JPH0745559Y2 - Rh設備用浸漬管 - Google Patents
Rh設備用浸漬管Info
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- JPH0745559Y2 JPH0745559Y2 JP1991001924U JP192491U JPH0745559Y2 JP H0745559 Y2 JPH0745559 Y2 JP H0745559Y2 JP 1991001924 U JP1991001924 U JP 1991001924U JP 192491 U JP192491 U JP 192491U JP H0745559 Y2 JPH0745559 Y2 JP H0745559Y2
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Landscapes
- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、RH式真空脱ガス設備
における浸漬管の構造に係り、特に最下段内巻煉瓦の背
面に凹穴を設けて支持棒で支持する支持部に膨張吸収材
を介在した構造とし、寿命を大巾に延命することができ
る構造に関する。
における浸漬管の構造に係り、特に最下段内巻煉瓦の背
面に凹穴を設けて支持棒で支持する支持部に膨張吸収材
を介在した構造とし、寿命を大巾に延命することができ
る構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RH式真空脱ガス設備における浸
漬管の構造は、例えば図5に縦断面図を示すようにスタ
ッド1等を多数植設し円筒状に形成した鋼鉄製の支持金
物2の内周に、円周方向を複数個に分割した横迫り煉瓦
3(以下、内巻煉瓦と云う)を複数段継ぎ合わせること
によって内張りして内筒とし、該内巻煉瓦3と支持金物
2の間、および外周にはキャスタブル耐火物等の不定形
耐火物4を施工して外筒とし、該内・外筒を貫通させた
複数本のガス吹込管5を配設し一体化して構成されてい
る。
漬管の構造は、例えば図5に縦断面図を示すようにスタ
ッド1等を多数植設し円筒状に形成した鋼鉄製の支持金
物2の内周に、円周方向を複数個に分割した横迫り煉瓦
3(以下、内巻煉瓦と云う)を複数段継ぎ合わせること
によって内張りして内筒とし、該内巻煉瓦3と支持金物
2の間、および外周にはキャスタブル耐火物等の不定形
耐火物4を施工して外筒とし、該内・外筒を貫通させた
複数本のガス吹込管5を配設し一体化して構成されてい
る。
【0003】また、上端にフランジを備えた円筒状芯金
の内周面に、キャスタブル耐火物を介して円筒状に積付
けた耐火レンガ層を設けるとともに、芯金の外周をキャ
スタブル耐火物で覆い、かつ、前記耐火レンガ層のうち
最下段耐火レンガの背面に凹部、または下面に通じる凹
溝を形成し、この凹部または凹溝に前記芯金の内周面に
突設した支持棒を当接し、前記最下段耐火レンガを支持
してなる真空脱ガス装置用浸漬管が特公昭59−250
12号公報に開示されている。
の内周面に、キャスタブル耐火物を介して円筒状に積付
けた耐火レンガ層を設けるとともに、芯金の外周をキャ
スタブル耐火物で覆い、かつ、前記耐火レンガ層のうち
最下段耐火レンガの背面に凹部、または下面に通じる凹
溝を形成し、この凹部または凹溝に前記芯金の内周面に
突設した支持棒を当接し、前記最下段耐火レンガを支持
してなる真空脱ガス装置用浸漬管が特公昭59−250
12号公報に開示されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】併しながら、従来構造
の浸漬管は、取鍋内の溶鋼に浸漬して真空脱ガス処理を
行なうと、溶鋼が保有する高温、溶鋼の環流に伴なう衝
撃的な乱流による摩耗あるいは繰返し使用による急熱・
急冷によって摩耗、スポーリングが発生且つ助長され損
耗する。特に最下段内巻煉瓦3aは、内巻煉瓦3全体を
支持するために背面を逆L字状に形成し支持受具2aで
支持してあり、使用中に熱応力の集中によって該部に亀
裂が発生し易く且つこの亀裂が発達し易いと云う欠点が
ある。そのため、浸漬中に最下段内巻煉瓦3aの亀裂発
生部から溶鋼が侵入し、支持受具2aおよび支持金具2
を溶融することによって内巻煉瓦3が連鎖反応的に脱落
する問題がある。
の浸漬管は、取鍋内の溶鋼に浸漬して真空脱ガス処理を
行なうと、溶鋼が保有する高温、溶鋼の環流に伴なう衝
撃的な乱流による摩耗あるいは繰返し使用による急熱・
急冷によって摩耗、スポーリングが発生且つ助長され損
耗する。特に最下段内巻煉瓦3aは、内巻煉瓦3全体を
支持するために背面を逆L字状に形成し支持受具2aで
支持してあり、使用中に熱応力の集中によって該部に亀
裂が発生し易く且つこの亀裂が発達し易いと云う欠点が
ある。そのため、浸漬中に最下段内巻煉瓦3aの亀裂発
生部から溶鋼が侵入し、支持受具2aおよび支持金具2
を溶融することによって内巻煉瓦3が連鎖反応的に脱落
する問題がある。
【0005】また、前記特公昭59−25102号公報
記載の発明では、最下段耐火レンガの背面に凹部または
凹溝が形成してあって、耐火レンガ層と芯金との間にキ
ャスタブル耐火物を充填する際には必然的に前記凹部ま
たは凹溝内にも充填されることとなり、当接した支持棒
の先端部は充填されたキャスタブル耐火物で固定される
こととなる。そのため、芯金が鉄芯であるために浸漬中
に溶鋼が保有する高温によって膨張すると、一体的に最
下段耐火レンガを下方へ押し下げてその直上段耐火レン
ガとの間に目地切れが生じ、目地溶損が加速度的に進行
して溶鋼が侵入し、芯金を溶融して外周面に吹出す所謂
孔開き事故を起す構造である。
記載の発明では、最下段耐火レンガの背面に凹部または
凹溝が形成してあって、耐火レンガ層と芯金との間にキ
ャスタブル耐火物を充填する際には必然的に前記凹部ま
たは凹溝内にも充填されることとなり、当接した支持棒
の先端部は充填されたキャスタブル耐火物で固定される
こととなる。そのため、芯金が鉄芯であるために浸漬中
に溶鋼が保有する高温によって膨張すると、一体的に最
下段耐火レンガを下方へ押し下げてその直上段耐火レン
ガとの間に目地切れが生じ、目地溶損が加速度的に進行
して溶鋼が侵入し、芯金を溶融して外周面に吹出す所謂
孔開き事故を起す構造である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案者等は、このよう
な諸問題を解決するために種々検討、実験を行なった結
果、本考案浸漬管の開発に成功したものであり、本考案
の技術的構成は、前記実用新案登録請求の範囲に明記し
たように、最下段内巻煉瓦の背面に凹穴部を形成し、当
接する支持金物下方内周面には複数個の支持棒を突設し
て内巻煉瓦を支持して成り、溶鋼に浸漬して真空脱ガス
処理を行なう浸漬管において、凹穴と支持棒との間に膨
張吸収材を介在した構造とすることによって孔開き事故
防止が図れるよう構成したものである。
な諸問題を解決するために種々検討、実験を行なった結
果、本考案浸漬管の開発に成功したものであり、本考案
の技術的構成は、前記実用新案登録請求の範囲に明記し
たように、最下段内巻煉瓦の背面に凹穴部を形成し、当
接する支持金物下方内周面には複数個の支持棒を突設し
て内巻煉瓦を支持して成り、溶鋼に浸漬して真空脱ガス
処理を行なう浸漬管において、凹穴と支持棒との間に膨
張吸収材を介在した構造とすることによって孔開き事故
防止が図れるよう構成したものである。
【0007】以下、本考案を図1から図3に示す一実施
例を参照しながら更に詳しく説明する。
例を参照しながら更に詳しく説明する。
【0008】本考案に係るRH設備用浸漬管は、図1に
本考案を適用した縦断面図、図2に図1の矢視A−A断
面図、図3に図1のB部拡大図を示すように、最下段内
巻煉瓦3aの背面所定位置に穿設した凹穴6と支持棒7
との間の隙間に膨張吸収材8を介在して構成されてい
る。
本考案を適用した縦断面図、図2に図1の矢視A−A断
面図、図3に図1のB部拡大図を示すように、最下段内
巻煉瓦3aの背面所定位置に穿設した凹穴6と支持棒7
との間の隙間に膨張吸収材8を介在して構成されてい
る。
【0009】従来型のRH設備用浸漬管は、図4に示す
如く内巻煉瓦3として例えばマグネシア・クロム、高ア
ルミナ質等の煉瓦から成り所定の内径と肉厚寸法を有し
た横迫り形状、または縦迫り形状あるいは扇型形状と
し、RH設備用浸漬管の大きさに合わせ円周方向を複数
個に分割して最下段用の内巻煉瓦3aには背面の所定位
置に凹穴6を穿設し、複数段継ぎ合わせた所定形状の煉
瓦で形成されている。該内巻煉瓦3は、外周面にスタッ
ド1等を所定量植設し上端部をフランジ9に固着して円
筒状に形成した鋼鉄製の支持金物2の内側に配設して内
筒とし、支持金物2の下方内周面には前記凹穴6に当接
する支持棒7が多数突設してある。そして、内巻煉瓦3
と支持金物2の間、および支持金物2の外周にはキャス
タブル耐火物等の不定形耐火物4を配設して外筒とした
2層構成とし、該内・外筒を貫通させた環流用のガス吹
込管5を複数本配設して強固に連結させた一体構造物と
して形成されている。併し、該従来型のRH設備用浸漬
管は、最下段内巻煉瓦3a背面の所定位置に凹穴6を穿
設し、支持金物2の下方内周面に突設した支持棒7を当
接して支持するようにしてあるため、凹穴6の内径と支
持棒7の外径寸法を略同一にして差込んであるか、また
は凹穴6の内径を支持棒7の外径寸法よりも大きく形成
して嵌合してあり、凹穴6の内径寸法を大きく形成した
場合には内巻煉瓦3と支持金物2との間に不定形耐火物
4を充填する際に凹穴6と支持棒7先端嵌合部との間に
生じた隙間にも不定形耐火物4が充填され、何れの場合
にも固着した状態となる。そして、支持金物2が鋼鉄製
であるために浸漬中に溶鋼が保有する高温を受けると支
持金物2が膨張し、一体的に最下段内巻煉瓦3aを下方
へ押し下げて強度的に弱い直上段内巻煉瓦3bとの間に
目地切れが生じて開口し、目地溶損が加速度的に進行し
て侵入した溶鋼によって支持金物2を溶融し、外周面に
吹出す、所謂孔開き事故を起すこととなる。
如く内巻煉瓦3として例えばマグネシア・クロム、高ア
ルミナ質等の煉瓦から成り所定の内径と肉厚寸法を有し
た横迫り形状、または縦迫り形状あるいは扇型形状と
し、RH設備用浸漬管の大きさに合わせ円周方向を複数
個に分割して最下段用の内巻煉瓦3aには背面の所定位
置に凹穴6を穿設し、複数段継ぎ合わせた所定形状の煉
瓦で形成されている。該内巻煉瓦3は、外周面にスタッ
ド1等を所定量植設し上端部をフランジ9に固着して円
筒状に形成した鋼鉄製の支持金物2の内側に配設して内
筒とし、支持金物2の下方内周面には前記凹穴6に当接
する支持棒7が多数突設してある。そして、内巻煉瓦3
と支持金物2の間、および支持金物2の外周にはキャス
タブル耐火物等の不定形耐火物4を配設して外筒とした
2層構成とし、該内・外筒を貫通させた環流用のガス吹
込管5を複数本配設して強固に連結させた一体構造物と
して形成されている。併し、該従来型のRH設備用浸漬
管は、最下段内巻煉瓦3a背面の所定位置に凹穴6を穿
設し、支持金物2の下方内周面に突設した支持棒7を当
接して支持するようにしてあるため、凹穴6の内径と支
持棒7の外径寸法を略同一にして差込んであるか、また
は凹穴6の内径を支持棒7の外径寸法よりも大きく形成
して嵌合してあり、凹穴6の内径寸法を大きく形成した
場合には内巻煉瓦3と支持金物2との間に不定形耐火物
4を充填する際に凹穴6と支持棒7先端嵌合部との間に
生じた隙間にも不定形耐火物4が充填され、何れの場合
にも固着した状態となる。そして、支持金物2が鋼鉄製
であるために浸漬中に溶鋼が保有する高温を受けると支
持金物2が膨張し、一体的に最下段内巻煉瓦3aを下方
へ押し下げて強度的に弱い直上段内巻煉瓦3bとの間に
目地切れが生じて開口し、目地溶損が加速度的に進行し
て侵入した溶鋼によって支持金物2を溶融し、外周面に
吹出す、所謂孔開き事故を起すこととなる。
【0010】そのため、本考案のRH設備用浸漬管にお
いては、上記のようにして形成した従来型浸漬管の最下
段内巻煉瓦3aの背面所定位置に穿設した凹穴6と支持
棒7先端嵌合部との間に膨張吸収材8を介在する構成と
した。
いては、上記のようにして形成した従来型浸漬管の最下
段内巻煉瓦3aの背面所定位置に穿設した凹穴6と支持
棒7先端嵌合部との間に膨張吸収材8を介在する構成と
した。
【0011】上記膨張吸収材8は、内巻煉瓦3に適用す
る煉瓦品質の熱膨張係数および支持金物2の材質と軸方
向・肉厚寸法、あるいは支持棒7の突設位置と直径寸法
等によって左右され一概に限定することはできないが、
凹穴6の上縁と支持棒7の上端との間(h1 )は製作時
容易に当接できる範囲で極力薄く、凹穴6の下縁と支持
棒7の下端との間(h2 )は厚くし、例えば支持金物2
に一般構造用圧延鋼材を用いた場合には軸方向への膨張
係数が0.5〜2.5%程度であるため、支持棒7突設
位置における内巻煉瓦3の熱膨張係数との差分が吸収で
きる厚さ寸法に設定すればよい。
る煉瓦品質の熱膨張係数および支持金物2の材質と軸方
向・肉厚寸法、あるいは支持棒7の突設位置と直径寸法
等によって左右され一概に限定することはできないが、
凹穴6の上縁と支持棒7の上端との間(h1 )は製作時
容易に当接できる範囲で極力薄く、凹穴6の下縁と支持
棒7の下端との間(h2 )は厚くし、例えば支持金物2
に一般構造用圧延鋼材を用いた場合には軸方向への膨張
係数が0.5〜2.5%程度であるため、支持棒7突設
位置における内巻煉瓦3の熱膨張係数との差分が吸収で
きる厚さ寸法に設定すればよい。
【0012】また、膨張吸収材8を形成する膨張吸収材
は、セラミックファイバー、ボール紙、一般の紙類等を
夫々単独、混合、あるいは層状に重ねて使用することが
できるが、膨張吸収材が大きくなるため圧縮特性、並び
に膨張吸収材8からの損傷を防止するために耐食性を兼
ね備えたセラミックスシートを採用することが望まし
い。そして、該膨張吸収材は、支持棒7先端嵌合部の上
下方向だけでなく、左右方向に形成された隙間にも装填
し、内巻煉瓦3と支持金物2との間に不定形耐火物4を
充填する際、不定形耐火物4が凹穴6内に充填されない
ようにすれば良い。
は、セラミックファイバー、ボール紙、一般の紙類等を
夫々単独、混合、あるいは層状に重ねて使用することが
できるが、膨張吸収材が大きくなるため圧縮特性、並び
に膨張吸収材8からの損傷を防止するために耐食性を兼
ね備えたセラミックスシートを採用することが望まし
い。そして、該膨張吸収材は、支持棒7先端嵌合部の上
下方向だけでなく、左右方向に形成された隙間にも装填
し、内巻煉瓦3と支持金物2との間に不定形耐火物4を
充填する際、不定形耐火物4が凹穴6内に充填されない
ようにすれば良い。
【0013】
【作用】本考案においては、最下段内巻煉瓦3aの背面
所定位置に穿設した凹穴6と該部に当接する支持棒7先
端嵌合部との間に膨張吸収材8を介在してあるので、浸
漬中に溶鋼が保有する高温により支持金物2が内巻煉瓦
3のそれよりも軸方向へ大きく膨張して一体的に最下段
内巻煉瓦3aを押し下げることがなく、特に内筒を形成
する最下段内巻煉瓦3aとその直上段内巻煉瓦3bとの
間に目地切れが生じて開口し、目地溶損が加速度的に進
行して侵入した溶鋼によって支持金物2を溶融する所謂
孔開き事故を防止することができるので、浸漬管の寿命
を大巾に延命させることができる。
所定位置に穿設した凹穴6と該部に当接する支持棒7先
端嵌合部との間に膨張吸収材8を介在してあるので、浸
漬中に溶鋼が保有する高温により支持金物2が内巻煉瓦
3のそれよりも軸方向へ大きく膨張して一体的に最下段
内巻煉瓦3aを押し下げることがなく、特に内筒を形成
する最下段内巻煉瓦3aとその直上段内巻煉瓦3bとの
間に目地切れが生じて開口し、目地溶損が加速度的に進
行して侵入した溶鋼によって支持金物2を溶融する所謂
孔開き事故を防止することができるので、浸漬管の寿命
を大巾に延命させることができる。
【0014】
【実施例】図4に示すようにスタッド1等を多数植設し
た支持金物2の内周に円周方向を24分割し、最下段用
3aは背面にφ15の多数の凹穴6を穿設した内巻煉瓦
3をモルタルを介して3段継ぎ合せることによって内張
りして内筒とし、内巻煉瓦3と下方内周面に前記凹穴6
に当接するφ12の多数の支持棒7を突設した支持金物
2との間、および支持金物2の外周にはキャスタブル耐
火物4を施工して外筒とし、該内・外筒を貫通させた複
数本のガス吹込管5を配設し一体化構造とした従来型の
浸漬管と、更に図1から図3に示すように最下段内巻煉
瓦3aの背面に穿設した凹穴6をφ19とし、支持棒7
との間に上側(h1 )は厚2m/m、下側(h2 )は厚
5m/mのセラミックスシート8を介在した本考案の浸
漬管を得た。該浸漬管をRH式真空脱ガス設備に連続使
用したところ、従来型浸漬管は最下段内巻煉瓦3aとそ
の直上段内巻煉瓦3bとの間に目地切れが生じて開口
し、侵入した溶鋼により支持金物2を溶融したことによ
って孔開き事故を起し108回で廃却となったが、本考
案の浸漬管においては最下段内巻煉瓦3aとその直上段
内巻煉瓦3bとの間に目地切れの発生がなく、200回
以上の使用に耐えた。
た支持金物2の内周に円周方向を24分割し、最下段用
3aは背面にφ15の多数の凹穴6を穿設した内巻煉瓦
3をモルタルを介して3段継ぎ合せることによって内張
りして内筒とし、内巻煉瓦3と下方内周面に前記凹穴6
に当接するφ12の多数の支持棒7を突設した支持金物
2との間、および支持金物2の外周にはキャスタブル耐
火物4を施工して外筒とし、該内・外筒を貫通させた複
数本のガス吹込管5を配設し一体化構造とした従来型の
浸漬管と、更に図1から図3に示すように最下段内巻煉
瓦3aの背面に穿設した凹穴6をφ19とし、支持棒7
との間に上側(h1 )は厚2m/m、下側(h2 )は厚
5m/mのセラミックスシート8を介在した本考案の浸
漬管を得た。該浸漬管をRH式真空脱ガス設備に連続使
用したところ、従来型浸漬管は最下段内巻煉瓦3aとそ
の直上段内巻煉瓦3bとの間に目地切れが生じて開口
し、侵入した溶鋼により支持金物2を溶融したことによ
って孔開き事故を起し108回で廃却となったが、本考
案の浸漬管においては最下段内巻煉瓦3aとその直上段
内巻煉瓦3bとの間に目地切れの発生がなく、200回
以上の使用に耐えた。
【0015】本考案の実施例においては、膨張吸収材8
を支持棒7先端嵌合部の全周に設けたが、突設した支持
棒7の全周に設けたり、唯単に軸方向における支持金物
2と内巻煉瓦3の膨張差を吸収するだけであれば、下側
(h2 )だけに介在させることができる。また、凹穴の
形状を真円だけでなく楕円、多角形等に穿孔したり、支
持金物7の断面形状も真円以外に楕円、多角形、T字型
等に形成し、両者6,7の間に膨張吸収材8を介在させ
ることができ、図示の実施例に限定されるものではな
い。
を支持棒7先端嵌合部の全周に設けたが、突設した支持
棒7の全周に設けたり、唯単に軸方向における支持金物
2と内巻煉瓦3の膨張差を吸収するだけであれば、下側
(h2 )だけに介在させることができる。また、凹穴の
形状を真円だけでなく楕円、多角形等に穿孔したり、支
持金物7の断面形状も真円以外に楕円、多角形、T字型
等に形成し、両者6,7の間に膨張吸収材8を介在させ
ることができ、図示の実施例に限定されるものではな
い。
【0016】
【考案の効果】以上、説明したように本考案によれば、
最下段内巻煉瓦の背面に凹穴部を形成し、当接する支持
金物下部内周面には複数個の支持棒を突設して内巻煉瓦
を支持して成り、溶鋼に浸漬して真空脱ガス処理を行な
う浸漬管において、前記凹穴を支持棒との間に膨張吸収
材を介在させてあるので、浸漬中に支持棒で最下段内巻
煉瓦を押し下げることがなく、最下段内巻煉瓦とその直
上段内巻煉瓦との間に生じ易い目地切れの発生を防止し
て溶鋼の侵入を阻止することができ、その結果として孔
開き事故の発生を回避して浸漬管の寿命を大巾に延命さ
せることができる。
最下段内巻煉瓦の背面に凹穴部を形成し、当接する支持
金物下部内周面には複数個の支持棒を突設して内巻煉瓦
を支持して成り、溶鋼に浸漬して真空脱ガス処理を行な
う浸漬管において、前記凹穴を支持棒との間に膨張吸収
材を介在させてあるので、浸漬中に支持棒で最下段内巻
煉瓦を押し下げることがなく、最下段内巻煉瓦とその直
上段内巻煉瓦との間に生じ易い目地切れの発生を防止し
て溶鋼の侵入を阻止することができ、その結果として孔
開き事故の発生を回避して浸漬管の寿命を大巾に延命さ
せることができる。
【図1】本考案の一具体例を示す縦断面図。
【図2】図1のA−A線に沿った横断面図。
【図3】図1のB部拡大図。
【図4】従来構造の縦断面図。
【図5】他の従来構造の縦断面図。
1 スタッド 2 支持金物 3 内巻煉瓦 4 不定形耐火物 5 ガス吹込管 6 凹穴 7 支持棒 8 膨張吸収材 9 フランジ
Claims (1)
- 【請求項1】最下段内巻煉瓦(3a)の背面に凹穴部
(6)を形成し、当接する支持金物(2)下部内周面に
は複数個の支持棒(7)を突設して内巻煉瓦(3)を支
持して成り、溶鋼に浸漬して真空脱ガス処理を行なう浸
漬管において、前記凹穴(6)と支持棒(7)との間に
膨張吸収材(8)を介在したことを特徴とするRH設備
用浸漬管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991001924U JPH0745559Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | Rh設備用浸漬管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991001924U JPH0745559Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | Rh設備用浸漬管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510445U JPH0510445U (ja) | 1993-02-09 |
JPH0745559Y2 true JPH0745559Y2 (ja) | 1995-10-18 |
Family
ID=11515149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991001924U Expired - Lifetime JPH0745559Y2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | Rh設備用浸漬管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0745559Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020186445A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | 東京窯業株式会社 | 溶鋼処理用の浸漬管 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52103406A (en) * | 1976-02-27 | 1977-08-30 | Tigers Polymer | Apparatus for fixing refractory bricks |
JPS52107013A (en) * | 1976-03-04 | 1977-09-08 | Tigers Polymer | Apparatus for fixing refractory bricks |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP1991001924U patent/JPH0745559Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020186445A (ja) * | 2019-05-15 | 2020-11-19 | 東京窯業株式会社 | 溶鋼処理用の浸漬管 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0510445U (ja) | 1993-02-09 |
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