JPH078826A - 回転式ミル中央排出口のエアシール - Google Patents
回転式ミル中央排出口のエアシールInfo
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- JPH078826A JPH078826A JP15733293A JP15733293A JPH078826A JP H078826 A JPH078826 A JP H078826A JP 15733293 A JP15733293 A JP 15733293A JP 15733293 A JP15733293 A JP 15733293A JP H078826 A JPH078826 A JP H078826A
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Landscapes
- Crushing And Grinding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シール部全般にわたって均一な押圧力を付与す
ることが可能で、構成が簡単かつ保守業務の容易な回転
式ミル中央排出口のエアシールを提供する。 【構成】ミル1本体の中央排出口の近くに、ミルの外周
に設けた円環状フランジ11に円環状摺動板9を介して
円環加工パイプ15を設ける(回転部)。中央排出口の
周上を被覆する固定カバー7の側面に、フエルト板16
と弾性材17を積層してなる円環状シール材8aの外周
部を固設する。弾性材17はフエルト板16が常時パイ
プ15を押圧するように作用するのでシールは保持され
る。18は接触部を潤滑する潤滑剤の供給口である。
ることが可能で、構成が簡単かつ保守業務の容易な回転
式ミル中央排出口のエアシールを提供する。 【構成】ミル1本体の中央排出口の近くに、ミルの外周
に設けた円環状フランジ11に円環状摺動板9を介して
円環加工パイプ15を設ける(回転部)。中央排出口の
周上を被覆する固定カバー7の側面に、フエルト板16
と弾性材17を積層してなる円環状シール材8aの外周
部を固設する。弾性材17はフエルト板16が常時パイ
プ15を押圧するように作用するのでシールは保持され
る。18は接触部を潤滑する潤滑剤の供給口である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転式ミルの粉砕物が
排出される、中央排出口のエアシールに関するものであ
る。
排出される、中央排出口のエアシールに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】セメント工場で使用されている原料ミル
の一例として、原料の乾燥と粉砕を同時に実施できるク
ローズドサーキット乾燥粉砕式ダブルローテータミルが
あり、この一部を図3に示す。図3(a)は中央部の正
面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A矢視断面
図である。
の一例として、原料の乾燥と粉砕を同時に実施できるク
ローズドサーキット乾燥粉砕式ダブルローテータミルが
あり、この一部を図3に示す。図3(a)は中央部の正
面図であり、図3(b)は図3(a)のA−A矢視断面
図である。
【0003】図示していないが、原料である石灰石、粘
土、珪石、鉄原料が一定の割合いで配合され、ミル1の
乾燥室に供給される。乾燥された原料は最初の粉砕1室
2において粗粉砕された後、中央の排出口4から原料排
出側5を介して排出され、バスケットエレベータによっ
てセパレータに送られる(図示していない)。セパレー
タでは粗粉と精粉に分級され、精粉はサイロに輸送さ
れ、粗粉は主として粉砕2室3に供給される(一部は粉
砕1室2に送られる)。粉砕された原料は再び中央の排
出口4から原料排出側5を介して排出され、再びバスケ
ットエレベータを介してセパレータに供給されるよう原
料の流れは閉回路を構成している。
土、珪石、鉄原料が一定の割合いで配合され、ミル1の
乾燥室に供給される。乾燥された原料は最初の粉砕1室
2において粗粉砕された後、中央の排出口4から原料排
出側5を介して排出され、バスケットエレベータによっ
てセパレータに送られる(図示していない)。セパレー
タでは粗粉と精粉に分級され、精粉はサイロに輸送さ
れ、粗粉は主として粉砕2室3に供給される(一部は粉
砕1室2に送られる)。粉砕された原料は再び中央の排
出口4から原料排出側5を介して排出され、再びバスケ
ットエレベータを介してセパレータに供給されるよう原
料の流れは閉回路を構成している。
【0004】従来技術の中央排出口4のエアシールは、
図3(b)および、図3(b)の〇部のB−B矢視拡大
断面図である図2に示すように、ミル1本体の中央排出
口4近傍の両側(片側のみを図示してある)にミル外周
を囲繞して固設される円環状フランジ11に設けられた
円環状摺動板9が設けられている。これらはミル1本体
の回転とともに回転する部分である。
図3(b)および、図3(b)の〇部のB−B矢視拡大
断面図である図2に示すように、ミル1本体の中央排出
口4近傍の両側(片側のみを図示してある)にミル外周
を囲繞して固設される円環状フランジ11に設けられた
円環状摺動板9が設けられている。これらはミル1本体
の回転とともに回転する部分である。
【0005】固定側は、ミル1の周上を囲繞して中央排
出口4を被覆するように設けられた断面コ字形の固定カ
バー7と、固定カバー7の両側面(片側のみを図示して
ある)の内周縁に一端部を固設された複数個の押え金具
10と、薄鋼板からなる円環状シール板8から構成され
ている。また、押え金具10は、押え板13、シール板
押え部14、フェルト12等から構成されている。
出口4を被覆するように設けられた断面コ字形の固定カ
バー7と、固定カバー7の両側面(片側のみを図示して
ある)の内周縁に一端部を固設された複数個の押え金具
10と、薄鋼板からなる円環状シール板8から構成され
ている。また、押え金具10は、押え板13、シール板
押え部14、フェルト12等から構成されている。
【0006】円環状シール板8の外周部は固定カバー7
の内周縁の固設されており、内周部は複数個の押え金具
10に係止され、押え金具10の先端部のフェルト12
を介して円環状摺動板9を押圧しカバー7とミル1本体
間をエアシールするように構成されている。そして、こ
の押圧力にはシール板8の曲げ反力や、押え板13の曲
げ反力をねじの締付け位置の調整によってなされてい
た。
の内周縁の固設されており、内周部は複数個の押え金具
10に係止され、押え金具10の先端部のフェルト12
を介して円環状摺動板9を押圧しカバー7とミル1本体
間をエアシールするように構成されている。そして、こ
の押圧力にはシール板8の曲げ反力や、押え板13の曲
げ反力をねじの締付け位置の調整によってなされてい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のエアシールでは、次のような諸問題がある。 (1)円環状の薄い鋼板からなるシール板はその外周部
はカバー7と固設されているが、その内周部は数カ所に
設けられた押え金具10のフェルト12によってのみ円
環状摺動板9に押圧される構成であるために、押え金具
10のない場所ではシール効果は保障されないという問
題があった。すなわち、シール板の曲げ反力をミルの内
全周にわたって均一化することは不可能に近く、またシ
ール効果を向上させようとしてシール板を厚くすれば、
さらに均一化は困難となり、薄くすれば亀裂が発生し易
くなる。
成のエアシールでは、次のような諸問題がある。 (1)円環状の薄い鋼板からなるシール板はその外周部
はカバー7と固設されているが、その内周部は数カ所に
設けられた押え金具10のフェルト12によってのみ円
環状摺動板9に押圧される構成であるために、押え金具
10のない場所ではシール効果は保障されないという問
題があった。すなわち、シール板の曲げ反力をミルの内
全周にわたって均一化することは不可能に近く、またシ
ール効果を向上させようとしてシール板を厚くすれば、
さらに均一化は困難となり、薄くすれば亀裂が発生し易
くなる。
【0008】(2)押え金具10の数が少なければミル
の内全周にわたって均一にフェルト12を摺動板9押圧
することはできず、数を多くすれば調整が複雑となり操
作保守が煩雑となる。 (3)フェルトの摩耗状況が分かりにくく、取替に手間
がかかる。 (4)フェルトが摩耗するとフランジとフェルト押圧部
が金属接触して、互いに摩耗し、特にフランジ面の損耗
が著しい。
の内全周にわたって均一にフェルト12を摺動板9押圧
することはできず、数を多くすれば調整が複雑となり操
作保守が煩雑となる。 (3)フェルトの摩耗状況が分かりにくく、取替に手間
がかかる。 (4)フェルトが摩耗するとフランジとフェルト押圧部
が金属接触して、互いに摩耗し、特にフランジ面の損耗
が著しい。
【0009】本発明は上述のような問題点を解決し、シ
ール部全般にわたって均一な押圧力を付与することによ
って高精度なエアシールを行うことが可能となり、さら
に、簡単な構成でかつ保守業務の容易な回転式ミル中央
排出口のエアシールを提供することを課題とするもので
ある。
ール部全般にわたって均一な押圧力を付与することによ
って高精度なエアシールを行うことが可能となり、さら
に、簡単な構成でかつ保守業務の容易な回転式ミル中央
排出口のエアシールを提供することを課題とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題を解
決するもので、ミル中央部の原料排出口近傍両側のミル
本体外周面上にミル外周を囲繞して固設される円環状フ
ランジに取付けられた円環状摺動板と、該原料排出口の
外周面を被覆する断面コ字形の固定カバーと、該固定カ
バーの両側面の内周縁に円環状シール板の外周部を固設
すると共に該固定カバーの内周縁上に該シール板の内周
部を該円環状摺動板に押圧する複数のシール板押え金具
を備えた回転式ミル中央排出口のエアシールに適用さ
れ、次の技術手段を採った。すなわち、該円環状摺動板
に円環状に加工した金属棒を固設し、該シール板は円環
状フェルト板と該フェルト板を該パイプに押圧する円環
状弾性体との積層体から構成すると共に、該押え金具に
該フェルト板の摩耗を防止する潤滑剤の供給口を設けた
ことを特徴とする回転式ミル中央排出口のエアシールで
ある。
決するもので、ミル中央部の原料排出口近傍両側のミル
本体外周面上にミル外周を囲繞して固設される円環状フ
ランジに取付けられた円環状摺動板と、該原料排出口の
外周面を被覆する断面コ字形の固定カバーと、該固定カ
バーの両側面の内周縁に円環状シール板の外周部を固設
すると共に該固定カバーの内周縁上に該シール板の内周
部を該円環状摺動板に押圧する複数のシール板押え金具
を備えた回転式ミル中央排出口のエアシールに適用さ
れ、次の技術手段を採った。すなわち、該円環状摺動板
に円環状に加工した金属棒を固設し、該シール板は円環
状フェルト板と該フェルト板を該パイプに押圧する円環
状弾性体との積層体から構成すると共に、該押え金具に
該フェルト板の摩耗を防止する潤滑剤の供給口を設けた
ことを特徴とする回転式ミル中央排出口のエアシールで
ある。
【0011】
【作用】本発明は上述のように構成したので、弾性体は
フェルト板を常時回転する円環状パイプに押圧してお
り、ミルの回転軸に対する円環状に加工した金属棒の回
転面に、多少の傾斜を生じることがあってもこれを吸収
することが可能となり、シール部全体にわたってシール
性が向上する。
フェルト板を常時回転する円環状パイプに押圧してお
り、ミルの回転軸に対する円環状に加工した金属棒の回
転面に、多少の傾斜を生じることがあってもこれを吸収
することが可能となり、シール部全体にわたってシール
性が向上する。
【0012】さらに、押え金具に潤滑剤の供給口を設
け、パイプとフェルト板との接触部を潤滑するのでフェ
ルト板の損耗を軽減することができる。円環状に加工し
た金属棒としては、丸鋼、六角形等の多角形の鋼棒およ
びパイプ等が適当であるが、特に加工上並びに費用の面
でパイプが最も好適である。
け、パイプとフェルト板との接触部を潤滑するのでフェ
ルト板の損耗を軽減することができる。円環状に加工し
た金属棒としては、丸鋼、六角形等の多角形の鋼棒およ
びパイプ等が適当であるが、特に加工上並びに費用の面
でパイプが最も好適である。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示す。本実施例で
は円環状に加工した金属棒として円環加工パイプ15を
用いた。回転部としては、ミル1本体の中央排出口近傍
にミル外周を囲繞して固設された円環状フランジ11に
設けられる円環状摺動板9に、円環加工パイプ15を取
付ける。一方固定部は、固定カバー7の内周縁上に、円
環状シール材8aの内周部を取付ける。本願では、円環
状シール材8aはフェルト板16とフェルト板16を円
環加工パイプ15に均一に押圧するゴム製ベルトからな
る弾性板17を積層したものである。このゴム製ベルト
は廃棄したコンベアベルトの一部を使用することができ
る。このように構成したので、フェルト板16は円環加
工パイプ15を全周にわたって押圧することが可能とな
り、カバー7とミル1本体間を良好にエアシールするこ
とができる。
は円環状に加工した金属棒として円環加工パイプ15を
用いた。回転部としては、ミル1本体の中央排出口近傍
にミル外周を囲繞して固設された円環状フランジ11に
設けられる円環状摺動板9に、円環加工パイプ15を取
付ける。一方固定部は、固定カバー7の内周縁上に、円
環状シール材8aの内周部を取付ける。本願では、円環
状シール材8aはフェルト板16とフェルト板16を円
環加工パイプ15に均一に押圧するゴム製ベルトからな
る弾性板17を積層したものである。このゴム製ベルト
は廃棄したコンベアベルトの一部を使用することができ
る。このように構成したので、フェルト板16は円環加
工パイプ15を全周にわたって押圧することが可能とな
り、カバー7とミル1本体間を良好にエアシールするこ
とができる。
【0014】なお本願では、フェルト板16の摩耗を軽
減させるために潤滑剤供給口18を設けた。19は潤滑
剤供給口18の保持金具である。本発明と従来例の効果
を比較するために、ミル入口、出口間での酸素濃度を測
定したところ、リーク率は大幅に減少し、シール効果の
向上が認められた。
減させるために潤滑剤供給口18を設けた。19は潤滑
剤供給口18の保持金具である。本発明と従来例の効果
を比較するために、ミル入口、出口間での酸素濃度を測
定したところ、リーク率は大幅に減少し、シール効果の
向上が認められた。
【0015】
【発明の効果】本発明は次のような優れた効果を奏す
る。 (a)シール面を全周にわたり均一にシールすることが
可能となり、シール効果を向上させることができる。 (b)構造が簡単なために点検が容易となり、さらに廃
材の使用が可能となるので保守経費の節減にもなる。
る。 (a)シール面を全周にわたり均一にシールすることが
可能となり、シール効果を向上させることができる。 (b)構造が簡単なために点検が容易となり、さらに廃
材の使用が可能となるので保守経費の節減にもなる。
【0016】(c)円環加工パイプの回転面の変動をシ
ール部が吸収するので、シール接触部分の組立精度は従
来より低くてもよい。 (d)接触面に潤滑剤を供給しているのでフェルトの摩
耗を軽減できる。
ール部が吸収するので、シール接触部分の組立精度は従
来より低くてもよい。 (d)接触面に潤滑剤を供給しているのでフェルトの摩
耗を軽減できる。
【図1】本発明の一実施例の断面の説明図である。
【図2】従来技術の断面の説明図であリ、図3(b)の
〇部のB−B矢視拡大断面図を示す。
〇部のB−B矢視拡大断面図を示す。
【図3】エアシールの取付け構造の説明図であり、図3
(a)はミル中央部の正面図、図3(b)は図3(a)
のA−A矢視断面図である。
(a)はミル中央部の正面図、図3(b)は図3(a)
のA−A矢視断面図である。
1 ミル 2 粉砕1室 3 粉砕2室 4 排出口 5 原料排出側 6 ガス排出側 7 カバー 8、8a シール板 9 摺動板 10 押え金具 11 フランジ 12 フェルト 13 押え板 14 シール押え部 15 円環加工パイプ 16 フェルト板 17 弾性板 18 潤滑剤供給口 19 金具
Claims (1)
- 【請求項1】 ミル中央部の原料排出口近傍両側のミル
本体外周面上にミル外周を囲繞して固設される円環状フ
ランジに取付けられた円環状摺動板と、該原料排出口の
外周面を被覆する断面コ字形の固定カバーと、該固定カ
バーの両側面の内周縁に円環状シール板の外周部を固設
すると共に該固定カバーの内周縁上に該シール板の内周
部を該円環状摺動板に押圧する複数のシール板押え金具
を備えた回転式ミル中央排出口のエアシールにおいて、 該円環状摺動板に円環状に加工した金属棒を固設し、該
シール板は円環状フェルト板と該フェルト板を該パイプ
に押圧する円環状弾性体との積層体から構成すると共
に、該押え金具に該フェルト板の摩耗を防止する潤滑剤
の供給口を設けたことを特徴とする回転式ミル中央排出
口のエアシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15733293A JPH078826A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 回転式ミル中央排出口のエアシール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15733293A JPH078826A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 回転式ミル中央排出口のエアシール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078826A true JPH078826A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15647384
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15733293A Withdrawn JPH078826A (ja) | 1993-06-28 | 1993-06-28 | 回転式ミル中央排出口のエアシール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078826A (ja) |
-
1993
- 1993-06-28 JP JP15733293A patent/JPH078826A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000905 |