JPH08113888A - 高耐久性ケーブル - Google Patents
高耐久性ケーブルInfo
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- JPH08113888A JPH08113888A JP24616394A JP24616394A JPH08113888A JP H08113888 A JPH08113888 A JP H08113888A JP 24616394 A JP24616394 A JP 24616394A JP 24616394 A JP24616394 A JP 24616394A JP H08113888 A JPH08113888 A JP H08113888A
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- wires
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 内部断線を生じにくい耐久性に優れた長寿命
の高耐久性ケーブルを提供する。 【構成】 心ワイヤδ0Cの数を1本とし、中間層ワイヤ
δ1C,第1の外層ワイヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3Cの
それぞれを同数とし、中間層ワイヤδ1C,第1の外層ワ
イヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3Cを実質的に平行になる
ように一括に撚り合わせてなるδ0C+δ1C+(δ2C+δ
3C)の構成をもつ心ストランドと、この心ストランドの
周囲に撚り合わされた複数本の側ストランドとを具備
し、中間層ワイヤδ1Cは心ワイヤδ0Cの周囲に密に充填
され、第1の外層ワイヤδ2Cの各々は隣り合う中間層ワ
イヤδ1Cの間に形成された凹所に配置され、第2の外層
ワイヤδ3Cの各々は隣り合う第1の外層ワイヤδ2Cの間
に配置され、第1及び第2の外層ワイヤδ2C,δ3Cは実
質的に同一の外接円に接する。
の高耐久性ケーブルを提供する。 【構成】 心ワイヤδ0Cの数を1本とし、中間層ワイヤ
δ1C,第1の外層ワイヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3Cの
それぞれを同数とし、中間層ワイヤδ1C,第1の外層ワ
イヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3Cを実質的に平行になる
ように一括に撚り合わせてなるδ0C+δ1C+(δ2C+δ
3C)の構成をもつ心ストランドと、この心ストランドの
周囲に撚り合わされた複数本の側ストランドとを具備
し、中間層ワイヤδ1Cは心ワイヤδ0Cの周囲に密に充填
され、第1の外層ワイヤδ2Cの各々は隣り合う中間層ワ
イヤδ1Cの間に形成された凹所に配置され、第2の外層
ワイヤδ3Cの各々は隣り合う第1の外層ワイヤδ2Cの間
に配置され、第1及び第2の外層ワイヤδ2C,δ3Cは実
質的に同一の外接円に接する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車、その他各種
産業機械及び搬送システム等の動力伝達用の部材として
使用される高耐久性ケーブルに関する。
産業機械及び搬送システム等の動力伝達用の部材として
使用される高耐久性ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】コントロールケーブルは自動車等車両の
操作系のみならずプリンター、織機、搬送機等の種々の
機器類の動力伝達用として用いられている。このような
コントロールケーブルは、操作性、応答性等の性能に優
れるとともに、取り付けやすく、使用中には断線し難
く、かつ、長期間にわたり安全に使用できる耐久性が要
求される。これらの要求を満たすために、ケーブルの内
索(駆動力伝達用コ−ド)には強くて伸びが少なく、か
つ耐疲労特性に優れた鋼線を用い、導管には摺動性、耐
食性、並びにある程度の可撓性と剛性を有する素材を用
いる。とくに、内索は高負荷、高速回転、小径プーリに
おける曲率の小さな曲げ等を受けるため、その使用目的
や条件に応じて適切な材質及び構造を選ぶ必要がある。
また、コントロールケーブルは動力伝達用として車両や
航空機に用いられるため、高い安全性が求められる。従
来のケーブルは、同径ワイヤを撚り合わせてなる鋼心入
り7×7複合ストランドである。
操作系のみならずプリンター、織機、搬送機等の種々の
機器類の動力伝達用として用いられている。このような
コントロールケーブルは、操作性、応答性等の性能に優
れるとともに、取り付けやすく、使用中には断線し難
く、かつ、長期間にわたり安全に使用できる耐久性が要
求される。これらの要求を満たすために、ケーブルの内
索(駆動力伝達用コ−ド)には強くて伸びが少なく、か
つ耐疲労特性に優れた鋼線を用い、導管には摺動性、耐
食性、並びにある程度の可撓性と剛性を有する素材を用
いる。とくに、内索は高負荷、高速回転、小径プーリに
おける曲率の小さな曲げ等を受けるため、その使用目的
や条件に応じて適切な材質及び構造を選ぶ必要がある。
また、コントロールケーブルは動力伝達用として車両や
航空機に用いられるため、高い安全性が求められる。従
来のケーブルは、同径ワイヤを撚り合わせてなる鋼心入
り7×7複合ストランドである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の鋼
心入り7×7ケーブルは、小径プーリやシーブにおいて
曲率の小さな曲げを繰り返し受けると、心ストランド内
部でワイヤが動き回り、ワイヤ同士が激しく擦れ合うフ
レッティング摩耗を生じるので早期に断線してしまう。
心入り7×7ケーブルは、小径プーリやシーブにおいて
曲率の小さな曲げを繰り返し受けると、心ストランド内
部でワイヤが動き回り、ワイヤ同士が激しく擦れ合うフ
レッティング摩耗を生じるので早期に断線してしまう。
【0004】このように鋼心入り7×7ケーブルは曲げ
耐久性が低く、一般に短寿命であるので、この代わりと
して繊維心をもつP+N×7複合ストランドをケーブル
に用いることもある。しかしながら繊維心は、曲げ耐久
性の改善には寄与するが、ケーブル単位断面積あたりの
切断荷重が低いので、所望の強度レベルを確保するには
ケーブルが太くなる。
耐久性が低く、一般に短寿命であるので、この代わりと
して繊維心をもつP+N×7複合ストランドをケーブル
に用いることもある。しかしながら繊維心は、曲げ耐久
性の改善には寄与するが、ケーブル単位断面積あたりの
切断荷重が低いので、所望の強度レベルを確保するには
ケーブルが太くなる。
【0005】特開昭62−57994号公報には、心ス
トランドを増径してその周囲の側ストランドとの間に所
望の間隙を確保し、曲げ疲労性を改善するようにしたウ
ォリントン型のスチールコードが記載されている。しか
しながら、このスチールコードにおいても曲げ疲労性は
改善されるものの、心ストランドを増径するのでコード
全体が太くなる。本発明は、上記課題を解決するために
なされたものであり、軽量かつ小型で耐久性に優れた長
寿命の高耐久性ケ−ブルを提供することを目的とする。
トランドを増径してその周囲の側ストランドとの間に所
望の間隙を確保し、曲げ疲労性を改善するようにしたウ
ォリントン型のスチールコードが記載されている。しか
しながら、このスチールコードにおいても曲げ疲労性は
改善されるものの、心ストランドを増径するのでコード
全体が太くなる。本発明は、上記課題を解決するために
なされたものであり、軽量かつ小型で耐久性に優れた長
寿命の高耐久性ケ−ブルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高耐久性ケ
ーブルは、心ワイヤδ0Cの数を1本とし、中間層ワイヤ
δ1C,第1の外層ワイヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3Cの
それぞれを同数とし、中間層ワイヤδ1C,第1の外層ワ
イヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3Cを実質的に平行になる
ように一括に撚り合わせてなるδ0C+δ1C+(δ2C+δ
3C)の構成をもつ心ストランドと、この心ストランドの
周囲に撚り合わされた複数本の側ストランドと、を具備
し、前記中間層ワイヤδ1Cは前記心ワイヤδ0Cの周囲に
密に充填され、前記第1の外層ワイヤδ2Cの各々は隣り
合う前記中間層ワイヤδ1Cの間に形成された凹所に配置
され、前記第2の外層ワイヤδ3Cの各々は隣り合う前記
第1の外層ワイヤδ2Cの間に配置され、前記第1及び第
2の外層ワイヤδ2C,δ3Cは実質的に同一の外接円に接
することを特徴とする。
ーブルは、心ワイヤδ0Cの数を1本とし、中間層ワイヤ
δ1C,第1の外層ワイヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3Cの
それぞれを同数とし、中間層ワイヤδ1C,第1の外層ワ
イヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3Cを実質的に平行になる
ように一括に撚り合わせてなるδ0C+δ1C+(δ2C+δ
3C)の構成をもつ心ストランドと、この心ストランドの
周囲に撚り合わされた複数本の側ストランドと、を具備
し、前記中間層ワイヤδ1Cは前記心ワイヤδ0Cの周囲に
密に充填され、前記第1の外層ワイヤδ2Cの各々は隣り
合う前記中間層ワイヤδ1Cの間に形成された凹所に配置
され、前記第2の外層ワイヤδ3Cの各々は隣り合う前記
第1の外層ワイヤδ2Cの間に配置され、前記第1及び第
2の外層ワイヤδ2C,δ3Cは実質的に同一の外接円に接
することを特徴とする。
【0007】この場合に、6本乃至8本の側ストランド
を有し、各側ストランドは1本の心ワイヤδ0Sと6本の
外層ワイヤδ1Sとを撚り合わせてなり、外層ワイヤδ1S
の径に対する心ワイヤδ0Sの径の比率が1.05〜1.
15の範囲にあることが望ましい。
を有し、各側ストランドは1本の心ワイヤδ0Sと6本の
外層ワイヤδ1Sとを撚り合わせてなり、外層ワイヤδ1S
の径に対する心ワイヤδ0Sの径の比率が1.05〜1.
15の範囲にあることが望ましい。
【0008】
【作用】本発明に係る高耐久性ケ−ブルの心ストランド
においては、中間層ワイヤδ1Cを心ワイヤδ0Cの周囲に
密に充填する一方で、第1の外層ワイヤδ2Cの各々を隣
り合う中間層ワイヤδ1Cの間に形成された凹所に配置す
るとともに、第2の外層ワイヤδ3Cの各々を隣り合う第
1の外層ワイヤδ2Cの間に配置しているので、ワイヤ充
填密度が高く、高強度で、かつ細径になる。また、ワイ
ヤ充填密度が高いので、心ストランドの内部でワイヤが
動き回り難くなり、フレッティング摩耗が低減される。
においては、中間層ワイヤδ1Cを心ワイヤδ0Cの周囲に
密に充填する一方で、第1の外層ワイヤδ2Cの各々を隣
り合う中間層ワイヤδ1Cの間に形成された凹所に配置す
るとともに、第2の外層ワイヤδ3Cの各々を隣り合う第
1の外層ワイヤδ2Cの間に配置しているので、ワイヤ充
填密度が高く、高強度で、かつ細径になる。また、ワイ
ヤ充填密度が高いので、心ストランドの内部でワイヤが
動き回り難くなり、フレッティング摩耗が低減される。
【0009】また、第1及び第2の外層ワイヤδ2C,δ
3Cを実質的に平行になるように一括に撚り合わせてい
る。このような同一ピッチの平行撚り複合ストランドで
は構成ワイヤ同士が線接触の状態にあるので、異なるピ
ッチの交差撚り複合ストランド(ワイヤ同士が点接触状
態にある)に比べてフレッティング摩耗が大幅に少なく
なる。
3Cを実質的に平行になるように一括に撚り合わせてい
る。このような同一ピッチの平行撚り複合ストランドで
は構成ワイヤ同士が線接触の状態にあるので、異なるピ
ッチの交差撚り複合ストランド(ワイヤ同士が点接触状
態にある)に比べてフレッティング摩耗が大幅に少なく
なる。
【0010】さらに、第1及び第2の外層ワイヤδ2C,
δ3Cを実質的に同一の外接円に接するように形状を整え
ているので、これらにより構成される心ストランド横断
面外周が真円に近い形状となって、心ストランドは側ス
トランドに対して円滑に接触するようになり、両者の相
互接触によるフレッティング摩耗が低減される。
δ3Cを実質的に同一の外接円に接するように形状を整え
ているので、これらにより構成される心ストランド横断
面外周が真円に近い形状となって、心ストランドは側ス
トランドに対して円滑に接触するようになり、両者の相
互接触によるフレッティング摩耗が低減される。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面を参照しながら本発明の種
々の実施例について説明する。JIS G3525, G3535,
G3537, G3540に規定された鋼線及びこれらの規格品に
相当する自動車用インナーワイヤ、硬鋼線、軟鋼線を用
いて下記の表1及び表2に示す構成の実施例及び比較例
のケーブルをそれぞれ作製した。図1には実施例1及び
2のケーブル断面を示し、図2には比較例1及び2のケ
ーブル断面を示す。
々の実施例について説明する。JIS G3525, G3535,
G3537, G3540に規定された鋼線及びこれらの規格品に
相当する自動車用インナーワイヤ、硬鋼線、軟鋼線を用
いて下記の表1及び表2に示す構成の実施例及び比較例
のケーブルをそれぞれ作製した。図1には実施例1及び
2のケーブル断面を示し、図2には比較例1及び2のケ
ーブル断面を示す。
【0012】実施例1,2のケーブル10は、心ストラ
ンド11の周囲に6本の側ストランド12を有するW
(19)+6×7構成のウォリントン型鋼心ケーブルで
ある。心ストランド11は、心ワイヤδ0Cの数を1本と
し、中間層ワイヤδ1C,第1の外層ワイヤδ2C,第2の
外層ワイヤδ3Cのそれぞれを6本ずつとし、これらを実
質的に平行になるように一括に撚り合わせてなる3層平
行撚りストランドである。側ストランド12は、1本の
心ワイヤδ0Sと6本の外層ワイヤδ1Sとを撚り合わせて
なり、外層ワイヤδ1Sの径に対する心ワイヤδ0Sの径の
比率が1.05〜1.15の範囲内にある。
ンド11の周囲に6本の側ストランド12を有するW
(19)+6×7構成のウォリントン型鋼心ケーブルで
ある。心ストランド11は、心ワイヤδ0Cの数を1本と
し、中間層ワイヤδ1C,第1の外層ワイヤδ2C,第2の
外層ワイヤδ3Cのそれぞれを6本ずつとし、これらを実
質的に平行になるように一括に撚り合わせてなる3層平
行撚りストランドである。側ストランド12は、1本の
心ワイヤδ0Sと6本の外層ワイヤδ1Sとを撚り合わせて
なり、外層ワイヤδ1Sの径に対する心ワイヤδ0Sの径の
比率が1.05〜1.15の範囲内にある。
【0013】心ストランド11においては、中間層ワイ
ヤδ1Cを心ワイヤδ0Cの周囲に密に充填する一方で、第
1の外層ワイヤδ2Cの各々を隣り合う中間層ワイヤδ1C
の間に形成された凹所に配置するとともに、第2の外層
ワイヤδ3Cの各々は隣り合う第1の外層ワイヤδ2Cの間
に配置され、第1及び第2の外層ワイヤδ2C,δ3Cは実
質的に同一の外接円に接している。
ヤδ1Cを心ワイヤδ0Cの周囲に密に充填する一方で、第
1の外層ワイヤδ2Cの各々を隣り合う中間層ワイヤδ1C
の間に形成された凹所に配置するとともに、第2の外層
ワイヤδ3Cの各々は隣り合う第1の外層ワイヤδ2Cの間
に配置され、第1及び第2の外層ワイヤδ2C,δ3Cは実
質的に同一の外接円に接している。
【0014】比較例1,2のケーブル20は、心ストラ
ンド21の周囲に6本の側ストランド22を有する7×
7構成の鋼心ケーブルである。心ストランド21は、心
ワイヤδ0Cの数を1本とし、外層ワイヤδ2Cを6本と
し、これらを実質的に平行になるように一括に撚り合わ
せてなる2層平行撚りストランドである。側ストランド
22は実質的に上記実施例の側ストランド12と同じ構
成である。なお、比較例1は実施例1に対応し、比較例
2は実施例2に対応している。
ンド21の周囲に6本の側ストランド22を有する7×
7構成の鋼心ケーブルである。心ストランド21は、心
ワイヤδ0Cの数を1本とし、外層ワイヤδ2Cを6本と
し、これらを実質的に平行になるように一括に撚り合わ
せてなる2層平行撚りストランドである。側ストランド
22は実質的に上記実施例の側ストランド12と同じ構
成である。なお、比較例1は実施例1に対応し、比較例
2は実施例2に対応している。
【0015】表1を参照しながら各ケーブルの構成につ
いてさらに詳しく説明する。実施例1のケーブル10の
各サイズは、心ワイヤδ0Cが径0.315mm ,中間層ワイヤ
δ1Cが径0.295mm ,第1の外層ワイヤδ2Cが径0.240mm
,第2の外層ワイヤδ3Cが径0.315mm ,心ワイヤδ0S
が径0.430mm ,外層ワイヤδ1Sが径0.375mm 、心ストラ
ンド11が径1.385 mm,側ストランド12が径1.385 m
m、ロープ径が公称で3.5 mmであり、ケーブル断面積が
約6.07mm2 である。心ストランド11はピッチ10mmでS
撚り、側ストランド12はピッチ7.6mm でZ撚り、ロー
プ10の全体はピッチ21mmでS撚りされている。
いてさらに詳しく説明する。実施例1のケーブル10の
各サイズは、心ワイヤδ0Cが径0.315mm ,中間層ワイヤ
δ1Cが径0.295mm ,第1の外層ワイヤδ2Cが径0.240mm
,第2の外層ワイヤδ3Cが径0.315mm ,心ワイヤδ0S
が径0.430mm ,外層ワイヤδ1Sが径0.375mm 、心ストラ
ンド11が径1.385 mm,側ストランド12が径1.385 m
m、ロープ径が公称で3.5 mmであり、ケーブル断面積が
約6.07mm2 である。心ストランド11はピッチ10mmでS
撚り、側ストランド12はピッチ7.6mm でZ撚り、ロー
プ10の全体はピッチ21mmでS撚りされている。
【0016】実施例2のケーブル10の各サイズは、心
ワイヤδ0Cが径0.350mm ,中間層ワイヤδ1Cが径0.320m
m ,第1の外層ワイヤδ2Cが径0.260mm ,第2の外層ワ
イヤδ3Cが径0.350mm ,心ワイヤδ0Sが径0.485mm ,外
層ワイヤδ1Sが径0.430mm 、心ストランド11が径1.51
mm,側ストランド12が径1.345mm 、ロープ径が公称で
4.0 mmであり、ケーブル断面積が約7.81mm2 である。心
ストランド11はピッチ9.8mm でS撚り、側ストランド
12はピッチ8.7mm でZ撚り、ロープ10の全体はピッ
チ24mmでS撚りされている。
ワイヤδ0Cが径0.350mm ,中間層ワイヤδ1Cが径0.320m
m ,第1の外層ワイヤδ2Cが径0.260mm ,第2の外層ワ
イヤδ3Cが径0.350mm ,心ワイヤδ0Sが径0.485mm ,外
層ワイヤδ1Sが径0.430mm 、心ストランド11が径1.51
mm,側ストランド12が径1.345mm 、ロープ径が公称で
4.0 mmであり、ケーブル断面積が約7.81mm2 である。心
ストランド11はピッチ9.8mm でS撚り、側ストランド
12はピッチ8.7mm でZ撚り、ロープ10の全体はピッ
チ24mmでS撚りされている。
【0017】比較例1のケーブル20の各サイズは、心
ワイヤδ0Cが径0.500mm ,外層ワイヤδ2Cが径0.445mm
,心ワイヤδ0Sが径0.430mm ,外層ワイヤδ1Sが径0.3
75mm、心ストランド21が径1.39mm,側ストランド22
が径1.18mm、ロープ径が公称で3.5 mmであり、ケーブル
断面積が約5.98mm2 である。心ストランド21はピッチ
8.1mm でS撚り、側ストランド22はピッチ7.6mm でZ
撚り、ロープ20の全体はピッチ21mmでS撚りされてい
る。
ワイヤδ0Cが径0.500mm ,外層ワイヤδ2Cが径0.445mm
,心ワイヤδ0Sが径0.430mm ,外層ワイヤδ1Sが径0.3
75mm、心ストランド21が径1.39mm,側ストランド22
が径1.18mm、ロープ径が公称で3.5 mmであり、ケーブル
断面積が約5.98mm2 である。心ストランド21はピッチ
8.1mm でS撚り、側ストランド22はピッチ7.6mm でZ
撚り、ロープ20の全体はピッチ21mmでS撚りされてい
る。
【0018】比較例2のケーブル20の各サイズは、心
ワイヤδ0Cが径0.530mm ,外層ワイヤδ2Cが径0.485mm
,心ワイヤδ0Sが径0.485mm ,外層ワイヤδ1Sが径0.4
30mm、心ストランド21が径1.50mm,側ストランド22
が径1.345mm 、ロープ径が公称で4.0 mmであり、ケーブ
ル断面積が約7.67mm2 である。心ストランド21はピッ
チ9.5mm でS撚り、側ストランド22はピッチ8.7mm で
Z撚り、ロープ20の全体はピッチ24mmでS撚りされて
いる。
ワイヤδ0Cが径0.530mm ,外層ワイヤδ2Cが径0.485mm
,心ワイヤδ0Sが径0.485mm ,外層ワイヤδ1Sが径0.4
30mm、心ストランド21が径1.50mm,側ストランド22
が径1.345mm 、ロープ径が公称で4.0 mmであり、ケーブ
ル断面積が約7.67mm2 である。心ストランド21はピッ
チ9.5mm でS撚り、側ストランド22はピッチ8.7mm で
Z撚り、ロープ20の全体はピッチ24mmでS撚りされて
いる。
【0019】なお、各ケーブルの静的な引張り破断強度
は、それぞれ実施例1が12,200(N),実施例2が15,9
80(N),比較例1が11,080(N),比較例2が14,310
(N)である。また、各ケーブルは亜鉛又は亜鉛系合金
でめっきされている。
は、それぞれ実施例1が12,200(N),実施例2が15,9
80(N),比較例1が11,080(N),比較例2が14,310
(N)である。また、各ケーブルは亜鉛又は亜鉛系合金
でめっきされている。
【0020】図3を参照しながら曲げ耐久性試験につい
て説明する。試験機70は細径および中径ケーブル用の
耐久性試験機である。ケーブル10を回転ドラム71に
巻き付け、2個のプーリ72を経由して重り74付き遊
び車73に巻かれて約60kgの張力をケーブル10に作
用させる。2個のプーリ72においてケーブル10は9
0度曲げられている。回転ドラム71は直径400mmで
あり、繰り返し速度は毎分120回である。ケーブル一
方向の運動を1回と数える。
て説明する。試験機70は細径および中径ケーブル用の
耐久性試験機である。ケーブル10を回転ドラム71に
巻き付け、2個のプーリ72を経由して重り74付き遊
び車73に巻かれて約60kgの張力をケーブル10に作
用させる。2個のプーリ72においてケーブル10は9
0度曲げられている。回転ドラム71は直径400mmで
あり、繰り返し速度は毎分120回である。ケーブル一
方向の運動を1回と数える。
【0021】次に、表2を参照しながら耐久性試験機7
0を用いて所定の試験条件で上述のケーブルをそれぞれ
曲げ耐久性試験した結果について説明する。実施例1及
び比較例1ではプーリー径(溝底径)を37.7mmとし、荷
重を33.6kgf とした。実施例2及び比較例2ではプーリ
ー径(溝底径)を45.2mmとし、荷重を33.6kgf とした。
0を用いて所定の試験条件で上述のケーブルをそれぞれ
曲げ耐久性試験した結果について説明する。実施例1及
び比較例1ではプーリー径(溝底径)を37.7mmとし、荷
重を33.6kgf とした。実施例2及び比較例2ではプーリ
ー径(溝底径)を45.2mmとし、荷重を33.6kgf とした。
【0022】各ケーブルが破断したときの繰り返し曲げ
回数は、実施例1で80,404回、実施例2で146,698 回、
比較例1で36,911回、比較例2で56,525回という結果を
それぞれ得た。
回数は、実施例1で80,404回、実施例2で146,698 回、
比較例1で36,911回、比較例2で56,525回という結果を
それぞれ得た。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、内部断線を生じにくい
耐久性に優れた長寿命の高耐久性ケ−ブルを提供するこ
とができる。とくに、ケ−ブルの心ストランドにおいて
は、中間層ワイヤδ1Cを心ワイヤδ0Cの周囲に密に充填
する一方で、第1の外層ワイヤδ2Cの各々を隣り合う中
間層ワイヤδ1Cの間に形成された凹所に配置するととも
に、第2の外層ワイヤδ3Cの各々を隣り合う第1の外層
ワイヤδ2Cの間に配置しているので、ワイヤ充填密度が
高く、高強度で、かつ細径になる。また、ワイヤ充填密
度が高いので、心ストランドの内部でワイヤが動き回り
難くなり、フレッティング摩耗が低減される。
耐久性に優れた長寿命の高耐久性ケ−ブルを提供するこ
とができる。とくに、ケ−ブルの心ストランドにおいて
は、中間層ワイヤδ1Cを心ワイヤδ0Cの周囲に密に充填
する一方で、第1の外層ワイヤδ2Cの各々を隣り合う中
間層ワイヤδ1Cの間に形成された凹所に配置するととも
に、第2の外層ワイヤδ3Cの各々を隣り合う第1の外層
ワイヤδ2Cの間に配置しているので、ワイヤ充填密度が
高く、高強度で、かつ細径になる。また、ワイヤ充填密
度が高いので、心ストランドの内部でワイヤが動き回り
難くなり、フレッティング摩耗が低減される。
【0026】さらに、第1及び第2の外層ワイヤδ2C,
δ3Cを実質的に同一の外接円に接するようにしているの
で、これらにより構成される心ストランド断面外周が真
円に近い形状となって滑らかになり、心ストランドは側
ストランドに対して円滑に接触する。これによっても相
互接触によるフレッティング摩耗が低減される。
δ3Cを実質的に同一の外接円に接するようにしているの
で、これらにより構成される心ストランド断面外周が真
円に近い形状となって滑らかになり、心ストランドは側
ストランドに対して円滑に接触する。これによっても相
互接触によるフレッティング摩耗が低減される。
【図1】本発明の実施例に係る高耐久性ケーブルを示す
断面図。
断面図。
【図2】比較例の高耐久性ケーブルを示す断面図。
【図3】曲げ耐久性試験機の概要を示す斜視図。
10,20,30,50,60…内索 12…内層ストランド 14…外層ストランド
Claims (2)
- 【請求項1】心ワイヤδ0Cの数を1本とし、中間層ワイ
ヤδ1C,第1の外層ワイヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3C
のそれぞれを同数とし、中間層ワイヤδ1C,第1の外層
ワイヤδ2C,第2の外層ワイヤδ3Cを実質的に平行にな
るように一括に撚り合わせてなるδ0C+δ1C+(δ2C+
δ3C)の構成をもつ心ストランドと、 この心ストランドの周囲に撚り合わされた複数本の側ス
トランドと、を具備し、 前記中間層ワイヤδ1Cは前記心ワイヤδ0Cの周囲に密に
充填され、 前記第1の外層ワイヤδ2Cの各々は隣り合う前記中間層
ワイヤδ1Cの間に形成された凹所に配置され、 前記第2の外層ワイヤδ3Cの各々は隣り合う前記第1の
外層ワイヤδ2Cの間に配置され、 前記第1及び第2の外層ワイヤδ2C,δ3Cは実質的に同
一の外接円に接することを特徴とする高耐久性ケーブ
ル。 - 【請求項2】6本乃至8本の側ストランドを有し、各側
ストランドは1本の心ワイヤδ0Sと6本の外層ワイヤδ
1Sとを撚り合わせてなり、外層ワイヤδ1Sの径に対する
心ワイヤδ0Sの径の比率が1.05〜1.15の範囲に
あることを特徴とする請求項1記載の高耐久性ケーブ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24616394A JPH08113888A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 高耐久性ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24616394A JPH08113888A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 高耐久性ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08113888A true JPH08113888A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17144447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24616394A Pending JPH08113888A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 高耐久性ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08113888A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004520245A (ja) * | 2001-01-04 | 2004-07-08 | ヴィットゥール・アー・ゲー | ギア無しケーブル作動エレベータ |
JP2006283259A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-19 | Chuo Spring Co Ltd | ワイヤロープおよびコントロールケーブル |
-
1994
- 1994-10-12 JP JP24616394A patent/JPH08113888A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004520245A (ja) * | 2001-01-04 | 2004-07-08 | ヴィットゥール・アー・ゲー | ギア無しケーブル作動エレベータ |
JP2006283259A (ja) * | 2005-04-05 | 2006-10-19 | Chuo Spring Co Ltd | ワイヤロープおよびコントロールケーブル |
JP4704091B2 (ja) * | 2005-04-05 | 2011-06-15 | 中央発條株式会社 | ワイヤロープおよびコントロールケーブル |
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