JPH08158938A - エンジンのヘッドガスケット - Google Patents
エンジンのヘッドガスケットInfo
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- JPH08158938A JPH08158938A JP6296593A JP29659394A JPH08158938A JP H08158938 A JPH08158938 A JP H08158938A JP 6296593 A JP6296593 A JP 6296593A JP 29659394 A JP29659394 A JP 29659394A JP H08158938 A JPH08158938 A JP H08158938A
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- JP
- Japan
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- head
- cylinder
- head gasket
- combustion chamber
- engine
- Prior art date
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- Pending
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims abstract description 33
- 230000006835 compression Effects 0.000 abstract description 13
- 238000007906 compression Methods 0.000 abstract description 13
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 10
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 3
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B2275/00—Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
- F02B2275/48—Tumble motion in gas movement in cylinder
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 スキッシュエリアが拡大されたり逆タンブル
が生じるのを防ぎつつ、ヘッドガスケットを用いて圧縮
比を調整できるようにする。 【構成】 燃焼室と対応する形状に開口穴22を開口さ
せる。下面にシリンダボア2aに連なる円形のスキッシ
ュエリア形成用凹部25を形成した。スキッシュエリア
や、吸気弁の傘部分に当たり燃焼室外周側へ向かう吸気
のマスクがヘッドガスケットに形成される。このため、
シリンダヘッドを交換しなくもヘッドガスケットの厚み
を変えて圧縮比を変えることができるから、コスト低減
を図ることができる。
が生じるのを防ぎつつ、ヘッドガスケットを用いて圧縮
比を調整できるようにする。 【構成】 燃焼室と対応する形状に開口穴22を開口さ
せる。下面にシリンダボア2aに連なる円形のスキッシ
ュエリア形成用凹部25を形成した。スキッシュエリア
や、吸気弁の傘部分に当たり燃焼室外周側へ向かう吸気
のマスクがヘッドガスケットに形成される。このため、
シリンダヘッドを交換しなくもヘッドガスケットの厚み
を変えて圧縮比を変えることができるから、コスト低減
を図ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダボディとシリ
ンダヘッドとの間に介装されるエンジンのヘッドガスケ
ットに関するものである。
ンダヘッドとの間に介装されるエンジンのヘッドガスケ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの圧縮比を変えるに当た
っては、ピストン頭部の形状を変えたり、シリンダヘッ
ドの燃焼室形成用凹部の形状を変えたりして行ってい
た。このため、ピストンとして頭部の中央部分が凹陥さ
れた軽量化ピストンを使用するエンジンでは、ピストン
をその頭部が略扁平なものへ交換して耐久性を向上させ
ようとする場合、エンジン制御を略同じように行うこと
ができるようにシリンダヘッドを燃焼室形成用凹部の深
いものと交換して圧縮比が大きく変わってしまうのを防
いでいた。
っては、ピストン頭部の形状を変えたり、シリンダヘッ
ドの燃焼室形成用凹部の形状を変えたりして行ってい
た。このため、ピストンとして頭部の中央部分が凹陥さ
れた軽量化ピストンを使用するエンジンでは、ピストン
をその頭部が略扁平なものへ交換して耐久性を向上させ
ようとする場合、エンジン制御を略同じように行うこと
ができるようにシリンダヘッドを燃焼室形成用凹部の深
いものと交換して圧縮比が大きく変わってしまうのを防
いでいた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、圧縮比を調
整するに当たって上述したようにシリンダヘッドを別の
ものと交換するのでは、コストが高くなり過ぎるという
問題があった。圧縮比を変える他の手法としてヘッドガ
スケットを厚くすることも考えられるが、単に厚みを変
えただけでは以下に述べるように燃焼上の問題が生じて
しまう。
整するに当たって上述したようにシリンダヘッドを別の
ものと交換するのでは、コストが高くなり過ぎるという
問題があった。圧縮比を変える他の手法としてヘッドガ
スケットを厚くすることも考えられるが、単に厚みを変
えただけでは以下に述べるように燃焼上の問題が生じて
しまう。
【0004】ヘッドガスケットを厚くすると、シリンダ
ボディとシリンダヘッドとの間に形成されるスキッシュ
エリアの上下幅が必要以上に大きくなってしまうので、
スキッシュにより燃焼を速めることができなくなる。
ボディとシリンダヘッドとの間に形成されるスキッシュ
エリアの上下幅が必要以上に大きくなってしまうので、
スキッシュにより燃焼を速めることができなくなる。
【0005】また、吸気が燃焼室に流入するときには吸
気弁の傘部分に当たることによりその一部が燃焼室の外
周側へ向かうように流れ方向が変えられることがある
が、上述したようにスキッシュエリアの上下幅が拡がる
と、この燃焼室外周側へ向かう吸気の流れを規制し難く
なってしまう。この結果、吸気通路の燃焼室側開口から
燃焼室内の排気弁側へ吸気を流すことによりシリンダ内
に吸気のタンブルが発生するように構成されたシリンダ
ヘッドを使用する場合、前記燃焼室外周側へ吸気が流れ
ることにより前記タンブルに対して旋回方向が逆となる
タンブルが発生してしまう。すなわち、吸気弁側開口か
ら排気弁側へ向かう吸気流からなるタンブルを順タンブ
ルとすると、この順タンブルがこれとは旋回方向が逆と
なる逆タンブルによって弱められてしまう。
気弁の傘部分に当たることによりその一部が燃焼室の外
周側へ向かうように流れ方向が変えられることがある
が、上述したようにスキッシュエリアの上下幅が拡がる
と、この燃焼室外周側へ向かう吸気の流れを規制し難く
なってしまう。この結果、吸気通路の燃焼室側開口から
燃焼室内の排気弁側へ吸気を流すことによりシリンダ内
に吸気のタンブルが発生するように構成されたシリンダ
ヘッドを使用する場合、前記燃焼室外周側へ吸気が流れ
ることにより前記タンブルに対して旋回方向が逆となる
タンブルが発生してしまう。すなわち、吸気弁側開口か
ら排気弁側へ向かう吸気流からなるタンブルを順タンブ
ルとすると、この順タンブルがこれとは旋回方向が逆と
なる逆タンブルによって弱められてしまう。
【0006】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、スキッシュエリアが拡大されたり逆
タンブルが生じるのを防ぎつつ、シリンダヘッドの燃焼
室形成用凹部の形状を変更することなく圧縮比を調整す
ることができるようにすることを目的とする。
になされたもので、スキッシュエリアが拡大されたり逆
タンブルが生じるのを防ぎつつ、シリンダヘッドの燃焼
室形成用凹部の形状を変更することなく圧縮比を調整す
ることができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエンジンの
ヘッドガスケットは、燃焼室と対応する部位をシリンダ
ヘッドにおける燃焼室形成用凹部の開口形状と略同一形
状をもって開口させ、シリンダボディ側となる下面に、
シリンダ孔の孔壁面に連なるスキッシュエリア形成用凹
部を形成したものである。
ヘッドガスケットは、燃焼室と対応する部位をシリンダ
ヘッドにおける燃焼室形成用凹部の開口形状と略同一形
状をもって開口させ、シリンダボディ側となる下面に、
シリンダ孔の孔壁面に連なるスキッシュエリア形成用凹
部を形成したものである。
【0008】
【作用】本発明に係るヘッドガスケットをシリンダボデ
ィとシリンダヘッドとの間に介装することによって、ス
キッシュエリアがヘッドガスケットをその周壁および天
壁として形成される。また、ヘッドガスケットにおける
開口部の壁面が、実質的にシリンダヘッドの燃焼室形成
用凹部のシリンダボディ側延長部となるので、吸気弁の
傘部分に当たり燃焼室外周側へ流された吸気を遮蔽する
マスクとして機能するようになる。
ィとシリンダヘッドとの間に介装することによって、ス
キッシュエリアがヘッドガスケットをその周壁および天
壁として形成される。また、ヘッドガスケットにおける
開口部の壁面が、実質的にシリンダヘッドの燃焼室形成
用凹部のシリンダボディ側延長部となるので、吸気弁の
傘部分に当たり燃焼室外周側へ流された吸気を遮蔽する
マスクとして機能するようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係るヘッドガス
ケットを使用したエンジンの縦断面図、図2は図1にお
ける要部を拡大して示す断面図、図3は図2における中
央吸気弁部分を拡大して示す断面図、図4はシリンダヘ
ッドをシリンダボディ側から見た底面図で、同図におい
ては図1の破断位置をI−I線によって示してある。図5
はヘッドガスケットをシリンダボディ側から見た底面図
である。
よって詳細に説明する。図1は本発明に係るヘッドガス
ケットを使用したエンジンの縦断面図、図2は図1にお
ける要部を拡大して示す断面図、図3は図2における中
央吸気弁部分を拡大して示す断面図、図4はシリンダヘ
ッドをシリンダボディ側から見た底面図で、同図におい
ては図1の破断位置をI−I線によって示してある。図5
はヘッドガスケットをシリンダボディ側から見た底面図
である。
【0010】これらの図において、1は水冷式多気筒エ
ンジン、2はこのエンジン1のシリンダボディ、3はシ
リンダヘッド、4はピストン、5は前記ピストン4にピ
ストンピン6を介して連結されたコンロッドである。そ
して、前記シリンダボディ2とシリンダヘッド3の間に
は本発明に係るヘッドガスケット7が介装されている。
ンジン、2はこのエンジン1のシリンダボディ、3はシ
リンダヘッド、4はピストン、5は前記ピストン4にピ
ストンピン6を介して連結されたコンロッドである。そ
して、前記シリンダボディ2とシリンダヘッド3の間に
は本発明に係るヘッドガスケット7が介装されている。
【0011】前記シリンダヘッド3は、軽量化ピストン
(図示せず)を用いるエンジンと同一のものであり、吸
気ポート8と排気ポート9とが気筒毎に形成されるとと
もに、シリンダボディ2のシリンダボア2aと対応する
部位に燃焼室を形成するための凹部3aが形成されてい
る。そして、吸気通路となる吸気ポート8と排気通路と
なる排気ポート9とがこの凹部3aに開口するように形
成されている。また、前記凹部3aの中央には点火プラ
グ10が取付けられている。
(図示せず)を用いるエンジンと同一のものであり、吸
気ポート8と排気ポート9とが気筒毎に形成されるとと
もに、シリンダボディ2のシリンダボア2aと対応する
部位に燃焼室を形成するための凹部3aが形成されてい
る。そして、吸気通路となる吸気ポート8と排気通路と
なる排気ポート9とがこの凹部3aに開口するように形
成されている。また、前記凹部3aの中央には点火プラ
グ10が取付けられている。
【0012】前記吸気ポート8および排気ポート9はそ
れぞれシリンダヘッド3の側面に開口してこの開口部か
ら燃焼室へ向かって延ばされている。前記吸気ポート8
は図4に示すように、シリンダヘッド3の側面に開口す
る主吸気通路形成部分から凹部3aに開口する部分の途
中で3つの分岐通路(右分岐通路11、中央分岐通路1
2および左分岐通路13)に分岐されている。図4中に
符号Fで示すものは燃料噴射弁で、この燃料噴射弁F
は、吸気ポート8内に図4中に二点鎖線fで示す範囲を
もって燃料を略円錐状に噴射する構造になっている。ま
た、前記分岐通路11〜13は、図1に示すように凹部
3a側の開口の近傍まで上流側から略直線的に形成され
ており、曲がり部分が少なくなるように形成されてい
る。なお、排気ポート9は2つの分岐通路9a,9bに
分岐されている。
れぞれシリンダヘッド3の側面に開口してこの開口部か
ら燃焼室へ向かって延ばされている。前記吸気ポート8
は図4に示すように、シリンダヘッド3の側面に開口す
る主吸気通路形成部分から凹部3aに開口する部分の途
中で3つの分岐通路(右分岐通路11、中央分岐通路1
2および左分岐通路13)に分岐されている。図4中に
符号Fで示すものは燃料噴射弁で、この燃料噴射弁F
は、吸気ポート8内に図4中に二点鎖線fで示す範囲を
もって燃料を略円錐状に噴射する構造になっている。ま
た、前記分岐通路11〜13は、図1に示すように凹部
3a側の開口の近傍まで上流側から略直線的に形成され
ており、曲がり部分が少なくなるように形成されてい
る。なお、排気ポート9は2つの分岐通路9a,9bに
分岐されている。
【0013】そして、これらの分岐通路の凹部3a側の
開口はそれぞれ吸気弁14〜16、排気弁17,18に
よって開閉される構造になっている。吸気弁14〜16
および排気弁17,18は、吸気カム軸19、排気カム
軸20を有する従来周知の動弁装置21によって開閉さ
れるように構成されている。
開口はそれぞれ吸気弁14〜16、排気弁17,18に
よって開閉される構造になっている。吸気弁14〜16
および排気弁17,18は、吸気カム軸19、排気カム
軸20を有する従来周知の動弁装置21によって開閉さ
れるように構成されている。
【0014】前記ピストン4は、頂面の中央部分が僅か
に凹陥されて頭部が略扁平に形成されている。すなわ
ち、このピストン4は、頂面からピストンピン6までの
距離が軽量化ピストンに較べて大きくなり、軽量化ピス
トンより耐久性が高くなるように形成されている。な
お、軽量化ピストンの頂面形状を図2中に二点鎖線Pで
示した。
に凹陥されて頭部が略扁平に形成されている。すなわ
ち、このピストン4は、頂面からピストンピン6までの
距離が軽量化ピストンに較べて大きくなり、軽量化ピス
トンより耐久性が高くなるように形成されている。な
お、軽量化ピストンの頂面形状を図2中に二点鎖線Pで
示した。
【0015】ヘッドガスケット7はステンレス材からな
り、燃焼室と対応する開口穴22が図5に示すように気
筒毎に開口されている。なお、23はシリンダヘッド固
定用のヘッドボルト(図示せず)が挿通される透孔、2
4はエンジン冷却水を通すための冷却水穴である。な
お、シリンダボディ2やシリンダヘッド3、ピストン4
はアルミニウム合金製である。
り、燃焼室と対応する開口穴22が図5に示すように気
筒毎に開口されている。なお、23はシリンダヘッド固
定用のヘッドボルト(図示せず)が挿通される透孔、2
4はエンジン冷却水を通すための冷却水穴である。な
お、シリンダボディ2やシリンダヘッド3、ピストン4
はアルミニウム合金製である。
【0016】前記開口穴22は、シリンダヘッド3にお
ける燃焼室形成用凹部3aの開口形状と略同一形状をも
って開口されている。すなわち、3個の吸気弁11〜1
3、2個の排気弁14,15のそれぞれの傘部分11a
〜15aの近傍まで外周側から延びる延在部22a〜2
2eが一連に形成されている。
ける燃焼室形成用凹部3aの開口形状と略同一形状をも
って開口されている。すなわち、3個の吸気弁11〜1
3、2個の排気弁14,15のそれぞれの傘部分11a
〜15aの近傍まで外周側から延びる延在部22a〜2
2eが一連に形成されている。
【0017】また、このヘッドガスケット7のシリンダ
ボディ2側となる下面には、シリンダボア2aの孔壁面
に連なるスキッシュエリア形成用凹部25が形成されて
いる。このスキッシュエリア形成用凹部25は、ヘッド
ガスケット7の下面を、シリンダ軸心を中心とする円形
に凹陥させて形成されている。なお、この凹部25の内
径はシリンダボア2aの内径より僅かに大径となるよう
に設定されている。
ボディ2側となる下面には、シリンダボア2aの孔壁面
に連なるスキッシュエリア形成用凹部25が形成されて
いる。このスキッシュエリア形成用凹部25は、ヘッド
ガスケット7の下面を、シリンダ軸心を中心とする円形
に凹陥させて形成されている。なお、この凹部25の内
径はシリンダボア2aの内径より僅かに大径となるよう
に設定されている。
【0018】さらに、ヘッドガスケット7の厚みは、図
2中に二点鎖線Pで示す頂面形状の軽量化ピストンを使
用するエンジンと圧縮比が略等しくなるように設定され
ている。すなわち、軽量化ピストン仕様のエンジンに用
いるヘッドガスケットに較べて厚く形成されている。
2中に二点鎖線Pで示す頂面形状の軽量化ピストンを使
用するエンジンと圧縮比が略等しくなるように設定され
ている。すなわち、軽量化ピストン仕様のエンジンに用
いるヘッドガスケットに較べて厚く形成されている。
【0019】このように構成されたエンジン1において
は、3つの分岐通路11〜13を通ってシリンダ内に流
入する吸気は、図2および図3に矢印Iで示すように、
各分岐通路11〜13が凹部3a側開口の近傍まで略直
線的に形成されていることに起因して大部分がこの開口
と吸気弁14〜16の傘部分14a〜16aとの間を通
って直線的に斜めにシリンダ内に流入する。すなわち、
吸気の多くが前記開口からシリンダ中心より排気弁1
7,18側へ斜めに流入することになり、シリンダ内に
は図1〜図3において右回りのタンブルが発生するよう
になる。
は、3つの分岐通路11〜13を通ってシリンダ内に流
入する吸気は、図2および図3に矢印Iで示すように、
各分岐通路11〜13が凹部3a側開口の近傍まで略直
線的に形成されていることに起因して大部分がこの開口
と吸気弁14〜16の傘部分14a〜16aとの間を通
って直線的に斜めにシリンダ内に流入する。すなわち、
吸気の多くが前記開口からシリンダ中心より排気弁1
7,18側へ斜めに流入することになり、シリンダ内に
は図1〜図3において右回りのタンブルが発生するよう
になる。
【0020】また、シリンダ内に流入するときに吸気弁
14〜16の傘部分14a〜16aに当たって外周側
(排気弁とは反対側)に流れ向きが変えられた吸気(図
3中に矢印Iaで示す)は、傘部分14a〜16aの側
方に位置するヘッドガスケット7の延在部22a〜22
cによってその流れが規制されるようになる。このた
め、図1〜図3において右回りのタンブルを順タンブル
とすると、この順タンブルとは旋回方向が逆となる逆タ
ンブルは発生し難くなる。
14〜16の傘部分14a〜16aに当たって外周側
(排気弁とは反対側)に流れ向きが変えられた吸気(図
3中に矢印Iaで示す)は、傘部分14a〜16aの側
方に位置するヘッドガスケット7の延在部22a〜22
cによってその流れが規制されるようになる。このた
め、図1〜図3において右回りのタンブルを順タンブル
とすると、この順タンブルとは旋回方向が逆となる逆タ
ンブルは発生し難くなる。
【0021】一方、圧縮行程終期においてピストン4が
図1に示すように上死点まで上昇するときには、このピ
ストン4とヘッドガスケット7との間のスキッシュエリ
ア形成用凹部25からスキッシュが生じる。これにより
スキッシュを用いた高速燃焼が行われるようなる。
図1に示すように上死点まで上昇するときには、このピ
ストン4とヘッドガスケット7との間のスキッシュエリ
ア形成用凹部25からスキッシュが生じる。これにより
スキッシュを用いた高速燃焼が行われるようなる。
【0022】したがって、本発明に係るヘッドガスケッ
ト7をシリンダボディ2とシリンダヘッド3との間に介
装することによって、スキッシュエリアがヘッドガスケ
ット7をその周壁および天壁として形成されるようにな
るから、軽量化ピストン仕様のシリンダヘッド3を頭部
が略扁平なピストン4を用いるエンジン1に採用したと
しても、ヘッドガスケット7を厚く形成して圧縮比を略
同じとすることが可能になる。
ト7をシリンダボディ2とシリンダヘッド3との間に介
装することによって、スキッシュエリアがヘッドガスケ
ット7をその周壁および天壁として形成されるようにな
るから、軽量化ピストン仕様のシリンダヘッド3を頭部
が略扁平なピストン4を用いるエンジン1に採用したと
しても、ヘッドガスケット7を厚く形成して圧縮比を略
同じとすることが可能になる。
【0023】しかも、ヘッドガスケット7における開口
穴22の壁面が、実質的にシリンダヘッド3の燃焼室形
成用凹部3aのシリンダボディ側延長部となるので、吸
気弁14〜16に当たって燃焼室外周側へ流された吸気
を遮蔽するマスクとして機能するようになる。このた
め、上述したようにヘッドガスケット7を厚く形成して
圧縮比を調整するに当たって、図1〜図3において右回
りの吸気流からなる順タンブルがこれとは旋回方向が逆
方向の逆タンブルによって弱められることが少なくな
る。
穴22の壁面が、実質的にシリンダヘッド3の燃焼室形
成用凹部3aのシリンダボディ側延長部となるので、吸
気弁14〜16に当たって燃焼室外周側へ流された吸気
を遮蔽するマスクとして機能するようになる。このた
め、上述したようにヘッドガスケット7を厚く形成して
圧縮比を調整するに当たって、図1〜図3において右回
りの吸気流からなる順タンブルがこれとは旋回方向が逆
方向の逆タンブルによって弱められることが少なくな
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るエンジ
ンのヘッドガスケットは、燃焼室と対応する部位をシリ
ンダヘッドにおける燃焼室形成用凹部の開口形状と略同
一形状をもって開口させ、シリンダボディ側となる下面
に、シリンダ孔の孔壁面に連なるスキッシュエリア形成
用凹部を形成したため、このヘッドガスケットをシリン
ダボディとシリンダヘッドとの間に介装することによっ
て、スキッシュエリアがヘッドガスケットをその周壁お
よび天壁として形成されるようになる。しかも、ヘッド
ガスケットにおける開口部の壁面が、実質的にシリンダ
ヘッドの燃焼室形成用凹部のシリンダボディ側延長部と
なるので、吸気弁の傘部分に当たり燃焼室外周側へ流さ
れた吸気を遮蔽するマスクとして機能するようになる。
ンのヘッドガスケットは、燃焼室と対応する部位をシリ
ンダヘッドにおける燃焼室形成用凹部の開口形状と略同
一形状をもって開口させ、シリンダボディ側となる下面
に、シリンダ孔の孔壁面に連なるスキッシュエリア形成
用凹部を形成したため、このヘッドガスケットをシリン
ダボディとシリンダヘッドとの間に介装することによっ
て、スキッシュエリアがヘッドガスケットをその周壁お
よび天壁として形成されるようになる。しかも、ヘッド
ガスケットにおける開口部の壁面が、実質的にシリンダ
ヘッドの燃焼室形成用凹部のシリンダボディ側延長部と
なるので、吸気弁の傘部分に当たり燃焼室外周側へ流さ
れた吸気を遮蔽するマスクとして機能するようになる。
【0025】したがって、本発明に係るヘッドガスケッ
トは実質的にシリンダヘッドにおける燃焼室形成用凹部
の一部を構成することになるので、このヘッドガスケッ
トの厚みを変更することにより、シリンダヘッドの燃焼
室形成用凹部の形状を変更しなくても圧縮比を変えるこ
とができるようになる。このため、頭部が凹陥された軽
量化ピストンを頭部が略扁平な耐久性の高いピストンへ
変更する場合には、本発明に係るヘッドガスケットの厚
みを圧縮比が略等しくなるように設定することにより、
シリンダヘッドを交換しなくて済むようになるので、コ
スト低減を図ることができる。このことにより、1種類
のシリンダヘッドを用いて複数種類のエンジンを得るこ
とができるようになるという効果もある。
トは実質的にシリンダヘッドにおける燃焼室形成用凹部
の一部を構成することになるので、このヘッドガスケッ
トの厚みを変更することにより、シリンダヘッドの燃焼
室形成用凹部の形状を変更しなくても圧縮比を変えるこ
とができるようになる。このため、頭部が凹陥された軽
量化ピストンを頭部が略扁平な耐久性の高いピストンへ
変更する場合には、本発明に係るヘッドガスケットの厚
みを圧縮比が略等しくなるように設定することにより、
シリンダヘッドを交換しなくて済むようになるので、コ
スト低減を図ることができる。このことにより、1種類
のシリンダヘッドを用いて複数種類のエンジンを得るこ
とができるようになるという効果もある。
【図1】 本発明に係るヘッドガスケットを使用したエ
ンジンの縦断面図である。
ンジンの縦断面図である。
【図2】 図1における要部を拡大して示す断面図であ
る。
る。
【図3】 図2における中央吸気弁部分を拡大して示す
断面図である。
断面図である。
【図4】 シリンダヘッドをシリンダボディ側から見た
底面図である。
底面図である。
【図5】 図5はヘッドガスケットをシリンダボディ側
から見た底面図である。
から見た底面図である。
1…エンジン、2…シリンダボディ、2a…シリンダボ
ア、3…シリンダヘッド、3a…燃焼室形成用凹部、4
…ピストン、7…ヘッドガスケット、14〜16…吸気
弁、22…開口穴、22a〜22e…延在部、25…ス
キッシュエリア形成用凹部。
ア、3…シリンダヘッド、3a…燃焼室形成用凹部、4
…ピストン、7…ヘッドガスケット、14〜16…吸気
弁、22…開口穴、22a〜22e…延在部、25…ス
キッシュエリア形成用凹部。
Claims (1)
- 【請求項1】 シリンダボディとシリンダヘッドとの間
に介装されるエンジンのヘッドガスケットにおいて、燃
焼室と対応する部位をシリンダヘッドにおける燃焼室形
成用凹部の開口形状と略同一形状をもって開口させると
ともに、シリンダボディ側となる下面に、シリンダ孔の
孔壁面に連なるスキッシュエリア形成用凹部を形成した
ことを特徴とするエンジンのヘッドガスケット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6296593A JPH08158938A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | エンジンのヘッドガスケット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6296593A JPH08158938A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | エンジンのヘッドガスケット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08158938A true JPH08158938A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17835559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6296593A Pending JPH08158938A (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | エンジンのヘッドガスケット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08158938A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3141728A1 (en) * | 2015-09-08 | 2017-03-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine |
-
1994
- 1994-11-30 JP JP6296593A patent/JPH08158938A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3141728A1 (en) * | 2015-09-08 | 2017-03-15 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Internal combustion engine |
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