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JPH07308939A - 取付け用部材付き窓用板状体の製造方法 - Google Patents

取付け用部材付き窓用板状体の製造方法

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JPH07308939A
JPH07308939A JP6296295A JP6296295A JPH07308939A JP H07308939 A JPH07308939 A JP H07308939A JP 6296295 A JP6296295 A JP 6296295A JP 6296295 A JP6296295 A JP 6296295A JP H07308939 A JPH07308939 A JP H07308939A
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JP
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plate
mounting member
shaped body
resin
mounting
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JP6296295A
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Hideyuki Hashimoto
秀之 橋本
Masaichi Yokota
政一 横田
Kazuhiro Takahashi
和浩 高橋
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】部品点数の増加や余分な工程を必要としない取
付け用部材付き板状体の製造方法を得る。 【構成】上型5、中間型6、下型7とを有する樹脂成形
用金型30の、中間型6の下面に設けられた凹部22
と、周縁部を中間型6と下型7とで挟持される板状体1
周縁部とによって形成されたキャビティ空間の凹部22
に取付け用部材21を装着し、樹脂材料を射出し、取付
け用部材付き板状体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窓用板状体を窓開口部に
取付ける際に用いる取付け用部材付き板状体の製造方法
に関し、特に、板状体を窓開口部に接着剤によって取付
ける際に、板状体を窓開口部に位置決め、仮止めするた
めの部材を有する板状体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窓用板状体は、窓開口部と板状体との間
にウレタン等のシーラントを介在して、窓開口部に取付
けられる。他に、板状体に取付けられたクリップやスタ
ッドボルト等を窓開口部の所定の孔に挿入して、窓用板
状体を窓開口部に取付ける方法もある。
【0003】前者の場合、シーラントによって窓開口部
と板状体とが強固に接着するまでの間、板状体を仮止め
するクリップや、窓開口部の所定の位置に板状体が取付
けられるように位置決めするクリップ等が、板状体に取
付けられることがある。また、後者の場合、窓開口部と
板状体との間に別途ブチルシーラント等の水洩れ防止用
シーラントが介在されて、窓の水密性が確保される。な
お、前者のウレタン等のシーラントは、それ自身水洩れ
防止効果を有する。
【0004】これらのスタッドボルトやクリップ等の板
状体を窓開口部に取付けるために用いられる部材(以下
これらを総称して取付け用部材という)は、上記のよう
に板状体に直接取付けられる場合もあるが、他に板状体
が窓開口部に取付けられる際に、板状体の周縁部に一体
的に成形された合成樹脂製の枠体に取付けられることも
ある。
【0005】こうした取付け用部材の板状体、あるいは
枠体への取付けは、ウレタン等のシーラントや両面テー
プ等を取付け用部材と板状体等の所定位置との間に介在
させて接着取付けされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的には、取付け用
部材は板状体の面の法線方向に伸びるように取付けられ
るものである。そのため、取付け用部材の向きが板状体
の曲率に左右されやすい。取付け用部材の向きの精度を
上げようとする場合には、取付け用部材や板状体の曲率
の従来以上の管理が必要となり、また接着のための治工
具も専用化しなければならない。さらに、特別に取付け
用部材の向きを任意に設定しようとすれば、取付け用部
材そのものの形状を工夫する必要がある。特に取付け用
部材を複数個使用する場合には、使用する数だけその種
類が必要となる。
【0007】また、取付け用部材の板状体への取付けに
ウレタンシーラントを用いる場合には、ウレタンシーラ
ントが硬化するのに時間を要するため、これらを保管す
るスペースの確保が必要であった。
【0008】一方、取付け用部材を枠体に取付ける場
合、通常取付け用部材は枠体の内面側に配置される。水
洩れ防止用シーラントが別途枠体と窓開口部との間に適
用される場合には、上記の取付け用部材はこのシーラン
トの外周側に配置されることとなり、水密性に信頼が低
く、水洩れ防止のためにパッキング等の水洩れ防止部品
がさらに必要となる。
【0009】そこで、枠体の板状体の内周側への幅を広
くすることによって、取付け用部材を水洩れ防止用シー
ラントの内周側に配置させることが考えられる。しか
し、この場合シーラントの厚み分だけ窓全体の厚みが厚
くなってしまい、さらに内周側に広くする分だけ余分な
枠体材料を必要とする。
【0010】取付け用部材を水洩れ防止用シーラントの
内周側に配置させながら枠体材料の増加を防ぐ手段とし
て、取付け用部材の台座として取付け用部材を配置する
部分にのみ枠体の内周側への張り出しを設けることが提
案されている。板状体の周縁部への枠体の一体成形は、
板状体の周縁部を樹脂成形用金型に挟持し、金型のキャ
ビティ空間に樹脂を射出することによって行われる。そ
こで、この金型に橋わたし状の樹脂材料の誘導路を設け
ることによって、上記の台座を板状体に一体に成形する
ことができ、この台座に取付け用部材が取付けられる。
【0011】しかし、この橋わたし状の樹脂材料の誘導
路によって成形される部分は板状体の端面から一定距離
にある一周のうちの一部分であるため、どうしても内周
側への張り出しがある部分とない部分との段差によって
隙間が生じてしまい、十分な水もれ防止が達成できな
い。さらに、枠体の一部分である橋わたし状部分と板状
体とでは、水洩れ防止シーラントを適用する際に適宜用
いられるプライマーをそれぞれ用意しなければならな
い。
【0012】この橋わたし状部分を成形後に取り除くこ
とにより、取付け用部材の台座を板状体に設け、それよ
りも外周側の板状体面に段差なく水洩れ防止用シーラン
トを適用することができる。ところがこのような方法を
とっても、橋わたし状部分の取り除きには余分な工程が
かかってしまう。さらに、この作業によって板状体を傷
つける危険性があるという欠点がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、少なくとも2つの型部
分からなる樹脂成形用金型によって窓用板状体の周縁部
を挟持し、一方の型部分の前記板状体の端面から所定の
距離だけ内周側に相当する位置に設けられた凹部と板状
体の一側面とによって形成されたキャビティ空間に取付
け用部材を装着し、前記キャビティ空間内に前記取付け
用部材の台座成形用樹脂材料を射出して固化させ、板状
体の一側面に取付け用部材とともに取付け用部材の台座
を一体的に成形することを特徴とする取付け用部材付き
窓用板状体の製造方法である。
【0014】以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明
する。図1(a)は、本発明における取付け用部材付き
窓用板状体の製造方法の一例を示す概略断面図であり、
図1(b)はその変形例である。樹脂成形用金型30は
上型5、中間型6、下型7を有していて、上型5と中間
型6との間にスプル、ランナ、ゲートとからなる樹脂流
路8が形成されている。中間型6の下面には凹部22が
設けられていて、板状体1の周縁部を中間型6と下型7
とで挟持した際に、凹部22と板状体1の一側面とによ
ってキャビティ空間が形成される。
【0015】この際に下型7の板状体1に当接する部分
に、板状体1を柔軟に挟持するウレタンゴム等からなる
パッキング10を備えることは好ましい。また、中間型
6の板状体1に当接する部分に、板状体1の曲率の偏差
を吸収できるフッ素ゴム等からなる吸収部材9を備える
ことは好ましい。
【0016】凹部22は縦断面が略階段状となってい
て、深さの深い部分22aと浅い部分22bとを有す
る。樹脂流路出口11は上記の浅い部分に設けられ、キ
ャビティ空間にはこの樹脂流路出口11から樹脂材料が
射出される。また、凹部22の深い部分22aには取付
け用部材21が装着される。
【0017】この際、取付け用部材21の好ましい形状
として、上方の取付け用部材本体部21aが略円錐状を
なし、底部21bに平板状部分を有することによって、
この平板状部分がキャビティ空間の上面を区画する蓋と
して機能し、凹部22の取付け用部材装着部分22cで
ある上方への樹脂材料の流入を防止できる。また、略円
錐状であることによって、取付け用部材21は凹部22
に確実に装着される。なお、上記の蓋の機能は、取付け
用部材自身に備えずとも、別途取付け用部材装着部分へ
の樹脂材料の流入を防止する手段を備えてもよく、いず
れかの手段によって上記の流入防止がなされる。
【0018】こうして、凹部22の深い部分22aに取
付け用部材を装着し、板状体1を中間型6と下型7とで
挟持して、キャビティ空間に樹脂材料を射出して固化さ
せ、金型から板状体を取り出すことによって、取付け用
部材の台座が取付け用部材とともに板状体に一体成形さ
れる。
【0019】取付け用部材本体部としては、上記の円錐
形状のものでなくても、断面が略三角形状のものも使用
できる。すなわち、本体部の先端から底部に向けて末広
がり形状をなす板バネ機能を備えたものも例示できる。
この場合、取付け用部材の装着後の脱落を防止でき、樹
脂材料の圧力によって取付け用部材の位置ずれも防止で
きる。
【0020】さらに、凹部の階段形状を三段として、本
体部のみを階段の最上段に装着し、中段と最上段との境
界を底部の平板状部分で蓋をすることによって、平板状
部分が中段の上側に係合し、樹脂材料がキャビティ空間
に射出されても、樹脂圧によって樹脂材料が本体部側に
漏れることがなく好ましい(図1(b)参照)。
【0021】本発明における板状体としては平板状のも
のであっても彎曲状のものであってもよく、またその材
料としては、単板ガラスをはじめとし、複層ガラス、少
なくとも1枚のガラス板と合成樹脂製の膜とが接着され
た合わせガラス等のガラス板や、有機透明樹脂板、さら
にはこれらを複数枚積層したもの等、種々のものが用い
られる。
【0022】なお、板状体と取付け部材の台座との接着
性の向上に鑑みると、板状体の取付け用部材の台座が設
けられる位置にはあらかじめウレタン系、アクリル系、
ナイロン系、フェノール系、ポリエステル系、シラン系
等の接着剤を用いてプライマー処理を施しておくことが
好ましい。また、取付け用部材にも適宜の接着剤を塗布
しておくことは、取付け用部材と台座との接着性が向上
するので好ましい。
【0023】本発明における台座の材料としては、例え
ばポリ塩化ビニル、塩化ビニル/エチレンの共重合体、
塩化ビニル/酢酸ビニルの共重合体、塩化ビニル/プロ
ピレンの共重合体、塩化ビニル/エチレン/酢酸ビニル
の共重合体、の少なくとも1種または2種以上の混合物
をベース樹脂として可塑剤等の添加剤を加えて軟質材料
としてコンパウンドしたものであり、流動性を高めるた
めに他の熱可塑性樹脂をブレンドすることもできる。
【0024】ブレンドする熱可塑性樹脂としては、塩素
化ポリエチレン樹脂、ウレタン変性塩化ビニル樹脂、ウ
レタン樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポリ
エステルエラストマー、NBRあるいはSBR等を少な
くとも含んでいるゴム、EVA、ABSの少なくとも1
種または2種以上の混合物等が用いられる。
【0025】これらの材料は通常の射出成形によって成
形されるものであるが、本発明における台座は、他に反
応性のウレタン樹脂材料を射出する反応射出成形によっ
て成形されるものでもよい。さらには、用いる材料とし
ては熱硬化性樹脂材料も挙げられる。樹脂流路部の材料
分を減少できるホットランナ方式や再利用が可能な上記
の熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。
【0026】板状体の周縁部には、窓開口部と板状体と
の間に介在される合成樹脂製の枠体が一体成形されてい
てもよい。この枠体を台座と同じ材料で成形する場合に
は、金型の凹部よりも板状体の外周側の位置に第2のキ
ャビティ空間を設けることによって、凹部と板状体とで
形成される第1のキャビティ空間内への樹脂材料の射出
と同時に、第2のキャビティ空間内に樹脂材料を射出す
ることによって、容易に台座と枠体とを板状体に一体成
形できる。
【0027】本発明における樹脂成形用金型としては、
通常の金属製金型を一般に採用できる。生産ロット数、
樹脂材料の射出圧の制御等により、耐熱性樹脂型等の廉
価な型も採用できる。上記の例では、樹脂成形用金型は
3つの型部分からなっているが、少なくとも2つの型部
分からなっていれば十分であり、スプル、ランナ、ゲー
ト等の構成上の要求に応じて、適宜決定できる。
【0028】例えば、図1(b)に示すように、スプ
ル、ランナ、ゲート(樹脂流路8)を形成するように接
合された上型15、中間型16からなる1つの型部分
と、板状体1の樹脂材料の射出圧によるたわみや破損を
防止するためのバックアップ部材17(板状体との当接
面にパッキングを有することが好ましい)からなる型部
分とを2つの型部分として、樹脂成形用金型を構成する
ことは好ましい。これは、板状体の必要な部分のみを2
つの型部分(上型15および中間型16のうちの中間型
16の部分とバックアップ部材17)によって挟持して
いるため、板状体の破損を防止できるからである。
【0029】樹脂流路出口の形状に特に制限はなく、樹
脂材料の固化後、成形された台座と樹脂流路とが確実に
切り離され、成形面の仕上げを不要とするために、樹脂
流路出口の径を2mm以下とすることが好ましい。
【0030】金型に設けられる凹部の形状は、取付け用
部材の形状や窓開口部の形状等に応じて適宜決定され
る。したがって、上記の一例のように縦断面が略階段状
であることに限定されないが、凹部に深さの深い部分と
浅い部分とを設ける、すなわち成形される台座の高さが
高い部分と低い部分とが形成されるような深さを凹部に
設けることは、成形された台座に後仕上げを不要とでき
るので好ましい。
【0031】後仕上げが不要である理由は以下のとおり
である。一般に樹脂流路出口には、樹脂成形の後、樹脂
材料のはみ出し固化による小突起ができあがる。この小
突起が台座の頂上、すなわち台座の取付け用部材が取付
けられている位置と同じ高さにあると、窓開口部に板状
体を取付けた際に両者の密着性が乏しくなる。そのため
この小突起を除去する必要が生じるが、煩雑な工程が増
加する。そこで、成形される台座の取付け用部材よりも
一段下に小突起が形成されるのであれば、上記の後仕上
げは不要である。
【0032】そのためには、凹部に深さの深い部分と浅
い部分とを設け、深い部分に取付け用部材を装着し、樹
脂流路出口を浅い部分に備えることが好ましい。また、
場合によっては凹部の側面に樹脂流路出口を備えること
によっても後仕上げを不要にできるが、上記の浅い部分
に樹脂流路出口を備える方が、樹脂の流動性に鑑みて好
ましい。
【0033】取付け用部材としては、板状体の窓開口部
への取付け固定(本固定)を担うものであっても、板状
体と窓開口部との間に介在されて板状体の窓開口部への
取付け固定(本固定)を担うウレタン等のシーラントが
固化するまでの、位置決め、仮止めを担うものであって
もよい。前者の場合、必要に応じて取付け用部材よりも
板状体の外周側に水洩れ防止用シーラントが板状体と窓
開口部との間に介在される。一方後者の場合、ウレタン
等のシーラント自身が水洩れ防止用シーラントとして機
能する。
【0034】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図2は、本発明における取付け用部材付き窓用板
状体の製造方法の一例を示す概略断面図である。樹脂成
形用金型40は上型5、中間型6、下型7を有してい
て、上型5と中間型6との間にスプル、ランナ、ゲート
とからなる樹脂流路8が形成されている。中間型6の下
面には凹部22が設けられていて、彎曲した単板のガラ
ス板からなる板状体1の周縁部を中間型6と下型7とで
挟持した際に、凹部22と板状体1の一側面とによって
キャビティ空間が形成される。また、中間型6および下
型7の凹部22よりも外周側に相当する位置には、中間
型7の内壁、下型7の内壁および板状体1の周縁部とに
よって、板状体1を周回するように第2のキャビティ空
間31が形成されている。
【0035】なお、板状体1の下型7の板状体1に当接
する部分には、板状体1を柔軟に挟持するウレタンゴム
からなるパッキング10が備えられ、また、中間型6の
板状体1に当接する部分に板状体1の曲率の偏差を吸収
できるフッ素ゴムからなる吸収部材9が備えられてい
る。
【0036】凹部22は縦断面が略階段状となってい
て、深さの深い部分22aと浅い部分22bとを有す
る。凹部22の深い部分には取付け用部材21が装着さ
れる。また、樹脂流路出口11は上記の浅い部分に設け
られ、キャビティ空間にはこの樹脂流路出口11から軟
質塩化ビニルコンパウンド樹脂材料が射出される。一
方、第2の樹脂流路出口12が中間型7の第2のキャビ
ティ空間3を形成する内壁に設けられ、樹脂流路出口1
1から射出されると同時に、第2の樹脂流路出口12か
ら第2のキャビティ空間31に樹脂材料が射出される。
【0037】こうして凹部22の深い部分に取付け用部
材を装着し、板状体1を中間型6と下型7とで挟持し
て、キャビティ空間に樹脂材料を射出して固化させた
後、中間型6と下型7とを解放し、樹脂流路出口11の
ところで樹脂をちぎることによって、板状体を金型から
取出し、取付け用部材の台座が取付け用部材とともに板
状体に一体成形された。この際、樹脂をちぎったことに
より断面略階段状をなす台座の下段に小突起が残留して
も、除去する後仕上げは不要であった。
【0038】本例では、取付け用部材の底部に複数の孔
を設けている。キャビティ空間に樹脂材料を射出した場
合、この孔にも樹脂材料が流入する。この結果、樹脂材
料が固化した後には、取付け用部材の底部と台座とがよ
り強固に一体化されることになり、好ましい。
【0039】図3は上記のように製造された取付け用部
材付き板状体の一例を示す概略斜視図、図4は図3のA
−A線断面図である。板状体1の周縁部には合成樹脂製
の枠体3が一体成形されており、その内周側には板状体
1の一側面側に一体成形された取付け用部材の台座2に
一体化された取付け用部材21を有する。
【0040】こうして得られた取付け用部材付き板状体
を自動車固定窓として用いる場合には、自動車窓開口部
の所定位置に設けられた位置決め孔に取付け用部材21
を挿入することによって、板状体1を窓開口部に位置決
め保持できる。本例では、この断面略階段状をなす台座
2の下段に小突起29が残留しているが、小突起29の
残留位置は板状体の位置決めに影響をおよぼさない位置
である。さらに、板状体1面の枠体3と取付け用部材の
台座2との間に水洩れ防止用シーラント4を積層して、
取付け用部材付き板状体が窓開口部に取付けられる。
【0041】取付け用部材21がそれ自身板状体1を窓
開口部に固定しうるものである場合には、水洩れ用シー
ラントとしてはブチルシーラント等が用いられるが、取
付け用部材21の固定力に乏しい場合には、水洩れ用シ
ーラントとしてウレタンシーラント等が用いられる。後
者の場合、ウレタンシーラントが固化して板状体が窓開
口部に固定されるまでの間、取付け用部材21は、板状
体1を窓開口部の所定位置に仮止め保持する機能を有す
る。このような取付け用部材として、本実施例ではポリ
アセタールからなる樹脂成形品を用いたがこれに限定さ
れない。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、取付け用部材の台座を
板状体の端面から所定距離内周側の一側面に一体成形す
るため、板状体を窓開口部に取付ける際に適用される水
洩れ防止用シーラントをこの台座よりも外周側とするこ
とができ、部品点数の増加や余分な工程を防止できる。
特に、板状体の周縁部に枠体を同時に一体成形する場
合、従来あった樹脂の橋わたし状部分の除去といった工
程をなくしうる。しかもこの除去工程をなくすことによ
って、板状体に傷をつけることもなくなる。
【0043】また、成形する台座の形状に段差を設ける
ように金型のキャビティ空間を形成し、台座の段差の低
い所に相当する部分からキャビティ空間に樹脂材料を射
出することによって、成形された台座にできあがる樹脂
のひきちぎり小突起を取り除く作業も不要となる。
【0044】さらに本発明によれば、金型への取付け用
部材の装着の仕方に制約がないため、取付け用部材の伸
びる方向は板状体の法線方向に限定されず、窓開口部や
板状体の設計に応じて適宜の方向に向けることができ
る。取付け用部材を取付ける位置も、仮止め、本固定等
の目的や板状体の大きさ等に応じて、必要な位置に必要
な数だけ、板状体に取付けることができ、製品設計上の
自由度が増した取付け用部材付き板状体の製造方法を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における取付け用部材付き窓用板状体の
製造方法の一例を示す概略断面図
【図2】本発明における取付け用部材付き窓用板状体の
製造方法の一例を示す概略断面図
【図3】本発明における取付け用部材付き窓用板状体の
一例を示す概略斜視図
【図4】図3のA−A線断面図
【符号の説明】
1:板状体 2:取付け用部材の台座 3:枠体 4:水洩れ防止シーラント 5:上型 6:中間型 7:下型 8:樹脂流路 9:吸収部材 10:パッキング 11、12:樹脂流路出口 21:取付け用部材 22:凹部 30、40:樹脂成形用金型 31:第2のキャビティ空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2つの型部分からなる樹脂成形
    用金型によって窓用板状体の周縁部を挟持し、一方の型
    部分の前記板状体の端面から所定の距離だけ内周側に相
    当する位置に設けられた凹部と板状体の一側面とによっ
    て形成されたキャビティ空間に取付け用部材を装着し、
    前記キャビティ空間内に前記取付け用部材の台座成形用
    樹脂材料を射出して固化させ、板状体の一側面に取付け
    用部材とともに取付け用部材の台座を一体的に成形する
    ことを特徴とする取付け用部材付き窓用板状体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記凹部は深さが異なる少なくとも2つの
    部分を有していて、前記取付け用部材を前記2つの部分
    のうちの深さの深い方に装着し、深さの浅い方から前記
    樹脂材料をキャビティ空間内に導入することを特徴とす
    る請求項1の取付け用部材付き窓用板状体の製造方法。
  3. 【請求項3】前記取付け用部材の底部によってキャビテ
    ィ空間の一面を区画し、前記凹部の取付け用部材装着部
    分への前記樹脂材料の流入を防止することを特徴とする
    請求項1または2の取付け用部材付き窓用板状体の製造
    方法。
  4. 【請求項4】少なくとも一方の型部分には、前記凹部か
    ら所定の距離だけ外周側に離隔した位置に第2のキャビ
    ティ空間が形成されるように構成された内壁を有し、該
    内壁と板状体の周縁部とで形成される第2のキャビティ
    空間内に樹脂材料を射出して固化させ、板状体の周縁部
    に枠体を一体的に成形することを特徴とする請求項1、
    2または3の取付け用部材付き窓用板状体の製造方法。
JP06296295A 1994-03-23 1995-03-22 取付け用部材付き窓用板状体の製造方法 Expired - Fee Related JP3637624B2 (ja)

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