JPH08156610A - エンジンマウント - Google Patents
エンジンマウントInfo
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- JPH08156610A JPH08156610A JP30371994A JP30371994A JPH08156610A JP H08156610 A JPH08156610 A JP H08156610A JP 30371994 A JP30371994 A JP 30371994A JP 30371994 A JP30371994 A JP 30371994A JP H08156610 A JPH08156610 A JP H08156610A
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- engine mount
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Links
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Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジン振動の車体への伝達を良好に遮断す
るとともに、耐振性に優れたエンジンマウントを提供す
る。 【構成】 可動部材56はアクチュエータ部60に駆動
されて連通孔53a内を往復移動することにより、主液
室51内の圧力を調節してエンジン振動を減衰してい
る。仕切板53の軸方向両端部にストッパ81および8
4がそれぞれ圧入されているので、過度な振動がエンジ
ンマウント30に加わり可動部材56の振幅が大きくな
ると、ストッパ81および84が可動部材56を係止し
て可動部材56の脱落を防止する。また、可動部材56
が二点でストッパ81または84に係止されることによ
り、係止した状態においても可動部材56の軸ぶれを抑
制するとともに、主液室51と副液室52との連通を保
持しているのでエンジン振動を減衰させる効果が働いて
いる。
るとともに、耐振性に優れたエンジンマウントを提供す
る。 【構成】 可動部材56はアクチュエータ部60に駆動
されて連通孔53a内を往復移動することにより、主液
室51内の圧力を調節してエンジン振動を減衰してい
る。仕切板53の軸方向両端部にストッパ81および8
4がそれぞれ圧入されているので、過度な振動がエンジ
ンマウント30に加わり可動部材56の振幅が大きくな
ると、ストッパ81および84が可動部材56を係止し
て可動部材56の脱落を防止する。また、可動部材56
が二点でストッパ81または84に係止されることによ
り、係止した状態においても可動部材56の軸ぶれを抑
制するとともに、主液室51と副液室52との連通を保
持しているのでエンジン振動を減衰させる効果が働いて
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体とエンジンとの間
に配設され、エンジンの振動を減衰させるエンジンマウ
ントに関し、特に液圧制御式の電子制御エンジンマウン
トに関するものである。
に配設され、エンジンの振動を減衰させるエンジンマウ
ントに関し、特に液圧制御式の電子制御エンジンマウン
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の性能向上に対する要求にお
いて、走行中およびアイドル運転中のエンジン振動を減
衰することにより、車内の搭乗者に伝達するエンジン振
動を低減することが望まれている。このような要求に応
じ、エンジンマウントの減衰特性を電子制御することに
よりエンジン振動を良好に減衰させるようになってきて
いる。例えば、エンジンマウントのエンジン支持部の下
部に主液室とこの主液室と連通する副液室とを設け、主
液室外部の駆動手段としてのアクチュエータにより可動
部材を振動させて主液室の容積を変化させることにより
主液室に周期的な液圧振動を発生させている。この液圧
振動とエンジンマウントに連結されるエンジン側の振動
との位相差を制御する液圧制御式のエンジンマウント
は、エンジン振動が車体へ伝達することを抑制する有効
な手段であると考えられている。
いて、走行中およびアイドル運転中のエンジン振動を減
衰することにより、車内の搭乗者に伝達するエンジン振
動を低減することが望まれている。このような要求に応
じ、エンジンマウントの減衰特性を電子制御することに
よりエンジン振動を良好に減衰させるようになってきて
いる。例えば、エンジンマウントのエンジン支持部の下
部に主液室とこの主液室と連通する副液室とを設け、主
液室外部の駆動手段としてのアクチュエータにより可動
部材を振動させて主液室の容積を変化させることにより
主液室に周期的な液圧振動を発生させている。この液圧
振動とエンジンマウントに連結されるエンジン側の振動
との位相差を制御する液圧制御式のエンジンマウント
は、エンジン振動が車体へ伝達することを抑制する有効
な手段であると考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の液圧
制御式のエンジンマウントは、アクチュエータにより駆
動されて往復移動する可動部材の移動量を規制する手段
がないため、例えば悪路を走行中に過度の振動がエンジ
ン側からエンジンマウントに加わる場合、可動部材が許
容範囲を超えて変位することにより可動部材が破損する
恐れがある。また、可動部材が他の部材と接触して可動
部材だけでなく他部材も破損する恐れがある。
制御式のエンジンマウントは、アクチュエータにより駆
動されて往復移動する可動部材の移動量を規制する手段
がないため、例えば悪路を走行中に過度の振動がエンジ
ン側からエンジンマウントに加わる場合、可動部材が許
容範囲を超えて変位することにより可動部材が破損する
恐れがある。また、可動部材が他の部材と接触して可動
部材だけでなく他部材も破損する恐れがある。
【0004】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、エンジン振動の車体への伝達を
良好に遮断するとともに、耐振性に優れたエンジンマウ
ントを提供することを目的とする。
になされたものであり、エンジン振動の車体への伝達を
良好に遮断するとともに、耐振性に優れたエンジンマウ
ントを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1記載のエンジンマウントは、車体と
パワーユニットとの間に配設され、前記パワーユニット
の振動を減衰させるエンジンマウントであって、容積変
化可能な主液室とこの主液室に軸方向に隣接して設けら
れる容積変化可能な副液室との間を仕切り、非圧縮性流
体が封入された前記主液室と前記副液室とを連通する連
通孔を中央部に設けた隔壁と、前記連通孔に嵌合し、前
記連通孔を形成する前記隔壁の内周壁と径方向に間隙を
形成して前記連通孔内を軸方向に往復移動することによ
り前記主液室の容積を変更して前記主液室内の圧力を調
整する可動部材と、前記可動部材を往復移動させる駆動
手段と、前記駆動手段を制御する制御装置と、前記副液
室に隣接して前記主液室と軸方向反対側に設けられる空
気室と前記副液室とを液密に仕切り、前記可動部材とと
もに往復移動する弾性隔膜と、前記可動部材の往復移動
両方向への移動量を規制するストッパと、を備えること
を特徴とする。
の本発明の請求項1記載のエンジンマウントは、車体と
パワーユニットとの間に配設され、前記パワーユニット
の振動を減衰させるエンジンマウントであって、容積変
化可能な主液室とこの主液室に軸方向に隣接して設けら
れる容積変化可能な副液室との間を仕切り、非圧縮性流
体が封入された前記主液室と前記副液室とを連通する連
通孔を中央部に設けた隔壁と、前記連通孔に嵌合し、前
記連通孔を形成する前記隔壁の内周壁と径方向に間隙を
形成して前記連通孔内を軸方向に往復移動することによ
り前記主液室の容積を変更して前記主液室内の圧力を調
整する可動部材と、前記可動部材を往復移動させる駆動
手段と、前記駆動手段を制御する制御装置と、前記副液
室に隣接して前記主液室と軸方向反対側に設けられる空
気室と前記副液室とを液密に仕切り、前記可動部材とと
もに往復移動する弾性隔膜と、前記可動部材の往復移動
両方向への移動量を規制するストッパと、を備えること
を特徴とする。
【0006】本発明の請求項2記載のエンジンマウント
は、請求項1記載のエンジンマウントにおいて、前記可
動部材の非駆動時の基準位置から前記可動部材の往復移
動両方向に設けられた前記ストッパまでの各軸方向長さ
は、前記基準位置から前記駆動手段による駆動時の前記
可動部材の往復移動両方向への各移動量よりも長いこと
を特徴とする。
は、請求項1記載のエンジンマウントにおいて、前記可
動部材の非駆動時の基準位置から前記可動部材の往復移
動両方向に設けられた前記ストッパまでの各軸方向長さ
は、前記基準位置から前記駆動手段による駆動時の前記
可動部材の往復移動両方向への各移動量よりも長いこと
を特徴とする。
【0007】本発明の請求項3記載のエンジンマウント
は、請求項1または2記載のエンジンマウンにおいて、
前記ストッパは、前記可動部材の往復移動両方向の少な
くともいずれか一方において、円周方向の二点以上で前
記可動部材を係止することを特徴とする。本発明の請求
項4記載のエンジンマウントは、請求項1、2または3
記載のエンジンマウンにおいて、前記ストッパは、前記
可動部材との接触位置に前記可動部材との衝突時の衝撃
を緩和する緩衝部材を設けることを特徴とする。
は、請求項1または2記載のエンジンマウンにおいて、
前記ストッパは、前記可動部材の往復移動両方向の少な
くともいずれか一方において、円周方向の二点以上で前
記可動部材を係止することを特徴とする。本発明の請求
項4記載のエンジンマウントは、請求項1、2または3
記載のエンジンマウンにおいて、前記ストッパは、前記
可動部材との接触位置に前記可動部材との衝突時の衝撃
を緩和する緩衝部材を設けることを特徴とする。
【0008】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1記載のエン
ジンマウントによると、可動部材の往復移動両方向への
移動量を規制するストッパを設けることにより、過度の
振動がエンジンマウントに加わる場合でも、可動部材の
破損を防止するとともに、可動部材と他部材との干渉を
防ぐので他部材の破損を防止することができる。
ジンマウントによると、可動部材の往復移動両方向への
移動量を規制するストッパを設けることにより、過度の
振動がエンジンマウントに加わる場合でも、可動部材の
破損を防止するとともに、可動部材と他部材との干渉を
防ぐので他部材の破損を防止することができる。
【0009】本発明の請求項2記載のエンジンマウント
によると、通常の運転状況において、駆動手段による制
御では可動部材はストッパに係止されないので、通常運
転においてエンジンの振動を良好に減衰することができ
る。本発明の請求項3記載のエンジンマウントによる
と、円周方向の二点以上でストッパが可動部材を係止す
ることにより、可動部材がストッパに係止されても可動
部材の軸ぶれを抑制することができるので、可動部材の
滑らかな往復移動を保持できる。さらに、ストッパが可
動部材を係止した状態においても主液室と副液室との連
通が保持されるので、過度の振動がエンジンマウントに
加わる場合でもエンジンの振動を良好に減衰することが
できるとともにストッパの脱落を防止することができ
る。
によると、通常の運転状況において、駆動手段による制
御では可動部材はストッパに係止されないので、通常運
転においてエンジンの振動を良好に減衰することができ
る。本発明の請求項3記載のエンジンマウントによる
と、円周方向の二点以上でストッパが可動部材を係止す
ることにより、可動部材がストッパに係止されても可動
部材の軸ぶれを抑制することができるので、可動部材の
滑らかな往復移動を保持できる。さらに、ストッパが可
動部材を係止した状態においても主液室と副液室との連
通が保持されるので、過度の振動がエンジンマウントに
加わる場合でもエンジンの振動を良好に減衰することが
できるとともにストッパの脱落を防止することができ
る。
【0010】本発明の請求項4記載のエンジンマウント
によると、可動部材との接触位置に可動部材との衝突時
の衝撃を緩和する緩衝部材をストッパに設けることによ
り、衝突時の騒音を低減することができる。
によると、可動部材との接触位置に可動部材との衝突時
の衝撃を緩和する緩衝部材をストッパに設けることによ
り、衝突時の騒音を低減することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の一実施例によるエンジンマウントを車両
に搭載した状態を図4に示す。エンジンマウント30
は、液圧制御式の電子制御エンジンマウントであり、車
体10のステー10aとパワーユニットであるエンジン
20のステー20aとの間に配設されている。エンジン
マウント30を制御する電子制御ユニット(以下、「E
CU」という)100は、エンジン20のディストリビ
ュータ21内に設けられた回転角センサ22からエンジ
ン20の回転速度に関連する回転角信号Neを入力し、
同じくディストリビュータ21内に設けられた基準位置
センサ23からクランク角度の基準位置を示す基準位置
信号G2を入力することにより、エンジンマウント30
の作動を制御する。回転角センサ22および基準位置セ
ンサ23はマグネットピックアップの一種である。
する。本発明の一実施例によるエンジンマウントを車両
に搭載した状態を図4に示す。エンジンマウント30
は、液圧制御式の電子制御エンジンマウントであり、車
体10のステー10aとパワーユニットであるエンジン
20のステー20aとの間に配設されている。エンジン
マウント30を制御する電子制御ユニット(以下、「E
CU」という)100は、エンジン20のディストリビ
ュータ21内に設けられた回転角センサ22からエンジ
ン20の回転速度に関連する回転角信号Neを入力し、
同じくディストリビュータ21内に設けられた基準位置
センサ23からクランク角度の基準位置を示す基準位置
信号G2を入力することにより、エンジンマウント30
の作動を制御する。回転角センサ22および基準位置セ
ンサ23はマグネットピックアップの一種である。
【0012】図1に示すように、エンジンマウント30
は下端を車体10側に、上端をエンジン20側にそれぞ
れボルトで締結された状態で用いられる。エンジンマウ
ント30は、エンジン20側に設けられエンジン20を
支持する支持部40、エンジン20の振動を減衰する振
動減衰部50、振動減衰部50を駆動する駆動手段であ
るアクチュエータ部60からなる。
は下端を車体10側に、上端をエンジン20側にそれぞ
れボルトで締結された状態で用いられる。エンジンマウ
ント30は、エンジン20側に設けられエンジン20を
支持する支持部40、エンジン20の振動を減衰する振
動減衰部50、振動減衰部50を駆動する駆動手段であ
るアクチュエータ部60からなる。
【0013】支持部40は、フレーム41、マウントゴ
ム42、ボス43、ストッパ44、ストッパ45および
ストッパ46からなる。フレーム41は、アクチュエー
タ部60のアウタヨーク61の開口縁61a上に、振動
減衰部50の円盤状に形成された弾性隔膜であるダイヤ
フラム55および仕切板53をボルト66で共締めして
固定されている。仕切板53の上には、環状のフレーム
41、ドーム状をなすマウントゴム42、円柱状のボス
43が配設されている。仕切板53は開口縁61aに複
数のビス67によりあらかじめ固定されている。
ム42、ボス43、ストッパ44、ストッパ45および
ストッパ46からなる。フレーム41は、アクチュエー
タ部60のアウタヨーク61の開口縁61a上に、振動
減衰部50の円盤状に形成された弾性隔膜であるダイヤ
フラム55および仕切板53をボルト66で共締めして
固定されている。仕切板53の上には、環状のフレーム
41、ドーム状をなすマウントゴム42、円柱状のボス
43が配設されている。仕切板53は開口縁61aに複
数のビス67によりあらかじめ固定されている。
【0014】フレーム41上にボルト47で締結固定さ
れたストッパ44はボス43上に配設されている。スト
ッパ45および46は位置決めピン48により円周方向
を決められてボス43上に配設され、図示しないボルト
によりボス43に共締めされている。ストッパ45およ
び46のストッパとしての接触面にゴムの緩衝部材が焼
き付けてある。ストッパ44、45および46は、支持
部40の過大変位を規制するように作動する。
れたストッパ44はボス43上に配設されている。スト
ッパ45および46は位置決めピン48により円周方向
を決められてボス43上に配設され、図示しないボルト
によりボス43に共締めされている。ストッパ45およ
び46のストッパとしての接触面にゴムの緩衝部材が焼
き付けてある。ストッパ44、45および46は、支持
部40の過大変位を規制するように作動する。
【0015】振動減衰部50は、支持部40とアクチュ
エータ部60との間に設けられている。主液室51と副
液室52とはこの順番でマウントゴム42直下の軸方向
に配設され、隔壁である仕切板53により仕切られてい
る。副液室52とこの副液室52の車体10側に形成さ
れている空気室54とは、ダイヤフラム55により液密
に仕切られている。主液室51および副液室52には非
圧縮性流体が封入されている。空気室54は大気解放さ
れているので、副液室52は大気圧と平衡している。
エータ部60との間に設けられている。主液室51と副
液室52とはこの順番でマウントゴム42直下の軸方向
に配設され、隔壁である仕切板53により仕切られてい
る。副液室52とこの副液室52の車体10側に形成さ
れている空気室54とは、ダイヤフラム55により液密
に仕切られている。主液室51および副液室52には非
圧縮性流体が封入されている。空気室54は大気解放さ
れているので、副液室52は大気圧と平衡している。
【0016】仕切板53の中央部に円形の連通孔53a
が形成され、この連通孔53aを介して主液室51と副
液室52とが連通している。可動部材56は上方に開口
する有底円筒状に形成され、連通孔53a内に水平姿勢
で配設されている。可動部材56の上縁部に鍔56aが
形成され、この鍔56aの外壁と連通孔53aを形成す
る仕切板53の内壁との間に0.1〜0.3mm程度の間
隙Sが形成されている。可動部材56の下面中央には取
付け部56bが突設されている。この取付け部56bと
ヨーク74のスプール74aとの間にダイヤフラム55
の中央部が挟持され、互いにボルト57により結合され
ている。
が形成され、この連通孔53aを介して主液室51と副
液室52とが連通している。可動部材56は上方に開口
する有底円筒状に形成され、連通孔53a内に水平姿勢
で配設されている。可動部材56の上縁部に鍔56aが
形成され、この鍔56aの外壁と連通孔53aを形成す
る仕切板53の内壁との間に0.1〜0.3mm程度の間
隙Sが形成されている。可動部材56の下面中央には取
付け部56bが突設されている。この取付け部56bと
ヨーク74のスプール74aとの間にダイヤフラム55
の中央部が挟持され、互いにボルト57により結合され
ている。
【0017】仕切板53の軸方向両端部に、可動部材5
6の鍔56aを係止可能なストッパ81および84がそ
れぞれ圧入されている。ストッパ81とストッパ84と
は組付け方向が違うだけで同じ構成である。図2および
図3に示すように、ストッパ81は金具82と緩衝部材
83とからなる。金具82は、円環状の支持部82a
と、支持部82aと一体に形成され支持部82aの一端
の外周から中心に向けて180°反対側に設けられた一
対の弓状の係止部82bとからなる。係止部82bの可
動部材56側に弓状のゴムの緩衝部材83が加硫接着さ
れている。緩衝部材83は、可動部材56と衝突すると
きの衝撃を緩和し騒音を低減するためのものである。ス
トッパ81および84は、対向する係止部82b、84
b間にそれぞれ設けられた連通孔81a、84aにより
主液室51と副液室52とを連通している。図1に示す
ように、緩衝部材83、86の可動部材56側の端面位
置は、連通孔53aを形成する仕切板53の内周壁の軸
方向両端位置と一致している。アクチュエータ部60の
駆動による往復移動両方向のそれぞれの最大変位位置に
おいても、可動部材56は緩衝部材83および86に接
触することなくストッパ81とストッパ84間で往復移
動する。またストッパ81および84は、可動部材56
の振幅が大きくなると可動部材56を係止し、可動部材
56の脱落を防止する。
6の鍔56aを係止可能なストッパ81および84がそ
れぞれ圧入されている。ストッパ81とストッパ84と
は組付け方向が違うだけで同じ構成である。図2および
図3に示すように、ストッパ81は金具82と緩衝部材
83とからなる。金具82は、円環状の支持部82a
と、支持部82aと一体に形成され支持部82aの一端
の外周から中心に向けて180°反対側に設けられた一
対の弓状の係止部82bとからなる。係止部82bの可
動部材56側に弓状のゴムの緩衝部材83が加硫接着さ
れている。緩衝部材83は、可動部材56と衝突すると
きの衝撃を緩和し騒音を低減するためのものである。ス
トッパ81および84は、対向する係止部82b、84
b間にそれぞれ設けられた連通孔81a、84aにより
主液室51と副液室52とを連通している。図1に示す
ように、緩衝部材83、86の可動部材56側の端面位
置は、連通孔53aを形成する仕切板53の内周壁の軸
方向両端位置と一致している。アクチュエータ部60の
駆動による往復移動両方向のそれぞれの最大変位位置に
おいても、可動部材56は緩衝部材83および86に接
触することなくストッパ81とストッパ84間で往復移
動する。またストッパ81および84は、可動部材56
の振幅が大きくなると可動部材56を係止し、可動部材
56の脱落を防止する。
【0018】アウタヨーク61内の底部にはロアヨーク
71が複数のビス65と位置決めピン64により固定さ
れ、ロアヨーク71の上面には円筒部71aが一体に形
成されている。ロアヨーク71上には円筒部71aの周
囲を取り囲むように円環状のフェライト磁石72が接着
され、そのフェライト磁石72上には同じく円環状のア
ッパヨーク73が接着されている。アッパヨーク73の
内周壁は、ロアヨーク71の円筒部71aの外周壁に対
して所定間隔を置いて対向している。アッパヨーク73
上にはダンパホルダ62が位置決めされた状態で接着さ
れ、ダンパホルダ62の内周には上下に所定間隔を置い
て不織布製の2枚のダンパ63が張架され、下方に開口
する有底円筒状のヨーク74を支持している。ヨーク7
4は上面を形成するスプール74aとその円周部に一周
巻き付けられ接着されたアルミ箔のボビン74bとから
なっている。両ダンパ63は断面蛇腹状をなし、軸方向
と直行する方向へのヨーク74の移動を規制する一方、
軸の双方向へヨーク74が若干移動することは許容して
いる。可動コイル75は、ロアヨーク71の円筒部71
aの外周壁とアッパヨーク73の内周壁との間に挿入さ
れ、ヨーク74の下部外周に巻回されている。可動コイ
ル75は、磁性体であるロアヨーク71、アッパヨーク
73のいずれに対しても所定の間隔を保持している。
71が複数のビス65と位置決めピン64により固定さ
れ、ロアヨーク71の上面には円筒部71aが一体に形
成されている。ロアヨーク71上には円筒部71aの周
囲を取り囲むように円環状のフェライト磁石72が接着
され、そのフェライト磁石72上には同じく円環状のア
ッパヨーク73が接着されている。アッパヨーク73の
内周壁は、ロアヨーク71の円筒部71aの外周壁に対
して所定間隔を置いて対向している。アッパヨーク73
上にはダンパホルダ62が位置決めされた状態で接着さ
れ、ダンパホルダ62の内周には上下に所定間隔を置い
て不織布製の2枚のダンパ63が張架され、下方に開口
する有底円筒状のヨーク74を支持している。ヨーク7
4は上面を形成するスプール74aとその円周部に一周
巻き付けられ接着されたアルミ箔のボビン74bとから
なっている。両ダンパ63は断面蛇腹状をなし、軸方向
と直行する方向へのヨーク74の移動を規制する一方、
軸の双方向へヨーク74が若干移動することは許容して
いる。可動コイル75は、ロアヨーク71の円筒部71
aの外周壁とアッパヨーク73の内周壁との間に挿入さ
れ、ヨーク74の下部外周に巻回されている。可動コイ
ル75は、磁性体であるロアヨーク71、アッパヨーク
73のいずれに対しても所定の間隔を保持している。
【0019】ロアヨーク71、フェライト磁石72、ア
ッパヨーク73、ヨーク74、および可動コイル75に
よりアクチュエータとしてのいわゆるボイスコイル70
が構成されている。ロアヨーク71、フェライト磁石7
2およびアッパヨーク73により形成された直流磁場中
においてコネクタ80から可動コイル75に交流電流を
供給すると、可動コイル75はフレミングの左手の法則
に従って軸方向に振動し、ヨーク74も可動コイル75
とともに振動する。
ッパヨーク73、ヨーク74、および可動コイル75に
よりアクチュエータとしてのいわゆるボイスコイル70
が構成されている。ロアヨーク71、フェライト磁石7
2およびアッパヨーク73により形成された直流磁場中
においてコネクタ80から可動コイル75に交流電流を
供給すると、可動コイル75はフレミングの左手の法則
に従って軸方向に振動し、ヨーク74も可動コイル75
とともに振動する。
【0020】次に、エンジンマウント30の作動につい
て説明する。 (1) 通常の車両の走行状態において、ECU100から
可動コイル75にエンジン振動に応じた交流電圧を印加
すると、ヨーク74が軸方向に振動する。このヨーク7
4とともに可動部材56は、ストッパ81とストッパ8
4との間でストッパ81およびストッパ84に接触しな
い範囲内で、連通孔53a内を軸方向に振動する。そし
て、可動部材56の振動により主液室51の容積が変動
する。可動部材56の外周壁と連通孔53aを形成する
仕切板53の内周壁との間隙Sは、可動部材56の振動
時に両部材が接触するのを回避した上で可能な限り狭め
られているので、ボイスコイル70の作動周波数10〜
200Hzの範囲内において、間隙Sを通って主液室51
と副液室52間を僅かに流通する非圧縮性液体の抵抗に
より主液室51に圧力振幅が発生し、この圧力振幅がエ
ンジン振動を減衰するように変化する。このとき、主液
室51および副液室52に封入されている非圧縮性液体
は、10Hz程度の低周波数でもその粘性作用によって主
液室51と副液室52間を間隙Sを通って僅かに流通す
るだけなので、主液室51と副液室52間に十分な圧力
差を発生することができる。また、可動コイル75へ印
加する入力電圧の位相、電圧または周波数を変更するこ
とにより主液室51内の液圧の振幅または位相を任意に
制御できるので、エンジンマウント30の減衰特性を容
易に変更できる。
て説明する。 (1) 通常の車両の走行状態において、ECU100から
可動コイル75にエンジン振動に応じた交流電圧を印加
すると、ヨーク74が軸方向に振動する。このヨーク7
4とともに可動部材56は、ストッパ81とストッパ8
4との間でストッパ81およびストッパ84に接触しな
い範囲内で、連通孔53a内を軸方向に振動する。そし
て、可動部材56の振動により主液室51の容積が変動
する。可動部材56の外周壁と連通孔53aを形成する
仕切板53の内周壁との間隙Sは、可動部材56の振動
時に両部材が接触するのを回避した上で可能な限り狭め
られているので、ボイスコイル70の作動周波数10〜
200Hzの範囲内において、間隙Sを通って主液室51
と副液室52間を僅かに流通する非圧縮性液体の抵抗に
より主液室51に圧力振幅が発生し、この圧力振幅がエ
ンジン振動を減衰するように変化する。このとき、主液
室51および副液室52に封入されている非圧縮性液体
は、10Hz程度の低周波数でもその粘性作用によって主
液室51と副液室52間を間隙Sを通って僅かに流通す
るだけなので、主液室51と副液室52間に十分な圧力
差を発生することができる。また、可動コイル75へ印
加する入力電圧の位相、電圧または周波数を変更するこ
とにより主液室51内の液圧の振幅または位相を任意に
制御できるので、エンジンマウント30の減衰特性を容
易に変更できる。
【0021】(2) 例えば車両が悪路を走行する場合、図
5の上段に示すように、過度の車体振動がエンジンマウ
ント30に加わることにより、マウントゴム42が大き
く振動して主液室51内の圧力が許容範囲以上に変動す
ると、可動部材56が大きく往復移動してストッパ81
または84に係止されることがある。図5の下段に示す
ように可動部材56の変位が上下で横ばいになっている
のは、可動部材56がストッパ81および84に係止さ
れている状態を示す。弓状の緩衝部材83および86が
それぞれ180°反対方向に二箇所設けられていること
により、可動部材56がストッパ81または84に係止
されても可動部材56の軸ぶれを抑制することができる
ので、可動部材56の滑らかな往復移動を保持できる。
また、可動部材56がストッパ81および84に係止さ
れても、間隙Sの円周方向の一部が閉塞されるだけで主
液室51と副液室52との連通は保持される。このた
め、可動部材56がストッパ84に係止された状態で主
液室51内の圧力が上昇しても、ストッパ84に図1の
下方、つまりストッパ84の抜け方向へ過度の力が加わ
ることを防止できる。可動部材56がストッパ81に係
止される場合、副液室52内の圧力はほぼ大気圧相当な
ので、ストッパ81が図1の上方に抜けることはない。
5の上段に示すように、過度の車体振動がエンジンマウ
ント30に加わることにより、マウントゴム42が大き
く振動して主液室51内の圧力が許容範囲以上に変動す
ると、可動部材56が大きく往復移動してストッパ81
または84に係止されることがある。図5の下段に示す
ように可動部材56の変位が上下で横ばいになっている
のは、可動部材56がストッパ81および84に係止さ
れている状態を示す。弓状の緩衝部材83および86が
それぞれ180°反対方向に二箇所設けられていること
により、可動部材56がストッパ81または84に係止
されても可動部材56の軸ぶれを抑制することができる
ので、可動部材56の滑らかな往復移動を保持できる。
また、可動部材56がストッパ81および84に係止さ
れても、間隙Sの円周方向の一部が閉塞されるだけで主
液室51と副液室52との連通は保持される。このた
め、可動部材56がストッパ84に係止された状態で主
液室51内の圧力が上昇しても、ストッパ84に図1の
下方、つまりストッパ84の抜け方向へ過度の力が加わ
ることを防止できる。可動部材56がストッパ81に係
止される場合、副液室52内の圧力はほぼ大気圧相当な
ので、ストッパ81が図1の上方に抜けることはない。
【0022】しかし、可動部材56がストッパ81また
は84に係止されると緩衝部材83または86により間
隙Sの円周方向の一部が閉塞され流路面積が減少する。
この状態でマウントゴム42が大きく振動し、主液室5
1の容積が大きく変動すると、主液室51内の負圧が増
大し、それに起因するキャビテーションの発生により主
液室51内の圧力波形が乱れることが考えられる。図5
の中段に示すように、主液室51内の圧力は真空に近く
なることがあり、キャビテーションが発生していると思
われるが、主液室51内の最大圧力は約250kPa で各
部材を破損させる高さではない。
は84に係止されると緩衝部材83または86により間
隙Sの円周方向の一部が閉塞され流路面積が減少する。
この状態でマウントゴム42が大きく振動し、主液室5
1の容積が大きく変動すると、主液室51内の負圧が増
大し、それに起因するキャビテーションの発生により主
液室51内の圧力波形が乱れることが考えられる。図5
の中段に示すように、主液室51内の圧力は真空に近く
なることがあり、キャビテーションが発生していると思
われるが、主液室51内の最大圧力は約250kPa で各
部材を破損させる高さではない。
【0023】本実施例では、過度な振動がエンジンマウ
ントに加わった場合、可動部材56が二点でそれぞれ両
側のストッパ81または84に係止されることにより、
可動部材56がストッパ81または84に係止されても
可動部材56の軸ぶれを抑制するとともに、主液室51
と副液室52との連通を保持する構成である。このた
め、可動部材56の滑らかな往復移動を保持できるとと
もに、過度な力がストッパ81および84に加わらない
のでストッパ81および84の脱落を防止できる。
ントに加わった場合、可動部材56が二点でそれぞれ両
側のストッパ81または84に係止されることにより、
可動部材56がストッパ81または84に係止されても
可動部材56の軸ぶれを抑制するとともに、主液室51
と副液室52との連通を保持する構成である。このた
め、可動部材56の滑らかな往復移動を保持できるとと
もに、過度な力がストッパ81および84に加わらない
のでストッパ81および84の脱落を防止できる。
【0024】次に、ストッパの変形例1および変形例2
について説明する。 (変形例1)図6および図7に本実施例の変形例1を示
す。ストッパ91は、主液室または副液室のどちら側の
ストッパとしても用いることができ、金具92と緩衝部
材93とからなる。金具92は、円環状の支持部92a
と、支持部92aと一体に形成され、支持部92aの一
端の外周から90°間隔で中心に向けて延びる板状の係
止部92bとからなる。係止部92b先端の可動部材
側、つまり図6の下側にゴムの緩衝部材93が加硫接着
されている。ストッパ91の内周には連通孔91aが設
けられ、主液室と副液室とを連通している。
について説明する。 (変形例1)図6および図7に本実施例の変形例1を示
す。ストッパ91は、主液室または副液室のどちら側の
ストッパとしても用いることができ、金具92と緩衝部
材93とからなる。金具92は、円環状の支持部92a
と、支持部92aと一体に形成され、支持部92aの一
端の外周から90°間隔で中心に向けて延びる板状の係
止部92bとからなる。係止部92b先端の可動部材
側、つまり図6の下側にゴムの緩衝部材93が加硫接着
されている。ストッパ91の内周には連通孔91aが設
けられ、主液室と副液室とを連通している。
【0025】変形例1では、等間隔に設けた4個の緩衝
部材93により可動部材を係止するため、可動部材がス
トッパに係止されてもさらに良好に可動部材の軸ぶれを
抑制することができる。 (変形例2)図8および図9に本実施例の変形例2を示
す。
部材93により可動部材を係止するため、可動部材がス
トッパに係止されてもさらに良好に可動部材の軸ぶれを
抑制することができる。 (変形例2)図8および図9に本実施例の変形例2を示
す。
【0026】ストッパ101は金具102と緩衝部材1
03とからなる。金具102は、円環状の支持部102
aと、支持部102aと一体に形成され、支持部102
aの一端の外周にストッパ101の中心を通って両端を
支持部102aに支持される板状の係止部102bとか
らなる。係止部102bの可動部材側、つまり図8の下
側にゴムの緩衝部材103が加硫接着され、可動部材は
この緩衝部材103にストッパ101の直径方向の両端
部で係止される。支持部102aと係止部102bで囲
まれた連通孔101aは、主液室と副液室とを連通して
いる。ストッパ101は、係止部102が中心を通って
いるため、副液室側のストッパに使用することはできな
い。
03とからなる。金具102は、円環状の支持部102
aと、支持部102aと一体に形成され、支持部102
aの一端の外周にストッパ101の中心を通って両端を
支持部102aに支持される板状の係止部102bとか
らなる。係止部102bの可動部材側、つまり図8の下
側にゴムの緩衝部材103が加硫接着され、可動部材は
この緩衝部材103にストッパ101の直径方向の両端
部で係止される。支持部102aと係止部102bで囲
まれた連通孔101aは、主液室と副液室とを連通して
いる。ストッパ101は、係止部102が中心を通って
いるため、副液室側のストッパに使用することはできな
い。
【0027】変形例2では、緩衝部材103がほぼ直径
に渡り係止部102aに焼付けられていることにより緩
衝部材103の焼付け強度が高いので、緩衝部材103
が金具102から剥がれにくい。以上説明した本発明の
実施例およびその変形例では、二箇所または四箇所で可
動部材がストッパに係止されたが、本発明では一箇所ま
たは複数の何箇所で可動部材がストッパに係止されても
構わないし、主液室と副液室とを連通可能であれば可動
部材とストッパとの係止時の接触面積は任意に設定可能
である。また本発明では、少なくともいずれか一方のス
トッパにおいて可動部材が全周に渡ってストッパに係止
され、主液室と副液室とを遮断する構成も可能である。
ただし、可動部材が副液室側のストッパに係止されると
き主液室と副液室とを遮断すると、主液室内の高圧力が
ストッパに加わりストッパが脱落する恐れがあるので、
副液室側のストッパは二点以上で可動部材を係止し、主
液室と副液室とを連通した状態にしておくことが望まし
い。
に渡り係止部102aに焼付けられていることにより緩
衝部材103の焼付け強度が高いので、緩衝部材103
が金具102から剥がれにくい。以上説明した本発明の
実施例およびその変形例では、二箇所または四箇所で可
動部材がストッパに係止されたが、本発明では一箇所ま
たは複数の何箇所で可動部材がストッパに係止されても
構わないし、主液室と副液室とを連通可能であれば可動
部材とストッパとの係止時の接触面積は任意に設定可能
である。また本発明では、少なくともいずれか一方のス
トッパにおいて可動部材が全周に渡ってストッパに係止
され、主液室と副液室とを遮断する構成も可能である。
ただし、可動部材が副液室側のストッパに係止されると
き主液室と副液室とを遮断すると、主液室内の高圧力が
ストッパに加わりストッパが脱落する恐れがあるので、
副液室側のストッパは二点以上で可動部材を係止し、主
液室と副液室とを連通した状態にしておくことが望まし
い。
【0028】また本発明では、実施例、変形例1および
変形例2のストッパを適宜組合わせて用いることも可能
である。本発明では、緩衝部材に樹脂を用いることも可
能である。さらに本発明では、緩衝部材を設けず金具だ
けのストッパで可動部材を係止することも可能である。
変形例2のストッパを適宜組合わせて用いることも可能
である。本発明では、緩衝部材に樹脂を用いることも可
能である。さらに本発明では、緩衝部材を設けず金具だ
けのストッパで可動部材を係止することも可能である。
【図1】本発明のエンジンマウントの一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本実施例のストッパを示す断面図である。
【図3】図2のIII 方向矢視図である。
【図4】本実施例のエンジンマウントを車両に搭載した
状態を示す模式図である。
状態を示す模式図である。
【図5】本実施例のエンジンマウントに過度のマウント
入力が加わったときの主液室圧力および可動部材の変位
を示す特性図である。
入力が加わったときの主液室圧力および可動部材の変位
を示す特性図である。
【図6】本実施例のストッパの変形例1を示す断面図で
ある。
ある。
【図7】図6のVII 方向矢視図である。
【図8】本実施例のストッパの変形例2を示す断面図で
ある。
ある。
【図9】図8のIX方向矢視図である。
10 車体 20 エンジン(パワーユニット) 30 エンジンマウント 51 主液室 52 副液室 53 仕切板(隔壁) 53a 連通孔 54 空気室 55 ダイヤフラム(弾性隔膜) 56 可動部材 60 アクチュエータ部(駆動手段) 71 ロアヨーク(駆動手段) 72 フェライト磁石(駆動手段) 73 アッパヨーク(駆動手段) 75 可動コイル(駆動手段) 81、84 ストッパ 83、86 緩衝部材
Claims (4)
- 【請求項1】 車体とパワーユニットとの間に配設さ
れ、前記パワーユニットの振動を減衰させるエンジンマ
ウントであって、 容積変化可能な主液室とこの主液室に軸方向に隣接して
設けられる容積変化可能な副液室との間を仕切り、非圧
縮性流体が封入された前記主液室と前記副液室とを連通
する連通孔を中央部に設けた隔壁と、 前記連通孔に嵌合し、前記連通孔を形成する前記隔壁の
内周壁と径方向に間隙を形成して前記連通孔内を軸方向
に往復移動することにより前記主液室の容積を変更して
前記主液室内の圧力を調整する可動部材と、 前記可動部材を往復移動させる駆動手段と、 前記駆動手段を制御する制御装置と、 前記副液室に隣接して前記主液室と軸方向反対側に設け
られる空気室と前記副液室とを液密に仕切り、前記可動
部材とともに往復移動する弾性隔膜と、 前記可動部材の往復移動両方向への移動量を規制するス
トッパと、 を備えることを特徴とするエンジンマウント。 - 【請求項2】 前記可動部材の非駆動時の基準位置から
前記可動部材の往復移動両方向に設けられた前記ストッ
パまでの各軸方向長さは、前記基準位置から前記駆動手
段による駆動時の前記可動部材の往復移動両方向への各
移動量よりも長いことを特徴とする請求項1記載のエン
ジンマウント。 - 【請求項3】 前記ストッパは、前記可動部材の往復移
動両方向の少なくともいずれか一方において、円周方向
の二点以上で前記可動部材を係止することを特徴とする
請求項1または2記載のエンジンマウント。 - 【請求項4】 前記ストッパは、前記可動部材との接触
位置に前記可動部材との衝突時の衝撃を緩和する緩衝部
材を設けることを特徴とする請求項1、2または3記載
のエンジンマウント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30371994A JPH08156610A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | エンジンマウント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30371994A JPH08156610A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | エンジンマウント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08156610A true JPH08156610A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17924444
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30371994A Pending JPH08156610A (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | エンジンマウント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08156610A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0939243A3 (de) * | 1998-02-25 | 2001-09-26 | Firma Carl Freudenberg | Hydraulisch dämpfendes Lager |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP30371994A patent/JPH08156610A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0939243A3 (de) * | 1998-02-25 | 2001-09-26 | Firma Carl Freudenberg | Hydraulisch dämpfendes Lager |
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