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JPH08153722A - 電極配線材料およびこれを用いた電極配線基板 - Google Patents

電極配線材料およびこれを用いた電極配線基板

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Publication number
JPH08153722A
JPH08153722A JP7253259A JP25325995A JPH08153722A JP H08153722 A JPH08153722 A JP H08153722A JP 7253259 A JP7253259 A JP 7253259A JP 25325995 A JP25325995 A JP 25325995A JP H08153722 A JPH08153722 A JP H08153722A
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JP
Japan
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film
electrode wiring
atom
atomic
electrode
Prior art date
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Application number
JP7253259A
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English (en)
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JP3488551B2 (ja
Inventor
Mitsushi Ikeda
光志 池田
Yoshiko Tsuji
佳子 辻
Yoshifumi Ogawa
吉文 小川
Masaki Atsuta
昌己 熱田
Yujiro Hara
雄二郎 原
Toshiyuki Oka
俊行 岡
Momoko Takemura
モモ子 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP25325995A priority Critical patent/JP3488551B2/ja
Publication of JPH08153722A publication Critical patent/JPH08153722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3488551B2 publication Critical patent/JP3488551B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、充分に低い抵抗率を有し、しかも取
扱いが容易である電極配線材料を提供すること、および
この電極配線材料を用いた信頼性の高い電極配線基板を
提供することを目的とする。 【解決手段】MoおよびWから選ばれた少なくとも1種
を主成分とし、0.0003原子%〜5原子%のAr、
0.0003原子%〜3原子%のKr、および0.00
03原子%〜3原子%のXeからなる群より選ばれた添
加元素を含むことを特徴としている。また、ガラス基板
上に電極配線が形成されてなる電極配線基板において、
前記電極配線がMoおよびWから選ばれた少なくとも1
種の金属で構成されており、前記電極配線における材料
のバルク状態の格子定数に対する前記材料の格子定数の
割合が±3%以内であることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極配線材料およ
びこれを用いた電極配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】近年、非晶質シリコン
(以下、a−Siと省略する)膜を用いて形成された薄
膜トランジスタ(以下、TFTと省略する)をスイッチ
ング素子として構成されたアクティブマトリクス型液晶
表示装置が、大面積、高精細、高画質かつ安価なパネル
ディスプレイを実現できるものとして期待されている。
【0003】大面積のパネルディスプレイを構成する場
合、必然的にアドレス配線の総延長が飛躍的に増加する
ので、アドレス配線の有する抵抗分が増加して、スイッ
チング素子に与えられるゲートパルスのアドレス配線の
抵抗分に起因する遅延が顕著になり、液晶の正常な制御
ができなくなるという問題がある。このため、アドレス
配線等の配線材料としては、抵抗率が充分に低い材料を
用いる必要がある。現在では、このような低抵抗の配線
や電極の材料として、アルミニウム(Al)が用いられ
ている。
【0004】しかしながら、電極配線材料としてAlを
用いた場合には、形成された電極や配線にヒロックや丸
膨れが生じることがある。また、Alは、耐食性が悪い
という欠点もある。したがって、上記問題を有するAl
を電極配線材料として用いて各種素子を形成した電極配
線基板を作製しても、信頼性の高い素子を得ることはで
きない。このように、Alは、電極や配線の形成プロセ
スにおいて種々の制約を与える材料であり、好ましい電
極配線材料ではない。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、充分に低い抵抗率を有し、しかも取扱いが容易で
ある電極配線材料を提供すること、およびこの電極配線
材料を用いた信頼性の高い電極配線基板を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
MoおよびWから選ばれた少なくとも1種を主成分と
し、0.0003原子%〜5原子%のAr、0.000
3原子%〜3原子%のKr、および0.0003原子%
〜3原子%のXeからなる群より選ばれた添加元素を含
むことを特徴とする電極配線材料を提供する。
【0007】また、本発明の第1の発明は、Wを主成分
とし、またはWとMoおよびCrから選ばれた少なくと
も1種とを主成分とし、0.0003原子%〜5原子%
のAr、0.0003原子%〜3原子%のKr、および
0.0003原子%〜3原子%のXeからなる群より選
ばれた添加元素を含むことを特徴とする電極配線材料を
提供する。
【0008】本発明の第2の発明は、ガラス基板上に電
極配線が形成されてなる電極配線基板において、前記電
極配線がMoおよびWから選ばれた少なくとも1種の金
属で構成されており、前記電極配線における材料のバル
ク状態の格子定数に対する前記材料の格子定数の割合が
±3%以内であることを特徴とする電極配線基板を提供
する。
【0009】また、本発明の第2の発明は、ガラス基板
上に電極配線が形成されてなる電極配線基板において、
前記電極配線が、Wまたは、WとMoおよびCrから選
ばれた少なくとも1種の金属で構成されており、前記電
極配線における材料のバルク状態の格子定数に対する前
記材料の格子定数の割合が±3%以内であることを特徴
とする電極配線基板を提供する。
【0010】第1の発明において、主成分金属に添加す
るArは0.0003原子%〜5原子%に設定する。ま
た、主成分金属に添加すKrは0.0003原子%〜3
原子%に設定する。また、主成分金属に添加すXeは
0.0003原子%〜3原子%に設定する。これは、そ
れぞれの原子の添加量の下限未満であると工業的に成膜
が難しくなり、上限を超えると得られた膜の抵抗率が急
激に高くなるからである。より好ましいArの添加量
は、0.001原子%〜1原子%である。より好ましい
Krの添加量は、0.0003原子%〜1原子%であ
り、特に好ましいKrの添加量は、0.0003原子%
〜0.5原子%である。より好ましいXeの添加量は、
0.001原子%〜1原子%である。
【0011】第2の発明において、電極配線がスパッタ
リング法により形成されることが好ましい。これによ
り、高い付着力を有する膜を大面積の基板上に成膜する
ことができる。
【0012】第1および第2の発明においては、主成分
にTiが添加されていることが好ましい。これにより、
付着力を向上させ、また耐酸性を向上することができ
る。第1および第2の発明において主成分金属が、Mo
およびWから選ばれた少なくとも1種の金属である場
合、WあるいはMoの含有率が10原子%〜95原子%
であることが好ましい。これは、WあるいはMoの含有
率が10原子%〜95原子%の範囲内であると、低い抵
抗率を有する膜が得られるスパッタリング条件のマージ
ンが広くなるからである。本発明の電極配線基板として
は、液晶表示装置や半導体装置を形成した基板等を挙げ
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明にかかる電極配線材料は、
例えば従来の電極配線材料であるWやMo等とは異な
り、材料中に所定の含有量でAr、XeあるいはKrを
含むことを特徴としている。これにより、充分に低い抵
抗率を示すと共に、Al等に比べて優れた耐食性を確保
することができる。
【0014】このような電極配線材料を用いて電極配線
は、例えば、Ar、Kr、Xe等のガス雰囲気中でスパ
ッタリングにより成膜することにより形成することがで
きる。この場合、スパッタリング装置のパワー、圧力等
の各種成膜条件を調整することが必要となる。
【0015】なかでもKr、Xeは、Arに比べて原子
量が充分に大きく、成膜に際して高いエネルギーを与え
ることができる。このため、良好な結晶構造を有する膜
を形成することができ、抵抗率を低減させることができ
る。このように、良好な結晶構造を有する膜を形成する
ことができるので、その膜を構成する材料の格子定数
を、その材料のバルク状態における格子定数とほぼ等し
く設定することも可能となる。ここで、格子定数がほぼ
等しいとは、材料のバルク状態における格子定数に対す
る膜を構成する材料の格子定数の割合が±3%以内、好
ましくは±1%以内であることを意味する。
【0016】本発明の電極配線材料を用いて電極配線を
形成する場合、主としてMoやWを単相で形成してもよ
いが、これらの合金やCr等の高融点金属と共に成膜し
てもよい。このように合金化することにより、電極配線
をより低抵抗化を達成することができる。
【0017】次に、本発明者らによる実験結果に基づい
て本発明を詳細に説明する。まず、本発明にかかる電極
配線材料を用いて成膜した電極膜中のKr、Xe、Ar
の含有量と電極膜に与える影響との関係について説明す
る。
【0018】枚葉式のロードロック式スパッタリング装
置を用い、成膜前の基板温度を200℃、成膜パワーを
10kW、電極間距離を5cmにそれぞれ設定し、Ar
ガス圧0.9Paの雰囲気中において、ガラス基板上に
65原子%のMoを含むMoWを堆積させて膜厚300
nmのMoW合金膜(試料1)を形成した。なお、この
試料1の膜中のAr含有量を蛍光X線装置RIX−10
00(理学電気工業社製、商品名)により測定したとこ
ろ、0.3原子%であった。また、この試料1の抵抗率
を測定したところ17μΩ・cmであった。
【0019】また、枚葉式のロードロック式スパッタリ
ング装置を用い、成膜前の基板温度を200℃、成膜パ
ワーを10kW、電極間距離を5cmにそれぞれ設定
し、Krガス圧0.6Paの雰囲気中において、ガラス
基板上に65原子%のMoを含むMoWを堆積させて膜
厚300nmのMoW合金膜(試料2)を形成した。な
お、この試料2の膜中のKr含有量を蛍光X線装置SY
STEM3271(理学電気工業社製、商品名)により
測定したところ、0.0003原子%以下であった。ま
た、この試料2の抵抗率を測定したところ12μΩ・c
mであった。
【0020】また、斜め入射成分の多いスパッタリング
装置を用い、成膜前の基板温度を30℃、成膜パワーを
1kW、電極間距離を10cmにそれぞれ設定し、Ar
ガス圧0.5Paの雰囲気中において、ガラス基板上に
65原子%のMoを含むMoWを堆積させて膜厚300
nmのMoW合金膜(試料3)を形成した。なお、この
試料3の膜中のAr含有量は約20原子%であった。ま
た、この試料3の抵抗率を測定したところ50μΩ・c
mであった。
【0021】また、枚葉式のロードロック式のスパッタ
リング装置を用い、成膜前の基板温度を200℃、成膜
パワーを10kW、電極間距離を5cmにそれぞれ設定
し、Arガス圧0.9Paの雰囲気中において、ガラス
基板上に30原子%のMoを含むMoWを堆積させて膜
厚300nmのMoW合金膜(試料4)を形成した。な
お、この試料4の膜中のAr含有量は3原子%であっ
た。また、この試料4の抵抗率を測定したところ25μ
Ω・cmであった。
【0022】また、枚葉式のロードロック式のスパッタ
リング装置を用い、成膜前の基板温度を200℃、成膜
パワーを10kW、電極間距離を5cmにそれぞれ設定
し、Krガス圧0.6Paの雰囲気中において、ガラス
基板上に30原子%のMoを含むMoWを堆積させて膜
厚300nmのMoW合金膜(試料5)を形成した。な
お、この試料5の膜中のKr含有量は0.001原子%
であった。また、この試料5の抵抗率を測定したところ
13μΩ・cmであった。
【0023】さらに、本発明者らの研究の結果、膜中に
おけるArの含有量が5原子%を超えると、抵抗率が急
増することが分かった。この傾向は、XeあるいはKr
についても概ね同様であり、膜中におけるXeあるいは
Krの含有量が3原子%を超えると抵抗率が急増した。
また、膜中におけるMoやWの含有量が10原子5〜9
5原子%の範囲外であると、上記と同様に抵抗率が増大
した。
【0024】このように、抵抗率を考慮する場合、材料
中におけるArの添加量は5原子%以下、Krの添加量
は3原子%以下、Xeの添加量は3原子%以下であるこ
とが望ましいことが分かった。一方、Ar、Krおよび
Xeの添加量が0.0003原子%よりも少ない場合に
は、成膜の際に成膜パワーを低減させ、スパッタリング
レートを充分に遅くする必要がある。また、成膜した後
に膜構成材料を再結晶化させる必要がある。したがっ
て、Ar、KrおよびXeの添加量が0.0003原子
%よりも少ない場合、工業的にはまったく不向きである
ことも分かった。
【0025】また、本発明者らは、上述した枚葉式のロ
ードロック式のスパッタリング装置を用い、ガラス基板
上に65原子%のMoを含むMoWを堆積させて膜厚3
00nmのMoW合金膜を成膜条件を変化させて形成
し、膜中におけるAr含有量が異なるMoW合金膜を得
た。この結果、例えば、成膜パワーを増大させることに
より、Ar含有量が多いMoW合金膜を得ることがで
き、成膜圧力を小さくすることにより、やはりAr含有
量が多いMoW合金膜を得ることができる。
【0026】図1は、応力、抵抗率および膜はがれ率
と、膜中のAr含有量との関係を示す特性図である。応
力および抵抗率の点においては、Arの含有量が0.0
003原子%〜5原子%の範囲内で優れた特性を示して
いることが分かる。また、膜はがれ率についてみると、
Ar含有量が0.4原子%よりも少ない領域で増大する
傾向がある。したがって、特に膜の密着性を重視する用
途においては、好ましくは、Arの含有量を0.4原子
%〜5原子%の範囲内に設定することが望ましい。
【0027】また、本発明者らは、上述した枚葉式のロ
ードロック式のスパッタリング装置を用い、ガラス基板
上に65原子%のMoを含むMoWを堆積させて膜厚4
00nmのMoW合金膜を成膜条件を変化させて形成
し、膜中におけるKr含有量が異なるMoW合金膜を得
た。
【0028】図2は、応力、抵抗率および膜はがれ率
と、膜中のKr含有量との関係を示す特性図である。応
力、抵抗率、および膜はがれ率のいずれにおいても、K
rの含有量が0.0003原子%〜3原子%の範囲内で
優れた特性を示していることが分かる。また、異なるス
パッタリング装置を用いてKrを含むMoW合金膜を形
成した場合、Kr含有量の増大に伴い、応力は単純減少
するのではなく変動するので、応力については装置依存
性が強いことが分かった。
【0029】以上のことから、本発明の電極配線材料に
おいては、0.0003原子%〜5原子%のAr、0.
0003原子%〜3原子%のKrおよび0.0003原
子〜3原子%のXeからなる群より選ばれた添加元素を
含むように設定する。これらの添加元素は、電極配線材
料の主成分の金属に単独で混入されていてもよく、混合
して混入されてもよい。添加元素を混合して混入する場
合、膜の特性は、ほぼ個々の添加元素の添加による膜の
特性の変化が加算された特性となる。
【0030】次に、抵抗率の成膜ガス依存性および組成
依存性について図3を参照して説明する。図3は、抵抗
率とMoの含有量との関係を示す特性図である。試料
は、小型の枚葉式のロードロック式のスパッタリング装
置を用い、成膜前の基板温度を150℃、成膜パワーを
2kW、電極間距離を5.5cmにそれぞれ設定し、A
r、Kr、Xeのガス圧0.5Paの雰囲気中におい
て、ガラス基板上に膜厚300nmで堆積させたもので
ある。なお、各膜中におけるAr、Kr、Xeの含有量
は、いずれも本発明の範囲内であった。
【0031】図3から分かるように、Moの含有量が多
い方が、より抵抗率を低減させることができる。特に、
Ar雰囲気中における成膜においては、Mo単相で構成
する方が抵抗率を低減させることができる。また、X
e、Kr雰囲気中における成膜においては、Moが90
原子%以下、さらに80原子%以下の範囲内で低い抵抗
率のものを得ることができ、良好な結果が得られた。ま
た、特にAr雰囲気中よりも、XeあるいはKr雰囲
気、特にKr雰囲気中において成膜することが好ましい
ことも分かる。
【0032】図4は、X線により測定された格子定数と
Moの含有量との関係を示す特性図である。図4から分
かるように、Ar雰囲気中よりも、XeあるいはKr雰
囲気、特にKr雰囲気中において成膜することにより、
格子定数がバルク状態の格子定数により近くなり、結晶
性が良好となる。これは、Kr、XeがArに比べて原
子量が充分に大きく、成膜に際して高いエネルギーを与
えることができるからであると考えられる。これによ
り、低抵抗化が達成される。実際に、バルク状態の格子
定数との差が1.03倍以内、好ましくは1.01倍以
内の膜は低抵抗率を有するものであった。
【0033】次に、膜の特性に対する成膜条件の依存性
について、図5〜図8を参照して説明する。図5は抵抗
率と成膜パワーとの関係を示す特性図であり、ガス圧
0.9Paの雰囲気中における抵抗率の成膜パワー依存
性を示している。図6は抵抗率とガス圧との関係を示す
特性図であり、成膜パワー10kWにおける抵抗率のガ
ス圧依存性を示している。図5および図6における試料
は、上述した枚葉式のロードロック式のスパッタリング
装置を用い、成膜前の基板温度を200℃、電極間距離
を5cmにそれぞれ設定し、ArおよびKrのそれぞれ
の雰囲気中において、ガラス基板上に65原子%のMo
を含むMoW合金膜を膜厚400nmで形成したもので
ある。
【0034】また、図7は抵抗率と成膜パワーとの関係
を示す特性図であり、ガス圧0.75Paにおける抵抗
率の成膜パワー依存性を示しており、図8は抵抗率とガ
ス圧との関係を示す特性図であり、成膜パワー2kWに
おける抵抗率のガス圧依存性を示している。図7および
図8における試料は、上述と異なる小型の枚葉式のスパ
ッタリング装置を用い、成膜前の基板温度を150℃、
電極間距離を5.5cmにそれぞれ設定し、Arおよび
Krのそれぞれの雰囲気中において、ガラス基板上に6
5原子%のMoを含むMoW合金膜を膜厚300nmで
形成したものである。
【0035】上述した実験結果から分かるように、Ar
雰囲気中における成膜は、比較的成膜パワーを小さく、
またガス圧を高く設定することにより低抵抗化が達成さ
れる。また、KrやXe雰囲気中における成膜において
は、装置依存性があり、また抵抗率を極小にするための
最適条件が存在する。
【0036】また、膜厚と抵抗率との関係について調べ
たところ、膜厚30nmまでは若干抵抗率が高かった
が、膜厚30nmを超えると膜質が安定して、一定の抵
抗率を示すことが分かった。
【0037】以下、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら具体的に説明する。 (実施例1)図10は、本発明の電極配線材料を用いた
液晶表示装置の駆動回路基板(電極配線基板)を示す平
面図である。図9は図10のIX−IX線に沿う断面図であ
る。なお、図10においては電極配線および電極として
のパッドのみを示す。また、ここでは、使用されるTF
Tおよび蓄積容量部分の構成およびそのプロセスを中心
に説明する。
【0038】まず、図9中101 ,102 はガラス基板
を示す。このガラス基板101 上には、下側のブラック
マトリクス18が形成されており、ブラックマトリクス
18の上には絶縁膜19が形成されている。絶縁膜19
上には、アドレス配線(ゲート電極と一体形成されてい
る)から延在してなるMo−W合金のゲート電極1が形
成されている。ゲート電極1上には、絶縁膜7を介して
半導体層4、ストッパー絶縁膜5が形成されており、そ
れぞれパターニングされている。
【0039】このゲート電極1は次のようにして形成す
る。まず、ガラス基板101 を枚葉式のロードロック式
のスパッタリング装置内に載置し、成膜前の基板温度を
150℃、成膜パワーを10kW、電極間距離を5cm
にそれぞれ設定し、Krガス圧0.5Paの雰囲気中に
おいてMoW合金ターゲットを用いてスパッタリングを
行い、65原子%のMoを含むMoWをガラス基板10
1 上に堆積させて厚さ300nmのMoW合金膜を形成
した。なお、この膜中のKr含有量は0.001原子%
であり、格子定数はバルク状態とほぼ等しい3.15オ
ングストロームであった。このMoW合金膜の抵抗率
は、13μΩ・cmと充分に低抵抗化がなされていた。
【0040】次いで、このMoW合金膜をCF4 とO2
との混合ガスを用いてテーパエッチングして、テーパー
角35°のゲート電極1を形成した。ゲート電極のテー
パー角としては、ゲート絶縁膜による被覆性(カバレッ
ジ)を良好にするために、20〜60°、好ましくは、
25〜50°の範囲にすることが好ましい。
【0041】次いで、このゲート電極上に、SiO2
よびSiNxの積層体からなる絶縁膜7、a−Si:H
等からなる半導体層4、SiNxからなるストッパー絶
縁膜5を形成し、それぞれパターニングする。
【0042】さらに、上記構成上には、AlまたはMo
−W合金で構成されたドレイン電極3aおよびソース電
極3bが形成されている。図6中30a、30bはn型
非晶質シリコンで構成されるソース・ドレイン領域を示
す。このようにしてTFT17が構成されており、この
TFT17のソース電極3bには、画素電極6が接続さ
れている。このようにして液晶駆動回路基板21が構成
されている。なお、画素電極6の材料としては、ITO
やSnO2 等の透明導電材料を用いることができる。
【0043】対向電極20は、ガラス基板102 上にカ
ラーフィルター8およびMo−W合金からなるブラック
マトリクス9を形成し、その上にITOからなる対向電
極11を形成することにより構成されている。この液晶
駆動回路基板21および対向基板20を図9に示すよう
に対向させ、両者の間に液晶材料16を挟持させること
により液晶表示装置が構成される。
【0044】また、ガラス基板101 上には、一端にM
o−W合金からなるアドレス電極パッド13を有する複
数のアドレス配線1と、これらの複数のアドレス配線1
と交差し、その一端にMo−W合金からなるデータ電極
パッド16を有する複数のデータ配線2が形成されてい
る。なお、アドレス配線1とデータ配線2との交差部分
では、アドレス配線1とデータ配線2との間に絶縁膜が
設けられている。この交差部分には、隣接するようにス
イッチング素子としてTFT17が形成されており、そ
の一方の電極であるソース電極3bには、アドレス配線
1とデータ配線2により囲まれた画素領域に形成された
画素電極6が接続されている。また、アドレス電極パッ
ド13の領域は、アドレス電極15およびコンタクトホ
ール14を包含する広さを有している。
【0045】上記構成を有する液晶表示装置は以下のよ
うな種々の効果を奏する。すなわち、TFTを用いた液
晶表示装置において配線抵抗は、画面が大型になり、高
精細になるにしたがい、低抵抗であることが必要にな
る。例えば、パソコン用のディスプレイ(VGA)で
は、配線が480×(640×3)であり、上級パソコ
ン用ディスプレイ(XGA)では、配線が760×(1
024×3)である。この場合の配線抵抗は、ゲートパ
ルスの遅延を防止するために低抵抗である必要がある。
パルス遅延は、配線抵抗Rと配線に付加しているTFT
や蓄積容量の容量Cとの積CRにより決定される。画面
が大型化すると、配線が長くなるため必然的にRが増大
してCRが大きくなる。また、画素数が増えると、C
(C=C0n、C0 :単位画素の容量、n:画素数)
が増加するためCRが大きくなる。Cは画素より決まる
ので、パルス遅延を防止するためにはRを下げる必要が
ある。
【0046】通常の製法では、対角10インチクラス以
上の画面サイズでの通常の設計においては、VGAは4
0μΩ・cm、SVGAは2540μΩ・cm以下、X
GAは20μΩ・cm以下の抵抗率が必要である。この
ため、VGAの配線材料には、抵抗率が40μΩ・cm
程度の通常Mo−TaやCrを使用することができる
が、XGAでは、Mo−TaやCrを使用することがで
きない。しかしながら、本実施例では、抵抗率が20μ
Ω・cm以下となるKr含有の低抵抗Mo−Wを使用す
るため、このようなVGA、XGA規格の高精細な液晶
表示装置を提供することが可能となる。
【0047】また、本実施例においては、Mo−W合金
を用いて形成したアドレス線は、CF4 とO2 との混合
ガスを用いてCDE(Chemical Dry Etching)によりテ
ーパー加工を施すことができることが分かった。さら
に、MoおよびWよりも高くTiよりも低い酸化還元電
位を有する酸化剤を含んだアルカリエッチャント(pH
7〜13)を用いたウェットエッチングにより、レジス
トに劣化を与えることなく、テーパー加工を施すことが
できることが分かった。
【0048】したがって、本実施例によれば、Mo−W
合金は低抵抗率を有するので、この材料を用いて形成し
たアドレス配線は低い抵抗を示し、それゆえ、この配線
抵抗によるゲートパルスの遅延は生ずることはなく、所
定のスイッチング素子に遅延のないゲートパルスを与え
ることができる。
【0049】また、Mo−W合金膜はテーパー加工でき
るため、この材料を用いて形成したアドレス配線上に成
膜する層間絶縁膜のステップカバレッジが良くなり、絶
縁耐圧を高く確保することができる。なお、テーパーエ
ッチングを容易にするためにSiO2 のアンダーコート
層を設けることが望ましいが、エッチング条件の選定等
によりアンダーコート層を不要とすることができる。
【0050】したがって、表示領域を大面積化した場合
であっても、信頼性のある液晶表示装置を実現すること
が可能となる。また、大面積のディスプレイでなくて
も、アドレス配線の抵抗率が低くなると配線幅を細くで
きるため、開口率を上げることができる利点もある。
【0051】また、上記構成を有する液晶表示装置で
は、アドレス電極パッド13およびデータ電極パッド1
6も上述したゲート電極と同一のMo−W合金により形
成されているので、例えば、COG(Chip On Glass )
実装の際に、それらの電極パッドとこれに接続される影
像信号用ICとの間の接合力が向上し、高い信頼性が得
られる。
【0052】さらに、Mo−W合金は反射率が低いの
で、ブラックマトリクス材料としてMo−W合金を用い
ることにより、画像表示面での外部からの光の反射を低
減し、高品位の表示品質を実現することができる。
【0053】さらに、図11に示すように、Mo−W合
金の耐薬品性は、W含有率が20%〜95%、好ましく
は25%〜90%で非常に優れており、画素電極材料の
ITOエッチャントに対するエッチングレートが10n
m/min以下であり、層間絶縁膜のエッチャントであ
るBHFに対して全くエッチングされず、また、Alエ
ッチャントに対してはエッチングレートが30〜400
nm/min以下であった。特に、Wが50%以上の場
合においては、各エッチャントに対して全く侵されない
ことが分かった。したがって、各種の配線材料としての
Mo−W合金を用いる場合、微細加工が可能となり、パ
ソコン用のディスプレイ(VGA)(配線が480×
(640×3))、上級パソコン用のディスプレイ(X
GA)(配線が760×(1024×3))等の高精細
の液晶表示装置を提供することができる。
【0054】また、Mo−Wと近い性質を持つAr0.
3原子%含有のMo−Tiのエッチング特性についての
本発明者らの調べによると、図12に示すように、画素
電極6の形成に用いるITOエッチャントやコンタクト
ホール形成に用いるBHFに対するMo−W合金の耐薬
品性は、Ti含有量20〜80%で非常に優れているこ
とが分った。また、Tiよりも高い酸化還元電位を有す
る酸化剤を含んだ弱アルカリエッチャント(pH7〜
9)を用いることにより、レジストの溶解なしにエッチ
ングすることが可能であることが分った。また、W−T
iでも優れた耐酸性を示すことが分かった。また、Ti
の他に、Ta、Nb、Cr、Zr、Hfを5原子%程度
添加するものであっても、ほぼ同等の傾向を示し、特に
Xe、Krを所定量含有するものは各種の良好な特性を
示すことが確認された。
【0055】なお、本実施例においては、温度が室温か
ら300℃、パワーが大型装置では3〜20kW、小型
装置では1〜4kW、圧力が0.3〜1.2Pa、電極
間距離が4〜10cmの間の成膜条件で充分良好な膜特
性を示すことが分かった。
【0056】本実施例における配線において、下地(基
板)との密着性を向上させるためには、Ar含有のMo
−W合金の窒化物からなる膜とMo−W合金からなる膜
を積層することが好ましい。Mo−W合金のうち、特に
W含有率50原子%以下のものからなる膜については、
空気中でアニールすると抵抗率が1桁以上上昇してしま
うことが分かった。これは、表面の極端な酸化によるも
のである。この場合、Mo−W合金の窒化物からなる膜
をその上に積層することにより、酸化が防止され抵抗が
上昇しないことが分かった。すなわち、Ar含有のMo
−W合金をスパッタリングで成膜した後に、N含有量が
50原子%以下のMo−W合金の窒化物をスパッタリン
グし、CF4 +O2 の混合ガスでプラズマ加工すること
により、酸化されにくくかつ低抵抗な配線を形成するこ
とができる。この場合、Mo−W合金膜の形成と同一の
プロセスで形成することができる。なお、この場合、窒
素(N)が50原子%より多く含まれると急激に抵抗値
が上昇するため、Nの含有量は50原子%以下に抑える
必要がある。 (実施例2)以下の実施例においては、実施例1と同一
部分には同一符号を付し、簡略化のためにその詳細な説
明は省略する。
【0057】本実施例において、実施例1と異なる点は
液晶駆動回路基板および配線材料である。図13は、本
発明の電極配線材料を用いた液晶表示装置の液晶駆動回
路基板の他の例を示す断面図である。この液晶駆動回路
基板について、TFTおよび蓄積容量部分の構成および
そのプロセスを中心に説明する。ガラス基板101 上に
は、厚さ100nmの多結晶Si膜104が形成されて
おり、その上には厚さ100nmのゲート酸化膜107
3 が形成されている。さらに、その上には、Arを0.
1原子%含有するMo−Ti合金からなるゲート電極1
02が形成されている。このMo−Ti合金はTiを1
0原子%含有するものである。
【0058】このゲート電極102は次のようにして形
成する。まず、ガラス基板101 を小型の枚葉式のロー
ドロック式のスパッタリング装置内に載置し、成膜前の
基板温度を150℃、成膜パワーを2kW、電極間距離
を5.5cmにそれぞれ設定し、Arガス圧0.6Pa
の雰囲気中においてMoTi合金ターゲットを用いてス
パッタリングを行い、10原子%のTiを含むMoTi
合金をガラス基板101 上に堆積させて厚さ300nm
のMoTi合金膜を形成した。なお、この膜中のAr含
有量は0.1原子%であり、格子定数はバルク状態とほ
ぼ等しい3.14オングストロームであった。このMo
Ti合金膜の抵抗率は、25μΩ・cmと充分に低抵抗
化がなされていた。
【0059】上記構成上には、ソース/ドレイン部n+
多結晶Si層103a,103bが形成され、島状の多
結晶Si活性層104が形成されている。これは、ゲー
ト電極102をマスクとしてリンをドーズ量1×1016
cm-3で注入することにより作製することができる。さ
らに、その上には、熱CVDにより厚さ300nmの層
間絶縁膜1071 が形成されている。
【0060】画素領域には、ITOを厚さ100nmで
スパッタリングしてパターニングすることにより画素電
極206が形成されている。さらに、コンタクト部およ
びゲート部の層間絶縁膜(SiOx)1071 には、希
HFを用いてエッチングすることによりコンタクトホー
ルが形成されており、その上にスパッタリングによりA
r含有のMo−W合金を堆積して厚さ300nmのMo
−W合金膜を形成してパターニングすることにより、信
号線、ソース電極(第1の主電極)106a、およびド
レイン電極(第2の主電極)106bが形成されてい
る。ここで、Mo−W合金は、Wを60原子%含有する
ものである。
【0061】この信号線等は次のようにして形成する。
まず、ガラス基板101 を小型の枚葉式のロードロック
式のスパッタリング装置内に載置し、成膜前の基板温度
を150℃、成膜パワーを3kW、電極間距離を5cm
にそれぞれ設定し、Arガス圧0.8Paの雰囲気中に
おいてMo−W合金ターゲットを用いてスパッタリング
を行い、60原子%のWを含む厚さ300nmのMo−
W合金膜を形成した。なお、この膜中のAr含有量は2
原子%であり、格子定数はバルク状態とほぼ等しい3.
16オングストロームであった。このMo−W合金膜の
抵抗率は、13μΩ・cmと充分に低抵抗化がなされて
いた。
【0062】TFT領域上には、プラズマCVDにより
SiNx膜を形成し、画素および周辺回路接続部をRI
Eでエッチングすることにより、パッシベーションSi
Nx膜1072 が形成されている。このようにして液晶
駆動回路基板110が構成されている。
【0063】上記構成を有する液晶駆動回路基板110
を用い、実施例1と同様にして液晶表示装置を作製し、
実施例1と同様の評価を行ったところ、液晶表示装置は
実施例1における同様の効果を発揮した。さらに、以下
の効果が得られた。すなわち、従来は信号線金属として
Alを用いていたため、ITOやn+ 多結晶Siとの間
にMo等の高融点金属のバリアメタルを設ける必要があ
るが、信号線金属として低抵抗でバリアメタルであるM
o−W合金を用いることにより、バリアメタルが不要と
なり、それにより工程を削減することができた。 (実施例3)本実施例において、実施例1と異なる点は
液晶駆動回路基板およびゲート電極を含む配線材料であ
る。図14は、本発明の電極配線材料を用いた液晶表示
装置の液晶駆動回路基板の他の例を示す断面図である。
この液晶駆動回路基板は、チャネル上のn+ 非晶質シリ
コンをエッチングしてなる構造を有するTFTを用いた
ものである。また、蓄積容量部分はゲート電極およびデ
ータ配線と同一層の配線により形成されている。この液
晶駆動回路基板は次のようにして作製する。
【0064】まず、ガラス基板101 上に実施例1で使
用した配線金属であるMo−Wでゲート電極1121
と、Cs配線1122 を同時に一体形成する。Mo−W
の成膜については実施例1と同様に行う。次いで、層間
絶縁膜1173 、非晶質Si活性層114、n+ 非晶質
Si層115a,115bを順次形成し、パターニング
する。次いで、上記配線金属でソース電極116a、ド
レイン電極116bを同時に形成する。次いで、その上
に酸化膜1171 を形成し、ドレイン電極116b上に
コンタクトホールを形成し、さらに、画素領域に画素電
極216を形成する。なお、この画素電極216とCs
配線1122 間で補助容量が形成される。
【0065】上記構成を有する液晶駆動回路基板110
を用い、実施例1と同様にして液晶表示装置を作製し、
実施例1と同様の評価を行ったところ、液晶表示装置は
実施例1における同様の効果を発揮した。さらに、以下
の効果が得られた。すなわち、製造工程においてCDE
でエッチングでき、また、Mo、Wの酸化膜の抵抗が低
いため、ITOは良好なコンタクトを得ることができる
ので、バリアメタルを必要としなかった。
【0066】ここで、上述した実施例1〜実施例3にお
いては、各構成部分が各実施例の内容に限定されるもの
ではない。例えば、半導体材料として、多結晶Si、非
晶質Siに限らず、この中間の微結晶Siを用いてもよ
い。また、CdSe、SiGe等の化合物半導体を使用
してもよい。また、データ線上に形成する絶縁膜は、酸
化膜に限らず窒化膜、酸化窒化膜を用いてもよい。さら
に、スイッチング素子としては、トランジスタに限定さ
れるものではなく、実施例1のトランジスタの代わり
に、MIMやダイオードを使用することができる。ま
た、本発明の電極配線材料を単純マトリックス液晶表示
装置の電極配線に適用することもできる。
【0067】さらに、上記実施例において用いられてい
る合金は、各実施例のように単層で使用してもよく、組
成の異なる合金による2層以上の積層膜、例えば表面酸
化を防止するために、MoおよびWを主成分とし窒素を
含有する合金からなる膜をMo−W合金からなる膜の上
に形成した積層膜を用いてもよい。
【0068】また、上記実施例において説明した前述の
Mo−W合金膜の表面に、すなわちMo−W合金膜の上
層にTa、Ta−N、Ta−Mo、Ta−Nb、Ta−
W、Ta−Nb−N、Ta−Mo−N、Ta−W−N合
金またはこれらの合金等の金属を積層して、耐酸性を向
上させてもよい。さらに、前述のMo−W合金膜の下層
にAl、Cu、Au等からなる膜を設けて抵抗をさらに
下げてもよい。
【0069】また、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。 (実施例4)図15は、Ar、Krを0.2原子%含有
したMoW合金膜をDRAMのMOSトランジスタに適
用したものである。
【0070】このDRAMの具体的構成は次のようにな
る。図中41はSiの単結晶基板を示す。単結晶基板4
1には、不純物拡散領域であるn+ 領域45a,45b
が形成されている。単結晶基板41上には、LOCOS
酸化シリコン膜473 が形成されている。また、LOC
OS酸化シリコン膜473 上には、MoW合金からなる
ゲート電極42が形成されている。
【0071】このMoW合金膜は次のようにして形成す
る。まず、単結晶基板41を小型の枚葉式のロードロッ
ク式のスパッタリング装置内に載置し、成膜前の基板温
度を150℃、成膜パワーを2kW、電極間距離を5.
5cmにそれぞれ設定し、Arガス圧0.3Pa、Kr
ガス圧0.5Paの雰囲気中においてMoW合金ターゲ
ットを用いてスパッタリングを行い、35原子%のWを
含む厚さ300nmのMoW合金膜を形成した。格子定
数はバルク状態とほぼ等しい3.16オングストローム
であった。このMoW合金膜の抵抗率は、15μΩ・c
mと充分に低抵抗化がなされていた。
【0072】ゲート電極42上には、シリコン窒化膜4
0が形成されており、その上には、フィールド酸化膜4
1 が形成されている。フィールド酸化膜471 には、
+領域45a,45bに達するコンタクトホールが形
成されており、コンタクトホール内には、Alソース・
ドレイン電極46a,46bが形成されている。
【0073】なお、DRAMにおいては、ゲート電極4
2は多結晶SiやMoSi2 等のシリサイドで形成され
るが、1〜5Ω/□とシート抵抗が高くDRAMのワー
ド線間の配線材料として用いた場合パルス遅延が問題に
なる。これに対して、実施例1で使用したものと同一の
Ar含有のMoW合金でゲート電極42およびワード線
(図示せず)を形成すると、0.3Ω/□と1桁程度低
抵抗化することができる。また、MoW合金は耐熱性、
低抵抗、耐酸性に優れているため、ゲート線およびワー
ド線等の配線に適しており、高速性に優れたDRAMを
提供することができる。ここでは、配線以外にパッド電
極として使用することができる。
【0074】なお、本発明の電極配線基板はDRAMに
限るものではなく、ASIC等の他のLSIにも適用す
ることができることはいうまでもない。また、半導体メ
モリ装置としてのSRAMにも適用することができる。
特に、電極に関しては、実施例1のアドレス線と同一材
料でパワー素子、例えばGTO(ゲートターンオフサイ
リスタ)、IGBT(インシュレーテッドゲートバイポ
ーラトランジスタ)、サイリスタ等のゲート電極、半導
体層からの引き出し電極として適用することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電極配線材
料は、MoおよびWから選ばれた少なくとも1種を主成
分とし、0.0003原子%〜5原子%のAr、0.0
003原子%〜3原子%のKr、および0.0003原
子%〜3原子%のXeからなる群より選ばれた添加元素
を含むので、充分に低い抵抗率を有し、しかも取扱いが
容易である。
【0076】また、本発明の電極配線基板は、ガラス基
板上に電極配線が形成されてなる電極配線基板におい
て、前記電極配線がMoおよびWから選ばれた少なくと
も1種の金属で構成されており、前記電極配線における
材料の格子定数が前記材料のバルク状態の格子定数とほ
ぼ等しいので、信頼性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】応力、抵抗率および膜はがれ率と、膜中のAr
含有量との関係を示す特性図。
【図2】応力、抵抗率および膜はがれ率と、膜中のKr
含有量との関係を示す特性図。
【図3】抵抗率とMoの含有量との関係を示す特性図。
【図4】X線により測定された格子定数とMoの含有量
との関係を示す特性図。
【図5】抵抗率と成膜パワーとの関係を示す特性図。
【図6】抵抗率とガス圧との関係を示す特性図。
【図7】抵抗率と成膜パワーとの関係を示す特性図。
【図8】抵抗率とガス圧との関係を示す特性図。
【図9】図10のIX−IX線に沿う断面図。
【図10】本発明の電極配線材料を用いた液晶表示装置
の駆動回路基板を示す平面図。
【図11】MoW合金のエッチングレートとW含有率と
の関係を示す特性図。
【図12】MoTi合金のエッチングレートとW含有率
との関係を示す特性図。
【図13】本発明の電極配線材料を用いた液晶表示装置
の液晶駆動回路基板の他の例を示す断面図。
【図14】本発明の電極配線材料を用いた液晶表示装置
の液晶駆動回路基板の他の例を示す断面図。
【図15】本発明の電極配線材料を用いた半導体装置の
回路基板を示す断面図。
【符号の説明】
1…アドレス線、2…信号線、3,30,46,10
6,116…ソース・ドレイン電極、4…半導体膜、
5,19…絶縁膜、6…画素電極、7…絶縁膜、8…カ
ラーフィルター、10…ガラス基板、11…対向電極、
12…液晶層、13…アドレス電極パッド、14…コン
タクトホール、15…アドレス電極、16…液晶材料、
17…TFT、9,18…ブラックマトリクス、20…
対向基板、21,110…液晶駆動回路基板、40…シ
リコン窒化膜、41…単結晶基板、42,102,11
1 …ゲート電極、45…n+ 領域、47…フィールド
酸化膜、103,104…多結晶Si、1071 ,11
3 …層間絶縁膜、1073 …ゲート酸化膜、1122
…Cs配線、114…非晶質Si活性層、115…n+
非晶質Si層、206,216…画素電極。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/285 301 R 29/786 9056−4M H01L 29/78 617 M (72)発明者 熱田 昌己 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 原 雄二郎 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 岡 俊行 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内 (72)発明者 竹村 モモ子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MoおよびWから選ばれた少なくとも1
    種を主成分とし、0.0003原子%〜5原子%のA
    r、0.0003原子%〜3原子%のKr、および0.
    0003原子%〜3原子%のXeからなる群より選ばれ
    た添加元素を含むことを特徴とする電極配線材料。
  2. 【請求項2】 Wを主成分とし、またはWとMoおよび
    Crから選ばれた少なくとも1種とを主成分とし、0.
    0003原子%〜5原子%のAr、0.0003原子%
    〜3原子%のKr、および0.0003原子%〜3原子
    %のXeからなる群より選ばれた添加元素を含むことを
    特徴とする電極配線材料。
  3. 【請求項3】 前記主成分にTiが添加されている請求
    項1または2記載の電極配線材料。
  4. 【請求項4】 前記Krの含有量が、0.0003原子
    %〜1原子%である請求項1または2記載の電極配線材
    料。
  5. 【請求項5】 前記Krの含有量が、0.0003原子
    %〜0.5原子%である請求項1または2記載の電極配
    線材料。
  6. 【請求項6】 前記WあるいはMoの含有率が10原子
    %〜95原子%である請求項1または2記載の電極配線
    材料。
  7. 【請求項7】 ガラス基板上に電極配線が形成されてな
    る電極配線基板において、前記電極配線がMoおよびW
    から選ばれた少なくとも1種の金属で構成されており、
    前記電極配線における材料のバルク状態の格子定数に対
    する前記材料の格子定数の割合が±3%以内であること
    を特徴とする電極配線基板。
  8. 【請求項8】 前記材料のバルク状態の格子定数に対す
    る前記電極配線における材料の格子定数の割合が±1%
    以内である請求項7記載の電極配線基板。
  9. 【請求項9】 ガラス基板上に電極配線が形成されてな
    る電極配線基板において、前記電極配線が、Wまたは、
    WとMoおよびCrから選ばれた少なくとも1種の金属
    で構成されており、前記電極配線における材料のバルク
    状態の格子定数に対する前記材料の格子定数の割合が±
    3%以内であることを特徴とする電極配線基板。
  10. 【請求項10】 前記材料のバルク状態の格子定数に対
    する前記電極配線における材料の格子定数の割合が±1
    %以内である請求項9記載の電極配線基板。
  11. 【請求項11】 前記金属にTiが添加されている請求
    項7または9記載の電極配線基板。
  12. 【請求項12】 前記WあるいはMoの含有率が10原
    子%〜95原子%である請求項7または9記載の電極配
    線基板。
  13. 【請求項13】 前記電極配線がスパッタリング法によ
    り形成された請求項7または9記載の電極配線基板。
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