JPH08128572A - 管連結部のパッキン装着構造 - Google Patents
管連結部のパッキン装着構造Info
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- JPH08128572A JPH08128572A JP26893494A JP26893494A JPH08128572A JP H08128572 A JPH08128572 A JP H08128572A JP 26893494 A JP26893494 A JP 26893494A JP 26893494 A JP26893494 A JP 26893494A JP H08128572 A JPH08128572 A JP H08128572A
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- JP
- Japan
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- packing
- female
- pipe end
- side pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 管の連結部にパッキンを装着する構造におい
て、装着作業が簡単に行え、しかもその装着作業が比較
的狭いスペースでも行え、更に構造が簡潔なものとす
る。 【構成】 雌側管端部2の外周部にフランジ部9を設
け、このフランジ部9まわりに傾斜カム19を形成させ
る。一方、雌側管端部2へ挿入する雄側管端部3には、
パッキン6を雌側管端部2内へ押圧する押輪12を回転
自在に外嵌する。この押輪12には、当該押輪12の1
回転以内の回動操作により、傾斜カム19に対して係合
・離脱可能となる係合突起20が設けられている。
て、装着作業が簡単に行え、しかもその装着作業が比較
的狭いスペースでも行え、更に構造が簡潔なものとす
る。 【構成】 雌側管端部2の外周部にフランジ部9を設
け、このフランジ部9まわりに傾斜カム19を形成させ
る。一方、雌側管端部2へ挿入する雄側管端部3には、
パッキン6を雌側管端部2内へ押圧する押輪12を回転
自在に外嵌する。この押輪12には、当該押輪12の1
回転以内の回動操作により、傾斜カム19に対して係合
・離脱可能となる係合突起20が設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管連結部のパッキン装
着構造に関するものである。
着構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、排水管等の連結部において漏水を
防止するには、図6又は図7に示すような漏水防止構造
が採られている。すなわち、図6に示すもの(以下、第
1従来例と言う)では、雌側管端部50には、リング状
をしたパッキン51を収納する受け口部52が一体的に
設けられ、雄側管端部53には、パッキン押圧用の押輪
54が外嵌されている。そして、雌側管端部50の受け
口部52内にパッキン51を嵌め込み、且つ雌側管端部
50内へ雄側管端部53を挿入したうえで、上記パッキ
ン51に対して押輪54を当接させ、受け口部52に設
けられたフランジ部55と押輪54とを複数本のボルト
及びナット56により結合するようになっている。
防止するには、図6又は図7に示すような漏水防止構造
が採られている。すなわち、図6に示すもの(以下、第
1従来例と言う)では、雌側管端部50には、リング状
をしたパッキン51を収納する受け口部52が一体的に
設けられ、雄側管端部53には、パッキン押圧用の押輪
54が外嵌されている。そして、雌側管端部50の受け
口部52内にパッキン51を嵌め込み、且つ雌側管端部
50内へ雄側管端部53を挿入したうえで、上記パッキ
ン51に対して押輪54を当接させ、受け口部52に設
けられたフランジ部55と押輪54とを複数本のボルト
及びナット56により結合するようになっている。
【0003】一方、図7に示すもの(以下、第2従来例
と言う)も基本的には、雌側管端部50に設けられた受
け口部52と、リング状のパッキン51と、雄側管端部
53に外嵌される押輪54とを有するものであるが、受
け口部52と押輪54とが、雌ねじ及び雄ねじ57によ
り互いにねじ嵌めする構造になっている点で、第1従来
例と異なっている。
と言う)も基本的には、雌側管端部50に設けられた受
け口部52と、リング状のパッキン51と、雄側管端部
53に外嵌される押輪54とを有するものであるが、受
け口部52と押輪54とが、雌ねじ及び雄ねじ57によ
り互いにねじ嵌めする構造になっている点で、第1従来
例と異なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1従来例では、ボル
ト及びナット56の締め込み作業(場合によっては弛め
作業)が面倒なため、管の連結作業(パッキン51の装
着作業)としても、当然に面倒で長時間を要するという
欠点があった。しかも、排水管等の配管スペースとし
て、管外周部にボルト及びナット56の締め込みを行う
ための作業空間(スパナ等の揺動空間)が必要であり、
スペースの浪費につながるものであった。
ト及びナット56の締め込み作業(場合によっては弛め
作業)が面倒なため、管の連結作業(パッキン51の装
着作業)としても、当然に面倒で長時間を要するという
欠点があった。しかも、排水管等の配管スペースとし
て、管外周部にボルト及びナット56の締め込みを行う
ための作業空間(スパナ等の揺動空間)が必要であり、
スペースの浪費につながるものであった。
【0005】また第2従来例では、押輪54や雌側管端
部50の受け口部52に対して、管径よりも径大となる
雌ねじや雄ねじ57を刻設する必要があり、加工が困難
であると共に製造コストが高騰化する欠点があった。本
発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、管の
連結作業(パッキンの装着作業)が簡単且つ迅速に行
え、配管スペースの縮小化が図れ、更に構造の簡潔化を
図ることによって製造コストの高騰化を抑えることがで
きるようにした管連結部のパッキン装着構造を提供する
ことを目的とする。
部50の受け口部52に対して、管径よりも径大となる
雌ねじや雄ねじ57を刻設する必要があり、加工が困難
であると共に製造コストが高騰化する欠点があった。本
発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、管の
連結作業(パッキンの装着作業)が簡単且つ迅速に行
え、配管スペースの縮小化が図れ、更に構造の簡潔化を
図ることによって製造コストの高騰化を抑えることがで
きるようにした管連結部のパッキン装着構造を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明では、雌側管端部と雄側管端部との管連結部へパッキ
ンを装着する構造において、雌側管端部側に設けられる
パッキン収納用の受け口部と、雄側管端部に回転自在に
外嵌されるパッキン押圧用の押輪とを具備して成り、前
記受け口部又は押輪の一方には、押輪を1回転以内で回
動操作したときに同他方に設けられた少なくとも2個の
係合片との間で管軸まわりに係合・離脱可能となる同数
の傾斜カムが設けられていることを特徴としている。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明では、雌側管端部と雄側管端部との管連結部へパッキ
ンを装着する構造において、雌側管端部側に設けられる
パッキン収納用の受け口部と、雄側管端部に回転自在に
外嵌されるパッキン押圧用の押輪とを具備して成り、前
記受け口部又は押輪の一方には、押輪を1回転以内で回
動操作したときに同他方に設けられた少なくとも2個の
係合片との間で管軸まわりに係合・離脱可能となる同数
の傾斜カムが設けられていることを特徴としている。
【0007】前記傾斜カムは、前記受け口部の開口周部
に対して径方向外方へ突出するフランジ部を設けること
により、該フランジ部まわりに形成させてあり、前記係
合片は、前記押輪の内周部から径方向内方へ突出して設
けられた構成とすることが可能である。前記傾斜カムに
は、係合片との係合を強める方向の終端部に係合片の脱
出を防止する逆傾斜部が設けられた構成とすることが可
能である。
に対して径方向外方へ突出するフランジ部を設けること
により、該フランジ部まわりに形成させてあり、前記係
合片は、前記押輪の内周部から径方向内方へ突出して設
けられた構成とすることが可能である。前記傾斜カムに
は、係合片との係合を強める方向の終端部に係合片の脱
出を防止する逆傾斜部が設けられた構成とすることが可
能である。
【0008】
【作用】雄側管端部に押輪を外嵌させると共に、雌側管
端部の受け口部内にパッキンを嵌め込み、且つ雌側管端
部内へ雄側管端部を挿入したうえで、上記パッキンに対
して押輪を当接させつつ、該押輪を1回転以内で回動操
作すれば、例えば押輪に設けられた係合片が、受け口部
に設けられた傾斜カムと管軸まわりで係合し、徐々にそ
の係合度合を強めてゆくようになっている。
端部の受け口部内にパッキンを嵌め込み、且つ雌側管端
部内へ雄側管端部を挿入したうえで、上記パッキンに対
して押輪を当接させつつ、該押輪を1回転以内で回動操
作すれば、例えば押輪に設けられた係合片が、受け口部
に設けられた傾斜カムと管軸まわりで係合し、徐々にそ
の係合度合を強めてゆくようになっている。
【0009】なお、押輪において係合片は内周側に設け
ても外周側に設けてもよく、またこれに伴って受け口部
に対する傾斜カムの形成部分も、内外周を異ならせるこ
とができる。また、押輪に傾斜カムを設け、受け口部に
係合片を設けるようにしてもよく、この場合について
も、押輪における傾斜カムの内外周位置、及び受け口部
における係合片の内外周位置を、それぞれ異ならせるこ
とができる。
ても外周側に設けてもよく、またこれに伴って受け口部
に対する傾斜カムの形成部分も、内外周を異ならせるこ
とができる。また、押輪に傾斜カムを設け、受け口部に
係合片を設けるようにしてもよく、この場合について
も、押輪における傾斜カムの内外周位置、及び受け口部
における係合片の内外周位置を、それぞれ異ならせるこ
とができる。
【0010】このような構造であれば、押輪の回動操作
量は少なくてよく、またボルト及びナットを用いていな
いために、作業が面倒になることはない。勿論、ボルト
及びナットを用いないために、配管スペースの縮小化が
図れる。しかも、構造的に簡潔であり、製造コストの高
騰化を抑えることができる。傾斜カムにおいて、係合片
との係合を強める方向の終端部に逆傾斜部を設けておけ
ば、当該逆傾斜部へ係合片を位置付けた場合に、意欲を
もって係合片を脱出させる操作をしない限り、係合片が
勝手に脱出してしまうことはない。
量は少なくてよく、またボルト及びナットを用いていな
いために、作業が面倒になることはない。勿論、ボルト
及びナットを用いないために、配管スペースの縮小化が
図れる。しかも、構造的に簡潔であり、製造コストの高
騰化を抑えることができる。傾斜カムにおいて、係合片
との係合を強める方向の終端部に逆傾斜部を設けておけ
ば、当該逆傾斜部へ係合片を位置付けた場合に、意欲を
もって係合片を脱出させる操作をしない限り、係合片が
勝手に脱出してしまうことはない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1及び図2は本発明に係るパッキン装着構造の第
1実施例を示したものであって、1は両端に雌側管端部
2を具備した鋳鉄製のカップリングであり、3はこの雌
側管端部2に対して挿入可能な管の雄側管端部である。
る。図1及び図2は本発明に係るパッキン装着構造の第
1実施例を示したものであって、1は両端に雌側管端部
2を具備した鋳鉄製のカップリングであり、3はこの雌
側管端部2に対して挿入可能な管の雄側管端部である。
【0012】この第1実施例において、上記カップリン
グ1の雌側管端部2には、円筒状のパッキン6を収納可
能な受け口部8が設けられている。この受け口部8の開
口周部には、径方向外方へ突出するフランジ部9が設け
られている。また雄側管端部3には、押輪12が回転自
在に外嵌されている。上記パッキン6はゴムや軟質樹脂
又は軟質金属材等により形成されており、受け口部8へ
挿入される先側の環状端部6aは、その内周縁部が先細
り状となるように傾斜している。また、受け口部8の内
部奥方には、この傾斜に対応する傾斜段部8aが形成さ
れている。そのため、このパッキン6を管軸方向に沿っ
て受け口部8内へ押し込んだ場合に、パッキン6はその
環状端部6aが受け口部8の傾斜段部8aに突き当てら
れて縮径し、これによって雄側管端部3の外周面に密着
して防水性能を高めるようになっている。
グ1の雌側管端部2には、円筒状のパッキン6を収納可
能な受け口部8が設けられている。この受け口部8の開
口周部には、径方向外方へ突出するフランジ部9が設け
られている。また雄側管端部3には、押輪12が回転自
在に外嵌されている。上記パッキン6はゴムや軟質樹脂
又は軟質金属材等により形成されており、受け口部8へ
挿入される先側の環状端部6aは、その内周縁部が先細
り状となるように傾斜している。また、受け口部8の内
部奥方には、この傾斜に対応する傾斜段部8aが形成さ
れている。そのため、このパッキン6を管軸方向に沿っ
て受け口部8内へ押し込んだ場合に、パッキン6はその
環状端部6aが受け口部8の傾斜段部8aに突き当てら
れて縮径し、これによって雄側管端部3の外周面に密着
して防水性能を高めるようになっている。
【0013】上記押輪12は、内輪部13と外輪部14
とを有し、これら両輪部13,14が環状連結部15に
よって一体的に連結された構成となっている。内輪部1
3は雄側管端部3の外周面と受け口部8の内周面との周
間に嵌まり、パッキン6を管軸方向に押圧するようにな
っている。また外輪部14は、受け口部8の開口周部に
設けられたフランジ部9にその周方向外側から嵌まる大
きさに形成されている。
とを有し、これら両輪部13,14が環状連結部15に
よって一体的に連結された構成となっている。内輪部1
3は雄側管端部3の外周面と受け口部8の内周面との周
間に嵌まり、パッキン6を管軸方向に押圧するようにな
っている。また外輪部14は、受け口部8の開口周部に
設けられたフランジ部9にその周方向外側から嵌まる大
きさに形成されている。
【0014】受け口部8のフランジ部9には、図2に示
すように等配状に複数(図面では3つとした)の切欠部
18が設けられている。そして、これら各切欠部18を
通り抜けた裏側(周方向面)に、当該切欠部18を起点
とする傾斜カム19が設けられている。これに対し、前
記押輪12には、外輪部14の内周面に、各切欠部18
に合致可能な位置付けで係合片20が径方向内方へ突出
して設けられている。本実施例では、ピン材を圧入する
ことによって係合片20を形成してある。
すように等配状に複数(図面では3つとした)の切欠部
18が設けられている。そして、これら各切欠部18を
通り抜けた裏側(周方向面)に、当該切欠部18を起点
とする傾斜カム19が設けられている。これに対し、前
記押輪12には、外輪部14の内周面に、各切欠部18
に合致可能な位置付けで係合片20が径方向内方へ突出
して設けられている。本実施例では、ピン材を圧入する
ことによって係合片20を形成してある。
【0015】図1(b)に示すように傾斜カム19は、
切欠部18へ係合片20を嵌め込んだ状態で押輪12を
回動操作した場合に、この係合片20と管軸まわりに係
合して、回動度合を増すごとにその係合を強めるような
傾斜を有している。勿論、押輪12を逆方向へ回動操作
すれば、係合片20の離脱が可能となっている。これら
の場合に押輪12を回動操作する量は、1回転以内(本
実施例では傾斜カム19が3つあるので、約1/3回転
以下となっている)であり、この点でねじ構造とは大き
く異なっている。
切欠部18へ係合片20を嵌め込んだ状態で押輪12を
回動操作した場合に、この係合片20と管軸まわりに係
合して、回動度合を増すごとにその係合を強めるような
傾斜を有している。勿論、押輪12を逆方向へ回動操作
すれば、係合片20の離脱が可能となっている。これら
の場合に押輪12を回動操作する量は、1回転以内(本
実施例では傾斜カム19が3つあるので、約1/3回転
以下となっている)であり、この点でねじ構造とは大き
く異なっている。
【0016】傾斜カム19には、係合片20との係合を
強める方向の終端部に逆傾斜部22が設けられている。
そのため、係合片20が山頂部を乗り越えてこの逆傾斜
部22に達するようになるまで、押輪12を回動操作し
た場合には、意欲をもって押輪12を逆回転させる(係
合片20を脱出させる)操作をしない限り、係合片20
が傾斜カム19から勝手に脱出してしまうことはない。
なお、この逆傾斜部22の終端部には、係合片20の当
たり止め用突起23を設けてある。
強める方向の終端部に逆傾斜部22が設けられている。
そのため、係合片20が山頂部を乗り越えてこの逆傾斜
部22に達するようになるまで、押輪12を回動操作し
た場合には、意欲をもって押輪12を逆回転させる(係
合片20を脱出させる)操作をしない限り、係合片20
が傾斜カム19から勝手に脱出してしまうことはない。
なお、この逆傾斜部22の終端部には、係合片20の当
たり止め用突起23を設けてある。
【0017】このような構成であるため、雄側管端部3
に押輪12を外嵌させ、また雌側管端部2の受け口部8
にパッキン6を収納させ(又は雄側管端部3にパッキン
6を外挿させ)たうえで、雌側管端部2へ雄側管端部3
を挿入させ、そして、押輪12を雌側管端部2寄りへ移
動させた(係合片20を切欠部18へ嵌め込ませた)状
態にして、該押輪12を1回転以内で回動操作するとい
う、一連の簡単な操作だけで、管の連結及びパッキン6
の装着が行えるものである。
に押輪12を外嵌させ、また雌側管端部2の受け口部8
にパッキン6を収納させ(又は雄側管端部3にパッキン
6を外挿させ)たうえで、雌側管端部2へ雄側管端部3
を挿入させ、そして、押輪12を雌側管端部2寄りへ移
動させた(係合片20を切欠部18へ嵌め込ませた)状
態にして、該押輪12を1回転以内で回動操作するとい
う、一連の簡単な操作だけで、管の連結及びパッキン6
の装着が行えるものである。
【0018】図3は本発明に係るパッキン装着構造の第
2実施例を示したものであって、前記第1実施例と異な
るところは、押輪12に対してその外周側に係合片20
が設けられ、またこれに伴い、雌側管端部2の受け口部
8に対してその内周側に傾斜カム19が設けられている
点にある。すなわち、押輪12は、雌側管端部2の受け
口部8内に挿入可能な径小筒部26を有しており、この
径小筒部26の外周面から係合片20が径方向外方へ突
出するようになっている。
2実施例を示したものであって、前記第1実施例と異な
るところは、押輪12に対してその外周側に係合片20
が設けられ、またこれに伴い、雌側管端部2の受け口部
8に対してその内周側に傾斜カム19が設けられている
点にある。すなわち、押輪12は、雌側管端部2の受け
口部8内に挿入可能な径小筒部26を有しており、この
径小筒部26の外周面から係合片20が径方向外方へ突
出するようになっている。
【0019】また雌側管端部2は、受け口部8の管壁を
貫通する状態で設けられた斜め方向の溝27と、この溝
27に連通してフランジ部9を管軸方向に貫通するよう
に形成された孔28とを有しており、溝27の内部面に
よって傾斜カム19が構成されるようになっている。上
記孔28は、言うまでもなく係合片20の通過に供され
る。
貫通する状態で設けられた斜め方向の溝27と、この溝
27に連通してフランジ部9を管軸方向に貫通するよう
に形成された孔28とを有しており、溝27の内部面に
よって傾斜カム19が構成されるようになっている。上
記孔28は、言うまでもなく係合片20の通過に供され
る。
【0020】なお、本実施例では、押輪12の外周面に
回動工具(図示略)用の工具掛け凹部30を等配状に複
数(図例では4個)設け、また、雄側管端部3に対する
回り止めが可能なように、セットビス(図示略)用のね
じ孔31を1個又は等配状に複数個(例えば対称位置に
2個)設けた。その他の構成及び作用等は第1実施例と
略同様である。
回動工具(図示略)用の工具掛け凹部30を等配状に複
数(図例では4個)設け、また、雄側管端部3に対する
回り止めが可能なように、セットビス(図示略)用のね
じ孔31を1個又は等配状に複数個(例えば対称位置に
2個)設けた。その他の構成及び作用等は第1実施例と
略同様である。
【0021】図4は本発明に係るパッキン装着構造の第
3実施例を、また図5は同第4実施例をそれぞれ示した
ものであって、前記第1及び第2実施例とは、押輪12
及び雌側管端部2に対して傾斜カム19及び係合片20
を設ける対象が反対となっている。即ち、第3及び第4
実施例はいずれも、押輪12に傾斜カム19が設けら
れ、雌側管端部2の受け口部8に係合片20が設けられ
ている。
3実施例を、また図5は同第4実施例をそれぞれ示した
ものであって、前記第1及び第2実施例とは、押輪12
及び雌側管端部2に対して傾斜カム19及び係合片20
を設ける対象が反対となっている。即ち、第3及び第4
実施例はいずれも、押輪12に傾斜カム19が設けら
れ、雌側管端部2の受け口部8に係合片20が設けられ
ている。
【0022】なお、第3実施例(図4参照)では、押輪
12の内周側に傾斜カム19が設けられ、雌側管端部2
の受け口部8における外周側に係合片20が設けられた
構成となっており、一方、第4実施例(図5参照)で
は、押輪12の外周側に傾斜カム19が設けられ、雌側
管端部2の受け口部8における内周側に係合片20が設
けられた構成となってている。
12の内周側に傾斜カム19が設けられ、雌側管端部2
の受け口部8における外周側に係合片20が設けられた
構成となっており、一方、第4実施例(図5参照)で
は、押輪12の外周側に傾斜カム19が設けられ、雌側
管端部2の受け口部8における内周側に係合片20が設
けられた構成となってている。
【0023】その他の構成及び作用は第1又は第2実施
例と略同様である。本発明は、これら各実施例に限定さ
れるものではない。例えば、雌側管端部2がカップリン
グ1として構成されていることが限定されるものではな
く、エルボやチーズ等の継手部材として構成されたも
の、バルブや計器等の管接続部として構成されたもの、
或いは管の一端部に直接的に設けられたもの等とするこ
とができる。
例と略同様である。本発明は、これら各実施例に限定さ
れるものではない。例えば、雌側管端部2がカップリン
グ1として構成されていることが限定されるものではな
く、エルボやチーズ等の継手部材として構成されたも
の、バルブや計器等の管接続部として構成されたもの、
或いは管の一端部に直接的に設けられたもの等とするこ
とができる。
【0024】前記実施例では、カップリング1が鋳鉄製
であるものとしたが、このカップリング1に対して傾斜
カム19を設けるには、鋳造時に同時に設けることも、
機械加工によって設けることも可能である。なお、カッ
プリング1の全体をパイプ材から機械加工によって削り
出すようにしてもよい。カップリング1(雌側管端部
2)、雄側管端部3、押輪12等は樹脂製とすることも
可能である。
であるものとしたが、このカップリング1に対して傾斜
カム19を設けるには、鋳造時に同時に設けることも、
機械加工によって設けることも可能である。なお、カッ
プリング1の全体をパイプ材から機械加工によって削り
出すようにしてもよい。カップリング1(雌側管端部
2)、雄側管端部3、押輪12等は樹脂製とすることも
可能である。
【0025】傾斜カム19と係合片20の組み合わせ
は、2組以上であれば数の限定を受けるものではない。
係合片20は、ピン状物の固着により設けることが限定
されるものではなく、例えば舌片状の突起を一体形成す
ることによって設けることも可能である。第2実施例
(図3参照)のように傾斜カム19を雌側管端部2の内
周側に設ける場合にあって、該傾斜カム19は、管壁を
貫通した溝27ではなくて、管内壁に凹部状に設けた溝
によって構成することも可能である。
は、2組以上であれば数の限定を受けるものではない。
係合片20は、ピン状物の固着により設けることが限定
されるものではなく、例えば舌片状の突起を一体形成す
ることによって設けることも可能である。第2実施例
(図3参照)のように傾斜カム19を雌側管端部2の内
周側に設ける場合にあって、該傾斜カム19は、管壁を
貫通した溝27ではなくて、管内壁に凹部状に設けた溝
によって構成することも可能である。
【0026】また、管としての用途が排水用として限定
されるものではない。
されるものではない。
【0027】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、雄側管端部に押輪を外嵌させると共に、雌側管
端部の受け口部内にパッキンを嵌め込み、且つ雌側管端
部内へ雄側管端部を挿入したうえで、上記パッキンに対
して押輪を当接させつつ、該押輪を1回転以内で回動操
作すれば、押輪と受け口部とが係合片と傾斜カムとによ
り管軸まわりで係合し、徐々に係合度合を強めてゆくよ
うになっている。そのため、押輪の回動操作量は少なく
てよく、またボルト及びナットを用いていないために、
作業が面倒になることはない。勿論、ボルト及びナット
を用いないために、配管スペースの縮小化が図れる。
あって、雄側管端部に押輪を外嵌させると共に、雌側管
端部の受け口部内にパッキンを嵌め込み、且つ雌側管端
部内へ雄側管端部を挿入したうえで、上記パッキンに対
して押輪を当接させつつ、該押輪を1回転以内で回動操
作すれば、押輪と受け口部とが係合片と傾斜カムとによ
り管軸まわりで係合し、徐々に係合度合を強めてゆくよ
うになっている。そのため、押輪の回動操作量は少なく
てよく、またボルト及びナットを用いていないために、
作業が面倒になることはない。勿論、ボルト及びナット
を用いないために、配管スペースの縮小化が図れる。
【0028】しかも、押輪や雌側管端部の受け口部に対
して管径よりも径大となる雌ねじや雄ねじを刻設する場
合とは異なり、構造的に簡潔であり、製造コストの高騰
化を抑えることができる。傾斜カムにおいて、係合片と
の係合を強める方向の終端部に逆傾斜部を設けておけ
ば、当該逆傾斜部へ係合片を位置付けた場合に、意欲を
もって係合片を脱出させる操作をしない限り、係合片が
勝手に脱出してしまうことはない。
して管径よりも径大となる雌ねじや雄ねじを刻設する場
合とは異なり、構造的に簡潔であり、製造コストの高騰
化を抑えることができる。傾斜カムにおいて、係合片と
の係合を強める方向の終端部に逆傾斜部を設けておけ
ば、当該逆傾斜部へ係合片を位置付けた場合に、意欲を
もって係合片を脱出させる操作をしない限り、係合片が
勝手に脱出してしまうことはない。
【図1】本発明に係るパッキン装着構造の第1実施例を
示したもので、(a)は側断面図であり、(b)は要部
側面図である。
示したもので、(a)は側断面図であり、(b)は要部
側面図である。
【図2】第1実施例の受け口部及び押輪を示す分解斜視
図である。
図である。
【図3】第2実施例の受け口部及び押輪を示す分解斜視
図である。
図である。
【図4】第3実施例の要部を拡大して示す側断面図であ
る。
る。
【図5】第4実施例の要部を拡大して示す側断面図であ
る。
る。
【図6】第1従来例を示す側断面図である。
【図7】第2従来例を示す側断面図である。
2 雌側管端部 3 雄側管端部 6 パッキン 8 受け口部 9 フランジ部 12 押輪 19 傾斜カム 20 係合片 22 逆傾斜部
Claims (3)
- 【請求項1】 雌側管端部(2)と雄側管端部(3)と
の管連結部へパッキン(6)を装着する構造において、
雌側管端部(2)側に設けられるパッキン収納用の受け
口部(8)と、雄側管端部(3)に回転自在に外嵌され
るパッキン押圧用の押輪(12)とを具備して成り、前
記受け口部(8)又は押輪(12)の一方には、押輪
(12)を1回転以内で回動操作したときに同他方に設
けられた少なくとも2個の係合片(20)との間で管軸
まわりに係合・離脱可能となる同数の傾斜カム(19)
が設けられていることを特徴とする管連結部のパッキン
装着構造。 - 【請求項2】 前記傾斜カム(19)は、前記受け口部
(8)の開口周部に対して径方向外方へ突出するフラン
ジ部(9)を設けることにより、該フランジ部(9)ま
わりに形成させてあり、前記係合片(20)は、前記押
輪(12)の内周部から径方向内方へ突出して設けられ
ていることを特徴とする請求項1記載の管連結部のパッ
キン装着構造。 - 【請求項3】 前記傾斜カム(19)には、係合片(2
0)との係合を強める方向の終端部に係合片(20)の
脱出を防止する逆傾斜部(22)が設けられていること
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の管連結部のパ
ッキン装着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26893494A JPH08128572A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 管連結部のパッキン装着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26893494A JPH08128572A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 管連結部のパッキン装着構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08128572A true JPH08128572A (ja) | 1996-05-21 |
Family
ID=17465319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26893494A Pending JPH08128572A (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 管連結部のパッキン装着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08128572A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010025225A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Aron Kasei Co Ltd | 接続部受口構造及びそれを備えた管継手、ます、パイプ |
JP2010270771A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Cosmo Koki Co Ltd | 移動防止手段 |
JP2010270847A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Cosmo Koki Co Ltd | 移動防止手段 |
KR200492610Y1 (ko) * | 2019-07-22 | 2020-11-11 | 이응선 | 수전금구 체결유닛 |
-
1994
- 1994-11-01 JP JP26893494A patent/JPH08128572A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010025225A (ja) * | 2008-07-18 | 2010-02-04 | Aron Kasei Co Ltd | 接続部受口構造及びそれを備えた管継手、ます、パイプ |
JP2010270771A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Cosmo Koki Co Ltd | 移動防止手段 |
JP2010270847A (ja) * | 2009-05-22 | 2010-12-02 | Cosmo Koki Co Ltd | 移動防止手段 |
KR200492610Y1 (ko) * | 2019-07-22 | 2020-11-11 | 이응선 | 수전금구 체결유닛 |
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