JPH07332412A - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JPH07332412A JPH07332412A JP6141193A JP14119394A JPH07332412A JP H07332412 A JPH07332412 A JP H07332412A JP 6141193 A JP6141193 A JP 6141193A JP 14119394 A JP14119394 A JP 14119394A JP H07332412 A JPH07332412 A JP H07332412A
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- disc
- caliper
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- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 キャリパに組付けられるプラグ加工の簡略化
が図れ、キャリパに対するプラグの取付作業を容易に
し、製作コストの低減、および組付作業性を向上したデ
ィスクブレーキの提供。 【構成】 プラグ13の外周径は、パッドピン7のねじ
部7bの外周径と同一で、ねじ孔6bに螺合し、ねじ部
7bの端面と密接することにより、パッドピン7の弛み
を防止している。プラグ13の外側端面には、断面が正
六角形の締付工具用の嵌合穴13aが形成されている。
プラグ13の内側端面には、円柱の突起部13bが形成
され、この突起部13bは、凹部7cの内部を回動自
在、且つ、挿入可能となっている。嵌合穴13aと突起
部13bとは、冷間鍛造によって同時に、且つ、概ね同
一容積に形成されている。
が図れ、キャリパに対するプラグの取付作業を容易に
し、製作コストの低減、および組付作業性を向上したデ
ィスクブレーキの提供。 【構成】 プラグ13の外周径は、パッドピン7のねじ
部7bの外周径と同一で、ねじ孔6bに螺合し、ねじ部
7bの端面と密接することにより、パッドピン7の弛み
を防止している。プラグ13の外側端面には、断面が正
六角形の締付工具用の嵌合穴13aが形成されている。
プラグ13の内側端面には、円柱の突起部13bが形成
され、この突起部13bは、凹部7cの内部を回動自
在、且つ、挿入可能となっている。嵌合穴13aと突起
部13bとは、冷間鍛造によって同時に、且つ、概ね同
一容積に形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や自動二輪車等
の車両に用いられるディスクブレーキに関する。
の車両に用いられるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスクブレーキの一例を図5か
ら図8に基づき説明する。図6において、1はブレーキ
用のディスクで、このディスク1の軸線方向両側には一
対の摩擦パッド2、2(以下パッドと称す)が対向する
ように配置されている。このパッド2、2の摩擦材2
a、2aの裏面に取付けられた裏金2b、2bの下方に
は、孔2c、2cが設けられている。
ら図8に基づき説明する。図6において、1はブレーキ
用のディスクで、このディスク1の軸線方向両側には一
対の摩擦パッド2、2(以下パッドと称す)が対向する
ように配置されている。このパッド2、2の摩擦材2
a、2aの裏面に取付けられた裏金2b、2bの下方に
は、孔2c、2cが設けられている。
【0003】3はキャリパで、このキャリパ3は、ディ
スク1の一側に位置するシリンダ部3a、このシリンダ
部3aに連結されディスク1の外周を横切りディスク1
の他側まで延びるブリッジ部3b、このブリッジ部3b
に連結されディスク1の他側に位置し、車両の非回転部
(図示せず)に固定されたシリンダ部3cとからなる。
ブリッジ部3bには、パッド2、2を交換するための略
矩形形状の開口部4が上下方向に貫通するよう設けられ
ている。また、シリンダ部3a、3cには、摺動自在に
パッド2、2をディスク1に押圧するピストン5、5が
収容されている。そして、このキャリパ3は、ディスク
1およびパッド2、2を跨いでパッド2、2の裏金2
b、2bの裏面に対向するよう設けられている。
スク1の一側に位置するシリンダ部3a、このシリンダ
部3aに連結されディスク1の外周を横切りディスク1
の他側まで延びるブリッジ部3b、このブリッジ部3b
に連結されディスク1の他側に位置し、車両の非回転部
(図示せず)に固定されたシリンダ部3cとからなる。
ブリッジ部3bには、パッド2、2を交換するための略
矩形形状の開口部4が上下方向に貫通するよう設けられ
ている。また、シリンダ部3a、3cには、摺動自在に
パッド2、2をディスク1に押圧するピストン5、5が
収容されている。そして、このキャリパ3は、ディスク
1およびパッド2、2を跨いでパッド2、2の裏金2
b、2bの裏面に対向するよう設けられている。
【0004】図5および図6において、キャリパ3のシ
リンダ部3a、3cのそれぞれに、ディスク1の径方向
外方位置に、後述するパッドピン7を固定するための取
付孔6aおよびねじ孔6bがディスク1の軸線方向と平
行であり、且つ、互いの軸線が一致するように形成され
ている。
リンダ部3a、3cのそれぞれに、ディスク1の径方向
外方位置に、後述するパッドピン7を固定するための取
付孔6aおよびねじ孔6bがディスク1の軸線方向と平
行であり、且つ、互いの軸線が一致するように形成され
ている。
【0005】7はパッドピンで、このパッドピン7は、
パッド2、2の裏金2b、2bに設けられた孔2c、2
cに摺動自在に貫通してパッド2、2を支持するピン部
7aと、前記ピン部7aよりも大径であり、前記キャリ
パ3のシリンダ部3cに設けられたねじ孔6bに螺着固
定されるねじ部7bとから構成される。このねじ部7b
の端面(図中左方)は、パッドピン7の軸線に対して直
交する平坦面として形成されている。そして、この端面
には、パッドピン7を前記取付孔6aおよびねじ孔6b
に挿入して、固定するための六角棒レンチ等の締付工具
が嵌合するための断面が正六角形の凹部7cが形成され
ている。
パッド2、2の裏金2b、2bに設けられた孔2c、2
cに摺動自在に貫通してパッド2、2を支持するピン部
7aと、前記ピン部7aよりも大径であり、前記キャリ
パ3のシリンダ部3cに設けられたねじ孔6bに螺着固
定されるねじ部7bとから構成される。このねじ部7b
の端面(図中左方)は、パッドピン7の軸線に対して直
交する平坦面として形成されている。そして、この端面
には、パッドピン7を前記取付孔6aおよびねじ孔6b
に挿入して、固定するための六角棒レンチ等の締付工具
が嵌合するための断面が正六角形の凹部7cが形成され
ている。
【0006】8はプラグで、このプラグ8の外径は、ね
じ孔6bと同径となっている。また、プラグ8の両端面
は、それぞれプラグ8の軸線に対して直交する平坦面と
なっている。また、図6から図8に示すようにプラグ8
の中心には、その中心軸に沿って貫通孔8aが設けられ
ている。この貫通孔8aは、断面が正六角形に形成さ
れ、六角棒レンチ等の締付工具9が嵌合する。
じ孔6bと同径となっている。また、プラグ8の両端面
は、それぞれプラグ8の軸線に対して直交する平坦面と
なっている。また、図6から図8に示すようにプラグ8
の中心には、その中心軸に沿って貫通孔8aが設けられ
ている。この貫通孔8aは、断面が正六角形に形成さ
れ、六角棒レンチ等の締付工具9が嵌合する。
【0007】また、図7に示すように、前記貫通孔8a
の内周は、前記凹部7cの内周よりも小さく形成されて
おり、前記プラグ8を螺合させるための貫通孔8aを貫
通する締付工具9が、凹部7cの内部を回動自在となっ
ている。これにより、パッドピン7とプラグ8とは、各
々独立して締付けることができる。
の内周は、前記凹部7cの内周よりも小さく形成されて
おり、前記プラグ8を螺合させるための貫通孔8aを貫
通する締付工具9が、凹部7cの内部を回動自在となっ
ている。これにより、パッドピン7とプラグ8とは、各
々独立して締付けることができる。
【0008】そして、この締付工具9によって、プラグ
8をキャリパ3に設けられたねじ孔6bに螺合させ、プ
ラグ8の一方の端面を前記パッドピン7のねじ部7bの
端面(図中左方)と密接させる。よって、プラグ8の一
方の端面とパッドピン7のねじ部7bの端面とをねじ孔
6bの軸線に直交する平面上で密接させることにより、
パッドピン7の弛みを防止する。
8をキャリパ3に設けられたねじ孔6bに螺合させ、プ
ラグ8の一方の端面を前記パッドピン7のねじ部7bの
端面(図中左方)と密接させる。よって、プラグ8の一
方の端面とパッドピン7のねじ部7bの端面とをねじ孔
6bの軸線に直交する平面上で密接させることにより、
パッドピン7の弛みを防止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のディスクブレーキによると、パッドピン7の弛みを
防止するプラグ8の組付作業は、締付工具9がプラグ8
の貫通孔8aを貫通した状態で行うが、単に締付工具9
にプラグ8を貫通させた状態でキャリパ3のねじ孔6b
に螺合させようとしても、プラグ8が締付工具9の根元
まで移動してしまうことがあり、この状態では、プラグ
8をねじ孔6bに螺合させることができない。また、プ
ラグ8をねじ孔6bに螺合する際、締付工具9の先端が
パッドピン7のねじ部7bに形成された凹部7cの底に
接触し、凹部7cの底に傷を付ける可能性が有るので、
締付工具9に対するプラグ8の位置決めを慎重に行い、
その後、ねじ孔6bに対する位置決めを行う必要があっ
た。そして、プラグ8を組付けた後に締付工具9を抜き
取る際、抜きにくく、締付工具9を傾けた状態で貫通孔
8aから抜き取るとプラグ8の貫通孔8aを損傷するお
それがあった。また、従来のプラグ8は、取付けの方向
性が無いため、プラグ8の両端面のいずれもがパッドピ
ン7と当接する可能性があるので、その両端面の直角度
を確保する必要があり、作業精度を必要とし製作コスト
がかかった。さらには、従来のプラグ8は小型で取扱い
づらく、組付作業が厄介であった。
来のディスクブレーキによると、パッドピン7の弛みを
防止するプラグ8の組付作業は、締付工具9がプラグ8
の貫通孔8aを貫通した状態で行うが、単に締付工具9
にプラグ8を貫通させた状態でキャリパ3のねじ孔6b
に螺合させようとしても、プラグ8が締付工具9の根元
まで移動してしまうことがあり、この状態では、プラグ
8をねじ孔6bに螺合させることができない。また、プ
ラグ8をねじ孔6bに螺合する際、締付工具9の先端が
パッドピン7のねじ部7bに形成された凹部7cの底に
接触し、凹部7cの底に傷を付ける可能性が有るので、
締付工具9に対するプラグ8の位置決めを慎重に行い、
その後、ねじ孔6bに対する位置決めを行う必要があっ
た。そして、プラグ8を組付けた後に締付工具9を抜き
取る際、抜きにくく、締付工具9を傾けた状態で貫通孔
8aから抜き取るとプラグ8の貫通孔8aを損傷するお
それがあった。また、従来のプラグ8は、取付けの方向
性が無いため、プラグ8の両端面のいずれもがパッドピ
ン7と当接する可能性があるので、その両端面の直角度
を確保する必要があり、作業精度を必要とし製作コスト
がかかった。さらには、従来のプラグ8は小型で取扱い
づらく、組付作業が厄介であった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、ねじ孔に対するプラグの取付作業を容易にし、組付
作業性の向上および作業時間の短縮を図ると共に、プラ
グの端面加工が一方の端面のみでよく、製作コストの低
減を図りうるディスクブレーキを提供することを目的と
する。
で、ねじ孔に対するプラグの取付作業を容易にし、組付
作業性の向上および作業時間の短縮を図ると共に、プラ
グの端面加工が一方の端面のみでよく、製作コストの低
減を図りうるディスクブレーキを提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクの両
側に対向して配置される一対の摩擦パッドと、ディスク
と該一対の摩擦パッドとを跨いでディスクの両側に位置
し、前記一対の摩擦パッドをディスクの両側に押圧する
押圧機構を有するキャリパと、該キャリパのディスクの
両側に対向する部分のそれぞれに、ディスクの軸線と平
行で、且つ、互いの軸線が一致するように設けられた一
対のピン孔と、一端側が該一対のピン孔の一方に抜差自
在に嵌合され、他端側が端面に締付工具が嵌合する凹部
を有して前記一対のピン孔の他方に螺合され、ディスク
を跨いで前記一対の摩擦パッドを支持するパッドピン
と、一端側が該パッドピンの他端側の端面と当接するよ
うに前記一対のピン孔の他方に螺合されるプラグと、を
備えたディスクブレーキにおいて、前記プラグの一端側
の端面に、該端面よりプラグの軸方向へ突出し、且つ、
前記パッドピンの他端側の端面に設けられた凹部に収容
可能な突起部を設けると共に、前記プラグの一端側の端
面に、前記プラグの軸線に直交する当接面を形成し、前
記プラグの他端側の端面には、前記プラグの軸線方向に
向かって延びる締付工具を嵌合させるための有底の嵌合
凹部を設け、前記パッドピンの他端側の端面と前記プラ
グの一端側の当接面とを前記一対のピン孔の軸線に直交
する平面上で当接させたことを特徴とする。
側に対向して配置される一対の摩擦パッドと、ディスク
と該一対の摩擦パッドとを跨いでディスクの両側に位置
し、前記一対の摩擦パッドをディスクの両側に押圧する
押圧機構を有するキャリパと、該キャリパのディスクの
両側に対向する部分のそれぞれに、ディスクの軸線と平
行で、且つ、互いの軸線が一致するように設けられた一
対のピン孔と、一端側が該一対のピン孔の一方に抜差自
在に嵌合され、他端側が端面に締付工具が嵌合する凹部
を有して前記一対のピン孔の他方に螺合され、ディスク
を跨いで前記一対の摩擦パッドを支持するパッドピン
と、一端側が該パッドピンの他端側の端面と当接するよ
うに前記一対のピン孔の他方に螺合されるプラグと、を
備えたディスクブレーキにおいて、前記プラグの一端側
の端面に、該端面よりプラグの軸方向へ突出し、且つ、
前記パッドピンの他端側の端面に設けられた凹部に収容
可能な突起部を設けると共に、前記プラグの一端側の端
面に、前記プラグの軸線に直交する当接面を形成し、前
記プラグの他端側の端面には、前記プラグの軸線方向に
向かって延びる締付工具を嵌合させるための有底の嵌合
凹部を設け、前記パッドピンの他端側の端面と前記プラ
グの一端側の当接面とを前記一対のピン孔の軸線に直交
する平面上で当接させたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によれば、プラグには有底の嵌合凹部を
設けているので、プラグを組付ける際、締付工具に対す
る位置決めが容易であり、また、締付工具はプラグを貫
通することがないので、パッドピンの凹部に傷を付ける
ことはなく、プラグを締付けた後、締付工具はプラグか
ら容易に抜き取ることができる。さらに、プラグの一端
側の端面には突起部を設けたので、プラグが組付け方向
の方向性を有し、プラグの一端側の端面のみの直角度を
確保すれば足りる。さらに、作業者は、突起部により組
付け方向の方向性を容易に認識できると共に、突起部の
分だけプラグ全体が大型となり容易に取扱うことができ
る。
設けているので、プラグを組付ける際、締付工具に対す
る位置決めが容易であり、また、締付工具はプラグを貫
通することがないので、パッドピンの凹部に傷を付ける
ことはなく、プラグを締付けた後、締付工具はプラグか
ら容易に抜き取ることができる。さらに、プラグの一端
側の端面には突起部を設けたので、プラグが組付け方向
の方向性を有し、プラグの一端側の端面のみの直角度を
確保すれば足りる。さらに、作業者は、突起部により組
付け方向の方向性を容易に認識できると共に、突起部の
分だけプラグ全体が大型となり容易に取扱うことができ
る。
【0013】
【実施例】次に、本発明によるディスクブレーキの一実
施例を図1から図4に基づき説明する。なお、従来のデ
ィスクブレーキと同一部分については、同一の記号を符
し説明する。
施例を図1から図4に基づき説明する。なお、従来のデ
ィスクブレーキと同一部分については、同一の記号を符
し説明する。
【0014】図1および図2において、1はブレーキ用
のディスクで、このディスク1の軸線方向両側には一対
の摩擦パッド2、2が対向するように配置されている。
このパッド2、2は、摩擦材2a、2aおよび裏金2
b、2bとから構成される。この裏金2b、2bは、摩
擦材2a、2aとの結合部分からディスク1の外周を越
えて下方に大きく延びるように形成されている。そし
て、その下方部分には、孔2c、2cが設けられてい
る。また、各々の裏金2b、2bのディスク1の軸線方
向外側には、裏金2b、2bを覆うように、ブレーキ作
動時に発生する「鳴き」等を抑える役割を果たすシム板
10、10が取付けられている。
のディスクで、このディスク1の軸線方向両側には一対
の摩擦パッド2、2が対向するように配置されている。
このパッド2、2は、摩擦材2a、2aおよび裏金2
b、2bとから構成される。この裏金2b、2bは、摩
擦材2a、2aとの結合部分からディスク1の外周を越
えて下方に大きく延びるように形成されている。そし
て、その下方部分には、孔2c、2cが設けられてい
る。また、各々の裏金2b、2bのディスク1の軸線方
向外側には、裏金2b、2bを覆うように、ブレーキ作
動時に発生する「鳴き」等を抑える役割を果たすシム板
10、10が取付けられている。
【0015】3はキャリパで、このキャリパ3は、図2
において、ディスク1の一側に位置するシリンダ部3
a、このシリンダ部3aに連結されディスク1の外周を
跨ぐ位置まで延びる第1のブリッジ部3b、この第1の
ブリッジ部3bに図1に示す締結ボルト11によって接
続されディスク1の他側まで延びる第2のブリッジ部3
b’、この第2のブリッジ部3b’に連結されディスク
1の他側に位置し、車両の非回転部(図示せず)に固定
されたシリンダ部3cとから構成される。また、第1お
よび第2のブリッジ部3b、3b’には、パッド2、2
を交換するための略矩形形状の開口部4が設けられる。
において、ディスク1の一側に位置するシリンダ部3
a、このシリンダ部3aに連結されディスク1の外周を
跨ぐ位置まで延びる第1のブリッジ部3b、この第1の
ブリッジ部3bに図1に示す締結ボルト11によって接
続されディスク1の他側まで延びる第2のブリッジ部3
b’、この第2のブリッジ部3b’に連結されディスク
1の他側に位置し、車両の非回転部(図示せず)に固定
されたシリンダ部3cとから構成される。また、第1お
よび第2のブリッジ部3b、3b’には、パッド2、2
を交換するための略矩形形状の開口部4が設けられる。
【0016】そして、このキャリパ3は、ディスク1、
パッド2、2およびシム板10、10を跨ぎ、パッド
2、2の裏金2b、2bに取付けられたシム板10、1
0の裏面に対向するよう設けられている。また、キャリ
パ3の各々のシリンダ部3a、3cには、シリンダ孔3
d、3dが形成されている。そして、これらシリンダ孔
3d、3dには、ピストン5、5が摺動自在に収容され
ている。これらピストン5、5は、これらのシリンダ部
3a、3cのシリンダ孔3d、3d内に発生する液圧に
より摺動され、パッド2、2をディスク1の両側に押圧
する。本実施例の場合、液圧によって摺動するピストン
5、5によって押圧機構が構成されている。また、キャ
リパ3のシリンダ部3cの図中上方には、車両の非回転
部(図示せず)へ取付けるための取付部12が設けられ
ている。
パッド2、2およびシム板10、10を跨ぎ、パッド
2、2の裏金2b、2bに取付けられたシム板10、1
0の裏面に対向するよう設けられている。また、キャリ
パ3の各々のシリンダ部3a、3cには、シリンダ孔3
d、3dが形成されている。そして、これらシリンダ孔
3d、3dには、ピストン5、5が摺動自在に収容され
ている。これらピストン5、5は、これらのシリンダ部
3a、3cのシリンダ孔3d、3d内に発生する液圧に
より摺動され、パッド2、2をディスク1の両側に押圧
する。本実施例の場合、液圧によって摺動するピストン
5、5によって押圧機構が構成されている。また、キャ
リパ3のシリンダ部3cの図中上方には、車両の非回転
部(図示せず)へ取付けるための取付部12が設けられ
ている。
【0017】図1および図2において、キャリパ3に設
けられた各々のシリンダ部3a、3cには、ディスク1
の径方向外方位置に、後述するパッドピン7を固定する
ための一対のピン孔の一方としての取付孔6aおよび一
対のピン孔の他方としてのねじ孔6bの中心軸が、ディ
スク1の軸線と平行となるように形成されている。ま
た、取付孔6aおよびねじ孔6bは、図1に示すように
ディスク1の周回り方向に所定の間隔をおいて2個所に
設けられている。
けられた各々のシリンダ部3a、3cには、ディスク1
の径方向外方位置に、後述するパッドピン7を固定する
ための一対のピン孔の一方としての取付孔6aおよび一
対のピン孔の他方としてのねじ孔6bの中心軸が、ディ
スク1の軸線と平行となるように形成されている。ま
た、取付孔6aおよびねじ孔6bは、図1に示すように
ディスク1の周回り方向に所定の間隔をおいて2個所に
設けられている。
【0018】図2において、前記取付孔6aおよびねじ
孔6bは、キャリパ3に設けられた各々のシリンダ部3
a、3cの下方位置に、その中心軸が一致するように設
けられている。取付孔6aは、シリンダ部3a側に有底
の穴として設けられている。一方、ねじ孔6bは、シリ
ンダ部3c側にディスク1の軸線と平行な軸線方向に貫
通するように設けられており、図中左側から概ね中央付
近までが取付孔6aよりも大径に形成され、この大径部
分にねじが設けられている。
孔6bは、キャリパ3に設けられた各々のシリンダ部3
a、3cの下方位置に、その中心軸が一致するように設
けられている。取付孔6aは、シリンダ部3a側に有底
の穴として設けられている。一方、ねじ孔6bは、シリ
ンダ部3c側にディスク1の軸線と平行な軸線方向に貫
通するように設けられており、図中左側から概ね中央付
近までが取付孔6aよりも大径に形成され、この大径部
分にねじが設けられている。
【0019】7はパッドピンで、このパッドピン7は、
ピン部7aとねじ部7bとから構成される。ピン部7a
は、パッド2、2の裏金2b、2bに設けられた孔2
c、2cに摺動自在に貫通し、その先端部分(図中右
方)が、前記シリンダ部3a側に設けられた取付孔6a
の概ね中央部まで抜差自在に嵌合されている。また、パ
ッドピン7のねじ部7bは、ねじ孔6bと同径であり、
前記シリンダ部3c側に設けられたねじ孔6bに螺着固
定されている。また、このねじ部7bの端面(図中左
方)には、ねじ部7bの外径よりも小径で断面が正六角
形の有底の凹部7cが形成されており、この凹部7cに
は、六角棒レンチ等の締付工具が嵌合する。
ピン部7aとねじ部7bとから構成される。ピン部7a
は、パッド2、2の裏金2b、2bに設けられた孔2
c、2cに摺動自在に貫通し、その先端部分(図中右
方)が、前記シリンダ部3a側に設けられた取付孔6a
の概ね中央部まで抜差自在に嵌合されている。また、パ
ッドピン7のねじ部7bは、ねじ孔6bと同径であり、
前記シリンダ部3c側に設けられたねじ孔6bに螺着固
定されている。また、このねじ部7bの端面(図中左
方)には、ねじ部7bの外径よりも小径で断面が正六角
形の有底の凹部7cが形成されており、この凹部7cに
は、六角棒レンチ等の締付工具が嵌合する。
【0020】13はプラグで、このプラグ13の外径
は、前記パッドピン7のねじ部7bの外径と同径となっ
ている。プラグ13の外側端面(図中左方)には、図2
から図4で示したように断面が正六角形の有底の嵌合凹
部としての嵌合穴13aが設けられており、この嵌合穴
13aには、六角棒レンチ等の締付工具が嵌合する。
は、前記パッドピン7のねじ部7bの外径と同径となっ
ている。プラグ13の外側端面(図中左方)には、図2
から図4で示したように断面が正六角形の有底の嵌合凹
部としての嵌合穴13aが設けられており、この嵌合穴
13aには、六角棒レンチ等の締付工具が嵌合する。
【0021】一方、プラグ13の内側端面、すなわち、
パッドピン7側に対向する端面には、前記嵌合穴13a
の中心軸とその中心軸とが一致するようにプラグ13の
軸線方向へパッドピン7側に向かって延びる円柱状の突
起部13bが設けられている。この突起部13bの外径
は、前記パッドピン7の凹部7cの内周よりも小径に形
成されており、突起部13bは凹部7cの内部で回動自
在、且つ、挿入可能となっている。
パッドピン7側に対向する端面には、前記嵌合穴13a
の中心軸とその中心軸とが一致するようにプラグ13の
軸線方向へパッドピン7側に向かって延びる円柱状の突
起部13bが設けられている。この突起部13bの外径
は、前記パッドピン7の凹部7cの内周よりも小径に形
成されており、突起部13bは凹部7cの内部で回動自
在、且つ、挿入可能となっている。
【0022】ここで、本実施例にあっては、プラグ13
は冷間鍛造により形成されている。すなわち、円筒形状
のプラグの素材に前記嵌合穴13aを形成することによ
り、これにより余剰となった肉が反対側に突出すること
で同時に突起部13bも形成され、その各々は、概ね同
一容積となっている。また、これと同時に突起部13b
が突出する側の端面も軸線に対して直交する平坦面とし
て成型される。
は冷間鍛造により形成されている。すなわち、円筒形状
のプラグの素材に前記嵌合穴13aを形成することによ
り、これにより余剰となった肉が反対側に突出すること
で同時に突起部13bも形成され、その各々は、概ね同
一容積となっている。また、これと同時に突起部13b
が突出する側の端面も軸線に対して直交する平坦面とし
て成型される。
【0023】また、プラグ13の組付時には、図3に示
すように前記嵌合穴13aに、六角棒レンチ等の締付工
具9を嵌合し、この締付工具9によって、前記プラグ1
3を前記シリンダ部3c側に設けられたねじ孔6bに螺
合させ、プラグ13の内側端面を予めキャリパ3に取付
けられている前記パッドピン7のねじ部7bの端面(図
中左方)と密接させることにより固定する。
すように前記嵌合穴13aに、六角棒レンチ等の締付工
具9を嵌合し、この締付工具9によって、前記プラグ1
3を前記シリンダ部3c側に設けられたねじ孔6bに螺
合させ、プラグ13の内側端面を予めキャリパ3に取付
けられている前記パッドピン7のねじ部7bの端面(図
中左方)と密接させることにより固定する。
【0024】図1および図2において、14は、前記プ
ラグ13の嵌合穴13aの内部および、パッド2、2を
交換するための前記開口部4の外部からパッド2、2が
組込まれたキャリパ3内へゴミや水しぶき等が侵入する
ことを防止するためのカバーを示している。このカバー
14は、カバー本体14a、爪状のプラグカバー部14
b、14bおよび係止壁部14cとから構成されてい
る。
ラグ13の嵌合穴13aの内部および、パッド2、2を
交換するための前記開口部4の外部からパッド2、2が
組込まれたキャリパ3内へゴミや水しぶき等が侵入する
ことを防止するためのカバーを示している。このカバー
14は、カバー本体14a、爪状のプラグカバー部14
b、14bおよび係止壁部14cとから構成されてい
る。
【0025】カバー本体14aは、図2に示すようにキ
ャリパ3の第1および第2のブリッジ部3b、3b’に
形成された開口部4を覆うように、ディスク1およびパ
ッド2、2を跨いでキャリパ3の第1および第2のブリ
ッジ部3b、3b’の下面に設けられている。プラグカ
バー部14b、14bは図1のように略半楕円形状をし
ており、キャリパ3の下端側からカバー本体14aの左
端側に折り返すように一体に形成されている。そして、
このプラグカバー部14b、14bは、シリンダ部3c
側に設けられたねじ孔6bの開口部とその周辺を覆うよ
うに、ねじ孔6bに対応する位置に所定の間隔をおいて
2個所に設けられている。係止壁部14cは、両プラグ
カバー部14b、14bの間に形成され、その先端14
c’(図中上方)は図1の隠れ線で示したようにシリン
ダ部3cに向かって(ディスク1側)へ直角に折り返さ
れている。そして係止壁部14cの先端14c’は、シ
リンダ部3cに設けられた係止凹所の係止壁面3c’に
係止されている。また、カバー本体14aの右端側は、
螺子15によってシリンダ部3aの下端側(図中下方)
に固定されている。
ャリパ3の第1および第2のブリッジ部3b、3b’に
形成された開口部4を覆うように、ディスク1およびパ
ッド2、2を跨いでキャリパ3の第1および第2のブリ
ッジ部3b、3b’の下面に設けられている。プラグカ
バー部14b、14bは図1のように略半楕円形状をし
ており、キャリパ3の下端側からカバー本体14aの左
端側に折り返すように一体に形成されている。そして、
このプラグカバー部14b、14bは、シリンダ部3c
側に設けられたねじ孔6bの開口部とその周辺を覆うよ
うに、ねじ孔6bに対応する位置に所定の間隔をおいて
2個所に設けられている。係止壁部14cは、両プラグ
カバー部14b、14bの間に形成され、その先端14
c’(図中上方)は図1の隠れ線で示したようにシリン
ダ部3cに向かって(ディスク1側)へ直角に折り返さ
れている。そして係止壁部14cの先端14c’は、シ
リンダ部3cに設けられた係止凹所の係止壁面3c’に
係止されている。また、カバー本体14aの右端側は、
螺子15によってシリンダ部3aの下端側(図中下方)
に固定されている。
【0026】以上のように構成されたディスクブレーキ
は、配管(図示せず)を介して供給されたブレーキ液の
圧力により、ピストン5、5がパッド2、2をディスク
1に押圧してブレーキ力を発生する。ここで、本発明の
要諦部分であるパッドピン7およびプラグ13の組付手
順と、これらの作用につき述べる。
は、配管(図示せず)を介して供給されたブレーキ液の
圧力により、ピストン5、5がパッド2、2をディスク
1に押圧してブレーキ力を発生する。ここで、本発明の
要諦部分であるパッドピン7およびプラグ13の組付手
順と、これらの作用につき述べる。
【0027】まず、パッド2、2をキャリパ3内に、パ
ッド2、2の孔2c、2cを取付孔およびねじ孔6a、
6bに対応するよう位置させ、パッドピン7のピン部7
aの先端部分(図中右方)を図中左方より取付孔6aに
挿入し、パッドピン7の凹部7cに六角棒レンチ等の締
付工具9を取付け、これによりねじ部7bをねじ孔6b
に螺合させ、固定する。
ッド2、2の孔2c、2cを取付孔およびねじ孔6a、
6bに対応するよう位置させ、パッドピン7のピン部7
aの先端部分(図中右方)を図中左方より取付孔6aに
挿入し、パッドピン7の凹部7cに六角棒レンチ等の締
付工具9を取付け、これによりねじ部7bをねじ孔6b
に螺合させ、固定する。
【0028】次にプラグ13を組付ける。プラグ13は
部品箱に無作為に複数個入っており、このうちの1つの
プラグ13を作業者が把持して、先端が六角形状をした
治具(図示せず)に嵌合穴13aを嵌合させる。そし
て、突起部13b側の端面がパッドピン7の軸線と直交
するよう正確にねじ孔6bにプラグ13を仮締めする。
その後、治具を抜き取り、締付工具9を嵌合穴13aに
嵌合させて締付工具9によって突起部13b側の端面を
パッドピン7のねじ部7bの端面(図中左方)と密接す
るまで締付ける。このとき、突起部13bはその全体が
パッドピン7の凹部7c内に干渉することなく収容され
ている。よって、プラグ13は、パッドピン7のねじ部
7bの端面と密接することにより、パッドピン7の弛み
を防止する。本発明では、プラグ13に有底の嵌合穴1
3aを設けたので、締付工具9はプラグ13を貫通せ
ず、凹部7cの底に傷を付けることがない。また、プラ
グ13を組付けた後容易に抜き取ることができる。
部品箱に無作為に複数個入っており、このうちの1つの
プラグ13を作業者が把持して、先端が六角形状をした
治具(図示せず)に嵌合穴13aを嵌合させる。そし
て、突起部13b側の端面がパッドピン7の軸線と直交
するよう正確にねじ孔6bにプラグ13を仮締めする。
その後、治具を抜き取り、締付工具9を嵌合穴13aに
嵌合させて締付工具9によって突起部13b側の端面を
パッドピン7のねじ部7bの端面(図中左方)と密接す
るまで締付ける。このとき、突起部13bはその全体が
パッドピン7の凹部7c内に干渉することなく収容され
ている。よって、プラグ13は、パッドピン7のねじ部
7bの端面と密接することにより、パッドピン7の弛み
を防止する。本発明では、プラグ13に有底の嵌合穴1
3aを設けたので、締付工具9はプラグ13を貫通せ
ず、凹部7cの底に傷を付けることがない。また、プラ
グ13を組付けた後容易に抜き取ることができる。
【0029】次にカバー14を組付けるが、まず、2個
所に設けられたプラグカバー部14b、14bをシリン
ダ部3c側のねじ孔6bに対応させて、ねじ孔6bの開
口部とその周辺を覆うように位置させて係止壁部14c
の先端14c’を、シリンダ部3cの係止壁面3c’に
挿入し、カバー14の左端側をシリンダ部3cに取付け
る。そして、カバー本体14aの右端側をシリンダ部3
aの下端側と接するまで上方に移動させて、螺子15に
よってシリンダ部3aに固定する。このように、カバー
14をキャリパ3に装着する。
所に設けられたプラグカバー部14b、14bをシリン
ダ部3c側のねじ孔6bに対応させて、ねじ孔6bの開
口部とその周辺を覆うように位置させて係止壁部14c
の先端14c’を、シリンダ部3cの係止壁面3c’に
挿入し、カバー14の左端側をシリンダ部3cに取付け
る。そして、カバー本体14aの右端側をシリンダ部3
aの下端側と接するまで上方に移動させて、螺子15に
よってシリンダ部3aに固定する。このように、カバー
14をキャリパ3に装着する。
【0030】ここで、カバー14を組付ける際、作業者
がプラグ13の組付け方向の方向性を誤認し、突起部1
3bが外方(図中左方)に向かうように組付けられてい
た場合、プラグカバー部14b、14bが突起部13b
の先端と当接するので、係止壁部14cの先端14c’
をシリンダ部3cの係止壁面3c’に係止することがで
きず、カバー14をキャリパ3に組付けることはできな
い。これにより、カバー14をキャリパ3に取付ける場
合において、カバー14は、プラグ13の誤組付けを防
止する機能をも備えている。
がプラグ13の組付け方向の方向性を誤認し、突起部1
3bが外方(図中左方)に向かうように組付けられてい
た場合、プラグカバー部14b、14bが突起部13b
の先端と当接するので、係止壁部14cの先端14c’
をシリンダ部3cの係止壁面3c’に係止することがで
きず、カバー14をキャリパ3に組付けることはできな
い。これにより、カバー14をキャリパ3に取付ける場
合において、カバー14は、プラグ13の誤組付けを防
止する機能をも備えている。
【0031】本実施例においては、突起部13bを有す
るプラグ13を手作業で行うもの示したが、自動部品供
給機により当該プラグを供給するようにすると、突起部
13bによりその方向性を容易に識別することができる
ので、例えば突起部13bを上方に向けて整列させるこ
とができ、作業効率がより向上する。
るプラグ13を手作業で行うもの示したが、自動部品供
給機により当該プラグを供給するようにすると、突起部
13bによりその方向性を容易に識別することができる
ので、例えば突起部13bを上方に向けて整列させるこ
とができ、作業効率がより向上する。
【0032】本実施例では、プラグ全体を冷間鍛造によ
り成形したものを示したが、別段これに限らず、円筒状
の素材の一端を切削加工により突起部および端面の成形
を行うようにしてもよい。
り成形したものを示したが、別段これに限らず、円筒状
の素材の一端を切削加工により突起部および端面の成形
を行うようにしてもよい。
【0033】本実施例では、プラグ13の外側端面に設
けられた嵌合穴13aの断面を、六角棒レンチが嵌合す
るよう正六角形としたが、別段これに限らず、プラグの
外側端面にマイナス溝やプラス溝等を形成して、これに
対応する締付工具によりプラグを締付けるようにしても
よい。
けられた嵌合穴13aの断面を、六角棒レンチが嵌合す
るよう正六角形としたが、別段これに限らず、プラグの
外側端面にマイナス溝やプラス溝等を形成して、これに
対応する締付工具によりプラグを締付けるようにしても
よい。
【0034】プラグ13に設けられた突起部13bを円
柱形状としたが、別段これに限らず、パッドピン7に設
けられた凹部7cの内部を回動自在、且つ、挿入可能と
なっていれば足りる。また、突起部13bとパッドピン
7の凹部7cとをそれぞれパッドピン7の軸線同一方向
(図中右方)に長く延びるように形成してもよく、この
場合、突起部13bはさらに大きいものとなり、取扱い
やすくなることは勿論、組付けの際、凹部7cが突起部
13bを組付ける方向に案内するので、さらに組付けや
すくなる。
柱形状としたが、別段これに限らず、パッドピン7に設
けられた凹部7cの内部を回動自在、且つ、挿入可能と
なっていれば足りる。また、突起部13bとパッドピン
7の凹部7cとをそれぞれパッドピン7の軸線同一方向
(図中右方)に長く延びるように形成してもよく、この
場合、突起部13bはさらに大きいものとなり、取扱い
やすくなることは勿論、組付けの際、凹部7cが突起部
13bを組付ける方向に案内するので、さらに組付けや
すくなる。
【0035】また、本実施例では、プラグ13とパッド
ピン7とのピン孔の軸線に直交する平面上で当接する端
面は、共に平坦面により形成されているが、別段平坦面
である必要はなく、少なくともいずれか一方の当接する
端面を、周回り方向に関して間隔をおいて複数個設けら
れた同じ高さの突起で形成してもよい。このように構成
されたプラグによると、対向する部材との密接がより確
実となる。
ピン7とのピン孔の軸線に直交する平面上で当接する端
面は、共に平坦面により形成されているが、別段平坦面
である必要はなく、少なくともいずれか一方の当接する
端面を、周回り方向に関して間隔をおいて複数個設けら
れた同じ高さの突起で形成してもよい。このように構成
されたプラグによると、対向する部材との密接がより確
実となる。
【0036】さらにまた、本実施例においては、キャリ
パがディスクの軸方向に関して固定され、キャリパに設
けられたピストンがパッドを押圧する対向ピストン型キ
ャリパのディスクブレーキに適用したが、キャリパが軸
方向に移動される浮動型キャリパのディスクブレーキに
も適用可能であり、パッドピンによってパッドを懸架す
るタイプであれば、あらゆる型式のディスクブレーキに
対しても適用することができる。
パがディスクの軸方向に関して固定され、キャリパに設
けられたピストンがパッドを押圧する対向ピストン型キ
ャリパのディスクブレーキに適用したが、キャリパが軸
方向に移動される浮動型キャリパのディスクブレーキに
も適用可能であり、パッドピンによってパッドを懸架す
るタイプであれば、あらゆる型式のディスクブレーキに
対しても適用することができる。
【発明の効果】本発明は、以上説明したようにプラグの
他方の端面には、有底の嵌合凹部を設けたので、組付け
後、締付工具を容易に抜き取ることができ、作業能率の
向上を図ることができる。また、締付工具を容易に抜き
取ることができるので、従来のようにプラグを損傷する
こともない。一方、プラグの一方の端面には突起部を設
けたので、本発明のプラグは、組付け方向の方向性を有
し、パッドピンと密接する端面、すなわち、パッドピン
側の端面のみの直角度を確保すれば足りる。そのため、
作業時間の削減および製作コストの低減を図ることがで
きる。さらに、突起部を設けたことにより、組付け方向
の方向性を容易に認識できると共に、突起部の分だけ大
型となるので容易に取扱うことができる。よって、組付
作業性の向上も図ることができる。
他方の端面には、有底の嵌合凹部を設けたので、組付け
後、締付工具を容易に抜き取ることができ、作業能率の
向上を図ることができる。また、締付工具を容易に抜き
取ることができるので、従来のようにプラグを損傷する
こともない。一方、プラグの一方の端面には突起部を設
けたので、本発明のプラグは、組付け方向の方向性を有
し、パッドピンと密接する端面、すなわち、パッドピン
側の端面のみの直角度を確保すれば足りる。そのため、
作業時間の削減および製作コストの低減を図ることがで
きる。さらに、突起部を設けたことにより、組付け方向
の方向性を容易に認識できると共に、突起部の分だけ大
型となるので容易に取扱うことができる。よって、組付
作業性の向上も図ることができる。
【図1】本発明の実施例における、ディスクブレーキの
外観図である。
外観図である。
【図2】図1のX−X線における、ディスクブレーキの
縦断平面図である。
縦断平面図である。
【図3】本発明の実施例における、締付工具嵌合部分の
拡大断面図である。
拡大断面図である。
【図4】本発明の実施例における、プラグの詳細図であ
る。
る。
【図5】従来のディスクブレーキを示す外観図である。
【図6】図5のY−Y線における、ディスクブレーキの
縦断平面図である。
縦断平面図である。
【図7】従来のディスクブレーキにおける、締付工具嵌
合部分の拡大断面図である。
合部分の拡大断面図である。
【図8】従来のディスクブレーキにおける、プラグの詳
細図である。
細図である。
【符号の説明】 1 ディスク 2 パッド 3 キャリパ 5 ピストン 7 パッドピン 8、13 プラグ 14 カバー
Claims (1)
- 【請求項1】 ディスクの両側に対向して配置される一
対の摩擦パッドと、ディスクと該一対の摩擦パッドとを
跨いでディスクの両側に位置し、前記一対の摩擦パッド
をディスクの両側に押圧する押圧機構を有するキャリパ
と、該キャリパのディスクの両側に対向する部分のそれ
ぞれに、ディスクの軸線と平行で、且つ、互いの軸線が
一致するように設けられた一対のピン孔と、一端側が該
一対のピン孔の一方に抜差自在に嵌合され、他端側が端
面に締付工具が嵌合する凹部を有して前記一対のピン孔
の他方に螺合され、ディスクを跨いで前記一対の摩擦パ
ッドを支持するパッドピンと、一端側が該パッドピンの
他端側の端面と当接するように前記一対のピン孔の他方
に螺合されるプラグと、を備えたディスクブレーキにお
いて、 前記プラグの一端側の端面に、該端面よりプラグの軸方
向へ突出し、且つ、前記パッドピンの他端側の端面に設
けられた凹部に収容可能な突起部を設けると共に、前記
プラグの一端側の端面に、前記プラグの軸線に直交する
当接面を形成し、前記プラグの他端側の端面には、前記
プラグの軸線方向に向かって延びる締付工具を嵌合させ
るための有底の嵌合凹部を設け、前記パッドピンの他端
側の端面と前記プラグの一端側の当接面とを前記一対の
ピン孔の軸線に直交する平面上で当接させたことを特徴
とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6141193A JPH07332412A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6141193A JPH07332412A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | ディスクブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07332412A true JPH07332412A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=15286327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6141193A Pending JPH07332412A (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07332412A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008190569A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Toyota Motor Corp | ディスクブレーキ装置 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP6141193A patent/JPH07332412A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008190569A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Toyota Motor Corp | ディスクブレーキ装置 |
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