JPH0742795Y2 - 筆記具の筆記体繰出装置 - Google Patents
筆記具の筆記体繰出装置Info
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- JPH0742795Y2 JPH0742795Y2 JP5125792U JP5125792U JPH0742795Y2 JP H0742795 Y2 JPH0742795 Y2 JP H0742795Y2 JP 5125792 U JP5125792 U JP 5125792U JP 5125792 U JP5125792 U JP 5125792U JP H0742795 Y2 JPH0742795 Y2 JP H0742795Y2
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- Japan
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- writing
- feeding device
- fixed cylinder
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ボールペン、シャー
プペンシル等の単軸或いは多軸の筆記具の筆記体を繰出
す装置に関するものである。
プペンシル等の単軸或いは多軸の筆記具の筆記体を繰出
す装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種、事務用のボールペン、シャープ
ペンシル等の筆記具において、筆記体を繰出す装置とし
ては数多くのものが開発されているが、繰出装置の押出
し操作で筆記体を軸筒より突出し、回動操作で筆記体を
軸筒内に没入する繰出装置として実開平1−80488
号公報が知られている。この公知技術の繰出装置は、戻
り防止段部および筆記状態維持突部を有するガイド溝と
ガイド開口を形成したガイド筒に、摺動突部と突起部を
もったスライダーを嵌合して構成されていて、繰出装置
のスライダーの押出操作によって、筆記体を軸筒より突
出し、スライダーの回動操作によって筆記体を軸筒内に
引っ込めるものである。
ペンシル等の筆記具において、筆記体を繰出す装置とし
ては数多くのものが開発されているが、繰出装置の押出
し操作で筆記体を軸筒より突出し、回動操作で筆記体を
軸筒内に没入する繰出装置として実開平1−80488
号公報が知られている。この公知技術の繰出装置は、戻
り防止段部および筆記状態維持突部を有するガイド溝と
ガイド開口を形成したガイド筒に、摺動突部と突起部を
もったスライダーを嵌合して構成されていて、繰出装置
のスライダーの押出操作によって、筆記体を軸筒より突
出し、スライダーの回動操作によって筆記体を軸筒内に
引っ込めるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この公
知技術の繰出装置は、筆記体を軸筒より突出させる際、
スライターを押出すと摺動突部はガイド筒のガイド溝に
突出形成した傾斜面に乗り上げて一旦ガイド筒の内孔面
と面一な面上に出た後、戻り防止段部に落ち込んで係止
させるものであるから、筆記体が軸筒より突出した状態
であっても、スライダーの押出し操作の不充分であると
摺動突部がガイド筒の内孔面上にあるため、スライダー
は再び戻り筆記体を軸筒より突出させることができない
場合がある。また、スライダーを回動させて筆記体を軸
筒内に引っ込める際、摺動突部を戻り防止段部から筆記
状態維持突部に当接し、これに沿うように軸筒先端方向
に逆行摺動した後、引っ込められる。この作動によって
摺動突部および筆記状態維持突部は激しく当接し、強圧
摺接するので磨滅し易く、これがため特に筆記状態維持
突部が磨滅すると、この作動と一体に作動する一方の突
起部はガイド開口の幅広く開披形成されている位置に回
動自在の状態にあるため、これと相俟って、スライダー
は所定位置に停止できなくなって不安定な状態に置かれ
るので、筆記中、筆記体に加わる僅かな回動力、スライ
ダーに連結した鞘体に加えられる僅かな衝撃等の外力を
受けると、スライダーは回動し、摺動突部は筆記状態維
持突部より離脱して筆記体を軸筒内に引っ込め作動不能
に陥る虞がある。このようにガイド筒およびスライダー
の構造が複雑となる上、確実、信頼性を得るため、精度
の高いものが要求される結果、製造コストが嵩み安価な
筆記具を提供できないものである。そこで、この考案は
上記公知技術の問題点に鑑み、これを解決すべくなされ
たものであって、繰出装置の固定筒と作動体を出来る限
り単純簡素化し、筆記具軸筒という限定されたスペース
内にあっても、筆記体の出没操作が軽快確実にできて、
耐久性に優れており、安価に製造できる繰出装置を取付
けた筆記具を提供し得ることを目的としたものである。
知技術の繰出装置は、筆記体を軸筒より突出させる際、
スライターを押出すと摺動突部はガイド筒のガイド溝に
突出形成した傾斜面に乗り上げて一旦ガイド筒の内孔面
と面一な面上に出た後、戻り防止段部に落ち込んで係止
させるものであるから、筆記体が軸筒より突出した状態
であっても、スライダーの押出し操作の不充分であると
摺動突部がガイド筒の内孔面上にあるため、スライダー
は再び戻り筆記体を軸筒より突出させることができない
場合がある。また、スライダーを回動させて筆記体を軸
筒内に引っ込める際、摺動突部を戻り防止段部から筆記
状態維持突部に当接し、これに沿うように軸筒先端方向
に逆行摺動した後、引っ込められる。この作動によって
摺動突部および筆記状態維持突部は激しく当接し、強圧
摺接するので磨滅し易く、これがため特に筆記状態維持
突部が磨滅すると、この作動と一体に作動する一方の突
起部はガイド開口の幅広く開披形成されている位置に回
動自在の状態にあるため、これと相俟って、スライダー
は所定位置に停止できなくなって不安定な状態に置かれ
るので、筆記中、筆記体に加わる僅かな回動力、スライ
ダーに連結した鞘体に加えられる僅かな衝撃等の外力を
受けると、スライダーは回動し、摺動突部は筆記状態維
持突部より離脱して筆記体を軸筒内に引っ込め作動不能
に陥る虞がある。このようにガイド筒およびスライダー
の構造が複雑となる上、確実、信頼性を得るため、精度
の高いものが要求される結果、製造コストが嵩み安価な
筆記具を提供できないものである。そこで、この考案は
上記公知技術の問題点に鑑み、これを解決すべくなされ
たものであって、繰出装置の固定筒と作動体を出来る限
り単純簡素化し、筆記具軸筒という限定されたスペース
内にあっても、筆記体の出没操作が軽快確実にできて、
耐久性に優れており、安価に製造できる繰出装置を取付
けた筆記具を提供し得ることを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】これを達成するための手
段として、この考案は、筆記体を出没可能に収納した軸
筒後部に固定筒とこれに嵌合し筆記体と連繋した作動体
よりなる繰出装置を設け、該固定筒内面には円形孔とカ
ム形孔を連設して両孔に亘って面一の共通面とカム形孔
の偏心頂点部に係止段部を形成して、作動体に設けた弾
性突起をこの両孔に常時当接すると共に、該弾性突起を
作動制御する制御手段として固定筒にガイド突起、作動
体に該ガイド突起を係合する直進溝部と回動溝部を有す
るガイド溝を形成し、作動体の押出し操作による制御手
段の作動で上記弾性突起を固定筒の係止段部に係止させ
て筆記体を軸筒より突出し、作動体の回動操作による制
御手段の作動で弾性突起を係止段部から共通面に回動さ
せて筆記体を軸筒内に没入させるものである。
段として、この考案は、筆記体を出没可能に収納した軸
筒後部に固定筒とこれに嵌合し筆記体と連繋した作動体
よりなる繰出装置を設け、該固定筒内面には円形孔とカ
ム形孔を連設して両孔に亘って面一の共通面とカム形孔
の偏心頂点部に係止段部を形成して、作動体に設けた弾
性突起をこの両孔に常時当接すると共に、該弾性突起を
作動制御する制御手段として固定筒にガイド突起、作動
体に該ガイド突起を係合する直進溝部と回動溝部を有す
るガイド溝を形成し、作動体の押出し操作による制御手
段の作動で上記弾性突起を固定筒の係止段部に係止させ
て筆記体を軸筒より突出し、作動体の回動操作による制
御手段の作動で弾性突起を係止段部から共通面に回動さ
せて筆記体を軸筒内に没入させるものである。
【0005】
【実施例】この考案の構成を図面に示す実施例につい
て、以下詳細に説明する。図1乃至図3に示す第1実施
例は多軸の筆記体を組込んだ筆記具である。筆記具1は
軸筒2の後部に、クリップ4を取付けた鞘体3を摺動可
能に嵌合し、軸筒2の内部にはボールペン、シャープペ
ンシル等よりなる複数の筆記体5を夫々スプリング6に
よって後方に向かって付勢し、軸筒2の先端より没入状
態に収納する。繰出装置7は固定筒8とこれに嵌合する
作動体9よりなり、固定筒8は軸筒2の後端に連結固定
され、一方作動体9は鞘体3内に固定されていて、軸筒
2内に固定されている筆記体保持筒22と作動体9との
間に弾設したコイルスプリング23によって作動体9を
常時後方に付勢する。また、作動体9の先端中央には押
出選択杆24の後端が遊嵌状態に取付けられ、その先端
は自重で常に下方に向かって傾いており、上記軸筒2内
の収納されている複数の筆記体5の内、下方に位置する
筆記体5に対向し、作動体9の押出し操作によって対応
する下方の筆記体5を軸筒2先端より突出させることが
できるように構成して多軸の筆記体を組込んだ筆記具を
構成する。このように構成されている筆記具において、
さらにこの考案の繰出装置7の固定筒8には、内面に円
形孔10とその前端にカム形孔11を連設して両孔1
0、11に亘って面一の共通面12を形成し、その反対
側の周面にはカム形孔11の偏心頂点部13が円形孔1
0より突出してその間に係止段部14を形成する。一方
繰出装置7の作動体9には先端部に小孔17を穿設し、
これにコイルスプリング18と弾性突起16を挿入し
て、上記固定筒8の両孔10、11に常時弾接状態に当
接する。さらに上記固定筒8と作動体9との間で制御手
段を形成する。この制御手段は固定筒8の円形孔10の
後端部にガイド突起15が突設され、一方作動体9の後
半部分には上記固定筒8のガイド突起15が係合するガ
イド溝19を形成し、該ガイド溝19には上記弾性突起
16が固定筒8の円形孔10をスライドして係止段部1
4に係止する途中まで移動しうる直進溝部20と、弾性
突起16が係止段部14の偏心頂点部13から左右周面
に回動して共通面12に回動しうるように直進溝部20
の後端に連続してV字状に形成された回動溝部21が連
設されている。
て、以下詳細に説明する。図1乃至図3に示す第1実施
例は多軸の筆記体を組込んだ筆記具である。筆記具1は
軸筒2の後部に、クリップ4を取付けた鞘体3を摺動可
能に嵌合し、軸筒2の内部にはボールペン、シャープペ
ンシル等よりなる複数の筆記体5を夫々スプリング6に
よって後方に向かって付勢し、軸筒2の先端より没入状
態に収納する。繰出装置7は固定筒8とこれに嵌合する
作動体9よりなり、固定筒8は軸筒2の後端に連結固定
され、一方作動体9は鞘体3内に固定されていて、軸筒
2内に固定されている筆記体保持筒22と作動体9との
間に弾設したコイルスプリング23によって作動体9を
常時後方に付勢する。また、作動体9の先端中央には押
出選択杆24の後端が遊嵌状態に取付けられ、その先端
は自重で常に下方に向かって傾いており、上記軸筒2内
の収納されている複数の筆記体5の内、下方に位置する
筆記体5に対向し、作動体9の押出し操作によって対応
する下方の筆記体5を軸筒2先端より突出させることが
できるように構成して多軸の筆記体を組込んだ筆記具を
構成する。このように構成されている筆記具において、
さらにこの考案の繰出装置7の固定筒8には、内面に円
形孔10とその前端にカム形孔11を連設して両孔1
0、11に亘って面一の共通面12を形成し、その反対
側の周面にはカム形孔11の偏心頂点部13が円形孔1
0より突出してその間に係止段部14を形成する。一方
繰出装置7の作動体9には先端部に小孔17を穿設し、
これにコイルスプリング18と弾性突起16を挿入し
て、上記固定筒8の両孔10、11に常時弾接状態に当
接する。さらに上記固定筒8と作動体9との間で制御手
段を形成する。この制御手段は固定筒8の円形孔10の
後端部にガイド突起15が突設され、一方作動体9の後
半部分には上記固定筒8のガイド突起15が係合するガ
イド溝19を形成し、該ガイド溝19には上記弾性突起
16が固定筒8の円形孔10をスライドして係止段部1
4に係止する途中まで移動しうる直進溝部20と、弾性
突起16が係止段部14の偏心頂点部13から左右周面
に回動して共通面12に回動しうるように直進溝部20
の後端に連続してV字状に形成された回動溝部21が連
設されている。
【0006】このように構成されているので、所望の筆
記体5、例えばシャープペンシルを軸筒2の先端より突
出させて筆記位置に繰出すには、シャープペンシルが下
方に向くように軸筒2を把持し、鞘体3を先端方向に摺
動すると、鞘体3に固定されている作動体9に遊嵌状態
に取付けられている押出選択杆24がシャープペンシル
の後端に当接すると共に、コイルスプリング23の弾性
に抗して作動体9が前進してシャープペンシルを押出
し、軸筒2の先端より所望の筆記体5であるシャープペ
ンシルが突出する。この際、作動体9に形成されている
制御手段のガイド溝19の前端に係合している固定筒8
のガイド突起15は直進溝部20を後方に向って移動す
るので、相対的に作動体9は先端に向かって直進するこ
とになる。これによって、作動体9の先端部の小孔17
に挿入されている弾性突起16は、固定筒8の円形孔1
0を弾接摺動して前進し、前端に連設されているカム形
孔11の偏心頂点部13に落込み、円形孔10とカム形
孔11との間の係止段部14に係止すると同時に、一方
のガイド突起15はガイド溝19の回動溝部21まで移
動する。これによって、作動体9は後方への移動は阻止
されるため、筆記体5であるシャープペンシルは軸筒2
の先端に突出して筆記可能状態に保持される。この状態
でシャープペンシルの芯を繰出すには、鞘体3後端をノ
ックすれば、これにつれて作動体9はさらに前進して弾
性突起16はカム形孔11の偏心頂点部13を移動して
シャープペンシルに芯を繰出すことができる。さらにこ
の筆記中、筆記体5或いは鞘体3に回転させようとする
外力が作用し、これと一体の作動体9の弾性突起16を
固定筒8のカム形孔11の偏心頂点部13より左右のカ
ム周面に沿って移動させようとしても、該カム周面の半
径寸法は偏心頂点部13の半径寸法より半径寸法が短か
く形成されているので、自動的に偏心頂点部13に引き
戻されて係止段部14に係止され、シャープペンシルは
軸筒2の先端より突出した筆記可能位置に確実に保持さ
れる。また、筆記体5であるシャープペンシルを軸筒2
内に引込めるには、鞘体3を左右いずれかの方向に回動
する。その際、制御手段の固定筒8のガイド突起15は
ガイド溝19の回動溝部21に位置しているため、左右
いずれの方向にも回動できるので、相対的に作動体9も
回動してその弾性突起16は、カム形孔11の偏心頂点
部13から周面に沿って摺動し、反対側に形成された面
一の共通面12に達する。これによって、作動体9の弾
性突起16は該共通面12より円形孔10内に後退可能
となり、コイルスプリング23を弾発によって、作動体
9、鞘体3は後退し、筆記体5であるシャープペンシル
はスプリング6によって軸筒2の先端より没入し収納さ
れる。なお、これによって作動体9のガイド溝19内の
ガイド突起16は再び直進溝部20の前端位置に係合す
る。なお、上記実施例においては多軸の筆記体を組込ん
だ筆記具について述べたが、これに代り単軸の筆記体を
組込んだ筆記具に取り付けても繰出装置は同様に作動す
るものである。
記体5、例えばシャープペンシルを軸筒2の先端より突
出させて筆記位置に繰出すには、シャープペンシルが下
方に向くように軸筒2を把持し、鞘体3を先端方向に摺
動すると、鞘体3に固定されている作動体9に遊嵌状態
に取付けられている押出選択杆24がシャープペンシル
の後端に当接すると共に、コイルスプリング23の弾性
に抗して作動体9が前進してシャープペンシルを押出
し、軸筒2の先端より所望の筆記体5であるシャープペ
ンシルが突出する。この際、作動体9に形成されている
制御手段のガイド溝19の前端に係合している固定筒8
のガイド突起15は直進溝部20を後方に向って移動す
るので、相対的に作動体9は先端に向かって直進するこ
とになる。これによって、作動体9の先端部の小孔17
に挿入されている弾性突起16は、固定筒8の円形孔1
0を弾接摺動して前進し、前端に連設されているカム形
孔11の偏心頂点部13に落込み、円形孔10とカム形
孔11との間の係止段部14に係止すると同時に、一方
のガイド突起15はガイド溝19の回動溝部21まで移
動する。これによって、作動体9は後方への移動は阻止
されるため、筆記体5であるシャープペンシルは軸筒2
の先端に突出して筆記可能状態に保持される。この状態
でシャープペンシルの芯を繰出すには、鞘体3後端をノ
ックすれば、これにつれて作動体9はさらに前進して弾
性突起16はカム形孔11の偏心頂点部13を移動して
シャープペンシルに芯を繰出すことができる。さらにこ
の筆記中、筆記体5或いは鞘体3に回転させようとする
外力が作用し、これと一体の作動体9の弾性突起16を
固定筒8のカム形孔11の偏心頂点部13より左右のカ
ム周面に沿って移動させようとしても、該カム周面の半
径寸法は偏心頂点部13の半径寸法より半径寸法が短か
く形成されているので、自動的に偏心頂点部13に引き
戻されて係止段部14に係止され、シャープペンシルは
軸筒2の先端より突出した筆記可能位置に確実に保持さ
れる。また、筆記体5であるシャープペンシルを軸筒2
内に引込めるには、鞘体3を左右いずれかの方向に回動
する。その際、制御手段の固定筒8のガイド突起15は
ガイド溝19の回動溝部21に位置しているため、左右
いずれの方向にも回動できるので、相対的に作動体9も
回動してその弾性突起16は、カム形孔11の偏心頂点
部13から周面に沿って摺動し、反対側に形成された面
一の共通面12に達する。これによって、作動体9の弾
性突起16は該共通面12より円形孔10内に後退可能
となり、コイルスプリング23を弾発によって、作動体
9、鞘体3は後退し、筆記体5であるシャープペンシル
はスプリング6によって軸筒2の先端より没入し収納さ
れる。なお、これによって作動体9のガイド溝19内の
ガイド突起16は再び直進溝部20の前端位置に係合す
る。なお、上記実施例においては多軸の筆記体を組込ん
だ筆記具について述べたが、これに代り単軸の筆記体を
組込んだ筆記具に取り付けても繰出装置は同様に作動す
るものである。
【0007】図4はこの考案の繰出装置の第2実施例で
あって、特に作動体30の弾性突起31を先端から軸線
方向に切割りを入れて弾性舌片32を形成してその上面
の突起33を突設したものであって、さらに部品点数を
減少させることができる。
あって、特に作動体30の弾性突起31を先端から軸線
方向に切割りを入れて弾性舌片32を形成してその上面
の突起33を突設したものであって、さらに部品点数を
減少させることができる。
【0008】図5はこの考案の繰出装置の第3実施例で
あって、特に作動体40の弾性突起41を先端部に円周
方向に切割りを入れて弾性舌片42を形成してその上面
の突起43を突設したものである。
あって、特に作動体40の弾性突起41を先端部に円周
方向に切割りを入れて弾性舌片42を形成してその上面
の突起43を突設したものである。
【0009】図6はこの考案の繰出装置の第4実施例で
あって、特に固定筒50のカム形孔51の偏心頂点部5
2から共通面53に至る左右周面の両側面部分54、5
4が互いに近接するように膨出させて、偏心頂点部52
に挿入される弾性突起16の安定性をさらに向上させた
ものである。
あって、特に固定筒50のカム形孔51の偏心頂点部5
2から共通面53に至る左右周面の両側面部分54、5
4が互いに近接するように膨出させて、偏心頂点部52
に挿入される弾性突起16の安定性をさらに向上させた
ものである。
【0010】
【考案の効果】以上、各種実施例について詳述したよう
に、この考案の繰出装置は、作動体の弾性突起を固定筒
に連設形成した円形孔とカム形孔に亘る面一の共通面と
偏心頂点部の係止段部に選択係合させ、これを制御する
手段として固定筒のガイド突起を作動体のガイド溝に係
合させたものであるから、筆記体を軸筒より突出させる
際、作動体の弾性突起はガイド突起とガイド溝の制御手
段によって、固定筒の円形孔よりカム形孔の偏心頂点部
の係止段部にスムーズに直進して確実に係止できる上、
筆記中に外力を受けても自動的に偏心頂点部に引戻され
て係止段部に確実に係止し筆記可能状態を保持する。ま
た筆記体を引込める際は、ガイド突起とガイド溝の制御
手段によって、弾性突起は偏心頂点部の係止段部より面
一の共通面に左右いずれの方向にも円滑に回動されて円
形孔に戻すことができるものであって、その構成は極力
単純化され筆記具軸筒という限定されたスペース内にあ
っても、筆記体の出没操作を軽快確実にできるものであ
る上、磨耗し易い係止部材が存在しないこともあって耐
久性に富み、長期に亘って使用でき、極めて使い勝手に
優れ、安価に製造できる繰出装置を提供し得る効果を有
するものである。
に、この考案の繰出装置は、作動体の弾性突起を固定筒
に連設形成した円形孔とカム形孔に亘る面一の共通面と
偏心頂点部の係止段部に選択係合させ、これを制御する
手段として固定筒のガイド突起を作動体のガイド溝に係
合させたものであるから、筆記体を軸筒より突出させる
際、作動体の弾性突起はガイド突起とガイド溝の制御手
段によって、固定筒の円形孔よりカム形孔の偏心頂点部
の係止段部にスムーズに直進して確実に係止できる上、
筆記中に外力を受けても自動的に偏心頂点部に引戻され
て係止段部に確実に係止し筆記可能状態を保持する。ま
た筆記体を引込める際は、ガイド突起とガイド溝の制御
手段によって、弾性突起は偏心頂点部の係止段部より面
一の共通面に左右いずれの方向にも円滑に回動されて円
形孔に戻すことができるものであって、その構成は極力
単純化され筆記具軸筒という限定されたスペース内にあ
っても、筆記体の出没操作を軽快確実にできるものであ
る上、磨耗し易い係止部材が存在しないこともあって耐
久性に富み、長期に亘って使用でき、極めて使い勝手に
優れ、安価に製造できる繰出装置を提供し得る効果を有
するものである。
【図I】この考案の第1実施例の縦断側面図
【図2】同じく繰出装置の一部切断せる分解斜視図
【図3】同じく繰出装置の一部正面を示す縦断面図
【図4】この考案の第2実施例の繰出装置の作動体の斜
視図
視図
【図5】この考案の第3実施例の繰出装置の作動体の斜
視図
視図
【図6】この考案の第4実施例の繰出装置の一部正面を
示す縦断面図
示す縦断面図
1 筆記具 2 軸筒 3 鞘体 5 筆記体 7 繰出装置 8 固定筒 9 作動体 10 円形孔 11 カム形孔 12 共通面 13 偏心頂点部 14 係上段部 15 ガイド突起 16 弾性突起 18 コイルスプリング 19 ガイド溝 20 直進溝部 21 回動溝部
Claims (1)
- 【請求項1】 筆記体を出没可能に収納した軸筒後部に
固定筒とこれに嵌合し筆記体と連繋した作動体よりなる
繰出装置を設け、該固定筒内面には円形孔とカム形孔を
連設して両孔に亘って面一の共通面とカム形孔の偏心頂
点部に係止段部を形成して、作動体に設けた弾性突起を
この両孔に常時当接すると共に、該弾性突起を作動制御
する制御手段として固定筒にガイド突起、作動体に該ガ
イド突起を係合する直進溝部と回動溝部を有するガイド
溝を形成し、作動体の押出し操作による制御手段の作動
で上記弾性突起を固定筒の係止段部に係止させて筆記体
を軸筒より突出し、作動体の回動操作による制御手段の
作動で弾性突起を係止段部から共通面に回動させて筆記
体を軸筒内に没入することを特徴とする筆記具の筆記体
繰出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125792U JPH0742795Y2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 筆記具の筆記体繰出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125792U JPH0742795Y2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 筆記具の筆記体繰出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06793U JPH06793U (ja) | 1994-01-11 |
JPH0742795Y2 true JPH0742795Y2 (ja) | 1995-10-04 |
Family
ID=12881898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5125792U Expired - Lifetime JPH0742795Y2 (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 筆記具の筆記体繰出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742795Y2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP5125792U patent/JPH0742795Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06793U (ja) | 1994-01-11 |
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