7の通路長さaを前記低圧側給
油通路8の通路長さbよりも短くすることができ、しか
も、前記低圧側給油通路8の通路長さbは、第2実施例
のローラ5に比べて、通路長さを長くできるのである。
その結果、前記高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低
圧側給油通路8の通路抵抗よりもより効果的に小さくで
きるので、前記高圧室X側へ良好に供給して、ローラ5
の外周面とシリンダ室31の内周面との間のシール効果
が良好に得られながら、前記低圧室Yへの油の流入も通
路抵抗が大きくなるので、さらに軽減できるのである。
【0049】しかも、第3実施例においても、前記ロー
ラ5に前記ブレード6を一体的に設けているので、前記
ブレード6形成部における高圧室Xから低圧室Yへのガ
ス漏れを阻止できながら、前記ローラ5が公転すること
から、前記段部51,51を変位させて形成するのも容
易に行えるのである。
【0050】さらに、前記段部51,51に油を溜めて
おくことができるので、起動時において、液冷媒が多量
に混入した油が前記主給油通路22を介して給油されて
きても、前記段部51,51及び切欠部52に溜る油に
より冷媒潤滑を軽減できる。
【0051】次に、第4実施例について図7及び図8に
基づいて説明する。第4実施例も、前記第2及び第3実
施例と同様の揺動形ロータリー圧縮機で、基本的構成及
びローラ5にブレード6が一体に形成されている点で
は、共通しているので、その説明は省略する。
【0052】前記第4実施例は、内周側に環状の段部5
1,51が形成されたローラ5の両端面で、前記高圧側
給油通路7を形成する内外周間に、周縁の閉じた凹部5
3を形成したものであって、端面における吐出ポート3
3の近くに一つの凹部53を形成している。また、図8
では、凹部53は、一つしか形成していないが、複数形
成してもよいし、どちらか一方の端面に形成するだけで
もよい。
【0053】第4実施例では、前記凹部53により、前
記高圧側給油通路7の全体としての通路長さを前記低圧
側給油通路8の通路長さよりも短くして前記高圧側給油
通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8の通路抵抗
よりも小さくできるのである。
【0054】従って、第4実施例においても、前記ロー
ラ5の外周面とシリンダ室31の内周面との間のシール
効果が良好に得られながら、前記低圧室Yへの油の流入
も軽減して容積効率の向上が図れる。
【0055】しかも、前記凹部53は、自転しない前記
ローラ5の端面に形成するので、凹部53形成位置を容
易に設定できるし、その加工も容易にでき、さらに、前
記凹部53は、前記ローラ5の内周と外周との間の形成
しているので、前記凹部53を油溜とすることにより、
ローラ5端面への潤滑も良好に行えるのである。
【0056】次に、第5実施例について図9及び図10
に基づいて説明する。第5実施例も、前記第2乃至第4
実施例と同様の揺動形ロータリー圧縮機で、基本的構成
及びローラ5にブレード6が一体に形成されている点で
は、共通しているので、その説明は省略する。
【0057】前記第5実施例は、前記高圧側給油通路7
を形成するローラ5端面に、該ローラ5の内周部と高圧
室Xとを連通する径方向に延びる複数のスリット54を
形成したものであって、該スリット54は、吐出ポート
33近くに形成されている。尚、このスリット54は、
複数形成してもよいし、1本だけ形成するようにしても
よい。
【0058】第5実施例では、前記スリット54により
前記高圧側給油通路7の通路の通路面積が拡大され、前
記高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路
8の通路抵抗よりも小さくできるのであり、前記スリッ
ト54により前記高圧室Xに積極的に給油することがで
き、前記ローラ5の外周面とシリンダ室31の内周面と
の間のシールを良好に行えるのである。
【0059】尚、前記第1実施例では、固定部材である
フロントヘッド、リヤヘッド、ミドルプレートにローラ
外周側には開放しない凹部を形成したが、各固定部材に
ローラ内周側と高圧室とを連通するようにスリットを形
成するようにしてもよい。
【0060】斯くするときは、第5実施例と同様に前記
高圧側給油通路の通路面積が拡大され、前記高圧側給油
通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8の通路抵抗
よりも小さくでき、シール効果を良好にできる。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前記高圧
側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8の通
路抵抗よりも小さくしたから、駆動軸2の主給油通路2
2から汲み上げられる油を高圧室X側へ良好に供給でき
るので、ローラ5の外周面とシリンダ室31の内周面と
の間のシール効果が良好に得られるし、低圧室Yへの油
の流入も軽減できるので容積効率の向上が図れるのであ
る。
【0062】請求項2記載の発明によれば、前記固定部
材41,42,43における高圧側給油通路7形成部
に、ローラ5の内周部への開放のみを許す凹部44を形
成したから、この凹部44により、前記高圧側給油通路
7の通路長さを前記低圧側給油通路8の通路長さよりも
短くすることができ、通路長さが短くなった分前記高圧
側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路8の通
路抵抗よりも小さくできるので、前記高圧室X側へ良好
に供給して、ローラ5の外周面とシリンダ室31の内周
面との間のシール効果が良好に得られながら、前記低圧
室Yへの油の流入も軽減できるので容積効率の向上が図
れる。
【0063】しかも、前記固定部材41,42,43に
前記凹部44を形成するので、前記ローラ5が偏心回転
する際に自転しても、このローラ5の自転に関係なく前
記高圧室X側へ良好に供給できるし、また、前記凹部4
4に油を溜めておくことができるので、起動時におい
て、液冷媒が多量に混入した油が前記主給油通路22を
介して給油されてきても、前記凹部44に溜る油により
冷媒潤滑を軽減でき、それだけ信頼性を向上できる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2の発明において、前記ローラ5の径方向外方
に、ブレード6を一体的に設けて、このブレード6の突
出側先端部を、シリンダ室31を形成するシリンダ3に
回転可能に支持する支持体34の受入溝35に受け入れ
させたから、駆動軸2の主給油通路22から汲み上げら
れる油を高圧室X側へ良好に供給して、オイルシールが
良好にえられながら、前記ローラ5にブレード6を一体
的に設けているので、前記高圧室Xから前記ブレード6
を介して前記低圧室Yに高圧ガスが漏れるのを阻止で
き、容積効率をさらに向上できるのである。
【0065】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、前記高圧側給油通路7を形成するロ
ーラ5端面に、該ローラ5の内周部に開放する切欠部5
2を形成したから、この切欠部52により、前記高圧側
給油通路7の通路長さを前記低圧側給油通路8の通路長
さよりも短くすることができ、通路長さが短くなる分前
記高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側給油通路
8の通路抵抗よりも小さくできるので、前記高圧室X側
へ良好に供給して、ローラ5の外周面とシリンダ室31
の内周面との間のシール効果が良好に得られながら、前
記低圧室Yへの油の流入も軽減できるので容積効率の向
上が図れる。
【0066】しかも、前記ローラ5は、前記ブレード6
が一体的に設けられ、このブレード6がシリンダ3で回
転可能に支持されているので、前記ローラ5は自転する
ことなく公転することから、前記ローラ5のシリンダ室
31での位置が決定されるので、前記切欠部52の形成
位置を容易に設定できるし、また、該切欠部52の加工
も容易に行え、さらに、前記切欠部52に油を溜めてお
くことができるので、起動時において、液冷媒が多量に
混入した油が前記主給油通路22を介して給油されてき
ても、前記切欠部52に溜る油により冷媒潤滑を軽減で
き、それだけ信頼性を向上できる。
【0067】請求項5記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、前記高圧側給油通路7を形成するロ
ーラ5端面の内外周間に、周縁の閉じた凹部53を形成
したから、この凹部53により、前記高圧側給油通路7
の通路長さを前記低圧側給油通路8の通路長さよりも短
くして前記高圧側給油通路7の通路抵抗を、前記低圧側
給油通路8の通路抵抗よりも小さくして、ローラ5の外
周面とシリンダ室31の内周面との間のシール効果が良
好に得られながら、前記低圧室Yへの油の流入も軽減し
て容積効率の向上が図れる。
【0068】しかも、前記凹部53は、自転しない前記
ローラ5の端面に形成するので、凹部53形成位置を容
易に設定できるし、その加工も容易にでき、さらに、前
記凹部53は、前記ローラ5の内周と外周との間に形成
しているので、前記凹部53を油溜とすることにより、
ローラ5端面への潤滑も良好に行えるのである。
【0069】請求項6記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、前記高圧側給油通路7を形成するロ
ーラ5端面に、該ローラ5の内周部と高圧室Xとを連通
する径方向に延びるスリット54を形成したから、この
スリット54により前記高圧側給油通路7の通路の通路
面積が拡大され、前記高圧側給油通路7の通路抵抗を、
前記低圧側給油通路8の通路抵抗よりも小さくできるの
であり、前記スリット54により前記高圧室Xに積極的
に給油することができ、前記ローラ5の外周面とシリン
ダ室31の内周面との間のシールを良好に行えるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリー圧縮機の第1実施例を示す
圧縮機下部側の縦断面図。
【図2】同第1実施例のシリンダ室内部を示す概略説明
図。
【図3】本発明のロータリー圧縮機の第2実施例を示す
圧縮機下部側の縦断面図。
【図4】同第2実施例のシリンダ室内部を示す概略説明
図。
【図5】本発明のロータリー圧縮機の第3実施例を示す
圧縮機下部側の縦断面図。
【図6】同第3実施例のシリンダ室内部を示す概略説明
図。
【図7】本発明のロータリー圧縮機の第4実施例を示す
圧縮機下部側の縦断面図。
【図8】同第4実施例のシリンダ室内部を示す概略説明
図。
【図9】本発明のロータリー圧縮機の第5実施例を示す
圧縮機下部側の縦断面図。
【図10】同第5実施例のシリンダ室内部を示す概略説
明図。
【図11】従来のロータリー圧縮機の下部側縦断面図。
【図12】同従来のロータリー圧縮機におけるシリンダ
室内部概略説明図。
【符号の説明】
2 駆動軸 5 ローラ 21 偏心部 52 切欠部 22 主給油通路 53 凹部 3 シリンダ 54 スリッ
ト 31 シリンダ室 6 ブレー
ド 34 支持体 7 高圧側
給油通路 35 受入溝 8 低圧側
給油通路 41 固定部材(フロントヘッド) 42 固定部材(リヤヘッド) 43 固定部材(ミドルプレート) 44 凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ室(31)に、駆動軸(2)の偏
    心部(21)が挿嵌され、該偏心部(21)の偏心回転
    に伴って公転する筒状ローラ(5)と、前記シリンダ室
    (31)を高圧室(X)と低圧室(Y)とに画成するブ
    レード(6)とを内装し、前記駆動軸(2)に設ける主
    給油通路(22)から前記偏心部(21)と前記ローラ
    (5)との間に給油するようにしたロータリー圧縮機に
    おいて、前記ローラ(5)の端面と、該ローラ(5)の
    端面と対向する固定部材(41,42,43)との間
    に、前記主給油通路(22)と前記高圧室(X)とを結
    ぶ高圧側給油通路(7)と、前記主給油通路(22)と
    前記低圧室(Y)とを結ぶ低圧側給油通路(8)とを形
    成し、前記高圧側給油通路(7)の通路抵抗を、前記低
    圧側給油通路(8)の通路抵抗よりも小さくしているこ
    とを特徴とするロータリー圧縮機。
  2. 【請求項2】固定部材(41,42,43)における高
    圧側給油通路(7)形成部に、ローラ(5)の内周部へ
    の開放のみを許す凹部(44)を形成している請求項1
    記載のロータリー圧縮機。
  3. 【請求項3】ローラ(5)の径方向外方に、シリンダ室
    (31)を高圧室(X)と低圧室(Y)とに画成するブ
    レード(6)を一体的に設けて、このブレード(6)の
    突出側先端部を、シリンダ室(31)を形成するシリン
    ダ(3)に回転可能に支持する支持体(34)の受入溝
    (35)に受け入れさせている請求項1又は請求項2記
    載のロータリー圧縮機。
  4. 【請求項4】高圧側給油通路(7)を形成するローラ
    (5)端面に、該ローラ(5)の内周部に開放する切欠
    部(52)を形成している請求項3記載のロータリー圧
    縮機。
  5. 【請求項5】高圧側給油通路(7)を形成するローラ
    (5)端面の内外周間に、周縁の閉じた凹部(53)を
    形成している請求項3記載のロータリー圧縮機。
  6. 【請求項6】高圧側給油通路(7)を形成するローラ
    (5)端面に、該ローラ(5)の内周部と高圧室(X)
    とを連通する径方向に延びるスリット(54)を形成し
    ている請求項3記載のロータリー圧縮機。
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