JPH0794303A - 高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ - Google Patents
高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタInfo
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- JPH0794303A JPH0794303A JP5315571A JP31557193A JPH0794303A JP H0794303 A JPH0794303 A JP H0794303A JP 5315571 A JP5315571 A JP 5315571A JP 31557193 A JP31557193 A JP 31557193A JP H0794303 A JPH0794303 A JP H0794303A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- H01C7/00—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material
- H01C7/02—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material having positive temperature coefficient
- H01C7/028—Non-adjustable resistors formed as one or more layers or coatings; Non-adjustable resistors made from powdered conducting material or powdered semi-conducting material with or without insulating material having positive temperature coefficient consisting of organic substances
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造コストが低く、一括して大量に製造可能
であると共に、耐熱性、応答速度等の特性が良好な高配
向性ダイヤモンド薄膜サーミスタを提供する。 【構成】 高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタは、感
温部が気相合成によって形成されたダイヤモンド薄膜に
より構成されている。そして、このダイヤモンド薄膜は
薄膜表面積の65%以上がダイヤモンドの(100)結
晶面から構成されており、隣接する(100)結晶面に
ついて、結晶面の方位を表すオイラー角{α,β,γ}
の差{△α,△β,△γ}が|△α|≦10°、|△β
|≦10°、|△γ|≦10°を同時に満足する高配向
性ダイヤモンド薄膜である。
であると共に、耐熱性、応答速度等の特性が良好な高配
向性ダイヤモンド薄膜サーミスタを提供する。 【構成】 高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタは、感
温部が気相合成によって形成されたダイヤモンド薄膜に
より構成されている。そして、このダイヤモンド薄膜は
薄膜表面積の65%以上がダイヤモンドの(100)結
晶面から構成されており、隣接する(100)結晶面に
ついて、結晶面の方位を表すオイラー角{α,β,γ}
の差{△α,△β,△γ}が|△α|≦10°、|△β
|≦10°、|△γ|≦10°を同時に満足する高配向
性ダイヤモンド薄膜である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測温素子として使用さ
れる感温半導体に関し、特に応答速度が速く、耐熱性、
耐放射線性及び耐化学薬品性等の耐環境性が優れた高配
向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ及びその製造方法に関
する。
れる感温半導体に関し、特に応答速度が速く、耐熱性、
耐放射線性及び耐化学薬品性等の耐環境性が優れた高配
向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドは硬度が高く、大きな熱伝
導率を持つと共に、耐熱性、耐放射線性及び耐化学薬品
性等が優れている。近年、気相合成法によってダイヤモ
ンドの薄膜化が可能になり、ダイヤモンドコーティング
されたスピーカ用振動板及び半導体デバイス用ヒートシ
ンク等が開発されつつある。不純物を含まないダイヤモ
ンドは電気絶縁体であるが、Bをドーピングすることに
よりp型半導体となることが知られている。このp型半
導体のバンドギャップは約5.4eVと大きく、数10
0℃の高温でも半導体的性質が失われない。このような
半導体ダイヤモンドを使用したダイオード及びトランジ
スタ等の耐熱性が優れた電子素子の開発が進められてお
り、サーミスタもその一つである。
導率を持つと共に、耐熱性、耐放射線性及び耐化学薬品
性等が優れている。近年、気相合成法によってダイヤモ
ンドの薄膜化が可能になり、ダイヤモンドコーティング
されたスピーカ用振動板及び半導体デバイス用ヒートシ
ンク等が開発されつつある。不純物を含まないダイヤモ
ンドは電気絶縁体であるが、Bをドーピングすることに
よりp型半導体となることが知られている。このp型半
導体のバンドギャップは約5.4eVと大きく、数10
0℃の高温でも半導体的性質が失われない。このような
半導体ダイヤモンドを使用したダイオード及びトランジ
スタ等の耐熱性が優れた電子素子の開発が進められてお
り、サーミスタもその一つである。
【0003】サーミスタは温度が変わると抵抗値が変化
することを利用した電子素子であり、温度センサ及び電
子回路の温度補償用の電子素子として使用されている。
最も一般的に用いられているサーミスタは通常金属の酸
化物からなっており、0℃〜350℃の温度領域で用い
られる。これに対して、より高温域でも使用可能なもの
として、高温でも化学的に安定なダイヤモンド(0〜1
000℃で使用可能)からなるサーミスタが注目されて
いる(H. Nakahata, T. Imai, H. Shiomi, Y.Nishibaya
shi and N. Fujimori, Science and Technology of New
Diamond, 第285〜289頁, 1990年)。ダイヤモンドは熱
伝導率が大きく、比熱が小さいことから、ダイヤモンド
を使用したサーミスタは熱応答速度が速いことが期待で
きる。
することを利用した電子素子であり、温度センサ及び電
子回路の温度補償用の電子素子として使用されている。
最も一般的に用いられているサーミスタは通常金属の酸
化物からなっており、0℃〜350℃の温度領域で用い
られる。これに対して、より高温域でも使用可能なもの
として、高温でも化学的に安定なダイヤモンド(0〜1
000℃で使用可能)からなるサーミスタが注目されて
いる(H. Nakahata, T. Imai, H. Shiomi, Y.Nishibaya
shi and N. Fujimori, Science and Technology of New
Diamond, 第285〜289頁, 1990年)。ダイヤモンドは熱
伝導率が大きく、比熱が小さいことから、ダイヤモンド
を使用したサーミスタは熱応答速度が速いことが期待で
きる。
【0004】このダイヤモンドを使用する従来のサーミ
スタにおいては、非ダイヤモンド基板上に気相合成法に
より作製した多結晶のダイヤモンド薄膜が使用されてい
る。気相合成ダイヤモンドを用いたサーミスタは、気相
合成時に不純物をドーピングすることによってダイヤモ
ンド薄膜の抵抗値を容易に制御でき、また単結晶ダイヤ
モンドよりも加工性の点で有利であり、更に安価に作製
できるので、この多結晶ダイヤモンドを使用したサーミ
スタの開発が進められている。
スタにおいては、非ダイヤモンド基板上に気相合成法に
より作製した多結晶のダイヤモンド薄膜が使用されてい
る。気相合成ダイヤモンドを用いたサーミスタは、気相
合成時に不純物をドーピングすることによってダイヤモ
ンド薄膜の抵抗値を容易に制御でき、また単結晶ダイヤ
モンドよりも加工性の点で有利であり、更に安価に作製
できるので、この多結晶ダイヤモンドを使用したサーミ
スタの開発が進められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のサーミスタでは、基板上にダイヤモンドの結晶が
無秩序に配列した所謂多結晶のダイヤモンド薄膜が用い
られており、このような薄膜は多数の粒界と結晶欠陥を
含んでいる。その結果、高温の大気中で素子を作動させ
る場合、粒界部分からダイヤモンド薄膜の酸化及びグラ
ファイト化が起こるので、サーミスタの耐熱性が単結晶
の場合に比して劣る。また、粒界及び結晶欠陥の存在は
熱応答速度の低下をもたらす。更に、粒界及び結晶欠陥
は漏れ電流のパスともなり得るので、絶縁性が劣化す
る。更に、ダイヤモンド薄膜表面に(111),(10
0)等の異なる結晶面が出ているので、気相合成又はイ
オン注入で半導体ダイヤモンド層を形成する場合に、各
面での不純物取込み効率が異なるので、電気特性にバラ
ツキが生じる。
従来のサーミスタでは、基板上にダイヤモンドの結晶が
無秩序に配列した所謂多結晶のダイヤモンド薄膜が用い
られており、このような薄膜は多数の粒界と結晶欠陥を
含んでいる。その結果、高温の大気中で素子を作動させ
る場合、粒界部分からダイヤモンド薄膜の酸化及びグラ
ファイト化が起こるので、サーミスタの耐熱性が単結晶
の場合に比して劣る。また、粒界及び結晶欠陥の存在は
熱応答速度の低下をもたらす。更に、粒界及び結晶欠陥
は漏れ電流のパスともなり得るので、絶縁性が劣化す
る。更に、ダイヤモンド薄膜表面に(111),(10
0)等の異なる結晶面が出ているので、気相合成又はイ
オン注入で半導体ダイヤモンド層を形成する場合に、各
面での不純物取込み効率が異なるので、電気特性にバラ
ツキが生じる。
【0006】一方、基板として単結晶ダイヤモンド基板
を使用すれば、この基板上に単結晶ダイヤモンド薄膜を
形成することができ、この単結晶薄膜を使用すれば、上
述の問題は解消される。しかし、単結晶基板が高価であ
るため、サーミスタの生産コストが高くなってしまう。
また、通常入手できる単結晶基板の面積が高々5mm×5
mmに過ぎず、大量生産が不可能である。
を使用すれば、この基板上に単結晶ダイヤモンド薄膜を
形成することができ、この単結晶薄膜を使用すれば、上
述の問題は解消される。しかし、単結晶基板が高価であ
るため、サーミスタの生産コストが高くなってしまう。
また、通常入手できる単結晶基板の面積が高々5mm×5
mmに過ぎず、大量生産が不可能である。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、製造コストが低く、一括して大量に製造可
能であると共に、耐熱性及び熱応答速度等の特性並びに
電気特性が良好な高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ
を提供することを目的とする。
のであって、製造コストが低く、一括して大量に製造可
能であると共に、耐熱性及び熱応答速度等の特性並びに
電気特性が良好な高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高配向性ダ
イヤモンド薄膜サーミスタは、気相合成によって形成さ
れたダイヤモンド薄膜であって、薄膜表面積の65%以
上がダイヤモンドの(100)結晶面から構成されてお
り、隣接する(100)結晶面について、結晶面の方位
を表すオイラー角{α,β,γ}の差{△α,△β,△
γ}が|△α|≦10°、|△β|≦10°、|△γ|
≦10°を同時に満足する高配向性ダイヤモンド薄膜に
より構成された感温部を有することを特徴とする。
イヤモンド薄膜サーミスタは、気相合成によって形成さ
れたダイヤモンド薄膜であって、薄膜表面積の65%以
上がダイヤモンドの(100)結晶面から構成されてお
り、隣接する(100)結晶面について、結晶面の方位
を表すオイラー角{α,β,γ}の差{△α,△β,△
γ}が|△α|≦10°、|△β|≦10°、|△γ|
≦10°を同時に満足する高配向性ダイヤモンド薄膜に
より構成された感温部を有することを特徴とする。
【0009】図1は本発明の構成要件である高配向性ダ
イヤモンド薄膜を説明するための模式図であり、一例と
して(100)結晶面が高度に配向したダイヤモンド薄
膜表面の構造を模式的に示すものである。薄膜面内に相
互に直交するX軸及びY軸を定義し、薄膜表面の法線方
向をZ軸と定義する。i番目及びそれに隣接するj番目
のダイヤモンド結晶面の結晶面方位を表すオイラー角を
夫々{αi,βi,γi}、{αj,βj,γj}とし、両者
の角度差を{△α,△β,△γ}とする。
イヤモンド薄膜を説明するための模式図であり、一例と
して(100)結晶面が高度に配向したダイヤモンド薄
膜表面の構造を模式的に示すものである。薄膜面内に相
互に直交するX軸及びY軸を定義し、薄膜表面の法線方
向をZ軸と定義する。i番目及びそれに隣接するj番目
のダイヤモンド結晶面の結晶面方位を表すオイラー角を
夫々{αi,βi,γi}、{αj,βj,γj}とし、両者
の角度差を{△α,△β,△γ}とする。
【0010】オイラー角{α,β,γ}は基準結晶面を
基準座標のX、Y、Z軸の周りに角度α、β、γの順に
回転して得られる結晶面の配向を表す。
基準座標のX、Y、Z軸の周りに角度α、β、γの順に
回転して得られる結晶面の配向を表す。
【0011】本発明においては、|△α|≦10°、|
△β|≦10°、|△γ|≦10°を同時に満足する高
配向性ダイヤモンド薄膜であるため、結晶が高度に配向
し、単結晶膜と同様に耐熱性と熱応答速度が優れてい
る。(111)結晶面についても同様にオイラー角の角
度差の絶対値がいずれも10°以下である場合に、結晶
が高度に配向し、耐熱性と熱応答速度が優れている。こ
のような高配向性ダイヤモンド薄膜は、例えば、鏡面研
磨されたシリコン基板をメタンガスを含有する気相中で
基板に負のバイアスを印加しつつマイクロ波を照射して
処理し、次いでメタン、水素、酸素からなる混合ガスを
原料としてマイクロ波プラズマCVD法でダイヤモンド
を合成することにより形成することができる。
△β|≦10°、|△γ|≦10°を同時に満足する高
配向性ダイヤモンド薄膜であるため、結晶が高度に配向
し、単結晶膜と同様に耐熱性と熱応答速度が優れてい
る。(111)結晶面についても同様にオイラー角の角
度差の絶対値がいずれも10°以下である場合に、結晶
が高度に配向し、耐熱性と熱応答速度が優れている。こ
のような高配向性ダイヤモンド薄膜は、例えば、鏡面研
磨されたシリコン基板をメタンガスを含有する気相中で
基板に負のバイアスを印加しつつマイクロ波を照射して
処理し、次いでメタン、水素、酸素からなる混合ガスを
原料としてマイクロ波プラズマCVD法でダイヤモンド
を合成することにより形成することができる。
【0012】
【作用】本発明においては、薄膜表面の65%以上が
(100)結晶面又は(111)結晶面で覆われている
高度に配向した高配向性ダイヤモンド薄膜をサーミスタ
の感温部に使用する。なお、この高配向性ダイヤモンド
薄膜は感温部以外に、下地絶縁層及び保護膜に使用して
も良い。この高配向ダイヤモンド薄膜は、結晶面相互の
面内のミスオリエンテーションが±10°以内であるた
め、薄膜成長を続けていくと、隣接する同一結晶面同士
が成長段階で融合し、結局、薄膜表面のほぼ100%が
結晶面で覆いつくされる。その結果、従来の多結晶ダイ
ヤモンド薄膜に比して粒界の影響を殆ど無視できる状態
にすることができる。
(100)結晶面又は(111)結晶面で覆われている
高度に配向した高配向性ダイヤモンド薄膜をサーミスタ
の感温部に使用する。なお、この高配向性ダイヤモンド
薄膜は感温部以外に、下地絶縁層及び保護膜に使用して
も良い。この高配向ダイヤモンド薄膜は、結晶面相互の
面内のミスオリエンテーションが±10°以内であるた
め、薄膜成長を続けていくと、隣接する同一結晶面同士
が成長段階で融合し、結局、薄膜表面のほぼ100%が
結晶面で覆いつくされる。その結果、従来の多結晶ダイ
ヤモンド薄膜に比して粒界の影響を殆ど無視できる状態
にすることができる。
【0013】このように本発明においては、粒界の影響
が殆ど存在しないので、大気中及び高温下での耐熱性が
大幅に向上し、サーミスタの高温及び長時間安定動作が
可能になる。また、高配向性ダイヤモンド薄膜は、結晶
性が良好であるために、熱応答速度及び絶縁性も向上す
る。更に、ダイヤモンド薄膜表面が主として(100)
又は(111)結晶面のみで覆われているために、気相
合成及びイオン注入により半導体層を形成した場合、不
純物原子が均一にドーピングされるので、電気的特性に
バラツキがなくなる。
が殆ど存在しないので、大気中及び高温下での耐熱性が
大幅に向上し、サーミスタの高温及び長時間安定動作が
可能になる。また、高配向性ダイヤモンド薄膜は、結晶
性が良好であるために、熱応答速度及び絶縁性も向上す
る。更に、ダイヤモンド薄膜表面が主として(100)
又は(111)結晶面のみで覆われているために、気相
合成及びイオン注入により半導体層を形成した場合、不
純物原子が均一にドーピングされるので、電気的特性に
バラツキがなくなる。
【0014】感温部への電気的接続に使用されるオーミ
ック電極は、耐熱性があり、ダイヤモンドへの密着性が
良く、接触抵抗が低いことから、Ti、W、Mo、Ta
及びSi並びにそれらの炭化物及び窒化物が好ましい。
サーミスタの使用雰囲気によりこれらの電極が劣化する
虞がある場合には、Au及びPt等の金属を前記電極上
に被覆するように積層する方が好ましい。感温部が低ド
ープ半導体ダイヤモンド薄膜又は真性半導体ダイヤモン
ド薄膜である場合には、電極とこれらの感温部との接触
抵抗が高くなるので、電極と感温部との間に高ドープ半
導体ダイヤモンド薄膜を挿入するのが好ましい。この高
ドープ半導体ダイヤモンド薄膜は、気相合成法又はイオ
ン注入法によって形成することができる。
ック電極は、耐熱性があり、ダイヤモンドへの密着性が
良く、接触抵抗が低いことから、Ti、W、Mo、Ta
及びSi並びにそれらの炭化物及び窒化物が好ましい。
サーミスタの使用雰囲気によりこれらの電極が劣化する
虞がある場合には、Au及びPt等の金属を前記電極上
に被覆するように積層する方が好ましい。感温部が低ド
ープ半導体ダイヤモンド薄膜又は真性半導体ダイヤモン
ド薄膜である場合には、電極とこれらの感温部との接触
抵抗が高くなるので、電極と感温部との間に高ドープ半
導体ダイヤモンド薄膜を挿入するのが好ましい。この高
ドープ半導体ダイヤモンド薄膜は、気相合成法又はイオ
ン注入法によって形成することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図2はプレーナ型の高配
向性ダイヤモンド薄膜サーミスタを示す断面図である。
シリコンウエハ5上に下地絶縁層4が形成されており、
この下地絶縁層4上に感温部3が所定のパターンで形成
されている。そして、感温部3上には、1対のオーミッ
ク電極1が形成され、各オーミック電極1にはリード線
2が接続されている。感温部は図1に示すような高配向
性ダイヤモンド薄膜で形成されている。下地絶縁層4は
高配向性の真性半導体ダイヤモンド薄膜で形成されてい
る。また、オーミック電極1はAu/Tiの2層構造体
で形成されており、リード線2はAu線等で構成されて
いる。
を参照して具体的に説明する。図2はプレーナ型の高配
向性ダイヤモンド薄膜サーミスタを示す断面図である。
シリコンウエハ5上に下地絶縁層4が形成されており、
この下地絶縁層4上に感温部3が所定のパターンで形成
されている。そして、感温部3上には、1対のオーミッ
ク電極1が形成され、各オーミック電極1にはリード線
2が接続されている。感温部は図1に示すような高配向
性ダイヤモンド薄膜で形成されている。下地絶縁層4は
高配向性の真性半導体ダイヤモンド薄膜で形成されてい
る。また、オーミック電極1はAu/Tiの2層構造体
で形成されており、リード線2はAu線等で構成されて
いる。
【0016】このように構成されたサーミスタにおいて
は、リード線2を介してオーミック電極1に電圧を印加
すると、感温部3の抵抗に応じて所定の電流が流れる。
感温部3はその温度に応じて抵抗が変化するので、この
電極1に電圧を印加したときに電極間に流れる電流を測
定することにより、感温部3の抵抗値を測定すると、こ
の抵抗値から感温部3の温度を検出することができる。
本実施例においては、感温部3が高配向性ダイヤモンド
薄膜で形成されているので、粒界の影響が殆ど存在せ
ず、単結晶と同様に応答性が高い。
は、リード線2を介してオーミック電極1に電圧を印加
すると、感温部3の抵抗に応じて所定の電流が流れる。
感温部3はその温度に応じて抵抗が変化するので、この
電極1に電圧を印加したときに電極間に流れる電流を測
定することにより、感温部3の抵抗値を測定すると、こ
の抵抗値から感温部3の温度を検出することができる。
本実施例においては、感温部3が高配向性ダイヤモンド
薄膜で形成されているので、粒界の影響が殆ど存在せ
ず、単結晶と同様に応答性が高い。
【0017】感温部3を構成する薄膜状のダイヤモンド
は、レーザビーム又は放電等の加工技術で比較的容易に
トリミングすることができる。トリミングにより各サー
ミスタの抵抗値を個別的に精密に制御すれば、抵抗値精
度の高い製品の歩留向上となる。
は、レーザビーム又は放電等の加工技術で比較的容易に
トリミングすることができる。トリミングにより各サー
ミスタの抵抗値を個別的に精密に制御すれば、抵抗値精
度の高い製品の歩留向上となる。
【0018】加えて、基板には市販されている安価なシ
リコン基板を使用でき、4インチ径の基板にも配向性ダ
イヤモンド薄膜を成長させることができるため、ダイヤ
モンド薄膜サーミスタの一括大量生産及び低コスト化が
可能になる。
リコン基板を使用でき、4インチ径の基板にも配向性ダ
イヤモンド薄膜を成長させることができるため、ダイヤ
モンド薄膜サーミスタの一括大量生産及び低コスト化が
可能になる。
【0019】次に、図5を参照して本発明の第2の実施
例について具体的に説明する。図5において、図2と同
一の構成要素には同一符号を付してその詳細な説明は省
略する。本実施例においては、感温部3を被覆するよう
に、真性半導体ダイヤモンド膜6が感温部3及び下地絶
縁層4上に形成されている。そして、このダイヤモンド
膜6を被覆するようにして、窒化硅素膜7及び酸化硅素
膜8が積層形成されている。このダイヤモンド膜6、窒
化硅素膜7及び酸化硅素膜8が、感温部3の保護膜とな
っている。
例について具体的に説明する。図5において、図2と同
一の構成要素には同一符号を付してその詳細な説明は省
略する。本実施例においては、感温部3を被覆するよう
に、真性半導体ダイヤモンド膜6が感温部3及び下地絶
縁層4上に形成されている。そして、このダイヤモンド
膜6を被覆するようにして、窒化硅素膜7及び酸化硅素
膜8が積層形成されている。このダイヤモンド膜6、窒
化硅素膜7及び酸化硅素膜8が、感温部3の保護膜とな
っている。
【0020】このダイヤモンド膜6、窒化硅素膜7及び
酸化硅素膜8からなる保護膜を有するサーミスタは、ダ
イヤモンド膜6を感温部3上に、電極形成予定領域を除
いて選択的に形成し、次いで、窒化硅素膜7及び酸化硅
素膜8を電極形成予定領域外に選択的に形成し、次いで
Au/Ti2層構造のオーミック電極1を所定の領域に
選択的に形成することにより構成することができる。
酸化硅素膜8からなる保護膜を有するサーミスタは、ダ
イヤモンド膜6を感温部3上に、電極形成予定領域を除
いて選択的に形成し、次いで、窒化硅素膜7及び酸化硅
素膜8を電極形成予定領域外に選択的に形成し、次いで
Au/Ti2層構造のオーミック電極1を所定の領域に
選択的に形成することにより構成することができる。
【0021】本実施例においても、図2に示す実施例と
同様の効果を奏すると共に、以下に示すように、劣悪な
環境下での耐久性を向上させることができるという利点
がある。
同様の効果を奏すると共に、以下に示すように、劣悪な
環境下での耐久性を向上させることができるという利点
がある。
【0022】即ち、高配向ダイヤモンド薄膜は600℃
以下では大気中で安定であるが、それ以上の高温環境下
でサーミスタを用いた場合は、酸素との反応によりダイ
ヤモンドの表面が損傷を受け、感温部の電気特性が変化
をうける。このような場合には、図5に示す実施例のよ
うに、感温部3に絶縁性の保護膜を設けるのが好まし
い。保護膜の構成材料としては、真性半導体のダイヤモ
ンド薄膜、酸化硅素膜、酸化アルミニウム膜、窒化硅素
膜及び窒化アルミニウム膜並びにこれらの積層膜を使用
することができる。
以下では大気中で安定であるが、それ以上の高温環境下
でサーミスタを用いた場合は、酸素との反応によりダイ
ヤモンドの表面が損傷を受け、感温部の電気特性が変化
をうける。このような場合には、図5に示す実施例のよ
うに、感温部3に絶縁性の保護膜を設けるのが好まし
い。保護膜の構成材料としては、真性半導体のダイヤモ
ンド薄膜、酸化硅素膜、酸化アルミニウム膜、窒化硅素
膜及び窒化アルミニウム膜並びにこれらの積層膜を使用
することができる。
【0023】なお、サーミスタの構造は、図2のような
プレーナ型であってもよいし、また図6のように感温部
の表面と裏面にオーミック電極が形成された縦型であっ
てもよい。後者の場合、裏面のオーミック電極はダイヤ
モンド薄膜の合成時に用いた基板(導電性)を利用して
も良いし、基板を除去した後に新たに電極を形成しても
よい。この縦型のサーミスタは、抵抗値が低いサーミス
タを製造する場合に有用である。
プレーナ型であってもよいし、また図6のように感温部
の表面と裏面にオーミック電極が形成された縦型であっ
てもよい。後者の場合、裏面のオーミック電極はダイヤ
モンド薄膜の合成時に用いた基板(導電性)を利用して
も良いし、基板を除去した後に新たに電極を形成しても
よい。この縦型のサーミスタは、抵抗値が低いサーミス
タを製造する場合に有用である。
【0024】図6に示す縦型サーミスタにおいては、導
電性基板9の上に高配向性ダイヤモンド薄膜からなる感
温部3が所定の形状にパターン形成されており、この感
温部3の中央部の上に、Au/Ti2層積層体からなる
オーミック電極1が形成されている。この縦型サーミス
タの場合には、導電性基板9が他方の電極となり、電極
1と基板9との間に電圧を印加することにより、感温部
3の温度に依存する抵抗値に基づいて電流が電極1と基
板9との間に流れ、温度が検出される。
電性基板9の上に高配向性ダイヤモンド薄膜からなる感
温部3が所定の形状にパターン形成されており、この感
温部3の中央部の上に、Au/Ti2層積層体からなる
オーミック電極1が形成されている。この縦型サーミス
タの場合には、導電性基板9が他方の電極となり、電極
1と基板9との間に電圧を印加することにより、感温部
3の温度に依存する抵抗値に基づいて電流が電極1と基
板9との間に流れ、温度が検出される。
【0025】実施例1 以下の1〜6の工程により図2に示す構造のダイヤモン
ド薄膜サーミスタを作製した。
ド薄膜サーミスタを作製した。
【0026】(1) 高配向性ダイヤモンド薄膜を形成
する基板として直径1インチ、方位(100)のシリコ
ンウエハ5を用いた。基板をマイクロ波化学気相蒸着装
置に装入し、メタン3%、水素97%、ガス圧25Tor
r、ガス流量300cc/分、基板温度720℃で10分
間処理した。マイクロ波入力パワーはほぼ900Wであ
ったが、基板温度を720℃に維持するように微調整し
た。これと同時に基板に負バイアス電圧を印加した。負
バイアスによる電流量は12mA/cm2であった。
する基板として直径1インチ、方位(100)のシリコ
ンウエハ5を用いた。基板をマイクロ波化学気相蒸着装
置に装入し、メタン3%、水素97%、ガス圧25Tor
r、ガス流量300cc/分、基板温度720℃で10分
間処理した。マイクロ波入力パワーはほぼ900Wであ
ったが、基板温度を720℃に維持するように微調整し
た。これと同時に基板に負バイアス電圧を印加した。負
バイアスによる電流量は12mA/cm2であった。
【0027】(2) その後、メタン0.5%、水素9
9.4%、酸素0.1%、ガス圧35Torr、ガス流量3
00cc/分、基板温度800℃で28時間合成を続け
た。その結果、膜厚が約13μmで高配向したダイヤモ
ンド薄膜からなる下地層4を合成することができた。電
子顕微鏡観察からこの膜表面の70%が(100)結晶
面で覆われていることが分かった。薄膜の断面写真から
各結晶面の高低差は0.1μm以下であった。また、こ
の薄膜表面の法線方向から±10°の角度で2枚の電子
顕微鏡写真を撮影し、各写真について、(100)結晶
面の傾きを測定したところ、隣接する結晶面の傾きの差
は|△α|≦5°、|△β|≦5°、|△γ|≦5°、
(△α)2+(△β)2+(△γ)2=52であった。
9.4%、酸素0.1%、ガス圧35Torr、ガス流量3
00cc/分、基板温度800℃で28時間合成を続け
た。その結果、膜厚が約13μmで高配向したダイヤモ
ンド薄膜からなる下地層4を合成することができた。電
子顕微鏡観察からこの膜表面の70%が(100)結晶
面で覆われていることが分かった。薄膜の断面写真から
各結晶面の高低差は0.1μm以下であった。また、こ
の薄膜表面の法線方向から±10°の角度で2枚の電子
顕微鏡写真を撮影し、各写真について、(100)結晶
面の傾きを測定したところ、隣接する結晶面の傾きの差
は|△α|≦5°、|△β|≦5°、|△γ|≦5°、
(△α)2+(△β)2+(△γ)2=52であった。
【0028】(3) (2)の工程で得られた高配向性
ダイヤモンド薄膜からなる下地層4の上に選択成長技術
によりp型半導体の高配向性ダイヤモンド薄膜からなる
感温部3を形成した。この合成条件はメタン0.5%、
水素99.5%、ジボラン(B2H6)0.1ppm、ガス
圧35Torr、ガス流量300cc/分、基板温度800℃
で7時間合成を続けたものである。その結果、下地の高
配向性膜と同一の表面形態をもった厚さが1.5μmの
p型半導体高配向性ダイヤモンド薄膜が積層された。こ
の感温部3からなるサーミスタユニットを、ダイヤモン
ド薄膜下地層4上に12個形成した。
ダイヤモンド薄膜からなる下地層4の上に選択成長技術
によりp型半導体の高配向性ダイヤモンド薄膜からなる
感温部3を形成した。この合成条件はメタン0.5%、
水素99.5%、ジボラン(B2H6)0.1ppm、ガス
圧35Torr、ガス流量300cc/分、基板温度800℃
で7時間合成を続けたものである。その結果、下地の高
配向性膜と同一の表面形態をもった厚さが1.5μmの
p型半導体高配向性ダイヤモンド薄膜が積層された。こ
の感温部3からなるサーミスタユニットを、ダイヤモン
ド薄膜下地層4上に12個形成した。
【0029】(4) ダイヤモンドの電気的特性を安定
化させるために、真空雰囲気中で、850℃に30分間
熱処理を行い、次いで、クロム酸と濃硫酸の混液で加熱
洗浄し、王水洗浄及びRCA洗浄を行った。
化させるために、真空雰囲気中で、850℃に30分間
熱処理を行い、次いで、クロム酸と濃硫酸の混液で加熱
洗浄し、王水洗浄及びRCA洗浄を行った。
【0030】(5) フォトリソグラフィ技術により、
各感温部3について、Ti薄膜及びAu薄膜からなるオ
ーミック電極1を形成し、Au線からなるリード線2を
各電極1にボンディングした。
各感温部3について、Ti薄膜及びAu薄膜からなるオ
ーミック電極1を形成し、Au線からなるリード線2を
各電極1にボンディングした。
【0031】(6) ダイシングソーで各サーミスタユ
ニットを切り離し、保持具に取り付け、電極に金線リー
ド線2をワイヤボンディングし、図2に示す本発明のダ
イヤモンド薄膜サーミスタを作製した。
ニットを切り離し、保持具に取り付け、電極に金線リー
ド線2をワイヤボンディングし、図2に示す本発明のダ
イヤモンド薄膜サーミスタを作製した。
【0032】また比較例として、多結晶ダイヤモンド薄
膜でサーミスタを作製した。基板には方位(100)の
シリコンウエハを用い、その表面をダイヤモンドペース
トで約1時間研磨した。次いで、マイクロ波化学気相蒸
着装置にてメタン0.5%、水素99.4%、酸素0.
1%、ガス圧35Torr、ガス流量300cc/分、基板温
度800℃で14時間の合成により、下地絶縁層を形成
した。次いで、実施例のサーミスタを製造した場合の工
程4〜6と同じ工程で、図2のサーミスタを作製した。
なお、下地層及び感温部はいずれも従来の多結晶薄膜で
形成されている。
膜でサーミスタを作製した。基板には方位(100)の
シリコンウエハを用い、その表面をダイヤモンドペース
トで約1時間研磨した。次いで、マイクロ波化学気相蒸
着装置にてメタン0.5%、水素99.4%、酸素0.
1%、ガス圧35Torr、ガス流量300cc/分、基板温
度800℃で14時間の合成により、下地絶縁層を形成
した。次いで、実施例のサーミスタを製造した場合の工
程4〜6と同じ工程で、図2のサーミスタを作製した。
なお、下地層及び感温部はいずれも従来の多結晶薄膜で
形成されている。
【0033】これらのサーミスタについて、室温から6
00℃までの大気中での電気抵抗を測定して得たサーミ
スタの温度依存性を図3に示す。図3中、本発明の実施
例は昇温時及び降温時のいずれも○で、比較例の場合は
昇温時が■で、降温時が□で表されている。比較例の場
合は、昇温時と降温時で同一特性を示さず、その後、昇
温及び降温を繰り返す毎に抵抗値が低下し続けた。これ
は高温において、感温部の粒界部分からグラファイト化
が進行し、抵抗値が低下したためであると考えられる。
一方、実施例では昇降温を繰り返しても抵抗値は殆ど変
化せず、安定した特性を示した。また、応答速度は比較
例では1.0秒であったのに対し、実施例では0.2秒
であった。
00℃までの大気中での電気抵抗を測定して得たサーミ
スタの温度依存性を図3に示す。図3中、本発明の実施
例は昇温時及び降温時のいずれも○で、比較例の場合は
昇温時が■で、降温時が□で表されている。比較例の場
合は、昇温時と降温時で同一特性を示さず、その後、昇
温及び降温を繰り返す毎に抵抗値が低下し続けた。これ
は高温において、感温部の粒界部分からグラファイト化
が進行し、抵抗値が低下したためであると考えられる。
一方、実施例では昇降温を繰り返しても抵抗値は殆ど変
化せず、安定した特性を示した。また、応答速度は比較
例では1.0秒であったのに対し、実施例では0.2秒
であった。
【0034】実施例2 実施例1の工程1の条件を下記表1に示すように変え
て、図2のサーミスタを作製し、大気中に500℃で1
000時間保持し、耐熱テストを行った。耐熱テスト前
後で、室温において各サーミスタの抵抗値を測定した。
いずれの試料も、テスト後に抵抗値が低下した。この耐
熱テスト後の抵抗値の変化を図4に示す。但し、実施例
1の条件で工程1を実施したものが試料2である。ま
た、下記表1の試料番号1,2のサーミスタが本発明に
て規定した範囲に入る高配向性ダイヤモンド薄膜を使用
した実施例であり、他の試料番号3,4,5のものが比
較例である。
て、図2のサーミスタを作製し、大気中に500℃で1
000時間保持し、耐熱テストを行った。耐熱テスト前
後で、室温において各サーミスタの抵抗値を測定した。
いずれの試料も、テスト後に抵抗値が低下した。この耐
熱テスト後の抵抗値の変化を図4に示す。但し、実施例
1の条件で工程1を実施したものが試料2である。ま
た、下記表1の試料番号1,2のサーミスタが本発明に
て規定した範囲に入る高配向性ダイヤモンド薄膜を使用
した実施例であり、他の試料番号3,4,5のものが比
較例である。
【0035】
【表1】
【0036】この図4から明らかなように、試料1,2
の場合は抵抗値が殆ど変化していないのに対し、試料
4,5では耐熱テスト後の抵抗値が大きく低下するため
その変化が大きい。従って、耐熱性が優れたサーミスタ
を作製するには、請求項1にて規定した高配向膜を使用
することが必要である。
の場合は抵抗値が殆ど変化していないのに対し、試料
4,5では耐熱テスト後の抵抗値が大きく低下するため
その変化が大きい。従って、耐熱性が優れたサーミスタ
を作製するには、請求項1にて規定した高配向膜を使用
することが必要である。
【0037】実施例3 酸化硅素/窒化硅素膜/ダイヤモンド膜からなる保護膜
を有する図5に示す構造のダイヤモンド薄膜サーミスタ
を作製した。このサーミスタは大気中で、室温から80
0℃までの温度範囲で、温度と共に直線性良く電気抵抗
値が変化した(室温:3×105Ω〜800℃:4.4
Ω)。また、室温から800℃までの温度変化を15回
繰り返したが、特性は変化しなかった。これに対し、保
護膜がない実施例1のサーミスタは、室温→800℃→
室温の温度変化で室温での抵抗値が約13%低下した。
を有する図5に示す構造のダイヤモンド薄膜サーミスタ
を作製した。このサーミスタは大気中で、室温から80
0℃までの温度範囲で、温度と共に直線性良く電気抵抗
値が変化した(室温:3×105Ω〜800℃:4.4
Ω)。また、室温から800℃までの温度変化を15回
繰り返したが、特性は変化しなかった。これに対し、保
護膜がない実施例1のサーミスタは、室温→800℃→
室温の温度変化で室温での抵抗値が約13%低下した。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高配
向性ダイヤモンド薄膜サーミスタは、耐熱性及び応答速
度が優れており、経時変化がなく、低コストで量産でき
るという効果がある。
向性ダイヤモンド薄膜サーミスタは、耐熱性及び応答速
度が優れており、経時変化がなく、低コストで量産でき
るという効果がある。
【図1】高配向ダイヤモンド薄膜の表面とオイラー角と
の関係を示す模式図であり、(a)は結晶面の配向性を
示し、(b)は(100)結晶面が高度に配向したダイ
ヤモンド薄膜の表面形態を示す。
の関係を示す模式図であり、(a)は結晶面の配向性を
示し、(b)は(100)結晶面が高度に配向したダイ
ヤモンド薄膜の表面形態を示す。
【図2】本発明の第1の実施例に係る高配向性ダイヤモ
ンド薄膜サーミスタの構造を示す断面図である。
ンド薄膜サーミスタの構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例及び比較例に係るサーミスタの
温度特性を示すグラフ図である。
温度特性を示すグラフ図である。
【図4】本発明の実施例及び比較例に係るサーミスタの
耐熱テストによる抵抗値変化を示すグラフ図である。
耐熱テストによる抵抗値変化を示すグラフ図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る保護膜を有する高
配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタの構造を示す断面図
である。
配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタの構造を示す断面図
である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る縦型サーミスタの
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
1;オーミック電極(Au/Ti) 2;リード線 3;感温部 4;下地絶縁層 5;シリコンウエハ 6;ダイヤモンド膜 7;窒化硅素膜 8;酸化硅素膜 9;導電性基板(オーミック電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 浩一 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 (72)発明者 ジョン・ピーター・ベイド・ジュニア アメリカ合衆国,ノースカロライナ州 27713,ダーハム,ベインブリッジ・ドラ イブ,2803−D (72)発明者 ブライアン・ライズ・ストーナー アメリカ合衆国,ノースカロライナ州 27603, ローリ,ブロード・オークス・ プレイス,2659 (72)発明者 ヤスコ・エイド・フォン・ウインドハイム アメリカ合衆国,ノースカロライナ州 27615,ローリ,ブラフトップ・コート 7709 (72)発明者 スコット・ロバート・サハイダ アメリカ合衆国,ノースカロライナ州 27606,ローリ,ウィッテイカー・ミル・ ロード,700 E
Claims (10)
- 【請求項1】 気相合成によって形成されたダイヤモン
ド薄膜であって、薄膜表面積の65%以上がダイヤモン
ドの(100)結晶面から構成されており、隣接する
(100)結晶面について、結晶面の方位を表すオイラ
ー角{α,β,γ}の差{△α,△β,△γ}が|△α
|≦10°、|△β|≦10°、|△γ|≦10°を同
時に満足する高配向性ダイヤモンド薄膜により構成され
た感温部を有することを特徴とする高配向性ダイヤモン
ド薄膜サーミスタ。 - 【請求項2】 気相合成によって形成されたダイヤモン
ド薄膜であって、薄膜表面積の65%以上がダイヤモン
ドの(111)結晶面から構成されており、隣接する
(111)結晶面について、結晶面の方位を表すオイラ
ー角{α,β,γ}の差{△α,△β,△γ}が|△α
|≦10°、|△β|≦10°、|△γ|≦10°を同
時に満足する高配向性ダイヤモンド薄膜により構成され
た感温部を有することを特徴とする高配向性ダイヤモン
ド薄膜サーミスタ。 - 【請求項3】 前記高配向性ダイヤモンド薄膜は、p
型、n型又は真性の半導体薄膜であることを特徴とする
請求項1又は2に記載の高配向性ダイヤモンド薄膜サー
ミスタ。 - 【請求項4】 前記感温部は高配向性の真性半導体ダイ
ヤモンド層上に形成されたp型又はn型の半導体ダイヤ
モンド薄膜であることを特徴とする請求項3に記載の高
配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ。 - 【請求項5】 前記感温部は前記高配向性ダイヤモンド
薄膜の気相合成の際に使用した基板を除去したものであ
ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
載の高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ。 - 【請求項6】 前記感温部を構成する高配向性ダイヤモ
ンド層に形成されたオーミック電極と、前記オーミック
電極に接続された少なくとも1本のリード線とを有する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載
の高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ。 - 【請求項7】 前記オーミック電極は前記高配向性ダイ
ヤモンド層の表面及び裏面に形成されていることを特徴
とする請求項6に記載の高配向性ダイヤモンド薄膜サー
ミスタ。 - 【請求項8】 前記感温部の半導体ダイヤモンド薄膜の
上にイオン注入法又は気相合成法により形成された前記
感温部より低抵抗の半導体ダイヤモンド層と、前記半導
体ダイヤモンド層の上に形成された電極とを有すること
を特徴とする請求項4に記載の高配向性ダイヤモンド薄
膜サーミスタ。 - 【請求項9】 前記感温部を構成する高配向性ダイヤモ
ンド層はトリミングにより抵抗値を調整されたものであ
ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記
載の高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ。 - 【請求項10】 前記感温部は、真性半導体ダイヤモン
ド薄膜、酸化硅素膜、酸化アルミニウム膜、窒化硅素膜
及び窒化アルミニウム膜からなる群から選択された少な
くとも1種の絶縁保護膜で覆われていることを特徴とす
る請求項1乃至9のいずれか1項に記載の高配向性ダイ
ヤモンド薄膜サーミスタ。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US6143393A | 1993-05-04 | 1993-05-04 | |
US08/061,433 | 1993-05-14 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0794303A true JPH0794303A (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=22035745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5315571A Pending JPH0794303A (ja) | 1993-05-04 | 1993-12-15 | 高配向性ダイヤモンド薄膜サーミスタ |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5512873A (ja) |
JP (1) | JPH0794303A (ja) |
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