JPH0732348Y2 - 着座型バギー車の前部車体構造 - Google Patents
着座型バギー車の前部車体構造Info
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- JPH0732348Y2 JPH0732348Y2 JP1987071390U JP7139087U JPH0732348Y2 JP H0732348 Y2 JPH0732348 Y2 JP H0732348Y2 JP 1987071390 U JP1987071390 U JP 1987071390U JP 7139087 U JP7139087 U JP 7139087U JP H0732348 Y2 JPH0732348 Y2 JP H0732348Y2
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Landscapes
- Superstructure Of Vehicle (AREA)
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は着座型バギー車の前部車体構造に関し、特に、
車体前部にラジエータを設置した水冷エンジン搭載の着
座型バギー車の前部車体構造に関する。
車体前部にラジエータを設置した水冷エンジン搭載の着
座型バギー車の前部車体構造に関する。
農地や荒れ地での走行に適した車両として3輪又は4輪
のバギー車が使用されている。
のバギー車が使用されている。
このバギー車は、車体上部に装着した鞍型シートに跨が
りバーハンドルを握って運転する騎乗型バギー車と、車
体中央部にフロアーおよび着座シートを設け、該着座シ
ートに腰掛け丸ハンドルを握って運転する着座型バギー
車に分けることができる。
りバーハンドルを握って運転する騎乗型バギー車と、車
体中央部にフロアーおよび着座シートを設け、該着座シ
ートに腰掛け丸ハンドルを握って運転する着座型バギー
車に分けることができる。
前記騎乗型バギー車は主にレジャーバイクとして使用さ
れるが、前記着座型バギー車は農地や原野で種々の機材
や食糧などを運搬するためにも使用されるものであり、
通常、着座シートの後側にキャリア(荷台)が設けられ
ている。
れるが、前記着座型バギー車は農地や原野で種々の機材
や食糧などを運搬するためにも使用されるものであり、
通常、着座シートの後側にキャリア(荷台)が設けられ
ている。
本考案は、前2輪式の着座型バギー車であって、しかも
車体前部にラジエータを装着した水冷エンジン搭載の着
座型バギー車を対象とし、その前部車体構造の改良に係
わる。
車体前部にラジエータを装着した水冷エンジン搭載の着
座型バギー車を対象とし、その前部車体構造の改良に係
わる。
ところで、この種のバギー車として、車体中央部に設け
た運転者席の前壁を形成するとともに左右に前車輪の後
方を被う泥よけ部を有するダッシュパネルと、車体前部
上面を被うボンネットと、該ボンネットから左右の前車
輪の内側を遮蔽するよう垂下するとともに後端部で前記
ダッシュパネルに連結される左右のフェンダーとを備
え、前記ダッシュパネル、前記ボンネットおよび前記左
右のフェンダーで囲まれた空間にラジエータを装着した
前部車体構造を有するものがある。
た運転者席の前壁を形成するとともに左右に前車輪の後
方を被う泥よけ部を有するダッシュパネルと、車体前部
上面を被うボンネットと、該ボンネットから左右の前車
輪の内側を遮蔽するよう垂下するとともに後端部で前記
ダッシュパネルに連結される左右のフェンダーとを備
え、前記ダッシュパネル、前記ボンネットおよび前記左
右のフェンダーで囲まれた空間にラジエータを装着した
前部車体構造を有するものがある。
このようなバギー車の前部車体構造は、例えば本出願人
の実願昭61−200484号に開示されている。
の実願昭61−200484号に開示されている。
しかし、従来のこの形態を車体構造では、ラジエータに
導入される冷却風を入口から出口へ向けて自然な流れの
状態で円滑に流通させることが困難であり、また、前車
輪の回転によって砂塵等が巻き上げられ、しかも前車輪
の回転によってフェンダー付近の空気が乱流状態となる
ため、該砂塵等が乗員に付着する場合がある。
導入される冷却風を入口から出口へ向けて自然な流れの
状態で円滑に流通させることが困難であり、また、前車
輪の回転によって砂塵等が巻き上げられ、しかも前車輪
の回転によってフェンダー付近の空気が乱流状態となる
ため、該砂塵等が乗員に付着する場合がある。
本考案は上記従来技術に鑑みてなされたものであり、本
考案の目的は、簡単な構成で、ラジエータ冷却風を入口
から出口へ向けて自然な状態で円滑に流通させることが
でき、かつ、該冷却風をフェンダー後部から側方へ高速
で流出させることにより、前車輪の回転によって乱流状
態にされ、しかも前車輪によって巻き上げられる砂塵等
を含むフェンダー後部の空気を、整流しながら車体側方
へ向けて流出させることができ、乗員への砂塵等の付着
を減少させることが可能な着座型バギー車の前部車体構
造を提供することである。
考案の目的は、簡単な構成で、ラジエータ冷却風を入口
から出口へ向けて自然な状態で円滑に流通させることが
でき、かつ、該冷却風をフェンダー後部から側方へ高速
で流出させることにより、前車輪の回転によって乱流状
態にされ、しかも前車輪によって巻き上げられる砂塵等
を含むフェンダー後部の空気を、整流しながら車体側方
へ向けて流出させることができ、乗員への砂塵等の付着
を減少させることが可能な着座型バギー車の前部車体構
造を提供することである。
本考案は、車体中央部に設けた運転席の前壁部を形成す
るダッシュパネルと、車体前部上面を被うボンネット
と、該ボンネットから左右の前輪の内側を遮蔽するよう
に垂下するとともに後端部で前記ダッシュパネルに連結
される左右のフェンダーとを備え、前記ダッシュパネ
ル、前記ボンネットおよび前記左右のフェンダーで囲ま
れた空間にラジエータを装着した水冷エンジン搭載の着
座型バギー車において、前記ダッシュパネルに、前記前
壁部の両側から後方へ折り曲げられた側壁部と該側壁部
の後部から湾曲面を介して前車輪の後側を通って張り出
す泥よけ部とを設け、前記フェンダーの後部と前記ダッ
シュパネルの側壁部との間に、前記空間に開口しかつ後
へ行くにしたがって徐々に絞られる隙間を形成し、この
隙間の後端開口により形成される冷却風出口を、前記ダ
ッシュパネルの前記泥よけ部へつながる前記湾曲面の内
側開始部分の近傍に配置する構成とすることにより、上
記目的を達成するものである。
るダッシュパネルと、車体前部上面を被うボンネット
と、該ボンネットから左右の前輪の内側を遮蔽するよう
に垂下するとともに後端部で前記ダッシュパネルに連結
される左右のフェンダーとを備え、前記ダッシュパネ
ル、前記ボンネットおよび前記左右のフェンダーで囲ま
れた空間にラジエータを装着した水冷エンジン搭載の着
座型バギー車において、前記ダッシュパネルに、前記前
壁部の両側から後方へ折り曲げられた側壁部と該側壁部
の後部から湾曲面を介して前車輪の後側を通って張り出
す泥よけ部とを設け、前記フェンダーの後部と前記ダッ
シュパネルの側壁部との間に、前記空間に開口しかつ後
へ行くにしたがって徐々に絞られる隙間を形成し、この
隙間の後端開口により形成される冷却風出口を、前記ダ
ッシュパネルの前記泥よけ部へつながる前記湾曲面の内
側開始部分の近傍に配置する構成とすることにより、上
記目的を達成するものである。
以下図面を参照して本考案を具体的に説明する。
第3図は本考案による前部車体構造を実施した着座型バ
ギー車の左側面を示し、第4図は第3図の平面を示す。
ギー車の左側面を示し、第4図は第3図の平面を示す。
第3図において、フレーム10の前部にはサスペンション
12を介して左右の操向用の前輪(通常バルーンタイヤ)
14が取付けられ、フレーム10の後部には駆動輪としての
後輪(通常バルーンタイヤ)16が軸支またはサスペンシ
ョンを介して取付けられている。
12を介して左右の操向用の前輪(通常バルーンタイヤ)
14が取付けられ、フレーム10の後部には駆動輪としての
後輪(通常バルーンタイヤ)16が軸支またはサスペンシ
ョンを介して取付けられている。
フレーム10の前部には左右の前輪14、14をラックピニオ
ン機構またはアッカーマン機構(不図示)を介して操向
するためのハンドルコラム18が軸支され、該コラム18の
上端に丸ハンドル20が取付けられている。
ン機構またはアッカーマン機構(不図示)を介して操向
するためのハンドルコラム18が軸支され、該コラム18の
上端に丸ハンドル20が取付けられている。
第3図および第4図において、前記フレーム10の中央部
にはフロアー22および着座シート24が取付けられ、運転
者は着座シート24に腰かけて前記丸ハンドル20を握って
運転する。図示のシート24には背もたれ26が設けられて
いる。
にはフロアー22および着座シート24が取付けられ、運転
者は着座シート24に腰かけて前記丸ハンドル20を握って
運転する。図示のシート24には背もたれ26が設けられて
いる。
前記フレーム10の前記シート24の後側にはキャリヤ(荷
台)28が取付けられている。
台)28が取付けられている。
第3図において、フレーム10の前記キャリヤ28の下側の
空間には後輪16、16を駆動するためのエンジンユニット
30が取付けられている。
空間には後輪16、16を駆動するためのエンジンユニット
30が取付けられている。
このエンジンユニット30はエンジン、トランスミッショ
ンおよびディファレンシャル等を一体的に組付けて構成
されている。
ンおよびディファレンシャル等を一体的に組付けて構成
されている。
なお、前記エンジンは水冷エンジンである。
第3図および第4図において、前記キャリヤ28の前端両
側には前記着座シート24の両側へ突出するアームレスト
32が固定されている。
側には前記着座シート24の両側へ突出するアームレスト
32が固定されている。
第5図は第3図および第4図のバギー車のフレームを示
す。
す。
第5図において、フレーム10は、前後方向に延びる左右
のメインフレーム34A、34Bを複数のクロスメンバー36
A、36B、36C、36Dで連結するとともに、さらにメインメ
ンバー34A、34Bおよび補強メンバー40A、40Bを結合して
フレームベースを構成し、このフレームベースの上面
に、ハンドルコラム18(第3図)やフロントサスペンシ
ョン12(第3図)、さらにはボンネットやダッシュパネ
ル等を取付けるのに使用されるフロントサポート組立体
42、シートサポートメンバー44並びにキャリヤサポート
メンバー46が溶接等で固着されている。
のメインフレーム34A、34Bを複数のクロスメンバー36
A、36B、36C、36Dで連結するとともに、さらにメインメ
ンバー34A、34Bおよび補強メンバー40A、40Bを結合して
フレームベースを構成し、このフレームベースの上面
に、ハンドルコラム18(第3図)やフロントサスペンシ
ョン12(第3図)、さらにはボンネットやダッシュパネ
ル等を取付けるのに使用されるフロントサポート組立体
42、シートサポートメンバー44並びにキャリヤサポート
メンバー46が溶接等で固着されている。
前記シートサポートメンバー44には前記着座シート24
(第3図)が取付けられ、前記キャリヤサポートメンバ
ー46にはキャリヤ28(第3図)が取付けられる。
(第3図)が取付けられ、前記キャリヤサポートメンバ
ー46にはキャリヤ28(第3図)が取付けられる。
後輪16、16を駆動するためのエンジンユニット30は前記
キャリヤサポートメンバー46(第5図)の下側の空間を
利用して取付けられている。
キャリヤサポートメンバー46(第5図)の下側の空間を
利用して取付けられている。
前記フレーム10の前部の下側には左右のメインメンバー
34A、34B間にスキッドプレート48が設けられ、車体の保
護および泥水の侵入防止の機能を果たしている。
34A、34B間にスキッドプレート48が設けられ、車体の保
護および泥水の侵入防止の機能を果たしている。
第6図は第5図のフレーム10のフロントサポート組立体
を利用して取付けられるボンネット、ダッシュパネルお
よびフロントフェンダーの分解斜視図である。
を利用して取付けられるボンネット、ダッシュパネルお
よびフロントフェンダーの分解斜視図である。
第3図、第4図および第6図において、ボンネット50は
車体前部(左右の前輪14、14を含む)の上面を被うカバ
ー部材であり、プラスチックまたは鋼板で造ることがで
きる。
車体前部(左右の前輪14、14を含む)の上面を被うカバ
ー部材であり、プラスチックまたは鋼板で造ることがで
きる。
また、ダッシュパネル52は、車体中央部の運転者席(フ
ロアー22およびシート24)の前壁(保護壁)を形成する
ものであり、図示の例では左右の前車輪14、14の後方を
被う泥よけ部54、54が形成されている。このダッシュパ
ネル52は通常プラスチック成形品で作られる。
ロアー22およびシート24)の前壁(保護壁)を形成する
ものであり、図示の例では左右の前車輪14、14の後方を
被う泥よけ部54、54が形成されている。このダッシュパ
ネル52は通常プラスチック成形品で作られる。
第3図、第4図および第6図において、左右のフロント
フェンダー56、56は前記ボンネット50の下面から左右の
前車輪14、14(第1図)の内側を通って垂下しフレーム
10内部と各前輪14、14とを遮蔽する機能を有している。
フェンダー56、56は前記ボンネット50の下面から左右の
前車輪14、14(第1図)の内側を通って垂下しフレーム
10内部と各前輪14、14とを遮蔽する機能を有している。
このフロントフェンダー56、56は例えばプラスチックあ
るいはゴムの成形品で作ることができる。
るいはゴムの成形品で作ることができる。
左右のフロントフェンダー56、56の後端部は前記ダッシ
ュパネル52に適宜連結され、フレーム10前部の上面に
は、左右のフロントフェンダー56、56とボンネット50と
ダッシュパネル52とで囲まれ前面に開口を有する空間A
(第1、2図)が形成され、該空間A(第1、2図)内
にラジエータ60(第1、2図)が設置されている。
ュパネル52に適宜連結され、フレーム10前部の上面に
は、左右のフロントフェンダー56、56とボンネット50と
ダッシュパネル52とで囲まれ前面に開口を有する空間A
(第1、2図)が形成され、該空間A(第1、2図)内
にラジエータ60(第1、2図)が設置されている。
第1図は本考案による着座型バギー車の前部車体構造の
一実施例の水平断面(第2図中の線1−1)を示し、第
2図は第1図の一部破断右側面を示す。
一実施例の水平断面(第2図中の線1−1)を示し、第
2図は第1図の一部破断右側面を示す。
第1図および第2図において、前記フレーム10の前部上
面の空間Aすなわちボンネット、ダッシュパネル52およ
び左右のフロントフェンダー56、56で囲まれた空間A内
にはラジエータ60が装着されている。
面の空間Aすなわちボンネット、ダッシュパネル52およ
び左右のフロントフェンダー56、56で囲まれた空間A内
にはラジエータ60が装着されている。
このラジエータ60はラジエータ本体(放熱部)62の前方
に複数の導風板を配列して構成した泥よけ機能を有する
スクリーン64を取付けた構造をしており、また、ラジエ
ータ本体62の後側には冷却風を強制的に導入するための
ファン66が設けられている。
に複数の導風板を配列して構成した泥よけ機能を有する
スクリーン64を取付けた構造をしており、また、ラジエ
ータ本体62の後側には冷却風を強制的に導入するための
ファン66が設けられている。
車両走行時、前方からの走行風が矢印で示すごとく前記
空間Aの前面開口から流れ込み、前記スクリーン64を通
過した後放熱部62に当たり、該放熱部62を循環している
エンジン冷却水を冷却する。
空間Aの前面開口から流れ込み、前記スクリーン64を通
過した後放熱部62に当たり、該放熱部62を循環している
エンジン冷却水を冷却する。
而して、本考案によれば、第1図および第2図に示すご
とく、右側のフロントフェンダー56の後端縁56Aと前記
ダッシュパネル52との間に隙間Bが形成され、該隙間B
によりラジエータ冷却風の通路が形成されている。
とく、右側のフロントフェンダー56の後端縁56Aと前記
ダッシュパネル52との間に隙間Bが形成され、該隙間B
によりラジエータ冷却風の通路が形成されている。
図示の例では、前記隙間Bを通過した冷却風は第1図に
示すごとくダッシュパネル52の泥よけ部54に沿って流れ
た後外部へ放出される。
示すごとくダッシュパネル52の泥よけ部54に沿って流れ
た後外部へ放出される。
前記隙間Bの間隔および高さすなわち隙間Bの流路面積
は、必要な冷却風量あるいは他に排風口があるか否か等
を考慮して設定されるものである。
は、必要な冷却風量あるいは他に排風口があるか否か等
を考慮して設定されるものである。
なお、図示の例では前記隙間Bを右側のフロントフェン
ダー56の後縁部のみに設けたが、この隙間Bは左側に設
けることもでき、さらに場合によっては両側に設けるこ
ともできる。
ダー56の後縁部のみに設けたが、この隙間Bは左側に設
けることもでき、さらに場合によっては両側に設けるこ
ともできる。
以上図面を参照して説明した着座型バギー車の前部車体
構造によれば、簡単な構成で次のような効果が得られ
た。
構造によれば、簡単な構成で次のような効果が得られ
た。
先ず、ダッシュパネル52の側方に設けた泥よけ部54へつ
ながる湾曲面が始まるところに、冷却風出口を配置する
ので、流出する冷却風を泥よけ部54の湾曲面に沿った滑
らかな流れにすることができる。
ながる湾曲面が始まるところに、冷却風出口を配置する
ので、流出する冷却風を泥よけ部54の湾曲面に沿った滑
らかな流れにすることができる。
また、ラジエータ設置空間Aから前記冷却風出口までの
通路を形成する隙間Bを、出口へ行くに従い徐々に絞っ
た形状にしたので、流れの抵抗増大を最小限に抑えなが
ら、この隙間Bの後端(冷却風出口)ではベンチュリー
効果によって冷却風の流速を高めることができ、空間A
内のラジエータ冷却風を入口から出口へ向けて自然な状
態で円滑に流量させることが可能になる。
通路を形成する隙間Bを、出口へ行くに従い徐々に絞っ
た形状にしたので、流れの抵抗増大を最小限に抑えなが
ら、この隙間Bの後端(冷却風出口)ではベンチュリー
効果によって冷却風の流速を高めることができ、空間A
内のラジエータ冷却風を入口から出口へ向けて自然な状
態で円滑に流量させることが可能になる。
さらに、フェンダー56および泥よけ部54で形成される前
車輪収容空間(タイヤハウス)内にある冷却風出口から
前記ベンチュリー効果により流速の高い空気流が生じ、
この空気流が走行風とともに泥よけ部54の壁面に沿って
車体側方へ流れていくので、前車輪の回転によって乱流
状態とされ、しかも前車輪によって巻き上げられる砂塵
等を含むフェンダー後部の空気を、整流状態にしながら
車体側方へ向けて流出させることができ、それによっ
て、乗員への砂塵等の付着を減少させることが可能にな
る。
車輪収容空間(タイヤハウス)内にある冷却風出口から
前記ベンチュリー効果により流速の高い空気流が生じ、
この空気流が走行風とともに泥よけ部54の壁面に沿って
車体側方へ流れていくので、前車輪の回転によって乱流
状態とされ、しかも前車輪によって巻き上げられる砂塵
等を含むフェンダー後部の空気を、整流状態にしながら
車体側方へ向けて流出させることができ、それによっ
て、乗員への砂塵等の付着を減少させることが可能にな
る。
以上の説明から明らかなごとく、本考案によれば、車体
中央部に設けた運転席の前壁部を形成するダッシュパネ
ルと、車体前部上面を被うボンネットと、該ボンネット
から左右の前輪の内側を遮蔽するように垂下するととも
に後端部で前記ダッシュパネルに連結される左右のフェ
ンダーとを備え、前記ダッシュパネル、前記ボンネット
および前記左右のフェンダーで囲まれた空間にラジエー
タを装着した水冷エンジン搭載の着座型バギー車におい
て、前記ダッシュパネルに、前記前壁部の両側から後方
へ折り曲げられた側壁部と該側壁部の後部から湾曲面を
介して前車輪の後側を通って張り出す泥よけ部とを設
け、前記フェンダーの後部と前記ダッシュパネルの側壁
部との間に、前記空間に開口しかつ後へ行くにしたがっ
て徐々に絞られる隙間を形成し、この隙間の後端開口に
より形成される冷却風出口を、前記ダッシュパネルの前
記泥よけ部へつながる前記湾曲面の内側開始部分の近傍
に配置する構成としたので、簡単な構成で、ラジエータ
冷却風を入口から出口へ向けて自然な状態で円滑に流通
させることができ、かつ、該冷却風をフェンダー後部か
ら側方へ高速で流出させることにより、前車輪の回転に
よって乱流状態にされ、しかも前車輪によって巻き上げ
られる砂塵等を含むフェンダー後部の空気を、整流状態
にしながら車体側方へ向けて流出させることができ、乗
員への砂塵等の付着を減少させることが可能な着座型バ
ギー車の前部車体構造が提供される。
中央部に設けた運転席の前壁部を形成するダッシュパネ
ルと、車体前部上面を被うボンネットと、該ボンネット
から左右の前輪の内側を遮蔽するように垂下するととも
に後端部で前記ダッシュパネルに連結される左右のフェ
ンダーとを備え、前記ダッシュパネル、前記ボンネット
および前記左右のフェンダーで囲まれた空間にラジエー
タを装着した水冷エンジン搭載の着座型バギー車におい
て、前記ダッシュパネルに、前記前壁部の両側から後方
へ折り曲げられた側壁部と該側壁部の後部から湾曲面を
介して前車輪の後側を通って張り出す泥よけ部とを設
け、前記フェンダーの後部と前記ダッシュパネルの側壁
部との間に、前記空間に開口しかつ後へ行くにしたがっ
て徐々に絞られる隙間を形成し、この隙間の後端開口に
より形成される冷却風出口を、前記ダッシュパネルの前
記泥よけ部へつながる前記湾曲面の内側開始部分の近傍
に配置する構成としたので、簡単な構成で、ラジエータ
冷却風を入口から出口へ向けて自然な状態で円滑に流通
させることができ、かつ、該冷却風をフェンダー後部か
ら側方へ高速で流出させることにより、前車輪の回転に
よって乱流状態にされ、しかも前車輪によって巻き上げ
られる砂塵等を含むフェンダー後部の空気を、整流状態
にしながら車体側方へ向けて流出させることができ、乗
員への砂塵等の付着を減少させることが可能な着座型バ
ギー車の前部車体構造が提供される。
第1図は本考案による着座型バギー車の前部車体構造の
水平断面図、第2図は第1図の一部破断右側面図、第3
図は第1図の前部車体構造を有する着座型バギー車の左
側面図、第4図は第3図の平面図、第5図は第3図のバ
ギー車のフレームの斜視図、第6図は第1図の前部車体
構造のカバー類の分解斜視図である。 10……フレーム、20……丸ハンドル、24……着座シー
ト、30……水冷エンジンユニット、50……ボンネット、
52……ダッシュパネル、54……泥よけ部、56……フロン
トフェンダー、60……ラジエータ、A……空間、B……
隙間。
水平断面図、第2図は第1図の一部破断右側面図、第3
図は第1図の前部車体構造を有する着座型バギー車の左
側面図、第4図は第3図の平面図、第5図は第3図のバ
ギー車のフレームの斜視図、第6図は第1図の前部車体
構造のカバー類の分解斜視図である。 10……フレーム、20……丸ハンドル、24……着座シー
ト、30……水冷エンジンユニット、50……ボンネット、
52……ダッシュパネル、54……泥よけ部、56……フロン
トフェンダー、60……ラジエータ、A……空間、B……
隙間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62J 39/00 L
Claims (1)
- 【請求項1】車体中央部に設けた運転席の前壁部を形成
するダッシュパネルと、車体前部上面を被うボンネット
と、該ボンネットから左右の前輪の内側を遮蔽するよう
に垂下するとともに後端部で前記ダッシュパネルに連結
される左右のフェンダーとを備え、前記ダッシュパネ
ル、前記ボンネットおよび前記左右のフェンダーで囲ま
れた空間Aにラジエータを装着した水冷エンジン搭載の
着座型バギー車において、 前記ダッシュパネル(52)に、前記前壁部の両側から後
方へ折り曲げられた側壁部と該側壁部の後部から湾曲面
を介して前車輪の後側を通って張り出す泥よけ部(54)
とを設け、前記フェンダー(56)の後部と前記ダッシュ
パネル(52)の側壁部との間に、前記空間Aに開口しか
つ後へ行くにしたがって徐々に絞られる隙間Bを形成
し、この隙間Bの後端開口により形成される冷却風出口
を、前記ダッシュパネル(52)の前記泥よけ部(54)へ
つながる前記湾曲面の内側開始部分の近傍に配置するこ
とを特徴とする着座型バギー車の前部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987071390U JPH0732348Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | 着座型バギー車の前部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987071390U JPH0732348Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | 着座型バギー車の前部車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63179235U JPS63179235U (ja) | 1988-11-21 |
JPH0732348Y2 true JPH0732348Y2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=30913899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987071390U Expired - Lifetime JPH0732348Y2 (ja) | 1987-05-13 | 1987-05-13 | 着座型バギー車の前部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0732348Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100916389B1 (ko) * | 2007-09-03 | 2009-09-11 | 현대자동차주식회사 | 플로어 킥업부 보강을 위한 연료전지 차량용 어퍼 보디구조 |
JP7377459B2 (ja) * | 2020-03-24 | 2023-11-10 | マツダ株式会社 | エンジンルーム排熱構造 |
JP7397407B2 (ja) * | 2020-03-24 | 2023-12-13 | マツダ株式会社 | エンジンルーム排熱構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56174321U (ja) * | 1980-05-26 | 1981-12-23 |
-
1987
- 1987-05-13 JP JP1987071390U patent/JPH0732348Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63179235U (ja) | 1988-11-21 |
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