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JPH0733347Y2 - リモコンブレーカ - Google Patents

リモコンブレーカ

Info

Publication number
JPH0733347Y2
JPH0733347Y2 JP2624990U JP2624990U JPH0733347Y2 JP H0733347 Y2 JPH0733347 Y2 JP H0733347Y2 JP 2624990 U JP2624990 U JP 2624990U JP 2624990 U JP2624990 U JP 2624990U JP H0733347 Y2 JPH0733347 Y2 JP H0733347Y2
Authority
JP
Japan
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link
plate
connecting pin
latch
shaft
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP2624990U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03116644U (ja
Inventor
誠 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2624990U priority Critical patent/JPH0733347Y2/ja
Publication of JPH03116644U publication Critical patent/JPH03116644U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0733347Y2 publication Critical patent/JPH0733347Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、遠隔操作可能な電磁石部を有するリモコンブ
レーカに関するものである。
[従来の技術] この種のリモコンブレーカは、一般的に、外部からのス
イッチ操作により駆動される電磁石ブロックと、電磁石
ブロックの可動鉄心の横方向の動きを縦方向の動きに交
換する交換軸と、この交換軸と一端が回動自在に連結さ
れた連結ピンと、連結ピンの他端と回動自在に連結され
たリンクと、このリンクを介して接点開閉を行う接点開
閉機構部等から構成されている。
第11図は、従来構成の上記連結ピン18′とリンク45′と
の連結部分を示し、ボデイ23の下面から挿通した連結ピ
ン18′のL型の上端部をリンク45′の先端の穴に挿通し
て回動自在に連結している。この連結ピン18′は略コ字
型の金属線材を用い、連結ピン18′の抜け止めとして、
連結部の側方に板材51をボデイ23に形成した溝52に嵌め
ることで行っていた。
[考案が解決しようとする課題] かかる従来の構成では、連結ピン18′の抜け止めとして
板材51という別部材が必要であり、部品点数が多くなる
という問題がある。また、連結ピン18′が金属であるた
め、ボデイ23、板材51という成形品と金属が摺動するこ
とにより、成形品の摩耗が発生することになり、粉が発
生して接触信頼性悪くなったり、また、成形品の減るこ
とにより、動作信頼性の低下が起こる等の問題があっ
た。
本考案は、上述の点に鑑みて提供したものであって、連
結ピンとリンンクとの連結部の抜け止め用の部材を別途
必要とせず、また、連結ピンによる摩耗を減少させて、
信頼性を向上させたリモコンブレーカを提供することを
目的としたものである。
[課題を解決するための手段] 本考案は、連結ピンを成形品で構成すると共に、連結ピ
ンとリンクとを凹凸結合にて回動自在に連結し、この連
結部の一面側を抜け止め用としてボデイの壁面に対向さ
せると共に、他面側を消弧装置の成形品部材に対向させ
たものである。
[作用] 而して、成形品で構成した連結ピンとリンクとを凹凸結
合にて回動自在に連結し、この連結部の両側面を成形品
のボデイの壁面と消弧装置の成形品部材に対向させて、
摺動による摩耗を減少させている。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面により説明する。第7図の
(a)及び(b)とでブレーカ全体の分解斜視図を示
し、本考案のブレーカは電磁石ブロックAと、該電磁石
ブロックAにより制御される接点開閉機構部Bとから構
成されている。また、本ブレーカは3相用の3極構造と
している。
まず、電磁石ブロックAについて説明する。上面が開口
し、絶縁材からなる箱状の取付ベース1内に収納凹所2
が形成され、この収納凹所2内に電磁石部3が収納配置
される。電磁石部3は、コイルボビン4の外周に巻回し
たコイル5と、固定鉄心6と、コイル5の磁気吸引力に
より固定鉄心6に吸引される可動鉄心7等から構成され
ている。固定鉄心6は略コ字型に形成され、両側の鉄心
部6aがコイルボビン4の貫通孔4a内に鉄心部6aの端面が
開口面に少し突出するように挿入配置してある。可動鉄
心7はコ字型に形成された固定板9内に固定されてお
り、可動鉄心7はコイルボビン4との間のスプリング10
を介装して配置される。スプリング10は、コイルボビン
4の側面より突出した突起4bに装着して配置してある。
略コ字型に形成されている変換軸11は可動鉄心7の横方
向の運動を上下方向に変換するものであり、軸方向に穿
孔されている軸穴11aに軸13が挿通される。この軸13は
取付ベース1の段部14内でその両端が軸支されて、変換
軸11を回動自在としている。変換軸11の中央に突設され
ている中央突部12の穴12aと、固定板9に形成されてい
る連結片17の穴17aとにU字型ピン16が挿入されて、U
字型ピン16により可動鉄心7側に変換軸11が回動自在に
連結される。また、変換軸11の両側に形成してある側片
15の穴15aに第7図(a)に示す成形品で構成した連結
ピン18の下部に突設した突起18aが夫々挿通して連結さ
れるようになっている。しかして、このように構成され
る電磁石部3が第8図(b)に示すように、取付ベース
1の収納凹所2内に固定鉄心6の側面にダンパー19を備
えて収納配置される。
次に接点閉鎖機構部Bについて説明する。絶縁材からな
るボデイ23の上面には隔壁24を介して機構収納部25が3
つ形成してある。第7図(a)に示すように、3極を連
動し絶縁材からなる連動板26には穴26aが3つ形成され
ていて、この穴26aに可動接触子27が挿通される。ま
た、この穴26aに接圧バネ28が納装され、可動接触子27
に適宜な接点圧を付与している。連動板26の下面には凹
部26cが形成されており、この凹部26c内に連動板26を上
方へ付勢する開極バネ29の上部が装着され、また、開極
バネ29は第4図(a)に示すように、ボデイ23に形成さ
れた凹所30内に収納配置されている。連動板26はボデイ
23の隔壁24のスリット31に挿入され、各機構収納部25に
わたるように配置される。機構収納部25内には過電流や
短絡電流を検出するセンサーが配置されるようになって
おり、略コ字型に折曲形成したヨーク32内に短絡コイル
33が設けられ、この短絡コイル33内にヨーク32の上下面
に突出可能とした駆動ピン34が装着してある。可動接触
子27の先端下面には可動接点36が設けられている。
短絡コイル33と磁気回路を構成するヨーク32の下部両側
よりL型の取付片37が一体に形成され、両取付片37に穴
37bが穿孔されている。可動接触子27の略中央部には下
片27bが一体に形成され、この下片27bに穴27cは穿孔さ
れている。可動接触子27を両取付片37の間に位置させ
て、各穴27c,37bにピン86を挿通して、ヨーク32側に可
動接触子27を軸支している。この時、可動接触子27は連
動板26の穴26aに挿入されているため、開極バネ29によ
って上方に付勢された連動板26により第5図(b)に示
すように可動接触子27は連動板26によりピン86を中心と
して時計回転方向の力を受ける。また、ヨーク32の一端
からは先端部をU字型にしたアークホーン38が設けられ
ており、他端には過電流を検出するバイメタル39が設け
てある。バイメタル39の先端部には電流調整用のネジ40
が螺着してある。
略コ字型に形成されているフレーム41は第4図(a)に
示すようにボデイ23の下面からのねじ42によりボデイ23
に固定される。フレーム41の両側板43には円弧状の長孔
44が穿設されており、この長孔44の外側面に、コ字型の
ラッチ板48と略H型のリンク45の脚部46が位置し、脚部
46の穴46aと、ラッチ板48の先端側を開口した切欠孔49a
と、フレーム41の長孔44に回転軸50が挿通し、この回転
軸50によりリンク45とラッチ板48とがフレーム41に回転
自在に連結されることになる。一方、ラッチ板48の側片
48aには穴48bが穿孔されており、また、フレーム41に設
けた軸41bを上記穴48bに挿通し、この軸41bを支点とし
てラッチ板48が回動自在にフレーム41に軸支されること
になる。
ラッチ係合板53の中央部に形成されている軸支部53aが
フレーム41の後部側に形成した突片54間に位置し、ピン
55が突片54の穴54aとラッチ係合板53の軸支部53aの穴53
bに挿通し、ラッチ係合板53がフレーム41の突片54に挿
通されたピン55を軸として回動自在に軸支される。ラッ
チ係合板53の前面側には係合部56が3つ突設されてお
り、この係合部56は第5図(a)に示すように駆動ピン
34の頭部34aの下方に位置して該頭部34aと係合する。ま
た、ラッチ係合板54の下面より先端をL型とした係合片
57が突設されており、この係合片57がラッチ板48の中央
片48cに形成した係合凹所58に係合し、ラッチ係合板53
とラッチ板48とが係合することになる。
ヨーク87に両側のL型の取付片88間にピン90により駆動
片89が取り付けられ、ヨーク87の突片87aとフレーム41
の突片41cとが対応してピン(図示せず)にて取り付け
られる。そして、突片41cの下方の突起41dとヨーク87の
舌片87bとの間にスプリング91が介装されて、ヨーク87
を位置決め規制している。そして、ヨーク87に取着した
駆動片89をラッチ係合板53の背面側に位置せしめてい
る。また、ヨー87からは調整板92が上方に一体に突設さ
れ、上方からの軸を偏心させた調整用のビス93にて調整
板92の傾きを調整することで、ヨーク87全体の傾きを調
整し、その傾きによりトリップ動作を行なわしめる過電
流の大きさを調整することができる。また、フレーム41
の突起41eとラッチ係合板53の上面に形成した凹状の受
け部53dとの間にスプリング94を介装してラッチ係合板5
3をラッチ板48とラッチする方向に付勢している。
フレーム41の前部側に腕片59が形成してあり、腕片59の
先端には穴59aが穿孔してある。この腕片59間にハンド
ル60の下部が位置し、ハンドル60に穿孔した穴60aにハ
ンドル軸61が腕片59の穴59aを介して挿通され、ハンド
ル60がフレーム41にハンドル軸61を軸として回動自在に
装着される。ハンドル60の側面から突起60bが突設され
ており、この突起60bにハンドル60のオフ位置、オン位
置を死点を越えて位置決めする反転バネ62の一端が係止
されるようになっている。また、ハンドル60には、第4
図(c)に示すようにハンドル60をオフ位置にする際に
リンク45を初期位置に設定すべくリンク45を下方に押接
する押接片68が形成されている。尚、ラッチ板48、ラッ
チ係合板53等でトリップ機構が構成され、また、リンク
45、変換軸11、連動板26等でリンク機構が構成される。
第7図(a)に示すように、スプリング95の一端はフレ
ーム41の窓41fの穴96に係止され、他端は第4図(a)
に示すようにラッチ板48の前部の穴48gに係止され、該
スプリング95によりラッチが外れた場合にラッチ板48を
時計回転方向に付勢し、ラッチ板48のラッチの外れを迅
速にするようにしている。円弧状の表示片97の挿通孔97
aに上記ハンドル軸61が挿通し、ハンドル60の側方に配
置される。第4図(c)に示すように、この表示片97の
係止部97cとリンク45とが連結ピン98により連結され、
リンク45及び連結ピン98の動作により表示片97の回転位
置を異ならせて、表示片97の表面に記した表示部97bを
カバー80の表示窓80aより表示するようにしている。
また、ハンドル60の突部60eにより駆動されるリミット
スイッチ99が配置してあり、ハンドル60を操作すること
により、突部60eがリミットスイッチ99のアクチュエー
タ99aを駆動して内部の接点を開閉するようになってい
る。更に、警報報知用のリミットスイッチ100が設けて
あり、トリップ状態時にラッチ板48の突部48dがリミッ
トスイッチ100のアクチュエータ100aを駆動して、警報
報知を行なうようにしている。更に、リンク45の両側に
は凹部45aが形成してあり、第8図(a)に示すように
連動板26の頂部にリンク45が位置すると共に、連動板26
の上部の内側に対向して突設した突起部26dの下方にリ
ンク45の凹部45aが夫々位置し、突起部26dでリンク45を
はさみ込むように配置している。この突起部26dによ
り、接点溶着等により開極バネ29の復帰力にても連動板
26が上動しない場合でも、リンク45の上動動作にて、凹
部45aで連動板26の突起部26dを持ち上げるようにして、
連動板26を強制的に上動させて、接点を開離するように
している。従って、オフ時、可動鉄心7の復帰力により
連動板26は衝撃的に引き上げられるため、接点溶着が生
じにくいものである。また、第7図(b)に示すよう
に、リミットスイッチ122が設けられ、このリミットス
イッチ122は主接点が閉路した時に電磁石部3を自己保
持するためのものである。
電磁石ブロックAと接点開閉機構部Bとの連結は以下の
ように行なっている。すなわち、ボデイ23の底面にはボ
デイ23の上下に貫通する貫通部が穿孔されており、この
貫通部に上記連結ピン18が上下方向に挿入配置され、連
結ピン18の下部の突起18aは変換軸11の穴15aに挿通し、
連結ピン18の上部に形成した突起18bはリンク45の腕片4
7の穴47aに挿通して、該連結ピン18により変換軸11とリ
ンク45とが連結される。これらの連結構成により電磁石
部3の横方向の運動を連結ピン18により縦方向の運動に
変換し、リンク45に電磁石部3の運動を伝達するもので
ある。機構収納部25の一端には負荷側の端子部70が配設
される。この端子部70は、端子ねじ70aと、締め板70b
と、端子板70c等から構成されている。端子板70cの先端
と短絡コイル33の一端とが固着され、短絡コイル33の他
端とバイメタル39の上端との間には編素線71にて接続さ
れ、また、バイメタル39の下部は編素線72を介して可動
接触子27の基部に接続されている。
機構収納部25の他方には第7図(b)に示すように、電
源側の端子部73が配設される。端子部73は、端子ねじ73
a、締め板73b、端子板73c等から構成されている。端子
板73cの上面にはアークホーン74が設けられている。ま
た、端子板73cの端部の上には可動接点36と相対する固
定接点75が固着してある。消弧装置76は、2枚の側板77
と、2枚の側板77間に並設される複数のグリッド板78
と、側板77の外側に夫々位置する絶縁板121と、これら
を覆う絶縁箱79等から構成されている。ここで、両アー
クホーン38,74は第5図(a)に示すように、絶縁箱79
内でグリッド板78と並設されて配設されるようになって
いる。
次に、本考案の要旨である連結ピン18とリンク45との連
結部の抜け止め構造について説明する。第1図〜第3図
に示すように、リンク45の腕片47はボデイ23に形成した
溝63内に位置し、連結ピン18の上部は上述したように挿
通穴を介して連結される。この連結部の一面は成形品か
らなるボデイ23の溝63の内壁面が対向し、また、連結部
の他面はボデイ23の開口部64が位置しているものの、消
弧装置76の絶縁箱79の外側面が対向し、溝63の内壁面と
絶縁箱79の外側面とで連結ピン18とリンク45との連結部
をはさむ形となって、突起18bの抜け止めを行うように
している。尚、第9図は全体の平面図を示している。
ボデイ23の上面を覆うカバー80は絶縁材からなり、その
略中央部にはハンドル60の操作部60dを上面より突部さ
せる窓穴81が穿設されている。また、窓穴81の側方に
は、表示片97の表示部97bを表示させる表示窓80aが設け
てある。この表示部97bにより主回路のオン状態、オフ
状態、トリップ状態等を表示するようにしている。ま
た、カバー80の両端には夫々切欠部83が形成してあり、
この切欠部83内に各端子部70,73が第6図に示すように
位置するようになっている。また、電磁石ブロックAを
収納配置した取付ベース1はボデイ23の下面に第4図
(a)に示すように組立ねじ84にて取り付けられ、カバ
ー80はボデイ23の上面に組立ねじ85にて固定される。こ
こで、電磁石ブロックAの上面は絶縁材からなるボデイ
23の底部により絶縁されているものであり、ただ、電磁
石ブロックAからは連結ピン18がボデイ23の貫通部を介
してボデイ23側に突部しているものである。
第10図は電気回路図を示し、端子部70,73間に短絡コイ
ル33、バイメタル39、接点36,75等の直列回路が挿入さ
れた形となっている。また、補助端子221,222間にはハ
ンドル60と連動したリミットスイッチ99と警報報知用の
リミットスイッチ100との直列回路が接続され、補助端
子223には警報ランプ123が接続されている。また、補助
端子224,225間には自己保持用のリミットスイッチ122
が接続され、補助端子225にはオフ表示用のランプ124
が、補助端子226にはオン表示用のランプ125が夫々接続
してある。更に、補助端子222,226間にはオン操作用の
スイッチSW3が、補助端子222,224間にはオフ操作用の
スイッチSW4が夫々接続されている。本ブレーカの特徴
は、ハンドル60をオン操作してもスイッチSW3を操作者
が操作しない限り接点36,75がオンせず主回路は通電さ
れないようになっているものである。そして、スイッチ
SW4をオフするか、あるいは、ハンドル60をオフ操作し
てリミットスイッチ122をオフすれば、電磁石部3のコ
イル5に対して電源が遮断されて接点36,75は開極して
主回路は遮断される。
次に、本ブレーカの動作について説明する。第4図は第
6図のA−A断面図を示し、第5図は第6図のB−B断
面図を示している。第4図(a)と第5図(a)はオフ
状態を示し、第4図(b)と第5図(b)はハンドル60
がオンで電磁石部3がオフの場合のオフ状態を示し、第
4図(c)と第5図(c)はオン状態を示し、第4図
(d)と第5図(d)はトリップ状態を示している。
まず、第4図と第5図との(a)に示すオフ状態におい
ては、ハンドル60の押接片68がリンク45の上面を下方に
押接し、また、突部60eがリミットスイッチ99のアクチ
ュエータ99aを押接して、リミットスイッチ99の接点を
オフとする。この接点のオフにより電磁石部3への電源
は遮断されている。そして、リンク45とラッチ板48を軸
支している回転軸50をフレーム41の長孔44の下部に位置
している。また、主回路の接点36,75は開離している。
次に、第4図(a)のオフ状態から第4図(c)に示す
ようにハンドル60をオン操作すると、ハンドル60の突部
60eがリミットスイッチ99のアクチュエータ99aから離れ
て、リミットスイッチ99はオンする。従って、第10図に
示すように、電源はランプ124に印加されて、ハンドル6
0がオン状態であり、且つ電磁石部3がオフ状態である
ことを表示する。そして、第10図に示すスイッチSW3
オン操作して、電磁石部3のコイル5を励磁する。同時
にリミットスイッチ122が駆動されて内部の接点を切り
替えて自己保持を行なう。従って、スイッチSW3を離し
ても、コイル5は励磁され続ける。この時、ランプ125
が点灯してオン状態であることを表示する。コイル5が
励磁されることにより、第4図と第5図の(c)に示す
ように可動鉄心7が固定鉄心6に吸引される。可動鉄心
7が吸引されると、可動鉄心7とU字型ピン16と連結さ
れている変換軸11が軸13を支点として時計方向に回動す
るために、連結ピン18は変換軸11の回動に伴い下方に移
動する。連結ピン18が下方に移動すると、該連結ピン18
と連結されているリンク45が回転軸50を軸として反時計
方向に回動する。従って、リンク45の下方に配置された
連動板26がリンク45に連動して開極バネ29の復帰力に抗
して下動される。連動板26が下動すると、第5図(c)
に示すように連動板26の穴26aに可動接触子27が位置し
ているため、可動接触子27が下動され、可動接触子27の
可動接点36と固定接点75とが接触し、主回路は通電され
ることになる。ここで、接圧バネ28により両接点36,75
間に適宜な接圧力が付与される。
ここで、スイッチSW4を操作して電磁石部3だけをオフ
にすると、第4図及び第5図の(b)に示すように、可
動鉄心7はスプリング10の復帰力により図の左方へ復帰
移動する。この可動鉄心7の移動により変換軸11は軸13
を中心に反時計方向に回動する。この変換軸11の反時計
方向の回動により連結ピン18は上方に移動されて、リン
ク45を回転軸50を軸として時計方向に回動させる。従っ
て、リンク45による付勢力が解除された連動板26は開極
バネ29の復帰力により上動されて可動接触子27も上動
し、接点36,75は開離する。
次に、ハンドル60をオン位置からオフ操作すると、第4
図と第5図の(a)に示すように、ハンドル60の突部60
eがリミットスイッチ99のアクチュエータ99aを押接し、
内部接点をオフする。従って、リミットスイッチ99のオ
フにより、電磁石部3への通電は完全に遮断され、上記
と同様に初期位置に復帰する。
また、オフ時において、第5図(a)及び第8図(a)
に示すように、開極バネ29により上方に付勢される連動
板26はヨーク32の下面に当たって停止するが、この後も
電磁石部3は復帰し、連結ピン18を介してリンク45はさ
らに回動し、その後リンク45は、連動板26の突起部26d
に当接し以後は、その当接点近傍を中心にしてリンク45
が回転する。このリンク45の回転によりラッチ板48を回
転軸50を介して回転させることで、ラッチ板48の係合凹
所58はラッチ係合板53の係合片57とのラッチ係合をより
確実に行なうことになり、従って、リセット余裕を確実
にとることができ、ミストリップがなくなり、動作信頼
性が向上するものである。
ここで、連動板26を駆動するリンク45はラッチ板48の一
端側と回転軸50と連結され、このラッチ板48とは反対側
の端部が電磁石部3側と連結している連結ピン18と連結
していることから、上記オンオフ時において、ラッチ板
48とラッチ係合板53とのラッチ部(係合片57と係合凹所
58とが係合する部分)は動かないので、ミストリップの
ない安定した動作が得られる。つまり、ラッチ部がオン
オフ状態の時に外れないので、異常状態が生じた場合に
は、確実にトリップ動作を行なわしめることができるも
のである。また、オンオフ時、フレーム41に取着されて
いる各部材はすべてにピン結合にて行なっているため、
長寿命が期待できる。
次にトリップ状態の場合を説明する。まず、主回路が短
絡した場合について説明すると、短絡の場合には大電流
が流れるため、短絡コイル33に電磁力が生じてトリップ
動作を行なわしめる。ここで、短絡が起こる前の正常な
状態においては、第4図(c)に示すようにリンク45と
ラッチ板48とを軸支している回転軸50は、フレーム41の
長孔44の下部に位置している。ラッチ板48はラッチ係合
板53の係合片57と係合している。また、ラッチ係合板53
の係合部56は、第5図(c)に示すように駆動ピン34の
頭部34aと係合している。
第4図及び第5図の(d)に示すように、短絡が起こる
と、短絡コイル33に生じる電磁力により駆動ピン34を下
方に吸引駆動する。この駆動ピン34の下方への移動によ
り係合部56が押接されてピン55を軸としてラッチ係合板
53が反時計方向に回動する。すると、ラッチ係合板53の
係合片57とラッチ板48の係合凹所58との係合が外れたラ
ッチ板48がフリー状態となり、リンク45は開極バネ29の
復帰力により連動板26を介して上方へ付勢され、リンク
45は回転軸50がフレーム41の長孔44の上端まで移動する
ことになる。この時、ラッチ板48はスプリング95の復帰
力により軸41bを支点として時計回転方向に回転して、
突部48dがリミットスイッチ100のアクチュエータ100aを
押接して、接点を切り替えて警報ランプ123を点灯して
トリップ状態を表示すると共に、電磁石部3のコイル5
への通電を遮断する。従って、連動板26は下方へ付勢力
が解除されることによって可動接触子27も上動して接点
36,75が開離することになる。
また、トリップ時においては、リンク45と連結している
ラッチ板48の切欠孔49aを端部側を開口しているため、
リンク45の開極動作を早めている。すなわち、上記切欠
孔49aの周囲が閉塞されている場合には、リンク45とラ
ッチ板48とは開極完了まで連動して動くので、それにつ
れて連動板26の開極挙動も制限されて、機械的な遅れ時
間が長くなる。しかしながら、上記のように切欠孔49a
のリンク45側の端部を開口しているため、トリップ時の
おいて途中までは、リンク45とラッチ板48とが連動する
が、あるポイントより回転軸50がラッチ板48の切欠孔49
aより飛び出して、リンク45はラッチ板48から切り離さ
れて動くので、リンク45の動きは速くなり、従って、機
械的な遅れ時間の短縮が図れ、開極特性が改善されるも
のである。
また、トリップ時、コイル5への通電が遮断されるた
め、可動鉄心7も復帰しようとするが、可動鉄心7が少
し復帰すると、変換軸11により連結ピン18が上動しよう
とするが、リンク45の先端より突設した当接片47bがボ
デイ23に形成してある突部23aの壁面23bに当たって、連
結ピン18の上動を阻止するようにしている。つまり、正
常のオンオフ時では、リンク45は回転軸50を中心にして
回転するため、上記突部23aの壁面23bに当接することな
くスムーズに動作するが、トリップ状態の時において
は、電磁石部3より復帰力を受けてリンク45が、一方は
回転軸50とフレーム41の長孔44の側縁で、他方はリンク
45の一部と突部23aの壁面23bとでリンク45が挟持される
ことになり、リンク45の上動を阻止するものである。従
って、上動を阻止されたリンク45をハンドル60の押接片
68にてリンク45の一端を長孔44の下端部に移動させて、
手動によるハンドル60の操作しかリセットできないよう
になっており、電磁石部3だけによるリモートリセット
を確実に防止できて安全である。
また、過電流が流れた時にはバイメタル39が湾曲し、バ
イメタル39の先端に取着したネジ40が第4図及び第5図
の(d)に示すように、駆動片89の背面を押接して回転
させ、この駆動片89の回転によりラッチ係合板53を軸41
bを支点として反時計方向に回動させて、係合片57のラ
ッチ板48との係合を解除する。この解除により先の場合
と同様にリンク45が上動して連動板26への付勢力が解除
されて接点36,75が開極されることになる。
次に、トリップ動作した後に、ハンドル60がオン位置
で、表示片97の表示部97bの表示を見てハンドル60の第
4図及び第5図の(a)に示すようにオフ操作して、ハ
ンドル60の押接片68にてリンク45等を下方に位置させ
て、ラッチ板48を反時計方向に回転させてラッチ板48の
係合凹所58とラッチ係合板53の係合片57とを係合してリ
セットさせることができる。従って、上記押接片68をハ
ンドル60に設けることで、手動リセットを容易に行なう
ことができるものである。
表示片97はハンドル軸61を中心にハンドル60とは別個に
回転し、リンク45の傾きによって、その表示部97bの位
置を異ならしめている。すなわち、第4図及び第5図に
示すように、オン状態、オフ状態、トリップ状態等によ
り、リンク45の傾きが異なるため、その傾きに応じて連
結ピン98により回転し、表示窓80aより表示するように
なっている。
[考案の効果] 本考案は上記のように、連結ピンを成形品で構成すると
共に、連結ピンとリンクとを凹凸結合にて回動自在に連
結し、この連結部の一面側を抜け止め用としてボデイの
壁面に対向させると共に、他面側を消弧装置の成形品部
材に対向させたものであるから、成形品で構成した連結
ピンとリンクとを凹凸結合にて回動自在に連結し、この
連結部の両側面を成形品のボデイの壁面と消弧装置の成
形品部材に対向させて、摺動による摩耗を減少させてい
るものであり、従来のように連結部の抜け止め用の別部
材が不要となり、部品点数の減少を図ることができ、ま
た、連結ピンを成形品で構成したことにより、他の部材
との摩耗が減少して信頼性を向上させることができ、し
かも、連結ピンが軽量となり、慣性が少なくなって即応
性が得られるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の要部断面図、第2図は同上の
要部斜視図、第3図は同上の要部分解斜視図、第4図は
同上の第6図のB−B断面図を示し、同図(a)はオフ
状態の断面図、同図(b)は電磁石部をオフ状態とした
場合の断面図、同図(c)はオン状態の断面図、同図
(d)はトリップ状態の断面図、第5図は同上の第6図
のA−A断面図であり、同図(a)はオフ状態の断面
図、同図(b)は電磁石部をオフ状態とした場合の断面
図、同図(c)はオン状態の断面図、同図(d)はトリ
ップ状態の断面図、第6図は同上の平面図、第7図
(a)は同上の分解斜視図、第7図(b)は同上の分解
斜視図、第8図(a)は同上の分解斜視図、第8図
(b)は同上の分解斜視図、第9図は同上の平面図、第
10図は同上の電気回路図、第11図は従来例の要部分解斜
視図である。 11は変換軸、18は連結ピン、23はボデイ、45はリンク、
76は消弧装置、Aは電磁石ブロックである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部からのスイッチ操作により駆動される
    電磁石ブロックと、電磁石ブロックの可動鉄心の横方向
    の動きを縦方向の動きに交換する交換軸と、この交換軸
    と一端が回動自在に連結された連結ピンと、連結ピンの
    他端と回動自在に連結されたリンクと、このリンクを介
    して接点開閉を行う接点開閉機構部と、接点の開離時に
    発生するアーク吸収用の消弧装置とを備えたリモコンブ
    レーカにおいて、上記連結ピンを成形品で構成すると共
    に、連結ピンとリンクとを凹凸結合にて回動自在に連結
    し、この連結部の一面側を抜け止め用としてボデイの壁
    面に対向させると共に、他面側を消弧装置の成形品部材
    に対向させたことを特徴とするリモコンブレーカ。
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