JPH07323368A - エアハンマユニット - Google Patents
エアハンマユニットInfo
- Publication number
- JPH07323368A JPH07323368A JP12145094A JP12145094A JPH07323368A JP H07323368 A JPH07323368 A JP H07323368A JP 12145094 A JP12145094 A JP 12145094A JP 12145094 A JP12145094 A JP 12145094A JP H07323368 A JPH07323368 A JP H07323368A
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- JP
- Japan
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- chisel
- inner cylinder
- air
- hammer
- hit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 各種鋳造粗材の被打撃部位を共通のエアハン
マユニットによって打撃する。 【構成】 定位置に立設されたアウタシリンダ２内には
高圧エアによって昇降するインナシリンダ３を挿通し、
インナシリンダ３内の下端付近には一定範囲内で軸方向
へ進退動する昇降体９を挿通する。インナシリンダ３内
へ供給された動力エアによって昇降体９が前進端へ進出
し、アウタシリンダ２内へ供給された高圧エアによって
インナシリンダ３が昇降体９およびチゼル１１とともに
下方へ前進する。チゼル１１が鋳造粗材Ｗの湯口Ｗ１に
突当ると、チゼル１１および昇降体９が押戻されてイン
ナシリンダ３に対して相対的に後退する。昇降体９が後
退端へ後退すると、ハンマ体１０が進退動動作を開始し
てチゼル１１が繰返し叩打され、鋳造粗材Ｗの湯口Ｗ１
がチゼル１１によって打撃される。
マユニットによって打撃する。 【構成】 定位置に立設されたアウタシリンダ２内には
高圧エアによって昇降するインナシリンダ３を挿通し、
インナシリンダ３内の下端付近には一定範囲内で軸方向
へ進退動する昇降体９を挿通する。インナシリンダ３内
へ供給された動力エアによって昇降体９が前進端へ進出
し、アウタシリンダ２内へ供給された高圧エアによって
インナシリンダ３が昇降体９およびチゼル１１とともに
下方へ前進する。チゼル１１が鋳造粗材Ｗの湯口Ｗ１に
突当ると、チゼル１１および昇降体９が押戻されてイン
ナシリンダ３に対して相対的に後退する。昇降体９が後
退端へ後退すると、ハンマ体１０が進退動動作を開始し
てチゼル１１が繰返し叩打され、鋳造粗材Ｗの湯口Ｗ１
がチゼル１１によって打撃される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は自動車のエンジンヘッ
ド用，エンジンブロック用等の鋳造粗材に打撃作用を加
えて鋳造粗材内から砂などの中子を排出させるときに適
用されるエアハンマユニットに関する。
ド用，エンジンブロック用等の鋳造粗材に打撃作用を加
えて鋳造粗材内から砂などの中子を排出させるときに適
用されるエアハンマユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】図２に示す従来のこの種のエアハンマユ
ニットでは、昇降可能なフレ−ムに吊支されたシリンダ
５０内の下端にはこのシリンダ５０内へ供給される高圧
エアによって下降可能なハンマホルダ５１が挿入され、
このハンマホルダ５１内に装入されたハンマ体５２がシ
リンダ５０内へ供給される高圧エアによって下方および
上方へ進退動し、ハンマ５２の進動時にチゼル５３がハ
ンマ５２によって叩打されるように構成されており、シ
リンダ５０はチゼル５３が鋳造粗材に形成された打撃用
受け座を狙って打撃することができるように打撃用受け
座の高さの測定結果によって昇降制御されて位置決めさ
れる。
ニットでは、昇降可能なフレ−ムに吊支されたシリンダ
５０内の下端にはこのシリンダ５０内へ供給される高圧
エアによって下降可能なハンマホルダ５１が挿入され、
このハンマホルダ５１内に装入されたハンマ体５２がシ
リンダ５０内へ供給される高圧エアによって下方および
上方へ進退動し、ハンマ５２の進動時にチゼル５３がハ
ンマ５２によって叩打されるように構成されており、シ
リンダ５０はチゼル５３が鋳造粗材に形成された打撃用
受け座を狙って打撃することができるように打撃用受け
座の高さの測定結果によって昇降制御されて位置決めさ
れる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のエアハンマユニ
ットではシリンダ５０が吊支されたフレ−ムとともにユ
ニット全体を昇降制御する必要があるので、装置全体の
高さが高くなる問題点があり、また、鋳造粗材の打撃用
受け座はその高さが不揃いでその位置が鋳造粗材の種別
によって異なっているので、ハンマホルダ５１およびチ
ゼル５３の移動範囲が制限される従来のエアハンマユニ
ットでは鋳造粗材の種別に対応して複数のエアハンマユ
ニットを設ける必要があり、また、チゼルが不適正な位
置から打撃用受け座を叩打すると、打撃用受け座が破損
する不具合がある。本発明は上記問題点を解消して鋳造
粗材の被打撃部位を１つの共通のユニットによって的確
に打撃することを課題とするものである。
ットではシリンダ５０が吊支されたフレ−ムとともにユ
ニット全体を昇降制御する必要があるので、装置全体の
高さが高くなる問題点があり、また、鋳造粗材の打撃用
受け座はその高さが不揃いでその位置が鋳造粗材の種別
によって異なっているので、ハンマホルダ５１およびチ
ゼル５３の移動範囲が制限される従来のエアハンマユニ
ットでは鋳造粗材の種別に対応して複数のエアハンマユ
ニットを設ける必要があり、また、チゼルが不適正な位
置から打撃用受け座を叩打すると、打撃用受け座が破損
する不具合がある。本発明は上記問題点を解消して鋳造
粗材の被打撃部位を１つの共通のユニットによって的確
に打撃することを課題とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明のエアハンマユニ
ットは、鋳造粗材の被打撃部位の直上の定位置に立設さ
れたアウタシリンダ内にはこのアウタシリンダ内へ供給
される高圧エアによって加圧されて昇降し、この高圧エ
アのエア圧より低いエア圧に設定された動力エアが内部
に供給されるインナシリンダを軸方向への移動可能に挿
通し、このインナシリンダ内の下端付近には前記動力エ
アによって駆動されて下方および上方へ進退動するハン
マ体が内部に装入されたハンマ装入部と、チゼルが軸方
向への移動可能に把持されたチゼル把持部とを有し、前
記動力エアによって加圧されて下方の前進端へ進出する
昇降体を、その後退端を規定した状態で挿通した構成を
有する。
ットは、鋳造粗材の被打撃部位の直上の定位置に立設さ
れたアウタシリンダ内にはこのアウタシリンダ内へ供給
される高圧エアによって加圧されて昇降し、この高圧エ
アのエア圧より低いエア圧に設定された動力エアが内部
に供給されるインナシリンダを軸方向への移動可能に挿
通し、このインナシリンダ内の下端付近には前記動力エ
アによって駆動されて下方および上方へ進退動するハン
マ体が内部に装入されたハンマ装入部と、チゼルが軸方
向への移動可能に把持されたチゼル把持部とを有し、前
記動力エアによって加圧されて下方の前進端へ進出する
昇降体を、その後退端を規定した状態で挿通した構成を
有する。
【０００５】
【作用】鋳造粗材の被打撃部位を打撃するに際し、イン
ナシリンダ内へ動力エアを送り込んで昇降体を前進端へ
進出させた状態でアウタシリンダ内へ高圧エアを送り込
むと、インナシリンダ３が昇降体およびチゼルとともに
下方へ前進する。チゼルが鋳造粗材に突当るまでインナ
シリンダが下降すると、インナシリンダを下方へ加圧す
る高圧エアと、昇降体を下方へ加圧する動力エアとの圧
力差によって昇降体およびチゼルがインナシリンダの下
降に伴って押戻されてインナシリンダに対して相対的に
後退し、昇降体およびチゼルが後退端でインナシリンダ
に対して位置決めされ、インナシリンダが前進端で静止
する。昇降体が後退端へ押戻された時点で、ハンマ体が
進退動動作を開始してチゼルがハンマ体によって繰り返
し叩打され、鋳造粗材の被打撃部位がチゼルによって繰
り返し打撃される。
ナシリンダ内へ動力エアを送り込んで昇降体を前進端へ
進出させた状態でアウタシリンダ内へ高圧エアを送り込
むと、インナシリンダ３が昇降体およびチゼルとともに
下方へ前進する。チゼルが鋳造粗材に突当るまでインナ
シリンダが下降すると、インナシリンダを下方へ加圧す
る高圧エアと、昇降体を下方へ加圧する動力エアとの圧
力差によって昇降体およびチゼルがインナシリンダの下
降に伴って押戻されてインナシリンダに対して相対的に
後退し、昇降体およびチゼルが後退端でインナシリンダ
に対して位置決めされ、インナシリンダが前進端で静止
する。昇降体が後退端へ押戻された時点で、ハンマ体が
進退動動作を開始してチゼルがハンマ体によって繰り返
し叩打され、鋳造粗材の被打撃部位がチゼルによって繰
り返し打撃される。
【０００６】
【発明の効果】本発明は前記したように構成してあるの
で、鋳造粗材を打撃するに際し、インナシリンダを昇降
体およびチゼルとともに鋳造粗材に向って前進させて鋳
造粗材の打撃に適した前進端位置へ自動的に進出させ、
チゼルが鋳造粗材を打撃する打撃位置を鋳造粗材の被打
撃部位に合わせて自動的に位置決めすることができ、鋳
造粗材の被打撃部位の高さや形状が異っていても、被打
撃部位の高さを測定せずに被打撃部位に対して的確に打
撃作用を加えることができる。従って、鋳造粗材の被打
撃部位の高さや形状に対する順応性をエアハンマユニッ
トに持たせることができるので、被打撃部位を１つの共
通のユニットによって的確に打撃することができ、鋳造
粗材を打撃する打撃装置のコストを節減することができ
るとともに、エアハンマユニット全体を昇降制御する必
要がないので、ユニット全体の高さを低くしてエアハン
マユニットをコンパクト化することができる。
で、鋳造粗材を打撃するに際し、インナシリンダを昇降
体およびチゼルとともに鋳造粗材に向って前進させて鋳
造粗材の打撃に適した前進端位置へ自動的に進出させ、
チゼルが鋳造粗材を打撃する打撃位置を鋳造粗材の被打
撃部位に合わせて自動的に位置決めすることができ、鋳
造粗材の被打撃部位の高さや形状が異っていても、被打
撃部位の高さを測定せずに被打撃部位に対して的確に打
撃作用を加えることができる。従って、鋳造粗材の被打
撃部位の高さや形状に対する順応性をエアハンマユニッ
トに持たせることができるので、被打撃部位を１つの共
通のユニットによって的確に打撃することができ、鋳造
粗材を打撃する打撃装置のコストを節減することができ
るとともに、エアハンマユニット全体を昇降制御する必
要がないので、ユニット全体の高さを低くしてエアハン
マユニットをコンパクト化することができる。
【０００７】
【実施例】次に、本発明の１実施例を図面にしたがって
説明する。エアハンマユニットＨは鋳造粗材Ｗに打撃作
用を加えて鋳造粗材Ｗ内から砂などの中子を排出させる
目的で設置され、鋳造粗材Ｗは各種鋳造粗材に共通して
形成され、被打撃部位となる湯口Ｗ１を上にして図示し
ないワ−ク支持テ−ブルに固定される。
説明する。エアハンマユニットＨは鋳造粗材Ｗに打撃作
用を加えて鋳造粗材Ｗ内から砂などの中子を排出させる
目的で設置され、鋳造粗材Ｗは各種鋳造粗材に共通して
形成され、被打撃部位となる湯口Ｗ１を上にして図示し
ないワ−ク支持テ−ブルに固定される。
【０００８】エアハンマユニットＨはワ−ク支持テ−ブ
ルの上方に水平状に設置された固定フレ−ム１に鋳造粗
材Ｗの湯口Ｗ１の直上位置で取付けられている。
ルの上方に水平状に設置された固定フレ−ム１に鋳造粗
材Ｗの湯口Ｗ１の直上位置で取付けられている。
【０００９】固定フレ−ム１上にはこの固定フレ−ム１
に固定された円筒状の本体部２ａを有し、鋳造粗材Ｗの
湯口Ｗ１の直上に設置されたアウタシリンダ２が立設さ
れ、このアウタシリンダ２の本体部２ａの上端にはシリ
ンダキャップ２ｂが結合されている。
に固定された円筒状の本体部２ａを有し、鋳造粗材Ｗの
湯口Ｗ１の直上に設置されたアウタシリンダ２が立設さ
れ、このアウタシリンダ２の本体部２ａの上端にはシリ
ンダキャップ２ｂが結合されている。
【００１０】アウタシリンダ２の本体部２ａの上端付近
および下端付近には高圧エアが送り込まれる下降用エア
入口２ｃおよび上昇用エア入口２ｄが開口されている。
および下端付近には高圧エアが送り込まれる下降用エア
入口２ｃおよび上昇用エア入口２ｄが開口されている。
【００１１】アウタシリンダ２内には上昇用エア入口２
ｄおよび下降用エア入口２ｃを通じてアウタシリンダ２
内へ供給される高圧エア（例えば５．５ｋｇ／ｃｍ2 ）
によって下方へ前進および上方へ後退するインナシリン
ダ３が同心状で軸方向への移動可能に挿通されている。
ｄおよび下降用エア入口２ｃを通じてアウタシリンダ２
内へ供給される高圧エア（例えば５．５ｋｇ／ｃｍ2 ）
によって下方へ前進および上方へ後退するインナシリン
ダ３が同心状で軸方向への移動可能に挿通されている。
【００１２】インナシリンダ３の本体部３ａの下端は固
定フレ−ム１の孔部１ａ内に遊挿され、本体部３ａの外
周面にはアウタシリンダ２内を上エア室２ｅと下エア室
２ｆとに仕切る仕切り片４が突設されている。
定フレ−ム１の孔部１ａ内に遊挿され、本体部３ａの外
周面にはアウタシリンダ２内を上エア室２ｅと下エア室
２ｆとに仕切る仕切り片４が突設されている。
【００１３】インナシリンダ３の本体部３ａの上端には
ヘッドキャップ３ｂが結合され、本体部３ａ内にはその
上部に挿入された内筒状のスリ−ブ５と、下部に挿入さ
れた内筒状のホルダ６と、スリ−ブ５およびホルダ６に
よって挟止されたインナキャップ７とがそれぞれ移動不
能に装入され、ホルダ６の下端付近にはその軸孔より孔
径が拡大されたスライド孔６ａと、このスライド孔６ａ
の上端に連接された段部６ｂとが形成されている。
ヘッドキャップ３ｂが結合され、本体部３ａ内にはその
上部に挿入された内筒状のスリ−ブ５と、下部に挿入さ
れた内筒状のホルダ６と、スリ−ブ５およびホルダ６に
よって挟止されたインナキャップ７とがそれぞれ移動不
能に装入され、ホルダ６の下端付近にはその軸孔より孔
径が拡大されたスライド孔６ａと、このスライド孔６ａ
の上端に連接された段部６ｂとが形成されている。
【００１４】インナシリンダ３の上部の中心部には下端
がインナキャップ７に結合されて上端がエア供給管路に
接続され、アウタシリンダ２内へ供給される高圧エアの
エア圧より低いエア圧（例えば１．８〜２．２ｋｇ／ｃ
ｍ2 ）に設定された動力エアをインナシリンダ３内へ供
給する動力エア供給管８が挿通されている。
がインナキャップ７に結合されて上端がエア供給管路に
接続され、アウタシリンダ２内へ供給される高圧エアの
エア圧より低いエア圧（例えば１．８〜２．２ｋｇ／ｃ
ｍ2 ）に設定された動力エアをインナシリンダ３内へ供
給する動力エア供給管８が挿通されている。
【００１５】インナシリンダ３内の下端付近にはホルダ
６のスライド孔６ａ内に上端付近が軸方向への移動可能
に密嵌されてインナシリンダ３内へ供給される動力エア
によって鋳造粗材Ｗ側の前進端へ進出する昇降体９が、
その後退端がホルダ６の段部６ｂによって規定された状
態で軸方向への移動可能に挿通されている。
６のスライド孔６ａ内に上端付近が軸方向への移動可能
に密嵌されてインナシリンダ３内へ供給される動力エア
によって鋳造粗材Ｗ側の前進端へ進出する昇降体９が、
その後退端がホルダ６の段部６ｂによって規定された状
態で軸方向への移動可能に挿通されている。
【００１６】昇降体９の上端にはインナホルダ６内の動
力エアのエア圧を受ける受圧部９ａが形成され、この受
圧部９ａの下方に形成された円筒状のハンマ装入部９ｂ
内には円柱状のハンマ体１０が軸方向への移動可能に密
嵌され、ハンマ装入部９ｂ内のハンマ体１０の上下方に
はハンマ体１０を昇降させる動力エアが供給および排出
される上下エア室９ｃが形成され、ハンマ装入部９ｂの
下方に形成されたチゼル把持部９ｄには鋳造粗材Ｗの湯
口Ｗ１を打撃する断面十形状の刃部１１ａが先端に形成
されたチゼル１１の上部が軸方向への移動可能に把持さ
れている。
力エアのエア圧を受ける受圧部９ａが形成され、この受
圧部９ａの下方に形成された円筒状のハンマ装入部９ｂ
内には円柱状のハンマ体１０が軸方向への移動可能に密
嵌され、ハンマ装入部９ｂ内のハンマ体１０の上下方に
はハンマ体１０を昇降させる動力エアが供給および排出
される上下エア室９ｃが形成され、ハンマ装入部９ｂの
下方に形成されたチゼル把持部９ｄには鋳造粗材Ｗの湯
口Ｗ１を打撃する断面十形状の刃部１１ａが先端に形成
されたチゼル１１の上部が軸方向への移動可能に把持さ
れている。
【００１７】チゼル１１には上端部が昇降体９のチゼル
把持部９ｄに係止されたスプリング１２の下端部が係止
され、下降したチゼル１１はスプリング１２によって上
方へ引戻される。
把持部９ｄに係止されたスプリング１２の下端部が係止
され、下降したチゼル１１はスプリング１２によって上
方へ引戻される。
【００１８】ハンマ体１０は昇降体９が上昇端へ後退し
た状態で動力エアが昇降体９のエア室９ｃ内へ供給され
たときに上方へ退動し、動力エアが上エア室９ｃ内へ供
給されたときに下方へ進動してチゼル１１を叩打する。
た状態で動力エアが昇降体９のエア室９ｃ内へ供給され
たときに上方へ退動し、動力エアが上エア室９ｃ内へ供
給されたときに下方へ進動してチゼル１１を叩打する。
【００１９】インナシリンダ３の下端面にはチゼル１１
の落下を防止する中空状のチゼルキャップ１３の上端の
フランジ部がねじ止めされ、このチゼルキャップ１３の
下端の中心部にはチゼル１１の下部が挿通されたガイド
孔１３ａが貫設されている。
の落下を防止する中空状のチゼルキャップ１３の上端の
フランジ部がねじ止めされ、このチゼルキャップ１３の
下端の中心部にはチゼル１１の下部が挿通されたガイド
孔１３ａが貫設されている。
【００２０】チゼルキャップ１３にねじによって結合さ
れて側方へ横出された支持部材１４には鋳造粗材Ｗの一
部に当接して上方へ退動し、退動端でインナシリンダ３
の下降端位置を規定するワ−ク押え１５が上下方向への
スライド可能に嵌挿され、このワ−ク押え１５の下部に
はワ−ク押え１５を下方へ付勢するスプリング１６が外
嵌されている。ワ−ク押え１５はチゼル１１が鋳造粗材
Ｗの湯口Ｗ１に突当って昇降体９がインナシリンダ３に
対して後退端へ後退した直後に鋳造粗材Ｗの上面に当接
する。
れて側方へ横出された支持部材１４には鋳造粗材Ｗの一
部に当接して上方へ退動し、退動端でインナシリンダ３
の下降端位置を規定するワ−ク押え１５が上下方向への
スライド可能に嵌挿され、このワ−ク押え１５の下部に
はワ−ク押え１５を下方へ付勢するスプリング１６が外
嵌されている。ワ−ク押え１５はチゼル１１が鋳造粗材
Ｗの湯口Ｗ１に突当って昇降体９がインナシリンダ３に
対して後退端へ後退した直後に鋳造粗材Ｗの上面に当接
する。
【００２１】鋳造粗材Ｗの湯口Ｗをチゼル１１によって
打撃するに際し、インナシリンダ３内へ動力エアを送り
込んで昇降体９を前進端へ進出させた状態でアウタシリ
ンダ２の上エア室２ｅ内へ高圧エアを送り込んでインナ
シリンダ３を昇降体９およびチゼル１１とともに下方へ
前進させる。チゼル１１が鋳造粗材Ｗの湯口Ｗ１に突当
るまでインナシリンダ３が下降すると、インナシリンダ
３を下方へ加圧する高圧エアと、昇降体９を下方へ加圧
する動力エアとの圧力差によって昇降体９およびチゼル
１１がインナシリンダ３の下降に伴って湯口Ｗ１によっ
て押戻されてインナシリンダ３に対して相対的に後退
し、昇降体９およびチゼル１１が後退端でインナシリン
ダ３に対して位置決めされ、ワ−ク押え１５が鋳造粗材
Ｗの上面に当接してインナシリンダ３が前進端で静止す
る。昇降体９が後退端へ押戻された時点で、ハンマ体１
０が進退動動作を開始してチゼル１１がハンマ体１０に
よって繰り返し叩打され、鋳造粗材Ｗの湯口Ｗ１がチゼ
ル１１によって繰り返し打撃される。
打撃するに際し、インナシリンダ３内へ動力エアを送り
込んで昇降体９を前進端へ進出させた状態でアウタシリ
ンダ２の上エア室２ｅ内へ高圧エアを送り込んでインナ
シリンダ３を昇降体９およびチゼル１１とともに下方へ
前進させる。チゼル１１が鋳造粗材Ｗの湯口Ｗ１に突当
るまでインナシリンダ３が下降すると、インナシリンダ
３を下方へ加圧する高圧エアと、昇降体９を下方へ加圧
する動力エアとの圧力差によって昇降体９およびチゼル
１１がインナシリンダ３の下降に伴って湯口Ｗ１によっ
て押戻されてインナシリンダ３に対して相対的に後退
し、昇降体９およびチゼル１１が後退端でインナシリン
ダ３に対して位置決めされ、ワ−ク押え１５が鋳造粗材
Ｗの上面に当接してインナシリンダ３が前進端で静止す
る。昇降体９が後退端へ押戻された時点で、ハンマ体１
０が進退動動作を開始してチゼル１１がハンマ体１０に
よって繰り返し叩打され、鋳造粗材Ｗの湯口Ｗ１がチゼ
ル１１によって繰り返し打撃される。
【００２２】本例では上記したように構成してあるの
で、鋳造粗材Ｗを打撃するに際し、インナシリンダ３を
昇降体９およびチゼル１１とともに鋳造粗材Ｗに向って
前進させて鋳造粗材Ｗの打撃に適した前進端位置へ自動
的に進出させ、チゼル１１が鋳造粗材Ｗを打撃する打撃
位置を鋳造粗材Ｗの被打撃部位に合わせて自動的に位置
決めすることができ、鋳造粗材Ｗの被打撃部位の高さや
形状が異っていても、被打撃部位の高さを測定せずに被
打撃部位に対して的確に打撃作用を加えることができ
る。
で、鋳造粗材Ｗを打撃するに際し、インナシリンダ３を
昇降体９およびチゼル１１とともに鋳造粗材Ｗに向って
前進させて鋳造粗材Ｗの打撃に適した前進端位置へ自動
的に進出させ、チゼル１１が鋳造粗材Ｗを打撃する打撃
位置を鋳造粗材Ｗの被打撃部位に合わせて自動的に位置
決めすることができ、鋳造粗材Ｗの被打撃部位の高さや
形状が異っていても、被打撃部位の高さを測定せずに被
打撃部位に対して的確に打撃作用を加えることができ
る。
【００２３】従って、鋳造粗材Ｗの被打撃部位の高さや
形状に対する順応性をエアハンマユニットＨに持たせる
ことができるので、被打撃部位１つの共通のユニットに
よって的確に打撃することができ、鋳造粗材Ｗを打撃す
る打撃装置のコストを節減することができるとともに、
エアハンマユニットＨ全体を昇降制御する必要がないの
で、ユニット全体の高さを低くしてエアハンマユニット
Ｈをコンパクト化することができる。
形状に対する順応性をエアハンマユニットＨに持たせる
ことができるので、被打撃部位１つの共通のユニットに
よって的確に打撃することができ、鋳造粗材Ｗを打撃す
る打撃装置のコストを節減することができるとともに、
エアハンマユニットＨ全体を昇降制御する必要がないの
で、ユニット全体の高さを低くしてエアハンマユニット
Ｈをコンパクト化することができる。
【図１】本発明の１実施例を示すエアハンマユニットの
縦断面図である。
縦断面図である。
【図２】従来のエアハンマユニットの縦断面図である。
２ アウタシリンダ ３ インナシリンダ ９ 昇降体 １０ ハンマ体 １１ チゼル Ｈ エアハンマユニット Ｗ 鋳造粗材 Ｗ１ 湯口（被打撃部位）
Claims (1)
- 【請求項１】 鋳造粗材の被打撃部位の直上の定位置に
立設されたアウタシリンダ内にはこのアウタシリンダ内
へ供給される高圧エアによって加圧されて昇降し、この
高圧エアのエア圧より低いエア圧に設定された動力エア
が内部に供給されるインナシリンダを軸方向への移動可
能に挿通し、このインナシリンダ内の下端付近には前記
動力エアによって駆動されて下方および上方へ進退動す
るハンマ体が内部に装入されたハンマ装入部と、チゼル
が軸方向への移動可能に把持されたチゼル把持部とを有
し、前記動力エアによって加圧されて下方の前進端へ進
出する昇降体を、その後退端を規定した状態で挿通した
ことを特徴とするエアハンマユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12145094A JPH07323368A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | エアハンマユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12145094A JPH07323368A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | エアハンマユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07323368A true JPH07323368A (ja) | 1995-12-12 |
Family
ID=14811440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12145094A Pending JPH07323368A (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | エアハンマユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07323368A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101961781A (zh) * | 2010-08-31 | 2011-02-02 | 温州瑞明工业股份有限公司 | 变径叠装扩力式油缸开合装置及其使用方法 |
| CN106660113A (zh) * | 2014-06-09 | 2017-05-10 | 欧姆乐2000有限公司 | 用于对翻砂铸件除芯的具有后部连接器的除芯振动器或气锤 |
| CN110214062A (zh) * | 2017-01-24 | 2019-09-06 | 费尔有限公司 | 用于对铸造工件进行除芯的除芯锤 |
| WO2020163886A1 (de) * | 2019-02-11 | 2020-08-20 | Fill Gesellschaft M.B.H. | Entkernhammer zum entkernen von gusswerkstücken sowie entkernmaschine und verfahren zum entkernen eines gusswerkstückes |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5754218A (ja) * | 1980-09-18 | 1982-03-31 | Mazda Motor Corp | Sorutoyakiirehoho |
| JPS6368257A (ja) * | 1986-09-10 | 1988-03-28 | Hitachi Metals Ltd | 鋳物の中子砂除去装置 |
| JPS63191579A (ja) * | 1985-11-15 | 1988-08-09 | 森下 善次 | ハンマ−真空装置 |
-
1994
- 1994-06-02 JP JP12145094A patent/JPH07323368A/ja active Pending
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| WO2020163886A1 (de) * | 2019-02-11 | 2020-08-20 | Fill Gesellschaft M.B.H. | Entkernhammer zum entkernen von gusswerkstücken sowie entkernmaschine und verfahren zum entkernen eines gusswerkstückes |
| CN113316493A (zh) * | 2019-02-11 | 2021-08-27 | 费尔有限公司 | 从铸件除芯的除芯锤以及除芯机和对铸件除芯的方法 |
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