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JPH08150678A - 積層シートおよびこの積層シートを用いた容器 - Google Patents

積層シートおよびこの積層シートを用いた容器

Info

Publication number
JPH08150678A
JPH08150678A JP7252180A JP25218095A JPH08150678A JP H08150678 A JPH08150678 A JP H08150678A JP 7252180 A JP7252180 A JP 7252180A JP 25218095 A JP25218095 A JP 25218095A JP H08150678 A JPH08150678 A JP H08150678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laminated sheet
polyethylene
laminated
container
barrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7252180A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiko Hattori
章子 服部
Yoshinaga Shirosugi
嘉良 白杉
Yoshiaki Take
喜昭 武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP7252180A priority Critical patent/JPH08150678A/ja
Publication of JPH08150678A publication Critical patent/JPH08150678A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Tubes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Bag Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】浸透性の高い内容物を封入しても、経時的に接
着強度の低下の小さい積層シートを提供することによ
り、安定した内容物の保存性を有する容器を提供する。 【構成】基材の内容物と接する側にバリヤー層、バリヤ
ー性共押しフィルム、さらに必要に応じてヒートシール
層を順次設けた構成で、前記各層間を接着材を用いるこ
となく、必要に応じて酸変性ポリオレフィン、またはポ
リオレフィンを介して積層した積層シートである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体から半流体の
内容物を充填する容器を形成するのに好適な積層シー
ト、およびこの積層シートを用いた容器に関し、特に高
浸透性物質を含有する内容物を封入した場合において
も、この内容物の保存性において優れた作用を有する積
層シート、およびこの積層シートを用いた容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ジュース、牛乳、酒のような液
体を封入する容器として、紙を主体とする積層シートを
成形した紙容器が汎用されている。これらの内容物を封
入するために用いられる紙容器の構成は、 a.(外側)ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ
ニウム箔/ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン
(内側) b.(外側)ポリエチレン/紙/ポリエチレン/アルミ
ニウム箔/延伸ナイロン/ポリエチレン(内側) に代表されている。
【0003】ここで、アルミニウム箔から内側の層を接
合するために、それぞれイソシアネート系接着剤に代表
される接着剤を用いて接着していた。これらの接着剤を
用いた積層シートは、強い接着強度を有していて、前記
に示した内容物においては問題なく使用可能であった。
一方、紙容器は、使用後、再生、廃棄の面で他のプラス
チックボトル、金属缶に比較して有利であるから、これ
らの容器に充填されていた内容物である、パーマ液、モ
ーターオイル、シャンプー、車用洗剤等各種内容物に利
用されるようになってきている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところが、これらの内容物の
中には、香料、有機溶剤、アルカリ成分等の浸透性の高
い成分を含むものもあり、これらの成分を含む内容物
を、前述した層構成の容器に充填した場合、以下の問題
が発生していた。アルミニウム箔から内側に設けた層間
の接着強度が、封入直後は十分な強度を示していたが、
一定時間経過後は、殆ど接着強度を示さなくなり(デラ
ミ現象)、容器としての役目を果たさないことが判明し
た。
【0005】そこで、本発明の目的は、浸透性の高い内
容物を封入しても、経時的な接着強度の低下の小さい積
層シートを提供することにより、安定した内容物保存性
を有する容器を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材の内容物
と接する側にバリヤー層、バリヤー性共押しフィルム、
さらに必要に応じてヒートシール層を順次設けた構成
で、前記各層間を接着剤を用いることなく、必要に応じ
て酸変性ポリオレフィン、またはポリオレフィンを介し
て積層した積層シートである。
【0007】本発明において、バリヤー性共押出しフィ
ルムとしては共押出しフィルムの延伸フィルムを用いる
ことができ、この場合、バリヤー性に優れる積層シート
を得ることができる。また、本発明は、基材の外面側
に、最内層の樹脂層(多くはヒートシール層)とヒート
シール可能なヒートシール性樹脂層を設けることがで
き、この場合は両面ヒートシール性の積層シートを提供
することができる。さらに本発明は、必要に応じて基材
として紙を含む積層材を用いることにより、種々の用途
に用いることができる。例えば前記の積層シートを、チ
ューブ状、袋、紙容器に成形した容器を得ることができ
る。
【0008】ここで、積層シートを形成するバリヤー層
は、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着フィルム、酸化
ケイ素や酸化アルミニウム等の無機酸化物の蒸着フィル
ムなどの、酸素透過度が1.0cc/m2 ・atm ・24hrs
以下の素材、あるいはエチレン−ビニルアルコール共重
合体フィルムやポリエチレン/接着層/ナイロン/エチ
レン−ビニルアルコール共重合体/ナイロン/接着層/
ポリエチレンからなる共押し出しフィルムなどの、バリ
ヤー性に優れたプラスチック材料からなる。なお、収納
する内容物が金属を腐食したり、逆に金属に触れると変
質するものであるような場合、上記バリヤー層として
は、アルミニウムなどの金属を含まない、酸化ケイ素等
の蒸着フィルムや上記共押出し延伸フィルムなどを用い
ることが好ましい。
【0009】また、バリヤー性共押出しフィルムは、ポ
リエチレン/接着層/ナイロン/接着層/ポリエチレ
ン、ポリエチレン/接着層/エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体/接着層/ポリエチレンからなる未延伸フィ
ルムで、厚さは50〜85μmのフィルムであるか、ポ
リエチレン/接着層/ナイロン/エチレン−ビニルアル
コール共重合体/ナイロン/接着層/ポリエチレンから
なる延伸または未延伸フィルムで、厚さは20〜30μ
mのフィルムである。
【0010】そして、ヒートシール層は、低密度ポリエ
チレン、中密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のエチレン
共重合体が適当である。なお、バリヤー性共押出しフィ
ルムがヒートシール性を有するものであるときは、この
ヒートシール層は必ずしも必要ではない。
【0011】以上の各層は、接着剤を用いずに積層す
る。積層方法としては、例えば各層を押出し成形すると
同時に積層する、押出しラミネート法が採用できる。ま
た、各層の間に、酸変性ポリオレフィンあるいはポリオ
レフィンをサンドラミネート法にて設け、接合すること
ができる。上記酸変性ポリオレフィンは、バリヤー層と
バリヤー性共押出しフィルムとを接合するのに主に用い
るもので、例えば、エチレン−アクリル酸共重合体、エ
チレン−メタアクリル酸共重合体、エチレン−アクリル
酸エステル共重合体が使用できる。
【0012】また、各層の接合にポリオレフィンを用い
る場合、その樹脂としては、低密度ポリエチレンが適当
である。特に、バリヤー層として前記ポリエチレン/接
着層/ナイロン/エチレン−ビニルアルコール共重合体
/ナイロン/接着層/ポリエチレンからなる共押出し延
伸フィルムを用いるときは、廉価で、接着性にも問題の
ない、低密度ポリエチレンを用いることが好ましい。他
方、バリヤー性共押出しフィルムが未延伸フィルムの場
合は、接合用の上記樹脂を省略し、直接ヒートシール層
を押出しコートして設けてもよい。
【0013】また、酸変性ポリオレフィン、あるいはポ
リオレフィンを用いて各層を積層する場合、この酸変性
ポリオレフィン、あるいはポリオレフィンの表面にオゾ
ン処理を行うことにより、層間の接着強度を高めること
も可能である。
【0014】基材は、紙、プラスチックフィルムなどの
通常の包装材料として用いられているものであればその
種類は問わないが、容器の形態、例えばラミネートチュ
ーブ、紙容器の場合は、最内層の樹脂層:多くはヒート
シール層とヒートシールするために、基材の外面側に、
前記最内層の樹脂層とヒートシール可能なヒートシール
性樹脂層を設けることが好ましい。袋のように最内層の
ヒートシール層同士をヒートシールする場合は、外面側
にヒートシール性樹脂層を設ける必要はない。
【0015】本発明の積層シートにより成形された容器
は、容器内の内容物に高浸透性の物質が含有されていて
も、積層シート中にバリヤー性共押出しフィルムを積層
していて、その外側にバリヤー層を有するので、高浸透
性物質の浸透を阻止することができる。また、バリヤー
層、バリヤー性共押出しフィルム、ヒートシール層の各
層が、接着剤を用いないで、必要に応じて酸変性ポリオ
レフィン、またはポリオレフィンを介して積層されてい
るので、高浸透性物質が層間に滞留することがない。こ
のため、本発明の容器は、高浸透性物質を含有する内容
物を封入しても、層間にデラミが発生することがなく、
内容物の保存性が優れたものである。
【0016】
【実施例】
<実施例1>外側からポリエチレン(25μm)/紙
(320g/m2 )/ポリエチレン(25μm)/アル
ミニウム箔(7μm)/エチレン−アクリル酸共重合体
(20μm)/バリヤー性共押出しフィルム(25μ
m)*1/ポリエチレン(20μm)/ポリエチレン(4
0μm)の順に積層した積層シートを図1に示す形状に
打抜いたブランク板1を用い、図2に示す屋根型の紙製
容器2を成形した。
【0017】この紙製容器にパーマ液を充填し、40℃
で3ヶ月間保存し、層間の接着強度を測定した。接着強
度は300〜600g/15mmであった。 *1:ポリエチレン/接着層/ナイロン/エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体/ナイロン/接着層/ポリエチ
レンからなる延伸フィルム
【0018】<実施例2>外側からポリエチレン(25
μm)/紙(320g/m2 )/ポリエチレン(25μ
m)/アルミニウム箔(7μm)/エチレン−アクリル
酸共重合体(20μm)/バリヤー性共押出しフィルム
(50μm)*2/ポリエチレン(35μm)の順に積層
した積層シートを実施例1と同様にして紙製容器を成形
した。この紙製容器については実施例1と同様に保存
し、層間の接着強度を測定した。接着強度は200〜5
00g/15mmであった。 *2:ポリエチレン/接着層/エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体/接着層/ポリエチレンからなる未延伸フ
ィルム
【0019】<実施例3>実施例2のバリヤー性共押出
しフィルムとして、ポリエチレン/接着層/ナイロン/
接着層/ポリエチレンからなる厚さ85μmの未延伸フ
ィルムを用いた以外は、実施例と同じ構成の積層シート
を用いて紙製容器を成形した。この容器について実施例
1と同様に保存し、層間の接着強度を測定した。接着強
度は150〜500g/15mmであった。
【0020】<比較例1>外側からポリエチレン(25
μm)/紙(320g/m2 )/ポリエチレン(25μ
m)/アルミニウム箔(7μm)/接着剤/ポリエチレ
ンテレフタレート(12μm)/接着剤/ポリエチレン
(60μm)からなる積層シートを用い実施例1と同様
の容器を成形し、同様の保存テストを行ったところ、1
ヶ月経過した時点で、接着剤の部分の接着強度が0であ
った。 接着剤:ウレタン系2液接着剤(タケラックA515
(商品名)、武田薬品工業株式会社製)
【0021】<比較例2>比較例1のポリエチレンテレ
フタレートに代えて、延伸ナイロン(15μm)を用い
た以外は、比較例1と同様の積層シートを用い、実施例
1と同様の容器を成形し、同様の保存テストを行ったと
ころ、1ヶ月経過した時点で接着剤部分の接着強度が0
であった。
【0022】
【発明の効果】本発明の積層シートにより成形された容
器は、バリヤー層だけでなく、バリヤー性共押出しフィ
ルムを基材の内容物と接する側に設けたので、バリヤー
性能が向上し、内容物に高浸透性の物質を含んでいて
も、その浸透をさらに阻止することができる。 また、
各層間の積層に接着剤を用いていないので、高浸透性の
物質によるデラミ現象の発生が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の容器を成形するブランク板の平面図で
ある。
【図2】図1のブランク板を成形した容器の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…ブランクス板 2…紙製容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 101 9349−4F B65D 30/02 35/10 B

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の内容物と接する側にバリヤー層、バ
    リヤー性共押出しフィルムをこの順に設けた積層シート
    であって、前記各層間を接着剤を用いることなく積層し
    た積層シート。
  2. 【請求項2】バリヤー性共押出しフィルム上に、さらに
    ヒートシール層を設けたことを特徴とする、請求項1に
    記載の積層シート。
  3. 【請求項3】基材の外面側に、最内面の樹脂層とヒート
    シール可能なヒートシール性樹脂層を設けたことを特徴
    とする、請求項1または請求項2のいずれかに記載の積
    層シート。
  4. 【請求項4】前記各層間を、酸変性ポリオレフィンまた
    はポリオレフィンを介して積層したことを特徴とする、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の積層シー
    ト。
  5. 【請求項5】バリヤー性共押出しフィルムが延伸フィル
    ムである、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の
    積層シート。
  6. 【請求項6】バリヤー性共押出しフィルムが未延伸フィ
    ルムである、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の積層シート。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6に記載の積層シー
    トを成形した紙製容器。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項6に記載の積層シー
    トを成形したラミネートチューブ容器。
  9. 【請求項9】請求項1ないし請求項6に記載の積層シー
    トを成形した袋状容器。
JP7252180A 1994-09-30 1995-09-29 積層シートおよびこの積層シートを用いた容器 Pending JPH08150678A (ja)

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JP7252180A JPH08150678A (ja) 1994-09-30 1995-09-29 積層シートおよびこの積層シートを用いた容器

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JP6-236469 1994-09-30
JP23646994 1994-09-30
JP7252180A JPH08150678A (ja) 1994-09-30 1995-09-29 積層シートおよびこの積層シートを用いた容器

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JPH08150678A true JPH08150678A (ja) 1996-06-11

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005111920A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Toppan Printing Co Ltd 成型用積層シート及び成型容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005111920A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Toppan Printing Co Ltd 成型用積層シート及び成型容器

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A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040803