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JPH0776502A - 有害動物忌避組成物 - Google Patents

有害動物忌避組成物

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Publication number
JPH0776502A
JPH0776502A JP5222607A JP22260793A JPH0776502A JP H0776502 A JPH0776502 A JP H0776502A JP 5222607 A JP5222607 A JP 5222607A JP 22260793 A JP22260793 A JP 22260793A JP H0776502 A JPH0776502 A JP H0776502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
repellent
component
group
carbon atoms
ether
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5222607A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsutoshi Narasaki
光敏 楢崎
Hisao Morita
久雄 守田
Keishin Okui
敬信 奥井
Taro Yuki
太郎 結城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MIKASA KAGAKU KOGYO KK
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
MIKASA KAGAKU KOGYO KK
Nippon Kayaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MIKASA KAGAKU KOGYO KK, Nippon Kayaku Co Ltd filed Critical MIKASA KAGAKU KOGYO KK
Priority to JP5222607A priority Critical patent/JPH0776502A/ja
Publication of JPH0776502A publication Critical patent/JPH0776502A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の有害動物忌避剤より効果が高く、持続
性があり、しかも、人畜にはより低毒性の有害動物忌避
組成物の提供。 【構成】 人の食品香辛料中の嗅覚性忌避成分あるいは
味覚性忌避成分として、トウガラシ及びその成分のカプ
サイシン類、粉ワサビ、カラシ油及びその成分中イソチ
オシアネート類のマイクロカプセル化した成分と、人畜
に低毒性の天然由来の強力忌避成分としてのテルペノイ
ドの特定成分を、更に、賦香矯香機能を有する特定有機
アミン化合物、又、それ自身が有害動物嫌忌避機能と界
面活性機能を有するポリオキシアルキレンアルキルアミ
ン、第4級アンモニウム塩両性活性剤及びこれ等の揮発
速度を律速する保留剤を用いることにより強力な有害動
物類の忌避組成物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、犬、猫、ネズミ、ウサ
ギ、イノシシ、モグラ、シカ、イタチ、カラス、カチガ
ラス、スズメ、ハト、ムクドリ、ハエ、カ、ゴキブリ、
アリ等の有害あるいは不快動物類の忌避組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現今、温暖化、オゾン層破壊、酸性雨、
放射線汚染等、人為的な要因による地球規模での環境汚
染により、環境を悪化させている。これの対策として全
世界の取り組み方が討議されその協力方が要請されてい
る。この考え方は、一種の地球環境主義とも称され、各
国、国家主義よりも優先されるべき国際連合的な運動と
なりつつある。すなわち、地球温暖化防止のための二酸
化炭素の削減、オゾン層保護のためのフロン系化合物の
生産禁止、森林乱伐の防止等の施策が考慮されるように
なった。
【0003】かかる地球環境保護優先の時代に人類が平
和に繁栄永続をはかるためには、食糧の生産や住環境の
整備には人類以外の生物との係わりにおいては、お互い
に生物、特に動物との共有共栄をはかるのが最も望まし
い。
【0004】農作物のネズミ、ノウサギ、イノシシ、ス
ズメ、カモ等の有害動物の忌避剤として、明治来より北
海道にて魚油及びナフタリンを混合したものが用いられ
ていたのが、わが国における忌避剤の最初といわれてい
る。
【0005】その後、クレオソート、シクロヘキシミ
ド、β−ナフトール、チュウラム、チオフェン類、レモ
ングラス油、ジアリルスルフィッド及び酸化鉄粉が用い
られている。また、カ、ダニ、ノミ等の吸血性昆虫に
は、フタル酸ジメチル、エチルヘキサンジオール、イン
ダロン及びジエチルトルアミドが用いられている。
【0006】一般に忌避剤には、嗅覚による嗅覚忌避剤
(olfactory repellent)と味覚に
よる味覚忌避剤(gustatory repelle
nt)があり、前者には精油(essential o
il)、植物ゴム樹脂があり、後者には有機酸、アルコ
ール、アルカロイド、タンニン、配糖体等がある。
【0007】また、粘着等、触覚忌避剤(toucho
ry repellent)等の機能によるものも有効
である。
【0008】生物界では、自己保存のため、外から攻撃
する動物に対し、不快な臭気、味覚をもつものが普通で
ある。これは特に植物においてみられ、精油、アルカロ
イド及び配糖体がこの意義を持ち、また、動物間の種の
保存にも蟻酸、酪酸、サリチルアルデヒド、メルカプタ
ン、アリル化合物等がその働きをしている。
【0009】従来、有害動物忌避剤が多くの特許公報に
開示されており、鳥には不飽和アルコール及びアルデヒ
ド(特開昭53−101531号公報)が、犬、猫、鳥
獣には高級ケトン及び青葉アルコール、桂皮アルデヒ
ド、ケトン(特公昭57−25521号公報)が、ネズ
ミ、ウサギにはグアサジン(特開昭57−67507号
公報)が、有害鳥獣にグアサジンとチュウラム(特開昭
59−25306号公報)が、鳥類にプロチオホスとチ
ュウラム(特開昭59−10504号公報)が、犬、猫
にメントールとエチルトルアミド(特開昭60−142
903号公報)、鳥害にクレオソートとピリジン(特開
昭61−56110号公報)、森林有害獣にチュウラム
と動植物油(特開昭61−12005号公報)、犬、猫
等にレモングラス油等をエチレン−酢酸ビニル共重合体
ビーズに含浸したもの(特開昭61−172801号公
報)、犬、猫等にグリコールエーテル類(特開昭61−
194001号公報、特開昭61−267501号公
報)、犬、猫等に高級ケトン、アルコール、アルデヒド
類(特開昭61−289003号公報)、ネズミにシキ
ミ酸とカラシ配糖体(特開昭61−291507号公
報)、犬、猫にビス(2−クロロイソプロピル)エーテ
ル(特開昭62−12702号公報)、モグラにシキミ
酸とカラシ配糖体(特開昭62−45508号公報)、
ハト、ハエ等にリモネン(特開昭62−164602号
公報)が有効とされている。
【0010】さらに、有害動物忌避剤として、特定テル
ペノイド化合物モノマーと平均分子量1000以下の低
重合物又は低共重合物の併用物(特開平1−29460
1号公報)又は、特定テルペンモノマーとフェノール
系、スチレン系、ビニル系、マレイン系モノマーより選
ばれた平均分子量3000以下の低共重合化合物よりな
る有害動物忌避組成物(特開平4−288003号公
報)、ブラシル酸(特開平1−96101号公報)、カ
シューナッツオイル(特開平1−96102号公報)、
アルキルベンゼン、ジフェニル、アルキルフェノール、
ジエチレングリコールアルキルエーテルアセテート系よ
り1種以上とテルペノイド化合物の併用(特開平4−2
88003号公報)等が開示されている。
【0011】さらに、犬、猫、及び鳥の忌避剤として、
トウガラシ、カラシ、ワサビ、香辛物質忌避剤及び特定
リモネンの併用があるが、香辛成分のマイクロカプセル
化及びテルペノイド化合物も開示されている(特開平1
−139515号公報)。
【0012】また、ネズミの忌避剤として特定モノテル
ペン(特開平3−181402号公報)また、鼠の忌避
剤のマイクロカプセルを0.1%以上ポリオレフィン樹
脂に添加した防鼠発泡体があるが、鼠の忌避剤として
は、ナラマイシン、メルカプタンを見出している過ぎな
い(特開平4−270738号公報)。
【0013】さらに、特定アミン系忌避組成物として
は、特願平3−233478号公報に開示され、カプサ
イシン類の合成ならびにその湿式系でのマイクロカプセ
リング法は特開平4−36201号公報において、これ
を使用した電線ホース、テープ、プレート等の樹脂成型
組成物を動物咬害防止組成物から作成して樹脂成型品と
したものも開示されている(特開平5−907号公
報)。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来の種々有害動物忌避剤より効果が高く、持続性が
あり、しかも、人畜にはより低毒性の有害動物忌避組成
物を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の有害動物忌避組
成物は、天然植物由来香辛料中トウガラシ(capsi
cum annuum L.)の果皮末又はその成分の
カプサイシン類や、又は山葵、西洋山葵(Horse
radish)など十字科植物の根茎、芥子(Pepp
er)の種子油又は、その成分のアリルイソチオシアネ
ート又は、イソブチルイソチオシアネートを嗅覚、味覚
忌避成分とし、これに特定テルペノイド由来の有害動物
忌避組成物あるいはこれに一定の高沸点(760mmH
g圧力下沸点150℃以上)の矯香性界面活性機能を有
する有機アミン系有害動物忌避組成物を配合したもので
ある。
【0016】その際、上記香辛料由来の忌避成分は植物
体微小粉体をゼラチン或いは、アラビアゴム水溶液中に
分散させ、スプレードライングマイクロカプセル化によ
り被覆化する方法、植物粉砕物からの抽出や化学合成に
よって得られたカプサイシン類やイソチオシアン酸類の
水不溶成分を1〜150μm程度に分散させ、その芯物
質及び水に不溶性の高分子膜を界面重合法や重合(in
situ)マイクロカプセル化法等によりマイクロカ
プセル化するが、この2法に限定されるものではない。
【0017】本発明に使用されるアリルイソチオシアネ
ート(C4 5 NS=99.2)はアリルベンジルスル
フィドにシアン化臭素を作用させるかp−トルエンスル
フォン酸アリルにチオシアン酸カリウムを作用させて得
られる。凝固点−80°沸点151°(56°/22m
mHg)比重約1.0155を示す。またイソブチルイ
ソチオシアネート(C5 7 NS=115)はイソブチ
ルアミンにチオホスゲンを作用させて得られ、沸点16
2°(31°/10mmHg)、比重0.9638を示
す。
【0018】また、カプサイシン類としてたとえば、N
−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベジル)−8−メチ
ルノン−トランス−6−エナミド(カプサイシン)、N
−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−8−メ
チルノナナミド(ジヒドロカプサイシン)、N−(4−
ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−7−メチルオク
タナミド(ノルジヒドロカプサイシン)、N−(4−ヒ
ドロキシ−3−メトキシベンジル)−9−メチルデカナ
ミド(ホモジヒドロカプサイシン)、N−(4−ヒドロ
キシ−3−メトキシベンジル)−9−メチルデクートラ
ンス−7−エナミド(ホモカプサイシン)、N−(4−
ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−ノナナミド等を
挙げることができる。
【0019】このうち、代表的なものとして、N−(4
−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−8−メチルノ
ン−トランス−6−エナミド(C1827NO3 )で融点
64〜65°、沸点0.01mmHgで210〜220
℃があげられる。
【0020】このマイクロカプセルの1例とし20gの
大豆油に溶かしたアリルイソチオシアネート29.2g
にポリメチレンポリフェニルイソシアネート3.7gを
溶かし、これを50℃にし、これをリグニンスルフォン
酸ナトリウム0.9gを水41.3gに溶かした液に攪
拌乳化させながら加えホモジナイザーで高速剪断攪拌
し、60℃に液温を上昇させる。これに3.5%1,6
−ヘキサメチレンジアミン4.9gを入れ、攪拌をゆる
め30分後直径1〜10μmのマイクロカプセルを得
た。この液100gには、約52%のアリルイソチオシ
アネートのマイクロカプセル約55%を含む。また、イ
ソブチルイソチオシアネートも同様にしてマイクロカプ
セル化される。これは、湿式のまま、粉剤、粒剤、水和
剤、水性乳剤等に利用できる。
【0021】また、本発明に使用される忌避性味覚嗅覚
成分の合成カプサイシン〔N−(4−ヒドロキシ−3−
メトキシベンジル)−8−メチルノン−トランス−6−
エナミド
【化6】 18273 N=305、融点64〜65°、沸点21
0〜220°/0.01mmHg〕およびそのマイクロ
カプセル製法は、以下の方法を採用することができる。
【0022】4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルア
ミン4.7部のジエチルエーテル25部の溶液に8−メ
チルノン−トランス−6−エノイック酸クロライド5.
7部およびピリジン0.2部を加え、室温で4時間攪拌
する。
【0023】次に水10部を加え、5分間攪拌後、5分
間静置し、下層の水層を排出する。減圧にて、エーテル
をほとんど完全に除去すると、(E)−N−(4−ヒド
ロキシ−3−メトキシベンジル)−8−メチルノン−6
−エンアミドの粗製物を得ることができる。極少量を採
取し、N−(4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)
−8−メチルノン−6−エンアミドの純度をHPLCで
定量したところ、90.5%であり、このものの皮膚、
とりわけ粘膜に対する剌激性は、強烈であった。この反
応器中にジメチルフタレート21.5部セバチン酸ジク
ロライド3.0部ポリメチレンポリフェニルイソシアネ
ート3.0部及びポリオキシエチレン(n=10)ノニ
ルフェニルエーテル0.1部を入れて、攪拌均一な混合
液を得る。更にこれに1.5%ポリビニルアルコール水
溶液50部を加え、回転数650rpmで10分間攪拌
し、分散系を得る。次に攪拌速度を250rpmに下げ
て、水酸化ナトリウム1.0部、エチレンジアミン1.
0部およびジエチレントリアミン1.0部に水を加えて
13.9部にした水溶液をこの系に徐々に滴下し、滴下
後に液温を60℃にして、2時間反応させ、N−(4−
ヒドロキシ−3−メトキシベンジル)−8−メチルノン
−6−エンアミドを7.5%含有する懸濁状のマイクロ
カプセル剤約98.9部を得る。このものの遊離成分率
は、0.6%と低く、剌激性は顕著に軽減され、容易に
取り扱える製剤となる。
【0024】また、テルペノイド系忌避成分として、テ
ルペノイドモノマーはミルセン、アロオシメン、シトラ
ール、リナロール、リモネン、ジペンテン、テルピネ
ン、ターピネオール、アネトール、ピネン、ノポール、
カンフェン、ノピルアセテート、ゲラニオール、イソボ
ルニルアセテート等が利用できる。また、これらのホモ
又は、ヘテロコオリゴマー及びテルペノイドモノマーと
フェノール系、スチレン系、ビニル系、又は、マイレン
酸系モノマーとの分子量3000以下の低共重合物(ヘ
テロコオリゴマー)の併用も忌避作用を著しく向上させ
る。
【0025】また、有機アミンの第1級アミンとして沸
点、常圧150℃以上のものを分子式、分子量、沸点の
順に示せば、次のようなものがあげられる。
【0026】ヘプチルアミン (C7 15NH
2 115.2 155℃) オクチルアミン (C8 17NH2 12
9.2 177℃) ノニルアミン (C9 19NH2 14
3.2 202℃) デシルアミン (C1021NH2 15
7.3 217℃) ウンデシルアミン (C1123NH2 17
1.3 240℃) ドデシルアミン (C1225NH2 18
5.3 248℃) トリデシルアミン (C1327NH2 19
9.4 265℃) テトラデシルアミン (C1429NH2 21
3.4 291℃) ヘキサデシルアミン (C1633NH2 21
4.5 330℃) オクタデシルアミン (C1837NH2 26
9.5 349℃) オレイルアミン (C1835NH2 26
7.5 330℃) モノエタノールアミン (NH2 2 4 OH 6
1.1 170℃) イソプロパノールアミン (NH2 3 6 OH 7
5.1 160℃) パラクロルアニリン (C6 4 ClNH2
27.6 232℃) 3,4−ジクロルアニリン(C6 3 Cl2 NH2
162 272℃) 2,5−ジクロルアニリン(C6 3 Cl2 NH2
162 251℃) べンジルアミン (C6 5 CH2 NH2
107.2 185℃) α−ナフチルアミン (C107 NH2 14
3.2 299℃) β−ナフチルアミン (C107 NH2 14
3.2 299℃) ピペラジノエチレンアミン(NHC4 8 NC2 4
2 129.2222℃) トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン((CH2
H)3CNH2 121.1 219 219℃) または、第2級アミンのうち対称型として、下記のもの
が挙げられる。
【0027】ジヘキシルアミン ((C6 13
2 NH 185.4 193℃) ジオクチルアミン ((C8 172 NH 2
41.5 297℃) ジラウリルアミン ((C12252 NH 3
54 融点47℃) ジヘキサデシルアミン ((C16332 NH 4
66 融点67℃) ジオクタデシルアミン ((C18372 NH 5
22 融点72.3℃) ジエタノールアミン ((C2 4 OH)2 NH
105.1 269℃) ジイソプロパノールアミン((C3 7 OH)2 NH
133.2 249℃) 混成第2級アミンとしては、多数のものが挙げられる
が、その一例として、 エチルヘキサデシルアミン ((C2 5 )(C16
33)NH 269195℃/15mmHg) プロピルイソアミルアミン((C3 7 )(C5 11
NH 129 150℃) ブチルイソブチルアミン ((C 49 )(isoC4
9 )NH 12982℃/80mmHg) ブチルヘキサデシルアミン((C4 9 )(C1633
NH 297 195℃/6mmHg) 第3級アミンとして対称型は、 トリ−n−プロピルアミン((C3 7 3 N 14
3 156℃) トリ−n−ブチルアミン ((C4 9 3 N 18
5 216℃) トリイソブチルアミン ((isoC4 9 3
185 192℃) トリ−n−アミルアミン ((nC5 113 N 2
30 130℃/14mmHg) トリイソアミルアミン ((isoC5 113
230 235℃) トリヘキシルアミン ((C6 133 N 26
9 264℃) トリヘプチルアミン ((C7 153 N 31
0 330℃) トリオクチルアミン ((C8 173 N 36
5 365℃) トリヘキサデシルアミン ((C16333 N 68
9 融点39℃) トリエタノールアミン ((C2 4 OH)3
149.2 360℃) トリイソプロパノールアミン((isoC3 6 OH)
3 N 191.2306℃) メチルジエタノールアミン((C2 4 OH)2 NCH
3 119 242℃) ジエチルエタノールアミン((C2 5 2 NC2 4
OH 117.2162°C) ジプロピルエタノールアミン((C3 7 2 NC2
4 OH 145.3191℃) ジブチルエタノールアミン((C4 9 2 NC2 4
OH 173.3229℃) ジメチルオクチルアミン (C8 17N(CH3 2
213.4 191℃) ジメチルドデシルアミン (C1225N(CH3 2
213 122℃/5mmHg) ジメチルヘキサデシルアミン(C1633N(CH3 2
269 174℃/5mmHg) ジメチルオクタデシルアミン(C1837N(CH3 2
297 193℃/5mmHg) ジエチルヘキサデシルアミン((C2 5 2 (C6
13)N 157 355℃)がある。
【0028】また、その他のアミンとして メチルプロピルデシルアミン((CH3 )(C3 7
(C1021)N 203 90℃/5mmHg) メチルブチルイソブチルアミン((CH3 )(C
4 9 )(iC4 9 )N143 82℃/ 75m
mHg)がある。また、ドデシルアミンにエチレンオキ
シドを2〜20モル付加した化合物
【化7】 (但し、m,nは1〜30である。)があり、本品は乳
化剤としても作用し有用である。
【0029】さらに、ステアリルアミンに同様付加した
化合物
【化8】 (但し、m,nは1〜30である。)があり、本品も乳
化剤として広範囲に利用できる。
【0030】また、脂肪酸ポリアミンはアミノ基2個以
上を有し、脂肪族ポリハロゲン化物とアンモニアより合
成される。アミノ基2個のジアミンは液体又は、低融点
の固体であり、水に溶ける。エチレンジアミンは、乾溜
するとピペラジンとなり多くの金属と容易に配位化合物
をつくる。
【0031】以下、原料名(分子式、沸点)の順に示せ
ば、 ジエチルエチルエチレンジアミン((C2 5 2 NC
2 4 NH(C2 5 )55℃/13mmHg) テトラエチルエチレンジアミン((C2 5 2 NC2
4 N(C2 5 265℃/8mmHg) ジプロピルエチレンジアミン((C3 7 2 NC2
4 NH2 88℃/30mmHg) ジブチルエチレンジアミン((C4 9 2 NC2 4
NH2 99℃/13mmHg) テトラメチルエチレンジアミン((CH3 2 NC2
4 N(CH3 2 166℃) 次に沸点150℃以上で固型のものを原料名(分子式、
融点)の順に挙げれば、 N−オクチルエチレンジアミン(C8 17NHC2 4
NH2 30℃) N−デシルエチレンジアミン(C1021NHC2 4
2 36℃) N−ドデシルエチレンジアミン(C1225NHC2 4
NH2 37℃) N−ヘキサデシルエチレンジアミン(C1633NHC2
4 NH2 56℃) N−オクタデシルエチレンジアミン(C1837NHC2
4 NH2 64.5℃)も有害動物に忌避力があり、
その界面活性機能の具備した原料として、忌避組成物の
配合製剤化に広く利用される。
【0032】また、第1級、第2級、第3級アミンは、
いずれも酸性物質と容易に付加物を作り、固型化するも
のが多い。たとえは、ドデシルアミンアセテート及びハ
イドロクロライド、ステアリルアミンアセテート、オレ
エート、フェノレート、ぺンタクロルフェノレート等も
有効である。
【0033】次に第4級アンモニウム塩としては、テト
ラアルキルアンモニウム塩型として種々アルキル残基の
組合せで、数多くのものがあるが、最も殺菌力の強いも
のとして、ジメチルジデシルアンモニウムクロライドが
ある。べンザルコニウム型としては、ラウリルジメチル
ベンジルアンモニウムクロライドがあり、べンゼトニウ
ム塩としては、ジメチルベンジルオクタフェノキシエト
キシエチルアンモニウムクロライドが挙げられる。ま
た、エチレンジアミンあるいはエタノールアミノエチレ
ンアミンと脂肪酸によりアルキルイミダゾリン又はアミ
ノエチレンイミダゾリンも本発明有害動物忌避機能を有
する。
【0034】以下、第4級アンモニウム塩の分子式を示
せば、下記の 塩化ジメチルジデシルアンモニウム(CH3 2 (C10
212 + Cl- 塩化べンザルコニウム(CH3 2 (C1327)(C6
5 CH2 )N+ Cl- 塩化べンゼトニウム(CH3 2 (C6 5 CH2
〔C8 176 5 (OC2 4 2 〕N+ Cl- 塩化ラウリルピリジニウム塩〔(C5 5 + )C12
25〕Cl- 塩化ステアリル3ピコリウム塩〔(CH3 5
4 + )C1633〕Cl- 塩化ラウリルメチルイミダゾリウム塩
【化9】 等がある。
【0035】また、両性界面活性剤として、カルボキシ
ベタイン型、アミノカルボン酸塩型及びイミダゾリン型
があり、分子式中にアニオン性親水基及びカチオン性親
水基を持つものも本発明に利用できる。
【0036】これらは、ジメチルアルキルアミンとクロ
ル酢酸ソーダを60〜80℃に加温して、たとえば、ジ
メチルラウリルカルボキシベタイン
【化10】 また、RNH−(CH2 )nCOOH型として、たとえ
ば、N−ラウリルアミノアセテート C1225NHCH
2 COOHがある。
【0037】また、高級脂肪酸とアミノエチルエタノー
ルアミンとの反応で得られる2−ラウリル−N−カルボ
キシメチルヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン
【化11】 がある。これは、目に対する刺激が少なく、化粧用洗浄
剤として利用されるが、本発明組成品の乳化剤機能成分
として応用範囲が広い。
【0038】また、これ等香辛料系マイクロカプセル化
忌避成分、テルペン系忌避成分又はアミン系忌避成分の
蒸散速度調整機能を有する保留剤(Fixative)
は、一般化粧品分野では微香を有する蝋や樹脂が用いら
れたりするが、本発明では分子量の大きい蒸気圧の小さ
い嗅覚忌避機能を損なわないものが利用できる。以下に
原料名(分子式 沸点760mmHg下)で挙げたもの
が利用できる。
【0039】酸エステル系として安息香酸エステル(メ
チル C8 8 2 200°、エチルC9 102
213°、フェニル C13102 315°、べンジ
ルC14122 323°)フタル酸エステル(ジメチ
ル C10104 282°、ジエチル C12144
296°、ジブチル C16224 341°)、酢
酸べンジル(C9 102 215°)、エーテルとし
てジフェニルエーテル(C1210O 259°)、ジベ
ンジルエーテル(C1414O 297°)、フェノキシ
エタノール(C8 102 245°)、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル(C8 183 230
°)、ジエチレングリコールジブチルエーテル(C12
262 255°)、トリエチレングリコールモノエチ
ルエーテル(C8 184 255°)、アルコール系
としてべンジルアルコール(C78 O 205°)、
メチルベンジルアルコール〔C8 10O 233°
(o)、216°(m) 217°(p)〕1−デカノ
ール(C1022O 229°)オレイルアルコール(C
1836O 335°)、ステアリルアルコール〔(C10
38O 210°(15mmHg)〕炭化水素としてジ
フェニル(C1210 255°)メチルナフタレン〔C
1110 245°(α)、241°(β)〕、エチルナ
フタレン〔(C1212 259°(α)、258°
(β)〕があげられる。
【0040】また、本発明は他の動物忌避機能化合物、
高級ケトン、桂皮アルデヒド、アルキル(炭素数6〜1
8)アルデヒド、ハロゲン化アリル、イソボルニルチオ
シアネート、オクタクロルジプロピルエーテル、ドデシ
ルベンゼン、エチルジフェニル、ジエチルジフェニル、
テルフェニル、アルキル(炭素数4〜12)フェノー
ル、フェニルフェノール、ジフェニルチオエーテル、ジ
ベンジルチオフェノール、メチルナフチルエーテル、エ
チルナフチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエ
ーテルアセテート、ジエチレングリコールブチルエーテ
ルアセテート、ポリオキシプロピレングリセロール、ビ
トレックス、8−アセチルシュークローズより選ばれた
1種以上を併用することができる。
【0041】以上、有害動物に対し、嗅覚或は味覚忌避
機能を有する個々の原料、即ち植物由来の香辛料である
とうがらし(合成成分カプサイシン類)、あるいは、か
らし油、わさび、西洋わさび(合成成分イソチオシアネ
ート類)の微小被覆粒子及び忌避性を有するテルペン系
化合物又は/及び忌避性有機アミン及びこれ等の保留剤
を組合せて製品化できる。
【0042】このようにして、本発明の有害動物類忌避
剤の製剤型として、粉剤、乳剤、粒剤、液剤、ペースト
状、水和剤、燻煙剤として、種々の態様のものが利用で
きる。更にまた、生ゴム、再生ゴム、アクリル系樹脂、
ロジン、コーパール、ダンマル、ポリテルペン樹脂、塩
化ポリブデン、塩化ポリアルキレン樹脂、ポリウレタン
樹脂、石油樹脂、クマロン樹脂、インデン樹脂、ポリオ
レフィン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹
脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂、炭素樹脂、珪素樹脂よ
り選ばれた1種以上を相溶し賦型化することができる。
すなわち電線、光ファイバー、OA機器プラスチック、
シート、マット、ファイル、プレート、ブロック、ネッ
ト等として成型できる。
【0043】このようにして、成型加工品に有害動物、
たとえば、ハエ、カ、ネズミ、ゴキブリ、シロアリ、イ
エバエ、犬、猫、イタチ、モグラ等への忌避機能を与え
ることができる。
【0044】以下本発明組成物の原料の略記号を示せば
次の通りである。
【0045】マイクロカプセル成分 1.52%アリルイソチオシアネート含有マイクロカプ
セル55% 懸濁液(AITC 28.6%品(52×0.55=2
8.6)と略記) 2.イソブチルイソチオシアネート 28.6%含有カ
プセル懸濁液(IBITC28.6%と略記) 3.7.5%カプサイシン懸濁液(CS、7.5%と略
記) テルペン成分 1.β−ミルセン (C1016) (成分T−No.
1) 2.アロオシメン (C1016) (成分T−No.
2) 3.リモネン (C1016) (成分T−No.3) 4.ジペンテン (C1016) (成分T−No.4) 5.ターピネオール (C1018O) (成分T−N
o.5) 6.ピネン (α−40%、β−60%混合物) (C
1016) (成分T−No.6) 7.イソボルニルアセテート (C12202 ) (成
分T−No.7) 8.ゲラニオール (C1018O) (成分T−No.
8) 9.シネオール (C1018O) (成分T−No.
9) 10.α−ピネンオリゴマー (分子量460) (成
分T−No.10) 11.ピネンジペンテンコオリゴマー (分子量約85
0) (成分T−No.ll) 12.α−ピネンフェノールコオリゴマー (分子量約
330) (成分T−No.12) 13.d−リモネンスチレンコオリゴマー (分子量約
1200) (成分T−No.13) アミン系化合物 1.ドデシルアミン (C1225NH2 ) (成分A−
No.1) 2.オレイルアミン (C1835NH2 ) (成分A−
No.2) 3.ステアリルアミン(C1837NH2 ) (成分A−
No.3) 4.ジエタノールアミン(C2 4 OH)2 NH (成
分A−No.4) 5.ポリオキシエチレンドデシルアミンHLB14.0
(成分A−No.5) 6.ポリオキシエチレンステアリルアミンHLB4.0
(成分A−No.6) 7.塩化べンザルコニウム〔(CH3 2 12256
5 CH2 N〕C1(成分A−No.7) 保留剤成分化合物 1.安息香酸メチル (C8 8 2 ) (成分F−N
o.1) 2.安息香酸べンジル (C14122 ) (成分F−
No.2) 3.フタル酸ジブチル (C16224 ) (成分F−
No.3) 4.ジフェニルエーテル (C1210O) (成分F−
No.4) 5.ジベンジルエーテル (C1414O) (成分F−
No.5) 6.ジエチレングリコールモノブチルエーテル (C8
183 ) (成分F−No.6) 7.ステアリルアルコール (C1838O) (成分F
−No7) 8.ジフェニル (C1210) (成分F−No.8) 9.α−メチルナフタレン (C1110) (成分F−
No.9) 10.べンジルアルコール (C7 8 O) (成分F
−No. 10)
【0046】
【作用】人の食品香辛料中の嗅覚性忌避成分あるいは味
覚性忌避成分として、トウガラシ及びその成分のカプサ
イシン類、粉ワサビ、カラシ油及びその成分中イソチオ
シアネート類のマイクロカプセル化した成分と、人畜に
低毒性の天然由来の強力忌避成分としてのテルペノイド
の特定成分を、更に、賦香矯香機能を有する特定有機ア
ミン化合物、また、それ自身が有害動物嫌忌避機能と界
面活性機能を有するポリオキシアルキレンアルキルアミ
ン、第4級アンモニウム塩両性活性剤及びこれ等の揮発
速度を律速する保留剤を用いることにより強力な有害動
物類の忌避組成物を得ることができる。
【0047】
【実施例】
実施例1.本発明を粉剤として調製した例を示す。
【0048】パーライト微粉(平均粒径46μm)40
部に表1の成分配合液10部を吸油させ、50部のカオ
リン微粉(平均粒径40μm)を混合して忌避粉剤を得
た。
【0049】
【表1】 本剤は犬、猫、ネズミ、ゴキブリ、アリ等の忌避剤とし
て通路に散粉して効果をあげることができる。
【0050】実施例2.本発明を乳剤として調製した例
を示す。
【0051】表2の成分配合液92部にポリオキシエチ
レン(n=20)ノニルフェニルエーテル5.6部、ド
デシルベンゼンスルホン酸カルシウム2.4部を混合溶
解して、忌避乳剤を得る。
【0052】
【表2】 本剤は水にて一定希釈倍率(2〜10倍)に噴霧,塗布
にて利用できる。
【0053】実施例3.本発明をエアゾール剤として調
製した例を示す。
【0054】表3の成分配合乳剤原液50%の水乳化液
360mlに液化石油ガス90mlを耐圧エアゾール容
器に充填して、忌避エアゾールを得た。
【0055】
【表3】 本剤は家庭用として、犬,猫,ゴキブリ,ネズミ等の忌
避に利用できる。
【0056】実施例4.本発明を忌避テープに適用した
例を示す。
【0057】表4の成分配合液90部にポリメタアクリ
ル50%乳化重合液4部を加えて混合し、これにトリレ
ンジイソシアネート(TDI)6部を加えた液を厚さ1
mm、巾5cmの不織布テープ(木綿30%、ポリエス
テル20%、ナイロン繊維50%)に忌避剤相溶樹脂分
として70%になるように、浸漬塗布後、硬化させて、
忌避テープを得た。犬、猫、イノシシ、イタチ、蛇等の
浸入口に設置して忌避剤として利用できる。
【0058】
【表4】 実施例5.本発明を有害動物忌避塗料に適用した例を示
す。
【0059】表5の成分配合液75部、プロピオン酸ビ
ニル樹脂15部、メチルイソブチルケトン10部を混合
溶解して、有害動物忌避塗料を得た。
【0060】
【表5】 本剤は電線、プロパンガス管、地下ケーブルに塗布して
ネズミ、アリ、ゴキブリ等の浸入を防止することができ
る。また、漁網防汚塗料として利用できる。
【0061】実施例6.本発明を忌避電線に適用した例
を示す。
【0062】表6の成分配合液15部、塩素化ポリエチ
レン85部の含浸物を1mmφ5Kvの架橋ポリエチレ
ン絶縁ケーブル上に0.2mmの厚さで押し出し被覆し
て、有害動物忌避電線を得た。
【0063】
【表6】 本品処理電線はネズミ、アリ、蜂等の咬害を防止できる
電線、コンピューター配線等に利用できる。
【0064】実施例7.本発明を兎忌避剤に適用した例
を示す。
【0065】表7の配合成分液40部を約50℃に加温
し、温水60部に攪拌混合乳化させ、兎忌避剤を得る。
本品は、ひのき幼木の樹脂に塗布して、兎の食害を防止
し得た。
【0066】
【表7】 実施例8.本発明を粘着忌避剤、鳩、ネズミ、イノシシ
等の忌避剤に適用し、粘着忌避水性乳濁剤とした例を示
す。
【0067】表8の配合成分液30部を水70部に攪拌
しながら加え粘着忌避水性乳濁剤を得た。
【0068】
【表8】 以上の実施例に示した組成物を以下の試験に適用した
が、犬、猫、ネズミ、ハト等の有害動物に対する忌避作
用を有する。
【0069】試験例1 猫に適用した例を示す。
【0070】直径25cm、高さ7cmの円形ポリ容器
5個それぞれに市販のキャットフード(マグロ肉ボイル
粗砕品)100gずつを入れ、このうち4個に実施例1
の試料(試料No.1〜4)を各8g宛均一に撤いた。
残り1個は対照とし、試料のかわりにパーライト、カオ
リン微粉8gを撤いた。
【0071】これら5個を約2m3 の金網製ケージに入
れ、これにバーミューズ系猫(雑種)2匹(生後2才と
4才)を1日間絶食させたものを入れた。
【0072】経日的にキャットフードの重量を量り、残
存率により忌避効果を判定した。尚、対照無処理区は3
日毎にキャットフード100gを追加して比較した。結
果を表9に示す。
【0073】
【表9】 試験例2 ネズミ(ラット)に適用した例を示す。
【0074】生後5週以降のラット2頭を飼育用プラス
チックケージ(フタはステンレス製)に入れ、実施例
2、3及び5の試料(試料No.5〜10及びNo.1
4〜16)を電線(直径7mm×長さ10cm、固定部
分1cm)に塗布したものをケージのフタの部分より中
にさし入れて固定し、ラットによる電線のかじりによっ
て忌避活性を調べた。塗布量は忌避成分が何れも約25
g/m2 の割合になるように塗布した。結果を表10に
示す。
【0075】
【表10】 実験例3 本発明をネズミ(マウス)に適用した。
【0076】生後5週以降のマウス2頭を試験例2と同
様に飼育用ケージに入れ、実施例2、3及び5の試料
(試料No.5〜10及びNo.14〜16)をダンボ
ール紙片(2.5cm×3.5cm)にそれぞれ忌避成
分が約25g/m2 の割合になるよう塗布したものをケ
ージのフタの部分より中にさし入れて固定し、マウスに
よるダンボール紙片のかじりの程度によって忌避活性を
調べた。結果を表11に示す。
【0077】
【表11】 試験例4 おなじく、本発明をネズミ(ラット)に適用した例を示
すもので、実施例6の忌避電線(試料No.17及び1
8)を用いて試験例2と同様に供試し、ラットによる電
線のかじりの程度によって忌避活性を調べた。結果を表
12に示す。
【0078】
【表12】 試験例5 本発明をゴキブリに適用した例を示す。直径1m、高さ
30cmの円形のプラスチック容器に2cmの長さに切
った稲わらを敷き、試験容器とした。これにチャバネゴ
キブリの雌雄成虫及び幼虫各30頭を放虫した。
【0079】一方、10cm×12cmの長方形のろ紙
4枚を準備し、このうち3枚のそれぞれの中央部に実施
例3の試料(試料No.8〜10のエアゾール)の各々
を1秒間噴霧し、風乾後3つの山ができるように折って
シェルターとした。残りの1枚はそのまま同様に折り、
無処理区シェルターとした。
【0080】これら4つのシェルターを上記試験容器に
適当に離して入れ、シェルターに集まっている個体数を
経時的に計数した。結果を表13に示す。
【0081】以上の試験例によって、本発明の忌避組成
物の忌避効果がきわめて顕著であることがわかる。
【0082】
【表13】
【0083】
【発明の効果】本発明の忌避組成物によって以下の効果
を奏することができる。
【0084】(1)その使用に際して、人畜に有害とな
らず、相当範囲の有害動物に対して有効に作用する。
【0085】(2)犬、猫、ネズミ、ゴキブリ、アリ等
有害不快動物の嗅覚による忌避剤として種々の型で利用
できる。
【0086】(3)漁網防汚塗料として利用できる。
【0087】(4)トウガラシ、ワサビ等の天然合成成
分、森林浴中のフィトンチッド等天然テルペイド剤との
併用で広範囲有害不快動物の忌避剤として利用できる。
【0088】(5)所謂香料保留剤としての低蒸気圧高
沸点の無害成分を併用することにより、揮散消失の防止
をはかる長期間残効忌避機能をもつ広範囲の型に変え利
用できる技術を与えるものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】ヘプチルアミン (C7 15NH
2 115.2 155℃) オクチルアミン (C8 17NH2 12
9.2 177℃) ノニルアミン (C9 19NH2 14
3.2 202℃) デシルアミン (C1021NH2 15
7.3 217℃) ウンデシルアミン (C1123NH2 17
1.3 240℃) ドデシルアミン (C1225NH2 18
5.3 248℃) トリデシルアミン (C1327NH2 19
9.4 265℃) テトラデシルアミン (C1429NH2 21
3.4 291℃) ヘキサデシルアミン (C1633NH2 21
4.5 330℃) オクタデシルアミン (C1837NH2 26
9.5 349℃) オレイルアミン (C1835NH2 26
7.5 330℃) モノエタノールアミン (NH2 2 4 OH 6
1.1 170℃) イソプロパノールアミン (NH2 3 6 OH 7
5.1 160℃) パラクロルアニリン (C6 4 ClNH2
27.6 232℃) 3,4−ジクロルアニリン(C6 3 Cl2 NH2
162 272℃) 2,5−ジクロルアニリン(C6 3 Cl2 NH2
162 251℃) べンジルアミン (C6 5 CH2 NH2
107.2 185℃) α−ナフチルアミン (C107 NH2 14
3.2 299℃) β−ナフチルアミン (C107 NH2 14
3.2 299℃) ピペラジノエチレンアミン(NHC4 8 NC2 4
2 129.2222℃) トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン((CH2
H)3CNH2 121.1 219℃) または、第2級アミンのうち対称型として、下記のもの
が挙げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 37/18 A 43/40 101 Z 43/50 Z 47/46 65/00 A (72)発明者 結城 太郎 埼玉県与野市上落合1090

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロカプセル化された忌避性味覚、
    嗅覚成分と特定テルペノイド系忌避成分および/または
    特定アミン系忌避成分、および、これらの忌避機能成分
    の揮発速度を調節する保留剤との混合物よりなる有害動
    物忌避組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、マイクロカプ
    セル化された忌避性味覚、嗅覚成分がトウガラシ抽出成
    分、 または、下記一般式 【化1】 (式中Rは炭素数4〜12のアルキル基、アルケニル基
    又はアルキニル基を表わす。)によって表わされる合成
    カプサイシン類、 または、天然ワサビ、芥子油または合成アリルイソチオ
    シアネートまたはイソブチルイソチオシアネートである
    有害動物忌避組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1において特定テルペノイド系忌
    避成分が、ミルセン、アロオシメン、シトラール、リナ
    ロール、テルピネン、リモネン、ジペンテン、ピネン、
    ターピネオール、アネトール、ノポール、カンフェン、
    ノピルアセテート、ゲラニオール、イソボルニルアセテ
    ートより選ばれたテルペンモノマー及びこれ等の低重合
    物又は低共重合物、または、これ等のテルペンモノマー
    とフェノール系、スチレン系、ビニル系、マレイン酸系
    モノマーとの平均分子量3000以下の低共重合物との
    併用よりなる有害動物忌避組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1において特定アミン系忌避成分
    が、一般式 【化2】 (式中、R1 及びR2 は水素又は、炭素数1〜3又は、
    8〜18のアルキル基、炭素数1〜3のアルカノール
    基、ハロアリール基、べンジル基、ナフチル基、ポリ
    (n=4〜24)オキシエチレン基、アルキルアミノポ
    リ(n=4〜24)オキシエチレン基、R3 は炭素数1
    〜3あるいは、8〜18のアルキル基、アルキルカルボ
    キシル基、ヒドロキシアルキレン基及びピラジノエチレ
    ン基を表す。)で表わされる760mmHg.下沸点1
    50℃以上のアルキルアミン、または、これ等の有機無
    機酸付加物、 または、一般式 【化3】 (式中、R1 及びR2 は炭素数4〜18のアルキル基、
    べンジル基、アルキルフェニルジエトキシ基、Xはハロ
    ゲンを表す。)で表わされる第4級アルキルアリールア
    ミン、 または、一般式 【化4】 (式中、R1 は水素又は炭素数1〜3のアルキル基、R
    2 は炭素数8〜18のアルキル基、Xはハロゲンを表わ
    す。)で表わされるピリジニウム、 または、一般式 【化5】 (式中、R1 は炭素数12〜18のアルキル基、R2
    炭素数1〜4又は、8〜24のアルキル基を表わす。)
    で表わされるイミダゾール塩、 または、カルボキシベタイン型、または、アミノカルボ
    ン酸塩型の両性界面活性剤の中の何れよりなる有害動物
    忌避組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1の記載において、保留剤が酢
    酸、安息香酸、フタル酸のアルキルエステル及びアリー
    ルエステル、エーテル系としてジフェニルエーテル、ジ
    ベンジルエーテル、フェノキシエタノール、ジエチレン
    グリコールジブチルエーテル及びトリエチレングリコー
    ルモノエチルエーテル、アルコールとしてべンジルアル
    コール、メチルベンジルアルコール、デカノール、オレ
    イルアルコール及びステアリルアルコール、炭化水素と
    してジフェニル及びアルキルナフタレンの中の何れから
    なる有害動物忌避組成物。
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