JPH0738523Y2 - 建築用板の接続構造 - Google Patents
建築用板の接続構造Info
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- JPH0738523Y2 JPH0738523Y2 JP1989007410U JP741089U JPH0738523Y2 JP H0738523 Y2 JPH0738523 Y2 JP H0738523Y2 JP 1989007410 U JP1989007410 U JP 1989007410U JP 741089 U JP741089 U JP 741089U JP H0738523 Y2 JPH0738523 Y2 JP H0738523Y2
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Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、両側に夫々係合部を設けた建築用板を吊子を
用いて接続する建築用板の接続構造に関する。
用いて接続する建築用板の接続構造に関する。
従来、この種の建築用板の接続構造として実公昭59−15
533号公報記載のものがあった。
533号公報記載のものがあった。
このものは、第4図に示すように、 「平坦部3の長手方向の一側に垂下部4を形成し、その
下端より内側で傾斜状の折返し部5を形成し、その折返
し部5内側端より、内側斜下方に屈曲端縁6を設け、そ
の他側には垂下部7から外方に向う水平部8、立上り部
9を形成し、その上端より内方に水平縁10を形成した長
尺の建築用板1を下地材17上に直交するように載置し、
底部12の一側より垂直状部13を形成し、この上端より外
方に水平部14を設け、続いて外側下方に傾斜端縁15を形
成した長尺の吊子材11の傾斜端縁15、水平部14、垂直状
部13で、前記の建築用板1の水平縁10、立上り部9を覆
い、水平部14と水平縁10間にシール材19を介在し、底部
12を下地材17にボルト18等にて固着し、隣接の建築用板
1の折返し部5を吊子材11の傾斜端縁15に係合し、吊子
材11の水平部14と建築用板1の平坦部3との間に、シー
ル材20を充填し、他側の立上り部9、水平縁10を、吊子
材11によって固着することを順次繰返して葺成した」も
のである。
下端より内側で傾斜状の折返し部5を形成し、その折返
し部5内側端より、内側斜下方に屈曲端縁6を設け、そ
の他側には垂下部7から外方に向う水平部8、立上り部
9を形成し、その上端より内方に水平縁10を形成した長
尺の建築用板1を下地材17上に直交するように載置し、
底部12の一側より垂直状部13を形成し、この上端より外
方に水平部14を設け、続いて外側下方に傾斜端縁15を形
成した長尺の吊子材11の傾斜端縁15、水平部14、垂直状
部13で、前記の建築用板1の水平縁10、立上り部9を覆
い、水平部14と水平縁10間にシール材19を介在し、底部
12を下地材17にボルト18等にて固着し、隣接の建築用板
1の折返し部5を吊子材11の傾斜端縁15に係合し、吊子
材11の水平部14と建築用板1の平坦部3との間に、シー
ル材20を充填し、他側の立上り部9、水平縁10を、吊子
材11によって固着することを順次繰返して葺成した」も
のである。
〔考案が解決しようとする課題〕 上述の従来のものは、吊子材11の水平部14と建築用板1
の平坦部3との間に、シール材20を充填しているので、
図示のように屋根上面である平坦部3の内側全面に断熱
材又は防火材2を貼着することができず、防火性・断熱
性が低下する欠点がある。
の平坦部3との間に、シール材20を充填しているので、
図示のように屋根上面である平坦部3の内側全面に断熱
材又は防火材2を貼着することができず、防火性・断熱
性が低下する欠点がある。
仮に、平坦部3の内側全面に防火材を貼着して、その下
面にシール材を取付けたとしても、防火材には防水性が
ないため、水が侵入しシール材の効果がなくなる。
面にシール材を取付けたとしても、防火材には防水性が
ないため、水が侵入しシール材の効果がなくなる。
また、建築用板1の右側は、水平縁10をシール材19を介
して吊子材11の水平部14で押さえているが、左側は押え
がなく、建築用板1自体が左方へ動く可能性が大きい。
して吊子材11の水平部14で押さえているが、左側は押え
がなく、建築用板1自体が左方へ動く可能性が大きい。
さらに、建築用板1の左側には、折返し部5があるの
で、折返し部5下端と右側の水平部8との間は少なくと
も折返し部5の高さに相当する隙間が生じ、この隙間よ
り雨水が流入し、シール材19部分を通って下地材17側に
侵入する欠点がある。
で、折返し部5下端と右側の水平部8との間は少なくと
も折返し部5の高さに相当する隙間が生じ、この隙間よ
り雨水が流入し、シール材19部分を通って下地材17側に
侵入する欠点がある。
しかも、吊子材11の傾斜端縁15で、左側の垂下部4と折
返し部5とを係止しているだけなので、負の風圧によっ
て前記係止部がずれたり、平坦部3が上方に大きく弯曲
されたり不安定な状態となる。
返し部5とを係止しているだけなので、負の風圧によっ
て前記係止部がずれたり、平坦部3が上方に大きく弯曲
されたり不安定な状態となる。
本考案は、建築用板の左右移動を完全に防止でき、さら
に下地材側に雨水が侵入することなく、しかも負圧力に
対しても安定した建築用板の接続構造の提供を目的とす
る。
に下地材側に雨水が侵入することなく、しかも負圧力に
対しても安定した建築用板の接続構造の提供を目的とす
る。
上述の目的を達成するための本考案の構成を、実施例に
対応する第1〜3図を用いて説明する。
対応する第1〜3図を用いて説明する。
まず請求項1に記載の考案では、建築用板30の一側の係
合部40が、垂下部41・外向水平部42・立上部43・内向水
平部44・第2の立上部45・第2の内向水平部46・下向き
の側部47さらに連続折曲した外向縁部48により形成され
る一方、前記建築用板30の他側の係合部50が、垂下部51
・内向水平部52・立上部53・第2の内向水平部54さらに
連続折曲した第2の垂下部55により形成されて、前記垂
下部51、内向水平部52、立上部53によって囲まれる空間
に第1の樋状空間76が、また、前記立上部53、第2の内
向水平部54、第2の垂下部55によって囲まれる空間に第
2の樋状空間74がそれぞれ形成され、かつ吊子60が、取
付部62・立上部63・外向水平部64・垂下部65さらに連続
折曲した内向水平部66により形成され、 前記他側の係合部50の第2の垂下部55の一面が、シール
材72を介して前記一側の立上部43の一面に密接するとと
もに、前記一側の係合部40の第2の内向水平部46と下向
きの側部47および外向縁部48の他面が、下地材70に取付
部62が固定された前記吊子60の外向水平部64、垂下部65
および内向水平部66の一面にそれぞれ係合するように嵌
入し、かつ前記下向きの側部47が、シール材71を介して
前記吊子60の垂下部65の一面に密接するとともに、前記
吊子60の垂下部65の他面が、シール材71を介して前記他
側の係合部50の垂下部51の一面と密接する一方、前記一
側の係合部40の垂下部41および前記下地材70上に載置さ
れた外向水平部42の一面と、前記他側の係合部50の垂下
部51の他面とで囲まれる凹状部を、軒先側に傾斜する樋
部分73としてなることを特徴としている。
合部40が、垂下部41・外向水平部42・立上部43・内向水
平部44・第2の立上部45・第2の内向水平部46・下向き
の側部47さらに連続折曲した外向縁部48により形成され
る一方、前記建築用板30の他側の係合部50が、垂下部51
・内向水平部52・立上部53・第2の内向水平部54さらに
連続折曲した第2の垂下部55により形成されて、前記垂
下部51、内向水平部52、立上部53によって囲まれる空間
に第1の樋状空間76が、また、前記立上部53、第2の内
向水平部54、第2の垂下部55によって囲まれる空間に第
2の樋状空間74がそれぞれ形成され、かつ吊子60が、取
付部62・立上部63・外向水平部64・垂下部65さらに連続
折曲した内向水平部66により形成され、 前記他側の係合部50の第2の垂下部55の一面が、シール
材72を介して前記一側の立上部43の一面に密接するとと
もに、前記一側の係合部40の第2の内向水平部46と下向
きの側部47および外向縁部48の他面が、下地材70に取付
部62が固定された前記吊子60の外向水平部64、垂下部65
および内向水平部66の一面にそれぞれ係合するように嵌
入し、かつ前記下向きの側部47が、シール材71を介して
前記吊子60の垂下部65の一面に密接するとともに、前記
吊子60の垂下部65の他面が、シール材71を介して前記他
側の係合部50の垂下部51の一面と密接する一方、前記一
側の係合部40の垂下部41および前記下地材70上に載置さ
れた外向水平部42の一面と、前記他側の係合部50の垂下
部51の他面とで囲まれる凹状部を、軒先側に傾斜する樋
部分73としてなることを特徴としている。
さらに請求項2に記載の考案では、建築用板30の一側の
係合部40が、垂下部41・外向水平部42・立上部43・内向
水平部44a・上向きの側部47aさらに連続折曲した第2の
外向水平部46aにより形成される一方、前記建築用板30
の前記他側の係合部50が、垂下部51・内向水平部52・立
上部53・第2の内向水平部54さらに連続折曲した第2の
垂下部55により形成されて、前記垂下部51、内向水平部
52、立上部53によって囲まれる空間に第1の樋状空間76
が、また、前記立上部53、第2の内向水平部54、第2の
垂下部55によって囲まれる空間に第2の樋状空間74がそ
れぞれ形成され、かつ前記吊子60が、取付部62・立上部
63・外向水平部64・垂下部65さらに連続折曲した内向水
平部66により形成され、 前記他側の係合部50の第2の垂下部55の一面が、シール
材72を介して前記一側の立上部43の一面に密接するとと
もに、前記一側の係合部40の第2の内向水平部46と下向
きの側部47および外向縁部48の他面が、下地材70に取付
部62が固定された前記吊子60の外向水平部64、垂下部65
および内向水平部66の一面にそれぞれ係合するように嵌
入し、かつ前記下向きの側部47が、シール材71を介して
前記吊子60の垂下部65の一面に密接するとともに、前記
吊子60の垂下部65の他面が、シール材71を介して前記他
側の係合部50の垂下部51の一面と密接する一方、前記一
側の係合部40の垂下部41および前記下地材70上に載置さ
れた外向水平部42の一面と、前記他側の係合部50の垂下
部51の他面とで囲まれる凹状部を、軒先側に傾斜する樋
部分73としてなることを特徴としている。
係合部40が、垂下部41・外向水平部42・立上部43・内向
水平部44a・上向きの側部47aさらに連続折曲した第2の
外向水平部46aにより形成される一方、前記建築用板30
の前記他側の係合部50が、垂下部51・内向水平部52・立
上部53・第2の内向水平部54さらに連続折曲した第2の
垂下部55により形成されて、前記垂下部51、内向水平部
52、立上部53によって囲まれる空間に第1の樋状空間76
が、また、前記立上部53、第2の内向水平部54、第2の
垂下部55によって囲まれる空間に第2の樋状空間74がそ
れぞれ形成され、かつ前記吊子60が、取付部62・立上部
63・外向水平部64・垂下部65さらに連続折曲した内向水
平部66により形成され、 前記他側の係合部50の第2の垂下部55の一面が、シール
材72を介して前記一側の立上部43の一面に密接するとと
もに、前記一側の係合部40の第2の内向水平部46と下向
きの側部47および外向縁部48の他面が、下地材70に取付
部62が固定された前記吊子60の外向水平部64、垂下部65
および内向水平部66の一面にそれぞれ係合するように嵌
入し、かつ前記下向きの側部47が、シール材71を介して
前記吊子60の垂下部65の一面に密接するとともに、前記
吊子60の垂下部65の他面が、シール材71を介して前記他
側の係合部50の垂下部51の一面と密接する一方、前記一
側の係合部40の垂下部41および前記下地材70上に載置さ
れた外向水平部42の一面と、前記他側の係合部50の垂下
部51の他面とで囲まれる凹状部を、軒先側に傾斜する樋
部分73としてなることを特徴としている。
次に、本考案の実施例を示す第1〜3図について説明す
る。
る。
第1図は建築用板の断面図であって、この建築用板30は
金属板の片面に防火材又は断熱材32を貼着してなる長方
形の平面部31とその両側の係合部40,50を有している。
金属板の片面に防火材又は断熱材32を貼着してなる長方
形の平面部31とその両側の係合部40,50を有している。
前記建築用板30の一側の係合部40は、垂下部41・外向水
平部42・立上部43・内向水平部44・第2の立上部45・第
2の内向水平部46・下向きの側部47さらに連続折曲した
外向縁部48により形成される一方、前記建築用板30の他
側の係合部50は、垂下部51、内向水平部52、立上部53・
第2の内向水平部54さらに連続折曲した第2の垂下部55
により形成される。他方、吊子60(第2図参照)は、ボ
ルト61等の固定手段によって下地材70に固定される取付
部62・立上部63・外向水平部64・垂下部65さらに連続折
曲した内向水平部66により形成される。なお、67は内向
折返部である。また、77は木毛板である。
平部42・立上部43・内向水平部44・第2の立上部45・第
2の内向水平部46・下向きの側部47さらに連続折曲した
外向縁部48により形成される一方、前記建築用板30の他
側の係合部50は、垂下部51、内向水平部52、立上部53・
第2の内向水平部54さらに連続折曲した第2の垂下部55
により形成される。他方、吊子60(第2図参照)は、ボ
ルト61等の固定手段によって下地材70に固定される取付
部62・立上部63・外向水平部64・垂下部65さらに連続折
曲した内向水平部66により形成される。なお、67は内向
折返部である。また、77は木毛板である。
そして、第2図に示すように、前記他側の係合部50の第
2の垂下部55の一面およびその両側部分が、シール材72
を介して前記一側の立上部43の一面およびその両側部分
に密接するように嵌入されるとともに、その立上部43の
他面が、下地材70に前記取付部60を固定された吊子60の
立上部63の一面と密接している。
2の垂下部55の一面およびその両側部分が、シール材72
を介して前記一側の立上部43の一面およびその両側部分
に密接するように嵌入されるとともに、その立上部43の
他面が、下地材70に前記取付部60を固定された吊子60の
立上部63の一面と密接している。
また、前記一側の係合部40の第2の内向水平部46と下向
きの側部47および外向縁部48の他面が、前記吊子60の外
向水平部64、垂下部65および内向水平部66の一面にそれ
ぞれ密接するように嵌入し、かつ前記外向縁部48の他面
と下向きの側部47の一部が、シール材71を介して前記内
向水平部66の一面と垂下部65の一部に密接するととも
に、前記吊子60の垂下部65の他面が、シール材71を介し
て前記他側の係合部50の垂下部51の一面と密接してい
る。
きの側部47および外向縁部48の他面が、前記吊子60の外
向水平部64、垂下部65および内向水平部66の一面にそれ
ぞれ密接するように嵌入し、かつ前記外向縁部48の他面
と下向きの側部47の一部が、シール材71を介して前記内
向水平部66の一面と垂下部65の一部に密接するととも
に、前記吊子60の垂下部65の他面が、シール材71を介し
て前記他側の係合部50の垂下部51の一面と密接してい
る。
一方、前記一側の係合部40の垂下部41および前記下地材
70上に載置された外向水平部42の一面と、前記他側の係
合部50の垂下部51の他面とで囲まれる凹状部が、軒先側
に傾斜する樋部分73となっている。
70上に載置された外向水平部42の一面と、前記他側の係
合部50の垂下部51の他面とで囲まれる凹状部が、軒先側
に傾斜する樋部分73となっている。
また、前記他側の係合部50における垂下部51と、内向水
平部52と、立上部53および吊子60の内向水平部66とで囲
まれる空間に、軒先側に傾斜する第1の樋状空間76を形
成するとともに、前記一側の係合部40の外向水平部42
と、前記他側の係合部50における立上部53と、第2の内
向水平部54と、第2の垂下部55とで囲まれる空間に、軒
先側に傾斜する第2の樋状空間74を形成し、かつ、その
他側の係合部50の第2の内向水平部54と、一側の係合部
40の第2の立上部45と、第2の内向水平部46と、下向き
の側部47、外向縁部48およびシール材71とで囲まれる空
間に、軒先側に傾斜する第3の樋状空間75を形成してい
る。
平部52と、立上部53および吊子60の内向水平部66とで囲
まれる空間に、軒先側に傾斜する第1の樋状空間76を形
成するとともに、前記一側の係合部40の外向水平部42
と、前記他側の係合部50における立上部53と、第2の内
向水平部54と、第2の垂下部55とで囲まれる空間に、軒
先側に傾斜する第2の樋状空間74を形成し、かつ、その
他側の係合部50の第2の内向水平部54と、一側の係合部
40の第2の立上部45と、第2の内向水平部46と、下向き
の側部47、外向縁部48およびシール材71とで囲まれる空
間に、軒先側に傾斜する第3の樋状空間75を形成してい
る。
上述のように構成したので、建築用板30,30間の両係合
部40,50の両垂下部41,51間に流入した雨水は、その間の
外向水平部42と両垂下部41,51で形成された軒先側に傾
斜する樋部分73を流下する。
部40,50の両垂下部41,51間に流入した雨水は、その間の
外向水平部42と両垂下部41,51で形成された軒先側に傾
斜する樋部分73を流下する。
この流下水は、一側の係合部40の外向水平部(または内
向水平部)42が他側の係合部50に対して近接して配置さ
れていることから、軒先側に傾斜する第2の樋状空間74
に対しては押し込み圧が作用することなく毛細管現象に
より流入する程度であるが、その第2の樋状空間74に流
入した水は滞留することなく軒先側に向けて確実に流下
する。
向水平部)42が他側の係合部50に対して近接して配置さ
れていることから、軒先側に傾斜する第2の樋状空間74
に対しては押し込み圧が作用することなく毛細管現象に
より流入する程度であるが、その第2の樋状空間74に流
入した水は滞留することなく軒先側に向けて確実に流下
する。
さらに、シール材72に侵入して第3の樋状空間75に流入
した水は、その樋状空間75の第2の内向水平部54上を軒
先側も向けて確実に流下する。
した水は、その樋状空間75の第2の内向水平部54上を軒
先側も向けて確実に流下する。
なお、さらにシール材71に侵入して第1の樋状空間76に
流入した水は、その樋状空間76の内向水平部52上を流下
する。
流入した水は、その樋状空間76の内向水平部52上を流下
する。
この各樋状空間74,75,76に順次流入してくる水は、順次
小量となり、第1の樋状空間76に流入するのはごくまれ
で、流入しても極めて小量となる。従って、この第1の
樋状空間76の上方の吊子60の垂下部65両面のシール材71
によって、その上方への侵入は完全に防止される。
小量となり、第1の樋状空間76に流入するのはごくまれ
で、流入しても極めて小量となる。従って、この第1の
樋状空間76の上方の吊子60の垂下部65両面のシール材71
によって、その上方への侵入は完全に防止される。
第3図は他の実施例を示す建築用板の断面図であって前
例(第1,2図参照)の係合部40の内向水平部44と外向縁
部48を一体に連接し、第2の立上部45を省いたものであ
る。即ち、この係合部40は、垂下部41・外向水平部42・
立上部43・内向水平部44a・上向きの側部47aさらに第2
の外向水平部46aを連続折曲して形成したものであり、
その他の点は前例と同じである。
例(第1,2図参照)の係合部40の内向水平部44と外向縁
部48を一体に連接し、第2の立上部45を省いたものであ
る。即ち、この係合部40は、垂下部41・外向水平部42・
立上部43・内向水平部44a・上向きの側部47aさらに第2
の外向水平部46aを連続折曲して形成したものであり、
その他の点は前例と同じである。
以上のように、本考案の建築用板の接続構造は、吊子の
外向水平部の下方にシール材を設けるようにしたので、
屋根である平面部の内側全面に防火材・断熱材を粘着で
き、防火性・断熱効果を向上させることができる。また
吊子によって一側係合部の左右移動および他側係合部の
右移動を一側の係合部によって確実に防止でき、さらに
両係合部の接続によって軒先側に傾斜する樋部分ないし
第1、第2の樋状空間を形成しているので、侵入水を確
実に流下させ、下地材側への雨水侵入を防止でき、しか
も、一側の係合部を他側の係合部で押え込み、かつこの
他側の係合部を吊子で押え込んでいるので、負圧力に対
しても安定した状態で保持できる。
外向水平部の下方にシール材を設けるようにしたので、
屋根である平面部の内側全面に防火材・断熱材を粘着で
き、防火性・断熱効果を向上させることができる。また
吊子によって一側係合部の左右移動および他側係合部の
右移動を一側の係合部によって確実に防止でき、さらに
両係合部の接続によって軒先側に傾斜する樋部分ないし
第1、第2の樋状空間を形成しているので、侵入水を確
実に流下させ、下地材側への雨水侵入を防止でき、しか
も、一側の係合部を他側の係合部で押え込み、かつこの
他側の係合部を吊子で押え込んでいるので、負圧力に対
しても安定した状態で保持できる。
第1図乃至第2図は、本考案の一実施例を示すものであ
って、第1図は建築用板の断面図、第2図はその接続構
造の断面図、第3図は他の実施例を示す断面図、第4図
は従来例の断面図である。 30…建築用板、40…一側の係合部、41…垂下部、42…外
向水平部、43…立上部、44,44a…内向水平部、45…第2
の立上部、46…第2の内向水平部、46a…第2の外向水
平部、47,47a…側部、50…他側の係合部、51…垂下部、
52…内向水平部、53…立上部、54…第2の内向水平部、
55…第2の垂下部、60…吊子、62…取付部、63…立上
部、64…外向水平部、65…垂下部、66…内向水平部、70
…下地材、71,72…シール材、73…樋部分、74…第2の
樋状空間、75…第3の樋状空間、76…第1の樋状空間、
77…木毛板。
って、第1図は建築用板の断面図、第2図はその接続構
造の断面図、第3図は他の実施例を示す断面図、第4図
は従来例の断面図である。 30…建築用板、40…一側の係合部、41…垂下部、42…外
向水平部、43…立上部、44,44a…内向水平部、45…第2
の立上部、46…第2の内向水平部、46a…第2の外向水
平部、47,47a…側部、50…他側の係合部、51…垂下部、
52…内向水平部、53…立上部、54…第2の内向水平部、
55…第2の垂下部、60…吊子、62…取付部、63…立上
部、64…外向水平部、65…垂下部、66…内向水平部、70
…下地材、71,72…シール材、73…樋部分、74…第2の
樋状空間、75…第3の樋状空間、76…第1の樋状空間、
77…木毛板。
Claims (2)
- 【請求項1】両側に夫々係合部を設けた建築用板を吊子
を用いて接続する建築用板の接続構造において、 前記建築用板の一側の係合部が、垂下部・外向水平部・
立上部・内向水平部・第2の立上部・第2の内向水平部
・下向きの側部さらに連続折曲した外向縁部により形成
される一方、前記建築用板の他側の係合部が、垂下部・
内向水平部・立上部・第2の内向水平部さらに連続折曲
した第2の垂下部により形成されて、前記垂下部・内向
水平部・立上部によって囲まれる空間に第1の樋状空間
が、また、前記立上部、第2の内向水平部、第2の垂下
部によって囲まれる空間に第2の樋状空間がそれぞれ形
成され、かつ前記吊子が、取付部・立上部・外向水平部
・垂下部さらに連続折曲した内向水平部により形成さ
れ、 前記他側の係合部の第2の垂下部の一面が、シール材を
介して前記一側の立上部の一面に密接するとともに、前
記一側の係合部の第2の内向水平部と下向きの側部およ
び外向縁部の他面が、下地材に取付部が固定された前記
吊子の外向水平部、垂下部および内向水平部の一面にそ
れぞれ係合するように嵌入し、かつ前記下向きの側部
が、シール材を介して前記吊子の垂下部の一面に密接す
るとともに、前記吊子の垂下部の他面が、シール材を介
して前記他側の係合部の垂下部の一面と密接する一方、
前記一側の係合部の垂下部および前記下地材上に載置さ
れた外向水平部の一面と、前記他側の係合部の垂下部の
他面とで囲まれる凹状部を、軒先側に傾斜する樋部分と
してなることを特徴とする建築用板の接続構造。 - 【請求項2】両側に夫々係合部を設けた建築用板を吊子
を用いて接続する建築用板の接続構造において、 前記建築用板の一側の係合部が、垂下部・外向水平部・
立上部・内向水平部・上向きの側部さらに連続折曲した
第2の外向水平部により形成される一方、前記建築用板
の前記他側の係合部が、垂下部・内向水平部・立上部・
第2の内向水平部さらに連続折曲した第2の垂下部によ
り形成されて、前記垂下部、内向水平部、立上部によっ
て囲まれる空間に第1の樋状空間が、また、前記立上
部、第2の内向水平部、第2の垂下部によって囲まれる
空間に第2の樋状空間がそれぞれ形成され、かつ前記吊
子が、取付部・立上部・外向水平部・垂下部さらに連続
折曲した内向水平部により形成され、 前記他側の係合部の第2の垂下部の一面が、シール材を
介して前記一側の立上部の一面に密接するとともに、前
記一側の係合部の第2の内向水平部と下向きの側部およ
び外向縁部の他面が、下地材に取付部が固定された前記
吊子の外向水平部、垂下部および内向水平部の一面にそ
れぞれ係合するように嵌入し、かつ前記下向きの側部
が、シール材を介して前記吊子の垂下部の一面に密接す
るとともに、前記吊子の垂下部の他面が、シール材を介
して前記他側の係合部の垂下部の一面と密接する一方、
前記一側の係合部の垂下部および前記下地材上に載置さ
れた外向水平部の一面と、前記他側の係合部の垂下部の
他面とで囲まれる凹状部を、軒先側に傾斜する樋部分と
してなることを特徴とする建築用板の接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989007410U JPH0738523Y2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 建築用板の接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989007410U JPH0738523Y2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 建築用板の接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0298119U JPH0298119U (ja) | 1990-08-06 |
JPH0738523Y2 true JPH0738523Y2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=31212395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989007410U Expired - Lifetime JPH0738523Y2 (ja) | 1989-01-24 | 1989-01-24 | 建築用板の接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738523Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6907057B2 (ja) * | 2017-07-14 | 2021-07-21 | Jfe鋼板株式会社 | 建築物の囲繞構造体 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0311290Y2 (ja) * | 1985-03-14 | 1991-03-19 |
-
1989
- 1989-01-24 JP JP1989007410U patent/JPH0738523Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0298119U (ja) | 1990-08-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |