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JPH08119983A - 新規化合物wf14865、その製造方法およびその用途 - Google Patents

新規化合物wf14865、その製造方法およびその用途

Info

Publication number
JPH08119983A
JPH08119983A JP7167754A JP16775495A JPH08119983A JP H08119983 A JPH08119983 A JP H08119983A JP 7167754 A JP7167754 A JP 7167754A JP 16775495 A JP16775495 A JP 16775495A JP H08119983 A JPH08119983 A JP H08119983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
compound
cathepsin
culture
mhz
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7167754A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanao Otsuka
隆尚 大塚
Tomoko Sato
智子 佐藤
Hiroshi Hatanaka
洋 畑中
Shigehiro Takase
茂弘 高瀬
Sumio Kiyoto
純夫 清遠
Masahiro Neya
正博 閨
Keiji Henmi
恵次 逸見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GB9413820A external-priority patent/GB9413820D0/en
Priority claimed from GBGB9507431.6A external-priority patent/GB9507431D0/en
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JPH08119983A publication Critical patent/JPH08119983A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カテプシンBおよび/またはLに対する阻害
作用を有する新規化合物WF14865AおよびWF1
4865B、栄養培地で子嚢菌類アニキシオプシス ハ
ンセン 1897属に属するWF14865生産菌を培
養することにより、WF14865AおよびWF148
65Bを製造する方法、およびWF14865Aまたは
WF14865Bと医薬上許容される担体とを含有する
医薬組成物。 【効果】 WF14865AおよびWF14865B
は、カテプシンBおよび/またはL活性に対する強い阻
害活性を有し、哺乳動物に対して経口または非経口投与
により、カテプシンBおよび/またはL活性に起因する
種々の疾病を治療および予防することに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規化合物WF148
65AおよびWF14865Bに関する。更に詳しく
は、本発明はカテプシンBおよび/またはL活性を阻害
する役割を果たす新規化合物WF14865AおよびW
F14865B、栄養培地で子嚢菌類アニキシオプシス
属(Anixiopsis Hansen 1897) に属するWF14865
生産菌を培養することによりWF14865AおよびW
F14865Bを製造する方法、およびWF14865
AまたはWF14865Bと医薬上許容される担体とを
含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】最近、リ
ソソームシステインプロテアーゼである、カテプシンB
および/またはLが慢性関節リウマチ、変形性関節炎等
の炎症性関節疾患により引き起こされる関節破壊に関与
していることが示唆された〔Biochemical Pharmacolog
y, 44,1201 (1992) 〕。また、カテプシンBおよび/ま
たはLは筋ジストロフィーや空胞状末梢性筋障害(vacuo
lar distal myopathy)等の難治性の筋肉虚脱疾患を引き
起こすと考えられている。カテプシンBおよびLはアル
ツハイマー病を患った患者の脳における老人斑の形成に
関与する酵素でもある。
【0003】それ故に、カテプシンBおよび/またはL
阻害剤は、これらの疾病に対し有用であることが期待さ
れる。従来より、例えば微生物の産物であるアンチパイ
ンおよびロイペプチンは効果的ではあるが、システイン
プロテアーゼの可逆的な阻害剤であり〔McConnell et a
l., 33 J. Med. Chem. 86-93 (1990); Sutherland eta
l. 110 Biochem. Biophys. Res. Commun. 332-38 (198
2)〕、これらはまたセリンプロテアーゼも阻害する〔Um
ezawa, 45 Meth. Enzymol. 678-95 (1976)〕。化合物E
64やその合成類縁体は、より選択的な阻害剤であるが
〔Barret et al.,201 Biochem. J. 189-98 (1982); Gr
inde, 701 Biochem. Biophys. Acta. 328-33 (1982)
〕、生体内で用いられる際には、血液の循環からあま
りにも早く消失してしまう〔Hashida et al., 91 J. Bi
ochem. 1373-80 (1982) 〕。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明者らは微生物の産
物からカテプシンBおよび/またはL阻害作用を示す新
規化合物をスクリーニングした。スクリーニングの結
果、本発明者らは子嚢菌類アニキシオプシス属に属する
菌株の培養物から、新規化合物WF14865Aおよび
WF14865Bを単離した。
【0005】本発明は、カテプシンBおよび/またはL
に対する阻害作用を有し、以下に述べるような物理化学
的特性を有する新規化合物WF14865AおよびWF
14865Bを提供する。本発明はまた、栄養培地で子
嚢菌類アニキシオプシス属に属するWF14865生産
菌を培養し、得られた培養物から化合物WF14865
AまたはWF14865Bを採取することを特徴とする
化合物WF14865AまたはWF14865Bの製造
法を提供する。更に、本発明はカテプシンBおよび/ま
たはL活性に起因する上述した種々の疾病を治療および
予防するための哺乳動物用の医薬組成物として有用な、
有効成分として化合物WF14865AまたはWF14
865Bと医薬上許容される担体とを含有する医薬組成
物を提供するものである。また更に、本発明はカテプシ
ンBおよび/またはL阻害作用を示す薬剤、およびアニ
キシオプシス ステルコラリア(Anixiopsis stercorari
a)No.14865の生物学的に純粋な培養物を提供す
るものである。
【0006】新規化合物WF14865Aは次の物理化
学的性質を有する。 a)外観:無色粉末 b)分子式:C16255 5 c)FAB−MS:m/z 368(M+H) HRFAB−MS:m/z 測定値: 368.192
4 理論値 C16255 5 +H: 368.1934 d)赤外線吸収スペクトル: 図1に示す 3290, 2970, 1680, 1640, 1560, 1460, 1430, 1390, 12
00, 1140 900, 800cm-1 e)溶解性: 可溶: メタノール、水 難溶: アセトン 不溶: クロロホルム f)呈色反応 陽性:ニンヒドリン反応 塩化第二鉄反応 硫酸セリウム反応 ヨウ素蒸気との反応 陰性:エールリッヒ反応 モーリッシュ反応 ジアセチル反応 g) 1H-NMR スペクトル(400MHz,CD3 OD)
(図2に示す) δ ppm : 6.52 (1H, s),4.17 (1H, d, J=8Hz),3.69 (1
H, d, J=2Hz),3.51 (1H, d, J=2Hz),3.27 (1H, m),3.22
(1H, m),2.50 (2H, m),1.90 - 1.73 (3H, m),1.54 (1
H, m),1.20 (1H, m),0.94 (3H, d, J=7Hz),0.92 (3H,
t, J=7Hz) h)13C-NMR スペクトル(100MHz,CD3 OD)
(図3に示す) δ ppm : 173.4 (s),170.6 (s),168.7 (s),148.6 (s),1
28.3 (s),110.0 (d),59.7 (d),54.2 (d),53.3 (d),39.3
(t),37.8 (d),29.0 (t),26.1 (t),22.6 (t),15.9 (q),
11.3 (q) i)比旋光度: 〔α〕D 25=+30.0゜(c=0.1,CH3 OH) j)アミノ酸分析:イソロイシン
【0007】新規化合物WF14865Bは次の物理化
学的性質を有する。 a)外観:白色粉末 b)分子式:C16255 5 c)FAB−MS:m/z 368(M+H) HRFAB−MS:m/z 測定値: 368.192
4 理論値 C16255 5 +H: 368.1934 d)赤外線吸収スペクトル: 図4に示す 3300, 2960, 1680, 1650, 1620, 1550, 1470, 1440, 13
80, 1250 1130, 900 cm-1 e)溶解性: 可溶: メタノール、水 難溶: アセトン 不溶: クロロホルム f)呈色反応 陽性:ニンヒドリン反応 硫酸セリウム反応 塩化第二鉄−フェリシアン化カリウム反応 ヨウ素蒸気との反応 エールリッヒ反応 陰性:塩化第二鉄反応 モーリッシュ反応 g) 1H-NMR スペクトル(300MHz,CD3 OD)
(図5に示す) δ ppm : 6.50 (1H, s),4.36 (1H, dd, J=9Hz, J=6Hz),
3.53 (1H, d, J=2Hz),3.36 (1H, d, J=2Hz),3.30-3.14
(2H, m),2.49 (2H, m),1.78 (2H, m),1.70-1.54 (3H,
m),0.97 (3H, d, J=6Hz),0.92 (3H, d, J=6Hz) h)13C-NMR スペクトル(75MHz,CD3 OD)
(図6に示す) δ ppm : 174.6 (s),174.0 (s),170.2 (s),148.7 (s),1
28.4 (s),109.9 (d),55.6 (d),54.1 (d),53.6 (d),41.7
(t),39.3 (t),29.0 (t),26.0 (d),23.4 (q),22.6 (t),
21.9 (q) i)比旋光度: 〔α〕D 23=+35゜(c=0.7,CH3 OH) j)アミノ酸分析:ロイシン
【0008】WF14865A(5−〔3−〔N−
〔〔(2R,3R)−3−トランス−(オキシカルボニ
ル)オキシラン−2−イル〕カルボニル〕−L−イソロ
イシル〕アミノプロパニル〕−1H−イミダゾール−2
−イルアミン)の構造式は以下の通りである。
【0009】
【化1】
【0010】WF14865B(5−〔3−〔N−
〔〔(2R,3R)−3−トランス−(オキシカルボニ
ル)オキシラン−2−イル〕カルボニル〕−L−ロイシ
ル〕アミノプロパニル〕−1H−イミダゾール−2−イ
ルアミン)の構造式は以下の通りである。
【0011】
【化2】
【0012】本明細書中では、上記化合物WF1486
5AとWF14865Bを総称してWF14865とも
いう。
【0013】WF14865は、アニキシオプシス ス
テルコラリア(Anixiopsis stercoraria)No.1486
5等のような子嚢菌類アニキシオプシス属に属するWF
14865生産菌を栄養培地で培養し、得られた培養物
からWF14865を採取することにより製造される。
子嚢菌類アニキシオプシス属に属するWF14865生
産菌の中でも、アニキシオプシス ステルコラリア(Ani
xiopsis stercoraria)No.14865は本発明者らに
よって鹿児島県鹿屋市で採取された土壌サンプルから新
たに単離されたものである。アニキシオプシス ステル
コラリア(Anixiopsis stercoraria)No.14865の
凍結乾燥サンプルは、ブタペスト条約に基づく国際寄託
機関である、通商産業省工業技術院生命工学工業技術研
究所(茨城県つくば市東1丁目1番3号(郵便番号30
5))に1994年6月6日、寄託番号FERM BP
−4689として寄託されている。
【0014】本明細書中で挙げた特定な微生物を利用す
る方法は、単に説明の目的で挙げたものであり、新規化
合物WF14865の製造はこれに限定されるものでは
ない。本発明はまた、WF14865を製造することの
できる全ての変異体、これには自然発生した変異体だけ
でなく、X線、紫外線照射、N−メチル−N’−ニトロ
−N−ニトロソグアニジン、または2−アミノプリンな
どによる処理のような慣用の方法によって上述の微生物
から製造される人為的な変異体も包含される。
【0015】アニキシオプシス ステルコラリア(Anixi
opsis stercoraria)No.14865は、以下のような
形態学的、培養的、生理学的性質を有する。
【0016】WF14865生産菌株No.14865
の性質 菌株 No.14865は、鹿児島県鹿屋市で採集した
土壌サンプルから単離されたものである。この微生物は
各種の培地で速やかに広がり、黄色味白色のコロニーを
形成した。この菌株 No.14865は幾つかの寒天
培地でアナモルフ(クリソスポリウム−モルフ(Chrysos
porium-morph) )とテレオモルフ(子嚢殻)の両方を形
成した。子嚢殻は閉子嚢殻であって、子嚢が不規則に並
んでいる。子嚢は一重性膜を有し、形態は亜球形から卵
形で消失性の壁を有する。子嚢胞子はレンズ状で、不規
則な細網で覆われている。形態学的性質に基づき、この
菌株は子嚢菌類アニキシオプシス属に属すると考えられ
る(Y. Otani: Seiya Ito's Mycological Flora of Jap
an. Vol.III, No.2, 310p., Yokendo LTD., Tokyo,198
8) 。
【0017】各種の寒天培地における培養的性質を表1
に示す。YpSs寒天培地ではコロニーが広く拡大的に
生育し、25℃,2週間でその直径が6.5−7.0c
mに達した。コロニーの表面は平坦で、薄く、色は淡赤
色から白色であった。裏面の色は赤味灰色から黄色味白
色であった。子嚢殻および分生子構造が観察された。コ
ーンミール寒天培地でのコロニーは広く拡大的に生育
し、同条件で直径が5.0−6.5cmに達した。コロ
ニーの表面は平坦で、薄く、粉状で色は黄色味白色であ
った。裏面の色も黄色味白色であった。分生子構造が観
察された。
【0018】形態的性質はYpSs寒天培地での培養に
基づき決定された。閉子嚢殻は、薄く、平滑で、形態は
球形から亜球形をしており、その大きさは130−29
0μmで、成熟すると灰色味を帯びる。子嚢の内部には
8個の胞子が入っており、形態は亜球形から卵形で消失
性の壁を有し、その大きさは直径が7.5−12.0μ
mであった。子嚢胞子はレンズ状で、その直径は3.5
−5.5μmで不規則な細網に覆われている。アナモル
フは、アレウロ型分生子および分節型分生子からなる。
末端および側方のアレウロ型分生子は無色であり、隔壁
がなく、平滑で、洋梨状から棍棒状の形態をしていて、
裁断状の基部を有し、大きさは4.5−10.0×4.
0−6.5μmであった。中間に在る分節型分生子は無
色であり、隔壁がなく、平滑で、円筒形から樽型の形態
をしており、その両端が裁断状で、大きさは5.0−1
2.5×2.5−5.0μmであった。栄養菌糸は、平
滑で、隔壁を有し、無色で、分岐していた。菌糸細胞
は、円筒形をしており、その幅は1.0−4.5μmで
あった。
【0019】No.14865菌株は6℃から36℃の
範囲で生育可能であり、最適生育温度は26℃から31
℃であった。これらの温度データはバレイショ・ブドウ
糖寒天培地(日水社製)で測定した。
【0020】アニキシオプシス属の分類基準によると
(E. Gueho and C. De Vroey: Canadian Journal of Bo
tany, 64, pp.2207-2210, 1986) 、No.14865菌
株はアニキシオプシス ステルコラリア(Anixiopsis st
ercoraria)の菌株であると同定され、通商産業省工業技
術院生命工学工業技術研究所に寄託番号FERM BP
−4689として寄託された(寄託日:1994年6月
6日)。
【0021】
【表1】
【0022】* :麦芽エキス寒天培地、ツァペック寒天
培地、およびMY20寒天培地の組成は、JCM Catalogu
e of Strains(Nakase, T., 5th ed., 503p., Japan Co
llection of Microorganisms and Life Science Resear
ch Information Section ofthe Institute of Physical
and Chemical Research, Saitama, 1992)に基づいた
ものである。
【0023】これらの特性は25℃で14日間培養した
後に観察した。メチューン・ハンドブック・オブ・カラ
ー(Kornerup, A. and J.H. Wanscher, Methuen Handboo
k ofColor, 3rd ed., 525p., Methuen, London, 1978)
に基づいて、色調の表記を行った。
【0024】一般的に、WF14865はWF1486
5生産菌を同化し得る炭素源および窒素源を含有する栄
養培地で、好ましくは好気性条件下(例えば振盪培養、
液内培養等)にて培養することにより製造することがで
きる。
【0025】栄養培地中の好適な炭素源はグルコース、
フルクトース、グリセリンおよびデンプン等の炭水化物
である。他の含有可能な炭素源としてはラクトース、ア
ラビノース、キシロース、デキストリン、糖蜜等が挙げ
られる。
【0026】好適な窒素源は酵母エキス、ペプトン、グ
ルテンミール、綿実粉、大豆粉、コーンスティープリカ
ー、乾燥酵母等、並びにアンモニウム塩(例えば、硝酸
アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム
等)、尿素、アミノ酸等のような無機および有機窒素化
合物である。
【0027】炭素源および窒素源は組み合わせて使用す
ることが有利であるけれども、純度の低い原料でも微量
の生育因子および相当量の無機栄養素を含有するものな
ら、使用に好適であるので、純品を用いる必要はない。
必要に応じて、炭酸カルシウム、リン酸ナトリウム、リ
ン酸カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、マ
グネシウム塩、塩化コバルト等の無機塩を培地に添加し
てもよい。必要に応じて、特に培養液が著しく発泡する
場合は、流動パラフィン、高級アルコール、植物油、鉱
油またはシリコーンのような消泡剤を添加してもよい。
【0028】大量製造の条件として、WF14865の
製造には好気性液内培養が好ましい。少量の製造には、
フラスコまたはボトル内で振盪培養または表面培養を行
う。更に、大型タンクで培養を行う場合は、WF148
65の製造工程における増殖遅延を防止するために、製
造タンク内へ増殖型の微生物を接種することが好まし
い。従って、まず最初に比較的少量の培地を微生物の胞
子または菌糸と共に接種し、接種した培地を培養するこ
とにより微生物の増殖型接種物を製造し、培養した増殖
型接種物を無菌的に大型タンクに移す。増殖型接種物を
製造する培地としては、WF14865の主培養で利用
する培地と実質的に同じかあるいは若干異なる培地を使
用することができる。
【0029】培養混合物の攪拌および通気は、種々の方
法で行うことができる。攪拌はプロペラまたは同様の機
械的攪拌装置により、醗酵槽を回転または振盪すること
によって、種々の揚水装置によって、あるいは培養液中
に無菌空気を通すことによって行うことができる。通気
は無菌空気を醗酵混合物中に通すことによって行うこと
ができる。
【0030】培養は通常約4℃〜約40℃、好ましくは
約20℃〜約30℃で、50時間から100時間かけて
行う。これは醗酵条件および規模により変更することが
できる。
【0031】このように生産されたWF14865は、
抗生物質のような他の醗酵生成物を回収するために通常
用いられる公知の方法により培養液から採取される。
【0032】一般的に、生産されたWF14865の大
部分は培養菌糸ケーク中に見出される。従って、WF1
4865は培養液を濾過または遠心分離することによっ
て得られる菌子ケークの抽出物から、慣用の溶媒を用い
た抽出、減圧下での濃縮、凍結乾燥、pH調整、慣用の
樹脂(例えば、陰イオンまたは陽イオン交換樹脂、非イ
オン性吸着樹脂)による処理、慣用の吸着剤(活性炭、
ケイ酸、シリカゲル、セルロース、アルミナ)による処
理、結晶化、再結晶等のような慣用の方法により単離さ
れる。
【0033】WF14865は、後記実施例に示すよう
な合成法により合成することもできる。WF14865
はカルボキシル基を有するので、常法に従ってエステル
体に変換することができる。エステル体の例としては、
アルキルエステル(メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert−ブ
チル等のアルキルとのエステル)、アラルキルエステル
(ベンジルエステル等)等が挙げられる。
【0034】以下の試験により、WF14865の幾つ
かの生物学的性質を詳細に説明する。 試験例1(WF14865AまたはWF14865Bに
よる生体外でのカテプシンB活性の阻害。) カテプシンB活性は、蛍光産生性のペプチドであるN−
カルボベンゾキシ−L−Arg−L−Arg−AMC
(Z−Arg−Arg−AMC)からの7−アミノ−4
−メチルクマリン(AMC)の放出を360nmにおけ
る励起および460nmでの発光で検出することにより
測定した。全ての反応は、マイクロタイタープレート上
で行った。阻害剤50μlを、10μMのZ−Arg−
Arg−AMC、5mMのジチオトレイトールおよび1
mMのEDTAを含有する100mMのリン酸ナトリウ
ム緩衝溶液(pH6.0)で連続希釈した。反応は75
ng/mlのヒト肝臓カテプシンB(Athens Research
& Technology, 米国) の添加により開始した。その混合
物を37℃、60分間インキュベートし、30mMの酢
酸ナトリウムおよび70mMの酢酸を含有する緩衝溶液
(pH4.3)に溶解した100mMモノクロロアセテ
ートナトリウムを100μl添加することにより反応を
終了させた。蛍光の測定には、タイターテックフルオロ
キャンII分光光度計(flow Laboratories, オーストラリ
ア) を使用した。試薬ブランク(酵素を含まない)の蛍
光を試験測定値から差し引いた。キャリブレーション
は、濃度の異なるフリーのAMCで行った。
【0035】WF14865AおよびWF14865B
を阻害剤として使用した際に得られた結果を表2および
3にそれぞれ示す。上記測定において、WF14865
AにはカテプシンB(Lot.CB9302)を使用
し、WF14865BにはカテプシンB(Lot.CB
9402)を使用した。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】試験例2(WF14865AまたはWF1
4865Bによる生体外でのカテプシンL活性の阻
害。) カテプシンLの活性は、ヒト肝臓カテプシンL(最終濃
度50ng/ml、Calbiochem, 米国)および基質とし
てZ−Phe−Arg−AMCを用いてカテプシンB活
性と同様に測定した。WF14865AおよびWF14
865Bを阻害剤として使用した際に得られた結果をそ
れぞれ表4および5に示す。上記測定において、WF1
4865AにはカテプシンL(Lot.793993)
を使用し、WF14865BにはカテプシンL(Lo
t.B10573)を使用した。
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】試験例3(急性毒性) WF14865AまたはWF14865B(投与量:3
00mg/kg)を5匹のICR系マウス(雌、5週
齢)に腹腔内に投与した。1週間観察したが、異常な症
状は認められなかった。
【0042】本発明におけるWF14865AおよびW
F14865Bは、強いカテプシンBおよび/またはL
阻害作用を示すので、慢性関節リウマチ、変形性関節
炎、マラリア、歯肉炎、代謝性骨疾患(骨粗鬆症)、筋
ジストロフィー、空胞状末梢性筋障害(vacuolar distal
myopathy)およびアルツハイマー病のようなカテプシン
Bおよび/またはL活性亢進に起因する疾病を治療およ
び予防するための哺乳動物(例えば、ヒト、マウス、ラ
ット、ネコ、イヌ、ウサギ、ウシ、ブタ)用の医薬品と
して使用される。
【0043】本発明におけるWF14865AまたはW
F14865Bは、医薬上許容できる担体との混合物と
して哺乳動物(例えば、ヒト、マウス、ラット、ネコ、
イヌ、ウサギ、ウシ、ブタ)に対し、カプセル剤、錠
剤、顆粒剤、散剤、バッカル剤、舌下剤および液剤のよ
うな医薬組成物の形態で経口または非経口的に投与する
ことができる。
【0044】医薬上許容される担体としては、医薬用途
に慣用に使用される種々の有機または無機担体材料、例
えば賦形剤(例えば、ショ糖、デンプン、マンニット、
ソルビット、ラクトース、グルコース、セルロース、タ
ルク、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等)、結合剤
(例えば、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、ポリプロピルピロリドン、ゼラチ
ン、アラビアゴム、ポリエチレングリコール、ショ糖、
デンプン等)、崩壊剤(例えば、デンプン、カルボキシ
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのカル
シウム塩、ヒドロキシプロピル−デンプン、グリコール
−スターチのナトリウム塩、炭酸水素ナトリウム、リン
酸カルシウム、クエン酸カルシウム等)、滑沢剤(例え
ば、ステアリン酸マグネシウム、エアロジル、タルク、
ラウリル硫酸ナトリウム等)、矯味剤(例えば、クエン
酸、メントール、グリシン、オレンジ末等)、保存剤
(例えば、安息香酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウ
ム、メチルパラベン、プロピルパラベン等)、安定化剤
(例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、酢酸等)、
懸濁化剤(例えば、メチルセルロース、ポリビニルピロ
リドン、ステアリン酸アルミニウム等)、分散剤(例え
ば、界面活性剤等)、水性希釈剤(例えば、水)、油類
(例えば、ゴマ油等)、および基剤ワックス(例えば、
カカオ脂、ポリエチレングリコール、白色ワセリン等)
が例示される。
【0045】WF14865AおよびWF14865B
の投与量は、疾患の種類、患者の体重および/または年
齢、投与経路等の種々の要因により変更することができ
る。WF14865AまたはWF14865Bは、1日
に約0.1〜100mg/kg、好ましくは1〜50m
g/kgを非経口的に投与され、特に皮下、静脈、筋肉
または直腸に投与される。経口剤として使用する場合
は、WF14865AまたはWF14865Bは好まし
くは1日に約0.1〜500mg/kg、より好ましく
は10〜300mg/kgを投与することが望ましい。
【0046】
【実施例】以下に、本発明を説明するために実施例を挙
げる。 実施例1:WF14865Aの単離 (1)No.14865菌株の培養 ショ糖(4%)、綿実粕(2%)、乾燥酵母(1%)、
ポリペプトン(1%)、リン酸二水素カリウム(0.2
%)、炭酸カルシウム(0.2%)、およびポリソルベ
ート80(0.1%)を含有する水性シード培地(12
0ml)を3つの500ml容三角フラスコにそれぞれ
注ぎ、120℃で30分間滅菌した。25℃で2週間、
YpSs寒天培地上で増殖した成熟斜面培養物から一白
金耳のNo.14865菌株をそれぞれのシードフラス
コに接種した。接種されたフラスコを、回転振盪器(2
20rpm、振幅5.1cm)で25℃で4日間振盪し
た。得られたシード培養物を、20リットルの無菌の培
養培地に接種した。コーンスターチ(2%)、グリセリ
ン(1%)、ピーナッツパウダー(1%)、コーンステ
ィープリカー(0.5%)および炭酸カルシウム(0.
2%)を含有する水性培地を30リットル容のステンレ
ススティールジャーファメンターに注いだ。培地のpH
は120℃で30分間滅菌する前に、NaOH水溶液で
6.0に調節した。培養は、20リットル/分で通気
し、180rpmで攪拌しながら、25℃で5日間行わ
れた。
【0047】培養中のNo.14865(WF1486
5A)の生産を、逆相カラム(YMCAM303 ODS 250x4.6mm
(内径)ワイエムシィ社、日本)を用いたHPLC(H
ighPerformance Liquid Chromatography :高速液体ク
ロマトグラフィー)によりモニターした。溶媒系は0.
05%トリフルオロ酢酸(TFA)を含有する25%メ
タノール水であり、その検出波長は210nmであっ
た。
【0048】(2)WF14865Aの単離および精製 培養終了後、培養液(40リットル)を濾過し、40リ
ットルのメタノールを攪拌しながら菌糸ケークに加え
た。その混合物を一晩放置し、濾過した。抽出物を減圧
下で水溶液になるまで濃縮し、高分子吸着剤HP−20
(三菱化成(株),1.5リットル)に吸着させた。カ
ラムを水で洗浄後、所望する物質を50%メタノール水
(6リットル)でカラムから溶出させた。その溶出液を
濃縮乾固(約4.5g)させ、少量の水で溶解し、YM
C−ODS−AM(ワイエムシィ社、日本、2リット
ル)カラムクロマトグラフィーに付した。カラムを0.
2%TFAを含有する10%アセトニトリル水溶液で溶
出した。活性画分を集めて、濃縮乾固させ粗残留物83
1mgを得た。100mgの粗残留物を少量の0.1%
TFAを含有する12.5%アセトニトリル水溶液に溶
解し、逆相カラムYMC−ODS−AM(YMC充填カ
ラム,SH-343-5AM, ワイエムシィ社、日本)に充填し
た。カラムは上記と同様の溶媒で溶出し、活性画分を集
めた。その集めた画分を乾燥し、0.1%TFAを含有
する25%メタノール水で再び溶解し、逆相カラムYM
C−ODS−AM(YMC充填カラム,SH-343-5AM, ワ
イエムシィ社、日本)に充填した。カラムを0.1%T
FAを含有する25%メタノール水で溶出した。活性画
分を、減圧下で濃縮し、凍結乾燥して純粋な粉末として
11mgのWF14865Aを得た。
【0049】実施例2:WF14865Bの単離 (1)No.14865菌株の培養 ショ糖(4%)、綿実粉(2%)、乾燥酵母(1%)、
ポリペプトン(1%)、リン酸二水素カリウム(0.2
%)、炭酸カルシウム(0.2%)、およびポリソルベ
ート80(0.1%)を含有する水性シード培地(12
0ml)を3つの500ml容三角フラスコにそれぞれ
注ぎ、120℃で30分間滅菌した。25℃で2週間、
YpSs寒天培地上で増殖した成熟斜面培養物から一白
金耳のNo.14865菌株をそれぞれのシードフラス
コに接種した。接種されたフラスコは、回転振盪器(2
20rpm、振幅5.1cm)で25℃、3日間振盪し
た。
【0050】コーンスターチ(2%)、グリセリン(1
%)、コーンスティープリカー(0.5%)、ピーナッ
ツパウダー(1%)、硫酸アンモニウム(0.5%)、
炭酸カルシウム(1%)、およびβ−シクロデキストリ
ン(1%)を含有する水性培地を30リットル容のステ
ンレススティールジャーファメンターに注いだ。培地の
pHは120℃で30分間滅菌する前に、6NのNaO
H水溶液で6.0に調節した。
【0051】得られたシード培養物を、20リットルの
無菌の培養培地に接種した。培養は、20リットル/分
で通気し、200rpmで攪拌しながら、25℃で4日
間行った。
【0052】培養中のNo.14865(WF1486
5B)の生産を、逆相カラム(YMCAM303 ODS 250x4.6mm
(内径)、ワイエムシィ社、日本)を用いたHPLC
によりモニターした。溶媒系は0.1%トリフルオロ酢
酸(TFA)を含有するアセトニトリル−テトラヒドロ
フラン(THF)−水(12.5:2.0:85.5)
で、その検出波長は210nmであった。
【0053】(2)WF14865Bの単離および精製 このようにして得られた培養液(320リットル)を珪
藻土の層を用いて濾過した。320リットルの水道水を
攪拌しながら菌糸ケークに加え、濃硫酸でpHを2.0
に調節した。その混合物を5時間室温で放置し、濾過し
た。抽出物を6NのNaOH水溶液で6.5に調節し、
高分子吸着剤Diaion HP−20(三菱化成
(株)、21リットル)に吸着させた。カラムを水で洗
浄後、50%メタノール水で溶出した。その溶出液(8
4リットル)を40リットルになるまで減圧下で濃縮し
た。その水溶液をDiaion HP−20(10リッ
トル)に通した。水、10%メタノール水、および15
%メタノール水で洗浄後、所望する物質を、40%メタ
ノール水で溶出した。その溶出液を10リットルになる
まで減圧下で濃縮し、10mlのTFAを加えた。濃縮
液をYMC−ゲル(ODS-AM, 120-S50, ワイエムシィ社、
2リットル)カラムクロマトグラフィーに付した。カラ
ムを0.1%TFAを含有するアセトニトリル−THF
−水(5:2:93)で溶出した。活性画分を集めて、
減圧下で水溶液になるまで濃縮し、凍結乾燥した。少量
の水で溶解した後、粗製の黄色味粉末を同様な溶媒系で
溶出するYMC−ゲル(2リットル)カラムクロマトグ
ラフィーに再度付した。活性画分を凍結乾燥することに
より、淡黄色味粉末(389.9mg)を得た。4ml
の水に溶解したこの粗生成物をYMC−ゲル(2リット
ル)カラムに充填し、0.1%TFAを含有するアセト
ニトリル−THF−水(10:2:88)で溶出した。
その活性画分を減圧下で濃縮し、凍結乾燥した。2.5
mlの水に溶解した白色粉末(243.8mg)を、Y
MC充填カラム(D-ODS-15B, S-15, 250x30mm(内径))
を用い、アセトニトリル−THF−水(10:2:8
8)を移動相として、流速18ml/分で溶出する分取
HPLCに付した。目的の化合物を含有する活性画分を
集めて、減圧下で濃縮乾固させた。乾燥させた物質を少
量の水に溶解し、流速10ml/分で上記と同様の溶媒
系でYMC充填カラム(ODS-AM,SH-343-5AM, S-5, 250x
20mm (内径)) を用いた分取HPLCで単離した。有
機溶媒を除去するために濃縮した後、その水溶液をDi
aion HP−20(30ml)に通した。カラムを
水で洗浄後、メタノールで溶出した。その溶出液(12
0ml)を、蒸発乾固させ、エタノールで懸濁し、その
後乾燥し、純粋な粉末として64.3mgのWF148
65Bを得た。
【0054】製造例1 (2R,3R)−トランス−2,3−エポキシコハク酸
ジエチルエステル(Chem. Pharm. Bull, 35, 1098 (198
7)に従い合成)(1.20g)のエタノール溶液(5m
l)に、氷冷下水酸化カリウム(422mg)のエタノ
ール溶液(11ml)を滴下した。同温で1.5時間攪
拌した後、溶媒を減圧下濃縮した。得られた残渣を5%
硫酸水素カリウム水溶液(100ml)に溶解した後、
塩化ナトリウムを飽和するまで加え、酢酸エチル(10
0ml×3)で抽出した。酢酸エチル溶液を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧
下濃縮し、(2R,3R)−トランス−2,3−エポキ
シコハク酸エチルエステル(1.02g)を油状物とし
て得た。1 H-NMR(300MHz, CDCl3 ):δ 1.32 (t, 3H, J=7.2Hz),
3.72 (d, 1H, J=2.0Hz),3.73 (d, 1H, J=2.0Hz), 4.29
(q, 2H, J=7.2Hz).
【0055】製造例2 フタルイミドアセトアルデヒドジエチルアセタール(1
8.0g)をトリフルオロ酢酸(200ml)に溶解
し、室温で30分間攪拌し、減圧下トリフルオロ酢酸を
濃縮した。得られたフタルイミドアセトアルデヒドをベ
ンゼン(300ml)に溶解し、(トリフェニルフォス
フォラニリデン)−2−プロパノン(21.8g)を加
え、5.5時間加熱還流した。溶媒を減圧下濃縮後、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマト(ヘキサン:酢
酸エチル、3:1)により精製し、2−(4−オキソペ
ント−2−エニル)イソインドール−1,3−ジオン
(10.2g)を得た。参考文献:J. Org. Chem., 59,
7299 (1994) m.p. 84 - 85℃1 H-NMR(300MHz, DMSO-d6 ):δ 2.19 (s, 3H), 4.39 (d,
2H, J=4.6Hz), 6.04 (dt, 1H, J=1.3, 16.2Hz), 6.87
(dt, 1H, J=4.6, 16.2Hz), 7.82 - 7.92 (m, 4H) ESI-M
S [M + H]+ : 230.
【0056】製造例3 2−(4−オキソペント−2−エニル)イソインドール
−1,3−ジオン(8.20g)とトリエチルアミン
(5.73g)を無水ベンゼン(200ml)に溶解
し、窒素気流下室温で、トリメチルシリルトリフレート
(10.0g)を攪拌しながら加えた。同温度で終夜攪
拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100m
l)を加え、エーテル(600ml)で抽出した。水洗
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下濃縮
し、得られた残渣をテトラヒドロフラン(200ml)
に溶解した。この溶液に炭酸水素ナトリウム(4.76
g)とN−ブロモコハク酸イミド(7.38g)を室温
で加え、1時間攪拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液(100ml)を加え、エーテル(300ml)で
抽出した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、溶媒を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマト(ヘキサン:酢酸エチル、4:1)
により精製し、エーテル−ヘキサンより結晶化し、2−
(5−ブロモ−4−オキソペント−2−エニル)イソイ
ンドール−1,3−ジオン(5.62g)を得た。参考
文献:J. Org. Chem., 59, 7299 (1994) m.p. 119 - 120℃1 H-NMR(300MHz, DMSO-d6 ):δ 4.39 - 4.44 (m, 4H),
6.28 (dt, 1H, J=1.3, 16.1Hz), 7.00 (dt, 1H, J=4.5,
J=16.1Hz), 7.83 - 7.95 (m, 4H) MS [M + H]+ : 308.
【0057】製造例4 2−(5−ブロモ−4−オキソペント−2−エニル)イ
ソインドール−1,3−ジオン(3.00g)のジメチ
ルホルムアミド溶液(40ml)に窒素気流下室温で攪
拌しながらアセチルグアニジン(3.07g)を加え、
同温で96時間攪拌した。溶媒を減圧下濃縮後、得られ
た残渣に水(300ml)を加え析出する結晶を濾取
し、水洗、乾燥することによりN−〔5−〔3−(1,
3−ジオキソ−1,3−ジヒドロイソインドール−2−
イル)プロペニル〕−1H−イミダゾール−2−イル〕
アセトアミド(1.85g)を得た。参考文献:J. Or
g. Chem., 59, 7299 (1994) m.p. 237 - 240℃1 H-NMR(300MHz, DMSO-d6 ):δ 2.01 (s, 3H), 4.28 (d,
2H, J=5.8Hz), 6.06 (dt, 1H, J=5.8, 15.6Hz), 6.35
(d, 1H, J=15.6Hz), 6.78 (s, 1H), 7.80 - 7.91 (m, 4
H) ESI-MS [M + H]+ : 311.
【0058】製造例5 N−〔5−〔3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒド
ロイソインドール−2−イル)プロペニル〕−1H−イ
ミダゾール−2−イル〕アセトアミド(630mg)を
酢酸(40ml)とメタノール(40ml)に溶解し、
10%パラジューム炭素(200mg)を加え、3気圧
の水素雰囲気下で5時間接触還元を行った。触媒を濾去
後、溶媒を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチル(50m
l)に溶解した。この溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下濃縮後、エーテル−ヘキサンよ
り結晶化しN−〔5−〔3−(1,3−ジオキソ−1,
3−ジヒドロイソインドール−2−イル)プロパニル〕
−1H−イミダゾール−2−イル〕アセトアミド(55
0mg)を得た。 m.p. 226 - 228℃1 H-NMR(300MHz, DMSO-d6 ):δ 1.80 - 1.91 (m, 2H),
2.39 - 2.50 (m, 2H), 3. 60 (t, 2H, J=7.0Hz), 6.44
(s, 1H), 7.78 - 7.91 (m, 4H) ESI-MS [M + H]+ : 313.
【0059】製造例6 N−〔5−〔3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒド
ロイソインドール−2−イル)プロパニル〕−1H−イ
ミダゾール−2−イル〕アセトアミド(620mg)の
エタノール溶液(30ml)にヒドラジン一水和物(5
00ml)を加え、1時間加熱還流した。溶媒を減圧下
濃縮後、1M塩酸(20ml)を加え、70℃で30分
間攪拌した。析出する不溶物を濾去後、溶媒を減圧下濃
縮し、残渣に6N塩酸(20ml)を加え24時間加熱
還流した。溶媒を減圧下濃縮することにより5−(3−
アミノプロパニル)−1H−イミダゾール−2−イルア
ミン二塩酸塩(424mg)を粉末として得た。1 H-NMR(300MHz, DMSO-d6 ):δ 1.79 - 1.90 (m, 2H),
2.46 - 2.58 (m, 2H), 2. 68 - 2.80 (m, 2H), 6.63
(s, 1H) ESI-MS [M + H]+ : 141.
【0060】製造例7 5−(3−アミノプロパニル)−1H−イミダゾール−
2−イルアミン二塩酸塩(424mg)とトリエチルア
ミン(605mg)のジメチルホルムアミド溶液(20
ml)に、室温でt−ブトキシカルボニル−L−イソロ
イシン N−ヒドロサクシイミド エステル(653m
g)を加えた。同温で終夜攪拌した後、溶媒を減圧下濃
縮し、残渣を酢酸エチル(60ml)に溶解した。この
溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減
圧下濃縮しエーテルより結晶化し、5−〔3−(t−ブ
トキシカルボニル−L−イソロイシル)アミノプロパニ
ル)−1H−イミダゾール−2−イルアミン(348m
g)を得た。 m.p. 145 - 147℃1 H-NMR(300MHz, CDCl3 ):δ 0.89 (t, 3H, J=7Hz), 0.9
2 (d, 3H, J=7Hz), 1.05 - 1.24 (m, 2H), 1.42 (s, 9
H), 1.45 - 1.68 (m, 1H), 1.69 - 1.92 (m, 2H), 2.39
- 2.55 (m, 2H), 3.08 - 3.31 (m, 2H), 3.96 - 4.05
(m, 1H), 6.29 (s, 1H) ESI-MS [M + H]+ : 354.
【0061】製造例8 5−〔3−(t−ブトキシカルボニル−L−イソロイシ
ル)アミノプロパニル〕−1H−イミダゾール−2−イ
ルアミン(300mg)のジオキサン溶液(10ml)
に、室温で4N塩化水素のジオキサン溶液(10ml)
を加えた。同温で30分間攪拌した後、溶媒を減圧下濃
縮しエーテルより粉末化し、5−〔3−(L−イソロイ
シル)アミノプロパニル〕−1H−イミダゾール−2−
イルアミン二塩酸塩(449mg)を得、次の反応に全
量用いた。
【0062】製造例9 (2R,3R)−トランス−2,3−エポキシコハク酸
ジエチルエステル(150mg)、ペンタフルオロフェ
ノール(172mg)のジメチルホルムアミド溶液(5
ml)に、室温で1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(179mg)を加
えた。同温で3時間攪拌した後、この溶液に、氷冷下5
−〔3−(L−イソロイシル)アミノプロパニル)−1
H−イミダゾール−2−イルアミン二塩酸塩(449m
g)とN−メチルモルホリン(172mg)のジメチル
ホルムアミド溶液(10ml)を加え、室温で終夜攪拌
した。溶媒を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチル(20m
l)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下濃縮し得られた粗生成物を逆相HPLC(1
0−30%アセトニトリルの0.1%トリフルオロ酢酸
水溶液のリニアグラジエント(150分間))により精
製後、凍結乾燥し、5−〔3−〔N−〔〔(2R,3
R)−3−トランス−(エトキシカルボニル)オキシラ
ン−2−イル〕カルボニル〕−L−イソロイシル〕アミ
ノプロパニル〕−1H−イミダゾール−2−イルアミン
(125mg)を得た。1 H-NMR(300MHz, C D3 OD):δ 0.92 (t, 3H, J=7Hz),
0.94 (d, 3H, J=7Hz), 1. 12 - 1.27 (m, 1H), 1.30
(t, 3H, J=7Hz), 1.48 - 1.62 (m, 1H), 1.72 - 1.92
(m, 3H), 2.51 (m, 2H), 3.15 - 3.33 (m, 2H), 3.58
(d, 1H, J=2Hz), 3.73(d, 1H, J=2Hz), 4.18 (d, 1H, J
=8Hz), 4.25 (q, 2H, J=7Hz), 6.52 (s, 1H) ESI-MS [M + H]+ : 396, FAB-MS [M + H] + : 396.
【0063】製造例10 5−〔3−〔N−〔〔(2R,3R)−3−トランス−
(エトキシカルボニル)オキシラン−2−イル〕カルボ
ニル〕−L−イソロイシル〕アミノプロパニル〕−1H
−イミダゾール−2−イルアミン(80.3mg)のエ
タノール溶液(2ml)に、氷冷下水酸化カリウム(2
0.5mg)のエタノール溶液(1ml)を加え、同温
で2時間攪拌した。溶媒を1mlまで減圧下濃縮し、エ
ーテル(20ml)を加え析出物を濾取した。得られた
粗生成物を逆相HPLC(2−30%アセトニトリルの
0.1%トリフルオロ酢酸水溶液のリニアグラジエント
(150分間))により精製後、凍結乾燥し、5−〔3
−〔N−〔〔(2R,3R)−3−トランス−(オキシ
カルボニル)オキシラン−2−イル〕カルボニル〕−L
−イソロイシル〕アミノプロパニル〕−1H−イミダゾ
ール−2−イルアミン(7.5mg)を得た。1 H-NMR(300MHz, C D3 OD):δ 0.92 (t, 3H, J=7Hz),
0.94 (d, 3H, J=7Hz), 1. 20 (m, 1H), 1.54 (m, 1H),
1.73 - 1.90 (m, 3H), 2.50 (m, 2H), 3.14 - 3.30(m,
2H), 3.51 (d, 1H, J=2Hz), 3.69 (d, 1H, J=2Hz), 4.1
6 (d, 1H, J=8Hz), 6.52 (s, 1H) FAB-MS [M + H] + : 368 [α] D 23=+27°(c=0.24, C H3 OH) IR (νmax , KBr) 3280, 2970, 1680, 1640, 1560, 144
0, 1390, 1200, 1140 cm -1.
【0064】
【発明の効果】WF14865AおよびWF14865
Bは、カテプシンBおよび/またはL活性に対する強い
阻害活性を有し、哺乳動物に対して経口または非経口投
与により、カテプシンBおよび/またはL活性亢進に起
因する種々の疾病を治療および予防することに有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】臭化カリウム法で測定したWF14865Aの
赤外線吸収スペクトルの図である。
【図2】WF14865Aの 1H−NMR(核磁気共
鳴)スペクトルの図である。
【図3】WF14865Aの13C−NMR(核磁気共
鳴)スペクトルの図である。
【図4】臭化カリウム法で測定したWF14865Bの
赤外線吸収スペクトルの図である。
【図5】WF14865Bの 1H−NMR(核磁気共
鳴)スペクトルの図である。
【図6】WF14865Bの13C−NMR(核磁気共
鳴)スペクトルの図である。
【図7】新規化合物WF14865Aを合成する際の反
応経路図である。
【図8】新規化合物WF14865Aを合成する際の反
応経路図である。
【図9】新規化合物WF14865Aを合成する際の反
応経路図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:645) (C12P 17/16 C12R 1:645) (72)発明者 清遠 純夫 茨城県土浦市永国東町1132−1 (72)発明者 閨 正博 茨城県土浦市常名4016−25 (72)発明者 逸見 恵次 茨城県つくば市下広岡668−37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の性質(A)または(B)を有する化
    合物、WF14865。 ・性質(A); a)外観:無色粉末 b)分子式:C16255 5 c)FAB−MS:m/z 368(M+H) HRFAB−MS:m/z 測定値: 368.192
    4 理論値 C16255 5 +H: 368.1934 d)赤外線吸収スペクトル: 図1に示す 3290, 2970, 1680, 1640, 1560, 1460, 1430, 1390, 12
    00, 1140 900, 800cm-1 e)溶解性: 可溶: メタノール、水 難溶: アセトン 不溶: クロロホルム f)呈色反応 陽性:ニンヒドリン反応 塩化第二鉄反応 硫酸セリウム反応 ヨウ素蒸気との反応 陰性:エールリッヒ反応 モーリッシュ反応 ジアセチル反応 g) 1H-NMR スペクトル(400MHz,CD3 OD)
    (図2に示す) δ ppm : 6.52 (1H, s),4.17 (1H, d, J=8Hz),3.69 (1
    H, d, J=2Hz),3.51 (1H, d, J=2Hz),3.27 (1H, m),3.22
    (1H, m),2.50 (2H, m),1.90 - 1.73 (3H, m),1.54 (1
    H, m),1.20 (1H, m),0.94 (3H, d, J=7Hz),0.92 (3H,
    t, J=7Hz) h)13C-NMR スペクトル(100MHz,CD3 OD)
    (図3に示す) δ ppm : 173.4 (s),170.6 (s),168.7 (s),148.6 (s),1
    28.3 (s),110.0 (d),59.7 (d),54.2 (d),53.3 (d),39.3
    (t),37.8 (d),29.0 (t),26.1 (t),22.6 (t),15.9 (q),
    11.3 (q) i)比旋光度: 〔α〕D 25=+30.0゜(c=1.0,CH3 OH) j)アミノ酸分析:イソロイシン ・性質(B); a)外観:白色粉末 b)分子式:C16255 5 c)FAB−MS:m/z 368(M+H) HRFAB−MS:m/z 測定値: 368.192
    4 理論値 C16255 5 +H: 368.1934 d)赤外線吸収スペクトル: 図4に示す 3300, 2960, 1680, 1650, 1620, 1550, 1470, 1440, 13
    80, 1250 1130, 900 cm-1 e)溶解性: 可溶: メタノール、水 難溶: アセトン 不溶: クロロホルム f)呈色反応 陽性:ニンヒドリン反応 硫酸セリウム反応 塩化第二鉄−フェリシアン化カリウム反応 ヨウ素蒸気との反応 エールリッヒ反応 陰性:塩化第二鉄反応 モーリッシュ反応 g) 1H-NMR スペクトル(300MHz,CD3 OD)
    (図5に示す) δ ppm : 6.50 (1H, s),4.36 (1H, dd, J=9Hz, J=6Hz),
    3.53 (1H, d, J=2Hz),3.36 (1H, d, J=2Hz),3.30-3.14
    (2H, m),2.49 (2H, m),1.78 (2H, m),1.70-1.54 (3H,
    m),0.97 (3H, d, J=6Hz),0.92 (3H, d, J=6Hz) h)13C-NMR スペクトル(75MHz,CD3 OD)
    (図6に示す) δ ppm : 174.6 (s),174.0 (s),170.2 (s),148.7 (s),1
    28.4 (s),109.9 (d),55.6 (d),54.1 (d),53.6 (d),41.7
    (t),39.3 (t),29.0 (t),26.0 (d),23.4 (q),22.6 (t),
    21.9 (q) i)比旋光度: 〔α〕D 23=+35゜(c=0.7,CH3 OH) j)アミノ酸分析:ロイシン
  2. 【請求項2】 栄養培地でアニキシオプシス属に属する
    WF14865生産菌を培養し、得られた培養物からW
    F14865を採取することを特徴とする請求項1記載
    の化合物WF14865の製造法。
  3. 【請求項3】 有効成分として請求項1記載のWF14
    865、および医薬上許容される担体を含有する医薬組
    成物。
  4. 【請求項4】 カテプシンBおよび/またはL活性亢進
    に起因する疾病の治療および/または予防するための薬
    剤である請求項3記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のWF14865またはそ
    の塩を含有するカテプシンBおよび/またはL阻害剤。
  6. 【請求項6】 アニキシオプシス ステルコラリア N
    o.14865の生物学的に純粋な培養物。
JP7167754A 1994-07-08 1995-07-03 新規化合物wf14865、その製造方法およびその用途 Pending JPH08119983A (ja)

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GB94138203 1995-04-10
GB95074316 1995-04-10
GBGB9507431.6A GB9507431D0 (en) 1995-04-10 1995-04-10 New compounds WF 14865,production therof and use therof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015510508A (ja) * 2012-02-01 2015-04-09 ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク 新規のシステインプロテアーゼ阻害剤及びその使用

Cited By (2)

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JP2015510508A (ja) * 2012-02-01 2015-04-09 ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニヴァーシティ イン ザ シティ オブ ニューヨーク 新規のシステインプロテアーゼ阻害剤及びその使用
US10647709B2 (en) 2012-02-01 2020-05-12 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Cysteine protease inhibitors and uses thereof

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