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JPH08120345A - 耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の製造法 - Google Patents

耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の製造法

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Publication number
JPH08120345A
JPH08120345A JP7685195A JP7685195A JPH08120345A JP H08120345 A JPH08120345 A JP H08120345A JP 7685195 A JP7685195 A JP 7685195A JP 7685195 A JP7685195 A JP 7685195A JP H08120345 A JPH08120345 A JP H08120345A
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JP
Japan
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transformation point
temperature
corrosion resistance
rate
room temperature
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Application number
JP7685195A
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JP3814836B2 (ja
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Satoru Kawakami
哲 川上
Akihiko Takahashi
明彦 高橋
Hitoshi Asahi
均 朝日
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 耐CO腐食特性に優れ、耐硫化物応力割れ
性を有するマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管。 【構成】 重量%で、C:0.005〜0.05、Si
≦0.50、Mn≦1.0、P≦0.03、S≦0.0
1、Cr:11〜17、Ni:2.4〜6、Cu:0.
2〜4、Mo:0.5〜3、Al≦0.06、N:0.
01〜0.1を含有し、かつ、Nieq=40・C+3
4・N+Ni+0.3・Cu−1.1・Cr−1.8・
Mo≧−10.5を満足し、残部が実質的にFeおよび
不可避的不純物からなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以
上の速度で冷却した後、Ac変態点以下の温度で焼戻
し処理する、耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレ
ス鋼継目無鋼管の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐CO2 腐食特性に優
れ、耐硫化物応力割れ性(以下、耐SSC性という。S
SC;Sulfide Stress Cracking )を有する高耐食性マ
ルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、CO2 を多量に含むガスを生産す
るガス井の開発や2次回収のためのCO2 インジェクシ
ョンが広く行われるようになっている。このような環境
では鋼管の腐食が激しいため耐CO2 腐食特性に優れた
マルテンサイト系ステンレス鋼管が多く使用されてい
る。
【0003】特に、耐食性に優れたマルテンサイト系ス
テンレス鋼として、特公昭59−15977号公報、特
公昭59−15978号公報などの鋼が開示されてい
る。これらの鋼は従来鋼であるAISI type41
0,type420などと比べてC含有量を低く制限し
ているためCr炭化物の析出量が少なく、耐食性に有効
な固溶Cr量を確保できることから耐食性の向上が可能
であるとされている。
【0004】また、特公平6−43626号公報にはN
i,Mo添加により、特開平2−217444号公報お
よび特開平2−247360号公報にはCuと選択元素
としてNi,Mo添加によりさらにCO2 環境での耐食
性ならびに耐SSC性の向上を狙った鋼が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
59−15977号公報および特公昭59−15978
号公報に開示されているように、マルテンサイト系ステ
ンレス鋼においてCならびにNの添加量をいずれも著し
く低下させると、鋼塊加熱時にオーステナイト相(以
下、γ相という。)中にδ−フェライト相(以下、δ相
という。)が生成しやすくなり熱間加工性が著しく低下
するという難点をもつ。両公報ともNbを必須元素とし
て添加し熱間加工性低下の防止を図っているものの、特
に、加工条件が過酷な継目無鋼管圧延工程においてこの
δ相がγ相中に混在すると、割れやきずが多発して歩留
低下によるコストアップを避けることは困難であった。
【0006】また、このδ相と熱間加工性の関係につい
ては特公平3−60904号公報に開示されておりδ
1200なる成分式で計算される1200℃でのフェライト
量の値が40%以下の鋼は継目無鋼管圧延工程において
きずや割れが発生しないと記載されている。しかし、実
際にはδ1200が10〜20%と計算される鋼における熱
間加工時のδ相分率は20%程度であり、このような分
率のδ相を含む場合には、Proceedings of the confere
nce on“Deformation under hot working condi-tions
”,The Iron and Steel Institute,p.135(1968) に
述べられているように熱間加工性は最も低くなることが
従来より知られている。したがって、本式を満足する成
分組成を有する鋼の中には継目無鋼管圧延工程に耐えら
れない材料も多く含まれることは明らかであり、本式を
その素材の成分設定に汎用的に使用することは困難であ
った。
【0007】次に、耐CO2 腐食特性、耐SSC特性の
点については、特開平2−217444号公報および特
開平2−247360号公報に、Cu添加低C鋼をベー
スにNi,Mo,W等を選択添加すると、180℃ない
し200℃までの耐CO2 腐食特性と、耐SSC性が良
好であると述べられているが、H2 Sを含む環境では耐
破断力はあるも“毛割れ”あるいは“fissures”と呼ば
れる微小割れが発生しやすく安定した割れ抵抗性が得ら
れなかった。また、耐CO2 腐食特性と耐SSC性はN
i,Mo等の添加によって向上する傾向はあるものの、
これを安定させて改善させるに必要な添加バランスにつ
いては明らかにされていなかった。
【0008】従って、これまでは180℃以上のCO2
を含む環境における耐食性と、H2Sを含む環境におけ
る割れ抵抗性(耐SSC性、耐微小割れ抵抗性等)とを
兼ね備えたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の
製造は困難であった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは多くの実験
結果から、耐CO2 腐食特性はCを低減化し必要量のC
r,Ni,Cuを添加しておけば維持されること、特
に、180〜200℃において十分な耐CO2 腐食特性
を有するには、CuまたはNiの単独添加あるいはMo
との複合添加では効果が不足であり、Cu,Niを複合
添加することが必須であることを見出した。さらに、耐
SSC性は割れ抵抗性を示す組織制御を行い、かつ必要
量のCr,Cu,NiにMoを最適量添加すれば向上す
ることを知見した。
【0010】また、良好な熱間加工性はP,Sなどを低
減化し、かつ場合によってはCa,Mg,REMの1種
もしくは2種以上を添加して、介在物の数を減らすこと
とその形態制御を行うこと、さらにはC,N,Ni,C
u,Cr,Moの添加バランスを制限し変形抵抗の異な
る異相の相分率および形状を制御するような冶金的操作
を行うことにより達成できることを知見した。
【0011】特に、本発明者らはまず耐CO2 腐食特性
におよぼすC,Nの効果に着目し次のような知見を得
た。図1に、ベース成分を3.2%Ni−13.1%C
r−0.6%Mo鋼としてC,N含有量を変えた場合の
腐食速度(C.R.)を示す。図1において、C.R.
は4MPaのCO2 と平衡した180℃の人工海水中に
おける年間の腐食速度(○中の数字で示す。単位はmm/
y)であり、C.R.<0.1mm/yであれば十分な耐
食性を有すると評価できる。この図より、耐CO2 腐食
特性はN量によらず、C量が0.05%を超えると急激
に上昇し耐食性を有さなくなることがわかる。
【0012】また、マルテンサイト系ステンレス鋼の熱
間加工性におよぼす添加元素の影響を調べた結果を図2
に示す。図2中のR.A.は1250℃に加熱した試料
を900℃で歪速度3 sec-1の条件にて単軸引張変形し
たときの絞り率(R.A.)である。R.A.≧70%
となれば熱間変形能は良好であると言え、この条件を満
足するためには、Nieq=40・C%+34・N%+N
i%+0.3・Cu%−1.1・Cr%)−1.8・M
o%(各元素の単位はwt.%)で整理した成分式の値
が−10.5以上となる必要があることがわかる。熱間
加工時の組織観察により、Nieq≧−10.5となれば
熱間加工時の相がγ単相となるために熱間加工性が良好
であることが明かとなり、このNieq式により熱間加工
性が予測できることを知見した。
【0013】また、図3に0.03%C−4.1%Ni
−12.4%Cr−1.6%Moをベースとする鋼の1
80℃のCO2 環境におけるC.R.ならびに900℃
でのR.A.におよぼすCu添加量の影響を示す。N
i,Mo単独では耐食性は十分ではないが、Cuを添加
すると腐食に対する抵抗性を示す表面皮膜が安定となる
ために全面腐食特性は著しく向上し、0.2%以上の添
加によりC.R.<0.1mm/yとなることがわかる。
一方、Cuが増加するとCuの粒界偏析量が増加し粒界
強度が低下するために熱間加工性は低下し、900℃で
のR.A.≧70%をもたらすCu添加量は4%以下で
あることが読み取れる。
【0014】次に、図4に25℃、4MPaのCO2
含む環境における2%Cu−4%Ni−12.5%Cr
鋼の割れ感受性におよぼすH2 S分圧、Mo量の影響を
示す。このときの試験溶液には人工海水を用いている。
Ni,Cuのみ、または0.5%未満のMoを含有する
鋼においてはSSCもしくは微小割れが発生するが、M
o含有量が0.5%以上になると割れが発生しなくなる
ことが明らかである。Ni,Cuの複合添加により、全
面腐食が抑制されてトータルの水素侵入量は低下しSS
Cの発生は抑制されるが、それだけでは局部腐食とそれ
に伴う微小割れの発生を抑制するまでにはいたらない。
これにさらにMoを添加すれば局部腐食の発生も抑えら
れるために、図に示すようなSSCおよび微小割れに対
する抵抗性を向上させることが可能となることは明かで
ある。
【0015】本発明は以上に述べた知見を組み合わせて
構成したものである。すなわち、本発明の要旨は下記の
通りである。重量%で、C :0.005〜0.05
%、 Si≦0.50%、Mn≦1.0%、
P ≦0.03%、S ≦0.01%、
Cr:11〜17%、Ni:2.4〜6%、
Cu:0.2〜4%、Mo:0.5〜3%、
Al≦0.06%、N :0.01〜0.1
%を含有し、かつ、Nieq=40・C%+34・N%+
Ni%+0.3・Cu%−1.1・Cr%−1.8・M
o%≧−10.5を満足し、さらに必要に応じて、C
a,Mg,REMの1種もしくは2種以上を0.001
〜0.1%含有し、残部が実質的にFeおよび不可避的
不純物からなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以上の速度
で冷却した後、Ac1 変態点以下の温度で焼戻し処理す
るか、あるいは、熱間加工後室温まで空冷以上の速度で
冷却した後、必要に応じてAc3 変態点+10℃〜Ac
3 変態点+200℃の温度に加熱し続いて室温まで空冷
以上の速度で冷却する熱処理と、Ac1 変態点〜Ac3
変態点の温度に加熱し続いて室温まで空冷以上の速度で
冷却する熱処理の一方または両方を施した後、Ac1
態点以下の温度で焼戻し処理することを特徴とする耐食
性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の
製造法である。
【0016】以下に本発明について詳細に説明する。先
ず、鋼成分の限定理由について述べる。CはCr炭化物
などを形成し耐食性を劣化させる元素であるが、典型的
なオーステナイト形成元素であり、熱間加工温度域であ
る900〜1250℃でδ相の発生を抑制する効果があ
るために0.005%以上添加する。ただし、0.05
%を超える量を添加するとCr炭化物などの炭化物が多
量に析出してCr欠乏層を形成するために耐CO2 腐食
特性が低下し、また熱処理時に粒界に炭化物が析出しや
すくなり粒界強度が低下するために耐硫化物応力割れ性
が著しく低下する。したがって、C含有量は0.05%
以下とした。耐食性および熱間加工性のバランスを考慮
すると、望ましい添加範囲は0.01〜0.03%であ
る。
【0017】Siは製鋼上脱酸材として添加され残有さ
れたものであえて添加する元素ではない。Siが鋼の中
に0.50%を超えて含有されると靱性および耐SSC
性の低下をもたらすために、添加量を0.50%以下と
した。酸化物の生成量を低減し安定した靱性を得るに
は、0.20%以下の添加が望ましい。
【0018】Mnは介在物を形成し腐食環境下で割れ抵
抗性を損なう元素であるが、γ相を安定化するために有
用な成分であるために0.1%以上添加する。ただし、
1.0%を超えて添加すると多量の介在物を形成するた
めに、腐食環境下での割れ抵抗性と靱性が低下する。し
たがって、Mnの含有量は1.0%以下とした。より高
い耐SSC性、靱性を得るのに望ましい添加量は0.6
%以下である。
【0019】Pは鋼中に不純物として混入し、粒界に偏
析して粒界強度を弱め、熱間加工性および耐SSC性を
低下させるのであえて添加しない。ただし、製鋼工程で
のコストも考慮して添加量を0.03%以下とした。よ
り安定した製造性、耐SSC性を得るには0.01%以
下の添加が望ましい。Sは硫化物として低融点の介在物
を形成し粒界液化割れを助長し熱間加工性を低下させる
ため、できるだけ少ない方が望ましい。製造コストの点
を考慮してその上限を0.01%とした。より高い製造
性を得るには0.003%以下の添加が望ましい。
【0020】Crは本発明の目的とする耐CO2 腐食性
を付与し、ステンレス鋼として腐食性を有するために
は、11%以上の含有が必要である。しかし、17%を
超えて添加するとδ相が生成しやすくなるために、その
限定範囲を11〜17%とした。耐食性と相バランスと
の関係より、望ましい添加量の範囲は11〜15%であ
る。
【0021】NiはCr含有鋼においては耐食性を向上
させる効果がある。しかも、強力なオーステナイト形成
元素であり、高温加熱時にδ相の生成を抑制するうえ、
その形状を細く短くし熱間加工時にδ相内部に形成され
るクラックの成長を抑える効果があることから、熱間加
工性を向上させる効果も有する。ただし、N:0.02
%の場合にNi:2.4%以下の添加ではそれらの効果
を示さず、また、6%を超えて添加するとAc1 点が非
常に低くなり調質が困難になることと、残留γ相が形成
されて強度・靱性を損なうことから、その添加範囲を
2.4〜6%に限定した。
【0022】CuはNiと複合添加した場合にのみCO
2 環境での腐食速度を低下させる効果がある。したがっ
て、Ni,Cuは必ず同時に添加する。また、オーステ
ナイト安定化元素でありAc1 変態点を低下させないと
いう利点も有する。ただし、図3により示したように含
有量が0.2%未満では耐食性向上効果が十分でないこ
と、4%を超えると加熱時に粒界に過剰に偏析して粒界
強度を低下させるために熱間加工性の低下をもたらすこ
とから、添加量を0.2〜4%の範囲に限定した。20
0℃を超える温度域での耐CO2 腐食特性ならびにきわ
めて良好な熱間加工性の確保を考慮すると1〜3%の範
囲が添加量として望ましい。
【0023】AlはSiと同様に脱酸剤として添加され
残有されたもので、0.06%を超えて添加するとAl
Nが多数形成されて著しく靱性が低下する。したがっ
て、添加量の上限を0.06%とした。Nは耐食性に対
し無害であるうえに、Cと同様に典型的なオーステナイ
ト形成元素であり、熱間加工温度域である900〜12
50℃でδ相の形成を抑える効果がある。特にその効果
はN≧0.01%で現れるので添加量の下限を0.01
%とした。また、通常の溶製工程では0.1%以上の添
加は困難であることと、鋳造欠陥が多くなり熱間加工時
の割れが多発することから、Nの添加量の範囲を0.0
1〜0.1%とした。
【0024】Moは耐孔食性を向上させるのに有効な元
素であり、H2 Sを含む環境において割れ感受性を低下
させる効果があることから添加元素として必須である。
ただし、図3の割れ感受性におよぼすMo量の影響での
べたように0.5%未満の添加では改善効果が小さい。
また、Mo単独では全面腐食特性は改善されないことか
ら、Cu,Niとの複合添加が必要である。さらに、3
%を超えて添加しても上記効果は改善されないこと、強
力なフェライト安定化元素であり3%を超える添加によ
りδ相を生成しやすくなることから、限定範囲を0.5
〜3%とした。
【0025】Ca,Mg,REMはいずれもSによる熱
間加工性低下を抑制するものであり、必要に応じて添加
する。それぞれ0.001%以下ではその効果は発揮さ
れず、0.1%以上を添加してもその効果は飽和するた
め、添加すべき適正範囲をそれぞれ0.001〜0.1
%とした。
【0026】次に、熱処理条件の限定理由について述べ
る。上記成分系の鋼を、熱間圧延後空冷以上の速度で室
温まで冷却するとマルテンサイト変態が生じ、マルテン
サイト単相組織となる。このときの冷却速度が空冷より
も遅いと冷却時にCr炭化物が結晶粒界に粗大に析出
し、その後の熱処理工程においても十分に溶解せず残存
して耐食性、靱性等の特性に悪影響をおよぼすため冷却
速度は空冷以上とした。
【0027】このマルテンサイト組織中の残留応力を回
復により消滅させ、過飽和炭素原子を炭化物として析出
させることによって、靱性・延性を高め、所望の強度を
得るために焼戻し処理を施す。特に、本鋼においては焼
戻し時のCuクラスターおよびMo炭化物等の析出によ
り油井管のグレードでAPI−C95級(規格最低降伏
応力;66.8kgf/mm2 )以上の高強度に調質できる一
方、Ni含有鋼特有の高い靱性が得られる。この焼戻し
処理において、Ac1 変態点以上の温度に加熱すると逆
変態が生じて耐SSC性ならびに靱性が著しく低下する
ために、焼戻し処理はAc1 変態点以下の温度にて行
う。
【0028】本鋼は上記のように熱間圧延し室温まで自
然放冷した後に焼戻し処理を施すのみで所望の耐SSC
性、靱性を得られるが、さらに優れた特性を得るには、
焼戻し処理を施す前にオーステナイト域加熱処理と2相
域加熱処理のいずれか一方または両方を施せば良い。
【0029】まず、オーステナイト域加熱処理条件につ
いて述べる。本処理は結晶粒度を揃え強度・靱性バラン
スをさらに向上させる目的で行う。本鋼を熱間処理した
後室温まで冷却しマルテンサイト組織を呈する鋼をオー
ステナイト温度域まで加熱する。この時の加熱温度は、
Cr含有ステンレス鋼のγループ内において、炭化物が
完全に固溶せず結晶粒の粗大化が生じない温度を上限と
し、また、オーステナイト相が安定となる最低の温度を
下限とした。すなわち、Ac3 変態点+200℃を超え
た温度に加熱すると炭化物が完全に固溶するために、結
晶粒の粗大化が生じ靱性が低下する。また、Ac3 変態
点+10℃未満の低い温度に加熱した場合には、オース
テナイト相が安定化せず、安定した強度を得ることが困
難となる。したがって、加熱処理温度はAc3 変態点+
10℃〜Ac3 変態点+200℃とした。また、この加
熱後の冷却速度が空冷よりも遅いと粒界に炭化物が析出
し、靱性低下が生じるために空冷以上の冷却速度に限定
した。
【0030】次に2相域加熱処理条件について述べる。
2相域加熱処理を行う目的は、鋼を1回の焼戻し処理で
は得られない比較的低い強度に調質することである。本
鋼をAc1 変態点〜Ac3 変態点の温度範囲に加熱する
と、CuクラスターおよびMo炭化物は過時効となって
析出硬化能は低減することと、逆変態オーステナイト相
へのCの濃縮が生じ、引き続き行う焼戻し処理時に粗大
なCr炭化物が析出するために低強度への調質が可能と
なる。本処理を用いてC95級以下の強度に調質するこ
とにより、鋼にさらに優れた靱性、耐SSC性を付与す
ることが可能となる。以上のような本発明法により製造
された鋼管は、耐CO2 腐食特性・耐SSC性、さらに
は靱性に優れている。
【0031】
【実施例】まず、表1に示される化学成分の鋼を通常の
溶製工程にて鋳造した後、熱間圧延により鋼管を製造し
た。まず、圧延ままの鋼管の表面を観察し疵などの表面
欠陥の発生の有無を調査した。次に、同じ鋼に熱処理を
施して、強度、靱性、耐CO2 腐食性、耐SSC性を調
査した。各鋼を圧延したときの表面欠陥の有無、および
熱処理条件と強度などの材質特性の調査結果を表2に示
す。
【0032】靱性については2mmのVノッチを有する試
験片を用いて測定した−40℃でのシャルピー衝撃吸収
エネルギーの値(vE-40 ;単位J)により評価した。
耐CO2 腐食特性は40気圧のCO2 と平衡した180
℃の人工海水中での腐食速度で評価した。腐食速度が
0.1mm/年以下であれば耐食性を有すると見なせる。
耐SSC性は丸棒引張試験片を25℃の5%NaCl溶
液中に1気圧の90%CO2 +10%H2 Sガスを飽和
した腐食環境中で単軸引張応力を加え、720時間で破
壊が生じない最大初期応力(σth)と降伏応力(YS)
の比(Rs値=σth/YS)を求めた。Rs≧0.8で
あれば優れた特性であるといえる。また、本発明法の鋼
ではいずれも、微小割れもなく良好な結果が得られた。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】表2の結果より、本発明法により製造され
た鋼は、良好な製管性、耐CO2 腐食性、耐SSC性お
よび高靱性を示すのに対し、本発明の範囲から外れた比
較法ではいずれかの特性が劣っていることが明らかであ
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によって、CO2 やH2 Sを含む
ガス井など厳しい環境下で使用できる耐CO2 腐食性に
優れ、かつH2 Sを含む環境において優れた割れ抵抗性
を有する、耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレス
鋼継目無鋼管を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】180℃人工海水中での腐食におよぼすC,N
の影響を示す。
【図2】熱間での絞り値におよぼす添加元素量の影響を
示す。
【図3】耐CO2 腐食性、熱間加工性におよぼすCu量
の影響を示す。
【図4】H2 Sを含む環境中で割れ感受性におよぼすM
o量の影響を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C :0.005〜0.05%、 Si≦0.50%、 Mn≦1.0%、 P ≦0.03%、 S ≦0.01%、 Cr:11〜17%、 Ni:2.4〜6%、 Cu:0.2〜4%、 Mo:0.5〜3%、 Al≦0.06%、 N :0.01〜0.1%を含有し、かつ、 Nieq=40・C%+34・N%+Ni%+0.3・C
    u%−1.1・Cr%−1.8・Mo%≧−10.5 を満足し、残部が実質的にFeおよび不可避的不純物か
    らなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以上の速度で冷却し
    た後、Ac1 変態点以下の温度で焼戻し処理することを
    特徴とする耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレス
    鋼継目無鋼管の製造法。
  2. 【請求項2】 重量%で、 C :0.005〜0.05%、 Si≦0.50%、 Mn≦1.0%、 P ≦0.03%、 S ≦0.01%、 Cr:11〜17%、 Ni:2.4〜6%、 Cu:0.2〜4%、 Mo:0.5〜3%、 Al≦0.06%、 N :0.01〜0.1%を含有し、かつ、 Nieq=40・C%+34・N%+Ni%+0.3・C
    u%−1.1・Cr%−1.8・Mo%≧−10.5 を満足し、残部が実質的にFeおよび不可避的不純物か
    らなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以上の速度で冷却し
    た後、Ac1 変態点〜Ac3 変態点の温度に加熱し続い
    て室温まで空冷以上の速度で冷却し、しかる後、Ac1
    変態点以下の温度で焼戻し処理することを特徴とする耐
    食性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管
    の製造法。
  3. 【請求項3】 重量%で、 C :0.005〜0.05%、 Si≦0.50%、 Mn≦1.0%、 P ≦0.03%、 S ≦0.01%、 Cr:11〜17%、 Ni:2.4〜6%、 Cu:0.2〜4%、 Mo:0.5〜3%、 Al≦0.06%、 N :0.01〜0.1%を含有し、かつ、 Nieq=40・C%+34・N%+Ni%+0.3・C
    u%−1.1・Cr%−1.8・Mo%≧−10.5 を満足し、残部が実質的にFeおよび不可避的不純物か
    らなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以上の速度で冷却し
    た後、Ac3 変態点+10℃〜Ac3 変態点+200℃
    の温度に加熱し続いて室温まで空冷以上の速度で冷却
    し、しかる後、Ac1 変態点以下の温度で焼戻し処理す
    ることを特徴とする耐食性に優れたマルテンサイト系ス
    テンレス鋼継目無鋼管の製造法。
  4. 【請求項4】 重量%で、 C :0.005〜0.05%、 Si≦0.50%、 Mn≦1.0%、 P ≦0.03%、 S ≦0.01%、 Cr:11〜17%、 Ni:2.4〜6%、 Cu:0.2〜4%、 Mo:0.5〜3%、 Al≦0.06%、 N :0.01〜0.1%を含有し、かつ、 Nieq=40・C%+34・N%+Ni%+0.3・C
    u%−1.1・Cr%−1.8・Mo%≧−10.5 を満足し、残部が実質的にFeおよび不可避的不純物か
    らなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以上の速度で冷却し
    た後、Ac3 変態点+10℃〜Ac3 変態点+200℃
    の温度に加熱し続いて室温まで空冷以上の速度で冷却
    し、Ac1 変態点〜Ac3 変態点の温度に加熱し続いて
    室温まで空冷以上の速度で冷却し、しかる後、Ac1
    態点以下の温度で焼戻し処理することを特徴とする耐食
    性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管の
    製造法。
  5. 【請求項5】 重量%で、 C :0.005〜0.05%、 Si≦0.50%、 Mn≦1.0%、 P ≦0.03%、 S ≦0.01%、 Cr:11〜17%、 Ni:2.4〜6%、 Cu:0.2〜4%、 Mo:0.5〜3%、 Al≦0.06%、 N :0.01〜0.1%を含有し、かつ、 Nieq=40・C%+34・N%+Ni%+0.3・C
    u%−1.1・Cr%−1.8・Mo%≧−10.5 を満足しさらに、 Ca,Mg,REMの1種または2種以上を0.001
    〜0.1%含有し、残部が実質的にFeおよび不可避的
    不純物からなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以上の速度
    で冷却した後、Ac1 変態点以下の温度で焼戻し処理す
    ることを特徴とする耐食性に優れたマルテンサイト系ス
    テンレス鋼継目無鋼管の製造法。
  6. 【請求項6】 重量%で、 C :0.005〜0.05%、 Si≦0.50%、 Mn≦1.0%、 P ≦0.03%、 S ≦0.01%、 Cr:11〜17%、 Ni:2.4〜6%、 Cu:0.2〜4%、 Mo:0.5〜3%、 Al≦0.06%、 N :0.01〜0.1%を含有し、かつ、 Nieq=40・C%+34・N%+Ni%+0.3・C
    u%−1.1・Cr%−1.8・Mo%≧−10.5 を満足しさらに、 Ca,Mg,REMの1種または2種以上を0.001
    〜0.1%含有し、残部が実質的にFeおよび不可避的
    不純物からなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以上の速度
    で冷却した後、Ac1 変態点〜Ac3 変態点の温度に加
    熱し続いて室温まで空冷以上の速度で冷却し、しかる
    後、Ac1 変態点以下の温度で焼戻し処理することを特
    徴とする耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼
    継目無鋼管の製造法。
  7. 【請求項7】 重量%で、 C :0.005〜0.05%、 Si≦0.50%、 Mn≦1.0%、 P ≦0.03%、 S ≦0.01%、 Cr:11〜17%、 Ni:2.4〜6%、 Cu:0.2〜4%、 Mo:0.5〜3%、 Al≦0.06%、 N :0.01〜0.1%を含有し、かつ、 Nieq=40・C%+34・N%+Ni%+0.3・C
    u%−1.1・Cr%−1.8・Mo%≧−10.5 を満足しさらに、 Ca,Mg,REMの1種または2種以上を0.001
    〜0.1%含有し、残部が実質的にFeおよび不可避的
    不純物からなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以上の速度
    で冷却した後、Ac3 変態点+10℃〜Ac3 変態点+
    200℃の温度に加熱し続いて室温まで空冷以上の速度
    で冷却し、しかる後、Ac1変態点以下の温度で焼戻し
    処理することを特徴とする耐食性に優れたマルテンサイ
    ト系ステンレス鋼継目無鋼管の製造法。
  8. 【請求項8】 重量%で、 C :0.005〜0.05%、 Si≦0.50%、 Mn≦1.0%、 P ≦0.03%、 S ≦0.01%、 Cr:11〜17%、 Ni:2.4〜6%、 Cu:0.2〜4%、 Mo:0.5〜3%、 Al≦0.06%、 N :0.01〜0.1%を含有し、かつ、 Nieq=40・C%+34・N%+Ni%+0.3・C
    u%−1.1・Cr%−1.8・Mo%≧−10.5 を満足しさらに、 Ca,Mg,REMの1種または2種以上を0.001
    〜0.1%含有し、残部が実質的にFeおよび不可避的
    不純物からなる鋼を熱間加工し室温まで空冷以上の速度
    で冷却した後、Ac3 変態点+10℃〜Ac3 変態点+
    200℃の温度に加熱し続いて室温まで空冷以上の速度
    で冷却し、Ac1 変態点〜Ac3 変態点の温度に加熱し
    続いて室温まで空冷以上の速度で冷却し、しかる後、A
    1 変態点以下の温度で焼戻し処理することを特徴とす
    る耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無
    鋼管の製造法。
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