[go: up one dir, main page]

JPH0749430A - 光回路部品 - Google Patents

光回路部品

Info

Publication number
JPH0749430A
JPH0749430A JP21505993A JP21505993A JPH0749430A JP H0749430 A JPH0749430 A JP H0749430A JP 21505993 A JP21505993 A JP 21505993A JP 21505993 A JP21505993 A JP 21505993A JP H0749430 A JPH0749430 A JP H0749430A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
filter
incident
receiving surface
light receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21505993A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Shimizu
健男 清水
Hisaharu Yanagawa
久治 柳川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP21505993A priority Critical patent/JPH0749430A/ja
Publication of JPH0749430A publication Critical patent/JPH0749430A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路が複雑化することなく、光を所望の波長
の光に分波したり、所望の波長の光を合波したりできる
光回路部品を提供する。 【構成】 頂角αのガラスブロック12に、第1のフィル
タ1と第2のフィルタ2を張り付け、第1のフィルタ1
の第1の受光面3と、第2のフィルタ2の第2の受光面
4を対向させて、第1および第2の受光面3,4間で光
が反射する光回路部品5を形成する。光回路部品5の基
部側には、入射側の光ファイバ10aをコリメータレンズ
11aを介して設け、光ファイバ10aから光回路部品5に
入射した光が、第1、第2の受光面3,4間を進み、第
1の受光面3に入射する各位置16,17,18,19に対応す
る第1のフィルタ1の背面6側に、コリメータレンズ11
b,11c,11d,11eを介して出射側の各光ファイバ10
b,10c,10d,10eを配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システム等に組
み込まれて光の分波や合波を行う光回路部品に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】主として光ファイバを伝送媒体とする光
通信システムにおいて、光を波長ごとに複数の光に分波
したり、異なる波長の光を合波したりといったことが行
われている。そのような光の合波や分波に際して、光を
2つの異なる波長の光に分波したり、2つの異なる波長
の光を合波したりするときには、レンズ、プリズム、フ
ィルタなどを組み合わせたバルク型光部品や、ファイバ
型の溶融型カップラが主として用いられており、分波し
たり合波したりする光の波長が2つを越える数のときに
は、例えば、複数のスリットを形成したグレーティング
(回折格子)や、マッハツェンダ干渉計を応用した導波
路型の2×2カップラ(光の分波・合波のチャンネル数
が2×2のカップラ)を複数組み合わせた光回路などが
用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分波し
たり合波したりする光の波長の数が2つを越えるとき
に、シングルモード光ファイバを伝搬する光の分波や合
波をするためにグレーティングを用いると、分離する波
長間隔に対して光の伝搬帯域幅を大きくすることが困難
であり、過剰損失を小さく抑えて光を所望の波長に分波
したり、所望の波長の光を合波したりすることが難しか
った。また、導波路型のカップラを組み合わせた光回路
においては、分波したり合波したりする光の波長数が多
くなると、光回路が複雑になってしまうといった問題が
あった。
【0004】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、光回路が複雑化す
ることなく、光を所望の波長の光に分波したり、所望の
波長の光を合波したりすることができる光回路部品を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
発明は、入射側の光通路に対向させて、光の反射と透過
を共に行う第1のフィルタを配設し、第1のフィルタで
反射した光を受ける側にはこの受けた光を前記第1のフ
ィルタ側へ反射する第2のフィルタを配設し、第1のフ
ィルタの受光面と反対側の背面には入射側の光通路から
通された光が直接入る位置と、入射側の光通路から通さ
れた光が第1および第2のフィルタ受光面間で1回以上
反射してから入る1つ以上の位置との少くとも一方側の
位置に対応させて出射側の光通路が配設されるもので、
入射側の光通路から複数の波長を有する光を入射したと
きに第1のフィルタの各出射側光通路の位置に達した光
が各位置で異なる波長の光が選択的に分波され入射角度
となるように第1のフィルタの受光面と第2のフィルタ
の受光面とで形成される角度を設定したことを特徴とし
て構成されている。
【0006】また、前記第1および第2のフィルタ受光
面間を通る光の通路は光導波路により形成されているこ
と、入射側の光通路から照射された光を第1のフィルタ
に入射させる反射鏡と、第1のフィルタを透過した光を
出射側の光通路に入射させる反射鏡との少くとも一方の
反射鏡が光通路とフィルタ間に配設されていることも本
発明の特徴的な構成とされている。
【0007】さらに、第2のフィルタは該フィルタの受
光面で光を反射すると共に受光面と反対側の背面側から
照射された光を透過するフィルタにより構成されてお
り、第2のフィルタの背面側から照射された光を入射側
の光通路から入射した光と合わせて出射側の光通路側に
出射するように構成したことも本発明の特徴的な構成と
されている。
【0008】
【作用】上記構成の本発明において、入射側の光通路か
ら複数の波長を有する光を入射すると、光は直接対応す
る出射側の光通路の位置に到達するか、あるいは、第1
のフィルタに達して第2のフィルタ側に反射し、さら
に、第2のフィルタから第1のフィルタ側に反射する反
射動作を1回以上繰り返して、対応する出射側の光通路
の位置に到達する。そして、第1のフィルタと第2のフ
ィルタとで形成される角度が所定の角度に設定されてい
ることにより、出射側の光通路の位置に到達した光は、
第1のフィルタが異なる波長の光を受け入れる入射角度
となって第1のフィルタ受光面に入り込むため、入射側
の光通路から送られた複数の波長の光が、第1のフィル
タ受光面の各出射側の光通路の位置で選択的に分波され
て、異なる波長の光がそれぞれの出射側光通路に出射さ
れる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1には、本発明に係る光回路部品5の第1の実
施例が光ファイバと接続状態で示されている。同図にお
いて、光回路部品5は、頂角αが1度で先端側が広がっ
たガラスブロック12の側面に、誘電体多層膜により形成
されている第1のフィルタ1と第2のフィルタ2が張り
付けられて形成されており、第1のフィルタ1の第1の
受光面3と、第2のフィルタ2の第2の受光面4とは間
隔を介して対向し、第1の受光面3と第2の受光面4と
で形成される角度は、ガラスブロック12の頂角αと等し
く1度となっている。
【0010】ガラスブロック12の基部側(図1では下部
側)には、コリメータレンズ11aを介して入射側の光通
路であるシングルモード光ファイバ10aが設けられてお
り、このように、コリメータレンズ11aを介することに
より、光ファイバ10aからガラスブロック12に通される
光は、レンズ11aの光軸に対して平行光線となって通さ
れるようになっており、第1のフィルタ1の受光面3
は、この光ファイバ10a側からガラスブロック12に通さ
れる光と対向するようになっている。
【0011】第1のフィルタ1は光の反射と透過を共に
行う入射角対応波長選択透過型のフィルタであり、受光
面3に入射する光の入射角に応じて所定範囲内の波長の
光を透過して残りの光を反射させるようになっており、
例えば、図2には、波長1.54μmから1.59μmの光を第
1のフィルタ1の第1の受光面3に照射したときの光の
透過率が示されているが、同図に示されるように、照射
される光の入射角度の違いにより光の透過率に違いがあ
り、入射角度が5度のときには、第1のフィルタ1は、
入射する光の波長が1.556 μmよりも短い光はほぼ100
%透過し、1.556 μmよりも長い波長の光はほぼ100 %
反射するようになっている。
【0012】また、同様に、光の入射角度が7度のとき
には、1.562 μmよりも短い波長の光はほぼ100 %透過
し、1.562 μmよりも長い波長の光はほぼ100 %反射す
るようになっており、同様に、光の入射角度が9度、11
度のときには、入射する光の波長がそれぞれ1.569 μ
m,1.579 μmよりも短い波長の光はほぼ100 %透過
し、それぞれ1.569 μm,1.579 μmよりも長い光はほ
ぼ100 %反射するようになっている。このように、第1
のフィルタ1は第1の受光面3に入射する光が入射角度
θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 のときに、それぞれのカットオ
フ波長λ5 ,λ7 ,λ9 ,λ9 が1.556 μm,1.562 μ
m,1.569 μm,1.579 μmの短波長透過フィルタとし
て機能する。
【0013】第1の受光面3で反射した光は、第2のフ
ィルタ2の第2の受光面4に達するようになっており、
第2のフィルタ2はカットオフ波長1.55μmの短波長透
過フィルタであるために、第1のフィルタ1側からの光
を受光面4で受けて、1.55μm以上の波長の光を再び第
1の受光面3側に反射するようになっている。
【0014】第1のフィルタ1の第1の受光面3と反対
側の背面6には、それぞれコリメータレンズ11b, 11
c,11d,11eを介して出射側のシングルモード光ファ
イバ10b,10c,10d,10eが配設されており、光ファ
イバ10bは、入射側のシングルモード光ファイバ10aか
らガラスブロック12に通された光が図の点線のように進
み、直接第1の受光面3に入る位置16に対応して設けら
れており、そのときの入射角度θ1 は5度となってい
る。光ファイバ10cは、ガラスブロック12に通された光
が第1の受光面3で反射して、さらに、第2の受光面4
で反射し、入射角度θ2 が7度で第1の受光面3に入射
する位置17に対応して設けられており、光ファイバ10d
は、光が第1および第2の受光面3,4間で2回反射し
て、入射角度θ3 が9度で第1の受光面3に入射する位
置18に対応して設けられており、光ファイバ10eは、光
が第1および第2の受光面間で3回反射して、入射角度
θ4 が11度で第1の受光面3に入る位置19に対応して設
けられている。
【0015】ところで、光ファイバ10a側からガラスブ
ロック12に通された光が、図1の点線のように進み、第
1および第2の受光面3,4間で光の反射する角度が増
加していき、第1の受光面3,4に入射する入射角度θ
1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 が5度、7度、9度、11度と増加
していく理由は、第1のフィルタ1の第1の受光面3
と、第2のフィルタ2の第2の受光面4が平行ではな
く、ガラスブロック12に沿って先端側が広がった状態で
配設されていることにある。
【0016】周知のように、光は、例えば、θ1 の入射
角度で入射した場合、反射するときもθ1 の角度で反射
するために、仮に、第1の受光面3と第2の受光面4が
平行に配設されているとしたら、図4の(a)に示すよ
うに、第1の受光面3で反射した光は、第2の受光面4
にもθ1 の入射角度で入射して、θ1 の角度で反射し、
再びθ1 の角度で第1の受光面3に入射し、第1および
第2の受光面3,4に入射する角度は常にθ1 で変化し
ない。
【0017】ところが、例えば、同図の(b)に示すよ
うに、第1の受光面3と第2の受光面4が非平行状態で
先端側が広がった状態で配設されているときに、基部側
(図の下部側)から光を入射させると、光は、まず受光
面3にθ1 で入射し、同じくθ1 の角度で反射して進ん
でいくが、第2の受光面4の位置Aに達するときには、
第1の受光面3と第2の受光面4とで形成される角度α
だけθ1 よりも大きい入射角度θ1 ′で入射する。そし
て、θ1 ′の角度で反射して、再び第1の受光面3に戻
って図のBの位置に入射するときには、θ′よりもαだ
け大きい入射角度θ2 で入射するようになり、このよう
に、第1、第2の受光面3,4間で反射することを繰り
返しながら、光が先端側に進むほど、第1および第2の
受光面3,4に入射する角度が増加していく。
【0018】すなわち、本実施例のように、先端側が広
がった状態で配設された第1、第2のフィルタ1,2の
受光面3,4の基部側から、図1で示したように光を入
射させた場合に、第1の受光面3に入射する光の入射角
度θは、次式(1)により表すことができる。
【0019】 θi =θ1 +2×(i−1)×α・・・・・(1)
【0020】式(1)でiは整数であり、αは第1の受
光面3と第2の受光面4により形成される角度であり、
θi は入射側から通された光が、i番目に第1の受光面
3に到達したときのその位置での光の入射角度を示して
いる。したがって、入射側から通された光が直接第1の
受光面3に到達した場合は、1番目に第1の受光面3に
到達したことになるため、その位置16での光の入射角度
がθ1 となり、位置16で反射して第2の受光面4に達し
て反射した後に、第1の受光面3に達した光は、2番目
に第1の受光面3に達したことになるため、その位置17
での光の入射角度はθ2 となる。そして、θ2 は式
(1)より、
【0021】 θ2 =θ1 +2×(2−1)×α=θ1 +2α
【0022】となり、本実施例では、θ1 が5度、αが
1度であるため、上式に代入すればθ2 が7度となるこ
とがわかる。そして、同様に、各位置18,19での光の入
射角度θ3 ,θ4 はそれぞれ9度、11度となることがわ
かる。
【0023】なお、図1の場合とは逆に、第1のフィル
タ1と第2のフィルタ2の間隔が、先端側になるほど狭
くなるような状態で配設されている場合に、基部側から
光を入射させた場合には、第1および第2の受光面3,
4に入射する光の入射角度は、光が先端側に進むほど減
少していく。
【0024】次に、本実施例の動作について説明する。
まず、図3の(a)に示すように、光ファイバ10a側か
ら複数の波長を有する光を通すと、光はコリメータレン
ズ11aを通り、レンズ11aの光軸に対して平行光線とな
り、ガラスブロック12に入射して、第1のフィルタ1の
第1の受光面3の位置16に5度の入射角度θ1 で直接入
射する。そうすると、この第1のフィルタ1は、図2で
示したように、入射角度θ1 が5度のときは、受光した
光のうち波長が1.556 μmよりも短い光は透過し、波長
が1.556 μmよりも長い光は反射するために、1.556 μ
mよりも短い波長の光は位置16で分波されて、図の矢印
bのように、コリメータレンズ11bを介してレンズ11b
の光軸に対して平行光線となり、光ファイバ10b側に出
射される。また、同時に、1.556 μm以上の波長の光
は、第1の受光面3の位置16で反射されて第2の受光面
4側に進む。
【0025】そして、その光は第2の受光面4で反射さ
れて、同図の(b)に示すように、第1の受光面3の位
置17に7度の入射角度θ2 で入射する。また、位置17で
は入射角度θ2 が7度であるために、1.562 μmより短
い波長の光が透過されるが、第1の受光面3の位置16に
おいて、波長1.556 μmよりも短い光は既に分波されて
光ファイバ10b側に通されているために、位置17では波
長が1.556 μm以上で1.562 μm未満の光が、図の矢印
cのように、コリメータレンズ11cを介して光ファイバ
10c側に通される。
【0026】そして、波長が1.562 μm以上の光は反射
して第2の受光面4に達し、第1の受光面3側に反射し
て同図の(c)に示すように、第1の受光面3の位置18
に9度の入射角度θ3 で入射し、上記と同様にして、波
長が1.562 μm以上で1.569μm未満の光が、図の矢印
dのように、光ファイバ10dに通され、1.569 μm以上
の波長の光が第1の受光面3の位置18で反射されて、同
様に、同図の(d)に示されるように、1.569 μm以上
で1.579 μm未満の光が、図の矢印eのように、光ファ
イバ10eに通され、1.579 μm以上の波長の光は第1の
受光面3の位置19で反射される。そして、このように、
光ファイバ10aから光回路部品5に通された光は、第1
の受光面3と第2の受光面4との間を反射しながら互い
違いに進むと共に、第1の受光面3の各位置16, 17, 1
8, 19で異なる波長の光に分波され、各光ファイバ10
b,10c,10d,10eに入射する。
【0027】このように、光回路部品5の第1の受光面
3と第2の受光面4との間で反射する光の光路は、第1
の受光面3と第2の受光面4とで形成される角度、すな
わち、ガラスブロック12に頂角αと、入射側の光ファイ
バ10a側から入射する光が、直接第1の受光面3に入射
する位置16における光の入射角度θ1 により決まるため
に、光回路部品5の設計に際し、例えば、第1の受光面
3の位置16において、分波したい光の波長範囲と、図2
で示したような、第1のフィルタ1に入射する光の入射
角度による光の透過率のデータ等から、位置16における
入射角度θ1 を求め、同様にして、第1のフィルタ面3
の各位置17,18,19において、分波したい光の波長範囲
に合わせて、各位置17,18,19での入射角度θ2
θ3 ,θ4 を求める。
【0028】そして、θ2 ,θ3 ,θ4 が求めた値とな
るように、式(1)とθ1 からαを求め、αを設定すれ
ば、各位置17,18,19においてそれぞれ異なる所望の波
長範囲の光を選択的に分波させることができる。
【0029】また、このように設計した光回路部品5の
第1の受光面3の各位置16, 17, 18, 19に対応させて、
第1のフィルタ1の背面6側に出射側の光ファイバ10
b,10c,10d,10eを配設することにより、前述のよ
うに、入射側の光ファイバ10a側から光回路部品5に入
射した複数の波長の光を、第1の受光面3の各位置16,1
7, 18, 19で異なる波長の光に選択的に分波して、各出
射側の光ファイバ10b,10c,10d,10e側に出射させ
ることができる。
【0030】実際に、中心波長1.553 μm,1.560 μ
m,1.567 μm,1.574 μmの4つの光を合波して光フ
ァイバ10aに入射させ、光ファイバ10b,10c,10d,
10eの出射端側で受光される光を測定して確認実験を行
ったところ、光ファイバ10bからは中心波長が1.553 μ
mの光が検出され、光ファイバ10c,10d,10eからは
それぞれ中心波長が1.560 μm,1.567 μm,1.574 μ
mの光が検出され、この光回路部品5により波長ごとに
複数の光が分波されることが確認された。なお、このと
きの各波長の光の通過損失は全て2dB以下であり、各
光ファイバ10b,10c,10d,10e間での波長アイソレ
ーションは15dB以上であった。
【0031】本実施例によれば、上記したように、光回
路部品5に光ファイバ10a側から光を通すだけで、容易
にその光を所望の波長の光に分波することができる。し
かも、この光回路部品5は、ガラスブロック12に第1の
フィルタ1と第2のフィルタ2を張り付けただけの簡単
な部品であり、この光回路部品5の設計に際しては、ガ
ラスブロック12の頂角αと、第1の受光面3の位置16に
おける光の入射角度θ1 を定めることにより、第1の受
光面3の各位置17, 18, 19における光の入射角度θ2
θ3 ,θ4 を決めることができるため、その設計も容易
であり、各位置16, 17, 18, 19における光の入射角度θ
1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 をθ1 〜θ4 となるにしたがって
所望の角度ずつだけ増加させ、各位置16, 17, 18, 19に
対応する第1のフィルタ1の背面6に各光ファイバ10
b,10c,10d,10eを配設して、前記の動作を行うよ
うにすることができる。
【0032】また、本実施例の光回路部品5により分波
されて、各光ファイバ10b〜10e側に通される各波長の
光の通過損失等を実験によって確認した結果によれば、
通過損失は全て2dB以下であり、各光ファイバ10b〜
10e間の波長アイソレーションも15dB以上と高いこと
が確認され、このように、本実施例の光回路部品5は、
非常に低い通過損失で光を通すことができ、しかも、高
い精度で光の分波を行うことができることが立証され
た。
【0033】図5には、本発明の光回路部品5の第2の
実施例の平面図が示されている。この光回路部品5は、
シリコン基板上に石英ガラスを用いて形成した平面光導
波路21基板に、図6に示すように、ダイシングソウによ
り幅20μm、深さ200 μmの第1のフィルタ溝15aと第
2のフィルタ溝15bを形成し、第1のフィルタ溝15aと
第2のフィルタ溝15bとに、表面が研磨された厚さ15μ
mの第1のフィルタ1と第2のフィルタ2をそれぞれ嵌
合し、接着剤で固定することにより形成されている。第
1のフィルタ溝15aと第2のフィルタ溝15bにより形成
される角度αは1度であり、したがって、第1のフィル
タ1の第1の受光面3と、第2のフィルタ2の第2の受
光面4とで形成される角度は、第1の実施例と同様に1
度である。また、第1、第2のフィルタ1,2は第1の
実施例の各フィルタ1,2と同様に機能するフィルタで
ある。
【0034】平面光導波路21の光通路であるコア7は、
埋め込み型の光導波路であり、その寸法は8μm角、コ
ア7とコア7の周りとの比屈折率差は0.25%であり、コ
ア7に光を通したときに、その光の波長が1.25μm以上
のときには、光はコア7をシングルモードで伝搬するよ
うになっている。
【0035】第1のフィルタ1と第2のフィルタ2は、
第1の実施例の各フィルタ1,2と同様のフィルタであ
り、入射側のコア7aから光を入射させた光は、直接第
1のフィルタ1の第1の受光面3の位置16に達し、その
位置16において、光の入射角度θ1 が5度で第1の受光
面3に入射するようになっており、その後、第1および
第2の受光面3,4で反射しながら、順次、第1の受光
面3の各位置17,18,19に達して、光の入射角度θ2
θ3 ,θ4 が7度、9度、11度で第1の受光面3に入射
するようになっており、第1および第2の受光面3,4
を進む光の通路に合わせてコア7nによる光導波路パタ
ーンが形成されている。そして、このように、第1およ
び第2のフィルタ1,2の各受光面3,4間を通る光の
通路が光導波路により形成されているところが、第2の
実施例の特徴的なところである。
【0036】第1のフィルタ1の背面6側には、第1の
受光面3の各位置16,17,18,19に対応して、出射側の
コア7b,7c,7d,7eが形成されており、コア7
b〜7eは、第1のフィルタ1を透過した異なる波長の
光が、それぞれコア7b,7c,7d,7eに入射する
ときに、入射損失が小さくなるように、第1の受光面3
に入射する光の通路の延長線上、すなわち、コア7nの
延長線上に形成されている。
【0037】第2の実施例は以上のように構成されてお
り、第1の実施例と同様の動作を示し、入射側のコア7
aから通された光は、第1のフィルタ1の第1の受光面
3と、第2のフィルタ2の第2の受光面4間でコア7n
を通って反射しながら進んでいくと同時に、第1の受光
面3の各位置16,17,18,19に達した光が、各位置で異
なる波長に選択的に分波されて、各出射側のコア7b,
7c,7d,7eに通される。そして、第1の実施例と
同様の効果を奏し、第1の実施例と同様の設計により容
易に光回路部品5を作製することが可能であり、コア7
a側から通される複数の波長を有する光を低通過損失
で、しかも、所望の波長範囲の光に高精度で分波するこ
とができる。
【0038】なお、光導波路を伝搬する光は、その比屈
折率差によって定まる一定の広がりをもって伝搬し、各
フィルタ1,2での反射特性もこの広がりの影響を受け
る。そのことを考慮すると、第1のフィルタ1の第1の
受光面3と第2のフィルタ2の第2の受光面4とで形成
される角度αはできるだけ大きくすることが望ましい
が、前述のように、この角度αにより第1のフィルタ1
の受光面3で選択的に分波される光の波長間隔も決まっ
てしまう。そのため、光回路部品5の設計に際し、第1
および第2のフィルタ1,2の受光面3,4間の光導波
路であるコア7nを通って伝搬する光の広がりによる通
過損失と第1のフィルタ1受光面3で分波される光の波
長アイソレーション等を考慮して、第1のフィルタ1受
光面3と第2のフィルタ2受光面4とで形成される角度
αを決定することが重要である。
【0039】第2の実施例でも第1の実施例と同様に、
4つの異なる波長の光を有する光をコア7a側から通し
て確認実験を行ったところ、第1の実施例と同様に、各
コア7b,7c,7d,7eにそれぞれ1つずつ異なる
波長の光が選択的に通されたことが確認され、このとき
の通過損失は最大3.5 dB、波長アイソレーションは7
dB以上であった。
【0040】図7には、本発明の光回路部品5の第3の
実施例の平面図が示されている。この実施例において
は、シリコン基板上に石英ガラスを用いて形成した平面
光導波路21基板の一部に、2次元スラブ導波路で形成さ
れる2次元自由伝搬領域14を設け、この2次元自由伝搬
領域14に、第1のフィルタ1と第2のフィルタ2を組み
込んでいる。この2次元自由伝搬領域14においては、光
はこの領域14内のいずれの箇所においても平面方向(図
のXY方向)に自由に伝搬することが可能であり、厚み
方向(図面に対して垂直方向)の光の伝搬は規制されて
いる。
【0041】第3の実施例の特徴的なところは、2次元
自由伝搬領域14内に反射鏡である凹面ミラー13a〜13e
を配設したことであり、入射側のコア7aから2次元自
由伝搬領域14に入射される光を凹面ミラー13aで反射さ
せて、平面光線として第1のフィルタ1の第1の受光面
3に入射させるようにしており、第1のフィルタ1の背
面6側から出射される光を、それぞれ凹面ミラー13b〜
13eで反射させて、平行光線としてそれぞれコア7b〜
7eに入射させるようになっている。
【0042】第3の実施例も、第1、第2の実施例と同
様の第1、第2のフィルタ1,2により構成されてお
り、第1の受光面3と第2の受光面4とで形成される角
度αも、第1、第2の実施例と同様に1度であり、第1
の受光面3の各位置16,17,18,19における光の入射角
度θ1 ,θ2 ,θ3 ,θ4 も同じ値である。また、平面
光導波路21に形成されているコア7a〜7eの寸法等
は、全て第2の実施例の平面光導波路21と同様である。
【0043】第3の実施例では、入射側のコア7aから
入射される光が、図6の一点鎖線のように、凹面ミラー
13aに入射して反射してから、第1のフィルタ1の第1
の受光面3の位置16に入射し、第1の受光面3の各位置
16,17,18,19から出射される各波長の光が、それぞれ
凹面ミラー13b,13c,13d,13eで反射されて、各出
射側のコア7b,7c,7d,7eに通されるが、それ
以外の動作は第1、第2の実施例と同様であり、第1、
第2の実施例と同様の効果を奏する。また、第1、第2
のフィルタ1,2に入射する光が、凹面ミラー13aによ
り平面方向において光の光軸に対して平行光線となって
いるために、導波路で形成した2次元自由伝搬領域を伝
搬する光が広がることにより第1,第2のフィルタ1,
2間での光の反射特性や第1のフィルタ1の光の透過特
性が劣下することもあまりない。
【0044】第3の実施例についても、第1、第2の実
施例と同様に透過特性確認実験を行ったところ、光が同
様に分波され、通過損失は最大3dB、波長アイソレー
ションは15dB以上であった。
【0045】図8には、本発明の光回路部品5の第4の
実施例の平面図が示されている。第4の実施例も第2の
実施例と同様にして、平面光導波路21に、第1、第2の
フィルタ1,2を組み込むことにより構成されている。
【0046】第4の実施例の特徴的なところは、第2の
フィルタ2を第2の受光面4で光を反射すると共に、受
光面4の反対側の背面9側から通される光を透過するフ
ィルタにより構成し、第2のフィルタ2の背面9側に入
射側のコア7g,7h,7i,7jを配設し、コア7
g,7h,7i,7j側から通された異なる波長の光
を、第2のフィルタ2の背面9の各位置27,28,29,30
に入射させたときに、それらの各波長の光をコア7nを
通る光と合波させ、その合波した光を、第1の受光面3
の各位置17,18,19,20に対応する位置の第1のフィル
タ1の背面6から、各コア7c,7d,7e,7fに通
される光と共に合わせて入射するように構成したところ
である。また、この実施例では、入射側のコア7a側か
ら入射した光が、直接第1の受光面3に入射する位置16
に対応する第1のフィルタ1背面6側には、光通路であ
るコアは設けられていない。
【0047】第4の実施例においても、コア7aから入
射される光は、第2の実施例と同様に、第1、第2のフ
ィルタ1,2の受光面3,4の間でコア7nを通って反
射しながら進み、それと同時に、第1の受光面3の各位
置17,18,19,20で異なる波長、例えば、λ1 ,λ2
λ3 ,λ4 の光に分波されて、それぞれの光が各コア7
c,7d,7e,7f側に出射される。
【0048】また、第4の実施例においては、第2のフ
ィルタ2の背面9側に配設された各コア7g,7h,7
i,7jから通された光が、第2のフィルタ2の背面9
の各位置27,28,29,30に入射して、第2のフィルタ2
を透過するため、例えば、コア7c〜7fに、それぞれ
波長がλc0,λd0,λe0,λf0の光を通すと、それらの
光は前述のコア7nを通る光と合わされて、第1のフィ
ルタ1の第1の受光面3の各位置17,18,19,20で分波
される光と共に合波して、同図に示されるように、コア
7cにはλc0とλ1 の波長の光が合わされて通され、コ
ア7dにはλd0とλ2 の波長の光が合わされて通され、
コア7e,7fには、それぞれλe0とλ3 ,λf0とλ4
の波長の光が合わされて通される。
【0049】なお、コア7g,7h,7i,7jから通
される光の波長がλc0,λd0,λe0,λf0のときに、こ
れらの光が、図8に示したように、コア7c,7d,7
e,7fに通されるためには、それぞれの波長の光が第
1のフィルタ1の第1の受光面3の各位置17,18,19,
20に達したときに、第1のフィルタ1を透過する光でな
ければならない。そのためには、波長がλc0,λd0,λ
e0,λf0の光は、それぞれ、入射角度θ2 ,θ3
θ4 ,θ5 で第1の受光面3に入射したときに透過され
る波長範囲内の光でなければならず、例えば、θ2 が7
度のときには、光の波長λc0は1.562 μm以下の光とす
る必要がある。
【0050】第4の実施例も上記各実施例と同様の効果
を奏し、さらに、第4の実施例では、コア7a側から入
射される光の他にコア7g〜7j側から所望の波長の光
を入射させることにより、コア7a側から入射してコア
7nを通り、第1のフィルタ1で分波した光にコア7g
〜コア7jから通した所望の波長の光を合わせることが
できる。
【0051】実際に、コア7aからλ1 ,λ2 ,λ3
λ4 の波長の光を有する光を入射させて、各コア7c〜
7fに分波させ、コア7g〜7jから、それぞれλc0
λd0,λe0,λf0の波長の光を入射させる実験を行い、
コア7c〜7fの出射端側から出射される光を検出した
ところ、それぞれ、λc0とλ1 ,λd0とλ2 ,λe0とλ
3 ,λf0とλ4 の波長の光が合波した光を検出すること
ができた。そして、λc0,λd0,λe0,λf0の波長の光
が第2のフィルタ2と第1のフィルタ1を透過して、そ
れぞれコ17g,7h,7i,7j側からコア7c,7
d,7e,7f側に通されたときの光の透過損失はすべ
て0.5 dB以下であった。
【0052】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
第1〜第3の各実施例では、第1のフィルタ1の第1の
受光面3と、第2のフィルタ2の第2の受光面4とで形
成される角度αを1度とし、第1のフィルタ1の第1の
受光面3の位置16での光の入射角度θ1 を5度とした
が、第1の受光面3と第2の受光面4とで形成される角
度αや、第1の受光面3の位置16での光の入射角度θ1
は、特に限定されるものではなく、光回路部品5で分波
したり合波したりしたい光の波長に合わせて、適宜設定
されるものである。
【0053】また、第1のフィルタ1により分波される
光の波長範囲は、特に限定されるものではなく、第1の
フィルタ1は第1の受光面3に光が入射したときに、そ
の光の入射角度に応じて所定範囲内の波長を透過させ、
残りの光を反射する入射角対応波長選択透過型のフィル
タであればよい。
【0054】また、上記実施例では、第1のフィルタ1
のみを前述のような入射角対応波長選択透過型のフィル
タとしたが、第2のフィルタも同様に入射角対応波長選
択透過型のフィルタにより構成し、光が第2のフィルタ
2の第2の受光面4に達する位置に対応させて、第2の
フィルタ2の背面9側に出射側の光通路を設け、第2の
受光面4に達した光も、その各位置において異なる波長
に選択的に分波されて出射側の光通路に通されるように
することもできる。
【0055】さらに、上記第1の実施例では、光回路部
品5をガラスブロック12の側面側に第1、第2のフィル
タ1,2を張り付けて構成し、第2〜第4の各実施例で
は、第1、第2のフィルタ1,2を平面光導波路21内に
組み込んで構成したが、光回路部品5は、ガラスブロッ
ク12や平面光導波路21内に組み込んで構成するとは限ら
ない。例えば、図4に示した光回路部品5において、第
1、第のフィルタ1,2を平面光導波路21内に設ける代
わりに、第1,第2のフィルタ1,2の間にのみ、コア
7nを有する平面光導波路を設けて光回路部品5とし、
その光回路部品5の基部側にコア7aの代わりに入射側
の光ファイバを、スネルの法則を満足するように、すな
わち、入射側の光ファイバから光を通したときに、その
光が光ファイバと平面導波路との間で屈折して、ちょう
どコア7nに入るような角度で接続し、光回路部品5の
第1のフィルタ1の背面6側に、コア7b〜7eの代わ
りとなる出射側の光ファイバを接続すること等もでき
る。
【0056】また、同様に、図7の光回路部品5におい
ても、第1、第2のフィルタ1,2間に平面光導波路を
設け、コア7aおよびコア7g〜7jの代わりに、入射
側の光ファイバをスネルの法則を満足するように接続す
ることもきるし、コア7c〜7fの代わりに、出射側の
光ファイバを接続することもできる。
【0057】また、上記第3の実施例では、コア7aか
らの光を反射して、第1のフィルタ1に入射させる凹面
ミラー13aと、第1のフィルタ1を透過した光を反射し
て、各コア7b〜7eに出射させる凹面ミラー13b〜13
eを設けたが、凹面ミラー13a〜13eは光の通路に合わ
せて適宜設けられるものであり、光通路に合わせて第1
のフィルタ1に光を入射させる側、あるいは、第1のフ
ィルタ1側から光を出射させる側のいずれか一方のみに
設けてもよい。
【0058】さらに、上記実施例では、いずれも第1の
フィルタ1と第2のフィルタ2を配設するときに、その
間隔は、先端側が広がるような状態に配設して光回路部
品5を形成させ、光回路部品5の基部側から光を入射さ
せたが、第1のフィルタ1が第1の受光面3に入射する
光の入射角度によって、例えば、入射角度が10度のとき
には、1.5 μm未満の光を透過して1.5 μm以上の光を
反射し、入射角度が8度のときには、1.7 μm未満の光
を透過して1.7 μm以上の光を反射するといったよう
に、入射角度が小さくなるよほど透過させる波長の上限
値が大きくなるようなフィルタであれば、上記実施例と
は逆に、第1および第2のフィルタ1,2の間隔を先端
側が狭くなるような状態に配設し、光回路部品5の基部
側から光を入射させるようにすることもできる。
【0059】さらに、入射側の光通路や出射側の光通路
の数は、特に限定されることはなく、分波あるいは合波
する光に合わせて各光通路を設け、本発明の光回路部品
により所望に光を分波させたり合波させたりすることが
できる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、入射側の光通路から複
数の波長を有する光を入射すると、光は直接対応する出
射側の光通路の位置に到達するか、あるいは、第1のフ
ィルタに達して第2のフィルタ側に反射し、第2のフィ
ルタから第1のフィルタ側に反射することを1回以上繰
り返して、対応する出射側の光通路の位置に到達する。
そして、第1のフィルタの受光面と第2のフィルタの受
光面とで形成される角度を所望の角度に設定することに
より、出射側の光通路の位置に到達した光は、第1のフ
ィルタが異なる波長の光を受け入れる入射角度となっ
て、第1のフィルタの受光面に入り込み、その各位置で
異なる波長の光が選択的に分波され、分波された光が各
出射側光通路側に出射されるため、入射側の光通路から
光回路部品に光を入射させるだけで、光を容易に異なる
波長の光に分波して出射させることができる。
【0061】また、光回路部品の設計に際して、光回路
部品に複数の波長を有する光を入射したときに、第1の
フィルタの各出射側光通路の位置に達した光が、各位置
で異なる波長の光に選択的に分波されるように、第1の
フィルタの光透過性に合わせて、第1のフィルタの受光
面と第2のフィルタの受光面とで形成される角度を設定
すればよく、光回路部品の設計を容易に行うことがで
き、光回路が複雑化することもなく、第1と第2のフィ
ルタの受光面で形成させる角度を様々な角度に設定する
ことにより、光を所望の波長の光に分波することが可能
となる。
【0062】さらに、第2のフィルタを該フィルタの受
光面で光を反射すると共に、受光面と反対側の背面側か
ら照射された光を透過するフィルタにより構成すれば、
第2のフィルタの背面側から照射された光と、入射側の
光通路から入射した光と合わせて出射側の光通路側に出
射させることができ、第2のフィルタの背面側から様々
な波長の光を照射することにより、所望の波長の光を合
波させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光回路部品5の第1の実施例を光
ファイバと接続状態で示す構成図である。
【図2】図1の光回路部品の第1のフィルタの光の入射
角度による光透過性の違いを示すグラフである。
【図3】図1の光回路部品の動作を示す説明図である。
【図4】第1のフィルタ1と第2のフィルタ2の配設状
態の違いによる、第1および第2の受光面3,4に入射
する光の入射角度の違いを示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す平面構成図であ
る。
【図6】図4の光回路部品の第1、第2のフィルタ1,
2挿入部を示す説明図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す平面構成図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施例を示す平面構成図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のフィルタ 2 第2のフィルタ 3 第1の受光面 4 第2の受光面 6,9 背面 7 コア 13 凹面ミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射側の光通路に対向させて、光の反射
    と透過を共に行う第1のフィルタを配設し、第1のフィ
    ルタで反射した光を受ける側にはこの受けた光を前記第
    1のフィルタ側へ反射する第2のフィルタを配設し、第
    1のフィルタの受光面と反対側の背面には入射側の光通
    路から通された光が直接入る位置と、入射側の光通路か
    ら通された光が第1および第2のフィルタ受光面間で1
    回以上反射してから入る1つ以上の位置との少くとも一
    方側の位置に対応させて出射側の光通路が配設されるも
    ので、入射側の光通路から複数の波長を有する光を入射
    したときに第1のフィルタの各出射側光通路の位置に達
    した光が各位置で異なる波長の光が選択的に分波される
    入射角度となるように第1のフィルタの受光面と第2の
    フィルタの受光面とで形成される角度を設定したことを
    特徴とする光回路部品。
  2. 【請求項2】 第1および第2のフィルタ受光面間を通
    る光の通路は光導波路により形成されていることを特徴
    とする請求項1記載の光回路部品。
  3. 【請求項3】 入射側の光通路から照射された光を第1
    のフィルタに入射させる反射鏡と、第1のフィルタを透
    過した光を出射側の光通路に入射させる反射鏡との少く
    とも一方の反射鏡が光通路とフィルタ間に配設されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の光回路部品。
  4. 【請求項4】 第2のフィルタは該フィルタの受光面で
    光を反射すると共に受光面と反対側の背面側から照射さ
    れた光を透過するフィルタにより構成されており、第2
    のフィルタの背面側から照射された光を入射側の光通路
    から入射した光と合わせて出射側の光通路側に出射する
    ように構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2
    又は請求項3記載の光回路部品。
JP21505993A 1993-08-06 1993-08-06 光回路部品 Pending JPH0749430A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21505993A JPH0749430A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 光回路部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21505993A JPH0749430A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 光回路部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0749430A true JPH0749430A (ja) 1995-02-21

Family

ID=16666081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21505993A Pending JPH0749430A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 光回路部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0749430A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003504661A (ja) * 1999-07-02 2003-02-04 ブレイズ、ネットワーク、プロダクツ、インコーポレーテッド 予め形成された光学部品が受動的に位置合わせされる、光波長分割マルチプレクサー/デマルチプレクサー
US6775439B2 (en) * 2001-11-20 2004-08-10 Hitachi, Ltd. Optical circuit device and optical transceiver
US6882779B2 (en) 2000-11-16 2005-04-19 Nec Corporation Arrayed waveguide grading with optical input and output characteristics settable to desired values
JP2012022154A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp 波長多重受信モジュール

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003504661A (ja) * 1999-07-02 2003-02-04 ブレイズ、ネットワーク、プロダクツ、インコーポレーテッド 予め形成された光学部品が受動的に位置合わせされる、光波長分割マルチプレクサー/デマルチプレクサー
US6882779B2 (en) 2000-11-16 2005-04-19 Nec Corporation Arrayed waveguide grading with optical input and output characteristics settable to desired values
US7139451B2 (en) 2000-11-16 2006-11-21 Nec Corporation Arrayed waveguide grading with optical input and output characteristics settable to desired values
US6775439B2 (en) * 2001-11-20 2004-08-10 Hitachi, Ltd. Optical circuit device and optical transceiver
JP2012022154A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp 波長多重受信モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3092499B2 (ja) 導波路型光合波分波モジュール
US5790314A (en) Grin lensed optical device
CN103608708B (zh) 光学装置
US6122420A (en) Optical loopback apparatus
JPH07109447B2 (ja) 光デバイスおよび光フィルター
JPH08304664A (ja) 波長分波素子
CN102124386A (zh) 用于平面波导器件的具有多个小平面的分段波导结构
TWI238269B (en) Fabry-Perot optical filter device
JPH0749430A (ja) 光回路部品
JPH0527136A (ja) 光合分波器
JPH02259610A (ja) 導波形光波長多重化器
JPWO2006051981A1 (ja) 光反射器、光合分波器及び光システム
JPH05203830A (ja) 光合分波器
JP4305961B2 (ja) 光フィルタを有する光モジュール
JP2000131542A (ja) 光送受信モジュール
JP2019169780A (ja) 光通信システム
US6952506B2 (en) Device for adding and dropping optical signals
JP3120777B2 (ja) 光導波路型信号光モニタデバイス
US20040076370A1 (en) Micro optical design for DWDM interleavers with narrow channel spacing
JPH03291603A (ja) 光合分波器
JP4759973B2 (ja) デマルチプレクサ及び波長多重光伝送モジュール
JP3407945B2 (ja) 光回路部品
JPH03223705A (ja) 光合分波器及び光合分波器モジュール
JPS5955407A (ja) 光分波器
JPH04361208A (ja) 光合分波器およびその製造方法