JPH07329827A - リヤピラーのストライカ取付部補強構造 - Google Patents
リヤピラーのストライカ取付部補強構造Info
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- JPH07329827A JPH07329827A JP6126134A JP12613494A JPH07329827A JP H07329827 A JPH07329827 A JP H07329827A JP 6126134 A JP6126134 A JP 6126134A JP 12613494 A JP12613494 A JP 12613494A JP H07329827 A JPH07329827 A JP H07329827A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リヤピラーのストライカ取付部周りの剛性を
高めて、車体後部の強度,剛性の向上を図る。 【構成】 リヤピラー1の前端壁4のストライカ9を取
付けた部分の裏面に設けられるステイフナ21を、リヤ
ピラーインナ3に当接して後方に延びる断面L字状に形
成し、リヤピラーインナ3に装着されるシートベルトリ
トラクタ14を、このステイフナ21の配設部分に固定
してある。
高めて、車体後部の強度,剛性の向上を図る。 【構成】 リヤピラー1の前端壁4のストライカ9を取
付けた部分の裏面に設けられるステイフナ21を、リヤ
ピラーインナ3に当接して後方に延びる断面L字状に形
成し、リヤピラーインナ3に装着されるシートベルトリ
トラクタ14を、このステイフナ21の配設部分に固定
してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のリヤピラーのス
トライカ取付部補強構造に関する。
トライカ取付部補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図4,5は従来の構造を示すもので、1
はリヤフェンダ2とリヤピラーインナ3とで閉断面に形
成したリヤピラーで、その前端壁4はリヤフェンダ2の
前縁部とリヤホイールハウスアウタ6とで形成されて、
車体開口部8の後部周縁を構成している。
はリヤフェンダ2とリヤピラーインナ3とで閉断面に形
成したリヤピラーで、その前端壁4はリヤフェンダ2の
前縁部とリヤホイールハウスアウタ6とで形成されて、
車体開口部8の後部周縁を構成している。
【0003】リヤピラー1の前端壁4には、周外のリヤ
ドアのドアロックと係脱するストライカ9が装着される
が、このストライカ9の取付部分を補強するため、スト
ライカ取付部の裏面にはステイフナ10が設けられてい
る。
ドアのドアロックと係脱するストライカ9が装着される
が、このストライカ9の取付部分を補強するため、スト
ライカ取付部の裏面にはステイフナ10が設けられてい
る。
【0004】ステイフナ10の配設面積を拡大して補強
効果を高めるため、前端壁4に続いて棚部11を有段成
形してあり、ステイフナ10はこれら前端壁4の裏面か
ら棚部11の裏面に廻り込んで配設し、棚部11の周縁
に曲折成形したフランジ11aをリヤピラーインナ3の
前縁に接合して、車体開口部8の周縁フランジ8aを形
成している。
効果を高めるため、前端壁4に続いて棚部11を有段成
形してあり、ステイフナ10はこれら前端壁4の裏面か
ら棚部11の裏面に廻り込んで配設し、棚部11の周縁
に曲折成形したフランジ11aをリヤピラーインナ3の
前縁に接合して、車体開口部8の周縁フランジ8aを形
成している。
【0005】ステイフナ10の背面にはウエルドナット
12が設けられ、ストライカ9はこのウエルドナット1
2にボルト13を螺合して締結固定してある。
12が設けられ、ストライカ9はこのウエルドナット1
2にボルト13を螺合して締結固定してある。
【0006】図中14はリヤピラーインナ3のストライ
カ9の近傍にブラケット14aを介してウエルドナット
15とボルト16とによって固定したシートベルトリト
ラクタ、17はシートベルトリトラクタ14の取付部後
方でリヤパーセルパネル18と共にリヤピラーインナ3
に接合したシートバックサポートパネルで、センターパ
ネル17aとサイドパネル17bとからなり、このサイ
ドパネル17bをリヤホイールハウスインナ7からリヤ
ピラーインナ3に亘って接合してある。19はリヤフェ
ンダ2の給油窓2aに設けたフイラーリッド、20は給
油窓19を隔成するベッセルを示す。
カ9の近傍にブラケット14aを介してウエルドナット
15とボルト16とによって固定したシートベルトリト
ラクタ、17はシートベルトリトラクタ14の取付部後
方でリヤパーセルパネル18と共にリヤピラーインナ3
に接合したシートバックサポートパネルで、センターパ
ネル17aとサイドパネル17bとからなり、このサイ
ドパネル17bをリヤホイールハウスインナ7からリヤ
ピラーインナ3に亘って接合してある。19はリヤフェ
ンダ2の給油窓2aに設けたフイラーリッド、20は給
油窓19を隔成するベッセルを示す。
【0007】この類似構造は、例えば実開昭64−32
281号公報に示されている。
281号公報に示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ステイフナ10の配設
面積を拡大するためにリヤピラー1の前端壁4に棚部1
1を形成してある関係上、ドアロックのロック時入力点
となるストライカ9の取付点から、ドア閉じ荷重をリヤ
ピラーインナ3側に分散させてドアを拘束する拘束位置
となる周縁フランジ8aまでの間の距離Lが長くなって
撓み変形する可能性があり、強度,剛性上不利となって
しまうことは否めない。
面積を拡大するためにリヤピラー1の前端壁4に棚部1
1を形成してある関係上、ドアロックのロック時入力点
となるストライカ9の取付点から、ドア閉じ荷重をリヤ
ピラーインナ3側に分散させてドアを拘束する拘束位置
となる周縁フランジ8aまでの間の距離Lが長くなって
撓み変形する可能性があり、強度,剛性上不利となって
しまうことは否めない。
【0009】また、ステイフナ10は棚部11の裏面に
廻り込ませて、該棚部11とリヤピラーインナ3との間
の狭い閉断面内に配置される関係で、該ステイフナ10
の周縁に形成される補強フランジ10aの成形高さに制
約を受けて強度的に不利となってしまうことから、該ス
テイフナ10の板厚を厚くする必要があり、その分成形
精度,成形性が悪くなってしまうばかりでなく、前端壁
4にスポット溶接した場合に、パネル板厚の薄い前端壁
4に溶接打痕が生じ易くなって見栄えを損なってしま
う。
廻り込ませて、該棚部11とリヤピラーインナ3との間
の狭い閉断面内に配置される関係で、該ステイフナ10
の周縁に形成される補強フランジ10aの成形高さに制
約を受けて強度的に不利となってしまうことから、該ス
テイフナ10の板厚を厚くする必要があり、その分成形
精度,成形性が悪くなってしまうばかりでなく、前端壁
4にスポット溶接した場合に、パネル板厚の薄い前端壁
4に溶接打痕が生じ易くなって見栄えを損なってしま
う。
【0010】また、シートベルトリトラクタ14やシー
トバックサポートパネル17を、リヤピラーインナ3に
接合して車体骨格部材であるリヤピラー1に結合するよ
うにしてあっても、リヤピラーインナ3自体は一枚パネ
ルで面剛性が高い訳ではないため、シートベルトリトラ
クタ14の取付剛性およびシートバックサポートパネル
17の結合剛性を十分に満足することはできない。
トバックサポートパネル17を、リヤピラーインナ3に
接合して車体骨格部材であるリヤピラー1に結合するよ
うにしてあっても、リヤピラーインナ3自体は一枚パネ
ルで面剛性が高い訳ではないため、シートベルトリトラ
クタ14の取付剛性およびシートバックサポートパネル
17の結合剛性を十分に満足することはできない。
【0011】そこで、本発明はステイフナの板厚の増大
を伴うことなくリヤピラーのストライカ取付部周りの剛
性を著しく高めることができて、車体後部の強度,剛性
を高めることができるリヤピラーのストライカ取付部構
造を提供するものである。
を伴うことなくリヤピラーのストライカ取付部周りの剛
性を著しく高めることができて、車体後部の強度,剛性
を高めることができるリヤピラーのストライカ取付部構
造を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、車
体開口部の後部周縁を構成するリヤピラーの前端壁に、
リヤドアのドアロックと係脱するストライカを取付ける
と共に、該前端壁のストライカ取付部の裏面にステイフ
ナを配設して補強した構造において、前記ステイフナを
前端壁の裏面からリヤピラーインナに当接し、該リヤピ
ラーインナに沿って後方に延びる断面L字状に形成し
て、該リヤピラーインナに装着されるシートベルトリト
ラクタを該ステイフナ配設部に固定してある。
体開口部の後部周縁を構成するリヤピラーの前端壁に、
リヤドアのドアロックと係脱するストライカを取付ける
と共に、該前端壁のストライカ取付部の裏面にステイフ
ナを配設して補強した構造において、前記ステイフナを
前端壁の裏面からリヤピラーインナに当接し、該リヤピ
ラーインナに沿って後方に延びる断面L字状に形成し
て、該リヤピラーインナに装着されるシートベルトリト
ラクタを該ステイフナ配設部に固定してある。
【0013】請求項2にあっては、リヤピラーの前端壁
をリヤピラーインナに略直角に突当て、該前端壁の周縁
に曲折成形したフランジをリヤピラーインナの前縁に接
合して、車体開口部の周縁フランジを形成してある。
をリヤピラーインナに略直角に突当て、該前端壁の周縁
に曲折成形したフランジをリヤピラーインナの前縁に接
合して、車体開口部の周縁フランジを形成してある。
【0014】請求項3にあっては、ステイフナの後端部
をリヤピラーインナのシートバックサポートパネル配設
部位まで延設し、該ステイフナの後端部をシートバック
サポートパネルと共にリヤピラーインナに接合してあ
る。
をリヤピラーインナのシートバックサポートパネル配設
部位まで延設し、該ステイフナの後端部をシートバック
サポートパネルと共にリヤピラーインナに接合してあ
る。
【0015】
【作用】請求項1によれば、ドアロック時のドア閉じ荷
重を、リヤピラーの前端壁からステイフナを介してリヤ
ピラーインナへ分散させて、リヤピラー全体で荷重負担
するから、リヤピラーのストライカ取付部分に荷重が集
中することはなく、該ストライカ取付部周りの剛性を著
しく高めることができる。
重を、リヤピラーの前端壁からステイフナを介してリヤ
ピラーインナへ分散させて、リヤピラー全体で荷重負担
するから、リヤピラーのストライカ取付部分に荷重が集
中することはなく、該ストライカ取付部周りの剛性を著
しく高めることができる。
【0016】また、ステイフナはリヤフェンダとリヤピ
ラーインナ間の広い閉断面内にあって、その周縁に形成
される補強フランジの成形高さに制約を受けないため、
ステイフナの板厚を薄くして所要の剛性を確保でき、成
形精度および成形性を向上できると共にコスト的に有利
となる。
ラーインナ間の広い閉断面内にあって、その周縁に形成
される補強フランジの成形高さに制約を受けないため、
ステイフナの板厚を薄くして所要の剛性を確保でき、成
形精度および成形性を向上できると共にコスト的に有利
となる。
【0017】更に、シートベルトリトラクタからの入力
もステイフナを介してリヤピラー全体で荷重負担できて
シートベルトリトラクタの取付剛性を高められるため、
シートベルト拘束性を高めて安全性を向上することがで
きる。
もステイフナを介してリヤピラー全体で荷重負担できて
シートベルトリトラクタの取付剛性を高められるため、
シートベルト拘束性を高めて安全性を向上することがで
きる。
【0018】請求項2によれば、リヤピラーのストライ
カを取付けた前端壁から車体開口部の周縁フランジ間の
距離を狭められるから、車体開口部を拡大できて乗員の
乗降性を向上することができ、かつ、見栄えを向上する
ことができる。
カを取付けた前端壁から車体開口部の周縁フランジ間の
距離を狭められるから、車体開口部を拡大できて乗員の
乗降性を向上することができ、かつ、見栄えを向上する
ことができる。
【0019】請求項3によれば、ステイフナによりリヤ
ピラーインナのシートバックサポートパネル接合部の剛
性を高められるから、車体後部のねじり剛性,曲げ剛性
を高めることができる。
ピラーインナのシートバックサポートパネル接合部の剛
性を高められるから、車体後部のねじり剛性,曲げ剛性
を高めることができる。
【0020】また、車両の側面衝突時にストライカ取付
部に衝突入力が作用すると、この荷重をステイフナを荷
重伝達部材としてリヤピラー全体で負担すると共に、シ
ートバックサポートパネルを介して車体後部全体で負担
するようになるので、リヤドアの車室内侵入を抑制して
安全性を高めることができる。
部に衝突入力が作用すると、この荷重をステイフナを荷
重伝達部材としてリヤピラー全体で負担すると共に、シ
ートバックサポートパネルを介して車体後部全体で負担
するようになるので、リヤドアの車室内侵入を抑制して
安全性を高めることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に前記従来
の構成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
の構成と同一部分に同一符号を付して詳述する。
【0022】図1〜3において、リヤフェンダ2とリヤ
ピラーインナ3とで閉断面に形成したリヤピラー1の前
端壁4には、図外のリヤドアのドアロックと係脱するス
トライカ9を取付けてあり、この前端壁4のストライカ
取付部の裏面にステイフナ21を配設してある。
ピラーインナ3とで閉断面に形成したリヤピラー1の前
端壁4には、図外のリヤドアのドアロックと係脱するス
トライカ9を取付けてあり、この前端壁4のストライカ
取付部の裏面にステイフナ21を配設してある。
【0023】ステイフナ21は前記前端壁4の裏面から
リヤピラーインナ3に当接して、該リヤピラーインナ3
に沿って後方に延びる断面L字状に形成してある。
リヤピラーインナ3に当接して、該リヤピラーインナ3
に沿って後方に延びる断面L字状に形成してある。
【0024】また、リヤピラーインナ3の前記ストライ
カ9の取付部近傍に装着されるシートベルトリトラクタ
14は、このステイフナ21の配設部に装着してある。
カ9の取付部近傍に装着されるシートベルトリトラクタ
14は、このステイフナ21の配設部に装着してある。
【0025】ステイフナ21のストライカ9に対応する
部分の背面、およびシートベルトリトラクタ14のブラ
ケット14aに対応する部分の背面にはウエルドナット
12,15を設けてあって、ストライカ9およびシート
ベルトリトラクタ14のブラケット14aを、これらウ
エルドナット12,15にボルト13,16を螺合して
締結固定してある。
部分の背面、およびシートベルトリトラクタ14のブラ
ケット14aに対応する部分の背面にはウエルドナット
12,15を設けてあって、ストライカ9およびシート
ベルトリトラクタ14のブラケット14aを、これらウ
エルドナット12,15にボルト13,16を螺合して
締結固定してある。
【0026】本実施例にあっては、前記ステイフナ21
をリヤピラーインナ3のシートバックサポートパネル配
設部位まで延設してあって、該ステイフナ21の後端部
をシートバックサポートパネル17、具体的にはサイド
パネル17bと共にリヤピラーインナ3にスポット溶接
によって接合してある。
をリヤピラーインナ3のシートバックサポートパネル配
設部位まで延設してあって、該ステイフナ21の後端部
をシートバックサポートパネル17、具体的にはサイド
パネル17bと共にリヤピラーインナ3にスポット溶接
によって接合してある。
【0027】従って、本実施例ではこのステイフナ21
は予めリヤピラーインナ3の裏面に前記サイドパネル1
7bと一体に接合してスポット溶接等でサブアッセンブ
リされ、リヤピラー1の前端壁4に対してはリヤピラー
インナ3に設けた図外の作業孔を利用してスポット溶接
等で接合された上でストライカ9を取付けるウエルドナ
ット12とボルト13により締結される。
は予めリヤピラーインナ3の裏面に前記サイドパネル1
7bと一体に接合してスポット溶接等でサブアッセンブ
リされ、リヤピラー1の前端壁4に対してはリヤピラー
インナ3に設けた図外の作業孔を利用してスポット溶接
等で接合された上でストライカ9を取付けるウエルドナ
ット12とボルト13により締結される。
【0028】また、ステイフナ21の周縁には補強フラ
ンジ21aを曲折成形してあるが、ステイフナ21はリ
ヤフェンダ2とリヤピラーインナ3との間の広い閉断面
5内にあって、補強フランジ21aの成形高さに制約を
受けないため、該ステイフナ21はその板厚を薄くし
て、かつ、補強フランジ21aを十分な剛性が得られる
成形高さの大きな高さに形成してある。
ンジ21aを曲折成形してあるが、ステイフナ21はリ
ヤフェンダ2とリヤピラーインナ3との間の広い閉断面
5内にあって、補強フランジ21aの成形高さに制約を
受けないため、該ステイフナ21はその板厚を薄くし
て、かつ、補強フランジ21aを十分な剛性が得られる
成形高さの大きな高さに形成してある。
【0029】一方、ステイフナ21をリヤピラー1の前
端壁4の裏面からリヤピラーインナ3面に亘って結合し
てステイフナ21の配設面積を拡大し、前端壁4に入力
するドアロック荷重をステイフナ21によってリヤピラ
ーインナ3に伝達させるようにしてあるから、前端壁4
は従来の棚部を延設することなく略直角にリヤピラーイ
ンナ3に突当て、周縁に曲折成形したフランジ4aをリ
ヤピラーインナ3の前縁に接合して車体開口部8の周縁
フランジ8aを形成し、前端壁4から周縁フランジ8a
までの間の距離をL1 で示すように短くしてある。
端壁4の裏面からリヤピラーインナ3面に亘って結合し
てステイフナ21の配設面積を拡大し、前端壁4に入力
するドアロック荷重をステイフナ21によってリヤピラ
ーインナ3に伝達させるようにしてあるから、前端壁4
は従来の棚部を延設することなく略直角にリヤピラーイ
ンナ3に突当て、周縁に曲折成形したフランジ4aをリ
ヤピラーインナ3の前縁に接合して車体開口部8の周縁
フランジ8aを形成し、前端壁4から周縁フランジ8a
までの間の距離をL1 で示すように短くしてある。
【0030】以上の実施例構造によれば、ドアロック時
のドア閉じ荷重はストライカ9を介してリヤピラー1の
前端壁4のストライカ取付部に入力するが、このドア閉
じ荷重はステイフナ21によってリヤピラーインナ3に
分散される。
のドア閉じ荷重はストライカ9を介してリヤピラー1の
前端壁4のストライカ取付部に入力するが、このドア閉
じ荷重はステイフナ21によってリヤピラーインナ3に
分散される。
【0031】特に、本実施例にあっては、このステイフ
ナ21はシートバックサポートパネル17の配設部位ま
で延設して、このシートバックサポートパネル17と共
にリヤピラーインナ3に接合してあるから、このステイ
フナ21から直接的にシートバックサポートパネル17
にまで荷重を伝達,分散させることができる。
ナ21はシートバックサポートパネル17の配設部位ま
で延設して、このシートバックサポートパネル17と共
にリヤピラーインナ3に接合してあるから、このステイ
フナ21から直接的にシートバックサポートパネル17
にまで荷重を伝達,分散させることができる。
【0032】この結果、ドア閉じ荷重をリヤピラー1全
体で荷重負担することはもとより、車体後部全体で荷重
負担するようになって、前端壁4のストライカ取付部分
に荷重が集中することはなく、該ストライカ取付部周り
の剛性を著しく高めて変形を確実に防止することができ
る。
体で荷重負担することはもとより、車体後部全体で荷重
負担するようになって、前端壁4のストライカ取付部分
に荷重が集中することはなく、該ストライカ取付部周り
の剛性を著しく高めて変形を確実に防止することができ
る。
【0033】またシートベルト14bによる乗員拘束時
には、リヤピラーインナ3のブラケット14bの取付部
分に車室方向に引張り荷重が作用するが、この場合もス
テイフナ21によって荷重をリヤピラー1の前端壁4側
に分散させてリヤピラー1全体で荷重負担させると共
に、シートバックサポートパネル17側にも荷重を分散
させて車体後部全体で荷重負担するようになって、リヤ
ピラーインナ3のブラケット取付部分に荷重が集中する
ことはなく、シートベルトリトラクタ14の取付部周り
の剛性を著しく高めて変形を確実に防止することができ
る。
には、リヤピラーインナ3のブラケット14bの取付部
分に車室方向に引張り荷重が作用するが、この場合もス
テイフナ21によって荷重をリヤピラー1の前端壁4側
に分散させてリヤピラー1全体で荷重負担させると共
に、シートバックサポートパネル17側にも荷重を分散
させて車体後部全体で荷重負担するようになって、リヤ
ピラーインナ3のブラケット取付部分に荷重が集中する
ことはなく、シートベルトリトラクタ14の取付部周り
の剛性を著しく高めて変形を確実に防止することができ
る。
【0034】更に、車両の側面衝突時にストライカ取付
部に衝突入力が作用すると、この衝突荷重をステイフナ
21を荷重伝達部材として前述と同様にリヤピラー1全
体で負担すると共に、シートバックサポートパネル17
を介して車体後部全体で負担するようになるので、リヤ
ドアの車室内侵入を抑制して安全性を高めることができ
る。
部に衝突入力が作用すると、この衝突荷重をステイフナ
21を荷重伝達部材として前述と同様にリヤピラー1全
体で負担すると共に、シートバックサポートパネル17
を介して車体後部全体で負担するようになるので、リヤ
ドアの車室内侵入を抑制して安全性を高めることができ
る。
【0035】一方、前記リヤピラーインナ3のシートバ
ックサポートパネル17の接合部はステイフナ21で接
合剛性を高められているから、左右のリヤホイールハウ
スインナ7およびリヤピラーインナ3に跨る該シートバ
ックサポートパネル17の強度部材としての機能を十分
に発揮させることができて、車体後部のねじり剛性,曲
げ剛性を高めることもできる。
ックサポートパネル17の接合部はステイフナ21で接
合剛性を高められているから、左右のリヤホイールハウ
スインナ7およびリヤピラーインナ3に跨る該シートバ
ックサポートパネル17の強度部材としての機能を十分
に発揮させることができて、車体後部のねじり剛性,曲
げ剛性を高めることもできる。
【0036】更にまた、リヤピラー1の前端壁4をリヤ
ピラーインナ3に略直角に突当て、該前端壁4のフラン
ジ4aをリヤピラーインナ3の前縁に接合して車体開口
部8の周縁フランジ8aを形成することにより、前端壁
4から該周縁フランジ8aまでの間の距離L1 を短くし
てあるから、車体開口部8を拡大できて乗員の乗降性を
向上することもできる。
ピラーインナ3に略直角に突当て、該前端壁4のフラン
ジ4aをリヤピラーインナ3の前縁に接合して車体開口
部8の周縁フランジ8aを形成することにより、前端壁
4から該周縁フランジ8aまでの間の距離L1 を短くし
てあるから、車体開口部8を拡大できて乗員の乗降性を
向上することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。
を奏せられる。
【0038】(1) ドアロック時にストライカを介してリ
ヤピラーの前端壁に作用するドア閉じ荷重を、ステイフ
ナを介して該前端壁からリヤピラーインナへ分散させ
て、リヤピラー全体で荷重負担するから、リヤピラーの
ストライカ取付部分に荷重が集中することはなく、該ス
トライカ取付部周りの剛性を著しく高めることができ
る。
ヤピラーの前端壁に作用するドア閉じ荷重を、ステイフ
ナを介して該前端壁からリヤピラーインナへ分散させ
て、リヤピラー全体で荷重負担するから、リヤピラーの
ストライカ取付部分に荷重が集中することはなく、該ス
トライカ取付部周りの剛性を著しく高めることができ
る。
【0039】(2) ステイフナはリヤフェンダとリヤピラ
ーインナとの間の閉断面内にあって、その周縁に形成さ
れる補強フランジの成形高さに制約を受けることなく十
分に剛性が得られる高さに形成できるから、ステイフナ
全体の板厚を薄くできて成形精度および成形性を向上で
きると共にコスト的に有利に得ることができる。
ーインナとの間の閉断面内にあって、その周縁に形成さ
れる補強フランジの成形高さに制約を受けることなく十
分に剛性が得られる高さに形成できるから、ステイフナ
全体の板厚を薄くできて成形精度および成形性を向上で
きると共にコスト的に有利に得ることができる。
【0040】(3) シートベルトリトラクタをリヤピラー
インナのステイフナ配設部分に取付けてあるから、シー
トベルトリトラクタからの入力もステイフナを介してリ
ヤピラー全体で荷重負担させることができて、シートベ
ルトリトラクタの取付剛性を高められるため、シートベ
ルト拘束性を高めて安全性を向上することができる。
インナのステイフナ配設部分に取付けてあるから、シー
トベルトリトラクタからの入力もステイフナを介してリ
ヤピラー全体で荷重負担させることができて、シートベ
ルトリトラクタの取付剛性を高められるため、シートベ
ルト拘束性を高めて安全性を向上することができる。
【0041】(4) リヤピラーの前端壁をリヤピラーイン
ナに略直角に突当て、該前端壁のフランジをリヤピラー
インナの前縁に接合して車体開口部の周縁フランジを形
成することにより、前端壁から該周縁フランジまでの間
の距離を短くすることができて、乗員の乗降性を向上す
ることができ、かつ、見栄えを向上することができる。
ナに略直角に突当て、該前端壁のフランジをリヤピラー
インナの前縁に接合して車体開口部の周縁フランジを形
成することにより、前端壁から該周縁フランジまでの間
の距離を短くすることができて、乗員の乗降性を向上す
ることができ、かつ、見栄えを向上することができる。
【0042】(5) ステイフナの後端部をリヤピラーイン
ナのシートバックサポートパネル配設部位まで延設し
て、該ステイフナの後端部をシートバックサポートパネ
ルと共にリヤピラーインナに接合することによって、該
シートバックサポートパネル接合部の剛性を高められる
から、車体後部のねじり剛性,曲げ剛性を高めることが
できて品質感および信頼性を向上することができる。
ナのシートバックサポートパネル配設部位まで延設し
て、該ステイフナの後端部をシートバックサポートパネ
ルと共にリヤピラーインナに接合することによって、該
シートバックサポートパネル接合部の剛性を高められる
から、車体後部のねじり剛性,曲げ剛性を高めることが
できて品質感および信頼性を向上することができる。
【0043】(6) ストライカからリヤピラーの前端壁に
入力するドア閉じ荷重あるいはシートベルトリトラクタ
からリヤピラーインナに入力する荷重を、ステイフナに
よってリヤピラー全体に分散負担させると共にシートバ
ックサポートパネルを経由して車体後部全体に分散負担
させることができるから、リヤピラーの強度,剛性をよ
り一層高めることができる。
入力するドア閉じ荷重あるいはシートベルトリトラクタ
からリヤピラーインナに入力する荷重を、ステイフナに
よってリヤピラー全体に分散負担させると共にシートバ
ックサポートパネルを経由して車体後部全体に分散負担
させることができるから、リヤピラーの強度,剛性をよ
り一層高めることができる。
【0044】(7) 車両の側面衝突時にリヤピラー前端壁
のストライカ取付部に衝突入力が作用すると、この衝突
荷重をステイフナを荷重伝達部材としてリヤピラー全体
で負担すると共に、シートバックサポートパネルを介し
て車体後部全体で負担することができるから、リヤドア
の車室内侵入を抑制して安全性を向上することができ
る。
のストライカ取付部に衝突入力が作用すると、この衝突
荷重をステイフナを荷重伝達部材としてリヤピラー全体
で負担すると共に、シートバックサポートパネルを介し
て車体後部全体で負担することができるから、リヤドア
の車室内侵入を抑制して安全性を向上することができ
る。
【図1】本発明の一実施例を示す図2のA−A線に沿う
断面図。
断面図。
【図2】同実施例の車室側から見た斜視図。
【図3】同実施例の車外側から見た斜視図。
【図4】従来の構造を車室側から見た斜視図。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図。
1 リヤピラー 2 リヤフェンダ 3 リヤピラーインナ 4 前端壁 8 車体開口部 9 ストライカ 14 シートベルトリトラクタ 21 ステイフナ
Claims (3)
- 【請求項1】 車体開口部の後部周縁を構成するリヤピ
ラーの前端壁に、リヤドアのドアロックと係脱するスト
ライカを取付けると共に、該前端壁のストライカ取付部
の裏面にステイフナを配設して補強した構造において、
前記ステイフナを前端壁の裏面からリヤピラーインナに
当接し、該リヤピラーインナに沿って後方に延びる断面
L字状に形成して、該リヤピラーインナに装着されるシ
ートベルトリトラクタを該ステイフナ配設部に固定した
ことを特徴とするリヤピラーのストライカ取付部補強構
造。 - 【請求項2】 リヤピラーの前端壁をリヤピラーインナ
に略直角に突当て、該前端壁の周縁に曲折成形したフラ
ンジをリヤピラーインナの前縁に接合して、車体開口部
の周縁フランジを形成したことを特徴とする請求項1記
載のリヤピラーのストライカ取付部補強構造。 - 【請求項3】 ステイフナの後端部をリヤピラーインナ
のシートバックサポートパネル配設部位まで延設し、該
ステイフナの後端部をシートバックサポートパネルと共
にリヤピラーインナに接合したことを特徴とする請求項
1,2記載のリヤピラーのストライカ取付部補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6126134A JPH07329827A (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | リヤピラーのストライカ取付部補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6126134A JPH07329827A (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | リヤピラーのストライカ取付部補強構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07329827A true JPH07329827A (ja) | 1995-12-19 |
Family
ID=14927519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6126134A Pending JPH07329827A (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | リヤピラーのストライカ取付部補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07329827A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100396536C (zh) * | 2003-12-25 | 2008-06-25 | 马自达汽车株式会社 | 车身后部结构 |
FR2924674A1 (fr) * | 2007-12-07 | 2009-06-12 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Structure de caisse de vehicule automobile |
US9233718B2 (en) | 2011-05-12 | 2016-01-12 | Honda Motor Co., Ltd. | Striker stiffener reinforcement |
CN110065534A (zh) * | 2018-01-24 | 2019-07-30 | 丰田自动车株式会社 | 车辆侧部构造 |
-
1994
- 1994-06-08 JP JP6126134A patent/JPH07329827A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100396536C (zh) * | 2003-12-25 | 2008-06-25 | 马自达汽车株式会社 | 车身后部结构 |
FR2924674A1 (fr) * | 2007-12-07 | 2009-06-12 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Structure de caisse de vehicule automobile |
US9233718B2 (en) | 2011-05-12 | 2016-01-12 | Honda Motor Co., Ltd. | Striker stiffener reinforcement |
CN110065534A (zh) * | 2018-01-24 | 2019-07-30 | 丰田自动车株式会社 | 车辆侧部构造 |
CN110065534B (zh) * | 2018-01-24 | 2021-07-16 | 丰田自动车株式会社 | 车辆侧部构造 |
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