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JPH08142084A - 車両用内装材及びその製造方法 - Google Patents

車両用内装材及びその製造方法

Info

Publication number
JPH08142084A
JPH08142084A JP6306843A JP30684394A JPH08142084A JP H08142084 A JPH08142084 A JP H08142084A JP 6306843 A JP6306843 A JP 6306843A JP 30684394 A JP30684394 A JP 30684394A JP H08142084 A JPH08142084 A JP H08142084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
skin
interior
interior base
wadding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6306843A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Asano
野 芳 弘 浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ikeda Corp
Original Assignee
Ikeda Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ikeda Bussan Co Ltd filed Critical Ikeda Bussan Co Ltd
Priority to JP6306843A priority Critical patent/JPH08142084A/ja
Publication of JPH08142084A publication Critical patent/JPH08142084A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱溶融した内装基材が表皮材のワディング
側に含浸するのを防止し、トリコット等の布製の表皮の
表面が部分的に硬化したり、あばた状となるのを防止す
る。感触及び外観を向上させる。 【構成】 内装基材2がポリプロピレン基材からなり、
表皮材3が布製またはサーモプラスチックエラストマ
ー、またはサーモプラスチックオレフィンの何れかより
形成された表皮5を有する。表皮材3の裏面に不織布1
1を積層する。内装基材2と表皮材3とを内装基材2が
加熱された状態で常温のプレス成形型21により一体に
成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用内装材に関し、更
に詳細に説明すると、成形天井基材や、その他の車両用
内装材に用いられ、内装基材と、該内装基材の表面側に
接合される表皮材とからなる車両用内装材及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両等の成形天井や、ドアト
リム及びその他の内装材は天井基材及び内装基材等に表
皮材を接合して形成されている。これら天井基材及び内
装基材は2次発泡ポリプロピレン基材(以下PP基材と
いう。)を用いたものが存在する。
【0003】図4に示す如く、従来の車両用成形天井等
の内装材1は内装基材2と、この内装基材2の表面側に
接合された表皮材3とから形成されている。前記内装基
材2はPP基材からなり、また、表皮材3は表面側のト
リコット等の布製の表皮5と、この表皮5の裏面側に積
層されたスラブウレタン等のワディング6とから形成さ
れている。尚、符号5aは起毛部である。
【0004】また、図5に示す如く、内装基材2をPP
基材より形成し、表皮材3の表皮5をサーモプラスチッ
クエラストマー(TPE)、またはサーモプラスチック
オレフィン(TPO)の何れかより形成し、ワディング
6をポリエチレン(PE)フォームまたはポリプロピレ
ン(PP)フォームより形成したものが存在する。
【0005】従来の内装材1のPP基材からなる内装基
材2と表皮材3とを接合する場合には、PP基材を19
0〜230℃に加熱し、軟化発泡させた状態で表皮材3
のワディング6側に積層し、常温でプレス成形して一体
化している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す従来の内装
材1のPP基材からなる内装基材2と表皮材3とを接合
する場合には、PP基材を190〜230℃に加熱し、
軟化発泡させた状態で表皮材3のスラブウレタン等のワ
ディング6側に積層し、常温でプレス成形しているが、
スラブウレタン等のワディング6が通気性を有するた
め、溶融したPP基材2aが表皮材3のワディング6の
セルに含浸し、トリコット等の布製の表皮5の表面が部
分的に硬化し、あばた状となり、感触及び外観を悪化さ
せていた。
【0007】また、図5に示す従来の内装材1のPP基
材からなる内装基材2と表皮材3とを接合する場合に
は、PP基材を190〜230℃に加熱し、軟化発泡さ
せた状態で表皮材3のPEフォーム、PPフォーム等の
ワディング6側に積層し、常温でプレス成形している
が、PEフォーム、PPフォーム等のワディング6が通
気性を有さないため、接合時にPEフォーム、PPフォ
ーム等のワディング6とPP基材からなる内装基材2と
の間にエアー溜まり8が発生し、内装基材2とワディン
グ6とが剥離し、感触及び外観を悪化させていた。
【0008】本発明の目的は、表皮材が表面側の表皮
と、この表皮の裏面側に積層された通気性を有するスラ
ブウレタン等のワディングとから形成されている場合
に、加熱溶融した内装基材が表皮材のワディング側に含
浸するのを防止し、表皮の表面が部分的に硬化したり、
あばた状となるのを防止することができ、感触及び外観
を向上させることができる車両用内装材及びその製造方
法を提供するものである。
【0009】また本発明の他の目的は、表皮材の表皮が
トリコット等の布製の表皮、サーモプラスチックエラス
トマー、またはサーモプラスチックオレフィンの何れか
より形成され、ワディングが通気性を有さないポリエチ
レンフォーム、またはポリプロピレンフォームより形成
されている場合に、表皮材と内装基材の接合時に、表皮
材と内装基材との間にエアー溜まりが発生するのを防止
し、表皮材と内装基材とが剥離するのを防止し、感触及
び外観を向上させることができる車両用内装材及びその
製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、請求項1記載の車両用内装材
は、内装基材と、該内装基材の表面側に接合される表皮
材とからなる車両用内装材において、前記表皮材が表面
側の表皮と、裏面側のワディングとからなり、前記内装
基材がポリプロピレン基材からなり、前記内装基材の表
面側に積層される表皮材のワディングの裏面に不織布が
積層され、前記内装基材と表皮材とが内装基材が加熱さ
れた状態で常温のプレス成形型により一体に成形されて
いることを特徴とする。
【0011】また請求項2記載の車両用内装材は、内装
基材と、該内装基材の表面側に接合される表皮材とから
なる車両用内装材において、前記内装基材がポリプロピ
レン基材からなり、前記表皮材が布製またはサーモプラ
スチックエラストマー、またはサーモプラスチックオレ
フィンの何れかより形成された表皮を有し、前記表皮材
の裏面に不織布が積層され、前記内装基材と表皮材とが
内装基材が加熱された状態で常温のプレス成形型により
一体に成形されていることを特徴とする。
【0012】また請求項3記載の車両用内装材は、内装
基材と、該内装基材の表面側に接合される表皮材とから
なる車両用内装材において、前記表皮材が表面側の表皮
と、裏面側のワディングとからなり、前記内装基材がポ
リプロピレン基材からなり、前記表皮材の表皮がサーモ
プラスチックエラストマー、またはサーモプラスチック
オレフィンの何れかより形成され、前記表皮材のワディ
ングがポリエチレンフォームまたはポリプロピレンフォ
ームより形成され、前記表皮材のワディングの裏面に不
織布が積層され、前記内装基材と表皮材とが内装基材が
加熱された状態で常温のプレス成形型により一体に成形
されていることを特徴とする。
【0013】また請求項4記載の車両用内装材の製造方
法は、内装基材と、該内装基材の表面側に接合される表
皮材とからなる車両用内装材の製造方法において、前記
表皮材が表面側の表皮と裏面側のワディングとからな
り、前記内装基材がポリプロピレン基材からなり、前記
内装基材の表面側に積層される表皮材のワディングの裏
面に不織布を積層し、前記ポリプロピレン基材からなる
内装基材を加熱し、該加熱した内装基材を前記表皮材の
ワディングの裏面に積層された不織布側に積層し、常温
によりプレス成形し、所望形状に成形することを特徴と
する。
【0014】また請求項5記載の車両用内装材の製造方
法は、内装基材と、該内装基材の表面側に接合される表
皮材とからなる車両用内装材の製造方法において、前記
表皮材が表面側の表皮と、裏面側のワディングとからな
り、前記内装基材がポリプロピレン基材からなり、前記
表皮材の表皮が布製またはサーモプラスチックエラスト
マー、またはサーモプラスチックオレフィンの何れかよ
り形成され、前記表皮材のワディングがポリエチレンフ
ォームまたはポリプロピレンフォームより形成され、前
記内装基材に積層される表皮材のワディングの裏面に不
織布を積層し、前記ポリプロピレン基材からなる内装基
材を加熱し、該加熱した内装基材を前記表皮材の裏面に
積層された不織布側に積層し、常温によりプレス成形
し、所望形状に成形することを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の請求項1に記載の車両用内装材によれ
ば、内装基材の表面側に積層される表皮材のワディング
の裏面に不織布が積層されているので、前記内装基材と
表皮材とを内装基材が加熱された状態で常温のプレス成
形型により一体に成形する際に、加熱溶融した内装基材
が表皮材のワディング側に含浸するのを不織布が防止
し、表皮の表面が部分的に硬化したり、あばた状となる
のを防止することができ、感触及び外観を向上させるこ
とができる。
【0016】また、本発明の請求項2に記載の車両用内
装材によれば、表皮材が布製またはサーモプラスチック
エラストマー、またはサーモプラスチックオレフィンの
何れかより形成された表皮を有し、前記表皮材の裏面に
不織布が積層されているので、前記内装基材と表皮材と
を内装基材が加熱された状態で常温のプレス成形型によ
り一体に成形する際に、表皮材と内装基材との間にエア
ー等が溜まるのを不織布が防止し、エアー溜まりをなく
し、表皮材と内装基材とが剥離するのを防止し、感触及
び外観を向上させることができる。
【0017】また、本発明の請求項3に記載の車両用内
装材によれば、表皮材の表皮がサーモプラスチックエラ
ストマー、またはサーモプラスチックオレフィンの何れ
かより形成され、前記表皮材のワディングがポリエチレ
ンフォームまたはポリプロピレンフォームより形成さ
れ、前記表皮材のワディングの裏面に不織布が積層され
ているので、前記内装基材と表皮材とを内装基材が加熱
された状態で常温のプレス成形型により一体に成形する
際に、表皮材と内装基材との間にエアー等が溜まるのを
不織布が防止し、エアー溜まりをなくし、表皮材と内装
基材とが剥離するのを防止し、感触及び外観を向上させ
ることができる。
【0018】また請求項4記載の車両用内装材の製造方
法は、内装基材がポリプロピレン基材からなり、前記内
装基材の表面側に積層される表皮材のワディングの裏面
に不織布を積層し、前記ポリプロピレン基材からなる内
装基材を加熱し、該加熱した内装基材を前記表皮材のワ
ディングの裏面に積層された不織布側に積層し、常温に
よりプレス成形しているので、加熱溶融した内装基材が
表皮材のワディング側に含浸するのを不織布が防止し、
表皮の表面が部分的に硬化したり、あばた状となるのを
防止することができ、感触及び外観を向上させることが
できる。
【0019】また請求項5記載の車両用内装材の製造方
法は、内装基材がポリプロピレン基材からなり、表皮材
の表皮が布製またはサーモプラスチックエラストマー、
またはサーモプラスチックオレフィンの何れかより形成
され、表皮材のワディングがポリエチレンフォームまた
はポリプロピレンフォームより形成され、前記内装基材
に積層される表皮材のワディングの裏面に不織布を積層
し、前記ポリプロピレン基材からなる内装基材を加熱
し、該加熱した内装基材を前記表皮材の裏面に積層され
た不織布側に積層し、常温によりプレス成形しているの
で、表皮材と内装基材との間にエアー等が溜まるのを不
織布が防止し、エアー溜まりをなくし、表皮材と内装基
材とが剥離するのを防止し、感触及び外観を向上させる
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る車両用内装材を図面を参
照して詳述する。図1には本発明に係る車両用内装材の
一実施例の概略が示されており、本実施例においては、
車両用成形天井に適用した場合として説明するが、これ
に限定されるものではない。また図4及び図5に示した
内装材と対応する部分には同一符号を付してこれ以上の
詳細説明はこれを省略する。
【0021】図1(b)に示す如く、内装材1は内装基
材2と、この内装基材2の表面側に積層された表皮材3
とから形成されている。前記内装基材2は2次発泡ポリ
プロピレン(PP)基材からなるが、2次発泡PP基材
に限定されるものではなく、非発泡性のPP基材であっ
てもよい。
【0022】また、表皮材3は表面側のトリコット等の
布製の表皮5と、この表皮5の裏面側に積層されたスラ
ブウレタン等のワディング6とから形成されているが、
表皮材3及びPP基材2の素材は上述のものに限定され
るものではない。前記表皮5の厚さは1〜1.5mm、ワ
ディング6の厚さは1〜3mmに形成されている。
【0023】図1(a)に示す如く、前記PP基材2の
表面側に積層される表皮材3のワディング6の裏面に不
織布11が積層されている。この不織布11はどのよう
な素材であってもよく、例えば、PP不織布、PE不織
布、ナイロン不織布、アクリル不織布等であってもよ
い。
【0024】前記不織布11は厚さ0.1〜1mm、好ま
しくは0.5mm、目付け量30〜150g/m2のものをワ
ディング6の裏面にフレームラミネートして接合させ
る。この不織布11はスパンボンドを用い、またはニー
ドルして嵩高に形成したものを用いることができ、嵩高
に形成した場合には緩衝性を向上させることができる。
【0025】前記不織布11により前記PP基材2と表
皮材3とをPP基材2が加熱された状態で、後述する常
温のプレス成形型21により一体に成形する際に、加熱
溶融したPP基材2が表皮材3のワディング6側に含浸
するのを防止することができる。
【0026】図1(c)に示す如く、表皮材3はトリコ
ット等の布製の表皮5のみから形成するものであっても
よく、この表皮5の裏面側のスラブウレタン等のワディ
ング6を省略し、表皮5の裏面に不織布11を接着剤に
より接合させるものであってもよい。
【0027】また、図2(a),(b)に示す如く、表
皮材3の表皮5がサーモプラスチックエラストマー、ま
たはサーモプラスチックオレフィンの何れかより形成さ
れ、表皮材3のワディング6がPEフォーム、またはP
Pフォームより形成されたものであってもよい。
【0028】前記PP基材2に積層される表皮材3のP
Eフォーム、またはPPフォームからなるワディング6
の裏面に同様に不織布11が積層されている。前記不織
布11は、本実施例では厚さ0.5mm、目付け量30〜
150g/m2のものをワディング6の裏面にフレームラミ
ネートまたは接着剤により接合されている。
【0029】図2(c)に示す如く、表皮材3はサーモ
プラスチックエラストマー、またはサーモプラスチック
オレフィンの何れかより形成された表皮5のみから形成
するものであってもよく、この表皮5の裏面側のPEフ
ォーム、またはPPフォーム等のワディング6を省略
し、表皮5の裏面に不織布11をサーモプラスチックエ
ラストマーの押出成形と同時にラミネートするものであ
ってもよい。
【0030】次に、図3を参照して内装材1の製造方法
を説明する。図3に示す如く、PP基材2を加熱炉13
により加熱する。PP基材2の表面温度を190〜23
0℃に加熱した後、常温のプレス成形型21の下型22
及び上型23の間に挿入する。
【0031】常温のプレス成形型21の下型22と上型
23との間には、表面側のトリコット等の布製の表皮5
と、この表皮5の裏面側に積層されたスラブウレタン等
のワディング6とから形成された表皮材3が挿入されて
いる。前記PP基材2の表面側に積層される表皮材3の
ワディング6の裏面に不織布11がフレームラミネート
により接合されている。
【0032】プレス成形型21の下型22及び上型23
を型締めすることにより、加熱溶融したPP基材2がワ
ディング6の裏面の不織布11に接合され、所望形状に
成形され、所望形状の内装材1としての成形天井が得ら
れる。
【0033】この内装材1としての成形天井のプレス成
形時に加熱溶融したPP基材2が不織布11に含浸し、
表皮材3の裏面側のワディング6に含浸することがな
い。
【0034】また、表皮材3の表皮5がサーモプラスチ
ックエラストマー、またはサーモプラスチックオレフィ
ンの何れかより形成され、表皮材3のワディング6がP
EフォームまたはPPフォームより形成されている場合
にも同様に成形することができ、この場合には、接合時
に巻き込まれたりしたエアーや発泡ガス等は不織布11
を介して成形型21外に放出されるのでエアー溜まりが
発生する虞れがない。
【0035】
【発明の効果】以上が本発明に係る車両用内装材及びそ
の製造方法の一実施例の構成及び方法であるが、本発明
の請求項1記載の車両用内装材によれば、表皮材が表面
側の表皮と、裏面側のワディングとからなり、前記内装
基材がポリプロピレン基材からなり、前記内装基材の表
面側に積層される表皮材のワディングの裏面に不織布が
積層され、前記内装基材と表皮材とが内装基材が加熱さ
れた状態で常温のプレス成形型により一体に成形されて
いるので、加熱溶融した内装基材が表皮材のワディング
側に含浸するのを不織布が防止し、表皮の表面が部分的
に硬化したり、あばた状となるのを防止することがで
き、感触及び外観を向上させることができる。
【0036】また請求項2記載の車両用内装材によれ
ば、内装基材がポリプロピレン基材からなり、前記表皮
材が布製またはサーモプラスチックエラストマー、また
はサーモプラスチックオレフィンの何れかより形成され
た表皮を有し、前記表皮材の裏面に不織布が積層され、
前記内装基材と表皮材とが内装基材が加熱された状態で
常温のプレス成形型により一体に成形されているので、
表皮材と内装基材との間にエアー溜まりが発生するのを
不織布が防止し、エアー溜まりをなくし、表皮材と内装
基材とが剥離するのを防止し、感触及び外観を向上させ
ることができる。
【0037】また請求項3記載の車両用内装材によれ
ば、表皮材が表面側の表皮と、裏面側のワディングとか
らなり、前記内装基材がポリプロピレン基材からなり、
前記表皮材の表皮がサーモプラスチックエラストマー、
またはサーモプラスチックオレフィンの何れかより形成
され、前記表皮材のワディングがポリエチレンフォーム
またはポリプロピレンフォームより形成され、前記表皮
材のワディングの裏面に不織布が積層され、前記内装基
材と表皮材とが内装基材が加熱された状態で常温のプレ
ス成形型により一体に成形されているので、表皮材と内
装基材との間にエアー溜まりが発生するのを不織布が防
止し、エアー溜まりをなくし、表皮材と内装基材とが剥
離するのを防止し、感触及び外観を向上させることがで
きる。
【0038】また請求項4記載の車両用内装材の製造方
法によれば、表皮材が表面側の表皮と裏面側のワディン
グとからなり、前記内装基材がポリプロピレン基材から
なり、前記内装基材の表面側に積層される表皮材のワデ
ィングの裏面に不織布を積層し、前記ポリプロピレン基
材からなる内装基材を加熱し、該加熱した内装基材を前
記表皮材のワディングの裏面に積層された不織布側に積
層し、常温によりプレス成形し、所望形状に成形してい
るので、加熱溶融した内装基材が表皮材のワディング側
に含浸するのを不織布が防止し、表皮の表面が部分的に
硬化したり、あばた状となるのを防止することができ、
感触及び外観を向上させることができる。
【0039】また請求項5記載の車両用内装材の製造方
法によれば、表皮材が表面側の表皮と、裏面側のワディ
ングとからなり、前記内装基材がポリプロピレン基材か
らなり、前記表皮材の表皮が布製またはサーモプラスチ
ックエラストマー、またはサーモプラスチックオレフィ
ンの何れかより形成され、前記表皮材のワディングがポ
リエチレンフォームまたはポリプロピレンフォームより
形成され、前記内装基材に積層される表皮材のワディン
グの裏面に不織布を積層し、前記ポリプロピレン基材か
らなる内装基材を加熱し、該加熱した内装基材を前記表
皮材の裏面に積層された不織布側に積層し、常温により
プレス成形し、所望形状に成形しているので、表皮材の
ワディングの裏面と内装基材との間にエアー等が溜まる
のを不織布が防止し、エアー溜まりをなくし、表皮材の
ワディングの裏面と内装基材とが剥離するのを防止し、
感触及び外観を向上させることができる。
【0040】本発明によれば、表皮材が表面側の表皮
と、この表皮の裏面側に積層された通気性を有するスラ
ブウレタン等のワディングとから形成されている場合
に、加熱溶融した内装基材が表皮材のワディング側に含
浸するのを防止し、表皮の表面が部分的に硬化したり、
あばた状となるのを防止することができ、感触及び外観
を向上させることができる車両用内装材及びその製造方
法を得ることができる。
【0041】また、本発明によれば、表皮材の表皮が布
製またはサーモプラスチックエラストマー、またはサー
モプラスチックオレフィンの何れかより形成され、ワデ
ィングが通気性を有さないポリエチレンフォームまたは
ポリプロピレンフォームより形成されている場合に、表
皮材のワディングの裏面と内装基材との間にエアー等が
溜まるのを不織布が防止し、エアー溜まりをなくし、表
皮材のワディングの裏面と内装基材とが剥離するのを防
止し、感触及び外観を向上させることができる車両用内
装材及びその製造方法を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる車両用内装材を夫々示すもの
で、(a)は表皮材に不織布を接合させた状態の断面
図、(b)は内装材の断面図、(c)は内装材の異なる
実施例を示す断面図。
【図2】本発明に係わる車両用内装材の異なる実施例を
夫々示すもので、(a)は表皮材に不織布を接合させた
状態の断面図、(b)は内装材の断面図、(c)は内装
材の異なる実施例を示す断面図。
【図3】本発明に係わる車両用内装材の成形方法を示す
もので、(a)は内装基材を加熱している状態の断面
図、(b)は内装基材と表皮材を積層した状態の断面
図、(c)は常温プレス成形した状態の断面図。
【図4】従来の車両用内装材の断面図。
【図5】従来の車両用内装材の断面図。
【符号の説明】
1 内装材 2 内装基材 3 表皮材 5 表皮 6 ワディング 11 不織布 13 加熱炉 21 プレス成形型 22 下型 23 上型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 23:00 105:08 B29L 9:00 31:58

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内装基材と、該内装基材の表面側に接合
    される表皮材とからなる車両用内装材において、前記表
    皮材が表面側の表皮と、裏面側のワディングとからな
    り、前記内装基材がポリプロピレン基材からなり、前記
    内装基材の表面側に積層される表皮材のワディングの裏
    面に不織布が積層され、前記内装基材と表皮材とが内装
    基材が加熱された状態で常温のプレス成形型により一体
    に成形されていることを特徴とする車両用内装材。
  2. 【請求項2】 内装基材と、該内装基材の表面側に接合
    される表皮材とからなる車両用内装材において、前記内
    装基材がポリプロピレン基材からなり、前記表皮材が布
    製またはサーモプラスチックエラストマー、またはサー
    モプラスチックオレフィンの何れかより形成された表皮
    を有し、前記表皮材の裏面に不織布が積層され、前記内
    装基材と表皮材とが内装基材が加熱された状態で常温の
    プレス成形型により一体に成形されていることを特徴と
    する車両用内装材。
  3. 【請求項3】 内装基材と、該内装基材の表面側に接合
    される表皮材とからなる車両用内装材において、前記表
    皮材が表面側の表皮と、裏面側のワディングとからな
    り、前記内装基材がポリプロピレン基材からなり、前記
    表皮材の表皮がサーモプラスチックエラストマー、また
    はサーモプラスチックオレフィンの何れかより形成さ
    れ、前記表皮材のワディングがポリエチレンフォームま
    たはポリプロピレンフォームより形成され、前記表皮材
    のワディングの裏面に不織布が積層され、前記内装基材
    と表皮材とが内装基材が加熱された状態で常温のプレス
    成形型により一体に成形されていることを特徴とする車
    両用内装材。
  4. 【請求項4】 内装基材と、該内装基材の表面側に接合
    される表皮材とからなる車両用内装材の製造方法におい
    て、前記表皮材が表面側の表皮と、裏面側のワディング
    とからなり、前記内装基材がポリプロピレン基材からな
    り、前記内装基材の表面側に積層される表皮材のワディ
    ングの裏面に不織布を積層し、前記ポリプロピレン基材
    からなる内装基材を加熱し、該加熱した内装基材を前記
    表皮材のワディングの裏面に積層された不織布側に積層
    し、常温によりプレス成形し、所望形状に成形すること
    を特徴とする車両用内装材の製造方法。
  5. 【請求項5】 内装基材と、該内装基材の表面側に接合
    される表皮材とからなる車両用内装材の製造方法におい
    て、前記表皮材が表面側の表皮と、裏面側のワディング
    とからなり、前記内装基材がポリプロピレン基材からな
    り、前記表皮材の表皮が布製またはサーモプラスチック
    エラストマー、またはサーモプラスチックオレフィンの
    何れかより形成され、前記表皮材のワディングがポリエ
    チレンフォームまたはポリプロピレンフォームより形成
    され、前記内装基材に積層される表皮材のワディングの
    裏面に不織布を積層し、前記ポリプロピレン基材からな
    る内装基材を加熱し、該加熱した内装基材を前記表皮材
    の裏面に積層された不織布側に積層し、常温によりプレ
    ス成形し、所望形状に成形することを特徴とする車両用
    内装材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012076548A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Ts Tech Co Ltd 車両用表皮材及び車両用表皮材の製造方法

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