JPH07325303A - 液晶パネルのバックライト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導光板を用いることなく、液晶パネルを効率
よく均質に照射可能とする。 【構成】 拡散反射面14b を内面に持つ本体14の内部側
方に、所定数の光源12を配設している。そして、光の一
部が透過可能であり、光源12に近い部分の透過率を遠い
部分に比較して低くした部分透過鏡18と、多方向への拡
散を伴いながら、入射した光を透過させる拡散板20(20-
1、20-2) とを、本体の開口14a に重ねて配置している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、線状の光源からの光
を液晶パネルの裏面に照射して、液晶パネルの表示面の
輝度を確保する液晶パネルのバックライトに関する。

【０００２】

【従来の技術】たとえば、ノート型やラップトップ型の
パーソナルコンピュータ（パソコン）、ワードプロセッ
サ（ワープロ）および携帯用テレビ等のディスプレイと
して、液晶パネルが、近年において広く利用されてい
る。

【０００３】一般に、液晶パネルは、それ自体発光しな
いため、裏面に設置したバックライトと称する補助照明
との組み合わせによって、液晶パネルの表示面に適当な
輝度、つまりは明るさを得るように構成されている。

【０００４】図９に示すように、このようなバックライ
ト210 は、一般に、対向端にそれぞれ配置された線状の
光源212 からの光を遠い部分、つまりは中央部分にまで
伝搬可能な導光板213 を備えている。導光板213 は、た
とえば、透明のアクリル板から形成され、図中下面に、
光を乱反射させるドットパターン213aが、印刷等によっ
て設けられている。

【０００５】そして、光の放射面となる導光板213 の図
中上面に、光拡散効果を持つ拡散板（プリズム板）213b
等が配置され、導光板のドットパターン213aでの乱反射
によって拡散、分光された光源からの光を上面の拡散板
で更に拡散、透過することによって、より均質な光を照
射面の全面に得るように、バックライト210 は構成され
ている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アクリ
ル板等からなる導光板は一般に重く、また、光を伝搬す
るだけの厚みも必要になるため、導光板を有する公知の
バックライトの重量化が避けられない。

【０００７】そして、光源からの光は、導光板を介して
伝搬されるため、伝搬時に減衰しやすくなる。つまり、
液晶パネルを明るくするためには、光の減衰率等を考慮
して、光源の出力を予め十分に高くしなければならな
い。そのため、近年要求されているバックライトの低電
力化が容易にはかれない。

【０００８】上記のようなことから、バックライトから
導光板を外すことが、一般的に考えられている。しか
し、光源を配設したボックス状の本体内等における光の
単純な反射、拡散等のもとでは、光の均質化が容易には
かれない。特に、光の単純な反射、拡散等においては、
光源からの直射光が十分に抑制できないため、光源に近
い部分、遠い部分での輝度の差が生じやすい。

【０００９】ここで、たとえば、光の一部を透過可能と
するライティングカーテンと称する部分透過遮光板で、
光源に近い部分の直射光を抑制し、ライティングカーテ
ンを透過した光を更に拡散板で拡散する構成も知られて
いる。

【００１０】しかし、ライティングカーテンで遮光され
た光は、ライティングカーテンに吸収されやすいため、
光の伝搬効率、照射効率の低下が避けられない。

【００１１】この発明は、導光板を用いることなく、液
晶パネルを効率よく均質に照射可能な液晶パネルのバッ
クライトの提供を目的としている。

【００１２】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、乱反射によって光を拡散する拡
散反射面を内面に持つボックス状の本体内の所定箇所
に、単数または複数の光源を配設している。そして、光
の一部が透過可能であり、光源に近い部分の透過率を遠
い部分に比較して低くした部分透過鏡と、多方向への拡
散を伴いながら、入射した光を透過させる拡散板とを本
体の開口に重ねて配置している。

【００１３】

【作用】この構成によれば、光源からの直射光、およ
び、部分透過鏡の鏡面、本体内の拡散反射面で反射、散
乱された光の少なくともいずれかのうち、部分透過鏡を
透過した光のみを拡散板で拡散させて液晶パネルに照射
するため、導光板を利用することなく、照射面全面に均
質な輝度が確保できる。

【００１４】

【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
について詳細に説明する。

【００１５】図１に示すように、この発明に係る液晶パ
ネルのバックライト10においては、線状の光源12が、ボ
ックス状の本体14の内部に配置されている。

【００１６】バックライト10は、通常、文字等を表示す
る液晶パネル（図示しない）に適当な輝度（明るさ）を
付与する補助照明として、液晶パネルを裏面から照射可
能に形成されている。そして、液晶パネルとバックライ
ト10との組み合わせによって、表示面に適度な輝度を有
するノート型、ラップトップ型のパーソナルコンピュー
タ（パソコン）やワードプロセッサ（ワープロ）および
携帯用テレビ等のディスプレイが構成されている。

【００１７】なお、液晶パネルの構成は公知であり、そ
の構成自体はこの発明の趣旨でないため、液晶パネルに
ついての詳細な説明は、ここでは省略する。

【００１８】図１に加えて図２を見るとわかるように、
本体14は、たとえば、部分的な開口14a を図中上面に有
するボックス状に成形され、内面14b が、乱反射によっ
て光を多方向に拡散する拡散反射面として形成されてい
る。本体の拡散反射面（内面）14b は、たとえば、エン
ボス加工による凹凸や高濃度の特殊インキ等によって、
光を乱反射可能に表面処理されている。

【００１９】そして、線状の光源12が、空気層となる本
体14の内部空間で、たとえば、本体の対向端部の２箇所
に離反して設けられている。

【００２０】このような構成においては、光源12からの
光が、本体の拡散反射面14b で散乱されて、本体の開口
14a の方向に間接的に照射される。

【００２１】なお、光源12として、たとえば、無指向性
の冷陰極管が利用できる。しかし、冷陰極管としては、
公知の市販のものが利用できるとともに、その構成自体
はこの発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しな
い。

【００２２】ここで、図１に示すように、光源12の配設
される本体14の側部（対向端部）は、光の照射方向への
過量な直射光の入射を防止するような形状、たとえば、
照射方向に反射板等のカバー14c を有する形状に形成さ
れる。実施例においては、本体14の一部としてカバー14
c を形成し、カバーの内面を他の面と同様な拡散反射面
とすることによって、光を本体の中央方向に集光させて
いる。

【００２３】そして、図１、図２に示すように、この発
明においては、たとえば、光の一部を透過可能とする部
分透過鏡18が、本体の開口14a に配置されている。図１
に加えて図３を見るとわかるように、部分透過鏡18とし
て、たとえば、光を反射する鏡面18a と、光の透過する
スリット状の透過口18b とを交互に配置したスリットミ
ラー（ストライプドミラーとも称する）が利用できる。

【００２４】ここで、図３を見るとわかるように、この
部分透過鏡18は、光源12に近い部分の透過率を遠い部分
に比較して低くするように、光源近くの透過口18b の幅
を狭くするとともに光源から遠い部分、つまりは中央付
近の透過口の幅を広く形成している。このような部分透
過鏡18は、光源12に近い部分での光の透過を抑えて、光
を光源から遠い部分に寄せる効果を持つため、部分透過
鏡から照射される光の量、つまりは透過量の偏りが十分
に抑制される。

【００２５】このとき、部分透過鏡の透過口18b を透過
しない光、つまりは鏡面18a に照射された光は、鏡面で
の反射によって、本体の拡散反射面14b に対して入射さ
れる。部分透過鏡の鏡面18a から拡散反射面14b に入射
した光は、光源12から直接的に入射された光と共に乱反
射しながら拡散されて、再度、部分透過鏡方向に照射さ
れる。

【００２６】そして、部分透過鏡18に対して照射された
光のうち、透過口18b に入射した光のみが部分透過鏡を
透過し、鏡面18a に反射された光は、更に拡散反射板に
戻される。この動作の繰り返しによって、光源12からの
光は部分透過鏡18の全面に照射される。

【００２７】ここで、光源12からの光が部分透過鏡18を
透過する際、部分透過鏡の鏡面18aによる影の発生が避
けられない。そこで、図１、図２に示すように、この発
明においては、たとえば、部分透過鏡18からの光（透過
光）を多方向に適度に拡散しながら透過させる拡散板20
が、部分透過鏡の出射面、つまりは図中上面に設けられ
ている。

【００２８】拡散板20として、たとえば、プリズムシー
トが利用できる。なお、プリズムシートは公知であり、
その構成自体はこの発明の趣旨でないため、詳細に説明
しない。

【００２９】このような拡散板20を部分透過鏡18の出射
面サイドに設けることによって、鏡面18a によって生じ
た影が、拡散による当該部分への光の透過のもとで打ち
消されるため、光の均質化に加えた拡散板の出射面20a
、つまりはバックライトの表面における影の発生が確
実に防止できる。

【００３０】ここで、拡散板20に要求される光の拡散の
程度は、たとえば、光源12の直径、光源と部分透過鏡18
および部分透過鏡の鏡面18a の幅等の相対的な関係から
決められる。実施例においては、図１、図２に示すよう
に、２枚の拡散板20(20-1、20-2) を重ねて配置すること
で、部分透過鏡の鏡面18a によって生じる影を打ち消し
可能な程度の光の拡散を確保している。

【００３１】上記のような構成の液晶パネルのバックラ
イト10における表面輝度の分布曲線を、図４に実線で示
す。部分透過鏡、拡散板等を用いない、光源からの直射
光による輝度の分布曲線（破線）と比較するとわかるよ
うに、この発明のバックライト10における透過光によれ
ば、表面輝度がバックライトの表面となる拡散板の出射
面20a の全面において、ほぼ均質化される。つまり、こ
の発明のバックライト10によれば、導光板を用いること
なく、液晶パネルの全面に対してほぼ均質な光を照射で
きることが容易に理解できる。

【００３２】従って、液晶パネルのバックライト10が、
導光板を用いることなく構成できるため、バックライト
の小型化、軽量化が十分にはかられる。

【００３３】特に、バックライト自体の大型化の障害と
なっていた導光板が削除できるため、大型の液晶パネル
用のバックライト10が、大幅な重量化を伴うことなく提
供できる。

【００３４】そして、ライティングカーテンによる遮光
によって光源に近い部分の光の透過率を抑える公知の構
成と異なり、この発明においては、部分透過鏡の鏡面18
a での反射によって、透過光以外の光を本体14の拡散反
射面方向に繰り返し反射させるため、遮光面となる鏡面
に光が吸収されることもなく、光の伝搬効率が確実に向
上される。つまり、高出力の光源12を用いることなく、
バックライト表面に比較的高い輝度が確保できるため、
光源の低電力化が十分にはかられる。

【００３５】なお、光源12は、本体14の側部に１本づつ
設ける図示の構成に限定されない。たとえば、本体側部
の双方の光源12が、同等の出力を持てば足りるため、２
本以上の同数の冷陰極管等を本体の側部にそれぞれ設け
てもよい。光源12の本数は、通常、液晶パネルにおいて
要求される輝度に応じて調整される。

【００３６】また、実施例においては、拡散板20が２枚
使用されている。しかし、部分透過鏡の鏡面18a によっ
て生じるの影の消去、および、バックライト表面での輝
度の均質化が十分に可能であれば、拡散板を１枚だけと
してもよい。

【００３７】更に、拡散板20を３枚以上使用すれば、影
の消去、輝度の均質化が一層はかられる。しかし、通常
は、拡散板20を２枚設けることで、これらの効果は十分
に得られる。

【００３８】なお、実施例においては、部分透過鏡18、
拡散板20(20-1、20-2) を重ねて配置しているが、これ
は、これらの密着状態を意味するものではない。たとえ
ば、部分透過鏡の鏡面18a の幅、光源の直径、光源から
部分透過鏡18までの距離等との相関関係から導き出され
る隙間を、部分透過鏡と拡散板20(20-1、20-2) との間に
設ければ、より一層の拡散効果が確実に得られるため、
影の消去、輝度の均質化が、光の伝搬効率を損なうこと
なく容易に確保できる。なお、実施例において、バック
ライト10は、21インチの液晶パネル用として形成され、
この場合、部分透過鏡18、拡散板20(20-1、20-2) 間の隙
間は7mm 程度とされる。

【００３９】また、実施例においては、部分透過鏡18の
出射面サイドに、２枚の拡散板20(20-1、20-2) を連続し
て配置しているが、これに限定されず、たとえば、図５
に示すように、２枚の拡散板の間に部分透過鏡を介在さ
せる構成としてもよい。

【００４０】このような構成では、本体の拡散反射面14
b からの光が、拡散板20-1によって一旦拡散された後、
部分透過鏡18を介して透過され、出射面サイドの拡散板
20-2で再度拡散されて、表面に出射する。つまり、この
ような構成においても、部分透過鏡18による一部の光の
反射、光源12からの位置の遠近に応じた光の透過量の加
減、および、拡散板20(20-1、20-2) による光の拡散が同
様に行われるため、上記構成と同様な効果が確実に得ら
れる。

【００４１】そして、光源12として、冷陰極管を例示し
ているが、線状で発光可能な構成であれば足りるため、
他の熱陰極管、冷熱陰極管等を光源として利用してもよ
い。しかし、冷陰極管は、他の陰極管に比較して熱、寿
命等の点において優れているため、光源としては冷陰極
管を利用することが好ましい。

【００４２】また、実施例では、拡散板20(20-1、20-2)
としてプリズムシートを例示しているが、入射した光を
拡散しながら透過させるものであれば足りるため、拡散
板はプリズムシートに限定されない。

【００４３】更に、部分透過鏡18は、スリット状の透過
口18b を有するスリットミラーとして例示されている
が、光の一部を透過可能であれば足りるため、スリット
ミラーに限定されず、たとえば、無数のドット状の透過
口または鏡面を有する、いわゆるドットミラーから、部
分透過鏡を形成してもよい。

【００４４】ここで、実施例では、本体14の側部に光源
12の配設された、いわゆるサイドライト型の構成を例示
し説明しているが、これに限定されず、たとえば、図６
に示すように光源112 を開口14a の下方に配設した、い
わゆる直下型に、液晶パネルのバックライト110 を構成
してもよい。

【００４５】このような構成においては、複数本の光源
112 が、本体14の内部で等間隔離反して並置されてい
る。本体の内面14b は、拡散反射面として形成され、光
源112からの光を乱反射のもとで拡散するように構成さ
れている。

【００４６】そして、上記実施例と同様に、本体の開口
14a に、部分透過鏡118 、拡散板20(20-1、20-2) が重ね
て配置されて、部分透過鏡の鏡面118a、透過口118bで光
源112 からの直射光および拡散反射面14b からの間接光
を反射または透過させるとともに、部分透過鏡の透過口
からの透過光を拡散板で拡散するように、液晶パネルの
バックライト110 は構成されている。

【００４７】ここで、このような直下型のバックライト
110 の部分透過鏡118 においても、透過口118bの幅によ
って光の透過率を調整している。図７に示すように、こ
の構成においても、上記実施例と同様に、光源112 に近
い部分の透過口118bの幅を狭くして、光源に近い部分の
透過率を遠い部分より低く設定している。

【００４８】このような構成の液晶パネルのバックライ
ト110 における表面輝度の分布曲線を、図８に実線で示
す。部分透過鏡、拡散板等を用いない、光源からの直射
光による輝度の分布曲線（破線）と比較するとわかるよ
うに、この直下型のバックライト110 においても、表面
輝度がバックライトの照射面の全面にわたってほぼ均質
化される。つまり、この直下型のバックライト110 にお
いても、本体の内面14b を拡散反射面とするとともに、
部分透過鏡118 、拡散板20(20-1、20-2) を本体の開口14
a に設けることによって、液晶パネルの全面に対するほ
ぼ均質な光が照射が可能となる。

【００４９】そのため、直下型のバックライト110 にお
いても、上記実施例のサイドライト型と同様の効果が十
分に確保できる。

【００５０】そして、このような直下型のバックライト
110 においては、本体内での並置によって光源112 が多
数配設できるとともに、光源が、照射面に対して近くな
るため、光源からの光の強さ、つまりは照射面に高い輝
度が得られる。従って、直下型のバックライト110 は、
高い輝度の要求されるカラーの液晶パネルに、より効果
的に利用できる。

【００５１】なお、図６においては、光源112 を６ヶ所
に配設した例を示しているが、光源の数は、これに限定
されない。たとえば、21インチのカラー液晶パネルにお
いては、等間隔離反した12ヶ所等に、光源が配設され
る。また、光源112 は複数箇所に限定されず、たとえ
ば、ほぼ中央の１ヶ所に、光源を配設する構成としても
よい。

【００５２】上述した実施例は、この発明を説明するた
めのものであり、この発明を何等限定するものでなく、
この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの発明に包含されることはいうまでもない。

【００５３】

【発明の効果】上記のように、この発明に係る液晶パネ
ルのバックライトによれば、導光板が不要になるため、
バックライトの小型化、軽量化が十分にはかられる。

【００５４】そして、部分透過鏡の鏡面での反射によっ
て、透過光以外の光を本体の拡散反射面方向に繰り返し
反射させるため、遮光面となる鏡面での光の吸収が、十
分に抑制できる。従って、光源からの光の伝搬効率が確
実に向上され、低出力の光源による、比較的高い輝度の
確保により、光源の低電力化が十分に可能となる。

【００５５】また、光源を開口の下方に複数本配設すれ
ば、照射面に高い輝度が得られる。従って、このような
構成は、高い輝度の要求されるカラーの液晶パネルに、
より効果的に利用できる。

【００５６】そして、拡散板の数を増やせば、光の拡散
効果が十分に増すため、拡散板を複数枚配置することに
より、光源の出力、光源からの距離等に応じて、光の拡
散の程度を調整することができる。

【００５７】更に、部分透過鏡としてスリットミラー、
ドットミラーのいずれかを利用すれば、光源からの光の
反射、透過が的確に得られるため、光の伝搬効率のよい
液晶パネル用のバックライトが容易に得られる。

【００５８】また、部分透過鏡の鏡面の幅、光源の直径
および光源から部分透過鏡までの距離等との相関関係か
ら導き出された隙間を部分透過鏡、拡散板間に設けれ
ば、より一層の拡散効果が確実に得られるため、影の消
去、輝度の均質化が、光の伝搬効率を損なうことなく容
易に確保できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係る液晶パネルのバックライトの概
略縦断面図である。

【図２】液晶パネルのバックライトの概略分解斜視図で
ある。

【図３】部分透過鏡の一部破断の概略斜視図である。

【図４】透過光および直射光における表面輝度の分布曲
線を示す分布図である。

【図５】この発明の変形例における、液晶パネルのバッ
クライトの概略分解斜視図である。

【図６】この発明の別の変形例における、液晶パネルの
バックライトの概略縦断面図である。

【図７】図６の変形例における、部分透過鏡の一部破断
の概略斜視図である。

【図８】図６の変形例における、透過光および直射光で
の表面輝度の分布曲線を示す分布図である。

【図９】公知の液晶パネルのバックライトの概略縦断面
図である。

【符号の説明】

10、110 液晶パネルのバックライト 12、112 光源 14 本体 14a 開口 14b 拡散反射面（内面） 18、118 部分透過鏡 18a、118a 部分透過鏡の鏡面 18b、118b 部分透過鏡の透過口 20(20-1、20-2) 拡散板 20a 拡散板の出射面（バックライト表面）

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 線状の光源からの光を液晶パネルの裏面
   に照射して、液晶パネルの表示面の輝度を確保する液晶
   パネルのバックライトにおいて、 乱反射によって光を多方向に拡散する拡散反射面を内面
   に持つボックス状の本体内の所定箇所に、単数または複
   数の光源を配設するとともに、 光の一部が透過可能であり、光源に近い部分の透過率を
   遠い部分に比較して低くした部分透過鏡と；多方向への
   拡散を伴いながら、入射した光を透過させる拡散板と；
   を本体の開口に重ねて配置し、 光源からの直射光、および、部分透過鏡の鏡面、本体内
   の拡散反射面で反射、散乱された光の少なくともいずれ
   かのうち、部分透過鏡を透過した光のみを拡散板で拡散
   させて液晶パネルに照射可能としたことを特徴とする液
   晶パネルのバックライト。
2. 【請求項２】 線状の光源からの光を液晶パネルの裏面
   に照射して、液晶パネルの表示面の輝度を確保する液晶
   パネルのバックライトにおいて、 乱反射によって光を多方向に拡散する拡散反射面を内面
   に持つボックス状の本体内の対向する側端部に、単数ま
   たは複数の光源をそれぞれ同じ量だけ配設するととも
   に、 光の一部が透過可能であり、光源に近い部分の透過率を
   遠い部分に比較して低くした部分透過鏡と；多方向への
   拡散を伴いながら、入射した光を透過させる拡散板と；
   を本体の開口に重ねて配置し、 部分透過鏡の鏡面、本体内の拡散反射面で反射、散乱さ
   れた光のうち、部分透過鏡を透過した光のみを拡散板で
   拡散させて液晶パネルに照射可能としたことを特徴とす
   る液晶パネルのバックライト。
3. 【請求項３】 線状の光源からの光を液晶パネルの裏面
   に照射して、液晶パネルの表示面の輝度を確保する液晶
   パネルのバックライトにおいて、 乱反射によって光を多方向に拡散する拡散反射面を内面
   に持つボックス状の本体の開口の下方に、複数の光源を
   等間隔離反して配設するとともに、 光の一部が透過可能であり、光源に近い部分の透過率を
   遠い部分に比較して低くした部分透過鏡と；多方向への
   拡散を伴いながら、入射した光を透過させる拡散板と；
   を本体の開口に重ねて配置し、 光源からの直射光、および、部分透過鏡の鏡面、本体内
   の拡散反射面で反射、散乱された光の少なくともいずれ
   かのうち、部分透過鏡を透過した光のみを拡散板で拡散
   させて液晶パネルに照射可能としたことを特徴とする液
   晶パネルのバックライト。
4. 【請求項４】 連続して重ねた複数枚の拡散板が、光源
   に対する逆サイドで部分鏡面体に隣接して配置された請
   求項１ないし３のいずれか記載の液晶パネルのバックラ
   イト。
5. 【請求項５】 複数枚重ねられた拡散板のいずれかの間
   に、部分鏡面体が介在された請求項１ないし３のいずれ
   か記載の液晶パネルのバックライト。
6. 【請求項６】 部分透過鏡が、スリット状の透過口によ
   って光の一部を透過可能に形成されたスリットミラーで
   あり、透過口の幅の大小によって光の透過率を変化させ
   た請求項１ないし５のいずれか記載の液晶パネルのバッ
   クライト。
7. 【請求項７】 部分透過鏡が、無数のドットからなる鏡
   面または透過口のいずれかによって光の一部を透過可能
   に形成されたドットミラーであり、ドットの径の大小に
   よって光の透過率を変化させた請求項１ないし５のいず
   れか記載の液晶パネルのバックライト。
8. 【請求項８】 線状の光源からの光を液晶パネルの裏面
   に照射して、液晶パネルの表示面の輝度を確保する液晶
   パネルのバックライトにおいて、 乱反射によって光を多方向に拡散する拡散反射面を内面
   に持つボックス状の本体内の所定箇所に、単数または複
   数の光源が配設されるとともに、 光の一部が透過可能であり、光源に近い部分の透過率を
   遠い部分に比較して低くした部分透過鏡と；多方向への
   拡散を伴いながら、入射した光を透過させる複数枚の拡
   散板と；が、光源サイドで連続して重ねられて、本体の
   開口に配置され、 光源からの直射光、および、部分透過鏡の鏡面、本体内
   の拡散反射面で反射、散乱された光の少なくともいずれ
   かのうち、部分透過鏡を透過した光のみを拡散板で拡散
   させて液晶パネルに照射可能としたことを特徴とする液
   晶パネルのバックライト。
9. 【請求項９】 線状の光源からの光を液晶パネルの裏面
   に照射して、液晶パネルの表示面の輝度を確保する液晶
   パネルのバックライトにおいて、 乱反射によって光を多方向に拡散する拡散反射面を内面
   に持つボックス状の本体内の所定箇所に、単数または複
   数の光源が配設されるとともに、 光の一部が透過可能であり、光源に近い部分の透過率を
   遠い部分に比較して低くした部分透過鏡と；多方向への
   拡散を伴いながら、入射した光を透過させる複数枚の拡
   散板と；が、重ねられた拡散板のいずれかの間に部分透
   過鏡を介在させて、本体の開口に配置され、 光源からの直射光、および、部分透過鏡の鏡面、本体内
   の拡散反射面で反射、散乱された光の少なくともいずれ
   かのうち、部分透過鏡を透過した光のみを拡散板で拡散
   させて液晶パネルに照射可能としたことを特徴とする液
   晶パネルのバックライト。
10. 【請求項１０】 部分透過鏡、拡散板が、隙間を残して
    いずれも重ねられた請求項１ないし９のいずれか記載の
    液晶パネルのバックライト。
11. 【請求項１１】 部分透過鏡、拡散板が、少なくとも部
    分透過鏡の鏡面の幅、光源の直径および光源から部分透
    過鏡までの距離の相関関係から導き出された隙間を残し
    て、いずれも重ねられた請求項１ないし９のいずれか記
    載の液晶パネルのバックライト。