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JPH08151951A - 内燃機関のノッキング制御装置 - Google Patents

内燃機関のノッキング制御装置

Info

Publication number
JPH08151951A
JPH08151951A JP6295296A JP29529694A JPH08151951A JP H08151951 A JPH08151951 A JP H08151951A JP 6295296 A JP6295296 A JP 6295296A JP 29529694 A JP29529694 A JP 29529694A JP H08151951 A JPH08151951 A JP H08151951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knocking
value
ecu
engine
rotation speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6295296A
Other languages
English (en)
Inventor
智哉 ▲榊▼原
Tomoya Sakakibara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP6295296A priority Critical patent/JPH08151951A/ja
Publication of JPH08151951A publication Critical patent/JPH08151951A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンやノックセンサ等の特性バラツキやそ
の経時変化に対処してエンジン回転速度の広い範囲でノ
ッキング判定レベルを適切に算出し、最適なノッキング
制御を達成する。 【構成】電子制御装置(ECU)41はノックセンサ3
6の検出値及び所定の補正値等に基づき判定レベルを算
出し、その算出結果をノックセンサ36の検出値と比較
することにより、ノッキングの発生を判定する。ECU
41はその判定結果に基づき点火時期を制御することに
より、ノッキングの発生を制御する。ECU41はエン
ジン回転速度の変化値と同回転速度の大きさに応じて変
更される基準値とを比較することにより、エンジン1が
定常運転状態であるか否かを判断する。ECU41は定
常運転と判断したとき、ノッキング発生度合を反映する
上記補正値をノックセンサ36の検出値に基づいて算出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関で生じるノッ
キングを制御するノッキング制御装置に係る。詳しく
は、ノックセンサ等の検出値とノッキング判定レベルと
を比較することによりノッキングの発生の有無を判定
し、その判定結果に基づいてノッキングの発生を制御す
るようにした内燃機関のノッキング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関、特にガソリンエンジン
において、燃焼室内で混合気が異常燃焼すると、燃焼室
内の圧力上昇は正常なときのそれに比べて非常に速くな
る。このため、燃焼室で燃焼が起きる度にノッキングが
繰り返し生じる。ここで、許容範囲内の軽微なノッキン
グの発生状況下における燃焼は、エンジンの燃費や出力
トルクの向上等の観点から好ましい。しかし、ノッキン
グの発生頻度や大きさ等が許容範囲を超えた場合には、
エンジンにとって好ましくない。
【0003】そこで、ノックセンサ等によりノッキング
の発生頻度や大きさを検出し、その検出値に基づいて点
火時期を遅角又は進角させて点火時期を制御することに
より、ノッキングの発生を制御するものがある。
【0004】特開昭63−138162号公報は上記の
ようなノッキング制御装置の一例を開示する。この装置
で、制御回路はノックセンサの検出値をなまし処理、即
ち平均化処理することにより、ノイズレベルを算出す
る。一方、制御回路はエンジンが定常運転状態であるか
否かを判断する。この判断を、制御回路はクランク角セ
ンサにより検出されるンジン回転速度の変化率(単位時
間当たりの変化値)が所定の基準値以下であるか否かを
判断することにより行う。定常運転状態であると判断し
たとき、制御回路はノックセンサの検出値を統計的に計
算することにより、ノッキングの発生度合(ノッキング
の発生のし易さ)を反映した補正値を算出する。そし
て、制御回路は上記ノイズレベル及び補正値等に基づき
ノッキングの発生の有無の判定基準となるノッキング判
定レベルを算出する。更に、制御回路は算出されたノッ
キング判定レベルとノックセンサの検出値とを比較する
ことにより、ノッキングの発生の有無を判定する。制御
回路は、その判定結果に応じてエンジンの点火時期を制
御することにより、ノッキングの発生を制御する。この
装置では、エンジンの定常運転時にノックセンサの検出
値を統計的に計算して補正値を求めることにより、エン
ジンやノックセンサ等の特性上のバラツキやその経時変
化に応じてノッキング判定レベルを適切な方向へ自動修
正することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記公報の
ノッキング制御装置では、定常運転状態を判断するため
にエンジン回転速度の変化値と比較されるべき基準値が
エンジン回転速度の大きさに応じて特に定められていな
い。しかし、上記変化値に対する基準値はエンジン回転
速度の大きさによって実際に異なる。即ち、図10に示
すように、エンジン回転速度NEが高くなる程、その単
位時間当たりの変化値DNEは大きくなる。従って、上
記基準値を、エンジン回転速度が高速回転域の値である
ときの要求に合わせて一定の値に設定した場合には、そ
の基準値が低速回転域の値であるときの要求に適合しな
くなるおそれがある。従って、エンジン回転速度が低速
回転域の値であるときには、エンジンが過渡運転状態で
あると判断すべき状態を、制御回路が定常運転状態であ
ると判断してしまうおそれがある。その結果、制御回路
は定常運転時に算出されるべき補正値を過渡運転時に誤
って算出してしまい、ノッキング判定レベルの修正が不
適切なものとなるおそれがある。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、内燃機関やノックセンサ等
の特性上のバラツキやその経時変化等に対処して機関回
転速度の大きさの広い範囲でノッキング判定レベルを適
切に算出することを可能にし、もってノッキングの発生
を最小限に抑えながら内燃機関の燃費や出力トルクを最
大限に向上させることを可能にした内燃機関のノッキン
グ制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、図1に示すように、内燃機
関M1で発生するノッキングの大きさをノック検出手段
M2により検出し、その検出値をノッキング判定レベル
と比較することによりノッキングの発生の有無を判定
し、その判定結果に基づいてノッキング調整手段M3を
制御することによりノッキングの発生を制御するように
したノッキング制御装置であって、ノッキング判定レベ
ルをノック検出手段M2の検出値に基づいて算出するた
めの判定レベル算出手段M4と、その判定レベル算出手
段M4により算出されたノッキング判定レベルとノック
検出手段M2の検出値とを比較することによりノッキン
グの発生の有無を判定するためのノッキング判定手段M
5と、ノッキングの発生を制御するために、ノッキング
判定手段M5の判定結果に基づいてノッキング調整手段
M3を制御するための制御手段M6と、内燃機関M1の
回転速度を検出するための回転速度検出手段M7と、そ
の回転速度検出手段M7により検出される回転速度の変
化値と所定の基準値とを比較することにより内燃機関M
1が定常運転状態であるか否かを判断するための定常運
転判断手段M8と、その定常運転判断手段M8により定
常運転状態であると判断されたときに、ノック検出手段
M2の検出値に基づいてノッキングの発生度合を算出す
るための発生度合算出手段M9と、判定レベル算出手段
M4により算出されるノッキング判定レベルを発生度合
算出手段M9の算出値に基づいて補正するための判定レ
ベル補正手段M10と、定常運転判断手段M8における
基準値を回転速度検出手段M7の検出値の大きさに応じ
て変更するための基準値変更手段M11とを備えたこと
を趣旨とする。
【0008】
【作用】図1に示す構成の作用を説明する。ノッキング
判定手段M5は判定レベル算出手段M4により算出され
たノッキング判定レベルとノック検出手段M2により検
出される実際のノッキングの大きさとを比較することに
より、ノッキングの発生の有無を判定する。制御手段M
6はノッキング判定手段M5の判定結果に基づきノッキ
ング調整手段M3を制御することにより、内燃機関M1
におけるノッキングの発生を制御する。
【0009】ここで、定常運転判断手段M8は回転速度
検出手段7により検出される回転速度の変化値と所定の
基準値とを比較することにより、内燃機関M1が定常運
転状態であるか否かを判断する。このとき、基準値変更
手段M11は上記基準値を回転速度の大きさに応じて変
更する。例えば、回転速度が大きい場合には基準値を大
きい値に設定し、回転速度が小さい場合には基準値を小
さい値に設定する。そして、内燃機関M1が定常運転状
態であると判断されたとき、発生度合算出手段M9はノ
ック検出手段M2の検出値に基づいてノッキングの発生
度合、即ちノッキングの発生のし易さを算出する。更
に、判定レベル補正手段M10はノッキング判定レベル
をノッキングの発生度合に係る算出値に基づいて補正す
る。
【0010】従って、ノッキング判定レベルがノッキン
グの発生度合に応じて補正されることから、同判定レベ
ルに内燃機関M1及びノック検出手段M2等の特性上の
バラツキやその経時変化等の変動要因が反映される。更
に、定常運転状態を判断する際に回転速度の変化値と比
較されるべき基準値が、回転速度の大きさに応じて変更
されることから、回転速度の大きさの広い範囲で定常運
転状態が適正に判断され、ノッキングの発生度合が適正
に算出される。
【0011】
【実施例】以下、この発明に係る内燃機関のノッキング
制御装置を自動車に具体化した一実施例を図2〜図9を
参照して詳細に説明する。
【0012】図2はガソリンエンジンシステムを示す概
略構成図である。内燃機関としてのガソリンエンジン
(以下単に「エンジン」と書き表す)1はシリンダブロ
ック1a及びシリンダヘッド1bを含み、シリンダブロ
ック1aは燃焼室1cを含む気筒を複数(この実施例で
は4個)備える。各気筒に対応する吸気ポート2には、
エアクリーナ3から吸気通路4に吸入される外気が流れ
る。各気筒毎に設けられたインジェクタ5は、各吸気ポ
ート2へ燃料を噴射する。そして、それら外気と燃料と
の混合気は、各気筒毎に設けられた吸気バルブ6により
吸気ポート2が開かれるときに、燃焼室1cに導入され
る。更に、各気筒毎に設けられた点火プラグ7が作動す
ることにより、燃焼室1cにて混合気が爆発・燃焼して
ピストン8が作動し、エンジン1の駆動力が得られる。
その後、各気筒毎に設けられた排気バルブ9により排気
ポート10が開かれるときに、既燃焼ガスが排気ガスと
して燃焼室1cから排気通路11に導出され、更に触媒
12により浄化されて外部へ排出される。
【0013】吸気通路4の途中に設けられたスロットル
バルブ13は、アクセルペダル(図示しない)の操作に
連動して作動し、吸気通路4を開閉する。このスロット
ルバルブ13の作動により、吸気通路4に対する吸入空
気量Qが調節される。
【0014】エアクリーナ3の近傍に設けられた吸気温
センサ31は、吸気通路4に吸入される空気の温度(吸
入空気温度)THAを検出し、その温度に応じた信号を
出力する。エアクリーナ3の近傍に設けられたエアフロ
ーメータ32は、吸気通路4における吸入空気量Qを検
出し、その量に応じた信号を出力する。スロットルバル
ブ13の近傍に設けられたスロットルセンサ33は、同
バルブ13の開度(スロットル開度)TAを検出し、そ
の開度に応じた信号を出力する。このセンサ33は、ス
ロットルバルブ13が全閉となったことも検出する。
【0015】一方、排気通路11の途中に設けられた酸
素センサ34は、排気ガス中に残存する酸素濃度Oxを
検出し、その濃度に応じた信号を出力する。シリンダブ
ロック1aに設けられた水温センサ35は、同ブロック
1aを冷却するために流れる冷却水の温度(冷却水温
度)THWを検出し、その温度に応じた信号を出力す
る。更に、シリンダブロック1aに設けられた本発明に
おけるノック検出手段としてのノックセンサ36は、エ
ンジン1で発生するノッキングを含む振動を検出し、そ
の振動の大きさに応じたノック信号KCSを出力する。
【0016】ディストリビュータ14は各点火プラグ7
に印加されるべき点火信号を分配する。イグナイタ15
はエンジン1のクランク角度の変化に同期してディスト
リビュータ14へ高電圧を出力する。各点火プラグ7の
点火タイミングはイグナイタ15における高電圧の出力
タイミングにより決定される。この実施例では、各点火
プラグ7及びイグナイタ15が本発明のノッキング調整
手段を構成する。
【0017】ディストリビュータ14に設けられた回転
速度センサ37は、ディストリビュータ14に内蔵され
るロータ(図示しない)の回転に基づいてエンジン1の
回転速度(エンジン回転速度)NEを検出し、その速度
に応じた信号を出力する。同じくディストリビュータ1
4に設けられた気筒判別センサ38は、ロータの回転に
基づきエンジン1のクランク角度の変化を所定の割合で
検出し、その変化に応じた信号出力する。
【0018】そして、この実施例では、各種センサ等3
1〜38がエンジン1の運転状態を検出するための運転
状態検出手段を構成する。ここで、電子制御装置(EC
U)41は本発明における判定レベル算出手段、ノッキ
ング判定手段、制御手段、定常運転判断手段、判定レベ
ル補正手段、発生度合算出手段及び基準値変更手段を構
成する。このECU41は前述した各種センサ等31〜
38から出力される信号を入力する。ECU41はこれ
らの入力信号に基づき、各インジェクタ5及びイグナイ
タ15を制御する。
【0019】図3のブロック図に示すように、ECU4
1は中央処理装置(CPU)42、読み出し専用メモリ
(ROM)43、ランダムアクセスメモリ(RAM)4
4及びバックアップRAM45及びタイマカウンタ46
等を備える。ECU41はこれら各部42〜46と、外
部入力回路47と、外部出力回路48等とをバス49に
より接続してなる論理演算回路を構成する。ここで、R
OM43は所定の制御プログラム等を予め記憶する。R
AM44はCPU42の演算結果等を一時記憶する。バ
ックアップRAM45は予め記憶したデータを保存す
る。タイマカウンタ46は、同時に複数のカウント動作
を行うことができる。外部入力回路47はバッファ、波
形整形回路及びA/D変換器等を含む。外部出力回路4
8は駆動回路等を含む。各種センサ等31〜38は外部
入力回路47につながる。各部材5,15は外部出力回
路48につながる。
【0020】CPU42は外部入力回路47を介して入
力する各種センサ等31〜38からの信号を入力値とし
て読み込む。CPU42はそれら入力値に基づき、空燃
比制御を含む燃料噴射量制御及びノッキング制御を含む
点火時期制御等を実行するために、各部材5,15等を
制御する。ECU41には車両に搭載されたバッテリ
(図示しない)が接続されている。CPU42が行う各
部材5,15等の制御はバッテリから各部材5,15等
に対する通電を制御することを含む。
【0021】ここで、燃料噴射量制御とは、エンジン1
の運転状態に応じて各インジェクタ5から噴射される燃
料量を制御することである。空燃比制御とは、少なくと
も酸素センサ34の検出値に基づき、エンジン1におけ
る空燃比A/Fを制御することである。点火時期制御と
は、エンジン1の運転状態に応じてイグナイタ15を制
御することにより、各点火プラグ7を作動させて各燃焼
室1cにおける混合気の点火時期を制御することであ
る。更に、ノッキング制御とは、ノックセンサ36の検
出値に基づいてノッキングの発生の有無を判定し、その
判定結果に基づいて点火時期を制御することにより、ノ
ッキングの発生を制御することである。
【0022】次に、前述したECU41により実行され
る各種制御のうち、点火時期制御を含むノッキング制御
の処理内容について図4〜図10の各種フローチャート
等を参照して説明する。後述する各種ルーチンに関する
制御プログラム及び関数データ等はROM43が予め記
憶している。
【0023】図4はノッキング制御を含む点火時期制御
のための「点火時期制御ルーチン」を示し、ECU41
はこのルーチンを所定時間毎に周期的に実行する。EC
U41はこのルーチンへ移行すると、ステップ100に
おいて、各センサ等32,35,37の検出信号に基づ
き吸入空気量Q、冷却水温度THW及びエンジン回転速
度NEの値をそれぞれ読み込む。
【0024】ステップ110において、ECU41は今
回読み込まれた吸入空気量Q及びエンジン回転速度NE
の値に基づき、エンジン1の運転負荷Q/NE及びエン
ジン回転速度NEの値に応じた基本点火時期ITbの値
を算出する。
【0025】ステップ120において、ECU41は今
回にノッキング制御の実行条件が成立しているか否かを
判断する。ここで、ECU41は、冷却水温THWの値
が所定値以上で、しかも運転負荷Q/NEの値が所定値
以上であるときに上記実行条件が成立しているものと判
断する。上記実行条件が成立していない場合には、EC
U41は処理をそのままステップ150へ移行する。上
記実行条件が成立している場合には、ECU41は処理
をステップ130へ移行する。
【0026】ステップ130において、ECU41はノ
ッキング発生度合に相当するノッキング強度KCMの値
をRAM44から読み込む。ECU41はこのノッキン
グ強度KCMを、後述する図5の「ノッキング判定処理
ルーチン」に従って算出する。次いで、ステップ140
において、ECU41は読み込まれたノッキング強度K
CMに応じて、即ちノッキングの発生度合に応じて点火
時期を遅角補正するためのノッキング補正値KCCを算
出する。この実施例で上記各ステップ130,140を
実行するECU41は、本発明のノッキング判定手段を
構成する。
【0027】そして、ステップ120,140から移行
してステップ150において、ECU41はノッキング
の発生以外の要因に応じて点火時期を補正するための他
の補正値C1を算出する。周知のように、一般的な点火
時期制御では、冷却水温THWの大きさに応じて点火時
期を進角又は遅角させたり、エンジン1のアイドリング
時にエンジン回転速度NEの目標値に対する偏差に応じ
て点火時期を進角させたりする。このステップ150で
は、ECU41はそのような点火時期制御のために必要
な補正値C1を各種パラメータTHW,NE等に基づい
て算出する。
【0028】そして、ステップ160において、ECU
41は点火時期制御のために最終的な使われるべき目標
点火時期TIを算出する。即ち、ECU41は上記各種
補正値KCC,C1に基づき基本点火時期TIbを補正
することにより目標点火時期ITを算出する。
【0029】その後、ステップ170において、ECU
41は今回算出された目標点火時期ITに基づいて所要
のタイミングでイグナイタ15を制御することにより、
燃焼室1cにおける混合気の点火時期を実際に制御す
る。その後、ECU41は処理を一旦終了し、次のタイ
ミングでステップ100から処理を再開する。この実施
例でステップ170の処理を実行するECU41は、本
発明の制御手段に相当する。
【0030】上記のようにECU41は目標点火時期I
Tを算出し、その算出結果に基づいて通常の点火時期制
御を実行すると共に、ノッキング制御の実行条件が成立
している場合には、そのノッキング制御のための点火時
期制御を実行する。
【0031】ところで、この実施例で、ECU41は回
転速度センサ37及び気筒判別センサ38の検出信号に
基づきエンジン1の各気筒における爆発行程時期を判断
する。そして、ECU41は、その判断の都度、各気筒
でピストン8が上死点に達するタイミングでノッキング
判定処理を起動する。図5はそのための「ノッキング判
定処理ルーチン」を示す。ECU41はこのルーチンを
各気筒が爆発行程に入る度に起動する。ECU41はエ
ンジン1で生じたノッキングの強度を無・小・中・大の
4つに分類して判定し、その判定結果をRAM44に一
旦記憶する。
【0032】ECU41はこのルーチンへ移行すると、
ステップ200において、各センサ等32,35,3
6,37の検出信号に基づき吸入空気量Q、冷却水温度
THW、ノック信号KCS及びエンジン回転速度NEの
値をそれぞれ読み込む。
【0033】ステップ210において、ECU41は今
回にノッキング制御の実行条件が成立しているか否かを
判断する。ここでの実行条件の内容は、図4のステップ
120におけるそれと同じである。上記実行条件が成立
していない場合には、ECU41は処理をステップ27
0へ移行する。上記実行条件が成立している場合には、
ECU41は処理をステップ220へ移行する。
【0034】ステップ220において,ECU41はノ
ッキング判定レベルVLを算出する。この判定レベルV
Lは、今回に爆発行程にある気筒のノッキング強度KC
Mを判定するための基準となるものである。ECU41
はノッキング判定レベルVLを以下の計算式(1)に従
って算出する。
【0035】 VL=VM0*(K+ΔK)+VOS …(1) ここで、「VM0」は、前回に当該気筒に対してノッキ
ング判定処理を実行した際に求められたノック信号KC
Sをなまし処理、即ち平均化処理することにより求めら
れたなまし値である。「K」は、ノッキング判定レベル
VLを算出するためにエンジン回転速度NEに応じて設
定された基準値である。「ΔK」は、ノッキング音を一
定とするために、或いはノッキング判定レベルVLにエ
ンジン1やノックセンサ36の特性上のバラツキやその
経時変化を反映させるために所定期間毎に学習更新され
る補正値である。この学習更新については後述する。更
に、「VOS」は、エンジン1の過渡運転時(加速運転
時又は減速運転時)にノッキング判定レベルVLを補正
するための嵩上げ値であり、正又は負の値として設定さ
れる。この嵩上げ値VOSはエンジン1が定常運転状態
であるときに「0」に設定される。ECU41は上記各
種パラメータVL,VM,ΔK,VOSをそれぞれ各気
筒毎に算出する。更に、ECU41は補正値ΔKを、エ
ンジン回転速度NEの大きさに応じて低速用の補正値Δ
KL、中速用の補正値ΔKM及び高速用の補正値ΔKH
と3種類に設定する。そして、ECU41はノッキング
判定レベルVLを算出する際に、3種類の補正値ΔK
L,ΔKM,ΔKHの中からエンジン回転速度NEに応
じたものを選択して使う。この実施例でステップ220
の処理を実行するECU41は、本発明の判定レベル算
出手段に相当する。
【0036】次に、ステップ230において、ECU4
1は今回読み込まれたノック信号KCSと、今回算出さ
れたノッキング判定レベルVLとに基づいてノッキング
強度KCMを判定すると共に、この判定区間内における
ノック信号KCSの最大値VPを算出する。このステッ
プ230に係る詳しい内容については、図6に従って後
述する。この実施例でステップ230の処理を実行する
ECU41は、本発明のノッキング判定手段を構成す
る。
【0037】ステップ240において、ECU41は判
定されたノッキング強度KCMと、算出された最大値V
PをそれぞれRAM44に一旦記憶する。そして、ステ
ップ250において、ECU41は上記した補正値ΔK
の更新を実行するか否かを実行フラグXKCに基づいて
判断する。即ち、この実施例で、ECU41はエンジン
1が定常運転状態(定速運転状態等)であると判断した
場合に補正値ΔKの更新を許可するために実行フラグX
KCを「1」に設定し、定常運転状態ではないと判断し
た場合に補正値ΔKの更新を禁止するために実行フラグ
XKCを「0」に設定する。この実行フラグXKCの設
定については図9の「実行フラグ設定ルーチン」に従っ
て後述する。
【0038】このステップ250において、実行フラグ
XKCが「1」である場合、即ちエンジン1が定常運転
状態である場合には、ECU41は処理をステップ26
0へ移行する。実行フラグXKCが「0」である場合
は、即ちエンジン1が定常運転状態ではない場合に、E
CU41は処理をステップ270へ移行する。この実施
例でステップ250の処理を実行するECU41は、補
正値ΔKの更新を許可又は禁止するための補正値更新許
可手段に相当する。
【0039】ステップ260において、ECU41はノ
ッキング判定レベルVLを補正するための補正値ΔKを
学習更新する処理を実行し、その後の処理を一旦終了す
る。ステップ260に係る詳しい内容については、図
7,8に従って後述する。この実施例でステップ260
の処理を実行するECU41は、本発明の発生度合算出
手段に相当する。
【0040】一方、ステップ210,250から移行し
てステップ270において、ECU41は補正値ΔKの
学習更新を実行する際に使う各種カウンタ等を初期化
し、その後の処理を一旦終了する。
【0041】図6は上記ステップ230における最大値
VPを算出するための「最大値算出ルーチン」を示す。
先ずステップ300において、ECU41はエンジン回
転速度NEに基づき開始時刻tS及び終了時刻tEをそ
れぞれ設定する。ここでは、今回に爆発行程にある気筒
について「10°CA/ATDC〜90°CA/ATD
C」の区間をノッキング判定区間として、ECU41は
現時点からの判定区間の開始時刻tS及び終了時刻tE
をそれぞれ設定する。併せて、ECU41はそれらの時
刻tS,tEを計時するためのタイマをセットする。
【0042】次に、ステップ310において、ECU4
1はノッキング判定を開始するのを待つ。即ち、ECU
41はタイマの計時結果が開始時刻tSになるのを待
つ。そして、その開始時刻tSになると、ステップ32
0において、ECU41はノック信号KCSのA/D変
換値(以下「ノック信号レベル」と書き表す)VADを
読み込む。
【0043】続いて、ステップ330において、ECU
41は図5のステップ220で算出されたノッキング判
定レベルVLの値とノック信号レベルVADの値とを比
較する。そして、ノック信号レベルVADがノッキング
判定レベルVLよりも大きい場合には、エンジン1でノ
ッキングが発生しているものとして、ECU41は処理
をステップ340へ移行する。そして、ステップ340
において、ECU41はノッキング判定用の第1のカウ
ンタCxの値を「1」だけインクリメントし、ステップ
350へ移行する。つまり、ECU41はノック信号レ
ベルVADがノッキング判定レベルVLを超えた回数を
インクリメントするのである。ノック信号レベルVAD
がノッキング判定レベルVL未満である場合には、EC
U41は処理をそのままステップ350へ移行する。
【0044】ステップ350において、ECU41はノ
ック信号KCSの平均値VMADを以下の計算式(2)
に従って算出する。 VMAD=(15*VMAD0+VAD)/16 …(2) ここで、VMAD0は前回算出された平均値VMADの
値である。
【0045】更に、ステップ360において、ECU4
1はノック信号レベルVADの値が最大値VPを超えた
か否かを判断する。ノック信号レベルVADの値が最大
値VPを超えた場合には、ステップ370において、E
CU41はそのときのノック信号レベルVADを最大値
VPとして設定した後、処理をステップ380へ移行す
る。即ち、ECU41は最大値VPを更新するのであ
る。ノック信号レベルVADの値が最大値VP未満であ
る場合には、ECU41は処理をそのままステップ38
0へ移行する。
【0046】ステップ380において、ECU41はノ
ッキング判定を終了するか否かを判断する。即ち、EC
U41はステップ300でセットされたタイマの計時結
果が終了時刻tEになったか否かを判断する。そして計
時結果が終了時刻tEに達していない場合には、ECU
41は処理をステップ320へ移行し、ステップ320
〜370の処理を再び実行する。計時結果が終了時刻t
Eに達した場合には、ECU41は処理をステップ39
0へ移行する。
【0047】ステップ390において、ECU41は次
回の処理でノッキング判定レベルVLを算出するために
用いるノック信号KCSのなまし値VMを以下の計算式
(3)に従って算出する。
【0048】 VM=(3*VM0+VMAD)/4 …(3) ここで、VM0は、前述したステップ220において既
にノッキング判定レベルVLを算出するのに用いられた
前回のなまし値である。
【0049】ステップ400において、ECU41は開
始時刻tSから終了時刻tEまでのノッキング判定区間
において、ステップ340でインクリメントされたカウ
ンタCxの値に応じてノッキング強度KCMを判定す
る。ここで、ECU41は上記カウンタCxの値が「1
以下」である場合にはノッキングが無いものと判定し、
同値が「2〜5」である場合にはノッキング強度KCM
が小さいものと判定する。更に、ECU41は、同値が
「6〜9」である場合にはノッキング強度KCMが中程
度であるものと判定し、同値が「10以上」である場合
にはノッキング強度KCMが大きいものと判定する。そ
の後、ステップ410において、ECU41は第1のカ
ンウタCxの値を「0」に初期化する。
【0050】更に、ステップ420において、ECU4
1はノッキングが発生したか否か、即ちステップ400
におけるノッキング強度KCMの判定結果が「大・中・
小」の何れかであるか否かを判断する。そして、ノッキ
ングが発生している場合には、ノッキング制御による点
火時期の遅角制御を実行するものとして、ステップ43
0において、ECU41は第2のカウンタCKを「1」
だけインクリメントし、その後の処理を一旦終了する。
ノッキングが発生していない場合には、ノッキング制御
による点火時期の遅角制御を実行しないものとして、そ
のままその後の処理を一旦終了する。
【0051】図7,8は上記ステップ260において補
正値ΔKを学習更新するために実行される「補正値学習
更新ルーチン」を示す。ステップ500において、EC
U41は各気筒毎に本ルーチンの実行回数をカウントす
るための第3のカウンタCPの値を「1」だけインクリ
メントする。
【0052】次に、ステップ510において、今回算出
されたノック信号KCSの最大値VPが各気筒毎に算出
されている中央値V50よりも大きいか否かを判断す
る。この中央値V50は最大値VPの度数分布における
50%の点に対応する値である。ここで、最大値VPが
中央値V50よりも大きい場合には、ECU41は処理
をステップ520へ移行し、最大値VPが中央値V50
未満である場合には、ECU41は処理をステップ54
0へ移行する。
【0053】ステップ520において、ECU41は中
央値V50に後述する所定の設定値ΔV50を加算する
ことにより中央値V50を更新した後、処理をステップ
530へ移行する。
【0054】一方、ステップ540において、ECU4
1は最大値VPが算出されている中央値V50よりも小
さいか否かを判断する。最大値VPが中央値V50より
も小さい場合には、ECU41はステップ550におい
て、中央値V50から設定値ΔV50を減算することに
より中央値V50を更新し、処理をステップ530へ移
行する。最大値VPが中央値V50よりも小さくない場
合には、ECU41は処理をそのままステップ530へ
移行する。
【0055】ステップ530において、ECU41は次
回に中央値V50を更新するために使われるべき設定値
Δ50を以下の計算式(4)に従って算出する。 ΔV50=|VP−V50|/16 …(4) 上記ステップ510〜550では、最大値VPが中央値
V50よりも大きい場合には、中央値V50が設定値Δ
V50だけ増加し、最大値VPが中央値V50より小さ
い場合には、中央値V50が設定値ΔV50だけ減少す
る。これにより、中央値V50は常に最大値VPの累積
値に対して50%の大きさとなる。
【0056】次に、ステップ560において、ECU4
1はエンジン回転速度NEの値に基づいてノッキング音
調整用の目標係数Dを算出する。更に、ステップ570
において、ECU41は各気筒毎における最大値VPの
上限値VH及び下限値VLを以下の計算式(5),
(6)に従ってそれぞれ算出する。
【0057】VH=(A+D)*V50 …(5) VL=V50/A …(6) ここで、「A」は、上限値VH及び下限値VLを設定す
るために使われる変数である。ECU41は変数Aを後
述する処理により所定時間毎に更新する。
【0058】その後、ステップ580において、ECU
41は最大値VPが下限値VLを下回ったか否かを判断
する。そして、ECU41は、最大値VPが下限値VL
を下回っている場合に処理をステップ590へ移行し、
最大値VPが下限値VLを下回っていない場合に処理を
ステップ620へ移行する。
【0059】ステップ590において、ECU41は最
大値VPに係る対数変化値の分布形状を判定するため
に、各気筒毎に設定された第4のカウンタCHLの値を
「1」だけデクリメントする。更に、ステップ600に
おいて、ECU41は最大値VPが下限値VLを下回っ
た回数をカウントするために、各気筒毎に設定された第
5のカウンタCLの値を「1」だけインクリメントし、
処理をステップ610へ移行する。
【0060】一方、ステップ620におい、ECU41
は最大値VPが上限値VHを超えたか否かを判断する。
そして、最大値VPが上限値VHを超えている場合に
は、ステップ630において、ECU41はカウンタC
HLの値を「1」だけインクリメントし、処理をステッ
プ610へ移行する。最大値VPが上限値VHを超えて
いない場合には、ECU41は処理をそのままステップ
610へ移行する。
【0061】ステップ610において、ECU41は次
回のノッキング判定区間において新たな最大値VPを算
出するために最大値VPを「0」に初期化する。続い
て、ステップ615において、ECU41は前回に補正
値ΔKを学習更新してから所定時間(例えば「0.7
秒」)だけ経過したか否かを判断する。所定時間経過し
ていない場合には、ECU41はそのままその後の処理
を一旦終了する。所定時間経過している場合には、EC
U41は処理をステップ640へ移行する。
【0062】ステップ640において、ECU41はそ
の経過時間内にステップ500でインクリメントされる
第3のカウンタCPの値が所定値(例えば「16」)よ
りも大きいか否かを判断する。ここで、所定時間経過す
る間にECU41が上記ステップ500〜630を実行
した回数が少ないと、第4のカウンタCHLの値に基づ
いて最大値VPに係る対数変化値の分布形状を正確に判
断することができない。その結果、次のステップ650
以降の処理で補正値ΔKを誤った値に学習更新してしま
うおそれがある。ステップ640はこのような場合に補
正値ΔKの学習更新を禁止するための処理である。従っ
て、このステップ640で第3のカウンタCPの値が所
定値未満である場合には、ECU41は処理をそのまま
ステップ740へ移行する。一方、ステップ640で第
3のカウンタCPの値が所定値よりも大きい場合には、
ECU41は処理をステップ650へ移行する。
【0063】ステップ650において、ECU41は第
4のカウンタCHLの値が正の値であるか否かを判断す
る。ここで、第4のカウンタCHLの値が正の値である
場合(即ち、最大値VPが上限値VHを超えた回数が下
限値VLを下回った回数よりも大きい場合)には、ノッ
キングの発生頻度が目標値よりも大きいものとして、E
CU41は処理をステップ660へ移行する。
【0064】ステップ660において、ECU41は第
2のカウンタCKの値が「1」以下であるか否かを判断
する。ここで、第2のカウンタCKの値が「1」以下で
ある場合には、ステップ670において、ECU41は
補正値ΔKから所定値βを減算することにより補正値Δ
Kを更新する。その後、ECU41は処理をステップ6
80へ移行する。第2のカウンタCKの値が「1」より
も小さい場合には、ECU41はそのまま処理をステッ
プ680へ移行する。
【0065】つまり、ノッキングの発生頻度が目標値よ
りも大きいにも拘らず、第2のカウンタCKの値が
「1」以下で、所定時間経過する間にノッキング制御に
よる点火時期の遅角制御の実行回数が1回以下である場
合に、ノッキク判定レベルVLが過大であるものとし
て、ECU41は補正値ΔKを小さくするのである。
【0066】一方、ステップ650において、第4のカ
ウンタCHLの値が正の値でない場合には、ステップ6
90において、ECU41は第4のカウンタCHLの値
が負の値であるか否かを判断する。そして、第4のカウ
ンタCHLの値が負の値でない場合には、ECU41は
処理をそのままステップ680へ移行する。第4のカウ
ンタCHLの値が負の値である場合(即ち、最大値VP
が下限値VLを下回った回数が上限値VHを超えた回数
よりも大きい場合)には、ノッキングの発生頻度が目標
値よりも小さいものとして、ECU41は処理をステッ
プ700へ移行する。
【0067】ステップ700において、ECU41は第
2のカウンタCKの値が「1」を超えたか否かを判断す
る。ここで、第2のカウンタCKの値が「1」を超えた
場合には、ステップ710において、ECU41は補正
値ΔKに所定値βを加算することにより補正値ΔKを更
新する。その後、ECU41は処理をステップ680へ
移行する。第2のカウンタCKの値が「1」未満である
場合には、ECU41は処理をそのままステップ680
へ移行する。
【0068】つまり、ノッキングの発生頻度が目標値よ
りも小さいにも拘らず、第2のカウンタCKの値が
「1」を超え、所定時間経過する間にノッキング制御に
よる点火時期の遅角制御が複数回実行されるような場合
には、ノッキング判定レベルVが過少であるものとし
て、ECU41は補正値ΔKを大きくするのである。
【0069】上記ステップ650〜710のルーチン
は、ノッキング判定レベルVLを算出するために使われ
る補正値ΔKを、最大値VPに係る分布形状が所望の形
状になるように逐次更新するものであり、ノッキング判
定レベルVLをノッキング音が一定となるように補正す
るためのものである。
【0070】又、この実施例でECU41は、補正値Δ
Kをエンジン回転速度NEに応じて低速用、中速用及び
高速用の3種類の補正値ΔKL,ΔKM,ΔKHに設定
する。そのため、ステップ670又はステップ710で
は、ECU41は補正値ΔKを更新する際に3種類の補
正値ΔKL,ΔKM,ΔKHの中からエンジン回転速度
NEに応じた補正値ΔKを選択し、その値を更新する。
【0071】そして、ステップ680において、ECU
41はステップ600で最大値VPが下限値VLを下回
ったときにインクリメントされた第5のカウンタCLの
値が「0」か否かを判断する。そして、第5のカンウタ
CLの値が「0」である場合には、ステップ720にお
いて,ECU41は上限値VHを設定するために使われ
る変数Aから所定値γを減算することによりその変数A
を更新し、処理をステップ740へ移行する。第5のカ
ウンタCLの値が「0」でない場合には、ステップ73
0において、ECU41は変数Aに所定値γを加算する
ことによりその変数Aを更新し、処理をステップ740
へ移行する。
【0072】この処理により、変数Aの値は最大値VP
が下限値VLを下回る回数が「1」以下となるように逐
次更新される。そして、ステップ740において、EC
U41は所定時間が経過した後に、上記ステップ650
〜730において補正値ΔKを更新可能とするために、
その更新のために使われる各種カウンタCP,CHL,
CL,CKの値をそれぞれ「0」に初期化する。上記の
ようにして、ノッキング判定レベルVLを補正するため
に使われる補正値ΔK(ΔKL,ΔKM,ΔKH)が、
エンジン1の定常運転時に学習更新される。この実施例
では、最大値VPが上限値VHを超えた回数と下限値V
Lを下回った回数との偏差(即ち第4のカウンタCHL
の値)に基づき、最大値VPに係る対数変換値の分布形
状が所定形状となるように、補正値ΔKが所定時間毎に
更新される。そして、このように学習更新される補正値
ΔKには、エンジン1及びノックセンサ36等の特性上
のバラツキやその経時変化等の変動要因が反映されるこ
とになる。
【0073】図9は前述した補正値ΔKの更新を許可又
は禁止するための実行フラグXKCを設定するための
「実行フラグ設定ルーチン」を示す。ECU41はこの
ルーチンを所定時間毎に実行する。
【0074】ECU41はこのルーチンを開始すると、
ステップ800において、回転速度センサ37の検出信
号に基づきエンジン回転速度NEの値を読み込む。次
に、ステップ810において、ECU41はそのエンジ
ン回転速度NEに係る前回の値と今回の値との差を回転
速度変化値DNEとして算出する。この実施例でステッ
プ810の処理を実行するECU41は、エンジン回転
速度NEの変化値を算出するための変化値算出手段に相
当する。
【0075】続いて、ステップ820において、ECU
41は今回のエンジン回転速度NEの値が所定の基準値
N1以上であるか否かを判断する。この基準値N1はエ
ンジン回転速度NEの値が高速回転域の値であるか否か
を判別するための値であり、エンジン1の種類等に応じ
て適宜に定めることができる。
【0076】そして、ステップ820でエンジン回転速
度NEの値が基準値N1以上である場合、即ちエンジン
回転速度NEの値が高速回転域の値である場合には、E
CU41は処理をステップ830へ移行する。
【0077】ステップ830において、ECU41は今
回算出された回転速度変化値DNEが二つの基準値a,
bの間の値であるか否かを判断する。ここで、基準値a
は負の値であり、回転速度変化値DNEのバラツキ範囲
内における最小値に相当する。基準値bは正の値であ
り、回転速度変化値DNEのバラツキ範囲内における最
大値に相当する。この実施例では、基準値aの絶対値が
基準値bの絶対値よりも小さいものとして設定されてい
る。そして、回転速度変化値DNEが両基準値a,bの
間の値である場合には、エンジン1が定常運転状態であ
ることから、ECU41はステップ840において、前
述した実行フラグXKCを「1」に設定し、その後の処
理を一旦終了する。回転速度変化値DNEが両基準値
a,bの間の値でない場合には、エンジン1が定常運転
状態ではなく、加速運転状態又は減速運転状態であるこ
とから、ECU41はステップ850において、実行フ
ラグXKCを「0」に設定し、その後の処理を一旦終了
する。
【0078】一方、ステップ820でエンジン回転速度
NEの値が基準値N1未満である場合、即ちエンジン回
転速度NEの値が高速回転域の値でない場合には、EC
U41は処理をステップ860へ移行する。
【0079】ステップ860において、ECU41は今
回算出された回転速度変化値DNEが二つの基準値c,
d(c,d<a,b)の間の値であるか否かを判断す
る。ここで、基準値cは負の値であり、基準値dは正の
値である。この実施例では、基準値cの絶対値が基準値
dの絶対値と等しいものとして設定されている。そし
て、回転速度変化値DNEが両基準値c,dの間の値で
ある場合には、エンジン1が定常運転状態であることか
ら、ECU41はステップ840において、実行フラグ
XKCを「1」に設定し、その後の処理を一旦終了す
る。回転速度変化値DNEが両基準値c,dの間の値で
ない場合には、エンジン1が定常運転状態ではなく、加
速運転状態又は減速運転状態であることから、ECU4
1はステップ870において、実行フラグXKCを
「0」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0080】上記のようにこの実施例で、ECU41は
回転速度変化値DNEの大きさに基づいてエンジン1が
定常運転状態であるか否かを判断し、定常運転状態であ
る場合には実行フラグXKCを「1」に、そうでない場
合には実行フラグXKCを「0」に設定する。併せて、
ECU41は定常運転状態であるか否かを判断するため
の基準値a〜dの範囲を、エンジン回転速度NEの値が
高速回転域の値であるか否かによって変更する。この実
施例でステップ830,860の処理を実行するECU
41は、それぞれ本発明の定常運転状態判断手段に相当
し、ステップ820の処理を実行するECU41は、本
発明の基準値変更手段に相当する。
【0081】以上説明したように、この実施例のノッキ
ング制御装置によれば、ECU41はノックセンサ36
で検出されるノック信号KCSのA/D変換値、即ちノ
ック信号レベルVADをなまし処理(平均化処理)する
ことにより、なまし値VMを算出する。ECU41はエ
ンジン1の運転状態が定常運転状態であると判断したと
きに、ノッキング音を一定とするために、或いはノッキ
ング判定レベルVLにエンジン1やノックセンサ36の
特性上のバラツキやその経時変化を反映させるために使
用される補正値ΔKを学習更新する。この補正値ΔKは
ノッキングの発生度合を反映する。更に、ECU41は
なまし値VM及び補正値ΔK等に基づいてノッキング判
定レベルVLを算出する。ECU41はその判定レベル
VLとノック信号レベルVADとを比較することによ
り、ノッキングの発生の有無、即ちノッキング強度KC
Mを判定する。ECU41はそのノッキング強度KCM
に基づいてノッキング制御のための補正値KCCを算出
し、その補正値KCCに基づいて目標点火時期ITを算
出する。ECU41はその目標点火時期ITに基づいて
イグナイタ15を所要のタイミングで制御することによ
り、点火時期を遅角補正してノッキングの発生を制御す
る。この結果、ノッキングの発生頻度や大きさを最小限
に抑えながらエンジン1の燃費や出力トルクを最大限に
向上させることができる。
【0082】ここで、ECU41はエンジン回転速度N
Eの単位時間当たりの変化分に相当する回転速度変化値
DNEと所定の基準値a〜dにより設定される範囲とを
比較することにより、エンジン1が定常運転状態である
か否かを判断する。このとき、ECU41は判断用の基
準値a〜dにより設定される範囲を、エンジン回転速度
NEが高速回転域の値であるか否かによって変更する。
即ち、エンジン回転速度NEが高速回転域の値となる場
合には、それに合わせて判断用の基準値を相対的に大き
い二つの基準値a,bの間の範囲に設定し、エンジン回
転速度NEが高速回転域の値とならない場合には、それ
に合わせて判断用の基準値を相対的に小さい二つの基準
値c,dの間の範囲に設定する。そして、ECU41は
エンジン1が定常運転状態であると判断したとき、ノッ
キングの発生のし易さを反映した補正値ΔKをノックセ
ンサ36の検出値に基づいて算出する。そして、ECU
41はその補正値ΔKをノッキング判定レベルVLの算
出に際して同判定レベルVLを補正するために適用す
る。
【0083】この実施例では、個々のエンジンシステム
毎で異なるノッキングの発生のし易さを反映した補正値
ΔKに基づきノッキング判定レベルVLが補正される。
そのため、ノッキング判定レベルVLにエンジン1及び
ノックセンサ36等の特性上のバラツキやその経時変化
等の変動要因が反映される。更に、定常運転状態を判断
する際、ECU41は回転速度変化値DNEと比較され
るべき基準値a〜dの範囲をエンジン回転速度NEの大
きさに応じて変更する。
【0084】従って、エンジン回転速度NEの大きさの
広い範囲で定常運転状態が適正に判断され、その判断時
に補正値ΔKが適切に算出される。その結果、エンジン
回転速度NEの大きさの広い範囲でノッキングの発生頻
度や大きさに応じて最適なノッキング判定レベルVLを
算出することができる。その意味で、エンジン回転速度
NEの大きさの広い範囲でノッキングの発生を最小限に
抑えながらエンジン1の燃費や出力トルクを最大限に向
上させることができる。
【0085】この実施例では、ノック信号レベルVAD
をなまし処理していることから、ノック信号KCSに多
少のノイズが含まれていてもそのノイズの影響をノッキ
ング強度KCMの判定から排除することができる。
【0086】更に、この実施例では、エンジン1の過渡
運転時、即ち加速運転時又は減速運転時に、ECU41
がノッキング判定レベルVLを所定の嵩上げ値VOSに
基づき補正する。従って、過渡運転時には、ノック信号
レベルVADをなまし処理することにより起こりうるノ
ッキング判定レベルVL等の算出遅れ、延いてはノッキ
ング強度KCMの判定遅れを防止することができる。そ
の意味で、過渡運転時におけるノッキング制御の最適化
を図ることができる。
【0087】加えて、この実施例では、上限値VH及び
下限値VLを設定するために使われる変数Aが、所定時
間内において最大値VPが下限値VLを下回る回数が所
定回数(本実施例では「1」以下)となるように所定時
間毎に更新される。更に、上限値VHを設定するための
目標ノッキング音調整用の係数Dは、エンジン回転速度
NEが高くなるほど小さい値に設定される。このため、
補正値ΔK、延いてはノッキング判定レベルVLをエン
ジン回転速度NEが高くなるほど小さくなるように設定
して、人間が感じるノッキング音をエンジン回転速度N
Eの大きさに拘らず常に一定に制御することができる。
【0088】尚、この発明は次の別の実施例に具体化す
ることもできる。以下の別の実施例でも、前記実施例と
同等の作用及び効果を得ることができる。 (1)前記実施例では、エンジン回転速度NEの大きさ
を高速回転域であるか否かにより二つに区分し、各区分
毎に回転速度変化値DNEと比較されるべき基準値の範
囲、即ち両基準値a,bの間の範囲と、両基準値c,d
の間の範囲とを設定している。これに対し、エンジン回
転速度NEの大きさを三つ以上の範囲に区分し、各区分
毎に回転速度変化値DNEと比較されるべき基準値の範
囲を設定してもよい。或いは、回転速度変化値DNEと
比較されるべき基準値を、エンジン回転速度NEの大き
さに対してリニアな特性をもって設定してもよい。
【0089】これらの場合には、ノッキング判定レベル
VLをより適切に補正することができ、延いてはノッキ
ング制御をより高精度に実行することができる。 (2)前記実施例では、各点火プラグ7及びイグナイタ
15によりノッキング調整手段を構成した。これに対
し、過給圧を調整するための過給機、或いはEGR量を
調整するためのEGR装置等をノッキング調整手段とし
て設けることもできる。或いは、インジェクタをノッキ
ング調整手段として、そのインジェクタより噴射される
燃料量を補正するようにしてもよい。
【0090】(3)前記実施例では、エアフローメータ
32により吸入空気量Qを検出して燃料噴射量制御を実
行するようにしたL−J方式のエンジンシステムに具体
化した。これに対し、吸気通路の圧力を圧力センサによ
り検出して燃料噴射量を制御するようにしたD−J方式
のエンジンシステムに具体化することもできる。
【0091】更に、上記実施例には、特許請求の範囲に
記載した技術的思想に係る次のような各種の実施態様が
含まれることを以下にその効果と共に記載する。 (イ)請求項1に記載の発明において、判定レベル算出
手段はノッキング判定レベルを算出するために、更にノ
ック検出手段の検出値をなまし処理するようにした内燃
機関のノッキング制御装置。
【0092】この構成によれば、ノック検出手段の検出
値に多少のノイズが含まれていてもそのノイズの影響を
ノッキングの判定から排除することができる。尚、この
明細書で発明の構成に係る用語等を以下のように定義す
る。
【0093】(a)ノッキングとは、気筒内のエンドガ
スの自己着火により発生した圧力波がシリンダ内で引き
起こす気柱振動を意味する。これに起因して「カリカ
リ」という音がエンジンから聞こえる。点火時期を進角
させたり、気筒内の圧縮比を上げたり、過給機を備えた
エンジンでは、全負荷付近で気筒内の圧縮圧力が高くな
り、ノッキングが発生し易くなる。一般に、微弱なノッ
キング(トレースノック)はエンジンの燃費や出力を共
に増大させる効果がある。
【0094】(b)ノッキング制御とは、ノックセンサ
等によりノッキングを検出し、微小なノッキング状態又
はノッキング発生の直前の状態でエンジンの運転を制御
することを意味する。一般には、応答性の点で有利な点
火時期制御が用いられ、ノッキングの発生を検出(判
定)したときに点火時期を遅角させ、ノッキングの発生
を検出(判定)しないときに点火時期を進角させる。
【0095】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ノック
検出手段の検出値に基づいてノッキング判定レベルを算
出し、その判定レベルとノック検出手段の検出値とを比
較することによりノッキングの発生の有無を判定し、そ
の判定結果に基づいてノッキングの発生を制御するよう
にしたノッキング制御装置を前提とする。そして、内燃
機関の回転速度の変化値とその回転速度の大きさに応じ
て変更される基準値とを比較することにより定常運転状
態であるか否かを判断する。更に、定常運転状態である
と判断した場合には、ノック検出手段の検出値に基づい
てノッキングの発生度合を算出する。そして、その発生
度合に基づいてノッキング判定レベルを補正するように
している。
【0096】従って、ノッキング判定レベルには内燃機
関やノック検出手段等の特性上のバラツキやその経時変
化等が反映され、回転速度の大きさの広い範囲で定常運
転状態が適正に判断されてノッキングの発生度合が常に
適正に算出される。その結果、内燃機関やノックセンサ
等の特性上のバラツキやその経時変化等に対処して回転
速度の大きさの広い範囲でノッキング判定レベルを適切
に算出することができ、もってノッキングの発生を最小
限に抑えながら内燃機関の燃費や出力トルクを最大限に
向上させることができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基本概念構成図。
【図2】 ガソリンエンジンシステムの概略構成図。
【図3】 ECUのブロック構成図。
【図4】 「点火時期制御ルーチン」を示すフローチャ
ート。
【図5】 「ノッキング判定処理ルーチン」を示すフロ
ーチャート。
【図6】 「最大値算出ルーチン」を示すフローチャー
ト。
【図7】 「補正値学習更新ルーチン」を示すフローチ
ャート。
【図8】 図7のルーチンの続きを示すフローチャー
ト。
【図9】 「実行フラグ設定ルーチン」を示すフローチ
ャート。
【図10】 従来技術に係りエンジン回転速度の大きさ
に対する回転速度変化値の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、7…点火プラグ、15
…イグナイタ(7,15はノッキング調整手段を構成す
る)、36…ノック検出手段としてのノックセンサ、4
1…ECU(41は判定レベル算出手段、ノッキング判
定手段、制御手段、定常運転判断手段、判定レベル算出
手段、発生度合算出手段及び基準値変更手段を構成す
る)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関で発生するノッキングの大きさ
    をノック検出手段により検出し、その検出値をノッキン
    グ判定レベルと比較することによりノッキングの発生の
    有無を判定し、その判定結果に基づいてノッキング調整
    手段を制御することによりノッキングの発生を制御する
    ようにしたノッキング制御装置であって、 前記ノッキング判定レベルを前記ノック検出手段の検出
    値に基づいて算出するための判定レベル算出手段と、 前記判定レベル算出手段により算出されたノッキング判
    定レベルと前記ノック検出手段の検出値とを比較するこ
    とによりノッキングの発生の有無を判定するためのノッ
    キング判定手段と、 ノッキングの発生を制御するために、前記ノッキング判
    定手段の判定結果に基づいて前記ノッキング調整手段を
    制御するための制御手段と、 前記内燃機関の回転速度を検出するための回転速度検出
    手段と、 前記回転速度検出手段により検出される回転速度の変化
    値と所定の基準値とを比較することにより前記内燃機関
    が定常運転状態であるか否かを判断するための定常運転
    判断手段と、 前記定常運転判断手段により定常運転状態であると判断
    されたときに、前記ノック検出手段の検出値に基づいて
    ノッキングの発生度合を算出するための発生度合算出手
    段と、 前記判定レベル算出手段により算出されるノッキング判
    定レベルを前記発生度合算出手段の算出値に基づいて補
    正するための判定レベル補正手段と、 前記定常運転判断手段における前記基準値を前記回転速
    度検出手段の検出値の大きさに応じて変更するための基
    準値変更手段とを備えたことを特徴とする内燃機関のノ
    ッキング制御装置。
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Cited By (5)

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