[go: up one dir, main page]

JPH081537B2 - カード及びその情報読み取り方法 - Google Patents

カード及びその情報読み取り方法

Info

Publication number
JPH081537B2
JPH081537B2 JP61127018A JP12701886A JPH081537B2 JP H081537 B2 JPH081537 B2 JP H081537B2 JP 61127018 A JP61127018 A JP 61127018A JP 12701886 A JP12701886 A JP 12701886A JP H081537 B2 JPH081537 B2 JP H081537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hologram
card
reproduced
information
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61127018A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62283384A (ja
Inventor
喜春 油井
耕太郎 檀上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP61127018A priority Critical patent/JPH081537B2/ja
Publication of JPS62283384A publication Critical patent/JPS62283384A/ja
Publication of JPH081537B2 publication Critical patent/JPH081537B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Credit Cards Or The Like (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、IDカード、クレジットカード、バンクカー
ド、小切手カード、ICカード等のカードの偽造防止技術
を係わり、特に偽造防止用のカード固有情報をホログラ
ムの再生像として記録するカード及びその情報の読み取
り方法に関する。
(従来の技術) 従来、磁気カードにおいては、暗証番号等のカード固
有の情報は、カード表面に設けられた磁気ストライプに
記録されている。このように記録される情報は、しばし
ば外部磁場の影響により、変化消失し情報の混乱を生じ
たり、一般に入手可能な磁気リード・ライト装置により
容易に書き替えられて悪用されたりし、情報のセキュリ
テイーに欠ける面があった。このため、このようなカー
ドの偽造防止方法が種々企てられ、その内の一つに固有
情報を有するホログラムを設ける方法が提供された。こ
の方法は、カード表面に設けられたホログラムに照明光
を当て、その反射光または透過光の線上の任意の点で発
現するスポットを情報として読み取るものであるが、簡
易な光源でホログラムが再生されて情報が容易に読み取
られる恐れがあり、記録される情報の量も制限されるも
のであった。
(発明の目的) 本発明の上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単
に偽造することができないカード固有情報を有するカー
ドおよびその情報の読み取り方法の提供を目的とする。
(発明の概要) 本発明者等は、記録される情報をホログラムの再生像
のビットとしてではなく、ホログラムの複数の異なる部
分から再生される再生像が実質的に同一領域に再生され
るようにすれば、その記録された情報は容易に読み取る
ことができず且つ書換えも不可能であることを見いだし
て本発明に達し得たものである。
すなわち、本発明の第1発明のカードは、カード基板
上に少なくとも1つのホログラムが設けられており、前
記1つのホログラムが少なくとも2以上の部分に分割さ
れており、前記分割された各部分にそれぞれ異なる再生
像が記録されており、前記各部分から再生される再生像
が実質的に同一領域に重なって再生されることを特徴と
し、また、第2発明のカードの情報読み取り方法な、少
なくとも2以上の部分に分割され、前記分割された各部
分にそれぞれ異なる再生像が記録され、前記各部分から
再生される再生像が実質的に同一領域に重なって再生さ
れるホログラムが少なくとも1つ基板上に設けられてい
るカードの情報読み取り方法であって、前記分割された
各部分が順次再生光で照明されることにより、各領域か
ら再生される再生像を読み取ることを特徴とするもので
ある。
(実施例) 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明のカードの平面図である。
カード基板1上に記録されるカード固有情報による配
列位置でホログラム10、ホログラム20およびホログラム
30が設けられている。
これらのホログラムは、複数の再生像が異なる部分に
別けて記録されており、それぞれの部分を再生光で照明
すれば個々の再生像を再生するが、ホログラムの全面を
照明すると複数の再生像が同時に再生して個々の再生像
を認識することができないというものであり、個々の再
生像には、カード固有情報が再生像を構成する像の形
状、数、および配列位置の組合せのパターン情報として
記録されている。
このようなホログラムを作成する方法としては、記録
するカード固有情報の像のパターンとしたホログラム作
成用の透過原稿を用意し、これにレーザー光等を照射し
て得られた物体光を予め所定部分をマスキングしたホロ
グラム記録用の感光材料に記録して一部分にホログラム
を形成し、順次この操作を必要な回数繰り返し行い複数
の部分的に異なるホログラムを作成する方法と、又、公
知の方法により情報が記録されたレリーフホログラムを
複数作成し、これらを繋ぎ合わせて一つのレリーフホロ
グラムとして複製用の金型を作成し、これを用いてホロ
グラムを作成する方法とがある。
上記のホログラムとしては、従来公知のホログラムが
広く使用できるが、特に、フネレルホログラム、フラウ
ンホーファーホログラム、レンズレスフーリェ変換ホロ
グラム等のレーザー再生型ホログラムが適している。
又、上記のホログラムに、装飾を目的としたレインボー
ホログラムを多重記録したものも使用でき、その場合
は、自色光によりレインボーホログラムの再生像を得る
ことができる。
又、機能的には、光反射金属薄膜層を有する反射型ホ
ログラムまたは、ホログラム効果層を有する透明型ホロ
グラムのどちらも用いることができ、透明型ホログラム
を使用した場合には、カード基板に設けられた画像上に
ホログラムを設けることができカードの画像情報とホロ
グラムの再生情報の組合せにより更に高度な情報を付与
できる利点があるし、意匠外観的にもカードのデザイン
を妨げることがなく優れたものとなる。
このようなホログラムをカード基板に設ける方法とし
ては、公知の方法によりレリーフホログラムを形成して
得られる複製用金型を用いて、カード基板上に設けられ
たホログラムを形成する材料に直接、加熱加圧加工で設
ける方法と、上記の複製用金型を用いて作成したホログ
ラム転写シートによる転写法によって設ける方法とがあ
るが、本発明においては、ホログラム転写シートを用い
ての転写法によることが量産性の点から好ましい。
すなわち、転写法によれば、一種類の再生像のパター
ンを有する転写シートのロールを1ロール用意すれば、
カードに設けるホログラムの個数をJ個であっても連続
転写法により、異なるカード固有情報を有する1j枚のカ
ードを容易に製造することができる。
第2図は本発明に用いられるホログラム転写シートの
断面図である。
ベースフィルム51上に、保護層52、ホログラム形成層
53、反射性金属薄膜層54またはホログラム効果層55およ
び接着層56が順次積層されてホログラム転写シート50が
形成されている。
ベースフィルム51は、ホログラム転写シート50の機械
的強度を上げる働きをしており、その材質としては、フ
ィルムであればいずれのものも使用でき、ポリイミド、
ポリスチレン、ポリビニルブチラール、ポリエステル、
ポリアクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポ
リカーボネート、ポリメタクリレート等のプラスチック
フィルム、合成紙、金属フィルム、及びそれらの積層体
等が使用できる。
保護層52は、ベースフィルムとホログラム形成層53と
の間に剥離性を与え、しかも転写後はホログラム形成層
53を保護する働きをなすものであり、その材質として
は、、ブチラール樹脂、酢酸ビニル樹脂、ビニル樹脂、
アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アミ
ド樹脂、エポキシ樹脂、酢酸セルロース樹脂等が用いら
れ、厚み1〜10μmで形成される。
ホログラム形成層53は、ホログラム用感光材またはエ
ンボスホログラム形成材料からなる単一層構造または多
層構造で形成され、その厚みは、種類によって適時選択
されうるが、通常、一般的な印刷およびコーティング法
により0.1〜50μm、望ましくは0.5〜5μmで形成され
る。
本発明にはエンボスホログラムが適しており、このエ
ンボスホログラム形成用の樹脂は、ホログラムの成形
(複製)時には熟成形可能であり、ホログラムの形成後
つまり加工時には、加工の際の熱圧力、接着剤中の溶剤
に耐えるだけの耐性を有することが必要である。このよ
うな樹脂としては、いわゆる紫外線硬化性樹脂、電子線
硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、自然硬化性樹脂等の反応性
の樹脂等が用いられ得る。特に生産性を考慮した場合、
紫外線もしくは電子線で硬化する樹脂が適している。
具体的には、例えば、メチル(メタ)アクリレート、
〔尚、(メタ)アクリレートという語は、アクリレート
およびメタクリレートの双方を包含する意味である。以
下同様〕、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アク
リレート、イソミル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トール(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジグ
リシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリ
コールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、
ソルビト−ルテトラグリシジルエーテルテトラ(メタ)
アクリレート等のラジカル重合性不飽和基を有する単量
体が用いられうる。
更に、熟成形性を有する紫外線または電子線硬化性樹
脂としては、以下の化合物(1)〜(8)を重合もしく
は共重合させた重合体に対し、後述する方法(a)〜
(d)によりラジカル重合性不飽和基を導入したものが
用いられる。
(1)水酸基を有する単量体;N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート
等。
(2)カルボキシル基を有する単量体:(メタ)アクリ
ル酸、(メタ)アクリロイルオキシエチルモノサクシネ
ート等。
(3)エポキシ基を有する単量体:グリシジル(メタ)
アクリレート等。
(4)アジリジニル基を有する単量体:2−アジリジニル
エチル(メタ)アクリレート、2−アジリジニルプロピ
オン酸アリル等。
(5)アミノ基を有する単量体:(メタ)アクリルアミ
ド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート等。
(6)スルファン基を有する単量体:2−(メタ)アクリ
ルアミド−2−メチルプロパンスルフォン酸等。
(7)イソシアネート基を有する単量:2,4−トルエンジ
イソシアネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レートの1モル対1モル付加物等のジイソシアネートと
活性水素を有するラジカル重合性単量体の付加物等。
(8)更に、上記の共重合体のガラス転移点を調節した
り、硬化膜の物性を調節したりするために、上記の化合
物と、この化合物と共重合可能な以下のような単量体と
を共重合させることができる。このような共重合可能な
単量体しては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリ
レート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メ
タ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、
イソアミル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。
次に上述のようにして得られた重合体を以下に述べる
方法(a)〜(d)により反応させ、ラジカル重合性不
飽和基を導入することによって、紫外線もしくは電子線
硬化性樹脂が得られる。
(a)水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の
場合には、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基を有
する単量体等を縮合反応させる。
(b)カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、前述の水酸基を有す
る単量体を縮合反応させる。
(c)エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジ
ニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に
は、前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシル
基を有する単量体を付加させる。
(d)水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、エポキシ基を有する
単量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいは
ジイソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステ
ル単量体の1対1モルの付加物を付加反応させても良
い。
また更に、前述の単量体と、上記の熱成形性の紫外線
または電子線硬化性樹脂とを混合して用いることができ
る。
また上記のものは電子線照射により十分に硬化可能で
あるが、紫外線照射で硬化させる場合には、増感剤とし
て、ベンゾキノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエー
テル等のベンゾインエーテル類、ハロゲン化アセトフェ
ノン類等の紫外線照射によりラジカルを発生するものも
用いることができる。
更に、これら樹脂に適宜な染料および顔料を練り込む
ことによりホログラム層53を透光性に着色することが可
能である。染料としては、ヘイズメーターにより測定さ
れる雲価が10%以下の油溶性金属錯塩の形のものが好ま
しく、例えば、1−2型アゾ系金属錯塩染料、1−1型
アゾ系金属錯塩染料、金属フタロシアン系染料およびこ
れらの有機塩基塩が使用できる。顔料としては、粒子径
が光の波長の1/2以下のものが好ましく、例えば、大成
化工社製のシコトランスイエロー、HFチップ4B等が使用
できる。
ホログラム形成層53の面には、エンボス法により、カ
ード固有情報に相当する再生像を再生光により発現する
微小凹凸模様がパターンとしてピッチ0.1〜2μm、凹
凸の高低差0.01〜2μm程度の形状で形成されている。
ホログラム形成層53上にはホログラムが反射型の場合
には反射性金属薄膜層54が、又、ホログラムが透明型の
場合にはホログラム効果層55が形成される。
反射性金属薄膜層54は、ホログラム層53に反射性を与
えるものであり、Cr、Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Ag、Au、G
e、Al、Mg、Sb、Pb、Pd、Cd、Bi、Sn、Se、In、Ga、Rb
等の金属およびその酸化物、窒化物等の単独もしくは2
種類以上組合せて用いて形成される。これら金属のうち
Al、Cr、Ni、Ag、Au、等が特に好ましいく、膜厚は、10
〜10,000Å望ましくは200〜2,000Åであることが望まし
い。
ホログラム効果層55は、ホログラム形成層53と組合さ
りホログラム効果を発現し、しかも下層を隠蔽させない
働きをなすものである。
このようなホログラム効果層55の材質はホログラム効
果を発現できる光透過性のものであればいかなる材質の
も使用でき、例えば、ホログラム形成層とは屈折率の異
なる透明材料、厚みが200Å以下の反射性金属薄膜層が
挙げられる。前者の場合、屈折率はホログラム形成層よ
り大きくても小さくてもよいが、屈折率の差は0.1以上
が好ましく、より好ましくは0.5以上である。本考案者
らの実験によれば1.0以上大きいことが最適である。こ
のように屈折率の異なる透明薄膜層を設けることによ
り、ホログラムを発現させると共に下層を隠蔽させない
作用が行われる。
また後者の場合は反射性金属薄膜層ではあるが、厚み
が200Å以下であるため光波の透過率が大きく、そのた
めホログラム効果発現作用と共に、透明部非隠蔽作用を
発揮する。また膜厚を200Å以下とすることにより、従
来みられた高い輝度の銀灰色による外観上の違和感も解
消する。
薄膜層の材質としては例えば次の(1)〜(6)の材
質のものが使用できる。
(1)ホログラム形成層より屈折率の大きい透明連続薄
膜 これには、可視領域で透明なものと、赤外又は紫外領
域で透明なものとがあり、前者は第1表に、後者は第2
表にそれぞれ示す。表中、nは屈折率を示す(以下、
(2)〜(5)においても同様とする)。
第2表 赤外又は紫外領域透明体 材質 n CdSe 3.5 CdTe 2.6 Ge 4.0〜4.4 HfO2 2.2 PbTe 5.6 Si 3.4 Te 4.9 TlCl 2.6 ZnTe 2.8 (2)ホログラム形成層よりも屈折率の大きい透明強誘
電体を第3表に示す。
第3表 材質 n CuCl 2.0 CuBr 2.2 GaAs 3.3〜3.6 GaP 3.3〜3.5 N4CH26 1.6 LiNbO3 2.3 LiTaO3 2.2 BaTiO3 2.4 SrTiO3 2.4 KTaO3 2.2 (3)ホログラム形成層よりも屈折率の小さい透明連続
薄膜を第4図に示す。
第4表 材質 n LiF 1.4 MgF2 1.4 3NaF・AlF3 1.4 AlF3 1.4 NaF 1.3 GaF2 1.3 (4)厚さ200Å以下の反射性金属薄膜 反射性金属薄膜は複素屈折率を有し、該複素屈折率:n
はn=n−iKで表される。nは屈折率、Kは吸収係数を
示す。本考案に使用される反射性金属薄膜層の材質を第
5表に示し、同表に併せて上記のnおよびKを示す。
第5表 材質 n K Be 2.7 0.9 Mg 0.6 6.1 Ca 0.3 8.1 Cr 3.3 1.3 Mn 2.5 1.3 Cu 0.7 2.4 Ag 0.1 3.3 Al 0.8 5.3 Sb 3.0 1.6 Pb 1.9 1.3 Ni 1.8 1.8 Sr 0.6 3.2 Ba 0.9 1.7 La 1.8 1.9 Ce 1.7 1.4 Au 0.3 2.4 その他の材質として、Sn、In、Te、Fe、Co、Zn、Ge、
Pb、Cd、Bi、Se、Ga、Rb、等が使用可能である。また上
記に挙げた金属の酸化物、窒化物等も使用可能であり、
更に、金属、その酸化物、窒化物等は単独で用いられる
他に、それぞれ2種以上組み合わせて用いることができ
る。
(5)ホログラム形成層と屈折率の異なる樹脂 ホログラム形成層に対して屈折率が大きいものでも小
さいものでもよい。これらの例を第6表に示す。
第6表 樹脂 n ポリテトラフルオロエチレン 1.35 ポリクロルトリフルオロエチレン 1.43 酢酸ビニル樹脂 1.46 ポリエチレン 1.52 ポリプロピレン 1.49 メチルメタクリレート .49 ナイロン 1.53 ポリスチレン 1.60 ポリ塩化ビニリデン 1.62 ビニルブチラール樹脂 1.48 ビニルホルマール樹脂 1.50 ポリ塩化ビニル 1.53 ポリエステル樹脂 1.55 石炭酸ホルマリン樹脂 1.60 上記の他、一般的な合成樹脂が使用可能であるが、特
に、ホログラム形成層との屈折率差の大きい樹脂が好ま
しい。
(6)上記(1)〜(5)の材質を適宜組み合わせてな
る積層体 上記(1)〜(5)の材質の組み合わせは任意であ
り、また層構成における各層の上下位置関係は任意に選
択される。
上記した(1)〜(5)の薄膜層のうち(4)の薄膜
層の厚みは200Å以下であるが、(1)〜(3)および
(5)、(6)の薄膜層の厚みは薄膜を形成する材質の
透明領域であればよく、一般的には、10〜10000Åが好
ましく、より好ましくは100〜5000Åである。
上記ホログラム効果層55をホログラム形成層54に形成
する方法として、薄膜層が上記(1)〜(4)の材質で
ある場合は、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性ス
パッタリング性、イオンプレーティング法、電器メッキ
法等の一般的な薄膜形成手段を用いることができ、また
薄膜層が上記(5)の材質である場合は、一般的コーテ
ィング方法等が用いることができる。薄膜層が上記
(6)の材質である場合は上記した各手段、方法を適宜
組み合わせて用いられる。
尚、上記(5)の材質の場合、透明材料である限り薄
膜でなくともよく、本考案の他の実施例として薄膜以上
の厚みを有する樹脂層をホログラム形成層に設けてもよ
い。
接着剤層56はホログラムをカードと強固に接着させる
ためのものであり、その材質は、アクリル樹脂、ウレタ
ン樹脂、アミド樹脂、エポキシ樹脂、ゴム系樹脂、アイ
オノマー樹脂等の従来の接着剤として既知のものが広く
使用でき、またのその膜厚は0.1〜50μm、望ましくは
1〜10μmであることが好ましい。
又、本発明に係るホログラム転写シート50において
は、ホログラム形成層53と保護層52との間の接着性を高
め且つホログラム形成層53の耐久性を高めるために、硬
化型アクリル樹脂、セルロース樹脂、ビニル樹脂等から
なるオーバープリントをホログラム形成層53と保護層52
の間に設けてもよい。更に、ホログラム形成層53と接着
剤層56との間の接着性を高めるために、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等から
なるアンカー層をホログラム形成層53と接着剤層56との
間に設けてもよい。
上記のようにして形成されるホログラム転写シート50
を、カード固有情報に合わせた配列位置に接着剤層がカ
ード基材表面と接するようにして重ね、加熱加圧し後ベ
ースフィルムを剥がしてホログラムをカードに転写して
本発明のカードを得ることができる。
このようにホログラム転写シートを用いての転写法に
より、カードに容易に情報が付与されるため、量産性よ
く製造することができる。
次に、本発明のカードの情報記録再生方法について説
明する。
第3図(A)、(B)本発明の情報の記録方法の一例
を表した説明図である。
第3図(A)の100、200、300はそれぞれ、カード基
板1上に設けられたホログラム10の再生像が記録されて
いる部分を示し、部分100には再生像1001、1002、1003
が、部分200には再生像2001、2002が、部分300には再生
像3001、3002、3003、3004が記録されている。
第3図(B)に示すように、これら再生像は正方形の
集まりである像から構成されており、これら正方形の形
状、数および配列位置の組合せのパターンにより情報
が、例えば、再生像1001、1002、1003には暗証番号が、
再生像2001、2002にはカードの所有者の氏名が、再生像
3001、3002、3003、3004にはそれらのチェックレジット
が、という具合に記録されている。ここで図示していな
いが、ホログラム20、ホログラム30にもホログラム10と
同様な方法で情報が記録されている。
このようなホログラムがカード固有情報に合わせた配
列位置でカードに形成されて、再生像により記録された
情報と、カードに対するそれぞれの再生像の位置関係に
より記録された情報〔例えば、本実施例では、カードの
右端からホログラム10、ホログラム20、ホログラム30と
設けられ、この配列が特定のカード発行所を意味す
る。〕とが組合さった一つのカード固有情報がカードに
記録される。
本発明においては、上記のように情報が記録されるた
め、カードに設けられるホログラムは一つであっても複
数であってもよく、形成位置も制限されず、又、その再
生像を構成する像の形状、数および配列位置は制限され
ず、例えば、再生像のパターンをバーコードとして記録
すれば、JANコード、NW−7コード等のバーコード情報
として取り扱うことができる。
上記の如く、ホログラムをカード表面に形成してカー
ドに固有情報を記録するのであるが、記録された固有情
報は白色光ではホログラムが再生像を発現しないため、
カードは単に金属薄またはプラスチック膜が設けられて
いるものにしか見えない。
しかし、このカード基材表面に形成されたホログラム
の一つの再生像が記録されている部分をレーザー平行光
等で証明すれば、ホログラムは再生像を結像して再生位
置に設けられた受光部に透過原稿と等価の再生像が投影
されて、カード固有情報が読み取ることができ、カード
の真偽を判定することができる。しかし、ホログラムの
全面を照明した場合には、複数の再生像が同時に再生す
るため個々の再生像を認識できず情報を読み取ることが
不可能でなる。
第4図は、ホログラム再生用の光源としてレーザーを
使用した場合の情報の読み取り方法を図解的に表した説
明図である。
光源60から発振されたレーザービームが、拡大光学系
によって必要な大きさに拡大されたカード上のホログラ
ム10の再生像1001、1002、1003が記録されている部分10
0照明すると、ホログラムは結像し、ホログラムの撮影
時の条件に依存する再生距離の位置に設けられた受光部
70に再生像1001、1002、1003が投影され、これら再生像
を構成する正方形の形状、数および配列位置の組合せの
パターンにより記録されている情報と、カードに対する
再生像の位置情報とが読み取られる。次に順次、カード
をずらして部分200、部分300のみを照明してホログラム
10に記録された情報を読み取り、次いでホログラム20、
ホログラム30に同様の操作(図示せず)を行って、それ
ぞれに記録された情報を読み取ることにより、カードに
記録されたカード固有情報が読み取られカードの真偽を
判別することができる。
上記の読み取りに使用される光源60としては、ホログ
ラムが再生可能なものであればよく、例えば、発光波長
の狭い水銀ランプ、ナトリウムランプ、メタルハライド
ランプ等の放電ランプ類、ガスレーザー、半導体レーザ
ー等のレーザ類更には、ELパネル、発光ダイオード等も
使用できる。
受光部70としては、光電管、光電子増倍管、イメージ
管、SEC管、SIT管、ビジコン、サチコン等の撮像管、MO
S形、CID形、CCD形、BBD形、PCD形等の固体撮像管等が
使用できるが、特に、これらから構成されるCCDイメー
ジセンサー、フォトダイオードアレイ、フォトトランジ
スタアレイ等の使用が好ましい。
(発明の効果) 本発明では、分割された各部分のホログラムが、それ
ぞれカードの情報に対応する再生像を実質的に同一領域
に再生するため、記録された情報は、記録時の光源と同
様の光源を用いて、記録時の参照光の入射角度と同様の
角度から、分割された各部分をそれぞれ照明しなけれ
ば、読み取ることが困難であり、且つ、ホログラム全面
を再生光で照明しても、個々の再生像が重なり情報を読
み取ることができないという極めて高い偽造防止性を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のカードの平面図、第2図は
本発明の用いられるホログラム転写シートの断面図、第
3図(A)(B)は本発明の情報の記録方法の説明図、
第4図は本発明の情報の読み取り方法の説明図である。 1……カード基板 10、20、30……ホログラム 50……ホログラム転写シート 51……ベースフィルム 52……保護層 53……ホログラム形成層 54……反射性金属薄膜層 55……ホログラム効果層 56……接着剤層 100……ホログラム10の再生像1001、1002、1003が記録
されている部分 200……ホログラム10の再生像2001、2002が記録されて
いる部分 300……ホログラム10の再生像3001、3002、3003、3004
が記録されている部分 1001、1002、1003……ホログラムの再生像 2001、2002……ホログラムの再生像 3001、3002、3003、3004……ホログラムの再生像 60……光源 70……受光部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード基板上に少なくとも1つのホログラ
    ムが設けられており、前記1つのホログラムが複数の部
    分に分割されており、前記分割された各部分にそれぞれ
    異なる再生像からなる情報が記録されており、前記各部
    分から再生される再生像が実質的に同一領域に重なって
    再生されることを特徴とするカード。
  2. 【請求項2】前記ホログラムが透明型ホログラムである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載のカー
    ド。
  3. 【請求項3】前記ホログラムが装飾を目的としたレイン
    ボーホログラムとの組み合わせからなることを特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項または第(2)項記載のカ
    ード。
  4. 【請求項4】前記ホログラムの再生像がバーコードであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項〜第
    (3)項いずれかに記載のカード。
  5. 【請求項5】複数に分割された各部分にそれぞれ異なる
    再生像からなる情報が記録され、前記各部分から再生さ
    れる再生像が実質的に同一領域に重なって再生されるホ
    ログラムが少なくとも1つ基板上に設けられているカー
    ドの情報読み取り方法であって、前記分割された各部分
    が順次再生光で照明されることにより、各領域から再生
    される再生像を読み取ることを特徴とするカードの情報
    読み取り方法。
JP61127018A 1986-05-31 1986-05-31 カード及びその情報読み取り方法 Expired - Lifetime JPH081537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61127018A JPH081537B2 (ja) 1986-05-31 1986-05-31 カード及びその情報読み取り方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61127018A JPH081537B2 (ja) 1986-05-31 1986-05-31 カード及びその情報読み取り方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62283384A JPS62283384A (ja) 1987-12-09
JPH081537B2 true JPH081537B2 (ja) 1996-01-10

Family

ID=14949649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61127018A Expired - Lifetime JPH081537B2 (ja) 1986-05-31 1986-05-31 カード及びその情報読み取り方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH081537B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0374256B1 (en) * 1988-04-12 1998-02-25 Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha Optical recording medium and method of manufacturing same
JPH0371383A (ja) * 1989-08-11 1991-03-27 Nhk Spring Co Ltd 情報記憶カードの識別構造とその方法と情報記憶カード
US5504594A (en) * 1991-11-20 1996-04-02 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Hologram, article including hologram, and hologram recording and reconstructing methods
US5379131A (en) * 1991-12-11 1995-01-03 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Method of preventing forgery of diffraction grating pattern and forgery-proof diffraction grating pattern recording structure
US6092728A (en) * 1992-03-30 2000-07-25 Symbol Technologies, Inc. Miniature laser diode focusing module using micro-optics
US5900954A (en) * 1992-06-01 1999-05-04 Symbol Technologies, Inc. Machine readable record carrier with hologram
US5471328A (en) * 1993-07-23 1995-11-28 Hughes Aircraft Company Segmented image holographic disks
DE19914581A1 (de) 1999-03-31 2000-10-12 Grundfos A S Bjerringbro Kreiselpumpenaggregat

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5010023A (ja) * 1973-05-24 1975-02-01

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62283384A (ja) 1987-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5856048A (en) Information-recorded media and methods for reading the information
EP0479339B1 (en) Optical record cards
JPH081538B2 (ja) カード及びその情報読み取り方法
JP4753152B2 (ja) ホログラム付透明カード、および、ホログラム付透明カード認識装置
JPH081537B2 (ja) カード及びその情報読み取り方法
JPH06247084A (ja) 光回折パターン記録媒体およびその認証方法
JPH0648075A (ja) 情報記録媒体
JPH0792637B2 (ja) カード及びその情報の記録再生方法
JPH07304286A (ja) ホログラムカード
JP3363485B2 (ja) 混成型ホログラム
JPH0675516A (ja) 混成型ホログラムとその製造方法
JPH0795218B2 (ja) 情報の読み取り方法
JP2004078725A (ja) 光学効果付き非接触icタグ
JP2006293729A (ja) 認証用媒体
JPH07320014A (ja) 情報記録媒体及びその製造方法
JPH07306630A (ja) ホログラムカード
JPH05278380A (ja) 多重情報記録体及び該記録体の認証方法
JPH07304287A (ja) ホログラムカード及びその製造方法
JPH07306629A (ja) ホログラムカード
JPH07304288A (ja) ホログラムカード
JP2774440B2 (ja) 光回折パターン記録体
JPH0675517A (ja) 混成型ホログラムとその製造方法
JPH0518779Y2 (ja)
JPH0638705Y2 (ja) ホログラム付カード
JP2002103860A (ja) 磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term