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JPH07311981A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

Info

Publication number
JPH07311981A
JPH07311981A JP7081806A JP8180695A JPH07311981A JP H07311981 A JPH07311981 A JP H07311981A JP 7081806 A JP7081806 A JP 7081806A JP 8180695 A JP8180695 A JP 8180695A JP H07311981 A JPH07311981 A JP H07311981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
track
cross
groove
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7081806A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideji Takeshima
秀治 竹島
Masae Kubo
正枝 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP7081806A priority Critical patent/JPH07311981A/ja
Publication of JPH07311981A publication Critical patent/JPH07311981A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度光ディスクのトラッキング制御におけ
る制御精度を高く且つ高速制御を可能とする。 【構成】 2分割の光検出部の出力I1及びI2をピーク
ホールドして、該ピークホールドされた信号からクロス
トラック信号、クロストラックミニマム信号及びプッシ
ュプル信号を得てトラッキング制御を行なうドライブ装
置に装着する、トラックピッチが1.2μm以下の光デ
ィスクについて、光ディスクの前記各信号に対する鏡面
部の光反射率を基準とする信号特性を、夫々、0.10
以上、0.12以上、及び、0.10以上でその変動幅
が0.60以下であるように規定する。各形式のドライ
ブ装置に適用でき、トラッキング制御精度が高い光ディ
スクを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに関し、更
に詳しくは、環状のデータトラックに対応してトラッキ
ング制御のための光学溝が形成された光ディスク媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】高密度記録媒体として、書換え可能な光
磁気ディスクや読出し専用光ディスク等を含む光ディス
クが広範囲に利用されるようになっている。例えば光磁
気ディスクには、ユーザが自らデータを記録する書換え
可能な光磁気記録領域と、ディスク製作者により読出し
専用のデータがピットの長短に基づいて記録されたRO
M領域とを備える形式のものがある。かかる光磁気ディ
スクでは、一般に、トラッキング制御のための環状溝
(光学溝)が形成され、この溝位置に従ってヘッド位置
の制御が行なわれる。
【0003】図1(a)及び(b)は夫々、上記形式の
光磁気ディスクの一般的な構造を示す平面図、及び、そ
のA−A矢視図である。光磁気ディスクの記録面10に
は、光磁気記録領域12とROM領域14とが設けら
れ、光磁気記録領域12にはデータが記録される平坦な
ランド部からなる光磁気データトラック16と、該光磁
気データトラック16と交互に設けられて記録・再生用
光スポットを光磁気データトラック16中心に案内する
ための光学溝18とが形成される。また、ROM領域1
4には光スポットで読み出される読出し専用データが記
録される光データトラック20と、この光スポットを光
データトラック20中心に案内するための光学溝18と
が形成される。
【0004】光データトラック20は、平坦なランド部
22とデータ用のピット24とが交互に形成された構造
を有し、このピット24の長短によって、トラック番
号、セクタ番号、或いは、その他の読出し専用データが
ディスク製作者により記録される。一般に、ランド部1
6、22、光学溝18及びデータピット24の形状は、
スタンパーに形成された凹凸を射出形成等により基板表
面に転写することにより形成される。転写を可能とする
ことで、データの複製を大量且つ安価に作製することが
出来るので、データをピットとして記録したROMディ
スクやパーシャルROMディスク等の光ディスクは、ソ
フトウェア等の画一的なデータを大量に製作・配布する
ために有用である。このように、データを大量且つ安価
に複製できることが光ディスクの大きな特徴の一つとな
っている。
【0005】光学溝18の読取りは、ヘッド又はピック
アップと一体的に移動する光スポットの反射光を受光す
る、光ディスクの半径方向に2分割されたサーボ用光検
出器26により行なわれ、その第1の光検出部28の出
力I1と、第2の光検出部30の出力I2とが図示しない
信号処理回路において演算処理される。光検出器26の
各光検出部の出力I1及びI2の信号波形を図2に示し
た。ヘッドがランド部16中央にあるときには、出力I
1及びI2の出力は高く、溝部にあるときには低い。ま
た、ヘッドがROM領域14にあるときの出力I1及び
2には、ピット24が光スポットを通過する際の高い
周波数の信号成分が含まれる。ここで、ROM領域14
及び光磁気記録領域12の双方で同様な出力を得るため
に、双方の検出部の出力I1及びI2を夫々ローパスフィ
ルタで処理して高周波成分を除く。
【0006】ローパスフィルタ通過の後に、双方の出力
1及びI2を加え合わせた和信号(I1+I2LPは、例
えば光スポットが通過する溝数のカウントに利用され
る。また、同様にローパスフィルタを通過させた後にこ
れらの差をとった差信号(I1−I2LPは、その零点を
検出することにより、トラック中心を検出するために利
用される。
【0007】光磁気ディスク、ROMディスク及びパー
シャルROMディスク等、各方式の光ディスク媒体につ
いて、相互に異なるドライブ装置間での互換性を確保す
るため、光ディスクから得られ、一般的にトラッキング
制御に利用される溝信号、即ちクロストラック信号、ク
ロストラック・ミニマム信号、及び、プッシュプル信号
についての特性がISO規格において光ディスクに共通
の規格として規定されている。
【0008】クロストラック信号は、ヘッドがランド部
16、22にあるときに得られた和信号(I1+I2
LPOLから、ヘッドが溝部18にあるときに得られた和信
号(I1+I2LPOGを引いた差出力に比例する信号とし
て表わされ、一般に、実質的に平坦な鏡面部の反射率
(I1+I2aを基準として表現される。クロストラッ
ク・ミニマム信号は、ヘッドが溝部にあるときに得られ
た前記和信号(I1+I2LPOGに比例する信号として表
わされ、また、プッシュプル信号は、フィルタ回路を通
過した後の双方の光検出部の出力差に比例する信号とし
て表わされ、夫々、実質的に平坦な鏡面部の反射率を基
準として表現される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、光ディスクの記
録容量を増加させるため、溝の間隔(即ち、トラックピ
ッチ)のみならずトラック内でのピット間隔も次第に狭
められてディスクの高密度化が図られている。かかる高
密度化に伴い、従来のISO規格による光ディスクの規
定方法では、特にROM領域の溝においてトラッキング
制御のために必要な精度の信号が得られないという問題
がある。この問題を解決するため、ドライブ装置では、
ROM領域の溝信号の再生の際にピークホールド回路を
用いることが提案されている。
【0010】上記提案された方法では、図2の出力I1
とI2とを夫々ピークホールド回路を通過させ、それら
の上側包らく線(I1PH及び(I2PHを抽出する(図
3(a))。その後に双方の包絡線を加え合わせた和信
号(I1+I2PH、及び、双方の差をとった差信号(I
1−I2PHを求める(図3(b)及び(c))。これら
の信号は、前述のローパスフィルタを通過させた後に得
られた従来の和信号(I1+I2LH及び差信号(I1
2LHと同様にヘッド位置の制御等に利用できるもの
である。
【0011】上記提案された方法によると、和信号(I
1+I2PHの振幅が従来の和信号(I1+I2LPの振幅
よりも充分に大きいので、その極大又は極小に達したこ
とをもってヘッドが横断するトラック数がカウントされ
る際に、そのカウント誤りの発生率が小さく抑えられ
る。また、この方法による差信号(I1−I2PHは、従
来の差信号(I1−I2LPに比して零点附近の直線性が
良好で傾斜も高いので、ヘッドがトラック中心に位置す
るように制御する際に、その制御精度が高くなるという
利点を有する。
【0012】ところで、上記提案された方法を採用する
ドライブ装置に適した高密度光ディスクの構造について
は未だ知られていない。そこで、本発明は、上記提案さ
れた方法を採用するドライブ装置に特に適した高密度光
ディスクであって、光学溝から得られる再生信号の信号
特性が良好なため、ヘッド位置制御が高速に行なわれ且
つその制御精度が高い光ディスクを提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光ディスクは、平坦なランド部を少なくと
も有しトラックピッチが1.2μm以下となるように配
設された環状のデータトラックと、該データトラックに
対応して配設される環状溝とをデータ記録面に備えてお
り、前記データ記録面の半径方向に相互に隣接して前記
データトラック及び環状溝から光学信号を検出する第1
及び第2の光検出部の出力を夫々ピークホールドし、該
ピークホールドされた信号に基づいてクロストラック信
号、クロストラック・ミニマム信号及びプッシュプル信
号を生成してトラッキング制御を行なう形式のドライブ
装置に装着可能な光ディスクであって、鏡面部の光反射
率を夫々基準として、前記クロストラック信号及びクロ
ストラック・ミニマム信号に対する信号特性が夫々0.
10以上及び0.12以上であり、且つ、前記プッシュ
プル信号に対する信号特性が0.10以上で且つその変
動幅が0.60以下であることを特徴とする。
【0014】更に、本発明の光ディスクは、前記基準に
代えて、ランド部中央での反射率を基準として採用する
ことができ、この場合、前記クロストラック信号及びク
ロストラック・ミニマム信号に対する信号特性が夫々
0.15以上及び0.20以上であり、且つ、前記プッ
シュプル信号に対する信号特性が0.15以上で且つそ
の変動幅が0.65以下である。
【0015】ディスク駆動装置の信号処理回路では、一
般に、各光検出部の出力I1及びI2をピークホールドし
て得られた、出力I1及びI2の各包絡線の和及び差をと
って得られる和信号(I1+I2PH及び差信号(I1
2PHから、クロストラック信号、クロストラック・
ミニマム信号及びプッシュプル信号を得ている。しか
し、例えばディスクの回転数が3000rpmの場合、
光ディスクにおける一般的なデータの記録周波数が1〜
14MHz以上と極めて高い周波数範囲にあり、且つ、
ディスク駆動装置におけるピークホールドのための周波
数が7kHa程度とかなり低い周波数範囲にあることを
考慮すると、上記に代えて、まず出力I1及びI2の和信
号(I1+I2)及び差信号(I1−I2)を得た後に、こ
れら和信号及び差信号を夫々ピークホールドして得られ
た各包絡線(I1+I2ENV、(I1−I2ENVを得て
も、その結果は夫々、先に示した和信号(I1+I2PH
及び(I1−I2PHと、実質的に差はない。即ち、出力
1及びI2のピークホールド値の和信号(I1+I2PH
及び差信号(I1−I2PHと、出力I1及びI2の和信号
及び差信号の包絡線(I1+I2ENV及び(I1−I2
ENVとは等価である。従って、本発明において各溝信号
の特性について使用する用語、「クロストラック信
号」、「クロストラック・ミニマム信号」及び「プッシ
ュプル信号」は、駆動装置の信号処理回路で一般的に作
られる各溝信号に限らず、これらと実質的に等価な信号
一般を指称するものである。更に、これらの信号は、I
1及びI2双方の光検出部の出力を電気信号に変換した後
に加え合わせたものに限らず、それらと等価な光検出部
の出力を電気信号に変換した後に加え合わせたものや、
光信号のまま加えられたものでもよく、或いは、別の信
号に変換した後に加え合わせたものでもよい。
【0016】
【作用】本発明の光ディスクは、前記構成を採用するこ
とにより、ヘッド位置制御が高く行なわれ、また、ヘッ
ドの高速移動・位置決めが可能となる。以下、この点に
ついて説明する。
【0017】前記ピークホールド回路を用いて得られる
和信号(I1+I2PH及び差信号(I1−I2PHは、上
記の通り、出力I1及びI2をそのまま用いて、これらを
加え合わせて得られた和信号(I1+I2)及びその差を
とって得られた差信号(I1−I2)の夫々の包絡線(I
1+I2ENV及び(I1−I2ENV(図4)に対応する。
これらの信号(I1+I2ENV及び(I1−I2ENVは夫
々、図4に示すように、従来の和信号(I1+I2LP
び差信号(I1−I2LPよりもその振幅が大きい。従っ
て、上記提案されたピークホールド回路を採用するドラ
イブ装置で溝信号が再生される光ディスク媒体について
も、上記和信号及び差信号の包絡線(以下、夫々、和信
号(I1+I2ENV及び差信号(I1−I2ENVと呼ぶ)
から得られる信号を用いて、その構造を特定することが
便宜である。
【0018】ここで、本発明に係る光ディスクの構造を
特定するために採用するクロストラック信号及びクロス
トラック・ミニマム信号の元となる前記和信号(I1
2ENVは、光ディスクの記録面の反射光量に依存する
ので、光ディスクのクロストラック信号特性は、ランド
部と溝部の幅比率、溝深さ及び表面反射率を選定するこ
とで調整できる。例えば、溝深さが大きくなるほど、ク
ロストラック信号特性は大きくなる。クロストラック・
ミニマム信号特性は、溝深さを大きく選定すると小さく
なる。また、これらの信号振幅は、光磁気記録領域とR
OM領域とで変動する。
【0019】差信号(プッシュプル信号)(I1−I2
ENVは、2分割の光検出部の出力I1及びI2の差を表わ
す信号であるから、その振幅(I1−I2ENVPPは、溝
部で回折される反射光量に依存する。一般に、プッシュ
プル信号は溝深さが特定の値で極大となり、溝の幅比率
が大きくなるほど大きくなる。また、光磁気記録領域と
ROM領域とでその振幅が変動する。
【0020】ドライブ装置で必要な溝信号としては、ク
ロストラック信号、クロストラック・ミニマム信号及び
プッシュプル信号が挙げられる。クロストラック信号
は、一般に、ドライブ装置のヘッド又はピックアップと
一体的に移動する記録・再生用光スポットのトラック間
の移動時に形成される和信号(溝横断信号(I1
2))の振幅を表し、主として光スポットが横断する
溝数をカウントするために用いられる。従って、クロス
トラック信号が小さいと光スポットが横断する溝数を誤
ってカウントする可能性が高くなる。
【0021】一方、クロストラック・ミニマム信号は、
一般に、記録・再生用光スポットの移動時に形成される
溝横断信号(I1+I2)の最小レベルを表し、また、プ
ッシュプル(I1−I2)信号は、記録・再生用光スポッ
トの溝と溝の間の中心(即ち、トラック中央)からのず
れを表している。従って、トラック中央近傍では、記録
・再生スポットのトラック中央からのずれ量に対してプ
ッシュプル信号の直線性及び傾斜が確保されていること
が重要である。
【0022】ここで、本発明の光ディスクにおけるクロ
ストラック信号特性は、光ディスクのランド部で得られ
た和信号(I1+I2ENVOLから、溝部で得られた和信
号(I1+I2ENVOGを引いた差出力に比例する信号の
大きさとして表わされ、例えば実質的に平坦な鏡面部の
反射率を基準として表現される。即ち、上記差出力を仮
想的な鏡面部からの戻り光量(I1+I2aで割った値
として定義される。
【0023】また、本発明の光ディスクにおけるクロス
トラック・ミニマム信号特性は、溝部で得られた和信号
(I1+I2ENVOGに比例する信号として表わされ、更
に、プッシュプル信号特性は、差信号(I1−I2ENV
の振幅の大きさ(I1−I2ENVPPに比例する信号とし
て表わされ、何れも実質的に平坦な鏡面部の反射率を基
準として定義される。
【0024】また、上記の基準に代えて、ピットが形成
されない光磁気記録領域のランド部中央での反射率を基
準として上記各信号を表現することもでき、この場合、
前記差出力、溝部での和信号及びプッシュプル信号は夫
々、ランド部中央からの戻り光量(I1+I2OLで割っ
た値として定義される。
【0025】一般的に、ドライブ装置では、記録・再生
用光スポットは、各光検出部の出力の差(I1−I2)を
その和(I1+I2)で除算した信号に基づいて、ヘッド
がトラック中央に常に位置するように制御される。従っ
て、クロストラック・ミニマム信号が小さいと、この除
算を行なう除算回路の設計が難しくなる。プッシュプル
信号も、SN比(S/N)を確保するため、及び、記録
・再生用光スポットのトラック中央からのずれ量に対す
る直線性を確保するために、ある程度の振幅を確保する
ことが好ましい。
【0026】また、ドライブ装置によっては、プッシュ
プル信号をクロストラック信号の代わりに使用して、記
録・再生ヘッドの移動時に、光スポットが横断する溝の
数をカウントするために用いる場合もある。このため、
互換性を確保するためには、プッシュプル信号にもある
程度の信号振幅を確保することが好ましい。
【0027】更に、ほば全面が光磁気記録領域を成す書
換え型光磁気ディスクと、ROM領域を全面にあるいは
一部に持つROMディスクやパーシャルROMディスク
とを共通のドライブ装置で記録・再生することを考える
と、前記各溝信号についての特性が、光磁気記録領域と
ROM領域とで大きく相違しないことが望ましい。
【0028】本発明に係る光ディスクを規定するため
の、光磁気記録領域における各溝信号特性、即ちクロス
トラック信号、クロストラック・ミニマム信号及びプッ
シュプル信号特性は、鏡面部の戻り光量(I1+I2a
を基準とした場合には、下記式で表わされる。
【数1】
【0029】また、上記光磁気記録領域の各溝信号特性
は、光磁気記録領域のトラック中央での戻り光量(I1
+I2OLを基準とした場合には、下記式で表わされ
る。
【数2】
【0030】一方、ROM領域における上記各溝信号特
性は、鏡面部の戻り光量(I1+I2aを基準として下
記式のように定義される。
【0031】
【数3】
【0032】また、ROM領域における各溝信号特性
は、光磁気記録領域のトラック中央での戻り光量(I1
+I2OLを基準とする場合には、下記式のように定義
される。
【数4】
【0033】ところで、上記のような定義により各溝信
号特性を規定した場合において、光ディスクの記録容量
が増加し、溝の間隔(トラックピッチ)及びトラック内
でのピット間隔が狭められると、光ディスクから得られ
る溝信号について、以下に示すような問題点が生ずる。
これを、図5〜図7を参照して説明する。なお、かかる
問題は、例えば、トラックピッチが従来の1.35μm
から1.2μm程度以下になり、これに伴ってビームス
ポット径が従来の1.37μmから1.20μm程度以下
になると特に顕在化する。
【0034】図5及び図7は、光ディスクのレプリカを
製作する際の現象を説明するためにスタンパー及びレプ
リカを示す一般的な断面図で、図1のA−A部の断面と
して示してある。また、図6は、一般的なクロストラッ
ク信号((I1+I2OL−(I1+I2OG)及びプッシ
ュプル信号の振幅(I1−I2PPの溝深さ依存性を示す
グラフである。
【0035】溝間隔及びピット間隔が狭まると、溝及び
ピットが凹凸として形成されたスタンパー32を用いて
樹脂基板あるいは光硬化性樹脂とガラス基板等から成る
レプリカ34を形成する際に、図5に示すように、樹脂
がスタンパー32の凹凸面に充分に密着せず、ランド部
22が充分に充填されないことが予想される。この場
合、ROM領域14のピット24が存在する近傍の溝1
8Aの溝深さd2は、ピットが全く存在しない光磁気記
録領域12の溝18Bの溝深さd1よりも浅くなる。
【0036】一般に、光磁気記録領域14の溝深さd1
は、図6に示すように、ほぼプッシュプル信号の振幅
(I1−I2PPが最大となるように選定されているた
め、ROM領域14では小さな溝深さd2により、クロ
ストラック信号((I1+I2OL−(I1+I2OG)も
プッシュプル信号の振幅(I1−I2PPも、大きな溝深
さd1を有する光磁気記録領域12に比して小さくな
る。ドライブ装置において溝信号の大きさが、光磁気記
録領域12とROM領域14とでこのように大きく異な
ることは、トラッキング制御の上から好ましくない。
【0037】また、一般に、スタンパー32の作製は、
光感光性樹脂を塗布したガラス原盤をレーザで露光する
ことにより行われる。その際、ガラス原盤は溝加工の光
スポット及びピット加工の光スポットの2本の光ビーム
により同時に露光される。このため、ピット露光時に
は、特に隣接する溝露光部にも光が漏れこみ、その結
果、図7に示すように、スタンパー32Aではピット2
4に隣接する溝18Cがより深く且つ幅広に形成される
可能性がある。このようなスタンパー32Aを用いて形
成したレプリカ34Aでは、ROM領域14のピット2
4に隣接する溝18Cの溝深さd2は、ピットに隣接し
ないROM領域14の溝及びピットが存在しない光磁気
記録領域12の溝18Dの溝深さd1よりも、深く且つ
幅広に形成される。従って、ROM領域14の一部では
クロストラック信号が光磁気記録領域12に比べ大きく
なり、好ましくない。
【0038】クロストラック・ミニマム信号特性の数値
は、記録・再生ビームの位置制御に用いる(I1−I2
/(I1+I2)を求める除算器(回路)の分母(I1
2)の最小値に相当する。従って、この値が低いと、
除算器の精度の低下及び帯域幅の減少を引き起こすこと
になる。すなわち、記録・再生特性を損うことにつなが
る、記録・再生ビームの位置制御誤差の増大及び記録・
再生ビームの高速移動・位置決め性能の低下を引き起こ
すこととなる。また、クロストラック信号のS/Nを確
保するためには、クロストラック信号の最小値が鏡面部
の戻り光量に対して一定以上必要である。
【0039】本発明は、光ディスク媒体に対するドライ
ブ装置からの上記要求特性に鑑み、光ディスクの各溝信
号特性の数値を規定することでその構造を規定する。ト
ラック間隔が1.2μm程度以下の高密度光ディスクに
おいて、記録・再生ビームの偏光方向が溝に平行である
ドライブ装置及び垂直であるドライブ装置の双方で溝信
号を再生する場合を考えると、ROM領域での光ディス
クの溝信号特性が、平行及び垂直の双方の偏光方向で下
記表1あるいは表2で示した数値を満足することが必要
である。
【0040】表1は、溝信号を鏡面部の反射率を基準と
して、表2は溝信号を光磁気記録領域のランド部中央の
反射率を基準として夫々表わしたときに、本発明に従っ
て、光ディスクが満たすべき信号特性を示す。なお、以
下に示す各表と共に、クロストラック信号、クロストラ
ック・ミニマム信号及びプッシュプル信号は夫々、CT
信号、CTM信号及びP−P信号と略記した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】表1に示されるように、鏡面部の戻り光量
(I1+I2aを基準とした場合には、光ディスクの信
号特性は、クロストラック信号が0.10以上、クロス
トラック・ミニマム信号が0.12以上であり、且つ、
プッシュプル信号は0.10以上で且つその変動幅が
0.60以下となる数値範囲を同時に平行及び垂直の双
方の偏光方向で満足することが必要である。
【0044】また、一般に(I1+I2OL/(I1
2aが0.60〜0.90であると考えると、表2に
示されるように、光磁気記録領域のトラック中央での戻
り光量(I1+I2OLを基準とした場合には、光ディス
クの信号特性は、クロストラック信号が0.15以上、
クロストラック・ミニマム信号が0.20以上であり、
プッシュプル信号は0.15以上で且つその変動幅が
0.65以下となる数値範囲を同時に平行及び垂直の双
方の偏光方向で満足することが必要である。
【0045】クロストラック・ミニマム信号特性の数値
が上表に示した値よりも低いと、除算器の精度の低下及
び帯域幅の減少を引き起こし、記録・再生ビームの位置
制御誤差の増大及び記録・再生ビームの高速移動・位置
決め性能の低下を引き起こすこととなる。
【0046】
【好適な実施の態様】本発明に係る光ディスクの溝信号
特性として、更に好ましい数値を表3及び表4に、夫
々、表1及び表2と同様に示した。
【0047】
【表3】
【表4】
【0048】表3に示したように、鏡面部の戻り光量
(I1+I2aを基準とした場合には、溝信号特性とし
ては、クロストラック信号が0.20以上、クロストラ
ック・ミニマム信号が0.15以上であり、プッシュプ
ル信号は0.15以上でその変動幅が0.45以下であ
ることを同時に満足することが望ましい。また、光磁気
記録領域のトラック中央での戻り光量(I1+I2OL
基準とした場合には、前述のごとく(I1+I2OL
(I1+I2aが0.60〜0.90と考え、表4に示
したように、クロストラック信号は0.30以上、クロ
ストラック・ミニマム信号は0.25以上であり、プッ
シュプル信号は0.25以上で且つその変動幅は0.5
0以下であることを同時に満足することが望ましい。
【0049】一般に除算器の精度及び帯域幅を確保する
ためには、その分母は少なくとも最大入力レベル(I1
+I2aの0.1倍は必要であり、好ましくは0.12
倍以上、さらに好ましくは0.15倍以上必要である。
従って、クストラック・ミニマム信号は、好ましくは
(I1+I2aの0.12倍以上、さらに好ましくは
0.15倍以上とする。
【0050】クロストラック信号のS/Nを確保するた
めには、クロストラック信号の最小値が、クロストラッ
ク信号を生成する回路、すなわち(I1+I2)を扱う回
路の最大入力レベルである鏡面部の戻り光量(I1
2aの1/10以上であることが好ましく、さらに好
ましくはその1/5以上である。即ち、クロストラック
信号特性は、(I1+I2aの0.10倍以上が好まし
く、さらに好ましくは、(I1+I2aの0.20倍以
上とする。光ディスクのクロストラック信号特性がこの
規定値を下回ると、光スポットが横断する溝の数を誤っ
てカウントする可能性が高くなり、ヘッドの高速移動・
位置決め性能の低下を引き起こす。
【0051】プッシュプル信号は、そのS/Nの観点か
ら(I1+I2aの0.10倍以上の振幅、さらに好ま
しくは、0.15以上の振幅を有することが望ましい。
また、その変動範囲は、記録・再生スポットのトラック
中央への位置制御に重要な差信号(I1−I2)を取り扱
う回路の直線性を確保するため、最小値0.10の6倍
以下、すなわち0.60以下に、さらに好ましくは、最
小値0.15の3倍以下、すなわち、0.45以下にす
る。
【0052】また、ほぼ全面が光磁気記録領域である書
換え型光磁気ディスクと、ROM領域を全面或いは一部
に持つROMディスクやパーシャルROMディスクとを
同一ドライブ装置で記録・再生することを考えると、こ
れらの溝信号特性が光磁気記録領域とROM領域とで大
きく相違しないことが望ましい。従って、ROM領域と
光磁気記録領域とにおける溝信号特性の比は、好ましく
は0.50〜1.50の範囲に、さらに好ましくは0.
70〜1.30の範囲に入ることが好ましい。
【0053】光ディスクの信号特性を上記のように構成
することにより、ドライブ装置では、記録・再生ビーム
のトラック中央への位置制御の精度を高く行うことが出
来るようになると同時に、記録・再生ビームの高速移動
・位置決めを良好に行うことが出来る。
【0054】なお、上記溝特性を備える光ディスクの構
造は、単純にランド幅及び溝幅を特定することで特定で
きるものではないが、ピットの幅、深さ及び長さ、溝幅
とランド部幅の比率、溝深さ等を調整して、光ディスク
の反射回折光強度を選定し、容易に上記数値に選定でき
る。以下、本発明の実施例について説明する。
【0055】実施例1 トラックピッチが1.15μm
となるように溝が配設されたポリカーボネート基板上に
TaO膜(75nm)、TbFeCo光磁気記録膜(28n
m)、SiN膜(22nm)及びAl合金膜(45nm)
から成る積層膜を成膜した後に、UV硬化樹脂保護膜を
形成した高密度光磁気ディスク媒体を多数試作し、その
光磁気(MO)領域を、波長680nm、レンズ開口率
0.55の光ディスク評価装置を用い、図4に示した出
力I1、I2の和信号及び差信号の包絡線を用いる方法で
評価することとした。測定光には、平行偏光及び垂直偏
光の双方を用い、測定結果は鏡面部及びランド部中央の
各反射率を基準として表わした。
【0056】各ディスクの溝深さを、夫々、66、7
8、91、96、115、133nmの6段階と選定し
たところ、これに伴って、その溝幅が、0.42、0.
43、0.43、0.46、0.47、0.49μmと
変動した。ここで、溝の形状の測定は、回折光を利用し
た光学的測定を用いた近似法で行なった。
【0057】まず、平行偏光を用い、鏡面部の反射率を
基準として表わした各溝信号である、クロストラック信
号、クロストラック・ミニマム信号及びプッシュプル信
号について各ディスクで得られた信号特性を、図8
(a)〜(c)に示した。また、溝深さと溝幅の関係を
同図(d)に示した。
【0058】図8(a)〜(c)の各図から、MO領域
では、溝深さが約66nm以上で123nm以下であれ
ば、表1で示した、0.10以上のクロストラック信
号、0.15以上のクロストラック・ミニマム信号、
0.15〜0.75の範囲のプッシュプル信号が得られ
ることが理解できる。更に、この溝深さの範囲では、表
3に示した好ましい各溝信号の数値範囲である、0.2
0以上、0.15以上、及び、0.15〜0.60も得
られている。
【0059】図9(a)〜(c)の各図は、平行偏光で
同様に各ディスクの溝信号を測定し、これらをランド部
中央の反射率を基準として表わした結果を示している。
同図から、MO領域では溝深さが66nm以上で117
nm以下であれば、表2に示した数値の溝信号が得られ
ることが理解できる。また、この溝深さの範囲では、表
4に示す好ましい数値範囲も得られている。
【0060】図10(a)〜(c)の各図は、垂直偏光
で各ディスクの溝信号を測定した結果を、図8各図と同
様に鏡面部の反射率を基準として示している。同図か
ら、MO領域では、溝深さが66nm以上で125nm
以下であれば、表1に示した数値範囲が得られることが
理解できる。また、溝深さが66nm以上で115nm
であれば、表3に示した好ましい数値範囲が得られる。
【0061】図11(a)〜(c)の各図は、垂直偏光
で各ディスクの溝信号を測定し、これらをランド部中央
の反射率を基準として表わした結果を示している。MO
領域では、溝深さが66nm以上で110nm以下であ
れば、表2に示した数値範囲が得られることが理解でき
る。また、溝深さが66nm以上で104nm以下であ
れば、表4に示す好ましい数値範囲も得られる。
【0062】以上により、MO領域では、溝深さが66
nm以上で110nm以下であれば、本発明に従って光
ディスクが満たすべき溝信号特性が得られることが理解
できる。また、溝深さが66nm以上で103nm以下
の範囲であれば、好ましい溝信号特性が得られることも
理解できる。
【0063】実施例2 トラックピッチが1.15μm
となるように溝が配設されたポリカーボネート基板上
に、TaO膜(75nm)、TbFeCo光磁気記録膜(2
8nm)、SiN膜(22nm)及びAl合金膜(45n
m)から成る積層膜を成膜した後に、UV硬化樹脂保護
膜を形成した高密度光磁気ディスク媒体を試作し、その
MO領域及びROM領域を、同様に波長680nm、レ
ンズ開口率0.55の光ディスク評価装置を用いて評価
することとした。測定光には平行偏光及び垂直偏光を用
い、各領域において夫々、図4に示したI1及びI2の和
信号及び差信号の各包絡線を用いる方法で、クロストラ
ック信号、クロストラック・ミニマム信号及びプッシュ
プル信号を測定し、同時に、ピットの信号についても測
定した。
【0064】この光ディスクには、半径29.7mmら3
0.1mmまで、36.0mmから42.0mmまで、48.
0mmから54.0mmまでの各部分にMO領域があり、半
径30.1から36.0mmまで、42.0mmから48.
0mmまで、54.0mmから60.0mmまでの各部分にR
OM領域が形成されている。また、ROM領域には、半
径33.1mmから34.0mmまで及び42.0mmから4
3.0mmまでにはランダムパターンが、半径35.0mm
から36.0mmまで及び47.0mmから48.0mmまで
の範囲に、最小長さのピットを最小ピット周期で形成し
た単一パターンが夫々形成されている。
【0065】上記ピットの記録及び変調等の方式は、I
SO(International Standard Organization)/IE
C(International Electrotechnical Committee)_J
TC(Joint Technical Committee)_1/SC(Sub C
ommitte)_23/WG(Working Group)_2_N_6
57に示された方式に従っている。記録方式としては、
トラックの円周方向を区切るセクタの数を内周から外周
に至るにつれて増やしたMCAV(Modified Constant
Angular Volocity)方式を採用し、また、変調方式とし
ては、PWM(Pulse Width Modulation)方式を採用し
た。PWM方式は、ディスクに記録される「0」と
「1」とで表現された情報ビット列の例えばビット
「1」にプリピットの前縁又は後縁を対応させる方式で
ある。符号変換方式としては、(1,7)RLL(Run
Length Limited)を採用した。ピットの最小周期は1.
34μmである。
【0066】測定された溝深さは86nm、溝幅は0.
45μm、ピット深さは135nmであった。溝形状の
測定には、回折光を利用した光学的測定を用いた近似方
法を採用し、ピット深さの測定には、走査型トンネル顕
微鏡を用いた。ピットの平面形状にはA及びBの2種類
があり、平面形状A及びBの各ピットの幅は夫々、0.
23及び0.25μm、最小ピットのピット長さは夫
々、ピット最小周期に対する比率で0.26及び0.3
0である。ピットの幅及び長さは電子顕微鏡写真で求め
た。平面形状Aのピットは半径29.7mmから39.0
mmまでの、また、平面形状Bのピットは半径40.0mm
から51.0mmまでの、夫々のエリアに形成されている
アドレス情報のためのヘッダ領域のデータピットを構成
し、或いは、ROM領域のデータピットを構成してい
る。
【0067】上記ピットの信号は、平面形状A及びBの
ピットで、ランド部中央の反射率を基準としたピットの
最小信号振幅が、平行偏光で夫々0.39及び0.3
7、垂直偏光で夫々0.39及び0.38である。ま
た、最大振幅中心レベルと最小振幅中心レベルのずれ
は、最大信号振幅を基準として、平行偏光で0.05及
び0.09、垂直偏光で0.02及び0.10であっ
た。ドライブ装置で光ディスクの信号を読み取るために
は、ランド部中央の反射率を基準としたピットの最小信
号振幅が0.20以上、また、最大振幅中心レベルと最
小振幅中心レベルのずれが最大信号振幅を基準として0
±0.10、夫々必要であるとされているが、上記光デ
ィスクのピット信号はこの条件を満足している。
【0068】表5及び表6に、上記光ディスクについ
て、クロストラック信号、クロストラック・ミニマム信
号及びプッシュプル信号の測定をMO領域及びROM領
域の夫々について行なった結果を示す。表5は、平行偏
光及び垂直偏光で各溝信号を測定し、これらを鏡面部の
反射率を基準とした結果を、表6は、同様に測定した溝
信号を、ランド部中央の反射率を基準とした結果を夫々
示している。
【0069】
【表5】
【0070】
【表6】
【0071】上記結果から、本実施例の光ディスクで
は、ピットデータが記録されない書換え可能なMO領域
から、ランダムなピットデータ記録されるROM領域ま
で、或いは、更に条件が厳しい単一のピットデータ記録
されるROM領域までの何れにおいても、良好なトラッ
キング制御のために必要な溝信号が得られ、また、その
好ましい数値範囲も得られる。
【0072】以上、本発明の光ディスクを、主として光
磁気ディスクに基づいて説明したが、本発明の光ディス
クは、光磁気ディスクのみに限定されるものではなく、
ランド部及び溝部を有して光スポットによりトラッキン
グ制御を行なう、一般にROMディスク或いはパーシャ
ルROMディスク等と呼ばれる光ディスク、或いは他の
形式の光ディスク一般を含むものである。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
クは、上記の如く溝信号特性を規定したことにより、構
成が異なる種々のディスクドライブ装置に装着でき、狭
いトラックピッチの高密度ディスクについても、高い精
度でのヘッドの位置制御及びヘッドの高速移動・位置決
めを可能とするので、本発明は、種々のドライブ装置に
共通に適用可能な高密度光ディスクを提供した顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は夫々、本発明及び従来の一
般的な光ディスクの構造を例示する平面図、及び、断面
図。
【図2】(a)及び(b)は夫々、図1の光ディスクの
ROM領域及び光磁気記録領域における各光検出部の出
力I1、I2の波形図。
【図3】図2の出力I1及びI2をピークホールドして得
られる信号の波形図。
【図4】図2の出力I1及びI2の和信号及び差信号の各
包絡線を示す波形図。
【図5】光ディスクの製造の際に生ずる問題を説明する
ために示すスタンパー及びレプリカの断面図。
【図6】溝信号の溝深さ依存性を示すグラフ。
【図7】光ディスクの製造の際に生ずる別の問題を説明
するための図5と同様な断面図。
【図8】(a)〜(c)は夫々、平行偏光で測定した実
施例1の光ディスクの溝信号特性を鏡面部の反射率を基
準として示すグラフ、(d)はこの実施例の溝深さと溝
幅の関係を示すグラフ。
【図9】(a)〜(c)は夫々、平行偏光で測定した実
施例1の光ディスクの溝信号特性をランド部中央の反射
率を基準として示すグラフ。
【図10】(a)〜(c)は夫々、垂直偏光で測定した
実施例1の光ディスクの溝信号特性を鏡面部の反射率を
基準として示すグラフ。
【図11】(a)〜(c)は夫々、垂直偏光で測定した
実施例1の光ディスクの溝信号特性をランド部中央の反
射率を基準として示すグラフ。
【符号の説明】
10 記録面 12 光磁気記録領域 14 ROM領域 16 ランド部 18 溝 20 ROM領域の読出し専用データトラック 22 ランド部 24 ピット 26 光学検出器 28、30 光検出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦なランド部を少なくとも有しトラッ
    クピッチが1.2μm以下となるように配設された環状
    のデータトラックと、該データトラックに対応して配設
    される環状溝とをデータ記録面に備えており、 前記データ記録面の半径方向に相互に隣接して前記デー
    タトラック及び環状溝から光学信号を検出する第1及び
    第2の光検出部の出力を夫々ピークホールドし、該ピー
    クホールドされた信号に基づいてクロストラック信号、
    クロストラック・ミニマム信号及びプッシュプル信号を
    生成してトラッキング制御を行なう形式のドライブ装置
    に装着可能な光ディスクであって、 鏡面部の光反射率を夫々基準として、前記クロストラッ
    ク信号及びクロストラック・ミニマム信号に対する信号
    特性が夫々0.10以上及び0.12以上であり、且
    つ、前記プッシュプル信号に対する信号特性が0.10
    以上で且つその変動幅が0.60以下であることを特徴
    とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 平坦なランド部を少なくとも有しトラッ
    クピッチが1.2μm以下となるように配設された環状
    のデータトラックと、該データトラックに対応して配設
    される環状溝とをデータ記録面に備えており、 前記データ記録面の半径方向に相互に隣接して前記デー
    タトラック及び環状溝から光学信号を検出する第1及び
    第2の光検出部の出力を夫々ピークホールドし、該ピー
    クホールドされた信号に基づいてクロストラック信号、
    クロストラック・ミニマム信号及びプッシュプル信号を
    生成してトラッキング制御を行なう形式のドライブ装置
    に装着可能な光ディスクであって、 前記ランド部中央での光反射率を夫々基準として、前記
    クロストラック信号及びクロストラック・ミニマム信号
    に対する信号特性が夫々0.15以上及び0.20以上
    であり、且つ、前記プッシュプル信号に対する信号特性
    が0.15以上で且つその変動幅が0.65以下である
    ことを特徴とする光ディスク。
JP7081806A 1994-03-22 1995-03-14 光ディスク Pending JPH07311981A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003028018A1 (fr) * 2001-09-25 2003-04-03 Tdk Corporation Support d'enregistrement optique multi-niveau
US6580678B2 (en) 1999-09-08 2003-06-17 Mitsubishi Chemical Corporation Rewritable compact disk and manufacturing method thereof
JP2008210524A (ja) * 2000-05-17 2008-09-11 Victor Co Of Japan Ltd 情報記録媒体、情報記録媒体の記録方法、および情報記録媒体の再生方法

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