JPH07500272A - 螺旋型ステント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 螺旋型ステント 本発明は、動脈瘤の経皮的な治療、体の管路及び導管の狭窄症の予防、及びバル ーニングの直後の狭窄の再発の予防を行う自己拡張型の血管内ステントに関する 。

本発明は、ジアンツルコに付与された米国特許第４，５８０，５６８号に開示さ れた自己拡張型ステントの改良に関する。このタイプの従来のステントは、閉鎖 ジグザグ形状に形成されたワイヤを有し、このワイヤは、屈曲部によって接続さ れた直線部分の無限列を有する。従来のジグザグ形状のステントは、管路に挿入 することができるように、直線部分が互いに隣接して接近し、併置するように配 電され、小さい直径になるように弾性的に圧縮することができる。ステントは、 直線部分が通路の壁を押してそれを開放するように維持する大きな第２の直径に 弾性的に自己拡張可能である。従来のジグザグ型のステントは、多くの場合にお いて、非常に有効であることが証明されたが、それらの性能の特徴は、ステント の長さが長くなるにつれて減少する傾向がある。

自己拡張型ステントは、通常４つの性能の特徴によって評価される。すなわち、 ステントが血管壁に及ぼす半径方向外側の拡張可能な力；挿入手順において圧縮 することができる小さい直径、患者の身体内の湾曲した通路に適合するステント の適合性能、患者に最初に位置決めした位置から移動しないステントの性能：の ４つである。

従来のジグザグ型のステントは、比較的短く製造しなければならない。なぜなら ば、直線ワイヤ部分は、ステントが患者の通路内の湾曲部に容易に適合すること について妨げとなるからである。さらに従来のジグザグ型のステントの拡張可能 な力は、ステントの長さが長くなるに従って減少する。これらの欠点に対する１ つの解決法は、短いステントの端部と端部を接続して１つの長いジグザグステン ト組立体を形成することによって、従来のジグザグ型のステントを改良すること である。これらの変形されたジグザグ型のステントは、ある適用においては従来 のジグザグ型ステントに対する改良を示したが、さらに従来の変形したジグザグ ステントと変更したステントの双方の利点を含むと同時にその双方に対して改良 された性能特徴を有する細長い自己拡張型ステントの必要性がある。

また、本発明は、ビンチャフに付与された米国特許第５．０１９．０９０号に開 示された自己拡張型螺旋型ステントに関する改良を示す。ピンチャフは、細長い マンドレルの周りにワイヤを螺旋状に巻き付け、マンドレルを取り除き、螺旋状 ワイヤを平坦にして細長いジグザグ形状のバンドを製造することを開示している 。次に、細長いジグザグ形状のバンドを円筒形マンドレルの周りに螺旋状に巻い てステントを製造する。しかしながら、ビンチャフの構成に対する１つの欠点は 、ジグザグ形状を形成するすべての細長い部材が等しい長さを有すると言うこと である。その結果は、細長い部材の各対によって形成された角度の半円は、完成 したステントの中実軸に平行ではない。これは、移植手順において半径方向に圧 縮したとき、ステントが望ましくない形状にねじれる可能性がある。必要とされ るものは、細長い部材の各対の半円が完成したステントの中実軸線に平行な螺旋 型ジグザグステントである。このようなステントは、ビンチャフによって開示さ れたステントを製造する方法によってはつくることができない。

発明の要約 本発明の好ましい実施例は、複数の屈曲部に分かれる複数のほぼ直線的なワイヤ 部分を有するように細長いジグザグ形状に曲げられたワイヤを有する。ジグザグ 形状は、前記複数の屈曲部の大部分が前記螺旋内に配置されるように管形状を形 成するために中実軸の周りに螺旋状に巻かれている。螺旋の隣接する屈曲部を相 互に接続する接続装置が提供される。ステントは、前記直線ワイヤ部分及び前記 屈曲部が前記中実軸線の周りにきつく重なるように半径方向に小さい直径になる ように圧縮される。ステントは、前記圧縮状態から開放されたときに、弾性的に 自己拡張して前記管形状をとるようになっている。

本発明の１つの目的は、ステントの長さに沿ってほぼ一様な拡張可能な力を有す る細長い自己拡張型ステントを提供することである。

本発明の他の目的は、経皮的な挿入可能性が改良されるように小さい直径に圧縮 される自己拡張型ステントを提供することである。

本発明の他の目的は、ステントを移植した血管組織の曲線に対応するように長さ に沿ってほぼ一様な容積を有する細長い自己拡張ステントを提供することであ本 発明の他の目的は、患者内でステントの位置を維持することに関して改良された 安定性を有するステントを提供することである。

最後に、本発明の目的は、改良された自己拡張型ステントを提供することである 。

本発明の関連する目的及び利点は、次の詳細な説明から明らかになる。

図面の簡単な説明 第１図は、細長いジグザグ形状に曲げられたワイヤを示す平面図である。

第２図は、第１図のジグザグ形状の一端の拡大図である。

第３図は、拡張状態における本発明の好ましい実施例の側面図である。

第４図は、第３図のステントの端面図である。

第５図は、圧縮状態における本発明の好ましい実施例の側面図である。

第６図は、第３図の一部のステントの拡大図である。

第７図は、拡張状態における本発明の他の実施例の側面図である。

好ましい実施例の説明 本発明の原理の理解を促進する目的で、図面に支持された実施例を参照し、その 実施例を説明するために特定の言語を使用する。それにもかかわらず本発明の範 囲の制限を行うことを意図するものではなく、図示した装置の変更及び変形及び 図示した本発明の原理を他に適用することは本発明が関連する当業者によって行 われることを理解すべきである。

図面を参照すると、第１図には、本発明の好ましい実施例を有するステントの中 間点が示されている。第１図は、細長いジグザグ形状体５に曲げられたワイヤが 示され、このワイヤは、複数の屈曲部８によって分けられた種々の長さのほぼ直 線的な複数のワイヤから成る。このワイヤは、参照符号６及び７で示される第１ 及び第２の端部を有する。ジグザグの形状体５は、０．００５インチ乃至０゜０ ２５インチ（０，１２７ｍｍ乃至０．６３５ｍｍ）の範囲の直径を有する一本の ストランドのステンレススチール製のワイヤから製造することが望ましい。

第３図は、本発明の好ましい実施例によって完成したステント３０を示す。ステ ントの構造は、中実軸３１の周りで細長いジグザグ形状体５を螺旋状に巻（こと によって完成される。ジグザグ形状体５は、大部分の屈曲部８がステント３０の 長さに沿って螺旋を形成するように巻かれる。好ましくは、−回転毎の螺旋にお いて約１２の相互接続された屈曲部があるか、または各回転において、ジグザグ 形状体の６つの隣接部があること好ましい。ステント３０の製造は、フィラメン ト３２、好ましくは、１本のナイロンのフィラメント３２で螺旋の隣接屈曲部を 相互に接続することによって完成される。フィラメント３２は、ステントが第３ 図及び第４図に示すように管形状を越えてさらに半径方向に拡張することを防止 する制限装置として作用する。管状は、中実軸３１と、第１の端部３３と、第２ の端部３５とを有する。ステント３０の各端部は、複数の端部屈曲部３６によっ て形成され、それらは、フィラメント３４と相互接続されている複数の端部屈曲 部３６によって形成される。本発明の他の実施例は、端部屈曲部３６が完成され たステントにおいて接続されないままで残るような態様で実施される。第４図は 、その環状を示すステント３０の端面図を示す。第５図は、直線ワイヤ部分及び 屈曲部が中実軸線３１にしっかりとまとまるように中実軸線３１の周りで半径方 向に圧縮されたときの第３図のステント３０を示す。

第１図を参照すると、ジグザグ形状は、最終的なステント構造の螺旋構造をさら に容易にするように、ある形状に形成される種々の長さを有する直線ワイヤ部分 から形成される。例えば、１つの実施例において、端部ワイヤ部分９は、９ｍｍ の長さによって製造され、その次に長さが１１ｍｍである２つのワイヤ部分１１ が続く。ワイヤ部分１１の次に２つの１３ｍｍのワイヤ部分１３が続き、その２ つのワイヤ部分１３の次に、長さ１５ｍｍの２つのワイヤ部分１５が続く、部分 １５は、１７ｍｍの長さの１つのワイヤ部分１７が続く。これらのジグザグ形状 の各側の次第に増加するワイヤ部分は、最後のステントを矩形の端部として最終 的に形成する。要するに、ジグザグ形状の各端部の次第に増加する長さのワイヤ 部分によって、最終的なステントがステントの中実軸線にほぼ垂直になるような 円筒形状を有するようにする。ワイヤ部分１７に続いて交替する複数の長さ部分 １３及び１５がある。短い部分１３は長さが１３ｍｍであり、長い部分１５は、 長さが１５ｍｍである。この交替する順序は、最後のステントの所望の長さに対 応することが望ましい距離において続けられる。短い部分１３及び長い部分１５ の間の長さの差は、主に螺旋の所望の傾斜及び螺旋の各回転において所望の数の 屈曲部に依存する。

本発明の他の重要な観点は、第６図に示され、この図は、第３図に示すステント の一部の拡大図である。ステント３０の本体は、一連の交替する短い及び長い部 分１３及び１５を含む。屈曲部８は、短い部分１３及び長い部分１５の各対を接 続する。各屈曲部８は、半円４０によって分割することができる角度２αを形成 する。これらの短い及び長い部分は、半円４０がステントの中実軸３１に平行に なるように配置される。これは、ステントが不必要なねじれなしに容易に圧縮さ れるようにする。

第２図は、ジグザグ形状の一端の拡大図を示す。ワイヤの端部６は閉鎖したアイ 部分２０を形成するように曲げられている。アイ部分２０は、それが小さい輪を 形成するように曲げられた後、ワイヤの端部に少量のはんだを適用することによ って閉鎖形状が維持される。ジグザグ形状の屈曲部の各々は、第２図の参照符号 ２１及び２３として指定される小さいアイ部分を含むように曲げられる。アイ部 分２１は、アイ部分２１を閉鎖する少量のはんだ２２を有する。アイ２３は、は んだを含まず、開放したままである。好ましい実施例において、第３図に示すす べての端部屈曲部３６は、はずれることがないように閉鎖されたアイ部分２１と 同様に形成され及びはんだづけされる。螺旋を形成する屈曲部８は、アイ部分２ １のような閉鎖したアイの形態か、またはアイ部分２３のように開放される。

第７図は、本発明の他の実施例を示す。ステント５０は、各屈曲部５６が互いに 相互接続されていない部分を除いて最初に説明したステント３０に類似している 。またステント５０は、ワイヤの各端部がステントの残りの部分に接続される方 法において異なる。ステント５０の場合において、端部部分５９は、隣接した細 長い部分にはんだづけされる。他方、第３図に示すステント３０の端部６は、螺 旋の隣接する２つの屈曲部８の間の螺旋に接続される。完成したステントにワイ ヤの端部を接続するために使用する手段は、本発明の観点から離脱せずに変化す ることを理解すべきである。重要なことは、ステントの拡張を干渉しなように自 由にぶらさがらないように、また患者の血管壁に不必要な外傷を生じる危険性が ないようにワイヤの各端部を固定することである。本発明の螺旋形状によってス テントの屈曲部は、ステントの長さに沿ったある場所に集中しないようにその長 さに沿って配分される。従って、螺旋型ステントは、屈曲部がステントの長さに 沿って単一の場所に配置される従来のジグザグステントまたは変形されたジグザ グステントのいずれよりも小さく圧縮された形状を形成することができる。また 、螺旋形状によって細長いステントが患者の血管組織の湾曲をさらに一様に収容 できるようにすると信じられている。また、螺旋構造は、ステントの長さに沿っ てさらに一様な半径方向に拡張可能な力を生じる。最後に、本発明の螺旋ステン トは、患者内でそれらの位置を維持する場合において信頼性を有する。

本発明の１つの変形例は、細長いステントを動脈瘤を治療するために使用するこ とができるようにステントの内外面に取り付けられた可撓性スリーブを含む。

この使用において、スリーブ付きステントの端部分は、血管の壁に接触し、スリ ーブ付きの本体が動脈瘤の間隔を空ける。スリーブは、ナイロン、プラスティッ クまたは他のバイオコンパチブル材料から製造される。スリーブは、プラスティ ックからつくられ、ステントは、ステントをプラスティックに埋めることによっ てスリーブに取り付けられる。ナイロンから製造されるならば、スリーブは、複 数のステッチによってステントに取り付けられる。ステントをスリーブに取り付 ける手段は、本発明の意図した観点から離脱せずにスリーブ材料及び他の要因に 依　存して変化することを理解すべきである。さらにスリーブそれ自身は、螺旋 の隣接屈曲部を相互に接続する手段として使用することができる。

本発明の他の変形例は、ジグザグパターンのワイヤ部分の長さを変化させること を考慮に入れる。例えば、最も長い部分を短くし、最も短い部分を長くすること によって、ステントの端部近傍の力を均一にし、矩形の端部を形成するために使 用することができる。他の変形例は、ステントによって形成された管形状は、ス テントの長さに沿って変化する直径を有するようにジグザグ形状に配置してもよ い。要するに、ステントは、砂時計形状をしているか、または傾斜した内径を有 するか、２つの組み合わせを有していてもよい。これは螺旋の各回転においてス テントの長さに沿って屈曲部の数を変化させることによって達成される。これら の変形例において、螺旋パターンは維持されるが、ステントの長さに沿って不規 則な形状である。他の変形例は、曲線を作り、またはステントの長さに沿って拡 張可能な力を変化させるためにステントの本体内でワイヤ部分の長さヲ変化させ る。

本発明は、図面及び前述した説明において詳細に説明したが、その特徴において 制限するものではなく、好ましい実施例を示し説明するのみで、本発明の範囲内 にあるすべての変形例及び変更例を保護することは理解すべきである。

フロントページの続き （７２）発明者　ウチダ、バリー・ティーアメリカ合衆国オレゴン州９７０３４ ．　レイク・グローブ、サウス・ウェスト・クォーツ−１５１９０ （７２）発明者　ロッシュ、ジョセフ アメリカ合衆国オレゴン州９７２１９．ポートランド、サウス・ウェスト・ラン カスター・ロード　９４４８

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．複数の屈曲部に分かれる複数のほぼ直線的なワイヤ部分を有するように細長 いジグザグ形状に曲げられたワイヤであって、前記ジグザグ形状は、前記複数の 屈曲部の大部分が前記螺旋内に配置されるように管形状を形成するために中央軸 の周りに螺旋状に巻かれているワイヤと、前記螺旋の隣接する屈曲部を相互に接 続する接続装置とを有する自己拡張型ステントであって、 前記ステントは、前記直線ワイヤ部分及び前記屈曲部が前記中央軸線の周りにき つく重なるように半径方向に圧縮された状態を有し、それによって、前記圧縮状 態から開放されたときに、弾性的に自己拡張して前記管形状をとるようになって いる自己拡張型ステント。
2. ２．相互接続する前記接続装置は、フィラメントであり、前記フィラメントは、 前記ステントが所定の管形状を越えて拡張することを防止する請求項１に記載の 自己拡張型ステント。
3. ３．前記ステントは２つの端部を有し、各前記端部は、複数の端部の屈曲部によ って形成されており、前記端部は、フィラメントによって相互に接続されている 請求項２に記載の自己拡張ステント。
4. ４．前記複数の屈曲部は、アイ部分を含み、前記フィラメントは、各前記アイ部 分に接続されている請求項３に記載の自己拡張型ステント。
5. ５．前記少なくとも２つのアイ部分は閉鎖されている請求項４に記載の自己拡張 型ステント。
6. ６．前記ワイヤは、各々が閉鎖アイ部分を形成するように形成された第１と第２ の端部を有し、前記第１と第２の端部は、前記螺旋内に配置され、前記螺旋の前 記屈曲部に隣接した２つに相互に接続されている請求項５に記載の自己拡張型ス テント。
7. ７．前記ワイヤは、第１及び第２の端部を有し、各々は、前記複数の直線ワイヤ 部分の異なる一つにはんだづけされる請求項２に記載の自己拡張型ステント。
8. ８．前記管形状は、前記長さに沿って変化する長さ及び直径を形成する請求項１ に記載の自己拡張型ステント。
9. ９．前記ステントに取り付けられ、両端が開放した可撓性スリーブとを有する請 求項１記載の自己拡張型ステント。
10. １０．前記螺旋内に配置された前記屈曲部は、傾斜部を形成し、各前記角度の半 円は、前記中央軸線にほぼ平行である請求項１に記載の自己拡張型ステント。