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JPH0755794Y2 - 遠隔制御式回路しや断器 - Google Patents

遠隔制御式回路しや断器

Info

Publication number
JPH0755794Y2
JPH0755794Y2 JP1987067180U JP6718087U JPH0755794Y2 JP H0755794 Y2 JPH0755794 Y2 JP H0755794Y2 JP 1987067180 U JP1987067180 U JP 1987067180U JP 6718087 U JP6718087 U JP 6718087U JP H0755794 Y2 JPH0755794 Y2 JP H0755794Y2
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JP
Japan
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link
armature
electromagnet
pin
handle
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1987067180U
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JPS63172045U (ja
Inventor
日出夫 諏原
昌典 河村
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP1987067180U priority Critical patent/JPH0755794Y2/ja
Publication of JPS63172045U publication Critical patent/JPS63172045U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0755794Y2 publication Critical patent/JPH0755794Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は遠隔制御式回路しや断器の改良に関するもの
である。
〔従来の技術〕
第3図乃至第8図は例えば特開昭61-230231号公報に記
載された如き従来の遠隔制御式回路しや断器を示す図
で、第3図は両接点が開離したしや断器のオフ状態図、
第4図は両接点が閉じたしや断器のオン状態図、第5図
は引外し用ラツチが作動して両接点が開離したトリツプ
状態図、第6図は絶縁バリアを取り付けた状態の第3図
と同じ図、第7図は第6図にマイクロスイツチ等を取り
付けた状態図、第8図は遠隔制御回路図を示す。
第3図〜第5図において、(1)はベース(1a)とカバ
ーとからなるしや断器ケースで、各図はカバーを外した
図である。(2)はハンドル軸(2a)によりしや断器ケ
ース(1)に回転可能に取り付けられる操作用ハンドル
で、内部側に操作ピン(3)とリセツト用突起(4)と
を有する。(5)は一端の凹所(5a)が操作ピン(3)
にスライドかつ回転可能に係合される第1のリンク、
(6)は第1のリンク(5)の他端に一端が回転可能に
接続される第2のリンク、(7)は第2のリンク(6)
の他端に一端が回転可能に接続されかつ中間部をしや断
器ケース(1)の第1の枢支ピン(8)により回転可能
に支持される可動子枠、(9)は第1の枢支ピン(8)
に枢支される状態で可動子枠(7)に保持される可動接
触子、(10)は可動接点、(11)は固定接点で、アーク
ランナー(12)により負荷端子(13)に接続される。
(14)はしや断器ケース(1)の第2の枢支ピン(15)
により中間部を回転可能に支持されるレバーで、一端の
リンクピン(16)により第1のリンク(5)の中間部を
支持する。(17)はしや断器ケース(1)の第3の枢支
ピン(18)により中間部を回転可能に支持される引外し
用ラツチで、レバー(14)の他端に係脱可能に係合す
る。(19)はレバー(14)を引外し用ラツチ(17)に係
合する方向(図中反時計方向)に付勢するトリツプ用の
駆動ばね、(20)は引外し用ラツチ(17)をレバー(1
4)に係合する方向(図中時計方向)に付勢するリセツ
ト用の復帰ばね、(21)は引外し用ラツチ(17)を作動
する過電流検出装置で、電磁石(21a)とバイメタル(2
1b)とからなる。バイメタル(21b)は調節ネジ(22)
により引外し用ラツチ(17)の上方を復帰ばね(20)に
抗して押圧し、電磁石(21a)はブランジヤー(23)に
より引外し用ラツチ(17)の下方を復帰ばね(20)に抗
して押圧する。(24)はバイメタル(21b)に接続され
る電源端子、(25)はハンドル(2)を遠隔制御信号に
よりオン、オフ制御する操作用電磁石で、操作リンク
(26)によりハンドル(2)に連結される。(27)は操
作用電磁石(25)の遠隔制御回路用端子、(28)はアー
ク消弧室、(29)はバイメタル(21b)と電磁石(21a)
のコイルとを接続する可撓銅撚線、(30)は電磁石(21
a)のコイルと可動接触子(9)とを接続する可撓銅撚
線である。
第6図および第7図において、(31)はフレームカバー
で、ハンドル軸(2a)、第1の枢支ピン(8)、第2の
枢支ピン(15)、第3の枢支ピン(18)の一端を枢支
し、前記開閉操作機構を保持、形成する。(32)はオン
−オフ切換用のマイクロスイツチの如き切換スイツチ
で、フレームカバー(31)の位置決めピン(31a)によ
り位置決めされてフレームカバー(31)に固定される。
(34)は切換スイツチ(32)の作動片で、オン状態にお
いてハンドル(2)と一体的に設けられたアクチユエー
タ(35)により押圧される。(36)はトリツプ時回路切
離し用のマイクロスイツチで、絶縁バリア(33)の位置
決めピン(33a)により位置決めされて絶縁バリア(3
3)に固定される。(38)はマイクロスイツチ(36)の
作動片で、トリツプ時において矢印(39)の方向に移動
するリンクピン(16)に連動されるアクチユエータ(4
0)からの解放により開放される。(41)はダイオード
(42)を介して両スイツチ(32),(36)を接続するス
イツチ間用リード線、(43)はマイクロスイツチ(36)
を遠隔制御回路用端子(27)の端子(c)に接続するた
めの端子接続用リード線、(44)は切換スイツチ(32)
をダイオード(45)を介して遠隔制御回路用端子(27)
の端子(b)に接続するための端子接続用リード線、
(46)は操作用電磁石(25)のコイル(後記する)の一
端を遠隔制御回路用端子(27)の端子(a)に接続する
ための端子接続用リード線、(47)は操作用電磁石(2
5)のコイル(後記する)の他端と切換スイツチ(32)
とを接続するためのリード線である。
次に動作を説明する。なお、第8図において(48)は操
作用電磁石(25)のコイルであり、第8図(イ)は第4
図のオン状態、第8図(ロ)は第3図のオフ状態、第8
図(ハ)は第5図のトリツプ状態にそれぞれ対応するも
のである。
まず第3図および第8図(ロ)のオフ状態において遠隔
オン操作する場合を説明する。遠隔オン操作するには第
8図(ロ)の状態において端子(a)に正の直流電流
(遠隔制御信号)を流す。この時、この直流電流はコイ
ル(48)、切換スイツチ(32)およびダイオード(45)
を通して端子(b)に流れ、コイル(48)はオン方向に
付勢される。これにより操作用電磁石(25)のプランジ
ヤーは矢印(49)方向に回転し、第1のリンク(5)が
リンクピン(16)を支点として反時計方向に回転し、第
2のリンク(6)を介して可動子枠(7)が第1の枢支
ピン(8)を支点として矢印(50)の方向に回転し、こ
の可動子枠(7)と共に可動接触子(9)が回転して可
動接点(10)が閉じる。その際、レバー(14)と引外し
用ラツチ(17)とは各ばね(19),(20)により互いに
押圧された係合しているので、両者の関係は変らない。
この間ハンドル(2)は時計方向に回動し、アクチユエ
ータ(35)により切換スイツチ(32)が第8図(イ)の
位置へ切換えられ、第4図および第8図(イ)のオン状
態となる。このオン状態では操作用電磁石(25)の吸着
力により各部材は第4図の状態に保持される。上述のよ
うに切換スイツチ(32)を切換えるのは長時間付勢によ
るコイル(48)の焼損を防止するためである。
次に第4図および第8図(イ)のオン状態において遠隔
オフ操作する場合を説明する。この時には負の直流電流
(遠隔制御信号)を端子(a)に供給する。換言すれば
正の直流電流を端子(c)に供給する。これによりコイ
ル(48)はダイオード(42)およびマイクロスイツチ
(36)を通して流れる直流電流により第8図(ロ)の場
合とは逆方向に付勢される。これにより操作用電磁石
(25)のプランジヤーは矢印(51)方向に回転し、第1
のリンク(5)がリンクピン(16)を支点として時計方
向に回転し、第2のリンク(6)を介して可動子枠
(7)が第1の枢支ピン(8)を支点として矢印(52)
の方向に回転し、この可動子枠(7)と共に可動接触子
(9)が回転して可動接点(10)が開離する。この間、
ハンドル(2)は反時計方向に回動し、アクチユエータ
(35)により切換スイツチ(32)が第8図(ロ)の位置
へ切換えられ、第3図および第8図(ロ)のオフ状態に
戻る。ここで切換スイツチ(32)を切換えるのも長時間
付勢によるコイル(48)の焼損を防止するためである。
さらに第4図および第8図(イ)のオン状態において過
電流が流れた場合を説明する。第4図において電流は、
電源端子(24)→バイメタル(21b)→可撓銅撚線(2
9)→電磁石(21a)のコイル→可撓銅撚線(30)→可動
接触子(9)→可動接点(10)→固定接点(11)→負荷
端子(13)と流れる。今、過電流が流れてバイメタル
(21b)が湾曲して調節ネジ(22)で引外し用ラツチ(1
7)を復帰ばね(20)に抗して矢印(53)の方向に回動
するか、あるいは電磁石(21a)のプランジヤー(23)
が作動して引外し用ラツチ(17)を復帰ばね(20)に抗
して矢印(53)の方向に回動すると、レバー(14)が引
外し用ラツチ(17)から外れて駆動ばね(19)のばね力
により第2の枢支ピン(15)を支点として矢印(54)の
方向に回転する。この時ハンドル(2)は操作用電磁石
(25)のオン位置での吸着力に保持されているので操作
ピン(3)は動かない。よつて凹所(5a)が操作ピン
(3)をスライドしながら係合した状態で操作ピン
(3)を支点として第1のリンク(5)がリンクピン
(16)と共に矢印(54)の方向に回転し、第2のリンク
(6)を介して可動子枠(7)が第1の枢支ピン(8)
を支点として矢印(52)の方向に回転し、この可動子枠
(7)と共に可動接触子(9)が回転して可動接点(1
0)が開離する。これをトリツプ状態といい、第5図に
示す。
この第5図に示すトリツプ状態では、図示しないがリン
クピン(16)によりアクチユエータ(40)が回転してマ
イクロスイツチ(36)の作動片(38)を解放するので、
第8図(ハ)に示すように操作用電磁石(25)が遠隔制
御回路から切離される「トリツプ状態」となる。従つ
て、この「トリツプ状態」では操作用電磁石(25)によ
る操作はできず、リセツト操作はハンドル(2)の手動
オフ操作により行なう。マイクロスイツチ(36)を設け
ない場合は、遠隔操作によりリセツトすることも可能で
ある。この時切換スイツチ(32)は第8図(ロ)の状態
に戻る。第5図においてハンドル(2)を(リセツト)
オフ操作すると、第1のリンク(5)の他端のピン(7
0)を回転中心として、第1のリンク(5)、リンクピ
ン(16)、レバー(14)が駆動ばね(19)に抗して矢印
(55)の方向に回転し、最終的に引外し用ラツチ(17)
に係止される。この時引外し用ラツチ(17)も復帰ばね
(20)により復帰している。このレバー(14)の復帰に
より、第3図に示すオフ状態に戻る。
ところで操作用電磁石(25)としては遠隔制御信号によ
り付勢されているコイル(48)と永久磁石とを有し前記
コイル(48)と永久磁石の磁束とを重畳して前記コイル
(48)の付勢方向が変つた時にハンドル(2)を開閉操
作するものが使用されるが、かかる操作用電磁石の一例
として実開昭62-58005号公報に記載されたものがあり、
これを第9図乃至第16図に基づいて説明する。
第9図はしや断器のカバー(1b)をはずしてみた操作用
電磁石(25)の平面図、第10図は第9図の線X−Xに沿
う断面図でカバー(1b)を取り付けた図、第11図は分解
斜視図、第12図はコイル(48)を巻回したアマチユアの
平面図、第13図は第12図の右側面図、第14図は第1のヨ
ークの斜視図、第15図は永久磁石の斜視図、第16図は第
2のヨークの斜視図である。図において、(56)はアマ
チユア、(57)はコイル(48)を巻回したボビンであ
り、ボビン(57)はアマチユア(56)に嵌着されてい
る。ボビン(57)は両端のフランジ(571),(572)お
よび中央のフランジ(573)を有し、フランジ(573)に
はアマチユア(56)を回動しうるように支持する支点を
なすピン(574),(575)が一体的に形成されている。
コイル(48)はフランジ(571),(573)間に巻回され
た区分(481)とフランジ(573),(572)間に巻回さ
れた区分(482)とを有し、これら両区分(481),(48
2)は中央のフランジ(573)に形成された溝(576)を
通るリード線(483)によつて相互に接続されると共に
端子リード(484),(485)を有し、端子リード(48
4)はフランジ(573)に形成された溝(577)およひフ
ランジ(571)に形成された溝(578)内に嵌挿され、端
子リード(485)はフランジ(571)に形成された溝(57
9)に嵌挿され、配線処理を簡単に行なうことができる
ようになつている。なお、端子リード(484)はリード
線(46)に接続されまた端子リード(485)はリード線
(47)に接続されている。アマチユア(56)はボビン
(57)の中心開口を貫通し両端がボビン(57)から突出
しており、この突出部の左右両側を吸着部(561),(5
62),(563),(574)としている。
(58)はU字形の第1のヨークであつて、アマチユア
(56)の左右両側に対向する側部(581),(582)と前
記アマチユア(56)の上方を通つて前記側部(581),
(582)を互いに結合する頂部(583)とからなり、一枚
の磁性板を折曲げて形成してある。(59),(60)は第
1のヨーク(58)の側部(581),(582)の内側に配置
された一対の永久磁石、(61),(62)は永久磁石(5
9),(60)の内側に配設された平板状の第2のヨーク
であつて、永久磁石(59),(60)は第1のヨーク(5
8)の側部(581),(582)と第2のヨーク(61),(6
2)との間にサンドイツチ状に挟持されており、両ヨー
ク(58),(61),(62)を通してアマチユア(56)に
同一方向の磁束を通すように磁極(N),(S)が配向
されている。
(63)は前記第1のヨーク(58)、永久磁石(59),
(60)および第2のヨーク(61),(62)を組立状態に
保持するためにベース(1a)に形成される収納凹部であ
つて、第2のヨーク(61),(62)の頂部の突部(61
1),(612),(621),(622)を嵌挿する溝(63
1),(632),(633),(634)および、第1のヨーク
(58)の側部(581),(582)の下部を嵌挿する溝(63
5),(636)を有し、前記突部(611),(612),(62
1),(622)を対応する溝(631),(632),(63
3),(634)に嵌挿し、前記側部(518),(582)を対
応する溝(635),(636)に嵌挿することにより、永久
磁石(59),(60)を第1のヨーク(58)の側部(58
1),(582)との間にサンドイツチ状に挟んだ状態で収
納凹部(63)内に保持するようになつている。
(584)は第1のヨーク(58)の頂部(583)に形成さ
れ、ボビン(57)に設けたピン(574)を収容する孔、
(637)は収納凹部(63)の底部に形成され、ボビン(5
7)に設けたピン(575)を収容する穴であつて、ピン
(574),(575)をこれらの孔(584)と穴(637)にそ
れぞれ挿入することにより、アマチユア(56)はピン
(574),(575)を中心として回動しうるように支持さ
れる。なお、(64)はアマチユア(56)に嵌着され、し
や断器の開閉操作機構を作動させるためのプランジヤー
である。
第17図および第18図は上記第9図乃至第16図の操作用電
磁石(25)の磁気回路を概略的に示す図であり、以下、
第17図および第18図について動作を説明する。第17図の
状態(第4図のオン状態)においてはコイル(48)には
通電されておらず、一点鎖線で示す永久磁石(59),
(60)の磁束(C)のみによつてアマチユア(56)は反
時計方向に回動した状態に保持されている。この状態に
おいてコイル(48)に通電すると点線で示す方向の磁束
(D)を形成すると磁束(C)と(D)が重畳されて実
線で示す合成磁束(E)となり、吸着部(561)、ヨー
ク(61)間および吸着部(564)、ヨーク(62)間の吸
着力がなくなる一方、磁束の流れが吸着部(562)、ヨ
ーク(62)間および吸着部(563)、ヨーク(61)間の
ギヤツプを通る方向に変り、アマチユア(56)は第18図
の位置(第3図のオフ状態)へ時計方向に回動する。こ
の時、磁束(C)の方向は反転し、コイル(48)の通電
を断つてもアマチユア(56)は第18図の位置に保持され
る。ここでコイル(48)に点線で示す方向の磁束(F)
を生じるように電流を流すと磁束(C)と(F)が重畳
されて実線で示す合成磁束(G)となり、吸着部(56
2)、ヨーク(62)間および吸着部(563)、ヨーク(6
1)間の吸着力がなくなり、磁束の流れが吸着部(56
1)、ヨーク(61)間および吸着部(564)、ヨーク(6
2)間のギヤツプを通る方向に変り、アマチユア(56)
は第17図の位置へ反時計方向に回動する。この時、磁束
(C)の方向は再び反転し、コイル(48)の通電を断つ
てもアマチユア(56)は第17図の位置に保持される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のような従来の遠隔制御式回路しや断器では、収納
凹部(63)の寸法(L)をアマチユア(56)の回転方向
に沿う操作用電磁石(25)の寸法(実際には第1のヨー
ク(58)の寸法)に合わせ、操作用電磁石(25)をしや
断器ケース(1)に動かないように固定していたので、
組立完了後に、機構部品のバラツキなどによつて投入余
裕(接点のオーバートラベル)、リセツト余裕などの余
裕が適正に確保されていないことが判ると、分解して部
品交換などをしなければならず、大変手数が掛かるとい
う問題点があつた。
この考案はかかる問題点を解決するためになされたもの
で、分解して部品交換などをしなくても、操作用電磁石
を収納凹部内においてアマチユアの回転方向に移動させ
るという簡単な操作により投入余裕、リセツト余裕など
の余裕の調整ができる遠隔制御式回路しや断器を得るこ
とを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る遠隔制御式回路しや断器は、収納凹部の
寸法をアマチユアの回転方向にヨークよりも大きくし、
こうしてできる前記収納凹部のヨークとのすき間にスペ
ーサを挿入するようにしたものである。
〔作用〕
この考案においては、収納凹部のすき間の位置をヨーク
を左右に寄せて左右に変えることによりスペーサの挿入
位置を左右に変えられるので、操作用電磁石の固定位置
をアマチユアの回転方向に変更調節できる。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図、第2図について説
明する。第1図は操作用電磁石を左に寄せた状態を示す
図、第2図は操作用電磁石を右に寄せた状態を示す図で
あり、前記従来のものと同一または相当部分には同一符
号を付して説明を省略する。図において、(63A)はベ
ース(1a)に形成した操作用電磁石(25)の収納凹部
で、アマチユア(56)の回転方向(左右方向)の寸法
(L1)を第1のヨーク(58)の寸法(L2)よりも大きく
し、すき間(l)ができるようにしてある。(65)はす
き間(l)に挿入したスペーサで、くの字状の板ばねな
どからなる。
第1図に示すように操作用電磁石(25)を収納凹部(63
A)の左に寄せて、収納凹部(63A)の右にできるすき間
(l)にスペーサ(65)を挿入すると、操作用電磁石
(25)を収納凹部(63A)の左側に固定できるので、第
1図のオン状態(第4図と同じ状態)において投入余裕
(α1)を増加させることができる。また、第2図に示
すように操作用電磁石(25)を収納凹部(63A)の右に
寄せて、収納凹部(63A)の左にできるすき間(l)に
スペーサ(65)を挿入すると、操作用電磁石(25)を収
納凹部(63A)の右側に固定できるので、第2図のオフ
状態(リセツト状態で、第3図と同じ状態)においてリ
セツト余裕(α2)を増加させることができる。
このように収納凹部(63A)のすき間(l)にスペーサ
(65)を挿入して操作用電磁石(25)を収納凹部(63
A)の左右に寄せて固定すると、投入余裕、リセツト余
裕などの余裕を適正なものに調整できる。
上記実施例のようにスペーサ(65)としてくの字状の板
ばねを用いると、操作用電磁石(25)を収納凹部(63
A)に容易にかつ確実に固定できる。
上記実施例ではスペーサ(65)としてくの字状の板ばね
を示したが、単なる板状体でもよく、例えば厚みの異な
る板状体を準備して操作用電磁石(25)の左右両側に挿
入するようにすればさらに多段階的に操作用電磁石(2
5)の位置調整が可能となる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば操作用電磁石を収納凹
部内においてアマチユアの回転方向に移動させるという
簡単な操作により投入余裕、リセツト余裕などの余裕の
調整ができるので、分解、部品交換、再組立などの手間
を要せず、大幅な工数の削減が図れ、安価になるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は操作用電磁石を左に寄せた状態を示す図、第2
図は操作用電磁石を右に寄せた状態を示す図、第3図は
従来装置を示すものでカバーを外したしや断器のオフ状
態図、第4図はしや断器のオン状態図、第5図はトリツ
プ状態図、第6図はスイツチベースを取り付けた状態の
第2図と同じ図、第7図は第6図にマイクロスイツチ等
を取り付けた状態図、第8図は遠隔制御回路図、第9図
はしや断器のカバー(1b)を外してみた操作用電磁石
(25)の平面図、第10図は第9図の線X−Xに沿う断面
図でカバー(1b)を取り付けた図、第11図は分解斜視
図、第12図はコイルを巻回したアマチユアの平面図、第
13図は第12図の右側面図、第14図は第1のヨークの斜視
図、第15図は永久磁石の斜視図、第16図は第2のヨーク
の斜視図、第17図および第18図は第9図乃至第16図の操
作用電磁石の磁気回路を概略的に示す図である。 図において、(1)はしや断器ケース、(2)は操作用
ハンドル、(3)は操作ピン、(5)は第1のリンク、
(6)は第2のリンク、(7)は可動子枠、(8)は第
1の枢支ピン、(9)は可動接触子、(10)は可動接
点、(11)は固定接点、(14)はレバー、(15)は第2
の枢支ピン、(16)はリンクピン、(17)は引外し用ラ
ツチ、(18)は第3の枢支ピン、(21)は過電流検出装
置、(25)は操作用電磁石、(26)は操作リンク、(4
8)はコイル、(56)はアマチユア、(57)はボビン、
(58)はヨーク、(59),(60)は永久磁石、(63A)
は収納凹部、(65)はスペーサ、(l)はすき間であ
る。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】しや断器ケースと、操作用ハンドルと、こ
    のハンドルにより固定接点に接離される可動接点を有す
    る可動接触子と、この可動接触子と前記ハンドルとの間
    に配置される開閉操作機構と、前記可動接触子を過電流
    により開離させる過電流検出装置と、前記ハンドルを遠
    隔制御信号によりオン、オフ制御する操作用電磁石と、
    前記しや断器ケースに設けられかつ前記操作用電磁石を
    収納する収納凹部とを有する遠隔制御式回路しや断器で
    あつて、 前記開閉操作機構を、前記ハンドルに一端が操作ピンに
    よりスライドかつ回転可能に係合される第1のリンク
    と、この第1のリンクの他端に一端が回転可能に接続さ
    れる第2のリンクと、この第2のリンクの他端に一端が
    回転可能に接続されかつ中間部を前記しや断器ケースの
    第1の枢支ピンにより回転可能に支持される可動子枠
    と、前記しや断器ケースの第2の枢支ピンにより中間部
    を回転可能に支持されかつ一端に前記第1のリンクの中
    間部をリンクピンにより回転可能に支持するレバーと、
    前記しや断器ケースの第3の枢支ピンにより中間部を回
    転可能に支持されかつ前記レバーの他端に係脱可能に係
    合する引外し用ラツチとで構成し、 また、前記操作用電磁石を、コイルを巻回したボビンの
    中心開口を貫通し両端が前記ボビンから突出しかつこの
    突出部の左右両側を吸着部とするアマチユアと、このア
    マチユアの左右両側に配設されたヨークと、このヨーク
    の間に設けられて前記ヨークを介して前記アマチユアに
    磁束を通す永久磁石とで構成し、 前記操作用電磁石の永久磁石の磁束に前記コイルで形成
    される磁束を重畳して前記アマチユアを可逆回転させた
    り、あるいは前記ハンドルを手動により操作したとき
    に、前記第1のリンクが前記リンクピンを支点として回
    転し、前記第2のリンクを介して前記可動子枠が前記第
    1の枢支ピンを支点として回転して前記可動接触子の前
    記可動接点を接離するようにし、また前記引外し用ラツ
    チが前記過電流検出装置により作動されて前記第3の枢
    支ピンを支点として回転したときに、前記レバーが前記
    引外し用ラツチから外れて前記第2の枢支ピンを支点と
    して回転し、前記第1のリンクが前記操作ピンを支点と
    して回転し、前記第2のリンクを介して前記可動子枠が
    前記第1の枢支ピンを支点として回転して前記可動接触
    子の前記可動接点を開離するようにした遠隔制御式回路
    しや断器において、 前記収納凹部の寸法を前記アマチユアの回転方向に前記
    ヨークよりも大きくし、こうしてできる前記収納凹部の
    ヨークとのすき間にスペーサを挿入することにより、前
    記操作用電磁石の固定位置を前記アマチユアの回転方向
    に変更調節できるようにしたことを特徴とする遠隔制御
    式回路しや断器。
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JPH0334035Y2 (ja) * 1985-04-23 1991-07-18

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