JPH08117824A - 圧延操業条件の予測方法およびそれを用いた設定制御圧延方法 - Google Patents
圧延操業条件の予測方法およびそれを用いた設定制御圧延方法Info
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- JPH08117824A JPH08117824A JP6259917A JP25991794A JPH08117824A JP H08117824 A JPH08117824 A JP H08117824A JP 6259917 A JP6259917 A JP 6259917A JP 25991794 A JP25991794 A JP 25991794A JP H08117824 A JPH08117824 A JP H08117824A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 圧延操業条件の予測を行う方法およびそれを
用いた設定制御圧延方法を提供する。 【構成】 圧延操業条件の中でたとえば圧延荷重などを
予測し、これに基づいてロール開度を設定して行う設定
制御に関し、過去の操業時の圧延操業条件の実績データ
より新しい条件に対する圧延荷重を高精度に予測する方
法を用いることにより、高寸法精度の製品の圧延を可能
にする。
用いた設定制御圧延方法を提供する。 【構成】 圧延操業条件の中でたとえば圧延荷重などを
予測し、これに基づいてロール開度を設定して行う設定
制御に関し、過去の操業時の圧延操業条件の実績データ
より新しい条件に対する圧延荷重を高精度に予測する方
法を用いることにより、高寸法精度の製品の圧延を可能
にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延などの操業工程に
おいて、実際の操業に先だって機器の設定を行うのに必
要な圧延操業条件の予測を行う方法およびそれを用いた
設定制御圧延方法に関し、この予測を高精度に行うこと
によって製品の品質を高め、また操業の安定を図ろうと
するものである。
おいて、実際の操業に先だって機器の設定を行うのに必
要な圧延操業条件の予測を行う方法およびそれを用いた
設定制御圧延方法に関し、この予測を高精度に行うこと
によって製品の品質を高め、また操業の安定を図ろうと
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、圧延の操業においては、たと
えば所望の板厚の製品を得ようとした場合、素材寸法、
目標製品寸法、圧延条件(圧延機ロール寸法、張力、圧
延温度等)や、素材の種類(化学成分等)などを含む圧
延操業条件から、たとえば圧延荷重を予測し、その予測
圧延荷重から圧延機の弾性変形を計算し、その弾性変形
をキャンセルして所望の板厚を得るようにロールの圧下
位置を設定する作業が行われる。この予測荷重の精度が
不良であると、目標とする板厚の製品が得られないだけ
でなく、特にタンデム圧延の場合においては各スタンド
間での速度バランスが崩れ、通板不良などの操業トラブ
ルを招く。
えば所望の板厚の製品を得ようとした場合、素材寸法、
目標製品寸法、圧延条件(圧延機ロール寸法、張力、圧
延温度等)や、素材の種類(化学成分等)などを含む圧
延操業条件から、たとえば圧延荷重を予測し、その予測
圧延荷重から圧延機の弾性変形を計算し、その弾性変形
をキャンセルして所望の板厚を得るようにロールの圧下
位置を設定する作業が行われる。この予測荷重の精度が
不良であると、目標とする板厚の製品が得られないだけ
でなく、特にタンデム圧延の場合においては各スタンド
間での速度バランスが崩れ、通板不良などの操業トラブ
ルを招く。
【0003】従来、このような圧延条件の設定に際して
は、いわゆる圧延理論を利用して各種の操業条件を変数
として圧延荷重を計算するモデル式を作成して用いてい
た。上記の圧延理論によると、一般に圧延荷重Pは次式
で表される。 P=Q・B・L・Km ……………(1) ここで、Qは圧下力関数、Bは板幅、Lは板とロールの
接触長さ、Km は圧延される材料の変形抵抗である。単
純な板圧延の場合、圧下力関数Qはロールと材料間の摩
擦係数に影響を受けるものの、幾何学的変数から理論的
にほぼ正確な値を計算することができる。
は、いわゆる圧延理論を利用して各種の操業条件を変数
として圧延荷重を計算するモデル式を作成して用いてい
た。上記の圧延理論によると、一般に圧延荷重Pは次式
で表される。 P=Q・B・L・Km ……………(1) ここで、Qは圧下力関数、Bは板幅、Lは板とロールの
接触長さ、Km は圧延される材料の変形抵抗である。単
純な板圧延の場合、圧下力関数Qはロールと材料間の摩
擦係数に影響を受けるものの、幾何学的変数から理論的
にほぼ正確な値を計算することができる。
【0004】上記方法での問題点は、物性値であるKm
を理論的に求めることは不可能に近く、実験や実操業デ
ータから経験的に予測しなければならないことである。
また、特に形鋼や鋼管の圧延のように複雑な圧延におい
ては、Km だけでなく、Qすらも理論的に求めることは
困難であり、圧延荷重の予測は全く経験的にするしかな
い。
を理論的に求めることは不可能に近く、実験や実操業デ
ータから経験的に予測しなければならないことである。
また、特に形鋼や鋼管の圧延のように複雑な圧延におい
ては、Km だけでなく、Qすらも理論的に求めることは
困難であり、圧延荷重の予測は全く経験的にするしかな
い。
【0005】しかし、上記のKm やQは圧延条件に対し
て非常に複雑な非線形的変化を示し、いわゆる重回帰分
析のような線形性を前提にしたモデル式化では適応不十
分なことが多いため、予測計算式を開発するのは容易で
ない。これらをできるだけ正確に求めようとする努力は
なされており、Km においてはたとえば特公平1−3196
4 号公報、形鋼圧延においてはたとえば特公昭51−2543
2 号公報に開示のモデル式などがある。これらの式はあ
る程度の理論をベースに実績値を重回帰分析などを併用
しつつ、できるだけ非線形性を表現できるように作成し
ているが、たいへん複雑な形となっており、その開発に
多大の労力を必要とするばかりでなく、種々の誤差要因
の影響で実操業においては必ずしも十分な精度が得られ
ない欠点がある。
て非常に複雑な非線形的変化を示し、いわゆる重回帰分
析のような線形性を前提にしたモデル式化では適応不十
分なことが多いため、予測計算式を開発するのは容易で
ない。これらをできるだけ正確に求めようとする努力は
なされており、Km においてはたとえば特公平1−3196
4 号公報、形鋼圧延においてはたとえば特公昭51−2543
2 号公報に開示のモデル式などがある。これらの式はあ
る程度の理論をベースに実績値を重回帰分析などを併用
しつつ、できるだけ非線形性を表現できるように作成し
ているが、たいへん複雑な形となっており、その開発に
多大の労力を必要とするばかりでなく、種々の誤差要因
の影響で実操業においては必ずしも十分な精度が得られ
ない欠点がある。
【0006】この欠点を補完する方法として、実操業に
おいて予測値と実績値の差異をオンラインで学習してモ
デル式を補正していく方法が、たとえば特公昭57−4240
4 号公報などに開示されている。しかしこれらの方法は
単に予測値と実績値の比を学習するのみで、平均的な誤
差を除去できても、各条件おのおのの影響を補正するも
のではないため、誤差のばらつきを十分に小さくするこ
とができない。
おいて予測値と実績値の差異をオンラインで学習してモ
デル式を補正していく方法が、たとえば特公昭57−4240
4 号公報などに開示されている。しかしこれらの方法は
単に予測値と実績値の比を学習するのみで、平均的な誤
差を除去できても、各条件おのおのの影響を補正するも
のではないため、誤差のばらつきを十分に小さくするこ
とができない。
【0007】また別の方法として、モデル式の精度を上
げるため、そのモデル式に含まれる係数を鋼種や寸法毎
に区分して用意しておき、いま圧延しようとする材料が
相当する区分のモデル式の係数を用いて予測する方法が
ある。この方法は線形なモデル式を用いつつも、非線形
な現象に対してもある程度対応することが可能である
が、精度を向上させようとするほど前記区分を細かくす
る必要があり、その区分毎に係数の調整が必要で、調整
作業は膨大なものとなる。また、区分の境界で推定値が
不連続になるという問題がある。これらの欠点を解消す
るために、区分間で補間を施した例(たとえば特公平5
−55203 号公報参照)もあるが、前記不連続が解消され
たとしても、精度を維持するためには依然多数の区分分
割が必要である。
げるため、そのモデル式に含まれる係数を鋼種や寸法毎
に区分して用意しておき、いま圧延しようとする材料が
相当する区分のモデル式の係数を用いて予測する方法が
ある。この方法は線形なモデル式を用いつつも、非線形
な現象に対してもある程度対応することが可能である
が、精度を向上させようとするほど前記区分を細かくす
る必要があり、その区分毎に係数の調整が必要で、調整
作業は膨大なものとなる。また、区分の境界で推定値が
不連続になるという問題がある。これらの欠点を解消す
るために、区分間で補間を施した例(たとえば特公平5
−55203 号公報参照)もあるが、前記不連続が解消され
たとしても、精度を維持するためには依然多数の区分分
割が必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の方法はいずれも、圧延荷重などの予測にお
いて、労力のかかるモデル式開発が必要であったり、別
途学習方法を開発する必要があったり、また区分分割法
においては膨大な係数調整が必要であったりと、その開
発、メンテナンスに非常に手間がかさむばかりでなく、
その精度も不十分なものが多かった。
ような従来の方法はいずれも、圧延荷重などの予測にお
いて、労力のかかるモデル式開発が必要であったり、別
途学習方法を開発する必要があったり、また区分分割法
においては膨大な係数調整が必要であったりと、その開
発、メンテナンスに非常に手間がかさむばかりでなく、
その精度も不十分なものが多かった。
【0009】本発明の目的は、かかる圧延などの物理現
象の推定を高精度に、かつ簡便にすることによって製品
寸法の高精度化、操業の安定化および省力化を達成する
ことにある。
象の推定を高精度に、かつ簡便にすることによって製品
寸法の高精度化、操業の安定化および省力化を達成する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属材の圧延
操業条件を予測するにあたり、過去の操業時の圧延操業
条件の実績値Yj ならびにm個の異なる条件(X1 j ,
X2 j , …Xm j )からなる実績データ群を蓄積してお
き、圧延前に設定条件(X1 , X2 , …Xm )における
予測したい値Yを前記実績データ群から予測する方法に
おいて、該設定条件と前記の各実績データにおける条件
の差を表現する変数rを各実績データ毎に計算し、rを
変数とする重み関数w(r)を定義し、Yに対して前記
設定条件(X1 , X2 , …Xm )を変数とする関係式に
て定義しておいて、前記Yを、前記実績データのすべて
もしくは一部に関する前記関係式を用いたときの残差の
2乗と前記重みの積の総和を最小とするように選択する
ことを特徴とする圧延操業条件の予測方法である。な
お、予測値Yと設定条件(X1 , X2 , …Xm )の関係
式が各変数の影響係数K1 , K2 , …Km を含む線形結
合で表され、予測値Yを影響係数K1 , K2 , …Km で
同時に求めるようにしてもよい。
操業条件を予測するにあたり、過去の操業時の圧延操業
条件の実績値Yj ならびにm個の異なる条件(X1 j ,
X2 j , …Xm j )からなる実績データ群を蓄積してお
き、圧延前に設定条件(X1 , X2 , …Xm )における
予測したい値Yを前記実績データ群から予測する方法に
おいて、該設定条件と前記の各実績データにおける条件
の差を表現する変数rを各実績データ毎に計算し、rを
変数とする重み関数w(r)を定義し、Yに対して前記
設定条件(X1 , X2 , …Xm )を変数とする関係式に
て定義しておいて、前記Yを、前記実績データのすべて
もしくは一部に関する前記関係式を用いたときの残差の
2乗と前記重みの積の総和を最小とするように選択する
ことを特徴とする圧延操業条件の予測方法である。な
お、予測値Yと設定条件(X1 , X2 , …Xm )の関係
式が各変数の影響係数K1 , K2 , …Km を含む線形結
合で表され、予測値Yを影響係数K1 , K2 , …Km で
同時に求めるようにしてもよい。
【0011】また、金属材を圧延する工程において、あ
らかじめ設定圧延条件から圧延操業条件を予測し、その
予測値に基づいてロール隙を設定して圧延を行う設定制
御圧延において、前記予測に請求項1または2に記載の
方法を用いることを特徴とする設定制御圧延方法であ
る。さらに、実際に最も現象が複雑で予測の難しい圧延
荷重の予測に本方法を用いることにより、大幅な予測精
度の向上を図ることができ、この圧延荷重を用いて設定
制御圧延することができる。
らかじめ設定圧延条件から圧延操業条件を予測し、その
予測値に基づいてロール隙を設定して圧延を行う設定制
御圧延において、前記予測に請求項1または2に記載の
方法を用いることを特徴とする設定制御圧延方法であ
る。さらに、実際に最も現象が複雑で予測の難しい圧延
荷重の予測に本方法を用いることにより、大幅な予測精
度の向上を図ることができ、この圧延荷重を用いて設定
制御圧延することができる。
【0012】
【作 用】本発明による方法においては、以前の操業に
おける操業条件とその結果のデータを多数蓄積してお
き、その条件と結果の組み合わせを直接用いて、新たな
条件に対する結果を推定する。いま、予測したい圧延操
業条件のある値(圧延荷重など)をYとし、Yに影響を
与えると考えられる変数がX1 〜Xm のm個あるとす
る。過去の実績データとしてYとX1 〜Xm の組がm個
得られているとして、この実績データを、j番目の実績
データという意味で右上に添え字jをつけてYj とX1
j 〜Xm j として表す。そして、任意の条件X1 〜Xm
におけるYの値を前記実績データ群Yj とX1 j 〜Xm
j (j=1〜n)から予測する。
おける操業条件とその結果のデータを多数蓄積してお
き、その条件と結果の組み合わせを直接用いて、新たな
条件に対する結果を推定する。いま、予測したい圧延操
業条件のある値(圧延荷重など)をYとし、Yに影響を
与えると考えられる変数がX1 〜Xm のm個あるとす
る。過去の実績データとしてYとX1 〜Xm の組がm個
得られているとして、この実績データを、j番目の実績
データという意味で右上に添え字jをつけてYj とX1
j 〜Xm j として表す。そして、任意の条件X1 〜Xm
におけるYの値を前記実績データ群Yj とX1 j 〜Xm
j (j=1〜n)から予測する。
【0013】このために、本発明では計算したい条件
と、実績値のある条件との条件の近さを表すパラメータ
rを定義する。このrの定義の仕方は種々考えられる
が、一つの好適な例は以下の通りである。j番目の実績
データについて考えれば、まず各変数の条件差を次のよ
うに計算する。 Δxi j =Xi −Xi j (i=1〜m) …………(2) 次にj番目の実績データに関するrj を次のように定義
する。
と、実績値のある条件との条件の近さを表すパラメータ
rを定義する。このrの定義の仕方は種々考えられる
が、一つの好適な例は以下の通りである。j番目の実績
データについて考えれば、まず各変数の条件差を次のよ
うに計算する。 Δxi j =Xi −Xi j (i=1〜m) …………(2) 次にj番目の実績データに関するrj を次のように定義
する。
【0014】
【数1】
【0015】この場合のrは、変数X1 〜Xm を軸に持
つm次元空間を考えたときの、条件間の幾何学的距離に
相当する。つぎに、YとYj の関係を関数式で表す。こ
の式は任意でよいが、好適な例を示せば下記(4) 式のよ
うになる。
つm次元空間を考えたときの、条件間の幾何学的距離に
相当する。つぎに、YとYj の関係を関数式で表す。こ
の式は任意でよいが、好適な例を示せば下記(4) 式のよ
うになる。
【0016】
【数2】
【0017】ここで、Ki は変数Xi のYに対する影響
係数を表し、この時点では未知である。Re j は残差を
表す。なお、上記した(4) 式はYを変数X1 ,X2 …X
m の線形結合で表した式になっている。次にパラメータ
rの関数である重み関数w(r)を定義する。このw
(r)の関数形は本モデルの特性を決定する重要なもの
であり、rが0の時w(r)が最大で、rが大きい程w
(r)が小さくなって0に近づく関数形が望ましい。こ
れについては実施例において後に詳しく述べる。
係数を表し、この時点では未知である。Re j は残差を
表す。なお、上記した(4) 式はYを変数X1 ,X2 …X
m の線形結合で表した式になっている。次にパラメータ
rの関数である重み関数w(r)を定義する。このw
(r)の関数形は本モデルの特性を決定する重要なもの
であり、rが0の時w(r)が最大で、rが大きい程w
(r)が小さくなって0に近づく関数形が望ましい。こ
れについては実施例において後に詳しく述べる。
【0018】次に(4) 式の残差のRe j の重み付き残差
の、前記実績データに関する総和Fを次のように定義す
る。
の、前記実績データに関する総和Fを次のように定義す
る。
【0019】
【数3】
【0020】このFには未知数であるYとK1 〜Km が
含まれているので、Fを最小とするようなYとK1 〜K
m を選択することにより、予測値Yが決定される。また
この例では、同時に影響係数K1 〜Km も同時に定まる
ので非常に好都合である。Fを最小化するYとK1 〜K
m を決定する計算方法は以下の通りである。表記を簡便
にするために行列を用いて表記すると、
含まれているので、Fを最小とするようなYとK1 〜K
m を選択することにより、予測値Yが決定される。また
この例では、同時に影響係数K1 〜Km も同時に定まる
ので非常に好都合である。Fを最小化するYとK1 〜K
m を決定する計算方法は以下の通りである。表記を簡便
にするために行列を用いて表記すると、
【0021】
【数4】
【0022】とおくと、 F=(Y−X・b)T ・w・(Y−X・b) =YT ・w・Y−2bT ・XT ・w・Y+bT ・XT ・w・X・b …………(6) である。ここで上付きの“T”は転置行列を表す。Fが
最小となるbを求めるためには、
最小となるbを求めるためには、
【0023】
【数5】
【0024】とおけばよい。すなわち、 b=(XT ・w・X)-1・XT ・w・Y …………(8) となる。上付き“−1”は逆行列を表す。この(8) 式は
連立1次方程式の形になるので、計算機を用いれば容易
に解くことができ、行列b、すなわち計算したいYおよ
び各変数の影響係数Ki を求めることができる。
連立1次方程式の形になるので、計算機を用いれば容易
に解くことができ、行列b、すなわち計算したいYおよ
び各変数の影響係数Ki を求めることができる。
【0025】上記の例は本発明方法の最も基本的な形で
あり、様々な修正改良が可能である。たとえば(2) ,
(3) 式において条件距離rを求める際において、変数X
にたとえば板厚や圧延温度を直接使うと不都合を生じる
場合がある。つまり板厚1mmの違いと温度10℃の違いが
圧延荷重に及ぼす影響を考えたとき、単に数字が10倍違
うからといって温度の影響が大きいとは言えないからで
ある。このような不都合を避けるためには変数ΔXi j
を規格化する必要がある。最も一般的な例は、 ΔXi j =Xi −Xi j …………(9) とおいて、変数ΔXi j の実績データのなかでの平均値
と標準偏差を計算し、(2) 式の代わりに下記(2a)式を用
いてΔXi j を、
あり、様々な修正改良が可能である。たとえば(2) ,
(3) 式において条件距離rを求める際において、変数X
にたとえば板厚や圧延温度を直接使うと不都合を生じる
場合がある。つまり板厚1mmの違いと温度10℃の違いが
圧延荷重に及ぼす影響を考えたとき、単に数字が10倍違
うからといって温度の影響が大きいとは言えないからで
ある。このような不都合を避けるためには変数ΔXi j
を規格化する必要がある。最も一般的な例は、 ΔXi j =Xi −Xi j …………(9) とおいて、変数ΔXi j の実績データのなかでの平均値
と標準偏差を計算し、(2) 式の代わりに下記(2a)式を用
いてΔXi j を、
【0026】
【数6】
【0027】と定義すれば問題は解消される。このよう
な規格化の方法はこれ以外にも、実際の現象に応じて種
々の方法を用いることができる。また、前出(4) 式にお
いて、YとX1 ,X2 …Xm の関係式を線形結合の形で
表したが、これ以外にも種々の形式が可能であり、たと
えば下記(4a)式のようなΔxi (すなわちXi )の2次
式形式なども可能である。
な規格化の方法はこれ以外にも、実際の現象に応じて種
々の方法を用いることができる。また、前出(4) 式にお
いて、YとX1 ,X2 …Xm の関係式を線形結合の形で
表したが、これ以外にも種々の形式が可能であり、たと
えば下記(4a)式のようなΔxi (すなわちXi )の2次
式形式なども可能である。
【0028】
【数7】
【0029】本発明の方法を従来法と比較して概念的に
説明すれば、図1(a) 〜(c) のようになる。図では簡単
のために変数Xが一つの場合について示しているが、変
数Xに対する実績の結果Yが図中のプロット点で表され
るように得られているとき、最も簡単な方法である重回
帰分析を用いた場合、得られるモデル式は、図1(a)に
示すような直線で表される。これは重回帰分析がモデル
の線形性を仮定しているためである。重回帰分析では、
このような方式故に、XとYの関係が非線形(曲線)と
なる場合に誤差が大きくなる場合がある。
説明すれば、図1(a) 〜(c) のようになる。図では簡単
のために変数Xが一つの場合について示しているが、変
数Xに対する実績の結果Yが図中のプロット点で表され
るように得られているとき、最も簡単な方法である重回
帰分析を用いた場合、得られるモデル式は、図1(a)に
示すような直線で表される。これは重回帰分析がモデル
の線形性を仮定しているためである。重回帰分析では、
このような方式故に、XとYの関係が非線形(曲線)と
なる場合に誤差が大きくなる場合がある。
【0030】このような誤差を小さくするために、図1
(b) に示すように変数Xの条件範囲をいくつかの範囲に
区切り、それぞれの区分において独立したモデル式、ま
たはモデル式の係数を独立に決める方法が、前述の区分
分割法である。この方法により、ある程度の非線形な現
象に対応することが可能になるが、またメンテナンスの
負荷増大や、区分の境界での精度が十分でない問題があ
ることも前述の通りである。
(b) に示すように変数Xの条件範囲をいくつかの範囲に
区切り、それぞれの区分において独立したモデル式、ま
たはモデル式の係数を独立に決める方法が、前述の区分
分割法である。この方法により、ある程度の非線形な現
象に対応することが可能になるが、またメンテナンスの
負荷増大や、区分の境界での精度が十分でない問題があ
ることも前述の通りである。
【0031】これに対し、本発明の方法は図1(c) のよ
うな構成となる。すなわち図1(b)のようにデータの区
分をあらかじめ固定して決めておくのではなく、今まさ
に計算したい条件の周囲のデータを使用し、その条件範
囲を十分小さくして、その範囲内で関数が直線などの簡
易な式で表せるものとして関数Yの値を計算する。その
条件範囲は重み関数wによって決定される。条件範囲は
計算したい条件に対して常に最適に選択されるため、区
分境界における精度の悪化の問題はなく、また区分増大
に伴うメンテナンスの問題も一切ない。したがって従来
法に比べて格段に予測精度が向上する。
うな構成となる。すなわち図1(b)のようにデータの区
分をあらかじめ固定して決めておくのではなく、今まさ
に計算したい条件の周囲のデータを使用し、その条件範
囲を十分小さくして、その範囲内で関数が直線などの簡
易な式で表せるものとして関数Yの値を計算する。その
条件範囲は重み関数wによって決定される。条件範囲は
計算したい条件に対して常に最適に選択されるため、区
分境界における精度の悪化の問題はなく、また区分増大
に伴うメンテナンスの問題も一切ない。したがって従来
法に比べて格段に予測精度が向上する。
【0032】また、本発明においては、使用する実績デ
ータ群を適宜新しいものに交換していけば、現象が時系
列的に変化していく場合にも追随できる。つまり、計算
機に蓄えられている実績データファイルを更新するだけ
で、極めて簡便に学習機能をあわせもたせることが可能
である。また、板圧延ではロール交換後、圧延本数を重
ねていくにつれ、ロール表面状態が変化し、同一条件で
圧延しても圧延荷重が変化していくことが知られてい
る。このような場合は例えば、ロール交換してからの圧
延本数、または圧延距離といったパラメータを変数に加
えるだけで、このような荷重変動にも容易に追随させる
ことが可能となる。
ータ群を適宜新しいものに交換していけば、現象が時系
列的に変化していく場合にも追随できる。つまり、計算
機に蓄えられている実績データファイルを更新するだけ
で、極めて簡便に学習機能をあわせもたせることが可能
である。また、板圧延ではロール交換後、圧延本数を重
ねていくにつれ、ロール表面状態が変化し、同一条件で
圧延しても圧延荷重が変化していくことが知られてい
る。このような場合は例えば、ロール交換してからの圧
延本数、または圧延距離といったパラメータを変数に加
えるだけで、このような荷重変動にも容易に追随させる
ことが可能となる。
【0033】
〔実施例1〕本発明を、H型鋼のユニバーサル圧延時の
圧延荷重の予測に用いた例を以下に示す。まず、操業実
績データをもとに、各圧延パスにおけるウエブ内幅Bw
、フランジ幅Bf 、圧延後ウエブ厚みtw 、圧延後フ
ランジ厚みtf 、ウエブ圧下率rw、フランジ圧下率rf
、ウエブ温度Tw 、フランジ温度Tf 、圧延速度VR
、水平ロール半径Rh 、垂直ロール半径Rv とその圧
延パスの直前におけるエッジャによるフランジ幅圧下量
ΔBf の12変数からなる圧延条件と、水平ロール圧延荷
重Ph 、垂直ロール圧延荷重Pv を一つのデータ単位と
して約 600パス分のデータを蓄積したデータベース1を
作成した。
圧延荷重の予測に用いた例を以下に示す。まず、操業実
績データをもとに、各圧延パスにおけるウエブ内幅Bw
、フランジ幅Bf 、圧延後ウエブ厚みtw 、圧延後フ
ランジ厚みtf 、ウエブ圧下率rw、フランジ圧下率rf
、ウエブ温度Tw 、フランジ温度Tf 、圧延速度VR
、水平ロール半径Rh 、垂直ロール半径Rv とその圧
延パスの直前におけるエッジャによるフランジ幅圧下量
ΔBf の12変数からなる圧延条件と、水平ロール圧延荷
重Ph 、垂直ロール圧延荷重Pv を一つのデータ単位と
して約 600パス分のデータを蓄積したデータベース1を
作成した。
【0034】これらのデータはBw については使用した
水平ロールの胴長を、Bf についてはあらかじめ作成し
ておいたフランジ幅予測式の計算結果を、tw ,tf に
ついては圧下設定値と実績圧延荷重から、それぞれあら
かじめ求めておいた圧延機伸び式を用いて計算した値
を、Tw ,Tf とPh ,Pv については実測値を、r
w,rf ,ΔBf については前パスと現パスのtw ,tf
およびBf から計算した値をそれぞれ用いた。
水平ロールの胴長を、Bf についてはあらかじめ作成し
ておいたフランジ幅予測式の計算結果を、tw ,tf に
ついては圧下設定値と実績圧延荷重から、それぞれあら
かじめ求めておいた圧延機伸び式を用いて計算した値
を、Tw ,Tf とPh ,Pv については実測値を、r
w,rf ,ΔBf については前パスと現パスのtw ,tf
およびBf から計算した値をそれぞれ用いた。
【0035】次に上記したのと全く同様な方法で別の圧
延チャンスにおける操業データを収集し、前記データベ
ース1とは別の圧延条件からなるデータベース2を作成
した。このデータベース2は本発明方法の精度検証用に
用いられる。上記データベース1を本モデルの実績デー
タとし、それとは異なるデータであるデータベース2内
の荷重を前記(4) 式の関係式にて予測計算して実績値と
比較した例を以下に示す。図2(a) は従来の重回帰法で
の結果である。本モデルでは、w(r)=1(一定)と
すると、通常の重回帰と全く同じ推定値が得られる。こ
の場合で水平ロール荷重、垂直ロール荷重それぞれの実
測値/予測値の標準偏差は約14〜17%であった。
延チャンスにおける操業データを収集し、前記データベ
ース1とは別の圧延条件からなるデータベース2を作成
した。このデータベース2は本発明方法の精度検証用に
用いられる。上記データベース1を本モデルの実績デー
タとし、それとは異なるデータであるデータベース2内
の荷重を前記(4) 式の関係式にて予測計算して実績値と
比較した例を以下に示す。図2(a) は従来の重回帰法で
の結果である。本モデルでは、w(r)=1(一定)と
すると、通常の重回帰と全く同じ推定値が得られる。こ
の場合で水平ロール荷重、垂直ロール荷重それぞれの実
測値/予測値の標準偏差は約14〜17%であった。
【0036】次に本発明法により、図2(b) に示すよう
に、重み関数wを、r≦定数(この場合は√12)のとき
w=1、r>√12のときw=0とした例である。この重
み関数wとパラメータrの関係を図3(a) に示す。ただ
し、以下においては、各変数は(2a)式によって規格化し
た。この意味は図1(c) における参照対象区間幅が±√
12であることを意味する。この場合においては、各荷重
の予測誤差の標準偏差は約11〜14%と従来より向上し
た。
に、重み関数wを、r≦定数(この場合は√12)のとき
w=1、r>√12のときw=0とした例である。この重
み関数wとパラメータrの関係を図3(a) に示す。ただ
し、以下においては、各変数は(2a)式によって規格化し
た。この意味は図1(c) における参照対象区間幅が±√
12であることを意味する。この場合においては、各荷重
の予測誤差の標準偏差は約11〜14%と従来より向上し
た。
【0037】次に重み関数wを、w(r)=1/(r2
+1)として、図3(b) に示すように重み関数wが、パ
ラメータrが大になるにつれて次第に小さくなるように
した場合の例を図2(c) に示す。この場合は各荷重の予
測精度は上記標準偏差で約8%と、格段に向上する。す
なわち一般には重み関数wが急峻な形をとるほど予測精
度が向上する。これは図1(c) における参照区間幅が狭
くなることによる。
+1)として、図3(b) に示すように重み関数wが、パ
ラメータrが大になるにつれて次第に小さくなるように
した場合の例を図2(c) に示す。この場合は各荷重の予
測精度は上記標準偏差で約8%と、格段に向上する。す
なわち一般には重み関数wが急峻な形をとるほど予測精
度が向上する。これは図1(c) における参照区間幅が狭
くなることによる。
【0038】そこで、重み関数wを、図3(c) に示すよ
うに、さらに急峻にw(r)=1/(r6 +1)とした
例を図2(d) に示す。この場合は各荷重の予測精度は約
9〜10%とかえって悪化した。この原因としては、参照
区間幅を余りにも狭くしたために、参照するデータ数が
少なすぎ、実績データの誤差としてのばらつきの影響を
受けて精度が悪化したことによるものと考えられる。い
ずれにしても重み関数の形には最適なものが存在する。
重み関数を最適にするには、たとえばw=1/(rs +
1)としておき、sを種々変化させて予測精度を調べれ
ばよく、計算機を用いれば容易に最適なものを選択する
ことができる。上記の例ではs=2がほぼ最適であっ
た。
うに、さらに急峻にw(r)=1/(r6 +1)とした
例を図2(d) に示す。この場合は各荷重の予測精度は約
9〜10%とかえって悪化した。この原因としては、参照
区間幅を余りにも狭くしたために、参照するデータ数が
少なすぎ、実績データの誤差としてのばらつきの影響を
受けて精度が悪化したことによるものと考えられる。い
ずれにしても重み関数の形には最適なものが存在する。
重み関数を最適にするには、たとえばw=1/(rs +
1)としておき、sを種々変化させて予測精度を調べれ
ばよく、計算機を用いれば容易に最適なものを選択する
ことができる。上記の例ではs=2がほぼ最適であっ
た。
【0039】〔実施例2〕次に、本発明による予測方法
を用いて、実際にH型鋼圧延工場において圧延制御を行
った例について示す。図4は形鋼圧延工場のレイアウト
の説明図である。図中、1は加熱炉、2はブレークダウ
ン圧延機、3は粗ユニバーサル圧延機、4はエッジャ圧
延機、5は寸法測定装置、6は圧延材の温度を測定する
温度測定装置、7は仕上げユニバーサル圧延機である。
圧延材は加熱炉1で所定の温度まで加熱された後、ブレ
ークダウン圧延機2で複数回圧延され、次に粗ユニバー
サル圧延機3とエッジャ圧延機4の組からなる圧延機に
て数回往復して圧延され、その後に仕上げユニバーサル
圧延機7にて1パスで仕上げ圧延されて製品に仕上が
る。本例では粗ユニバーサル圧延機3を対象に設定制御
を行った。
を用いて、実際にH型鋼圧延工場において圧延制御を行
った例について示す。図4は形鋼圧延工場のレイアウト
の説明図である。図中、1は加熱炉、2はブレークダウ
ン圧延機、3は粗ユニバーサル圧延機、4はエッジャ圧
延機、5は寸法測定装置、6は圧延材の温度を測定する
温度測定装置、7は仕上げユニバーサル圧延機である。
圧延材は加熱炉1で所定の温度まで加熱された後、ブレ
ークダウン圧延機2で複数回圧延され、次に粗ユニバー
サル圧延機3とエッジャ圧延機4の組からなる圧延機に
て数回往復して圧延され、その後に仕上げユニバーサル
圧延機7にて1パスで仕上げ圧延されて製品に仕上が
る。本例では粗ユニバーサル圧延機3を対象に設定制御
を行った。
【0040】粗ユニバーサル圧延機3には、水平ロール
の圧下位置を制御する水平ロール圧下位置制御装置8と
垂直ロールの圧下位置を制御する垂直ロール圧下位置制
御装置9が取付けられており、これらの水平および垂直
ロール圧下位置制御装置8,9には圧下設定位置指令装
置10が接続されており、この圧下設定位置指令装置10に
はさらに計算機11、設定圧延条件入力装置12が接続され
ている。寸法測定装置5と温度測定装置6の出力は計算
機11に入力されるよう接続され、よって圧下設定がなさ
れる。
の圧下位置を制御する水平ロール圧下位置制御装置8と
垂直ロールの圧下位置を制御する垂直ロール圧下位置制
御装置9が取付けられており、これらの水平および垂直
ロール圧下位置制御装置8,9には圧下設定位置指令装
置10が接続されており、この圧下設定位置指令装置10に
はさらに計算機11、設定圧延条件入力装置12が接続され
ている。寸法測定装置5と温度測定装置6の出力は計算
機11に入力されるよう接続され、よって圧下設定がなさ
れる。
【0041】まず、圧延前に作業員が設定圧延条件(目
標厚みなど)を設定圧延条件入力装置12から入力する。
該圧延材がpパス圧延される予定であればpパス分の条
件を入力しておく。計算機11には、上記実施例1で示し
た方法により圧延荷重を予測するプログラムと過去の実
績データが保存されており、計算機11はこれによってp
パス分の水平、垂直各ロールに作用する予測荷重を計算
し、さらにそれに基づいて各ロールの圧下設定位置を計
算し、圧下設定位置指令装置10に伝送する。なお、この
計算においては、圧延中の材料温度を予測する温度予測
モデルと、圧延機の弾性変形を予測するミル定数式が必
要であるが、これはあらかじめ作成しておいた簡易式を
用いた。
標厚みなど)を設定圧延条件入力装置12から入力する。
該圧延材がpパス圧延される予定であればpパス分の条
件を入力しておく。計算機11には、上記実施例1で示し
た方法により圧延荷重を予測するプログラムと過去の実
績データが保存されており、計算機11はこれによってp
パス分の水平、垂直各ロールに作用する予測荷重を計算
し、さらにそれに基づいて各ロールの圧下設定位置を計
算し、圧下設定位置指令装置10に伝送する。なお、この
計算においては、圧延中の材料温度を予測する温度予測
モデルと、圧延機の弾性変形を予測するミル定数式が必
要であるが、これはあらかじめ作成しておいた簡易式を
用いた。
【0042】この準備が終了した後、ブレークダウン圧
延機2でブレークダウン圧延を終えた圧延材が粗ユニバ
ーサル圧延機3に進入し、粗圧延が開始される。このと
き、圧下設定位置指令装置10は、上記で計算済みの圧下
設定値に基づき、各パスの圧下指令を水平および垂直ロ
ール圧下位置制御装置8,9に出力して予定の圧延を進
行させる。
延機2でブレークダウン圧延を終えた圧延材が粗ユニバ
ーサル圧延機3に進入し、粗圧延が開始される。このと
き、圧下設定位置指令装置10は、上記で計算済みの圧下
設定値に基づき、各パスの圧下指令を水平および垂直ロ
ール圧下位置制御装置8,9に出力して予定の圧延を進
行させる。
【0043】この圧延の途中において、寸法測定装置5
がウエブとフランジの厚みの実績値を、温度測定装置6
がウエブ、フランジの実績温度をそれぞれ測定し、計算
機11に送信する。そして計算機11は目標厚と実績厚、お
よび予測温度と実績温度の差をパス毎に比較する。本発
明法による荷重予測が高精度であると言えどもその予測
誤差、およびミル定数式の誤差により、途中パスの実績
厚みは目標のそれとずれが生じる場合がある。また材料
温度モデルの誤差による圧延温度のずれは圧延荷重に影
響を与え、次パス以降の厚み精度を悪くする原因とな
る。たとえば、途中パスにおいて実績厚みが目標値より
大きい場合、次のパスでは圧下率を大きくしなければ目
標とする厚みは得られない。また、実績温度が予測値よ
りも低かった場合、次パス以降の圧延荷重は予測よりも
大きくなるので、圧下を予定より締め込む必要が生ず
る。いずれにしてもここで圧延荷重の再計算が必要とな
る。
がウエブとフランジの厚みの実績値を、温度測定装置6
がウエブ、フランジの実績温度をそれぞれ測定し、計算
機11に送信する。そして計算機11は目標厚と実績厚、お
よび予測温度と実績温度の差をパス毎に比較する。本発
明法による荷重予測が高精度であると言えどもその予測
誤差、およびミル定数式の誤差により、途中パスの実績
厚みは目標のそれとずれが生じる場合がある。また材料
温度モデルの誤差による圧延温度のずれは圧延荷重に影
響を与え、次パス以降の厚み精度を悪くする原因とな
る。たとえば、途中パスにおいて実績厚みが目標値より
大きい場合、次のパスでは圧下率を大きくしなければ目
標とする厚みは得られない。また、実績温度が予測値よ
りも低かった場合、次パス以降の圧延荷重は予測よりも
大きくなるので、圧下を予定より締め込む必要が生ず
る。いずれにしてもここで圧延荷重の再計算が必要とな
る。
【0044】よって、計算機11は上記のようなずれが規
定値を超えた場合、圧延荷重の再計算を行う。この方法
としてこの例では以下の方法で行う。次パスにおいて、
圧延後の厚みを目標とするための、圧延前におけるウエ
ブ、フランジの厚みの実績と目標のずれに起因する圧下
率の補正分をそれぞれΔrw, Δrf とし、ウエブ、フ
ランジの圧延温度の実績値と予測値との差をそれぞれΔ
Tw , ΔTf とする。一方、粗圧延開始前の荷重予測の
段階で、上記の実施例1で説明したとおり、各変数の荷
重に及ぼす影響係数Kが既に計算されている。そこで該
当パスにおける前記影響係数K1 〜Km の内、変数rw
,rf およびTw ,Tf に関する水平ロール荷重に対
する影響係数をそれぞれKHrw,KHrf,KHTw,KHTfとし、
同じく垂直ロール荷重に対する影響係数をそれぞれKVr
w,KVrf,KVTw,KVTfとして、以下の式により水平ロー
ル荷重PHと垂直ロール荷重PVの再計算を行う。
定値を超えた場合、圧延荷重の再計算を行う。この方法
としてこの例では以下の方法で行う。次パスにおいて、
圧延後の厚みを目標とするための、圧延前におけるウエ
ブ、フランジの厚みの実績と目標のずれに起因する圧下
率の補正分をそれぞれΔrw, Δrf とし、ウエブ、フ
ランジの圧延温度の実績値と予測値との差をそれぞれΔ
Tw , ΔTf とする。一方、粗圧延開始前の荷重予測の
段階で、上記の実施例1で説明したとおり、各変数の荷
重に及ぼす影響係数Kが既に計算されている。そこで該
当パスにおける前記影響係数K1 〜Km の内、変数rw
,rf およびTw ,Tf に関する水平ロール荷重に対
する影響係数をそれぞれKHrw,KHrf,KHTw,KHTfとし、
同じく垂直ロール荷重に対する影響係数をそれぞれKVr
w,KVrf,KVTw,KVTfとして、以下の式により水平ロー
ル荷重PHと垂直ロール荷重PVの再計算を行う。
【0045】 PH=PH0 +KHrw・Δrw+KHrf・Δrf+KHTw・ΔTw+KHTf・ΔTf ・・・(10) PV=PV0 +KVrw・Δrw+KVrf・Δrf+KVTw・ΔTw+KVTf・ΔTf ・・・(11) ただし、PH0 、PV0 はそれぞれPH、PVの初めの予測値で
ある。計算機11は、このようにして再計算した荷重よ
り、ミル定数式を用いて各ロールの圧下設定位置を再計
算して圧下設定位置指令装置10に送信し、圧下設定位置
指令装置10は修正された圧下設定位置に基づき、次パス
以降の圧延を続行させる。
ある。計算機11は、このようにして再計算した荷重よ
り、ミル定数式を用いて各ロールの圧下設定位置を再計
算して圧下設定位置指令装置10に送信し、圧下設定位置
指令装置10は修正された圧下設定位置に基づき、次パス
以降の圧延を続行させる。
【0046】このような方法であるので、本発明の制御
方法は極めて高い制御精度を有する。制御した結果とし
て、表1に製品におけるウエブ、フランジの厚み精度
(実績と目標値の差の標準偏差)を、「制御なし」、
「従来法(重回帰法)」、「本発明法」と比較して示
す。これにより、本発明の方法の有利さが明らかになっ
た。
方法は極めて高い制御精度を有する。制御した結果とし
て、表1に製品におけるウエブ、フランジの厚み精度
(実績と目標値の差の標準偏差)を、「制御なし」、
「従来法(重回帰法)」、「本発明法」と比較して示
す。これにより、本発明の方法の有利さが明らかになっ
た。
【0047】
【表1】
【0048】ところで前記荷重の再計算について、上記
例では(10),(11)式を用いたと説明したがこの理由につ
いて補足しておく。すなわち、本発明法は、従来のモデ
ル式による方法および重回帰などによる方法に比べ、若
干計算時間が多くなる。圧延前のように時間が十分余裕
のある段階ではこれは全く問題にならないが、パス間で
の圧延荷重再計算の際には、パス間時間が数秒と短く、
圧下設定の変更にかなり時間が必要なため、極めて短い
時間に計算を終了させる必要がある。この場合は、前述
のように予測荷重と同時に求められた影響係数をもちい
れば、(10),(11)式などのように極めて簡単な計算で済
ませることができ、したがって計算時間の問題は有効に
回避される。また前述のΔrw, Δrf, ΔTw, ΔTfなどの
値は小さいので、再計算された予測荷重も精度は十分保
たれる。もし、計算機11の能力が十分に高いのであれ
ば、パス間での荷重再計算にも前記実施例1の方法を用
いれば、より精度の高い制御が可能である。
例では(10),(11)式を用いたと説明したがこの理由につ
いて補足しておく。すなわち、本発明法は、従来のモデ
ル式による方法および重回帰などによる方法に比べ、若
干計算時間が多くなる。圧延前のように時間が十分余裕
のある段階ではこれは全く問題にならないが、パス間で
の圧延荷重再計算の際には、パス間時間が数秒と短く、
圧下設定の変更にかなり時間が必要なため、極めて短い
時間に計算を終了させる必要がある。この場合は、前述
のように予測荷重と同時に求められた影響係数をもちい
れば、(10),(11)式などのように極めて簡単な計算で済
ませることができ、したがって計算時間の問題は有効に
回避される。また前述のΔrw, Δrf, ΔTw, ΔTfなどの
値は小さいので、再計算された予測荷重も精度は十分保
たれる。もし、計算機11の能力が十分に高いのであれ
ば、パス間での荷重再計算にも前記実施例1の方法を用
いれば、より精度の高い制御が可能である。
【0049】〔実施例3〕以上の発明においては、圧延
荷重を予測することを中心に説明した。しかし本発明の
予測方法は、物理的構成を用いて構築されていないの
で、他の物理量を予測する方法としても用いることがで
きる。たとえば前記H型鋼圧延に関して言えば、フラン
ジ幅の予測およびこれを用いたフランジ幅制御である。
フランジ幅は前出図4においてエッジャ圧延機4で圧下
されるが、ユニバーサル圧延段階においてフランジ端部
が自由面となり、フランジ幅拡がりを起こす。このた
め、フランジ幅を所定寸法に制御するためには、ユニバ
ーサル圧延でのフランジ幅拡がりを予測し、これを見込
んだ形でエッジャ圧延機4の圧下量を設定しなくてはな
らず、厚み制御と同様な課題がある。このための方法に
本発明を適用するのは極めて簡単で、前記実施例1およ
び実施例2の方法において荷重Yを幅拡がり量Yと置き
換えるだけでよい。制御手段としては、図4においてエ
ッジャ圧延機4にエッジャロール圧下位置制御装置13を
設置し、これを圧下設定位置指令装置10に接続してお
く。後は荷重の場合と同様にエッジャ圧延機4の圧下位
置を制御すれば、高精度なフランジ幅を有する製品の製
造が可能となる。
荷重を予測することを中心に説明した。しかし本発明の
予測方法は、物理的構成を用いて構築されていないの
で、他の物理量を予測する方法としても用いることがで
きる。たとえば前記H型鋼圧延に関して言えば、フラン
ジ幅の予測およびこれを用いたフランジ幅制御である。
フランジ幅は前出図4においてエッジャ圧延機4で圧下
されるが、ユニバーサル圧延段階においてフランジ端部
が自由面となり、フランジ幅拡がりを起こす。このた
め、フランジ幅を所定寸法に制御するためには、ユニバ
ーサル圧延でのフランジ幅拡がりを予測し、これを見込
んだ形でエッジャ圧延機4の圧下量を設定しなくてはな
らず、厚み制御と同様な課題がある。このための方法に
本発明を適用するのは極めて簡単で、前記実施例1およ
び実施例2の方法において荷重Yを幅拡がり量Yと置き
換えるだけでよい。制御手段としては、図4においてエ
ッジャ圧延機4にエッジャロール圧下位置制御装置13を
設置し、これを圧下設定位置指令装置10に接続してお
く。後は荷重の場合と同様にエッジャ圧延機4の圧下位
置を制御すれば、高精度なフランジ幅を有する製品の製
造が可能となる。
【0050】表2は、製品フランジ幅の精度(実績、目
標差の標準偏差)を「制御なし」、「従来法(重回帰
法)」、「本発明法」の3つで比較したものであるが、
ここでも本発明の優位は明らかである。
標差の標準偏差)を「制御なし」、「従来法(重回帰
法)」、「本発明法」の3つで比較したものであるが、
ここでも本発明の優位は明らかである。
【0051】
【表2】
【0052】以上の説明において、H型鋼の圧延制御を
行う場合について説明してきたが、これを一般の圧延
(板圧延、管材圧延など)に用いることももちろん可能
である。さらには圧延に限らず、同種の設定制御が必要
な工業プロセス全般において広く適用できる可能性を有
する。
行う場合について説明してきたが、これを一般の圧延
(板圧延、管材圧延など)に用いることももちろん可能
である。さらには圧延に限らず、同種の設定制御が必要
な工業プロセス全般において広く適用できる可能性を有
する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、圧延荷重などの予
測を行い、またこの予測に基づいて設定制御を行う制御
圧延方法において、本発明は高精度な予測値を提供し、
また確実な設定制御手段を提供するので、製品の寸法精
度の高度化、操業の安定化、無人化を達成することがで
きるなど、優れた効果を有する。
測を行い、またこの予測に基づいて設定制御を行う制御
圧延方法において、本発明は高精度な予測値を提供し、
また確実な設定制御手段を提供するので、製品の寸法精
度の高度化、操業の安定化、無人化を達成することがで
きるなど、優れた効果を有する。
【0054】さらに、本発明は圧延荷重の予測、すなわ
ち板厚の高精度制御手段を提供するのみでなく、板幅な
ど広範囲な制御対象に対し、優れた効果を有する。
ち板厚の高精度制御手段を提供するのみでなく、板幅な
ど広範囲な制御対象に対し、優れた効果を有する。
【図1】本発明による予測方法の概念を示した模式図で
あり、(a) は従来の重回帰法、(b) は従来の区分分割
法、(c) は本発明方法の説明を示すものである。
あり、(a) は従来の重回帰法、(b) は従来の区分分割
法、(c) は本発明方法の説明を示すものである。
【図2】(a) は従来法による荷重の予測精度を示す特性
図であり、(b) 〜(d) は本発明方法による荷重の予測精
度を示す特性図である。
図であり、(b) 〜(d) は本発明方法による荷重の予測精
度を示す特性図である。
【図3】(a) 〜(c) は重み関数とパラメータの関係を示
す特性図である。
す特性図である。
【図4】本発明法を適用する制御システムの構成を示す
概要図である。
概要図である。
1 加熱炉 2 ブレークダウン圧延機 3 粗ユニバーサル圧延機 4 エッジャ圧延機 5 寸法測定装置 6 温度測定装置 7 仕上げユニバーサル圧延機 8 水平ロール圧下位置制御装置 9 垂直ロール圧下位置制御装置 10 圧下設定位置指令装置 11 計算機 12 設定圧延条件入力装置 13 エッジャロール圧下設定装置
Claims (4)
- 【請求項1】 金属材の圧延操業条件を予測するにあた
り、過去の操業時の圧延操業条件の実績値Yj ならびに
m個の異なる条件(X1 j , X2 j , …Xm j )からな
る実績データ群を蓄積しておき、圧延前に設定条件(X
1 , X2 , …Xm )における予測したい値Yを前記実績
データ群から予測する方法において、該設定条件と前記
の各実績データにおける条件の差を表現する変数rを各
実績データ毎に計算し、rを変数とする重み関数w
(r)を定義し、Yに対して前記設定条件(X1 , X
2 , …Xm )を変数とする関係式にて定義しておいて、
前記Yを、前記実績データのすべてもしくは一部に関す
る前記関係式を用いたときの残差の2乗と前記重みの積
の総和を最小とするように選択することを特徴とする圧
延操業条件の予測方法。 - 【請求項2】 予測値Yと設定条件(X1 , X2 , …X
m )の関係式が各変数の影響係数K1 , K2 , …Km を
含む線形結合で表され、予測値Yを影響係数K1 , K
2 , …Km で同時に求めることを特徴とする請求項1記
載の圧延操業条件の予測方法。 - 【請求項3】 金属材を圧延する工程において、あらか
じめ設定圧延条件から圧延操業条件を予測し、その予測
値に基づいてロール隙を設定して圧延を行う設定制御圧
延において、前記予測に請求項1または2に記載の方法
を用いることを特徴とする設定制御圧延方法。 - 【請求項4】 前記圧延操業条件の予測値Yが圧延荷重
であることを特徴とする請求項1または2記載の圧延操
業条件の予測方法または請求項3記載の設定制御圧延方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6259917A JPH08117824A (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 圧延操業条件の予測方法およびそれを用いた設定制御圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6259917A JPH08117824A (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 圧延操業条件の予測方法およびそれを用いた設定制御圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08117824A true JPH08117824A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17340729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6259917A Pending JPH08117824A (ja) | 1994-10-25 | 1994-10-25 | 圧延操業条件の予測方法およびそれを用いた設定制御圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08117824A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007050413A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-01 | Jfe Steel Kk | 板幅制御方法および装置 |
JP2014104491A (ja) * | 2012-11-28 | 2014-06-09 | Jfe Steel Corp | 圧延制御装置および圧延制御方法 |
JP2015066569A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | Jfeスチール株式会社 | 圧延制御装置および圧延制御方法 |
CN111861236A (zh) * | 2020-07-27 | 2020-10-30 | 东北大学 | 一种棒材精整工艺数据同步方法 |
-
1994
- 1994-10-25 JP JP6259917A patent/JPH08117824A/ja active Pending
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