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JPH08118409A - 加飾成形物とその製造方法および眼鏡ケース - Google Patents

加飾成形物とその製造方法および眼鏡ケース

Info

Publication number
JPH08118409A
JPH08118409A JP28271694A JP28271694A JPH08118409A JP H08118409 A JPH08118409 A JP H08118409A JP 28271694 A JP28271694 A JP 28271694A JP 28271694 A JP28271694 A JP 28271694A JP H08118409 A JPH08118409 A JP H08118409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
synthetic leather
molded product
leather sheet
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28271694A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Kameda
克巳 亀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP28271694A priority Critical patent/JPH08118409A/ja
Publication of JPH08118409A publication Critical patent/JPH08118409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2711/00Use of natural products or their composites, not provided for in groups B29K2601/00 - B29K2709/00, for preformed parts, e.g. for inserts
    • B29K2711/08Leather

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面を合成皮革で覆った意匠性と質感の高い
加飾成形物と、このような加飾成形物をインモールド成
形法によって製造する製造方法、および意匠性と質感が
高く、かつ、製造の容易な眼鏡ケースを提供する。 【構成】 成形キャビティー周辺のパーティング面に切
欠き部を備えている雌型を用い、型締め時に合成皮革シ
ートを雄型のストリッパープレートと雌型のパーティン
グ面とにより挟んで固定し、雄型側より溶融樹脂を射出
することで、表面に合成皮革が一体的に固着された加飾
成形物を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面を合成皮革で覆った
加飾成形物と、このような加飾成形物をインモールド成
形法によって製造する製造方法、および合成皮革により
表面が覆われた意匠性と質感の高い眼鏡ケースに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック成形物の表面の加飾
は質感を含めて高級感の高いものが要求されている。
【0003】一般に、プラスチック成形物の表面加飾
は、直接印刷、転写印刷、箔押し、塗装、静電植毛、水
中転写等を利用して成形後のプラスチック成形物に対し
て加飾を行う方法と、インモールド成形法による成形同
時絵付けを利用してプラスチック成形と同時に加飾する
方法とがある。
【0004】加飾の対象となるプラスチック成形物の形
状が平面あるいは2次曲面までは、上記の加飾方法のい
ずれもが適用可能であるが、プラスチック成形物の形状
が3次曲面の場合の加飾は、タンポ印刷、水中転写法に
よるプラスチック成形後の加飾方法、インモールド法に
よる成形同時絵付けに限定される。
【0005】インモールド成形法は、予め印刷加工済の
加飾シートを成形金型に挿入載置した状態で射出成形あ
るいはブロー成形を行い、加飾シートの絵柄のみを成形
物に転移させるか、または、加飾シートそのものを一体
成形して成形物の所定の平面〜3次曲面に固着して加飾
するものである。このようなインモールド成形法による
3次曲面への加飾では、プラスチック成形物の3次曲面
と加飾シートとが密着するように、加飾シートに伸び適
性があることが要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】種々の加飾シートのな
かにあって、合成皮革は織布からなる基布に対して皮革
模様が形成された合成樹脂層を積層したものであり、上
述のインモールド成形法に用いる加飾シートとしては伸
び適性が不十分な素材である。このため、加飾シートと
して合成皮革シートを用いた場合、射出成形時に強制的
に延伸された合成皮革シートの収縮作用により加飾成形
物に変形(反り)が生じたり、金型の成形キャビティ周
辺で合成皮革シートに被膜切れが生じるという問題があ
った。また、合成皮革シートを強制的に延伸するために
高温高圧の溶融樹脂を用いることによって、合成皮革シ
ート表面が溶融したり凹凸が発生して外観を損なうとい
う問題があった。
【0007】一方、例えば、眼鏡ケースとして従来から
使用されているハードケースは、プラスチック成形物に
質感の高い布地等を貼着して作製した本体と蓋部を開閉
可能に係合したものであるが、プラスチック成形工程と
加飾工程が別工程であるため、製造コストの低減に限界
があった。このため、製造が容易であり質感も高い眼鏡
ケースが要望されているが、未だこのような眼鏡ケース
は実現されていない。
【0008】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、表面を合成皮革で覆った意匠性と質感の
高い加飾成形物と、このような加飾成形物をインモール
ド成形法によって製造する製造方法、および意匠性と質
感が高く、かつ、製造の容易な眼鏡ケースを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の加飾成形物はインジェクション金型
の雄型と雌型との間に合成皮革シートを挿入して型締め
し、雄型側より溶融樹脂を射出することにより得られる
表面に合成皮革が貼着された加飾成形物において、前記
雌型は成形キャビティー周辺のパーティング面に切欠き
部を備え、前記雄型は型締め時に前記パーティング面と
の間で前記合成皮革シートを挟んで固定するためのスト
リッパープレートを備え、前記加飾成形物はその外周部
にフランジを備えたような構成とした。
【0010】また、本発明の加飾成形物はインジェクシ
ョン金型の雄型と雌型との間に合成皮革シートを挿入し
て型締めし、雄型側より溶融樹脂を射出することにより
得られる表面に合成皮革が貼着された加飾成形物におい
て、前記雌型は成形キャビティー周辺のパーティング面
に掘り込み部を備え、前記雄型は型締め時に前記雌型の
パーティング面との間で前記合成皮革シートの中央部の
みを挟んで固定するためのストリッパープレートを備
え、前記加飾成形物はその外周部にフランジを備えたよ
うな構成とした。
【0011】本発明の加飾成形物の製造方法は雄型と雌
型との間に合成皮革シートを挿入して型締めし、雄型側
より溶融樹脂を射出することにより表面に合成皮革が貼
着された加飾成形物を得る製造方法において、成形キャ
ビティー周辺のパーティング面に切欠き部を備えた雌型
に前記合成皮革シートを載置し、型締め時に雄型のスト
リッパープレートによって前記パーティング面との間に
前記合成皮革シートを挟んで固定した状態で雄型側より
溶融樹脂を射出し、外周部にフランジを備えた加飾成形
物を成形するような構成とした。
【0012】また、本発明の加飾成形物の製造方法は雄
型と雌型との間に合成皮革シートを挿入して型締めし、
雄型側より溶融樹脂を射出することにより表面に合成皮
革が貼着された加飾成形物を得る製造方法において、成
形キャビティー周辺のパーティング面に掘り込み部を備
えた雌型に前記合成皮革シートを載置し、型締め時に雄
型のストリッパープレートによって前記合成皮革シート
の中央部のみを前記パーティング面との間で挟んで固定
した状態で雄型側より溶融樹脂を射出し、外周部にフラ
ンジを備えた加飾成形物を成形するような構成とした。
【0013】さらに、本発明の眼鏡ケースはインジェク
ション金型の雄型と雌型との間に合成皮革シートを挿入
して型締めし、雄型側より溶融樹脂を射出することによ
り得られる表面に合成皮革が一体的に固着されたケース
本体およびケース蓋部とを備え、前記ケース本体と前記
ケース蓋部は開閉可能に係合されているような構成とし
た。
【0014】また、上記の眼鏡ケースにおいて、前記ケ
ース本体および前記ケース蓋部は、成形キャビティー周
辺のパーティング面に切欠き部を備える雌型と型締め時
に前記パーティング面との間で合成皮革シートを挟んで
固定するためのストリッパープレートを備える雄型との
間に合成皮革シートを挿入して型締めし、雄型側より溶
融樹脂を射出して得た外周部にフランジを有する成形物
の該フランジを切断除去したものであるような構成とし
た。あるいは、上記の眼鏡ケースにおいて、前記ケース
本体および前記ケース蓋部は、成形キャビティー周辺の
パーティング面に掘り込み部を備える雌型と型締め時に
前記パーティング面との間で前記合成皮革シートの中央
部のみを挟んで固定するためのストリッパープレートを
備える雄型との間に合成皮革シートを挿入して型締め
し、雄型側より溶融樹脂を射出して得た外周部にフラン
ジを有する成形物の該フランジを切断除去したものであ
るような構成とした。
【0015】
【作用】合成皮革シートは、雄型のストリッパープレー
トと雌型のパーティング面とにより挟んで固定されるの
で、型締め時に合成皮革シートの延伸が安定して行わ
れ、かつ、雌型は成形キャビティー周辺のパーティング
面に切欠き部を備えているため、成形キャビティ周辺部
が合成皮革シートに対して切断作用を示すことが有効に
防止される。また、合成皮革シートはその中央部のみが
雄型のストリッパープレートと雌型のパーティング面と
により挟んで固定され、周辺部は固定されずに動くこと
ができるので、型締め時に合成皮革シートの周辺部は中
央部へ引き寄せられるように移動可能となり、このため
延伸が安定して行われるとともに、成形物に無理な延伸
による残留応力が生じることがなく、かつ、雌型は成形
キャビティー周辺のパーティング面に合成皮革シートが
延伸時に動くことができる程度の深さを有する掘り込み
部を備えているため、合成皮革シートにはテンションが
かからず、成形キャビティ周辺部が合成皮革シートに対
して切断作用を示すことが有効に防止される。また、不
織布を基布とする合成皮革シートを使用することによ
り、さらに安定した延伸が行われる。そして、成形物の
フランジ部切断を案内治具を用いて行った場合、成形物
の外周部が一定の寸法に保持されるので、安定した断裁
が可能となる。さらに、発泡樹脂含有不織布を基布とす
る合成皮革シートを使用することにより、基布における
断熱作用により合成皮革シートの熱変形が防止される。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0017】図1は本発明の加飾成形物の一例を示す斜
視図であり、図2は図1に示される加飾成形物のII−II
線における縦断面図である。図1および図2において、
加飾成形物1は縦長のドーム形状を有しており、その断
面構造は外側に合成皮革シート層2が位置し、内側には
樹脂層3が位置するような積層構造である。そして、加
飾成形物1の下方外周部は、後述するようにフランジを
切断除去した部分であり、内側の樹脂層3の端面3aが
外側に露出している。このような加飾成形物1は後述す
るようなインモールド成形により作製される。
【0018】本発明の加飾成形物1を構成する合成皮革
シート2は、図3に示されるように、表面の表皮6と基
布7とを接着層8により貼り合わせたものである。
【0019】表皮6は皮革模様が形成された合成樹脂層
であり、表皮6を構成する樹脂としてはポリウレタン系
樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂等がある
が、耐熱温度が180〜200℃と高いポリウレタン系
樹脂が好ましい。
【0020】また、基布7としては、レーヨン、ポリエ
ステル、綿、ナイロン等の繊維による織布と不織布とが
挙げられるが、合成皮革シートに要求される延伸性を考
慮すると伸縮性に富んだ合成繊維系の不織布が好適に使
用される。さらに、次に述べる湿式法によって製造され
た断熱性を備えソフトな感触を有する不織布が基布7と
して好ましい。
【0021】湿式法とは、不織布を起毛し、この不織布
にポリウレタンをジメチルホルムアマイド、メチルエチ
ルケトン等の溶剤に溶解させた液を含浸させ、水で凝固
させた後、温水で溶剤と水を置換させる方法で、乾燥時
にポリウレタン内にあった水(溶剤と置換された水)が
抜け、その部分が空洞になって発泡ポリウレタン含有の
不織布が得られる。
【0022】また、本発明の加飾成形物1を構成する樹
脂層3は、その材質に特に制限はなく、例えば、ポリス
チレン樹脂、ABS(アクリロニトリルブタジエン共重
合)樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセタール
樹脂等の中から適宜選定することができる。
【0023】次に、図1に示される加飾成形物1を例に
して本発明の加飾成形物の製造方法を説明する。図4は
本発明の加飾成形物の製造に用いるインモールド成形用
金型の縦断面図である。図4においてインモールド成形
用金型11は雌型12に合成皮革シート2が載置され、
雄型13の方から溶融樹脂Rが金型内の空間に射出され
る。
【0024】雌型12には真空排気源(図示せず)に通
じる通気孔21が設けられており、この通気孔21は雌
型12のパーティング面23に真空孔22として開口し
ている。また、雌型12の成形キャビティー24の周辺
のパーティング面には切欠き部25が形成されている。
そして、合成皮革シート2は雌型のパーティング面23
の所定位置に載置され、真空孔22による吸引力よって
雌型12に予備固定される。図5は、合成皮革シート2
が雌型12に予備固定された状態を雄型の方向から見た
図である。真空孔22は適度の保持力を発生すべく通常
は複数設けられている。真空孔22の形成位置は、パー
ティング面の合成皮革シート2により覆い隠される位置
であり、真空孔22の開口形状は図示例では円形である
がこれに限定されるものではなく、スリット状等でもよ
い。真空孔22の数、形成位置、開口形状は、合成皮革
シート2が自重によって落下しないように、用いる合成
皮革シート2の重さ、厚み、表面粗さ、通気性、柔軟性
等を考慮して適宜設定すればよい。
【0025】一方、雄型13にはストリッパープレート
31が図面の左右方向に移動可能なように支持棒32に
よって支持され配置されている。ストリッパープレート
31はスプリング33の反発力により雌型12方向に付
勢され、支持棒32の先端部にはストリッパープレート
31が支持棒32から脱落するのを防止するためのスト
ッパーが形成されている。この状態のストリッパープレ
ート31は、雄型成形物形成面34よりも雌型12方向
に突出しており、型締め時にストリッパープレート31
が雄型成形物形成面34よりも先に合成皮革シート2に
当接するようになっているため、そのままでは支持棒3
2の先端が雌型12のパーティング面23に当たってし
まう。そこで、支持棒32に対応するパーティング面2
3には座ぐり26が設けられており、型締め時に座ぐり
26の中に支持棒32が収納されるように構成されてい
る。
【0026】次に、上記のインモールド成形用金型11
による本発明の加飾成形物の製造の手順を説明する。
【0027】まず、インモールド成形用金型1が開いて
いて雌型12と雄型13とが離間している状態にて、雌
型12のパーティング面23に合成皮革シート2を載置
し予備固定する。
【0028】次に、型締め工程に入るが、上述のように
雄型13のストリッパープレート31は、雄型成形物形
成面34よりも雌型12方向に突出しているので、型締
め時にストリッパープレート31が雄型成形物形成面3
4よりも先に合成皮革シート2に当接する。そして、雌
型12と雄型13との距離がさらに接近すると、ストリ
ッパープレート31は雄型13方向の押し戻されるが、
同時に、スプリング33の付勢力によりストリッパープ
レート31は合成皮革シート2の周囲を雌型12のパー
ティング面23に強固に押しつけて固定する作用をな
す。さらに雌型12と雄型13が接近すると、雄型成形
物形成面34が合成皮革シート2に当接して合成皮革シ
ート2の延伸が開始される。この時、合成皮革シート2
はその周囲がストリッパープレート31によってパーテ
ィング面23に固定されているため、延伸力が合成皮革
シート2に加わっても合成皮革シートがずれることはな
く、十分な延伸が得られる。
【0029】図6は型締めが完了した状態を示すインモ
ールド成形用金型の縦断面図である。型締め完了時に
は、ストリッパープレート31は雄型13に接触してい
るので、合成皮革シート2はスプリング33の付勢力の
他に成形金型の型締め力そのもので強固に押圧固定され
ている。また、この型締めが完了し樹脂の射出前の合成
皮革シート2の状態は、図8(a)に拡大して示されて
いるように、雌型12のパーティング面23に設けられ
た切欠き部25の成形キャビティー24側のエッジaと
パーティング面23側のエッジbに接触した状態で延伸
されている。すなわち、パーティング面23と成形キャ
ビティー24とで形成されるエッジが、従来の成形金型
では1つであったのに対して、本発明はエッジaとエッ
ジbの2つ存在し、合成皮革シート2の延伸時にエッジ
部から合成皮革シート2に加わる力が分散される。この
ため、従来の成形金型ではエッジが刃物のように作用し
て合成皮革シートの切断が発生していたが、本発明では
合成皮革シートの破断が有効に防止される。
【0030】次に、射出工程のおいて溶融樹脂Rが合成
皮革シート2と雄型成形物形成面34との間隙に射出さ
れる。図7はこのような射出工程が完了した状態を示す
インモールド成形用金型の断面図であり、図8(b)は
成形キャビティー24近傍の状態を示す図である。図示
されているように、溶融樹脂Rは雌型12の切欠き部2
5まで充填されて樹脂層3を形成している。したがっ
て、インモールド成形用金型11から取り出した加飾成
形物1は、図8(c)に示されるように、その外周部に
フランジ5を有するものである。そして、このフランジ
5を切断除去することにより、図1に示されるような加
飾成形物1が得られる。本発明では、インモールド成形
における合成皮革シートの破断防止のために切欠き部2
5を設け、その結果として得られた加飾成形物にはフラ
ンジ5が備わるが、このフランジ5にも樹脂層3が存在
するので、図1のような最終形態の加飾成形物1を得る
ためのトリミングが容易であるという効果も併せて得ら
れる。すなわち、切欠き部25が設けられていないイン
モールド成形用金型を用いた場合に得られる加飾成形物
は、周辺部に余分な合成皮革シートが存在し、トリミン
グにおいてこの余分な合成皮革シートのみを切断除去す
る必要があるが、断裁時に合成皮革シートに伸びが生じ
てトリミングが安定せず、断裁面の仕上がりが悪くなる
という問題があった。しかし、本発明ではフランジ5に
樹脂層3が存在して切断に適した硬度を有するため、加
飾成形物の断裁面の仕上がりが極めてシャープなものと
なる。
【0031】次に、図1に示される加飾成形物1を例に
して本発明の加飾成形物の他の製造方法を説明する。
【0032】図9は本発明の加飾成形物の製造に用いる
インモールド成形用金型の他の例を示す縦断面図であ
り、左右(図面の上下)が対称形になっている。図9の
インモールド成形用金型41は雌型51と雄型61から
なり、雌型51のキャビティー52の面付けは図10の
雌型51の平面図に示すような4面付けである。尚、本
発明の加飾成形物の製造に用いるインモールド成形用金
型は、非対称形のものであってもよいことは勿論であ
る。
【0033】雌型51には真空排気源(図示せず)に通
じる通気孔56が設けられており、この通気孔56は雌
型51の掘り込み部58内のパーティング面55に真空
孔57として開口している。また、雌型51のパーティ
ング面55の中央部には突起部54が設けられている。
そして、合成皮革シート2は雌型51の掘り込み部58
内のパーティング面55の所定位置に載置され、真空孔
57による吸引力よって雌型51に予備固定される。真
空孔57の形成位置は、パーティング面の合成皮革シー
ト2により覆い隠される位置であり、その数、形成位
置、開口形状は、合成皮革シート2が自重によって落下
しないように、用いる合成皮革シート2の重さ、厚み、
表面粗さ、通気性、柔軟性等を考慮して適宜設定すれば
よい。
【0034】一方、雄型61にはストリッパープレート
62が図面の左右方向に移動可能なように支持棒63に
よって支持され配置されている。ストリッパープレート
62はスプリング64の反発力により雌型51方向に付
勢され、支持棒63の先端部にはストリッパープレート
62が支持棒63から脱落するのを防止するためのスト
ッパーが形成されている。この状態のストリッパープレ
ート62は、雄型成形物形成面65よりも雌型51方向
に突出しており、型締め時にストリッパープレート62
が雄型成形物形成面65よりも先に合成皮革シート2に
当接するようになっている。また、雄型成形物形成面6
5の中央部にはそれぞれ溶融樹脂を射出するためのゲー
ト66が設けられている。
【0035】上述のようなインモールド成形用金型41
において合成皮革シート2を予備固定した状態で型締め
が開始されると、雄型61の中央部にあるストリッパー
プレート62が最初に合成皮革シート2に接触し、雌型
51の中央部の突起部54とストリッパープレート62
によって合成皮革シート2の中央部のみが挟みつけられ
て固定される。これに対して合成皮革シート2の周辺部
は固定されずに自由な状態にある。この状態は図10に
おいて示され、合成皮革シート2は図10に示すように
矢印方向(中央の突起部54方向)に移動できる自由な
状態に保たれている。
【0036】そして、さらに雌型51と雄型61とが接
近して雄型成形物形成面65が合成皮革シート2に接触
すると、図11に示されるように合成皮革シート2はキ
ャビティー52内に押し込まれる。しかし、上述のよう
に合成皮革シート2は、その中央部のみが固定されてお
り、合成皮革シート2の周辺部2´は雌型51に形成さ
れた掘り込み部58(延伸時に合成皮革シート2の周辺
部2´が動くことができる程度の深さを有する)に位置
しており、この掘り込み部58とストリッパープレート
62との間には空間Sが形成されている。したがって、
合成皮革シート2のキャビティー52内への押し込みと
同時に合成皮革シート2の周辺部2´は中央部の突起部
54の方向に引き寄せられる。このように、型締め工程
においは合成皮革シート2の周辺部を固定して強制的に
合成皮革シートが延伸されないので、形成が完了して取
り出された加飾成形物1には、合成皮革シート2が元の
形状に戻ろうする応力が残らず、反りによる変形が起こ
り難くなる。また、図11(b)に示されるように合成
皮革シート2の周辺部2´が固定されていないので、キ
ャビティー52のエッジ52´が合成皮革シート2に対
して刃物と同様な作用を示すことがなく、エッジ52´
で合成皮革シート2が破断されることはない。
【0037】次に、射出工程のおいて溶融樹脂Rが合成
皮革シート2と雄型成形物形成面65との間隙に射出さ
れる。図12はこのような射出工程が完了した状態を示
すインモールド成形用金型の断面図である。図示されて
いるように、溶融樹脂Rは雌型51の掘り込み部58ま
で充填されて樹脂層を形成している。したがって、イン
モールド成形用金型41から取り出した加飾成形物1
は、その周辺部にフランジを有するものである。そし
て、このフランジを切断除去することにより、図1に示
されるような加飾成形物1が得られる。尚、このフラン
ジには、図8(c)に示される加飾成形物1のフランジ
5と同様に、合成皮革シート層と共に樹脂層が存在する
ので、図1のような最終形態の加飾成形物1を得るため
のトリミングが容易である。
【0038】ここで、インモールド成形用金型41で得
られたフランジ付きの加飾成形物を例にしてフランジの
断裁除去方法について説明する。
【0039】図13(a)は加飾成形物1を案内治具7
1上に載置した状態を示す断面図である。案内治具71
は側面部が刃部72を構成する断裁雄刃であり、その上
面は断裁対象の加飾成形物1の内面形状に対応したドー
ム部73を有している。このドーム部73の基底部は、
加飾成形物1の周辺部の内面形状よりも若干大きめに設
定されている。また、案内治具71の上方には内側面が
刃部76を構成する断裁雌刃75が位置している。
【0040】このような案内治具71に加飾成形物1を
図示のように載置すると、加飾成形物1の周辺部は案内
治具71のドーム部73の基底部に対応した一定の大き
さに強制的に押し広げられる。すなわち、案内治具71
を使用することにより加飾成形物1は常に同一寸法に固
定される。この状態で、図13(b)に示されるように
断裁雌刃75を降下させることによってフランジ5が切
断されるが、フランジ5の切断箇所は常に一定であり、
フランジ5の切り残しや切り過ぎが生じることはない。
尚、上述のように加飾成形物1のフランジ5に樹脂層3
が存在して切断に適した硬度を有するため、加飾成形物
の断裁面の仕上がりが極めてシャープなものとなる。そ
して、断裁端面には合成皮革シート層の端面および樹脂
層の端面が露出したものとなる。
【0041】尚、図示例では案内治具と断裁雄刃とが一
体となっているが、両者が別体であって案内治具の外側
に断裁雄刃が配設されているものであってもよい。図1
4はこのような案内治具を用いた断裁装置の例を示す断
面図である。図14において、案内治具71は基部70
上に設けられた支持部材78に摺動可能に配設され、か
つ、支持部材78に装着されたスプリング79により上
部方向に付勢されている。この案内治具71の上面は断
裁対象の加飾成形物1の内面形状に対応したドーム部7
3を有している。このドーム部73の基底部は、加飾成
形物1の周辺部の内面形状よりも若干大きめに設定され
ている。また、案内治具71の外側には断裁雄刃72が
配置され、案内治具71の上方には内側面が刃部76を
構成する断裁雌刃75が位置している(図14
(a))。
【0042】次に、このような案内治具71上に加飾成
形物1を載置し、断裁雌刃75を降下させると、断裁雌
刃75に加飾成形物1のフランジ5が接触し(この状態
では、フランジ5は断裁雄刃72から離れた状態にあ
る)、加飾成形物1が下方の案内治具71に押しつけら
れ、加飾成形物1の周辺部は案内治具71のドーム部7
3の基底部に対応した一定の大きさに強制的に押し広げ
られる(図14(b))。尚、このような案内治具71
への加飾成形物1の装着を補助するものとして、図14
(a)に想像線で示すような仮押え治具77aを設けて
もよい。この仮押え治具77aは基部77bにスプリン
グ77cにより係止され、案内治具71上の加飾成形物
1を案内治具71に所定の圧力で押圧するものである。
【0043】更に断裁雌刃75が降下して案内治具71
が下方に押し下げられてフランジ5が断裁雄刃72に接
触し、そのまま断裁雌刃75が降下することによりフラ
ンジ5が切断される(図14(c))。この時、上述の
ようの案内治具71によって加飾成形物1は常に同一寸
法に固定されているので、フランジ5の切断箇所は常に
一定であり、フランジ5の切り残しや切り過ぎが生じる
ことはない。
【0044】上述のフランジの断裁除去方法は、いずれ
も案内治具上に加飾成形物を載置して断裁を行うもので
あるが、本発明では断裁雌刃を下側に配設し、この断裁
雌刃上に加飾成形物を載置し、上方から案内治具と断裁
雄刃を降下させる断裁除去方法も可能である。
【0045】次に、本発明の眼鏡ケースについて説明す
る。
【0046】図15は本発明の眼鏡ケースの1例を示す
正面図であり、図16は図15に示される眼鏡ケースを
開いた状態を示す平面図である。本発明の眼鏡ケース8
1は、周辺部に下部枠体84が固着されたケース本体8
2と、周辺部に上部枠体85が固着されたケース蓋部8
3とを備え、ケース本体82とケース蓋部83は、下部
枠体84と上部枠体85がそのヒンジ部(図示せず)で
スプリングピンにより軸着されることによって開閉可能
に係合されている。また、下部枠体84のケース内側に
は眼鏡落下防止用のストッパー87が突設されており、
ケース本体82とケース蓋体83の内側には、植毛シー
トからなるインナー86a,86bがそれぞれ配設され
ている。さらに、下部枠体84にはラッチ88が装着さ
れ、ケース本体82とケース蓋部83が閉状態となった
時にラッチ88が上部枠体85の係合部(図示せず)に
係合するように構成されている。ラッチ88は、滑り性
とバネ性を有する樹脂により成形されたものを使用する
ことができ、例えば、ポリアセタール樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、ABS(アクリロニトリルブタジエン共重
合)樹脂等により成形することができる。
【0047】図17はケース本体82と下部枠体84と
の固着状態を示す断面図である。図17において、ケー
ス本体82は外側に合成皮革シート2が位置し、内側に
樹脂層3が位置した加飾成形物である。このようなケー
ス本体82は、上述の本発明の加飾成形物の製造方法に
より得ることができるものであり、合成皮革シート2と
樹脂層3は、それぞれ上述の加飾成形物1の合成皮革シ
ート2および樹脂層3で挙げた材料と同様の材料を用い
ることができるので、ここでの説明は省略する。そし
て、ケース本体82の周辺部には下部枠体84が固着さ
れている。下部枠体84は、通常、合成樹脂の射出成形
により成形されたものであり、ケース本体82の樹脂層
3と同系の樹脂を用いることが好ましい。ケース本体8
2と下部枠体84との固着は、例えば、超音波融着、接
着剤による接着等、公知の手段により行うことができ
る。このようにケース本体82の周辺部に下部枠体84
を固着することによって、ケース本体82の形成時に生
じたフランジ切断端面が枠体により隠蔽される。尚、ケ
ース蓋部83と上部枠体85についても、上記のケース
本体82と下部枠体84と同様であるので、説明は省略
する。
【0048】本発明の眼鏡ケースは上述の態様に限定さ
れるものではない。図18は本発明の眼鏡ケースの他の
例を示す縦断面図であり、眼鏡ケース91は、周辺部に
下部枠体94が固着されたケース本体92と、周辺部に
上部枠体95が固着されたケース蓋部93とを備え、ケ
ース本体92とケース蓋部93は、下部枠体94と上部
枠体95がヒンジ部98でスプリングピンにより軸着さ
れることによって開閉可能に係合されている。この眼鏡
ケース91を構成するケース本体92とケース蓋部93
は、上述の眼鏡ケース81を構成するケース本体82と
ケース蓋部83と同様のものであるが、下部枠体94と
上部枠体95がそれぞれインナーと一体となっている点
で上述の眼鏡ケース81と異なる。すなわち、下部枠体
94および上部枠体95は、それぞれケース本体92と
ケース蓋部93の周辺部に固着される枠体部94a,9
5aと、本体92とケース蓋部93の内側にインナーと
して位置するインナー部94b,95bとを備えてい
る。枠体部94a,95aの形状、材質およびケース本
体92とケース蓋部93への固着は、上述の眼鏡ケース
81の場合と同様とすることができる。また、インナー
部94b,95bは、枠体部94a,95aと同様の表
面状態であってもよく、あるいは、収納する眼鏡と接触
する面を植毛シート状態としてもよい。
【0049】また、上述の眼鏡ケース81および91
は、ヒンジ部における下部枠体84と上部枠体85との
係合、および、下部枠体94と上部枠体95との係合を
スプリングピンを用いているが、下部枠体84と上部枠
体85、あるいは、下部枠体94と上部枠体95状と
を、薄肉部を介して一体的に成形することにより、前記
薄肉部をヒンジとしてもよい。この場合の下部枠体8
4、上部枠体85、下部枠体94、上部枠体95の材質
はポリプロピレン樹脂が好ましい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば合
成皮革シートを表面に一体的に固着した加飾成形物が得
られ、この加飾成形物は合成皮革シートの熱による変質
がなく外観が良好であるとともに、合成皮革シート層の
残留応力による成形後の変形もなく意匠性と質感の高い
ものであり、かつ、この加飾成形物はインモールド成形
法によって容易に得ることができる。また、このような
加飾成形物からなるケース本体とケース蓋体を備えた眼
鏡ケースは従来の眼鏡ケースでは得られない高級感を有
するとともに、一定の品質の眼鏡ケースが容易、かつ、
安定して生産できるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加飾成形物の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示される加飾成形物のII−II線における
縦断面図である。
【図3】本発明に使用する合成皮革シートの1例を示す
概略断面図である。
【図4】本発明の加飾成形物の製造に用いるインモール
ド成形用金型の縦断面図である。
【図5】合成皮革シートが雌型に予備固定された状態を
雄型の方向から見た図である。
【図6】型締めが完了した状態を示すインモールド成形
用金型の縦断面図である。
【図7】射出工程が完了した状態を示すインモールド成
形用金型の縦断面図である。
【図8】インモールド成形用金型の形状および本発明の
加飾成形物のフランジ形状を説明するための図である。
【図9】本発明の加飾成形物の製造に用いるインモール
ド成形用金型の他の例を示す縦断面図である。
【図10】成形面付けと合成皮革シートの固定法を説明
するための図である。
【図11】型締めが完了した状態を示すインモールド成
形用金型の縦断面図である。
【図12】射出工程が完了した状態を示すインモールド
成形用金型の縦断面図である。
【図13】加飾成形物を案内治具上に載置した状態およ
び案内治具を用いて加飾成形物のフランジを切断した状
態を示す断面図である。
【図14】案内治具を備えた断裁装置の他の例を示す断
面図である。
【図15】本発明の眼鏡ケースの1例を示す正面図であ
る。
【図16】図15に示される眼鏡ケースを開いた状態を
示す平面図である。
【図17】本発明の眼鏡ケースを構成するケース本体と
下部枠体との係合状態を示す断面図である。
【図18】本発明の眼鏡ケースの他の例を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1…加飾成形物 2…合成皮革シート層 3…樹脂層 5…フランジ 6…表皮 7…基布 11,41…インモールド成形用金型 12,51…雌型 13,61…雄型 24,52…成形キャビッティー 23,55…パーティング面 25…切欠き部 58…掘り込み部 71…案内治具 81,91…眼鏡ケース 82,92…ケース本体 83,93…ケース蓋部 84,94…下部枠体 85,95…上部枠体 87…ストッパー 86a,86b、…インナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 711:08

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インジェクション金型の雄型と雌型との
    間に合成皮革シートを挿入して型締めし、雄型側より溶
    融樹脂を射出することにより得られる表面に合成皮革が
    一体的に固着された加飾成形物において、 前記雌型は成形キャビティー周辺のパーティング面に切
    欠き部を備え、前記雄型は型締め時に前記パーティング
    面との間で前記合成皮革シートを挟んで固定するための
    ストリッパープレートを備え、前記加飾成形物はその外
    周部にフランジを備えたことを特徴とする加飾成形物。
  2. 【請求項2】 インジェクション金型の雄型と雌型との
    間に合成皮革シートを挿入して型締めし、雄型側より溶
    融樹脂を射出することにより得られる表面に合成皮革が
    一体的に固着された加飾成形物において、 前記雌型は成形キャビティー周辺のパーティング面に掘
    り込み部を備え、前記雄型は型締め時に前記雌型のパー
    ティング面との間で前記合成皮革シートの中央部のみを
    挟んで固定するためのストリッパープレートを備え、前
    記加飾成形物はその外周部にフランジを備えたことを特
    徴とする加飾成形物。
  3. 【請求項3】 前記フランジが切断除去され、切断端面
    には合成皮革面と樹脂面とがあることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の加飾成形物。
  4. 【請求項4】 雄型と雌型との間に合成皮革シートを挿
    入して型締めし、雄型側より溶融樹脂を射出することに
    より表面に合成皮革が一体的に固着された加飾成形物を
    得る製造方法において、 成形キャビティー周辺のパーティング面に切欠き部を備
    えた雌型に前記合成皮革シートを載置し、型締め時に雄
    型のストリッパープレートによって前記パーティング面
    との間に前記合成皮革シートを挟んで固定した状態で雄
    型側より溶融樹脂を射出し、外周部にフランジを備えた
    加飾成形物を成形することを特徴とする加飾成形物の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 雄型と雌型との間に合成皮革シートを挿
    入して型締めし、雄型側より溶融樹脂を射出することに
    より表面に合成皮革が一体的に固着された加飾成形物を
    得る製造方法において、 成形キャビティー周辺のパーティング面に掘り込み部を
    備えた雌型に前記合成皮革シートを載置し、型締め時に
    雄型のストリッパープレートによって前記合成皮革シー
    トの中央部のみを前記パーティング面との間で挟んで固
    定した状態で雄型側より溶融樹脂を射出し、外周部にフ
    ランジを備えた加飾成形物を成形することを特徴とする
    加飾成形物の製造方法。
  6. 【請求項6】 案内治具上に前記加飾成形物を載置し前
    記加飾成形物の外周部を一定の寸法に保持した状態で前
    記フランジを切断除去して、フランジのない加飾成形物
    を得ることを特徴とする請求項4または請求項5に記載
    の加飾成形物の製造方法。
  7. 【請求項7】 インジェクション金型の雄型と雌型との
    間に合成皮革シートを挿入して型締めし、雄型側より溶
    融樹脂を射出することにより得られる表面に合成皮革が
    一体的に固着されたケース本体およびケース蓋部とを備
    え、前記ケース本体と前記ケース蓋部は開閉可能に係合
    されていることを特徴とする眼鏡ケース。
  8. 【請求項8】 前記ケース本体および前記ケース蓋部
    は、成形キャビティー周辺のパーティング面に切欠き部
    を備える雌型と型締め時に前記パーティング面との間で
    合成皮革シートを挟んで固定するためのストリッパープ
    レートを備える雄型との間に合成皮革シートを挿入して
    型締めし、雄型側より溶融樹脂を射出して得た外周部に
    フランジを有する成形物の該フランジを切断除去したも
    のであることを特徴とする請求項7に記載の眼鏡ケー
    ス。
  9. 【請求項9】 前記ケース本体および前記ケース蓋部
    は、成形キャビティー周辺のパーティング面に掘り込み
    部を備える雌型と型締め時に前記パーティング面との間
    で前記合成皮革シートの中央部のみを挟んで固定するた
    めのストリッパープレートを備える雄型との間に合成皮
    革シートを挿入して型締めし、雄型側より溶融樹脂を射
    出して得た外周部にフランジを有する成形物の該フラン
    ジを切断除去したものであることを特徴とする請求項7
    に記載の眼鏡ケース。
  10. 【請求項10】 前記合成皮革シートは、基布が発泡樹
    脂を含有する不織布であることを特徴とする請求項7乃
    至請求項9のいずれかに記載の眼鏡ケース。
  11. 【請求項11】 前記ケース本体は、その外周部に下部
    枠体を備え、また、前記ケース蓋部は、その外周部に上
    部枠体を備えることを特徴とする請求項7乃至請求項1
    0のいずれかに記載の眼鏡ケース。
  12. 【請求項12】 前記上部枠体および下部枠体の少なく
    とも一方に眼鏡落下防止用のストッパーを備えることを
    特徴とする請求項11に記載の眼鏡ケース。
  13. 【請求項13】 前記ケース本体と前記ケース蓋体の内
    側に植毛シートからなるインナーを有することを特徴と
    する請求項7乃至請求項12のいずれかに記載の眼鏡ケ
    ース。
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