JPH0762499A - 油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼 - Google Patents
油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼Info
- Publication number
- JPH0762499A JPH0762499A JP21167493A JP21167493A JPH0762499A JP H0762499 A JPH0762499 A JP H0762499A JP 21167493 A JP21167493 A JP 21167493A JP 21167493 A JP21167493 A JP 21167493A JP H0762499 A JPH0762499 A JP H0762499A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- stainless steel
- oil well
- martensitic stainless
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼におい
て、CO2 、H2 S、Cl- を含む厳しい腐食環境下で
あって温度が100 〜150 ℃となる環境下での耐全面腐食
性および耐SCC性が改善され、機械的強度も十分に確
保されるとともに、高い熱間加工性をも備えたものを提
供する。 【構成】本発明の油井管用マルテンサイト系ステンレス
鋼は、C:0.02〜0.05重量%、Si:0.50重量%以下、
Mn:0.30〜1.20重量%、P:0.025 重量%以下、S:
0.005 重量%以下、Cr:12.0〜14.0重量%、Ni:3.
0 〜5.0 重量%、Mo:0.5 〜1.5 重量%、Al:0.01
〜0.05重量%、N:0.03〜0.08重量%、O:0.005 重量
%以下、B:0.0005〜0.0100重量%を含有し、残部がF
eおよび不可避的不純物よりなる。
て、CO2 、H2 S、Cl- を含む厳しい腐食環境下で
あって温度が100 〜150 ℃となる環境下での耐全面腐食
性および耐SCC性が改善され、機械的強度も十分に確
保されるとともに、高い熱間加工性をも備えたものを提
供する。 【構成】本発明の油井管用マルテンサイト系ステンレス
鋼は、C:0.02〜0.05重量%、Si:0.50重量%以下、
Mn:0.30〜1.20重量%、P:0.025 重量%以下、S:
0.005 重量%以下、Cr:12.0〜14.0重量%、Ni:3.
0 〜5.0 重量%、Mo:0.5 〜1.5 重量%、Al:0.01
〜0.05重量%、N:0.03〜0.08重量%、O:0.005 重量
%以下、B:0.0005〜0.0100重量%を含有し、残部がF
eおよび不可避的不純物よりなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原油あるいは天然ガス
の油井、ガス井に使用される油井管用の鋼材に関し、特
に炭酸ガス(CO2)、硫化水素(H2 S)、塩素イオン
(Cl- ) などを含む極めて厳しい腐食環境の油井、ガ
ス井で使用するに適した、耐全面腐食性と硫化物存在下
での耐応力腐食割れ(Stress Corrosion Crack,「SC
C」と略称される。)性とに優れ、熱間加工性にも優れ
た油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼に関する。
の油井、ガス井に使用される油井管用の鋼材に関し、特
に炭酸ガス(CO2)、硫化水素(H2 S)、塩素イオン
(Cl- ) などを含む極めて厳しい腐食環境の油井、ガ
ス井で使用するに適した、耐全面腐食性と硫化物存在下
での耐応力腐食割れ(Stress Corrosion Crack,「SC
C」と略称される。)性とに優れ、熱間加工性にも優れ
た油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】近年に至り、原油価格の高騰や近い将来
に予想される石油資源の枯渇化に対応して、従来は開発
がなされなかったような深層油田や、開発が一旦は放棄
されていたサワーガス田等に対する開発が世界的規模で
盛んになっている。このような油田やガス田は一般に深
度が極めて深く、その雰囲気はCO2 、H2 S、Cl-
等を含む厳しい腐食環境となっている。したがって、こ
のような油田やガス田の採掘に使用される油井管として
は、高強度でしかも耐全面腐食性と耐SCC性を兼ね備
えた材質が要求される。
に予想される石油資源の枯渇化に対応して、従来は開発
がなされなかったような深層油田や、開発が一旦は放棄
されていたサワーガス田等に対する開発が世界的規模で
盛んになっている。このような油田やガス田は一般に深
度が極めて深く、その雰囲気はCO2 、H2 S、Cl-
等を含む厳しい腐食環境となっている。したがって、こ
のような油田やガス田の採掘に使用される油井管として
は、高強度でしかも耐全面腐食性と耐SCC性を兼ね備
えた材質が要求される。
【0003】このような苛酷な腐食環境下においては、
温度が100 ℃以下の比較的低温の環境下では13Crマル
テンサイト系ステンレス鋼を、それ以上の高温の環境下
では22Cr二相ステンレス鋼を使用することが一般的で
あったが、多くの油井は100〜150 ℃の温度環境下にあ
るため、この程度の温度環境下で高価な22Cr二相ステ
ンレス鋼を使用することは過剰防食であり、経済的でな
いという問題点があった。
温度が100 ℃以下の比較的低温の環境下では13Crマル
テンサイト系ステンレス鋼を、それ以上の高温の環境下
では22Cr二相ステンレス鋼を使用することが一般的で
あったが、多くの油井は100〜150 ℃の温度環境下にあ
るため、この程度の温度環境下で高価な22Cr二相ステ
ンレス鋼を使用することは過剰防食であり、経済的でな
いという問題点があった。
【0004】そこで、腐食性が高く温度が100 〜150 ℃
である油井環境に適した、22Cr二相ステンレス鋼に代
わり得る安価で機械的強度も高い油井管用のステンレス
鋼として、本発明者等は、Cの含有割合を従来より著し
く低減した13Cr鋼にNi、Mo、Nを添加し、さらに
Si、Al、Oの含有割合を低減した油井管用マルテン
サイト系ステンレス鋼を提案した(特開平4−2246
56号公報参照)。
である油井環境に適した、22Cr二相ステンレス鋼に代
わり得る安価で機械的強度も高い油井管用のステンレス
鋼として、本発明者等は、Cの含有割合を従来より著し
く低減した13Cr鋼にNi、Mo、Nを添加し、さらに
Si、Al、Oの含有割合を低減した油井管用マルテン
サイト系ステンレス鋼を提案した(特開平4−2246
56号公報参照)。
【0005】このような油井管用マルテンサイト系ステ
ンレス鋼によれば、CO2 、H2 S、Cl- を含む厳し
い腐食環境下であって温度が100 〜150 ℃となる環境下
での耐全面腐食性および耐SCC性が改善され、機械的
強度も十分に確保される。
ンレス鋼によれば、CO2 、H2 S、Cl- を含む厳し
い腐食環境下であって温度が100 〜150 ℃となる環境下
での耐全面腐食性および耐SCC性が改善され、機械的
強度も十分に確保される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記油
井管用マルテンサイト系ステンレス鋼には、熱間加工性
の面で改善の余地があった。本発明は、このような事情
を背景としてなされたものであり、CO2 、H2 S、C
l- を含む厳しい腐食環境下であって温度が100 〜150
℃となる環境下での耐全面腐食性および耐SCC性が改
善され、機械的強度も十分に確保されるとともに、高い
熱間加工性をも備えた油井管用マルテンサイト系ステン
レス鋼を提供することを目的とする。
井管用マルテンサイト系ステンレス鋼には、熱間加工性
の面で改善の余地があった。本発明は、このような事情
を背景としてなされたものであり、CO2 、H2 S、C
l- を含む厳しい腐食環境下であって温度が100 〜150
℃となる環境下での耐全面腐食性および耐SCC性が改
善され、機械的強度も十分に確保されるとともに、高い
熱間加工性をも備えた油井管用マルテンサイト系ステン
レス鋼を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、C:0.02〜0.05重量%、Si:0.50重量
%以下、Mn:0.30〜1.20重量%、P:0.025 重量%以
下、S:0.005 重量%以下、Cr:12.0〜14.0重量%、
Ni:3.0 〜5.0 重量%、Mo:0.5 〜1.5 重量%、A
l:0.01 〜0.05重量%、N:0.03〜0.08重量%、O:0.
005 重量%以下、B:0.0005〜0.0100重量%を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物よりなることを特徴と
する油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼を提供す
る。
に、本発明は、C:0.02〜0.05重量%、Si:0.50重量
%以下、Mn:0.30〜1.20重量%、P:0.025 重量%以
下、S:0.005 重量%以下、Cr:12.0〜14.0重量%、
Ni:3.0 〜5.0 重量%、Mo:0.5 〜1.5 重量%、A
l:0.01 〜0.05重量%、N:0.03〜0.08重量%、O:0.
005 重量%以下、B:0.0005〜0.0100重量%を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物よりなることを特徴と
する油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼を提供す
る。
【0008】
【作用】本発明の油井管用マルテンサイト系ステンレス
鋼においては、Cの含有割合を従来より著しく低減した
13Cr鋼にNi、Mo、Nを添加し、さらにSi、A
l、Oの含有割合を低減するとともに、Bを0.0005〜0.
0100重量%の範囲で含有することにより、CO2 、H2
S、Cl- を含む厳しい腐食環境下であって温度が100
〜150 ℃となる環境下での耐全面腐食性および耐SCC
性を損なうことなく、機械的強度も確保しながら、しか
も熱間加工性を十分に高くすることが可能となる。
鋼においては、Cの含有割合を従来より著しく低減した
13Cr鋼にNi、Mo、Nを添加し、さらにSi、A
l、Oの含有割合を低減するとともに、Bを0.0005〜0.
0100重量%の範囲で含有することにより、CO2 、H2
S、Cl- を含む厳しい腐食環境下であって温度が100
〜150 ℃となる環境下での耐全面腐食性および耐SCC
性を損なうことなく、機械的強度も確保しながら、しか
も熱間加工性を十分に高くすることが可能となる。
【0009】各成分の含有割合についての限定理由を以
下に述べる。 <C:0.02〜0.05重量%>Cはマルテンサイト系ステン
レス鋼の機械的強度を決める重要な元素であるが、後述
のNiの添加によってAc1 点が下がりC固溶量が減少
するため、焼戻し時に鋭敏化が起こりやすくなる。鋭敏
化を起こさせないためには、Cの含有割合を0.05重量%
以下にする必要がある。また、Cの含有割合を0.02重量
%未満とするには、特別な脱ガス処理が必要となるため
製造コストが著しく上昇する。
下に述べる。 <C:0.02〜0.05重量%>Cはマルテンサイト系ステン
レス鋼の機械的強度を決める重要な元素であるが、後述
のNiの添加によってAc1 点が下がりC固溶量が減少
するため、焼戻し時に鋭敏化が起こりやすくなる。鋭敏
化を起こさせないためには、Cの含有割合を0.05重量%
以下にする必要がある。また、Cの含有割合を0.02重量
%未満とするには、特別な脱ガス処理が必要となるため
製造コストが著しく上昇する。
【0010】なお、本発明では、後述するように、Cの
含有割合を低減したことによる機械的強度の低下を、主
にNiの添加によって補うこととした。 <Si:0.50重量%以下>Siは通常の製鋼過程におけ
る脱酸剤として必要な元素であるが、0.50重量%を越え
て含有するとδフェライトの発生を招き、耐食性および
熱間加工性が劣化する。
含有割合を低減したことによる機械的強度の低下を、主
にNiの添加によって補うこととした。 <Si:0.50重量%以下>Siは通常の製鋼過程におけ
る脱酸剤として必要な元素であるが、0.50重量%を越え
て含有するとδフェライトの発生を招き、耐食性および
熱間加工性が劣化する。
【0011】<Mn:0.30〜1.20重量%>Mnは、油井
管用マルテンサイト系ステンレス鋼として必要な機械的
強度を確保するために、0.30重量%以上含有することが
必要であるが、1.20重量%を超えて含有すると靱性に悪
影響を及ぼす。 <P:0.025 重量%以下>Pは耐全面腐食性や耐SCC
性を劣化させる元素であり、その含有量はできるだけ少
ないことが望ましい。工業的に比較的安価に製造可能
で、耐全面腐食性や耐SCC性の劣化が前述の油井環境
下で十分に抑制される範囲として、0.025 重量%以下に
した。
管用マルテンサイト系ステンレス鋼として必要な機械的
強度を確保するために、0.30重量%以上含有することが
必要であるが、1.20重量%を超えて含有すると靱性に悪
影響を及ぼす。 <P:0.025 重量%以下>Pは耐全面腐食性や耐SCC
性を劣化させる元素であり、その含有量はできるだけ少
ないことが望ましい。工業的に比較的安価に製造可能
で、耐全面腐食性や耐SCC性の劣化が前述の油井環境
下で十分に抑制される範囲として、0.025 重量%以下に
した。
【0012】<S:0.005 重量%以下>Sは熱間加工性
を著しく劣化させる元素であり、その含有量はできるだ
け少ないことが望ましい。その限界値としてSの含有割
合が0.005 重量%を超えると、通常の工程でのパイプ製
造が困難となる。 <Cr:12.0〜14.0重量%>Crはステンレス鋼の耐食
性を保持するための主要な元素であり、耐食性の観点か
らは含有割合を12.0重量%以上とする必要があるが、含
有割合が14.0重量%を超えるとδフェライトの発生を招
き熱間加工性が劣化する。
を著しく劣化させる元素であり、その含有量はできるだ
け少ないことが望ましい。その限界値としてSの含有割
合が0.005 重量%を超えると、通常の工程でのパイプ製
造が困難となる。 <Cr:12.0〜14.0重量%>Crはステンレス鋼の耐食
性を保持するための主要な元素であり、耐食性の観点か
らは含有割合を12.0重量%以上とする必要があるが、含
有割合が14.0重量%を超えるとδフェライトの発生を招
き熱間加工性が劣化する。
【0013】<Ni:3.0 〜5.0 重量%>Niは耐食性
のうち特にCO2 による全面腐食に対して抵抗性を与え
るとともに、Cの含有割合を低減した13Cr鋼の機械的
強度を上昇させるために添加されるが、3.0 重量%未満
ではその効果は認められず、5.0 重量%を超えるとマル
テンサイト組織の安定性を損なう。
のうち特にCO2 による全面腐食に対して抵抗性を与え
るとともに、Cの含有割合を低減した13Cr鋼の機械的
強度を上昇させるために添加されるが、3.0 重量%未満
ではその効果は認められず、5.0 重量%を超えるとマル
テンサイト組織の安定性を損なう。
【0014】<Mo:0.5 〜1.5 重量%>Moは耐食性
のうち特にCl- による孔食に対して抵抗性を与える元
素であるが、0.5 重量%未満ではその効果は認められ
ず、1.5 重量%を超えるとδフェライトの発生を招いて
孔食以外の耐食性及び熱間加工性が劣化する。 <Al:0.01 〜0.05重量%>Alは強力な脱酸作用を有
する元素であるが、0.01重量%未満ではその効果が十分
ではなく、0.05重量%を越えると靱性に悪影響を及ぼ
す。
のうち特にCl- による孔食に対して抵抗性を与える元
素であるが、0.5 重量%未満ではその効果は認められ
ず、1.5 重量%を超えるとδフェライトの発生を招いて
孔食以外の耐食性及び熱間加工性が劣化する。 <Al:0.01 〜0.05重量%>Alは強力な脱酸作用を有
する元素であるが、0.01重量%未満ではその効果が十分
ではなく、0.05重量%を越えると靱性に悪影響を及ぼ
す。
【0015】<N:0.03〜0.08重量%>Nは耐食性、耐
SCC性を著しく向上させる元素であるが、0.03重量%
未満ではその効果が十分ではなく、0.08重量%を超える
と種々の窒化物を形成して靱性を劣化させる。 <O:0.005 重量%以下>Oを0.005 重量%を超えるほ
ど多く含有すると、各種酸化物が形成されて、熱間加工
性、耐全面腐食性、耐SCC性、および靱性が著しく劣
化する。
SCC性を著しく向上させる元素であるが、0.03重量%
未満ではその効果が十分ではなく、0.08重量%を超える
と種々の窒化物を形成して靱性を劣化させる。 <O:0.005 重量%以下>Oを0.005 重量%を超えるほ
ど多く含有すると、各種酸化物が形成されて、熱間加工
性、耐全面腐食性、耐SCC性、および靱性が著しく劣
化する。
【0016】<B:0.0005〜0.0100重量%>Bは粒界を
強化する作用を有する元素であり、Bの添加により変形
時に粒界の延性が増すため熱間加工性が高くなる。ま
た、粒界に沿って進展するマルテンサイト系ステンレス
鋼の応力腐食割れを抑制する効果があるため、Bの添加
により耐SCC性が向上する。これらの効果を発揮させ
るためには0.0005重量%以上の添加が必要であり、0.01
00重量%を超えて添加すると逆に脆化を引き起こすこと
になる。
強化する作用を有する元素であり、Bの添加により変形
時に粒界の延性が増すため熱間加工性が高くなる。ま
た、粒界に沿って進展するマルテンサイト系ステンレス
鋼の応力腐食割れを抑制する効果があるため、Bの添加
により耐SCC性が向上する。これらの効果を発揮させ
るためには0.0005重量%以上の添加が必要であり、0.01
00重量%を超えて添加すると逆に脆化を引き起こすこと
になる。
【0017】なお、この鋼によれば、熱間加工性が十分
に高いため、油井管の製造を通常の製造工程に何ら手を
加えることなく行うことができる。すなわち、例えば、
シームレスパイプあるいは電縫管に成形後、950 〜1050
°Cの温度範囲に加熱して水冷または空冷により冷却
し、その後、油井管として必要な強度を得るべく550 〜
700 °Cの温度範囲で焼戻しを行う。
に高いため、油井管の製造を通常の製造工程に何ら手を
加えることなく行うことができる。すなわち、例えば、
シームレスパイプあるいは電縫管に成形後、950 〜1050
°Cの温度範囲に加熱して水冷または空冷により冷却
し、その後、油井管として必要な強度を得るべく550 〜
700 °Cの温度範囲で焼戻しを行う。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。下
記の表1に示すような、試料記号A〜Oの各化学組成を
有する鋼により、熱間加工性、耐全面腐食性、および耐
SCC性を調べる実験を行った。すなわち、前記各鋼を
厚さ15mmの板状に熱間圧延して得られた熱延鋼板か
ら、平行部直径6mmの丸棒引張試験片Aを採取した。
また、前記厚さ15mmの熱延鋼板に対して焼きならし
および焼戻しを行い、降伏強度が表1に示す値となった
素材から、それぞれ厚さ3mm、幅30mm、長さ40
mmの試験片Bと、厚さ2mm、幅20mm、長さ75
mmの試験片Cを作製した。
記の表1に示すような、試料記号A〜Oの各化学組成を
有する鋼により、熱間加工性、耐全面腐食性、および耐
SCC性を調べる実験を行った。すなわち、前記各鋼を
厚さ15mmの板状に熱間圧延して得られた熱延鋼板か
ら、平行部直径6mmの丸棒引張試験片Aを採取した。
また、前記厚さ15mmの熱延鋼板に対して焼きならし
および焼戻しを行い、降伏強度が表1に示す値となった
素材から、それぞれ厚さ3mm、幅30mm、長さ40
mmの試験片Bと、厚さ2mm、幅20mm、長さ75
mmの試験片Cを作製した。
【0019】熱間加工性については、試験片Aを用い、
その両端を引張試験機のチャックに取り付けて1250
℃の雰囲気下に100秒以上保持した後、雰囲気温度を
10℃/sの速度で1000℃まで下げて、その温度に
10秒間保持した後、高速(100mm/s)で破断す
るまで引張り、これによる丸棒断面の直径減少率を算出
した。この値が60%以上であれば、傾斜圧延法により
シームレス鋼管に加工するために十分な熱間加工性を有
するものと考えることができる。
その両端を引張試験機のチャックに取り付けて1250
℃の雰囲気下に100秒以上保持した後、雰囲気温度を
10℃/sの速度で1000℃まで下げて、その温度に
10秒間保持した後、高速(100mm/s)で破断す
るまで引張り、これによる丸棒断面の直径減少率を算出
した。この値が60%以上であれば、傾斜圧延法により
シームレス鋼管に加工するために十分な熱間加工性を有
するものと考えることができる。
【0020】耐全面腐食性については、試験片Bを、N
aCl濃度20重量%、CO2 圧力30気圧、温度15
0℃の雰囲気下に1週間放置し、その重量減少量から腐
食速度を算出した。この値が小さいほど耐全面腐食性が
高く、0.050g/m2h以下であれば前述の油井環境に
耐えられるものと考えることができる。耐SCC性につ
いては、図1に示すように、試験片Cを曲げ治具Gによ
り曲率半径Rが8mmとなるようにU字状に曲げた状態
に保持して、NaCl濃度20重量%、CO2 分圧30
気圧、H2 S分圧:0.007気圧、温度150℃の雰
囲気下に1週間放置し、(a)肉眼観察による割れ発生
の有無と、(b)断面を光学顕微鏡で観察した時の割れ
発生の有無とで評価した。
aCl濃度20重量%、CO2 圧力30気圧、温度15
0℃の雰囲気下に1週間放置し、その重量減少量から腐
食速度を算出した。この値が小さいほど耐全面腐食性が
高く、0.050g/m2h以下であれば前述の油井環境に
耐えられるものと考えることができる。耐SCC性につ
いては、図1に示すように、試験片Cを曲げ治具Gによ
り曲率半径Rが8mmとなるようにU字状に曲げた状態
に保持して、NaCl濃度20重量%、CO2 分圧30
気圧、H2 S分圧:0.007気圧、温度150℃の雰
囲気下に1週間放置し、(a)肉眼観察による割れ発生
の有無と、(b)断面を光学顕微鏡で観察した時の割れ
発生の有無とで評価した。
【0021】各試験の結果を下記の表1に併せて示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から分かるように、本発明の鋼に相当
する試料記号L〜Oの各鋼は、腐食速度が前述の油井環
境に耐え得るための0.050g/m2h以下となり、応力
腐食割れの発生も認められないとともに、直径減少率が
傾斜圧延法によりシームレス鋼管に加工するために十分
な60%以上になっており、降伏強度も100ksi
(kgf/in2 )以上と高いため、前述の腐食性が高
く100〜150℃の温度となる環境下で用いられる油
井管用鋼として、十分な耐全面腐食性、耐SCC性、お
よび熱間加工性を兼ね備えているものである。
する試料記号L〜Oの各鋼は、腐食速度が前述の油井環
境に耐え得るための0.050g/m2h以下となり、応力
腐食割れの発生も認められないとともに、直径減少率が
傾斜圧延法によりシームレス鋼管に加工するために十分
な60%以上になっており、降伏強度も100ksi
(kgf/in2 )以上と高いため、前述の腐食性が高
く100〜150℃の温度となる環境下で用いられる油
井管用鋼として、十分な耐全面腐食性、耐SCC性、お
よび熱間加工性を兼ね備えているものである。
【0024】これに対し、本発明の組成範囲外である試
料記号A〜Kの鋼(比較例鋼)は、以下に述べるよう
に、直径減少率が60%に達していなかったり、腐食速
度が0.050g/m2hより大きかったり、応力腐食割れ
が発生したりしており、耐全面腐食性、耐SCC性、お
よび熱間加工性のすべてを兼ね備えているものはない。
すなわち、A鋼は、Cの含有割合が0.053重量%と
本発明の範囲より大きいために、焼戻し時に鋭敏化が起
こって腐食速度の値が大きくなり、耐全面腐食性に劣る
ものであった。また、Bを含有していないが、SiやS
の含有割合が比較的少ないため直径減少率は60.2%
となった。
料記号A〜Kの鋼(比較例鋼)は、以下に述べるよう
に、直径減少率が60%に達していなかったり、腐食速
度が0.050g/m2hより大きかったり、応力腐食割れ
が発生したりしており、耐全面腐食性、耐SCC性、お
よび熱間加工性のすべてを兼ね備えているものはない。
すなわち、A鋼は、Cの含有割合が0.053重量%と
本発明の範囲より大きいために、焼戻し時に鋭敏化が起
こって腐食速度の値が大きくなり、耐全面腐食性に劣る
ものであった。また、Bを含有していないが、SiやS
の含有割合が比較的少ないため直径減少率は60.2%
となった。
【0025】B鋼は、Crの含有割合が11.5重量%
と本発明の範囲より小さいために、腐食速度の値が大き
く耐全面腐食性に劣るものであった。また、Bを含有し
ていないがCrの含有割合が小さいために、直径減少率
は61.2%となった。C鋼は、Moの含有割合が0.
32重量%と本発明の範囲より小さいために、腐食速度
の値が大きく耐全面腐食性に劣るものであった。また、
Bを含有せずNの含有割合も小さいため、顕微鏡観察と
肉眼観察の両方で応力腐食割れが認められ耐SCC性が
十分でないものであった。さらに、Bを含有していない
がSやMnの含有割合が小さいために、直径減少率は6
3.9%となった。
と本発明の範囲より小さいために、腐食速度の値が大き
く耐全面腐食性に劣るものであった。また、Bを含有し
ていないがCrの含有割合が小さいために、直径減少率
は61.2%となった。C鋼は、Moの含有割合が0.
32重量%と本発明の範囲より小さいために、腐食速度
の値が大きく耐全面腐食性に劣るものであった。また、
Bを含有せずNの含有割合も小さいため、顕微鏡観察と
肉眼観察の両方で応力腐食割れが認められ耐SCC性が
十分でないものであった。さらに、Bを含有していない
がSやMnの含有割合が小さいために、直径減少率は6
3.9%となった。
【0026】D鋼は、Siの含有割合が0.80重量%
と本発明の範囲より大きいとともにBを含有していない
ために、腐食速度の値が大きく耐全面腐食性に劣り、直
径減少率も60%に達せず熱間加工性が十分でないもの
となった。E鋼は、Sの含有割合が0.006重量%と
本発明の範囲より大きいとともにBを含有していないた
めに、直径減少率が60%に達せず熱間加工性が十分で
ないとともに、顕微鏡観察により応力腐食割れが認めら
れ耐SCC性が十分でないものであった。
と本発明の範囲より大きいとともにBを含有していない
ために、腐食速度の値が大きく耐全面腐食性に劣り、直
径減少率も60%に達せず熱間加工性が十分でないもの
となった。E鋼は、Sの含有割合が0.006重量%と
本発明の範囲より大きいとともにBを含有していないた
めに、直径減少率が60%に達せず熱間加工性が十分で
ないとともに、顕微鏡観察により応力腐食割れが認めら
れ耐SCC性が十分でないものであった。
【0027】F鋼は、Alの含有割合が0.057重量
%と本発明の範囲より大きいために降伏強度が94.8
ksiと小さく機械的強度に劣るものとなった。また、
顕微鏡観察により応力腐食割れが認められ耐SCC性が
十分でないとともに、腐食速度の値が大きく耐全面腐食
性に劣るものであった。さらに、Bを含有していないた
めに、直径減少率が60%に達せず熱間加工性も十分で
ないものとなった。
%と本発明の範囲より大きいために降伏強度が94.8
ksiと小さく機械的強度に劣るものとなった。また、
顕微鏡観察により応力腐食割れが認められ耐SCC性が
十分でないとともに、腐食速度の値が大きく耐全面腐食
性に劣るものであった。さらに、Bを含有していないた
めに、直径減少率が60%に達せず熱間加工性も十分で
ないものとなった。
【0028】G鋼は、Oの含有割合が0.006重量%
と本発明の範囲より大きいために、腐食速度の値が大き
く耐全面腐食性に劣るとともに、Bを含有していないた
めに、直径減少率が60%に達せず熱間加工性も十分で
ないものとなった。H〜I鋼は、C〜Oまでの含有割合
は本発明の範囲に入っているが、Bを含有していないた
めに、直径減少率が60%に達せず熱間加工性が十分で
ないものとなった。
と本発明の範囲より大きいために、腐食速度の値が大き
く耐全面腐食性に劣るとともに、Bを含有していないた
めに、直径減少率が60%に達せず熱間加工性も十分で
ないものとなった。H〜I鋼は、C〜Oまでの含有割合
は本発明の範囲に入っているが、Bを含有していないた
めに、直径減少率が60%に達せず熱間加工性が十分で
ないものとなった。
【0029】J鋼は、Bの含有量が0.0004重量%
と本発明の範囲より小さいため、直径減少率が60%に
達せず、熱間加工性を向上させるBの効果が発揮されて
いない。K鋼は、Bの含有量が0.0118重量%と本
発明の範囲より大きいため、顕微鏡観察により応力腐食
割れが認められ耐SCC性が十分でないものであった。
また、直径減少率が60%に達せず熱間加工性も十分で
ないものとなった。
と本発明の範囲より小さいため、直径減少率が60%に
達せず、熱間加工性を向上させるBの効果が発揮されて
いない。K鋼は、Bの含有量が0.0118重量%と本
発明の範囲より大きいため、顕微鏡観察により応力腐食
割れが認められ耐SCC性が十分でないものであった。
また、直径減少率が60%に達せず熱間加工性も十分で
ないものとなった。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の油井管用マ
ルテンサイト系ステンレス鋼は、Cの含有割合を従来よ
り著しく低減した13Cr鋼にNi、Mo、Nを添加し、
S、Si、Al、Oの含有割合を低減するとともに、B
を0.0005〜0.0100重量%の範囲で含有することにより、
CO2 、H2 S、Cl- を含む厳しい腐食環境下であっ
て温度が100 〜150 ℃となる環境下での耐全面腐食性お
よび耐SCC性を損なうことなく、機械的強度も確保し
ながら、熱間加工性を十分に高くすることが可能とな
る。すなわち、本発明の鋼は、油井管用として、前述の
ような苛酷な環境下で使用可能な特性と、製造時の加工
し易さとを兼ね備えているものである。
ルテンサイト系ステンレス鋼は、Cの含有割合を従来よ
り著しく低減した13Cr鋼にNi、Mo、Nを添加し、
S、Si、Al、Oの含有割合を低減するとともに、B
を0.0005〜0.0100重量%の範囲で含有することにより、
CO2 、H2 S、Cl- を含む厳しい腐食環境下であっ
て温度が100 〜150 ℃となる環境下での耐全面腐食性お
よび耐SCC性を損なうことなく、機械的強度も確保し
ながら、熱間加工性を十分に高くすることが可能とな
る。すなわち、本発明の鋼は、油井管用として、前述の
ような苛酷な環境下で使用可能な特性と、製造時の加工
し易さとを兼ね備えているものである。
【図1】本発明の実施例における耐SCC性を調べるた
めの試験方法(試験片への応力付与状態)を示す正面図
である。
めの試験方法(試験片への応力付与状態)を示す正面図
である。
C 試験片 G 曲げ治具
Claims (1)
- 【請求項1】 C:0.02〜0.05重量%、Si:0.50重量
%以下、Mn:0.30〜1.20重量%、P:0.025 重量%以
下、S:0.005 重量%以下、Cr:12.0〜14.0重量%、
Ni:3.0 〜5.0 重量%、Mo:0.5 〜1.5 重量%、A
l:0.01 〜0.05重量%、N:0.03〜0.08重量%、O:0.
005 重量%以下、B:0.0005〜0.0100重量%を含有し、
残部がFeおよび不可避的不純物よりなることを特徴と
する油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21167493A JPH0762499A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21167493A JPH0762499A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0762499A true JPH0762499A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16609720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21167493A Pending JPH0762499A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | 油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0762499A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996038597A1 (en) * | 1995-05-31 | 1996-12-05 | Dalmine S.P.A. | Martensitic stainless steel having high mechanical strength and corrosion resistance and relative manufactured articles |
JPH10130787A (ja) * | 1996-10-29 | 1998-05-19 | Kawasaki Steel Corp | 耐応力腐食割れ性および高温引張り特性に優れた油井管用高強度マルテンサイト系ステンレス鋼 |
JP2000313942A (ja) * | 1999-04-27 | 2000-11-14 | Nippon Steel Corp | 表面品質に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管 |
JP2000313941A (ja) * | 1999-04-27 | 2000-11-14 | Nippon Steel Corp | 表面品質に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管 |
CN104451394A (zh) * | 2014-11-25 | 2015-03-25 | 江苏常宝钢管股份有限公司 | CPE机组生产的150ksi以下抗CO2腐蚀油井管及其制造方法 |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP21167493A patent/JPH0762499A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996038597A1 (en) * | 1995-05-31 | 1996-12-05 | Dalmine S.P.A. | Martensitic stainless steel having high mechanical strength and corrosion resistance and relative manufactured articles |
US5944921A (en) * | 1995-05-31 | 1999-08-31 | Dalmine S.P.A. | Martensitic stainless steel having high mechanical strength and corrosion resistance and relative manufactured articles |
CN1079841C (zh) * | 1995-05-31 | 2002-02-27 | 达尔米内股份公司 | 一种超级马氏体不锈钢、及相关制品以及应用该不锈钢制备制品的方法 |
JPH10130787A (ja) * | 1996-10-29 | 1998-05-19 | Kawasaki Steel Corp | 耐応力腐食割れ性および高温引張り特性に優れた油井管用高強度マルテンサイト系ステンレス鋼 |
JP2000313942A (ja) * | 1999-04-27 | 2000-11-14 | Nippon Steel Corp | 表面品質に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管 |
JP2000313941A (ja) * | 1999-04-27 | 2000-11-14 | Nippon Steel Corp | 表面品質に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼継目無鋼管 |
CN104451394A (zh) * | 2014-11-25 | 2015-03-25 | 江苏常宝钢管股份有限公司 | CPE机组生产的150ksi以下抗CO2腐蚀油井管及其制造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN100368579C (zh) | 耐二氧化碳气体腐蚀性及耐硫化物应力腐蚀破裂性优良的高强度马氏体不锈钢 | |
RU2431693C1 (ru) | Бесшовная труба из мартенситной нержавеющей стали для нефтепромыслового трубного оборудования и способ ее производства | |
JP4978073B2 (ja) | 耐食性に優れる油井用高靭性超高強度ステンレス鋼管およびその製造方法 | |
US20200216936A1 (en) | High-strength stainless steel seamless pipe for oil country tubular goods, and method for manufacturing same | |
WO2005017222A1 (ja) | 耐食性に優れた油井用高強度ステンレス鋼管およびその製造方法 | |
WO2018079111A1 (ja) | 油井管用マルテンサイト系ステンレス継目無鋼管およびその製造方法 | |
JP7315097B2 (ja) | 油井用高強度ステンレス継目無鋼管およびその製造方法 | |
WO2005042793A1 (ja) | 耐食性に優れたラインパイプ用高強度ステンレス鋼管およびその製造方法 | |
US20230137295A1 (en) | Stainless steel seamless pipe and method for manufacturing stainless steel seamless pipe | |
WO2019225281A1 (ja) | 油井管用マルテンサイト系ステンレス継目無鋼管およびその製造方法 | |
WO2000070112A1 (fr) | Acier inoxydable martensitique pour tube en acier sans soudure | |
JPH10503809A (ja) | 熱間加工性に優れた耐硫化物応力割れ性を有するマルテンサイト系ステンレス鋼 | |
JP4978070B2 (ja) | 拡管性に優れる油井用ステンレス鋼管 | |
US20240410499A1 (en) | High-strength stainless seamless steel pipe for oil wells and method for producing the same | |
JP4449174B2 (ja) | 油井用高強度マルテンサイト系ステンレス鋼管の製造方法 | |
US12098438B2 (en) | Stainless steel seamless pipe | |
WO2023053743A1 (ja) | 油井用高強度ステンレス継目無鋼管およびその製造方法 | |
WO2019225280A1 (ja) | 油井管用マルテンサイト系ステンレス継目無鋼管およびその製造方法 | |
JPH0375337A (ja) | 高強度かつ耐食性の優れたマルテンサイト系ステンレス鋼 | |
JPH0762499A (ja) | 油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼 | |
JP2620809B2 (ja) | 耐高温高塩化物イオン濃度湿潤高圧炭酸ガス環境腐食性、耐応力腐食割れ性の優れた高強度マルテンサイト系ステンレス鋼およびその製造方法 | |
JP3254146B2 (ja) | 耐応力腐食割れ性および高温引張り特性に優れた油井管用高強度マルテンサイト系ステンレス鋼 | |
JPH0841599A (ja) | 溶接部の耐食性が優れたマルテンサイト系ステンレス鋼 | |
JPH0643626B2 (ja) | 油井管用マルテンサイト系ステンレス鋼 | |
JP2602319B2 (ja) | 高強度かつ耐高温高塩化物イオン濃度湿潤炭酸ガス環境腐食性、耐応力腐食割れ別の優れたマルテンサイト系ステンレス鋼およびその製造方法 |