JPH08112207A - フライパン - Google Patents
フライパンInfo
- Publication number
- JPH08112207A JPH08112207A JP28577594A JP28577594A JPH08112207A JP H08112207 A JPH08112207 A JP H08112207A JP 28577594 A JP28577594 A JP 28577594A JP 28577594 A JP28577594 A JP 28577594A JP H08112207 A JPH08112207 A JP H08112207A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carbon material
- frying pan
- stainless steel
- carbon
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47J—KITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
- A47J36/00—Parts, details or accessories of cooking-vessels
- A47J36/02—Selection of specific materials, e.g. heavy bottoms with copper inlay or with insulating inlay
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A47—FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47J—KITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
- A47J37/00—Baking; Roasting; Grilling; Frying
- A47J37/10—Frying pans, e.g. frying pans with integrated lids or basting devices
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- Cookers (AREA)
- Frying-Pans Or Fryers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】底部と側面部とで断面がほぼコ字形状をなす容
器状の本体を含み、前記本体がステンレス鋼板で良伝熱
材料を挟持した多層構造を有するフライパンにおいて、
前記良伝熱材料として炭素材料を選択使用し、且つ前記
本体側面部の炭素材料の一部又は全部を薄肉化して炭素
材料が存在しない空隙を設けていることを特徴とするフ
ライパン。 【効果】被調理食品への伝熱が良く、しかも均熱化をも
達成することができると共に、必要以上に加熱されるこ
とを嫌う蓋や取っ手への伝熱を抑制することができ、し
かもむらし効果やかまど炊き(包み焼き)風の調理効果
を期待することができ、また電磁調理にも適用できる。
器状の本体を含み、前記本体がステンレス鋼板で良伝熱
材料を挟持した多層構造を有するフライパンにおいて、
前記良伝熱材料として炭素材料を選択使用し、且つ前記
本体側面部の炭素材料の一部又は全部を薄肉化して炭素
材料が存在しない空隙を設けていることを特徴とするフ
ライパン。 【効果】被調理食品への伝熱が良く、しかも均熱化をも
達成することができると共に、必要以上に加熱されるこ
とを嫌う蓋や取っ手への伝熱を抑制することができ、し
かもむらし効果やかまど炊き(包み焼き)風の調理効果
を期待することができ、また電磁調理にも適用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、改良された構造を有
し、更に電磁誘導加熱調理にも適用可能なフライパンに
関する(以下に、電磁誘導加熱調理を「電磁調理」と略
称し、また電磁誘導加熱調理に適用できるフライパンを
「電磁調理フライパン」と略称する)。
し、更に電磁誘導加熱調理にも適用可能なフライパンに
関する(以下に、電磁誘導加熱調理を「電磁調理」と略
称し、また電磁誘導加熱調理に適用できるフライパンを
「電磁調理フライパン」と略称する)。
【0002】
【従来の技術】フライパンの素材としては熱伝導率の高
い銅、アルミニウムなどの非鉄金属、耐食性に優れたス
テンレス鋼や軟鋼、炭素鋼などの鉄鋼が使われている。
い銅、アルミニウムなどの非鉄金属、耐食性に優れたス
テンレス鋼や軟鋼、炭素鋼などの鉄鋼が使われている。
【0003】このうち熱伝導率の高い材料は、熱の通り
が良く効率的に加熱調理を行うことができるが、ガスや
電気による加熱むらがあるとそのまま被調理食品への伝
熱に反映し、熱の通りの良すぎる部分と熱の通りの悪い
部分とで調理むらが生ずるなどの欠点があった。また、
蓋や取っ手が過熱してプラスチックや木材などの部品が
劣化したり、調理者が火傷を負うなどの不都合もあっ
た。
が良く効率的に加熱調理を行うことができるが、ガスや
電気による加熱むらがあるとそのまま被調理食品への伝
熱に反映し、熱の通りの良すぎる部分と熱の通りの悪い
部分とで調理むらが生ずるなどの欠点があった。また、
蓋や取っ手が過熱してプラスチックや木材などの部品が
劣化したり、調理者が火傷を負うなどの不都合もあっ
た。
【0004】一方、ステンレス鋼などの熱伝導率の低い
材料では、熱効率が悪く放熱による無駄が多くなり、ま
た熱の通りが悪いために調理がしにくい。
材料では、熱効率が悪く放熱による無駄が多くなり、ま
た熱の通りが悪いために調理がしにくい。
【0005】この様な不都合を解消するために、近年例
えばアルミニウムをステンレス鋼で挟持した所謂クラッ
ド鋼や、反対に軟鋼をアルミニウムで挟持した積層材料
を用いたり、あるいは底部をアルミニウムとステンレス
鋼との多層構造にするなどの工夫がなされている。
えばアルミニウムをステンレス鋼で挟持した所謂クラッ
ド鋼や、反対に軟鋼をアルミニウムで挟持した積層材料
を用いたり、あるいは底部をアルミニウムとステンレス
鋼との多層構造にするなどの工夫がなされている。
【0006】しかしながら、これらは過熱防止を期待で
きるものではなく、また勿論むらし効果や、かまど炊き
(包み焼き)風の風合いを期待するよしもない。
きるものではなく、また勿論むらし効果や、かまど炊き
(包み焼き)風の風合いを期待するよしもない。
【0007】また更に、近年多用されているうず巻形加
熱コイルを用いた電磁誘導加熱具は、主としてフライパ
ン本体底部に配置した磁性体にうず電流を生じて加熱す
るが、この場合も金属融成物を用いたフライパンでは、
その金属元素や合金の熱伝導率に余り選択の幅がなく、
例えばステンレス鋼とアルミニウムとの組合せでは、フ
ライパン本体側面部への伝熱は期待できるが、過熱防止
は期待できない。また、ステンレス鋼のみの場合には、
フライパン本体側面部への伝熱が悪くなり、被調理食品
全体を包み込む様な均熱化には不都合である。更に、何
れの場合にも加熱停止後のむらし効果が得られるもので
はない。
熱コイルを用いた電磁誘導加熱具は、主としてフライパ
ン本体底部に配置した磁性体にうず電流を生じて加熱す
るが、この場合も金属融成物を用いたフライパンでは、
その金属元素や合金の熱伝導率に余り選択の幅がなく、
例えばステンレス鋼とアルミニウムとの組合せでは、フ
ライパン本体側面部への伝熱は期待できるが、過熱防止
は期待できない。また、ステンレス鋼のみの場合には、
フライパン本体側面部への伝熱が悪くなり、被調理食品
全体を包み込む様な均熱化には不都合である。更に、何
れの場合にも加熱停止後のむらし効果が得られるもので
はない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、被調理食品への伝熱が良く、しかも均熱化
をも達成することができると共に、必要以上に加熱され
ることを嫌う蓋や取っ手への伝熱を抑制でき、しかもむ
らし効果や包み焼き風の風合いも得られる構造を有し、
また更に電磁調理にも適用できるフライパンを提供する
ことである。
する課題は、被調理食品への伝熱が良く、しかも均熱化
をも達成することができると共に、必要以上に加熱され
ることを嫌う蓋や取っ手への伝熱を抑制でき、しかもむ
らし効果や包み焼き風の風合いも得られる構造を有し、
また更に電磁調理にも適用できるフライパンを提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、底部と側面
部とで断面がほぼコ字形状をなす容器状の本体を含み、
前記本体がステンレス鋼板で良伝熱材料を挟持した多層
構造を有するフライパンにおいて、前記良伝熱材料とし
て炭素材料を選択使用し、且つ前記本体側面部の炭素材
料の一部又は全部を薄肉化して炭素材料が存在しない空
隙を設けていることを特徴とする本発明のフライパンに
よって解決する。
部とで断面がほぼコ字形状をなす容器状の本体を含み、
前記本体がステンレス鋼板で良伝熱材料を挟持した多層
構造を有するフライパンにおいて、前記良伝熱材料とし
て炭素材料を選択使用し、且つ前記本体側面部の炭素材
料の一部又は全部を薄肉化して炭素材料が存在しない空
隙を設けていることを特徴とする本発明のフライパンに
よって解決する。
【0010】上記本発明のフライパンにおいて、前記炭
素材料とステンレス鋼板とをろう付けや拡散接合などで
接合することもできるが、接触させただけでも良好な状
態で接合させることができる。
素材料とステンレス鋼板とをろう付けや拡散接合などで
接合することもできるが、接触させただけでも良好な状
態で接合させることができる。
【0011】また、本発明のフライパンにおいては、前
記炭素材料として、表層部に金属炭化物の層を有する炭
素材料を使用することができる。この場合、前記金属炭
化物として、ステンレス鋼成分元素と同一の1種又は2
種以上の元素の炭化物を使用することができる。
記炭素材料として、表層部に金属炭化物の層を有する炭
素材料を使用することができる。この場合、前記金属炭
化物として、ステンレス鋼成分元素と同一の1種又は2
種以上の元素の炭化物を使用することができる。
【0012】更に、本発明のフライパンにおいては、前
記炭素材料として、少なくとも表層部に貴金属元素を含
む層を有する炭素材料を使用することができる。
記炭素材料として、少なくとも表層部に貴金属元素を含
む層を有する炭素材料を使用することができる。
【0013】あるいは、前記炭素材料として、少なくと
も表層部にアルミニウム又はアルミニウム合金を含む層
を有する炭素材料を使用することができる。
も表層部にアルミニウム又はアルミニウム合金を含む層
を有する炭素材料を使用することができる。
【0014】また更に、本発明のフライパンにおいて
は、前記ステンレス鋼板のうち少なくとも前記本体の外
側壁面側のステンレス鋼板を磁性体とすることができ
る。
は、前記ステンレス鋼板のうち少なくとも前記本体の外
側壁面側のステンレス鋼板を磁性体とすることができ
る。
【0015】
【作用】上記の構造であれば、伝熱の悪いステンレス鋼
(室温における熱伝導率が20W/m・K前後)に、こ
れよりも高い熱伝導率を有する炭素材料を接合すること
により良伝導化や均熱化作用が得られる。しかも、熱容
量の比較的高い炭素材料を用いているために、むらし効
果も得られると共に、かかる炭素材料を底部及び側面部
に用いているためにかまど炊き(包み焼き)風の風合い
を出す作用もある。更に、炭素材料は、アルミニウムや
クラッド鋼を用いる場合に比べて蓋や取っ手への伝熱を
抑制し易い上、前記本体側面部の炭素材料の一部又は全
部を薄肉化して炭素材料が存在しない空隙を設けている
ので、蓋や取っ手への伝熱を更に大きく抑制する作用が
得られる。
(室温における熱伝導率が20W/m・K前後)に、こ
れよりも高い熱伝導率を有する炭素材料を接合すること
により良伝導化や均熱化作用が得られる。しかも、熱容
量の比較的高い炭素材料を用いているために、むらし効
果も得られると共に、かかる炭素材料を底部及び側面部
に用いているためにかまど炊き(包み焼き)風の風合い
を出す作用もある。更に、炭素材料は、アルミニウムや
クラッド鋼を用いる場合に比べて蓋や取っ手への伝熱を
抑制し易い上、前記本体側面部の炭素材料の一部又は全
部を薄肉化して炭素材料が存在しない空隙を設けている
ので、蓋や取っ手への伝熱を更に大きく抑制する作用が
得られる。
【0016】また、本発明においては、前記炭素材料と
ステンレス鋼板とを接触のみで接合させることができる
が、この場合にはろう付けや拡散接合などの場合よりも
ステンレス鋼と炭素材料との熱膨張差や相互拡散による
接合部の不都合、材料の劣化を緩和する作用が得られ
る。
ステンレス鋼板とを接触のみで接合させることができる
が、この場合にはろう付けや拡散接合などの場合よりも
ステンレス鋼と炭素材料との熱膨張差や相互拡散による
接合部の不都合、材料の劣化を緩和する作用が得られ
る。
【0017】更に、本発明においては、前記炭素材料と
して、表層部に金属炭化物の層を有する炭素材料を使用
することができるが、この場合には空焼きなど突発的な
高温下で生起し得る、浸炭など炭素材料とステンレス鋼
との成分の相互拡散や反応を抑制する作用が生ずる。特
に、粒界腐食などの原因となるクロムの炭素との反応に
よるクロム量の低下に前記炭素材料が関与することを防
ぎ、また炭素との反応性の高いチタンやニオブなどステ
ンレス鋼成分と炭素材料との反応を防止することがで
き、ひいては耐食性などステンレス鋼の特性の劣化ある
いは炭素材料の劣化を未然に防止することができる。
して、表層部に金属炭化物の層を有する炭素材料を使用
することができるが、この場合には空焼きなど突発的な
高温下で生起し得る、浸炭など炭素材料とステンレス鋼
との成分の相互拡散や反応を抑制する作用が生ずる。特
に、粒界腐食などの原因となるクロムの炭素との反応に
よるクロム量の低下に前記炭素材料が関与することを防
ぎ、また炭素との反応性の高いチタンやニオブなどステ
ンレス鋼成分と炭素材料との反応を防止することがで
き、ひいては耐食性などステンレス鋼の特性の劣化ある
いは炭素材料の劣化を未然に防止することができる。
【0018】また更に、本発明においては、前記炭素材
料として、少なくとも表層部に貴金属元素を含む層を有
する炭素材料を使用することができるが、この場合には
炭素材料とステンレス鋼とが接触した状態で接合してい
ても、あるいはろう付けや拡散接合した状態で接合して
いても良伝導化や均熱化作用が更に一層高いものとな
る。
料として、少なくとも表層部に貴金属元素を含む層を有
する炭素材料を使用することができるが、この場合には
炭素材料とステンレス鋼とが接触した状態で接合してい
ても、あるいはろう付けや拡散接合した状態で接合して
いても良伝導化や均熱化作用が更に一層高いものとな
る。
【0019】また、本発明においては、前記炭素材料と
して、少なくとも表層部にアルミニウム又はアルミニウ
ム合金を含む層を有する炭素材料を使用することができ
るが、この場合にも炭素材料とステンレス鋼とが接触し
た状態で接合していても、あるいはろう付けや拡散接合
した状態で接合していても良伝導化や均熱化作用が更に
一層高いものとなる。
して、少なくとも表層部にアルミニウム又はアルミニウ
ム合金を含む層を有する炭素材料を使用することができ
るが、この場合にも炭素材料とステンレス鋼とが接触し
た状態で接合していても、あるいはろう付けや拡散接合
した状態で接合していても良伝導化や均熱化作用が更に
一層高いものとなる。
【0020】更に、本発明においては、前記ステンレス
鋼板のうち少なくとも前記本体の外側壁面側のステンレ
ス鋼板を磁性体とすることができるが、この場合には近
年多用されているうず巻形加熱コイルを用いた電磁誘導
加熱具を用いた電磁調理への適用性に優れている。この
場合、前記本体の内側壁面側のステンレス鋼板は磁性体
でも非磁性体でもよい。また、勿論、非磁性体のステン
レス鋼を用いても電磁調理に適用できる場合があり、本
発明はこれらの場合を排除するものではない。
鋼板のうち少なくとも前記本体の外側壁面側のステンレ
ス鋼板を磁性体とすることができるが、この場合には近
年多用されているうず巻形加熱コイルを用いた電磁誘導
加熱具を用いた電磁調理への適用性に優れている。この
場合、前記本体の内側壁面側のステンレス鋼板は磁性体
でも非磁性体でもよい。また、勿論、非磁性体のステン
レス鋼を用いても電磁調理に適用できる場合があり、本
発明はこれらの場合を排除するものではない。
【0021】
【実施例】図1は、本体のみを断面描写とした、本発明
のフライパンの1例を示した模式部分断面図であり、図
2は図1の実施例の本体側面部及びその周辺を拡大して
示した模式部分拡大断面図である。図3乃至図12は、
夫々、図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体側面
部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフライ
パンの変形例の模式部分拡大断面図である。図2乃至図
12においては、図1と同一の要素を同一の符号で表わ
しており、また、図3乃至図12の変形例は炭素材料2
3の形状以外は図1及び図2の実施例と同一の構造を有
している。
のフライパンの1例を示した模式部分断面図であり、図
2は図1の実施例の本体側面部及びその周辺を拡大して
示した模式部分拡大断面図である。図3乃至図12は、
夫々、図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体側面
部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフライ
パンの変形例の模式部分拡大断面図である。図2乃至図
12においては、図1と同一の要素を同一の符号で表わ
しており、また、図3乃至図12の変形例は炭素材料2
3の形状以外は図1及び図2の実施例と同一の構造を有
している。
【0022】図1及び図2に示した実施例において、符
号11は食品(被調理物)を収容し、ガス、電気抵抗加
熱、面状発熱体、電磁調理台などの適宜の加熱手段によ
り食品を調理するためのフライパン本体であり、円形の
開口部12を有し、底部13と側面部14とで断面コ字
状の容器をなす。符号15は本体11の側面部14に溶
接、リベット止め(図示せず)など適宜の接合手段によ
り取り付けた取っ手である。また、図示しないが、調理
時や収納時には本体11の開口部12を塞ぐ様に蓋を着
脱自在に係合することができる。
号11は食品(被調理物)を収容し、ガス、電気抵抗加
熱、面状発熱体、電磁調理台などの適宜の加熱手段によ
り食品を調理するためのフライパン本体であり、円形の
開口部12を有し、底部13と側面部14とで断面コ字
状の容器をなす。符号15は本体11の側面部14に溶
接、リベット止め(図示せず)など適宜の接合手段によ
り取り付けた取っ手である。また、図示しないが、調理
時や収納時には本体11の開口部12を塞ぐ様に蓋を着
脱自在に係合することができる。
【0023】本体11は、テーパの付いた断面コ字形の
形状をなす様に加工を施した表裏一対のステンレス鋼薄
板21、22と、これもテーパの付いた断面コ字状をな
す様に加工し、前記薄板21、22に挟持させた炭素部
材23との三層構造を有する。なお、前記薄板21、2
2が形成する隙間の厚みは、底部13と側面部14とで
同一でも異なっていてもよい。
形状をなす様に加工を施した表裏一対のステンレス鋼薄
板21、22と、これもテーパの付いた断面コ字状をな
す様に加工し、前記薄板21、22に挟持させた炭素部
材23との三層構造を有する。なお、前記薄板21、2
2が形成する隙間の厚みは、底部13と側面部14とで
同一でも異なっていてもよい。
【0024】フライパン本体11の側面部14の炭素部
材23は、側面部14の全長に亘って、ステンレス鋼薄
板21、22の形成する空洞を充満する厚みよりも薄い
肉厚に薄肉化されており、フライパン本体11の外側壁
面22側で炭素部材が収容されていない空隙部24を形
成しており、蓋や取っ手への伝熱を抑制する作用を付与
している。
材23は、側面部14の全長に亘って、ステンレス鋼薄
板21、22の形成する空洞を充満する厚みよりも薄い
肉厚に薄肉化されており、フライパン本体11の外側壁
面22側で炭素部材が収容されていない空隙部24を形
成しており、蓋や取っ手への伝熱を抑制する作用を付与
している。
【0025】炭素部材23と空隙部24の形状及び体積
は自在に選択することができ、図3の変形例において
は、フライパン本体11に収容される加熱対象の調理食
品の通常の深さなどを考慮して、炭素部材23の長さを
図2の炭素部材23の長さの半分程度として側面部14
の上部全部と下部の外側壁面22側に空隙部24を形成
している。また、図4の変形例においては、側面部14
の上部の外側壁面22側のみに空隙部24を形成してい
る。
は自在に選択することができ、図3の変形例において
は、フライパン本体11に収容される加熱対象の調理食
品の通常の深さなどを考慮して、炭素部材23の長さを
図2の炭素部材23の長さの半分程度として側面部14
の上部全部と下部の外側壁面22側に空隙部24を形成
している。また、図4の変形例においては、側面部14
の上部の外側壁面22側のみに空隙部24を形成してい
る。
【0026】図5乃至図9の変形例においては、炭素部
材23の外側壁面にテーパを付けており、図5の変形例
においては側面部14の全長に亘って上端側を底面とす
る断面が三角形の環状空隙部24が形成されている。図
6の変形例においては、側面部14の上部に炭素部材2
3の全く存在しない断面が矩形の、そして側面部14の
下部に断面が三角形の環状空隙部24が形成されてい
る。図7の変形例においては、側面部14の上部のみに
断面が三角形の環状空隙部24が形成されている。図8
の変形例においては、側面部14の上部で炭素部材23
が薄肉化された断面が矩形の、そして側面部14の下部
に断面が三角形の環状空隙部24が形成されている。ま
た、図9の変形例においては、側面部14の上部のみに
断面が台形の環状空隙部24が形成されている。
材23の外側壁面にテーパを付けており、図5の変形例
においては側面部14の全長に亘って上端側を底面とす
る断面が三角形の環状空隙部24が形成されている。図
6の変形例においては、側面部14の上部に炭素部材2
3の全く存在しない断面が矩形の、そして側面部14の
下部に断面が三角形の環状空隙部24が形成されてい
る。図7の変形例においては、側面部14の上部のみに
断面が三角形の環状空隙部24が形成されている。図8
の変形例においては、側面部14の上部で炭素部材23
が薄肉化された断面が矩形の、そして側面部14の下部
に断面が三角形の環状空隙部24が形成されている。ま
た、図9の変形例においては、側面部14の上部のみに
断面が台形の環状空隙部24が形成されている。
【0027】図10乃至図12の変形例においては、炭
素部材23の外側壁面側に断面が適宜の形状の、複数の
環状溝又は単一のらせん状溝が穿たれている。このう
ち、図10の変形例においては、炭素部材23の外側壁
面側の全長に亘って断面が矩形の、複数の環状溝又は単
一のらせん状溝が穿たれて、空隙部24を形成してい
る。図11の変形例においては、炭素部材23の外側壁
面側の上部に断面が矩形の、複数の環状溝又は単一のら
せん状溝が穿たれて、空隙部24を形成している。図1
2の変形例においては、炭素部材23の外側壁面側の全
長に亘って断面が三角形の、複数の環状溝又は単一のら
せん状溝が穿たれて、空隙部24を形成している。
素部材23の外側壁面側に断面が適宜の形状の、複数の
環状溝又は単一のらせん状溝が穿たれている。このう
ち、図10の変形例においては、炭素部材23の外側壁
面側の全長に亘って断面が矩形の、複数の環状溝又は単
一のらせん状溝が穿たれて、空隙部24を形成してい
る。図11の変形例においては、炭素部材23の外側壁
面側の上部に断面が矩形の、複数の環状溝又は単一のら
せん状溝が穿たれて、空隙部24を形成している。図1
2の変形例においては、炭素部材23の外側壁面側の全
長に亘って断面が三角形の、複数の環状溝又は単一のら
せん状溝が穿たれて、空隙部24を形成している。
【0028】本発明で使用するステンレス鋼板21、2
2の厚みは0.1mm乃至3mm程度が適当であり、材
質としてはSUS304をはじめとするオーステナイト
系ステンレス鋼、SUS410をはじめとするマルテン
サイト系ステンレス鋼、SUS430をはじめとするフ
ェライト系ステンレス鋼、そのほかオーステナイト・フ
ェライト系、析出硬化系などのステンレス鋼を使用する
ことができる。本発明においては、少なくとも前記本体
の外側壁面側のステンレス鋼板21として磁性体である
ステンレス鋼板を選択使用することができる。この磁性
ステンレス鋼板としては、通常強磁性を有するフェライ
ト系、マルテンサイト系あるいはオーステナイト・フェ
ライト系のステンレス鋼を使用するが、析出硬化系、オ
ーステナイト系など他のステンレス鋼でも磁性を有する
ものがあるので、これらを使用してもよい。この場合、
前記本体の内側壁面側のステンレス鋼板21は磁性を有
していても有していなくてもよい。
2の厚みは0.1mm乃至3mm程度が適当であり、材
質としてはSUS304をはじめとするオーステナイト
系ステンレス鋼、SUS410をはじめとするマルテン
サイト系ステンレス鋼、SUS430をはじめとするフ
ェライト系ステンレス鋼、そのほかオーステナイト・フ
ェライト系、析出硬化系などのステンレス鋼を使用する
ことができる。本発明においては、少なくとも前記本体
の外側壁面側のステンレス鋼板21として磁性体である
ステンレス鋼板を選択使用することができる。この磁性
ステンレス鋼板としては、通常強磁性を有するフェライ
ト系、マルテンサイト系あるいはオーステナイト・フェ
ライト系のステンレス鋼を使用するが、析出硬化系、オ
ーステナイト系など他のステンレス鋼でも磁性を有する
ものがあるので、これらを使用してもよい。この場合、
前記本体の内側壁面側のステンレス鋼板21は磁性を有
していても有していなくてもよい。
【0029】本発明で使用する炭素部材23は良伝導性
のものが好ましく、調理温度領域である室温(約298
K)から400℃(約673K)まで、熱伝導率が80
W/m・K以上を維持する様な炭素材料であることが好
ましい。具体的には、熱伝導の均質性の良い等方性黒鉛
材、炭素繊維強化炭素複合材料、可とう性黒鉛シート
(積層品を含む)などから適宜の材質を選択して使用す
る。厚みは3mm乃至20mm程度が適当であり、均熱
化達成のために特に5mm以上であることが好ましい。
のものが好ましく、調理温度領域である室温(約298
K)から400℃(約673K)まで、熱伝導率が80
W/m・K以上を維持する様な炭素材料であることが好
ましい。具体的には、熱伝導の均質性の良い等方性黒鉛
材、炭素繊維強化炭素複合材料、可とう性黒鉛シート
(積層品を含む)などから適宜の材質を選択して使用す
る。厚みは3mm乃至20mm程度が適当であり、均熱
化達成のために特に5mm以上であることが好ましい。
【0030】本発明においては、前記炭素部材23とし
て、表層部に金属炭化物の層を有する炭素材料を使用す
ることができる。この金属炭化物としては、炭素部材2
3とステンレス鋼薄板21、22との境界面における固
相反応を抑制する作用を発現させるためのものとして、
とりわけ前記ステンレス鋼成分元素と同一の1種又は2
種以上の元素の炭化物であることが好ましく、この場
合、例えば鉄、クロム、ニッケル、チタン、ホウ素、ケ
イ素、タンタル、ニオブ、マンガン、モリブデン、アル
ミニウム、ジルコニウム、銅、鉛、タングステン、コバ
ルト、バナジウムなどから選ばれる1種又は2種以上の
元素の炭化物の層を形成する。
て、表層部に金属炭化物の層を有する炭素材料を使用す
ることができる。この金属炭化物としては、炭素部材2
3とステンレス鋼薄板21、22との境界面における固
相反応を抑制する作用を発現させるためのものとして、
とりわけ前記ステンレス鋼成分元素と同一の1種又は2
種以上の元素の炭化物であることが好ましく、この場
合、例えば鉄、クロム、ニッケル、チタン、ホウ素、ケ
イ素、タンタル、ニオブ、マンガン、モリブデン、アル
ミニウム、ジルコニウム、銅、鉛、タングステン、コバ
ルト、バナジウムなどから選ばれる1種又は2種以上の
元素の炭化物の層を形成する。
【0031】金属炭化物層の形成方法としては、金属炭
化物の種類に応じて適宜選択すればよく、例えば炭素部
材の表面上に塗布した又は炭素部材の表層部に含浸させ
た、金属又は金属化合物あるいはこれらの塗料又は含浸
液、融液、蒸気などと炭素部材とを反応させる転化法
(所謂CVI法、ゾルーゲル法なども包含する);炭素
部材の表面上に金属炭化物の塗料を塗布し、乾燥させ
る、又は炭素部材の表層部に金属炭化物の含浸液を含浸
させ、乾燥させる方法;化学蒸着法、溶射法等により炭
素部材の表面上に金属炭化物の層を堆積させる方法;な
ど様々な方法を採用することができる。金属炭化物層の
厚みは、1乃至50μm程度が適当である。
化物の種類に応じて適宜選択すればよく、例えば炭素部
材の表面上に塗布した又は炭素部材の表層部に含浸させ
た、金属又は金属化合物あるいはこれらの塗料又は含浸
液、融液、蒸気などと炭素部材とを反応させる転化法
(所謂CVI法、ゾルーゲル法なども包含する);炭素
部材の表面上に金属炭化物の塗料を塗布し、乾燥させ
る、又は炭素部材の表層部に金属炭化物の含浸液を含浸
させ、乾燥させる方法;化学蒸着法、溶射法等により炭
素部材の表面上に金属炭化物の層を堆積させる方法;な
ど様々な方法を採用することができる。金属炭化物層の
厚みは、1乃至50μm程度が適当である。
【0032】また、本発明においては、前記炭素部材2
3として、少なくとも表層部に貴金属元素を含む層を有
する炭素材料を使用することができる。この貴金属元素
を含む層は、例えば銅、銀、金を溶融して炭素部材中に
含浸させたり(貴金属元素が炭素材料と一部あるいは全
部反応した状態でもよいが、通常は含浸したままの状態
で使用することができる)、あるいは炭素部材の表面上
に銅、銀、金を真空蒸着等の物理的蒸気堆積法(PVD
法)などで被覆層を形成したりなどして設けることがで
きる。貴金属元素を含む層の厚みは、特に制限されない
が1乃至50μm程度が適当である。
3として、少なくとも表層部に貴金属元素を含む層を有
する炭素材料を使用することができる。この貴金属元素
を含む層は、例えば銅、銀、金を溶融して炭素部材中に
含浸させたり(貴金属元素が炭素材料と一部あるいは全
部反応した状態でもよいが、通常は含浸したままの状態
で使用することができる)、あるいは炭素部材の表面上
に銅、銀、金を真空蒸着等の物理的蒸気堆積法(PVD
法)などで被覆層を形成したりなどして設けることがで
きる。貴金属元素を含む層の厚みは、特に制限されない
が1乃至50μm程度が適当である。
【0033】更に、本発明においては、前記炭素部材2
3として、少なくとも表層部にアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を含む層を有する炭素材料を使用することが
できる。このアルミニウム又はアルミニウム合金を含む
層は、アルミニウム又はアルミニウム合金を溶融して炭
素部材中に含浸させたり(アルミニウム又はアルミニウ
ム合金が炭素材料と一部あるいは全部反応した状態でも
よいが、含浸したままの状態で使用してもよい)、ある
いは炭素部材の表面上にアルミニウム又はアルミニウム
合金の被覆層を形成したりなどして設けることができ
る。アルミニウム又はアルミニウム合金を含む層の厚み
は、特に制限されないが1乃至50μm程度が適当であ
る。
3として、少なくとも表層部にアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を含む層を有する炭素材料を使用することが
できる。このアルミニウム又はアルミニウム合金を含む
層は、アルミニウム又はアルミニウム合金を溶融して炭
素部材中に含浸させたり(アルミニウム又はアルミニウ
ム合金が炭素材料と一部あるいは全部反応した状態でも
よいが、含浸したままの状態で使用してもよい)、ある
いは炭素部材の表面上にアルミニウム又はアルミニウム
合金の被覆層を形成したりなどして設けることができ
る。アルミニウム又はアルミニウム合金を含む層の厚み
は、特に制限されないが1乃至50μm程度が適当であ
る。
【0034】上記の様な図1乃至図12の本体11の構
造とすれば、ステンレス鋼板21、22、炭素部材23
を通常の機械加工により成形して、嵌め合せた後に鋼板
21、22の所定箇所を溶接等で接合すればよい。ま
た、ステンレスと炭素との間の接合に格別の手段を用い
なくとも、表面同志が接触した状態のままとすることも
できる。
造とすれば、ステンレス鋼板21、22、炭素部材23
を通常の機械加工により成形して、嵌め合せた後に鋼板
21、22の所定箇所を溶接等で接合すればよい。ま
た、ステンレスと炭素との間の接合に格別の手段を用い
なくとも、表面同志が接触した状態のままとすることも
できる。
【0035】
【発明の効果】本発明のフライパンによれば、ステンレ
ス鋼に炭素材料を接合することにより良伝導化や均熱化
作用が得られ、被調理食品への伝熱が良くなり、しかも
均熱調理が可能となる。更に、炭素材料は、アルミニウ
ムやクラッド鋼の場合に比べて蓋や取っ手への伝熱を抑
制し易い上、前記本体側面部の炭素材料の一部又は全部
を薄肉化して炭素材料が存在しない空隙を設けているの
で、蓋や取っ手への伝熱を更に大きく抑制することがで
き、部品の劣化や調理者の火傷をより一層防止すること
ができる。
ス鋼に炭素材料を接合することにより良伝導化や均熱化
作用が得られ、被調理食品への伝熱が良くなり、しかも
均熱調理が可能となる。更に、炭素材料は、アルミニウ
ムやクラッド鋼の場合に比べて蓋や取っ手への伝熱を抑
制し易い上、前記本体側面部の炭素材料の一部又は全部
を薄肉化して炭素材料が存在しない空隙を設けているの
で、蓋や取っ手への伝熱を更に大きく抑制することがで
き、部品の劣化や調理者の火傷をより一層防止すること
ができる。
【0036】また、熱容量の比較的高い炭素材料を用い
ているために、むらし効果も得られる。
ているために、むらし効果も得られる。
【0037】更に、底部と側面部とにかかる炭素材料を
配設しているために、古来からの炊飯技術であるかまど
炊き(包み焼き)風の調理効果を得ることができる。
配設しているために、古来からの炊飯技術であるかまど
炊き(包み焼き)風の調理効果を得ることができる。
【0038】また更に、本発明においては、炭素材料と
ステンレス鋼板とを接触のみで接合させることができる
が、この場合にはろう付けや拡散接合などの場合よりも
ステンレス鋼と炭素材料との熱膨張差や相互拡散による
接合部の不都合、材料の劣化を緩和する作用が得られ
る。
ステンレス鋼板とを接触のみで接合させることができる
が、この場合にはろう付けや拡散接合などの場合よりも
ステンレス鋼と炭素材料との熱膨張差や相互拡散による
接合部の不都合、材料の劣化を緩和する作用が得られ
る。
【0039】また、本発明においては、前記炭素材料と
して、表層部に金属炭化物の層を有する炭素材料を使用
することができるが、この場合には空焼きなど突発的な
高温下で生起し得る、浸炭など炭素材料とステンレス鋼
との成分の相互拡散や反応を抑制することができる。特
に、粒界腐食などの原因となるクロムの炭素との反応に
よるクロム量の低下に前記炭素材料が関与することを防
ぎ、また炭素との反応性の高いチタンやニオブなどステ
ンレス鋼成分と炭素材料との反応を防止することがで
き、ひいては耐食性などステンレス鋼の特性の劣化ある
いは炭素材料の劣化を未然に防止することができる。
して、表層部に金属炭化物の層を有する炭素材料を使用
することができるが、この場合には空焼きなど突発的な
高温下で生起し得る、浸炭など炭素材料とステンレス鋼
との成分の相互拡散や反応を抑制することができる。特
に、粒界腐食などの原因となるクロムの炭素との反応に
よるクロム量の低下に前記炭素材料が関与することを防
ぎ、また炭素との反応性の高いチタンやニオブなどステ
ンレス鋼成分と炭素材料との反応を防止することがで
き、ひいては耐食性などステンレス鋼の特性の劣化ある
いは炭素材料の劣化を未然に防止することができる。
【0040】更に、本発明においては、前記炭素材料と
して、少なくとも表層部に貴金属元素を含む層を有する
炭素材料を使用することができるが、この場合には炭素
材料とステンレス鋼とが接触した状態で接合していて
も、あるいはろう付けや拡散接合した状態で接合してい
ても良伝導化や均熱化作用が更に一層高いものとなる。
して、少なくとも表層部に貴金属元素を含む層を有する
炭素材料を使用することができるが、この場合には炭素
材料とステンレス鋼とが接触した状態で接合していて
も、あるいはろう付けや拡散接合した状態で接合してい
ても良伝導化や均熱化作用が更に一層高いものとなる。
【0041】また更に、本発明においては、前記炭素材
料として、少なくとも表層部にアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を含む層を有する炭素材料を使用することが
できるが、この場合にも炭素材料とステンレス鋼とが接
触した状態で接合していても、あるいはろう付けや拡散
接合した状態で接合していても良伝導化や均熱化作用が
更に一層高いものとなる。
料として、少なくとも表層部にアルミニウム又はアルミ
ニウム合金を含む層を有する炭素材料を使用することが
できるが、この場合にも炭素材料とステンレス鋼とが接
触した状態で接合していても、あるいはろう付けや拡散
接合した状態で接合していても良伝導化や均熱化作用が
更に一層高いものとなる。
【0042】また、本発明においては、前記ステンレス
鋼板のうち少なくとも前記本体の外側壁面側のステンレ
ス鋼板を磁性体とすることができるが、この場合には近
年多用されているうず巻形加熱コイルを用いた電磁誘導
加熱具を用いた電磁調理への適用性に優れている。
鋼板のうち少なくとも前記本体の外側壁面側のステンレ
ス鋼板を磁性体とすることができるが、この場合には近
年多用されているうず巻形加熱コイルを用いた電磁誘導
加熱具を用いた電磁調理への適用性に優れている。
【0043】また勿論、熱源に対向したり、被調理物と
接触する本体内外面がステンレス鋼で構成されているた
め、不動態形成による耐食性、耐酸化性、美麗な外観な
どステンレス鋼を用いる本来の効果も期待することがで
きる。
接触する本体内外面がステンレス鋼で構成されているた
め、不動態形成による耐食性、耐酸化性、美麗な外観な
どステンレス鋼を用いる本来の効果も期待することがで
きる。
【図1】本体のみを断面描写とした、本発明のフライパ
ンの1例を示した模式部分断面図である。
ンの1例を示した模式部分断面図である。
【図2】図1の実施例の本体側面部及びその周辺を拡大
して示した、本発明のフライパンの実施例を示した模式
部分拡大断面図である。
して示した、本発明のフライパンの実施例を示した模式
部分拡大断面図である。
【図3】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体側
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
【図4】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体側
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
【図5】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体側
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
【図6】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体側
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
【図7】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体側
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
【図8】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体側
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
【図9】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体側
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフラ
イパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
【図10】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体
側面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフ
ライパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
側面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフ
ライパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
【図11】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体
側面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフ
ライパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
側面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフ
ライパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
【図12】図1の実施例の変形例を、図2と同様に本体
側面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフ
ライパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
側面部及びその周辺のみを拡大して示した、本発明のフ
ライパンの変形例の模式部分拡大断面図である。
11 フライパン本体 12 開口部 13 底部 14 側面部 15 取っ手 21 ステンレス鋼板 22 ステンレス鋼板 23 炭素部材 24 空隙部
Claims (7)
- 【請求項1】 底部と側面部とで断面がほぼコ字形状を
なす容器状の本体を含み、前記本体がステンレス鋼板で
良伝熱材料を挟持した多層構造を有するフライパンにお
いて、前記良伝熱材料として炭素材料を選択使用し、且
つ前記本体側面部の炭素材料の一部又は全部を薄肉化し
て炭素材料が存在しない空隙を設けていることを特徴と
するフライパン。 - 【請求項2】 請求項1に記載したフライパンにおい
て、前記炭素材料とステンレス鋼板とを接触接合させて
いることを特徴とするフライパン。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載したフライパンに
おいて、前記炭素材料として、表層部に金属炭化物の層
を有する炭素材料を使用していることを特徴とするフラ
イパン。 - 【請求項4】 請求項3に記載したフライパンにおい
て、前記金属炭化物がステンレス鋼成分元素と同一の1
種又は2種以上の元素の炭化物であることを特徴とする
フライパン。 - 【請求項5】 請求項1又は2に記載したフライパンに
おいて、前記炭素材料として、少なくとも表層部に貴金
属元素を含む層を有する炭素材料を使用していることを
特徴とするフライパン。 - 【請求項6】 請求項1又は2に記載したフライパンに
おいて、前記炭素材料として、少なくとも表層部にアル
ミニウム又はアルミニウム合金を含む層を有する炭素材
料を使用していることを特徴とするフライパン。 - 【請求項7】 請求項1乃至6のうちの一に記載したフ
ライパンにおいて、前記ステンレス鋼板のうち少なくと
も前記本体の外側壁面側のステンレス鋼板が磁性体であ
ることを特徴とするフライパン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28577594A JPH08112207A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | フライパン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28577594A JPH08112207A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | フライパン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08112207A true JPH08112207A (ja) | 1996-05-07 |
Family
ID=17695910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28577594A Pending JPH08112207A (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | フライパン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08112207A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1163870A1 (en) * | 2000-06-12 | 2001-12-19 | Tutto S.p.A. | Process for heat moulding of frying pans |
GB2381437A (en) * | 2001-11-05 | 2003-05-07 | Chin-Kuang Luo | Conducting thermal energy by superconductor material |
JP2008036442A (ja) * | 2007-08-21 | 2008-02-21 | Imphy Alloys | 多層材料から作製される基部および側壁を含む調理容器、および多層材料の物品 |
JP2009526586A (ja) * | 2006-02-13 | 2009-07-23 | セブ ソシエテ アノニム | クリーニングし易い調理面 |
US7913372B2 (en) | 2006-12-21 | 2011-03-29 | Meyer Intellectual Properties Limited | Insulated cooking vessel |
KR101332565B1 (ko) * | 2012-02-03 | 2013-11-25 | 주식회사 남선 | 후라이팬 및 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-10-12 JP JP28577594A patent/JPH08112207A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1163870A1 (en) * | 2000-06-12 | 2001-12-19 | Tutto S.p.A. | Process for heat moulding of frying pans |
GB2381437A (en) * | 2001-11-05 | 2003-05-07 | Chin-Kuang Luo | Conducting thermal energy by superconductor material |
JP2009526586A (ja) * | 2006-02-13 | 2009-07-23 | セブ ソシエテ アノニム | クリーニングし易い調理面 |
US7913372B2 (en) | 2006-12-21 | 2011-03-29 | Meyer Intellectual Properties Limited | Insulated cooking vessel |
JP2008036442A (ja) * | 2007-08-21 | 2008-02-21 | Imphy Alloys | 多層材料から作製される基部および側壁を含む調理容器、および多層材料の物品 |
KR101332565B1 (ko) * | 2012-02-03 | 2013-11-25 | 주식회사 남선 | 후라이팬 및 그 제조방법 |
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