JPH08121566A - 無段変速装置 - Google Patents
無段変速装置Info
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- JPH08121566A JPH08121566A JP28879694A JP28879694A JPH08121566A JP H08121566 A JPH08121566 A JP H08121566A JP 28879694 A JP28879694 A JP 28879694A JP 28879694 A JP28879694 A JP 28879694A JP H08121566 A JPH08121566 A JP H08121566A
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims abstract description 55
- 238000009434 installation Methods 0.000 abstract 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
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- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型、軽量で、しかも低コストで済み、負荷
の変動に応じて回転軸の回転数を無段階に変更できる無
段変速装置を提供する。 【構成】 大内歯車44が同心状に形成されているリン
グスプロケット18と、大内歯車44と噛合するn個の
移動小外歯車24と、リングスプロケット18の左右に
配置され、中央に入力軸13用の取り付け孔46が形成
され、移動小外歯車24のそれぞれと噛合する中内歯車
28が、何れか一方に形成された内盤30、32と、左
右の内盤30、32の両外側にそれぞれ配置され、中央
に貫通孔54が形成され、n個の移動小外歯車24の軸
部20、22が嵌入する放射状のガイド溝56が形成さ
れた外盤34、36と、移動小外歯車24を中内歯車2
8に噛合させるガイド部材38と、内盤30、32と外
盤34、36との間に配置されているスプリング40
と、チェーン16用のテンション手段42とを有する。
の変動に応じて回転軸の回転数を無段階に変更できる無
段変速装置を提供する。 【構成】 大内歯車44が同心状に形成されているリン
グスプロケット18と、大内歯車44と噛合するn個の
移動小外歯車24と、リングスプロケット18の左右に
配置され、中央に入力軸13用の取り付け孔46が形成
され、移動小外歯車24のそれぞれと噛合する中内歯車
28が、何れか一方に形成された内盤30、32と、左
右の内盤30、32の両外側にそれぞれ配置され、中央
に貫通孔54が形成され、n個の移動小外歯車24の軸
部20、22が嵌入する放射状のガイド溝56が形成さ
れた外盤34、36と、移動小外歯車24を中内歯車2
8に噛合させるガイド部材38と、内盤30、32と外
盤34、36との間に配置されているスプリング40
と、チェーン16用のテンション手段42とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、負荷の変動に応じて回
転軸の回転数を無段階に変更できる無段変速装置に関す
る。
転軸の回転数を無段階に変更できる無段変速装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、各種製品の生産ラインに組み込
まれた産業用ロボットとして、アームのハンド部により
製品を掴み上げて目的地まで移送するものが知られてい
る。このようなロボットの場合、製品の重量に応じてア
ームにかかる負荷が異なるので、重量が異なる他品種の
製品を取り扱う場合には、アームを作動させるモータの
出力部にギヤ式の変速装置を設けることが考えられる。
まれた産業用ロボットとして、アームのハンド部により
製品を掴み上げて目的地まで移送するものが知られてい
る。このようなロボットの場合、製品の重量に応じてア
ームにかかる負荷が異なるので、重量が異なる他品種の
製品を取り扱う場合には、アームを作動させるモータの
出力部にギヤ式の変速装置を設けることが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ギ
ヤ式の変速装置では、通常、重量が異なる製品の種類が
多くなればそれだけギヤ数を増加させなければならない
ので、変速装置が大型化してアームの間接部や元部の狭
いスペースに収納できなくなったり、変速装置が重くな
ってアームの動きが悪くなる恐れがある。なお、ギヤ式
の変速装置に代えて、例えば摩擦車式、巻掛け式等の周
知の変速装置を採用することも考えられるが、この場合
には前述した装置の大型化や重量オーバーの問題が更に
大きくなる。また、近年、ギヤ式の変速装置を搭載した
自転車が開発されており、平地や坂道などに応じてギヤ
を切り換えて乗り手の負担を軽減している。この変速装
置は、クランク軸の大ギヤの外径を一定の大きさとし、
後輪軸にそれぞれピッチの異なる多段式のフリーホイル
を選択するようになっている。しかしながら、このよう
な自転車の変速装置では、手動操作によるフリーホイル
の切り換えが必要であり、また、速度の切り換え段数を
増やすほどフリーホイルの積層枚数が増加し、変速装置
が大型化するという問題があった。更に、フリーホイル
の歯に磨耗や欠けなどがあると、この切り換えの際にチ
ェーンが滑ってフリーホイルから外れることがあり、最
悪の場合には外れたチェーンが後輪軸に絡まって転倒す
る恐れがあった。そして、更に、この切り換えの際にフ
リーホイルに負荷がかかっていると切り換えができない
ので、切り換え時にはフリーホイルの負荷を開放するた
めにペダルへの踏み力を一時中断しなければならないと
いう問題があった。本発明はこのような事情に鑑みなさ
れたもので、小型、軽量で、しかも低コストで済み、負
荷の変動に応じて回転軸の回転数を無段階に変更できる
無段変速装置を提供することを目的とする。
ヤ式の変速装置では、通常、重量が異なる製品の種類が
多くなればそれだけギヤ数を増加させなければならない
ので、変速装置が大型化してアームの間接部や元部の狭
いスペースに収納できなくなったり、変速装置が重くな
ってアームの動きが悪くなる恐れがある。なお、ギヤ式
の変速装置に代えて、例えば摩擦車式、巻掛け式等の周
知の変速装置を採用することも考えられるが、この場合
には前述した装置の大型化や重量オーバーの問題が更に
大きくなる。また、近年、ギヤ式の変速装置を搭載した
自転車が開発されており、平地や坂道などに応じてギヤ
を切り換えて乗り手の負担を軽減している。この変速装
置は、クランク軸の大ギヤの外径を一定の大きさとし、
後輪軸にそれぞれピッチの異なる多段式のフリーホイル
を選択するようになっている。しかしながら、このよう
な自転車の変速装置では、手動操作によるフリーホイル
の切り換えが必要であり、また、速度の切り換え段数を
増やすほどフリーホイルの積層枚数が増加し、変速装置
が大型化するという問題があった。更に、フリーホイル
の歯に磨耗や欠けなどがあると、この切り換えの際にチ
ェーンが滑ってフリーホイルから外れることがあり、最
悪の場合には外れたチェーンが後輪軸に絡まって転倒す
る恐れがあった。そして、更に、この切り換えの際にフ
リーホイルに負荷がかかっていると切り換えができない
ので、切り換え時にはフリーホイルの負荷を開放するた
めにペダルへの踏み力を一時中断しなければならないと
いう問題があった。本発明はこのような事情に鑑みなさ
れたもので、小型、軽量で、しかも低コストで済み、負
荷の変動に応じて回転軸の回転数を無段階に変更できる
無段変速装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の無段変速装置は、出力軸に取付けられたスプロケ
ットにチェーンを介して連結される無段変速装置であっ
て、大内歯車が同心状に形成され、前記チェーンに噛合
するリングスプロケットと、前記大内歯車と噛合し、両
側に軸部を有して円周方向に均等配置されるn個の移動
小外歯車と、前記リングスプロケットの左右に配置さ
れ、入力軸に固着する取り付け孔が軸心位置に形成さ
れ、該軸心を中心にして同一半径、等間隔で前記移動小
外歯車のそれぞれと噛合する中内歯車が、何れか一方に
形成された内盤と、前記左右の内盤の両外側にそれぞれ
配置され、中央に前記入力軸に遊嵌する貫通孔が形成さ
れ、前記n個の移動小外歯車の軸部が嵌入する放射状の
ガイド溝が形成された外盤と、前記移動小外歯車を同一
半径で、前記中内歯車に噛合させるガイド部材と、前記
内盤と前記外盤との間に配置され、前記移動小外歯車を
前記入力軸を中心にして半径拡大方向に付勢するスプリ
ングと、前記チェーンにテンションを付与するためのテ
ンション手段とを有するように構成されている。請求項
2記載の無段変速装置は、請求項1記載の無段変速装置
において、前記移動小外歯車は6個あって、左右の群に
位相を変えて2分割されて構成されている。請求項3記
載の無段変速装置は、請求項1又は2記載の無段変速装
置において、前記ガイド部材は、前記移動小外歯車の軸
部が嵌入する軸孔が偏心して形成された円板を有し、該
移動小外歯車の一端に装着された前記円板は、前記リン
グスプロケットの一方に配置された前記内盤の中内歯車
に回転可能に装着され、該移動小外歯車の他端に装着さ
れた前記円板は、前記リングスプロケットの他方に配置
された前記内盤の移動小外歯車の中間位置に形成された
孔に回転自由に装着されて構成されている。請求項4記
載の無段変速装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記
載の無段変速装置において、前記外盤を変速位置に固定
する解除可能な一方向クラッチが設けられて構成されて
いる。請求項5記載の無段変速装置は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の無段変速装置において、前記出力
軸は自転車の後輪であって、前記入力軸はクランク軸で
あるように構成されている。
記載の無段変速装置は、出力軸に取付けられたスプロケ
ットにチェーンを介して連結される無段変速装置であっ
て、大内歯車が同心状に形成され、前記チェーンに噛合
するリングスプロケットと、前記大内歯車と噛合し、両
側に軸部を有して円周方向に均等配置されるn個の移動
小外歯車と、前記リングスプロケットの左右に配置さ
れ、入力軸に固着する取り付け孔が軸心位置に形成さ
れ、該軸心を中心にして同一半径、等間隔で前記移動小
外歯車のそれぞれと噛合する中内歯車が、何れか一方に
形成された内盤と、前記左右の内盤の両外側にそれぞれ
配置され、中央に前記入力軸に遊嵌する貫通孔が形成さ
れ、前記n個の移動小外歯車の軸部が嵌入する放射状の
ガイド溝が形成された外盤と、前記移動小外歯車を同一
半径で、前記中内歯車に噛合させるガイド部材と、前記
内盤と前記外盤との間に配置され、前記移動小外歯車を
前記入力軸を中心にして半径拡大方向に付勢するスプリ
ングと、前記チェーンにテンションを付与するためのテ
ンション手段とを有するように構成されている。請求項
2記載の無段変速装置は、請求項1記載の無段変速装置
において、前記移動小外歯車は6個あって、左右の群に
位相を変えて2分割されて構成されている。請求項3記
載の無段変速装置は、請求項1又は2記載の無段変速装
置において、前記ガイド部材は、前記移動小外歯車の軸
部が嵌入する軸孔が偏心して形成された円板を有し、該
移動小外歯車の一端に装着された前記円板は、前記リン
グスプロケットの一方に配置された前記内盤の中内歯車
に回転可能に装着され、該移動小外歯車の他端に装着さ
れた前記円板は、前記リングスプロケットの他方に配置
された前記内盤の移動小外歯車の中間位置に形成された
孔に回転自由に装着されて構成されている。請求項4記
載の無段変速装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記
載の無段変速装置において、前記外盤を変速位置に固定
する解除可能な一方向クラッチが設けられて構成されて
いる。請求項5記載の無段変速装置は、請求項1〜4の
いずれか1項に記載の無段変速装置において、前記出力
軸は自転車の後輪であって、前記入力軸はクランク軸で
あるように構成されている。
【0005】
【作用】請求項1〜5記載の無段変速装置においては、
出力軸に取付けられたスプロケットに連結されたチェー
ンと噛合するリングスプロケットには、大内歯車が同心
状に形成されている。そして、前記大内歯車と噛合し、
両側に軸部を有するn個の移動小外歯車が円周方向に均
等配置されている。更に、入力軸に固着する取り付け孔
が軸心位置に形成され、該軸心を中心にして同一半径、
円周方向に等間隔で前記移動小外歯車のそれぞれと噛合
する中内歯車を何れか一方に形成した内盤が前記リング
スプロケットの左右に配置され、中央に前記入力軸に遊
嵌する貫通孔が形成され、前記n個の移動小外歯車の軸
部が嵌入する放射状のガイド溝が形成された外盤が前記
左右の内盤の両外側にそれぞれ配置されている。そし
て、更に、前記移動小外歯車を同一半径で、前記中内歯
車に噛合させるガイド部材が設けられ、前記内盤と前記
外盤との間にスプリングが配置され、前記チェーンにテ
ンションを付与するためのテンション手段とが設けられ
ている。
出力軸に取付けられたスプロケットに連結されたチェー
ンと噛合するリングスプロケットには、大内歯車が同心
状に形成されている。そして、前記大内歯車と噛合し、
両側に軸部を有するn個の移動小外歯車が円周方向に均
等配置されている。更に、入力軸に固着する取り付け孔
が軸心位置に形成され、該軸心を中心にして同一半径、
円周方向に等間隔で前記移動小外歯車のそれぞれと噛合
する中内歯車を何れか一方に形成した内盤が前記リング
スプロケットの左右に配置され、中央に前記入力軸に遊
嵌する貫通孔が形成され、前記n個の移動小外歯車の軸
部が嵌入する放射状のガイド溝が形成された外盤が前記
左右の内盤の両外側にそれぞれ配置されている。そし
て、更に、前記移動小外歯車を同一半径で、前記中内歯
車に噛合させるガイド部材が設けられ、前記内盤と前記
外盤との間にスプリングが配置され、前記チェーンにテ
ンションを付与するためのテンション手段とが設けられ
ている。
【0006】従って、入力軸を回転させると、リングス
プロケットに大きい負荷がかからない場合には、移動小
外歯車は中内歯車内の最初の位置を保ったまま、リング
スプロケット、両側の内盤及び両側の外盤と一体的に同
じ速度で回転する。しかし、回転しているリングスプロ
ケットに大きい負荷がかかると、リングスプロケットは
回転しながら、テンション手段でチェーンを常に張った
状態でチェーンによる合力の方向に押さえられる。この
ためガイド部材によりn個の移動小外歯車は内盤の中内
歯車に噛合しながら回転方向とは逆方向に移動し、n個
の移動小外歯車の軸部が外盤の放射状のガイド溝に沿っ
て内側に移動する。そのため外盤は内盤よりも回転速度
が遅くなって外盤がずれ、スプリングが伸びる。そし
て、スプリングの力が均衡する場所でn個の移動小外歯
車の移動は止まる。この場合、リングスプロケットに大
きい負荷がかかっていないときには、n個の移動小外歯
車はリングスプロケットの大内歯車と噛合しているが、
リングスプロケットに大きい負荷がかかってリングスプ
ロケットがチェーンによる合力の方向に移動する場合に
は、n個の移動小外歯車の実質半径は小さくなり、その
n個の移動小外歯車の内のリングスプロケットに一番負
荷がかかっている移動小外歯車によって主として支持さ
れており、n個の移動小外歯車が順次回転しながら、リ
ングスプロケットの大内歯車との噛合及び大内歯車と離
れることを繰り返しながらリングスプロケットを回転さ
せる。このようにすると、リングスプロケットに大きい
負荷がかかった場合、リングスプロケットの駆動半径が
小さくなるので、弱い力で回転させることができる。
プロケットに大きい負荷がかからない場合には、移動小
外歯車は中内歯車内の最初の位置を保ったまま、リング
スプロケット、両側の内盤及び両側の外盤と一体的に同
じ速度で回転する。しかし、回転しているリングスプロ
ケットに大きい負荷がかかると、リングスプロケットは
回転しながら、テンション手段でチェーンを常に張った
状態でチェーンによる合力の方向に押さえられる。この
ためガイド部材によりn個の移動小外歯車は内盤の中内
歯車に噛合しながら回転方向とは逆方向に移動し、n個
の移動小外歯車の軸部が外盤の放射状のガイド溝に沿っ
て内側に移動する。そのため外盤は内盤よりも回転速度
が遅くなって外盤がずれ、スプリングが伸びる。そし
て、スプリングの力が均衡する場所でn個の移動小外歯
車の移動は止まる。この場合、リングスプロケットに大
きい負荷がかかっていないときには、n個の移動小外歯
車はリングスプロケットの大内歯車と噛合しているが、
リングスプロケットに大きい負荷がかかってリングスプ
ロケットがチェーンによる合力の方向に移動する場合に
は、n個の移動小外歯車の実質半径は小さくなり、その
n個の移動小外歯車の内のリングスプロケットに一番負
荷がかかっている移動小外歯車によって主として支持さ
れており、n個の移動小外歯車が順次回転しながら、リ
ングスプロケットの大内歯車との噛合及び大内歯車と離
れることを繰り返しながらリングスプロケットを回転さ
せる。このようにすると、リングスプロケットに大きい
負荷がかかった場合、リングスプロケットの駆動半径が
小さくなるので、弱い力で回転させることができる。
【0007】そして、リングスプロケットにかかる負荷
が前より小さくなると、リングスプロケットは回転しな
がらチェーンによる合力の方向の反対側に移動し、同時
にn個の移動小外歯車は内盤の中内歯車と噛合しながら
前とは逆方向に移動する。同時に、移動小外歯車の軸部
が外盤の放射状のガイド溝に沿って前とは逆方向に移動
し、内盤と外盤とを連結しているスプリングが縮む。こ
の場合、n個の移動小外歯車の実質半径は、リングスプ
ロケットに大きい負荷がかかっている場合よりも大きく
なる。そして、リングスプロケットにかかる負荷が最初
の程度になると、移動小外歯車は中内歯車の最初の位置
に戻り、リングスプロケットは、両側の内盤及び両側の
外盤と同じ速度で回転する。また、変速途中でリングス
プロケットの回転を止めると、移動小外歯車はスプリン
グの復元力で中内歯車と噛合しながら最初の位置に戻
り、内盤と外盤のずれがなくなる。
が前より小さくなると、リングスプロケットは回転しな
がらチェーンによる合力の方向の反対側に移動し、同時
にn個の移動小外歯車は内盤の中内歯車と噛合しながら
前とは逆方向に移動する。同時に、移動小外歯車の軸部
が外盤の放射状のガイド溝に沿って前とは逆方向に移動
し、内盤と外盤とを連結しているスプリングが縮む。こ
の場合、n個の移動小外歯車の実質半径は、リングスプ
ロケットに大きい負荷がかかっている場合よりも大きく
なる。そして、リングスプロケットにかかる負荷が最初
の程度になると、移動小外歯車は中内歯車の最初の位置
に戻り、リングスプロケットは、両側の内盤及び両側の
外盤と同じ速度で回転する。また、変速途中でリングス
プロケットの回転を止めると、移動小外歯車はスプリン
グの復元力で中内歯車と噛合しながら最初の位置に戻
り、内盤と外盤のずれがなくなる。
【0008】特に、請求項2記載の無段変速装置におい
ては、前記移動小外歯車は6個あって、左右の群に位相
を変えて2分割されているので、一方の内盤に移動小外
歯車3個分の中内歯車を形成し、他方の内盤に残りの移
動小外歯車3個分の中内歯車を形成することにより内盤
の外径が小さくて済む。請求項3記載の無段変速装置に
おいては、前記ガイド部材は、前記移動小外歯車の両端
の軸部が嵌入する軸孔が偏心して形成された2つの円板
を有し、該移動小外歯車の一端に装着された前記一方の
円板は、前記リングスプロケットの一方に配置された前
記内盤の中内歯車に回転可能に装着され、一方、該移動
小外歯車の他端に装着された前記他方の円板は、前記リ
ングスプロケットの他方に配置された前記内盤の移動小
外歯車の中間位置に形成された孔に回転自由に装着され
ているので、移動小外歯車は内盤の中内歯車に噛合しな
がらスムーズに移動することができる。
ては、前記移動小外歯車は6個あって、左右の群に位相
を変えて2分割されているので、一方の内盤に移動小外
歯車3個分の中内歯車を形成し、他方の内盤に残りの移
動小外歯車3個分の中内歯車を形成することにより内盤
の外径が小さくて済む。請求項3記載の無段変速装置に
おいては、前記ガイド部材は、前記移動小外歯車の両端
の軸部が嵌入する軸孔が偏心して形成された2つの円板
を有し、該移動小外歯車の一端に装着された前記一方の
円板は、前記リングスプロケットの一方に配置された前
記内盤の中内歯車に回転可能に装着され、一方、該移動
小外歯車の他端に装着された前記他方の円板は、前記リ
ングスプロケットの他方に配置された前記内盤の移動小
外歯車の中間位置に形成された孔に回転自由に装着され
ているので、移動小外歯車は内盤の中内歯車に噛合しな
がらスムーズに移動することができる。
【0009】請求項4記載の無段変速装置においては、
前記外盤を変速位置に固定する解除可能な一方向クラッ
チが設けられているので、一方向クラッチを外盤に連結
することにより変速位置を固定した状態で回転させるこ
とができる。請求項5記載の無段変速装置においては、
前記出力軸は自転車の後輪であって、前記入力軸はクラ
ンク軸であるので、ペダルを踏む力の大きさに応じて自
動的に変速することができる。また、変速途中でリング
スプロケットの回転を止めると、移動小外歯車はスプリ
ングの力で中内歯車と噛合しながら最初の位置に戻る。
しかし、そのときリングスプロケットは逆回転すること
になるが後輪側のスプロケットについたラチェットでそ
の作動が可能となる。そして、その際変速差は元に戻
る。
前記外盤を変速位置に固定する解除可能な一方向クラッ
チが設けられているので、一方向クラッチを外盤に連結
することにより変速位置を固定した状態で回転させるこ
とができる。請求項5記載の無段変速装置においては、
前記出力軸は自転車の後輪であって、前記入力軸はクラ
ンク軸であるので、ペダルを踏む力の大きさに応じて自
動的に変速することができる。また、変速途中でリング
スプロケットの回転を止めると、移動小外歯車はスプリ
ングの力で中内歯車と噛合しながら最初の位置に戻る。
しかし、そのときリングスプロケットは逆回転すること
になるが後輪側のスプロケットについたラチェットでそ
の作動が可能となる。そして、その際変速差は元に戻
る。
【0010】
【実施例】続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の第1の実施例に係る無段変
速装置の部分正断面図、図2は同分解図、図3は同平断
面図、図4は図3においてリングスプロケットが移動し
た状態を示す平断面図、図5は無段変速装置を自転車に
取り付けた状態を示す説明図、図6は本発明の第2の実
施例に係る無段変速装置の平断面図、図7は変形例にお
ける移動小外歯車と円板の分解図である。
を具体化した実施例につき説明し、本発明の理解に供す
る。ここに、図1は本発明の第1の実施例に係る無段変
速装置の部分正断面図、図2は同分解図、図3は同平断
面図、図4は図3においてリングスプロケットが移動し
た状態を示す平断面図、図5は無段変速装置を自転車に
取り付けた状態を示す説明図、図6は本発明の第2の実
施例に係る無段変速装置の平断面図、図7は変形例にお
ける移動小外歯車と円板の分解図である。
【0011】図1〜図5に示す本発明の第1の実施例に
係る無段変速装置10を入力軸の一例である自転車11
のクランク軸13に設けた場合について説明する。前記
無段変速装置10は、後輪12に取付けられたスプロケ
ット14に連結されたチェーン16と噛合するリングス
プロケット18と、リングスプロケット18と噛合し、
両側に軸部20、22を有して均等配置される6個の移
動小外歯車24と、リングスプロケット18の左右に配
置され、クランク軸13に固着され、6個の移動小外歯
車24のそれぞれと噛合する中内歯車28が形成された
内盤30、32と、左右の内盤30、32の両外側にそ
れぞれ配置され、6個の移動小外歯車24の軸部20、
22が嵌入する放射状のガイド溝56が形成されている
外盤34、36と、6個の移動小外歯車24を中内歯車
28と噛合させるガイド部材38と、内盤30と外盤3
4及び内盤32と外盤36との間にそれぞれ配置され、
6個の移動小外歯車24をクランク軸13を中心にして
半径拡大方向に付勢する6個のスプリング40と、チェ
ーン16にテンションを付与するためのテンション手段
42とを有している。以下、これらについて詳しく説明
する。
係る無段変速装置10を入力軸の一例である自転車11
のクランク軸13に設けた場合について説明する。前記
無段変速装置10は、後輪12に取付けられたスプロケ
ット14に連結されたチェーン16と噛合するリングス
プロケット18と、リングスプロケット18と噛合し、
両側に軸部20、22を有して均等配置される6個の移
動小外歯車24と、リングスプロケット18の左右に配
置され、クランク軸13に固着され、6個の移動小外歯
車24のそれぞれと噛合する中内歯車28が形成された
内盤30、32と、左右の内盤30、32の両外側にそ
れぞれ配置され、6個の移動小外歯車24の軸部20、
22が嵌入する放射状のガイド溝56が形成されている
外盤34、36と、6個の移動小外歯車24を中内歯車
28と噛合させるガイド部材38と、内盤30と外盤3
4及び内盤32と外盤36との間にそれぞれ配置され、
6個の移動小外歯車24をクランク軸13を中心にして
半径拡大方向に付勢する6個のスプリング40と、チェ
ーン16にテンションを付与するためのテンション手段
42とを有している。以下、これらについて詳しく説明
する。
【0012】前記リングスプロケット18は、内側に大
内歯車44が同心状に形成されている。前記移動小外歯
車24は、大内歯車44と噛合し、両側に長い軸部20
及び短い軸部22を有し、そして、3個の移動小外歯車
24と3個の反転させた移動小外歯車24が円周方向に
沿って交互に均等配置される。前記内盤30、32に
は、それぞれクランク軸13に固着する取り付け孔46
が軸心位置に形成され、更に、それぞれの内盤30、3
2には、軸心を中心にして同一半径、等間隔で前記6個
の内の3個の移動小外歯車24のそれぞれと噛合する前
記中内歯車28が形成されている。そして、更に、それ
ぞれの中内歯車28の間には、同一半径、等間隔で、移
動小外歯車24の軸部20が嵌入する軸孔48が偏心し
て形成された円板50用の取り付け孔52が形成され、
外側周囲には円周方向に均等に前記スプリング40の一
端を連結するための切欠き53が3か所形成されてい
る。そして、リングスプロケット18の両側に、一方の
内盤30の中内歯車28の中心と他方の内盤32の取り
付け孔52の中心とが一致するように位相をずらして配
置されている。
内歯車44が同心状に形成されている。前記移動小外歯
車24は、大内歯車44と噛合し、両側に長い軸部20
及び短い軸部22を有し、そして、3個の移動小外歯車
24と3個の反転させた移動小外歯車24が円周方向に
沿って交互に均等配置される。前記内盤30、32に
は、それぞれクランク軸13に固着する取り付け孔46
が軸心位置に形成され、更に、それぞれの内盤30、3
2には、軸心を中心にして同一半径、等間隔で前記6個
の内の3個の移動小外歯車24のそれぞれと噛合する前
記中内歯車28が形成されている。そして、更に、それ
ぞれの中内歯車28の間には、同一半径、等間隔で、移
動小外歯車24の軸部20が嵌入する軸孔48が偏心し
て形成された円板50用の取り付け孔52が形成され、
外側周囲には円周方向に均等に前記スプリング40の一
端を連結するための切欠き53が3か所形成されてい
る。そして、リングスプロケット18の両側に、一方の
内盤30の中内歯車28の中心と他方の内盤32の取り
付け孔52の中心とが一致するように位相をずらして配
置されている。
【0013】前記外盤34、36には、中央に前記クラ
ンク軸13に遊嵌する貫通孔54が形成され、前記6個
の移動小外歯車24の軸部20、22が嵌入する貫通し
た放射状のガイド溝56が同一半径、等間隔で形成され
ている。更に、外盤34、36の外側周囲には円周方向
に均等に前記スプリング40の他端を連結するための切
欠き55が3か所形成されている。そして、軸部20、
22がガイド溝56に沿って移動するようになってい
る。
ンク軸13に遊嵌する貫通孔54が形成され、前記6個
の移動小外歯車24の軸部20、22が嵌入する貫通し
た放射状のガイド溝56が同一半径、等間隔で形成され
ている。更に、外盤34、36の外側周囲には円周方向
に均等に前記スプリング40の他端を連結するための切
欠き55が3か所形成されている。そして、軸部20、
22がガイド溝56に沿って移動するようになってい
る。
【0014】前記ガイド部材38は、前記6個の移動小
外歯車24をそれぞれ同一半径で、前記中内歯車28に
噛合させるもので、移動小外歯車24の軸部20が嵌入
する前記軸孔48が偏心して形成された小径の円板50
を有し、移動小外歯車24の軸部22が嵌入する軸孔5
8が偏心して形成された大径の円板60とを有してい
る。移動小外歯車24の軸部22が装着された円板60
は、前記リングスプロケット18の一方に配置された前
記内盤30、32の中内歯車28に回転可能に装着さ
れ、移動小外歯車24の軸部20に装着された円板50
は、リングスプロケット18の他方に配置された内盤3
0、32の取り付け孔52に回転自由に装着されてい
る。そして、この円板50、60のために、移動小外歯
車24は常に中内歯車28と噛合しながら移動するよう
になっている。
外歯車24をそれぞれ同一半径で、前記中内歯車28に
噛合させるもので、移動小外歯車24の軸部20が嵌入
する前記軸孔48が偏心して形成された小径の円板50
を有し、移動小外歯車24の軸部22が嵌入する軸孔5
8が偏心して形成された大径の円板60とを有してい
る。移動小外歯車24の軸部22が装着された円板60
は、前記リングスプロケット18の一方に配置された前
記内盤30、32の中内歯車28に回転可能に装着さ
れ、移動小外歯車24の軸部20に装着された円板50
は、リングスプロケット18の他方に配置された内盤3
0、32の取り付け孔52に回転自由に装着されてい
る。そして、この円板50、60のために、移動小外歯
車24は常に中内歯車28と噛合しながら移動するよう
になっている。
【0015】前記スプリング40は、引っ張りバネから
なり、その内の3個は、一端が前記内盤30の切欠き部
53に連結され、他端が前記外盤34の切欠き部55に
連結されている。同様に、別の3個のスプリング40も
一端が前記内盤32の切欠き部53に連結され、他端が
前記外盤36の切欠き部55に連結されている。そし
て、リングスプロケット18に大きな負荷がかかって移
動小外歯車24の軸部20、22が、外盤34、36の
ガイド溝56に沿って中心側に移動すると、両側の外盤
34、36は内盤30、32よりも遅れて回転するため
内盤30、32とはずれを生じ、スプリング40が伸び
る。このとき、6個の移動小外歯車24の実質半径は小
さくなっている。そして、リングスプロケット18の負
荷が減るとスプリング40の復元力により、外盤34、
36が内盤30、32の回転速度に近づき、それに伴っ
て移動小外歯車24の軸部20、22が、外盤34、3
6のガイド溝56に沿って外側に移動するようになって
いる。また、変速途中でリングスプロケット18の回転
を止めると、移動小外歯車24はスプリング40の復元
力で中内歯車28と噛合しながら最初の位置に戻るが、
そのときリングスプロケット18は逆回転することにな
るが後輪12側のスプロケット14に設けられているラ
チェットでその作動ができるようになっている。
なり、その内の3個は、一端が前記内盤30の切欠き部
53に連結され、他端が前記外盤34の切欠き部55に
連結されている。同様に、別の3個のスプリング40も
一端が前記内盤32の切欠き部53に連結され、他端が
前記外盤36の切欠き部55に連結されている。そし
て、リングスプロケット18に大きな負荷がかかって移
動小外歯車24の軸部20、22が、外盤34、36の
ガイド溝56に沿って中心側に移動すると、両側の外盤
34、36は内盤30、32よりも遅れて回転するため
内盤30、32とはずれを生じ、スプリング40が伸び
る。このとき、6個の移動小外歯車24の実質半径は小
さくなっている。そして、リングスプロケット18の負
荷が減るとスプリング40の復元力により、外盤34、
36が内盤30、32の回転速度に近づき、それに伴っ
て移動小外歯車24の軸部20、22が、外盤34、3
6のガイド溝56に沿って外側に移動するようになって
いる。また、変速途中でリングスプロケット18の回転
を止めると、移動小外歯車24はスプリング40の復元
力で中内歯車28と噛合しながら最初の位置に戻るが、
そのときリングスプロケット18は逆回転することにな
るが後輪12側のスプロケット14に設けられているラ
チェットでその作動ができるようになっている。
【0016】前記テンション手段42は、図5に示すよ
うに、前記チェーン16にテンションを付与するもので
あり、支持部材62にアーム支持材64が連結され、ア
ーム支持材64に回動自在にアーム66が連結されてい
る。アーム66の先端にはスプリングによりチェーン1
6側に付勢されて取り付けられたテンションスプロケッ
ト68が設けられており、リングスプロケット18が負
荷に応じて移動しても常にチェーン16にテンションを
付与するようになっている。
うに、前記チェーン16にテンションを付与するもので
あり、支持部材62にアーム支持材64が連結され、ア
ーム支持材64に回動自在にアーム66が連結されてい
る。アーム66の先端にはスプリングによりチェーン1
6側に付勢されて取り付けられたテンションスプロケッ
ト68が設けられており、リングスプロケット18が負
荷に応じて移動しても常にチェーン16にテンションを
付与するようになっている。
【0017】次に、この無段変速装置10の動作につい
て説明する。自転車11のペダルを踏んで平坦な道を走
行しているときは、リングスプロケット18、両側の内
盤30、32及び両側の外盤34、36は同じ速さで一
緒に回転し、6個の移動小外歯車24も内盤30、32
の中内歯車28との位置を変えずに回転している。しか
し、上り坂にかかって強い力でペダルを踏みリングスプ
ロケット18に大きい負荷がかかると、図5の2点鎖線
で示すように、リングスプロケット18が後方に移動す
ると共に、6個の移動小外歯車24が内盤30、32の
中内歯車28と噛合しながらクランク軸13の回転方向
と反対方向に移動する。6個の移動小外歯車24がクラ
ンク軸13の回転方向と反対方向に移動すると、6個の
移動小外歯車24の軸部20、22が嵌入しているガイ
ド溝56に沿って中心側に移動するので、外盤34、3
6は内盤30、32よりも遅れて回転して内盤30、3
2とはずれを生じる。このとき、内盤30、32と外盤
34、36を連結しているスプリング40が伸び、ま
た、6個の移動小外歯車24の実質半径は小さくなって
いる。そして、スプリング40の力が均衡する場所で6
個の移動小外歯車24の移動は止まる。この場合、リン
グスプロケット18は実質半径が小さくなっている6個
の移動小外歯車24の内のリングスプロケット18に一
番負荷がかかっている移動小外歯車24によって主とし
て支持されており、6個の移動小外歯車24が順次回転
しながら、リングスプロケット18の大内歯車44との
噛合及び大内歯車44との解離を繰り返しながらリング
スプロケット18を回転させる。このようにして、上り
坂でリングスプロケット18に大きい負荷がかかった場
合、リングスプロケット18の駆動半径が小さくなるの
で、平坦な場合と同様に小さい力で回転させることがで
きるようになる。
て説明する。自転車11のペダルを踏んで平坦な道を走
行しているときは、リングスプロケット18、両側の内
盤30、32及び両側の外盤34、36は同じ速さで一
緒に回転し、6個の移動小外歯車24も内盤30、32
の中内歯車28との位置を変えずに回転している。しか
し、上り坂にかかって強い力でペダルを踏みリングスプ
ロケット18に大きい負荷がかかると、図5の2点鎖線
で示すように、リングスプロケット18が後方に移動す
ると共に、6個の移動小外歯車24が内盤30、32の
中内歯車28と噛合しながらクランク軸13の回転方向
と反対方向に移動する。6個の移動小外歯車24がクラ
ンク軸13の回転方向と反対方向に移動すると、6個の
移動小外歯車24の軸部20、22が嵌入しているガイ
ド溝56に沿って中心側に移動するので、外盤34、3
6は内盤30、32よりも遅れて回転して内盤30、3
2とはずれを生じる。このとき、内盤30、32と外盤
34、36を連結しているスプリング40が伸び、ま
た、6個の移動小外歯車24の実質半径は小さくなって
いる。そして、スプリング40の力が均衡する場所で6
個の移動小外歯車24の移動は止まる。この場合、リン
グスプロケット18は実質半径が小さくなっている6個
の移動小外歯車24の内のリングスプロケット18に一
番負荷がかかっている移動小外歯車24によって主とし
て支持されており、6個の移動小外歯車24が順次回転
しながら、リングスプロケット18の大内歯車44との
噛合及び大内歯車44との解離を繰り返しながらリング
スプロケット18を回転させる。このようにして、上り
坂でリングスプロケット18に大きい負荷がかかった場
合、リングスプロケット18の駆動半径が小さくなるの
で、平坦な場合と同様に小さい力で回転させることがで
きるようになる。
【0018】一方、リングスプロケット18にかかる負
荷が前より小さくなると、リングスプロケット18は回
転しながら前方に移動し(図5の実線で示す)、同時に
移動小外歯車24は内盤30、32の中内歯車28と噛
合しながら前とは逆方向に移動して大きい負荷がかかっ
ている場合よりも実質半径が大きくなる。そして、リン
グスプロケット18にかかる負荷が最初の程度になる
と、スプリング40が最初の伸びていない状態に戻り、
6個の移動小外歯車24も中内歯車28の最初の位置に
戻るので、リングスプロケット18は、両側の内盤3
0、32及び両側の外盤34、36と同じ速度で回転す
る。このように、負荷の大きさに応じて自動的に減速比
を無段階に変更することができる。また、変速途中でリ
ングスプロケット18の回転を止めると、6個の移動小
外歯車24はスプリング40の復元力で中内歯車28と
噛合しながら最初の位置に戻り、内盤30、32と外盤
34、36のずれがなくなる。
荷が前より小さくなると、リングスプロケット18は回
転しながら前方に移動し(図5の実線で示す)、同時に
移動小外歯車24は内盤30、32の中内歯車28と噛
合しながら前とは逆方向に移動して大きい負荷がかかっ
ている場合よりも実質半径が大きくなる。そして、リン
グスプロケット18にかかる負荷が最初の程度になる
と、スプリング40が最初の伸びていない状態に戻り、
6個の移動小外歯車24も中内歯車28の最初の位置に
戻るので、リングスプロケット18は、両側の内盤3
0、32及び両側の外盤34、36と同じ速度で回転す
る。このように、負荷の大きさに応じて自動的に減速比
を無段階に変更することができる。また、変速途中でリ
ングスプロケット18の回転を止めると、6個の移動小
外歯車24はスプリング40の復元力で中内歯車28と
噛合しながら最初の位置に戻り、内盤30、32と外盤
34、36のずれがなくなる。
【0019】次に、図6に示す本発明の第2の実施例に
係る無段変速装置70について説明する。本実施例で
は、前記実施例のクランク軸13に一方向クラッチ72
を設けて外盤34、36を変速位置に固定するようにし
たものである。前記一方向クラッチ72は、中央にクラ
ンク軸13に遊嵌する貫通孔78が形成され、周囲に嵌
合歯74が形成されている連結部材76を有し、連結部
材76はクランク軸13の外径よりも大きな内径を有す
るコイルスプリング80の一端に固着されている。コイ
ルスプリング80の他端は、中央にクランク軸13に遊
嵌する取り付け孔84が形成されているねじ部材受け8
2に固着され、ねじ部材受け82は、クランク軸13に
形成されている雄ねじと螺合するねじ部材86に当接さ
れている。そして、外盤36の外側には、嵌合歯74と
噛み合う嵌合歯88を有する連結部材90が取り付けら
れている。なお、嵌合歯74、88は前進側にクランク
軸13を回転させる場合には噛み合い、クランク軸13
を逆転させる場合に空回りするように、嵌合歯74、8
8の切り込み角度を変えている。
係る無段変速装置70について説明する。本実施例で
は、前記実施例のクランク軸13に一方向クラッチ72
を設けて外盤34、36を変速位置に固定するようにし
たものである。前記一方向クラッチ72は、中央にクラ
ンク軸13に遊嵌する貫通孔78が形成され、周囲に嵌
合歯74が形成されている連結部材76を有し、連結部
材76はクランク軸13の外径よりも大きな内径を有す
るコイルスプリング80の一端に固着されている。コイ
ルスプリング80の他端は、中央にクランク軸13に遊
嵌する取り付け孔84が形成されているねじ部材受け8
2に固着され、ねじ部材受け82は、クランク軸13に
形成されている雄ねじと螺合するねじ部材86に当接さ
れている。そして、外盤36の外側には、嵌合歯74と
噛み合う嵌合歯88を有する連結部材90が取り付けら
れている。なお、嵌合歯74、88は前進側にクランク
軸13を回転させる場合には噛み合い、クランク軸13
を逆転させる場合に空回りするように、嵌合歯74、8
8の切り込み角度を変えている。
【0020】この一方向クラッチ72を外盤36に連結
する場合には、ねじ部材86を介してねじ部材受け82
を外盤36側に移動させる。そして、外盤36の連結部
材90の嵌合歯88と、連結部材76の嵌合歯74とを
噛み合わせる。このことにより、外盤36は変速状態で
固定され、同時に他方側の外盤34も固定される。従っ
て、無段変速装置70は変速状態を保ったまま回転す
る。このようにすることにより、一定の変速状態を保っ
たまま走行することができる。なお、本実施例におい
て、一方向クラッチ72を外盤36側に設けたが、外盤
34側に設けるようにしてもよい。
する場合には、ねじ部材86を介してねじ部材受け82
を外盤36側に移動させる。そして、外盤36の連結部
材90の嵌合歯88と、連結部材76の嵌合歯74とを
噛み合わせる。このことにより、外盤36は変速状態で
固定され、同時に他方側の外盤34も固定される。従っ
て、無段変速装置70は変速状態を保ったまま回転す
る。このようにすることにより、一定の変速状態を保っ
たまま走行することができる。なお、本実施例におい
て、一方向クラッチ72を外盤36側に設けたが、外盤
34側に設けるようにしてもよい。
【0021】なお、第1及び第2の実施例においては、
移動小外歯車24が6個の場合であったが、6個以上用
いて更に滑らかにリングスプロケット18を回転させる
ようにしてもよい。第1及び第2の実施例においては、
外盤34、36に6個の移動小外歯車24の両側の軸部
20、22用のガイド溝56をそれぞれ6か所設けた
が、軸部20、22の何方か一方のガイド溝56を設け
るようにしてもよい。第1及び第2の実施例において
は、無段変速装置10、70を自転車11に用いて説明
したが、産業用ロボット、原付バイク等にも使用しても
よい。第1及び第2の実施例においては、移動小外歯車
24は歯車と両側の軸部20、22とを一体的に設けた
が、図7に示すように、歯車92にピン94を回転自由
に差し込み、ピン94の両端を円板50、60にそれぞ
れかしめて取り付けることも可能である。これによっ
て、歯車92がピン94に対して回転するので耐久性が
向上する。また、以上の実施例においては、回転部には
必要に応じてブッシュやベアリングを入れることも可能
であり、これによって効率が向上すると共に装置の寿命
が延びる。
移動小外歯車24が6個の場合であったが、6個以上用
いて更に滑らかにリングスプロケット18を回転させる
ようにしてもよい。第1及び第2の実施例においては、
外盤34、36に6個の移動小外歯車24の両側の軸部
20、22用のガイド溝56をそれぞれ6か所設けた
が、軸部20、22の何方か一方のガイド溝56を設け
るようにしてもよい。第1及び第2の実施例において
は、無段変速装置10、70を自転車11に用いて説明
したが、産業用ロボット、原付バイク等にも使用しても
よい。第1及び第2の実施例においては、移動小外歯車
24は歯車と両側の軸部20、22とを一体的に設けた
が、図7に示すように、歯車92にピン94を回転自由
に差し込み、ピン94の両端を円板50、60にそれぞ
れかしめて取り付けることも可能である。これによっ
て、歯車92がピン94に対して回転するので耐久性が
向上する。また、以上の実施例においては、回転部には
必要に応じてブッシュやベアリングを入れることも可能
であり、これによって効率が向上すると共に装置の寿命
が延びる。
【0022】
【発明の効果】請求項1〜5記載の無段変速装置は、出
力軸に取付けられたスプロケットに連結されたチェーン
と噛合する入力軸側のリングスプロケットが、負荷の大
きさに応じて移動して回転半径を変えるので、自動的に
変速比を変えることができる。また、構造が簡単なの
で、従来の摩擦車式、巻掛け式等の無段変速装置に比べ
て小型化、軽量化でき、更には低コスト化を図ることが
できる。特に、請求項2記載の無段変速装置は、前記移
動小外歯車は6個あって、左右の群に位相を変えて2分
割されているので、更に、装置を小型化でき、コストを
削減することができる。請求項3記載の無段変速装置
は、前記ガイド部材が、前記移動小外歯車の軸部が嵌入
する軸孔が偏心して形成された円板を有し、該移動小外
歯車の一端に装着された前記円板は、前記リングスプロ
ケットの一方に配置された前記内盤の中内歯車に回転可
能に装着され、該移動小外歯車の他端に装着された前記
円板は、前記リングスプロケットの他方に配置された前
記内盤の移動小外歯車の中間位置に形成された孔に回転
自由に装着されているので、移動小外歯車は中内歯車及
び大内歯車と噛合しながら滑らかに移動することができ
る。従って、滑らかに変速することができる。請求項4
記載の無段変速装置は、前記外盤を変速位置に固定する
解除可能な一方向クラッチが設けられているので、所望
に変速した状態を保って回転させることができる。請求
項5記載の無段変速装置は、前記出力軸が自転車の後輪
であって、前記入力軸がクランク軸であるので、ペダル
を踏む力の大きさに応じて自動的に変速することができ
る。従って、従来のギヤ式変速装置のように手動で変速
せずに済み、変速時にチェーンが外れることもない。
力軸に取付けられたスプロケットに連結されたチェーン
と噛合する入力軸側のリングスプロケットが、負荷の大
きさに応じて移動して回転半径を変えるので、自動的に
変速比を変えることができる。また、構造が簡単なの
で、従来の摩擦車式、巻掛け式等の無段変速装置に比べ
て小型化、軽量化でき、更には低コスト化を図ることが
できる。特に、請求項2記載の無段変速装置は、前記移
動小外歯車は6個あって、左右の群に位相を変えて2分
割されているので、更に、装置を小型化でき、コストを
削減することができる。請求項3記載の無段変速装置
は、前記ガイド部材が、前記移動小外歯車の軸部が嵌入
する軸孔が偏心して形成された円板を有し、該移動小外
歯車の一端に装着された前記円板は、前記リングスプロ
ケットの一方に配置された前記内盤の中内歯車に回転可
能に装着され、該移動小外歯車の他端に装着された前記
円板は、前記リングスプロケットの他方に配置された前
記内盤の移動小外歯車の中間位置に形成された孔に回転
自由に装着されているので、移動小外歯車は中内歯車及
び大内歯車と噛合しながら滑らかに移動することができ
る。従って、滑らかに変速することができる。請求項4
記載の無段変速装置は、前記外盤を変速位置に固定する
解除可能な一方向クラッチが設けられているので、所望
に変速した状態を保って回転させることができる。請求
項5記載の無段変速装置は、前記出力軸が自転車の後輪
であって、前記入力軸がクランク軸であるので、ペダル
を踏む力の大きさに応じて自動的に変速することができ
る。従って、従来のギヤ式変速装置のように手動で変速
せずに済み、変速時にチェーンが外れることもない。
【図1】本発明の第1の実施例に係る無段変速装置の部
分正断面図である。
分正断面図である。
【図2】同分解図である。
【図3】同平断面図である。
【図4】リングスプロケットが移動した状態を示す平断
面図である。
面図である。
【図5】無段変速装置を自転車に取り付けた状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係る無段変速装置の平
断面図である。
断面図である。
【図7】変形例における移動小外歯車と円板の分解図で
ある。
ある。
10 無段変速装置 11 自転車 12 後輪 13 クランク軸 14 スプロケット 16 チェーン 18 リングスプロケット 20 軸部 22 軸部 24 移動小外歯車 28 中内歯車 30 内盤 32 内盤 34 外盤 36 外盤 38 ガイド部材 40 スプリング 42 テンション手段 44 大内歯車 46 取り付け孔 48 軸孔 50 円板 52 取り付け孔 53 切欠き 54 貫通孔 55 切欠き 56 ガイド溝 58 軸孔 60 円板 62 支持部材 64 アーム支持材 66 アーム 68 テンションスプロケット 70 無段変速装置 72 一方向クラッチ 74 嵌合歯 76 連結部材 78 貫通孔 80 コイルスプリング 82 ねじ部材受け 84 取り付け孔 86 ねじ部材 88 嵌合歯 90 連結部材 92 歯車 94 ピン
Claims (5)
- 【請求項1】 出力軸に取付けられたスプロケットにチ
ェーンを介して連結される無段変速装置であって、 大内歯車が同心状に形成され、前記チェーンに噛合する
リングスプロケットと、 前記大内歯車と噛合し、両側に軸部を有して円周方向に
均等配置されるn個の移動小外歯車と、 前記リングスプロケットの左右に配置され、入力軸に固
着する取り付け孔が軸心位置に形成され、該軸心を中心
にして同一半径、等間隔で前記移動小外歯車のそれぞれ
と噛合する中内歯車が、何れか一方に形成された内盤
と、 前記左右の内盤の両外側にそれぞれ配置され、中央に前
記入力軸に遊嵌する貫通孔が形成され、前記n個の移動
小外歯車の軸部が嵌入する放射状のガイド溝が形成され
た外盤と、 前記移動小外歯車を同一半径で、前記中内歯車に噛合さ
せるガイド部材と、 前記内盤と前記外盤との間に配置され、前記移動小外歯
車を前記入力軸を中心にして半径拡大方向に付勢するス
プリングと、 前記チェーンにテンションを付与するためのテンション
手段とを有することを特徴とする無段変速装置。 - 【請求項2】 前記移動小外歯車は6個あって、左右の
群に位相を変えて2分割されている請求項1記載の無段
変速装置。 - 【請求項3】 前記ガイド部材は、前記移動小外歯車の
軸部が嵌入する軸孔が偏心して形成された円板を有し、
該移動小外歯車の一端に装着された前記円板は、前記リ
ングスプロケットの一方に配置された前記内盤の中内歯
車に回転可能に装着され、該移動小外歯車の他端に装着
された前記円板は、前記リングスプロケットの他方に配
置された前記内盤の移動小外歯車の中間位置に形成され
た孔に回転自由に装着されている請求項1又は2記載の
無段変速装置。 - 【請求項4】 前記外盤を変速位置に固定する解除可能
な一方向クラッチが設けられている請求項1〜3のいず
れか1項に記載の無段変速装置。 - 【請求項5】 前記出力軸は自転車の後輪であって、前
記入力軸はクランク軸である請求項1〜4のいずれか1
項に記載の無段変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28879694A JPH08121566A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 無段変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28879694A JPH08121566A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 無段変速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08121566A true JPH08121566A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17734848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28879694A Pending JPH08121566A (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 無段変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08121566A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108622275A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-10-09 | 叶雨玲 | 带联动调节结构的儿童三轮车骑行轮 |
CN108791667A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-11-13 | 叶雨玲 | 易调节的儿童三轮车骑行轮 |
CN108791674A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-11-13 | 叶雨玲 | 带快调结构的儿童三轮车骑行轮 |
CN114270074A (zh) * | 2019-09-05 | 2022-04-01 | 池田昌幸 | 齿轮变速装置 |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP28879694A patent/JPH08121566A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108622275A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-10-09 | 叶雨玲 | 带联动调节结构的儿童三轮车骑行轮 |
CN108791667A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-11-13 | 叶雨玲 | 易调节的儿童三轮车骑行轮 |
CN108791674A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-11-13 | 叶雨玲 | 带快调结构的儿童三轮车骑行轮 |
CN114270074A (zh) * | 2019-09-05 | 2022-04-01 | 池田昌幸 | 齿轮变速装置 |
CN114270074B (zh) * | 2019-09-05 | 2024-02-20 | 池田昌幸 | 齿轮变速装置 |
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