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JPH08112206A - コンベア式オーブン - Google Patents

コンベア式オーブン

Info

Publication number
JPH08112206A
JPH08112206A JP25089194A JP25089194A JPH08112206A JP H08112206 A JPH08112206 A JP H08112206A JP 25089194 A JP25089194 A JP 25089194A JP 25089194 A JP25089194 A JP 25089194A JP H08112206 A JPH08112206 A JP H08112206A
Authority
JP
Japan
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conveyor
hot air
oven
temperature
oven chamber
Prior art date
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Granted
Application number
JP25089194A
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English (en)
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JP3408871B2 (ja
Inventor
Masakazu Haniyu
正和 羽生
Masami Hotta
正美 堀田
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KINOMASA KK
SEIRIYOU DENSHIYOU KK
Original Assignee
KINOMASA KK
SEIRIYOU DENSHIYOU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by KINOMASA KK, SEIRIYOU DENSHIYOU KK filed Critical KINOMASA KK
Priority to JP25089194A priority Critical patent/JP3408871B2/ja
Publication of JPH08112206A publication Critical patent/JPH08112206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3408871B2 publication Critical patent/JP3408871B2/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーブン庫内において、食材搬送用コンベア
上の被調理品に噴き付ける熱風の風速および温度をオー
ブン庫内のコンベア走行方向全域で均一化することがで
き、熱損失を小さく抑えて省エネルギーを図ると共にオ
ーブン庫壁の熱変形を防止することにある。 【構成】 オーブン庫1内に、食材搬送用のコンベア9
と、このコンベア9に上下方向から熱風を噴き付ける上
下一対の熱風ダクト32,33と、コンベア9の走行方
向に平行する一対の長尺バーナー26,27およびそれ
らに対応する一対の長尺シロッコファン28,29のそ
れぞれとを備え、上下の熱風ダクト32,33からコン
ベア9に噴き付けられた熱風が、該コンベア9側から吸
込まれて上下の熱風ダクト32,33内に戻る循環流と
なるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、特に業務用の加熱調
理器として好適なコンベア式オーブンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のコンベア式オーブンとし
て、オーブン庫内に被調理品を搬入・搬出する食材搬送
用のコンベアと、このコンベアに上下方向から熱風を吹
き付ける多数のパンチ孔が設けられた上下一対の熱風ダ
クトと、ガスバーナーを一体的に有して前記コンベアの
一側方に配置され、前記上下の熱風ダクト内に熱風を送
風する一基の遠心ファンとを備えた構成のものは既に知
られている。
【0003】かかる構成のコンベア式オーブンは、コン
ベアの幅方向においてその一側方に配置された遠心ファ
ンがガスバーナーから燃焼ガスを吸い込んで上下の熱風
ダクト内に送り込むことにより、その熱風を前記熱風ダ
クトのパンチ孔からコンベア上の被調理品に噴き付けて
オーブン庫内を循環させるようになっている。
【0004】ここで、前記熱風ダクトのパンチ孔からコ
ンベアに向って噴出された熱風は、上下の熱風ダクトの
相互間から該熱風ダクトの裏側(上部熱風ダクトとオー
ブン庫の上壁内面との間および下部熱風ダクトとオーブ
ン庫の底壁内面との間)を通って前記熱風ダクト内に戻
る循環流となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のコンベア式オー
ブンは以上のように構成され、コンベアの幅方向一側に
おいて該コンベアの長手方向の中間部に配置された一基
の遠心ファンだけで熱風を循環させるようになっている
ので、遠心ファンによりオーブン庫内を循環する熱風
は、コンベア走行方向の中間部の風速が最も大きく、且
つ、オーブン庫のコンベア入出口に向うに従って風速が
漸次小さくなると共に、これに起因してオーブン庫内に
おけるコンベア走行方向の温度差も大きくなり、このた
め、循環熱風による前記コンベア上の被調理品の加熱効
率が非常に悪くなるという課題があった。
【0006】また、上記従来のコンベア式オーブンで
は、上下の熱風ダクトの裏側を通る循環熱風がオーブン
庫の上壁内面および底壁内面に直に接触するので、熱損
失が大きく、その熱損失を小さく抑えるためにはオーブ
ン庫壁を大がかりな断熱構造にしなければならず、さら
にオーブン庫壁には熱歪による大きな変形が生じ、これ
に起因して開閉扉の開閉に支障を来すなどの課題があっ
た。又、火傷を防止する等の安全性の点でも問題があっ
た。
【0007】さらに、上記従来のコンベア式オーブンに
おいて、オーブン庫は正面側のみが開放され、そのオー
ブン庫の正面側だけしか開閉扉で開閉できないため、オ
ーブン庫内の清掃が非常に面倒であると共に、その清掃
に際してのコンベアの取り外しも煩雑になるという課題
があった。
【0008】また、一般にコンベア式オーブンは、コン
ベア上に載置する食材量が多い場合と少ない場合とでは
オーブン庫内の温度が変化するが、従来のコンベア式オ
ーブンでは、そのオーブン庫内の温度変化に対応してコ
ンベアの走行速度を自動制御することができなかった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、請求項1の発明の目的は、熱風ダ
クトからコンベア上の被調理品に噴き付ける熱風の風速
および温度をオーブン庫内におけるコンベアの走行方向
全域において均一化することができると共に、熱損失を
小さく抑えることができて省エネルギー化が図れ、且
つ、オーブン庫壁の熱変形を防止することができるコン
ベア式オーブンを提供することにある。
【0010】請求項1の発明の他の目的は、コンベア上
に載置された被調理品に対して上方から噴き付けられる
熱風と、下方から噴き付けられる熱風とでは、風速およ
び温度を可変することができ、これによって、コンベア
上の被調理品の表面と裏面の加熱度合を調理目的に応じ
て任意に変化させることができるコンベア式オーブンを
提供することにある。
【0011】請求項2の発明の目的は、オーブン庫内の
清掃および該オーブン庫内の取付構成要素の清掃が容易
に行えるコンベア式オーブンを提供することにある。
【0012】請求項3の発明の目的は、オーブン庫内の
温度変化に応じてコンベアの走行速度を自動制御できる
コンベア式オーブンを提供することにある。
【0013】請求項4の発明の目的は、オーブン庫内を
容易に手際よく清掃することができるコンベア式オーブ
ンを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るコ
ンベア式オーブンは、オーブン室を形成するオーブン庫
内に配置され、該オーブン庫内における前記コンベアの
全域に対して上下方向から熱風を吹き付ける多数の噴射
孔が設けられた上下一対の熱風ダクトと、前記オーブン
庫に装備され、前記コンベアの走行方向と平行する方向
に配置された一対の長尺バーナーと、これらの長尺バー
ナーと前記コンベアとの間に配置されて該コンベアの走
行方向に平行する上下一対の長尺シロッコファンとを備
え、これらの長尺シロッコファンが、前記長尺バーナー
で加熱されたオーブン庫内の熱風を上下の熱風ダクト間
のコンベア側から吸い込んでそれらの熱風ダクト内部に
送風し、次いで該熱風ダクトの噴射孔から前記コンベア
に向って噴出させる方向の熱風循環流が得られる方向に
逆回転駆動されるように構成したものである。
【0015】請求項2の発明に係るコンベア式オーブン
は、前記オーブン庫内にダクト載置用ラックを着脱可能
に据え付けセットし、このダクト載置用ラックに前記上
下の熱風ダクトを取り外し可能に取り付けセットしたも
のである。
【0016】請求項3の発明に係るコンベア式オーブン
は、前記オーブン庫を、オーブン室の正面および上面が
開放したオーブン庫本体と、このオーブン庫本体に取り
付けられて前記オーブン室の正面および上面を一連に開
閉する開閉扉とによって構成したものである。
【0017】請求項4の発明に係るコンベア式オーブン
は、前記オーブン庫に、オーブン室内の温度を測定する
温度センサを有して該温度センサによる測定温度が設定
温度以下に低下した際、その温度低下に応じてコンベア
の速度を自動的に減速するコンベア速度制御装置を装備
したものである。
【0018】
【作用】請求項1の発明におけるコンベア式オーブン
は、上下一対の長尺バーナーおよび長尺シロッコファン
ならびにコンベアを稼動させると、前記長尺バーナーに
よる加熱後の温風が上下の長尺シロッコファンにより上
下の熱風ダクト間に位置するコンベア側から吸引されて
上下の熱風ダクト内に向う過程で前記上下の長尺バーナ
ーで更に加熱されて熱風となり、その熱風が上下の熱風
ダクト内に送り込まれる。熱風ダクト内に送り込まれた
熱風は、上下熱風ダクトの噴射孔からコンベアに向って
噴き付けられ、噴き付けられた熱風は長尺シロッコファ
ンで吸引されて前記上下の熱風ダクト内に戻る方向に循
環し、その循環熱風で前記コンベア上の被調理品が上下
から加熱される。
【0019】ここで、前記上下の長尺バーナーおよび上
下の長尺シロッコファンのそれぞれは、コンベアの走行
方向と平行する方向に延びているので、上下の長尺バー
ナーによりオーブン庫内のコンベア走行方向に平行する
全域において熱風を均一に加熱することができ、しか
も、その熱風をオーブン庫内のコンベア走行方向全域の
相応した上下の熱風ダクト内全域に均一の風速で送り込
むことができる。従って、オーブン庫内におけるコンベ
アの走行方向全域において噴き付け熱風の温度差が生じ
るようなことがなく、コンベア上の被調理品を斑なく理
想的に加熱調理することができる。
【0020】また、上述のようにオーブン庫内を循環す
る熱風は、上下の熱風ダクト内およびそれら上下の熱風
ダクト相互間を通って従来のようにオーブン庫の上壁内
面および底壁内面には触れないので、オーブン庫壁を大
がかりな格別の断熱構造にする必要がなく、それでいて
オーブン庫壁の温度を低く抑えることができ、安全性が
向上すると共に、熱損失も極めて少なくなって省エネル
ギー化が図れる。更にオーブン庫壁の熱歪による変形を
も未然に防止できる。
【0021】さらには、前記上下一対の長尺バーナー
と、これらの長尺バーナーに対応する一対の長尺シロッ
コファンとによって、上部の熱風ダクトを通る噴流熱風
と、下部の熱風ダクトを通る噴流熱風が別個のものとな
っているので、上部の熱風ダクトから上段側のコンベア
に向って噴出される熱風と、下部の熱風ダクトから下段
側のコンベアに向って噴出される熱風とでは、温度およ
び風速を可変することができ、これによって、コンベア
上に載置された被調理品の表面と裏面を調理目的に応じ
て変えることができる。
【0022】請求項2の発明におけるコンベア式オーブ
ンは、オーブン庫内の清掃時にダクト載置用ラックおよ
び上下の熱風ダクトを容易に取り外すことができる。
【0023】請求項3の発明におけるコンベア式オーブ
ンは、開閉扉を開けば、オーブン室の正面および上面が
一連に開放されるので、前記ダクト載置用ラックおよび
上下熱風ダクトの据え付けセットが容易に手際よく行
え、且つ、それらの取り外しも行えると共に、清掃が一
層容易に行える。
【0024】請求項4の発明におけるコンベア式オーブ
ンでは、温度センサによるオーブン庫内の測定温度が例
えば設定温度以下に低下した際、その温度低下に応じて
コンベアの速度を自動的に減速することができる。
【0025】
【実施例】図1はこの発明の一実施例によるコンベア式
オーブンを示す縦断側面図、図2は図1のA−A線断面
図である。これらの図において、1はオーブン庫であっ
てオーブン室2を形成しており、そのオーブン庫1は、
オーブン室2の正面および上面が開放されたオーブン庫
本体3と、このオーブン庫本体3に取り付けられて前記
オーブン室2の正面および上面を一連に開閉する開閉扉
4とから成っている。
【0026】ここで、前記オーブン庫本体3は機械室を
形成する後部フレーム5を一体に有している。そして、
この実施例1における前記開閉扉4は、その上壁後端部
が前記後部フレーム5の上壁前端部に蝶番等のヒンジ6
で上下開閉自在に枢着されている。
【0027】かかるオーブン庫1において、オーブン庫
本体3と閉状態の開閉扉4との両側壁間には、図2に示
すように食材搬入口7と食材搬出口8が形成されてい
る。そして、前記オーブン庫本体3には、被調理品(食
材)を載置して該被調理品をオーブン室2内に搬入・搬
出する食材搬送用のコンベア9が配置されている。
【0028】このコンベア9は、図5に示すように、複
数本のワイヤ10,11の両端側をそれぞれ同一方向に
折曲10a,11aしてフック部10,11を形成し、
ワイヤ10のフック部10bを他のワイヤ11の両端折
曲部11aに引っ掛けて締付け、これと同じ要領で多数
本のワイヤを順次連結して無端状に形成したワイヤネッ
ト構成となっている。
【0029】このようなワイヤネット構成のコンベア9
は、主動スプロケット12と従動スプロケット13とに
跨って噛合巻回されている。
【0030】ここで、オーブン庫本体3の両側には、オ
ーブン室2の両側外方で食材搬入口7および食材搬出口
8に対応するフレーム3A,3Bが設けられ、これらの
フレーム3A,3Bには図3に示すように前記コンベア
9を緊張・弛緩するボルト14,15が貫通螺合され、
これらのボルト14,15にはスプロケット軸受用の可
動ブラケット16,17が一体化されている。
【0031】そして、一方の可動ブラケット16に前記
主動スプロケット12が、且つ、他方の可動ブラケット
17に前記従動スプロケット13が回転自在に軸支さ
れ、それらの主動スプロケット12と従動スプロケット
13とに前記コンベア9が噛合巻回されているのであ
る。
【0032】この実施例において、主動スプロケット1
2側のボルト14および従動スプロケット13側のボル
ト15は、各々が複数のコンベア軸受位置決め用引きボ
ルトと押しボルトとからなっている。なお、前記両ボル
ト14,15はコンベア9のテンション調整を兼ねるも
のである。
【0033】従って、緊張状態のコンベア9は、押しボ
ルト12および引きボルト13の少なくとも一方を回動
調整することにより、弛緩することができる。このよう
なコンベア9の弛緩状態において、その適当個所のワイ
ヤ10または11のフック部10bまたは11bを開け
ば、それらのワイヤ10,11相互の連結を解除するこ
とができ、これによって、コンベア9の取り外しが可能
となる。
【0034】図3および図4において、符号18,19
はコンベア支持棒であり、これらのコンベア支持棒1
8,19は長手方向の両端屈曲部をオーブン庫本体3の
フレームに着脱可能に差し込んで取り付ける構成となっ
ている。
【0035】前記オーブン庫本体3の後部フレーム5に
は、中央部のガス案内プレート20と上下部の邪魔板2
1,22が設けられ、且つ、邪魔板21,22の相互間
で開口する吸込口23と、この吸込口23の上下離間位
置で開口する吐出口24,25が形成されている。
【0036】そして、前記後部フレーム5には、前記上
下の吐出口24,25のそれぞれに対応位置する上下一
対の長尺バーナー26,27と、前記ガス案内プレート
20で隔絶されてその上下部に位置する上下一対の長尺
シロッコファン28,29とが配置されている。
【0037】ここで、上下一対の前記長尺バーナー2
6,27および長尺シロッコファン28,29は、それ
ぞれコンベア9の走行方向と平行してオーブン庫1の食
材搬入口7と食材搬出口8との間の距離に略相応した長
さで延在している。
【0038】また、オーブン庫本体3内には、図3およ
び図4に示すように、ダクト載置用ラック30が着脱可
能に据え付けセットされている。このダクト載置用ラッ
ク30は前記コンベア9の走行および該コンベア9上に
載置された被調理品の搬送を充分に許容する余裕空間を
持った正面矩形枠状の枠組構成となっている。かかるダ
クト載置用ラック30の下部にはダクト支持用ガイド3
1が設けられている。
【0039】そして、上述のようにオーブン庫本体3内
に据え付けセットされたダクト載置用ラック30の最上
部に上部熱風ダクト32が載置され、且つ、ダクト載置
用ラック30の下部にはダクト支持用ガイド31を介し
て下部熱風ダクト33が引き出し可能に取り付けセット
されている。このようにして、オーブン庫本体3内には
ダクト載置用ラック30を介して上下一対の熱風ダクト
32,33が配置されている。
【0040】かかる熱風ダクト32,33は、それぞれ
の内部をオーブン庫本体3の上下の吐出口24,25に
連通させた状態でオーブン庫本体3の後部フレーム5に
着脱可能に止着されているもので、オーブン庫1内にお
けるコンベア9の全域に対してその上下方向から熱風を
噴き付ける多数の噴射孔32a,33aが設けられてい
る。
【0041】なお、図1および図2に示した上下の熱風
ダクト32,33は、それぞれが個々に一体のダクトか
ら成っており、従って、それらの熱風ダクト32,33
が個々に接続されるオーブン庫本体3側の上下の吐出口
24,25もそれぞれが個々に一連に開口したものとな
っている。これに対して、図3に示した上下の熱風ダク
ト32,33はそれぞれが3分割されたダクトから成っ
ており、従って、その3分割タイプの熱風ダクト32,
33が接続されるオーブン庫本体3側の上下の吐出口2
4,25もそれぞれが3分割されたものとなっている。
【0042】図6はこの発明の他の実施例によるコンベ
ア式オーブンの縦断側面図であり、この実施例2では、
オーブン庫本体3に対して開閉扉4を引き出し式に取り
付けた構成としており、その開閉扉4は閉じ位置で上壁
後端側を前記オーブン庫本体3の後部フレーム5の上壁
前端部に嵌込んで着脱可能に固定するようにしている。
【0043】図7はコンベアの速度制御装置を示すブロ
ック図であり、同図において、41は熱電対(温度セン
サ)であり、この熱電対41は図1に示すようにオーブ
ン室2内におけるガス案内プレート20の近傍に配置さ
れている。42は熱電対41による測定温度を読み取る
温度調節器、R1は切替えリレー、43は速度制御ユニ
ット、VR1およびVR2はその速度制御ユニット43
が備えた可変抵抗、44は図2および図3における主動
スプロケット12を回転駆動するモータ、45はそのモ
ータ44の回転数を表示する回転数表示計である。
【0044】かかるコンベアの速度制御装置では、可変
抵抗VR1によってモータ44の回転数を設定する。こ
の回転数は、スタート時のモータ回転数で設定された温
度(例えば400℃)に相当し、コンベア9が切替温度
になるまで、そのスピード(例えば速度145mm/m
in)でモータ44が回転することを意味する。
【0045】また、可変抵抗VR2によってもモータ4
4の回転数を設定する。この場合の回転数は設定温度に
達した後、ある温度(例えば350℃)以下に下がった
時のコンベア9の速度(例えば126mm/min)で
ある。
【0046】さらには、温度調節器42により、コンベ
ア9の切替えを何℃で行うかを予め設定しておく。
【0047】以上のようなコンベアの速度制御装置は、
熱電対41で測定された温度を温度調節器42が読み取
り、設定温度に達するまで、可変抵抗VR1による設定
回転数でモータ44が回転してコンベア9を駆動する。
そして設定温度に達した後、もし何らかの条件により、
温度調節器42で設定された数値まで温度が下がった場
合、その温度調節器42からの出力信号によりリレーR
1が切り替わり、可変抵抗VR2による設定スピードで
モータ44が回転してコンベア9を駆動する。
【0048】図8は他の実施例によるコンベアの速度制
御装置を示すブロック図である。この実施例では、コン
ピュータ演算によってコンベア9の速度制御を多段階に
行えるようにしたものであり、同図において、41は熱
電対、42は温度調節器、46はデジタルスイッチ、4
7は演算処理手段(CPU)であり、デジタルスイッチ
46の1桁(0〜9)にて、例えば桁番1は設定温度−
10℃、桁番2は設定温度−20℃という要領で各種の
温度変化をCPU47に記憶させる。そして、CPU4
7による演算結果を温度調節器42に送って該温度調節
器42からフィードバック信号によりモータ44の速度
制御を行うようにしたものである。
【0049】従って、図8の実施例によれば、熱電対4
1による測定温度を温度調節器42で読み取り、その温
度変化に応じてコンベア9の速度切替制御を多段階に行
うことができる。
【0050】図9は更に別の実施例によるコンベアの速
度制御装置を示すブロック図であり、この実施例では、
図8のデジタルスイッチ46を速度制御ユニット48に
置き換えた構成としたものである。この実施例におい
て、CPU47は温度調節器42からの入力信号に基づ
いて下記の式(1)による演算を行う。
【0051】 υ={1−ΔT/(To−α)}υo ・・・・・(1) ΔT・・・設定温度から低下した温度(50℃) To・・・設定温度 υo・・・設定時のモータ回転数 α・・・常温(20℃)
【0052】即ち、この実施例では、熱電対41による
オーブン室2内の測定温度を温度調節器42が読み取
り、その読み取り信号をCPU47が入力することによ
り、CPU47は上記数式1の演算を行い、その演算結
果の指令信号を速度制御ユニット48が入力する。速度
制御ユニット48は、コンベア9上の被調理品が設定温
度まで加熱されるように、それに見合ったスピードでコ
ンベア9を走行させるべく該コンベア9の速度を制御す
る。従って、この実施例によれば、コンベア9の速度が
オーブン室2内の温度に応じて無段階に自動制御され、
これによって、コンベア9はこれに載置された被調理品
の量および種類に応じた加熱調理に最適な速度でオーブ
ン室2を通過する。
【0053】次に動作について説明する。上下の長尺バ
ーナー26,27と長尺シロッコファン28,29およ
びコンベア9をそれぞれ稼動させると、長尺バーナー2
6,27で加熱された温風は、上下の長尺シロッコファ
ン28,29により上下の熱風ダクト32,33間に位
置するコンベア9側から吸引されて上下の熱風ダクト3
2,33内に向う過程で前記上下の長尺バーナー26,
27により更に加熱されて熱風となり、その熱風が上下
の熱風ダクト32,33内に送り込まれる。
【0054】熱風ダクト32,33内に送り込まれた熱
風は、その熱風ダクト32,33の噴射孔32a,33
aからコンベア9に向って噴き付けられ、噴き付けられ
た熱風は長尺シロッコファン28,29で吸引されて上
下の熱風ダクト32,33内に戻る方向に循環し、その
循環熱風で前記コンベア9上に載置された被調理品が上
下方向から加熱される。
【0055】ここで、前記上下の長尺バーナー26,2
7および上下の長尺シロッコファン28,29のそれぞ
れは、コンベア9の走行方向と平行する方向に延びてい
るので、上下の長尺バーナー26,27により、オーブ
ン庫1内におけるコンベア9の走行方向に平行する全域
において熱風を均一に加熱することができる。しかも、
その熱風をオーブン庫1内におけるコンベア9の走行方
向全域に相応した上下の熱風ダクト32,33内の全域
に均一の風速で送り込むことができる。
【0056】従って、オーブン庫1内におけるコンベア
9の走行方向全域において噴き付ける熱風の温度差が生
じるようなことがなく、コンベア9上の被調理品を斑な
く理想的に加熱調理することができる。
【0057】また、上述のようにオーブン庫1内を循環
する熱風は、上下の熱風ダクト32,33内およびそれ
ら上下の熱風ダクト32,33相互間を通って従来のよ
うにオーブン庫1の上壁内面および底壁内面には触れな
いので、オーブン庫壁を大がかりな格別の断熱構造にす
る必要がなく、それでいてオーブン庫壁の温度を低く抑
えることができて安全性が向上すると共に、熱損失も極
めて少なくなって省エネルギー化が図れる。さらにはオ
ーブン庫壁の熱歪による変形をも未然に防止できる。
【0058】また、上下一対の長尺バーナー26,27
と、これらの長尺バーナー26,27に対応する一対の
長尺シロッコファン28,29とによって、上部の熱風
ダクト32を通る噴流熱風と、下部の熱風ダクト33を
通る噴流熱風とが別個のものとなっているので、上部の
熱風ダクト32からコンベア9に向って噴出される熱風
と、下部の熱風ダクトからコンベア9に向って噴出され
る熱風とでは、温度および風速を可変することができ、
これによってコンベア9上に載置された被調理品の表面
と裏面の加熱度合を調理目的に応じて変えることができ
る。
【0059】このような加熱調理時において、オーブン
室2内の温度が熱電対41で測定され、その測定温度が
設定温度より変化すると、その温度変化に応じて図7お
よび図8のコンベア速度制御装置により、コンベア9の
速度が自動制御される。
【0060】即ち、コンベア9上に載置する食材量が多
い場合と少ない場合とでは、オーブン庫1内の温度が変
化し、食材量が多くなると、オーブン庫1の温度は必然
的に低下するが、その温度低下時にオーブン庫1内を走
行しているコンベア9上の被調理品(食材)に対する加
熱温度が設定温度に達するように、コンベア9の走行速
度を自動的に遅延制御することができる。
【0061】なお、上記実施例において、コンベア9は
オーブン庫本体3内に並列された配置された2連タイプ
コンベアとしてもよく、この場合、一方のコンベアと他
方のコンベアとを逆方向に走行駆動するようにしてもよ
い。また、オーブン庫1は複数のものを積み重ねるよう
にしてもよく、この場合、積み重ね用の櫓(ラック)を
組み立て、その櫓に複数のオーブン庫1を引き出し可能
に積み重ねるようにすることも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、上下の長尺バーナーおよび上下の長尺シロッコファ
ンのそれぞれが、コンベア走行方向と平行する方向に延
びているので、上下の長尺バーナーによりオーブン庫内
のコンベア走行方向に平行する全域において熱風を均一
に加熱することができる。しかも、その熱風をオーブン
庫内のコンベア走行方向全域の相応した上下の熱風ダク
ト内全域に均一の風速で送り込むことができる。従っ
て、オーブン庫内におけるコンベアの走行方向全域にお
いて噴き付け熱風の温度差が生じるようなことがなく、
コンベア上の被調理品を斑なく理想的に加熱調理するこ
とができるという効果がある。
【0063】また、上述のようにオーブン庫内を循環す
る熱風は、上下の熱風ダクト内およびそれら上下の熱風
ダクト相互間を通って従来のようにオーブン庫の上壁内
面および底壁内面には触れないので、オーブン庫壁を大
がかりな格別の断熱構造にする必要がなく、それでいて
オーブン庫壁の温度を低く抑えることができ、安全性が
向上すると共に、熱損失も極めて少なくなって省エネル
ギー化が図れ、且つ、オーブン庫壁の熱歪による変形を
も未然に防止できるという効果がある。
【0064】さらには、前記上下一対の長尺バーナー
と、これらの長尺バーナーに対応する一対の長尺シロッ
コファンとによって、上部の熱風ダクトを通る噴流熱風
と、下部の熱風ダクトを通る噴流熱風が別個のものとな
っているので、上部の熱風ダクトから上段側のコンベア
に向って噴出される熱風と、下部の熱風ダクトから下段
側のコンベアに向って噴出される熱風とでは、温度およ
び風速を可変することができ、コンベア上に載置された
被調理品の表面と裏面を調理目的に応じて変えることが
できるという効果がある。
【0065】請求項2の発明によれば、オーブン庫内の
清掃時にダクト載置用ラックおよび上下の熱風ダクトを
容易に取り外すことができるという効果がある。
【0066】請求項3の発明によれば、開閉扉を開け
ば、オーブン室の正面および上面が一連に開放されるの
で、前記ダクト載置用ラックおよび上下熱風ダクトの据
え付けセットが容易に手際よく行え、且つ、それらの取
り外しも行えると共に、清掃が一層容易に行えるという
効果がある。
【0067】請求項4の発明によれば、温度センサによ
るオーブン庫内の測定温度が例えば設定温度以下に低下
した際、その温度低下に応じてコンベアの速度を自動的
に減速することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるコンベア式オーブン
を示す縦断側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】この発明の他の実施例によるコンベア式オーブ
ンの開閉扉開放状態での概略的な縦断正面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】コンベアの構成説明図である。
【図6】この発明の更に別の実施例によるコンベア式オ
ーブンの縦断側面図である。
【図7】この発明のコンベア式オーブンに装備されたコ
ンベア速度制御装置を示すブロック図である。
【図8】図7のコンベア速度制御装置の他の実施例を示
すブロック図である。
【図9】コンベア速度制御装置の更に別の実施例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 オーブン庫 2 オーブン室 3 オーブン庫本体 4 開閉扉 9 コンベア 26 上部の長尺バーナー 27 下部の長尺バーナー 28 上部の長尺シロッコファン 29 下部の長尺シロッコファン 30 ダクト載置用ラック 32 上部の熱風ダクト 33 下部の熱風ダクト 32a,33a 噴射孔 41 熱電対(温度センサ) 42 温度調節器 43 速度制御ユニット(コンベア速度制御装置) 44 コンベア駆動用のモータ 47 CPU(コンベア速度制御装置)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーブン室を形成するオーブン庫と、そ
    のオーブン室に配置され、該オーブン室に被調理品を搬
    入・搬出する食材搬送用のコンベアとを備え、前記オー
    ブン室内に熱風を供給して前記コンベア上の被調理品を
    加熱調理するコンベア式オーブンにおいて、前記オーブ
    ン庫内に配置され、該オーブン庫内における前記コンベ
    アの全域に対して上下方向から熱風を吹き付ける多数の
    噴射孔が設けられた上下一対の熱風ダクトと、前記オー
    ブン庫に装備され、前記コンベアの走行方向と平行する
    方向に配置された一対の長尺バーナーと、これらの長尺
    バーナーと前記コンベアとの間に配置されて該コンベア
    の走行方向に平行する上下一対の長尺シロッコファンと
    を備え、これらの長尺シロッコファンが、前記長尺バー
    ナーで加熱されたオーブン庫内の熱風を上下の熱風ダク
    ト間のコンベア側から吸い込んでそれらの熱風ダクト内
    部に送風し、次いで該熱風ダクトの噴射孔から前記コン
    ベアに向って噴出させる方向の熱風循環流が得られる方
    向に逆回転駆動されるようになっていることを特徴とす
    るコンベア式オーブン。
  2. 【請求項2】 前記オーブン庫内にはダクト載置用ラッ
    クが着脱可能に据え付けセットされ、このダクト載置用
    ラックに前記上下の熱風ダクトが取り外し可能に取り付
    けセットされていることを特徴とする請求項1記載のコ
    ンベア式オーブン。
  3. 【請求項3】 前記オーブン庫は、オーブン室の正面お
    よび上面が開放したオーブン庫本体と、このオーブン庫
    本体に取り付けられて前記オーブン室の正面および上面
    を一連に開閉する開閉扉とから成っていることを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のコンベア式オーブ
    ン。
  4. 【請求項4】 前記オーブン庫には、オーブン室内の温
    度を測定する温度センサを有して該温度センサによる測
    定温度が設定温度以下に低下した際、その温度低下に応
    じてコンベアの速度を自動的に減速するコンベア速度制
    御装置が装備されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3の何れか1項記載のコンベア式オーブン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101031967B1 (ko) * 2009-06-05 2011-04-29 전경표 이송 구이장치
JP2012010646A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Ishino Seisakusho Co Ltd 焼物製造装置
CN107334386A (zh) * 2017-03-29 2017-11-10 宁波方太厨具有限公司 一种烤箱
KR102312617B1 (ko) * 2021-07-28 2021-10-13 이한열 구이란 제조 장치

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