JP2603397Y2 - 自動車用内装部品 - Google Patents
自動車用内装部品Info
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Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用ドアトリム
等の自動車用内装部品に係り、特に、剛性および製品外
観に優れた自動車用内装部品に関する。
等の自動車用内装部品に係り、特に、剛性および製品外
観に優れた自動車用内装部品に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車の室内には、自動車用ドア
トリム,リヤコーナートリム等の各種内装部品が装着さ
れているが、これら内装部品の一般的な構成は、適度の
保形性と車体パネルへの取付剛性を備えた芯材の表面
に、クッション性および装飾性を付与する表皮材を貼着
してなる積層構造のものが多い。
トリム,リヤコーナートリム等の各種内装部品が装着さ
れているが、これら内装部品の一般的な構成は、適度の
保形性と車体パネルへの取付剛性を備えた芯材の表面
に、クッション性および装飾性を付与する表皮材を貼着
してなる積層構造のものが多い。
【0003】そして、内装部品の芯材としては、成形
性,コスト等から、ポリプロピレン樹脂等に木粉フィラ
ー等を混入したポリオレフィン系複合樹脂が多用されて
いる。図8は、従来の自動車用ドアトリム1の一般的な
構成を示すものであり、このドアトリム1は、PP(ポ
リプロピレン)複合樹脂材料を使用してなる芯材2の表
面にポリウレタンフォーム等のクッション体3が貼着さ
れた構成であり、芯材2の片面にホットメルトフィルム
4がラミネートされていることにより、芯材2とクッシ
ョン体3とが良好に接合固定している。
性,コスト等から、ポリプロピレン樹脂等に木粉フィラ
ー等を混入したポリオレフィン系複合樹脂が多用されて
いる。図8は、従来の自動車用ドアトリム1の一般的な
構成を示すものであり、このドアトリム1は、PP(ポ
リプロピレン)複合樹脂材料を使用してなる芯材2の表
面にポリウレタンフォーム等のクッション体3が貼着さ
れた構成であり、芯材2の片面にホットメルトフィルム
4がラミネートされていることにより、芯材2とクッシ
ョン体3とが良好に接合固定している。
【0004】ところで、最近の傾向として自動車用ドア
トリム1の造形上、複雑な曲面形状に成形される場合が
多く、そうした場合、高展開率部分には補強材5が芯材
2とクッション体3との間に介挿されている。この補強
材5の材料は、芯材2と同材質のPP複合樹脂シートを
使用するか、あるいは所要形状に成形された鉄板等が使
用されている。
トリム1の造形上、複雑な曲面形状に成形される場合が
多く、そうした場合、高展開率部分には補強材5が芯材
2とクッション体3との間に介挿されている。この補強
材5の材料は、芯材2と同材質のPP複合樹脂シートを
使用するか、あるいは所要形状に成形された鉄板等が使
用されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このように、従来の自
動車用ドアトリム1においては、深絞り部分すなわち高
展開率部分の強度を確保するために芯材2と同材質のP
P複合樹脂シート,あるいは鉄板等の補強材5を使用す
るという構成であり、例えば、芯材2と同材質のPP複
合樹脂シートを使用した場合には、その部分の板厚が厚
くなり、製品表面に凹凸が生じ、製品の外観意匠性を損
うとともに、PP複合樹脂シートを予熱軟化させる工程
も必要となり、製造工程を長期化させ、製品コストを引
き上げるという欠点が指摘されている。
動車用ドアトリム1においては、深絞り部分すなわち高
展開率部分の強度を確保するために芯材2と同材質のP
P複合樹脂シート,あるいは鉄板等の補強材5を使用す
るという構成であり、例えば、芯材2と同材質のPP複
合樹脂シートを使用した場合には、その部分の板厚が厚
くなり、製品表面に凹凸が生じ、製品の外観意匠性を損
うとともに、PP複合樹脂シートを予熱軟化させる工程
も必要となり、製造工程を長期化させ、製品コストを引
き上げるという欠点が指摘されている。
【0006】同様に、鉄板等を芯材2に取付ける場合に
は、材料費がかさむとともに、鉄板を所要形状に成形す
る加工費に加え、後工程で機械止めにより芯材2に取付
ける作業工数がかかるなど、大幅なコストアップを招来
するという不具合が指摘されている。
は、材料費がかさむとともに、鉄板を所要形状に成形す
る加工費に加え、後工程で機械止めにより芯材2に取付
ける作業工数がかかるなど、大幅なコストアップを招来
するという不具合が指摘されている。
【0007】この考案は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、本考案の目的とするところは、所要形状に
熱成形される熱可塑性複合樹脂芯材の高展開率部分に廉
価でかつ効果のある補強構造を採用することにより、大
幅なコストダウンおよび良好な製品外観を付与できる自
動車用内装部品を提供することにある。
れたもので、本考案の目的とするところは、所要形状に
熱成形される熱可塑性複合樹脂芯材の高展開率部分に廉
価でかつ効果のある補強構造を採用することにより、大
幅なコストダウンおよび良好な製品外観を付与できる自
動車用内装部品を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、ホットメルト付熱可塑性複合樹脂シート
からなる芯材を加熱軟化させ、この芯材とクッション体
とをコールドプレス成形することにより所要形状に成形
してなる自動車用内装部品において、前記芯材の高展開
率部分には、芯材とクッション体との間に芯材(20)
の樹脂成分と非相溶性の高融点繊維からなるメッシュ体
が介挿されていることを特徴とする。
に、本考案は、ホットメルト付熱可塑性複合樹脂シート
からなる芯材を加熱軟化させ、この芯材とクッション体
とをコールドプレス成形することにより所要形状に成形
してなる自動車用内装部品において、前記芯材の高展開
率部分には、芯材とクッション体との間に芯材(20)
の樹脂成分と非相溶性の高融点繊維からなるメッシュ体
が介挿されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成から明らかなように、補強体として
芯材20の樹脂成分と非相溶性の高融点繊維からなるメ
ッシュ体を採用することにより、ホットメルトはメッシ
ュ体の網目間を透過し、かつメッシュ体は軟化状態の基
材内部に埋設するため、芯材とクッション体との強固な
接合が期待できるとともに、メッシュ体が製品表面に凹
凸となって現われることがない。さらに、高融点繊維の
メッシュ体を使用する関係で、芯材の高展開率部分にお
ける補強機能を達成するとともに、耐熱性も向上する。
芯材20の樹脂成分と非相溶性の高融点繊維からなるメ
ッシュ体を採用することにより、ホットメルトはメッシ
ュ体の網目間を透過し、かつメッシュ体は軟化状態の基
材内部に埋設するため、芯材とクッション体との強固な
接合が期待できるとともに、メッシュ体が製品表面に凹
凸となって現われることがない。さらに、高融点繊維の
メッシュ体を使用する関係で、芯材の高展開率部分にお
ける補強機能を達成するとともに、耐熱性も向上する。
【0010】
【実施例】以下、本考案による自動車用内装部品の実施
例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】図1は本考案を適用した自動車用ドアトリ
ムを示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成を
示す断面図、図3ならびに図4は自動車用ドアトリムに
おける芯材とクッション体とのプレス成形工程をそれぞ
れ示す各断面図である。
ムを示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成を
示す断面図、図3ならびに図4は自動車用ドアトリムに
おける芯材とクッション体とのプレス成形工程をそれぞ
れ示す各断面図である。
【0012】まず、図1,図2において、この自動車用
ドアトリム10は、所要形状に成形され、適度の保形性
と車体パネルへの取付剛性を備えた芯材20と、この芯
材20の表面側にクッション性を付与するクッション体
30がプレス一体化されており、所望ならばクッション
体30の表面側に装飾性を備えた表皮材31を被覆一体
化しても良い。
ドアトリム10は、所要形状に成形され、適度の保形性
と車体パネルへの取付剛性を備えた芯材20と、この芯
材20の表面側にクッション性を付与するクッション体
30がプレス一体化されており、所望ならばクッション
体30の表面側に装飾性を備えた表皮材31を被覆一体
化しても良い。
【0013】更に、通常、自動車用ドアトリム10はほ
ぼ中央のアームレスト部が車室内側に膨出状に設定され
るため、この部分で芯材20は高展開率になるように設
定されている。
ぼ中央のアームレスト部が車室内側に膨出状に設定され
るため、この部分で芯材20は高展開率になるように設
定されている。
【0014】そして、本考案では、この芯材20の高展
開率部分に沿って高融点繊維のメッシュ体21が芯材2
0とクッション体30との間に介挿されていることが特
徴である。
開率部分に沿って高融点繊維のメッシュ体21が芯材2
0とクッション体30との間に介挿されていることが特
徴である。
【0015】したがって、この高融点繊維のメッシュ体
21により剛性が著しく強化されているとともに、この
部分での耐熱性も向上していることから、熱変形するこ
とがなく、しかも従来の補強体に比べ、芯材20内部に
容易に埋設することから、製品外観に凹凸となって現わ
れることがなく、良好な製品外観をもたらすという効果
がある。
21により剛性が著しく強化されているとともに、この
部分での耐熱性も向上していることから、熱変形するこ
とがなく、しかも従来の補強体に比べ、芯材20内部に
容易に埋設することから、製品外観に凹凸となって現わ
れることがなく、良好な製品外観をもたらすという効果
がある。
【0016】次いで、図3,図4に基づいて、芯材20
とクッション体30とのプレス工程について説明する。
とクッション体30とのプレス工程について説明する。
【0017】まず、図3に示すように、コールドプレス
成形用下型40の型面上に芯材20の素材であるPP複
合樹脂シートSを予め所定温度に加熱軟化させた状態で
セットする。
成形用下型40の型面上に芯材20の素材であるPP複
合樹脂シートSを予め所定温度に加熱軟化させた状態で
セットする。
【0018】なお、このPP複合樹脂シートSの表面側
にはクッション体30との接着性を考慮して、ホットメ
ルトフィルムFがラミネートされている。
にはクッション体30との接着性を考慮して、ホットメ
ルトフィルムFがラミネートされている。
【0019】そして、PP複合樹脂シートSの高展開率
部分に予め高融点繊維のメッシュ体21を介挿してお
き、その上側からポリウレタンフォーム等のクッション
体30をセットする。
部分に予め高融点繊維のメッシュ体21を介挿してお
き、その上側からポリウレタンフォーム等のクッション
体30をセットする。
【0020】その後、図4に示すように、コールドプレ
ス成形用上型41を下降させてコールドプレス成形用上
下型40,41を係合圧締めすることにより、PP複合
樹脂シートSを所要形状に成形して芯材20を得るとと
もに、芯材20の一面側にホットメルトフィルムFを介
してクッション体30を一体化する。
ス成形用上型41を下降させてコールドプレス成形用上
下型40,41を係合圧締めすることにより、PP複合
樹脂シートSを所要形状に成形して芯材20を得るとと
もに、芯材20の一面側にホットメルトフィルムFを介
してクッション体30を一体化する。
【0021】なお、高融点繊維のメッシュ体21の素材
としては、本実施例ではガラス繊維,ビニロン,綿布,
スフ等化繊または天然繊維およびこれらに樹脂を含浸さ
せ、繊維強度を上げコシをもたせた構成のものを使用
し、目付けとしては50〜200g/m 2とし、メッシ
ュとしては16メッシュ以下のものを使用している。
としては、本実施例ではガラス繊維,ビニロン,綿布,
スフ等化繊または天然繊維およびこれらに樹脂を含浸さ
せ、繊維強度を上げコシをもたせた構成のものを使用
し、目付けとしては50〜200g/m 2とし、メッシ
ュとしては16メッシュ以下のものを使用している。
【0022】そして、このプレス成形時、高融点繊維の
メッシュ体21は加熱軟化状態にあるPP複合樹脂シー
トS内に食い込んで、このPP複合樹脂シートSのプレ
ス成形時の強度を維持するとともに、高融点繊維のメッ
シュ体21の網目間をホットメルトフィルムFが透過し
て芯材20とクッション体30との良好な接着が図れる
とともに、メッシュ体21はPP複合樹脂シートS内に
埋設されるため、製品外観に凹凸となって生じることが
ない。
メッシュ体21は加熱軟化状態にあるPP複合樹脂シー
トS内に食い込んで、このPP複合樹脂シートSのプレ
ス成形時の強度を維持するとともに、高融点繊維のメッ
シュ体21の網目間をホットメルトフィルムFが透過し
て芯材20とクッション体30との良好な接着が図れる
とともに、メッシュ体21はPP複合樹脂シートS内に
埋設されるため、製品外観に凹凸となって生じることが
ない。
【0023】なお、若干の凹凸が生じても、ポリウレタ
ンフォーム等のクッション体30により吸収できる。
ンフォーム等のクッション体30により吸収できる。
【0024】最後に、図示はしないが、クッション体3
0の表面側に装飾性に優れた表皮材31を被覆貼着すれ
ば、図1,図2に示す自動車用ドアトリム10が得られ
る。このように、本考案による自動車用ドアトリム10
によれば、特に省資源を考慮した素材であるPP複合樹
脂シートSの補強構造として高融点繊維のメッシュ体2
1を採用することにより、このメッシュ体21を使用し
ないタイプに比べ破壊強度が50%前後強化することを
考案者は知見している。
0の表面側に装飾性に優れた表皮材31を被覆貼着すれ
ば、図1,図2に示す自動車用ドアトリム10が得られ
る。このように、本考案による自動車用ドアトリム10
によれば、特に省資源を考慮した素材であるPP複合樹
脂シートSの補強構造として高融点繊維のメッシュ体2
1を採用することにより、このメッシュ体21を使用し
ないタイプに比べ破壊強度が50%前後強化することを
考案者は知見している。
【0025】尚、このことは、表1に示す破壊強度実力
値(MIN値)の測定結果から明らかである。この測定
については、図5に示す右側仕様フロントドアトリムに
おける測定箇所1,2,3、図6に示す左側仕様フロン
トドアトリムにおける測定箇所1,2,3、図7に示す
左側仕様リヤドアトリムにおける測定箇所1,2につい
て比較例(パッチ無しの従来品)と本考案品(ガラスパ
ッチタイプ、ビニロンパッチタイプ)との構成のものを
対象にして行なった。
値(MIN値)の測定結果から明らかである。この測定
については、図5に示す右側仕様フロントドアトリムに
おける測定箇所1,2,3、図6に示す左側仕様フロン
トドアトリムにおける測定箇所1,2,3、図7に示す
左側仕様リヤドアトリムにおける測定箇所1,2につい
て比較例(パッチ無しの従来品)と本考案品(ガラスパ
ッチタイプ、ビニロンパッチタイプ)との構成のものを
対象にして行なった。
【0026】
【表1】 表1から明らかなように、比較例では、フロントドアト
リム、およびリヤドアトリム共に高展開率部分(アーム
レスト部後端部分)の強度が弱く要求を満たすことがで
きない。
リム、およびリヤドアトリム共に高展開率部分(アーム
レスト部後端部分)の強度が弱く要求を満たすことがで
きない。
【0027】これに対して、本考案品では、強度がほぼ
50%アップしており、全体的な評価も市場の要求を満
足するものである。
50%アップしており、全体的な評価も市場の要求を満
足するものである。
【0028】このように、高融点繊維のメッシュ体21
を採用した補強構造によれば、機械強度が50%前後向
上し、剛性が著しく強化されるとともに、特に高融点繊
維のメッシュ体21を用いることにより、耐熱性が向上
し、熱変形も未然に防止できるとともに、メッシュ体構
成であるためホットメルトフィルムFの接着性に支障を
与えることがなく、またPP複合樹脂シートS内に食い
込むことにより製品表面に凹凸となって現われることが
なく、製品外観も極めて良好に仕上げることができると
いう効果を有する。
を採用した補強構造によれば、機械強度が50%前後向
上し、剛性が著しく強化されるとともに、特に高融点繊
維のメッシュ体21を用いることにより、耐熱性が向上
し、熱変形も未然に防止できるとともに、メッシュ体構
成であるためホットメルトフィルムFの接着性に支障を
与えることがなく、またPP複合樹脂シートS内に食い
込むことにより製品表面に凹凸となって現われることが
なく、製品外観も極めて良好に仕上げることができると
いう効果を有する。
【0029】なお、この実施例では、芯材20とクッシ
ョン体30とをプレス成形した後、表皮材31を別途工
程で被覆する工程について説明したが、クッション体3
0に予め表皮材31がラミネートされたものを使用すれ
ば、芯材20のプレス成形時芯材20の表面側にクッシ
ョン体30,表皮材31を一体化できる。
ョン体30とをプレス成形した後、表皮材31を別途工
程で被覆する工程について説明したが、クッション体3
0に予め表皮材31がラミネートされたものを使用すれ
ば、芯材20のプレス成形時芯材20の表面側にクッシ
ョン体30,表皮材31を一体化できる。
【0030】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案による自動車
用内装部品は、以下に記載する格別の作用効果を有す
る。
用内装部品は、以下に記載する格別の作用効果を有す
る。
【0031】(1)熱可塑性複合樹脂シートのコールド
プレス成形時、ガラス繊維,スフ繊維,ビニロン繊維等
の高融点繊維のメッシュ体を芯材とクッション体との間
に介挿してプレス一体化するという構成であるため、芯
材の高展開率部分においても切れ,透けが生じることが
なく、充分な強度が得られ、補強材なしのものに比べ、
強度が50%アップする。
プレス成形時、ガラス繊維,スフ繊維,ビニロン繊維等
の高融点繊維のメッシュ体を芯材とクッション体との間
に介挿してプレス一体化するという構成であるため、芯
材の高展開率部分においても切れ,透けが生じることが
なく、充分な強度が得られ、補強材なしのものに比べ、
強度が50%アップする。
【0032】(2)補強材は高融点繊維のメッシュ体か
ら構成されているため、熱可塑性複合樹脂シート内部に
メッシュ体が食い込み、製品表面に凹凸となって現われ
づらく、かつホットメルトフィルムの接着性に支障を与
えることがないため、クッション体の浮き等の不良がな
く、良好な製品外観が得られるとともに、高融点繊維の
メッシュ体であるため、この部分の耐熱性も向上し、熱
変形も未然に防止できるという効果を有する。
ら構成されているため、熱可塑性複合樹脂シート内部に
メッシュ体が食い込み、製品表面に凹凸となって現われ
づらく、かつホットメルトフィルムの接着性に支障を与
えることがないため、クッション体の浮き等の不良がな
く、良好な製品外観が得られるとともに、高融点繊維の
メッシュ体であるため、この部分の耐熱性も向上し、熱
変形も未然に防止できるという効果を有する。
【図1】本考案を適用した自動車用ドアトリムを示す正
面図。
面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1に示す自動車用ドアトリムのプレス成形工
程を示すもので、素材のセット状態を示す断面図。
程を示すもので、素材のセット状態を示す断面図。
【図4】図1に示す自動車用ドアトリムのプレス成形工
程を示すもので、プレス成形時の状態を示す断面図。
程を示すもので、プレス成形時の状態を示す断面図。
【図5】破壊強度試験の測定箇所を示す左側仕様のフロ
ント側ドアトリムの正面図。
ント側ドアトリムの正面図。
【図6】破壊強度試験の測定箇所を示す右側仕様のフロ
ントドアトリムの正面図。
ントドアトリムの正面図。
【図7】破壊強度試験の測定箇所を示す左側仕様のリヤ
ドアトリムの正面図。
ドアトリムの正面図。
【図8】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
図。
10 自動車用ドアトリム 20 芯材 21 メッシュ体 30 クッション体 31 表皮材 40 コールドプレス成形用下型 41 コールドプレス成形用上型 S PP複合樹脂シート F ホットメルトフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 B60R 13/02
Claims (1)
- 【請求項1】 ホットメルト付熱可塑性複合樹脂シート
からなる芯材(20)を加熱軟化させ、この芯材(2
0)とクッション体(30)とをコールドプレス成形す
ることにより所要形状に成形してなる自動車用内装部品
において、 前記芯材(20)の高展開率部分には、芯材(20)と
クッション体(30)との間に芯材(20)の樹脂成分
と非相溶性の高融点繊維からなるメッシュ体(21)が
介挿されていることを特徴とする自動車用内装部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992066043U JP2603397Y2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 自動車用内装部品 |
Applications Claiming Priority (1)
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- 1992-09-22 JP JP1992066043U patent/JP2603397Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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