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JPH08114440A - 膜厚測定方法および薄膜形成方法ならびに薄膜形成装置 - Google Patents

膜厚測定方法および薄膜形成方法ならびに薄膜形成装置

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Publication number
JPH08114440A
JPH08114440A JP24917694A JP24917694A JPH08114440A JP H08114440 A JPH08114440 A JP H08114440A JP 24917694 A JP24917694 A JP 24917694A JP 24917694 A JP24917694 A JP 24917694A JP H08114440 A JPH08114440 A JP H08114440A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
work
film
film thickness
bend amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24917694A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Ueda
泉 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP24917694A priority Critical patent/JPH08114440A/ja
Publication of JPH08114440A publication Critical patent/JPH08114440A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体ウエハに安定的に所望の膜厚の薄膜を
形成できる薄膜形成装置を提供する。 【構成】 半導体ウエハ1の設定膜厚値、半導体ウエハ
1に対する成膜時間および半導体ウエハ1のベンド量と
膜厚との相関データを入力する入力部13と、半導体ウ
エハ1のベンド量を測定するベンド量測定部11と、入
力された成膜時間経過後にベンド量測定部11によって
測定された半導体ウエハ1のベンド量から薄膜の膜厚値
を算出し、その膜厚値が設定膜厚値に達している場合に
は成膜を終了させて次シーケンスに移行させる一方、そ
うでない場合には設定膜厚値に達するまでさらに成膜を
継続させる制御部12とを有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は膜厚測定方法および薄膜
形成方法ならびに薄膜形成装置に関し、特に、半導体ウ
エハなどのような板状ワークに形成される薄膜の膜厚制
御に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンインゴットから切り出された半
導体ウエハ(板状ワーク)を表面洗浄してから所定の回
路素子を形成してカバー膜を形成するまでのいわゆるウ
エハプロセスにおいては、たとえばCVD(Chemical V
apor Deposition)技術により気相中の化学反応を利用し
て、あるいはPVD(Physical Vapor Deposition)技術
により蒸着やイオンによる原子の叩き出しを利用して、
半導体ウエハ上に所望の厚さの薄膜を形成することが幾
度も行われる。これらの薄膜の膜厚は約10nm〜数μm
の範囲の極めて薄いものである。
【0003】ここで、半導体ウエハの直径が20cmと大口
径化する一方で、この半導体ウエハに形成される前記薄
膜の膜厚はますます薄くなる方向にある。したがって、
半導体ウエハについての成膜技術では、より薄い膜を大
きな面積にわたって均一に所定の厚さだけ形成すること
が必要とされる。
【0004】成膜時における薄膜の膜厚コントロール
は、たとえば多結晶シリコン膜の成膜での赤外線を利用
した膜厚測定や、配線層形成におけるアルミニウム膜の
成膜での水晶発振子を利用した膜厚測定などのように成
膜中に直接膜厚を測定することにより、つまりインライ
ンで膜厚測定することにより行えるものもある。
【0005】しかし、たとえばプラズマCVD技術によ
り半導体ウエハ上に成膜されるシリコン窒化膜(Si3N4)
のようにインライン測定ができない場合には、半導体ウ
エハの加熱温度、ガス供給量、ガス分圧などのファクタ
ーから薄膜の堆積速度つまりデポレートを求め、このデ
ポレートから成膜時間を設定するという膜厚コントロー
ルが行われている。
【0006】このような薄膜形成技術を詳しく記載して
いる例としては、たとえば、大日本図書(株)発行、
「シリコンLSIと化学」(1993年10月10日発行)、P1
64〜P189がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デポレ
ートはシリコン基板か酸化膜基板かによって変化するの
みならず、半導体ウエハの種類つまり半導体ウエハに形
成される回路素子の種類や半導体ウエハとこれが載置さ
れるステージとの密着性という各半導体ウエハ固有の事
情によっても変化するので、前記したようなデポレート
から成膜時間を設定するという画一的な手段では膜厚が
精度よくコントロールしきれないことになる。
【0008】そこで、本発明の目的は、半導体ウエハな
どのような板状ワークに安定的に所望の膜厚の薄膜を形
成することのできる技術を提供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、次の通
りである。
【0011】すなわち、本発明による膜厚測定方法は、
ステージに載置されて薄膜が形成される板状ワークのベ
ンド量を測定し、このベンド量を板状ワークに形成され
た薄膜の膜厚に換算して薄膜の膜厚値を算出するもので
ある。この場合、前記した板状ワークのベンド量は、こ
の板状ワークの外周端と中央部との高低差、またはこの
板状ワークの反りにより形成されるステージと板状ワー
クとの空間から測定することができる。
【0012】本発明による薄膜形成方法は、ステージに
載置された成膜前の板状ワークのベンド量を測定し、板
状ワークに対して一定時間にわたって薄膜を形成し、前
記の膜厚測定方法によって成膜後の板状ワークの膜厚を
測定し、この板状ワークの膜厚が所望の膜厚値に達して
いる場合には成膜を終了して次シーケンスに移行する一
方、そうでない場合にはその膜厚値に達するまでさらに
成膜を継続するものである。
【0013】本発明による薄膜形成装置は、ステージに
載置された板状ワークに薄膜を形成するものであり、板
状ワークのベンド量を測定するベンド量測定手段と、こ
のベンド量測定手段によって測定された板状ワークのベ
ンド量から薄膜の膜厚値を算出する制御手段と、制御手
段により算出された膜厚値が表示される膜厚表示手段と
を有するものである。
【0014】また、本発明による薄膜形成装置は、ステ
ージに載置された板状ワークに薄膜を形成するものであ
り、板状ワークの設定膜厚値、板状ワークに対する成膜
時間および板状ワークのベンド量と膜厚との相関データ
を入力する入力手段と、板状ワークのベンド量を測定す
るベンド量測定手段と、入力された成膜時間経過後にベ
ンド量測定手段によって測定された板状ワークのベンド
量から薄膜の膜厚値を算出し、その膜厚値が設定膜厚値
に達している場合には成膜を終了させて次シーケンスに
移行させる一方、そうでない場合には設定膜厚値に達す
るまでさらに成膜を継続させる制御手段とを有するもの
である。
【0015】本発明による薄膜形成装置は、ステージに
載置された板状ワークに薄膜を形成するものであり、板
状ワークの設定膜厚値、板状ワークに対する成膜時間お
よび板状ワークのベンド量と膜厚との相関データを入力
する入力手段と、板状ワークのベンド量を測定するベン
ド量測定手段と、入力された成膜時間経過後にベンド量
測定手段によって測定された板状ワークのベンド量から
薄膜の膜厚値を算出し、その膜厚値が設定膜厚値に達し
ている場合には成膜を終了させて次シーケンスに移行さ
せる一方、そうでない場合には設定膜厚値に達するまで
さらに成膜を継続させるとともに成膜時間が入力された
成膜時間から外れていることを作業者に知らせるアラー
ムを動作させる制御手段と、この制御手段により算出さ
れた膜厚値が表示される膜厚表示手段とを有するもので
ある。
【0016】本発明による薄膜形成装置は、ステージに
載置された板状ワークに薄膜を形成するものであり、板
状ワークの設定膜厚値、板状ワークに対する成膜時間、
板状ワークのベンド量と膜厚との相関データおよび板状
ワークのベンド量と膜ストレスとの相関データを入力す
る入力手段と、板状ワークのベンド量を測定するベンド
量測定手段と、入力された成膜時間経過後にベンド量測
定手段によって測定された板状ワークのベンド量から薄
膜の膜厚値および膜ストレス値を算出し、膜厚値が設定
膜厚値に達している場合には成膜を終了させて次シーケ
ンスに移行させる一方、そうでない場合には設定膜厚値
に達するまでさらに成膜を継続させるとともに成膜時間
が入力された成膜時間から外れていることを作業者に知
らせるアラームを動作させる制御手段と、制御手段によ
って算出された膜厚値が表示される膜厚表示手段と、膜
ストレス値が表示される膜ストレス値表示手段とを有す
るものである。
【0017】これらの薄膜形成装置において、前記した
ベンド量測定手段は、板状ワークのベンド量をこの板状
ワークの外周端と中央部との高低差、またはこの板状ワ
ークの反りにより形成される前記ステージと前記板状ワ
ークとの空間から測定することができる。
【0018】
【作用】上記した手段によれば、ベンド量測定手段によ
って成膜時におけるベンド量を測定し、このベンド量か
ら逆算して板状ワークに形成された薄膜の膜厚値を算出
するようにしたので、板状ワークの種類や板状ワークと
ステージとの密着性などの様々なファクターによって板
状ワークごとに異なるデポレートに影響されることな
く、それぞれの板状ワークに対し安定的に所望の膜厚の
薄膜を形成することが可能になる。
【0019】また、ベンド量から膜厚値を算出するよう
にしたので、成膜時においてインラインで膜厚測定が可
能となり、成膜後オフラインで膜厚測定する場合と比較
して作業性が向上する。と同時に、形成された薄膜の膜
厚が不足している場合には再度成膜することが可能にな
るので、成膜終了後の板状ワークはいずれも所望の膜厚
を有するものになり、成膜時の工程歩留まりが向上す
る。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて詳
細に説明する。
【0021】図1は本発明の一実施例である薄膜形成装
置を示す概略図、図2はその薄膜形成装置に設けられた
表示部を示す正面図、図3はその薄膜形成装置の制御系
を示すブロック図、図4はその薄膜形成装置の入力部に
入力されるデータを示す図、図5はその薄膜形成装置に
よる薄膜形成プロセスを示すフローチャートである。
【0022】図1に示す本実施例の薄膜形成装置は、所
定の反応ガスを電界の中におき、これを加速された電子
と衝突させることによりイオンやラジカルの混在状態つ
まりプラズマ状態を生成し、半導体ウエハ(板状ワー
ク)1の表面に、単結晶シリコンや多結晶シリコン、あ
るいは二酸化シリコン(SiO2) などからなる薄膜を形成
するためのプラズマCVD装置となっている。装置本体
を構成する真空容器2の内部には反応室3が形成されて
いる。石英などからなる真空容器2の頂部から反応室3
内に貫通してガス供給管4が設けられ、たとえば反応ガ
スとしてのSiH4やSi2H4 などが反応室3内に導入される
ようになっている。
【0023】反応室3の上部には、この反応室3内にお
いてプラズマ放電を発生させるための電極5が設けられ
ている。この電極5に電力を供給するため、該電極5に
は高周波電源(以下「RF電源」という。)6の一端が
接続されている。したがって、電極5にはRF電源6に
より、たとえば13.56MHz程度の高周波の電力が供給され
る。なお、このRF電源6の他端は接地されてグランド
レベルに落とされている。
【0024】反応室3の下部には被処理部材である半導
体ウエハ1を載置するためのウエハチャック(ステー
ジ)7が設けられている。半導体ウエハ1の回路形成面
を上方に向けて保持するウエハチャック7には、半導体
ウエハ1をたとえば 200℃程度に加熱してデポレートを
向上させるためのヒータ8が組み込まれている。また、
このウエハチャック7は半導体ウエハ1をその平面方向
に移動させるため、水平方向に移動可能となっている。
【0025】反応室3内の圧力をたとえば 0.1Torr程度
の低い圧力に設定するために、真空容器2の底壁に開口
して排気口9が設けられ、該排気口9は真空ポンプ16
(図3)に接続されている。また、真空容器2には、反
応室3内を常に所定の圧力に保持するため、反応室3内
の圧力を測定する圧力計10が取り付けられている。
【0026】真空容器2の上部には、半導体ウエハ1の
ベンド量(反り量)を測定するためのベンド量測定部
(ベンド量測定手段)11が取り付けられている。すな
わち、板状の被処理物である半導体ウエハ1は、加工上
の限界からそれ自体の反りを完全に排除することができ
ず、また薄膜形成時において形成される薄膜の膜厚が厚
くなるほど受ける応力が大きくなってその反りが大きく
なる。したがって、予め半導体ウエハ1のベンド量と膜
厚との相関データを採っておけば、成膜前のベンド量と
一定時間経過後のベンド量との差から成膜時におけるベ
ンド量を測定することによって膜厚が算出できることに
なる。本発明者はこの点に着目して、本装置に前記した
ベンド量測定部11を取り付けたものである。
【0027】このベンド量測定部11としては、図示す
る場合にはレーザ変位計が用いられ、可視光半導体レー
ザ光(以下単に「レーザ光」という。)を発生させる投
光部11aと、この投光部11aから半導体ウエハ1に
向けて照射されたレーザ光の反射光を受光する受光部1
1bとから構成されている。そして、ウエハチャック7
を水平方向に移動させながら半導体ウエハ1の表面をス
キャンし、レーザ光が反射する半導体ウエハ1表面の反
射位置の変化に伴う受光部11bにおけるレーザ光の受
光位置の変化からベンド量が測定される。
【0028】ベンド量測定部11は、たとえばCPU
(Central Processing Unit)によって構成される制御部
(制御手段)12と電気的に接続されており、測定され
た半導体ウエハ1のベンド量はこの制御部12に送られ
る。図3に示すように、制御部12は半導体ウエハ1の
ベンド量と形成される薄膜の膜厚との相関データを入力
するための入力部(入力手段)13とも電気的に接続さ
れており、このデータを基にして制御部12によってベ
ンド量が膜厚値に換算されるようになる。ベンド量と膜
厚との相関データは、たとえば図4(a)に示すような
ものであり、これによればベンド量が80μmのときには
1000nmの薄膜が形成される。
【0029】図1、図2および図3に示すように、制御
部12と接続された入力部13では半導体ウエハ1の設
定膜厚値および成膜時間、さらにはベンド量と薄膜の膜
ストレス(つまり、薄膜がその下に形成されたアルミニ
ウムの配線層などに与えるストレス値)との相関データ
も入力可能とされている。これらの数値は制御部12に
内蔵あるいは外付けされたメモリに格納されるようにな
っている。また、制御部12は真空ポンプ16、RF電
源6、反応ガスの反応室3への流量をコントロールする
ガスバルブ17(図3)、作業者に成膜時間の設定異常
を知らせるアラーム14、およびベンド量表示部(ベン
ド量表示手段)15a・膜厚値表示部(膜厚値表示手
段)15b・膜ストレス値表示部(膜ストレス値表示手
段)15cからなる表示部15と電気的に接続されてい
る。
【0030】したがって、この制御部12によってベン
ド量から膜ストレス値(たとえば図4(b)に示す場合
には、ベンド量が80μmのときには 7MPa)も算出され
る。また、入力された成膜時間が経過すると真空ポンプ
16やRF電源6などの動作がストップして成膜後の膜
厚値が設定膜厚値と比較され、設定膜厚値であるならば
成膜が終了、設定膜厚値以下であるならば成膜が再開さ
れるようになっている。さらに、成膜された膜厚と設定
膜厚値との間にギャップがある場合には入力された成膜
時間が適当でないことがアラーム14によって作業者に
知らされる。そして、制御部12に送られたベンド量、
および制御部12にて算出された膜厚値と膜ストレス値
は表示部15において表示されることになる。
【0031】図2に示すように、表示部15には、上方
から下方に向かってベンド量表示部15a、膜厚値表示
部15b、膜ストレス値表示部15cが位置しており、
それぞれの値はデジタル表示されるようになっている。
したがって、前記した場合で言うと、ベンド量が80μ
m、膜厚値が1000nm、膜ストレス値が 7MPa と表示さ
れることになる。なお、各表示部15a,15b,15
cの位置は自由に設定でき、また、指針式のメータを用
いて各値をアナログ表示するようにしてもよい。
【0032】このような構造の薄膜形成装置を用いて、
半導体ウエハ1に薄膜を形成する場合を、図5のフロー
チャートを参照しながら説明する。
【0033】先ず、準備段階として、ウエハチャック7
の上に半導体ウエハ1を載置し、真空ポンプ16によっ
て真空引きして圧力計10を見ながら真空容器2内を所
定の真空度に保持するとともに、入力部13を操作して
設定膜厚値、成膜時間、ベンド量と膜厚との相関データ
およびベンド量と膜ストレスとの相関データを入力す
る。
【0034】次に、ウエハチャック7を水平方向に移動
させながらベンド量測定部11の投光部11aから半導
体ウエハ1に向けてレーザ光を照射し、反射光を受光部
11bで受光して初期つまり成膜前のベンド量を測定す
る(第1のステップS1)。このベンド量はメモリに格
納される。なお、レーザ光が用いられた本実施例の場合
には、ベンド量の測定は半導体ウエハ1の表面をスキャ
ンして外周端と中央部との高低差によって求められる。
【0035】その後、ガス供給管4から反応ガスを供給
した状態のもとで、RF電源6から電極5に対して所定
の周波数の電力を供給する。これにより、反応室3内に
おいて反応性ガスのプラズマが発生し、高周波放電によ
る高周波電界によって電子が高速に加速されてイオンや
ラジカルが生成され、半導体ウエハ1上に化学反応によ
り薄膜が形成される(第2のステップS2)。なお、前
述のように、成膜中においては薄膜の成長とともに半導
体ウエハ1が受ける応力が大きくなってその反りが次第
に大きくなってゆく。
【0036】入力された成膜時間経過後に成膜が停止さ
れる(第3のステップS3)。そして、ベンド量測定部
11によって成膜後のベンド量が測定され、この値から
制御部12によって成膜中におけるベンド量が算出され
て、予め入力されたベンド量と膜厚との相関データから
該ベンド量が薄膜の膜厚値に換算される(第4のステッ
プS4)。
【0037】その後、制御部12においては形成された
半導体ウエハ1の膜厚値が設定膜厚値に達したか否かが
判断される(第5のステップS5)。算出された膜厚値
がメモリから読み出された設定膜厚値に達していると判
断された場合には制御部12によって真空ポンプ16と
RF電源6の動作がストップされ、ガスバルブ17が閉
じられて成膜が終了し(第6のステップS6)、次シー
ケンスに移行されることになる。一方、設定膜厚値に達
していないと判断されたときには、その膜厚値に達する
まで成膜が継続される。なお、この場合には、現実の成
膜時間が入力された成膜時間から外れていることになる
ので、その旨を作業者に知らせて適正な成膜時間を改め
て入力し直す機会を与えるために、たとえば警報ランプ
であるアラーム14が動作される。なお、このアラーム
14としては警報ブザーなど他のものを用いることもで
き、さらにはこれらを組み合わせて用いることも可能で
ある。
【0038】そして、前記したように、半導体ウエハ1
のベンド量、膜厚値および膜ストレス値は表示部15に
表示される。これにより、作業者は再入力する際の適切
な成膜時間を知ることができ、また、半導体ウエハ1に
形成された薄膜の膜質を管理することができる。
【0039】このように、本実施例による薄膜形成装置
によれば、ベンド量測定部11によって成膜時における
ベンド量を測定し、このベンド量から逆算して半導体ウ
エハ1に形成された薄膜の膜厚値を算出するようにした
ので、シリコン基板か酸化膜基板かによって、あるいは
半導体ウエハ1の種類によって、さらには半導体ウエハ
1とウエハチャック7との密着性によって個別に相違す
るデポレートに影響されることなく、半導体ウエハ1に
安定的に所望の膜厚の薄膜を形成することが可能にな
る。
【0040】さらに、本実施例における薄膜形成装置の
成膜プロセスは制御部12によって制御されているの
で、作業者の手を殆ど煩わせることなく、所定の膜厚に
制御された薄膜を自動的に形成することができる。
【0041】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0042】たとえば、制御部12には膜厚値を算出す
る機能のみを付与し、この制御部12によって算出され
た膜厚値を膜厚値表示部15bで見ながら所望の厚さの
薄膜を形成するようにしてもよい。
【0043】また、半導体ウエハ1上に形成される薄膜
は、前記した単結晶シリコン等に限定されるものではな
く、非晶質シリコン、窒化シリコン(Si3 N4) 、リンガ
ラス(PSG)、リンホウ素ガラス(BPSG)、タングステン
(W)等の種々の薄膜であってよいことは勿論である。
【0044】さらに、本実施例の薄膜形成装置はプラズ
マ放電によるプラズマCVD装置であるが、熱CVD装
置や光CVD装置などのCVD装置に適用することがで
きるのみならず、蒸着やイオンによる原子の叩き出しを
利用したPVD装置などのような他の薄膜形成装置に適
用することも可能である。
【0045】半導体ウエハ1のベンド量はウエハチャッ
ク7が水平に移動することによって測定されるようにな
っているが、逆にウエハチャック7は固定してベンド量
測定部11を移動させながら測定するようにしてもよ
い。すなわち、ウエハチャック7とベンド量測定部11
とは相対移動可能とされていればよい。なお、ベンド量
はレーザ光によって半導体ウエハ1上をスキャンしなが
ら測定されるが、他の光学的手段によって測定してもよ
く、さらには半導体ウエハ1の反りにより形成される半
導体ウエハ1とウエハチャック7との空間から求めるよ
うにすることも可能である。
【0046】そして、本実施例においては、薄膜が形成
される被処理物として半導体ウエハ1が適用されている
が、これに限定されるものではなく、たとえばフォトマ
スクのように膜応力があり成膜により反りが発生する板
状のワークであれば種々のものが適用される。
【0047】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下の通りである。
【0048】(1).すなわち、本発明の薄膜形成技術によ
れば、ベンド量測定手段によって成膜時におけるベンド
量を測定し、このベンド量から逆算して板状ワークに形
成された薄膜の膜厚値を算出するようにしたので、シリ
コン基板か酸化膜基板かによって、あるいは板状ワーク
の種類によって、さらには板状ワークとステージとの密
着性などによって板状ワークごとに異なるデポレートに
影響されることなく、それぞれの板状ワークに対して安
定的に所望の膜厚の薄膜を形成することが可能になる。
【0049】(2).同様に、ベンド量から膜厚値を算出す
るようにしたので、成膜時においてインラインで膜厚測
定が可能となり、成膜後オフラインで膜厚測定する場合
と比較して作業性が向上する。
【0050】(3).形成された薄膜の膜厚が不足している
場合には再度成膜することが可能になるので、成膜終了
後の板状ワークはいずれも所望の膜厚を有するものにな
り、成膜時の工程歩留まりが向上する。
【0051】(4).成膜プロセスを制御手段に制御させる
ことによって、作業者の手を殆ど煩わせることなく、所
定の膜厚に制御された薄膜を板状ワークに自動的に形成
することができる。
【0052】(5).膜ストレス値も表示することによっ
て、板状ワークに形成された薄膜の膜質を管理すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による薄膜形成装置を示す概略
図である。
【図2】図1の薄膜形成装置に設けられた表示部を示す
正面図である。
【図3】図1の薄膜形成装置の制御系を示すブロック図
である。
【図4】図1の薄膜形成装置の入力部に入力されるデー
タを示す図であり、(a)はベンド量と膜厚との相関デ
ータを、(b)はベンド量と膜ストレスとの相関データ
をそれぞれ示す。
【図5】図1の薄膜形成装置による薄膜形成プロセスを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ(板状ワーク) 2 真空容器 3 反応室 4 ガス供給管 5 電極 6 高周波電源(RF電源) 7 ウエハチャック(ステージ) 8 ヒータ 9 排気口 10 圧力計 11 ベンド量測定部(ベンド量測定手段) 11a 投光部 11b 受光部 12 制御部(制御手段) 13 入力部(入力手段) 14 アラーム 15 表示部 15a ベンド量表示部(ベンド量表示手段) 15b 膜厚値表示部(膜厚値表示手段) 15c 膜ストレス値表示部(膜ストレス値表示手段) 16 真空ポンプ 17 ガスバルブ S1 第1のステップ S2 第2のステップ S3 第3のステップ S4 第4のステップ S5 第5のステップ S6 第6のステップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステージに載置されて薄膜が形成される
    板状ワークのベンド量を測定し、このベンド量を前記板
    状ワークに形成された薄膜の膜厚に換算して前記薄膜の
    膜厚値を算出することを特徴とする膜厚測定方法。
  2. 【請求項2】 前記板状ワークのベンド量は、この板状
    ワークの外周端と中央部との高低差、またはこの板状ワ
    ークの反りにより形成される前記ステージと前記板状ワ
    ークとの空間から測定されることを特徴とする請求項1
    記載の膜厚測定方法。
  3. 【請求項3】 ステージに載置された成膜前の板状ワー
    クのベンド量を測定し、 前記板状ワークに対して一定時間にわたって薄膜を形成
    し、 請求項1または2記載の膜厚測定方法によって成膜後の
    前記板状ワークの膜厚を測定し、 前記板状ワークの膜厚が所望の膜厚値に達している場合
    には成膜を終了して次シーケンスに移行する一方、そう
    でない場合にはその膜厚値に達するまでさらに成膜を継
    続することを特徴とする薄膜形成方法。
  4. 【請求項4】 ステージに載置された板状ワークに薄膜
    を形成する薄膜形成装置であって、 前記板状ワークのベンド量を測定するベンド量測定手段
    と、 前記ベンド量測定手段によって測定された前記板状ワー
    クのベンド量から前記薄膜の膜厚値を算出する制御手段
    と、 前記制御手段により算出された膜厚値が表示される膜厚
    表示手段とを有することを特徴とする薄膜形成装置。
  5. 【請求項5】 ステージに載置された板状ワークに薄膜
    を形成する薄膜形成装置であって、 前記板状ワークの設定膜厚値、前記板状ワークに対する
    成膜時間および前記板状ワークのベンド量と膜厚との相
    関データを入力する入力手段と、 前記板状ワークのベンド量を測定するベンド量測定手段
    と、 入力された成膜時間経過後に前記ベンド量測定手段によ
    って測定された前記板状ワークのベンド量から前記薄膜
    の膜厚値を算出し、その膜厚値が設定膜厚値に達してい
    る場合には成膜を終了させて次シーケンスに移行させる
    一方、そうでない場合には設定膜厚値に達するまでさら
    に成膜を継続させる制御手段とを有することを特徴とす
    る薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】 ステージに載置された板状ワークに薄膜
    を形成する薄膜形成装置であって、 前記板状ワークの設定膜厚値、前記板状ワークに対する
    成膜時間および前記板状ワークのベンド量と膜厚との相
    関データを入力する入力手段と、 前記板状ワークのベンド量を測定するベンド量測定手段
    と、 入力された成膜時間経過後に前記ベンド量測定手段によ
    って測定された前記板状ワークのベンド量から前記薄膜
    の膜厚値を算出し、その膜厚値が設定膜厚値に達してい
    る場合には成膜を終了させて次シーケンスに移行させる
    一方、そうでない場合には設定膜厚値に達するまでさら
    に成膜を継続させるとともに成膜時間が入力された成膜
    時間から外れていることを作業者に知らせるアラームを
    動作させる制御手段と、 前記制御手段により算出された膜厚値が表示される膜厚
    表示手段とを有することを特徴とする薄膜形成装置。
  7. 【請求項7】 ステージに載置された板状ワークに薄膜
    を形成する薄膜形成装置であって、 前記板状ワークの設定膜厚値、前記板状ワークに対する
    成膜時間、前記板状ワークのベンド量と膜厚との相関デ
    ータおよび前記板状ワークのベンド量と膜ストレスとの
    相関データを入力する入力手段と、 前記板状ワークのベンド量を測定するベンド量測定手段
    と、 入力された成膜時間経過後に前記ベンド量測定手段によ
    って測定された前記板状ワークのベンド量から前記薄膜
    の膜厚値および膜ストレス値を算出し、膜厚値が設定膜
    厚値に達している場合には成膜を終了させて次シーケン
    スに移行させる一方、そうでない場合には設定膜厚値に
    達するまでさらに成膜を継続させるとともに成膜時間が
    入力された成膜時間から外れていることを作業者に知ら
    せるアラームを動作させる制御手段と、 前記制御手段によって算出された膜厚値が表示される膜
    厚表示手段と、 前記制御手段によって算出された膜ストレス値が表示さ
    れる膜ストレス値表示手段とを有することを特徴とする
    薄膜形成装置。
  8. 【請求項8】 前記ベンド量測定手段は、前記板状ワー
    クのベンド量をこの板状ワークの外周端と中央部との高
    低差、またはこの板状ワークの反りにより形成される前
    記ステージと前記板状ワークとの空間から測定すること
    を特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の薄膜
    形成装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003096400A1 (en) * 2002-05-10 2003-11-20 Tokyo Electron Limited Plasma processing equipment and plasma processing method
JP2008116354A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Nec Electronics Corp 反り測定システム、成膜システム、及び反り測定方法
CN102564378A (zh) * 2011-12-29 2012-07-11 清华大学 用于晶圆台的晶圆膜厚度测量的误差补偿方法
JP2013131646A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Sharp Corp 結晶成長装置及び結晶成長方法
WO2017057696A1 (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 株式会社ニューフレアテクノロジー 位置ずれ検出装置、気相成長装置および位置ずれ検出方法

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