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JPH0735856A - 光波距離計 - Google Patents

光波距離計

Info

Publication number
JPH0735856A
JPH0735856A JP6020394A JP6020394A JPH0735856A JP H0735856 A JPH0735856 A JP H0735856A JP 6020394 A JP6020394 A JP 6020394A JP 6020394 A JP6020394 A JP 6020394A JP H0735856 A JPH0735856 A JP H0735856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
axis
outward
emitting means
calibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6020394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiisa Narutaki
能功 鳴瀧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Opt KK
Original Assignee
Opt KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Opt KK filed Critical Opt KK
Publication of JPH0735856A publication Critical patent/JPH0735856A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発光手段3、対物レンズ6、受光素子8等の
組立を容易にすると共に、小型化する。 【構成】 往路レーザ光22を目標物25に投射する発
光手段3と、目標物25で反射した復路レーザ光23を
集光する対物レンズ6とを第1の軸線20に位置合わせ
し、受光素子8を第2の軸線上に配置して、平面鏡7で
復路レーザ光23を受光素子8に受光させる。その際、
第1の軸線上に分離体5を配置して往路レーザ光22を
外にのみ案内する。赤外線往路レーザ光を用いた場合
に、照準用発光手段を第1の軸線20に位置合わせして
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体或はガスレー
ザ、LED(発光ダイオード)或はSLD(スーパール
ミネセントダイオード)等を用いて目標物までの距離を
測定する光波距離計に関する。
【0002】
【従来の技術】変調光の位相差で目標物までの距離を測
定する光波距離計は、米国特許第3,619,058
号、特開昭47−32852号、特開昭55−1190
82号、特開昭57−3063号、特開昭60−211
380〜211382号及び特願平2−305571号
に開示されている。これらの光波距離計は、内部に所定
長の校正光路を形成し、この校正光路による測定値で目
標物までの外部測定値を校正して、測定精度を向上させ
ている。
【0003】従来、殆どの光波距離計は、変調光を目標
物に投射する発光ユニットと、目標物から反射した変調
光を受光する受光ユニットとが横に並置され、校正光路
を設ける都合上、発光及び受光ユニットの光軸を別々に
して、目標物で交わるようにしている。別の光波距離計
において、発光及び受光ユニットは、光軸を共有するよ
うに、前後に配置し或は複数のビームスプリッタ、プリ
ズム或は対物レンズを駆使して向き合って配置してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】発光及び受光光軸が別
々である従来の光波距離計は、例えば特開昭47−32
852号に示すように小型化が困難である。即ち、受光
ユニットは、場所を取る大口径対物レンズが必要であ
り、一方発光ユニットでは小口径対物レンズで十分であ
るのに拘わらず、校正光路を受光及び発光素子の前面に
形成するため、発光ユニットとの間隔を大口径対物レン
ズの半径分離さなければならない。従って、この型の光
波距離計は、受光感度を高めれば高める程、より大口径
対物レンズが必要となり、大型化して持ち運びが次第に
不便になる。
【0005】また、光軸を共有した光波距離計は、例え
ば米国特許第3,619,058号に示すようにビーム
スプリッタ或は対物レンズの内面で反射した光が目標物
による外部反射光と誤認される恐れがある。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決し、光波
距離計を容易に持ち運べる程度に小型化でき、ビームス
プリッタ或は対物レンズによる反射外乱光を影響をなく
して、迅速な距離測定が行える光波距離計を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による光波距離計
は、往路光を第1の軸線に沿って目標物に投射する発光
手段と、この発光手段の前側で前記第1の軸線に位置合
わせされて配置されて、前記目標物で反射した復路光を
集光する対物レンズと、これら対物レンズ及び発光手段
の中間で前記第1の軸線に位置合わせされて配置され
て、集光された前記復路光を第2の軸線に沿って反射さ
せる平面鏡と、この第2の軸線上に配置されて、前記平
面鏡からの前記復路光を受光する受光素子と、前記平面
鏡及び前記対物レンズ間に前記第1の軸線に位置合わせ
されて配置されて、前記往路光を案内する分離体とを備
える。
【0008】本発明による別の光波距離計は、上述の対
物レンズ及び平面鏡の代りに、前記第1の軸線に位置合
わせされ、前記目標物で反射した復路光を集光すると共
に第2の軸線に沿って反射させる凹面鏡を備える。この
凹面鏡には、前記第1の軸線に位置合わせされて前記往
路光を通過させる分離体が貫通している。
【0009】前記往路光が赤外線である場合には、可視
光を前記第1の軸線に沿って前記目標物に照準する可視
光投射手段が更に配置される。従って、赤外線及び可視
光は、前記発光手段の前側に配置されるビームスプリッ
タ例えば、前記赤外往路光を透過させ、可視光を反射す
るコールドミラー、或は前記赤外往路光を反射し、可視
光を透過させるコールドフィルタによって合同される。
【0010】前記分離体は、前記平面鏡を貫通し、更に
前記対物レンズを貫通するように配置され、外周面に光
吸収材が塗布された円筒部材が好ましい。また、前記発
光手段は、レーザ光を放射する半導体レーザ、発光ダイ
オード或はスーパールミネセントダイオードである。
【0011】前記ビームスプリッタ例えば前記コールド
ミラー或は前記コールドフィルタは、前記往路光の一部
を校正光に分割するように配置され、前記平面鏡或は凹
面鏡との間に、前記往路光と前記校正光とを所定の時間
比率で切換えるシャッタ手段が配置される。
【0012】このシャッタ手段は、前記往路光の通過位
置に略C字状の長孔が形成され、前記校正光の通過位置
に開口が形成された回転自在の円板、或は電気信号によ
って前記往路光と前記校正光とを所定の時間比率で切り
換える液晶シャッタを含む。
【0013】
【実施例】以下に本発明による光波距離計の実施例を図
面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明による光波距離計1の第1
の実施例を示し、ケース2やシャッタ板9等を部分的に
断面している。この光波距離計1は、発光手段3が例え
ば150kHz或は15MHzで変調された往路レーザ
光22を第1の軸線20に沿って目標物25に投射して
いる。この発光手段3は、640nm波長のコヒーレント
なレーザ光を放射する半導体レーザ31と、この半導体
レーザ31の前側に第1の軸線と位置合わせて配置され
て、レーザ光を約3mmφの平行光にさせるコリメートレ
ンズ32とを含む。
【0015】一方、目標物25で反射した復路レーザ光
23は、第1の軸線20に位置合わせされた対物レンズ
6で集光され、集光された復路レーザ光23が平面鏡7
で第2の軸線21に沿って反射されて、第2の軸線21
上に配置された受光素子8が受光している。また、平面
鏡7と受光素子8との間には、復路レーザ光の光量を調
整する円形のNDフィルタ保持盤33が配置される。
【0016】この保持盤33は、中心がケース2に軸支
され、その回りに等間隔に複数の円形の穴が形成されて
いる。各穴には、1つの穴を除いて例えば2倍、4倍等
の濃度を持つNDフィルタが順次取付られている。従っ
て、保持盤33の周辺部には各穴と対応して溝が各々形
成される。一方、ケース2には板バネの一端が固定さ
れ、この板バネは、他端近傍の突起がいずれかの溝に入
るように配置されている。この保持盤33は、周辺溝が
板バネの他端に係合して、保持盤33の角位置が一時的
に固定された時に、平面鏡7を反射した復路レーザ光が
フィルタ用の穴を通過するように配置される。
【0017】また、保持盤33は、周辺部にローレット
が形成されて、一部の周辺部がケース2から突出して、
指で回動させることができる。或は保持盤33は、減速
機構(図示略)の出力軸に軸支されて、この減速機構に
回転を伝達するモータ(図示略)で角駆動させてもよ
い。この場合、モータを始動させるボタンと、板バネが
溝に入ったときに作動するマイクロスイッチと、モータ
を電力制御する制御回路とが設けられる。
【0018】本発明によれば、ケース2には、往路レー
ザ光22が対物レンズ6の裏面等で乱反射して受光素子
8に漏れるのを防止する分離体5が取付られる。この分
離体5は、第1の軸線に位置合わせされて、往路レーザ
光22を外部にのみ案内する金属製の円筒部材、高屈折
率のガラス円柱或は円筒面に金属を蒸着したガラス円柱
を含んでいる。勿論、対物レンズ6は、反射防止膜を1
層或は多層に塗布或は蒸着してもよい。
【0019】この第1の実施例では、分離体5が対物レ
ンズ6及び平面鏡7を各々貫通して配置されている。こ
の分離体5は、平面鏡7のみを貫通し、先頭の環状面が
対物レンズ6に当接するようにしてもよい。また分離体
5は、先頭の環状面及び後尾の楕円環状面が対物レンズ
6及び平面鏡即ちビームスプリッタ7と各々当接するよ
うに配置されてもよい。
【0020】また、発光手段3及び分離体5の後尾間に
は、目標物25までの測定値を校正する所定長の校正光
路を形成するビームスプリッタ(ダイクロイックミラ
ー)4が配置される。このビームスプリッタ4は、往路
レーザ光22から校正レーザ光24を分割して、同校正
レーザ光24を第1、第2の反射鏡13、14を経て受
光素子8に受光させる。
【0021】更に、ビームスプリッタ4及び分離体5間
には、モータ12により一定角速度で時計方向に回転駆
動される円形のシャッタ板9が配置されている。このシ
ャッタ板9には、往路レーザ光22及び校正レーザ光2
4の通過時間を所定の比率に設定するC字状の長孔及び
括弧状のセクタ穴が同軸的に各々形成されると共に、こ
れら往路及び校正レーザ光の通過時刻を計測用電気回路
(図示略)に送るインデックス(図示略)が周辺部に形
成される。このインデックスは、例えば米粒大の丸穴或
は接着された磁石で、フォトカプラ或は磁気ホール素子
で検出される。
【0022】図1には、変調された往路レーザ光22が
長孔10を通過して目標物25に当たり、目標物25か
らの変調復路レーザ光23が受光素子8で受光させる状
態が示される。一方、変調校正レーザ光24がシャッタ
板9で遮断される。この状態において、発光手段3に供
給した出力変調波と、受光素子8から得られる入力変調
波との位相差が例えば10回計測されて、これらの合計
値を平均して最終的に距離に換算している。
【0023】校正状態では、校正レーザ光24がセクタ
穴11を通過して受光素子8に到達して、入出力変調波
の位相差が1回測定されて、気温或は気圧等による測定
誤差を補償している。また、距離測定が精度よく実施さ
れるように、シャッタ板9が1回転する毎に、10サイ
クルの外部距離測定時間及び1サイクルの校正時間が割
り当てられている。従って、シャッタ板9に設けられた
距離測定用のC字状の長孔の円弧角が校正用セクタ穴の
それより10対1に割り当てられている。なお、第2の
反射鏡14を省略して、第1の反射鏡13からの反射光
を直接受光素子8に入光させてもよい。
【0024】図2及び図3は、第1の実施例の光波距離
計に用いられるシャッタ板9の正面図である。このシャ
ッタ板9には、往路レーザ光22の通過位置A即ち半径
aにC字状の長孔10が形成され、校正レーザ光24の
通過位置B即ち半径bにセクタ穴11が形成されてい
る。これら長孔10及びセクタ穴11は、シャッタ板9
の回転軸Oを中心として同軸配置された2つの円に各々
挟まれて、各円弧角が略300度:30度になるように
フライス盤で形成される。
【0025】また、長孔10及びセクタ穴11は、回転
軸Oを中心とする開始点間の相対角が、シャッタ板9を
含む平面において、第1の軸線即ち往路レーザ光22の
通過位置A、モータ12の出力軸及び校正レーザ光24
の通過位置Bによる角度AOBと同じになるように決定
される。このシャッタ板9は、時計方向に一定角速度で
回転し、図2に示すように、長孔10の実線で示された
位置から仮想線で示された位置までの範囲で往路レーザ
光22を通過させ、その間、校正レーザ光24を遮断す
る。
【0026】また、シャッタ板9は、図3に示すよう
に、セクタ穴11の実線で示された位置から仮想線で示
された位置までの範囲で校正レーザ光24を通過させ、
その間往路レーザ光22を遮断する。
【0027】従来の光波距離計はシャッタ板を時計或は
反時計方向に間欠回動させていたが、本発明では、シャ
ッタ板9を一方向に回転させて、往路レーザ光22と校
正レーザ光24とを所定の時間比率(例えば10対1)
で切換えているので、外部測定値の精度を増加させなが
ら、校正測定値で迅速に校正することができる。
【0028】図4は、光波距離計1の第2の実施例を示
す部分断面図である。この第2の実施例では、往路レー
ザ光22を分割する手段として、第1、第2のプリズム
15、17を用い、これら第1、第2のプリズム15、
17に夫々第1、第2の液晶シャッタ16、18を設
け、電気信号により第1、第2の液晶シャッタ16、1
8を交互に切り換えるようにしてある。従って、往路レ
ーザ光22による測定と校正レーザ光24による測定と
の比率や測定時間を電気信号により任意に調節できる。
しかも、モータやシャッタ板のような機械部品が無いの
で、信頼性を損なうことなく光波距離計1の軽量化を達
成できる。
【0029】なお、図4において、第1の実施例と全く
同様の構成である発光手段3、対物レンズ6、受光素子
8等については第1の実施例と同じ符号を付してその説
明を省略する。
【0030】図5は、光波距離計1の第3の実施例を示
す部分断面図である。この第3の実施例では、復路レー
ザ光23の集光と受光素子8への反射とを1枚の凹面鏡
19で行うようにしてある。従って、第3の実施例によ
れば、高価で比較的重い対物レンズを省略でき、軽量化
とコストダウンとを達成できる。
【0031】なお、この第3の実施例では、シャッタ手
段として第1の実施例と同様のシャッタ板9を用いてい
るが、第2の実施例のプリズムと液晶シャッタとを組み
合わせたシャッタ手段を適用することもできる。また、
図5において、第1の実施例と全く同様の構成である発
光手段3、対物レンズ6、受光素子8等については第1
の実施例と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0032】第1〜第3の実施例の光波距離計において
は、発光手段3に可視光の半導体レーザを用いている。
この半導体レーザには、特有の光ポンピング等が現れ、
これが測定値のドリフトを生じさせる。即ち、時間の経
過と共に距離値が変動する。通常の計測分野では、この
ドリフトが無視できるが、高精度の計測の分野では無視
できず、さらに精度の高い製品が要求されている。
【0033】図6は、光波距離計1の第4の実施例を示
す部分断面図である。この第4の実施例では、距離測定
用の発光手段3にLED(発光ダイオード)、特に最近
開発された超高輝度のSLD(スーパールミネッセント
ダイオード)を用いている。このSLDは、半導体レー
ザに比べ発光度が安定し、半導体レーザ及びLEDの両
者の利点を持ち、半導体レーザと同様に約3mmφの平行
光にすることができる。
【0034】しかし、このSLDは、波長が850nmの
赤外線で発光し、残念ながら可視光の波長の製品が現在
開発されていない。従って、通常の可視光半導体レーザ
が目標物の照準用に必要となる。即ち、SLD及びコリ
メートレンズを有する発光手段3からの往路光は、コー
ルドミラー4を通して射出される。このコールドミラー
4は、波長850nmで20%程度のカタログ透過損失が
あるが、実透過損失が10〜15%程度である。
【0035】また、コールドミラー4の上部には、照準
用の可視光を放射する半導体レーザ40が配置されて、
反射した照準可視光が第1の軸線に位置合わせされてい
る。従って、この照準可視光がコールドミラー4で10
0%近く反射して、往路光と同時に目標物を照らしてい
る。照らされた目標物は、光波距離計に内蔵された望遠
型の照準計に映し出される。
【0036】赤外線を透過させるコールドミラーの代り
に、赤外線を反射させるコールドフィルタを用いること
ができる。この場合、照準用可視光を投射する半導体レ
ーザが第1の軸線上に配置され、SLDがコールドフィ
ルタの上部に、反射後の軸線を第1の軸線に心合わせし
て配置される。校正光はコールドフィルタを透過する僅
かな赤外光を利用する。可視光半導体レーザの光は、コ
ールドフィルタで反射して校正光路に漏れて、受光素子
に入光されるが、変調されていないので、校正測定値に
影響しない。
【0037】このコールドフィルタは、コールドミラー
と逆の分光特性を持ち、可視光の透過率が平均85%以
上あるA型と、熱線吸収硝子を基板としたB型とが製造
されている。コールドフィルタは、ほぼ無色で赤外線を
吸収しないので、あまり高温とならず、したがって破損
の心配が少ない。被膜が吸収のない非常に硬い耐熱性の
多層膜からなっている。
【0038】以上に、第1〜4の実施例を例示して本発
明の光波距離計について説明をしたが、本発明による光
波距離計の構成の要点は、変調往路レーザ光が対物レン
ズの内面で反射して受光素子に漏洩することを防止する
分離体を用いることである。分離体は、管状即ち円筒状
を図示したが、高透過率コアと高屈折率クラッドとを有
する例えば3mm径の光ファイバ、髪の毛の細さの光ファ
イバを束ねた結束ファイバ或は中実のガラス円柱であっ
てもよい。さらに、この分離体の円周面に光吸収手段
(例えば黒色の皮膜)を設けることにより復路レーザ光
の乱反射を防ぐこともできる。
【0039】なお、レーザ光を用いて目標物までの距離
を測定する回路や、校正レーザ光の測定値を用いて目標
物までの距離の測定値を校正するための回路構成は、従
来周知の光波距離計と同様の回路構成を適用することが
できるので、回路構成についての説明を省略する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による光波
距離計は、往路光と同じ軸線に沿って目標物から反射し
た復路光を、同軸の対物レンズ及び平面鏡によって集光
しながら別の軸線方向に反射させて受光素子に受光さ
せ、これら対物レンズ及び平面鏡間に往路光のみを案内
する分離体を配置したことにより、小型化と同時に往路
光が対物レンズで反射して受光素子に漏れることがな
く、往路光を確実に目標物に視準させて投射することが
できる。
【0041】また、通常発光出力の大きい赤外線LED
或はSLDが用いられるので、可視光で照準した場所ま
での距離を通常より長く例えば2倍以上或は精度よく測
定することができ、軽量化とコストダウンとを同時に達
成できる。
【0042】請求項4或は5に記載の光波距離計は、分
離体が平面鏡を貫通し、更に対物レンズをも貫通してい
るので、往路光の機器内部での漏洩度が極端に減少させ
ると共に、平面鏡或は対物レンズとの位置合わせが極め
て容易に行え、また、極めて簡単に組立てることができ
る。
【0043】請求項10に記載の光波距離計は、シャッ
タ手段が所定の時間比率例えば往路光の測定回数を1
0、校正光のそれを1の割合で交互に切換えるので、目
標物までの距離が迅速に正確に測定することができる。
【0044】往路光の通過部分に略C字状の長孔が形成
され、校正光の通過部分に開口が形成された円形のシャ
ッタ板によって、このシャッタ板が例えば時計方向に一
定速度で回転し、この回転に同期して往路光と校正光と
の距離測定が迅速に行われる。
【0045】液晶シャッタ手段が電気信号によって往路
光と校正光とを所定の時間比率で切り換えているので、
機械的振動による影響がなくなり、光波距離計の軽量化
を達成できる。
【0046】また、凹面鏡が復路光を集光しながら受光
素子に反射させているので、高価で比較的重い対物レン
ズを省略することができ、軽量化とコストダウンとを達
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光波距離計の第1実施例を示す概
略部分断面図である。
【図2】図1に示す光波距離計のシャッタ板の測定時の
回転範囲を示す平面図である。
【図3】図1に示す光波距離計のシャッタ板の校正時の
回転範囲を示す平面図である。
【図4】本発明による光波距離計の第2実施例を示す概
略部分断面図である。
【図5】本発明による光波距離計の第3実施例を示す概
略部分断面図である。
【図6】本発明による光波距離計の第4実施例を示す概
略部分断面図である。
【符号の説明】
1 光波距離計 3 発光手段 5 分離体 6 対物レンズ 7 平面鏡 8 受光素子 19 凹面鏡

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】往路光を第1の軸線に沿って目標物に投射
    する発光手段と、 この発光手段の前側で前記第1の軸線に位置合わせされ
    て配置されて、前記目標物で反射した復路光を集光する
    対物レンズと、 これら対物レンズ及び発光手段の中間で前記第1の軸線
    に位置合わせされて配置されて、集光された前記復路光
    を第2の軸線に沿って反射させる平面鏡と、 この第2の軸線上に配置されて、前記平面鏡からの前記
    復路光を受光する受光素子と、 前記平面鏡及び前記対物レンズ間に前記第1の軸線に位
    置合わせされて配置されて、前記往路光を案内する分離
    体とを備えた光波距離計。
  2. 【請求項2】前記往路光は赤外線であり、 前記発光手段の前側に配置されて、前記赤外往路光を透
    過させ、可視光を反射するコールドミラーと、 このコ
    ールドミラーで反射した前記可視光を前記第1の軸線に
    沿って前記目標物に照準する可視光投射手段とを更に備
    えた請求項1に記載の光波距離計。
  3. 【請求項3】前記往路光は赤外線であり、 前記発光手段の前側に配置されて、前記赤外往路光を反
    射し、可視光を透過させるコールドフィルタと、 この
    コールドフィルタを透過した前記可視光を前記第1の軸
    線に沿って前記目標物に照準する可視光投射手段とを更
    に備えた請求項1に記載の光波距離計。
  4. 【請求項4】前記分離体は、前記平面鏡を貫通するよう
    に配置される請求項2或は3に記載の光波距離計。
  5. 【請求項5】前記分離体は、前記対物レンズをも貫通す
    るように配置される請求項4に記載の光波距離計。
  6. 【請求項6】前記分離体は、外周面に光吸収材が塗布さ
    れた円筒部材である請求項2或は3に記載の光波距離
    計。
  7. 【請求項7】前記発光手段は、レーザ光を放射するレー
    ザである請求項1に記載の光波距離計。
  8. 【請求項8】前記発光手段が発光ダイオードである請求
    項2或は3に記載の光波距離計。
  9. 【請求項9】前記発光手段がスーパールミネセントダイ
    オードである請求項2或は3に記載の光波距離計。
  10. 【請求項10】前記発光手段及び前記平面鏡間には、前
    記往路光の一部を校正光に分割するビームスプリッタが
    配置され、 このビームスプリッタ及び前記平面鏡間には、前記往路
    光と前記校正光とを所定の時間比率で切換えるシャッタ
    手段が配置される請求項1に記載の光波距離計。
  11. 【請求項11】前記コールドミラーは、前記赤外往路光
    の一部を校正光に分割するように配置されて、前記平面
    鏡との間に、前記往路光と前記校正光とを所定の時間比
    率で切換えるシャッタ手段が配置される請求項2に記載
    の光波距離計。
  12. 【請求項12】前記コールドフィルタは、前記赤外往路
    光の一部を校正光に分割するように配置されて、前記平
    面鏡との間に、前記往路光と前記校正光とを所定の時間
    比率で切換えるシャッタ手段が配置される請求項3に記
    載の光波距離計。
  13. 【請求項13】前記シャッタ手段は、前記往路光の通過
    位置に略C字状の長孔が形成され、前記校正光の通過位
    置に開口が形成された回転自在の円板を含む請求項10
    〜12のいずれかに記載の光波距離計。
  14. 【請求項14】前記シャッタ手段は、電気信号によって
    前記往路光と前記校正光とを所定の時間比率で切り換え
    る液晶シャッタを含む請求項10〜12のいずれかに記
    載の光波距離計。
  15. 【請求項15】往路光を第1の軸線に沿って目標物に投
    射する発光手段と、 この第1の軸線に位置合わせされ、前記目標物で反射し
    た復路光を集光すると共に第2の軸線に沿って反射させ
    る凹面鏡と、 前記第2の軸線上に配置され、反射された前記復路光を
    受光する受光素子と、 前記凹面鏡を貫通して前記第1の軸線に位置合わせされ
    て、前記往路光を案内する分離体とを備えた光波距離
    計。
  16. 【請求項16】前記往路光は赤外線であり、 前記発光手段の前側に配置されて、前記赤外往路光を透
    過させ、可視光を反射するコールドミラーと、 このコ
    ールドミラーで反射した前記可視光を前記第1の軸線に
    沿って前記目標物に照準する可視光投射手段とを更に備
    えた請求項15に記載の光波距離計。
  17. 【請求項17】前記往路光は赤外線であり、 前記発光手段の前側に配置されて、前記赤外往路光を反
    射し、可視光を透過させるコールドフィルタと、 この
    コールドフィルタを透過した前記可視光を前記第1の軸
    線に沿って前記目標物に照準する可視光投射手段とを更
    に備えた請求項15に記載の光波距離計。
JP6020394A 1993-05-18 1994-03-04 光波距離計 Pending JPH0735856A (ja)

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