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JPH0780732A - 軸受キャップの取外し方法及び装置 - Google Patents

軸受キャップの取外し方法及び装置

Info

Publication number
JPH0780732A
JPH0780732A JP22880093A JP22880093A JPH0780732A JP H0780732 A JPH0780732 A JP H0780732A JP 22880093 A JP22880093 A JP 22880093A JP 22880093 A JP22880093 A JP 22880093A JP H0780732 A JPH0780732 A JP H0780732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing cap
cap
fitting
main body
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22880093A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Taniguchi
隆彦 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP22880093A priority Critical patent/JPH0780732A/ja
Publication of JPH0780732A publication Critical patent/JPH0780732A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取外す時の大きな力を不要にし、軸受キャッ
プを欠損させない。 【構成】 ブロック本体8に形成した受入部4に一端側
の係合部2を嵌合させてシリンダブロック3のブロック
本体8に固定した軸受キャップ1の他端側を横方向へ移
動させ、該軸受キャップをブロック本体に対し傾斜させ
て該係合部と受入部との嵌合を弛めるための嵌合弛め機
構59と、該軸受キャップを引上げてブロック本体から
取外す引上げ取外し機構60とを設け、嵌合弛め機構に
は、昇降自在な昇降フレーム57と、該昇降フレームに
回動自在に軸支され軸受キャップを他端側から挟込む挟
込み部材81,83と、軸受キャップを挟込んだ状態に
て該挟込み部材を横方向へ移動させ傾斜させる送りモー
タ23とを備え、軸受キャップを取外した後、挟込み部
材を自動復帰させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸受キャップの取外し
方法及び装置に関するものである。本発明の取り外し対
象となる軸受キャップは、自動車のシリンダブロック等
のブロック本体に締付けして、同時にボーリング加工さ
れ、完成品を組立てる前にその準備のためサブライン等
を使用して取り外し、ブロック本体との対を形成する時
に紛らわしくならないようにしてメインラインに流され
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の軸受キャップの取外しは、図6に
示すように、軸受キャップ1の下端側の係合部2がシリ
ンダブロック3に段差を付けて形成した受入部4に圧入
され固定されており、この状態からそのまま真上方向へ
単純に引き上げて解体して行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の軸受キ
ャップの取外しでは、軸受キャップ1がシリンダブロッ
ク3に固定されている状態から真直に単純に引き上げて
行うため、大きな力を必要とするという不都合があり、
また、軸受キャップ1が鋳物である場合、引き上げる時
に欠けることがあるという問題点があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、取り
外す時に、大きな力を必要とせず、軸受キャップが鋳物
であっても欠けることがない軸受キャップの取外し方法
及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の要旨とするところは、ブ
ロック本体に形成した受入部に一端側の係合部を嵌合さ
せてブロック本体に固定した軸受キャップを取外し対象
とし、他端側を横方向へ移動させ前記軸受キャップをブ
ロック本体に対し傾斜させて前記係合部と受入部との嵌
合を弛めた後、該軸受キャップを引き上げて前記ブロッ
ク本体から取外すことを特徴とする軸受キャップの取外
し方法にあり、請求項2に記載の本発明の要旨は、ブロ
ック本体に形成した受入部に一端側の係合部を嵌合させ
てブロック本体に固定した軸受キャップを取外し対象と
し、他端側を横方向へ移動させ前記軸受キャップをブロ
ック本体に対し傾斜させて前記係合部と受入部との嵌合
を弛めるための嵌合弛め機構と、嵌合を弛めた該軸受キ
ャップを保持し引き上げて前記ブロック本体から取外す
ための引上げ取外し機構とを設けたことを特徴とする軸
受キャップの取外し装置にある。また、請求項3に記載
の本発明の要旨は、嵌合弛め機構には、昇降自在な昇降
フレームと、該昇降フレームに回動自在に軸支され軸受
キャップを他端側から挟込む挟込み部材と、軸受キャッ
プを挟込んだ状態にて該挟込み部材を横方向へ移動させ
傾斜させるアクチュエータとを設け、係合部と受入部と
の嵌合を弛め前記軸受キャップを取外した後、挟込み部
材を傾斜状態から非傾斜状態へ自動復帰させるための復
帰手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の軸受
キャップの取外し装置にある。
【0006】
【作用】請求項1に記載の本発明は、ブロック本体に形
成した受入部に一端側の係合部を嵌合させてブロック本
体に固定した軸受キャップの他端側を横方向へ移動させ
該軸受キャップをブロック本体に対し傾斜させて前記係
合部と受入部との嵌合を弛めた後、該軸受キャップを引
き上げてブロック本体から取外すので、取り外す時に、
大きな力を必要とせず、軸受キャップが鋳物であっても
欠けるのをなくせる。また、請求項2に記載の本発明
は、ブロック本体に形成した受入部に一端側の係合部を
嵌合させてブロック本体に固定した軸受キャップの他端
側を、嵌合弛め機構によって、横方向へ移動させ、該軸
受キャップをブロック本体に対し傾斜させて係合部と受
入部との嵌合を弛め、嵌合を弛めた該軸受キャップを、
引上げ取外し機構によって、保持し引き上げてブロック
本体から取外すので、取り外す時に、大きな力を必要と
せず、軸受キャップが鋳物であっても欠けるのをなくせ
る。請求項3に記載の本発明では、嵌合弛め機構に備え
られ、昇降自在な昇降フレームと、該昇降フレームに回
動自在に軸支され軸受キャップを他端側から挟込む挟込
み部材と、軸受キャップを挟込んだ状態にて該挟込み部
材を横方向へ移動させ傾斜させるアクチュエータとによ
り、係合部と受入部との嵌合を弛めた後、挟込み部材を
自動復帰させるので、その次の軸受キャップの取り外し
作業を自動的に円滑に進めることができる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について、シリンダブロック
の軸受キャップを取り外し対象とする場合を例として、
図面を参照しながら詳細に説明する。図1及び図2に示
すように、本発明の実施例に係る軸受キャップ1は、下
端に係合部2を有し、半割り円筒形の軸押え部5と、該
軸押え部5の両側の一部に張出形成した取付け部6とを
一体に有し、該取付け部6に締付け孔7(図5参照)を
明け、下端の係合部2を、ブロック本体8の間隔を置い
て4箇所に備えた受入部4にそれぞれ1個ずつ嵌入し、
各締付け孔7に挿通されるボルトをもってブロック本体
8に固定されている。
【0008】図2及び図3は、本発明の実施例に係る軸
受キャップの取外し装置を含む一連の装置全体を示す側
面図である。一連の装置全体は、コンベヤ11と、ボル
ト弛め機13と、ボルト排出ローダ14と、キャップ外
し機16と、キャップ排出ローダ17とを備えている。
ボルト弛め機13、ボルト排出ローダ14、キャップ外
し機16、及びキャップ排出ローダ17は、主フレーム
18のレール用両支持部19,20にて上下2箇所に水
平に支持したシフトレール21,21に沿い水平移動可
能であり、後方の支持部19に固定した送りモータ22
によりボルト弛め機13及びボルト排出ローダ14がシ
フトされ、前方の支持部20に固定した送りモータ23
によりキャップ外し機16及びキャップ排出ローダ17
がシフトされるようになっている。
【0009】コンベヤ11は、複数のローラ25を所定
間隔毎に配置してなる搬入部12と、複数のローラ25
をほぼ水平に配置したボルト弛め排出部26及びその前
方のキャップ外し部27と、その前方の搬出部28とか
らなり、搬入部12にボデーストッパ30及びパレット
ストッパ32、ボルト弛め排出部26及びキャップ外し
部27にストッパ34及び35を設け、ボデー治具3a
及びパレット治具9aを使用してパレット9及びその後
方のシリンダブロック3をセットにして搬送する。
【0010】搬入部12は、下端を固定した上向きのシ
リンダ37に備えた上向きの出入りロッド38によって
下面を支持し、固定軸39を中心にして回動可能になっ
ており、該シリンダ37の作動によって先下がりの傾斜
角度を調整可能である。そして、シリンダブロック3及
びパレット9は、ボルト弛め機13及びボルト排出ロー
ダ14の位置に達したとき、並びにキャップ外し機16
及びキャップ排出ローダ17の位置に達したとき、それ
ぞれのストッパ34,35によって位置決め停止する。
【0011】ボルト弛め機13は、シフトレール21,
21に案内され水平移動するスライダ41に上下方向に
固着した昇降ガイド42に沿って昇降自在なナットラン
ナ駆動部43と、該駆動部43の近傍でスライダ41に
取付けたナットランナ44と、該ナットランナ44の下
端に取付けた左右2個の回転ソケット45とを備え、ナ
ットランナ44が下降し、軸受キャップ1をブロック本
体8に固定しているボルトの頭部外周にソケット45が
嵌合して2本のボルトを同時に弛めるものであり、ユニ
ットとして構成されている。
【0012】ボルト排出ローダ14は、シフトレール2
1,21に案内され水平移動するスライダ47の下部に
取付けた昇降アクチュエータ48とを備え、該アクチュ
エータ48の昇降ロッド49の下端に取付部材50を介
してローダチャック51を取付け、チャックアクチュエ
ータ46の作動で下端のチャック爪55が開閉する。ボ
ルト排出ローダ14の下方にあるボルトシュート52
は、外面の上下2箇所に昇降ガイド受け53を取付け、
該昇降ガイド受け53が所定位置に設けた上下方向のガ
イドレール54に案内されて昇降可能になっている。
【0013】図4はキャップ外し機を示す側面図、図5
はその正面図である。キャップ外し機16は、シフトレ
ール21,21に沿って水平移動自在なスライダ56
と、該スライダ56に対し昇降する昇降フレーム57
と、該昇降フレーム57の下端に結合したチャックユニ
ット58を備え、軸受キャップ1の上端側を水平に移動
させ該軸受キャップ1をブロック本体8に対し傾斜させ
て係合部2と受入部4との嵌合を弛めるための嵌合弛め
機構59と、嵌合を弛めた該軸受キャップ1を保持し引
き上げてブロック本体8から取外す引上げ取外し機構6
0とを設けてあり、ユニットとして構成されている。そ
して、キャップ外し機16は、全体を支持する主フレー
ム18に固定したシフトレール21,21の外面に嵌合
する案内受け部材62をスライダ56に固着し、該スラ
イダ56に固定したナットユニット63内のナットが送
りモータ23によって回転を与えられる図示しない送り
ねじ棒に螺合しており、シフトレール21,21に沿っ
て水平移動自在である。
【0014】スライダ56は、一体に備えた側面板64
に吊持ブラケット65を突設し、該吊持ブラケット65
の両側に鉛直方向の昇降案内レール66,66を固着
し、吊持ブラケット65に単なる昇降用の第1の昇降ア
クチュエータ67とキャップ外し用の第2の昇降アクチ
ュエータ68を取付けてある。
【0015】昇降フレーム57は、垂直基材70と、水
平な支持受け部材71と、垂直基材70に平行な垂直部
材72等とで組立ててなり、昇降アクチュエータ67の
昇降ロッド69の下端を支持受け部材71に結合してあ
り、垂直基材70及び垂直部材72の下端に支持軸7
4,74を設け、該支持軸74に軸受け75を備え、垂
直基材70に固着した案内受け76,76が昇降案内レ
ール66,66によって案内され、支持受け部材71に
下向きのストッパ78を突設し、側面板64の下端に上
向きに突設してある下降端ストッパ79により下降端が
決まる。
【0016】チャックユニット58は、一組の挟込み部
材81,83を備え、昇降フレーム57の下部に設けた
左右の支持軸74,74にて軸受け75を介して一方の
挟込み部材81を回動自在に軸支するとともに、一方の
挟込み部材81と一体の支持部材86の上端と垂直基材
70の上部のブラケット73とに固着したばねフック8
7,88に両端を引掛けて復帰手段を構成する引張りば
ね89を設け、一方の挟込み部材81とこれに一体に設
けた支持部材86とで支持した左右2本のガイドロッド
91,91にて他方の挟込み部材83の上端を摺動自在
に支持し、一方の挟込み部材81の外面に横向きに取付
けたフックアクチュエータ92の作動により、一方の挟
込み部材81に対し他方の挟込み部材83を接離自在に
移動させる。
【0017】一方の挟込み部材81は、左右の中継部材
85を介して支持部材86を固着してあり、下端にブッ
シュ94を嵌着し、上下の中間位置に軸受け用ハウジン
グ95を固着し、ブッシュ94と該ハウジング95との
上下方向の中間の所定位置において軸受キャップ1の端
面に対向するクランプ突起96を固着し、ハウジング9
5内のスライドベアリング97を介して両側の2本の押
えピン99,99を摺動自在に保持している。
【0018】押えピン99は、上端にサークリップ10
1を装着して抜け止めし、押え板102を貫通して該押
え板102を先端の押圧部100で支持している。ま
た、押えピン99は、押え板102とハウジング95の
上面に配置したばね押え板104との間にあってハウジ
ング95を貫通して配設した圧縮ばね105により下向
きに付勢されている。
【0019】他方の挟込み部材83は、上端に組み込ん
だスライドベアリング110を介してガイドロッド9
1,91に摺動自在に支持され、ブッシュ94に先端が
挿抜自在なフックピン111をナット112によって下
端に固着し、フックピン111の所定位置に球面ブッシ
ュ113を取付け、一方の挟込み部材81のクランプ突
起96に対応する位置において内向きにクランプ突起1
15を突設してある。球面ブッシュ113は、フックピ
ン111の外周に嵌合し外周が球面の一部をなす内輪1
17をリング状のスペーサ118によって軸方向の位置
決めし、該内輪117の外周に内周が球面の一部をなす
中間輪119を摺接嵌合させ、これらの外周に外輪12
0を嵌合させてある。
【0020】嵌合弛め機構59は、送りモータ23と、
チャックユニット58等とからなり、軸受キャップ1を
上端側から一組の挟込み部材81,83によって挟込
み、この挟込んだ状態にて、送りモータ23を作動させ
キャップ外し機16を水平方向に移動させチャックユニ
ット58を傾斜させて、係合部2と受入部4との嵌合を
弛め、その後に軸受キャップ1を取外した状態では、圧
縮ばね105の作用とストッパ78の姿勢決め作用とに
よって、チャックユニット58を傾斜姿勢から非傾斜姿
勢に自動復帰させる。
【0021】引上げ取外し機構60は、送りモータ23
による水平移動と、第2の昇降アクチュエータ68によ
る上昇移動との組合わせからなり、この組合わせによっ
て軸受キャップ1をブロック本体8に対し斜め上方へ引
き上げて取外すためのものである。
【0022】キャップ排出ローダ17は、図3に示すよ
うに、シフトレール21,21によって水平方向に案内
され移動するスライダ122に昇降アクチュエータ12
4を取付け、該昇降アクチュエータ124の作動によっ
て昇降する昇降ロッド125の下端に支持ブラケット1
26を固着し、該支持ブラケット126に巻掛け伝動機
構を備えた回転駆動部127を設け、支持ブラケット1
26の先端寄りの位置に設けた回動軸128にワークチ
ャック130の基端を固着してある。
【0023】ワークチャック130は、ブラケット13
1によってチャックアクチュエータ133を支持し、軸
受キャップ1の2つの締付け孔7,7に対応した間隔を
置き該チャックアクチュエータ133によって開閉駆動
される一対のチャック爪134を備え、回転駆動部12
7の駆動によりチャック爪134が真上に向いた姿勢と
真下に向いた姿勢との180度の範囲で回動し、かつ昇
降アクチュエータ124の作動によって昇降する。
【0024】次に、本発明の上記実施例に係る軸受キャ
ップの取外し装置の動作及び取外し方法について説明す
る。 (1) コンベヤ11の搬入部12上をパレット9とシ
リンダブロック3とが、セットになって送られ、コンベ
ヤ11のボルト弛め排出部26上で位置決め停止する。 (2) ボルト排出ローダ14のナットランナ44が下
降し、回転ソケット45は、軸受キャップ1をブロック
本体8に固定しているボルトの頭部外周に嵌合し、該ボ
ルトを弛める。
【0025】(3) ボルト排出ローダ14は、ボルト
弛め機13が動作している時、同時に動作し、ローダチ
ャック51のチャック爪55が回転ソケット45の下方
に入り込み、ボルトの首下を支持し、回転ソケット45
に追従して上昇する。 (4) そして、ボルト排出ローダ14は、ボルトが抜
け切った後、回転ソケット45が、更に上昇するが、チ
ャック爪55でボルトを持って水平移動し、ボルトシュ
ート52上で、これを離し、パレット9の所定位置へ落
下させる。ボルトシュート52は、ボルト弛め機13が
ボルトを弛めている時は下降して低い位置にあるが、パ
レット9とシリンダブロック3が移動する時はこれを妨
げないように上昇して高い位置にある。
【0026】(5) 1箇所のボルト弛めが終了する
と、ボルト弛め機13は、隣りの軸受キャップ1のボル
トの位置へ移動し、4個の軸受キャップ1に対応して、
順次同様の動作を繰り返す。 (6) ボルトの弛めと抜き取りが終わると、パレット
9とシリンダブロック3は、コンベヤ11によって、キ
ャップ外し機16とキャップ排出ローダ17の位置へ移
動し、同様に位置決め停止する。
【0027】キャップ外し機16及びキャップ排出ロー
ダ17の動作及びこれらによる軸受キャップの取り外し
方法は、次のとおりである。 (1) チャックユニット58が、軸受キャップ1の直
上位置より一組の挟み込み部材81,83を開いた状態
にて下降し、フックピン111が軸受キャップ1の加工
穴の中心とほぼ同心位置で停止する。 (2) フックアクチュエータ92が、作動して一組の
挟み込み部材81,83が閉じると、フックピン111
の先端がブッシュ94に嵌入し、軸受キャップ1の加工
穴内に球面ブッシュ113が嵌まり込む。この時、他方
の挟み込み部材83とクランプ突起115は、軸受キャ
ップ1の端面に対し少なくとも押え付けない程度の僅か
な隙間があるように位置設定してある。また、下降位置
にて軸受キャップ1の締付け孔7の口元を押え付ける力
が圧縮ばね105、押え板102及び押えピン99の先
端押圧部100を介して作用している。
【0028】(3) 次いで、一組の挟み込み部材8
1,83が閉じたままの状態にて、キャップ外し機16
が図2において右方向に移動する。これにより、球面ブ
ッシュ113の中心は移動できないが、一組の挟み込み
部材81,83の上部が移動することによる結果とし
て、左右の支持軸74,74を中心にして一組の挟み込
み部材81,83が回動傾斜し、一方の挟み込み部材8
1によって軸受キャップ1の端面を押圧するので、軸受
キャップ1はブロック本体8の合わせ面の角Pを中心に
して傾き、係合部2と受入部4との嵌合が弛む。 (4) この状態にて、第2の昇降アクチュエータ68
を作動させると、軸受キャップ1は、傾いたまま球面ブ
ッシュ113の外輪120の外周と押えピン99の押圧
部100とによって挟まれた状態で持ち上げられ、この
過程で係合部2と受入部4との嵌合が外れるので、この
時、引張りばね89とストッパ78とにより傾斜状態が
解消され元の姿勢に復帰する。 (5) 続いて第1の昇降アクチュエータ67が作動し
て、軸受キャップ1を搬出位置まで上昇させる。
【0029】(6) チャックユニット58に保持され
た軸受キャップ1はとキャップ排出ローダ17のチャッ
ク爪134が接近し、該チャック爪134の先端が軸受
キャップ1の締付け孔7に入った状態にてチャックユニ
ット58の一組の挟込み部材81,83が開き、軸受キ
ャップ1がキャップ排出ローダ17側へ渡される。 (7) 次いで、チャック爪134が開閉いずれかの動
きをして軸受キャップ1が落ちないように保持し、キャ
ップ排出ローダ17のワークチャック130が180度
回動し、更に下降してパレット9に近付き、該パレット
9の所定位置に軸受キャップ1を収納する。 (8) 以上のようにして、1箇所の軸受キャップ1の
取り外しが終了すると、キャップ外し機16は、隣の軸
受キャップ1の位置に移動し、以下軸受キャップ1の個
数だけ同じ動作を繰り返す。
【0030】なお、本発明は、上記実施例によって限定
されるものではなく、その要旨から逸脱しない範囲で種
々の変形が可能である。例えば、シリンダブロック以外
に用いられる軸受けキャップにも適用でき、1個のブロ
ック本体に固定されている軸受キャプが3個以下又は5
個以上であってもよい。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明では、ブロック
本体に形成した受入部に一端側の係合部を嵌合させてブ
ロック本体に固定した軸受キャップを取外し対象とし、
他端側を横方向へ移動させ軸受キャップをブロック本体
に対し傾斜させて、該係合部と受入部との嵌合を弛めた
後、該軸受キャップを引き上げてブロック本体から取外
すことにより、請求項2に記載の本発明では、ブロック
本体に形成した受入部に一端側の係合部を嵌合させてブ
ロック本体に固定した軸受キャップを取外し対象とし、
他端側を横方向へ移動させ軸受キャップをブロック本体
に対し傾斜させて係合部と受入部との嵌合を弛めるため
の嵌合弛め機構と、嵌合を弛めた該軸受キャップを保持
し引き上げてブロック本体から取外すための引上げ取外
し機構とを設けたことにより、取り外す時に、大きな力
を必要とせず、軸受キャップが鋳物であっても欠けるこ
とがないという効果を奏する。また、請求項3に記載の
本発明では、昇降自在な昇降フレームと、該昇降フレー
ムに回動自在に軸支され軸受キャップを他端側から挟込
む挟込み部材と、軸受キャップを挟込んだ状態にて該挟
込み部材を横方向へ移動させ傾斜させるアクチュエータ
とを嵌合弛め機構に備え、係合部と受入部との嵌合を弛
めた後、挟込み部材を自動復帰させるための復帰手段を
設けたことにより、より一層円滑且つ容易に軸受キャッ
プの取り外しを自動化できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る取外しの対象となるシリ
ンダブロックの一部分とその軸受キャップを示す斜視図
である。
【図2】本発明の実施例に係る一連の装置全体のほぼ半
分を示す側面図である。
【図3】本発明の実施例に係る一連の装置全体の図2に
示した以外の残りのほぼ半分を示す側面図である。
【図4】本発明の実施例に係るキャップ外し機の要部を
示す一部破断側面図である。
【図5】本発明の実施例に係るキャップ外し機の要部を
示す一部破断正面図である。
【図6】従来における軸受キャップの取外し方法を説明
するための正面図である。
【符号の説明】
1 軸受キャップ 2 係合部 3 シリンダブロック 4 受入部 7 締付け孔 8 ブロック本体 9 パレット 11 コンベヤ 13 ボルト弛め機 14 ボルト排出ローダ 16 キャップ外し機 17 キャップ排出ローダ 22,23 送りモータ 57 昇降フレーム 58 チャックユニット 59 嵌合弛め機構 60 引上げ取り外し機構 67 第1の昇降アクチュエータ 68 第2の昇降アクチュエータ 78 ストッパ 81 一方の挟込み部材 83 他方の挟込み部材 89 引張りばね(復帰手段を構成する) 94 ブッシュ 99 押えピン 111 フックピン 113 球面ブッシュ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブロック本体に形成した受入部に一端側
    の係合部を嵌合させてブロック本体に固定した軸受キャ
    ップを取外し対象とし、他端側を横方向へ移動させ前記
    軸受キャップをブロック本体に対し傾斜させて前記係合
    部と受入部との嵌合を弛めた後、該軸受キャップを引き
    上げて前記ブロック本体から取外すことを特徴とする軸
    受キャップの取外し方法。
  2. 【請求項2】 ブロック本体に形成した受入部に一端側
    の係合部を嵌合させてブロック本体に固定した軸受キャ
    ップを取外し対象とし、他端側を横方向へ移動させ前記
    軸受キャップをブロック本体に対し傾斜させて前記係合
    部と受入部との嵌合を弛めるための嵌合弛め機構と、嵌
    合を弛めた該軸受キャップを保持し引き上げて前記ブロ
    ック本体から取外すための引上げ取外し機構とを設けた
    ことを特徴とする軸受キャップの取外し装置。
  3. 【請求項3】 嵌合弛め機構には、昇降自在な昇降フレ
    ームと、該昇降フレームに回動自在に軸支され軸受キャ
    ップを他端側から挟込む挟込み部材と、軸受キャップを
    挟込んだ状態にて該挟込み部材を横方向へ移動させ傾斜
    させるアクチュエータとを設け、係合部と受入部との嵌
    合を弛め前記軸受キャップを取外した後、挟込み部材を
    傾斜状態から非傾斜状態へ自動復帰させるための復帰手
    段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の軸受キャ
    ップの取外し装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100872763B1 (ko) * 2007-06-25 2008-12-09 쌍용자동차 주식회사 자동차용 실린더 헤드에 결합되는 캠샤프트 베어링 캡
CN117102846A (zh) * 2023-09-04 2023-11-24 黄山市屯溪工程塑料厂 一种新型自适应阀盖尺寸的自动旋盖机

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