JPH0579483A - 多気筒ロータリ圧縮機 - Google Patents
多気筒ロータリ圧縮機Info
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- JPH0579483A JPH0579483A JP23814291A JP23814291A JPH0579483A JP H0579483 A JPH0579483 A JP H0579483A JP 23814291 A JP23814291 A JP 23814291A JP 23814291 A JP23814291 A JP 23814291A JP H0579483 A JPH0579483 A JP H0579483A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/30—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members
- F04C18/34—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members
- F04C18/356—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the outer member
- F04C18/3562—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the outer member the inner and outer member being in contact along one line or continuous surfaces substantially parallel to the axis of rotation
- F04C18/3564—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids having the characteristics covered by two or more of groups F04C18/02, F04C18/08, F04C18/22, F04C18/24, F04C18/48, or having the characteristics covered by one of these groups together with some other type of movement between co-operating members having the movement defined in group F04C18/08 or F04C18/22 and relative reciprocation between the co-operating members with vanes reciprocating with respect to the outer member the inner and outer member being in contact along one line or continuous surfaces substantially parallel to the axis of rotation the surfaces of the inner and outer member, forming the working space, being surfaces of revolution
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C23/00—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C23/001—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids of similar working principle
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ローラの1サイクルの回転のうち潤滑油等の洩
れ量が多くなる回転領域でシール効果を向上する。 【構成】ミドルプレート(16)の挿通孔(38)を、
ローラ(17),(17)が回転してコンタクトポイン
トC.P.が吐出圧力になる位置からさらに回転してブレー
ド(18),(18)に至るまでのローラの回転領域で
挿通孔中心Mが上記駆動軸中心Oより偏心するように形
成する。吸入室(40I)を形成するローラの内周面か
ら遠ざかることになる。したがって、ミドルプレート
(52)にほぼ常時低圧ガスが作用する側から遠ざかる
ことになり、ローラのシール幅が挿通孔(38)とロー
ラ(17)の外面との間の幅になっている端面領域が減
少し、しかも、そのシール幅の長さ自体も大きくなる。
れ量が多くなる回転領域でシール効果を向上する。 【構成】ミドルプレート(16)の挿通孔(38)を、
ローラ(17),(17)が回転してコンタクトポイン
トC.P.が吐出圧力になる位置からさらに回転してブレー
ド(18),(18)に至るまでのローラの回転領域で
挿通孔中心Mが上記駆動軸中心Oより偏心するように形
成する。吸入室(40I)を形成するローラの内周面か
ら遠ざかることになる。したがって、ミドルプレート
(52)にほぼ常時低圧ガスが作用する側から遠ざかる
ことになり、ローラのシール幅が挿通孔(38)とロー
ラ(17)の外面との間の幅になっている端面領域が減
少し、しかも、そのシール幅の長さ自体も大きくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、空気調和装
置などに適用される多気筒ロータリ圧縮機に係り、とく
に各気筒間のシール対策に関する。
置などに適用される多気筒ロータリ圧縮機に係り、とく
に各気筒間のシール対策に関する。
【0002】
【従来の技術】多気筒ロータリ圧縮機は、特願平2−2
68584号に開示されているように、2気筒ロータリ
圧縮機がある。この2気筒ロータリ圧縮機は、図9に示
すように、シリンダ(51)内をミドルプレート(5
2)によって仕切ることにより2室のシリンダ室(5
3),(53)が形成され、各シリンダ室(53),
(53)内にローラ(55),(55)を収容し、シリ
ンダ(51)とローラ(55),(55)との間に形成
された作動室(58)をブレードで吸入室と圧縮室とに
仕切り、ローラ(55),(55)を回転ることにより
圧縮室の容積を減少させて吸入ガスを加圧送出するよう
に構成されている。ここで、図9の上下のローラ(5
5),(55)は、180°の回転位相差を保って回転
し、図9の上段のローラ(55)がコンタクトポイント
C.P.がシリンダ内周の吸入側、例えば、図6に示すよう
な位置にある時、下段のローラ(55)はローラ(5
5)とシリンダ(51)とのコンタクトポイントC.P.が
シリンダ内周の吐出側、例えば、図8に示すような位置
にある。
68584号に開示されているように、2気筒ロータリ
圧縮機がある。この2気筒ロータリ圧縮機は、図9に示
すように、シリンダ(51)内をミドルプレート(5
2)によって仕切ることにより2室のシリンダ室(5
3),(53)が形成され、各シリンダ室(53),
(53)内にローラ(55),(55)を収容し、シリ
ンダ(51)とローラ(55),(55)との間に形成
された作動室(58)をブレードで吸入室と圧縮室とに
仕切り、ローラ(55),(55)を回転ることにより
圧縮室の容積を減少させて吸入ガスを加圧送出するよう
に構成されている。ここで、図9の上下のローラ(5
5),(55)は、180°の回転位相差を保って回転
し、図9の上段のローラ(55)がコンタクトポイント
C.P.がシリンダ内周の吸入側、例えば、図6に示すよう
な位置にある時、下段のローラ(55)はローラ(5
5)とシリンダ(51)とのコンタクトポイントC.P.が
シリンダ内周の吐出側、例えば、図8に示すような位置
にある。
【0003】各シリンダ室(53),(53)内の上下
2個のローラ(55),(55)は1本の駆動軸(5
6)に形成された偏心軸部(57),(57)に連結さ
れており、駆動軸(56)はミドルプレート(52)の
挿通孔(59)を貫通する構造になっている。したがっ
て、ミドルプレート(52)をシリンダ(51)に組み
込むには、例えば、ミドルプレート(52)を数枚に分
割してシリンダ(51)に嵌め込む構造があるが、分割
部分の隙間のシール対策が難しい。このため、1枚もの
のミドルプレート(52)に駆動軸(56)の最大径で
ある偏心軸部(57),(57)より大きい挿通孔(5
9)を形成しておき、駆動軸(56)にミドルプレート
(52)を挿通させる構造が一般に採用されている。そ
して、上記ミドルプレート(52)の挿通孔(59)
は、挿通孔中心Mが駆動軸中心Oと同心に設定されてい
る。
2個のローラ(55),(55)は1本の駆動軸(5
6)に形成された偏心軸部(57),(57)に連結さ
れており、駆動軸(56)はミドルプレート(52)の
挿通孔(59)を貫通する構造になっている。したがっ
て、ミドルプレート(52)をシリンダ(51)に組み
込むには、例えば、ミドルプレート(52)を数枚に分
割してシリンダ(51)に嵌め込む構造があるが、分割
部分の隙間のシール対策が難しい。このため、1枚もの
のミドルプレート(52)に駆動軸(56)の最大径で
ある偏心軸部(57),(57)より大きい挿通孔(5
9)を形成しておき、駆動軸(56)にミドルプレート
(52)を挿通させる構造が一般に採用されている。そ
して、上記ミドルプレート(52)の挿通孔(59)
は、挿通孔中心Mが駆動軸中心Oと同心に設定されてい
る。
【0004】また、ミドルプレート(52)の挿通孔
(59)には、高温高圧のケーシング内部と連通してお
り、高温の吐出ガスが流入すると共に、図示しないが、
油ポンプにより潤滑油が供給されている。
(59)には、高温高圧のケーシング内部と連通してお
り、高温の吐出ガスが流入すると共に、図示しないが、
油ポンプにより潤滑油が供給されている。
【0005】ところが、上述したようにミドルプレート
(52)の挿通孔(59)を偏心軸部(57),(5
7)以下に小さくすることはできず、図6および図8に
示すように、ローラ(55),(55)の貫入孔(6
0)がミドルプレート(52)の挿通孔(59)より内
方に入り込む。そのため、この端面領域では、ミドルプ
レート(52)とローラ(55),(55)のシール幅
は、挿通孔(59)とローラ(55),(55)との距
離になり、ローラ(55)の内外面間の幅より小さくな
る。
(52)の挿通孔(59)を偏心軸部(57),(5
7)以下に小さくすることはできず、図6および図8に
示すように、ローラ(55),(55)の貫入孔(6
0)がミドルプレート(52)の挿通孔(59)より内
方に入り込む。そのため、この端面領域では、ミドルプ
レート(52)とローラ(55),(55)のシール幅
は、挿通孔(59)とローラ(55),(55)との距
離になり、ローラ(55)の内外面間の幅より小さくな
る。
【0006】そこで、シール幅Smin を確保することに
より、高圧の挿通孔(59)から圧縮室および吸入室へ
の潤滑油や吐出ガスの洩れを防止している。
より、高圧の挿通孔(59)から圧縮室および吸入室へ
の潤滑油や吐出ガスの洩れを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、各ローラ(5
5),(55)の1サイクルの回転に注目すると、上記
圧縮機では、ミドルプレート(52)の組み込み構造
上、ミドルプレート(52)の挿通孔中心Mは駆動軸中
心Oと同心であるので、図9に示すように、コンタクト
ポイントC.P.がシリンダ内周の吸入側に位置する時とシ
リンダ内周の吐出側に位置する時とにおいて、シール幅
Sは常に等しくなる。(図9は上下のローラ(55),
(55)がそれぞれシリンダ内周の吸入側と吐出側とに
なっている時のシール幅Sが示されているが、一方のロ
ーラ(55),(55)がさらに180°回転すると図
示する他方のローラ(55),(55)の状態にな
る。)この場合、コンタクトポイントC.P.がシリンダ内
周の吸入側に位置する時(例えば、図8の位置)には、
シリンダ内周の吐出側に形成される作動室(58)は圧
縮室になるが、この圧縮室では圧縮が進行しているので
高圧のミドルプレート(52)の挿通孔(59)との差
圧はさほど大きくなく、潤滑油等の洩れは比較的少な
い。
5),(55)の1サイクルの回転に注目すると、上記
圧縮機では、ミドルプレート(52)の組み込み構造
上、ミドルプレート(52)の挿通孔中心Mは駆動軸中
心Oと同心であるので、図9に示すように、コンタクト
ポイントC.P.がシリンダ内周の吸入側に位置する時とシ
リンダ内周の吐出側に位置する時とにおいて、シール幅
Sは常に等しくなる。(図9は上下のローラ(55),
(55)がそれぞれシリンダ内周の吸入側と吐出側とに
なっている時のシール幅Sが示されているが、一方のロ
ーラ(55),(55)がさらに180°回転すると図
示する他方のローラ(55),(55)の状態にな
る。)この場合、コンタクトポイントC.P.がシリンダ内
周の吸入側に位置する時(例えば、図8の位置)には、
シリンダ内周の吐出側に形成される作動室(58)は圧
縮室になるが、この圧縮室では圧縮が進行しているので
高圧のミドルプレート(52)の挿通孔(59)との差
圧はさほど大きくなく、潤滑油等の洩れは比較的少な
い。
【0008】一方、コンタクトポイントC.P.がシリンダ
内周の吐出側に位置する時(例えば、図6の位置)に
は、シリンダ内周の吸入側には吸入室が形成されるが、
低温低圧の吸入室では、高圧の挿通孔(59)との差圧
が大きいため、吸入室への循環油等の流入圧力が大き
い。そのため、上記ミドルプレート(52)にほぼ常時
低圧ガスが作用する側、つまり、コンタクトポイントC.
P.の1サイクルの回転のうちブレード位置から圧縮室が
吐出圧力になる位置までの回転領域においてシール幅が
十分でなく、吸入室に高温の潤滑油等が洩れて吸入ガス
の比体積が増加し、圧縮機の容積効率が低下するという
問題が発生する。
内周の吐出側に位置する時(例えば、図6の位置)に
は、シリンダ内周の吸入側には吸入室が形成されるが、
低温低圧の吸入室では、高圧の挿通孔(59)との差圧
が大きいため、吸入室への循環油等の流入圧力が大き
い。そのため、上記ミドルプレート(52)にほぼ常時
低圧ガスが作用する側、つまり、コンタクトポイントC.
P.の1サイクルの回転のうちブレード位置から圧縮室が
吐出圧力になる位置までの回転領域においてシール幅が
十分でなく、吸入室に高温の潤滑油等が洩れて吸入ガス
の比体積が増加し、圧縮機の容積効率が低下するという
問題が発生する。
【0009】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
のであって、ローラの1サイクルの回転のうち潤滑油等
の洩れ量が多くなる回転領域で潤滑油等のシール効果を
向上することを目的としている。
のであって、ローラの1サイクルの回転のうち潤滑油等
の洩れ量が多くなる回転領域で潤滑油等のシール効果を
向上することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、ミドルプレートの挿通孔
中心を、作動室が吐出圧力になるコンタクトポイントの
回転位置からコンタクトポイントが移動してブレード位
置に至るまでの回転領域において設定したものである。
めに、本発明が講じた手段は、ミドルプレートの挿通孔
中心を、作動室が吐出圧力になるコンタクトポイントの
回転位置からコンタクトポイントが移動してブレード位
置に至るまでの回転領域において設定したものである。
【0011】具体的には、ケーシング(1)の内部にモ
ータ(2)と、圧縮部(3)とが収容され、該圧縮部
(3)は、シリンダ(13)と、該シリンダ(13)の
内部空間を複数のシリンダ室(14),(14)に仕切
るミドルプレート(16)と、該各シリンダ室(1
4),(14)内に収納された複数のローラ(17),
(17)と、各シリンダ室(14),(14)毎にシリ
ンダ(13)に設けられ、各ローラ(17),(17)
に当接するように内方に付勢されたブレード(18),
(18)とを備え、上記ローラ(17),(17)は上
記シリンダ(13)の内周壁に沿って回転するように上
記モータ(2)の駆動軸(10)の中心に対して偏心し
て該駆動軸(10)に嵌合される嵌入孔(34)が形成
され、上記ローラ(17),(17)とシリンダ(1
3)とのコンタクトポイントC.P.と上記ブレード(1
8),(18)との間に形成された作動室(40)の容
積を変化させて流体を圧縮するように構成された多気筒
ロータリ圧縮機を前提としている。
ータ(2)と、圧縮部(3)とが収容され、該圧縮部
(3)は、シリンダ(13)と、該シリンダ(13)の
内部空間を複数のシリンダ室(14),(14)に仕切
るミドルプレート(16)と、該各シリンダ室(1
4),(14)内に収納された複数のローラ(17),
(17)と、各シリンダ室(14),(14)毎にシリ
ンダ(13)に設けられ、各ローラ(17),(17)
に当接するように内方に付勢されたブレード(18),
(18)とを備え、上記ローラ(17),(17)は上
記シリンダ(13)の内周壁に沿って回転するように上
記モータ(2)の駆動軸(10)の中心に対して偏心し
て該駆動軸(10)に嵌合される嵌入孔(34)が形成
され、上記ローラ(17),(17)とシリンダ(1
3)とのコンタクトポイントC.P.と上記ブレード(1
8),(18)との間に形成された作動室(40)の容
積を変化させて流体を圧縮するように構成された多気筒
ロータリ圧縮機を前提としている。
【0012】そして、上記各ミドルプレート(16)に
は上記駆動軸(10)が挿通する挿通孔(38)が該駆
動軸中心Oより偏心して形成されると共に、該挿通孔
(38)の偏心方向は、作動室(40)が吐出圧力にな
るコンタクトポイントC.P.の回転位置からコンタクトポ
イントC.P.が移動してブレード位置に至るまでの回転領
域で設定された構成となっている。
は上記駆動軸(10)が挿通する挿通孔(38)が該駆
動軸中心Oより偏心して形成されると共に、該挿通孔
(38)の偏心方向は、作動室(40)が吐出圧力にな
るコンタクトポイントC.P.の回転位置からコンタクトポ
イントC.P.が移動してブレード位置に至るまでの回転領
域で設定された構成となっている。
【0013】
【作用】上記の構成により、本発明では、モータ(2)
を駆動すると、ローラ(17),(17)はシリンダ
(13)の内周壁に沿って回転し、ローラ(17),
(17)の1回転で流体の吸入行程と圧縮行程とが同時
に行われる。コンタクトポイントC.P.がブレード位置に
ある時、シリンダ(13)の内面とローラ(17),
(17)の外面との間に一つの作動室(40)が形成さ
れ、この作動室(40)には、前回の1サイクルのロー
ラ(17),(17)の回転により、流体が吸入されて
いる。そして、この作動室(40)は今回のサイクルに
おいて圧縮室(40P)となり、内部の吸入流体は吐出
圧力にまで圧縮される。
を駆動すると、ローラ(17),(17)はシリンダ
(13)の内周壁に沿って回転し、ローラ(17),
(17)の1回転で流体の吸入行程と圧縮行程とが同時
に行われる。コンタクトポイントC.P.がブレード位置に
ある時、シリンダ(13)の内面とローラ(17),
(17)の外面との間に一つの作動室(40)が形成さ
れ、この作動室(40)には、前回の1サイクルのロー
ラ(17),(17)の回転により、流体が吸入されて
いる。そして、この作動室(40)は今回のサイクルに
おいて圧縮室(40P)となり、内部の吸入流体は吐出
圧力にまで圧縮される。
【0014】コンタクトポイントC.P.がブレード位置か
ら回転すると、作動室(40)がブレード(18),
(18)で仕切られることにより、圧縮室(40P)の
容積は減少する一方、コンタクトポイントC.P.とブレー
ド(18),(18)との間に吸入室(40I)が形成
され、その容積は増加していく。ローラ(17),(1
7)がブレード(18),(18)の片側に設けられた
吸入ポートを通過すると、吸入室(40I)に流体が吸
入される一方、上記圧縮室(40P)では吸入ポートと
の連通が遮断されると共に容積が減少して圧縮行程が開
始される。さらに、ローラ(17),(17)が回転を
続けると、圧縮室(40P)では内部が吐出圧力にな
り、流体はブレード(18),(18)の反対側より吐
出されはじめる。
ら回転すると、作動室(40)がブレード(18),
(18)で仕切られることにより、圧縮室(40P)の
容積は減少する一方、コンタクトポイントC.P.とブレー
ド(18),(18)との間に吸入室(40I)が形成
され、その容積は増加していく。ローラ(17),(1
7)がブレード(18),(18)の片側に設けられた
吸入ポートを通過すると、吸入室(40I)に流体が吸
入される一方、上記圧縮室(40P)では吸入ポートと
の連通が遮断されると共に容積が減少して圧縮行程が開
始される。さらに、ローラ(17),(17)が回転を
続けると、圧縮室(40P)では内部が吐出圧力にな
り、流体はブレード(18),(18)の反対側より吐
出されはじめる。
【0015】ここで、作動室(40)が吐出圧力になる
コンタクトポイントC.P.の回転位置からコンタクトポイ
ントC.P.が移動してブレード位置に至るまでの回転領域
では、例えば、図8に示すように、ローラ(17),
(17)はシリンダ内周の吐出側へ偏心するので、シリ
ンダ内周の吸入側に作動室(40)が形成され、この作
動室(40)は低圧の吸入室(40I)か、圧縮室(4
0P)であっても比較的低圧になっている。
コンタクトポイントC.P.の回転位置からコンタクトポイ
ントC.P.が移動してブレード位置に至るまでの回転領域
では、例えば、図8に示すように、ローラ(17),
(17)はシリンダ内周の吐出側へ偏心するので、シリ
ンダ内周の吸入側に作動室(40)が形成され、この作
動室(40)は低圧の吸入室(40I)か、圧縮室(4
0P)であっても比較的低圧になっている。
【0016】一方、ミドルプレート(16)の挿通孔
(38)は、上記ローラ(17),(17)の回転領域
(シリンダ内周の吐出側に偏心した回転領域)に設定さ
れており、ミドルプレート(52)にほぼ常時低圧ガス
が作用する側から遠ざかることになり、ローラ(17)
のシール幅が挿通孔(38)とローラ(17)の外面と
の間の幅になっている端面領域が縮小すると共に、その
シール幅の長さ自体も大きくなる。
(38)は、上記ローラ(17),(17)の回転領域
(シリンダ内周の吐出側に偏心した回転領域)に設定さ
れており、ミドルプレート(52)にほぼ常時低圧ガス
が作用する側から遠ざかることになり、ローラ(17)
のシール幅が挿通孔(38)とローラ(17)の外面と
の間の幅になっている端面領域が縮小すると共に、その
シール幅の長さ自体も大きくなる。
【0017】したがって、ミドルプレート(52)を、
ローラの1サイクルの回転のうち作動室(40)が低圧
の吸入室(40I)になるシリンダ内周の吸入側から、
概して高圧の圧縮室(40P)になるシリンダ内周の吐
出側に偏心させることにより、全体としての潤滑油等の
洩れ量が低減されることになる。
ローラの1サイクルの回転のうち作動室(40)が低圧
の吸入室(40I)になるシリンダ内周の吸入側から、
概して高圧の圧縮室(40P)になるシリンダ内周の吐
出側に偏心させることにより、全体としての潤滑油等の
洩れ量が低減されることになる。
【0018】
【発明の効果】以上、本発明では、ミドルプレート(1
6)の挿通孔(38)を、作動室(40)が吐出圧力に
なっている間のコンタクトポイントC.P.の回転領域内
で、挿通孔中心が上記駆動軸中心Oより偏心するように
形成されているので、循環油等の洩れが最も多くなる作
動室(40)のシリンダ内周の吸入側に対してシール幅
がローラ(17)の内外面の幅より短い端面領域を縮小
すると共に、その端面領域におけるシール幅を増加する
ことができる。その結果、吸入室(40I)への高温の
潤滑油等の洩れを低減でき、それによって、吸入流体の
比体積の増加を低減して容積効率を向上することができ
る。
6)の挿通孔(38)を、作動室(40)が吐出圧力に
なっている間のコンタクトポイントC.P.の回転領域内
で、挿通孔中心が上記駆動軸中心Oより偏心するように
形成されているので、循環油等の洩れが最も多くなる作
動室(40)のシリンダ内周の吸入側に対してシール幅
がローラ(17)の内外面の幅より短い端面領域を縮小
すると共に、その端面領域におけるシール幅を増加する
ことができる。その結果、吸入室(40I)への高温の
潤滑油等の洩れを低減でき、それによって、吸入流体の
比体積の増加を低減して容積効率を向上することができ
る。
【0019】
【実施例】以下、この発明に係るロータリ圧縮機の実施
例を図面に基づいて示す。
例を図面に基づいて示す。
【0020】図1および図2に、油潤滑型の2気筒ロー
タリ圧縮機を示す。この2気筒ロータリ圧縮機は、密閉
バレル状のケーシング(1)と、該ケーシング(1)の
上下中央付近に配設されたモータ(2)および圧縮部
(3)とからなり、モータ(2)の動力を圧縮部(3)
へ伝動し、流体、本実施例では冷媒ガスを圧縮してい
る。
タリ圧縮機を示す。この2気筒ロータリ圧縮機は、密閉
バレル状のケーシング(1)と、該ケーシング(1)の
上下中央付近に配設されたモータ(2)および圧縮部
(3)とからなり、モータ(2)の動力を圧縮部(3)
へ伝動し、流体、本実施例では冷媒ガスを圧縮してい
る。
【0021】ケーシング(1)の内部は、圧縮部(3)
によって下方の油室(4)と、上方のガス室(5)とに
区分されている。ガス室(5)の内部は、モータ(2)
によってこれより下方の1次空間(5a)と、モータ
(2)より上方の2次空間(5b)とに区分されてお
り、これら両空間(5a),(5b)は後述するロータ
(8)とステータ(9)との間の小さな隙間(E)等を
介して連通している。2次空間(5b)に臨むケーシン
グ(1)の上壁にはエルボ状のガス出口管(11)が設
けられている。
によって下方の油室(4)と、上方のガス室(5)とに
区分されている。ガス室(5)の内部は、モータ(2)
によってこれより下方の1次空間(5a)と、モータ
(2)より上方の2次空間(5b)とに区分されてお
り、これら両空間(5a),(5b)は後述するロータ
(8)とステータ(9)との間の小さな隙間(E)等を
介して連通している。2次空間(5b)に臨むケーシン
グ(1)の上壁にはエルボ状のガス出口管(11)が設
けられている。
【0022】モータ(2)は、上記駆動軸(10)に直
結されたロータ(8)と、ケーシング(1)の内面に固
定されたステータ(9)とからなり、駆動軸(10)を
介してローラ(17),(17)に連結されている。
結されたロータ(8)と、ケーシング(1)の内面に固
定されたステータ(9)とからなり、駆動軸(10)を
介してローラ(17),(17)に連結されている。
【0023】圧縮部(3)は、内部に空間を有するシリ
ンダ(13)と、該内部空間を2室のシリンダ室(1
4),(14)に仕切る1枚のミドルプレート(16)
と、該各シリンダ室(14),(14)内に収納された
複数のローラ(17),(17)と、各シリンダ室(1
4),(14)毎にシリンダ(13)に設けられ、ロー
ラ(17),(17)に当接するように内方に付勢され
たブレード(18),(18)とを備えている。
ンダ(13)と、該内部空間を2室のシリンダ室(1
4),(14)に仕切る1枚のミドルプレート(16)
と、該各シリンダ室(14),(14)内に収納された
複数のローラ(17),(17)と、各シリンダ室(1
4),(14)毎にシリンダ(13)に設けられ、ロー
ラ(17),(17)に当接するように内方に付勢され
たブレード(18),(18)とを備えている。
【0024】上記圧縮部(3)のシリンダ(13)は、
シリンダ本体(21)と、該シリンダ本体(21)の上
下端を塞ぐフロントプレート(22)およびリヤプレー
ト(23)とから構成され、これらの部材(21)〜
(23)によって内部空間が形成され、該内部空間は上
記ミドルプレート(16)によって上下2室のシリンダ
室(14),(14)に仕切られている。
シリンダ本体(21)と、該シリンダ本体(21)の上
下端を塞ぐフロントプレート(22)およびリヤプレー
ト(23)とから構成され、これらの部材(21)〜
(23)によって内部空間が形成され、該内部空間は上
記ミドルプレート(16)によって上下2室のシリンダ
室(14),(14)に仕切られている。
【0025】シリンダ本体(21)は、円盤状の金属ブ
ロックからなり、移動不能にケーシング(1)の内面に
固定されている。さらに、シリンダ本体(21)には、
各シリンダ室(14),(14)に対応して、外部から
冷媒ガスを各シリンダ室(14),(14)に導入する
吸入ポートとしての2本のガス吸入路(25),(2
5)と、圧縮した吸入ガスをケーシング(1)内に導入
する2本の吐出口(26),(26)と、該各吐出口
(26),(26)を開閉するリード弁(27)とが形
成されている。また、フロントプレート(22)の上面
にはフロントマフラ(30)が配設されており、このフ
ロントマフラ(30)を経て吐出口(26)から吐出さ
れた冷媒ガスがケーシング(1)内に流出するようにな
っている。
ロックからなり、移動不能にケーシング(1)の内面に
固定されている。さらに、シリンダ本体(21)には、
各シリンダ室(14),(14)に対応して、外部から
冷媒ガスを各シリンダ室(14),(14)に導入する
吸入ポートとしての2本のガス吸入路(25),(2
5)と、圧縮した吸入ガスをケーシング(1)内に導入
する2本の吐出口(26),(26)と、該各吐出口
(26),(26)を開閉するリード弁(27)とが形
成されている。また、フロントプレート(22)の上面
にはフロントマフラ(30)が配設されており、このフ
ロントマフラ(30)を経て吐出口(26)から吐出さ
れた冷媒ガスがケーシング(1)内に流出するようにな
っている。
【0026】さらに、各シリンダ室(14),(14)
に対応して、吐出口(26)とガス吸入路(25)との
間のシリンダ本体(21)内には、図3に示すように、
シリンダ室(14)に開口するブレード溝(32)が凹
設され、このブレード溝(32)内に20μm程度のク
リアランスを保って上記ブレード(18)が収容されて
いる。このブレード(18)は、図示しないが、始動時
はスプリングにより、定常運転時はケーシング内圧力に
より、つねに先端がローラ(17)に当接するように付
勢されている。
に対応して、吐出口(26)とガス吸入路(25)との
間のシリンダ本体(21)内には、図3に示すように、
シリンダ室(14)に開口するブレード溝(32)が凹
設され、このブレード溝(32)内に20μm程度のク
リアランスを保って上記ブレード(18)が収容されて
いる。このブレード(18)は、図示しないが、始動時
はスプリングにより、定常運転時はケーシング内圧力に
より、つねに先端がローラ(17)に当接するように付
勢されている。
【0027】上下2個のローラ(17),(17)は、
各シリンダ室(14),(14)内に数十μm程度の上
下の隙間を介して収容されており、中心部には嵌入孔
(34)が穿設され、この嵌入孔(34)には上記モー
タ(2)の駆動軸(10)の上下2個の偏心軸部(3
6),(36)が嵌入されており、上下のローラ(1
7),(17)は180°の位相角の差を保って回転す
るように構成されている。
各シリンダ室(14),(14)内に数十μm程度の上
下の隙間を介して収容されており、中心部には嵌入孔
(34)が穿設され、この嵌入孔(34)には上記モー
タ(2)の駆動軸(10)の上下2個の偏心軸部(3
6),(36)が嵌入されており、上下のローラ(1
7),(17)は180°の位相角の差を保って回転す
るように構成されている。
【0028】駆動軸(10)は、フロントプレート(2
2)とリヤプレート(23)とで軸支されており、上端
がモータ(2)のロータ(8)に連結され、その中央部
に上記2個の偏心軸部(36),(36)が形成され、
下端には、図示しないが、遠心式の給油ポンプが設けら
れている。
2)とリヤプレート(23)とで軸支されており、上端
がモータ(2)のロータ(8)に連結され、その中央部
に上記2個の偏心軸部(36),(36)が形成され、
下端には、図示しないが、遠心式の給油ポンプが設けら
れている。
【0029】給油ポンプは、油室(4)に貯められた潤
滑油に浸漬されており、この給油ポンプによって吸い上
げられた潤滑油は、駆動軸(10)内に形成された給油
路を介して嵌入孔(34)に供給されている。嵌入孔
(34)に流入した潤滑油は、主に上記給油ポンプのポ
ンプヘッド(揚程)によってローラ(17),(17)
と上記偏心軸部(36),(36)との隙間に供給され
ている。
滑油に浸漬されており、この給油ポンプによって吸い上
げられた潤滑油は、駆動軸(10)内に形成された給油
路を介して嵌入孔(34)に供給されている。嵌入孔
(34)に流入した潤滑油は、主に上記給油ポンプのポ
ンプヘッド(揚程)によってローラ(17),(17)
と上記偏心軸部(36),(36)との隙間に供給され
ている。
【0030】ここで、ミドルプレート(16)の組み込
み構造は、駆動軸(10)にミドルプレート(16)を
挿通させるものであり、ミドルプレート(16)には1
枚もののミドルプレート(16)に駆動軸(10)の最
大径である偏心軸部(36),(36)より大きい挿通
孔(38)が形成されている。
み構造は、駆動軸(10)にミドルプレート(16)を
挿通させるものであり、ミドルプレート(16)には1
枚もののミドルプレート(16)に駆動軸(10)の最
大径である偏心軸部(36),(36)より大きい挿通
孔(38)が形成されている。
【0031】そして、本発明の特徴として、この挿通孔
(38)は、挿通孔中心Mが、作動室(40)が吐出圧
力になるコンタクトポイントC.P.の回転位置からコンタ
クトポイントC.P.が移動してブレード位置に至るまでの
回転領域で、上記駆動軸中心Oより偏心するように設定
されている。本実施例では、図3に示すように、ミドル
プレート(16)の挿通孔(38)は、ブレード(1
8)位置を起点としてローラ(17)の回転方向に31
5°の方向へ偏心し、偏心量εはローラ(17),(1
7)の偏心量より小さい値に設定されている。なお、R
はローラ中心である。
(38)は、挿通孔中心Mが、作動室(40)が吐出圧
力になるコンタクトポイントC.P.の回転位置からコンタ
クトポイントC.P.が移動してブレード位置に至るまでの
回転領域で、上記駆動軸中心Oより偏心するように設定
されている。本実施例では、図3に示すように、ミドル
プレート(16)の挿通孔(38)は、ブレード(1
8)位置を起点としてローラ(17)の回転方向に31
5°の方向へ偏心し、偏心量εはローラ(17),(1
7)の偏心量より小さい値に設定されている。なお、R
はローラ中心である。
【0032】ミドルプレート(16)の挿通孔(38)
には、高温高圧のケーシング(1)の内部と連通してお
り、高温の吐出ガスが流入すると共に、給油ポンプによ
り下方の油室(4)から潤滑油が供給されている。
には、高温高圧のケーシング(1)の内部と連通してお
り、高温の吐出ガスが流入すると共に、給油ポンプによ
り下方の油室(4)から潤滑油が供給されている。
【0033】上記ロータリ圧縮機は、高圧が22kg /cm
2 、低圧が5kg /cm2 に設定されており、ブレード位置
を起点としてローラ(17)とシリンダ(13)とのコ
ンタクトポイントC.P.が225〜230°に達した時に
圧縮室(40P)の圧力が吐出圧力になるように設定さ
れている。
2 、低圧が5kg /cm2 に設定されており、ブレード位置
を起点としてローラ(17)とシリンダ(13)とのコ
ンタクトポイントC.P.が225〜230°に達した時に
圧縮室(40P)の圧力が吐出圧力になるように設定さ
れている。
【0034】次に、ロータリ圧縮機の圧縮動作を図4〜
図8に基づいて説明する。上下のシリンダ室(14),
(14)の圧縮動作はローラ(17)の回転の位相が異
なるだけで全く同じであるので、図2の下側のシリンダ
室(14)について説明すると、モータ(2)を駆動す
ると、ローラ(17)はシリンダ(13)の内周壁に沿
って回転し、ローラ(17)の1回転で冷媒ガスの吸入
行程と圧縮行程とが同時に行われる。加圧された吸入ガ
スは吐出口(26)から送出される。
図8に基づいて説明する。上下のシリンダ室(14),
(14)の圧縮動作はローラ(17)の回転の位相が異
なるだけで全く同じであるので、図2の下側のシリンダ
室(14)について説明すると、モータ(2)を駆動す
ると、ローラ(17)はシリンダ(13)の内周壁に沿
って回転し、ローラ(17)の1回転で冷媒ガスの吸入
行程と圧縮行程とが同時に行われる。加圧された吸入ガ
スは吐出口(26)から送出される。
【0035】図4に示すように、ローラ(17)のコン
タクトポイントC.P.がブレード(18)に位置する時
(この時のコンタクトポイントC.P.の回転角を0°とす
る)、シリンダ(13)の内面とローラ(17)の外面
との間に一つの作動室(40)が形成され、この作動室
(40)には、前回の1サイクルのローラ(17)の回
転により、冷媒ガスが吸入されている。そして、この作
動室(40)は今回のサイクルにおいて圧縮室(40
P)となり、内部の吸入ガスは吐出圧力にまで圧縮され
る。
タクトポイントC.P.がブレード(18)に位置する時
(この時のコンタクトポイントC.P.の回転角を0°とす
る)、シリンダ(13)の内面とローラ(17)の外面
との間に一つの作動室(40)が形成され、この作動室
(40)には、前回の1サイクルのローラ(17)の回
転により、冷媒ガスが吸入されている。そして、この作
動室(40)は今回のサイクルにおいて圧縮室(40
P)となり、内部の吸入ガスは吐出圧力にまで圧縮され
る。
【0036】ローラ(17),(17)がブレード位置
から回転すると、作動室(40)がブレード(18),
(18)で仕切られることにより、圧縮室(40P)の
容積は減少する一方、コンタクトポイントC.P.とブレー
ド(18),(18)との間に吸入室(40I)が形成
され、その容積は増加していく。
から回転すると、作動室(40)がブレード(18),
(18)で仕切られることにより、圧縮室(40P)の
容積は減少する一方、コンタクトポイントC.P.とブレー
ド(18),(18)との間に吸入室(40I)が形成
され、その容積は増加していく。
【0037】図6(コンタクトポイントC.P.が135°
に位置する状態)に示すように、ローラ(17)がガス
吸入路(25)を通過すると、吸入室(40I)に冷媒
ガスが吸入される一方、圧縮室(40P)ではガス吸入
路(25)との連通が遮断されると共に容積が減少して
圧縮行程が開始される。さらに、図7(コンタクトポイ
ントC.P.が180°に位置する状態)および図8(コン
タクトポイントC.P.が315°に位置する状態)に示す
ように、ローラ(17)が回転を続けると、圧縮室(4
0P)では内部が吐出圧力になり、冷媒ガスはブレード
(18)の反対側より吐出されはじめる。
に位置する状態)に示すように、ローラ(17)がガス
吸入路(25)を通過すると、吸入室(40I)に冷媒
ガスが吸入される一方、圧縮室(40P)ではガス吸入
路(25)との連通が遮断されると共に容積が減少して
圧縮行程が開始される。さらに、図7(コンタクトポイ
ントC.P.が180°に位置する状態)および図8(コン
タクトポイントC.P.が315°に位置する状態)に示す
ように、ローラ(17)が回転を続けると、圧縮室(4
0P)では内部が吐出圧力になり、冷媒ガスはブレード
(18)の反対側より吐出されはじめる。
【0038】ここで、ローラ(17)の嵌入孔(34)
がミドルプレートの挿通孔(38)より外側に位置する
時には、ローラ(17)のシール幅はローラ(17)の
内外面間の幅になるが、嵌入孔(34)が挿通孔(3
8)より内側に入った時には、挿通孔(38)とローラ
(17)の外面との距離になり、ローラ(17)の内外
面間の幅より短くなる。
がミドルプレートの挿通孔(38)より外側に位置する
時には、ローラ(17)のシール幅はローラ(17)の
内外面間の幅になるが、嵌入孔(34)が挿通孔(3
8)より内側に入った時には、挿通孔(38)とローラ
(17)の外面との距離になり、ローラ(17)の内外
面間の幅より短くなる。
【0039】そして、作動室(40)が吐出圧力になる
コンタクトポイントC.P.の回転位置からコンタクトポイ
ントC.P.が移動してブレード位置に至るまでの回転領域
では、例えば、図8に示すように、ローラ(17)はシ
リンダ内周の吐出側へ偏心するので、シリンダ内周の吸
入側に作動室(40)が形成され、この作動室(40)
は低圧の吸入室(40I)か、圧縮室(40P)であっ
ても比較的低圧になっている。
コンタクトポイントC.P.の回転位置からコンタクトポイ
ントC.P.が移動してブレード位置に至るまでの回転領域
では、例えば、図8に示すように、ローラ(17)はシ
リンダ内周の吐出側へ偏心するので、シリンダ内周の吸
入側に作動室(40)が形成され、この作動室(40)
は低圧の吸入室(40I)か、圧縮室(40P)であっ
ても比較的低圧になっている。
【0040】一方、ミドルプレート(16)の挿通孔
(38)は、挿通孔中心Mが駆動軸中心Oよりローラ
(17)の回転方向に315°の方向へ偏心しており、
ミドルプレート(52)にほぼ常時低圧ガスが作用する
側から遠ざかることになり、ローラ(17)のシール幅
が挿通孔(38)とローラ(17)の外面との間の幅に
なっている端面領域が縮小し、しかも、その端面領域の
シール幅の長さも大きくなる。
(38)は、挿通孔中心Mが駆動軸中心Oよりローラ
(17)の回転方向に315°の方向へ偏心しており、
ミドルプレート(52)にほぼ常時低圧ガスが作用する
側から遠ざかることになり、ローラ(17)のシール幅
が挿通孔(38)とローラ(17)の外面との間の幅に
なっている端面領域が縮小し、しかも、その端面領域の
シール幅の長さも大きくなる。
【0041】上記端面領域のシール幅を、最もシール幅
が小さくなる最小シール幅で説明すると、吸入室(40
I)側のミドルプレート(16)とローラ(17)の端
面とのシリンダ内周の吸入側最小シール幅Bmin は、従
来の、挿通孔中心Mが駆動軸中心Oと同心の場合のシー
ル幅Smin に比べて大きくなっている。つまり、ローラ
(17)の1サイクルの回転うちで低圧の吸入室(40
I)の容積が増大して循環油等の洩れが最も多くなる回
転領域において、シール幅大きくなっている。
が小さくなる最小シール幅で説明すると、吸入室(40
I)側のミドルプレート(16)とローラ(17)の端
面とのシリンダ内周の吸入側最小シール幅Bmin は、従
来の、挿通孔中心Mが駆動軸中心Oと同心の場合のシー
ル幅Smin に比べて大きくなっている。つまり、ローラ
(17)の1サイクルの回転うちで低圧の吸入室(40
I)の容積が増大して循環油等の洩れが最も多くなる回
転領域において、シール幅大きくなっている。
【0042】したがって、ミドルプレート(52)を、
ローラの1サイクルの回転のうち作動室(40)が低圧
の吸入室(40I)になるシリンダ内周の吸入側から、
概して高圧の圧縮室(40P)になるシリンダ内周の吐
出側に偏心させることにより、全体としての潤滑油等の
洩れ量が低減されることになる。
ローラの1サイクルの回転のうち作動室(40)が低圧
の吸入室(40I)になるシリンダ内周の吸入側から、
概して高圧の圧縮室(40P)になるシリンダ内周の吐
出側に偏心させることにより、全体としての潤滑油等の
洩れ量が低減されることになる。
【0043】ところで、コンタクトポイントC.P.がブレ
ード位置から圧縮室(40P)が吐出圧力になる位置ま
での回転領域にある時、とくに、図8の位置より180
°手前の位置である図6の位置の時には、ローラ(1
7)はシリンダ内周の吸入側へ偏心し、シリンダ内周の
吐出側に形成された圧縮室(40P)は圧縮が進行し
て、吐出圧力に達しないまでもかなり高圧になってい
る。一方、ミドルプレート(16)の挿通孔(38)は
シリンダ内周の吐出側へ偏心しており、ローラ(17)
の外面が挿通孔(38)に接近することにより、挿通孔
(38)には高圧側が作用する側が接近することにな
る。具体的には、圧縮室(40P)におけるミドルプレ
ート(16)とローラ(17)の端面との圧縮側最小シ
ール幅Amin は、従来のシール幅Smin より短くなる。
しかし、ミドルプレート(16)の嵌入孔(34)の圧
力との差圧は小さいので、循環油等の洩れは比較的少な
い。
ード位置から圧縮室(40P)が吐出圧力になる位置ま
での回転領域にある時、とくに、図8の位置より180
°手前の位置である図6の位置の時には、ローラ(1
7)はシリンダ内周の吸入側へ偏心し、シリンダ内周の
吐出側に形成された圧縮室(40P)は圧縮が進行し
て、吐出圧力に達しないまでもかなり高圧になってい
る。一方、ミドルプレート(16)の挿通孔(38)は
シリンダ内周の吐出側へ偏心しており、ローラ(17)
の外面が挿通孔(38)に接近することにより、挿通孔
(38)には高圧側が作用する側が接近することにな
る。具体的には、圧縮室(40P)におけるミドルプレ
ート(16)とローラ(17)の端面との圧縮側最小シ
ール幅Amin は、従来のシール幅Smin より短くなる。
しかし、ミドルプレート(16)の嵌入孔(34)の圧
力との差圧は小さいので、循環油等の洩れは比較的少な
い。
【0044】さらに、作動室(40)の大半が吸入室
(40I)になる時、つまり、コンタクトポイントC.P.
が吐出孔位置から吸入孔位置までの間にある時には、例
えば、図4および図5に示すように、挿通孔(38)に
低圧ガスが作用する回転領域が大きい。しかし、コンタ
クトポイントC.P.が上方に位置するのに対応して、挿通
孔中心Mは上方に偏心しているので、挿通孔中心Mが駆
動軸中心Oと同心の場合に比べて、全体としてローラ
(17)の外面から遠ざかる傾向になり、シール幅が挿
通孔(38)とローラ(17)の外面との間の幅になっ
ている端面領域のシール幅が大きくなる。
(40I)になる時、つまり、コンタクトポイントC.P.
が吐出孔位置から吸入孔位置までの間にある時には、例
えば、図4および図5に示すように、挿通孔(38)に
低圧ガスが作用する回転領域が大きい。しかし、コンタ
クトポイントC.P.が上方に位置するのに対応して、挿通
孔中心Mは上方に偏心しているので、挿通孔中心Mが駆
動軸中心Oと同心の場合に比べて、全体としてローラ
(17)の外面から遠ざかる傾向になり、シール幅が挿
通孔(38)とローラ(17)の外面との間の幅になっ
ている端面領域のシール幅が大きくなる。
【0045】一方、コンタクトポイントC.P.が180°
付近の時には、図7に示すように、低圧の吸入室(40
I)とのシール幅は局所的に従来より短くなる端面領域
があるが、その回転領域は短い。これに対して、コンタ
クトポイントC.P.が吐出孔位置から吸入孔位置までの間
にある時には、挿通孔(38)が低圧の吸入室(40
I)に晒される回転領域が非常に大きく、180°付近
の位置の時の潤滑油等の洩れ量より大きくなるため、短
いシール幅の端面領域の減少とその端面領域のシール幅
の長さの増加を優先した方が、1サイクル全体としての
潤滑油等の洩れ量は減少することになる。
付近の時には、図7に示すように、低圧の吸入室(40
I)とのシール幅は局所的に従来より短くなる端面領域
があるが、その回転領域は短い。これに対して、コンタ
クトポイントC.P.が吐出孔位置から吸入孔位置までの間
にある時には、挿通孔(38)が低圧の吸入室(40
I)に晒される回転領域が非常に大きく、180°付近
の位置の時の潤滑油等の洩れ量より大きくなるため、短
いシール幅の端面領域の減少とその端面領域のシール幅
の長さの増加を優先した方が、1サイクル全体としての
潤滑油等の洩れ量は減少することになる。
【0046】以上、本実施例によれば、ミドルプレート
(16)の挿通孔(38)を、作動室(40)が吐出圧
力になっている間のコンタクトポイントC.P.の回転領域
内で、挿通孔中心が上記駆動軸中心より偏心するように
形成されているので、循環油等の洩れが最も多くなる作
動室(40)のシリンダ内周の吸入側に対してシール幅
がローラ(17)の内外面の幅より短い端面領域の縮小
と、その端面領域におけるシール幅の増加を図ることが
できる。その結果、吸入室(40I)への高温の潤滑油
等の洩れを低減でき、それによって、吸入流体の比体積
の増加を低減して容積効率を向上することができる。
(16)の挿通孔(38)を、作動室(40)が吐出圧
力になっている間のコンタクトポイントC.P.の回転領域
内で、挿通孔中心が上記駆動軸中心より偏心するように
形成されているので、循環油等の洩れが最も多くなる作
動室(40)のシリンダ内周の吸入側に対してシール幅
がローラ(17)の内外面の幅より短い端面領域の縮小
と、その端面領域におけるシール幅の増加を図ることが
できる。その結果、吸入室(40I)への高温の潤滑油
等の洩れを低減でき、それによって、吸入流体の比体積
の増加を低減して容積効率を向上することができる。
【0047】とくに、挿通孔(38)の偏心方向を、ロ
ーラ(17)の回転方向に270°より大きく360°
以内に設定した場合には、コンタクトポイントC.P.が吐
出孔位置から吸入孔位置までの間にある時に、挿通孔
(38)はブレード側に偏心することになり、挿通孔
(38)をシリンダ(13)内に大きく形成された吸入
室(40I)から遠ざけることができ、コンタクトポイ
ントC.P.が係る回転領域に位置する時のシール効果を向
上させることができる。
ーラ(17)の回転方向に270°より大きく360°
以内に設定した場合には、コンタクトポイントC.P.が吐
出孔位置から吸入孔位置までの間にある時に、挿通孔
(38)はブレード側に偏心することになり、挿通孔
(38)をシリンダ(13)内に大きく形成された吸入
室(40I)から遠ざけることができ、コンタクトポイ
ントC.P.が係る回転領域に位置する時のシール効果を向
上させることができる。
【0048】なお、多気筒ロータリ圧縮機は、上記実施
例の油潤滑型に限らず、給油を必要としない無給油型で
あってもよい。
例の油潤滑型に限らず、給油を必要としない無給油型で
あってもよい。
【0049】また、多気筒ロータリ圧縮機は、3気筒以
上であってもよい。
上であってもよい。
【0050】また、ローラ(17),(17)のコンタ
クトポイントC.P.は、シリンダ本体(21),(21)
の内面に当接していても、微小隙間を隔てて離れていて
もよい。
クトポイントC.P.は、シリンダ本体(21),(21)
の内面に当接していても、微小隙間を隔てて離れていて
もよい。
【0051】また、挿通孔(38)の偏心方向は、上記
実施例に限らず、作動室(40)が吐出圧力になるコン
タクトポイントC.P.の回転位置からコンタクトポイント
C.P.が移動してブレード位置に至るまでの回転領域で設
定することができる。
実施例に限らず、作動室(40)が吐出圧力になるコン
タクトポイントC.P.の回転位置からコンタクトポイント
C.P.が移動してブレード位置に至るまでの回転領域で設
定することができる。
【図1】本発明に係るロータリ圧縮機の実施例を示し、
ロータリ圧縮機の縦断図である。
ロータリ圧縮機の縦断図である。
【図2】シリンダの要部拡大断面図である。
【図3】図2おけるA−A線断面図である。
【図4】ローラの1サイクルの回転を示し、コンタクト
ポイントが0°の時の行程図である。
ポイントが0°の時の行程図である。
【図5】ローラの1サイクルの回転を示し、コンタクト
ポイントがガス吸入路に位置するの時の行程図である。
ポイントがガス吸入路に位置するの時の行程図である。
【図6】ローラの1サイクルの回転を示し、コンタクト
ポイントが135°の時の行程図である。
ポイントが135°の時の行程図である。
【図7】ローラの1サイクルの回転を示し、コンタクト
ポイントが180°の時の行程図である。
ポイントが180°の時の行程図である。
【図8】ローラの1サイクルの回転を示し、コンタクト
ポイントが315°の時の行程図である。
ポイントが315°の時の行程図である。
【図9】従来例を示し、シリンダの要部拡大断面図であ
る。
る。
1 ケーシング 2 モータ 3 圧縮部 10 駆動軸 13 シリンダ 14 シリンダ室 16 ミドルプレート 17 ローラ 18 ブレード 32 ブレード溝 38 ミドルプレートの挿通孔 40 作動室 M 挿入孔中心 O 駆動軸中心
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシング(1)の内部にモータ(2)
と、圧縮部(3)とが収容され、 該圧縮部(3)は、シリンダ(13)と、該シリンダ
(13)の内部空間を複数のシリンダ室(14),(1
4)に仕切るミドルプレート(16)と、該各シリンダ
室(14),(14)内に収納された複数のローラ(1
7),(17)と、各シリンダ室(14),(14)毎
にシリンダ(13)に設けられ、各ローラ(17),
(17)に当接するように内方に付勢されたブレード
(18),(18)とを備え、 上記ローラ(17),(17)は上記シリンダ(13)
の内周壁に沿って回転するように上記モータ(2)の駆
動軸(10)の中心に対して偏心して該駆動軸(10)
に嵌合される嵌入孔(34)が形成され、 上記ローラ(17),(17)とシリンダ(13)との
コンタクトポイントC.P.と上記ブレード(18),(1
8)との間に形成された作動室(40)の容積を変化さ
せて流体を圧縮するように構成された多気筒ロータリ圧
縮機において、 上記各ミドルプレート(16)には上記駆動軸(10)
が挿通する挿通孔(38)が該駆動軸中心Oより偏心し
て形成されると共に、該挿通孔(38)の偏心方向は、
作動室(40)が吐出圧力になるコンタクトポイントC.
P.の回転位置からコンタクトポイントC.P.が移動してブ
レード位置に至るまでの回転領域で設定されていること
を特徴とする多気筒ロータリ圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23814291A JPH0579483A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 多気筒ロータリ圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23814291A JPH0579483A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 多気筒ロータリ圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579483A true JPH0579483A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=17025814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23814291A Withdrawn JPH0579483A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 多気筒ロータリ圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0579483A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007211672A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Daikin Ind Ltd | ロータリ圧縮機 |
CN103410731A (zh) * | 2013-08-02 | 2013-11-27 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 旋转压缩机和冷冻循环装置 |
CN111852863A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-10-30 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 旋转压缩机和制冷循环系统 |
-
1991
- 1991-09-18 JP JP23814291A patent/JPH0579483A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007211672A (ja) * | 2006-02-09 | 2007-08-23 | Daikin Ind Ltd | ロータリ圧縮機 |
CN103410731A (zh) * | 2013-08-02 | 2013-11-27 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 旋转压缩机和冷冻循环装置 |
CN111852863A (zh) * | 2020-07-30 | 2020-10-30 | 广东美芝制冷设备有限公司 | 旋转压缩机和制冷循环系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |