JPH0744508Y2 - 鉄道車両用補助座席 - Google Patents
鉄道車両用補助座席Info
- Publication number
- JPH0744508Y2 JPH0744508Y2 JP1989012789U JP1278989U JPH0744508Y2 JP H0744508 Y2 JPH0744508 Y2 JP H0744508Y2 JP 1989012789 U JP1989012789 U JP 1989012789U JP 1278989 U JP1278989 U JP 1278989U JP H0744508 Y2 JPH0744508 Y2 JP H0744508Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- backrest
- auxiliary
- use position
- fixed
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、鉄道車両内に設ける補助座席に関する。
「従来技術およびその問題点」 鉄道車両(電車)内のドア付近は乗降客が集まりやす
く、乗降の便だけを考えると広いスペースを確保するこ
とが望ましい。しかし特に長距離電車においては、より
多くの乗客用に座席を確保したい。この要求に対し、ド
ア付近のスペースに手動引出し式の補助座席を設けるこ
とが知られている。この補助座席は、閑散時は使用可能
状態に、混雑時には収納位置にロックされる。しかし従
来のこの補助座席は収納状態に移動(回動)付勢されて
おり、使用可能時には、使用者が収納付勢力に抗して座
席を引出して使用しなければならない。このため、座る
際には手で座面を保持しなければならず、また軽い荷物
を置いたまま立ち上がると、座席の収納付勢力で荷物が
挟まれたり、つぶされたりするおそれがある。さらに座
席を引出す際には、座席を回動させねばならず、操作性
が悪かった。
く、乗降の便だけを考えると広いスペースを確保するこ
とが望ましい。しかし特に長距離電車においては、より
多くの乗客用に座席を確保したい。この要求に対し、ド
ア付近のスペースに手動引出し式の補助座席を設けるこ
とが知られている。この補助座席は、閑散時は使用可能
状態に、混雑時には収納位置にロックされる。しかし従
来のこの補助座席は収納状態に移動(回動)付勢されて
おり、使用可能時には、使用者が収納付勢力に抗して座
席を引出して使用しなければならない。このため、座る
際には手で座面を保持しなければならず、また軽い荷物
を置いたまま立ち上がると、座席の収納付勢力で荷物が
挟まれたり、つぶされたりするおそれがある。さらに座
席を引出す際には、座席を回動させねばならず、操作性
が悪かった。
「考案の目的」 本考案は、このような従来の鉄道車両用補助座席につい
ての問題意識に基づき、座席が使用状態から収納状態に
自動的には復帰せず、収納状態におけるスペースを十分
小さくでき、使用状態ではより安楽な座面を確保できる
補助座席を得ることを目的とする。
ての問題意識に基づき、座席が使用状態から収納状態に
自動的には復帰せず、収納状態におけるスペースを十分
小さくでき、使用状態ではより安楽な座面を確保できる
補助座席を得ることを目的とする。
「考案の概要」 本考案は、鉄道車両の床に固定されたフレーム部材に、
収納位置と使用位置とに移動自在に装着されたシートク
ッション部材および背当てシート部材を有する鉄道車両
用補助座席であって、上記フレーム部材の左右に、座席
の左右方向に延びる軸を介して回動自在に軸した左右一
対の回動体;および、少なくとも上記一方の回動体を回
動駆動する減速モータ駆動装置;を備え、上記背当てシ
ート部材が、上記回動体の回動に連動して収納位置から
迫り出して上昇するとともに所定の角度に傾斜して上記
使用位置に移動し、さらにこの使用位置から逆に収納位
置に移動するように、上記背当てシート部材の下端部
を、上記回動体に固定したリンク部材に軸支するととも
に、上記背当てシート部材の上端部を揺動アームを介し
て上記フレーム部材に連結したこと、に特徴を有する。
収納位置と使用位置とに移動自在に装着されたシートク
ッション部材および背当てシート部材を有する鉄道車両
用補助座席であって、上記フレーム部材の左右に、座席
の左右方向に延びる軸を介して回動自在に軸した左右一
対の回動体;および、少なくとも上記一方の回動体を回
動駆動する減速モータ駆動装置;を備え、上記背当てシ
ート部材が、上記回動体の回動に連動して収納位置から
迫り出して上昇するとともに所定の角度に傾斜して上記
使用位置に移動し、さらにこの使用位置から逆に収納位
置に移動するように、上記背当てシート部材の下端部
を、上記回動体に固定したリンク部材に軸支するととも
に、上記背当てシート部材の上端部を揺動アームを介し
て上記フレーム部材に連結したこと、に特徴を有する。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。この補助座
席は、電車の床に固定されるフレーム部材としての脚部
10および脚部の台座部10aに固定される補助座席フレー
ム11と、脚部10および補助座席フレーム11に被せられ固
定される座席の外観を形成するカバー51とを主な構造体
としている。このカバー51には、背当てシート部材とし
ての背当てシートB、シートクッション部材としてのシ
ートクッションCおよび肘掛けアーム34を収納するシー
ト収納凹部51aが形成され、シート収納凹部51aの上部に
頭部クッション32が設けられている。
席は、電車の床に固定されるフレーム部材としての脚部
10および脚部の台座部10aに固定される補助座席フレー
ム11と、脚部10および補助座席フレーム11に被せられ固
定される座席の外観を形成するカバー51とを主な構造体
としている。このカバー51には、背当てシート部材とし
ての背当てシートB、シートクッション部材としてのシ
ートクッションCおよび肘掛けアーム34を収納するシー
ト収納凹部51aが形成され、シート収納凹部51aの上部に
頭部クッション32が設けられている。
この収納凹部51aの下部左右に位置する補助座席フレー
ム11には、床面と平行な左右方向の軸を中心に回動する
回動体12がそれぞれ軸支されている。この回動体12に
は、シートクッションC内に位置する座面フレーム13
が、一体に回動可能に固定されている。
ム11には、床面と平行な左右方向の軸を中心に回動する
回動体12がそれぞれ軸支されている。この回動体12に
は、シートクッションC内に位置する座面フレーム13
が、一体に回動可能に固定されている。
また補助座席フレーム11の上部内面左右には、ブラケッ
ト14および軸14aを介して、揺動アーム15の上端部が枢
着されており、この揺動アーム15の下端部に、背当てシ
ートB内に位置する背当て板18の上端部が軸16を介して
枢着されている。背当て板18は、その下端部の左右が、
軸17を介してリンク部材19の一端部が枢着されている。
このリンク部材19は、略U字形状をなしていて、その他
端部は、複数の固定ビス20で回動体12に固定されてい
る。
ト14および軸14aを介して、揺動アーム15の上端部が枢
着されており、この揺動アーム15の下端部に、背当てシ
ートB内に位置する背当て板18の上端部が軸16を介して
枢着されている。背当て板18は、その下端部の左右が、
軸17を介してリンク部材19の一端部が枢着されている。
このリンク部材19は、略U字形状をなしていて、その他
端部は、複数の固定ビス20で回動体12に固定されてい
る。
補助座席フレーム11が固定された台座10aには、減速モ
ータユニット24が配設固定されている。この減速モータ
ユニット24の出力ピニオン25が、回動体12を回動させる
遊星歯車機構23の歯車26に噛み合っている。この遊星歯
車機構23は、インナギヤを有し、補助座席フレーム11に
固定されるプレート41と、前記インナギヤと噛合するア
ウタギヤを有する揺動プレート42と、プレート41と揺動
プレート42が同心部と偏心部に回動自在に取り付けられ
たシャフト45とを有する周知のものであるが、第5図を
参照してその構造を簡単に説明する。
ータユニット24が配設固定されている。この減速モータ
ユニット24の出力ピニオン25が、回動体12を回動させる
遊星歯車機構23の歯車26に噛み合っている。この遊星歯
車機構23は、インナギヤを有し、補助座席フレーム11に
固定されるプレート41と、前記インナギヤと噛合するア
ウタギヤを有する揺動プレート42と、プレート41と揺動
プレート42が同心部と偏心部に回動自在に取り付けられ
たシャフト45とを有する周知のものであるが、第5図を
参照してその構造を簡単に説明する。
補助座席フレーム11には、インナギヤ40を有するギヤプ
レート41が固定されており、このインナギヤ40に、揺動
プレート42に形成したアウタギヤ43が噛み合っている。
アウタギヤ43はインナギヤ40より少なくとも1歯少ない
歯数を有したもので、歯車26と一体に回転駆動するシャ
フト45の偏心軸部46に嵌合している。揺動プレート42
は、リンク部材19とともに、座面フレーム13に固定され
ている。47はインナギヤ40とアウタギヤ43の噛合を保持
する噛合保持プレートで、固定プレート41に固定されて
いる。また48は、揺動プレート42との間に、この噛合保
持プレート47を挟着する補助プレートで、揺動プレート
42と一体にされている。回動体12は、これらの揺動プレ
ート42、補助プレート48等から構成されている。ここ
で、歯車26が回転すると、歯車26の回動軸であるシャフ
ト45が回転し、それに伴い揺動しつつ回動する。なお遊
星歯車機構23は座面フレーム13の左右に設けられてい
て、シャフト45と一体に回転する連動軸26aを介して左
右遊星歯車機構23が同時に回動する。
レート41が固定されており、このインナギヤ40に、揺動
プレート42に形成したアウタギヤ43が噛み合っている。
アウタギヤ43はインナギヤ40より少なくとも1歯少ない
歯数を有したもので、歯車26と一体に回転駆動するシャ
フト45の偏心軸部46に嵌合している。揺動プレート42
は、リンク部材19とともに、座面フレーム13に固定され
ている。47はインナギヤ40とアウタギヤ43の噛合を保持
する噛合保持プレートで、固定プレート41に固定されて
いる。また48は、揺動プレート42との間に、この噛合保
持プレート47を挟着する補助プレートで、揺動プレート
42と一体にされている。回動体12は、これらの揺動プレ
ート42、補助プレート48等から構成されている。ここ
で、歯車26が回転すると、歯車26の回動軸であるシャフ
ト45が回転し、それに伴い揺動しつつ回動する。なお遊
星歯車機構23は座面フレーム13の左右に設けられてい
て、シャフト45と一体に回転する連動軸26aを介して左
右遊星歯車機構23が同時に回動する。
減速モータユニット24は、この実施例では、回動体12を
85°往復回転させるべく制御される。この85°回動角
は、回動体12に固定されている座面フレーム13を、収納
凹部51a内に位置する略垂直な収納位置と使用位置とに
変換する角度である。回動体12が85°回転する間に、背
当て板18は、上部アーム15の前方への回動を伴いながら
軸16を中心に約15°回動しながら前後に移動する。つま
り、背当てシートCは、収納時には、床面に対してほぼ
垂直に立っているが、使用時には、全体的に迫り出し、
かつ垂直方向から15°(床面に対しては75°)傾斜す
る。この背当てシートCの迫り出しおよび傾斜により、
乗客は安楽な姿勢で着座することができる。
85°往復回転させるべく制御される。この85°回動角
は、回動体12に固定されている座面フレーム13を、収納
凹部51a内に位置する略垂直な収納位置と使用位置とに
変換する角度である。回動体12が85°回転する間に、背
当て板18は、上部アーム15の前方への回動を伴いながら
軸16を中心に約15°回動しながら前後に移動する。つま
り、背当てシートCは、収納時には、床面に対してほぼ
垂直に立っているが、使用時には、全体的に迫り出し、
かつ垂直方向から15°(床面に対しては75°)傾斜す
る。この背当てシートCの迫り出しおよび傾斜により、
乗客は安楽な姿勢で着座することができる。
また、背当て板18には、その左右両側部に軸33で肘掛け
アーム34が枢着されている。この肘掛けアーム34は、背
当て板18と平行な収納位置と、使用時には床面と略水平
をなす使用位置とに手動で移動操作できる。
アーム34が枢着されている。この肘掛けアーム34は、背
当て板18と平行な収納位置と、使用時には床面と略水平
をなす使用位置とに手動で移動操作できる。
回動体12には、ストッパプレート27を介してストッパバ
ー27aが固定されている。補助座席フレーム11および台
座10aには、座面フレーム13が使用位置に回動したとき
にストッパバー27aが当接する使用位置ストッパ板28aお
よびストッパボルト28bが設けられている。座面フレー
ム13、つまりシートクッションCは、通常は、ストッパ
バー27aと使用位置ストッパ板28との当接により、シー
トクッションCが使用位置から下がらないように保持さ
れる。シートクッションCにより大きな負荷が掛かる
と、ストッパバー27aの撓みにより、ストッパバー27aが
ストッパボルト28bに当接し、より強い力で回転が規制
される。また、ストッパボルト28bのねじ込み量により
ストッパバー27aと接触する位置、つまり、シートクッ
ションCの最大傾斜きを調整できる。
ー27aが固定されている。補助座席フレーム11および台
座10aには、座面フレーム13が使用位置に回動したとき
にストッパバー27aが当接する使用位置ストッパ板28aお
よびストッパボルト28bが設けられている。座面フレー
ム13、つまりシートクッションCは、通常は、ストッパ
バー27aと使用位置ストッパ板28との当接により、シー
トクッションCが使用位置から下がらないように保持さ
れる。シートクッションCにより大きな負荷が掛かる
と、ストッパバー27aの撓みにより、ストッパバー27aが
ストッパボルト28bに当接し、より強い力で回転が規制
される。また、ストッパボルト28bのねじ込み量により
ストッパバー27aと接触する位置、つまり、シートクッ
ションCの最大傾斜きを調整できる。
また台座10aには、第2図に示すように、座面フレーム1
3が収納位置に回動したときに、リンク部材19に当接し
てそれ以上の収納方向移転を規制する収納位置ストッパ
ボルト29が設けられている。
3が収納位置に回動したときに、リンク部材19に当接し
てそれ以上の収納方向移転を規制する収納位置ストッパ
ボルト29が設けられている。
減速モータユニット24の駆動スイッチ30は、例えば補助
座席フレーム11の上部近傍に設けられており、この駆動
スイッチ30は運転室等の制御室に設置するメインスイッ
チ31と直列接続されている。駆動スイッチ30は、減速モ
ータユニット24を正逆に所定回転量だけ駆動する二位置
スイッチである。
座席フレーム11の上部近傍に設けられており、この駆動
スイッチ30は運転室等の制御室に設置するメインスイッ
チ31と直列接続されている。駆動スイッチ30は、減速モ
ータユニット24を正逆に所定回転量だけ駆動する二位置
スイッチである。
上記構成の本補助座席は従って、メインスイッチ31がオ
ンの状態において使用者が駆動スイッチ30を操作する
と、減速モータユニット24が駆動され、シートクッショ
ンC(座面フレーム13)および背当てシート(背当て板
18)が使用状態と収納状態とに移行する。
ンの状態において使用者が駆動スイッチ30を操作する
と、減速モータユニット24が駆動され、シートクッショ
ンC(座面フレーム13)および背当てシート(背当て板
18)が使用状態と収納状態とに移行する。
第2図に示す収納状態において駆動スイッチ30を使用側
に操作すると、回動体12が反時計方向に85°回動し、シ
ートクッションCが回転しながら収納凹部51aから出
て、ストッパバー27aが使用位置ストッパ板28aおよびス
トッパボルト27aに当接した使用位置に保持される。一
方、回動体12の回転に連動して、リンク部材15、19を介
して背当てシートBが上昇および回転しながら全体的に
前方に押し出される。すなわち背当てシートBは、その
下部がリンク部材19によって強制的に前進移動し、上部
が揺動アーム15の軸14を中心とする揺動を伴いながら回
転および前進移動する。前進量は、下部の方が大きくな
るように設定されており、背当てシートB(背当て板1
8)は垂直面に対して約15°傾斜する。この背当てシー
トBの傾斜角度は、軽休息に適した角度とされている。
に操作すると、回動体12が反時計方向に85°回動し、シ
ートクッションCが回転しながら収納凹部51aから出
て、ストッパバー27aが使用位置ストッパ板28aおよびス
トッパボルト27aに当接した使用位置に保持される。一
方、回動体12の回転に連動して、リンク部材15、19を介
して背当てシートBが上昇および回転しながら全体的に
前方に押し出される。すなわち背当てシートBは、その
下部がリンク部材19によって強制的に前進移動し、上部
が揺動アーム15の軸14を中心とする揺動を伴いながら回
転および前進移動する。前進量は、下部の方が大きくな
るように設定されており、背当てシートB(背当て板1
8)は垂直面に対して約15°傾斜する。この背当てシー
トBの傾斜角度は、軽休息に適した角度とされている。
肘掛けアーム34は、背当てシートBのこの使用状態にお
いて、自由に軸32を中心に倒して使用状態とし、あるい
は収納状態とすることができる。なおこの使用状態にお
いては、背当てシートBの上部は、補助座席フレーム11
の上部に固定した頭部クッション32の直下に位置する。
いて、自由に軸32を中心に倒して使用状態とし、あるい
は収納状態とすることができる。なおこの使用状態にお
いては、背当てシートBの上部は、補助座席フレーム11
の上部に固定した頭部クッション32の直下に位置する。
使用状態において、駆動スイッチ30を収納側に操作する
と、減速モータユニット24が以上と反対方向に回動し
て、回動体12を時計方向に85°回動させ、シートクッシ
ョンC(座面フレーム13)および背当てシートB(背当
て板18)を略垂直状態にして収納凹部15a内に収納す
る。
と、減速モータユニット24が以上と反対方向に回動し
て、回動体12を時計方向に85°回動させ、シートクッシ
ョンC(座面フレーム13)および背当てシートB(背当
て板18)を略垂直状態にして収納凹部15a内に収納す
る。
なお、減速モータユニット24のストップ検知、制御に
は、上記ストッパ部材28a、28b、29を用いることができ
る。すなわち座面フレーム13の回動がこれらのストッパ
部材によって規制されると、減速モータユニット24のモ
ータに過電流が流れるから、これを検知してモータを停
止させ、回転角を制御することができる。勿論リミット
スイッチ等を用いて座面フレーム13の回動角を制御して
もよい。本実施例は、メインスイッチ31がオンにならな
ければ、駆動スイッチ30を操作しても減速モータユニッ
ト24が駆動されず、シートクッションCおよび背当てシ
ートBが使用位置に移動することがない。
は、上記ストッパ部材28a、28b、29を用いることができ
る。すなわち座面フレーム13の回動がこれらのストッパ
部材によって規制されると、減速モータユニット24のモ
ータに過電流が流れるから、これを検知してモータを停
止させ、回転角を制御することができる。勿論リミット
スイッチ等を用いて座面フレーム13の回動角を制御して
もよい。本実施例は、メインスイッチ31がオンにならな
ければ、駆動スイッチ30を操作しても減速モータユニッ
ト24が駆動されず、シートクッションCおよび背当てシ
ートBが使用位置に移動することがない。
なお上記実施例は、回動体12を遊星歯車機構23を介して
回動させるものであるが、より単純に、左右の回動体12
を回動軸で直結し、この回動軸に固定した歯車を減速モ
ータユニット24で回動させるようにしても本考案は成立
する。さらに、シートクッションC、背当てシートBの
回転角は上記角度に限定されるものでなく、必要に応じ
て変更することは可能である。
回動させるものであるが、より単純に、左右の回動体12
を回動軸で直結し、この回動軸に固定した歯車を減速モ
ータユニット24で回動させるようにしても本考案は成立
する。さらに、シートクッションC、背当てシートBの
回転角は上記角度に限定されるものでなく、必要に応じ
て変更することは可能である。
「考案の効果」 以上のように本考案の鉄道車両用補助座席は、モータ駆
動装置によりシートクッションおよび背当てシートを使
用位置と収納位置に移行させるものであり、使用時に
は、シートクッションが収納方向に付勢されていないか
ら、座ったり立ったりするときに、シートクッションを
手で押える必要がなく、座面に置いた荷物が跳ね上げら
れるおそれもない。また全車両の補助座席を運転室等の
制御室で集中管理し、車内の混雑度を見ながら、あるい
は、営業運転開始時、または終了時に、一括して収納状
態から使用状態に、あるいはその逆に制御することがで
きる。また、回動体に、シートクッションの収納状態と
使用状態との移行に伴い、背当てシートの傾斜角度が変
わるので、収納スペースがより小さくて、かつより安楽
な姿勢をとれる補助座席が得られる。
動装置によりシートクッションおよび背当てシートを使
用位置と収納位置に移行させるものであり、使用時に
は、シートクッションが収納方向に付勢されていないか
ら、座ったり立ったりするときに、シートクッションを
手で押える必要がなく、座面に置いた荷物が跳ね上げら
れるおそれもない。また全車両の補助座席を運転室等の
制御室で集中管理し、車内の混雑度を見ながら、あるい
は、営業運転開始時、または終了時に、一括して収納状
態から使用状態に、あるいはその逆に制御することがで
きる。また、回動体に、シートクッションの収納状態と
使用状態との移行に伴い、背当てシートの傾斜角度が変
わるので、収納スペースがより小さくて、かつより安楽
な姿勢をとれる補助座席が得られる。
第1図、第2図は本考案の鉄道車両用座席の実施例を示
す、それぞれ使用状態、収納状態の側面図、第3図は第
2図の正面図、第4図はストッパ機構を示す斜視図、第
5図は遊星歯車機構の断面図である。 11……補助座席フレーム、12……回動軸、13……座面フ
レーム、15……揺動アーム、18……背当て板、19……リ
ンク部材、20……固定ビス、23……遊星歯車機構、24…
…減速モータユニット、25……出力ピニオン、26……歯
車、27a……ストッパバー、28a……使用位置ストッパ
板、28b……使用位置ストッパボルト、29……収納位置
ストッパボルト、30……駆動スイッチ、31……メインス
イッチ、34……肘掛けアーム、51……カバー、51a……
収納凹部、C……シートクッション、B……背当てシー
ト。
す、それぞれ使用状態、収納状態の側面図、第3図は第
2図の正面図、第4図はストッパ機構を示す斜視図、第
5図は遊星歯車機構の断面図である。 11……補助座席フレーム、12……回動軸、13……座面フ
レーム、15……揺動アーム、18……背当て板、19……リ
ンク部材、20……固定ビス、23……遊星歯車機構、24…
…減速モータユニット、25……出力ピニオン、26……歯
車、27a……ストッパバー、28a……使用位置ストッパ
板、28b……使用位置ストッパボルト、29……収納位置
ストッパボルト、30……駆動スイッチ、31……メインス
イッチ、34……肘掛けアーム、51……カバー、51a……
収納凹部、C……シートクッション、B……背当てシー
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 井川 義春 神奈川県藤沢市桐原町2番地 シロキ工業 株式会社内 (72)考案者 吉田 秀史 神奈川県藤沢市桐原町2番地 シロキ工業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−202941(JP,A) 特開 昭53−57609(JP,A) 実願昭48−114989号(実開昭50−60706 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)
Claims (1)
- 【請求項1】鉄道車両の床に固定されたフレーム部材
に、収納位置と使用位置とに移動自在に装着されたシー
トクッション部材および背当てシート部材を有する鉄道
車両用補助座席であって、 上記フレーム部材の左右に、座席の左右方向に延びる軸
を介して回動自在に軸した左右一対の回動体;および、 少なくとも上記一方の回動体を回動駆動する減速モータ
駆動装置;を備え、 上記シートクッション部材を上記一対の回動体に一体に
回動可能に固定し、 上記背当てシート部材が、上記回動体の回動に連動して
収納位置から迫り出して上昇するとともに所定の角度に
傾斜して上記使用位置に移動し、さらにこの使用位置か
ら逆に収納位置に移動するように、上記背当てシート部
材の下端部を、上記回動体に固定したリンク部材に軸支
するとともに、上記背当てシート部材の上端部を揺動ア
ームを介して上記フレーム部材に連結したこと、 を特徴とする鉄道車両用補助座席。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989012789U JPH0744508Y2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 鉄道車両用補助座席 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989012789U JPH0744508Y2 (ja) | 1989-02-06 | 1989-02-06 | 鉄道車両用補助座席 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02106933U JPH02106933U (ja) | 1990-08-24 |
JPH0744508Y2 true JPH0744508Y2 (ja) | 1995-10-11 |
Family
ID=31222547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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-
1989
- 1989-02-06 JP JP1989012789U patent/JPH0744508Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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KR102509694B1 (ko) * | 2021-09-16 | 2023-03-14 | 주식회사 다온티앤티 | 캠핑카용 보조의자 |
Also Published As
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