JP2000305104A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置及びその製造方法Info
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- JP2000305104A JP2000305104A JP11045399A JP11045399A JP2000305104A JP 2000305104 A JP2000305104 A JP 2000305104A JP 11045399 A JP11045399 A JP 11045399A JP 11045399 A JP11045399 A JP 11045399A JP 2000305104 A JP2000305104 A JP 2000305104A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】多層配線を用いた液晶表示装置において、配線
短絡不良を防止し、歩留まりの高い液晶表示装置を提供
する。 【解決手段】ゲート配線に、上層と下層の少なくとも何
れか一方の配線幅が中間層の配線幅と異なる三層膜、ま
たは、上層と下層の配線幅が異なる二層膜を用いる。ゲ
ート絶縁層に、下層がSiO2 膜で上層がSiN膜の二
層膜を用いる。 【効果】配線短絡不良を防止し、液晶表示装置の歩留ま
りを向上する。
短絡不良を防止し、歩留まりの高い液晶表示装置を提供
する。 【解決手段】ゲート配線に、上層と下層の少なくとも何
れか一方の配線幅が中間層の配線幅と異なる三層膜、ま
たは、上層と下層の配線幅が異なる二層膜を用いる。ゲ
ート絶縁層に、下層がSiO2 膜で上層がSiN膜の二
層膜を用いる。 【効果】配線短絡不良を防止し、液晶表示装置の歩留ま
りを向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(TFT)によって駆動するアクティブマトリクス型液
晶表示装置(TFT−LCD)およびその製造方法に関
する。
(TFT)によって駆動するアクティブマトリクス型液
晶表示装置(TFT−LCD)およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】薄型化・軽量化・高精細化が図れる画像
表示装置として、従来のブラウン管に比べ、薄膜トラン
ジスタ駆動液晶表示装置(TFT−LCD)の市場が拡
大している。TFT−LCDとは、ガラス基板上に形成
された、ゲート配線,データ配線,ゲート配線とデータ
配線の交点付近に作製された薄膜トランジスタ,薄膜ト
ランジスタに接続された画素電極,ゲート絶縁膜,絶縁
性保護膜と,対向基板と、前記ガラス基板と前記対向基
板との間に挟持された液晶層などから構成される。近年
のTFT−LCD画面の大型化・高精細化が進行するに
つれ、配線のシート低抵(膜比抵抗と膜厚の積)の低減
要求が厳しくなりつつある。ゲート配線やデータ配線に
は、一般に金属膜が用いられる。ゲート絶縁膜に無機絶
縁層/耐熱性有機高分子層の二層構造を、特に酸化シリ
コン膜/窒化シリコン膜/耐熱性有機高分子膜の三層膜
を用いたボトムゲート型薄膜トランジスタ(TFT)の
例として、特開平1−229229 号公報が知られている。保
護膜に、有機保護膜を用いた例として、特開平6−35003
号公報が知られている。保護膜に感光性絶縁膜を用い、
ゲート絶縁膜にSiN膜,ゲート配線にMo/Al/M
oを用いたトップゲート型TFTの例として、特開平10
−163463号公報が知られている。
表示装置として、従来のブラウン管に比べ、薄膜トラン
ジスタ駆動液晶表示装置(TFT−LCD)の市場が拡
大している。TFT−LCDとは、ガラス基板上に形成
された、ゲート配線,データ配線,ゲート配線とデータ
配線の交点付近に作製された薄膜トランジスタ,薄膜ト
ランジスタに接続された画素電極,ゲート絶縁膜,絶縁
性保護膜と,対向基板と、前記ガラス基板と前記対向基
板との間に挟持された液晶層などから構成される。近年
のTFT−LCD画面の大型化・高精細化が進行するに
つれ、配線のシート低抵(膜比抵抗と膜厚の積)の低減
要求が厳しくなりつつある。ゲート配線やデータ配線に
は、一般に金属膜が用いられる。ゲート絶縁膜に無機絶
縁層/耐熱性有機高分子層の二層構造を、特に酸化シリ
コン膜/窒化シリコン膜/耐熱性有機高分子膜の三層膜
を用いたボトムゲート型薄膜トランジスタ(TFT)の
例として、特開平1−229229 号公報が知られている。保
護膜に、有機保護膜を用いた例として、特開平6−35003
号公報が知られている。保護膜に感光性絶縁膜を用い、
ゲート絶縁膜にSiN膜,ゲート配線にMo/Al/M
oを用いたトップゲート型TFTの例として、特開平10
−163463号公報が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】TFT−LCDはブラ
ウン管型表示装置に比べ薄型,軽量である特長を持ちノ
ートパソコン用の表示装置,省スペースのデスクトップ
型表示装置として市場が拡大している。このような状況
にあって、液晶表示装置の大型化・高精細化が進み、配
線の抵抗が高い場合にはTFT−LCDに表示ムラが発
生するため、配線材料に対する抵抗低減要求、特にドレ
イン配線に比べて、ゲート配線に対する抵抗低減要求は
厳しい。このような理由から、ドレイン配線は膜厚が薄
いのに比べて、ゲート配線の膜厚は厚くなる。上述の公
知例トップゲートTFTの例(特開平10−163463号公
報)では、薄いドレイン配線が下層に配置されるため、
ゲート絶縁膜としては、通常の真空プロセス(プラズマ
CVD法)で作製されるTFT特性に悪影響を及ぼさな
いSiN絶縁膜等で絶縁性が確保されていた。しかし、
厚いゲート配線が最下層に配置されるボトムゲート型の
TFTの場合、プラズマCVD法で作製したSiN絶縁
膜は段差被覆性が悪いため、絶縁性を確保する場合Si
N絶縁膜の膜厚を厚くする必要があった。ゲート絶縁膜
に無機絶縁層/耐熱性有機高分子層の二層構造を用い、
ゲート配線の段差を耐熱性有機高分子層で小さくしたボ
トムゲート型薄膜トランジスタ(TFT)の例(特開平
1−229229号公報)があるが、有機膜を保護膜ではなく
TFT部であるゲート絶縁膜に用いた場合、ここに求め
られる耐熱性・電気的安定性は十分とは言えない。また
上記の例(特開平1−229229 号公報)では、特に酸化シ
リコン膜/窒化シリコン膜/耐熱性有機高分子膜の三層
膜を用いた構成をとっているが、アモルファスSi膜と
SiO2 膜が接した場合、欠陥順位を生成するためTF
T動作に不良が発生し易く、十分とは言えない。
ウン管型表示装置に比べ薄型,軽量である特長を持ちノ
ートパソコン用の表示装置,省スペースのデスクトップ
型表示装置として市場が拡大している。このような状況
にあって、液晶表示装置の大型化・高精細化が進み、配
線の抵抗が高い場合にはTFT−LCDに表示ムラが発
生するため、配線材料に対する抵抗低減要求、特にドレ
イン配線に比べて、ゲート配線に対する抵抗低減要求は
厳しい。このような理由から、ドレイン配線は膜厚が薄
いのに比べて、ゲート配線の膜厚は厚くなる。上述の公
知例トップゲートTFTの例(特開平10−163463号公
報)では、薄いドレイン配線が下層に配置されるため、
ゲート絶縁膜としては、通常の真空プロセス(プラズマ
CVD法)で作製されるTFT特性に悪影響を及ぼさな
いSiN絶縁膜等で絶縁性が確保されていた。しかし、
厚いゲート配線が最下層に配置されるボトムゲート型の
TFTの場合、プラズマCVD法で作製したSiN絶縁
膜は段差被覆性が悪いため、絶縁性を確保する場合Si
N絶縁膜の膜厚を厚くする必要があった。ゲート絶縁膜
に無機絶縁層/耐熱性有機高分子層の二層構造を用い、
ゲート配線の段差を耐熱性有機高分子層で小さくしたボ
トムゲート型薄膜トランジスタ(TFT)の例(特開平
1−229229号公報)があるが、有機膜を保護膜ではなく
TFT部であるゲート絶縁膜に用いた場合、ここに求め
られる耐熱性・電気的安定性は十分とは言えない。また
上記の例(特開平1−229229 号公報)では、特に酸化シ
リコン膜/窒化シリコン膜/耐熱性有機高分子膜の三層
膜を用いた構成をとっているが、アモルファスSi膜と
SiO2 膜が接した場合、欠陥順位を生成するためTF
T動作に不良が発生し易く、十分とは言えない。
【0004】本発明の目的は、配線短絡不良を防止し、
液晶表示装置の歩留まりを向上する液晶表示装置並び
に、その製造方法を提供することである。
液晶表示装置の歩留まりを向上する液晶表示装置並び
に、その製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための、本発明の特徴を以下に述べる。
ための、本発明の特徴を以下に述べる。
【0006】(1)複数のゲート配線と、前記複数のゲ
ート配線に交差するように形成された複数のデータ配線
と、前記ゲート配線と前記データ配線の交点付近に形成
された薄膜トランジスタと、前記ゲート配線を被覆する
ゲート絶縁層と、保護層とを有する基板と、前記基板に
対向する対向基板と、前記基板と前記対向基板との間に
挟持された液晶層とを有する液晶表示装置において、前
記ゲート配線には三層膜であって、上層と下層の少なく
とも何れか一方の最大配線幅と最小配線幅の平均値であ
る配線幅が、中間層の最大配線幅と最小配線幅の平均値
である配線幅と異なっていること、前記ゲート絶縁層は
二層膜であって、下層がSiO2 膜、上層がSiN膜で
あること、及び、前記ゲート絶縁層の下層のSiO2 膜
の前記ゲート配線の最大幅を起点とした端部から前記ゲ
ート配線の膜厚分の距離はなれた基板直上の膜厚が、前
記ゲート配線の直上の膜厚より厚いSiO2 膜を用い
る。
ート配線に交差するように形成された複数のデータ配線
と、前記ゲート配線と前記データ配線の交点付近に形成
された薄膜トランジスタと、前記ゲート配線を被覆する
ゲート絶縁層と、保護層とを有する基板と、前記基板に
対向する対向基板と、前記基板と前記対向基板との間に
挟持された液晶層とを有する液晶表示装置において、前
記ゲート配線には三層膜であって、上層と下層の少なく
とも何れか一方の最大配線幅と最小配線幅の平均値であ
る配線幅が、中間層の最大配線幅と最小配線幅の平均値
である配線幅と異なっていること、前記ゲート絶縁層は
二層膜であって、下層がSiO2 膜、上層がSiN膜で
あること、及び、前記ゲート絶縁層の下層のSiO2 膜
の前記ゲート配線の最大幅を起点とした端部から前記ゲ
ート配線の膜厚分の距離はなれた基板直上の膜厚が、前
記ゲート配線の直上の膜厚より厚いSiO2 膜を用い
る。
【0007】(2)1において、前記ゲート配線に、二
層膜であって、上層と下層の配線幅が異なっている二層
膜を用いる。
層膜であって、上層と下層の配線幅が異なっている二層
膜を用いる。
【0008】(3)1において、三層膜からなる前記ゲ
ート配線の中間層に、AlまたはAlを主体とする合金
膜を用いる。
ート配線の中間層に、AlまたはAlを主体とする合金
膜を用いる。
【0009】(4)2において、二層膜からなる前記ゲ
ート配線の少なくとも一方に、AlまたはAlを主体と
する合金膜を用いる。
ート配線の少なくとも一方に、AlまたはAlを主体と
する合金膜を用いる。
【0010】(5)1,2において、前記SiO2 膜は
有機溶媒に可溶な無機ポリマーの焼成によって作製す
る。
有機溶媒に可溶な無機ポリマーの焼成によって作製す
る。
【0011】(6)5において、有機溶媒に可溶な無機
ポリマーに、ペルヒドロポリシラザンを用いる。
ポリマーに、ペルヒドロポリシラザンを用いる。
【0012】(7)1,2,5において、前記SiO2
膜を、感光性を有する有機混合材料によって形成する。
膜を、感光性を有する有機混合材料によって形成する。
【0013】(8)1,2,5において、前記SiO2
膜を、有機混合材料の回転塗布法こよって形成する。
膜を、有機混合材料の回転塗布法こよって形成する。
【0014】このような手段を採用することで上記の目
的が達成できる。理由は次の通りである。配線のシート
抵抗を下げるためには、膜厚を厚くせねばならず、配線
による段差も大きくなる。基板上の配線膜はライン上に
加工されるが、その断面は長方形か、順テーパ形状(基
板側断面長が長く膜表面側断面長が狭い形状)または、
逆テーパ形状(基板側断面長が狭く膜表面側断面長が長
い形状)をしている。
的が達成できる。理由は次の通りである。配線のシート
抵抗を下げるためには、膜厚を厚くせねばならず、配線
による段差も大きくなる。基板上の配線膜はライン上に
加工されるが、その断面は長方形か、順テーパ形状(基
板側断面長が長く膜表面側断面長が狭い形状)または、
逆テーパ形状(基板側断面長が狭く膜表面側断面長が長
い形状)をしている。
【0015】TFT−LCD製造工程では、従来、この
ような加工配線段差を持つ加工基板上に、上層ゲート絶
縁膜として、例えばSiN絶縁膜をプラズマCVD法で
作製するが、この場合、加工配線段差部はSiN膜成長
の特異点になり、ボイド(膜の穴)等が形成され、これ
により絶縁膜としての特性が損なわれやすい。SiN膜
はプラズマCVD法で作製されるが、真空プロセスで
は、堆積原子または分子が気相から固相へ状態遷移する
ことで膜が作られる。膜堆積表面では固相への遷移が急
激であるため、膜堆積時に動きが鈍くなり、加工配線段
差のような特異点では絶縁性の良好な成膜ができない。
このように、SiNが加工配線段差の特異点を良好に覆
えないのは、SiNが動きの鈍い固体として膜生成され
るからと言える。同様の理由で、SiN膜の表面には、
下層の加工配線段差がそのまま段差として残される。特
に、三配線,二層配線で各層の配線幅にズレが生じる場
合にはボイド(膜の穴)等の形成が避けられない。基板
の表面を、密着して覆う物質の状態としては、このよう
な固体状態と、もう一つ液体状態があるが、液体状態は
原子・分子の移動が可能なため、配線膜パターン段差部
の特異点を良好に覆える。物質の原子・分子の移動のし
易さの指標として、粘性があるが、上記固体のSiNは
動けないという意味で粘性無限大である。
ような加工配線段差を持つ加工基板上に、上層ゲート絶
縁膜として、例えばSiN絶縁膜をプラズマCVD法で
作製するが、この場合、加工配線段差部はSiN膜成長
の特異点になり、ボイド(膜の穴)等が形成され、これ
により絶縁膜としての特性が損なわれやすい。SiN膜
はプラズマCVD法で作製されるが、真空プロセスで
は、堆積原子または分子が気相から固相へ状態遷移する
ことで膜が作られる。膜堆積表面では固相への遷移が急
激であるため、膜堆積時に動きが鈍くなり、加工配線段
差のような特異点では絶縁性の良好な成膜ができない。
このように、SiNが加工配線段差の特異点を良好に覆
えないのは、SiNが動きの鈍い固体として膜生成され
るからと言える。同様の理由で、SiN膜の表面には、
下層の加工配線段差がそのまま段差として残される。特
に、三配線,二層配線で各層の配線幅にズレが生じる場
合にはボイド(膜の穴)等の形成が避けられない。基板
の表面を、密着して覆う物質の状態としては、このよう
な固体状態と、もう一つ液体状態があるが、液体状態は
原子・分子の移動が可能なため、配線膜パターン段差部
の特異点を良好に覆える。物質の原子・分子の移動のし
易さの指標として、粘性があるが、上記固体のSiNは
動けないという意味で粘性無限大である。
【0016】ここで、絶縁性があり、粘性率が、0.9
−0.8mPas(パスカル秒:Pas=N・sec/m/m)
と蒸留水並(1.002mPas)に低い、有機溶剤に混
合させたポリイミド材,シクロヘキサンなどの溶液で希
釈したペルヒドロポリシラザン材を配線段差上に形成す
れば、分子の移動により加工配線段差の特異点付近も絶
縁材で埋められ、ボイド(膜の穴)等の形成は生じな
い。また、液体には表面張力により、丸まろうとする性
質がある。つまり、角をなくそうとする凝集力が働く。
このため、加工配線段差部に上記の液状材料を形成した
場合には、液状材料表面の段差は、下層の加工配線段差
より小さくなる。
−0.8mPas(パスカル秒:Pas=N・sec/m/m)
と蒸留水並(1.002mPas)に低い、有機溶剤に混
合させたポリイミド材,シクロヘキサンなどの溶液で希
釈したペルヒドロポリシラザン材を配線段差上に形成す
れば、分子の移動により加工配線段差の特異点付近も絶
縁材で埋められ、ボイド(膜の穴)等の形成は生じな
い。また、液体には表面張力により、丸まろうとする性
質がある。つまり、角をなくそうとする凝集力が働く。
このため、加工配線段差部に上記の液状材料を形成した
場合には、液状材料表面の段差は、下層の加工配線段差
より小さくなる。
【0017】実際には、有機溶剤に混合させたポリイミ
ド材、及びシクロヘキサンなどの溶液で希釈したペルヒ
ドロポリシラザン材は、ホトリソグラフイ法で用いられ
るレジスト材と同様の加工法で形成される。液体状の上
記材料を、回転塗布法で配線膜段差等を有する基板上に
塗布し、その後焼成することで、ポリイミド材,アクリ
ル系ポリマー材,エポキシ系ポリマー材,ベンジシクロ
ブテン系ポリマー材は有機高分子絶縁膜として、ペルヒ
ドロポリシラザン材は無機SiO2 膜として、しかも、
下部段差部を良好に覆いボイド(膜の穴)等を形成せ
ず、さらに段差自体を低減して形成されるため下部段差
の被覆性に優れるため、ゲート配線とドレーン配線間の
絶縁性が向上する。しかし、有機膜を保護膜ではなくT
FT部であるゲート絶縁膜に用いた場合、ここに求めら
れる耐熱性・電気的安定性は十分とは言えず、ゲート絶
縁膜には無機SiO2 膜が適する。また、アモルファス
Si膜とSiO2 膜が接した場合、欠陥順位を生成する
ためTFT動作に不良が発生し易く、SiO2 膜の上層
にはSiN膜が必要である。
ド材、及びシクロヘキサンなどの溶液で希釈したペルヒ
ドロポリシラザン材は、ホトリソグラフイ法で用いられ
るレジスト材と同様の加工法で形成される。液体状の上
記材料を、回転塗布法で配線膜段差等を有する基板上に
塗布し、その後焼成することで、ポリイミド材,アクリ
ル系ポリマー材,エポキシ系ポリマー材,ベンジシクロ
ブテン系ポリマー材は有機高分子絶縁膜として、ペルヒ
ドロポリシラザン材は無機SiO2 膜として、しかも、
下部段差部を良好に覆いボイド(膜の穴)等を形成せ
ず、さらに段差自体を低減して形成されるため下部段差
の被覆性に優れるため、ゲート配線とドレーン配線間の
絶縁性が向上する。しかし、有機膜を保護膜ではなくT
FT部であるゲート絶縁膜に用いた場合、ここに求めら
れる耐熱性・電気的安定性は十分とは言えず、ゲート絶
縁膜には無機SiO2 膜が適する。また、アモルファス
Si膜とSiO2 膜が接した場合、欠陥順位を生成する
ためTFT動作に不良が発生し易く、SiO2 膜の上層
にはSiN膜が必要である。
【0018】
【発明の実施の形態】(実施例1)種々の多層、または
単層の金属膜を下部ゲート配線に用い、ゲート絶縁層に
少なくともSiO2 膜を用い、下部ゲート配線と交差す
るように配された金属膜からなる上部データ配線からな
る構成の素子で、絶縁耐圧特性を調べた実施例である。
ただし、絶縁層が厚すぎるとTFTを劣化させる。特に
従来のSiN膜(比誘電率約7)に比べ、比誘電率が低
いSiO2 膜(比誘電率約4)では膜厚をあまり厚くで
きない。TFT特性を劣化させないSiN膜の膜厚は4
00nm以下であり、SiO2 膜の膜厚は230nm以
下が必要である。以下、上部データ配線はAl−2at%
Nd膜で統一した。膜厚は200nmであって、ホトリ
ソ加工プロセス後、PAN混酸(リン酸,酢酸,硝酸,
純水からなる)でエッチング加工している。以下で、ラ
イン加工された配線の断面形状において、基板側の配線
幅に対し、膜表面側の配線幅が狭い場合を順テーパ形状
と呼び、一方、基板側の配線幅に対し、膜表面側の配線
幅が広い場合を逆テーパ形状と呼ぶことにする。下部ゲ
ート配線に、三層金属配線を用いた場合の検討結果を示
す。作製した三層膜は、上層/中間層/下層として、M
oを主体とする金属配線/Alを主体とする金属配線/
Moを主体とする金属配線、Crを主体とする金属配線
/Alを主体とする金属配線/Crを主体とする金属配
線、である。Moを主体とする金属配線/Alを主体と
する金属配線/Moを主体とする金属配線、はPAN混
酸で一括エッチング可能であり、Crを主体とする金属
配線/Alを主体とする金属配線/Crを主体とする金
属配線はAlを主体とする金属配線をPAN混酸で、C
rを主体とする金属配線を硝セリ混酸(硝酸第2セリウ
ムアンモニウム15wt%水溶液と硝酸からなる)で、
3回エッチングすることで加工できる。この場合、三層
膜の上下層は断面形状に特徴があり、中間層の配線幅に
比べ、上層と下層の配線幅が狭くなる。また、各層は、
混酸中の硝酸添加量により特徴的な断面形状になり、硝
酸が多い場合順テーパ形状,硝酸が少ない場合逆テーパ
形状,その中間の形状として配線の断面が四角形(テー
パがない)ものがある。中間層の断面の端部の上下に
は、膜がないため等方エッチングが進行し、順テーパ形
状となる。以下、硝酸濃度の大のPAN混酸(リン酸:
酢酸:硝酸:純水=85:5:5:5vol%)をPAN混
酸A,硝酸濃度の中のPAN混酸(リン酸:酢酸:硝
酸:純水=80:5:10:5vol%)をPAN混酸B,
硝酸濃度の小のPAN混酸(リン酸:酢酸:硝酸:純水
=75:5:15:5vol%)をPAN混酸Cと呼び、硝
酸濃度の大の硝セリ混酸(硝酸第2セリウムアンモニウ
ム15wt%水溶液:硝酸=85:9vol%)を硝セリ混
酸A,硝酸濃度の中の硝セリ混酸(硝酸第2セリウムア
ンモニウム15wt%水溶液:硝酸=85:6vol%)を
硝セリ混酸B,硝酸濃度の小の硝セリ混酸(硝酸第2セ
リウムアンモニウム15wt%水溶液:硝酸=85:3
vol%)を硝セリ混酸Cと呼ぶ。
単層の金属膜を下部ゲート配線に用い、ゲート絶縁層に
少なくともSiO2 膜を用い、下部ゲート配線と交差す
るように配された金属膜からなる上部データ配線からな
る構成の素子で、絶縁耐圧特性を調べた実施例である。
ただし、絶縁層が厚すぎるとTFTを劣化させる。特に
従来のSiN膜(比誘電率約7)に比べ、比誘電率が低
いSiO2 膜(比誘電率約4)では膜厚をあまり厚くで
きない。TFT特性を劣化させないSiN膜の膜厚は4
00nm以下であり、SiO2 膜の膜厚は230nm以
下が必要である。以下、上部データ配線はAl−2at%
Nd膜で統一した。膜厚は200nmであって、ホトリ
ソ加工プロセス後、PAN混酸(リン酸,酢酸,硝酸,
純水からなる)でエッチング加工している。以下で、ラ
イン加工された配線の断面形状において、基板側の配線
幅に対し、膜表面側の配線幅が狭い場合を順テーパ形状
と呼び、一方、基板側の配線幅に対し、膜表面側の配線
幅が広い場合を逆テーパ形状と呼ぶことにする。下部ゲ
ート配線に、三層金属配線を用いた場合の検討結果を示
す。作製した三層膜は、上層/中間層/下層として、M
oを主体とする金属配線/Alを主体とする金属配線/
Moを主体とする金属配線、Crを主体とする金属配線
/Alを主体とする金属配線/Crを主体とする金属配
線、である。Moを主体とする金属配線/Alを主体と
する金属配線/Moを主体とする金属配線、はPAN混
酸で一括エッチング可能であり、Crを主体とする金属
配線/Alを主体とする金属配線/Crを主体とする金
属配線はAlを主体とする金属配線をPAN混酸で、C
rを主体とする金属配線を硝セリ混酸(硝酸第2セリウ
ムアンモニウム15wt%水溶液と硝酸からなる)で、
3回エッチングすることで加工できる。この場合、三層
膜の上下層は断面形状に特徴があり、中間層の配線幅に
比べ、上層と下層の配線幅が狭くなる。また、各層は、
混酸中の硝酸添加量により特徴的な断面形状になり、硝
酸が多い場合順テーパ形状,硝酸が少ない場合逆テーパ
形状,その中間の形状として配線の断面が四角形(テー
パがない)ものがある。中間層の断面の端部の上下に
は、膜がないため等方エッチングが進行し、順テーパ形
状となる。以下、硝酸濃度の大のPAN混酸(リン酸:
酢酸:硝酸:純水=85:5:5:5vol%)をPAN混
酸A,硝酸濃度の中のPAN混酸(リン酸:酢酸:硝
酸:純水=80:5:10:5vol%)をPAN混酸B,
硝酸濃度の小のPAN混酸(リン酸:酢酸:硝酸:純水
=75:5:15:5vol%)をPAN混酸Cと呼び、硝
酸濃度の大の硝セリ混酸(硝酸第2セリウムアンモニウ
ム15wt%水溶液:硝酸=85:9vol%)を硝セリ混
酸A,硝酸濃度の中の硝セリ混酸(硝酸第2セリウムア
ンモニウム15wt%水溶液:硝酸=85:6vol%)を
硝セリ混酸B,硝酸濃度の小の硝セリ混酸(硝酸第2セ
リウムアンモニウム15wt%水溶液:硝酸=85:3
vol%)を硝セリ混酸Cと呼ぶ。
【0019】図1は、作製した素子の例で、ゲート配線
方向と垂直な面で切断した断面図を示す。ただし、ゲー
ト配線を加工し、その上部にSiO2 膜を形成した場合
である。図1(a)は、PAN混酸Bでエッチング加工
したMoを主体とする金属配線/Alを主体とする金属
配線/Moを主体とする金属配線又は、上中下層をそれ
ぞれ硝セリ混酸B,PAN混酸B,硝セリ混酸Bでエッ
チング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主体
とする金属配線/Crを主体とする金属配線の断面図で
ある。図1(b)は、PAN混酸Aでエッチング加工し
たMoを主体とする金属配線/Alを主体とする金属配
線/Moを主体とする金属配線又は、上中下層をそれぞ
れ硝セリ混酸A,PAN混酸A,硝セリ混酸Aでエッチ
ング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主体と
する金属配線/Crを主体とする金属配線の断面図であ
る。図1(c)は、上中下層をそれぞれ硝セリ混酸C,
PAN混酸B,硝セリ混酸Aでエッチング加工したCr
を主体とする金属配線/Alを主体とする金属配線/C
rを主体とする金属配線の断面図である。図1(d)
は、上中下層をそれぞれ硝セリ混酸A,PAN混酸B,
硝セリ混酸Cでエッチング加工したCrを主体とする金
属配線/Alを主体とする金属配線/Crを主体とする
金属配線の断面図である。図1(e)は、上中下層をそ
れぞれ硝セリ混酸C,PAN混酸B,硝セリ混酸Aでエ
ッチング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主
体とする金属配線/Crを主体とする金属配線の断面図
である。それぞれ、三層膜上層配線1,三層膜中間層配
線2,三層膜下層配線3,ガラス基板4,SiO2 膜5
を示す。切断線A−A′の矢印で挟まれた長さ(A−
A′膜厚、と呼ぶ)は基板直上のSiO2 膜5の膜厚で
あり、切断線B−B′の矢印で挟まれた長さ(B−B′
膜厚と呼ぶ)はゲート配線の端部からゲート配線の膜厚
分の距離はなれた基板直上のSiO2 膜5の膜厚であ
る。図1に示したように、B−B′膜厚は、A−A′膜
厚より厚い。なお、A−A′膜厚,B−B′膜厚は、最
上部の図にのみ示した。図2は、このようにして作製し
た三層膜の他のもので、上層/中間層/下層を、Ti配
線/Alを主体とする金属配線/Ti配線とした三層膜
で、ゲート配線方向と垂直な面で切断した断面図を示
す。ただし、ゲート配線をフッ酸で加工し、その上部に
SiO2 膜を形成した場合である。図2に示したよう
に、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。図3は、
また、このようにして作製した他のもので、Mo−Ti
合金配線/Alを主体とする金属配線/Mo−Ti合金
配線とした三層膜で、ゲート配線方向と垂直な面で切断
した断面図を示す。ただし、ゲート配線を加工し、その
上部にSiO2 膜を形成した場合である。図3(a)
は、PAN混酸Bでエッチング加工したMo−Ti合金
配線/Alを主体とする金属配線/Mo−Ti合金配線
の断面図である。図3(b)は、PAN混酸Cでエッチ
ング加工したMo−Ti合金配線/Alを主体とする金
属配線/Mo−Ti合金配線の断面図である。図3に示
したように、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。
なお、A−A′膜厚,B−B′膜厚は、最上部の図にの
み示した。図4は、また、このようにして作製した他の
もので、上層/中間層/下層を、Moを主体とする金属
配線/Alを主体とする金属配線/Ti配線、または、
Crを主体とする金属配線/Alを主体とする金属配線
/Ti配線とした三層膜で、作製した素子のゲート配線
方向と垂直な面で切断した断面図を示す。ただし、ゲー
ト配線を加工し、その上部にSiO2 膜を形成した場合
である。図4(a)は、上中層をPAN混酸Bで、下層
をふっ酸でエッチング加工したMoを主体とする金属配
線/Alを主体とする金属配線/Ti配線、または、上
層を硝セリ混酸Bで、中層をPAN混酸Bで、下層をふ
っ酸でエッチング加工したCrを主体とする金属配線/
Alを主体とする金属配線/Ti配線の断面図である。
図4(b)は、上中層をPAN混酸Aで、下層をふっ酸
でエッチング加工したMoを主体とする金属配線/Al
を主体とする金属配線/Ti配線、または、上層を硝セ
リ混酸Aで、中層をPAN混酸Bで、下層をふっ酸でエ
ッチング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主
体とする金属配線/Ti配線の断面図である。図4
(c)は、上中層をPAN混酸Cで、下層をふっ酸でエ
ッチング加工したMoを主体とする金属配線/Alを主
体とする金属配線/Ti配線、または、上層を硝セリ混
酸Cで、中層をPAN混酸Bで、下層をふっ酸でエッチ
ング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主体と
する金属配線/Ti配線の断面図である。図4に示した
ように、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。な
お、A−A′膜厚,B−B′膜厚は、最上部の図にのみ
示した。図5は、また、このようにして作製した他のも
ので、上層/中間層/下層を、Ti配線/Alを主体と
する金属配線/Moを主体とする金属配線、または、T
i配線/Alを主体とする金属配線/Crを主体とする
金属配線とした三層膜で、作製した素子のゲート配線方
向と垂直な面で切断した断面図を示す。ただし、ゲート
配線を加工し、その上部にSiO2 膜を形成した場合で
ある。図4(a)は、上層をふっ酸で、中下層をPAN
混酸Bでエッチング加工したTi配線/Alを主体とす
る金属配線/Moを主体とする金属配線、または、上層
をふっ酸で、中層をPAN混酸Bで、下層を硝セリ混酸
Bでエッチング加工したTi配線/Alを主体とする金
属配線/Crを主体とする金属配線の断面図である。図
4(b)は、上層をふっ酸で、中下層をPAN混酸Aで
エッチング加工したTi配線/Alを主体とする金属配
線/Moを主体とする金属配線、または、上層をふっ酸
で、中層をPAN混酸Bで、下層を硝セリ混酸Aでエッ
チング加工したTi配線/Alを主体とする金属配線/
Crを主体とする金属配線の断面図である。図4(c)
は、上層をふっ酸で、中下層をPAN混酸Cでエッチン
グ加工したTi配線/Alを主体とする金属配線/Mo
を主体とする金属配線、または、上層をふっ酸で、中層
をPAN混酸Bで、下層を硝セリ混酸Cでエッチング加
工したTi配線/Alを主体とする金属配線/Crを主
体とする金属配線の断面図である。図5に示したよう
に、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。なお、A
−A′膜厚,B−B′膜厚は、最上部の図にのみ示し
た。ゲート絶縁層としての、SiO膜は、回転塗布法で
塗布形成した。膜厚は、回転数,回転時間を設定するこ
とで制御した。SiO膜はシクロヘキサンで希釈したペ
ルヒドロポリシラザンを回転塗布法で塗布形成し、その
後、窒素中で200℃で1時間焼成してSiO2 膜を作
製している。表1に、作製した素子の絶縁耐圧特性を調
べた結果を示す。SiO2 膜のA−A′膜厚及びB−
B′膜厚は、図1〜図5に示した量である。
方向と垂直な面で切断した断面図を示す。ただし、ゲー
ト配線を加工し、その上部にSiO2 膜を形成した場合
である。図1(a)は、PAN混酸Bでエッチング加工
したMoを主体とする金属配線/Alを主体とする金属
配線/Moを主体とする金属配線又は、上中下層をそれ
ぞれ硝セリ混酸B,PAN混酸B,硝セリ混酸Bでエッ
チング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主体
とする金属配線/Crを主体とする金属配線の断面図で
ある。図1(b)は、PAN混酸Aでエッチング加工し
たMoを主体とする金属配線/Alを主体とする金属配
線/Moを主体とする金属配線又は、上中下層をそれぞ
れ硝セリ混酸A,PAN混酸A,硝セリ混酸Aでエッチ
ング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主体と
する金属配線/Crを主体とする金属配線の断面図であ
る。図1(c)は、上中下層をそれぞれ硝セリ混酸C,
PAN混酸B,硝セリ混酸Aでエッチング加工したCr
を主体とする金属配線/Alを主体とする金属配線/C
rを主体とする金属配線の断面図である。図1(d)
は、上中下層をそれぞれ硝セリ混酸A,PAN混酸B,
硝セリ混酸Cでエッチング加工したCrを主体とする金
属配線/Alを主体とする金属配線/Crを主体とする
金属配線の断面図である。図1(e)は、上中下層をそ
れぞれ硝セリ混酸C,PAN混酸B,硝セリ混酸Aでエ
ッチング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主
体とする金属配線/Crを主体とする金属配線の断面図
である。それぞれ、三層膜上層配線1,三層膜中間層配
線2,三層膜下層配線3,ガラス基板4,SiO2 膜5
を示す。切断線A−A′の矢印で挟まれた長さ(A−
A′膜厚、と呼ぶ)は基板直上のSiO2 膜5の膜厚で
あり、切断線B−B′の矢印で挟まれた長さ(B−B′
膜厚と呼ぶ)はゲート配線の端部からゲート配線の膜厚
分の距離はなれた基板直上のSiO2 膜5の膜厚であ
る。図1に示したように、B−B′膜厚は、A−A′膜
厚より厚い。なお、A−A′膜厚,B−B′膜厚は、最
上部の図にのみ示した。図2は、このようにして作製し
た三層膜の他のもので、上層/中間層/下層を、Ti配
線/Alを主体とする金属配線/Ti配線とした三層膜
で、ゲート配線方向と垂直な面で切断した断面図を示
す。ただし、ゲート配線をフッ酸で加工し、その上部に
SiO2 膜を形成した場合である。図2に示したよう
に、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。図3は、
また、このようにして作製した他のもので、Mo−Ti
合金配線/Alを主体とする金属配線/Mo−Ti合金
配線とした三層膜で、ゲート配線方向と垂直な面で切断
した断面図を示す。ただし、ゲート配線を加工し、その
上部にSiO2 膜を形成した場合である。図3(a)
は、PAN混酸Bでエッチング加工したMo−Ti合金
配線/Alを主体とする金属配線/Mo−Ti合金配線
の断面図である。図3(b)は、PAN混酸Cでエッチ
ング加工したMo−Ti合金配線/Alを主体とする金
属配線/Mo−Ti合金配線の断面図である。図3に示
したように、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。
なお、A−A′膜厚,B−B′膜厚は、最上部の図にの
み示した。図4は、また、このようにして作製した他の
もので、上層/中間層/下層を、Moを主体とする金属
配線/Alを主体とする金属配線/Ti配線、または、
Crを主体とする金属配線/Alを主体とする金属配線
/Ti配線とした三層膜で、作製した素子のゲート配線
方向と垂直な面で切断した断面図を示す。ただし、ゲー
ト配線を加工し、その上部にSiO2 膜を形成した場合
である。図4(a)は、上中層をPAN混酸Bで、下層
をふっ酸でエッチング加工したMoを主体とする金属配
線/Alを主体とする金属配線/Ti配線、または、上
層を硝セリ混酸Bで、中層をPAN混酸Bで、下層をふ
っ酸でエッチング加工したCrを主体とする金属配線/
Alを主体とする金属配線/Ti配線の断面図である。
図4(b)は、上中層をPAN混酸Aで、下層をふっ酸
でエッチング加工したMoを主体とする金属配線/Al
を主体とする金属配線/Ti配線、または、上層を硝セ
リ混酸Aで、中層をPAN混酸Bで、下層をふっ酸でエ
ッチング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主
体とする金属配線/Ti配線の断面図である。図4
(c)は、上中層をPAN混酸Cで、下層をふっ酸でエ
ッチング加工したMoを主体とする金属配線/Alを主
体とする金属配線/Ti配線、または、上層を硝セリ混
酸Cで、中層をPAN混酸Bで、下層をふっ酸でエッチ
ング加工したCrを主体とする金属配線/Alを主体と
する金属配線/Ti配線の断面図である。図4に示した
ように、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。な
お、A−A′膜厚,B−B′膜厚は、最上部の図にのみ
示した。図5は、また、このようにして作製した他のも
ので、上層/中間層/下層を、Ti配線/Alを主体と
する金属配線/Moを主体とする金属配線、または、T
i配線/Alを主体とする金属配線/Crを主体とする
金属配線とした三層膜で、作製した素子のゲート配線方
向と垂直な面で切断した断面図を示す。ただし、ゲート
配線を加工し、その上部にSiO2 膜を形成した場合で
ある。図4(a)は、上層をふっ酸で、中下層をPAN
混酸Bでエッチング加工したTi配線/Alを主体とす
る金属配線/Moを主体とする金属配線、または、上層
をふっ酸で、中層をPAN混酸Bで、下層を硝セリ混酸
Bでエッチング加工したTi配線/Alを主体とする金
属配線/Crを主体とする金属配線の断面図である。図
4(b)は、上層をふっ酸で、中下層をPAN混酸Aで
エッチング加工したTi配線/Alを主体とする金属配
線/Moを主体とする金属配線、または、上層をふっ酸
で、中層をPAN混酸Bで、下層を硝セリ混酸Aでエッ
チング加工したTi配線/Alを主体とする金属配線/
Crを主体とする金属配線の断面図である。図4(c)
は、上層をふっ酸で、中下層をPAN混酸Cでエッチン
グ加工したTi配線/Alを主体とする金属配線/Mo
を主体とする金属配線、または、上層をふっ酸で、中層
をPAN混酸Bで、下層を硝セリ混酸Cでエッチング加
工したTi配線/Alを主体とする金属配線/Crを主
体とする金属配線の断面図である。図5に示したよう
に、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。なお、A
−A′膜厚,B−B′膜厚は、最上部の図にのみ示し
た。ゲート絶縁層としての、SiO膜は、回転塗布法で
塗布形成した。膜厚は、回転数,回転時間を設定するこ
とで制御した。SiO膜はシクロヘキサンで希釈したペ
ルヒドロポリシラザンを回転塗布法で塗布形成し、その
後、窒素中で200℃で1時間焼成してSiO2 膜を作
製している。表1に、作製した素子の絶縁耐圧特性を調
べた結果を示す。SiO2 膜のA−A′膜厚及びB−
B′膜厚は、図1〜図5に示した量である。
【0020】
【表1】
【0021】以上のように、SiO2 膜のA−A′膜厚
が150,230nmのとき、B−B′膜厚は1.4か
ら1.5倍厚く、また絶縁特性が大きく向上することが
分かる。また、上下金属層の膜厚が50nmの場合、金
属配線部の総膜厚が厚くても、SiO2 膜のB−B′膜
厚がA−A′膜厚より厚い場合、絶縁特性が大きく向上
することが分かる。なお、三層膜は、上層/中間層/下
層として、Moを主体とする金属配線/Cuを主体とす
る金属配線/Moを主体とする金属配線,Crを主体と
する金属配線/Cuを主体とする金属配線/Crを主体
とする金属配線,Moを主体とする金属配線/Cuを主
体とする金属配線/Crを主体とする金属配線,Crを
主体とする金属配線/Cuを主体とする金属配線/Mo
を主体とする金属配線、の構成も可能である。Cuを主
体とする金属配線,Moを主体とする金属配線,Crを
主体とする金属配線は、硝酸第2セリウムアンモニウム
水溶液でエッチング加工可能である。
が150,230nmのとき、B−B′膜厚は1.4か
ら1.5倍厚く、また絶縁特性が大きく向上することが
分かる。また、上下金属層の膜厚が50nmの場合、金
属配線部の総膜厚が厚くても、SiO2 膜のB−B′膜
厚がA−A′膜厚より厚い場合、絶縁特性が大きく向上
することが分かる。なお、三層膜は、上層/中間層/下
層として、Moを主体とする金属配線/Cuを主体とす
る金属配線/Moを主体とする金属配線,Crを主体と
する金属配線/Cuを主体とする金属配線/Crを主体
とする金属配線,Moを主体とする金属配線/Cuを主
体とする金属配線/Crを主体とする金属配線,Crを
主体とする金属配線/Cuを主体とする金属配線/Mo
を主体とする金属配線、の構成も可能である。Cuを主
体とする金属配線,Moを主体とする金属配線,Crを
主体とする金属配線は、硝酸第2セリウムアンモニウム
水溶液でエッチング加工可能である。
【0022】下部ゲート配線に、二層金属配線を用いた
場合の検討結果を示す。作製した二層膜は、上層/下層
として、Alを主体とする金属配線/Moを主体とする
金属配線,Alを主体とする金属配線/Crを主体とす
る金属配線,Moを主体とする金属配線/Alを主体と
する金属配線,Crを主体とする金属配線/Alを主体
とする金属配線、である。Alを主体とする金属配線/
Moを主体とする金属配線,Moを主体とする金属配線
/Alを主体とする金属配線はPAN混酸で一括エッチ
ング可能であり、Alを主体とする金属配線/Crを主
体とする金属配線,Crを主体とする金属配線/Alを
主体とする金属配線は、Alを主体とする金属配線をP
AN混酸で、Crを主体とする金属配線を硝セリ混酸
で、2回エッチングすることで加工できる。二層膜の各
層は、断面形状に特徴があり、Alを主体とする金属配
線の配線幅に比べ、Crを主体とする金属配線とMoを
主体とする金属配線の配線幅が狭くなる。さらに、各層
は、混酸中の硝酸添加量により断面形状が変化し、硝酸
が多い場合順テーパ形状,硝酸が少ない場合逆テーパ形
状、その中間の形状として配線の断面が四角形(テーパ
がない)ものがある。また、他の二層配線は、上層/下
層として、Ti配線/Alを主体とする金属配線,Al
を主体とする金属配線/Ti配線である。図6に、作製
した素子のゲート配線方向と垂直な面で切断した断面図
を示す。ただし、ゲート配線を加工し、その上部にSi
O2 膜を形成した場合である。図6(a)は、PAN混酸
Bでエッチング加工したAlを主体とする金属配線/M
oを主体とする金属配線、または上層をPAN混酸Bで
下層を硝セリ混酸Bでエッチング加工したAlを主体と
する金属配線/Crを主体とする金属配線、または上層
をふっ混酸で下層をPAN混酸でBエッチング加工した
Ti配線/Alを主体とする金属配線の断面図である。
図6(b)は、PAN混酸Aでエッチング加工したAl
を主体とする金属配線/Moを主体とする金属配線、ま
たは上層をPAN混酸Aで下層を硝セリ混酸Aでエッチ
ング加工したAlを主体とする金属配線/Crを主体と
する金属配線の断面図である。図6(c)は、上層をP
AN混酸Aで下層を硝セリ混酸Bでエッチング加工した
Alを主体とする金属配線/Crを主体とする金属配線
の断面図である。図6(d)は、上層をPAN混酸Aで
下層を硝セリ混酸Cでエッチング加工したAlを主体と
する金属配線/Crを主体とする金属配線の断面図であ
る。図7に、作製した素子のゲート配線方向と垂直な面
で切断した断面図を示す。ただし、ゲート配線を加工
し、その上部にSiO2 膜を形成した場合である。図7
(a)は、PAN混酸Bでエッチング加工したMoを主
体とする金属配線/Alを主体とする金属配線、または
上層を硝セリ混酸Bで下層をPAN混酸Bでエッチング
加工したCrを主体とする金属配線/Alを主体とする
金属配線、または上層をPAN混酸Bで下層をふっ混酸
でエッチング加工したAlを主体とする金属配線/Ti
配線の断面図である。図7(b)は、PAN混酸Aでエ
ッチング加工したMoを主体とする金属配線/Alを主
体とする金属配線、または上層を硝セリ混酸Aで下層を
PAN混酸Aでエッチング加工したCrを主体とする金
属配線/Alを主体とする金属配線の断面図である。図
7(c)は、下層を硝セリ混酸Cで上層をPAN混酸B
でエッチング加工したCrを主体とする金属配線/Al
を主体とする金属配線の断面図である。それぞれ、二層
膜上層配線5,二層膜下層層配線6,ガラス基板4,S
iO2 膜5を示す。図6,図7に示したように、B−
B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。なお、A−A′膜
厚,B−B′膜厚は、最上部の図にのみ示した。表2
に、作製した素子の絶縁耐圧特性を調べた結果を示す。
SiO2 膜のA−A′膜厚及びB−B′膜厚は、図6,
図7に示した量である。
場合の検討結果を示す。作製した二層膜は、上層/下層
として、Alを主体とする金属配線/Moを主体とする
金属配線,Alを主体とする金属配線/Crを主体とす
る金属配線,Moを主体とする金属配線/Alを主体と
する金属配線,Crを主体とする金属配線/Alを主体
とする金属配線、である。Alを主体とする金属配線/
Moを主体とする金属配線,Moを主体とする金属配線
/Alを主体とする金属配線はPAN混酸で一括エッチ
ング可能であり、Alを主体とする金属配線/Crを主
体とする金属配線,Crを主体とする金属配線/Alを
主体とする金属配線は、Alを主体とする金属配線をP
AN混酸で、Crを主体とする金属配線を硝セリ混酸
で、2回エッチングすることで加工できる。二層膜の各
層は、断面形状に特徴があり、Alを主体とする金属配
線の配線幅に比べ、Crを主体とする金属配線とMoを
主体とする金属配線の配線幅が狭くなる。さらに、各層
は、混酸中の硝酸添加量により断面形状が変化し、硝酸
が多い場合順テーパ形状,硝酸が少ない場合逆テーパ形
状、その中間の形状として配線の断面が四角形(テーパ
がない)ものがある。また、他の二層配線は、上層/下
層として、Ti配線/Alを主体とする金属配線,Al
を主体とする金属配線/Ti配線である。図6に、作製
した素子のゲート配線方向と垂直な面で切断した断面図
を示す。ただし、ゲート配線を加工し、その上部にSi
O2 膜を形成した場合である。図6(a)は、PAN混酸
Bでエッチング加工したAlを主体とする金属配線/M
oを主体とする金属配線、または上層をPAN混酸Bで
下層を硝セリ混酸Bでエッチング加工したAlを主体と
する金属配線/Crを主体とする金属配線、または上層
をふっ混酸で下層をPAN混酸でBエッチング加工した
Ti配線/Alを主体とする金属配線の断面図である。
図6(b)は、PAN混酸Aでエッチング加工したAl
を主体とする金属配線/Moを主体とする金属配線、ま
たは上層をPAN混酸Aで下層を硝セリ混酸Aでエッチ
ング加工したAlを主体とする金属配線/Crを主体と
する金属配線の断面図である。図6(c)は、上層をP
AN混酸Aで下層を硝セリ混酸Bでエッチング加工した
Alを主体とする金属配線/Crを主体とする金属配線
の断面図である。図6(d)は、上層をPAN混酸Aで
下層を硝セリ混酸Cでエッチング加工したAlを主体と
する金属配線/Crを主体とする金属配線の断面図であ
る。図7に、作製した素子のゲート配線方向と垂直な面
で切断した断面図を示す。ただし、ゲート配線を加工
し、その上部にSiO2 膜を形成した場合である。図7
(a)は、PAN混酸Bでエッチング加工したMoを主
体とする金属配線/Alを主体とする金属配線、または
上層を硝セリ混酸Bで下層をPAN混酸Bでエッチング
加工したCrを主体とする金属配線/Alを主体とする
金属配線、または上層をPAN混酸Bで下層をふっ混酸
でエッチング加工したAlを主体とする金属配線/Ti
配線の断面図である。図7(b)は、PAN混酸Aでエ
ッチング加工したMoを主体とする金属配線/Alを主
体とする金属配線、または上層を硝セリ混酸Aで下層を
PAN混酸Aでエッチング加工したCrを主体とする金
属配線/Alを主体とする金属配線の断面図である。図
7(c)は、下層を硝セリ混酸Cで上層をPAN混酸B
でエッチング加工したCrを主体とする金属配線/Al
を主体とする金属配線の断面図である。それぞれ、二層
膜上層配線5,二層膜下層層配線6,ガラス基板4,S
iO2 膜5を示す。図6,図7に示したように、B−
B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。なお、A−A′膜
厚,B−B′膜厚は、最上部の図にのみ示した。表2
に、作製した素子の絶縁耐圧特性を調べた結果を示す。
SiO2 膜のA−A′膜厚及びB−B′膜厚は、図6,
図7に示した量である。
【0023】
【表2】
【0024】以上のように、SiO2 膜のA−A′膜厚
が150,230nmのとき、B−B′膜厚は1.4か
ら1.5倍厚く、また絶縁特性が大きく向上することが
分かる。また、上下金属層の膜厚が50nmの場合、金
属配線部の総膜厚が厚くても、SiO2 膜のB−B′膜
厚がA−A′膜厚より厚い場合、絶縁特性が大きく向上
することが分かる。なお、二層膜は、上層/下層とし
て、Cuを主体とする金属配線/Moを主体とする金属
配線,Cuを主体とする金属配線/Crを主体とする金
属配線,Moを主体とする金属配線/Cuを主体とする
金属配線,Crを主体とする金属配線/Cuを主体とす
る金属配線の構成も可能である。Cuを主体とする金属
配線,Moを主体とする金属配線,Crを主体とする金
属配線は、硝酸第2セリウムアンモニウム水溶液でエッ
チング加工可能である。
が150,230nmのとき、B−B′膜厚は1.4か
ら1.5倍厚く、また絶縁特性が大きく向上することが
分かる。また、上下金属層の膜厚が50nmの場合、金
属配線部の総膜厚が厚くても、SiO2 膜のB−B′膜
厚がA−A′膜厚より厚い場合、絶縁特性が大きく向上
することが分かる。なお、二層膜は、上層/下層とし
て、Cuを主体とする金属配線/Moを主体とする金属
配線,Cuを主体とする金属配線/Crを主体とする金
属配線,Moを主体とする金属配線/Cuを主体とする
金属配線,Crを主体とする金属配線/Cuを主体とす
る金属配線の構成も可能である。Cuを主体とする金属
配線,Moを主体とする金属配線,Crを主体とする金
属配線は、硝酸第2セリウムアンモニウム水溶液でエッ
チング加工可能である。
【0025】下層のゲート配線に、単層金属配線を用い
た場合の検討結果を示す。用いた金属材料は、Crを主
体とする金属配線,Moを主体とする金属配線,Alを
主体とする金属配線,Cuである。ホトリソ加工プロセ
ス後、Crを主体とする金属配線,Moを主体とする金
属配線,Alを主体とする金属配線,Cuを、それぞ
れ、硝セリ混酸,PAN混酸,PAN混酸,硝セリ混酸
で、エッチング加工しゲート配線パターンを作製してい
る。それぞれの金属膜の断面形状は、混酸中の硝酸添加
量により特徴的な断面形状になり、硝酸が多い場合順テ
ーパ形状,硝酸が少ない場合逆テーパ形状,その中間の
形状として配線の断面が四角形(テーパがない)ものが
ある。このような配線の中で、テーパのないCr膜の配
線パターンでは、上層に絶縁膜を作製した場合、絶縁膜
の絶縁性を劣化させる恐れが一番大きい。図8に、作製
した素子のゲート配線方向と垂直な面で切断した断面図
を示す。ただし、ゲート配線を加工し、その上部にSi
O2 膜を形成した場合である。図8(a)は、PAN混
酸Bでエッチング加工したMoを主体とする金属配線あ
るいはAlを主体とする金属配線、または硝セリ混酸B
でエッチング加工したCrを主体とする金属配線あるい
はCu配線の断面図である。図8(b)は、PAN混酸
Cでエッチング加工したMoを主体とする金属配線ある
いはAlを主体とする金属配線、または硝セリ混酸Cで
エッチング加工したCrを主体とする金属配線あるいは
Cu配線の断面図である。図8(c)は、PAN混酸A
でエッチング加工したMoを主体とする金属配線あるい
はAlを主体とする金属配線、または硝セリ混酸Aでエ
ッチング加工したCrを主体とする金属配線あるいはC
u配線の断面図である。それぞれ、単層からなるゲート
配線8,ガラス基板4,SiO2 膜5を示す。図8に示
したように、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。
なお、A−A′膜厚,B−B′膜厚は、最上部の図にの
み示した。表3に、作製した素子の絶縁耐圧特性を調べ
た結果を示す。SiO2 膜のA−A′膜厚及びB−B′
膜厚は、図8に示した量である。
た場合の検討結果を示す。用いた金属材料は、Crを主
体とする金属配線,Moを主体とする金属配線,Alを
主体とする金属配線,Cuである。ホトリソ加工プロセ
ス後、Crを主体とする金属配線,Moを主体とする金
属配線,Alを主体とする金属配線,Cuを、それぞ
れ、硝セリ混酸,PAN混酸,PAN混酸,硝セリ混酸
で、エッチング加工しゲート配線パターンを作製してい
る。それぞれの金属膜の断面形状は、混酸中の硝酸添加
量により特徴的な断面形状になり、硝酸が多い場合順テ
ーパ形状,硝酸が少ない場合逆テーパ形状,その中間の
形状として配線の断面が四角形(テーパがない)ものが
ある。このような配線の中で、テーパのないCr膜の配
線パターンでは、上層に絶縁膜を作製した場合、絶縁膜
の絶縁性を劣化させる恐れが一番大きい。図8に、作製
した素子のゲート配線方向と垂直な面で切断した断面図
を示す。ただし、ゲート配線を加工し、その上部にSi
O2 膜を形成した場合である。図8(a)は、PAN混
酸Bでエッチング加工したMoを主体とする金属配線あ
るいはAlを主体とする金属配線、または硝セリ混酸B
でエッチング加工したCrを主体とする金属配線あるい
はCu配線の断面図である。図8(b)は、PAN混酸
Cでエッチング加工したMoを主体とする金属配線ある
いはAlを主体とする金属配線、または硝セリ混酸Cで
エッチング加工したCrを主体とする金属配線あるいは
Cu配線の断面図である。図8(c)は、PAN混酸A
でエッチング加工したMoを主体とする金属配線あるい
はAlを主体とする金属配線、または硝セリ混酸Aでエ
ッチング加工したCrを主体とする金属配線あるいはC
u配線の断面図である。それぞれ、単層からなるゲート
配線8,ガラス基板4,SiO2 膜5を示す。図8に示
したように、B−B′膜厚は、A−A′膜厚より厚い。
なお、A−A′膜厚,B−B′膜厚は、最上部の図にの
み示した。表3に、作製した素子の絶縁耐圧特性を調べ
た結果を示す。SiO2 膜のA−A′膜厚及びB−B′
膜厚は、図8に示した量である。
【0026】
【表3】
【0027】以上のように、SiO2 膜のA−A′膜厚
が150,230nmのとき、B−B′膜厚は1.4か
ら1.5倍厚く、また絶縁特性が大きく向上することが
分かる。また、上下金属層の膜厚が50nmの場合、金
属配線部の総膜厚が厚くても、SiO2 膜のB−B′膜
厚がA−A′膜厚より厚い場合、絶縁特性が大きく向上
することが分かる。
が150,230nmのとき、B−B′膜厚は1.4か
ら1.5倍厚く、また絶縁特性が大きく向上することが
分かる。また、上下金属層の膜厚が50nmの場合、金
属配線部の総膜厚が厚くても、SiO2 膜のB−B′膜
厚がA−A′膜厚より厚い場合、絶縁特性が大きく向上
することが分かる。
【0028】上記のゲート金属膜に三層膜,二層膜,単
層膜を用いた検討において、ゲート金属膜の材料は、上
記の単層膜,二層膜,三層膜の各層において、Crを主
体とした金属膜は、Ti,Nb,Ta,Mo,W,Z
r,Hf,V,Y,Ni,Cu,La,Pr,Nd,G
d,Dy,Ho,Er,Ybのいずれか一つを含有する
金属膜でも良く、Moを主体とした金属膜は、Ti,N
b,Ta,Cr,W,Zr,Hf,V,Y,Ni,C
u,La,Pr,Nd,Gd,Dy,Ho,Er,Yb
のいずれか一つを含有する金属膜層でも良く、Alを主
体とした金属膜は、La,Pr,Nd,Gd,Dy,H
o,Er,Yb,Ce,Sm,Eu,Tb,Tm,Lu
のいずれか一つを含有する金属膜でも良い。
層膜を用いた検討において、ゲート金属膜の材料は、上
記の単層膜,二層膜,三層膜の各層において、Crを主
体とした金属膜は、Ti,Nb,Ta,Mo,W,Z
r,Hf,V,Y,Ni,Cu,La,Pr,Nd,G
d,Dy,Ho,Er,Ybのいずれか一つを含有する
金属膜でも良く、Moを主体とした金属膜は、Ti,N
b,Ta,Cr,W,Zr,Hf,V,Y,Ni,C
u,La,Pr,Nd,Gd,Dy,Ho,Er,Yb
のいずれか一つを含有する金属膜層でも良く、Alを主
体とした金属膜は、La,Pr,Nd,Gd,Dy,H
o,Er,Yb,Ce,Sm,Eu,Tb,Tm,Lu
のいずれか一つを含有する金属膜でも良い。
【0029】(実施例2)続いて、横電界液晶駆動方式
の液晶表示装置のゲート絶縁層として、シクロヘキサン
で希釈したペルヒドロポリシラザンを原材料とした、S
iO2膜とSiN膜の二層ゲート絶縁層を、ゲート配線
に、Mo−2at%Cr膜/Al−2at%Nd膜/Mo−
6at%Cr膜三層膜を適用した例である。ここで、横電
界液晶駆動方式とは液晶を挟持するガラス基板面に対
し、水平方向に電界を加えて液晶分子を駆動する方法
で、視野角を広くできる特徴がある。図9は、作製した
液晶表示装置の画素とその周辺部分の平面パターンであ
る、画素の構成要素の中のゲート配線8,対向電極9,
データ配線10,ドレーン電極11,薄膜トランジスタ
(TFT)12を示してある。ただし、対向電極9はゲ
ート配線8と同一薄膜から、ホトリソグラフィ法にて加
工されたものであり、ドレーン電極11はデータ配線1
0と同一薄膜から、ホトリソグラフィ法にて加工された
ものである。
の液晶表示装置のゲート絶縁層として、シクロヘキサン
で希釈したペルヒドロポリシラザンを原材料とした、S
iO2膜とSiN膜の二層ゲート絶縁層を、ゲート配線
に、Mo−2at%Cr膜/Al−2at%Nd膜/Mo−
6at%Cr膜三層膜を適用した例である。ここで、横電
界液晶駆動方式とは液晶を挟持するガラス基板面に対
し、水平方向に電界を加えて液晶分子を駆動する方法
で、視野角を広くできる特徴がある。図9は、作製した
液晶表示装置の画素とその周辺部分の平面パターンであ
る、画素の構成要素の中のゲート配線8,対向電極9,
データ配線10,ドレーン電極11,薄膜トランジスタ
(TFT)12を示してある。ただし、対向電極9はゲ
ート配線8と同一薄膜から、ホトリソグラフィ法にて加
工されたものであり、ドレーン電極11はデータ配線1
0と同一薄膜から、ホトリソグラフィ法にて加工された
ものである。
【0030】図10は切断線A−A′の断面図である。
表示パネルはTFTガラス基板13の一方の表面に、ゲ
ート配線下層14,ゲート配線中間層15,ゲート配線
上層16,対向電極下層17,対向電極中間層18,対
向電極上層19,ゲート絶縁膜下層のSiO2 膜33,
ゲート絶縁膜上層のSiN膜20,真性半導体21,N
型半導体22,データ配線10,ドレーン電極11,保
護膜23,配向膜24を形成したものと、対向ガラス基
板25の一方の表面に、カラーフィルタ26,ブラック
マトリクス27,対向基板保護膜28,対向基板配向膜
29を形成したものと、TFTガラス基板13と対向ガ
ラス基板25に挟持された液晶層30と、偏向板31
と、対向偏向板32で構成される。
表示パネルはTFTガラス基板13の一方の表面に、ゲ
ート配線下層14,ゲート配線中間層15,ゲート配線
上層16,対向電極下層17,対向電極中間層18,対
向電極上層19,ゲート絶縁膜下層のSiO2 膜33,
ゲート絶縁膜上層のSiN膜20,真性半導体21,N
型半導体22,データ配線10,ドレーン電極11,保
護膜23,配向膜24を形成したものと、対向ガラス基
板25の一方の表面に、カラーフィルタ26,ブラック
マトリクス27,対向基板保護膜28,対向基板配向膜
29を形成したものと、TFTガラス基板13と対向ガ
ラス基板25に挟持された液晶層30と、偏向板31
と、対向偏向板32で構成される。
【0031】図11は、製造工程のフローチャートであ
る。先ず、TFTガラス基板13の片側全面上に、DC
スパッタ法にて、順次、厚さ50nmのMo−2at%C
r膜14,厚さ300nmのAl−2at%Nd膜15,
厚さ50nmのMo−6at%Cr膜16を「スパッタ成
膜」する。基板温度は120℃、Ar圧力は0.3Paで
ある。「ホト工程」(ホトレジストを塗付して、マスク
を用いた選択パターン露光を行い、パターン現像まで:
この作業を以後ホト工程と呼ぶ)を、合金膜上に行い、
その後PAN混酸(りん酸:硝酸:酢酸:純水=65:
9.6:3.4:25.3vol%,40℃)によって金属三
層膜の「エッチング」を行いゲート配線下層14,ゲー
ト配線中間層15,ゲート配線上層16及び対向電極1
9のパターンを作製する。次に、TFTガラス基板13
上のゲート配線及び対向電極9パターンの上に、シクロ
ヘキサンで希釈したペルヒドロポリシラザンを回転塗布
法で「回転塗布」し形成した。膜厚は、回転数5000
rpm,回転時間60secで150nmである。これを、ホ
ト工程で所定のパターンに加工し、その後、窒素中で2
00℃で1時間「焼成」してSiO2膜33を作製して
いる。次に、SiN膜20(厚さ150nm),真性半
導体21(非晶質Si,厚さ200nm),N型半導体
32(非晶質Si,厚35nm)をプラズマCVD装置
にて、基板温度を300℃として連続で「CVD成膜」
する。ここで、「ホト工程」を行い、真性半導体体2
1,N型半導体22を「エッチング」(CCl3 とO2
混合ガス使用)でパターン加工する。続いて、厚さ20
0nmのCr膜を、DCスパッタ法(基板温度130
℃,Ar圧力0.3P)で「スパッタ成膜」する。ここ
で、「ホト工程」を行い、その後硝酸第2セリウムアン
モニウム水溶液(15wt%,30℃)によってCr合
金膜の「エッチング」を行いデータ配線10,ドレーン
電極11を形成する。さらに、プラズマCVD装置を用
いてSiN保護膜23(厚さ500nm)を「CVD成
膜」する。ゲート配線の端子出し部のSiN膜/SiO
2 膜(上層/下層)ゲート絶縁膜の加工においては、下
側のSiO2 膜開口部を狭く、上側のSiN膜開口部を
広くSiO2 膜上に開口部が配置するようにすること
で、300nmある段差を、150nmの2段とし、上
層の被覆特性を向上できる。また、ゲート配線としてA
rガススパッタ法で作製したNb膜を用い、その上層に
(Ar・酸素)混合ガスを用いた反応性スパッタ法で作
製したNbN膜を形成した場合、ゲート配線の端子出し
部の形成は、上部絶縁膜であるSiO2 膜をCHF3 ガ
スでドライエッチ加工した場合、NbN膜はエッチング
ストッパーとして用いることができる。
る。先ず、TFTガラス基板13の片側全面上に、DC
スパッタ法にて、順次、厚さ50nmのMo−2at%C
r膜14,厚さ300nmのAl−2at%Nd膜15,
厚さ50nmのMo−6at%Cr膜16を「スパッタ成
膜」する。基板温度は120℃、Ar圧力は0.3Paで
ある。「ホト工程」(ホトレジストを塗付して、マスク
を用いた選択パターン露光を行い、パターン現像まで:
この作業を以後ホト工程と呼ぶ)を、合金膜上に行い、
その後PAN混酸(りん酸:硝酸:酢酸:純水=65:
9.6:3.4:25.3vol%,40℃)によって金属三
層膜の「エッチング」を行いゲート配線下層14,ゲー
ト配線中間層15,ゲート配線上層16及び対向電極1
9のパターンを作製する。次に、TFTガラス基板13
上のゲート配線及び対向電極9パターンの上に、シクロ
ヘキサンで希釈したペルヒドロポリシラザンを回転塗布
法で「回転塗布」し形成した。膜厚は、回転数5000
rpm,回転時間60secで150nmである。これを、ホ
ト工程で所定のパターンに加工し、その後、窒素中で2
00℃で1時間「焼成」してSiO2膜33を作製して
いる。次に、SiN膜20(厚さ150nm),真性半
導体21(非晶質Si,厚さ200nm),N型半導体
32(非晶質Si,厚35nm)をプラズマCVD装置
にて、基板温度を300℃として連続で「CVD成膜」
する。ここで、「ホト工程」を行い、真性半導体体2
1,N型半導体22を「エッチング」(CCl3 とO2
混合ガス使用)でパターン加工する。続いて、厚さ20
0nmのCr膜を、DCスパッタ法(基板温度130
℃,Ar圧力0.3P)で「スパッタ成膜」する。ここ
で、「ホト工程」を行い、その後硝酸第2セリウムアン
モニウム水溶液(15wt%,30℃)によってCr合
金膜の「エッチング」を行いデータ配線10,ドレーン
電極11を形成する。さらに、プラズマCVD装置を用
いてSiN保護膜23(厚さ500nm)を「CVD成
膜」する。ゲート配線の端子出し部のSiN膜/SiO
2 膜(上層/下層)ゲート絶縁膜の加工においては、下
側のSiO2 膜開口部を狭く、上側のSiN膜開口部を
広くSiO2 膜上に開口部が配置するようにすること
で、300nmある段差を、150nmの2段とし、上
層の被覆特性を向上できる。また、ゲート配線としてA
rガススパッタ法で作製したNb膜を用い、その上層に
(Ar・酸素)混合ガスを用いた反応性スパッタ法で作
製したNbN膜を形成した場合、ゲート配線の端子出し
部の形成は、上部絶縁膜であるSiO2 膜をCHF3 ガ
スでドライエッチ加工した場合、NbN膜はエッチング
ストッパーとして用いることができる。
【0032】図12は、表示パネル周辺部の概略を示す
平面図である。表示パネルを作製する場合は、TFTガ
ラス基板13と対向ガラス基板25を貼り合わせたシー
ルパターン34の開口部35から液晶を封入する。画面
部36に対し、ゲート端子群37とデータ端子群38が
図に示したように配置される。TFTガラス基板13に
は互いに平行な複数のゲート配線8(走査信号線または
水平信号線)と、ゲート配線8と交差して形成された互
いに平行なデータ配線10(映像信号線または垂直信号
線)が形成されている。隣接する2本のゲート配線8と
隣接する2本のデータ配線10で囲まれた領域が画素領
域である。
平面図である。表示パネルを作製する場合は、TFTガ
ラス基板13と対向ガラス基板25を貼り合わせたシー
ルパターン34の開口部35から液晶を封入する。画面
部36に対し、ゲート端子群37とデータ端子群38が
図に示したように配置される。TFTガラス基板13に
は互いに平行な複数のゲート配線8(走査信号線または
水平信号線)と、ゲート配線8と交差して形成された互
いに平行なデータ配線10(映像信号線または垂直信号
線)が形成されている。隣接する2本のゲート配線8と
隣接する2本のデータ配線10で囲まれた領域が画素領
域である。
【0033】(実施例3)続いて、シクロヘキサンで希
釈したペルヒドロポリシラザンを原材料とした、SiO
2 膜とSiN膜の二層ゲート絶縁層をゲート絶縁層に、
Mo−2at%Cr膜/Al−2at%Nd膜/Mo−6at
%Cr膜の三層膜をゲート配線に適用した例である。縦
電界駆動方式の液晶表示装置のゲート配線に適用した例
である。図13は、作製した液晶表示装置の一つ画素と
その周辺部分の平面パターンである。画素の構成要素の
中のゲート配線8,データ配線10,遮光膜39,透明
画素電極40,TFT12を示してある。図14は切断
線A−A′の断面図である。表示パネルはTFTガラス
基板13の一方の表面にゲート配線下層14,ゲート配
線中間層15,ゲート配線上層16,ゲート絶縁膜下層
のSiO2 膜33,ゲート絶縁膜上層のSiN膜20,
真性半導体21,N型半導体22,データ配線10,保
護膜23,透明画素電極40,配向膜24を形成したも
のと、対向ガラス基板25の一方の表面にカラーフィル
タ26,対向基板保護膜28,透明画素電極40,対向
基板配向膜29を形成したものと、TFTガラス基板1
3と対向ガラス基板25に挟持された液晶層30と、偏
向板31と、対向偏向板32で構成される。
釈したペルヒドロポリシラザンを原材料とした、SiO
2 膜とSiN膜の二層ゲート絶縁層をゲート絶縁層に、
Mo−2at%Cr膜/Al−2at%Nd膜/Mo−6at
%Cr膜の三層膜をゲート配線に適用した例である。縦
電界駆動方式の液晶表示装置のゲート配線に適用した例
である。図13は、作製した液晶表示装置の一つ画素と
その周辺部分の平面パターンである。画素の構成要素の
中のゲート配線8,データ配線10,遮光膜39,透明
画素電極40,TFT12を示してある。図14は切断
線A−A′の断面図である。表示パネルはTFTガラス
基板13の一方の表面にゲート配線下層14,ゲート配
線中間層15,ゲート配線上層16,ゲート絶縁膜下層
のSiO2 膜33,ゲート絶縁膜上層のSiN膜20,
真性半導体21,N型半導体22,データ配線10,保
護膜23,透明画素電極40,配向膜24を形成したも
のと、対向ガラス基板25の一方の表面にカラーフィル
タ26,対向基板保護膜28,透明画素電極40,対向
基板配向膜29を形成したものと、TFTガラス基板1
3と対向ガラス基板25に挟持された液晶層30と、偏
向板31と、対向偏向板32で構成される。
【0034】図15は、製造工程のフローチャートであ
る。先ず、TFTガラス基板13の片側全面上に、DC
スパッタ法で、順次、厚さ50nmのMo−2at%Cr
膜14,厚さ300nmのAl−2at%Nd膜15,厚
さ50nmのMo−6at%Cr膜16を、「スパッタ成
膜」する。基板温度は130℃、Ar圧力は0.3Pa
である。「ホト工程」(ホトレジストを塗付して、マス
クを用いた選択パターン露光を行い、パターン現像ま
で:この作業を以後ホト工程と呼ぶ)を、合金膜上に行
い、その後混酸(りん酸:硝酸:酢酸:純水=65:
9.6:3.4:25.3vol%,40℃)によって金属三
層膜の「エッチング」を行いゲート配線8及び遮光膜3
9のパターンを作製する。次に、TFTガラス基板13
上のゲート配線8及び遮光膜39パターンの上に、シク
ロヘキサンで希釈したペルヒドロポリシラザンを回転塗
布法で「回転塗布」した。膜厚は、回転数5000rp
m,回転時間60sec で150nmである。これを、
「ホト工程」で所定のパターンに加工し、その後、窒素
中で200℃で1時間「焼成」してSiO2 膜33を作
製している。SiN膜20(厚さ150nm),真性半
導体21(非晶質Si,厚さ200nm),N型半導体
22(非晶質Si,厚さ35nm)をプラズマCVD装
置にて、基板温度を300℃として「CVD成膜」す
る。ここで、ホト工程を行い、真性半導体21,N型半
導体22を「エッチング」(CCl3とO2混合ガス使
用)でパターン加工する。続いて、厚さ200nmのC
r膜を、DCスパッタ法にて基板温度を130℃とし
「スパッタ成膜」する。「ホト工程」を行い、その後硝
酸第2セリウムアンモニウム水溶液(15wt%,40
℃)によってCr膜の「エッチング」を行いデータ配線
10を形成し、データ配線パターンをマスクとして、N
型半導体22を「エッチング」(CCl3 とO2 混合
ガス使用)でパターン加工する。さらに、プラズマCV
D装置を用いてSiN保護膜23(厚さ500nm)を
「CVD成膜」する。「ホト工程」により保護膜24を
「エッチング」し、スポット上にデータ配線10を露出
させるスルーホールを形成する。ここで、スパッタター
ゲットに[In2O3−SnO2(10wt%)]を用いて
DCスパッタ装置で、スズ添加酸化インジウム(IT
O)透明画素電極40を「スパッタ成膜」する。基板温
度は215℃とし、スパッタガスには、ArとO2 の混
合ガスを用いた。「ホト工程」をし、透明画素電極33
をHBrを用い30℃で「エッチング」し所定パターン
を作製する。こうして、液晶表示装置のTFT基板が作
製される。
る。先ず、TFTガラス基板13の片側全面上に、DC
スパッタ法で、順次、厚さ50nmのMo−2at%Cr
膜14,厚さ300nmのAl−2at%Nd膜15,厚
さ50nmのMo−6at%Cr膜16を、「スパッタ成
膜」する。基板温度は130℃、Ar圧力は0.3Pa
である。「ホト工程」(ホトレジストを塗付して、マス
クを用いた選択パターン露光を行い、パターン現像ま
で:この作業を以後ホト工程と呼ぶ)を、合金膜上に行
い、その後混酸(りん酸:硝酸:酢酸:純水=65:
9.6:3.4:25.3vol%,40℃)によって金属三
層膜の「エッチング」を行いゲート配線8及び遮光膜3
9のパターンを作製する。次に、TFTガラス基板13
上のゲート配線8及び遮光膜39パターンの上に、シク
ロヘキサンで希釈したペルヒドロポリシラザンを回転塗
布法で「回転塗布」した。膜厚は、回転数5000rp
m,回転時間60sec で150nmである。これを、
「ホト工程」で所定のパターンに加工し、その後、窒素
中で200℃で1時間「焼成」してSiO2 膜33を作
製している。SiN膜20(厚さ150nm),真性半
導体21(非晶質Si,厚さ200nm),N型半導体
22(非晶質Si,厚さ35nm)をプラズマCVD装
置にて、基板温度を300℃として「CVD成膜」す
る。ここで、ホト工程を行い、真性半導体21,N型半
導体22を「エッチング」(CCl3とO2混合ガス使
用)でパターン加工する。続いて、厚さ200nmのC
r膜を、DCスパッタ法にて基板温度を130℃とし
「スパッタ成膜」する。「ホト工程」を行い、その後硝
酸第2セリウムアンモニウム水溶液(15wt%,40
℃)によってCr膜の「エッチング」を行いデータ配線
10を形成し、データ配線パターンをマスクとして、N
型半導体22を「エッチング」(CCl3 とO2 混合
ガス使用)でパターン加工する。さらに、プラズマCV
D装置を用いてSiN保護膜23(厚さ500nm)を
「CVD成膜」する。「ホト工程」により保護膜24を
「エッチング」し、スポット上にデータ配線10を露出
させるスルーホールを形成する。ここで、スパッタター
ゲットに[In2O3−SnO2(10wt%)]を用いて
DCスパッタ装置で、スズ添加酸化インジウム(IT
O)透明画素電極40を「スパッタ成膜」する。基板温
度は215℃とし、スパッタガスには、ArとO2 の混
合ガスを用いた。「ホト工程」をし、透明画素電極33
をHBrを用い30℃で「エッチング」し所定パターン
を作製する。こうして、液晶表示装置のTFT基板が作
製される。
【0035】図6は、表示パネル周辺部の概略を示す平
面図である。表示パネルを作製する場合は、TFTガラ
ス基板13と対向ガラス基板25を貼り合わせたシール
パターン34の開口部35から液晶を封入する。画面部
36に対し、ゲート端子群37とデータ端子群38が図
に示したように配置される。TFTガラス基板13には
互いに平行な複数のゲート配線8(走査信号線または水
平信号線)と、ゲート配線8と交差して形成された互い
に平行なデータ配線10(映像信号線または垂直信号
線)が形成されている。隣接する2本のゲート配線8と
隣接する2本のデータ配線10で囲まれた領域が画素領
域で、ほぼ全面に透明画素電極40が形成されている。
ゲート配線の端子出し部、またはTFT作製工程のスル
ーホール部のSiN膜/SiO2 膜(上層/下層)ゲー
ト絶縁膜の加工においては、下側のSiO2 膜開口部を
狭く、上側のSiN膜開口部を広くSiO2 膜上に開口
部が配置するようにすることで、300nmある段差
を、150nmの2段とし、上層の被覆特性を向上でき
る。また、ゲート配線としてArガススパッタ法で作製
したNb膜を用い、その上層に(Ar・酸素)混合ガス
を用いた反応性スパッタ法で作製したNbN膜を形成し
た場合、ゲート配線の端子出し部の形成は、上部絶縁膜
であるSiO2 膜をCHF3 ガスでドライエッチ加工し
た場合、NbN膜はエッチングストッパーとして用いる
ことができる。
面図である。表示パネルを作製する場合は、TFTガラ
ス基板13と対向ガラス基板25を貼り合わせたシール
パターン34の開口部35から液晶を封入する。画面部
36に対し、ゲート端子群37とデータ端子群38が図
に示したように配置される。TFTガラス基板13には
互いに平行な複数のゲート配線8(走査信号線または水
平信号線)と、ゲート配線8と交差して形成された互い
に平行なデータ配線10(映像信号線または垂直信号
線)が形成されている。隣接する2本のゲート配線8と
隣接する2本のデータ配線10で囲まれた領域が画素領
域で、ほぼ全面に透明画素電極40が形成されている。
ゲート配線の端子出し部、またはTFT作製工程のスル
ーホール部のSiN膜/SiO2 膜(上層/下層)ゲー
ト絶縁膜の加工においては、下側のSiO2 膜開口部を
狭く、上側のSiN膜開口部を広くSiO2 膜上に開口
部が配置するようにすることで、300nmある段差
を、150nmの2段とし、上層の被覆特性を向上でき
る。また、ゲート配線としてArガススパッタ法で作製
したNb膜を用い、その上層に(Ar・酸素)混合ガス
を用いた反応性スパッタ法で作製したNbN膜を形成し
た場合、ゲート配線の端子出し部の形成は、上部絶縁膜
であるSiO2 膜をCHF3 ガスでドライエッチ加工し
た場合、NbN膜はエッチングストッパーとして用いる
ことができる。
【0036】以上によれば、上層と下層の少なくとも何
れか一方の配線幅が中間層の配線幅と異なる三層膜、ま
たは、上層と下層の配線幅が異なる二層膜を用いる。ゲ
ート絶縁層に、下層がSiO2 膜で、上層がSiN膜の
二層膜を用いる。こうすることで、ゲート配線の段差よ
り、小さな段差を持つ無機ゲート絶縁膜を形成でき、配
線間短絡不良を低減したTFT−LCDを実現できる効
果がある。すなわち、FT特性を持ち、配線間短絡・断
線不良のない、製造歩留まりの高い低抵抗配線を用いた
液晶表示装置並びに、その製造方法を提供することであ
る。
れか一方の配線幅が中間層の配線幅と異なる三層膜、ま
たは、上層と下層の配線幅が異なる二層膜を用いる。ゲ
ート絶縁層に、下層がSiO2 膜で、上層がSiN膜の
二層膜を用いる。こうすることで、ゲート配線の段差よ
り、小さな段差を持つ無機ゲート絶縁膜を形成でき、配
線間短絡不良を低減したTFT−LCDを実現できる効
果がある。すなわち、FT特性を持ち、配線間短絡・断
線不良のない、製造歩留まりの高い低抵抗配線を用いた
液晶表示装置並びに、その製造方法を提供することであ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、配線短絡不良を防止
し、液晶表示装置の歩留まりを向上する液晶表示装置及
びその製造方法を提供できる。
し、液晶表示装置の歩留まりを向上する液晶表示装置及
びその製造方法を提供できる。
【図1】三層ゲート配線上にSiO2 膜を形成した場合
の断面図。
の断面図。
【図2】三層ゲート配線上にSiO2 膜を形成した場合
の断面図。
の断面図。
【図3】三層ゲート配線上にSiO2 膜を形成した場合
の断面図。
の断面図。
【図4】三層ゲート配線上にSiO2 膜を形成した場合
の断面図。
の断面図。
【図5】三層ゲート配線上にSiO2 膜を形成した場合
の断面図。
の断面図。
【図6】二層ゲート配線上にSiO2 膜を形成した場合
の断面図。
の断面図。
【図7】二層ゲート配線上にSiO2 膜を形成した場合
の断面図。
の断面図。
【図8】単層ゲート配線上にSiO2 膜を形成した場合
の断面図。
の断面図。
【図9】横電界駆動液晶表示装置の画素とその周辺部分
の平面図。
の平面図。
【図10】図2の切断線A−A′の断面図。
【図11】横電界駆動液晶表示装置の製造フローチャー
ト。
ト。
【図12】液晶表示装置の概略平面図。
【図13】縦電界駆動液晶表示装置の画素とその周辺部
分の平面図。
分の平面図。
【図14】図6の切断線A−A′の断面図。
【図15】縦電界駆動液晶表示装置の製造フローチャー
ト。
ト。
1…三層膜上層配線、2…三層膜中間層配線、3…三層
膜下層配線、4…ガラス基板、5,33…SiO2 膜、
6…二層膜上層配線、7…二層膜下層配線、8…ゲート
配線、9…対向電極、10…データ配線、11…ドレー
ン電極、12…薄膜ランジスタ(TFT)、13…TF
Tガラス基板、14…ゲート配線下層、15…ゲート配
線中間層、16…ゲート配線上層、17…対向電極下
層、18…対向電極中間層、19…対向電極上層、20
…SiN膜、21…真性半導体、22…N型半導体、2
3…保護膜、24…配向膜、25…対向ガラス基板、2
6…カラーフィルタ、27…ブラックマトリクス、28
…対向基板保護膜、29…対向基板配向膜、30…液晶
層、31…偏向板、32…対向偏向板、34…シールパ
ターン、35…開口部、36…画面部、37…ゲート端
子群、38…データ端子群、39…遮光膜、40…透明
画素電極、41…共通透明電極。
膜下層配線、4…ガラス基板、5,33…SiO2 膜、
6…二層膜上層配線、7…二層膜下層配線、8…ゲート
配線、9…対向電極、10…データ配線、11…ドレー
ン電極、12…薄膜ランジスタ(TFT)、13…TF
Tガラス基板、14…ゲート配線下層、15…ゲート配
線中間層、16…ゲート配線上層、17…対向電極下
層、18…対向電極中間層、19…対向電極上層、20
…SiN膜、21…真性半導体、22…N型半導体、2
3…保護膜、24…配向膜、25…対向ガラス基板、2
6…カラーフィルタ、27…ブラックマトリクス、28
…対向基板保護膜、29…対向基板配向膜、30…液晶
層、31…偏向板、32…対向偏向板、34…シールパ
ターン、35…開口部、36…画面部、37…ゲート端
子群、38…データ端子群、39…遮光膜、40…透明
画素電極、41…共通透明電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鬼沢 賢一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 西村 悦子 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 原野 雄一 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 田村 克 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 金子 寿輝 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内 Fターム(参考) 2H092 GA17 GA25 GA34 JA24 JA34 JB22 JB31 MA05 MA08 MA13 MA15 MA19 NA16 NA29 PA01 5F110 AA26 CC07 DD02 EE01 EE02 EE03 EE04 EE06 EE15 EE22 EE23 EE36 EE44 FF01 FF02 FF03 FF09 FF21 FF36 GG02 GG13 GG24 GG25 GG35 GG45 HK04 HK09 HK16 HK33 HK35 NN04 NN24 NN27 NN35 QQ03 QQ05
Claims (9)
- 【請求項1】複数のゲート配線と、前記複数のゲート配
線に交差するように形成された複数のデータ配線と、前
記ゲート配線と前記データ配線の交点付近に形成された
薄膜トランジスタと、前記ゲート配線を被覆するゲート
絶縁層と、保護層とを有する基板と、前記基板に対向す
る対向基板と、前記基板と前記対向基板との間に挟持さ
れた液晶層とを有する液晶表示装置において、前記ゲー
ト配線は三層膜であって、上層と下層の少なくとも何れ
か一方の最大配線幅と最小配線幅の平均値である配線幅
が、中間層の最大配線幅と最小配線幅の平均値である配
線幅と異なっていること、前記ゲート絶縁層は二層膜で
あって、下層がSiO2膜,上層がSiN膜であること、
及び、前記ゲート絶縁層の下層のSiO2 膜の前記ゲー
ト配線の最大幅を起点とした端部から前記ゲート配線の
膜厚分の距離はなれた基板直上の膜厚が、前記ゲート配
線の直上の膜厚より厚いことを特徴とする液晶表示装
置。 - 【請求項2】請求項1において、前記ゲート配線は、二
層膜であって、上層と下層の最大配線幅と最小配線幅の
平均値である配線幅が異なっていることを特徴とする液
晶表示装置。 - 【請求項3】請求項1において、三層膜からなる前記ゲ
ート配線の中間層は、AlまたはAlを主体とする合金
膜であることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項4】請求項2において、二層膜からなる前記ゲ
ート配線の少なくとも一方は、AlまたはAlを主体と
する合金膜であることを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項5】複数のゲート配線と、前記複数のゲート配
線に交差するように形成された複数のデータ配線と、前
記ゲート配線と前記データ配線の交点付近に形成された
薄膜トランジスタと、前記ゲート配線を被覆するゲート
絶縁層と、保護層とを有する基板と、前記基板に対向す
る対向基板と、前記基板と前記対向基板との間に挟持さ
れた液晶層とを有する液晶表示装置において、前記ゲー
ト配線は三層膜であって、上層と下層の少なくとも何れ
か一方の最大配線幅と最小配線幅の平均値である配線幅
が、中間層の最大配線幅と最小配線幅の平均値である配
線幅と異なっていること、前記ゲート絶縁層は二層膜で
あって、下層がSiO2 膜,上層がSiN膜であること、
及び、前記ゲート絶縁層の下層のSiO2 膜の前記ゲー
ト配線の最大幅を起点とした端部から前記ゲート配線の
膜厚分の距離はなれた基板直上の膜厚が、前記ゲート配
線の直上の膜厚より厚いことを特徴とする液晶表示装置
の製造方法であって、前記SiO2 膜は有機溶媒に可溶
な無機ポリマーの焼成によって作製することを特徴とす
る液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項6】請求項5の液晶表示装置の製造方法におい
て、有機溶媒に可溶な無機ポリマーが、ペルヒドロポリ
シラザンであることを特徴とする液晶表示装置の製造方
法。 - 【請求項7】請求項5の液晶表示装置の製造方法におい
て、前記SiO2 膜は、感光性を有する有機混合材料に
よって形成することを特徴とする液晶表示装置の製造方
法。 - 【請求項8】請求項6の液晶表示装置の製造方法におい
て、前記SiO2 膜は、回転塗布法によって形成するこ
とを特徴とする液晶表示装置の製造方法。 - 【請求項9】複数のゲート配線と、複数のデータ配線
と、薄膜トランジスタと、前記ゲート配線を被覆するゲ
ート絶縁層と、保護層とを有する基板と、前記基板に対
向する対向基板と、前記基板と前記対向基板との間に挟
持された液晶層とを有する液晶表示装置において、前記
ゲート配線が、上層と下層の少なくとも何れか一方の配
線幅が中間層の配線幅と異なる三層膜、または、上層と
下層の配線幅が異なる二層膜であり、前記ゲート絶縁層
が、下層がSiO2 膜で上層がSiN膜の二層膜であ
り、前記ゲート絶縁層の下層のSiO2 膜の前記ゲート
配線の最大幅を起点とした端部から前記ゲート配線の膜
厚分の距離はなれた基板直上の膜厚が、前記ゲート配線
の直上の膜厚より厚いことを特徴とする液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11045399A JP2000305104A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11045399A JP2000305104A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000305104A true JP2000305104A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14536107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11045399A Pending JP2000305104A (ja) | 1999-04-19 | 1999-04-19 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000305104A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006295037A (ja) * | 2005-04-14 | 2006-10-26 | Shin Etsu Chem Co Ltd | Soiウエーハの製造方法及びsoiウエーハ |
JP2009016756A (ja) * | 2007-07-09 | 2009-01-22 | Nec Lcd Technologies Ltd | アクティブマトリクス駆動表示装置 |
WO2009031342A1 (ja) * | 2007-09-05 | 2009-03-12 | Sharp Kabushiki Kaisha | アクティブマトリクス基板、表示装置、アクティブマトリクス基板の製造方法 |
US7633580B2 (en) | 2001-03-29 | 2009-12-15 | Nec Lcd Technologies, Ltd. | Liquid crystal display panel having reflection electrodes improved in smooth surface morphology and process for fabrication thereof |
JP2012031521A (ja) * | 2011-09-12 | 2012-02-16 | Idemitsu Kosan Co Ltd | スパッタリングターゲット及び透明導電膜 |
US8920683B2 (en) | 2005-09-01 | 2014-12-30 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Sputtering target, transparent conductive film and transparent electrode |
JP2018011072A (ja) * | 2011-01-28 | 2018-01-18 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置 |
WO2018120571A1 (zh) * | 2016-12-30 | 2018-07-05 | 惠科股份有限公司 | 一种显示面板及其制程 |
US20220087034A1 (en) * | 2020-09-17 | 2022-03-17 | Azotek Co., Ltd. | Method of manufacturing circuit board structure |
-
1999
- 1999-04-19 JP JP11045399A patent/JP2000305104A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7633580B2 (en) | 2001-03-29 | 2009-12-15 | Nec Lcd Technologies, Ltd. | Liquid crystal display panel having reflection electrodes improved in smooth surface morphology and process for fabrication thereof |
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JP4728030B2 (ja) * | 2005-04-14 | 2011-07-20 | 信越化学工業株式会社 | Soiウエーハの製造方法 |
US8920683B2 (en) | 2005-09-01 | 2014-12-30 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Sputtering target, transparent conductive film and transparent electrode |
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US8293590B2 (en) | 2007-09-05 | 2012-10-23 | Sharp Kabushiki Kaisha | Active matrix substrate in a display device and method for manufacturing active matrix substrate |
JP2018011072A (ja) * | 2011-01-28 | 2018-01-18 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置 |
JP2012031521A (ja) * | 2011-09-12 | 2012-02-16 | Idemitsu Kosan Co Ltd | スパッタリングターゲット及び透明導電膜 |
WO2018120571A1 (zh) * | 2016-12-30 | 2018-07-05 | 惠科股份有限公司 | 一种显示面板及其制程 |
US10818701B2 (en) | 2016-12-30 | 2020-10-27 | HKC Corporation Limited | Display panel and method of manufacturing the same |
US20220087034A1 (en) * | 2020-09-17 | 2022-03-17 | Azotek Co., Ltd. | Method of manufacturing circuit board structure |
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