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JPH07316640A - 浸炭焼入れ方法および浸炭焼入れした動力伝達部材 - Google Patents

浸炭焼入れ方法および浸炭焼入れした動力伝達部材

Info

Publication number
JPH07316640A
JPH07316640A JP6226603A JP22660394A JPH07316640A JP H07316640 A JPH07316640 A JP H07316640A JP 6226603 A JP6226603 A JP 6226603A JP 22660394 A JP22660394 A JP 22660394A JP H07316640 A JPH07316640 A JP H07316640A
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JP
Japan
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carburizing
temperature
quenching
power transmission
transmission member
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Application number
JP6226603A
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English (en)
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JP3697725B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Oda
和幸 織田
Yukio Arimi
幸夫 有見
Akira Mutagami
章 無田上
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP22660394A priority Critical patent/JP3697725B2/ja
Publication of JPH07316640A publication Critical patent/JPH07316640A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低炭素鋼からなる素材の非鍛造品でありなが
らオーステナイト結晶粒度が#10以上の炭素鋼を得る
ことができる浸炭焼入れ方法を提供する。 【構成】 低炭素鋼からなる素材をオーステナイト化温
度以上に加熱して浸炭処理を施した後、オーステナイト
化温度未満に冷却し、該冷却された素材をオーステナイ
ト化温度以上に急速加熱し、続いて焼入れ処理を施す。
上記浸炭処理時の表面炭素濃度を共析点付近に設定す
る。また、上記急速加熱温度をオーステナイト化温度の
直上に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば歯車のような動
力動力伝達部材に適用するのに好適な浸炭焼入れ方法お
よび浸炭焼入れした動力伝達部材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のディファレンシャルギヤのピニ
オン等の歯車としては一般に肌焼き鋼(低炭素鋼)を用
い、その表面にガス浸炭焼入れあるいはプラズマ浸炭焼
入れ等を施した後、耐疲労強度と耐磨耗性を向上させた
うえで使用している。
【0003】また、浸炭焼入れ処理・焼戻し処理に替わ
る歯車等の表面効果処理法として、例えば特開平6−1
16628号公報に開示されているような中・高炭素鋼
の高周波輪郭焼入れ方法が提案されている。この方法
は、中・高炭素鋼からなる素材を加熱してオーステナイ
ト化し、少なくとも温間域において塑性加工を行なって
冷却し、次に、該素材にオーステナイト化温度以下で予
加熱処理を行ない、その後、オーステナイト化温度の直
上まで急速に再加熱し、該組織をオーステナイト化した
後、焼入れ・焼戻し処理を施すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常行われ
ているガス浸炭焼入れあるいはプラズマ浸炭焼入れで
は、浸炭時にワークが長時間高温に加熱されるため、結
晶粒界にリンや硫黄等の不純物が偏析し、また炭化物が
析出して粒界の強度を低下させている。
【0005】そのため、高い曲げ応力が掛かる歯底(図
1にAで示す)のエッジ部分に結晶粒界を起点として亀
裂が発生しやすく、かつ亀裂の伝播も速くなり、静破壊
強度および耐衝撃強度が不足するという問題があった。
この問題を軽減するには、浸炭深さを浅くする方法があ
るが、浸炭深さを浅くすると、高い面圧が掛かる歯当た
り面(図1にBで示す)においてもスポーリング強度が
低下するという問題がある。
【0006】一方、中・高炭素鋼の高周波輪郭焼入れ方
法では、ワークの加熱時間が極めて短時間であるから、
上記浸炭処理におけるような問題は解決されるが、中・
高炭素鋼は肌焼き鋼等の低炭素鋼よりも被削性が劣るた
め刃具費が高価でとなり、しかも歯車の芯部が中・高炭
素鋼からなるため、芯部の靭性が低いという問題があ
る。
【0007】さらに、歯車においては、歯底部および歯
当たり面の双方において、オーステナイト結晶粒度が微
細であることが強度上望ましいが、従来の方法では、鍛
造品を除いて、オーステナイト結晶粒度が#10以上の
微細な結晶粒からなる炭素鋼は得られなかった。
【0008】上述の問題に鑑み、本発明は、低炭素鋼か
らなる素材の非鍛造品でありながら、粒界粒度を低下さ
せるPSまたは炭化物等の偏析を防止するとともに、オ
ーステナイト結晶粒度が#10以上の炭素鋼を得ること
ができる浸炭焼入れ方法および浸炭焼入れした動力伝達
部材を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる浸炭焼入
れ方法は、低炭素鋼からなる素材をオーステナイト化温
度以上(亜共析浸炭ではAc3 点以上、過共析浸炭では
Accm点以上、図2参照)に加熱して浸炭処理を施した
後、オーステナイト化温度未満に冷却し、該冷却された
素材をオーステナイト化温度以上に急速加熱し、続いて
焼入れ処理を施すことを特徴とするものであって、上記
急速加熱温度はオーステナイト化温度の直上に設定する
ことが好ましい。
【0010】この場合、上記急速加熱により、上記素材
の表面部および芯部がともにオーステナイト化温度以上
に加熱されることが望ましく、また、上記浸炭処理時の
表面炭素濃度は、0.6%未満では表面硬さを確保でき
ず、1.2%を超えると粒界にネット状の炭化物が析出
するから0.6〜1.2%の範囲に設定するが、特に表
面炭素濃度を共析点S付近(0.6〜0.9%)に設定
することが望ましい。さらに、上記急速加熱の途中で、
上記素材の表面に冷媒を供給して、素材の表面を例えば
共析点温度(723°C)よりも低い温度に冷却するこ
とが望ましい。
【0011】具体的には、本発明に係わる浸炭焼入れ方
法は、歯部が等間隔に形成された動力伝達部材をオース
テナイト化温度以上に加熱して浸炭処理を施した後、オ
ーステナイト化温度未満に徐冷し(焼入れあるいは焼戻
し処理を施しても良い。)、該冷却された素材をオース
テナイト化温度以上に急速加熱し、続いて焼入れ処理を
施すものである。上記動力伝達部材としては、例えば、
歯車、スプロケット、スプライン等が挙げられ、素材と
しては肌焼き鋼が使用される。浸炭処理手段としては、
ガス浸炭あるいはプラズマ浸炭等が適宜利用され、浸炭
処理能率および浸炭の均一性の観点からはプラズマ浸炭
が望ましいが、プラズマ浸炭は真空中で行われるためコ
ストと量産性の点から言えばガス浸炭が望ましい。
【0012】上記焼入れ処理時の加熱は、高周波焼入れ
であることが望ましい。
【0013】また、本発明に係わる浸炭焼入れ方法は、
歯部が等間隔に形成された動力伝達部材にプラズマ浸炭
処理を施した後冷却し、続いて表面焼入れ処理を施すも
のであって、上記表面焼入れ時に、歯底部の加熱温度が
歯当り面の加熱温度より高くなるように上記動力伝達部
材を加熱することを特徴とする。上記表面焼入れ時の加
熱は、昇温から均熱、本加熱に亘って歯底部の温度が歯
当り面の温度よりも高くなるように設定することが望ま
しく、また、上記表面焼入れ時の加熱により浸炭層の最
表面部を脱炭し、該最表面部の炭素濃度をその下の炭素
濃度より低下させることが望ましい。そして、上記表面
焼入れの加熱も、高周波焼入れであることが望ましい。
【0014】一方、本発明に係わる動力伝達部材は、非
鍛造品からなる素材に浸炭焼入れを施した動力伝達部材
であって、芯部が低炭素鋼からなり、表面部が浸炭処理
により中・高炭素鋼と同様の炭素濃度を有し、かつオー
ステナイト結晶粒度が#10以上であることを特徴とす
る。
【0015】上記動力伝達部材の好ましい態様は、歯部
が等間隔に形成された動力伝達部材にプラズマ浸炭後表
面焼入れしたもので、歯底部における浸炭層の残留オー
ステナイト量が25〜35%であり、歯当り面における
浸炭層の残留オーステナイト量がそれより少ないことを
特徴とする。そして、歯当り面における浸炭層の残留オ
ーステナイト量は好ましくは5〜15%であり、また、
浸炭層、特に、歯底部における浸炭層の最表面部の炭素
濃度がその下の炭素濃度よりも低下せしめられているこ
とが好ましい。
【0016】
【作用および発明の効果】浸炭処理を施した素材では、
浸炭時には炭素の粒界偏析が生じフィルム状のセメンタ
イトが存在して粒界強度を低下させると考えられるが、
本発明に係わる浸炭焼入れ方法におけるように、浸炭処
理後例えば高周波加熱によりオーステナイト化温度以上
に急速加熱しているため、再結晶により新しい粒界が形
成されて粒界強度が向上し、かつオーステナイト結晶粒
の微粒化(オーステナイト結晶粒度が#10以上)が実
現できるから、スポーリング強度を低下させることなく
静破壊強度および耐衝撃強度を向上させることができ
る。
【0017】また、従来のガス浸炭では、表面炭素濃度
0.9〜1.0%を目標にしていたが、本発明の方法で
は、共析点付近に設定しているので、浸炭焼入れ品で比
較して約19%の強度向上が図られており、同じ高周波
焼入れ条件で比較しても5〜19%の強度向上が確認さ
れた。
【0018】また、亜共析浸炭の場合、急速加熱温度が
Ac3 点未満では芯部にフェライトが析出して強度が低
下し、過共析浸炭の場合、急速加熱温度がAccm点未満
では表面浸炭層にセメンタイトが析出して強度が低下
し、急速加熱温度が1100°Cを超えるとオーステナ
イト結晶粒が成長して強度が低下するが、本発明の方法
では、急速加熱温度をオーステナイト化温度の直上に設
定することにより、さらに該急速加熱により、上記素材
の表面部および芯部がともにオーステナイト化温度以上
に加熱されるようにしているので、オーステナイト結晶
粒の微細化が図られるとともに、芯部まで焼入れがなさ
れ、芯部の硬度も高くなる効果がある。
【0019】さらに、上記急速加熱に際して、芯部まで
焼入れして硬度を高めようとすると、全体加熱を行なう
ため、素材の表面が比較的長時間高温となり、オーステ
ナイト結晶粒の成長が進み過ぎ、靭性が低下するが、本
発明の方法では、上記急速加熱の途中で、上記素材の表
面に冷媒を供給して、素材の表面を例えば共析点温度
(723°C)よりも低い温度に冷却することにより、
芯部の温度をオーステナイト化温度以上に保ちながら、
表面が長時間高温になるのを防止することができ、これ
により、素材表面のオーステナイト結晶粒が微細化して
(非鍛造品であってもオーステナイト結晶粒度が#10
以上)、かつ芯部まで焼入れがなされ、強靭性が向上す
る効果がある。
【0020】また、本発明の方法を歯車のような動力伝
達部材に適用するに際し、プラズマ浸炭後の表面焼入れ
時に、歯底部の加熱温度が歯当り面の加熱温度よりも高
くなるように設定されているので、歯底部の浸炭層にお
いて粒界に沿って析出していた炭化物がより多く母相に
固溶し、その部分の炭素濃度が高くなることから、表面
焼入れ後の残留オーステナイト量が歯底部で相対的に多
くなる。また、歯底部の加熱温度が歯当り面より高く設
定されているため、歯底部において該加熱温度からマル
テンサイト変態温度にまで冷却される間の時間が長くな
り、これも残留オーステナイト量が多くなる原因とな
る。
【0021】歯底部の浸炭層における適量の残留オース
テナイト量は、エッジ部分の耐曲げ破壊強度を向上させ
る効果を有し、目安として面積率で25〜35%程度残
留するのが好ましい。残留オーステナイト量がこれより
少ない場合、組織自体の靭性が不足するほか、母相に固
溶しきれない炭化物が破壊の起点として多く存在するこ
とにもなり、逆にこれより多い場合、組織自体の強度が
下がりエッジ部分が変形しやすくなるという問題が生じ
る。なお、残留オーステナイト量は表面焼入れ時の加熱
温度および高温域での保持時間により適宜調整すること
ができる(高温域での保持時間が長くなるほど炭化物の
固溶が進み、残留オーステナイト量が多くなる)。
【0022】一方、歯当り面における加熱温度は歯底部
より低く設定されているので、炭化物の母相への固溶量
が少なく、その部分の炭素濃度が歯底部ほど高くならな
いことから、表面焼入れ後の残留オーステナイト量が相
対的に少ない。また、同じく歯当り面の加熱温度は歯底
部より低く設定されているため、歯当り面において該加
熱温度からマルテンサイト変態温度にまで冷却される間
の時間が短くなり、これも残留オーステナイト量が少な
くなる原因となる。
【0023】歯当り面の浸炭層においては、スポーリン
グ強度を確保するため、残留オーステナイト量が少なく
所定量の炭化物が粒状に分散した組織であることが好ま
しく、目安として面積率で5〜15%の残留オーステナ
イト量となるようにするとよい。残留オーステナイト量
がこれより少ないということは、浸炭時に析出した炭化
物がほとんど固溶せず網状のまま存在するという可能性
が大きいということであり、逆にこれより多いというこ
とは、炭化物の固溶が多く析出炭化物量が減るというこ
とであり、いずれもスポーリング強度の低下の原因とな
る。
【0024】なお、歯当り面と歯底部を均一に加熱する
通常の表面焼入れ方法を適用した場合、本発明とは逆
に、歯底部における残留オーステナイト量が歯当り面に
おけるよりも一般的に低くなる。つまり、歯車のような
部材に浸炭処理を施す場合、単純な平面形状に近い歯当
り面では浸炭層の炭素濃度が相対的に高く、歯底部のよ
うに内に入ったような形状の部位では炭素濃度が相対的
に低くなり勝ちなためである。
【0025】表面焼入れ時の加熱を、昇温から、均熱、
本加熱に亘って歯底部の温度が歯当り面の温度よりも高
くなるように設定するのは、歯底部の温度を相対的に長
い時間高い温度に保つことになり、歯底部の浸炭層にお
ける炭化物の固溶を促進する作用を有する。
【0026】また、通常、浸炭層の最表面部は過剰浸炭
される傾向にあり、浸炭後の最表面部の炭素濃度はその
下の炭素濃度より高くなっているが、表面焼入れ時の高
温域での保持がある程度長い時間継続して行われると浸
炭層の最表面部が脱炭され、その部分では炭素濃度の低
下に伴い粒界脆化が起きにくくなる。したがって、最表
面部の脱炭を進める場合は、高温域での保持時間が長く
なるように加熱条件を設定する。
【0027】そして、表面焼入れ時の加熱を、昇温か
ら、均熱、本加熱に亘って歯底部の温度が歯当り面の温
度よりも高くなるように設定する場合、歯底部の方が高
い温度に長時間保持されることになり、特に歯底部浸炭
層の最表面部において炭素濃度の低下が大きく、歯底部
のエッジ部分の破壊強度が向上する。脱炭は例えば表面
から20μmまでの最表面部の炭素濃度が共析点未満、
特に0.6〜0.75%程度になるようにするとよい。
【0028】歯底部の温度が歯当り面の温度よりも高く
なるようにするための具体的加熱手段としては、表面焼
入れの分やで周知の高周波誘導加熱が好ましく、その周
波数および出力等を調整することにより、1本のコイル
で上記部位別の加熱温度設定を容易に実現することがで
きる。なお、高周波誘導加熱においては、部材表面は比
較的短時間で所定の温度に上昇して再結晶を起こし、こ
れに伴い結晶粒が微細化されるとともに、加熱前に結晶
粒界に偏析していた不純物が粒内に固溶し、炭化物も粒
内に固溶するが固溶しない分は分断され粒状になる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0030】<実施例1>使用した素材は、C:0.2
0%,Si:0.08%,Mn:0.75%,P:0.
016%,S:0.026%,Cr:1.02%,M
o:0.42%,Al:0.024%,残部Feの肌焼
き鋼素材からなる非鍛造品であるが、結晶粒微細化元素
としてNbを添加した方が良い。そして、実機でのバラ
ツキ要因(歯当り状態、他部品の破損)の影響を回避す
るために、図3に示すような寸法を有する試験片につい
て基礎的試験(三点曲げ試験)により評価を行なった。
【0031】先ず上記試験片に対して、オーステナイト
化温度以上の温度でのガス浸炭処理および焼入れを施
す。浸炭深さはスポーリング強度を確保するため1.2
mmを目標とし、表面炭素濃度は、共析点以下の0.7%
(図4の条件a)と、従来の浸炭焼入れと同様の1.0
%(図4の条件b)を目標とした。
【0032】次に高周波焼入れを施すが、素材の表面お
よび内部を焼入れ組織とし、かつ表面のオーステナイト
結晶粒度を変化させるため、図5に示すようなヒートパ
ターンを設定した。高周波処理設備は400kHz マシン
と10kHz マシンとを用意し、出力と時間の調整により
得られた温度測定結果を下記の表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】このようにして浸炭処理と高周波焼入れと
を施された試験片に対して、図6に示す三点曲げ試験機
を用いて破断荷重を測定した。試験条件を下記の表2に
示す。
【0035】
【表2】
【0036】浸炭処理と高周波焼入れの組み合わせごと
の試験片の冶金学的特性の調査結果および三点曲げ試験
(N=3)における破断荷重平均値を下記の表3に示
す。
【0037】
【表3】
【0038】(1) 基礎試験結果:オーステナイト結晶粒
度と三点曲げ破断荷重との関係を図7示す。従来の浸炭
焼入れ品に対して最大50%の破断荷重の向上が認めら
れた。
【0039】(2) 浸炭条件検討結果:表面炭素濃度を1
%から、粒界脆化原因となるセメンタイトの析出しない
共析点以下の0.7%とすることにより、浸炭焼入れ品
の強度は約19%向上しており、同じ高周波条件におい
ても5〜19%の強度向上が確認された。
【0040】(3) 高周波焼入れ条件検討結果:高周波加
熱最高温度とオーステナイト結晶粒度との関係を図8に
示す。短時間加熱においても加熱温度の上昇にしたがっ
て結晶粒の粗大化は避けられないが、加熱温度をオース
テナイト化温度直上の温度領域に設定した場合、浸炭焼
入れでは困難なオーステナイト結晶粒度が#10以上の
結晶粒の微細化が可能になった。そして、この試験片
は、芯部が低炭素鋼からなり、表面部が浸炭処理により
中・高炭素鋼と同様の炭素濃度を有している。
【0041】次に、図1に示すようなワークW(ピニオ
ン)に対して浸炭処理を施した後、高周波焼入れを施す
場合の方法について説明する。
【0042】高周波焼入れは短時間急速加熱であるか
ら、オーステナイト結晶粒が微細であるが、芯部まで硬
度を必要とするものに対しては表面のみでなく全体加熱
を行なうため、ワークWの表面が比較的長時間高温とな
り、結晶粒の成長が進み過ぎ、靭性が低下する。そこ
で、本実施例では、予熱工程と本加熱工程との間に、ガ
ス(Ar,N2 )による表面急冷工程を追加することに
より、図9に示すように、芯部はオーステナイト化温度
直上の温度を保ちつつ、表面のオーステナイト結晶粒の
微細化を図っている。これによって、芯部まで焼入れさ
れるとともに、オーステナイト結晶粒度が#10以上の
表面結晶粒が得られる。そして、このワークWは、芯部
が低炭素鋼からなり、表面部が浸炭処理により中・高炭
素鋼と同様の炭素濃度を有している。
【0043】図10はその場合の高周波焼入れ装置を概
略的に示す図で、加熱用高周波コイル1、2の間に、図
11に示すような多数の冷却用ガスの噴射ノズル3を取
り付けたノズルホルダ4が、絶縁性セラミック材5、5
を介して装着されている。そして、ワークWをその軸線
を中心に回転させながら、図9のヒートパターンに従っ
て高周波焼入れを行なう。
【0044】このように、本実施例では、浸炭処理後高
周波加熱によりオーステナイト化温度以上に急速加熱し
ているため、再結晶により新しい粒界が形成されて粒界
強度が向上し、かつオーステナイト結晶粒の微粒化(オ
ーステナイト結晶粒度が#10以上)が実現できるか
ら、スポーリング強度を低下させることなく静破壊強度
および耐衝撃強度を向上させることができる。
【0045】<実施例2>本実施例はプラズマ浸炭を前
提とした浸炭焼入れ方法に関するものである。
【0046】本実施例で使用したワークは、C:0.1
8%,Si:0.09%,Mn:0.69%,P:0.
006%,S:0.021%,Cr:1.02%,M
o:0.39%,Al:0.35%,Nb:0.035
%、残部Feの肌焼き鋼素材からなる、外径41mmφ、
高さ17.6mm、孔径15mmのディファレンシャルギヤ
のピニオン(図1)であり、これをガス浸炭焼入れした
ものを従来例、プラズマ浸炭後高周波焼入れしたものを
実施例として、それぞれに対し静破壊試験およびスポー
リング試験を行なった。
【0047】なお、上記従来のガス浸炭焼入れは、表面
炭素濃度0.9%を目標とし、(1)920°C、5時間
のガス浸炭処理、(2) 引き続き860°Cで1時間保持
後120°Cの油焼入れ処理、(3) 180°Cで再加熱
し2時間の焼戻し処理、の各工程からなる。
【0048】一方、上記実施例では、プラズマ浸炭は、
同じく表面炭素濃度0.9%を目標とし、(1) 真空炉内
へワークを収容し、真空中で1000°C、10分間の
均熱処理、(2) 真空炉内へH2 ガスを導入して炉内圧を
2Torrに調整し、400V,1.5Aの条件でグロー放
電し、20分間のクリーンアップ処理、(3) H2 ガスを
抜きC3 8 ガスを導入して炉内圧を3Torrに調整し、
360V,2Aの条件でグロー放電し、50分間の浸炭
処理、(4) 炉内を真空とし72分間の拡散処理後、徐
冷、という手順で行ない、冷却後高周波表面焼入れを施
し、最後に180°C、2時間の焼戻しを施した。
【0049】実施例の高周波焼入れは、図12に示すよ
うに、図示しないモータに接続されて回転自在な治具1
1と従動回転する治具12との間にワークWを挟持し、
その外周位置に高周波コイル13を配置し、下記の表4
に示す条件で計42秒間加熱し、加熱後は80°Cのオ
イルを35秒間噴射して冷却した。また、ワークWの表
面の温度を調べるため、ワークWの表面各部位A〜E
(図13参照)に熱電対14を取り付け、その検出値を
スリップリング15および固定支持部16を通じてペン
レコーダに記録できるようにした。なお、ワークWの表
面部位Aはピニオンギヤのヒール側歯底部(図1のAに
対応)、Bはピッチ面(図1のBに対応)、Cは歯底部
中央、Dはトウ側歯底部、Eは歯先である。
【0050】
【表4】
【0051】温度測定結果を示す図14を見ると、歯底
部の最高加熱温度が高く、特にエッジ部分に高い曲げ応
力が掛かるヒール側歯底部Aにおいては、ピッチ面Bに
比較すると、余熱、均熱、本加熱の全体に亘り高温に加
熱されている。参考までに、ヒール側歯底部Aの温度と
時間との関係およびピッチ面Bの温度と時間との関係を
単純化して示すと、図15のようになる。
【0052】静破壊試験は、ワークWをディファレンシ
ャルギヤのギヤユニット21に組み込み(図16参
照)、出力軸22、23を固定し、ギヤケース24を回
転させて捩じり、ワークが破壊するときのトルクを測定
するもので、下記の表5に示すように、実施例では従来
例に比較して高い静破壊強度(いずれも3個の平均値)
が得られた。これは、実施例において、歯底部、特にヒ
ール側歯底部Aが高温に長時間維持されることから炭化
物が固溶し、その部分の残留オーステナイトの量が多く
炭化物が少なくなり、エッジ部分の靭性が向上し亀裂の
伝播が遅れるためと考えられ、また、後述するように最
表面部の炭素濃度が低下し亀裂の起点が少なくなってい
ることも理由の1つと考えられる。なお、ヒール側歯底
部Aにおける残留オーステナイトの面積率は平均30
%、ピッチ面Bでは平均約10%であった。
【0053】
【表5】
【0054】スポーリング試験は、同じくワークWをデ
ィファレンシャルギヤのギヤユニットに組み込み、これ
をトランスミッションを介してエンジンに連結し、ユニ
ットの一方の出力軸を固定し、トランスミッションへの
入力回転数が262rpm 、入力トルクが117〜123
N・m、ユニットの他方の出力軸の回転数が50rpm、
その出力軸トルクが459〜471N・mの条件で行な
った。そして、ユニットの振動を常時検出し、振動があ
る基準値を超えるようになるまでの時間をからそのとき
のサイクル数を算出し、これをスポーリング寿命とし
た。表5に示すように、実施例では従来例に比較し大き
いスポーリング寿命(いずれも2個の平均値)が得られ
ている。
【0055】また、本実施例において、歯底部Aの表面
からの深さと炭素濃度との関係を調べたところ、図17
(a) に示すように、表面から50μm付近までの最表面
部の炭素濃度が低下している。これは、本実施例では、
歯底部において炭化物の固溶を促進するため、高周波焼
入れの際の加熱としては異例なほど長時間高温度に保持
したことから、表面からの脱炭が進むためである。
【0056】なお、比較例として、実施例の高周波加熱
条件に代えて、周波数8.2kHz、出力40kW、加
熱時間9秒の条件(この種のピニオンに通常適用されて
いる表面焼入れ条件)で高周波加熱したものでは、高温
に保持されている時間が短くなるためか、図7(b) に示
すように表面からの脱炭が生じていない。
【0057】本実施例によれば、歯車等の動力伝達部材
を表面焼入れする際、歯底部の加熱温度が歯当り面の加
熱温度よりも高くなるように設定することにより、歯底
部においてはその靭性を高めエッジ部分の破壊強度を向
上させることができ、一方、歯当り面においてはそのス
ポーリング強度を向上させることができる。
【0058】また、表面焼入れ時の高温加熱をある程度
長い時間継続して浸炭層の最表面部を脱炭する場合、特
に高い温度に保持された歯底部において脱炭が進行しや
すく、エッジ部分の破壊強度を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディファレンシャルギヤのピニオンの断面図
【図2】鋼の変態図
【図3】実施例1における試験片の正面図および側面図
【図4】同浸炭焼入れのヒートパターンを示す図
【図5】同高周波焼入れのヒートパターンを示す図
【図6】同三点曲げ試験機の説明図
【図7】同オーステナイト結晶粒度と三点曲げ破断荷重
との関係を示す図
【図8】同高周波加熱温度とオーステナイト結晶粒度と
の関係を示す図
【図9】図10の高周波焼入れ装置を用いた高周波焼入
れのヒートパターンを示す図
【図10】実施例1で用いられる高周波焼入れ装置を概
略的に示す図
【図11】同ノズルホルダの平面図
【図12】実施例2で用いられる高周波焼入れ試験装置
を概略的に示す図
【図13】ディファレンシャルギヤのピニオンの各測定
部位の説明図
【図14】実施例2における高周波加熱による加熱温度
と時間との関係を示すグラフ
【図15】図14のグラフを単純化した説明図
【図16】静破壊試験装置を概略的に示す図
【図17】高周波焼入れ後の表面炭素濃度を表す図
【符号の説明】
1,2 加熱用高周波コイル 3 冷却用ガスの噴射ノズル 4 ノズルホルダ 5 絶縁性セラミック材 11,12 ワークを保持する治具 13 高周波コイル 14 熱電対 15 スリップリング 21 ディファレンシャルギヤのユニット 22,23 出力軸 24 ディファレンシャルギヤのギヤケース W ワーク(ディファレンシャルギヤのピニオン)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低炭素鋼からなる素材をオーステナイト
    化温度以上に加熱して浸炭処理を施した後、オーステナ
    イト化温度未満に冷却し、該冷却された素材をオーステ
    ナイト化温度以上に急速加熱し、続いて焼入れ処理を施
    すことを特徴とする浸炭焼入れ方法。
  2. 【請求項2】 上記浸炭処理時の表面炭素濃度を共析点
    付近に設定することを特徴とする請求項1に記載の浸炭
    焼入れ方法。
  3. 【請求項3】 上記急速加熱により、上記素材の表面部
    および芯部がともにオーステナイト化温度以上に加熱さ
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の浸炭焼
    入れ方法。
  4. 【請求項4】 上記急速加熱温度をオーステナイト化温
    度の直上に設定することを特徴とする請求項1ないし3
    の1つに記載の浸炭焼入れ方法。
  5. 【請求項5】 上記急速加熱の途中で、上記素材の表面
    に冷媒を供給することを特徴とする請求項1ないし4の
    1つに記載の浸炭焼入れ方法。
  6. 【請求項6】 上記焼入れ処理が高周波焼入れであるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5の1つに記載の浸炭焼
    入れ方法。
  7. 【請求項7】 歯部が等間隔に形成された動力伝達部材
    にプラズマ浸炭処理を施した後冷却し、続いて表面焼入
    れ処理を施すものであって、上記表面焼入れ時に、歯底
    部の加熱温度が歯当り面の加熱温度より高くなるように
    上記動力伝達部材を加熱することを特徴とする請求項1
    に記載の浸炭焼入れ方法。
  8. 【請求項8】 上記表面焼入れ時の加熱は、昇温から均
    熱、本加熱に亘って歯底部の温度が歯当り面の温度より
    も高くなるように設定することを特徴とする請求項7に
    記載の浸炭焼入れ方法。
  9. 【請求項9】 上記表面焼入れ時の加熱により浸炭層の
    最表面部を脱炭し、該最表面部の炭素濃度をその下の炭
    素濃度より低下させることを特徴とする請求項7または
    8に記載の浸炭焼入れ方法。
  10. 【請求項10】 上記表面焼入れ時の加熱により歯底部
    における浸炭層の最表面部を脱炭し、該最表面部の炭素
    濃度をその下の炭素濃度より低下させることを特徴とす
    る請求項9に記載の浸炭焼入れ方法。
  11. 【請求項11】 上記表面焼入れが高周波焼入れである
    ことを特徴とする請求項7ないし10に記載の浸炭焼入
    れ方法。
  12. 【請求項12】 非鍛造品からなる素材に浸炭焼入れを
    施した動力伝達部材であって、芯部が低炭素鋼からな
    り、表面部が浸炭処理により中・高炭素鋼と同様の炭素
    濃度を有し、かつオーステナイト結晶粒度が#10以上
    であることを特徴とする浸炭焼入れした動力伝達部材。
  13. 【請求項13】 歯部が等間隔に形成された動力伝達部
    材にプラズマ浸炭後表面焼入れしたもので、歯底部にお
    ける浸炭層の残留オーステナイト量が25〜35%であ
    り、歯当り面における浸炭層の残留オーステナイト量が
    それより少ないことを特徴とする請求項12に記載の浸
    炭焼入れした動力伝達部材。
  14. 【請求項14】 歯当り面における浸炭層の残留オース
    テナイト量が5〜15%であることを特徴とする請求項
    13に記載の浸炭焼入れした動力伝達部材。
  15. 【請求項15】 浸炭層の最表面部の炭素濃度がその下
    の炭素濃度よりも低下せしめられていることを特徴とす
    る請求項13または14に記載の浸炭焼入れした動力伝
    達部材。
  16. 【請求項16】 歯底部における浸炭層の最表面部の炭
    素濃度がその下の炭素濃度よりも低下せしめられている
    ことを特徴とする請求項15に記載の浸炭焼入れした動
    力伝達部材。
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