JPH08136961A - 手ぶれ補正装置 - Google Patents
手ぶれ補正装置Info
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- JPH08136961A JPH08136961A JP27375794A JP27375794A JPH08136961A JP H08136961 A JPH08136961 A JP H08136961A JP 27375794 A JP27375794 A JP 27375794A JP 27375794 A JP27375794 A JP 27375794A JP H08136961 A JPH08136961 A JP H08136961A
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- camera shake
- optical system
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- optical axis
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B5/00—Adjustment of optical system relative to image or object surface other than for focusing
- G03B5/02—Lateral adjustment of lens
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N23/00—Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
- H04N23/60—Control of cameras or camera modules
- H04N23/68—Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N23/00—Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
- H04N23/60—Control of cameras or camera modules
- H04N23/68—Control of cameras or camera modules for stable pick-up of the scene, e.g. compensating for camera body vibrations
- H04N23/682—Vibration or motion blur correction
- H04N23/685—Vibration or motion blur correction performed by mechanical compensation
- H04N23/687—Vibration or motion blur correction performed by mechanical compensation by shifting the lens or sensor position
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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- G03B2205/0007—Movement of one or more optical elements for control of motion blur
- G03B2205/0015—Movement of one or more optical elements for control of motion blur by displacing one or more optical elements normal to the optical axis
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B2205/00—Adjustment of optical system relative to image or object surface other than for focusing
- G03B2205/0053—Driving means for the movement of one or more optical element
- G03B2205/0061—Driving means for the movement of one or more optical element using piezoelectric actuators
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- Signal Processing (AREA)
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Adjustment Of Camera Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】部品点数を少なくし、構造を簡単、かつ、コン
パクトにする。さらに、高精度の手ぶれ補正動作ができ
るようにする。 【構成】撮影光学系L1〜L3の一部を成す手ぶれレン
ズ群L2を基準光軸AXに対して平行偏心させることに
より撮影時の手ぶれを補正する。手ぶれ補正レンズ群L
2は玉枠1で保持され、インパクトアクチュエータA
x,Ayは平行偏心のために玉枠1を駆動する。台枠2
は、インパクトアクチュエータAx,Ayを介して玉枠
1を保持し、撮影光学系L1〜L3のフォーカシングに
際して、玉枠1,インパクトアクチュエータAx,Ay
と共に基準光軸AXに沿って移動する。
パクトにする。さらに、高精度の手ぶれ補正動作ができ
るようにする。 【構成】撮影光学系L1〜L3の一部を成す手ぶれレン
ズ群L2を基準光軸AXに対して平行偏心させることに
より撮影時の手ぶれを補正する。手ぶれ補正レンズ群L
2は玉枠1で保持され、インパクトアクチュエータA
x,Ayは平行偏心のために玉枠1を駆動する。台枠2
は、インパクトアクチュエータAx,Ayを介して玉枠
1を保持し、撮影光学系L1〜L3のフォーカシングに
際して、玉枠1,インパクトアクチュエータAx,Ay
と共に基準光軸AXに沿って移動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手ぶれ補正装置に関す
るものであり、更に詳しくは、撮影光学系(例えば、ズ
ームレンズ,単焦点レンズ)の一部を成す手ぶれ補正光
学系を偏心させることによって、手ぶれ(例えば、カメ
ラの手持ち撮影時の振動)による像のぶれを防ぐことが
できる手ぶれ補正装置に関するものである。
るものであり、更に詳しくは、撮影光学系(例えば、ズ
ームレンズ,単焦点レンズ)の一部を成す手ぶれ補正光
学系を偏心させることによって、手ぶれ(例えば、カメ
ラの手持ち撮影時の振動)による像のぶれを防ぐことが
できる手ぶれ補正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真撮影の失敗の原因は、そのほ
とんどが手ぶれとピンボケであった。ところが、近年、
カメラのほとんどにオートフォーカス機構が採用される
ようになり、また、オートフォーカス機構のピント精度
が向上するに従って、ピンボケによる写真撮影の失敗は
ほとんど解消されている。一方、カメラに標準装備され
るレンズは、単焦点レンズからズームレンズへと移行し
てきており、それと共に高倍率化,望遠化が図られ、手
ぶれの可能性が非常に高くなっている。その結果、現在
では、写真撮影の失敗の原因は手ぶれによるものといっ
ても過言ではなく、そのためレンズ(特にズームレンズ)
には手ぶれ補正機能が不可欠なものとなってきている。
とんどが手ぶれとピンボケであった。ところが、近年、
カメラのほとんどにオートフォーカス機構が採用される
ようになり、また、オートフォーカス機構のピント精度
が向上するに従って、ピンボケによる写真撮影の失敗は
ほとんど解消されている。一方、カメラに標準装備され
るレンズは、単焦点レンズからズームレンズへと移行し
てきており、それと共に高倍率化,望遠化が図られ、手
ぶれの可能性が非常に高くなっている。その結果、現在
では、写真撮影の失敗の原因は手ぶれによるものといっ
ても過言ではなく、そのためレンズ(特にズームレンズ)
には手ぶれ補正機能が不可欠なものとなってきている。
【0003】そこで、本出願人は、特開平3−1105
29号で手ぶれ補正装置を備えた鏡胴を提案した。この
鏡胴によれば、手ぶれ補正光学系を保持してその補正動
作を行う第1枠体と、ズーミングやフォーカシングの際
に光軸方向へ移動する第2枠体と、が別に構成されてい
るため、それぞれの動作を駆動する機構を簡単に構成す
ることができる。さらに、第1枠体に手ぶれ補正動作を
行わせるための手ぶれ補正機構が第2枠体上に設置され
ているので、手ぶれ補正機構が上記光軸方向の移動のた
めの作用を行わなくても、第2枠体と共にその追随動作
を行うことになる。従って、手ぶれ補正機構は手ぶれ補
正動作のための構成のみを備えていればよく、その構成
を極めて簡略化することが可能である。
29号で手ぶれ補正装置を備えた鏡胴を提案した。この
鏡胴によれば、手ぶれ補正光学系を保持してその補正動
作を行う第1枠体と、ズーミングやフォーカシングの際
に光軸方向へ移動する第2枠体と、が別に構成されてい
るため、それぞれの動作を駆動する機構を簡単に構成す
ることができる。さらに、第1枠体に手ぶれ補正動作を
行わせるための手ぶれ補正機構が第2枠体上に設置され
ているので、手ぶれ補正機構が上記光軸方向の移動のた
めの作用を行わなくても、第2枠体と共にその追随動作
を行うことになる。従って、手ぶれ補正機構は手ぶれ補
正動作のための構成のみを備えていればよく、その構成
を極めて簡略化することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記手ぶれ補正装置
は、前記偏心のための駆動力を固定筒に別設固定された
手ぶれ補正駆動源(モータ等から成る)から得るように構
成されている。そのため、ズーミングやフォーカシング
の際に手ぶれ補正機構が手ぶれ補正光学系と共に光軸方
向へ移動しても、手ぶれ補正駆動源は移動せず、手ぶれ
補正機構が手ぶれ補正光学系の移動に対応して手ぶれ補
正駆動源からの駆動力を第1枠体に伝達するように構成
されている。しかし、この手ぶれ補正機構は部品点数が
多く構成が複雑であるため、装置全体のコンパクト化が
難しいといった問題がある。また、ギヤ等が使用されて
いるため、ガタが生じて高精度の手ぶれ補正動作を行う
ことが難しいといった問題もある。
は、前記偏心のための駆動力を固定筒に別設固定された
手ぶれ補正駆動源(モータ等から成る)から得るように構
成されている。そのため、ズーミングやフォーカシング
の際に手ぶれ補正機構が手ぶれ補正光学系と共に光軸方
向へ移動しても、手ぶれ補正駆動源は移動せず、手ぶれ
補正機構が手ぶれ補正光学系の移動に対応して手ぶれ補
正駆動源からの駆動力を第1枠体に伝達するように構成
されている。しかし、この手ぶれ補正機構は部品点数が
多く構成が複雑であるため、装置全体のコンパクト化が
難しいといった問題がある。また、ギヤ等が使用されて
いるため、ガタが生じて高精度の手ぶれ補正動作を行う
ことが難しいといった問題もある。
【0005】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、部品点数が少なく構造が簡単、
かつ、コンパクトな手ぶれ補正装置を提供することにあ
る。さらに、高精度の手ぶれ補正動作を行うことができ
る手ぶれ補正装置を提供することを目的とする。
であって、その目的は、部品点数が少なく構造が簡単、
かつ、コンパクトな手ぶれ補正装置を提供することにあ
る。さらに、高精度の手ぶれ補正動作を行うことができ
る手ぶれ補正装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明に係る手ぶれ補正装置は、撮影光学系の
一部を成す手ぶれ補正光学系を、前記撮影光学系の光軸
に対して平行偏心させることにより、撮影時の手ぶれを
補正する手ぶれ補正装置において、前記手ぶれ補正光学
系を保持する第1保持部材と、前記手ぶれ補正光学系を
平行偏心させるために前記第1保持部材を駆動する手ぶ
れ補正駆動源と、該手ぶれ補正駆動源を介して前記第1
保持部材を保持し、前記撮影光学系のフォーカシング又
はズーミングに際して、前記第1保持部材及び手ぶれ補
正駆動源と共に前記光軸に沿った方向に移動する第2保
持部材と、を備えたことを特徴とする。
め、第1の発明に係る手ぶれ補正装置は、撮影光学系の
一部を成す手ぶれ補正光学系を、前記撮影光学系の光軸
に対して平行偏心させることにより、撮影時の手ぶれを
補正する手ぶれ補正装置において、前記手ぶれ補正光学
系を保持する第1保持部材と、前記手ぶれ補正光学系を
平行偏心させるために前記第1保持部材を駆動する手ぶ
れ補正駆動源と、該手ぶれ補正駆動源を介して前記第1
保持部材を保持し、前記撮影光学系のフォーカシング又
はズーミングに際して、前記第1保持部材及び手ぶれ補
正駆動源と共に前記光軸に沿った方向に移動する第2保
持部材と、を備えたことを特徴とする。
【0007】上記第1の発明に係る手ぶれ補正装置にお
いて、手ぶれ補正駆動源をインパクトアクチュエータで
構成するのが好ましい。
いて、手ぶれ補正駆動源をインパクトアクチュエータで
構成するのが好ましい。
【0008】また、第2の発明に係る手ぶれ補正装置
は、撮影光学系の一部を成す手ぶれ補正光学系を、前記
撮影光学系の光軸に対して傾き偏心させることにより、
撮影時の手ぶれを補正する手ぶれ補正装置において、前
記手ぶれ補正光学系を保持する保持部材と、前記手ぶれ
補正光学系を傾き偏心させるために、前記保持部材の少
なくとも2箇所に対して異なった駆動量で前記光軸に沿
った方向の駆動力を与えることにより前記保持部材を駆
動し、前記撮影光学系のフォーカシング又はズーミング
を行うために、前記保持部材の少なくとも2箇所に対し
て同一の駆動量で前記光軸に沿った方向の駆動力を与え
ることにより前記保持部材を駆動する光軸方向駆動源
と、を備えたことを特徴とする。
は、撮影光学系の一部を成す手ぶれ補正光学系を、前記
撮影光学系の光軸に対して傾き偏心させることにより、
撮影時の手ぶれを補正する手ぶれ補正装置において、前
記手ぶれ補正光学系を保持する保持部材と、前記手ぶれ
補正光学系を傾き偏心させるために、前記保持部材の少
なくとも2箇所に対して異なった駆動量で前記光軸に沿
った方向の駆動力を与えることにより前記保持部材を駆
動し、前記撮影光学系のフォーカシング又はズーミング
を行うために、前記保持部材の少なくとも2箇所に対し
て同一の駆動量で前記光軸に沿った方向の駆動力を与え
ることにより前記保持部材を駆動する光軸方向駆動源
と、を備えたことを特徴とする。
【0009】上記第2の発明に係る手ぶれ補正装置にお
いて、光軸方向駆動源をインパクトアクチュエータで構
成するのが好ましい。
いて、光軸方向駆動源をインパクトアクチュエータで構
成するのが好ましい。
【0010】
【作用】第1の発明に係る手ぶれ補正装置の構成による
と、手ぶれ補正駆動源は手ぶれ補正光学系を光軸に対し
て平行偏心させるために、手ぶれ補正光学系を保持する
第1保持部材を駆動するが、第2保持部材がこの手ぶれ
補正駆動源を介して第1保持部材を保持し、撮影光学系
のフォーカシング又はズーミングに際して、第1保持部
材及び手ぶれ補正駆動源と共に光軸に沿った方向に移動
するので、手ぶれ補正駆動源から第1保持部材に駆動力
を伝達するための特別な駆動機構がなくても、前記フォ
ーカシング又はズーミングに際しての上記移動に対応す
ることができる。
と、手ぶれ補正駆動源は手ぶれ補正光学系を光軸に対し
て平行偏心させるために、手ぶれ補正光学系を保持する
第1保持部材を駆動するが、第2保持部材がこの手ぶれ
補正駆動源を介して第1保持部材を保持し、撮影光学系
のフォーカシング又はズーミングに際して、第1保持部
材及び手ぶれ補正駆動源と共に光軸に沿った方向に移動
するので、手ぶれ補正駆動源から第1保持部材に駆動力
を伝達するための特別な駆動機構がなくても、前記フォ
ーカシング又はズーミングに際しての上記移動に対応す
ることができる。
【0011】また、第2の発明に係る手ぶれ補正装置の
構成によると、光軸方向駆動源は、手ぶれ補正駆動源と
フォーカシング又はズーミングの駆動源とに兼用され
る。つまり、光軸方向駆動源は、手ぶれ補正光学系を保
持する保持部材の少なくとも2箇所に対して異なった駆
動量で光軸に沿った方向の駆動力を与えることにより保
持部材を駆動して、手ぶれ補正光学系を光軸に対して傾
き偏心させ、一方、前記保持部材の少なくとも2箇所に
対して同一の駆動量で光軸に沿った方向の駆動力を与え
ることにより保持部材を駆動して、撮影光学系のフォー
カシング又はズーミングを行うために手ぶれ補正光学系
を光軸に沿った方向に移動させる。従って、手ぶれ補正
駆動源としての光軸方向駆動源から保持部材に駆動力を
伝達するための特別な駆動機構がなくても、フォーカシ
ング又はズーミングに際しての上記移動に対応すること
ができる。
構成によると、光軸方向駆動源は、手ぶれ補正駆動源と
フォーカシング又はズーミングの駆動源とに兼用され
る。つまり、光軸方向駆動源は、手ぶれ補正光学系を保
持する保持部材の少なくとも2箇所に対して異なった駆
動量で光軸に沿った方向の駆動力を与えることにより保
持部材を駆動して、手ぶれ補正光学系を光軸に対して傾
き偏心させ、一方、前記保持部材の少なくとも2箇所に
対して同一の駆動量で光軸に沿った方向の駆動力を与え
ることにより保持部材を駆動して、撮影光学系のフォー
カシング又はズーミングを行うために手ぶれ補正光学系
を光軸に沿った方向に移動させる。従って、手ぶれ補正
駆動源としての光軸方向駆動源から保持部材に駆動力を
伝達するための特別な駆動機構がなくても、フォーカシ
ング又はズーミングに際しての上記移動に対応すること
ができる。
【0012】インパクトアクチュエータは、従来のDC
モータと比較して非常に軽量・コンパクトな圧電素子で
構成されるため、第1,第2の発明に係る手ぶれ補正装
置を構成する手ぶれ補正駆動源や光軸方向駆動源を、イ
ンパクトアクチュエータで構成した場合、手ぶれ補正駆
動源や光軸方向駆動源全体が軽量・コンパクト化され
る。また、インパクトアクチュエータは摩擦結合を利用
した駆動を行うため、手ぶれ補正動作の精度を低下させ
るガタは生じない。
モータと比較して非常に軽量・コンパクトな圧電素子で
構成されるため、第1,第2の発明に係る手ぶれ補正装
置を構成する手ぶれ補正駆動源や光軸方向駆動源を、イ
ンパクトアクチュエータで構成した場合、手ぶれ補正駆
動源や光軸方向駆動源全体が軽量・コンパクト化され
る。また、インパクトアクチュエータは摩擦結合を利用
した駆動を行うため、手ぶれ補正動作の精度を低下させ
るガタは生じない。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る手ぶれ補正装置
を、図面を参照しつつ説明する。
を、図面を参照しつつ説明する。
【0014】[実施例1(平行偏心タイプ)]図1〜図5
に基づいて、実施例1の手ぶれ補正装置を説明する。図
1はカメラ本体内部に組み込まれた状態の実施例1の全
体構造を示す側面図である。図2(a)は、図2(b)のB
−B線断面図であり、主に手ぶれ補正装置に関連する構
造を示している。図2(b)は、図2(a)のA−A線断面
図であり、主にフォーカシングに関連する構造を示して
いる。図3は、玉枠1の(a)正面図及び(b)側面図であ
り、図4は台枠2の(a)平面図,(b)正面図及び(c)側
面図である。図5は、移動子5x,5yと結合部1a,
1bとロッド4x,4yを示す斜視図である。
に基づいて、実施例1の手ぶれ補正装置を説明する。図
1はカメラ本体内部に組み込まれた状態の実施例1の全
体構造を示す側面図である。図2(a)は、図2(b)のB
−B線断面図であり、主に手ぶれ補正装置に関連する構
造を示している。図2(b)は、図2(a)のA−A線断面
図であり、主にフォーカシングに関連する構造を示して
いる。図3は、玉枠1の(a)正面図及び(b)側面図であ
り、図4は台枠2の(a)平面図,(b)正面図及び(c)側
面図である。図5は、移動子5x,5yと結合部1a,
1bとロッド4x,4yを示す斜視図である。
【0015】実施例1に係る手ぶれ補正装置は、図1に
示すようにレンズ群L1〜L3から成る撮影光学系の一
部を成す手ぶれ補正レンズ群L2を、基準光軸AXに対
して平行偏心させることにより、撮影時の手ぶれを補正
する手ぶれ補正装置である。そして、図2に示すよう
に、手ぶれ補正レンズ群L2を保持する玉枠1と;手ぶ
れ補正レンズ群L2を平行偏心させるために玉枠1を駆
動するインパクトアクチュエータAx,Ayと;インパ
クトアクチュエータAx,Ayを介して玉枠1を保持
し、撮影光学系L1〜L3のフォーカシングに際して、
玉枠1及びインパクトアクチュエータAx,Ayと共に
基準光軸AXに沿った方向(図2中のz方向)に移動する
台枠2と;を備えたことを特徴としている。
示すようにレンズ群L1〜L3から成る撮影光学系の一
部を成す手ぶれ補正レンズ群L2を、基準光軸AXに対
して平行偏心させることにより、撮影時の手ぶれを補正
する手ぶれ補正装置である。そして、図2に示すよう
に、手ぶれ補正レンズ群L2を保持する玉枠1と;手ぶ
れ補正レンズ群L2を平行偏心させるために玉枠1を駆
動するインパクトアクチュエータAx,Ayと;インパ
クトアクチュエータAx,Ayを介して玉枠1を保持
し、撮影光学系L1〜L3のフォーカシングに際して、
玉枠1及びインパクトアクチュエータAx,Ayと共に
基準光軸AXに沿った方向(図2中のz方向)に移動する
台枠2と;を備えたことを特徴としている。
【0016】上記基準光軸AX(図1)は、手ぶれ補正動
作の基準となる撮影光学系の光軸、即ち、手ぶれ補正動
作前のレンズ群L1,L2及びL3の共通軸である。従
って、この基準光軸AXに対して平行偏心させるとは、
偏心後の手ぶれ補正レンズ群L2の光軸が、基準光軸A
Xに対して平行に位置するように偏心させることをい
う。
作の基準となる撮影光学系の光軸、即ち、手ぶれ補正動
作前のレンズ群L1,L2及びL3の共通軸である。従
って、この基準光軸AXに対して平行偏心させるとは、
偏心後の手ぶれ補正レンズ群L2の光軸が、基準光軸A
Xに対して平行に位置するように偏心させることをい
う。
【0017】図2(a)に示すように、実施例1に係る手
ぶれ補正装置は、第1保持部材を構成する玉枠1と第2
保持部材を構成する台枠2とが、2つのインパクトアク
チュエータAx,Ayで連結されて、ユニット化された
もの(以下「手ぶれ補正駆動ユニット」という。)であ
る。そして、インパクトアクチュエータAx,Ayを前
記平行偏心のための手ぶれ補正駆動源として用い、これ
により基準光軸AXに対して垂直な方向(即ち、x,y
方向)に手ぶれ補正レンズ群L2を駆動する構成となっ
ている。
ぶれ補正装置は、第1保持部材を構成する玉枠1と第2
保持部材を構成する台枠2とが、2つのインパクトアク
チュエータAx,Ayで連結されて、ユニット化された
もの(以下「手ぶれ補正駆動ユニット」という。)であ
る。そして、インパクトアクチュエータAx,Ayを前
記平行偏心のための手ぶれ補正駆動源として用い、これ
により基準光軸AXに対して垂直な方向(即ち、x,y
方向)に手ぶれ補正レンズ群L2を駆動する構成となっ
ている。
【0018】一方、フォーカシングの際の台枠2の移動
は、後述するフォーカシング機構を構成しているインパ
クトアクチュエータAzをフォーカシング駆動源として
用い、これにより基準光軸AXに沿った方向(即ち、z
方向)に台枠2を駆動することによって、手ぶれ補正駆
動ユニットごと行う構成となっている。
は、後述するフォーカシング機構を構成しているインパ
クトアクチュエータAzをフォーカシング駆動源として
用い、これにより基準光軸AXに沿った方向(即ち、z
方向)に台枠2を駆動することによって、手ぶれ補正駆
動ユニットごと行う構成となっている。
【0019】《インパクトアクチュエータの原理》上述
の3つのインパクトアクチュエータAx,Ay,Az
は、いずれも電圧を印加すると変形する圧電素子の特性
を利用した圧電リニアアクチュエータである。以下に、
このインパクトアクチュエータの駆動原理を図10〜図
13に基づいて簡単に説明する。
の3つのインパクトアクチュエータAx,Ay,Az
は、いずれも電圧を印加すると変形する圧電素子の特性
を利用した圧電リニアアクチュエータである。以下に、
このインパクトアクチュエータの駆動原理を図10〜図
13に基づいて簡単に説明する。
【0020】図10(1),図12(1)に示すように、イン
パクトアクチュエータは主として圧電素子(piezo-elect
ric element)1A,移動体2A,駆動軸3A及び固定部
材4Aから成っている。圧電素子1Aは、一端が固定部
材4Aに固定されており、他端には駆動軸3Aが取り付
けられている。駆動軸3Aには、移動体2Aが摩擦力に
よって保持されている。
パクトアクチュエータは主として圧電素子(piezo-elect
ric element)1A,移動体2A,駆動軸3A及び固定部
材4Aから成っている。圧電素子1Aは、一端が固定部
材4Aに固定されており、他端には駆動軸3Aが取り付
けられている。駆動軸3Aには、移動体2Aが摩擦力に
よって保持されている。
【0021】上記構成を有するインパクトアクチュエー
タは、圧電素子1Aの急速変形と移動体2Aの慣性・摩
擦を利用して、移動体2Aを左右方向に駆動するもので
ある。この移動体2Aに被駆動物を取り付けることによ
り、被駆動物を駆動することができる。以下に、移動体
2Aの移動を右方向(図10,図11)と左方向(図1
2,図13)とに分けて、インパクトアクチュエータの
駆動動作を説明する。
タは、圧電素子1Aの急速変形と移動体2Aの慣性・摩
擦を利用して、移動体2Aを左右方向に駆動するもので
ある。この移動体2Aに被駆動物を取り付けることによ
り、被駆動物を駆動することができる。以下に、移動体
2Aの移動を右方向(図10,図11)と左方向(図1
2,図13)とに分けて、インパクトアクチュエータの
駆動動作を説明する。
【0022】〈移動体2Aを右方向(矢印mR)へ駆動す
る場合〉図10に、移動体2Aを右方向(矢印mR)へ駆
動するときのインパクトアクチュエータの駆動動作を示
し、図11に、移動体2Aを右方向へ駆動するときの圧
電素子1Aへの印加電圧波形(駆動電圧波形)の一例を示
す。なお、図11中の立ち上がり部(2)と立ち下がり部
(3)は、図10(2),(3)の状態とそれぞれ対応してい
る。
る場合〉図10に、移動体2Aを右方向(矢印mR)へ駆
動するときのインパクトアクチュエータの駆動動作を示
し、図11に、移動体2Aを右方向へ駆動するときの圧
電素子1Aへの印加電圧波形(駆動電圧波形)の一例を示
す。なお、図11中の立ち上がり部(2)と立ち下がり部
(3)は、図10(2),(3)の状態とそれぞれ対応してい
る。
【0023】図10(1)に示す状態で、緩やかな立ち上
がり部(2)とこれに続く急激な立ち下がり部(3)とから成
る波形の駆動パルスを、圧電素子1Aに印加する。駆動
パルスの緩やかな立ち上がり部(2)では、圧電素子1A
がゆっくり厚み方向の伸び変位を生じる。圧電素子1A
がゆっくり伸びると、駆動軸3Aは軸方向に沿って右方
向(矢印mR)へゆっくり移動し、移動体2Aは駆動軸3
Aとの摩擦力により駆動軸3Aと共に右方向に移動する
{図10(2)の状態}。
がり部(2)とこれに続く急激な立ち下がり部(3)とから成
る波形の駆動パルスを、圧電素子1Aに印加する。駆動
パルスの緩やかな立ち上がり部(2)では、圧電素子1A
がゆっくり厚み方向の伸び変位を生じる。圧電素子1A
がゆっくり伸びると、駆動軸3Aは軸方向に沿って右方
向(矢印mR)へゆっくり移動し、移動体2Aは駆動軸3
Aとの摩擦力により駆動軸3Aと共に右方向に移動する
{図10(2)の状態}。
【0024】一方、駆動パルスの急激な立ち下がり部
(3)では、圧電素子1Aは急速に厚み方向の縮み変位を
生じる。圧電素子1Aが急速に縮むと、駆動軸3Aは軸
方向に沿って左方向(矢印mL)へ急速に移動する。この
時、移動体2Aは、その質量の慣性により駆動軸3Aの
動作に追随できず、摩擦力に抗して駆動軸3A上を滑る
ことによって、ほぼそのままの位置に留まる{図10(3)
の状態}。図10(2)(3)の伸縮動作の繰り返しにより、
移動体2Aは右方向に連続して移動する(ΔdR:移動
量)。
(3)では、圧電素子1Aは急速に厚み方向の縮み変位を
生じる。圧電素子1Aが急速に縮むと、駆動軸3Aは軸
方向に沿って左方向(矢印mL)へ急速に移動する。この
時、移動体2Aは、その質量の慣性により駆動軸3Aの
動作に追随できず、摩擦力に抗して駆動軸3A上を滑る
ことによって、ほぼそのままの位置に留まる{図10(3)
の状態}。図10(2)(3)の伸縮動作の繰り返しにより、
移動体2Aは右方向に連続して移動する(ΔdR:移動
量)。
【0025】〈移動体2Aを左方向(矢印mL)へ駆動す
る場合〉圧電素子1Aの伸縮のサイクルを、上記「移動
体2Aを右方向(矢印mR)へ駆動する場合」と逆にすれ
ば、移動体2Aを左方向(矢印mL)に駆動することがで
きる。図12に、移動体2Aを左方向(矢印mL)へ駆動
するときのインパクトアクチュエータの駆動動作を示
し、図13に、移動体2Aを左方向へ駆動するときの圧
電素子1Aへの印加電圧波形の一例を示す。なお、図1
3中の立ち上がり部(2)と立ち下がり部(3)は、図12
(2),(3)の状態とそれぞれ対応している。
る場合〉圧電素子1Aの伸縮のサイクルを、上記「移動
体2Aを右方向(矢印mR)へ駆動する場合」と逆にすれ
ば、移動体2Aを左方向(矢印mL)に駆動することがで
きる。図12に、移動体2Aを左方向(矢印mL)へ駆動
するときのインパクトアクチュエータの駆動動作を示
し、図13に、移動体2Aを左方向へ駆動するときの圧
電素子1Aへの印加電圧波形の一例を示す。なお、図1
3中の立ち上がり部(2)と立ち下がり部(3)は、図12
(2),(3)の状態とそれぞれ対応している。
【0026】図12(1)に示す状態で、急激な立ち上が
り部(2)とこれに続く緩やかな立ち下がり部(3)とから成
る波形の駆動パルスを、圧電素子1Aに印加する。駆動
パルスの急激な立ち上がり部(2)では、圧電素子1Aが
急速に厚み方向の伸び変位を生じる。圧電素子1Aが急
速に伸びると、駆動軸3Aは軸方向に沿って右方向(矢
印mR)へ急速に移動する。この時、移動体2Aは、そ
の質量の慣性により駆動軸3Aの動作に追随できず、摩
擦力に抗して駆動軸3A上を滑ることによって、ほぼそ
のままの位置に留まる{図12(2)の状態}。
り部(2)とこれに続く緩やかな立ち下がり部(3)とから成
る波形の駆動パルスを、圧電素子1Aに印加する。駆動
パルスの急激な立ち上がり部(2)では、圧電素子1Aが
急速に厚み方向の伸び変位を生じる。圧電素子1Aが急
速に伸びると、駆動軸3Aは軸方向に沿って右方向(矢
印mR)へ急速に移動する。この時、移動体2Aは、そ
の質量の慣性により駆動軸3Aの動作に追随できず、摩
擦力に抗して駆動軸3A上を滑ることによって、ほぼそ
のままの位置に留まる{図12(2)の状態}。
【0027】一方、駆動パルスの緩やかな立ち下がり部
(3)では、圧電素子1Aがゆっくり厚み方向の縮み変位
を生じる。圧電素子1Aがゆっくり縮むと、駆動軸3A
は軸方向に沿って左方向(矢印mL)へゆっくり移動し、
移動体2Aは駆動軸3Aとの摩擦力により駆動軸3Aと
共に左方向に移動する{図12(3)の状態}。図12(2)
(3)の伸縮動作の繰り返しにより、移動体2Aは左方向
に連続して移動する(ΔdL:移動量)。
(3)では、圧電素子1Aがゆっくり厚み方向の縮み変位
を生じる。圧電素子1Aがゆっくり縮むと、駆動軸3A
は軸方向に沿って左方向(矢印mL)へゆっくり移動し、
移動体2Aは駆動軸3Aとの摩擦力により駆動軸3Aと
共に左方向に移動する{図12(3)の状態}。図12(2)
(3)の伸縮動作の繰り返しにより、移動体2Aは左方向
に連続して移動する(ΔdL:移動量)。
【0028】《インパクトアクチュエータのユニット構
成例》図14に圧電素子1Aを用いたインパクトアクチ
ュエータのユニット構成の一例を示す。このインパクト
アクチュエータユニットは、圧電素子1Aと;移動体
(摩擦部材2Aa,スライダー2Ab,加圧スプリング
2Ac,止めビス2Adから成る。)2Aと;駆動軸3
Aと;固定部材4Aと;から成っている。固定部材4A
内には、駆動軸3Aの軸受け(不図示)と圧電素子取付溝
4Aaと移動体案内用溝4Abが設けられている。ま
た、移動体(スライダー2Ab)2Aには、被駆動物が取
り付く構成となっている。なお、実施例1,2に搭載さ
れている手ぶれ補正駆動ユニットも、基本的に図14に
示すインパクトアクチュエータユニットと同様の構成に
より、被駆動物としての玉枠1,台枠2,玉枠20を駆
動するようになっている。
成例》図14に圧電素子1Aを用いたインパクトアクチ
ュエータのユニット構成の一例を示す。このインパクト
アクチュエータユニットは、圧電素子1Aと;移動体
(摩擦部材2Aa,スライダー2Ab,加圧スプリング
2Ac,止めビス2Adから成る。)2Aと;駆動軸3
Aと;固定部材4Aと;から成っている。固定部材4A
内には、駆動軸3Aの軸受け(不図示)と圧電素子取付溝
4Aaと移動体案内用溝4Abが設けられている。ま
た、移動体(スライダー2Ab)2Aには、被駆動物が取
り付く構成となっている。なお、実施例1,2に搭載さ
れている手ぶれ補正駆動ユニットも、基本的に図14に
示すインパクトアクチュエータユニットと同様の構成に
より、被駆動物としての玉枠1,台枠2,玉枠20を駆
動するようになっている。
【0029】以上説明したインパクトアクチュエータに
は、例えば以下の(a)〜(d)のような特長があるため、こ
れを用いれば駆動の高精度化を図ることが可能であり、
しかも、簡単な構成で容易に装置全体の小型化を図るこ
とができる。 (a)圧電素子への印加電圧により速度制御が可能であ
る。1つの駆動系にて粗動と微動が可能である。 (b)駆動軸と移動体は摩擦結合されているため、ガタや
バックラッシュのない高精度駆動が可能である。 (c)停止時の保持は摩擦により行うので、安定した停止
が可能であり、停止にエネルギーを必要としない。 (d)移動体の質量に対する摩擦力を大きくすることで、
姿勢差による速度差を小さくすることができる。
は、例えば以下の(a)〜(d)のような特長があるため、こ
れを用いれば駆動の高精度化を図ることが可能であり、
しかも、簡単な構成で容易に装置全体の小型化を図るこ
とができる。 (a)圧電素子への印加電圧により速度制御が可能であ
る。1つの駆動系にて粗動と微動が可能である。 (b)駆動軸と移動体は摩擦結合されているため、ガタや
バックラッシュのない高精度駆動が可能である。 (c)停止時の保持は摩擦により行うので、安定した停止
が可能であり、停止にエネルギーを必要としない。 (d)移動体の質量に対する摩擦力を大きくすることで、
姿勢差による速度差を小さくすることができる。
【0030】《手ぶれ補正駆動ユニット》実施例1の説
明に戻って、これを構成する手ぶれ補正駆動ユニットを
説明する。手ぶれ補正駆動ユニットは、図2(a)に示す
ように、玉枠1;台枠2;圧電素子PEx,PEy;ロ
ッド4x,4y;移動子5x,5y等から成っている。
玉枠1(図3)には、結合部1a,1bが一体的に形成さ
れており、台枠2(図4)には、固定部2ax,2ay;
軸受け部2bx,2by;結合部2c;ガイド部2dが
一体的に形成されている。また、玉枠1及び移動子5
x,5yは、ロッド4x,4yよりも軟らかい材料で構
成されている。
明に戻って、これを構成する手ぶれ補正駆動ユニットを
説明する。手ぶれ補正駆動ユニットは、図2(a)に示す
ように、玉枠1;台枠2;圧電素子PEx,PEy;ロ
ッド4x,4y;移動子5x,5y等から成っている。
玉枠1(図3)には、結合部1a,1bが一体的に形成さ
れており、台枠2(図4)には、固定部2ax,2ay;
軸受け部2bx,2by;結合部2c;ガイド部2dが
一体的に形成されている。また、玉枠1及び移動子5
x,5yは、ロッド4x,4yよりも軟らかい材料で構
成されている。
【0031】この手ぶれ補正駆動ユニットにおいて、圧
電素子PEx,PEyは前記圧電素子1Aに相当し、移
動子5x,5y及び結合部1a,1bは前記移動体2A
に相当し、ロッド4x,4yは前記駆動軸3Aに相当
し、固定部2ax,2ayは前記固定部材4Aに相当す
る(図10等)。また、手ぶれ補正レンズ群L2を保持し
ている玉枠1が、被駆動物に相当する。従って、インパ
クトアクチュエータAxは、圧電素子PEx;移動子5
x;結合部1a,1b;ロッド4x;固定部2ax等で
構成され、インパクトアクチュエータAyは、圧電素子
PEy;移動子5y;結合部1a,1b;ロッド4y;
固定部2ay等で構成される。
電素子PEx,PEyは前記圧電素子1Aに相当し、移
動子5x,5y及び結合部1a,1bは前記移動体2A
に相当し、ロッド4x,4yは前記駆動軸3Aに相当
し、固定部2ax,2ayは前記固定部材4Aに相当す
る(図10等)。また、手ぶれ補正レンズ群L2を保持し
ている玉枠1が、被駆動物に相当する。従って、インパ
クトアクチュエータAxは、圧電素子PEx;移動子5
x;結合部1a,1b;ロッド4x;固定部2ax等で
構成され、インパクトアクチュエータAyは、圧電素子
PEy;移動子5y;結合部1a,1b;ロッド4y;
固定部2ay等で構成される。
【0032】図3,図5に示すように、結合部1aと1
bとの間の距離はロッド4x,4y(図2,図5)の直径
より小さくなっているので、結合部1aと1bとの間に
ロッド4x,4yを挟み込むと、玉枠1自身の弾性によ
ってロッド4x,4yは結合部1a,1bと摩擦結合さ
れる。つまり、直交する2本のロッド4x,4yを結合
部1a,1bで同時に挟み込むことによって、玉枠1を
基準光軸AXに対して垂直な面内(即ち、x−y面)に位
置決めすることができる。
bとの間の距離はロッド4x,4y(図2,図5)の直径
より小さくなっているので、結合部1aと1bとの間に
ロッド4x,4yを挟み込むと、玉枠1自身の弾性によ
ってロッド4x,4yは結合部1a,1bと摩擦結合さ
れる。つまり、直交する2本のロッド4x,4yを結合
部1a,1bで同時に挟み込むことによって、玉枠1を
基準光軸AXに対して垂直な面内(即ち、x−y面)に位
置決めすることができる。
【0033】また、図5に示すように、断面がC形状を
成す移動子5x,5yの内径はロッド4x,4yの直径
より小さくなっており、また、ロッド4x,4yは移動
子5x,5yより硬い材料で構成されている。従って、
移動子5x,5yの穴5hにロッド4x,4yを挿入す
ると、移動子5x,5yの内周面がロッド4x,4yの
外周面を締め付けながら弾性変形を起こす。つまり、移
動子5x,5yは、ロッド4x,4yの軸方向に沿って
摺動可能に、それ自身の弾性力によってロッド4x,4
yに摩擦結合される。
成す移動子5x,5yの内径はロッド4x,4yの直径
より小さくなっており、また、ロッド4x,4yは移動
子5x,5yより硬い材料で構成されている。従って、
移動子5x,5yの穴5hにロッド4x,4yを挿入す
ると、移動子5x,5yの内周面がロッド4x,4yの
外周面を締め付けながら弾性変形を起こす。つまり、移
動子5x,5yは、ロッド4x,4yの軸方向に沿って
摺動可能に、それ自身の弾性力によってロッド4x,4
yに摩擦結合される。
【0034】一方、台枠2の固定部2ax,2ay(図
4)には、図2に示すように圧電素子PEx,PEyが
その一端面で固着されている。軸受け部2bx,2by
に形成されている穴2bh(図4)には、ロッド4x,4
yが摺動可能に嵌合しており、固定部2ax,2ayに
固着された圧電素子PEx,PEyの反対側の端面にロ
ッド4x,4yの一端が固着されている。
4)には、図2に示すように圧電素子PEx,PEyが
その一端面で固着されている。軸受け部2bx,2by
に形成されている穴2bh(図4)には、ロッド4x,4
yが摺動可能に嵌合しており、固定部2ax,2ayに
固着された圧電素子PEx,PEyの反対側の端面にロ
ッド4x,4yの一端が固着されている。
【0035】結合部1a,1bの側面1c,1d{図3
(a)}の間には、図2(a)に示すように移動子5x,5
yが嵌合している。そのため、前述した駆動原理によっ
て圧電素子PEx,PEyで移動子5x,5yを駆動す
ると、玉枠1は側面1c又は1dで移動子5x,5yに
押されて移動する。この時、移動子5xが駆動されて
も、ロッド4y側ではロッド4yを挟んでいる結合部1
a,1bが駆動方向に滑るので、横方向(図2中のx方
向)の手ぶれ補正駆動は妨げられない。これは縦方向(図
2中のy方向)についても同様である。
(a)}の間には、図2(a)に示すように移動子5x,5
yが嵌合している。そのため、前述した駆動原理によっ
て圧電素子PEx,PEyで移動子5x,5yを駆動す
ると、玉枠1は側面1c又は1dで移動子5x,5yに
押されて移動する。この時、移動子5xが駆動されて
も、ロッド4y側ではロッド4yを挟んでいる結合部1
a,1bが駆動方向に滑るので、横方向(図2中のx方
向)の手ぶれ補正駆動は妨げられない。これは縦方向(図
2中のy方向)についても同様である。
【0036】以上のように、手ぶれ補正駆動源を構成す
るインパクトアクチュエータAx,Ay(図2)が、手ぶ
れ補正レンズ群L2を保持している玉枠1を基準光軸A
Xに垂直な面内で移動させることによって、手ぶれ補正
レンズ群L2を平行偏心させる。この平行偏心によっ
て、手ぶれ補正レンズ群L2の位置がx,y方向に変化
するが、その位置(以下「平行偏心位置」という。)は、
不図示のピンホール板及びLED(light emitting diod
e)と2次元PSD(Position Sensing Device)との組み
合わせで検出される。
るインパクトアクチュエータAx,Ay(図2)が、手ぶ
れ補正レンズ群L2を保持している玉枠1を基準光軸A
Xに垂直な面内で移動させることによって、手ぶれ補正
レンズ群L2を平行偏心させる。この平行偏心によっ
て、手ぶれ補正レンズ群L2の位置がx,y方向に変化
するが、その位置(以下「平行偏心位置」という。)は、
不図示のピンホール板及びLED(light emitting diod
e)と2次元PSD(Position Sensing Device)との組み
合わせで検出される。
【0037】前記ピンホール板は玉枠1に固定されてお
り、前記LEDと2次元PSD30{図2(a)}は台枠2
に固定されている。ピンホール板は、LEDと2次元P
SD30との間に挟み込むように位置している。従っ
て、玉枠1の動きがピンホール板の動き(即ち、ピンホ
ールから出てくる光の動き)として、その照射位置から
2次元PSD30で読み取られることにより、平行偏心
位置が検出される。
り、前記LEDと2次元PSD30{図2(a)}は台枠2
に固定されている。ピンホール板は、LEDと2次元P
SD30との間に挟み込むように位置している。従っ
て、玉枠1の動きがピンホール板の動き(即ち、ピンホ
ールから出てくる光の動き)として、その照射位置から
2次元PSD30で読み取られることにより、平行偏心
位置が検出される。
【0038】ここで、PSDの原理を、図15,図16
に基づいて簡単に説明する。PSDとは、スポット光L
が照射されるとそのスポット光Lがどの位置を照射した
かを検出する素子である。1次元PSD101(図15)
の場合、スポット光Lの照射を受けた位置によって端子
102,103に流れる電流I1とI2が変化する。従っ
て、I1とI2をモニタすることによってスポット光Lの
照射位置を検出することができる。例えば、I1=I2な
らば、スポット光Lの照射位置がPSD101の中央で
あると検出される。2次元PSD102(図16)の場合
もその原理は同様である。つまり、スポット光Lの照射
位置を直交する2方向(x方向,y方向)に分け、スポッ
ト光Lの照射位置を横方向(x方向)については端子10
5,106にそれぞれ流れる電流I1,I2で検出し、ス
ポット光Lの照射位置を縦方向(y方向)については端子
107,108にそれぞれ流れる電流I3,I4で検出す
る。
に基づいて簡単に説明する。PSDとは、スポット光L
が照射されるとそのスポット光Lがどの位置を照射した
かを検出する素子である。1次元PSD101(図15)
の場合、スポット光Lの照射を受けた位置によって端子
102,103に流れる電流I1とI2が変化する。従っ
て、I1とI2をモニタすることによってスポット光Lの
照射位置を検出することができる。例えば、I1=I2な
らば、スポット光Lの照射位置がPSD101の中央で
あると検出される。2次元PSD102(図16)の場合
もその原理は同様である。つまり、スポット光Lの照射
位置を直交する2方向(x方向,y方向)に分け、スポッ
ト光Lの照射位置を横方向(x方向)については端子10
5,106にそれぞれ流れる電流I1,I2で検出し、ス
ポット光Lの照射位置を縦方向(y方向)については端子
107,108にそれぞれ流れる電流I3,I4で検出す
る。
【0039】《フォーカシング機構》次に、フォーカシ
ング機構を説明する。フォーカシング機構は、図2(b)
に示すように、台枠2,保持枠3,圧電素子PEz,フ
ォーカスロッド4z等から成っている。保持枠3には、
図1,図2に示すように台枠2とシャッタユニット(不
図示)が保持されており、ズーミング及び沈胴の際に
は、この保持枠3が基準光軸AXに沿った方向に移動す
る。また、台枠2は、フォーカスロッド4zよりも軟ら
かい材料から成っている。
ング機構を説明する。フォーカシング機構は、図2(b)
に示すように、台枠2,保持枠3,圧電素子PEz,フ
ォーカスロッド4z等から成っている。保持枠3には、
図1,図2に示すように台枠2とシャッタユニット(不
図示)が保持されており、ズーミング及び沈胴の際に
は、この保持枠3が基準光軸AXに沿った方向に移動す
る。また、台枠2は、フォーカスロッド4zよりも軟ら
かい材料から成っている。
【0040】このフォーカス機構において、圧電素子P
Ezは前記圧電素子1Aに相当し、結合部2cは前記移
動体2Aに相当し、フォーカスロッド4zは前記駆動軸
3Aに相当し、保持枠3は前記固定部材4Aに相当する
(図10等)。また、インパクトアクチュエータAx,A
yを介して玉枠1を保持している台枠2が、被駆動物に
相当する。従って、インパクトアクチュエータAzは、
圧電素子PEz;結合部2c;フォーカスロッド4z;
保持枠3等で構成される。
Ezは前記圧電素子1Aに相当し、結合部2cは前記移
動体2Aに相当し、フォーカスロッド4zは前記駆動軸
3Aに相当し、保持枠3は前記固定部材4Aに相当する
(図10等)。また、インパクトアクチュエータAx,A
yを介して玉枠1を保持している台枠2が、被駆動物に
相当する。従って、インパクトアクチュエータAzは、
圧電素子PEz;結合部2c;フォーカスロッド4z;
保持枠3等で構成される。
【0041】台枠2に形成されている結合部2cには、
図4(b)に示すようにフォーカスロッド4zの直径より
小さい穴2chが形成されている。また、フォーカスロ
ッド4zは台枠2より硬い材料で構成されている。従っ
て、図2(a)に示すように、この穴2chにフォーカス
ロッド4zを挿入すると、結合部2cの内周面がフォー
カスロッド4zの外周面を締め付けながら弾性変形を起
こす。つまり、台枠2は、結合部2cでフォーカスロッ
ド4zの軸方向に沿って摺動可能に、それ自身の弾性力
によってフォーカスロッド4zに摩擦結合される。
図4(b)に示すようにフォーカスロッド4zの直径より
小さい穴2chが形成されている。また、フォーカスロ
ッド4zは台枠2より硬い材料で構成されている。従っ
て、図2(a)に示すように、この穴2chにフォーカス
ロッド4zを挿入すると、結合部2cの内周面がフォー
カスロッド4zの外周面を締め付けながら弾性変形を起
こす。つまり、台枠2は、結合部2cでフォーカスロッ
ド4zの軸方向に沿って摺動可能に、それ自身の弾性力
によってフォーカスロッド4zに摩擦結合される。
【0042】図2(b)に示すように、フォーカスロッド
4zの一端には底付き穴4zhが形成されており、この
穴4zhの底面4zaに圧電素子PEzの一端が固着さ
れている。一方、保持枠3の穴3hの底面部3aには、
圧電素子PEzの他端が固着されており、上記フォーカ
スロッド4zは、穴4zhが形成されている側の端部で
保持枠3の穴3hに基準光軸AXに沿って摺動可能に嵌
合している。また、圧電素子PEzの伸縮が確実にフォ
ーカスロッド4zに伝達されるように、フォーカスロッ
ド4zは上記嵌合している部分で穴3hの底面部3aと
の間に隙間があくように穴4zhの深さが調整されてい
る。
4zの一端には底付き穴4zhが形成されており、この
穴4zhの底面4zaに圧電素子PEzの一端が固着さ
れている。一方、保持枠3の穴3hの底面部3aには、
圧電素子PEzの他端が固着されており、上記フォーカ
スロッド4zは、穴4zhが形成されている側の端部で
保持枠3の穴3hに基準光軸AXに沿って摺動可能に嵌
合している。また、圧電素子PEzの伸縮が確実にフォ
ーカスロッド4zに伝達されるように、フォーカスロッ
ド4zは上記嵌合している部分で穴3hの底面部3aと
の間に隙間があくように穴4zhの深さが調整されてい
る。
【0043】上記のようにフォーカシング駆動源を構成
するインパクトアクチュエータAz(図2)が、台枠2に
駆動力を与えることにより、フォーカシングに際して前
記手ぶれ補正駆動ユニットを基準光軸AXに沿った方向
(z方向)に移動させる。この時、台枠2に形成されてい
るガイド部2dにはフォーカスガイドFG(保持枠に固
定されている。)が嵌合しているため、基準光軸AXに
対して垂直な面内での台枠2の移動が規制される。
するインパクトアクチュエータAz(図2)が、台枠2に
駆動力を与えることにより、フォーカシングに際して前
記手ぶれ補正駆動ユニットを基準光軸AXに沿った方向
(z方向)に移動させる。この時、台枠2に形成されてい
るガイド部2dにはフォーカスガイドFG(保持枠に固
定されている。)が嵌合しているため、基準光軸AXに
対して垂直な面内での台枠2の移動が規制される。
【0044】なお、ここでは手ぶれ補正レンズ群L2を
フォーカシングレンズに兼用することにより、手ぶれ補
正レンズ群L2のみでフォーカシングを行う構成となっ
ているが、他のレンズ群をフォーカシング時の手ぶれ補
正駆動ユニットの移動に連動させて、フォーカシングを
行う構成としてもよい。また、インパクトアクチュエー
タAzが、台枠2に駆動力を与えることにより、ズーミ
ングに際して前記手ぶれ補正駆動ユニットを基準光軸A
Xに沿った方向に移動させる構成としてもよい。
フォーカシングレンズに兼用することにより、手ぶれ補
正レンズ群L2のみでフォーカシングを行う構成となっ
ているが、他のレンズ群をフォーカシング時の手ぶれ補
正駆動ユニットの移動に連動させて、フォーカシングを
行う構成としてもよい。また、インパクトアクチュエー
タAzが、台枠2に駆動力を与えることにより、ズーミ
ングに際して前記手ぶれ補正駆動ユニットを基準光軸A
Xに沿った方向に移動させる構成としてもよい。
【0045】フォーカシング時の手ぶれ補正駆動ユニッ
トの移動によって、手ぶれ補正レンズ群L2の位置がz
方向に変化するが、その位置(以下「フォーカス位置」
という。)は、着磁されたフォーカスロッド4zと玉枠
1に固定されているMR(Magnetic Resistance)センサ
40との組み合わせで検出される。このMRセンサ40
は、磁界がかかると抵抗値が変化する特性を有する磁気
抵抗素子から成る磁気センサである。なお、前記平行偏
心位置の検出を、着磁されたロッド4x,4yと移動子
5x,5yに固定されているMRセンサとの組み合わせ
で行うようにしてもよい。
トの移動によって、手ぶれ補正レンズ群L2の位置がz
方向に変化するが、その位置(以下「フォーカス位置」
という。)は、着磁されたフォーカスロッド4zと玉枠
1に固定されているMR(Magnetic Resistance)センサ
40との組み合わせで検出される。このMRセンサ40
は、磁界がかかると抵抗値が変化する特性を有する磁気
抵抗素子から成る磁気センサである。なお、前記平行偏
心位置の検出を、着磁されたロッド4x,4yと移動子
5x,5yに固定されているMRセンサとの組み合わせ
で行うようにしてもよい。
【0046】《実施例1の効果等》前述したように、特
開平3−110529号の手ぶれ補正装置では、手ぶれ
補正駆動源(モータ等)が固定筒に別設固定されているた
め、手ぶれ補正駆動源の駆動力を手ぶれ補正レンズ群L
2に伝達するための手ぶれ補正駆動機構が必要とされ、
しかも、手ぶれ補正駆動機構が撮影光学系の基準光軸A
X方向の移動にも対応できるように構成されている必要
があるため、構成は複雑化する。
開平3−110529号の手ぶれ補正装置では、手ぶれ
補正駆動源(モータ等)が固定筒に別設固定されているた
め、手ぶれ補正駆動源の駆動力を手ぶれ補正レンズ群L
2に伝達するための手ぶれ補正駆動機構が必要とされ、
しかも、手ぶれ補正駆動機構が撮影光学系の基準光軸A
X方向の移動にも対応できるように構成されている必要
があるため、構成は複雑化する。
【0047】これに対して、実施例1の構成によれば、
インパクトアクチュエータAx,Ayは、手ぶれ補正レ
ンズ群L2を基準光軸AXに対して平行偏心させるため
に、手ぶれ補正レンズ群L2を保持する玉枠1を駆動す
るが、台枠2が、インパクトアクチュエータAx,Ay
を介して玉枠1を保持し、撮影光学系のフォーカシング
に際して、玉枠1及びインパクトアクチュエータAx,
Ayと共に基準光軸AXに沿った方向に移動するので、
インパクトアクチュエータAx,Ayから玉枠1に駆動
力を伝達するための特別な駆動機構がなくても、フォー
カシングに際しての上記移動に対応することができる。
これにより、部品点数を少なくし、構造を簡単、かつ、
コンパクトにすることができる。
インパクトアクチュエータAx,Ayは、手ぶれ補正レ
ンズ群L2を基準光軸AXに対して平行偏心させるため
に、手ぶれ補正レンズ群L2を保持する玉枠1を駆動す
るが、台枠2が、インパクトアクチュエータAx,Ay
を介して玉枠1を保持し、撮影光学系のフォーカシング
に際して、玉枠1及びインパクトアクチュエータAx,
Ayと共に基準光軸AXに沿った方向に移動するので、
インパクトアクチュエータAx,Ayから玉枠1に駆動
力を伝達するための特別な駆動機構がなくても、フォー
カシングに際しての上記移動に対応することができる。
これにより、部品点数を少なくし、構造を簡単、かつ、
コンパクトにすることができる。
【0048】つまり、実施例1では、構成を簡単にする
ために、インパクトアクチュエータAx,Ayを玉枠1
及び台枠2上に直接配置することにより、駆動力伝達用
の駆動機構を不要とし、フォーカシングに際して手ぶれ
補正レンズ群L2と共に基準光軸AX方向に移動させる
ことにより、手ぶれ補正レンズ群L2等の基準光軸AX
方向への移動に対応させるための特別な設計を不要とし
ている。
ために、インパクトアクチュエータAx,Ayを玉枠1
及び台枠2上に直接配置することにより、駆動力伝達用
の駆動機構を不要とし、フォーカシングに際して手ぶれ
補正レンズ群L2と共に基準光軸AX方向に移動させる
ことにより、手ぶれ補正レンズ群L2等の基準光軸AX
方向への移動に対応させるための特別な設計を不要とし
ている。
【0049】また、実施例1の特徴の一つは、インパク
トアクチュエータのコンパクトさを利用して、これを手
ぶれ補正駆動源としてレンズホルダーを成す玉枠1及び
台枠2上に配置した点にある。つまり、インパクトアク
チュエータは、従来のDCモータと比較して非常に軽量
・コンパクトな圧電素子で構成されるため、実施例1の
ように手ぶれ補正駆動源やフォーカシング駆動源をイン
パクトアクチュエータAx,Ay,Azで構成した場
合、手ぶれ補正駆動源全体が軽量・コンパクト化され
る。また、インパクトアクチュエータは摩擦結合を利用
した駆動を行うため、手ぶれ補正動作の精度を低下させ
るガタは生じない。従って、本実施例のように手ぶれ補
正駆動源をインパクトアクチュエータで構成した場合、
ギヤ等のガタを生じさせる部材を用いる必要がないの
で、高精度の手ぶれ補正動作を行うことができる。
トアクチュエータのコンパクトさを利用して、これを手
ぶれ補正駆動源としてレンズホルダーを成す玉枠1及び
台枠2上に配置した点にある。つまり、インパクトアク
チュエータは、従来のDCモータと比較して非常に軽量
・コンパクトな圧電素子で構成されるため、実施例1の
ように手ぶれ補正駆動源やフォーカシング駆動源をイン
パクトアクチュエータAx,Ay,Azで構成した場
合、手ぶれ補正駆動源全体が軽量・コンパクト化され
る。また、インパクトアクチュエータは摩擦結合を利用
した駆動を行うため、手ぶれ補正動作の精度を低下させ
るガタは生じない。従って、本実施例のように手ぶれ補
正駆動源をインパクトアクチュエータで構成した場合、
ギヤ等のガタを生じさせる部材を用いる必要がないの
で、高精度の手ぶれ補正動作を行うことができる。
【0050】[実施例2(傾き偏心タイプ)]次に、図6
〜図9に基づいて、実施例2の手ぶれ補正装置を説明す
る。図6はカメラ本体内部に組み込まれた状態の実施例
2の全体構造を示す側面図である。図7(a)は図7(b)
のD−D線断面図であり、図7(b)は図7(a)のC−C
線断面図である。図8は玉枠20の正面図、図9はロッ
ド22,22’,22”と玉枠20の結合部20aとを
示す斜視図である。なお、前記実施例1(図1〜図5)と
同一部分・相当部分には、同一の符号を付して詳しい説
明を省略する。
〜図9に基づいて、実施例2の手ぶれ補正装置を説明す
る。図6はカメラ本体内部に組み込まれた状態の実施例
2の全体構造を示す側面図である。図7(a)は図7(b)
のD−D線断面図であり、図7(b)は図7(a)のC−C
線断面図である。図8は玉枠20の正面図、図9はロッ
ド22,22’,22”と玉枠20の結合部20aとを
示す斜視図である。なお、前記実施例1(図1〜図5)と
同一部分・相当部分には、同一の符号を付して詳しい説
明を省略する。
【0051】実施例2に係る手ぶれ補正装置は、図6に
示すようにレンズ群L1〜L3から成る撮影光学系の一
部を成す手ぶれ補正レンズ群L2を、基準光軸AXに対
して傾き偏心させることにより、撮影時の手ぶれを補正
する手ぶれ補正装置である。そして、手ぶれ補正レンズ
群L2を保持する保持部材としての玉枠20と;手ぶれ
補正レンズ群L2を傾き偏心させるために、玉枠20の
3箇所に対して異なった駆動量で基準光軸AXに沿った
方向(図7中のz方向)の駆動力を与えることにより玉枠
20を駆動し、撮影光学系のフォーカシングを行うため
に、玉枠20の3箇所に対して同一の駆動量で基準光軸
AXに沿った方向(図7中のz方向)の駆動力を与えるこ
とにより玉枠20を駆動する、光軸方向駆動源としての
インパクトアクチュエータAz,Az’,Az”と;を
備えたことを特徴としている。
示すようにレンズ群L1〜L3から成る撮影光学系の一
部を成す手ぶれ補正レンズ群L2を、基準光軸AXに対
して傾き偏心させることにより、撮影時の手ぶれを補正
する手ぶれ補正装置である。そして、手ぶれ補正レンズ
群L2を保持する保持部材としての玉枠20と;手ぶれ
補正レンズ群L2を傾き偏心させるために、玉枠20の
3箇所に対して異なった駆動量で基準光軸AXに沿った
方向(図7中のz方向)の駆動力を与えることにより玉枠
20を駆動し、撮影光学系のフォーカシングを行うため
に、玉枠20の3箇所に対して同一の駆動量で基準光軸
AXに沿った方向(図7中のz方向)の駆動力を与えるこ
とにより玉枠20を駆動する、光軸方向駆動源としての
インパクトアクチュエータAz,Az’,Az”と;を
備えたことを特徴としている。
【0052】上記基準光軸AX(図6)は、実施例1と同
様、手ぶれ補正動作の基準となる撮影光学系の光軸、即
ち、手ぶれ補正動作前のレンズ群L1,L2及びL3の
共通軸である。従って、この基準光軸AXに対して傾き
偏心させるとは、偏心後の手ぶれ補正レンズ群L2の光
軸が、基準光軸AXに対して所定の角度をもって傾いて
位置するように偏心させることをいう。
様、手ぶれ補正動作の基準となる撮影光学系の光軸、即
ち、手ぶれ補正動作前のレンズ群L1,L2及びL3の
共通軸である。従って、この基準光軸AXに対して傾き
偏心させるとは、偏心後の手ぶれ補正レンズ群L2の光
軸が、基準光軸AXに対して所定の角度をもって傾いて
位置するように偏心させることをいう。
【0053】図7(a)に示すように、実施例2に係る手
ぶれ補正装置は、3つのインパクトアクチュエータA
z,Az’,Az”が、いずれも光軸AXに沿った方向
(z方向)の駆動力を、調整された駆動量で玉枠20に与
えるように構成されている。この構成により、インパク
トアクチュエータAz,Az’,Az”は、前記手ぶれ
補正レンズ群L2の傾き偏心のための手ぶれ補正駆動源
と撮影光学系のフォーカシング駆動源とに兼用されるた
め、実施例2に係る手ぶれ補正装置は、玉枠20とイン
パクトアクチュエータAz,Az’,Az”とが保持枠
3によって1つにユニット化されたもの(以下「光軸方
向駆動ユニット」という。)といえる。なお、これらの
インパクトアクチュエータAz,Az’,Az”は、い
ずれも電圧を印加すると変形する圧電素子の特性を利用
した圧電リニアアクチュエータであり、その駆動原理は
前述した通りである(図10〜図13)。
ぶれ補正装置は、3つのインパクトアクチュエータA
z,Az’,Az”が、いずれも光軸AXに沿った方向
(z方向)の駆動力を、調整された駆動量で玉枠20に与
えるように構成されている。この構成により、インパク
トアクチュエータAz,Az’,Az”は、前記手ぶれ
補正レンズ群L2の傾き偏心のための手ぶれ補正駆動源
と撮影光学系のフォーカシング駆動源とに兼用されるた
め、実施例2に係る手ぶれ補正装置は、玉枠20とイン
パクトアクチュエータAz,Az’,Az”とが保持枠
3によって1つにユニット化されたもの(以下「光軸方
向駆動ユニット」という。)といえる。なお、これらの
インパクトアクチュエータAz,Az’,Az”は、い
ずれも電圧を印加すると変形する圧電素子の特性を利用
した圧電リニアアクチュエータであり、その駆動原理は
前述した通りである(図10〜図13)。
【0054】《光軸方向駆動ユニットの構造》次に、光
軸方向駆動ユニットを説明する。光軸方向駆動ユニット
は、図7(b)に示すように、玉枠20;圧電素子PEz
(インパクトアクチュエータAzに用いられるもののみ
示し、他の2つについては図示省略する。);ロッド2
2,22’,22”;保持枠3等から成っている。
軸方向駆動ユニットを説明する。光軸方向駆動ユニット
は、図7(b)に示すように、玉枠20;圧電素子PEz
(インパクトアクチュエータAzに用いられるもののみ
示し、他の2つについては図示省略する。);ロッド2
2,22’,22”;保持枠3等から成っている。
【0055】玉枠20(図8)には、結合部20a,20
a’,20a”;変形部20b,20b’,20b”;
レンズ保持部20cが一体的に形成されている。また、
玉枠20は、ロッド22,22’,22”よりも軟らか
い材料で構成されている。玉枠20とシャッタユニット
(不図示)は、図6,図7に示すように保持枠3に保持さ
れており、ズーミング及び沈胴の際には、この保持枠3
が基準光軸AXに沿った方向(z方向)に移動する。
a’,20a”;変形部20b,20b’,20b”;
レンズ保持部20cが一体的に形成されている。また、
玉枠20は、ロッド22,22’,22”よりも軟らか
い材料で構成されている。玉枠20とシャッタユニット
(不図示)は、図6,図7に示すように保持枠3に保持さ
れており、ズーミング及び沈胴の際には、この保持枠3
が基準光軸AXに沿った方向(z方向)に移動する。
【0056】光軸方向駆動ユニットにおいて、圧電素子
PEzは前記圧電素子1Aに相当し、結合部20a,2
0a’,20a”は前記移動体2Aに相当し、ロッド2
2,22’,22”は前記駆動軸3Aに相当し、保持枠
3は前記固定部材4Aに相当する(図10等)。また、手
ぶれ補正レンズ群L2をレンズ保持部20cで保持して
いる玉枠20が被駆動物に相当する。従って、インパク
トアクチュエータAzは、圧電素子PEz;結合部20
a,20a’,20a”;ロッド22,22’,2
2”;枠体3等で構成される。
PEzは前記圧電素子1Aに相当し、結合部20a,2
0a’,20a”は前記移動体2Aに相当し、ロッド2
2,22’,22”は前記駆動軸3Aに相当し、保持枠
3は前記固定部材4Aに相当する(図10等)。また、手
ぶれ補正レンズ群L2をレンズ保持部20cで保持して
いる玉枠20が被駆動物に相当する。従って、インパク
トアクチュエータAzは、圧電素子PEz;結合部20
a,20a’,20a”;ロッド22,22’,2
2”;枠体3等で構成される。
【0057】玉枠20に形成されている結合部20a,
20a’,20a”には、ロッド22,22’,22”
の直径より小さい穴20ah,20ah’,20ah”
が形成されている(図8,図9)。また、ロッド22,2
2’,22”は玉枠20より硬い材料で構成されてい
る。従って、図7(a),図9に示すように、これらの穴
20ah,20ah’,20ah”にロッド22,2
2’,22”を挿入すると、結合部20a,20a’,
20a”の内周面がロッド22,22’,22”の外周
面を締め付けながら弾性変形を起こす。つまり、玉枠2
0は、結合部20a,20a’,20a”でロッド2
2,22’,22”の軸方向に沿って摺動可能に、それ
自身の弾性力によってロッド22,22’,22”に摩
擦結合される。
20a’,20a”には、ロッド22,22’,22”
の直径より小さい穴20ah,20ah’,20ah”
が形成されている(図8,図9)。また、ロッド22,2
2’,22”は玉枠20より硬い材料で構成されてい
る。従って、図7(a),図9に示すように、これらの穴
20ah,20ah’,20ah”にロッド22,2
2’,22”を挿入すると、結合部20a,20a’,
20a”の内周面がロッド22,22’,22”の外周
面を締め付けながら弾性変形を起こす。つまり、玉枠2
0は、結合部20a,20a’,20a”でロッド2
2,22’,22”の軸方向に沿って摺動可能に、それ
自身の弾性力によってロッド22,22’,22”に摩
擦結合される。
【0058】インパクトアクチュエータAzに関して
(以下、ロッド22’,22”についても同様であ
る。)、図7(b)に示すように、ロッド22の一端には
底付き穴22hが形成されており、この穴22hの底面
22aに圧電素子PEzの一端が固着されている。ま
た、保持枠3の穴3hの底面部3aには、圧電素子PE
zの他端が固着されており、上記ロッド22は、穴22
hが形成されている側の端部で保持枠3の穴3hに基準
光軸AXに沿って摺動可能に嵌合している。圧電素子P
Ezの伸縮が確実にロッド22に伝達されるように、ロ
ッド22は上記嵌合している部分で穴3hの底面部3a
との間に隙間があくように穴22hの深さが調整されて
いる。
(以下、ロッド22’,22”についても同様であ
る。)、図7(b)に示すように、ロッド22の一端には
底付き穴22hが形成されており、この穴22hの底面
22aに圧電素子PEzの一端が固着されている。ま
た、保持枠3の穴3hの底面部3aには、圧電素子PE
zの他端が固着されており、上記ロッド22は、穴22
hが形成されている側の端部で保持枠3の穴3hに基準
光軸AXに沿って摺動可能に嵌合している。圧電素子P
Ezの伸縮が確実にロッド22に伝達されるように、ロ
ッド22は上記嵌合している部分で穴3hの底面部3a
との間に隙間があくように穴22hの深さが調整されて
いる。
【0059】《手ぶれ補正動作》前述した駆動原理によ
って、3つの圧電素子PEzをそれぞれ独立に駆動制御
して、結合部20a,20a’,20a”に駆動力を与
えると、玉枠20はその結合部20a,20a’,20
a”の箇所で押される。このとき、インパクトアクチュ
エータAz,Az’,Az”(図7)を手ぶれ補正駆動源
として用いる場合には、玉枠20の3箇所(即ち、結合
部20a,20a’,20a”の部分)に対して異なっ
た駆動量で(例えば、駆動開始のタイミングをずらした
り、異なる速度で駆動したりする。)基準光軸AXに沿
った方向の駆動力を与える。すると、3つの結合部20
a,20a’,20a”の相互位置が基準光軸AXに垂
直な面内からずれることになるため、手ぶれ補正レンズ
群L2を保持している玉枠20を、基準光軸AXに垂直
な面内からずらすように移動させることができる。従っ
て、手ぶれ補正レンズ群L2を手ぶれ補正のために傾き
偏心させることができる。
って、3つの圧電素子PEzをそれぞれ独立に駆動制御
して、結合部20a,20a’,20a”に駆動力を与
えると、玉枠20はその結合部20a,20a’,20
a”の箇所で押される。このとき、インパクトアクチュ
エータAz,Az’,Az”(図7)を手ぶれ補正駆動源
として用いる場合には、玉枠20の3箇所(即ち、結合
部20a,20a’,20a”の部分)に対して異なっ
た駆動量で(例えば、駆動開始のタイミングをずらした
り、異なる速度で駆動したりする。)基準光軸AXに沿
った方向の駆動力を与える。すると、3つの結合部20
a,20a’,20a”の相互位置が基準光軸AXに垂
直な面内からずれることになるため、手ぶれ補正レンズ
群L2を保持している玉枠20を、基準光軸AXに垂直
な面内からずらすように移動させることができる。従っ
て、手ぶれ補正レンズ群L2を手ぶれ補正のために傾き
偏心させることができる。
【0060】上記のように手ぶれ補正レンズ群L2を傾
き偏心させると、ロッド22,22’,22”に結合し
ている結合部20a,20a’,20a”とレンズ保持
部20cとの間の相互位置が、基準光軸AXに垂直な面
内からずれてしまう。このずれは、レンズ保持部20c
にねじれ,傾き,平行移動等を生じさせるため、手ぶれ
補正精度の低下や玉枠20の破損等の原因となる。結合
部20a,20a’,20a”とレンズ保持部20cと
の間に形成されている変形部20b,20b’,20
b”は、これを防止するためのものであって、上記レン
ズ保持部20cのねじれ等によって生じる応力を吸収緩
和するためのものである。
き偏心させると、ロッド22,22’,22”に結合し
ている結合部20a,20a’,20a”とレンズ保持
部20cとの間の相互位置が、基準光軸AXに垂直な面
内からずれてしまう。このずれは、レンズ保持部20c
にねじれ,傾き,平行移動等を生じさせるため、手ぶれ
補正精度の低下や玉枠20の破損等の原因となる。結合
部20a,20a’,20a”とレンズ保持部20cと
の間に形成されている変形部20b,20b’,20
b”は、これを防止するためのものであって、上記レン
ズ保持部20cのねじれ等によって生じる応力を吸収緩
和するためのものである。
【0061】前記傾き偏心によって、手ぶれ補正レンズ
群L2の位置が変化するが、その位置(以下「傾き偏心
位置」という。)は、前述した原理で動作する2次元P
SD35とビーム投射装置45との組み合わせで検出さ
れる。2次元PSD35は、結合部20a,20a’,
20a”にそれぞれ固定されているので、基準光軸AX
に対して一定位置を保っている。一方、ビーム投射装置
45は、レンズ保持部20cに固定されているので、手
ぶれ補正レンズ群L2と共に動き、また、手ぶれ補正レ
ンズ群L2の光軸と平行なビームを2次元PSD35に
向かって投射する。従って、レンズ保持部20cの動き
がビーム投射装置45からのビームの動きとして、その
照射位置から2次元PSD35で読み取られることによ
り、傾き偏心位置が検出される。
群L2の位置が変化するが、その位置(以下「傾き偏心
位置」という。)は、前述した原理で動作する2次元P
SD35とビーム投射装置45との組み合わせで検出さ
れる。2次元PSD35は、結合部20a,20a’,
20a”にそれぞれ固定されているので、基準光軸AX
に対して一定位置を保っている。一方、ビーム投射装置
45は、レンズ保持部20cに固定されているので、手
ぶれ補正レンズ群L2と共に動き、また、手ぶれ補正レ
ンズ群L2の光軸と平行なビームを2次元PSD35に
向かって投射する。従って、レンズ保持部20cの動き
がビーム投射装置45からのビームの動きとして、その
照射位置から2次元PSD35で読み取られることによ
り、傾き偏心位置が検出される。
【0062】《フォーカシング動作》前述した駆動原理
によって、3つの圧電素子PEzをそれぞれ独立に駆動
制御して、結合部20a,20a’,20a”に駆動力
を与えると、玉枠20はその結合部20a,20a’,
20a”の箇所で押される。このとき、インパクトアク
チュエータAz,Az’,Az”(図7)をフォーカシン
グ駆動源として用いる場合には、玉枠20の3箇所(即
ち、結合部20a,20a’,20a”の部分)に対し
て同一の駆動量で(例えば、同速度で同時に駆動開始す
る。)基準光軸AXに沿った方向の駆動力を与える。す
ると、3つの結合部20a,20a’,20a”の相互
位置が基準光軸AXに垂直な面内で保たれるため、手ぶ
れ補正レンズ群L2を保持している玉枠20を、基準光
軸AXに垂直な面内からずれないように(つまり、手ぶ
れ補正レンズ群L2の光軸を基準光軸AXに一致させた
状態で)フォーカシング移動させることができる。従っ
て、手ぶれ補正レンズ群L2をフォーカシングのために
移動させることができる。
によって、3つの圧電素子PEzをそれぞれ独立に駆動
制御して、結合部20a,20a’,20a”に駆動力
を与えると、玉枠20はその結合部20a,20a’,
20a”の箇所で押される。このとき、インパクトアク
チュエータAz,Az’,Az”(図7)をフォーカシン
グ駆動源として用いる場合には、玉枠20の3箇所(即
ち、結合部20a,20a’,20a”の部分)に対し
て同一の駆動量で(例えば、同速度で同時に駆動開始す
る。)基準光軸AXに沿った方向の駆動力を与える。す
ると、3つの結合部20a,20a’,20a”の相互
位置が基準光軸AXに垂直な面内で保たれるため、手ぶ
れ補正レンズ群L2を保持している玉枠20を、基準光
軸AXに垂直な面内からずれないように(つまり、手ぶ
れ補正レンズ群L2の光軸を基準光軸AXに一致させた
状態で)フォーカシング移動させることができる。従っ
て、手ぶれ補正レンズ群L2をフォーカシングのために
移動させることができる。
【0063】実施例2の手ぶれ補正装置では、光軸方向
駆動ユニットを構成している3つのインパクトアクチュ
エータAz,Az’,Az”が手ぶれ補正駆動源とフォ
ーカシング駆動源とを兼ねているため、手ぶれ補正動作
とフォーカシング動作とを同時に行うのは困難である。
そこで、フォーカシング動作完了後に手ぶれ補正動作を
行うのが好ましい。例えば、カメラのシャッターボタン
が半押しされると、まずフォーカシング動作を行い、フ
ォーカシング動作完了後に手ぶれ補正動作を開始し、露
光を完了した後、手ぶれ補正動作を完了させる。
駆動ユニットを構成している3つのインパクトアクチュ
エータAz,Az’,Az”が手ぶれ補正駆動源とフォ
ーカシング駆動源とを兼ねているため、手ぶれ補正動作
とフォーカシング動作とを同時に行うのは困難である。
そこで、フォーカシング動作完了後に手ぶれ補正動作を
行うのが好ましい。例えば、カメラのシャッターボタン
が半押しされると、まずフォーカシング動作を行い、フ
ォーカシング動作完了後に手ぶれ補正動作を開始し、露
光を完了した後、手ぶれ補正動作を完了させる。
【0064】なお、ここでは手ぶれ補正レンズ群L2を
フォーカシングレンズに兼用することにより、手ぶれ補
正レンズ群L2のみでフォーカシングを行う構成となっ
ているが、他のレンズ群をフォーカシング時の玉枠20
の移動に連動させて、フォーカシングを行う構成として
もよい。また、3つのインパクトアクチュエータAz,
Az’,Az”が、玉枠20に駆動力を与えることによ
り、ズーミングに際してこれを基準光軸AXに沿った方
向に移動させる構成としてもよい。
フォーカシングレンズに兼用することにより、手ぶれ補
正レンズ群L2のみでフォーカシングを行う構成となっ
ているが、他のレンズ群をフォーカシング時の玉枠20
の移動に連動させて、フォーカシングを行う構成として
もよい。また、3つのインパクトアクチュエータAz,
Az’,Az”が、玉枠20に駆動力を与えることによ
り、ズーミングに際してこれを基準光軸AXに沿った方
向に移動させる構成としてもよい。
【0065】フォーカシング時の玉枠20の移動によっ
て、手ぶれ補正レンズ群L2の位置が基準光軸AXに沿
った方向に変化するが、そのフォーカス位置は、着磁さ
れたロッド22,22’,22”と玉枠20に固定され
ている3つのMRセンサ40(図7(b)に、ロッド22
についてのみ示す。)との組み合わせで検出される。こ
のMRセンサ40は、前記実施例1に用いたものと同一
の磁気センサである。
て、手ぶれ補正レンズ群L2の位置が基準光軸AXに沿
った方向に変化するが、そのフォーカス位置は、着磁さ
れたロッド22,22’,22”と玉枠20に固定され
ている3つのMRセンサ40(図7(b)に、ロッド22
についてのみ示す。)との組み合わせで検出される。こ
のMRセンサ40は、前記実施例1に用いたものと同一
の磁気センサである。
【0066】《実施例2の効果等》前述したように、イ
ンパクトアクチュエータAz,Az’,Az”は、手ぶ
れ補正レンズ群L2を保持する玉枠20の3つの結合部
20a,20a’,20a”に対して異なった駆動量で
基準光軸AXに沿った方向の駆動力を与えることにより
玉枠20を駆動して、手ぶれ補正レンズ群L2を基準光
軸AXに対して傾き偏心させる。一方、玉枠20の3つ
の結合部20a,20a’,20a”に対して同一の駆
動量で基準光軸AXに沿った方向の駆動力を与えること
により玉枠20を駆動して、撮影光学系のフォーカシン
グを行うために手ぶれ補正レンズ群L2を基準光軸AX
に沿った方向に移動させる。従って、前述した特開平3
−110529号の手ぶれ補正装置と比較した場合、手
ぶれ補正駆動源としての光軸方向駆動源から保持部材に
駆動力を伝達するための特別な駆動機構がなくても、フ
ォーカシングに際しての上記移動に対応することができ
る。これにより、部品点数を少なくし、構造を簡単、か
つ、コンパクトにすることができる。
ンパクトアクチュエータAz,Az’,Az”は、手ぶ
れ補正レンズ群L2を保持する玉枠20の3つの結合部
20a,20a’,20a”に対して異なった駆動量で
基準光軸AXに沿った方向の駆動力を与えることにより
玉枠20を駆動して、手ぶれ補正レンズ群L2を基準光
軸AXに対して傾き偏心させる。一方、玉枠20の3つ
の結合部20a,20a’,20a”に対して同一の駆
動量で基準光軸AXに沿った方向の駆動力を与えること
により玉枠20を駆動して、撮影光学系のフォーカシン
グを行うために手ぶれ補正レンズ群L2を基準光軸AX
に沿った方向に移動させる。従って、前述した特開平3
−110529号の手ぶれ補正装置と比較した場合、手
ぶれ補正駆動源としての光軸方向駆動源から保持部材に
駆動力を伝達するための特別な駆動機構がなくても、フ
ォーカシングに際しての上記移動に対応することができ
る。これにより、部品点数を少なくし、構造を簡単、か
つ、コンパクトにすることができる。
【0067】つまり、実施例2では、構成を簡単にする
ために、インパクトアクチュエータAz,Az’,A
z”を手ぶれ補正駆動源とフォーカシング駆動源とに兼
用することにより、駆動力伝達用の駆動機構を不要と
し、しかも、手ぶれ補正レンズ群L2等の基準光軸AX
方向への移動に対応させるための特別な設計も不要とし
ている。
ために、インパクトアクチュエータAz,Az’,A
z”を手ぶれ補正駆動源とフォーカシング駆動源とに兼
用することにより、駆動力伝達用の駆動機構を不要と
し、しかも、手ぶれ補正レンズ群L2等の基準光軸AX
方向への移動に対応させるための特別な設計も不要とし
ている。
【0068】また、実施例2の特徴の一つは、インパク
トアクチュエータのコンパクトさを利用して、これを手
ぶれ補正駆動源としてレンズホルダーを成す玉枠20上
に配置した点にある。つまり、インパクトアクチュエー
タは、従来のDCモータと比較して非常に軽量・コンパ
クトな圧電素子で構成されるため、実施例2のように手
ぶれ補正駆動源及びフォーカシング駆動源を光軸方向駆
動源をインパクトアクチュエータAz,Az’,Az”
で構成した場合、光軸方向駆動源全体が軽量・コンパク
ト化される。また、インパクトアクチュエータは摩擦結
合を利用した駆動を行うため、手ぶれ補正動作の精度を
低下させるガタは生じない。従って、本実施例のように
光軸方向駆動源をインパクトアクチュエータで構成した
場合、ギヤ等のガタを生じさせる部材を用いる必要がな
いので、高精度の手ぶれ補正動作及びフォーカシング動
作を行うことができる。
トアクチュエータのコンパクトさを利用して、これを手
ぶれ補正駆動源としてレンズホルダーを成す玉枠20上
に配置した点にある。つまり、インパクトアクチュエー
タは、従来のDCモータと比較して非常に軽量・コンパ
クトな圧電素子で構成されるため、実施例2のように手
ぶれ補正駆動源及びフォーカシング駆動源を光軸方向駆
動源をインパクトアクチュエータAz,Az’,Az”
で構成した場合、光軸方向駆動源全体が軽量・コンパク
ト化される。また、インパクトアクチュエータは摩擦結
合を利用した駆動を行うため、手ぶれ補正動作の精度を
低下させるガタは生じない。従って、本実施例のように
光軸方向駆動源をインパクトアクチュエータで構成した
場合、ギヤ等のガタを生じさせる部材を用いる必要がな
いので、高精度の手ぶれ補正動作及びフォーカシング動
作を行うことができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明に係る
手ぶれ補正装置によれば、手ぶれ補正光学系を平行偏心
させるために第1保持部材を駆動する手ぶれ補正駆動源
は、フォーカシング又はズーミングに際して、第1保持
部材及び第2保持部材と共に撮影光学系の光軸に沿った
方向に移動するので、フォーカシング又はズーミング時
の第2保持部材等の移動に対応しうるように手ぶれ補正
駆動源からの駆動力を手ぶれ補正光学系に伝達するため
の特別の駆動機構を設ける必要がない。従って、部品点
数を少なくし、構造を簡単、かつ、コンパクトにするこ
とができる。
手ぶれ補正装置によれば、手ぶれ補正光学系を平行偏心
させるために第1保持部材を駆動する手ぶれ補正駆動源
は、フォーカシング又はズーミングに際して、第1保持
部材及び第2保持部材と共に撮影光学系の光軸に沿った
方向に移動するので、フォーカシング又はズーミング時
の第2保持部材等の移動に対応しうるように手ぶれ補正
駆動源からの駆動力を手ぶれ補正光学系に伝達するため
の特別の駆動機構を設ける必要がない。従って、部品点
数を少なくし、構造を簡単、かつ、コンパクトにするこ
とができる。
【0070】また、第2の発明に係る手ぶれ補正装置に
よれば、光軸方向駆動源が手ぶれ補正駆動源とフォーカ
シング又はズーミングの駆動源とに兼用されて、手ぶれ
補正光学系の光軸に対する傾き偏心と撮影光学系のフォ
ーカシング又はズーミング移動とのいずれの場合にも、
手ぶれ補正光学系を保持する保持部材に対して光軸に沿
った方向の駆動力を与えることにより保持部材を駆動す
るので、フォーカシング又はズーミング時の保持部材の
移動に対応しうるように、手ぶれ補正駆動源としての光
軸方向駆動源からの駆動力を手ぶれ補正光学系に伝達す
るための特別の駆動機構を設ける必要がない。従って、
部品点数を少なくし、構造を簡単、かつ、コンパクトに
することができる。
よれば、光軸方向駆動源が手ぶれ補正駆動源とフォーカ
シング又はズーミングの駆動源とに兼用されて、手ぶれ
補正光学系の光軸に対する傾き偏心と撮影光学系のフォ
ーカシング又はズーミング移動とのいずれの場合にも、
手ぶれ補正光学系を保持する保持部材に対して光軸に沿
った方向の駆動力を与えることにより保持部材を駆動す
るので、フォーカシング又はズーミング時の保持部材の
移動に対応しうるように、手ぶれ補正駆動源としての光
軸方向駆動源からの駆動力を手ぶれ補正光学系に伝達す
るための特別の駆動機構を設ける必要がない。従って、
部品点数を少なくし、構造を簡単、かつ、コンパクトに
することができる。
【0071】さらに、第1,第2の発明に係る手ぶれ補
正装置を構成する手ぶれ補正駆動源や光軸方向駆動源を
インパクトアクチュエータで構成した場合、ギヤ等のガ
タを生じさせる部材を用いる必要がないので、高精度の
手ぶれ補正動作を行うことができる。
正装置を構成する手ぶれ補正駆動源や光軸方向駆動源を
インパクトアクチュエータで構成した場合、ギヤ等のガ
タを生じさせる部材を用いる必要がないので、高精度の
手ぶれ補正動作を行うことができる。
【図1】実施例1がカメラ本体内部に組み込まれた状態
での全体構造を示す側面図。
での全体構造を示す側面図。
【図2】実施例1を示す断面図。
【図3】実施例1を構成する玉枠の正面及び側面を示す
図。
図。
【図4】実施例1を構成する台枠の上面,正面及び側面
を示す図。
を示す図。
【図5】実施例1を構成する移動子,ロッド及び玉枠の
結合部を示す斜視図。
結合部を示す斜視図。
【図6】実施例2がカメラ本体内部に組み込まれた状態
での全体構造を示す側面図。
での全体構造を示す側面図。
【図7】実施例2を示す断面図。
【図8】実施例2を構成する玉枠を示す正面図。
【図9】実施例2を構成するロッドと玉枠の結合部とを
示す斜視図。
示す斜視図。
【図10】実施例を構成するインパクトアクチュエータ
の駆動原理(移動体を右方向へ移動させる場合)を説明す
るための模式図。
の駆動原理(移動体を右方向へ移動させる場合)を説明す
るための模式図。
【図11】図10に示すインパクトアクチュエータの動
作を実現するための駆動電圧波形を示すタイムチャー
ト。
作を実現するための駆動電圧波形を示すタイムチャー
ト。
【図12】実施例を構成するインパクトアクチュエータ
の駆動原理(移動体を左方向へ移動させる場合)を説明す
るための模式図。
の駆動原理(移動体を左方向へ移動させる場合)を説明す
るための模式図。
【図13】図12に示すインパクトアクチュエータの動
作を実現するための駆動電圧波形を示すタイムチャー
ト。
作を実現するための駆動電圧波形を示すタイムチャー
ト。
【図14】実施例を構成するインパクトアクチュエータ
を説明するためのユニット構成例の上面,側面及び縦断
面を示す図。
を説明するためのユニット構成例の上面,側面及び縦断
面を示す図。
【図15】実施例を構成するPSDを説明するための1
次元PSDを示す模式図。
次元PSDを示す模式図。
【図16】実施例を構成する2次元PSDを示す模式
図。
図。
Ax,Ay,Az …インパクトアクチュエータ PEx,PEy,PEz …圧電素子 1 …玉枠 2 …台枠 3 …保持枠 4x,4y …ロッド 4z …フォーカスロッド 5x,5y …移動子 L2 …手ぶれ補正レンズ群 Az,Az’,Az” …インパクトアクチュエータ 22,22’,22” …ロッド 20 …玉枠 1A …圧電素子 2A …移動体 3A …駆動軸 4A …固定部材
Claims (4)
- 【請求項1】撮影光学系の一部を成す手ぶれ補正光学系
を、前記撮影光学系の光軸に対して平行偏心させること
により、撮影時の手ぶれを補正する手ぶれ補正装置にお
いて、 前記手ぶれ補正光学系を保持する第1保持部材と、 前記手ぶれ補正光学系を平行偏心させるために前記第1
保持部材を駆動する手ぶれ補正駆動源と、 該手ぶれ補正駆動源を介して前記第1保持部材を保持
し、前記撮影光学系のフォーカシング又はズーミングに
際して、前記第1保持部材及び手ぶれ補正駆動源と共に
前記光軸に沿った方向に移動する第2保持部材と、 を備えたことを特徴とする手ぶれ補正装置。 - 【請求項2】撮影光学系の一部を成す手ぶれ補正光学系
を、前記撮影光学系の光軸に対して平行偏心させること
により、撮影時の手ぶれを補正する手ぶれ補正装置にお
いて、 前記手ぶれ補正光学系を保持する第1保持部材と、 前記手ぶれ補正光学系を平行偏心させるために前記第1
保持部材を駆動する、インパクトアクチュエータから成
る手ぶれ補正駆動源と、 該手ぶれ補正駆動源を介して前記第1保持部材を保持
し、前記撮影光学系のフォーカシング又はズーミングに
際して、前記第1保持部材及び手ぶれ補正駆動源と共に
前記光軸に沿った方向に移動する第2保持部材と、 を備えたことを特徴とする手ぶれ補正装置。 - 【請求項3】撮影光学系の一部を成す手ぶれ補正光学系
を、前記撮影光学系の光軸に対して傾き偏心させること
により、撮影時の手ぶれを補正する手ぶれ補正装置にお
いて、 前記手ぶれ補正光学系を保持する保持部材と、 前記手ぶれ補正光学系を傾き偏心させるために、前記保
持部材の少なくとも2箇所に対して異なった駆動量で前
記光軸に沿った方向の駆動力を与えることにより前記保
持部材を駆動し、前記撮影光学系のフォーカシング又は
ズーミングを行うために、前記保持部材の少なくとも2
箇所に対して同一の駆動量で前記光軸に沿った方向の駆
動力を与えることにより前記保持部材を駆動する光軸方
向駆動源と、 を備えたことを特徴とする手ぶれ補正装置。 - 【請求項4】撮影光学系の一部を成す手ぶれ補正光学系
を、前記撮影光学系の光軸に対して傾き偏心させること
により、撮影時の手ぶれを補正する手ぶれ補正装置にお
いて、 前記手ぶれ補正光学系を保持する保持部材と、 前記手ぶれ補正光学系を傾き偏心させるために、前記保
持部材の少なくとも2箇所に対して異なった駆動量で前
記光軸に沿った方向の駆動力を与えることにより前記保
持部材を駆動し、前記撮影光学系のフォーカシング又は
ズーミングを行うために、前記保持部材の少なくとも2
箇所に対して同一の駆動量で前記光軸に沿った方向の駆
動力を与えることにより前記保持部材を駆動する、イン
パクトアクチュエータから成る光軸方向駆動源と、 を備えたことを特徴とする手ぶれ補正装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27375794A JPH08136961A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 手ぶれ補正装置 |
US08/553,977 US5745800A (en) | 1994-11-08 | 1995-11-06 | Camera shake compensation device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27375794A JPH08136961A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 手ぶれ補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08136961A true JPH08136961A (ja) | 1996-05-31 |
Family
ID=17532162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27375794A Pending JPH08136961A (ja) | 1994-11-08 | 1994-11-08 | 手ぶれ補正装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5745800A (ja) |
JP (1) | JPH08136961A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011022539A (ja) * | 2009-07-21 | 2011-02-03 | Konica Minolta Opto Inc | 撮像装置 |
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DE19746575A1 (de) * | 1997-10-22 | 1999-04-29 | Zeiss Carl Fa | Optische Bildaufnahmeeinrichtung und Verfahren zu deren Nutzung |
US6710950B2 (en) * | 2002-06-05 | 2004-03-23 | Nokia Mobile Phones Limited | Piezoelectric actuator for digital camera optical system |
JP4335800B2 (ja) * | 2002-06-05 | 2009-09-30 | ノキア コーポレーション | 圧電アクチュエーターを備えたデジタルカメラシステム |
KR100550898B1 (ko) * | 2004-03-04 | 2006-02-13 | 삼성전기주식회사 | 초소형 렌즈모듈 |
JP2006113414A (ja) * | 2004-10-18 | 2006-04-27 | Canon Inc | 光学素子保持装置、鏡筒、露光装置及びマイクロデバイスの製造方法 |
KR20060071224A (ko) * | 2004-12-21 | 2006-06-26 | 삼성전자주식회사 | 카메라의 화상 안정장치 |
JP4769478B2 (ja) * | 2005-04-22 | 2011-09-07 | キヤノン株式会社 | 光学機器 |
JP4135729B2 (ja) * | 2005-06-15 | 2008-08-20 | コニカミノルタオプト株式会社 | 鏡胴ユニット、これを搭載した撮像装置 |
DE102006030217A1 (de) * | 2005-06-30 | 2007-01-04 | Pentax Corp. | Anordnung eines flexiblen Schaltungsträgers in einer Abbildungseinrichtung |
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JP4684771B2 (ja) * | 2005-06-30 | 2011-05-18 | Hoya株式会社 | 像振れ補正装置 |
JP5003008B2 (ja) * | 2006-04-17 | 2012-08-15 | コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 | 手振れ補正装置、レンズユニットおよび撮像装置 |
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CN101498829B (zh) * | 2008-01-30 | 2010-08-25 | 德昌电机(深圳)有限公司 | 镜头驱动装置 |
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CN101969530B (zh) * | 2009-07-27 | 2014-02-19 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 相机模组 |
TWI417567B (zh) * | 2009-08-26 | 2013-12-01 | Largan Precision Co Ltd | 攝影模組 |
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-
1994
- 1994-11-08 JP JP27375794A patent/JPH08136961A/ja active Pending
-
1995
- 1995-11-06 US US08/553,977 patent/US5745800A/en not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5745800A (en) | 1998-04-28 |
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