JPH0782088A - 単結晶の育成方法 - Google Patents
単結晶の育成方法Info
- Publication number
- JPH0782088A JPH0782088A JP5253626A JP25362693A JPH0782088A JP H0782088 A JPH0782088 A JP H0782088A JP 5253626 A JP5253626 A JP 5253626A JP 25362693 A JP25362693 A JP 25362693A JP H0782088 A JPH0782088 A JP H0782088A
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- single crystal
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- growing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 結晶育成中にクラックが発生することなく歩
留りの向上を図ると共に、基板材料等としての加工のコ
ストを安価にする。 【構成】 EFG法による単結晶の育成方法であって、
NdGaO3 を主成分とした原料融液を入れてあるルツ
ボ1内にスリット3を設けた型4を入れ、そのスリット
を通して上昇した型上面の融液2に種結晶5を付け、型
上面の形状に合った結晶を育成する。
留りの向上を図ると共に、基板材料等としての加工のコ
ストを安価にする。 【構成】 EFG法による単結晶の育成方法であって、
NdGaO3 を主成分とした原料融液を入れてあるルツ
ボ1内にスリット3を設けた型4を入れ、そのスリット
を通して上昇した型上面の融液2に種結晶5を付け、型
上面の形状に合った結晶を育成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NdGaO3 単結晶の
育成方法に関するものである。
育成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NdGaO3 単結晶は、例えば酸化物超
伝導薄膜成長の基板材料として使用されており、CZ
(Czochralski)法にて製造されている例が
ある(特開平4−97989号など)。この種の育成結
晶の形状は、直径が約20〜50mmで適当な長さのも
のである。この育成結晶は、特定の結晶面を出し、それ
と平行に板状に切断加工され、その後造形・研削・研磨
加工されて超伝導薄膜用基板に作成されるのである。
伝導薄膜成長の基板材料として使用されており、CZ
(Czochralski)法にて製造されている例が
ある(特開平4−97989号など)。この種の育成結
晶の形状は、直径が約20〜50mmで適当な長さのも
のである。この育成結晶は、特定の結晶面を出し、それ
と平行に板状に切断加工され、その後造形・研削・研磨
加工されて超伝導薄膜用基板に作成されるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】いわゆるCZ法による
NdGaO3 単結晶の育成方法によれば、NdGaO3
単結晶の育成中にクラックが発生するなどして歩留りの
向上に改善の余地があり、そして大型基板の加工にコス
トがかかる問題があった。この発明の目的は、結晶育成
中にクラックが発生することがないなど歩留りの向上を
図ると共に、基板材料等としての加工のコストを安価に
することにある。
NdGaO3 単結晶の育成方法によれば、NdGaO3
単結晶の育成中にクラックが発生するなどして歩留りの
向上に改善の余地があり、そして大型基板の加工にコス
トがかかる問題があった。この発明の目的は、結晶育成
中にクラックが発生することがないなど歩留りの向上を
図ると共に、基板材料等としての加工のコストを安価に
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は、単
結晶の育成方法としてのEFG法に着目した。これは、
EFG法によれば、板状の結晶を容易に育成でき、しか
も育成板状結晶の板面が超伝導薄膜用基板に必要な特定
の結晶面に育成できるからであり、その結果として加工
の容易性が期待できることに基づいている。この発明の
特徴は、融液を入れてあるルツボ内にスリットを設けた
型(ダイ)を入れ、そのスリットを通して上昇した型上
面の融液に種結晶を付け、型上面の形状に合った結晶を
育成するEFG法を用いるものであって、原料融液がN
dGaO3 を主成分としたところにある。型材料とし
て、例えばIr等が用いられるが、このIrは、融液に
接触する型の面に反応がなくて接触面の破損を防止でき
て適当である。なお、材料として、WやMoは実験の結
果、型の面が融液と反応して不適であることが判った。
育成結晶の板面は、(110)、(100)、(01
0)又は(001)など適宜選択した結晶面によって育
成できるが、良い結晶を育成できるようにするために、
(110)、(100)又は(001)のいずれかの結
晶面とすることが望しく、このうち特に(100)に設
定したところ、転移密度が102 オーダーの非常に良い
結晶が得られた。単結晶引上げ方向の温度勾配に関し
て、型(ダイ)上端面から10mm〜50mmの区間に
おいては、50°C/cmを越えると、歪みが発生しや
すく、クラックが入り、50°C/cm以下に設定する
ことにより、結晶育成中にクラック・双晶のない良質な
結晶が得られた。
結晶の育成方法としてのEFG法に着目した。これは、
EFG法によれば、板状の結晶を容易に育成でき、しか
も育成板状結晶の板面が超伝導薄膜用基板に必要な特定
の結晶面に育成できるからであり、その結果として加工
の容易性が期待できることに基づいている。この発明の
特徴は、融液を入れてあるルツボ内にスリットを設けた
型(ダイ)を入れ、そのスリットを通して上昇した型上
面の融液に種結晶を付け、型上面の形状に合った結晶を
育成するEFG法を用いるものであって、原料融液がN
dGaO3 を主成分としたところにある。型材料とし
て、例えばIr等が用いられるが、このIrは、融液に
接触する型の面に反応がなくて接触面の破損を防止でき
て適当である。なお、材料として、WやMoは実験の結
果、型の面が融液と反応して不適であることが判った。
育成結晶の板面は、(110)、(100)、(01
0)又は(001)など適宜選択した結晶面によって育
成できるが、良い結晶を育成できるようにするために、
(110)、(100)又は(001)のいずれかの結
晶面とすることが望しく、このうち特に(100)に設
定したところ、転移密度が102 オーダーの非常に良い
結晶が得られた。単結晶引上げ方向の温度勾配に関し
て、型(ダイ)上端面から10mm〜50mmの区間に
おいては、50°C/cmを越えると、歪みが発生しや
すく、クラックが入り、50°C/cm以下に設定する
ことにより、結晶育成中にクラック・双晶のない良質な
結晶が得られた。
【0005】
【実施例】図1及び図2において、直径50mm、高さ
50mm、Ir製のルツボ1内に組成NdGaO3 の原
料200gを入れた融液2を納め、ルツボ内に厚さ3m
m×幅30mm×高さ40mmで幅1mmのスリット3
を備えた型(ダイ)4を設置し、スリット内を毛細管現
象で上昇した融液2に種結晶5を付けて、種結晶のホル
ダ7を介して単結晶を引上げ育成した。種結晶5は、引
上げ結晶6の板面が(110)、(100)となるよう
にした。引上げ速度は、約10mm/hrとし、育成雰
囲気はN2 ガスを10l/minで行った。単結晶引上
げ方向の温度勾配は、型(ダイ)4の上端面から10m
m〜50mmの区間Sにおいて40°C/cmに設定し
た。その結果、幅約30mm,厚さ約2mm,長さ約1
00mmの板状単結晶が得られた。表面研磨加工をして
偏光顕微鏡で調べたところ、歪、気泡、双晶及びクラッ
クのいずれも検出されず、エッチングにより転移密度を
調べたところ(100)のもので6.0×102 個/c
m2 と良質なNdGaO3 単結晶であった。
50mm、Ir製のルツボ1内に組成NdGaO3 の原
料200gを入れた融液2を納め、ルツボ内に厚さ3m
m×幅30mm×高さ40mmで幅1mmのスリット3
を備えた型(ダイ)4を設置し、スリット内を毛細管現
象で上昇した融液2に種結晶5を付けて、種結晶のホル
ダ7を介して単結晶を引上げ育成した。種結晶5は、引
上げ結晶6の板面が(110)、(100)となるよう
にした。引上げ速度は、約10mm/hrとし、育成雰
囲気はN2 ガスを10l/minで行った。単結晶引上
げ方向の温度勾配は、型(ダイ)4の上端面から10m
m〜50mmの区間Sにおいて40°C/cmに設定し
た。その結果、幅約30mm,厚さ約2mm,長さ約1
00mmの板状単結晶が得られた。表面研磨加工をして
偏光顕微鏡で調べたところ、歪、気泡、双晶及びクラッ
クのいずれも検出されず、エッチングにより転移密度を
調べたところ(100)のもので6.0×102 個/c
m2 と良質なNdGaO3 単結晶であった。
【0006】図2において、8はジルコニアバブル、9
はアルミナ製保温チューブ、10は融液2の加熱手段で
ある高周波加熱コイル、11は石英製チューブである。
はアルミナ製保温チューブ、10は融液2の加熱手段で
ある高周波加熱コイル、11は石英製チューブである。
【0007】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、原料融液
をNdGaO3 を主成分として、EFG法によって板状
単結晶を育成することができるので、任意の板面大型基
板が製造でき、また基板材料等としての切断工程の削減
等の加工工程を削減できて加工がしやすく、また加工が
しやすいことによって加工歩留の向上及び加工コストの
低減を図ることができる。請求項2記載の発明によれ
ば、良い結晶を育成できる。請求項3記載の発明によれ
ば、結晶育成中にクラック・双晶のない良質な結晶が得
られる。請求項4記載の発明によれば、融液に接触する
型の面の反応がなくて接触面の破損を防止でき、育成が
円滑に行える。
をNdGaO3 を主成分として、EFG法によって板状
単結晶を育成することができるので、任意の板面大型基
板が製造でき、また基板材料等としての切断工程の削減
等の加工工程を削減できて加工がしやすく、また加工が
しやすいことによって加工歩留の向上及び加工コストの
低減を図ることができる。請求項2記載の発明によれ
ば、良い結晶を育成できる。請求項3記載の発明によれ
ば、結晶育成中にクラック・双晶のない良質な結晶が得
られる。請求項4記載の発明によれば、融液に接触する
型の面の反応がなくて接触面の破損を防止でき、育成が
円滑に行える。
【図1】この発明の実施に使用した単結晶の育成装置の
要部を拡大して示す断面図である。
要部を拡大して示す断面図である。
【図2】この発明の実施に使用した単結晶の育成装置の
概略図である。
概略図である。
1 ルツボ 2 融液 3 スリット 4 型(ダイ) 5 種結晶 6 引上げ結晶 S 区間
Claims (4)
- 【請求項1】 融液を入れてあるルツボ内にスリットを
設けた型を入れ、上記スリットを通して上昇した型上面
の融液に種結晶を付け、型上面の形状に合った結晶を育
成する方法であるEFG(Edge−defined
Film−fed Growth)法において、原料融
液がNdGaO3 を主成分としたことを特徴とする単結
晶の育成方法。 - 【請求項2】 請求項1において育成結晶の板面を(1
10)、(100)又は(001)のいずれかの結晶面
としたことを特徴とする単結晶の育成方法。 - 【請求項3】 請求項1において、単結晶引上げ方向の
温度勾配を、型上端面から10mm〜50mmの区間に
おいては50℃/cm以下に設定したことを特徴とする
単結晶の育成方法。 - 【請求項4】 請求項1、請求項2、請求項3又は請求
項4において、型材料は、Irであることを特徴とする
単結晶の育成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5253626A JPH0782088A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 単結晶の育成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5253626A JPH0782088A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 単結晶の育成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0782088A true JPH0782088A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=17253966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5253626A Pending JPH0782088A (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 単結晶の育成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0782088A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006312571A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Koha Co Ltd | Ga2O3系結晶の製造方法 |
CN100405618C (zh) * | 2002-05-31 | 2008-07-23 | 株式会社光波 | 发光元件及其制造方法 |
JP2014129232A (ja) * | 2014-02-27 | 2014-07-10 | Tamura Seisakusho Co Ltd | β−Ga2O3系単結晶基板 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0455396A (ja) * | 1990-06-25 | 1992-02-24 | Natl Inst For Res In Inorg Mater | 酸化物超電導膜用基板及びその製造法 |
JPH0497989A (ja) * | 1990-08-14 | 1992-03-30 | Nikko Kyodo Co Ltd | 単結晶の製造方法および単結晶引上げ装置 |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP5253626A patent/JPH0782088A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0455396A (ja) * | 1990-06-25 | 1992-02-24 | Natl Inst For Res In Inorg Mater | 酸化物超電導膜用基板及びその製造法 |
JPH0497989A (ja) * | 1990-08-14 | 1992-03-30 | Nikko Kyodo Co Ltd | 単結晶の製造方法および単結晶引上げ装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100405618C (zh) * | 2002-05-31 | 2008-07-23 | 株式会社光波 | 发光元件及其制造方法 |
US8450747B2 (en) | 2002-05-31 | 2013-05-28 | Koha Co., Ltd. | Light emitting element and method of making same |
US8791466B2 (en) | 2002-05-31 | 2014-07-29 | Koha Co., Ltd. | Light emitting element and method of making same |
US9117974B2 (en) | 2002-05-31 | 2015-08-25 | Koha Co., Ltd. | Light emitting element and method of making same |
JP2006312571A (ja) * | 2005-05-09 | 2006-11-16 | Koha Co Ltd | Ga2O3系結晶の製造方法 |
JP4611103B2 (ja) * | 2005-05-09 | 2011-01-12 | 株式会社光波 | β−Ga2O3結晶の製造方法 |
JP2014129232A (ja) * | 2014-02-27 | 2014-07-10 | Tamura Seisakusho Co Ltd | β−Ga2O3系単結晶基板 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021112 |