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JPH08122782A - 液晶パネルのバックライト - Google Patents

液晶パネルのバックライト

Info

Publication number
JPH08122782A
JPH08122782A JP6287174A JP28717494A JPH08122782A JP H08122782 A JPH08122782 A JP H08122782A JP 6287174 A JP6287174 A JP 6287174A JP 28717494 A JP28717494 A JP 28717494A JP H08122782 A JPH08122782 A JP H08122782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
liquid crystal
crystal panel
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6287174A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Sato
佐藤  賢一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJIMI KOKI KK
Original Assignee
FUJIMI KOKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUJIMI KOKI KK filed Critical FUJIMI KOKI KK
Priority to JP6287174A priority Critical patent/JPH08122782A/ja
Publication of JPH08122782A publication Critical patent/JPH08122782A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光源からの直射光に起因する影の発生を抑制
して、照射面の輝度の数値的な均質化に加えた視覚的な
均質化を確保する。 【構成】 光源14の配置される本体12の内面12b が、乱
反射によって光を多方向に拡散する拡散反射面として形
成されている。そして、乱反射によって光を多方向に拡
散する拡散反射板20が、光の透過可能な透過面20a を持
つ透光性拡散反射板として形成されて、光源14と拡散透
過板18(18-1、18-2) との間に介在されている。拡散反射
板の透過面20a は、光源14の軸線に直交するスリット状
で、光源の軸線方向に等間隔離反して多数形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、線状の光源からの光
を液晶パネルの裏面に照射して、液晶パネルの表示面の
輝度を確保する液晶パネルのバックライトに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ノート型やラップトップ型の
パーソナルコンピュータ(パソコン)、ワードプロセッ
サ(ワープロ)、携帯用テレビ、携帯用テレビゲームお
よびカーナビゲーションシステム等のディスプレイとし
て、液晶パネルが、近年において広く利用されている。
【0003】一般に、液晶パネルは、それ自体発光しな
いため、裏面に設置したバックライトと称する補助照明
との組み合わせによって、液晶パネルの表示面に適当な
輝度、つまりは明るさを得ている。
【0004】バックライトは、たとえば、略ボックス状
の本体に内蔵された光源からの光を、本体内での光の反
射および本体開口に設けられた拡散透過板での光の拡散
等によって、液晶パネルの裏面全域を均質に照射するよ
うに構成されている。このようなバックライトとして、
たとえば、本体開口に整列した位置に単数または複数の
光源を配置した、いわゆるインナーライト型(直下型)
と、本体の対向端に複数または単数の同一光量の光源を
それぞれ配置した、いわゆるサイドライト型とが、一般
的によく知られている。
【0005】ここで、このようなバックライトにおいて
は、たとえば、光の透過可能な透過面を部分的に有する
透光性の反射板が光源と拡散透過板との間に介在され、
反射板による光源に近い部分、遠い部分での光の透過量
の加減によって、各部分での光の透過量の偏りを抑制し
ている。このような反射板の透過面は、一般に、光源の
軸線に沿って延びたスリット状に形成され、スリット
幅、ピッチの変化等によって、光源に近い部分、遠い部
分での光の透過量の調整を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図10に示す
ように、公知の液晶パネルのバックライト310 におい
て、光源314 からの光は、通常、中心から光源の半径方
向に放射状に照射され、反射板の透過面320aに整列した
光のみが、透過面毎に反射板320 を直接的に透過して拡
散透過板318 に入射されるため、反射板の反射面320bの
裏面部分(図中斜線部分)への直射光の入射は得られな
い。
【0007】そこで、公知の構成においては、本体312
の内面312bでの乱反射のもとで拡散された反射光を反射
板の透過面320aから広範囲に照射させることで、反射面
320bの裏面部分の輝度を確保し、反射板からの光を拡散
透過板318 で更に拡散することにより、照射面316 にお
ける輝度を均質に保っている。このような公知の構成の
バックライトによれば、拡散透過板318 によって、光が
照射面316 の全域に拡散されるため、照射面における輝
度の数値的な均質化が得られる。
【0008】しかしながら、光源314 からの直射光によ
って発生される影は濃く、また、本体内での反射を経て
照射される反射光の光度は、光源からの直射光に比較し
て低いため、直射光によって生じた影を反射光との干渉
のもとで打ち消すことは困難であり、拡散透過板での拡
散を経ても十分に消去し得ない虞れがある。つまり、反
射板の反射面320bによって生じる影が、視覚的に認識可
能な状態で、照射面316 に残る虞れがある。
【0009】液晶パネルのバックライトにおいては、輝
度の数値的な均質化に加えて、所定の角度範囲内での視
覚的な均質化が要求されるため、影が十分に消去し得な
いと、品質の低下が避けられない。
【0010】この発明は、光源からの直射光に起因する
影の発生を抑制して、照射面の輝度の数値的な均質化に
加えた視覚的な均質化を得る液晶パネルのバックライト
の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明においては、線状の光源からの光が、光源
の軸線方向にも多方向に放射されていることに着目し、
光源の軸線方向に放射された直射光を影の生じる部分で
互いに干渉させることで、影の発生を抑制している。
【0012】つまり、この発明によれば、本体の内面
が、乱反射によって光を多方向に拡散する拡散反射面と
して形成され、光源が、本体内の所定箇所に配置される
とともに、乱反射によって光を多方向に拡散する拡散反
射板が、光の透過可能な透過面を持つ透光性拡散反射板
として形成されて、光源と拡散透過板との間に介在され
ている。そして、当該拡散反射板の透過面は、光源の軸
線に直交する特定幅のスリット状で、光源の軸線方向に
等間隔離反して多数形成されている。
【0013】
【作用】この構成によれば、光源からの直射光が、透光
性拡散透過板のスリット状の透過面を経て、光源の軸線
に沿った多方向に照射されるため、反射面によって生じ
る影が、隣接した透過面からの直射光の相互間の干渉に
より抑制されて、拡散透過板での光の拡散により打ち消
される。従って、影に起因する輝度のムラが十分に抑制
でき、照射面における輝度の均質化が、数値的に加えて
視覚的にも確保できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。
【0015】図1、図2に示すように、この発明に係る
液晶パネルのバックライト10は、本体12に内蔵された線
状の光源14を具備し、光源からの光を照射面16から出射
するように構成されている。
【0016】バックライト10は、通常、文字、絵柄等を
表示する液晶パネル(図示しない)に適当な輝度(明る
さ)を付与する補助照明として、液晶パネルを裏面から
照射可能に形成されている。そして、液晶パネルとバッ
クライト10との組み合わせによって、表示面に適度な輝
度を有するノート型、ラップトップ型のパーソナルコン
ピュータ(パソコン)やワードプロセッサ(ワープ
ロ)、携帯用テレビ、携帯用テレビゲームおよびカーナ
ビゲーションシステム等に使用されるディスプレイが構
成されている。
【0017】図1に加えて図2を見るとわかるように、
バックライトの本体12は、たとえば、開口12a を図中上
面に有する略ボックス状に成形されている。そして、た
とえば、同一の光量の複数の光源14が、本体開口12a に
整列する範囲内で等間隔離反して並置、固定されてい
る。
【0018】光源14として、たとえば、一般的な無指向
性の冷陰極管が利用でき、実施例においては、光源が6
本設けられている。
【0019】また、多方向への拡散を伴いながら光を透
過させる、たとえば、2枚の拡散透過板18(18-1、18-2)
が、本体の開口12a に重ねて配置されている。拡散透過
板18(18-1、18-2) として、たとえば、エンボス加工によ
り光を拡散可能とした拡散シートがいずれも利用でき
る。
【0020】このような構成では、本体12の内部から発
せられた光が、拡散透過板18(18-1、18-2) によって順次
拡散された後、液晶パネルの裏面に照射される。つま
り、このようなバックライト10においては、上段の拡散
透過板18-2の上面が、均質な輝度の光を液晶パネルの裏
面に照射する照射面16として形成されている。
【0021】なお、実施例では、エンボス加工によりな
る拡散シートを拡散透過板18(18-1、18-2) として例示し
ているが、入射した光を拡散しながら透過させるもので
あれば足りるため、拡散シートに限定されず、たとえ
ば、プリズムシートを拡散透過板として利用してもよ
い。
【0022】ここで、この発明においては、本体の内面
12b が、乱反射によって光を多方向に拡散する拡散反射
面として形成されている。拡散反射面は、通常、エンボ
ス加工による凹凸や高濃度の特殊インキの塗付等の表面
処理によって形成される。
【0023】そして、図1、図2に示すように、この発
明においては、たとえば、本体の内面12b と同様の拡散
反射面からなる拡散反射板20が、光の透過可能な透過面
20aを持つ透光性拡散反射板として形成されて、光源14
と拡散透過板18との間に介在されている。図3を見ると
よくわかるように、拡散反射板(透光性拡散反射板)の
透過面20a は、光源14の軸線に直交するスリット状で、
光源の軸線方向に等間隔離反して多数形成されている。
【0024】図1に示すように、このような構成におい
ては、光源14からの光(直射光)が、まず、光源の回り
の全方向に照射され、拡散反射板の反射面20b および本
体の内面12a での反射による多方向への拡散のもとで、
本体内の広範囲に伝搬される。そして、光源14からの直
射光および本体の内面12b での反射を経た反射光のう
ち、拡散反射板の透過面20a に整列した光のみが、透過
面を経て拡散透過板18(18-1)に入射される。
【0025】ここで、光源14からの光は、光源の軸線方
向においても多方向に放射されている。そして、光源14
の軸線方向におけるあらゆる角度からの直射光が、拡散
反射板の透過面20a 毎に広範囲に入射するため、図4に
示すように、隣接する透過面を透過した直射光は、たと
えば、間の反射面20b の裏面で互いに干渉し合う。
【0026】このように、この発明においては、同一光
度の光を反射面20b の裏面で互いに干渉させるため、図
4に斜線部分として示すように、影の発生部分が十分に
抑制されて、影の濃度が淡くなる。
【0027】そして、拡散反射板20を透過した光は、拡
散透過板18(18-1、18-2) に順次入射し、多方向に更に拡
散されるため、拡散反射板20の透過の際に生じた淡い影
が容易に打ち消され、これによって、影に起因する上段
の拡散反射板18-2の上面、つまりは照射面16における輝
度のムラが確実に防止される。
【0028】ところで、このようなバックライト10にお
いては、光源14に近い位置、遠い位置での照度の差は避
けられない。そこで、図3に示すように、この発明にお
いては、拡散透過板の透過面20a のうち、光源14の上部
に位置する範囲X1での光の透過率が、他の部分、つまり
は隣接する光源間に位置する範囲X2での光の透過率より
低く設定されている。つまり、拡散透過板の透過面20a
においては、光源14からの直射光の入射しやすい範囲X1
の部分の透過面の幅L2が、範囲X2の部分の透過面の幅L3
より幅狭に形成されている。
【0029】たとえば、光源14の直径を4.1mm 、隣接す
る光源間のピッチを50mmとした場合、透過面20a のピッ
チL1が3.5mm 、透過面の範囲X1の幅L2が0.6mm 、透過面
の範囲X2の幅L3が1/18インチ 程度とされるとともに、透過
面の範囲X1が、光源と中心を整列させた1/6インチ程度の長
さに形成される。
【0030】このような構成とすれば、光源14に近い範
囲X1の部分での光の透過が抑えられ、拡散反射面20b に
よって遮光した光が乱反射により多方向に拡散して遠い
部分に寄せられるため、本体内面12b からの反射光を主
として透過させる光源間の範囲X2における照度が十分に
確保できる。従って、光源14に近い部分、遠い部分での
照度の偏りが十分に抑制される。
【0031】なお、拡散反射板20は、たとえば、光源14
の直径、本体12の底面から光源までの距離、透過面20b
の幅等の相関関係から導き出された間隔を光源との間に
保って配置される。たとえば、21インチ の液晶パネルに対
応する大きさのバックライトにおいて、光源14の直径を
4.1mm 、本体の底面から光源の中心までの距離を6.0mm
、範囲X1での透過面20a の幅を0.6mm 程度とした場
合、光源の中心から拡散透過板20の下面までの距離は3.
0mm 程度に設定される。
【0032】上記のように、この発明の液晶パネルのバ
ックライト10においては、透光性の拡散反射板の透過面
20a を光源14の軸線に直交するスリット状に形成し、光
源の軸線方向に放射される直射光を互いに干渉させて、
反射面20b により生じる影を十分に抑制している。その
ため、後の拡散透過板18(18-1、18-2) での光の拡散によ
り、影の打ち消しが十分に可能となり、照射面16におけ
る視覚的なムラが確実に防止できる。
【0033】そして、光源14の上部に位置する範囲X1で
の光の透過率を遠い他の範囲X2より低くしているため、
光源からの距離に起因する照度の偏りが十分に防止で
き、照射面の全域における視覚的、数値的双方の輝度の
均質化が容易に確保できる。従って、液晶パネルのバッ
クライト10の品質が確実に向上される。
【0034】また、透過面20a が、光源14の軸線に直交
するスリット状に形成されているため、光源の半径方向
に放射された直射光も有効に利用でき、インナーライト
型のバックライト特有の高い輝度が、照射面16において
十分に確保できる。従って、このような構成とすること
で、バックライト10の低電力化が可能になるとともに、
照射面16に高い輝度の要求されるカラーの液晶パネル
に、この発明のバックライト10が効果的に利用できる。
【0035】なお、この実施例において例示した数値
は、光源の直径、ピッチ等を上記のように仮定した場合
での一例にすぎないため、各部分の数値はこの限りでな
い。
【0036】そして、実施例においては、2枚の拡散透
過板18(18-1、18-2) を本体開口12aに配設しているが、
拡散反射板20からの光を拡散し、ムラなく照射すれば足
りるため、拡散透過板を1枚としてもよい。拡散反射板
18の枚数は、照射面16における輝度のムラの程度によっ
て調整、設定される。
【0037】更に、実施例においては、6本の光源14を
配置した構成が例示されているが、光源の数はこれに限
定されず、たとえば、必要とする光度等に応じて、光源
の数を調整してもよい。この場合、光源14間のピッチ、
つまりは透過面20a の範囲X2が、光源のピッチとともに
変動することはいうまでもない。
【0038】また、光源14として、冷陰極管を例示して
いるが、線状で発光可能な構成であれば足りるため、他
の熱陰極管、冷熱陰極管等を光源として利用してもよ
い。しかし、冷陰極管は、他の陰極管に比較して熱、寿
命等の点において優れているため、光源としては冷陰極
管を利用することが好ましい。
【0039】ここで、実施例においては、複数の光源14
を等間隔に離反して配置しているが、これに限定され
ず、図5に示すように、たとえば、単数または複数の光
源を本体12の中央部に配置する構成としてもよい。ここ
では、隣接して並置された2本の光源14が、本体12の中
央部に配置されている。そして、前記実施例と同様に、
拡散透過板18(18-1、18-2) 、拡散反射板120 が、本体開
口12a に重ねて配置されている。
【0040】図6に示すように、このようなバックライ
ト110 における拡散透過板120 においても、透過面120a
が、光源14の軸線に直交する方向のスリット状で、光源
の上部に位置する範囲X1の幅L2を他の範囲X2の幅L3より
狭くして形成されている。
【0041】このような構成においても、光源14の軸線
方向に放射された光源14からの直射光が、拡散透過板の
透過面120aを透過した後に互いに干渉し合うため、反射
面120bによる影の形成が抑制される。そして、拡散反射
板の透過面120aのうち、光源14の上部に位置する所定の
範囲X1での透過率を他の部分の範囲X2より低く設定して
いるため、上記実施例と同様に、光源からの距離に起因
する照度の偏りが十分に防止でき、照射面の全域におけ
る視覚的、数値的双方の輝度の均質化が容易に確保でき
る。
【0042】なお、図5、図6においては、光源14を2
本並置する構成を例示しているが、本体12の中央部に配
設すればよいため、光源の数は2本に限定されず、たと
えば、1本や3〜4本程度としてもよい。この構成のバ
ックライト110 においても、光源の数は、必要とする光
度等に応じて設定される。
【0043】また、光源14の上部に位置する所定の範囲
X1は、光源の本数、つまりは光源の有効幅に応じて、適
宜設定される。
【0044】そして、上記実施例では、単数または複数
の光源14を本体の開口12a に整列する位置に配置する、
いわゆるインナーライト型の構成として、バックライト
を例示しているが、インナーライト型の構成に限定され
ず、たとえば、光源を本体の対向する側端部にそれぞれ
配置する、いわゆるサイドライト型のバックライトに、
この発明を応用してもよい。
【0045】図7に示すように、サイドライト型のバッ
クライト210 においては、同一光量の光源14が、本体12
の対向する側端部にそれぞれ配置される。そして、前記
実施例と同様に、拡散透過板18(18-1、18-2) 、拡散反射
板220 が、本体開口12a に重ねて配置されている。
【0046】ここで、図8に示すように、このサイドラ
イト型のバックライト210 においても、拡散反射板の透
過面220aが光源14の軸線に直交するスリット状に形成さ
れるが、ここでは、透過面の幅L2、L3 に差異を設けるこ
とで、光源に近い側端部の所定範囲X1での光の透過率を
他の範囲、つまりは中央部分の範囲X2での光の透過率よ
り低く設定している。
【0047】このような構成においても、前記実施例と
同様に、光源14の軸線方向に放射された直射光の相互の
干渉により、拡散反射板の反射面220bによる影の形成が
抑制される。そして、拡散反射板の透過面220aのうち、
光源14に近い側端部に位置する所定の範囲X1での透過率
を他の部分の範囲X2より低く設定しているため、上記実
施例と同様に、光源からの距離に起因する照度の偏りが
十分に防止でき、照射面の全域における視覚的、数値的
双方の輝度の均質化が容易に確保できる。
【0048】なお、本体12に対向端に配設される光源14
は、それぞれ同一光量であれば足りるため、図示のよう
に、光源を各側端部に1本づつ配置する構成に限定され
ず、たとえば、2本以上の複数本を、それぞれの側端部
に同一本数だけ配置してもよい。
【0049】ここで、図3、図6および図8に示すよう
に、上記のいずれの実施例においても、拡散反射板の透
過面20a、120a、220a は、光源14に近い部分の範囲X1の幅
L2と遠い部分の範囲X2の幅L3とを直接的に結ぶ形状に形
成されている。つまり、範囲X1の幅L2と範囲X2の幅L3と
の境界部分を直角に区切る形状として、拡散反射板の透
過面20a、120a、220a はそれぞれ形成されている。
【0050】しかし、これに限定されず、たとえば、図
9に示すように、範囲X1の幅L2と範囲X2の幅L3とをテー
パ状に結ぶ形状に、拡散反射板の透過面20a、120a、220a
を形成してもよい。
【0051】このような構成では、拡散反射板の透過面
20a、120a、220a の範囲X1、範囲X2での光の透過率が、境
界部分で急激に変化することなく、光源14からの遠い位
置に行くにつれて徐々に高くなるため、光源からの位置
に係る光の透過量の調整が的確、容易に行える。従っ
て、照射面16における輝度の数値的、視覚的な均質化が
一層はかられる。
【0052】範囲X1の幅L2と範囲X2の幅L3とをテーパ状
部分で連結する上記の構成は、光源14を本体12の中央部
に設ける図5、図6の形態や、光源を対向する側端部に
設ける図7、図8に示すサイドライト型の形態、つまり
は光源からの光をより遠くに伝達させる形態のバックラ
イトに、特に有効に利用できる。
【0053】なお、拡散反射板の透過面20a、120a、220a
のテーパ部分の範囲(長さ)は、光源14の配置形態等に
よって適宜調整するとよい。
【0054】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【0055】
【発明の効果】上記のように、この発明に係る液晶パネ
ルのバックライトによれば、光源の軸線方向に放射され
た直射光の相互の干渉により、拡散反射板の反射面によ
る影の形成が抑制されるため、後の拡散透過板での光の
拡散により、影の打ち消しが十分に可能になる。そのた
め、影に起因する輝度のムラが確実に防止できる。
【0056】そして、光源の上部に位置する所定範囲で
の光の透過率を遠い他の範囲より低く設定しているた
め、光源からの距離に起因する照度の偏りが十分に防止
できる。従って、照射面の全域における視覚的、数値的
双方の輝度の均質化が容易に確保でき、バックライトの
品質が確実に向上する。
【0057】更に、拡散反射板の透過面を光源の軸線に
直交したスリット状に形成すれば足りるため、構成が複
雑化しない。
【0058】そして、光源の上部に位置する所定範囲で
の光の透過率を遠い他の範囲より低く設定すれば足りる
ため、複数の光源を等間隔離反して並置した構成、単数
または複数の光源を本体の中央部に配置した構成、およ
び、同一光量の光源を本体の対向する側端部にそれぞれ
配置した構成のいずれにおいても、上記の効果が十分に
得られる。
【0059】また、光源に近い部分の範囲の幅と遠い部
分の範囲の幅とをテーパ状に結んで拡散反射板の透過面
を形成すれば、光源に近い部分の範囲および遠い部分の
範囲での光の透過率が、境界部分で急激に変化すること
なく、光源からの遠い位置に行くにつれて徐々に高くな
るため、光源からの位置に係る光の透過量の調整が的
確、容易に行える。従って、照射面における輝度の数値
的、視覚的な均質化が一層はかられる。
【0060】そして、少なくとも、光源の直径、本体内
の底面から光源までの距離および自己の透過面の幅の相
関関係から導き出された間隔を、光源と拡散反射板との
間に設ければ、これらの要件に応じた光の反射、透過、
拡散等がそれぞれ的確に得られるため、影の消去による
輝度のムラの抑制された均質な輝度が、照射面の全域に
おいて十分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光源の軸線に沿った方向における、この発明の
一実施例に係る液晶パネルのバックライトの概略縦断面
図である。
【図2】液晶パネルのバックライトの概略分解斜視図で
ある。
【図3】液晶パネルのバックライトにおける、拡散反射
板の一部破断の概略斜視図である。
【図4】液晶パネルのバックライトの部分拡大図であ
る。
【図5】光源の軸線の直交方向における、この発明の変
形例に係る、液晶パネルのバックライトの概略縦断面図
である。
【図6】図5の実施例における拡散反射板の一部破断の
概略斜視図である。
【図7】光源の軸線の直交方向における、この発明の別
の実施例に係る、液晶パネルのバックライトの概略縦断
面図である。
【図8】図7の実施例における拡散反射板の一部破断の
概略斜視図である。
【図9】透過面の形状の変形例を示す、拡散反射板の部
分拡大斜視図である。
【図10】従来の液晶パネルのバックライトの部分拡大
図である。
【符号の説明】
10、110、210 液晶パネルのバックライト 12 本体 12a 本体開口 12b 本体の内面(拡散反射面) 14 光源 16 照射面 18(18-1、18-2) 拡散透過板 20、120、220 (透光性)拡散反射板 20a、120a、220a 拡散反射板の透過面 20b、120a、220b 拡散反射板の反射面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状の光源を略ボックス状の本体に内蔵
    するとともに、多方向への拡散を伴いながら光を透過さ
    せる拡散透過板を本体開口に設け、拡散透過板を透過し
    た本体内からの光を液晶パネルの裏面に照射して、液晶
    パネルの表示面の輝度を確保する液晶パネルのバックラ
    イトにおいて、 本体の内面が、乱反射によって光を多方向に拡散する拡
    散反射面として形成されるとともに、光源が、本体内の
    所定箇所に配置され、 乱反射により光を多方向に拡散する拡散反射板が、光の
    透過可能な透過面を持つ透光性拡散反射板として形成さ
    れて、光源と拡散透過板との間に介在されるとともに、 当該拡散反射板の透過面が、光源の軸線に直交するスリ
    ット状で、光源の軸線方向に等間隔離反して多数形成さ
    れたことを特徴とする液晶パネルのバックライト。
  2. 【請求項2】 線状の光源を略ボックス状の本体に内蔵
    するとともに、多方向への拡散を伴いながら光を透過さ
    せる拡散透過板を本体開口に設け、拡散透過板を透過し
    た本体内からの光を液晶パネルの裏面に照射して、液晶
    パネルの表示面の輝度を確保する液晶パネルのバックラ
    イトにおいて、 本体の内面が、乱反射によって光を多方向に拡散する拡
    散反射面として形成されるとともに、同一の光量の複数
    の光源が、本体開口に整列する範囲内で等間隔離反して
    並置され、 乱反射により光を多方向に拡散する拡散反射板が、光の
    透過可能な透過面を持つ透光性拡散反射板として形成さ
    れて、光源と拡散透過板との間に介在され、 当該拡散反射板の透過面が、光源の軸線に直交するスリ
    ット状で、光源の軸線方向に等間隔離反して多数形成さ
    れるとともに、当該透過面のうち、光源毎の上部に位置
    する所定範囲での光の透過率が、他の範囲での光の透過
    率より低く設定されたことを特徴とする液晶パネルのバ
    ックライト。
  3. 【請求項3】 線状の光源を略ボックス状の本体に内蔵
    するとともに、多方向への拡散を伴いながら光を透過さ
    せる拡散透過板を本体開口に設け、拡散透過板を透過し
    た本体内からの光を液晶パネルの裏面に照射して、液晶
    パネルの表示面の輝度を確保する液晶パネルのバックラ
    イトにおいて、 本体の内面が、乱反射によって光を多方向に拡散する拡
    散反射面として形成されるとともに、単数または複数の
    光源が、本体の中央部に配置され、 乱反射により光を多方向に拡散する拡散反射板が、光の
    透過可能な透過面を持つ透光性拡散反射板として形成さ
    れて、光源と拡散透過板との間に介在され、 当該拡散反射板の透過面が、光源の軸線に直交するスリ
    ット状で、光源の軸線方向に等間隔離反して多数形成さ
    れるとともに、当該透過面のうち、光源の上部に位置す
    る所定範囲での光の透過率が、他の範囲での光の透過率
    より低く設定されたことを特徴とする液晶パネルのバッ
    クライト。
  4. 【請求項4】 線状の光源を略ボックス状の本体に内蔵
    するとともに、多方向への拡散を伴いながら光を透過さ
    せる拡散透過板を本体開口に設け、拡散透過板を透過し
    た本体内からの光を液晶パネルの裏面に照射して、液晶
    パネルの表示面の輝度を確保する液晶パネルのバックラ
    イトにおいて、 本体の内面が、乱反射によって光を多方向に拡散する拡
    散反射面として形成されるとともに、単数または複数の
    同一光量の光源が、本体内の対向する側端部にそれぞれ
    配置され、 乱反射により光を多方向に拡散する拡散反射板が、光の
    透過可能な透過面を持つ透光性拡散反射板として形成さ
    れて、光源サイドで拡散透過板に重ねて配置され、 当該拡散反射板の透過面が、光源の軸線に直交するスリ
    ット状で、光源の軸線方向に等間隔離反して多数形成さ
    れるとともに、当該透過面のうち、光源に近い側端部に
    位置する所定範囲での光の透過率が、他の部分での光の
    透過率より低く設定されたことを特徴とする液晶パネル
    のバックライト。
  5. 【請求項5】 光源に近い部分の範囲の幅と遠い部分の
    範囲の幅とをテーパ状に結んで拡散反射板の透過面を形
    成した請求項2ないし4のいずれか記載の液晶パネルの
    バックライト。
  6. 【請求項6】 透光性拡散反射板が、少なくとも、光源
    の直径、本体内の底面から光源までの距離および自己の
    透過面の幅の相関関係から導き出された間隔を光源との
    間に保って配設された請求項1ないし5のいずれか記載
    の液晶パネルのバックライト。
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