[go: up one dir, main page]

JPH0782194B2 - レンチキユラ−レンズシ−ト - Google Patents

レンチキユラ−レンズシ−ト

Info

Publication number
JPH0782194B2
JPH0782194B2 JP61128036A JP12803686A JPH0782194B2 JP H0782194 B2 JPH0782194 B2 JP H0782194B2 JP 61128036 A JP61128036 A JP 61128036A JP 12803686 A JP12803686 A JP 12803686A JP H0782194 B2 JPH0782194 B2 JP H0782194B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screen
lens
shape
lenticular lens
lenticular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61128036A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62286029A (ja
Inventor
浩二 平田
京平 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP61128036A priority Critical patent/JPH0782194B2/ja
Publication of JPS62286029A publication Critical patent/JPS62286029A/ja
Publication of JPH0782194B2 publication Critical patent/JPH0782194B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、投写形テレビ受像機において、その受像管か
ら画像を投写されるための透過形スクリーンに関するも
のであり、更に詳しくは、フレネルレンズシートと組み
合わせて該透過形スクリーンを構成するレンチキュラー
レンズシートに関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、かかる透過形スクリーンからの出射光の水平、
及び垂直方向の指向特性を規定する要因として、次に示
す2種類のものが知られている。その一つは、レンチキ
ュラーレンズシートに形成された凸シリンドリカルレン
ズの形状であり、他の一つは、レンチキュラーシートに
混入する拡散剤の種類及び、混入比率である。
しかしながら後者の方法によって拡散剤の混入比率を大
きくすると拡散剤により光の反射が増加し、出射面から
の出射光量が減少するという問題を生じるし、また拡散
剤の混入によっては、水平及び垂直方向個々の指向特性
を制御できないという問題もある。
この為、指向特性の制御は、前者のレンズ形状による方
法を主体とし、後者の拡散剤による方法と併用して行な
われている。
このような従来の指向特性の制御方法を採用したレンチ
キュラーレンズシートの例としては、特開昭58−221833
号公報記載の例を挙げることができる。この例では、レ
ンチキュラーレンズシートの基材である合成樹脂100%
重量部に対して混入する光散乱物質の比率,及び粒径を
規定し、かつ入射面、出射面のレンズ形状及び間隔をも
規定している。
かかる従来のレンチキュラーレンズシートの横断面図を
第4図に示すが、同図に見られるように、この形状では
入射面の凸シリンドリカルレンズ51の球面収差を無く
し、かつ凸シリンドリカルレンズの焦点距離と等しい位
置に出射面を配置している。なお、52は光吸収体であ
る。
また特開昭58−205140号公報に記載の如き従来例では、
入射面を構成する凸シリンドリカルレンズと中心対中心
が対応するように、出射面を構成する凸シリンドリカル
レンズを配置している。このため、入射面のもつ光軸に
対して平行な光a,b,c,d,e,fは(第4図においても見ら
れるように)出射面においてほゞ一点に収束する。
そこで出射面の非集光部の面積が大きく取れ、該非集光
部に光吸収体52としての塗膜を塗布することにより、外
光に対してコントラスト劣化の少ない画像が得られると
いう効果を有している。
しかしながら、前記従来技術においては、入射面を構成
する凸シリンドリカルレンズに対して斜めより入射する
光線については、配慮がなされていなかった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来用いられている上述のようなレンチキュラーレンズ
シートをプロジェクションテレビ(投写形テレビ受像
機)に使用した場合の問題点を図を参照して以下、説明
する。
第5図は、プロジェクションテレビの光学系を一般的に
示す横断面図である。同図に見られるように陰極線管の
配置は、緑色陰極線管42を中心に、左右に青色陰極線管
41、赤色陰極線管43が横方向にインライン配置されてい
る。なお、44は投写レンズである。
このため、スクリーン上で色ずれ(カラーシフト)のな
い正規の映像を得ようとすると、構造上特別な配慮が必
要となるが、以下、このことについて説明する。
すなわち、青色陰極線管41と投写レンズ44及び、赤色陰
極線管43と投写レンズ44が、フレネルレンズシート45に
正対せず、角度β(以下、この角度を集中角と云う)
だけ傾いた配置となっているため、これら陰極線管41、
43からの出射光は集中角βだけ斜めになってフレネル
レンズシート45に入射する。
さらに、フレネルレンズシート45から出射してレンチキ
ュラーレンズシート46の入射面に入射する光も第6図に
示すように集中角βだけ、青色投写光および赤色投写
光は緑色投写光に対して傾きを持つこととなる。
このような状況に対し、従来のレンチキュラーレンズシ
ートは、斜め方向から入射する光についての特別な配慮
がなされていなかったため、レンチキュラーレンズシー
トの正面から映像を見る場合はともかく、右または左方
向にずれた位置から見ると、青色が強調された青味がか
った映像になったり、赤色が強調された赤味がかった映
像になったりして、カラーシフトが発生し、画質を損な
うことになっていた。
以下、このようなカラーシフトの発生するメカニズムに
ついて具体的に説明する。
一般に、レンズを構成する物質の屈折率の逆数を離心率
として描いた楕円曲線の長軸との交点を中心とする曲線
部分をもってレンズ断面形状としたレンズ面では、光軸
に平行な光線は、無収差でその焦点位置に収束する。
この性質を利用して、レンチキュラーレンズシートの入
射面を構成する凸シリンドリカルレンズの断面形状を上
述のような楕円曲線の形状とする。
かかるレンズに対する入射光線の追跡モデル図を第7図
に示す。
第7図において、Sは上述の楕円曲線によるレンズ面、
P,P′は楕円の焦点、tはレンチキュラーレンズシート
の厚さ、t′は入射光線位置から見たレンズ面の高さ、
hは光軸(x軸に一致)から入射光線までの高さ,θ
はレンチキュラーレンズシートからの光線の出射角、N2
はレンチキュラーレンズシートを構成する素材の屈折
率、N1は空気の屈折率(1.00)、とすると、次の式が成
立して出射角θは次のように求まる。先ず楕円の一般
式により t=a+ae …(2) 今、離心率e=1/N2 …(3) とおく。
t′=a−{a2−y2/(1−e2)}1/2 …(4) N2sinθ=N1sinθ 上記(5)式を(6)式へ代入する。今y=hであるた
ただし、N2:スクリーン素材の屈折率 N1:空気の屈折率(1.00) h:入射光線高 e:N2の逆数 a=t/(1+e) 任意のシート素材について、凸シリンドリカルレンズの
ピッチ(レンズ面の最外部を通る入射光線の高さをhと
するとき、該ピッチは2hとなる)が定まり、レンズ面の
最外部を通る光線の出射角θが与えられると、上記
(7)式を変形することにより、レンチキュラーレンズ
シートの厚さtが求まる。
先にも参照した第6図は、従来例として、入射面と出射
面の角レンズ形状を同一の楕円曲線部分に従う形状とし
たレンチキュラーレンズシートの形状を示す横方向断面
図であるが、同図に見られるように、楕円形に従う凸シ
リンドリカルレンズの光軸に平行な光は実線で示すよう
に出射面で一点に収束し、各光線の出射角の制御も可能
であるが、集中角βだけ斜めより入射した光は、出射
面上で一点には収束せず、出射光の出射角も制御するこ
とができない。
第8図は、第6図に示したのと同様な、入射面と出射面
をそれぞれ楕円曲線に従うレンズ形状とし、集中角β
を8.9度、入射レンズの有効径を1.2mm、出射レンズの有
効径を0.6mmとし、さらにレンズ面間隔を1.5mmとした従
来のレンチキュラーレンズシートを、普通のフレネルレ
ンズシートと組み合わせることにより構成した透過形ス
クリーンにおける指向特性を光学計算により求めて示し
た特性図である。
第8図において、指向角0度のときは、赤、緑、青の各
映像光がほゞ同じ相対輝度を示すが、指向角が右側へず
れるにつれ、赤色映像光の相対輝度が他の映像光のそれ
より強くなり、指向角が左側へずれるにつれ、青色映像
光の相対輝度が他の映像光のそれより強くなる傾向にあ
ることが認められるであろう。つまり第5図で云うと、
フレネルレンズシート45とレンチキュラーレンズシート
46とで構成される透過形スクリーンを、観視者48とし
て、向かって斜め左方向から見た場合には、青色映像光
が強調され、その反対側から見ると、赤色映像光が強調
されるという具合に、いわゆるカラーシフトが観視位置
によって生じ、画質を損なっていたわけである。
本発明は、従来のレンチキュラーレンズシートを用いた
透過形スクリーンにおけるかかるカラーシフトの発生を
無くすることを解決すべき問題点としている。従って本
発明は、上述のことを可能にするレンチキュラーレンズ
シートを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
第9図は本発明によるレンチキュラーレンズシートの原
理的構成を示す横断面図である。
同図を参照して、問題点を解決するための手段を説明す
る。すなわち、上記目的は、レンチキュラーレンズシー
トにおいて、その映像光入射面S1側は、凸シリンドリカ
ルレンズ形状をなし、しかも、従来技術とは異なり、入
射面S1の設計的な自由度(パラメータ)の多い下記
(ニ)式で示す非球面形状とする。
さらに、より大きな設計的自由度を得る為に、出射面S2
を入射面S1と同様に下記(ニ)式で示す非球面形状とす
ることも有効である。
さらに、本発明では、出射面S2側も同じく凸シリンドリ
カルレンズ形状をなし、前記入射面S1側を構成する凸シ
リンドリカルレンズの形状としては、その中心部曲率半
径R1が、下記(イ)式で示される楕円曲線の長軸との交
点を中心とする曲線部分き曲率半径R(=b2/a)と比較
して、下記(ロ)式で示される範囲内にあり、かつレン
ズ周辺部のレンズ中心軸に沿ったレンズ中心部からの落
ち込み寸法(レンズ高さ)l5′が下記(ハ)式に示され
る範囲内にあり、 かつ前記出射面S2側を構成する凸シリンドリカルレンズ
の形状としては、該形状を表す下記(ニ)式を2次微分
d2X/dY2して得られた式に、前記レンチキュラーレンズ
の中心軸からの距離を代入して得られた値の絶対値が、
下記(イ)式を2次微分d2x/dy2して得られた式に、前
記レンチキュラーレンズの中心軸からの距離を代入して
得られた値の絶対値よりも、レンズ中心軸と直交する方
向に沿ったレンズ中心部付近の形状部分においては小さ
く、中心部からレンズ中心軸と直交する方向に沿った距
離l3が、前記レンズ中心部付近の形状部分を除き、下記
(ヘ)式で示される距離lに対し、l3<lの関係を満足
する範囲では大きく、l3>lの関係を満足する範囲で
は、その曲率半径R3が前記l3が大となるに従い、次第に
小さくなる如き形状となるように、下記(ニ)式におけ
る非球面係数を決定することにより達成される。
記 (x2/a2)+(y2/b2)=1 …(イ) 但し、b2=a2(1−e2) e=1/N2 N2はレンチキュラーレンズシートを構成する素材の屈折
率(N1は空気の屈折率1.00である) yは短軸、xは長軸でレンズ中心軸と一致する軸 1.4R>R1>R …(ロ) l5>l5′>0.7l5 …(ハ) 但し、l5は、レンズの面形状を表す曲線が前記(イ)式
で示される楕円曲線の長軸との交点を中心とする曲線部
分で表される如きレンズ形状におけるレンズ周辺部の、
レンズ軸方向に沿ったレンズ中心部からの落ち込み寸法
(レンズ面の高さ)を示す。
但し、Xはレンズ中心軸と一致する方向にX軸をとり、
レンズの半径方向をY軸にとったときのレンズ面の高さ
(Yの関数)を表し、Yは半径方向の距離を示し、RD、
CC、AD、AE、AF.AG…Aは任意の定数、nは任意の自然
数である。
l=l1(1−N2)tanβ …(ヘ) 但し、βは入射角、l1はレンズ間隔を示す。
〔作用〕
本発明によるレンチキュラーレンズシートによれば、映
像光入射面を構成する凸シリンドリカルレンズの光軸に
平行に入射する緑色映像光に対しては、ほぼ球面収差が
ない状態として、対応する凸シリンドリカルレンズの出
射面に収束させるように入射面の凸シリンドリカルレン
ズ形状及び入射面の凸シリンドリカルレンズ間隔が選択
されている。又、入射面S1の形状は形状設計の自由度
(パラメータ)が多い、上記(ニ)式で示す非球面形状
としている為、従来技術に比べ、スクリーンの指向特性
をより精密に制御できる。さらに緑色映像光の出射光分
布は、前記出射面の凸シリンドリカルレンズの光軸近傍
の形状により決定される。
一方、入射面のと凸シリンドリカルレンズに斜め方向か
ら入射する青色映像光及び赤色映像光のシートからの出
射光分布は、出射面を構成する凸シリンドリカルレンズ
の光軸から離れた周辺部の形状によりそれぞれ任意の分
布とすることができるのでカラーシフトの大幅な低減が
可能なスクリーンが実現できる。
以上述べたように、出射面S2においても光軸近傍と、周
辺部で大きく変える為には上記(ニ)式で示す非球面式
によって得られるレンズ形状が必要となる。
〔実施例〕
次に図を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の一実施例としてのレンチキュラーレン
ズシートにおけるレンズ形状を示すスクリーン画面水平
方向の断面図である。同図において、レンズピッチP
0は、従来のレンチキュラーレンズのそれと同等の1.2mm
とし、シート素材の屈折率を1.56、出射面の有効径L1
0.56mm、レンズ径L2を0.7mmとした場合の設計値を具体
例として以下に示す。
まずデータの読み方について説明する。曲率半径RDの符
号が正の場合は、そのレンズ面の曲率中心が光軸上にお
いて入射面23から出射面22に向う方向に位置することを
示す。
ここで、非球面係数とは面形状を次式で表現した時の係
数である。
但し、光軸方向をXに、レンズの半径方向をY軸にとっ
た時のレンズ面の高さ(Yの関数)を表し、RDは曲率半
径を表し、nは任意の自然数を表わしている。
従って、CC、AD、AE、AF、AG…Aの各係数が与えられれ
ば上記(ニ)式にしたがって、レンズ面の高さ、つまり
形状が定まるわけである。
下記の表においては、係数として、CC、AD、AE、AF、AG
まで、すなわち、10次の係数までしか示していないが、
これに限定されるわけではなく、12次以上の偶数次の係
数についても同様に設定しても良い。そのような場合に
も、光軸に対して軸対称なレンズ面が得られるからであ
る。
t1=1.5311mm,L1=0.56mm,L2=0.7mm,P0=1.2mm 入射面の形状は、非球面量が小さく楕円形状に近いもの
となっており、さらに、レンズ間隔も上記(7)式によ
り最適設計している。この為、レンズの光軸Xに平行に
入射した映像光は、球面収差の影響をほとんど受けるこ
となく出射面の光軸上の点付近に収束する。
一方、入射面に集中角β分だけ斜めに入射する映像光
は、入射面で屈折後、出射面において光軸より だけ離れた位置に収束する。この為、凸シリンドリカル
レンズの非球面量を大きくして前述の 付近の形状を大きく変化させ、出射光の光分布を最適化
している。
以上述べた実施例の指向特性を第2図に示す。同図にお
いて、赤色及び青色映像光は、何れも双峰性の特性とな
っており、入出射面が楕円形状で離心率がシート素材の
屈折率の逆数となっている従来技術によるシートと比較
して、カラーシフトは、指向角25度で50%、指向角20度
では64%改良されていることが第8図を併せ参照するこ
とにより認められるであろう。
一方、第1図において見られるように、本実施例による
レンチキュラーレンズシートは、以下示す理由により成
形性においても従来技術によるシートより優れている。
(1)入射面を構成する凸シリンドリカルレンズの平均
曲率が大きく、落ち込み量t4が小さい。
(2)出射面の突起25からレンズ面下端までの落ち込み
量t3が小さい。
(3)出射面を構成する凸シリンドリカルレンズの平均
曲率が大きく、落ち込み量t2が小さい。
(4)出射面に形成された突起25と、出射面を構成する
凸シリンドリカルレンズの有効部L1との間に平坦部(L2
−L1)/2が存在する為、レンズ面の転写性が向上する。
さらには、突起部25の平坦部に光吸収体24による遮光層
を設けることにより、外光に対してコントラスト劣化の
少ないシートを得ることができる。
前記(ニ)式に示す形状の2次微分の値を、従来技術で
ある離心率が、レンチキュラーレンズシート素材の屈折
率の逆数で示される楕円形状を有するレンチキュラーレ
ンズ面の2次微分の値と比較して第3図に示す。
従来技術によるレンズ面を示す式を2次微分して得られ
る式に、レンズ中心軸からの距離を代入して得られる値
の絶対値は、本発明によるレンズ形状を示す式を2次微
分して得られる式に、レンズ中心軸からの距離を代入し
て得られる値の絶対値に比べ、中心軸付近で大きく、第
9図に示す 付近で大きくなっていることが理解されるであろう。
〔発明の効果〕
本発明によれば、以下に示す効果が期待できる。
(1)赤色映像光と青色映像光の差によって規定するカ
ラーシフトについては、出射面を構成する凸シリンドリ
カルレンズの形状により、大幅な低減ができる。
(2)レンズ面の落ち込み量が小さく従来技術のシート
に比べ成形性の向上が、期待できる。
(3)又、入射面を構成する凸シリンドリカルレンズに
よりほぼ無収差で出射面に光が収束するため、出射面の
非集光部の面積が大きくなり、この部分に光吸収体によ
り遮光層を形成することにより外光に対するコントラス
ト劣化が大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す横断面図、第2図は本
発明の一実施例の指向特性を示す特性図、第3図はレン
ズ形状の2次微分値を従来例と本発明の実施例とで比較
して示した特性図、第4図は従来のレンチキュラーレン
ズシートの一例の横断面図、第5図はプロジェクション
テレビの光学系を一般的に示す横断面図、第6図は従来
のレンチキュラーレンズシートの他の例の横断面図、第
7図は従来の凸シリンドリカルレンズにおける光線追跡
のモデル図、第8図は従来のレンチキュラーレンズシー
トをフレネルレンズシートと組合せて構成した従来の透
過形スクリーンの指向特性を示した特性図、第9図は本
発明によるレンチキュラーレンズシートの原理的構成を
示す横断面図、である。 符号の説明 21,46,51,61…レンチキュラーレンズシート、22…出射
面、23…入射面、24,52…光吸収体、25…突起、41…青
色陰極線管、42…緑色陰極線管、43…赤色陰極線管、44
…投写レンズ、45…フレネルレンズシート、52…光吸収
体、48…観視者、N1…空気の屈折率、N2…レンチキュラ
ーレンズシート素材の屈折率、β…入射角、β…屈
折角、β…出射角、R1…中心部曲率半径

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレネルレンズシートと組み合わせて透過
    形スクリーンを構成するレンチキュラーレンズシートに
    おいて、 その映像光入射面S1側は、凸シリンドリカルレンズ形状
    をなし、出射面S2側も同じく凸シリンドリカルレンズ形
    状をなし、前記入射面S1側を構成する凸シリンドリカル
    レンズの形状としては、その中心部曲率半径R1が、下記
    (イ)式で示される楕円曲線の長軸との交点を中心とす
    る曲線部分の曲率半径R(=b2/a)と比較して、下記
    (ロ)式で示される範囲内にあり、かつレンズ周辺部
    の、レンズ中心軸に沿ったレンズ中心部からの落ち込み
    寸法(レンズ高さ)l5′が下記(ハ)式に示される範囲
    内にあり かつ前記出射面S2側を構成する凸シリンドリカルレンズ
    の形状としては、該形状を表す下記(ニ)式を2次微分
    d2X/dY2して得られた式に、前記レンチキュラーレンズ
    の中心軸からの距離を代入して得られた値の絶対値が、
    下記(イ)式を2次微分d2x/dy2して得られた式に、前
    記レンチキュラーレンズの中心軸からの距離を代入して
    得られた値の絶対値よりも、レンズ中心軸と直交する方
    向に沿ったレンズ中心部付近の形状部分においては小さ
    く、中心部からレンズ中心軸と直交する方向に沿った距
    離l3が、前記レンズ中心部付近の形状部分を除き、下記
    (ヘ)式で示される距離lに対し、l3<lの関係を満足
    する範囲では大きく、l3>lの関係を満足する範囲で
    は、その曲率半径R3が前記l3が大となるに従い、次第に
    小さくなる如き形状となるように、下記(ニ)式におけ
    る非球面係数を決定したことを特徴とするレンチキュラ
    ーレンズシート。 記 (x2/a2)+(y2/b2)=1 …(イ) 但し、b2=a2(1−e2) e=1/N2 N2はレンチキュラーレンズシートを構成する素材の屈折
    率 yは短軸、xは長軸でレンズ中心軸と一致する軸 1.4R>R1>R …(ロ) l5>l5′>0.7l5 …(ハ) 但し、l5は、レンズの面形状を表す曲線が前記(イ)式
    で示される楕円曲線の長軸との交点を中心とする曲線部
    分で表される如きレンズ形状におけるレンズ周辺部の、
    レンズ軸方向に沿ったレンズ中心部からの落ち込み寸法
    (レンズ面の高さ)を示す。 但し、Xはレンズ中心軸と一致する方向にX軸をとり、
    レンズの半径方向をY軸にとったときのレンズ面の高さ
    (Yの関数)を表し、Yは半径方向の距離を示し、RD、
    CD、AD、AE、AF.AG、…Aは任意の定数、nは任意の自
    然数である。 l=l1(1/N2)tanβ …(ヘ) 但し、βは入射角、l1はレンズ間隔を示す。
  2. 【請求項2】映像発生源より入射する映像光を透過し
    て、映像観視側に出射する透過形スクリーンを構成する
    レンチキュラーレンズシートであって、 その映像光発生源側のスクリーン形状が、スクリーン画
    面垂直方向を長手方向とする第1のレンチキュラーレン
    ズS1を複数個、スクリーン画面水平方向に連続的に配置
    した形状を成し、その映像観視側スクリーン面の形状
    が、スクリーン画面垂直方向を長手方向とする第2のレ
    ンチキュラーレンズS2を複数個、前記第1のレンチキュ
    ラーレンズにほぼ対向して、スクリーン画面水平方向に
    連続的に配置した形状を成すと共に、少なくとも前記第
    1のレンチキュラーレンズS1のスクリーン画面水平方向
    の断面形状が、映像発生源側に凸である形状をなし、か
    つ、その凸である形状の先端からの、前記第1のレンチ
    キュラーレンズの光軸の方向に沿った距離をXとし、該
    光軸からレンズの半径方向の距離をYとした時、 なる式で与えられる非球面形状を成すことを特徴とする
    レンチキュラーレンズシート。 但し、Xはレンズ中心軸と一致する方向にX軸をとり、
    レンズの半径方向をY軸にとったときのレンズ面の高さ
    (Yの関数)を表し、Yは半径方向の距離を示し、RD、
    CD、AD、AE、AF.AG、…Aは任意の定数、nは任意の自
    然数である。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項に記載のレンチキュ
    ラーレンズシートであって、前記第1のレンチキュラー
    レンズS1のスクリーン画面水平方向の断面形状を表す前
    記(ニ)式において、4次以上の高次の係数の符号のう
    ち、少なくとも1つ以上の符号が、曲率半径の符号と異
    なることを特徴とするレンチキュラーレンズシート。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第2項又は第3項に記載の
    レンチキュラーレンズシートおいて、前記第2のレンチ
    キュラーレンズS2の相互の間の境界部分に、それぞれ有
    限幅の光吸収層を設けたことを特徴とするレンチキュラ
    ーレンズシート。
  5. 【請求項5】映像発生源より入射する映像光を透過し
    て、映像観視側に出射する透過形スクリーンを構成する
    レンチキュラーレンズシートであって、 その映像光発生源側のスクリーン形状が、クリーン画面
    垂直方向を長手方向とする第1のレンチキュラーレンズ
    S1を複数個、スクリーン画面水平方向に連続的に配置し
    た形状を成し、その映像観視側のスクリーン面の形状
    が、スクリーン画面垂直方向を長手方向とする第2のレ
    ンチキュラーレンズS2を複数個、前記第1のレンチキュ
    ラーレンズS1にほぼ対向して、スクリーン画面水平方向
    に連続的に配置した形状を成すと共に、 少なくとも前記第2のレンチキュラーレンズS2のスクリ
    ーン画面水平方向の断面形状が、映像観視側に凸である
    形状をなし、かつ、その凸である形状の先端からの、前
    記第1のレンチキュラーレンズS1の光軸の方向に沿った
    距離をXとし、該光軸からのレンズ半径方向の距離をY
    とした時 なる式で与えられる非球面形状を成すことを特徴とする
    レンチキュラーレンズシート。 但し、Xはレンズ中心軸と一致する方向にX軸をとり、
    レンズの半径方向をY軸にとったときのレンズ面の高さ
    (Yの関数)を表し、Yは半径方向の距離を示し、RD、
    CD、AD、AE、AF.AG、…Aは任意の定数、nは任意の自
    然数である。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第5項に記載のレンチキュ
    ラーレンズシートであって、前記第2のレンチキュラー
    レンズS2のスクリーン画面水平方向の断面形状を表す前
    記(ニ)式において、4次以上の高次の係数の符号のう
    ち、少なくとも1つ以上の符号が、曲率半径の符号と異
    なることを特徴とするレンチキュラーレンズシート。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第5項又は第6項に記載の
    レンチキュラーレンズシートおいて、前記第2のレンチ
    キュラーレンズS2の相互の間の境界部分に、それぞれ有
    限幅の光吸収層を設けたことを特徴とするレンチキュラ
    ーレンズシート。
  8. 【請求項8】映像発生源より入射する映像光を透過し
    て、映像観視側に出射する透過形スクリーンを構成する
    レンチキュラーレンズシートであって、 その映像光発生源側のスクリーン形状が、スクリーン画
    面垂直方向を長手方向とする第1のレンチキュラーレン
    ズS1を複数個、スクリーン画面水平方向に連続的に配置
    した形状を成し、その映像観視側スクリーン面の形状が
    スクリーン画面垂直方向を長手方向とする第2のレンチ
    キュラーレンズS2を複数個、前記第1のレンチキュラー
    レンズS1にほぼ対向して、スクリーン画面水平方向に連
    続的に配置した形状を成すと共に、 前記第1のレンチキュラーレンズS1のスクリーン画面水
    平方向の断面形状が、映像発生源側に凸の で示される非球面形状であり、かつ、 前記第1のレンチキュラーレンズS1の光軸近傍の形状
    は、下記(イ)式で得られる楕円曲線の式によって近似
    できる形状であり、曲率半径RD(=b2/a)と円錐定数CC
    (=b2/a2−1)から得られる下記(イ)式の係数a,b
    を下記(2)式に代入して得られたレンズ間隔tに対し
    て、第1のレンチキュラーレンズS1と第2のレンチキュ
    ラーレンズS2の面間距離t1がt>t1の関係を満足するこ
    とを特徴とするレンチキュラーレンズシート。 (x2/a2)+(y2/b2)=1 …(イ) 但し、b2=a2(1−e2) e=1/N2 N2はレンチキュラーレンズシートを構成する素材の屈折
    率 yは短軸、xは長軸でレンズ中心軸と一致する軸 t=a+ae …(2)
  9. 【請求項9】映像発生源側より入射する映像光を透過し
    て、映像観視側に出射する透過形スクリーンを構成する
    レンチキュラーレンズシートであって、 その映像光発生源側のスクリーン形状が、スクリーン画
    面垂直方向を長手方向とする第1のレンチキュラーレン
    ズS1を複数個、スクリーン画面水平方向に連続的に配置
    した形状を成し、その映像観視側スクリーン面の形状
    が、スクリーン画面垂直方向を長手方向とする第2のレ
    ンチキュラーレンズS2を複数個、前記第1のレンチキュ
    ラーレンズS1にほぼ対向して、スクリーン画面水平方向
    に連続的に配置した形状を成すと共に、 少なくとも前記第1のレンチキュラーレンズS1のスクリ
    ーン画面水平方向の断面形状もしくは、第2のレンチキ
    ュラーレンズS2のスクリーン画面水平方向の断面形状の
    いずれか一方は、レンチキュラーレンズの光軸からの距
    離の関数で与えられる形状であり前記光軸に対して軸対
    象である形状をなし、前記関数を2次微分して得られる
    関数に、前記光軸からの距離を、前記光軸の近傍と周辺
    部について代入したとき、それによって得られる値の前
    記光軸からの距離に対する変化率が前記光軸近傍と周辺
    部で異なることを特徴とするレンチキュラーレンズシー
    ト。
JP61128036A 1986-06-04 1986-06-04 レンチキユラ−レンズシ−ト Expired - Lifetime JPH0782194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61128036A JPH0782194B2 (ja) 1986-06-04 1986-06-04 レンチキユラ−レンズシ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61128036A JPH0782194B2 (ja) 1986-06-04 1986-06-04 レンチキユラ−レンズシ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62286029A JPS62286029A (ja) 1987-12-11
JPH0782194B2 true JPH0782194B2 (ja) 1995-09-06

Family

ID=14974927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61128036A Expired - Lifetime JPH0782194B2 (ja) 1986-06-04 1986-06-04 レンチキユラ−レンズシ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0782194B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5121252A (en) * 1990-05-11 1992-06-09 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Projection screen and method for producing the same
CN108322675A (zh) * 2018-03-14 2018-07-24 惠州学院 基于液晶透镜显示屏的双通道显示结构以及电视机

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62286029A (ja) 1987-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3070586B2 (ja) 透過型スクリーン、レンチキュラーシート及びそれを用いた背面投写型画像ディスプレイ装置
KR100466584B1 (ko) 투과형 스크린
EP0945742B1 (en) Lenticular lens sheet and transmission type screen using the same
US4919515A (en) Screen for a rear projection type television set
KR940011595B1 (ko) 투영 스크린용 프레스넬 렌즈 및 이를 구비하는 칼라 투영 tv시스템
US4953948A (en) Rear projection screen
JP2004086187A (ja) プロジェクションスクリーン及びプロジェクションディスプレイ装置
JPH0719029B2 (ja) 投写用スクリ−ン
JP3593577B2 (ja) レンチキュラーレンズシート
US6900945B2 (en) Lenticular lens sheet
JP2000039553A (ja) バックフォーカスの長い広角レンズ
JPH0782194B2 (ja) レンチキユラ−レンズシ−ト
JPH0316002B2 (ja)
JPH068930B2 (ja) 投写レンズ系
JPH0820594B2 (ja) 投写形テレビ用光学装置
JPH0766144B2 (ja) 透過型スクリーン
JP3689430B2 (ja) 透過型スクリーンとその製造方法及びこれを用いた背面投写型画像ディスプレイ装置
JP3423133B2 (ja) 透過型スクリーン及び背面投写型画像ディスプレイ装置並びにマルチスクリーンディスプレイ装置
JP3085462B2 (ja) 透過形スクリーン
JPH07219055A (ja) 透過型スクリーン
JPS62254134A (ja) レンチキユラ−レンズシ−ト
JP2588563B2 (ja) 透過形スクリーン
US5675434A (en) Image projection apparatus and projection screen
JPH08327908A (ja) 照明光学系
JPS61273528A (ja) 透過形スクリ−ン

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term