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JPH08112755A - 内面研削装置 - Google Patents

内面研削装置

Info

Publication number
JPH08112755A
JPH08112755A JP6249292A JP24929294A JPH08112755A JP H08112755 A JPH08112755 A JP H08112755A JP 6249292 A JP6249292 A JP 6249292A JP 24929294 A JP24929294 A JP 24929294A JP H08112755 A JPH08112755 A JP H08112755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movement amount
signal
shake
surface grinding
grinding apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6249292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Oi
久夫 大居
Mitsugi Omori
貢 大森
Koji Suetomi
巧二 末冨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP6249292A priority Critical patent/JPH08112755A/ja
Publication of JPH08112755A publication Critical patent/JPH08112755A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各加工ステップにおいて動作異常時に停止で
きる内面研削装置を提供する。 【構成】 パソコン6の振れ判定部62は、定寸装置3
からのワーク10の内周面の半径方向の振れを表わす振
れ信号が所定の条件を満足するか否かを判定して、振れ
信号が所定の条件を満足しないとき、動作異常であると
判定する。また、移動量判定部63は、主軸テーブル1
の主軸11の軸直角方向の移動量を検出する移動量検出
センサ5からの移動量信号が所定の条件を満足するか否
かを判定して、移動量信号が所定の条件を満足しないと
き、動作異常であると判定する。そして、上記振れ判定
部62と移動量判定部63のうちの少なくとも一方が動
作異常であると判定すると、停止部64は停止信号を制
御手段4に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各加工ステップの動
作異常時に停止できる内面研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内面研削装置としては、図6に示
すように、一端に被工作物10が取り付けられた主軸1
1を有して、その主軸11に対して直角方向に往復可能
な主軸テーブル1と、上記被工作物10の内面側を研削
する砥石21を有して、上記主軸テーブル1の主軸11
の軸方向に往復可能な砥石テーブル2と、上記被工作物
10の内径寸法を測定する定寸装置3と、上記定寸装置
3からの信号をアンプリファイア(以下、アンプという)
34を介して受けて、上記主軸テーブル1の位置の制御
を行う制御部4とを備えている。
【0003】上記構成の内面研削装置において、定寸装
置3を主軸テーブル1側に移動させて、定寸装置3のコ
ンタクト部31の先端を被工作物10の内周に配置した
後、砥石テーブル2を主軸テーブル1側に移動させて、
砥石テーブル2の砥石21を被工作物10の内周に配置
する。そして、上記主軸テーブル1の主軸1は、駆動ベ
ルト15を介して駆動モータ12により回転駆動され
て、被工作物10は主軸1と共に回転する。上記制御部
4は、主軸テーブル1の駆動モータ14を駆動して、主
軸テーブル1の主軸11をそれと直角方向に移動させ
る。上記主軸テーブル1を移動させながら、砥石テーブ
ル2の砥石21を被工作物10の内周面に当接して、被
工作物10の内周側を所定の内径寸法に研削する。この
とき、上記制御部4は、定寸装置3からの被工作物10
の内面側の研削寸法を表わす信号に基づいて、所定の内
径寸法になるように主軸テーブル1の移動量を制御す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記内面研
削装置は、研削工程の途中で異常が発生しても、すぐに
は分からないという問題がある。また、どこが異常の原
因か、またどの工程で発生したのか分からないため、復
旧に時間がかかるという問題がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、各加工ステッ
プの異常を監視して、動作異常時に動作を停止できる内
面研削装置を提供することにある。
【0006】また、この発明のもう一つの目的は、どこ
が異常かの判断を容易にして、短時間で復旧できる内面
研削装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の内面研削装置は、被工作物が一端に取り
付けられ、回転駆動される主軸を有して、上記主軸の軸
直角方向に往復可能な主軸テーブルと、上記被工作物の
内面側を研削する砥石を有する砥石テーブルと、上記主
軸テーブルの上記主軸に取り付けられた上記被工作物の
内面側の寸法を検出する定寸検出手段と、上記被工作物
の内周側を砥石テーブルの上記砥石により研削するよう
に上記主軸テーブルの上記主軸に対する直角方向の移動
量を制御する制御手段とを備えた内面研削装置におい
て、上記主軸テーブルの上記主軸に対する直角方向の移
動量を検出する移動量検出手段と、各加工ステップにお
いて、上記定寸検出手段からの上記被工作物の内周面の
半径方向の振れを表わす振れ信号が所定の条件を満足す
るか否かを判定して、上記振れ信号が上記所定の条件を
満足しないとき、動作異常であると判定する振れ判定手
段と、上記各加工ステップにおいて、上記移動量検出手
段からの上記主軸テーブルの移動量を表わす移動量信号
が所定の条件を満足するか否かを判定して、上記移動量
信号が上記所定の条件を満足しないとき、動作異常であ
ると判定する移動量判定手段と、上記振れ判定手段と上
記移動量判定手段のうちの少なくとも一方が動作異常で
あると判定すると、上記制御手段に停止信号を出力する
停止手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】また、請求項2の内面研削装置は、請求項
1の内面研削装置において、上記定寸検出手段からの上
記被工作物の内周面の半径方向の振れを表わす上記振れ
信号の平均値を所定時間毎に算出する平均値算出手段を
備えて、上記振れ判定手段は、上記平均値算出手段が算
出した上記平均値に基づいて、上記振れ信号が上記所定
の条件を満足するか否かを判定することを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項3の内面研削装置は、請求項
2の内面研削装置において、上記振れ判定手段は、上記
振れ信号が上記平均値に対して所定の範囲内であるとい
う条件と、上記平均値が所定の範囲内であるという条件
と、上記平均値の変化幅が所定の値以内であるという条
件のうちの少なくとも一つの条件を満足するか否かを判
定することを特徴としている。
【0010】また、請求項4の内面研削装置は、請求項
1の内面研削装置において、上記移動量判定手段は、上
記移動量信号が所定の範囲内であるという条件を満足す
るか否かを判定することを特徴としている。
【0011】また、請求項5の内面研削装置は、請求項
1乃至4のいずれか一つの内面研削装置において、上記
定寸検出手段からの上記被工作物の内周面の半径方向の
振れを表わす上記振れ信号と上記移動量検出手段からの
上記主軸テーブルの移動量を表わす上記移動量信号とを
表示する表示手段を備えたことを特徴としている。
【0012】また、請求項6の内面研削装置は、請求項
3の内面研削装置において、上記定寸検出手段からの上
記被工作物の内周面の半径方向の振れを表わす上記振れ
信号と上記移動量検出手段からの上記主軸テーブルの移
動量を表わす上記移動量信号とを表示すると共に、上記
平均値算出手段により算出された上記平均値を表わす曲
線を表示し、上記所定の範囲を示すアラーム線を上記平
均値を表わす曲線の上下に表示する表示手段を備えたこ
とを特徴としている。
【0013】また、請求項7の内面研削装置は、請求項
4の内面研削装置において、上記定寸検出手段からの上
記被工作物の内周面の半径方向の振れを表わす上記振れ
信号と上記移動量検出手段からの上記主軸テーブルの移
動量を表わす上記移動量信号とを表示すると共に、上記
所定の範囲を示すアラーム線を上記移動量信号を表わす
曲線の上下に表示する表示手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0014】また、請求項8の内面研削装置は、請求項
5乃至7のいずれか一つの内面研削装置において、上記
表示手段は、上記振れ判定手段と上記移動量判定手段の
うちの少なくとも一方が動作異常であると判定すると、
その動作異常の判定のもととなった上記振れ信号や上記
移動量信号と、上記動作異常であると判定したときの判
定項目と、上記動作異常であると判定したときの加工ス
テップとを予め定められたコードに対応させて警報表示
を行うことを特徴としている。
【0015】また、請求項9の内面研削装置は、請求項
1乃至8のいずれか一つの内面研削装置において、上記
被工作物毎に、上記定寸検出手段からの上記被工作物の
内周面の半径方向の振れを表わす上記振れ信号と上記移
動量検出手段からの上記主軸テーブルの上記移動量を表
わす上記移動量信号とを記憶する記憶手段を備えたこと
を特徴としている。
【0016】
【作用】上記請求項1の内面研削装置によれば、上記主
軸テーブルの上記主軸に被工作物を取り付けた後、上記
定寸検出手段からの被工作物の内周側の研削量を表わす
信号に基づいて、上記制御手段によって上記主軸テーブ
ルの上記主軸に対する直角方向の移動量を制御して、被
工作物の内面側を所定の内径寸法になるように研削す
る。このとき、上記定寸検出手段からの被工作物の内周
面の振れを表わす振れ信号と移動量検出手段からの主軸
テーブルの移動量を表わす移動量信号とに基づいて、各
加工ステップの動作異常を判定する。すなわち、上記定
寸検出手段からの被工作物の回転に伴う振れを表わす振
れ信号が所定の条件を満足するか否かを判定すると共
に、制御手段が主軸テーブルを制御して、主軸テーブル
を主軸とと直角方向に移動させようとした目標移動量と
移動量検出手段からの主軸テーブルの移動量を表わす移
動量信号が所定の関係を有するか否かを判定するのであ
る。そして、上記動作異常判定手段が動作異常であると
判定して、制御手段に対して停止信号を出力すると、そ
の停止信号を受けて、制御手段は被工作物の内面研削の
制御動作を停止する。
【0017】したがって、上記各加工ステップの異常動
作を判定して、異常があればすぐにその加工ステップを
停止して、次の加工ステップに進まないので、全加工ス
テップが完了した後の不良品の検査によって初めて異常
を知るというようなことがない。したがって、異常動作
を速やかに判定して、不良品を一つも作らないようにで
きる。また、上記各加工ステップの異常動作を判定して
いるので、どの工程での異常かを知ることができ、定寸
検出手段からの振れ信号と移動量検出手段からの移動量
信号のうちのどちらかの信号または両信号により動作異
常であると判定したかによって、故障箇所を容易に判断
でき、この内面研削装置の復旧を迅速に行うことができ
る。また、新たに検出手段を設けることなく、既設の定
寸検出手段からの被工作物の内周面の振れを表わす振れ
信号に基づいて、振れ判定手段は容易に動作異常を監視
することができる。
【0018】また、上記請求項2の内面研削装置によれ
ば、上記請求項1の内面研削装置において、上記平均値
算出手段は、上記定寸検出手段からの被工作物の内周面
の半径方向の振れを表わす上記振れ信号の所定時間毎に
平均値を算出する。そして、上記振れ判定手段は、平均
値算出手段が算出した平均値に基づいて上記振れ信号が
所定の条件を満足するか否かを判定して、振れ信号が所
定の条件を満足しないと判定すると、動作異常であると
判定する。
【0019】このように、上記振れ信号の平均値に基づ
いて振れ信号が所定の条件を満足するか否かを判定する
ので、被工作物毎の振れ信号のばらつきの影響を受ける
ことなく、動作異常を判定できる。
【0020】また、上記請求項3の内面研削装置によれ
ば、請求項2の内面研削装置において、上記振れ判定手
段は、上記振れ信号が上記平均値に対して所定の範囲内
であるという条件と、上記平均値が所定の範囲内である
という条件と、上記平均値の変化幅が所定の値以内であ
るという条件のうちの少なくとも一つの条件を満足する
か否かを判定する。すなわち、上記平均値算出手段が算
出した平均値に対して例えば上限値と下限値を設けて、
上記振れ信号が上限値と下限値の範囲内にあるか否かを
判別して、振れ信号が上限値と下限値の範囲内にある場
合、振れ信号が所定の条件を満足すると判定し、また平
均値が所定の範囲内であるか否かを判別して、平均値が
所定の範囲内にある場合、振れ信号が所定の条件を満足
すると判定し、また平均値の変化幅を所定値と比較し
て、平均値の変化幅が所定値以下の場合、振れ信号が所
定の条件を満足すると判定するのである。
【0021】したがって、上記振れ信号の平均値に基づ
いて振れ信号が所定の条件を満足するか否かを判定する
ので、被工作物毎の振れ信号のばらつきの影響を受ける
ことなく、動作異常を判定できる。また、上記振れ信号
が上記平均値に対して所定の範囲内であるという条件
と、上記平均値が所定の範囲内であるという条件と、上
記平均値の変化幅が所定の値以内であるという三つの条
件を満足するか否か判定することによって、動作異常で
あるか否かを正確に判定できる。
【0022】また、上記請求項4の内面研削装置によれ
ば、請求項1の内面研削装置において、上記移動量判定
手段は、上記移動量信号が所定の範囲内であるという条
件を満足するか否かを判定する。
【0023】したがって、上記制御手段により主軸テー
ブルを移動させ、主軸テーブルが駆動モータ等の不具合
により所望の移動量移動しないときは、上記移動量検出
手段からの移動量信号が所定の範囲内でなくなるので、
動作異常であると判定できる。
【0024】また、上記請求項5の内面研削装置によれ
ば、請求項1乃至4のいずれか一つの内面研削装置にお
いて、表示手段は、上記定寸検出手段からの上記被工作
物の内周面の半径方向の振れを表わす上記振れ信号と上
記移動量検出手段からの上記主軸テーブルの移動量を表
わす上記移動量信号とを表示する。
【0025】したがって、上記振れ判定手段または上記
移動量判定手段が動作異常であると判定したとき、表示
手段により表示された振れ信号と移動量信号によって、
不具合箇所を判断して、迅速な復旧を可能にする。
【0026】また、上記請求項6の内面研削装置によれ
ば、請求項3の内面研削装置において、表示手段は、上
記定寸検出手段からの上記被工作物の内周面の半径方向
の振れを表わす上記振れ信号と上記移動量検出手段から
の上記主軸テーブルの移動量を表わす上記移動量信号と
を表示する。また、上記平均値算出手段により算出され
た上記平均値を表わす曲線を表示し、その平均値を表わ
す曲線に対する所定の範囲を示すアラーム線を平均値を
表わす曲線の上下に表示する。
【0027】したがって、上記振れ信号が上記所定の範
囲内に存在するか否か識別することができ、例えば振れ
信号が所定の範囲内においてアラーム線に近づいたりす
るような場合は、不具合の徴候が現れているものとし
て、故障を予知することが可能である。
【0028】また、上記請求項7の内面研削装置によれ
ば、請求項4の内面研削装置において、表示手段は、上
記定寸検出手段からの上記被工作物の内周面の半径方向
の振れを表わす上記振れ信号と上記移動量検出手段から
の上記主軸テーブルの移動量を表わす上記移動量信号と
を表示する。また、上記移動量信号を表わす曲線に対し
て上記所定の範囲を示すアラーム線を上記移動量信号を
表わす曲線の上下に表示する。
【0029】したがって、上記移動量信号が上記所定の
範囲内でどのような状態であるか識別することができ、
例えば移動量信号が所定の範囲内で少なくとも一方のア
ラーム線に近づいたりするような場合、不具合の徴候が
現れているものとして、故障を予知することが可能であ
る。
【0030】また、上記請求項8の内面研削装置によれ
ば、請求項5乃至7のいずれか一つの内面研削装置にお
いて、上記表示手段は、上記振れ判定手段と上記移動量
判定手段のうちの少なくとも一方が動作異常であると判
定すると、その動作異常の判定のもととなった上記振れ
信号,上記移動量信号と、上記動作異常であると判定し
たときの判定項目と、動作異常であると判定したときの
加工ステップとを予め定められたコードに対応させて警
報表示を行う。例えば、砥石の成形の加工ステップにお
いて上記振れ信号が上記平均値算出手段により算出され
た上記平均値に対して所定の範囲内でない場合、上記被
工作物の取り付け異常または上記主軸の軸と被工作物の
軸のオフセットが異常であると判断することができる。
【0031】このように、上記警報表示によって、不具
合箇所を容易に判断することができる。
【0032】また、上記請求項9の内面研削装置によれ
ば、請求項1乃至8のいずれか一つの内面研削装置にお
いて、記憶手段は、上記被工作物毎に、上記定寸検出手
段からの上記被工作物の内周面の半径方向の振れを表わ
す上記振れ信号と上記移動量検出手段からの上記主軸テ
ーブルの上記移動量を表わす上記移動量信号とを記憶す
る。
【0033】したがって、上記記憶手段に記憶された振
れ信号と移動量信号の最大値,最小値および平均値等を
各加工ステップ毎に表示または印字することによって、
それらの変化を監視して、この内面研削装置が故障する
前に、その徴候を被工作物毎に記憶された振れ信号や移
動量信号から予見することが可能となる。
【0034】
【実施例】以下、この発明の内面研削装置を一実施例に
より詳細に説明する。
【0035】図1はこの発明の一実施例の内面研削装置
の構成図を示しており、1は被工作物(以下、ワークと
いう)10が一端に取り付けられ、そのワーク10と共
に回転駆動される主軸11を有し、上記主軸11の軸に
対して直角方向に往復可能な主軸テーブル、2は上記ワ
ーク10の内面側を研削する砥石21を有し、上記主軸
テーブル1の主軸11の軸方向に往復可能な砥石テーブ
ル、3は上記主軸テーブル1に固定され、主軸11に取
り付けられたワーク10の内径の振れすなわち定寸に対
する偏差を検出する定寸装置、4は上記定寸装置3から
の信号をアンプ34を介して受けて、上記主軸テーブル
1の主軸11に対して直角方向(以下、軸直角方向とい
う)の移動量を制御する制御手段としての制御部、5は
上記主軸テーブル1の主軸11の軸直角方向の移動量を
検出する移動量検出手段としての移動量検出センサ、6
は上記定寸装置3からの振れ信号をアンプ34を介して
受けると共に、上記移動量検出センサ5からの移動量信
号を受けて、動作異常を判定するパーソナルコンピュー
タ(以下、パソコンという)である。なお、上記制御部4
は、定寸装置3および砥石テーブル2の軸方向の往復等
のこの内面研削装置全体の制御を行う。
【0036】また、上記主軸テーブル1は、主軸11を
駆動ベルト15を介して回転駆動する駆動モータ12
と、主軸テーブル1の主軸11の軸に対して直角方向
(図1では矢印R1)に主軸テーブル1を往復させる駆動
部13とを備えている。上記駆動部13には、高精度の
送りねじを回転駆動する駆動モータ14を配置してい
る。そして、上記主軸テーブル1の主軸11の一端の基
準面11aにワーク10をマグネット(図示せず)によっ
て取り付ける。
【0037】また、上記定寸装置3は、先端にダイヤモ
ンドチップを固定した一対の略L字形状のコンタクト部
31と、そのコンタクト部31を固定する台32と、そ
の台32を油圧シリンダ(図示せず)によって主軸11の
軸方向に往復可能に案内するガイドレール33とを備え
ている。
【0038】また、上記パソコン6は、定寸装置3から
の振れ信号を図示しないA/D変換器によってA/D変
換した値の平均値を例えば5回サンプリングする間隔毎
に算出する平均値算出手段としての平均値算出部61
と、その平均値算出部61で算出された平均値が後述す
る所定の条件を満足するか否かを判定して、その平均値
が所定の条件を満足しないとき、動作異常であると判定
する振れ判定手段としての振れ判定部62と、上記主軸
テーブル1の移動量検出センサ5からの移動量を表わす
移動量信号を図示しないA/D変換器によってA/D変
換した値が後述する所定の条件を満足するか否か判定し
て、A/D変換された移動量信号の値がその所定の条件
を満足しないとき、動作異常であると判定する移動量判
定手段としての移動量判定部63と、上記振れ判定部6
2と移動量判定部63のうちの少なくとも一方が動作異
常と判定すると、停止信号を出力する停止部64と、表
示手段としてのCRT(カソード・レイ・チューブ)65
と、上記A/D変換された振れ信号,移動量信号の値等
を記憶する記憶手段としての記憶部66とを備えてい
る。なお、上記パソコン6の平均値算出部61,振れ判
定部62および移動量判定部63は、ソフトウェアによ
り構成されている。
【0039】上記構成の内面研削装置において、ワーク
10を取付装置(図示せず)により主軸11の一端に取り
付ける。そして、上記定寸装置3をガイドレール33に
沿って矢印R3の方向に移動し、定寸装置3のコンタク
ト部31の両先端をワーク10の内周に配置する。上記
コンタクト部31の両先端の半径方向外側には、ダイヤ
モンドチップを夫々固定している。上記コンタクト部3
1をワーク10の内周において半径方向外向に広げて、
両ダイヤモンドチップの先端がワーク10の内周面に押
接するようにする。上記定寸装置3のコンタクト部31
の半径方向の振れ(定寸に対する偏差)を表わす振れ信号
A,Bをアンプ34によって加算して増幅し、増幅され
た加算信号(A+B)を制御部4に入力する。そして、上
記制御部4は、ドレッシング,粗研削,精密研削,スパ
ークアウトの加工ステップの制御を行って、スパークア
ウトの加工ステップの定寸位置において、加算信号(A
+B)が略ゼロとなるようにする。すなわち、上記加算
信号(A+B)が略ゼロとなると、ワーク10の内周が所
定の内径寸法に研削されるのである。
【0040】図2は上記内面研削装置の研削工程におけ
るワーク10の振れと主軸テーブル1の移動量を示して
いる。なお、図2の下側は、横軸を時間軸、縦軸をワー
ク10の振れと主軸テーブル1の移動量を示し、図2の
上側は、ワーク10の回転(約45msec/1回転)に伴う
振れ信号の状態が識別しやすいように横軸の時間軸を拡
大して、ワーク10の振れ信号を示している。
【0041】次に、上記主軸テーブル1の駆動モータ1
2を回転させ、駆動ベルト15を介して主軸11を回転
駆動することによって、主軸11の軸中心にワーク10
を回転させる。
【0042】そして、上記主軸テーブル1を原点1の位
置からドレッシングのためのドレス点の位置まで移動し
た後、砥石テーブル2の砥石21をドレッシングする
(ドレッシングの加工ステップ)。そして、所定時間ドレ
ッシングを行った後、主軸テーブル1を原点2の位置に
戻す。
【0043】次に、上記砥石テーブル2を主軸テーブル
1側に移動して、砥石テーブル2の砥石21を主軸11
に取り付けられたワーク10の内周に配置する。
【0044】次に、上記主軸テーブル1を原点2の位置
から粗研点(粗研削開始位置)まで移動すると、砥石テー
ブル2の砥石21の外周面がワーク10の内周面に接触
し、さらに主軸テーブル1を徐々に精研点まで移動し
て、砥石21によりワーク10の内周面を粗研削する
(粗研削の加工ステップ)。
【0045】次に、上記主軸テーブル1を精研点から
スパークアウトまでゆっくりと移動させて、ワーク1
0の内周面を精密研削する(精密研削の加工ステップ)。
【0046】次に、上記主軸テーブル1を移動させない
で、スパークアウトからにおいて、スパークアウト
すなわちワーク10のひずみの回復による研削を行う
(スパークアウトの加工ステップ)。
【0047】その後、主軸テーブル1を原点3に戻す。
なお、スパークアウトからの区間内の定寸点にお
いて、定寸装置3によりワーク10の内径が所定寸法で
あるかどうかを検出して、内面研削の仕上り状態確認す
る。
【0048】上記各加工ステップにおいて、パソコン6
は、ワーク10の振れと主軸テーブル1の移動量につい
て予め限界範囲を設定して監視を行う。
【0049】つまり、図2に示すとにおいて、パソ
コン6の平均値算出部61は、ワーク10の内周側の半
径方向の振れを表わす振れ信号A,Bのうちのいずれか
一方をA/D変換した値を5サンプル毎に加算平均して
平均値/xを逐次算出する。そして、上記パソコン6の
振れ判定部62は、A/D変換された振れ信号の値が平
均値算出部61で求めた平均値/xに対して設定された
上限値と下限値の範囲(図2に示す限界線)内にあるか否
かを判定する。また、上記振れ判定部62は、平均値算
出部61で求めた平均値/xが予め設定された範囲内か
否かを判定する。さらに、上記振れ判定部62は、平均
値算出部61で求めた平均値/xの変化幅が予め設定さ
れた範囲内か否かを判定する。
【0050】また、図2に示すの位置において、振れ
判定部62は、平均値算出部61で求めた平均値/xが
予め設定された範囲内か否かを判定する。さらに、上記
振れ判定部62は、平均値算出部61で求めた平均値/
xの変化幅が予め設定された範囲内か否かを判定する。
【0051】一方、図2に示す〜の位置において、
パソコン6の移動量判定部63は、移動量検出センサ5
からの主軸テーブル1の移動量を表わす移動量信号をA
/D変換した値が所定の範囲内か否かを判定する。
【0052】そして、上記〜の区間において、ワー
ク10の振れ信号が平均値/xに対して設定された上限
値と下限値の範囲内にない場合、または平均値/xが予
め設定された範囲内にない場合、または平均値/xの変
化幅が予め設定された範囲内にない場合、パソコン6の
停止部64より停止信号を制御部4に出力すると共に、
上記定寸点において、ワーク10の振れ信号をA/D
変換した値の平均値/xが予め設定された範囲内にない
場合、または平均値/xの変化幅が予め設定された範囲
内にない場合、パソコン6の停止部64より停止信号を
制御部4に出力する。また、上記〜の位置におい
て、主軸テーブル1の移動量信号をA/D変換した値が
予め設定された範囲内にない場合、パソコン6の停止部
64より停止信号を制御部4に出力する。上記制御部4
は、パソコン6からの停止信号を受けると、研削動作の
制御を停止する。
【0053】そして、上記パソコン6のCRT65にエ
ラーコードを表示する。
【0054】上記エラーコードは、図3(1),(2),(3)の
エラーコード表に示すように、 A:測定信号 B:判定項目 C:判定区間/位置 を“A−B−C”の形式で表示する。例えば、エラーコ
ードが“1−1−4”では、測定信号はワーク10の振
れ信号であって、その判定項目は振れ幅、判定区間は精
研点からスパークアウトまでの範囲である。例え
ば、精研点からスパークアウトまでの範囲内で図2
に示す円Eで囲まれたワーク10の振れ信号のように、
振れ幅が設定された範囲(平均値/xに対して設定され
た上限値と下限値の範囲)内にないことを示している。
この場合の不具合箇所としては、図4のエラーコード表
に示すように、ワーク10の取付異常またはオフセット
(主軸11の軸とワーク10の軸とのオフセット)異常等
がある。
【0055】また、上記パソコン6の記憶部66に振れ
信号と移動量信号のA/D変換された値をワーク毎に記
憶して、例えば、図5に示すように、加工ステップの移
動量等をCRT65に表示する。なお、上記CRT65
に表示された移動量等は、それぞれ色分けされて識別で
きるようにしている。
【0056】このように、上記移動量検出センサ5とパ
ソコン6によって、各加工ステップにおいて、定寸装置
3からの振れ信号と移動量検出センサ5からの移動量信
号とが上述の所定の条件を夫々満足するか否かを判定し
て、所定の条件を満足しない場合、制御部4に停止信号
を出力して停止させる。したがって、動作異常時にその
加工ステップで速やかに停止するので、不良品を作るこ
とがない。また、上記各加工ステップの異常動作を判定
しているので、どの工程での異常かを知ることができ、
定寸装置3からの振れ信号と移動量検出センサ5からの
移動量信号のうちのどちらの信号または両信号により動
作異常であると判定したかによって、故障箇所を容易に
判断でき、この内面研削装置の復旧を迅速に行うことが
できる。また、新たに検出手段を設けることなく、既設
の定寸装置3からのワーク10の内周面の振れを表わす
振れ信号に基づいて、振れ判定部62は動作異常を判定
することができる。
【0057】また、上記パソコン6の振れ判定部62
は、平均値算出部61により算出された振れ信号の平均
値/xに基づいて、振れ信号が所定の条件を満足するか
否かを判定するので、ワーク10毎の振れ信号のばらつ
きの影響を受けることなく、動作異常を判定することが
できる また、上記パソコン6の振れ判定部61と移動量判定部
63のうちの少なくとも一方が動作異常であると判定し
たとき、CRT65に表示された振れ信号と移動量信号
によって、不具合箇所を判断することができる。
【0058】また、上記パソコン6のCRT65にエラ
ーコードを表示して、動作異常の判定が振れ信号または
移動量信号のいずれの信号によるものか、どの判定区間
/位置で発生したかが分かるので、図4のエラーコード
表に示すように精度高く不具合箇所を判断することがで
き、この内面研削装置を速やかに復旧させることができ
る。
【0059】また、上記パソコン6の記憶部66に振れ
信号と移動量信号をワーク毎に記憶し、CRT65に表
示することによって、故障の傾向をつかんで故障を予知
することができる。
【0060】上記実施例では、平均値算出手段,振れ手
段,移動量判定手段,停止手段,表示手段および記憶手
段としてパソコン6を用いたが、これに限らず、論理回
路やLCD(液晶ディスプレイ)等により構成してもよ
い。
【0061】また、平均値算出手段としての平均値算出
部61と振れ判定手段としての振れ判定部62とを用い
て、定寸装置3からの振れ信号の平均値/xに基づい
て、振れ信号が所定の条件を満足するか否か判定した
が、平均値算出手段を用いなくともよい。この場合、振
れ判定手段は、振れ信号が所定の条件を満足するか否か
を判定すればよい。
【0062】また、上記パソコン6の表示手段としての
CRT65に移動量を表示したが、振れ信号と位置信号
を印字する手段でもよいのは勿論である。
【0063】また、上記パソコン6のCRT65にエラ
ーコードを表示したが、エラーコードを表示しなくとも
よい。
【0064】また、上記振れ信号と移動量信号を記憶す
る記憶手段としての記憶部66をパソコン6に設けた
が、パソコン6とは別に記憶手段を設けてもよい。ま
た、上記記憶手段は無くともよい。
【0065】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の内面研削装置は、工作物が一端に取り付けられ、回
転駆動される主軸を有して、その主軸の軸直角方向に往
復可能な主軸テーブルと、被工作物の内面側を研削する
砥石を有する砥石テーブルと、主軸テーブルの主軸に取
り付けられた被工作物の内面側の寸法を検出する定寸検
出手段と、被工作物の内周側を砥石テーブルの砥石によ
り研削するように、主軸テーブルの主軸に対して直角方
向の移動量を制御する制御手段とを備えた内面研削装置
において、移動量検出手段は、主軸テーブルの主軸に対
して直角方向の移動量を検出し、振れ判定手段は、各加
工ステップにおいて、定寸検出手段からの被工作物の内
周面の半径方向の振れを表わす振れ信号が所定の条件を
満足するか否かを判定して、振れ信号が所定の条件を満
足しないとき、動作異常であると判定すると共に、移動
量判定手段は、各加工ステップにおいて、移動量検出手
段からの主軸テーブルの移動量を表わす移動量信号が所
定の条件を満足するか否かを判定して、移動量信号が所
定の条件を満足しないとき、動作異常であると判定し
て、停止手段は、振れ判定手段と移動量判定手段のうち
の少なくとも一方が動作異常であると判定すると、制御
手段に停止信号を出力するものである。
【0066】したがって、請求項1の発明の内面研削装
置によれば、振れ判定手段と移動量判定手段によって異
常動作を速やかに判定して、不良品を一つも作らないよ
うにすることができる。また、上記各加工ステップの異
常動作を判定しているので、どの工程での異常かを知る
ことができ、定寸検出手段からの振れ信号と移動量検出
手段からの移動量信号のうちのどちらかの信号または両
信号により動作異常であると判定したかによって、故障
箇所の判断が容易にでき、この内面研削装置を迅速に復
旧することができる。また、新たに検出手段を設けるこ
となく、既設の定寸検出手段からの被工作物の内周面の
半径方向の振れを表わす振れ信号に基づいて、振れ判定
手段は動作異常を監視することができる。
【0067】また、請求項2の発明の内面研削装置は、
請求項1の内面研削装置において、平均値算出手段によ
り上記定寸検出手段からの上記被工作物の内周面の半径
方向の振れを表わす上記振れ信号の平均値を所定時間毎
に算出し、その平均値に基づいて、上記振れ判定手段
は、上記振れ信号が上記所定の条件を満足するか否かを
判定するものである。
【0068】したがって、請求項2の発明の内面研削装
置によれば、振れ信号の平均値に基づいて振れ信号が所
定の条件を満足するか否かを判定するので、被工作物毎
の振れ信号のばらつきの影響を受けることなく、動作異
常を判定することができる。
【0069】また、請求項3の発明の内面研削装置は、
請求項2の内面研削装置において、上記振れ判定手段
は、上記振れ信号が上記平均値に対して所定の範囲内で
あるという条件と、上記平均値が所定の範囲内であると
いう条件と、上記平均値の変化幅が所定の値以内である
という条件のうちの少なくとも一つの条件を満足するか
否かを判定するものである。
【0070】したがって、請求項3の発明の内面研削装
置によれば、上記振れ信号の平均値に基づいて振れ信号
が所定の条件を満足するか否かを判定するので、被工作
物毎の振れ信号のばらつきの影響を受けることなく、動
作異常を判定することができる。また、上記振れ信号が
上記平均値に対して所定の範囲内であるという条件と、
上記平均値が所定の範囲内であるという条件と、上記平
均値の変化幅が所定の値以内であるという条件の三つの
条件を満足するか否か判定することによって、動作異常
を正確に判定することができる。
【0071】また、請求項4の発明の内面研削装置は、
請求項1の内面研削装置において、上記移動量判定手段
は、上記移動量信号が所定の範囲内であるという条件を
満足するか否かを判定するものである。
【0072】したがって、請求項4の発明の内面研削装
置によれば、上記主軸テーブルが駆動モータ等の不具合
により所望の移動量移動しないときは、上記移動量検出
手段からの移動量信号が所定の範囲内でなくなるので、
動作異常であると判定することができる。
【0073】また、請求項5の発明の内面研削装置は、
請求項1乃至4のいずれか一つの内面研削装置におい
て、上記定寸検出手段からの上記被工作物の内周面の半
径方向の振れを表わす上記振れ信号と上記移動量検出手
段からの上記主軸テーブルの移動量を表わす上記移動量
信号とを表示する表示手段を備えたものである。
【0074】したがって、請求項5の発明の内面研削装
置によれば、上記振れ判定手段と上記移動量判定手段の
うちの少なくとも一方が動作異常であると判定したと
き、表示手段により表示された振れ信号と移動量信号に
よって、不具合箇所を判断して、この内面研削装置を迅
速に復旧することができる。
【0075】また、請求項6の発明の内面研削装置は、
請求項3の内面研削装置において、上記定寸検出手段か
らの上記被工作物の内周面の半径方向の振れを表わす上
記振れ信号と上記移動量検出手段からの上記主軸テーブ
ルの移動量を表わす上記移動量信号とを表示すると共
に、上記平均値算出手段により算出された上記平均値を
表わす曲線を表示し、上記所定の範囲を示すアラーム線
を上記平均値を表わす曲線の上下に表示する表示手段を
備えたものである。
【0076】したがって、請求項6の発明の内面研削装
置によれば、上記振れ信号が上記所定の範囲内に存在す
るか否かを識別することができ、振れ信号が所定の範囲
内においてアラーム線に近づいたりするような場合、不
具合の徴候が現れているものとして、故障を予知するこ
とができる。
【0077】また、請求項7の発明の内面研削装置は、
請求項4に記載の内面研削装置において、上記定寸検出
手段からの上記被工作物の内周面の半径方向の振れを表
わす上記振れ信号と上記移動量検出手段からの上記主軸
テーブルの移動量を表わす上記移動量信号とを表示する
と共に、上記所定の範囲を示すアラーム線を移動量信号
を表わす曲線の上下に表示する表示手段を備えたもので
ある。
【0078】したがって、請求項7の発明の内面研削装
置によれば、上記移動量信号が上記所定の範囲内である
か否か識別することができ、例えば移動量信号が所定の
範囲内で少なくとも一方のアラーム線に近づいたりする
ような場合、不具合の徴候が現れているものとして、故
障を予知することができる。
【0079】また、請求項8の発明の内面研削装置は、
請求項5乃至7のいずれか一つに記載の内面研削装置に
おいて、上記表示手段は、上記振れ判定手段と上記移動
量判定手段のうちの少なくとも一方が動作異常であると
判定すると、その動作異常の判定のもととなった上記振
れ信号,上記移動量信号と、上記動作異常であると判定
したときの判定項目と、上記動作異常であると判定した
ときの加工ステップとを予め定められたコードに対応さ
せて警報表示を行うものである。
【0080】したがって、請求項8の発明の内面研削装
置によれば、上記表示手段の警報表示によって、不具合
箇所を容易に判断することができる。
【0081】また、請求項9の発明の内面研削装置は、
請求項1乃至8のいずれか一つの内面研削装置におい
て、上記被工作物毎に、上記定寸検出手段からの被工作
物の内周面の半径方向の振れを表わす振れ信号と上記移
動量検出手段からの上記主軸テーブルの上記移動量を表
わす移動量信号とを記憶する記憶手段を備えたものであ
る。
【0082】したがって、請求項9の発明の内面研削装
置によれば、上記記憶手段に記憶された振れ信号と移動
量信号の最大値,最小値および平均値等を各加工ステッ
プ毎に表示または印字することによって、それらの変化
を監視して、この内面研削装置が故障する前に、その徴
候を被工作物毎に記憶された振れ信号や移動量信号から
予見することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の一実施例の内面研削装置の
概略図である。
【図2】 図2は上記内面研削装置の動作異常判定部の
表示部の表示画面を示す図である。
【図3】 図3は上記表示部に表示されるエラーコード
を示す図である。
【図4】 図4は上記エラーコード表を示す図である。
【図5】 図5は上記表示部に表示される当日データを
示す図である。
【図6】 図6は従来の内面研削装置の概略図である。
【符号の説明】
1…主軸テーブル、2…砥石テーブル、3…定寸装置、
4…制御部、5…移動量検出センサ、6…パソコン、1
0…ワーク。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被工作物(10)が一端に取り付けられ、
    回転駆動される主軸(11)を有して、上記主軸(11)の
    軸直角方向に往復可能な主軸テーブル(1)と、上記被工
    作物(10)の内面側を研削する砥石(21)を有する砥石
    テーブル(2)と、上記主軸テーブル(1)の上記主軸(1
    1)に取り付けられた上記被工作物(10)の内面側の寸
    法を検出する定寸検出手段(3)と、上記被工作物(10)
    の内周側を砥石テーブル(2)の上記砥石(21)により研
    削するように上記主軸テーブル(1)の上記主軸(11)に
    対する直角方向の移動量を制御する制御手段(4)とを備
    えた内面研削装置において、 上記主軸テーブル(1)の上記主軸(11)に対する直角方
    向の移動量を検出する移動量検出手段(5)と、 各加工ステップにおいて、上記定寸検出手段(3)からの
    上記被工作物(10)の内周面の半径方向の振れを表わす
    振れ信号が所定の条件を満足するか否かを判定して、上
    記振れ信号が上記所定の条件を満足しないとき、動作異
    常であると判定する振れ判定手段(62)と、 上記各加工ステップにおいて、上記移動量検出手段(5)
    からの上記主軸テーブル(1)の移動量を表わす移動量信
    号が所定の条件を満足するか否かを判定して、上記移動
    量信号が上記所定の条件を満足しないとき、動作異常で
    あると判定する移動量判定手段(63)と、 上記振れ判定手段(62)と上記移動量判定手段(63)の
    うちの少なくとも一方が動作異常であると判定すると、
    上記制御手段(4)に停止信号を出力する停止手段(64)
    とを備えたことを特徴とする内面研削装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内面研削装置におい
    て、上記定寸検出手段(3)からの上記被工作物(10)の
    内周面の半径方向の振れを表わす上記振れ信号の平均値
    を所定時間毎に算出する平均値算出手段(61)を備え
    て、上記振れ判定手段(62)は、上記平均値算出手段
    (61)が算出した上記平均値に基づいて、上記振れ信号
    が上記所定の条件を満足するか否かを判定することを特
    徴とする内面研削装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の内面研削装置におい
    て、上記振れ判定手段(62)は、上記振れ信号が上記平
    均値に対して所定の範囲内であるという条件と、上記平
    均値が所定の範囲内であるという条件と、上記平均値の
    変化幅が所定の値以内であるという条件のうちの少なく
    とも一つの条件を満足するか否かを判定することを特徴
    とする内面研削装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の内面研削装置におい
    て、上記移動量判定手段(62)は、上記移動量信号が所
    定の範囲内であるという条件を満足するか否かを判定す
    ることを特徴とする内面研削装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    内面研削装置において、上記定寸検出手段(3)からの上
    記被工作物(10)の内周面の半径方向の振れを表わす上
    記振れ信号と上記移動量検出手段(5)からの上記主軸テ
    ーブル(1)の移動量を表わす上記移動量信号とを表示す
    る表示手段(65)を備えたことを特徴とする内面研削装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の内面研削装置におい
    て、上記定寸検出手段(3)からの上記被工作物(10)の
    内周面の半径方向の振れを表わす上記振れ信号と上記移
    動量検出手段(5)からの上記主軸テーブル(1)の移動量
    を表わす上記移動量信号とを表示すると共に、上記平均
    値算出手段(61)により算出された上記平均値を表わす
    曲線を表示し、上記所定の範囲を示すアラーム線を上記
    平均値を表わす曲線の上下に表示する表示手段(65)を
    備えたことを特徴とする内面研削装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の内面研削装置におい
    て、上記定寸検出手段(3)からの上記被工作物(10)の
    内周面の半径方向の振れを表わす上記振れ信号と上記移
    動量検出手段(5)からの上記主軸テーブル(1)の移動量
    を表わす上記移動量信号とを表示すると共に、上記所定
    の範囲を示すアラーム線を上記移動量信号を表わす曲線
    の上下に表示する表示手段(65)を備えたことを特徴と
    する内面研削装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれか一つに記載の
    内面研削装置において、上記表示手段(65)は、上記振
    れ判定手段(62)と上記移動量判定手段(63)のうちの
    少なくとも一方が動作異常であると判定すると、その動
    作異常の判定のもととなった上記振れ信号や上記移動量
    信号と、上記動作異常であると判定したときの判定項目
    と、上記動作異常であると判定したときの加工ステップ
    とを予め定められたコードに対応させて警報表示を行う
    ことを特徴とする内面研削装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一つに記載の
    内面研削装置において、上記被工作物(10)毎に、上記
    定寸検出手段(3)からの上記被工作物(10)の内周面の
    半径方向の振れを表わす上記振れ信号と上記移動量検出
    手段(5)からの上記主軸テーブル(1)の上記移動量を表
    わす上記移動量信号とを記憶する記憶手段(66)を備え
    たことを特徴とする内面研削装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341922B1 (ko) * 2001-12-20 2002-06-24 모유진 광커넥터 페룰용 연마기
US6752031B2 (en) 2000-06-07 2004-06-22 Mori Seiki Co., Ltd. NC machine tool having spindle run-out diagnosing function

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