JPH0789450A - 自動車用フロントピラーの下部構造 - Google Patents
自動車用フロントピラーの下部構造Info
- Publication number
- JPH0789450A JPH0789450A JP23477093A JP23477093A JPH0789450A JP H0789450 A JPH0789450 A JP H0789450A JP 23477093 A JP23477093 A JP 23477093A JP 23477093 A JP23477093 A JP 23477093A JP H0789450 A JPH0789450 A JP H0789450A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- front pillar
- sill
- flange
- side sill
- vehicle body
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 重量増加を招くことが無く、かつ正面衝突時
の衝突入力を車体へ有効に伝えて衝撃吸収効率を向上さ
せた自動車用フロントピラーの下部構造を提供するこ
と。 【構成】 フロントピラー200からサイドシル300
内へ延長して設けられフロントピラー200とサイドシ
ル300の結合部400を補強する補強部材1を有する
自動車用フロントピラーの下部構造において、補強部材
1の車体の後部側側縁部に沿って形成されたフランジ部
22をサイドシル300内で車体の後部側へ延設して延
設部23が形成されており、この延設部23がサイドシ
ル300の上部及び下部フランジ部301b,302b
にそれぞれ接合される上辺及び下辺フランジ部23a及
び23bを有し、かつ前記上辺フランジ部23aから下
辺フランジ部23bに向かって車体の前部側へ傾斜する
延設端縁23cを有して形成されている。
の衝突入力を車体へ有効に伝えて衝撃吸収効率を向上さ
せた自動車用フロントピラーの下部構造を提供するこ
と。 【構成】 フロントピラー200からサイドシル300
内へ延長して設けられフロントピラー200とサイドシ
ル300の結合部400を補強する補強部材1を有する
自動車用フロントピラーの下部構造において、補強部材
1の車体の後部側側縁部に沿って形成されたフランジ部
22をサイドシル300内で車体の後部側へ延設して延
設部23が形成されており、この延設部23がサイドシ
ル300の上部及び下部フランジ部301b,302b
にそれぞれ接合される上辺及び下辺フランジ部23a及
び23bを有し、かつ前記上辺フランジ部23aから下
辺フランジ部23bに向かって車体の前部側へ傾斜する
延設端縁23cを有して形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用フロントピラー
の下部構造に関する。
の下部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用フロントピラーの下部Aは図2
に示すように、フロントピラー200とサイドシル30
0とが結合しており、車体構造上、苛酷な荷重が作用す
る箇所となっている。
に示すように、フロントピラー200とサイドシル30
0とが結合しており、車体構造上、苛酷な荷重が作用す
る箇所となっている。
【0003】このため自動車用フロントピラーの下部A
には、従来種々の補強構造が採用されている(実開昭6
3−28585号公報、特開昭63−97473号公報
参照)。
には、従来種々の補強構造が採用されている(実開昭6
3−28585号公報、特開昭63−97473号公報
参照)。
【0004】この補強構造は、例えば図3に示すように
フロントピラー200とサイドシル300との結合部位
に補強部材100が装着されたものとなっている。この
補強部材100は、サイドシル300内に装着される補
強下部101と、この補強下部101と一体に形成され
フロントピラー200内に装着される補強上部102と
から形成されている。補強上部102は上突部102a
の両側に接合用フランジ上部102bを有するハット形
断面に形成されており、補強下部101は補強上部10
2のハット形断面に連続した袋構造の下突部101aと
接合用フランジ下部101bとを有して形成されてい
る。このとき接合用フランジ下部101bは下突部10
1aを囲繞するように形成されており、その車体後部側
に位置する後端縁101cがサイドシル300の長さ方
向に対して直交するように垂直端縁として形成されてい
る。
フロントピラー200とサイドシル300との結合部位
に補強部材100が装着されたものとなっている。この
補強部材100は、サイドシル300内に装着される補
強下部101と、この補強下部101と一体に形成され
フロントピラー200内に装着される補強上部102と
から形成されている。補強上部102は上突部102a
の両側に接合用フランジ上部102bを有するハット形
断面に形成されており、補強下部101は補強上部10
2のハット形断面に連続した袋構造の下突部101aと
接合用フランジ下部101bとを有して形成されてい
る。このとき接合用フランジ下部101bは下突部10
1aを囲繞するように形成されており、その車体後部側
に位置する後端縁101cがサイドシル300の長さ方
向に対して直交するように垂直端縁として形成されてい
る。
【0005】一方、フロントピラー200は、下端部を
サイドシル300のシルアウタ301に一体に係合され
て形成されたピラーアウタ201と、このピラーアウタ
201と接合するピラーインナ202とから構成されて
いる。このときピラーアウタ201及びピラーインナ2
02は、アウタ突部201a及びインナ突部202aの
両側に接合用フランジ部201b及び202bを有して
それぞれハット形断面に形成されており、ピラーアウタ
201とシルアウタ301との結合部400には前記ハ
ット形断面に連通する凹陥部が形成されている。
サイドシル300のシルアウタ301に一体に係合され
て形成されたピラーアウタ201と、このピラーアウタ
201と接合するピラーインナ202とから構成されて
いる。このときピラーアウタ201及びピラーインナ2
02は、アウタ突部201a及びインナ突部202aの
両側に接合用フランジ部201b及び202bを有して
それぞれハット形断面に形成されており、ピラーアウタ
201とシルアウタ301との結合部400には前記ハ
ット形断面に連通する凹陥部が形成されている。
【0006】また、サイドシル300は、ピラーアウタ
201と一体結合されたシルアウタ301と、このシル
アウタ301と接合するシルインナ302とから構成さ
れている。このときシルアウタ301は湾曲したアウタ
突部301aの両側に接合用フランジ部301bを有し
てハット形断面に形成されており、シルインナ302は
インナ突部302aの両側に接合用フランジ部302b
を有してハット形断面に形成されている。
201と一体結合されたシルアウタ301と、このシル
アウタ301と接合するシルインナ302とから構成さ
れている。このときシルアウタ301は湾曲したアウタ
突部301aの両側に接合用フランジ部301bを有し
てハット形断面に形成されており、シルインナ302は
インナ突部302aの両側に接合用フランジ部302b
を有してハット形断面に形成されている。
【0007】そして補強部材100は、上突部102a
をピラーアウタ201のアウタ突部201a内に嵌入す
ると共に、下突部101aを結合部400の凹陥部内に
嵌入して、車体の骨格部材としてのフロントピラー20
0及びサイドシル300内に取付けられる。このフロン
トピラー200及びサイドシル300はピラーアウタ2
01とピラーインナ202の各接合用フランジ部201
bと202bとを突合せると共に、シルアウタ301と
シルインナ302の各接合用フランジ部301bと30
2bとを突合せてスポット溶接することによって形成さ
れる。
をピラーアウタ201のアウタ突部201a内に嵌入す
ると共に、下突部101aを結合部400の凹陥部内に
嵌入して、車体の骨格部材としてのフロントピラー20
0及びサイドシル300内に取付けられる。このフロン
トピラー200及びサイドシル300はピラーアウタ2
01とピラーインナ202の各接合用フランジ部201
bと202bとを突合せると共に、シルアウタ301と
シルインナ302の各接合用フランジ部301bと30
2bとを突合せてスポット溶接することによって形成さ
れる。
【0008】このとき補強部材100の接合用フランジ
下部及び上部101b及び102bが存在する箇所は、
各フランジ下部及び上部101b及び102bがサイド
シル300及びフロントピラー200の各接合用フラン
ジ部間に位置して三重結合されている。
下部及び上部101b及び102bが存在する箇所は、
各フランジ下部及び上部101b及び102bがサイド
シル300及びフロントピラー200の各接合用フラン
ジ部間に位置して三重結合されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の自動車用フロントピラーの下部構造において
は、補強部材100の接合用フランジ下部101bの後
端縁101cが垂直端縁として形成されているので、接
合用フランジ下部101bの有る箇所と無い箇所ではサ
イドシル300のシル断面強度が急変する。このため図
2に示すように正面衝突時に衝突入力Pがフードレッジ
レインフォース500に入力したときに、サイドシル3
00が前記したシル断面強度が急変する箇所に座屈応力
が集中し、2点鎖線で示すように折損する虞れがある。
このため従来では、前記折損を防止するためサイドシル
300を構成するシルアウタ301あるいは/及びシル
インナ302の板厚を厚くしていたが、これにより重量
が増加するという不具合があった。
た従来の自動車用フロントピラーの下部構造において
は、補強部材100の接合用フランジ下部101bの後
端縁101cが垂直端縁として形成されているので、接
合用フランジ下部101bの有る箇所と無い箇所ではサ
イドシル300のシル断面強度が急変する。このため図
2に示すように正面衝突時に衝突入力Pがフードレッジ
レインフォース500に入力したときに、サイドシル3
00が前記したシル断面強度が急変する箇所に座屈応力
が集中し、2点鎖線で示すように折損する虞れがある。
このため従来では、前記折損を防止するためサイドシル
300を構成するシルアウタ301あるいは/及びシル
インナ302の板厚を厚くしていたが、これにより重量
が増加するという不具合があった。
【0010】本発明は前記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は車体の重量増加を招くことが無
く、かつ正面衝突時の衝突入力を車体へ有効に伝えて衝
撃吸収効率を向上させた自動車用フロントピラーの下部
構造を提供するにある。
のであり、その目的は車体の重量増加を招くことが無
く、かつ正面衝突時の衝突入力を車体へ有効に伝えて衝
撃吸収効率を向上させた自動車用フロントピラーの下部
構造を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、フロントピラーからサイ
ドシル内へ延長して設けられフロントピラーとサイドシ
ルの結合部を補強する補強部材を有する自動車用フロン
トピラーの下部構造において、前記補強部材の車体の後
部側側縁部に沿って形成されたフランジ部を前記サイド
シル内で車体の後部側へ延設して延設部が形成されてお
り、この延設部が前記サイドシルの上部及び下部フラン
ジ部にそれぞれ接合される上辺及び下辺フランジ部を有
し、かつ前記上辺フランジ部から下辺フランジ部に向か
って車体の前部側へ傾斜する延設端縁を有して形成され
ていることを特徴としている。
ため、請求項1記載の発明は、フロントピラーからサイ
ドシル内へ延長して設けられフロントピラーとサイドシ
ルの結合部を補強する補強部材を有する自動車用フロン
トピラーの下部構造において、前記補強部材の車体の後
部側側縁部に沿って形成されたフランジ部を前記サイド
シル内で車体の後部側へ延設して延設部が形成されてお
り、この延設部が前記サイドシルの上部及び下部フラン
ジ部にそれぞれ接合される上辺及び下辺フランジ部を有
し、かつ前記上辺フランジ部から下辺フランジ部に向か
って車体の前部側へ傾斜する延設端縁を有して形成され
ていることを特徴としている。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動車用フロントピラーの下部構造であって、前記
延設部の上辺フランジ部の上縁と延設端縁との夾角が略
45°に形成されていることを特徴としている。
載の自動車用フロントピラーの下部構造であって、前記
延設部の上辺フランジ部の上縁と延設端縁との夾角が略
45°に形成されていることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1の発明は、補強部材に形成されるフラ
ンジ部の延設部が上辺及び下辺フランジ部を有し、かつ
上辺フランジ部から下辺フランジ部に向かって車体の前
部側へ傾斜する延設端縁を有して形成されているので、
上辺フランジ部をサイドシルの上部フランジ部に接合す
ることによって、正面衝突時のサイドシルの座屈圧縮側
を補強すると共に、この補強箇所のサイドシル断面強度
を除変させて強度の急変を緩和して、この補強箇所に作
用する剪断力を有効に車体へ伝える。
ンジ部の延設部が上辺及び下辺フランジ部を有し、かつ
上辺フランジ部から下辺フランジ部に向かって車体の前
部側へ傾斜する延設端縁を有して形成されているので、
上辺フランジ部をサイドシルの上部フランジ部に接合す
ることによって、正面衝突時のサイドシルの座屈圧縮側
を補強すると共に、この補強箇所のサイドシル断面強度
を除変させて強度の急変を緩和して、この補強箇所に作
用する剪断力を有効に車体へ伝える。
【0014】また、請求項2の発明は、延設部の上辺フ
ランジ部の上縁と延設端縁との夾角を略45°に形成し
たので、前記補強箇所に作用する剪断力を一層有効に車
体へ伝えることができる。
ランジ部の上縁と延設端縁との夾角を略45°に形成し
たので、前記補強箇所に作用する剪断力を一層有効に車
体へ伝えることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示した実施例に基づいて具
体的に説明する。
体的に説明する。
【0016】図1は一実施例としての自動車用フロント
ピラーの下部構造を示す。この下部構造は図2のA部に
相当し、補強部材1と、フロントピラー200とサイド
シル300とからなる骨格部材とから構成されている。
ピラーの下部構造を示す。この下部構造は図2のA部に
相当し、補強部材1と、フロントピラー200とサイド
シル300とからなる骨格部材とから構成されている。
【0017】補強部材1は、サイドシル300内に装着
される補強下部2と、この補強下部2と一体に形成され
フロントピラー200内に装着される補強上部3とから
形成されている。補強上部3は上突部31の両側に接合
用フランジ上部32を有してハット形断面に形成されて
おり、補強下部2は補強上部3のハット形断面に連続し
た袋構造の下突部21と、接合用フランジ下部22とを
有して形成されている。このとき接合用フランジ部22
は下突部21を囲繞するように形成されており、かつそ
の車体後部側に位置する部分が車体後部側へ延設されて
延設部23が形成されている。この延設部23はサイド
シル300の上部及び下部フランジ部に接合される上辺
及び下辺フランジ部23a及び23bを有し、かつ上辺
フランジ部23aから下辺フランジ部23bに向かって
車体の前部側へ傾斜する延設端縁23cを有して形成さ
れている。このとき延設部23は、その上辺フランジ部
23aの上縁と延設端縁23cとの夾角αが略45°に
なるように形成されている。
される補強下部2と、この補強下部2と一体に形成され
フロントピラー200内に装着される補強上部3とから
形成されている。補強上部3は上突部31の両側に接合
用フランジ上部32を有してハット形断面に形成されて
おり、補強下部2は補強上部3のハット形断面に連続し
た袋構造の下突部21と、接合用フランジ下部22とを
有して形成されている。このとき接合用フランジ部22
は下突部21を囲繞するように形成されており、かつそ
の車体後部側に位置する部分が車体後部側へ延設されて
延設部23が形成されている。この延設部23はサイド
シル300の上部及び下部フランジ部に接合される上辺
及び下辺フランジ部23a及び23bを有し、かつ上辺
フランジ部23aから下辺フランジ部23bに向かって
車体の前部側へ傾斜する延設端縁23cを有して形成さ
れている。このとき延設部23は、その上辺フランジ部
23aの上縁と延設端縁23cとの夾角αが略45°に
なるように形成されている。
【0018】一方、フロントピラー200とサイドシル
300は従来と同様に構成されている。すなわち、フロ
ントピラー200は、アウタ突部201aの両側に接合
用フランジ部201bを有してハット形断面に形成され
たピラーアウタ201と、インナ突部202aの両側に
接合用フランジ部202bを有してハット形断面に形成
されピラーアウタ201に接合されるピラーインナ20
2とから構成されている。このときピラーアウタ201
はその下端部をシルアウタ301に一体結合されて形成
されている。
300は従来と同様に構成されている。すなわち、フロ
ントピラー200は、アウタ突部201aの両側に接合
用フランジ部201bを有してハット形断面に形成され
たピラーアウタ201と、インナ突部202aの両側に
接合用フランジ部202bを有してハット形断面に形成
されピラーアウタ201に接合されるピラーインナ20
2とから構成されている。このときピラーアウタ201
はその下端部をシルアウタ301に一体結合されて形成
されている。
【0019】また、サイドシル300は湾曲したアウタ
突部301aの両側に接合用フランジ部301bを有し
てハット形断面に形成されたシルアウタ301と、イン
ナ突部302の両側に接合用フランジ部302bを有し
てハット形断面に形成されシルアウタ301に接合され
るシルインナ302とから構成されている。
突部301aの両側に接合用フランジ部301bを有し
てハット形断面に形成されたシルアウタ301と、イン
ナ突部302の両側に接合用フランジ部302bを有し
てハット形断面に形成されシルアウタ301に接合され
るシルインナ302とから構成されている。
【0020】そして補強部材1は、その上突部31をピ
ラーアウタ201のアウタ突部201a内に嵌入すると
共に、その下突部21を、ピラーアウタ201とシルア
ウタ301との結合部400の凹陥部内に嵌入して車体
の骨格部材としてのフロントピラー200及びサイドシ
ル300内に取付けられる。このフロントピラー200
及びサイドシル300はピラーアウタ201とピラーイ
ンナ202の各接合用フランジ部201bと202bと
を突合せると共に、シルアウタ301とシルインナ30
2の各接合用フランジ部301bと302bとを突合せ
てスポット溶接することによって形成される。
ラーアウタ201のアウタ突部201a内に嵌入すると
共に、その下突部21を、ピラーアウタ201とシルア
ウタ301との結合部400の凹陥部内に嵌入して車体
の骨格部材としてのフロントピラー200及びサイドシ
ル300内に取付けられる。このフロントピラー200
及びサイドシル300はピラーアウタ201とピラーイ
ンナ202の各接合用フランジ部201bと202bと
を突合せると共に、シルアウタ301とシルインナ30
2の各接合用フランジ部301bと302bとを突合せ
てスポット溶接することによって形成される。
【0021】このとき補強部材1は、その接合用フラン
ジ上部32がピラーアウタ201及びピラーインナ20
2の接合用フランジ部201b及び202bの間に位置
して三重結合されており、かつ、その延設部23の上辺
及び下辺フランジ部23a及び23bがシルアウタ30
1及びシルインナ302の接合用フランジ部301b及
び302bの間に位置して三重結合されている。
ジ上部32がピラーアウタ201及びピラーインナ20
2の接合用フランジ部201b及び202bの間に位置
して三重結合されており、かつ、その延設部23の上辺
及び下辺フランジ部23a及び23bがシルアウタ30
1及びシルインナ302の接合用フランジ部301b及
び302bの間に位置して三重結合されている。
【0022】このように構成された自動車用フロントピ
ラーの下部構造は、正面衝突時のサイドシル300の座
屈圧縮側が補強部材1の延設部23の上辺フランジ部2
3aの接合によって補強されると共に、この補強箇所の
サイドシル300の断面強度が延設部23の傾斜する延
設端縁23cによって、サイドシル300の断面強度を
除変させて強度の急変を緩和して、この補強箇所に作用
する剪断抵抗を有効に車体へ伝えることができるので正
面衝突時の衝撃吸収効率の向上を図ることができる。
ラーの下部構造は、正面衝突時のサイドシル300の座
屈圧縮側が補強部材1の延設部23の上辺フランジ部2
3aの接合によって補強されると共に、この補強箇所の
サイドシル300の断面強度が延設部23の傾斜する延
設端縁23cによって、サイドシル300の断面強度を
除変させて強度の急変を緩和して、この補強箇所に作用
する剪断抵抗を有効に車体へ伝えることができるので正
面衝突時の衝撃吸収効率の向上を図ることができる。
【0023】また、本実施例においては、補強部材1の
延設部23がその上辺フランジ部23aの上縁と延設端
縁23cとの夾角αを略45°になるように形成されて
いるので、前記した剪断抵抗を一層有効に車体へ伝える
ことができ、前記衝撃吸収効率を一層向上させることが
できる。
延設部23がその上辺フランジ部23aの上縁と延設端
縁23cとの夾角αを略45°になるように形成されて
いるので、前記した剪断抵抗を一層有効に車体へ伝える
ことができ、前記衝撃吸収効率を一層向上させることが
できる。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、請求項1記載
の発明によれば、補強部材に形成されるフランジ部の延
設部が上辺及び下辺フランジ部を有し、かつ上辺フラン
ジ部から下辺フランジ部に向かって車体の前部側へ傾斜
する延設端縁を有して形成されているので、上辺フラン
ジ部をサイドシルの上部フランジ部に接合することによ
って、正面衝突時のサイドシルの座屈圧縮側を補強する
と共に、この補強箇所のサイドシル断面強度を除変させ
て強度の急変を緩和して、この補強箇所に作用する剪断
力を有効に車体へ伝えることができるので衝撃吸収効率
の向上を図ることができる。
の発明によれば、補強部材に形成されるフランジ部の延
設部が上辺及び下辺フランジ部を有し、かつ上辺フラン
ジ部から下辺フランジ部に向かって車体の前部側へ傾斜
する延設端縁を有して形成されているので、上辺フラン
ジ部をサイドシルの上部フランジ部に接合することによ
って、正面衝突時のサイドシルの座屈圧縮側を補強する
と共に、この補強箇所のサイドシル断面強度を除変させ
て強度の急変を緩和して、この補強箇所に作用する剪断
力を有効に車体へ伝えることができるので衝撃吸収効率
の向上を図ることができる。
【0025】これによって請求項1記載の発明は、車体
の重量増加を招くことが無く、かつ正面衝突時の衝突入
力を車体へ有効に伝えて衝撃吸収効率を向上させた自動
車用フロントピラーの下部構造を提供することができ
る。
の重量増加を招くことが無く、かつ正面衝突時の衝突入
力を車体へ有効に伝えて衝撃吸収効率を向上させた自動
車用フロントピラーの下部構造を提供することができ
る。
【0026】また、請求項2の発明によれば、延設部の
上辺フランジ部の上縁と延設端縁との夾角を略45°に
形成したので、前記補強箇所に作用する剪断力を一層有
効に車体へ伝えることができ、衝撃吸収効率を一層向上
させることができる。
上辺フランジ部の上縁と延設端縁との夾角を略45°に
形成したので、前記補強箇所に作用する剪断力を一層有
効に車体へ伝えることができ、衝撃吸収効率を一層向上
させることができる。
【図1】一実施例としての自動車用フロントピラーの下
部構造を示す分解斜視図である。
部構造を示す分解斜視図である。
【図2】従来の車体の骨格構造を示す側面図である。
【図3】従来の自動車用フロントピラーの下部構造を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
1 補強部材 22 接合用フランジ下部(補強部材の車体の後部側側
沿部に沿って形成されたフランジ部) 23 延設部 23a 上辺フランジ部(延設部の) 23b 下辺フランジ部(延設部の) 23c 延設端縁(延設部の) 32 接合用フランジ上部(補強部材の) α 夾角 200 フロントピラー 300 サイドシル 400 結合部(フロントピラーとサイドシルの) 301b 接合用フランジ部(シルアウタの) 302b 接合用フランジ部(シルインナの)
沿部に沿って形成されたフランジ部) 23 延設部 23a 上辺フランジ部(延設部の) 23b 下辺フランジ部(延設部の) 23c 延設端縁(延設部の) 32 接合用フランジ上部(補強部材の) α 夾角 200 フロントピラー 300 サイドシル 400 結合部(フロントピラーとサイドシルの) 301b 接合用フランジ部(シルアウタの) 302b 接合用フランジ部(シルインナの)
Claims (2)
- 【請求項1】 フロントピラーからサイドシル内へ延長
して設けられフロントピラーとサイドシルの結合部を補
強する補強部材を有する自動車用フロントピラーの下部
構造において、 前記補強部材の車体の後部側側縁部に沿って形成された
フランジ部を前記サイドシル内で車体の後部側へ延設し
て延設部が形成されており、この延設部が前記サイドシ
ルの上部及び下部フランジ部にそれぞれ接合される上辺
及び下辺フランジ部を有し、かつ前記上辺フランジ部か
ら下辺フランジ部に向かって車体の前部側へ傾斜する延
設端縁を有して形成されていることを特徴とする自動車
用フロントピラーの下部構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動車用フロントピラー
の下部構造であって、 前記延設部の上辺フランジ部の上縁と延設端縁との夾角
が略45°に形成されていることを特徴とする自動車用
フロントピラーの下部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23477093A JPH0789450A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 自動車用フロントピラーの下部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23477093A JPH0789450A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 自動車用フロントピラーの下部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0789450A true JPH0789450A (ja) | 1995-04-04 |
Family
ID=16976096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23477093A Pending JPH0789450A (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 自動車用フロントピラーの下部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0789450A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130020836A1 (en) * | 2010-03-30 | 2013-01-24 | Nippon Steel Corporation | Coupling structure between front pillar and side sill of automobile |
US8690227B2 (en) | 2012-02-08 | 2014-04-08 | Mazda Motor Corporation | Lower vehicle-body structure of vehicle |
US9688310B2 (en) | 2013-03-26 | 2017-06-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Automobile front pillar lower structure |
-
1993
- 1993-09-21 JP JP23477093A patent/JPH0789450A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20130020836A1 (en) * | 2010-03-30 | 2013-01-24 | Nippon Steel Corporation | Coupling structure between front pillar and side sill of automobile |
US8439429B2 (en) * | 2010-03-30 | 2013-05-14 | Unipres Corporation | Coupling structure between front pillar and side sill of automobile |
US8690227B2 (en) | 2012-02-08 | 2014-04-08 | Mazda Motor Corporation | Lower vehicle-body structure of vehicle |
US9688310B2 (en) | 2013-03-26 | 2017-06-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Automobile front pillar lower structure |
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