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JPH0791983A - エンコーダ - Google Patents

エンコーダ

Info

Publication number
JPH0791983A
JPH0791983A JP26430393A JP26430393A JPH0791983A JP H0791983 A JPH0791983 A JP H0791983A JP 26430393 A JP26430393 A JP 26430393A JP 26430393 A JP26430393 A JP 26430393A JP H0791983 A JPH0791983 A JP H0791983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
light
mark
encoder
mark row
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26430393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichiro Hashimoto
憲一郎 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP26430393A priority Critical patent/JPH0791983A/ja
Publication of JPH0791983A publication Critical patent/JPH0791983A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 品質劣化のない、信頼性の高い信号が得られ
るエンコーダを提供する。 【構成】 媒体5上に、マークを微小ピッチで周期的に
配列してなるマーク列を形成しておき、半導体レーザ1
からの光をコリメートレンズ2で平行光とし、これをビ
ームスプリッタ3で反射させ、対物レンズ4により媒体
のマーク上に集光スポットとして集光させる。更に、媒
体で反射された光を対物レンズ4により再び平行光とし
てビームスプリッタを透過させ、集光レンズ6によりフ
ォトディテクタ7上に集光させる。媒体がマーク列方向
に移動すると、フォトディテクタでは正弦波信号が得ら
れ、媒体の移動を測定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンコーダ(リニアエ
ンコーダ、ロータリエンコーダ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、小型高分解能で知られているエン
コーダの例を図24に示す。また、その一部拡大図を図
25に示す。以下、このエンコーダの作動原理について
説明する。光源101からの光はレンズ102によりコ
リメートされる。コリメート光は二つの回折格子に入射
される。一番目の回折格子103は固定で、二番目の回
折格子104が移動用である。従って、固定用回折格子
103は少なくとも光の入射径の大きさがあればよく、
移動用回折格子104の長さが測定範囲となる。二つの
回折格子103,104のピッチは同一である。固定用
回折格子103と移動用回折格子104では、少なくと
も±1次の回折光が発生する。ピッチが波長よりも十分
大きければ、更に高次の回折光が発生する。
【0003】ここで、±1次の回折光を例にとると、固
定用回折格子103で発生する+1次光であって移動用
回折格子104の0次光であるもの、すなわち透過光
(A)と、固定用回折格子103で発生する0次光、す
なわち透過光であって移動用回折格子104の1次光
(B)であるものをレンズ105で集光してフォトディ
テクタ107に入射させる。二個の回折格子103,1
04はピッチが同一なので回折角が同一となり、(A)
と(B)は完全に平行である。移動用回折格子104の
移動に従って、この回折格子で発生する回折光の位相が
変化するので(B)の位相が変化し、フォトディテクタ
107上での(A)と(B)との干渉光の位相が変化す
る。互いに平行なコリメート光同士の干渉であれば干渉
縞は現れないが、レンズ105で収束させるため干渉縞
が発生し、フォトディテクタ107の大きさが干渉縞の
間隔より小さい場合は、移動用回折格子104の移動に
従ってフォトディテクタ107の出力が正弦波状に変化
する。よって、移動量を検知することができる。なお、
正弦波信号は、回折格子が1ピッチ移動するに従って1
周期分出力される。
【0004】固定用回折格子103で発生する−1次光
であって移動用回折格子104の0次光すなわち透過光
(D)であるものと、固定用回折格子103で発生する
0次光すなわち透過光であって移動用回折格子104の
−1次光(C)であるものの場合も同様な原理により作
動する。なお、図24,図25において、108はフォ
トディテクタである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来例
では、ロータリエンコーダに用いる場合、移動用の回折
格子は円盤の上に放射状に回折格子を形成する。また、
前記従来例ではコリメート光を回折格子に入射するの
で、入射光の径内で回折格子のピッチが異なり、理想的
な回折光が得られず、信号の品質を劣化させる問題があ
った。
【0006】本発明は、上記信号の品質劣化の問題点を
解決したエンコーダを提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のエンコ
ーダは、媒体に微小ピッチのマーク列を設け、光源から
の光を集光レンズにより前記マーク列上に集光スポット
として集光させ、前記媒体からの反射光または、前記媒
体を透過した透過光を検出することにより、前記集光レ
ンズを含む光学系または前記媒体の移動量を検知するこ
とを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載のエンコーダは、請求項1
において、前記集光レンズによる二つの集光スポットを
前記媒体のマーク列上に該マーク列方向と平行に、かつ
互いに適宜間隔をあけて配列させ、前記媒体からの反射
光または、前記媒体を透過した透過光を検出することに
より、位相が異なる二つの信号を得ることを特徴とす
る。
【0009】請求項3に記載のエンコーダは、請求項1
において、前記媒体に互いに位相が異なる微小ピッチの
マーク列を二列設け、該マーク列上に楕円形の集光スポ
ットを、その長軸をマーク列方向に対し垂直にして集光
させ、前記媒体からの反射光または、前記媒体を透過し
た透過光を検出することにより、位相が異なる二つの信
号を得ることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載のエンコーダは、請求項1
において、前記媒体に互いに位相が異なる微小ピッチの
マーク列を二列設け、該マーク列のそれぞれの上に集光
スポットを一つずつ、かつこれら二つの集光スポットを
マーク列方向に対し垂直に配列させ、前記媒体からの反
射光または、前記媒体を透過した透過光を検出すること
により、位相が異なる二つの信号を得ることを特徴とす
る。
【0011】請求項5に記載のエンコーダは、請求項1
において、前記媒体に微小ピッチのマーク列を二列設
け、該マーク列のそれぞれの上に集光スポットを一つず
つ、かつこれら二つの集光スポットをマーク列方向に対
し適宜角度で傾けて配列させ、前記媒体からの反射光ま
たは、前記媒体を透過した透過光を検出することによ
り、位相が異なる二つの信号を得ることを特徴とする。
【0012】請求項6に記載のエンコーダは、請求項2
〜5のいずれか一つの項において前記光源を二つ設け、
該光源からの光を前記集光レンズにより集光させて二つ
の集光スポットを形成することを特徴とする。
【0013】請求項7に記載のエンコーダは、請求項2
〜5のいずれか一つの項において、前記光源からの光を
適宜の機構により処理して部分的に位相差のある二つの
光束を形成し、これらの光束を前記集光レンズにより前
記マーク列上に集光させて二つの集光スポットを形成す
ることを特徴とする。
【0014】請求項8に記載のエンコーダは、請求項1
〜7のいずれか一つの項において、前記媒体を円筒状と
し、前記微小ピッチのマーク列を前記媒体の外周面に設
けたことを特徴とする。
【0015】請求項9に記載のエンコーダは、請求項1
〜7のいずれか一つの項において、前記媒体を円盤状と
し、該円盤面上に前記微小ピッチのマーク列を設けたこ
とを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1に記載のエンコーダにおいては、微小
な集光スポットをマーク列上に形成するので、品質劣化
のない信頼性の高い信号が得られる。
【0017】請求項2に記載のエンコーダにおいては、
位相が異なる二つの信号を得るように構成したので、方
向判別信号を得ることができる。
【0018】請求項3に記載のエンコーダにおいては、
位相が異なる二つの信号を得るように構成したので、方
向判別信号を得ることができる。また、楕円形の集光ス
ポットを用いるので、ビーム整形光学系が不必要となり
半導体レーザからの楕円形の出射光をそのまま集光させ
ることで、位相が異なる二つの信号を得ることができ
る。
【0019】請求項4に記載のエンコーダにおいては、
位相が異なる二つの信号を得るように構成したので、方
向判別信号を得ることができる。また、それぞれのマー
ク列上にそれぞれの集光スポットとして照射するので、
楕円形の集光スポットを照射する請求項3の場合より
も、光源からの光の利用効率が高くなる。
【0020】請求項5に記載のエンコーダにおいては、
二列のマーク列上に集光スポットをマーク列方向に対し
適宜角度で傾けて配列させ、位相差の信号を検出するよ
うに構成したので、マーク列は光学系または媒体の移動
方向に垂直な直線でもよく、その作製が簡単になる。
【0021】請求項6に記載のエンコーダにおいては、
二つの光源を用いて二つの集光スポットを形成するの
で、集光スポットの強度を大きくすることができる。
【0022】請求項7に記載のエンコーダにおいては、
光源からの光束に部分的に位相差を与えて二つの集光ス
ポットを形成するので、光源が一つで足りる。また、近
接した二つの集光スポットを得ることができる。
【0023】請求項8に記載のエンコーダにおいては、
円筒状媒体の外周面にマーク列を設けたので、ロータリ
エンコーダを構成することができる。
【0024】請求項9に記載のエンコーダにおいては、
円盤状媒体の表面にマーク列を設けたので、ロータリエ
ンコーダを構成することができる。また、このような媒
体は光ディスクの製造技術により容易に作製することが
できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により更に
詳細に説明する。 実施例1 図1は、本発明に係るエンコーダの光学系の説明図であ
る。光源である半導体レーザ1からの光はコリメートレ
ンズ2により平行光とされ、ビームスプリッタ3で反射
され、対物レンズ4により媒体5上に集光される。この
場合、媒体上5には図3に示すように、マーク21を微
小ピッチで周期的に配列してなるマーク列11が形成さ
れており、対物レンズ4からの光は前記マーク列11上
に集光スポット31として集光される。前記媒体5で反
射された光は対物レンズ4により再び平行光とされ、ビ
ームスプリッタ3を透過し、集光レンズ6によってフォ
トディテクタ7上に集光される。前記媒体5がマーク列
11方向に移動すると、フォトディテクタ7では正弦波
信号が得られ、媒体5の移動距離が測定できる。この正
弦波信号は媒体5上のマーク21が1ピッチ移動するに
従って1周期分出力される。
【0026】この実施例では、フォトディテクタ7で媒
体5からの反射光の強度を信号として検出しているが、
必ずしも強度である必要はなく、例えば媒体5のマーク
21を磁化信号によって形成し、光の偏光方向を検出し
てもよい。また、図1の光学系は媒体5からの反射光を
検出しているが、図2に示すように、透過型の媒体15
を用い、この媒体15の透過光を検出するような構成を
とることもできる。
【0027】媒体5上の微小ピッチのマーク21は、媒
体5の移動方向に微小ピッチであればよく、例えば図4
に示すような直線状の形でもよい。また、図1では媒体
5を移動させる場合の例であるが、媒体5に対して光学
系を移動させることにより、光学系の移動距離の測定に
用いることもできる。
【0028】実施例2 次に、本発明において位相差をもつ二つの正弦波信号を
検出する方法を示す。位相差をもつ正弦波信号によっ
て、媒体5(または15)の移動方向を判別することが
できる。図5に示すように、二つの集光スポット31,
32を、互いに適当な間隔をあけて一つのマーク列11
上に集光させる(二つの集光スポットを与える方法につ
いては後記する)。それぞれの集光スポット31,32
の反射光を、図1のフォトディテクタ7を2分割にして
検出することにより、位相差をもつ二つの正弦波信号が
得られる。図5に示したマーク21を、図6に示すよう
に媒体5の移動方向に対して垂直な直線状のマークとし
てもよい。
【0029】一般のエンコーダでは90°位相差をもつ
二つの正弦波信号(A相および、B相とよばれる)を検
出する。本発明のエンコーダにおいて90°位相差をも
つ二つの正弦波信号を得るためには、二つの集光スポッ
ト31,32間の間隔をマーク列11の周期の4分の1
とすればよい。また、二つの集光スポット31,32の
間隔はマーク列11周期の4分の1にマーク列11周期
の整数倍を加えたものとしてもよい。この場合、集光ス
ポット31,32間の間隔を大きくとることができる。
【0030】実施例3 位相差をもつ二つの正弦波信号を検出する別の実施例を
示す。図7に示すように媒体5上に二つのマーク列すな
わち、マーク21による微小ピッチのマーク列11と、
マーク22による微小ピッチのマーク列12を互いに位
相をずらして形成する。これらのマーク列にかかるよう
に楕円形の集光スポット31を、その長軸をマーク列方
向に対して垂直に集光させる。半導体レーザ1からの出
射光は楕円形であるので、ビーム整形せずに集光させる
と集光スポット31も楕円形となる。そして、それぞれ
のマーク列11,12からの反射光を二つのフォトディ
テクタ(図示せず)で検出することによって、位相差を
もつ二つの正弦波信号を得ることができる。この場合、
二つの微小ピッチのマーク列11,12を90°位相差
をもつように形成すれば、90°位相差をもつ二つの正
弦波信号(A相およびB相)が得られる。
【0031】実施例4 図8に示す実施例は、位相差をもつ二つのマーク列1
1,12にそれぞれ集光スポット31,32を集光さ
せ、これらのマーク列11,12方向に対して垂直に配
列させるものである。この実施例では図7に示したもの
と同じマーク列を用いているが、楕円形の集光スポット
ではなく二つの集光スポットを形成するので、マーク列
を効率良く照射することができる。それぞれのマーク2
1,22で反射した光は二つのフォトディテクタによっ
て検出する。実施例3と同様に、マーク列11,12を
90°位相差をもつように形成すれば、二つのフォトデ
ィテクタからA相とB相の信号が得られる。また、図7
に示したマーク列11,12を改変し、図9に示すよう
に、媒体5の移動方向に対して適当な傾きをもった直線
状のマーク21からなるマーク列11とすることもでき
る。
【0032】実施例5 この実施例は、図10に示すように、位相の揃った二つ
のマーク列11,12にそれぞれ集光スポット31,3
2をマーク列方向に対して適当な角度で傾けて位相差を
もつように配列させるものである。この場合、信号の検
出は上記実施例と同様である。図10に示したマーク列
を改変し、図11に示すように媒体5の移動方向に対し
て垂直な直線状のマーク21によりマーク列11を形成
してもよい。また、図8と図10に示した実施例を組み
合わせて、図12に示すように位相のずれた二つのマー
ク列11,12にそれぞれ集光スポット31,32を、
媒体5の移動方向に対して適当な角度で傾けることによ
り任意の位相差をもつように配列させることもできる。
【0033】実施例6 次に、集光スポットを二つ形成する方法を示す。図13
に示すように二つの光源を並べて配置する。それには例
えば、半導体レーザアレイを用いる。半導体レーザ1
a,1bからの出射光をコリメートレンズ2により平行
光とし、対物レンズ4によって集光させると、媒体5上
ではそれぞれの光源に対応した二つの集光スポット3
1,32が形成される。この実施例では、一つの集光ス
ポットに対して一つの光源を用いるので、集光スポット
の強度が大きくなる。図13において7a,7bはフォ
トディテクタである。
【0034】実施例7 次に、集光スポットを二つ形成する別の方法を示す。図
14のように半導体レーザ1からの光をコリメートレン
ズ2によって平行光とし、波面変換素子8を通して光束
aと光束bとの間に相対的な位相差πを与える。前記波
面変換素子8の具体的な構成については後に示す。相対
的な位相差πをもつ光束aと光束bを対物レンズ4によ
って集光させると、媒体5上では中心の強度がゼロとな
り、二つの集光スポット31,32が形成される。二つ
の集光スポット31,32間の距離lは、〔数1〕で与
えられる。
【0035】
【数1】 ここで、 λ:光源の波長 f:対物レンズの焦点距離 r:対物レンズの開口の半径 NA:対物レンズの開口数
【0036】例えば、光源の波長λを0.78μm、対
物レンズ4のNAを0.5とすると二つの集光スポット
31,32間の間隔lは1.1μmとなる。
【0037】実施例8 次に、図14に示した光束aと光束bとの間に相対的な
位相差πを与える波面変換素子8の具体的な構成を示
す。図15に示すように、光束aに屈折率n1 の透明平
板10を挿入すると、光束aと光束bとの間には〔数
2〕および〔数3〕で表される相対的な位相差Δφが生
じる。
【0038】
【数2】Δφ=k・Δn・d
【0039】
【数3】Δn=n1 −n0 ただし〔数1〕、〔数2〕において、 k:波数であり、2π/λに等しい d:透明平板の厚さ n1 :透明平板の屈折率 n0 :空気の屈折率
【0040】厚さdが下記〔数4〕を満たす透明平板1
0を光束aに挿入すると、集光スポットは二つになる。
【0041】
【数4】Δφ=(2m+1)π (mは整数)
【0042】実施例9,10 また、同様の原理で図16、図17に示す構成をとるこ
ともできる。すなわち、図16に示す構成では図中の段
差の大きさをd1 とすると、位相差Δφは〔数5〕およ
び〔数6〕で表される。
【0043】
【数5】Δφ=k・Δn・d1
【0044】
【数6】Δn=n1 −n0
【0045】図17に示す構成では、光束aが透過する
透明平板10aの屈折率と、光束bが透過する透明平板
10bの屈折率が異なり、それぞれの屈折率をn1 ,n
2 とすると、位相差Δφは下記〔数7〕および〔数8〕
で表される。
【0046】
【数7】Δφ=k・Δn・d
【0047】
【数8】Δn=n2 −n1
【0048】実施例11 図18に波面変換素子8の別の構成を示す。これは、平
行光束を段差を有する反射面8aで反射させて、光束a
と光束bとの間に相対的な位相差Δφを与える例であ
る。段差上面で反射した光束aと段差下面で反射した光
束bとの間の相対的な位相差Δφは〔数9〕で表され、
このΔφが〔数4〕を満たすようにパラメータを選べば
よい。
【0049】
【数9】Δφ=2πkne・cosθ ただし、 k:波数であり、2π/λに等しい n:光路中の媒質の屈折率 e:段差の大きさ θ:入射角
【0050】実施例12,13 本発明はリニアエンコーダとしてのみならず、ロータリ
エンコーダとしても適用可能である。図19、図20は
円筒状の媒体5の外周面に微小ピッチのマーク21を形
成したものである。このエンコーダでは媒体5の回転に
伴いマーク列11が移動し、信号が検出される。
【0051】実施例14,15 図21、図22に示すエンコーダは、円盤状の媒体5に
微小ピッチのマーク21を形成したものである。図22
のように直線状のマーク21を形成した場合、このマー
クは放射状となり媒体5の内側と外側とではピッチ幅が
異なるが、媒体5上では光は微小な集光スポットである
ため、影響は殆どない。
【0052】実施例16 本発明のエンコーダを高分解能のものにするためには、
マーク長と集光スポットを小さくすることが必要であ
る。マーク長と集光スポットを小さくした場合、対物レ
ンズの焦点面におけるフォーカシングとトラッキングを
調節する必要がある。
【0053】図23は、フォーカシングエラー検出にナ
イフエッジ法、トラッキングエラー検出にプッシュプル
法を用いた場合の光学系を示すものである。フォーカシ
ングエラー検出用の2分割フォトディテクタ7c上のス
ポットの動きを検出すれば、フォーカシングエラーが検
出でき、また、ナイフエッジ41によって反射された光
をフォトディテクタ7dによって検出することで、トラ
ッキングエラー信号が検出できる。アクチュエータ42
によって対物レンズ4を動かしてフォーカシングとトラ
ッキングを調節する。また、四つのフォトディテクタ
(7cおよび7d)の和信号により、マークの信号を検
出することができる。ここでは、フォーカシングエラー
信号検出にナイフエッジ法、トラッキングエラー信号検
出にプッシュプル法を例に挙げたが、エラー検出は他の
方法で行ってもよく、例えば非点収差法を適用すること
もできる。
【0054】近年、CDをはじめとする光ディスクのピ
ックアップが大量に生産されており、本発明のエンコー
ダの光学系はその光ディスクのピックアップ光学系と殆
ど同じであり、コストダウンが期待できる。さらに、光
源については短波長化の研究が進められており、短波長
光源や高NAの対物レンズの実現によりさらに高分解能
のエンコーダが可能となる。
【0055】また、最近光テープの研究も行われてお
り、本発明のエンコーダの媒体にテープ状のものを用い
れば、測定移動距離が大きく、かつ高分解能のリニアエ
ンコーダが実現可能である。
【0056】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、請求項1に
記載のエンコーダによれば、微小な集光スポットをマー
ク列上に形成するため、従来の、円盤上に形成された放
射状の回折格子に平行光束を入射するエンコーダと異な
り、放射状回折格子によるピッチ幅の違いの影響がない
ので、品質劣化のない信頼性の高い信号を得ることがで
きる。また本発明のエンコーダは、光ディスクのピック
アップ光学系と殆ど同じなので、安価に生産できる。請
求項2に記載のエンコーダによれば、位相が異なる二つ
の信号を得るように構成したので、方向判別信号を得る
ことができる。請求項3に記載のエンコーダによれば、
位相が異なる二つの信号を得るように構成したので、方
向判別信号を得ることができる。また、楕円形の集光ス
ポットを用いるので、ビーム整形光学系が不必要となり
半導体レーザからの楕円形の出射光をそのまま集光させ
ることにより、位相が異なる二つの信号を得ることがで
きる。請求項4に記載のエンコーダによれば、位相が異
なる二つの信号を得るように構成したので、方向判別信
号を得ることができる。また、それぞれのマーク列上に
それぞれの集光スポットとして照射するので、楕円形の
集光スポットを照射する請求項3の場合よりも、光源か
らの光の利用効率が高くなる。請求項5に記載のエンコ
ーダによれば、二列のマーク列上に集光スポットをマー
ク列方向に対し適宜角度で傾けて配列させ、位相差の信
号を検出するように構成したので、マーク列は光学系ま
たは媒体の移動方向に垂直な直線でもよく、その作製が
簡単になる。請求項6に記載のエンコーダによれば、二
つの光源を用いて二つの集光スポットを形成するので、
集光スポットの強度を大きくすることができる。請求項
7に記載のエンコーダによれば、光源からの光束に部分
的に位相差を与えて二つの集光スポットを形成するの
で、光源が一つで足りる。また、近接した二つの集光ス
ポットを得ることができる。請求項8に記載のエンコー
ダによれば、円筒状媒体の外周面にマーク列を設けたの
で、ロータリエンコーダを構成することができる。請求
項9に記載のエンコーダによれば、円盤状媒体の表面に
マーク列を設けたので、ロータリエンコーダを構成する
ことができる。また、このような媒体は光ディスクの製
造技術により容易に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエンコーダの光学系の説
明図である。
【図2】別の実施例に係るエンコーダの光学系の説明図
である。
【図3】媒体におけるマーク列の一例および、このマー
ク列と集光スポットとの関係を示す説明図である。
【図4】マーク列の別例および、このマーク列と集光ス
ポットとの関係を示す説明図である。
【図5】マーク列の別例および、このマーク列と集光ス
ポットとの関係を示す説明図である。
【図6】マーク列の別例および、このマーク列と集光ス
ポットとの関係を示す説明図である。
【図7】マーク列の別例および、このマーク列と集光ス
ポットとの関係を示す説明図である。
【図8】マーク列の別例および、このマーク列と集光ス
ポットとの関係を示す説明図である。
【図9】マーク列の別例および、このマーク列と集光ス
ポットとの関係を示す説明図である。
【図10】マーク列の一例および、このマーク列と集光
スポットとの関係を示す説明図である。
【図11】マーク列の別例および、このマーク列と集光
スポットとの関係を示す説明図である。
【図12】マーク列の別例および、このマーク列と集光
スポットとの関係を示す説明図である。
【図13】二つの集光スポットを形成するエンコーダの
光学系を示す説明図である。
【図14】二つの集光スポットを形成するエンコーダの
光学系の別例を示す説明図である。
【図15】二つの集光スポットを形成するエンコーダの
光学系の別例を示す説明図である。
【図16】二つの集光スポットを形成するエンコーダの
光学系の別例を示す説明図である。
【図17】二つの集光スポットを形成するエンコーダの
光学系の別例を示す説明図である。
【図18】二つの集光スポットを形成するエンコーダの
光学系の別例を示す説明図である。
【図19】円筒状媒体を用いたロータリエンコーダの実
施例を示す概略斜視図である。
【図20】円筒状媒体を用いたロータリエンコーダの別
の実施例を示す概略斜視図である。
【図21】円盤状媒体を用いたロータリエンコーダの実
施例を示す概略斜視図である。
【図22】円盤状媒体を用いたロータリエンコーダの別
の実施例を示す概略斜視図である。
【図23】フォーカシングエラー検出にナイフエッジ
法、トラッキングエラー検出にプッシュプル法を用いた
エンコーダの光学系を示す説明図である。
【図24】従来例のエンコーダの光学系を示す説明図で
ある。
【図25】図24に示されたエンコーダの光学系の一部
拡大図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 半導体レーザ 2 コリメートレンズ 3 ビームスプリッタ 4 対物レンズ 5,15 媒体 6 集光レンズ 7,7a〜7d,106,107,108 フォトディ
テクタ 8 波面変換素子 8a 反射面 10,10a,10b 透明平板 11,12 マーク列 21,22 マーク 31,32 集光スポット 41 ナイフエッジ 42 アクチュエータ 101 光源 102,105 レンズ 103 固定用回折格子 104 移動用回折格子

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体に微小ピッチのマーク列を設け、光
    源からの光を集光レンズにより前記マーク列上に集光ス
    ポットとして集光させ、前記媒体からの反射光または、
    前記媒体を透過した透過光を検出することにより、前記
    集光レンズを含む光学系または前記媒体の移動量を検知
    することを特徴とするエンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記集光レンズによる二つの集光スポッ
    トを前記媒体のマーク列上に該マーク列方向と平行に、
    かつ互いに適宜間隔をあけて配列させ、前記媒体からの
    反射光または、前記媒体を透過した透過光を検出するこ
    とにより、位相が異なる二つの信号を得ることを特徴と
    する請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記媒体に互いに位相が異なる微小ピッ
    チのマーク列を二列設け、該マーク列上に楕円形の集光
    スポットを、その長軸をマーク列方向に対し垂直にして
    集光させ、前記媒体からの反射光または、前記媒体を透
    過した透過光を検出することにより、位相が異なる二つ
    の信号を得ることを特徴とする請求項1に記載のエンコ
    ーダ。
  4. 【請求項4】 前記媒体に互いに位相が異なる微小ピッ
    チのマーク列を二列設け、該マーク列のそれぞれの上に
    集光スポットを一つずつ、かつこれら二つの集光スポッ
    トをマーク列方向に対し垂直に配列させ、前記媒体から
    の反射光または、前記媒体を透過した透過光を検出する
    ことにより、位相が異なる二つの信号を得ることを特徴
    とする請求項1に記載のエンコーダ。
  5. 【請求項5】 前記媒体に微小ピッチのマーク列を二列
    設け、該マーク列のそれぞれの上に集光スポットを一つ
    ずつ、かつこれら二つの集光スポットをマーク列方向に
    対し適宜角度で傾けて配列させ、前記媒体からの反射光
    または、前記媒体を透過した透過光を検出することによ
    り、位相が異なる二つの信号を得ることを特徴とする請
    求項1に記載のエンコーダ。
  6. 【請求項6】 前記光源を二つ設け、該光源からの光を
    前記集光レンズにより集光させて二つの集光スポットを
    形成することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つ
    の項に記載のエンコーダ。
  7. 【請求項7】 前記光源からの光を適宜の機構により処
    理して部分的に位相差のある二つの光束を形成し、これ
    らの光束を前記集光レンズにより前記マーク列上に集光
    させて二つの集光スポットを形成することを特徴とする
    請求項2〜5のいずれか一つの項に記載のエンコーダ。
  8. 【請求項8】 前記媒体を円筒状とし、前記微小ピッチ
    のマーク列を前記媒体の外周面に設けたことを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか一つの項に記載のエンコー
    ダ。
  9. 【請求項9】 前記媒体を円盤状とし、該円盤面上に前
    記微小ピッチのマーク列を設けたことを特徴とする請求
    項1〜7のいずれか一つの項に記載のエンコーダ。
JP26430393A 1993-07-27 1993-09-28 エンコーダ Pending JPH0791983A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007187571A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Sendai Nikon:Kk エンコーダ
JP2009264778A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Satoshi Kiyono 光スポット変位検出装置及び計測装置

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